JP2012224261A - ガーニッシュ取付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】テザークリップに比べて、コストの低減、サービス性の向上、ガーニッシュの断面形状の縮小、の何れか少なくとも1つを達成できるガーニッシュ取付装置の提供。
【解決手段】ガーニッシュ取付装置10は、内側にカーテンエアバッグ15が配置されたガーニッシュ11をボデー部材12に取り付けるフロントピラーのガーニッシュ取付装置であり、テザークリップ3に代えて、カーテンエアバッグ展開時のガーニッシュ11の飛散を防止する、ガーニッシュ11に一体的に設けられる飛散防止部13と、カーテンエアバッグ展開前にはガーニッシュ11をボデー部材12に固定する、ガーニッシュ11と別体成形されてガーニッシュ11に固定される標準クリップ14と、を備える。飛散防止部13がテザークリップ3に比べてコストが安価、サービス性がよい、ガーニッシュの断面形状が縮小されるので、上記課題を達成できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、フロントピラーにおいてピラーガーニッシュをピラーボデー部材に取り付けるピラーガーニッシュ取付装置に関する。
以下において、ピラーガーニッシュを「ガーニッシュ」、ピラーボデー部材を「ボデー部材」、ピラーガーニッシュ取付装置を「ガーニシュ取付装置」、フロントピラーを「Aピラー」、カーテンエアバッグを「CSA」(「CSA」はCurtain Sealed Airbag の略)、ともいう。
従来、特許文献1または図11〜図13に示すように、ガーニッシュ1はテザークリップ3と標準クリップ4とでボデー部材2に取り付けられる。テザークリップ3は、ガーニッシュ1のボデー部材2への固定と、CSA5展開時におけるガーニッシュ1の飛散防止を行う。ガーニッシュ1の裏面には、テザークリップ3部位に台座部1aが形成され、標準クリップ4部位に台座部1cが形成される。
テザークリップ3は、図12に示すように、ガーニッシュ長手方向と直交する方向に曲げられるテザー部3aと、テザー部3aの先端に形成された、ガーニッシュ長手方向と直交する方向に膨出するアンカー部3bと、を有する。
テザークリップ3は、座部3cと保持部3dとの間にガーニッシュ台座部1aの底壁1bの孔6周縁部を挟むことによりガーニッシュ台座部1aに取り付けられる。ついで、テザークリップ3の頭部3eをボデー部材2の係合孔8に差し込み、係合孔8周縁部と座部3cに隣接する弾性リップ部3gとを頭部3eの弾性爪部3fと座部3cの間に挟むことにより、ガーニッシュ1がボデー部材2に固定される。
CSA5展開時には、図13に示すように、ガーニッシュ台座部底壁1bの孔6周縁部が保持部3dを通り抜け台座部底壁1bがテザークリップ3のアンカー部3bに当たって止まるまでガーニッシュ1はボデー部材2から離反する方向に移動し、ガーニッシュ1端部とボデー部材2との間にCSA5が展開できる間隔Dを形成する。CSA5展開時にテザークリップ3がガーニッシュ1とともに持ち去られずボデー部材2に残るように、弾性爪部3fの抜去荷重は保持部3dの抜去荷重より大に設定されている。
サービス時には、アンカー部3bの矩形状外形の長手方向と台座部底壁1bの矩形状孔6の長手方向を合わせてガーニッシュ1がテザークリップ3から取り外される。この場合、テザークリップ3はボデー部材2に残るが、ガーニッシュ1がテザークリップ3から取り外される時にテザークリップ3の保持部3dの抜去荷重が低下するおそれがあるので、サービス毎にテザークリップ3がボデー部材2から取り外されて新品と交換される。
標準クリップ4は、図10に示すように、座部4aと押さえ部4bとの間にガーニッシュ台座部1cの底壁1dの溝7周縁部を挟むことによりガーニッシュ台座部1cに取り付けられる。ついで、標準クリップ4の頭部4cをボデー部材2の係合孔9に差し込み、係合孔9周縁部と座部4aに隣接する弾性リップ部4eとを頭部4cの弾性爪部4dと座部4aとの間に挟むことにより、ガーニッシュ1がボデー部材2に固定される。
CSA5展開時には、ガーニッシュ1がCSA5展開圧力を受けてボデー部材2から離れる方向に押され、標準クリップ4の頭部4cがボデー部材2の係合孔9周縁部から抜け外れ、標準クリップ4とガーニッシュ1とが一体的にボデー部材2から離れる方向に、テザークリップ3によるガーニッシュ1の飛散防止が働くまで、移動する。CSA5展開時に標準クリップ4がボデー部材2から抜け外れるように、標準クリップ4の弾性爪部4dの抜去荷重はテザークリップ3の弾性爪部3fの抜去荷重より小に設定されている。
特開2006−176089号公報
従来のガーニッシュ取付装置のうちテザークリップには、つぎの問題がある。
(i)テザークリップは標準クリップに比べてコスト高となる。
これは、テザークリップが標準クリップよりも、サイズが大きい、構造が複雑である、材料費が高い、生産個数が少ない、サービス毎に交換される、ことによる。
(ii)テザークリップは標準クリップに比べてサービス性が悪い。
これは、サービス時に、テザークリップとガーニッシュ、テザークリップとボデー部材の2ヵ所を取り外す必要があること、テザークリップのガーニッシュ台座部からの取り外し時にテザークリップ保持部の抜去荷重が低下すること、テザークリップの弾性爪部の抜去荷重が大に設定されているためテザークリップをボデー部材から取り外しにくいこと、等による。
(iii) ガーニッシュの断面形状が太くなる。
テザークリップのテザー部とアンカー部がガーニッシュ台座部内に配置されるので、ガーニッシュの断面形状が太くなる。
本発明の目的は、テザークリップに比べて、コストの低減、サービス性の向上、台座部を含むガーニッシュの断面形状の縮小、の何れか少なくとも1つを達成できるガーニッシュ取付装置を提供することにある。
(1) 本発明のガーニッシュ取付装置は、内側にカーテンエアバッグが配置されたガーニッシュをボデー部材に取り付けるフロントピラーのガーニッシュ取付装置である。
ガーニッシュ取付装置は、カーテンエアバッグ展開時のガーニッシュの飛散を防止する、ガーニッシュに一体的に設けられる飛散防止部と、カーテンエアバッグ展開前にはガーニッシュをボデー部材に固定しカーテンエアバッグ展開時にはボデー部材から外れる、ガーニッシュと別体成形されてガーニッシュに固定される標準クリップと、
を備える。
上記(1)は本発明の全実施例に適用される。
(2) 上記(1)のガーニッシュ取付装置において、ボデー部材は飛散防止部に対向する部位に係合孔を有している。
飛散防止部は、ガーニッシュ側からボデー部材内に延びるストラップ部と、ストラップ部の先端部に一体に形成されカーテンエアバッグ展開前はボデー部材の係合孔を挿通してボデー部材内に位置しカーテンエアバッグ展開時にボデー部材に対して移動してボデー部材の係合孔の周縁部に当たって止まる頭部と、を有している。
上記(2)は本発明の全実施例に適用される。
(3) 上記(1)または(2)のガーニッシュ取付装置において、ガーニッシュに一体的に設けられる飛散防止部が、ガーニッシュと一体成形されるか、またはガーニッシュと別体に成形されガーニッシュに固定されるか、の何れかからなる。
上記(3)のうち飛散防止部がガーニッシュと一体成形される構成は、本発明の実施例1に適用され、飛散防止部がガーニッシュと別体に成形されガーニッシュに固定される構成は、本発明の実施例2に適用される。
上記(1)のガーニッシュ取付装置では、従来のテザークリップが本発明では飛散防止部と標準クリップに代えられる。
本発明の飛散防止部と標準クリップとからなるガーニッシュ取付装置は従来のテザークリップからなるガーニッシュ取付装置に比べて大幅にコスト低減される。その理由は、飛散防止部がガーニッシュの成形においてコストアップをほとんど伴うことなく成形できること、飛散防止部が飛散防止機能だけをもてばよく固定機能をもつ必要がないのでテザークリップに比べて構造を単純化できること、および標準クリップは元々コストが安価であるからである。
また、サービス性が向上する。その理由は、飛散防止部がCSA展開時のガーニッシュ飛散防止だけを果たせばよく、テザークリップのようなボデー部材への係合、ガーニッシュ台座部の保持の構造をもたないので、サービス時には飛散防止部だけをボデー部材から外せばよいためである。その場合、取り外し箇所は飛散防止部とボデー部材との1ヵ所であり、テザークリップの場合の2ヵ所に比べて少ない。
また、ガーニッシュの断面形状を縮小できる。その理由は、飛散防止部がテザークリップのようにガーニッシュ台座部に収容されるテザー部やアンカー部をもたないため、テザークリップのテザー部やアンカー部を収容できる大きさのガーニッシュ台座部をガーニッシュに形成する必要がないからである。
上記(2)のガーニッシュ取付装置によれば、飛散防止部がストラット部と頭部を有する構造をもつので、サービス時に頭部をボデー部材の係合孔から抜くことにより、飛散防止部ごとガーニッシュをボデー部材から取り外すことができる。この場合、取り外し箇所は1ヵ所であるから従来のテザークリップの場合の2ヵ所に比べて少なくなり、かつ、従来のテザークリップのように抜去荷重を大きく設定された弾性爪部をもたないので飛散防止部のボデー部材からの取り外しは容易であり、サービス性が向上する。
また、飛散防止部はガーニッシュに一体的に設けられるので、従来のテザークリップのようにガーニッシュ台座部底壁の孔周縁部によって保持部が傷つけられることがなく、サービス時に交換の必要がないため、上記(1)のコスト低減をさらに促進できる。
上記(3)のガーニッシュ取付装置によれば、飛散防止部がガーニッシュと一体成形される場合は、飛散防止部の材料にテザークリップの材料に比べて安価なガーニッシュの材料を用いることができ、上記(1)のコスト低減をさらに促進できる。
また、飛散防止部がガーニッシュと別体に成形されガーニッシュに固定される場合は、ガーニッシュの成形が、飛散防止部がガーニッシュと一体成形される場合に比べて容易になる。
本発明の実施例1に係る、かつ、本発明の実施例2にも準用されるガーニッシュ取付装置の、ガーニッシュ裏面側から見た斜視図である。 実施例1に係るガーニッシュ取付装置の飛散防止部位の、CSA展開前における図1のA−A線拡大断面図である。 実施例2に係るガーニッシュ取付装置の飛散防止部位の、CSA展開前における図1のA−A線拡大断面図である。 実施例1に係る、かつ、実施例2にも準用されるガーニッシュ取付装置の飛散防止部位の、CSA展開時における図1のA−A線部位での拡大断面図である。 実施例1に係る、かつ、実施例2にも準用されるガーニッシュ取付装置の飛散防止部の、頭部がボデー部材の係合孔に挿入される前の、拡大斜視図である。 実施例1に係る、かつ、実施例2にも準用されるガーニッシュ取付装置の飛散防止部の、頭部がボデー部材の係合孔に挿入された後の、拡大斜視図である。 実施例1に係る、かつ、実施例2にも準用されるガーニッシュ取付装置の飛散防止部の、ストラップ部が捩じられ頭部がボデー部材の係合孔から取り外される時の、拡大斜視図である。 実施例1に係る、かつ、実施例2にも準用されるガーニッシュ取付装置の飛散防止部の、取り外し時に頭部を縮幅するためにつまむヒレを有する頭部の拡大斜視図である。 実施例1に係る、かつ、実施例2にも準用されるガーニッシュ取付装置の飛散防止部位の、テザークリップを有する従来装置に比べて断面形状を縮幅したガーニッシュを有する、図1のA−A線拡大断面図である。 実施例1および実施例2に係る、かつ、従来にも適用可能なガーニッシュ取付装置の標準クリップ部の、図1および図11のB−B線断面図である。 テザークリップと標準クリップを有する従来のガーニッシュ取付装置の、ガーニッシュ裏面側から見た斜視図である。 従来のガーニッシュ取付装置の、テザークリップ部位での、CSA展開前における図11のC−C線断面図である。 従来のガーニッシュ取付装置の、テザークリップ部位での、CSA展開時における図11のC−C線断面図である。
本発明の実施例1(以下、単に、実施例1ともいう)および実施例2(以下、単に、実施例2ともいう)に係るガーニッシュ取付装置を、図1〜図10を参照して説明する。実施例1は飛散防止部がガーニッシュと一体に成形される場合であり、実施例2は飛散防止部がガーニッシュと別体に成形されてガーニッシュに固定される場合である。実施例1、2にわたって適用可能な構成部分には、実施例1、2にわたって同じ符号を付してある。
図中、FRは車両前後方向前方を示し、OUTは車幅方向外側、UPは車両上下方向上側を示す。
〔実施例1〕
本発明の実施例1に係るガーニッシュ取付装置10は、内側にCSA15が配置されるガーニッシュ11をボデー部材12に取り付けるガーニッシュ取付装置である。
図1〜図4に示すように、ガーニッシュ取付装置10は、ガーニッシュ11と一体的に設けられCSA15展開時に標準クリップ14が外れボデー部材12から離れる方向に移動するガーニッシュ11の飛散を防止する飛散防止部13と、ガーニッシュ11をボデー部材12に取り付ける標準クリップ14と、を備えている。
従来のテザークリップ3は、本発明のガーニッシュ取付装置10では、ガーニッシュ11の飛散を防止する飛散防止部13とガーニッシュ11をボデー部材12に固定する標準クリップ14とに代えられる。図1に示すように、標準クリップはテザークリップの固定機能の代わりに設けられるもの14と、従来テザークリップと共に設けられていたもの4との、2つ以上のクリップが設けられる。
本発明のガーニッシュ取付装置10では、図2および図10に示すように、ガーニッシュ11の飛散防止を飛散防止部13にて行い、ガーニッシュ11の固定は標準クリップ14で行う。飛散防止部13は、テザークリップ3のようなガーニッシュ11のボデー部材12への固定機能をもたない。
飛散防止部13と標準クリップ14とはガーニッシュ長手方向に互いに離れている。標準クリップ14は、ガーニッシュ長手方向に飛散防止部13の前方または後方の何れに位置してもよい。
ガーニッシュ11は樹脂製で、たとえばポリプロピレンからなる。図1に示すように、ガーニッシュ11の裏面には、飛散防止部13が設けられる部位にガーニッシュの長手方向視で中空台形状の台座部11aが形成され、標準クリップ14が設けられる部位にガーニッシュの長手方向視で中空台形状の台座部11cが形成されている。台座部11a、11cはガーニッシュ長手方向に短く延びる。台座部11a、11cはガーニッシュ11の一部を形成し、ガーニッシュ11の成形時にガーニッシュ11と一体に成形される。台座部11a、11cは、ガーニッシュ長手方向と直交する方向の端部にガーニッシュ長手方向に延びる一対の側壁を有し、ガーニッシュ長手方向の一端にガーニッシュ長手方向と直交する方向に延びる1つの側壁を有する。
飛散防止部13部位の台座部11aの底壁11bには孔や溝は形成されていない。標準クリップ14部位の台座部11cの底壁11dには底壁11dの中央部からガーニッシュ長手方向に底壁11dの端部まで延び該端部で開放する溝17(図10)が形成されている。
図2〜図4に示すように、ボデー部材12は、Aピラーのボデー部材であり金属製である。ボデー部材12は、インナーパネル12a、リインホースメント12b、アウターパネル12cを含む。ガーニッシュ11はインナーパネル12aの車室側に固定される。
飛散防止部13に対応する部位にはインナーパネル12aに係合孔18が形成されている。係合孔18はガーニッシュ長手方向に長辺が向けられた矩形状の孔である。飛散防止部13がリインホースメント12bと干渉する場合にはリインホースメント12bにも孔20が形成される。孔20の形状は任意である。
図10に示すように、標準クリップ14に対応する部位にはインナーパネル12aに係合孔19が形成されている。係合孔19は長辺方向がガーニッシュ11の長手方向に向けられた矩形状孔からなる。
飛散防止部13は弾性変形が可能な樹脂材、たとえばポリプロピレンからなる。飛散防止部13は、ガーニッシュ11の飛散を防止するために、ガーニッシュ11側からボデー部材12内にほぼ直線状に延びるストラップ部13aと、ストラップ部13aのボデー部材12側の先端部に形成された頭部13bとを含む。頭部13bの外形はストラップ部13a長手方向に沿って見た時に長辺方向をガーニッシュ長手方向と直交方向に向けられた矩形状をなしている。ガーニッシュ11がボデー部材12に装着された時には、ストラップ部13aのボデー部材12側の先端部および頭部13bはボデー部材12内にある。ストラップ部13aのボデー部材12側の先端部および頭部13bはボデー部材12の係合孔18を通り抜けてボデー部材12内に挿入され、挿入後はボデー部材12内に留まりボデー部材12とは接触しない。
ストラップ部13aは長辺がガーニッシュ11の長手方向に延びる矩形状またはI字状断面を有するか、または、図5〜図7に示すように、台座部底壁11b側の近傍で補強されて、たとえばT字状断面を有する。ストラップ部13aは弾性変形可能なため、サービス時に図7に示すように軸芯まわりに90度ねじられて、頭部13bの矩形状外形の長辺方向をボデー部材12の係合孔18の長辺方向に向けることが可能である。
頭部13bは頭部幅がガーニッシュ長手方向と直交する方向において拡縮可能な形状を有する。この拡縮可能な幅の頭部13bは、たとえば、ガーニッシュ長手方向視でストラップ部13aの先端に近づくにつれて幅が狭まる傘状の形状をもつ傘状部13b1 (図5)か、または傘状部13b1 と傘状部13b1 のガーニッシュ側端部からいったん縮幅する肩部13b2 と肩部13b2 からガーニッシュ側に向かってほぼ直線状に短く延びるヒレ部13b3 をもつスペード形状部13b4 (図8)、からなる。
頭部13bは、飛散防止部13のボデー部材12への装着時に、頭部13bの傘状部13b1 がボデー部材11のインナーパネル12aの係合孔18を通り抜ける時に係合孔18の縁でストラップ部13a側に押されて縮幅し、ボデー部材11内に入ると弾性で拡幅する。拡幅した後は傘状部13b1 の外形寸法は係合孔18の短辺の長さより大であり、頭部13bがボデー部材11のインナーパネル12aから抜けることを阻止する。
頭部13bのインナーパネル12a対向側の端部13b5 はストラップ部13a長手方向にインナーパネル12aから離れている。CSA15展開時には、飛散防止部13がガーニッシュ11と共に移動した時、頭部13bのインナーパネル12a対向側の端部13b5 が係合孔18の周縁部に当たって係合することにより、ガーニッシュ11のボデー部材12から離れる方向への移動、すなわち飛散を止める。
サービス時に頭部13bをインナーパネル12aから抜き外す時には、頭部13が傘状部13b1 の場合は、図5〜図7に示すように、工具を用いてストラップ部13aをストラップ部軸芯まわりに90度ねじり、頭部13bの矩形状外形の長手方向を矩形状係合孔18の長手方向と合わせて抜去する。頭部13がスペード形状部13b4 の場合は、図8に示すように、ヒレ部13b3 を手または工具でつまんでスペード形状部13b4 の幅を狭め、その状態で係合孔18を通して抜去する。
図4に示すように、ストラップ部13aの長さを変えることによりCSA展開時におけるガーニッシュ11とボデー部材12(ボデー部材12に装着されたウエザアーストリップを含む)との間の開口寸法Dを変えることができる。ストラップ部13aの長さによっては、ガーニッシュ11装着時に飛散防止部13の頭部13bがリインホースメント12bと干渉する。干渉する場合には、頭部13bと干渉するリインホースメント12b部位に干渉防止用の孔20が設けられ、頭部13bがリインホースメント12bをアウターパネル12c側に突き抜けるようにする。
飛散防止部13は、従来のテザークリップ3のようなテザー部3aとアンカー部3bとをもたないので、ガーニッシュ台座部11aはテザー部3aとアンカー部3bを内部に収納できる大きさの内部スペースをもつ必要がない。したがって、台座部底壁11bのガーニッシュ本体からの距離、すなわち台座部側壁の高さを、図9にハッチングHを施して示した距離だけ縮小される。これによって、台座部11aを含むガーニッシュ11の幅が縮小されている。なお、飛散防止部13のストラップ部13aは台座部11aを介することなく直接ガーニッシュ11裏面に一体成形されてもよい。
標準クリップ14は、従来の標準クリップ4に準じる構造を有している。図10に示すように、標準クリップ14は、クリップの座部14aと、座部14aから台座部底壁11dの厚さだけガーニッシュ11側に離れた押さえ部14bと、座部14aと直交する方向に座部14aからガーニッシュ11と反対側に延びる頭部14cと、頭部14cに形成された弾性爪部14dと、弾性リップ部14eと、を有している。
台座部11cの底壁11dには底壁11d中央から底壁11d端部までガーニッシュ長手方向に延びる溝17が形成されている。標準クリップ14は、台座部11cの溝17に挿入され溝17に沿って台座部底壁11dの中央まで移動され、座部14aと押さえ部14bとの間に台座部底壁11dを挟むことにより、台座部底壁11dに固定される。ついで、標準クリップ14の頭部14cをインナーパネル12aの係合孔19に差し込み、弾性爪部14dと座部14aとの間にインナーパネル12の係合孔19周縁部と弾性リップ部14eを挟むことにより、標準クリップ14がインナーパネル12aに固定される。
CSA15の展開時には、ガーニッシュ11がボデー部材12から離れる方向にCSA15の展開圧力を受け、弾性爪部14dが頭部14cの軸芯側に弾性的に後退して頭部14cが係合孔19を通り抜け、頭部14cがインナーパネル12aから外れる。
CSA15は側突時に図示略のインフレータから膨張用ガスを供給されて車室側に展開膨張し乗員頭部を保護する。
図2において、21はフロントシールドガラス、22はウエザーストリップ、23はワイヤハーネス、ドレンホース等である。CSA15は飛散防止部13より車室側に配置され、ワイヤハーネス、ドレンホース等23は飛散防止部13より車室と反対側に配置されている。
以上の構成は、実施例1以外の本発明の実施例にも適用される。
本発明の実施例1は、さらにつぎの構成を有する。
実施例1では、図2に示すように、飛散防止部13がガーニッシュ11と一体的に設けられる構造において、飛散防止部13はガーニッシュ11と一体成形されている。飛散防止部13のストラップ部13aのガーニッシュ11側の端部は、台座部11aの底壁11bと一体であり、飛散防止部13がガーニッシュ11と一体成形される。
飛散防止部13がガーニッシュ11と一体成形される構造では、ガーニッシュ11と飛散防止部13とは同じ樹脂材であり、たとえばポリプロピレンからなる。
CSA15展開時には、図4に示すように、ストラップ部13の根元部近傍が弾性曲がり変形をするかもしれない。
つぎに、本発明の実施例1の作用、効果を説明する。
従来のテザークリップ3が本発明では飛散防止部13と標準クリップ14に代えられるので、ガーニッシュ取付装置10は従来のテザークリップ3からなるガーニッシュ取付装置に比べて大幅にコスト低減される。その理由は、飛散防止部13がガーニッシュ11に一体的に設けられるので、ガーニッシュ11製造時にほとんどコストアップを伴うことなく形成され、別体成形のテザークリップ3に比べて安価に製造できること、また飛散防止部13が飛散防止機能だけをもてばよく固定機能をもつ必要がないので、テザークリップ3に比べて構造を単純化できること、および標準クリップ14は元々コストが安価であるからである。飛散防止部13によるコスト低減が標準クリップ14が増えることによるコスト増より大きいので、飛散防止部13と標準クリップ14とからなるガーニッシュ取付装置10は従来のテザークリップ3からなるガーニッシュ取付装置に比べてコスト低減される。
また、飛散防止部13はガーニッシュ11に一体的に設けられるので、従来のテザークリップ3のように抜去時にガーニッシュ台座部底壁1dの孔6周縁部によって保持部3dが傷つけられることがなく、サービス時に交換の必要がないため、コスト低減をさらに促進できる。
また、サービス性が向上する。すなわち、飛散防止部13がストラット部13aと頭部13bを有する構造をもつので、サービス時に頭部13bをボデー部材12の係合孔18から抜くことにより、飛散防止部13ごとガーニッシュ11をボデー部材12から取り外すことができる。この場合、取り外し箇所は飛散防止部13とボデー部材12との係合部の1ヵ所であるから従来のテザークリップの場合のようなテザークリップ3とボデー部材2との係合部、およびテザークリップ3と台座部1aとの係合部の2ヵ所に比べて少なくなる。また、飛散防止部13が従来のテザークリップ3のように抜去荷重を大きく設定された弾性爪部3fをもたないので、飛散防止部13のボデー部材12からの取り外しは容易である。したがって、サービス性が向上する。
また、ガーニッシュ11の断面形状を縮小できる。すなわち、飛散防止部13がテザークリップ3のようにガーニッシュ台座部に収容されるテザー部3aやアンカー部3bをもたないため、テザークリップ3のテザー部3aやアンカー部3bを収容できる大きさのガーニッシュ台座部11aをガーニッシュ11に形成する必要がなく、図9でハッチングを施した領域H分、縮小できる。これによって、視界がAピラーによって遮られることがないか、または遮られたとしても遮られる領域を縮小でき、視界が改善される。
以上の作用、効果は実施例1以外の本発明の実施例にも適用される。
実施例1はさらにつぎの作用、効果を有する。
飛散防止部13がガーニッシュ11の台座部11aに一体成形されるので、飛散防止部13はガーニッシュ11の一部分となり、部品点数増加がない。飛散防止部13が単純な構造を有するので、従来のテザークリップ3のような強度が大きくかつ可撓性をもつ材料、たとえばポリアセタールを用いる必要がなく、従来のテザークリップ3に比べて安価な材料、たとえばポリプロピレンを用いることができる。これによって、コスト低減が促進される。
〔実施例2〕
つぎに本発明の実施例2のガーニッシュ取付装置10を、図3を参照して説明する。
実施例1において、他の実施例に適用されるとした構成、作用、効果部分は、実施例2にも適用される。
実施例2はさらにつぎの構成、作用、効果を有する。
まず、構成については、飛散防止部13がガーニッシュ11と一体的に設けられる構成が、飛散防止部13がガーニッシュ11と別体に成形されガーニッシュ11に固定される構成からなる。固定は、係合による固定でもよいし、あるいは接着剤を利用した固定でもよいし、あるいは振動溶着や熱溶着による固定でもよい。
飛散防止部13が、ストラップ部13aのガーニッシュ11側の端部に、座部13cと座部13cから台座部底壁11bの厚さ分ガーニッシュ側に離れた押さえ部13dとを有する。ストラップ部13aの座部13cと押さえ部13dとは小幅の部分13eでつながっている。
台座部11aの底壁11bには溝21が形成されている。溝21は台座部底壁11bの中央から台座部底壁11bのガーニッシュ長手方向一端まで延びて開放している。
飛散防止部13の部分13eを溝21に嵌めてストラップ部13aを台座部底壁11bの端部から中央まで移動させ、座部13cと押さえ部13dとで台座部11aの底壁11bを挟むことにより、飛散防止部13が台座部11aの底壁11bに固定される。
飛散防止部13はガーニッシュ11と同じ材料、たとえばポリプロピレンから形成されてもよいし、あるいはガーニッシュ11と別の材料、たとえばポリアセタールから形成されてもよい。
作用、効果については、飛散防止部13がガーニッシュ11と別体に成形されてガーニッシュ11に固定されるため、飛散防止部13の材料選定の自由度が高まる。たとえポリアセタールを選定しても、飛散防止部13がテザークリップ3より小型で構造単純なため、テザークリップ3より安価となる。
また、飛散防止部13がガーニッシュ11と別体に成形されてガーニッシュ11に固定されるため、飛散防止部13がガーニッシュ11と一体に成形される場合に比べて、ガーニッシュ11の成形は容易となる。
10 ガーニッシュ取付装置
11 ガーニッシュ
12 ボデー部材
13 飛散防止部
13a ストラップ部
13b 頭部
14 標準クリップ
15 CSA
18 ボデー部材の係合孔

Claims (3)

  1. 内側にカーテンエアバッグが配置されたガーニッシュをボデー部材に取り付けるフロントピラーのガーニッシュ取付装置であって、
    カーテンエアバッグ展開時のガーニッシュの飛散を防止する、ガーニッシュに一体的に設けられる飛散防止部と、
    カーテンエアバッグ展開前にはガーニッシュをボデー部材に固定しカーテンエアバッグ展開時にはボデー部材から外れる、ガーニッシュと別体成形されてガーニッシュに固定される標準クリップと、
    を備えるガーニッシュ取付装置。
  2. ボデー部材は飛散防止部に対向する部位に係合孔を有しており、
    前記飛散防止部は、
    ガーニッシュ側からボデー部材内に延びるストラップ部と、
    ストラップ部の先端部に一体に形成されカーテンエアバッグ展開前は前記係合孔を挿通してボデー部材内に位置しカーテンエアバッグ展開時にボデー部材に対して移動してボデー部材の前記係合孔の周縁部に当たって止まる頭部と、
    を有している請求項1記載のガーニッシュ取付装置。
  3. 前記飛散防止部がガーニッシュに一体的に設けられる構造が、前記飛散防止部がガーニッシュと一体成形されるか、または前記飛散防止部がガーニッシュと別体に成形されガーニッシュに固定されるか、の何れかからなる請求項1または請求項2記載のガーニッシュ取付装置。
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JP2017088081A (ja) * 2015-11-16 2017-05-25 トヨタ自動車株式会社 テザークリップとテザークリップを用いるピラーガーニッシュ取付構造

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