JP5772741B2 - 固定具およびカーテンエアバッグ固定装置 - Google Patents
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Description
また、図10は2点鎖線で示した従来スペーサ170を本発明のクリップ本体10に装着した場合および従来スペーサ170を本発明のCSA固定装置2に装着した場合を後述する本発明との比較で示す。
また、図12は従来スペーサ170を本発明のクリップ本体10と同じ構造のクリップ本体110に装着した従来固定具101を示す。
図11の2点鎖線部分は従来スペーサ170をもつ固定具101のボデー固定具取付孔への挿入荷重対スペーサ変形量特性を、本発明との比較で示している。
図12において、クリップ本体110の本体頭部112とボデーとの間のクリップ本体軸方向長さ(「首下長さ」ともいう)が長い固定具101に対応する場合、従来スペーサ170では弾性片176の長さを長くしないと、図10に示すように弾性片176の弾性変形によって首下長さにおけるガタ量dを吸収できない。ガタがあると適切な挿入荷重を得ることができず、異音の発生の原因にもなる。これは、図11で2点鎖線で示すように、ボデー90の固定具取付孔90dへの所定の基準挿入荷重(たとえば、40N)に対するスペーサ170の弾性片176のクリップ本体軸方向弾性変形量が小さい(たとえば、0.3mm)ためである。
スペーサは、弾性変形部の圧縮弾性変形により、クリップ本体の本体頭部とボデー間の距離のバラツキにかかわらず、本体頭部とタブとスペーサとボデー間のガタを除去している。
これによって、たとえば図11に示すように、ボデー固定具取付孔への固定具の所定の基準挿入荷重(たとえば、40N)に対するスペーサのクリップ本体軸方向弾性変形量が、従来スペーサの弾性変形量よりも、たとえば0.3mmから3.3mmへと増大する。その結果、たとえば図10に示すように、スペーサの長さを従来スペーサより長くすることなくスペーサ先端をボデーに当てて弾性変形部をクリップ本体軸方向に圧縮弾性変形させることができる。
その結果、適正な挿入荷重を得ることができ、クリップ本体の本体頭部とボデーとの間のクリップ本体軸方向距離(首下長さ)のバラツキ、または首下長さが長い固定具に対応できる。また、スペーサを選択使用することなく、固定具および被取付部材のガタツキを安定して抑制できる。
図5において、FRは車両前方を示し、INは車両左右方向の内側方向を示す。
図5に示すように、CSA固定装置2は、固定具1を用いて被取付部材、たとえばCSA80を車両のボデー90に固定する装置である。
CSA固定装置2は、被取付部材、たとえばCSA80と、CSA80をタブ80b部位にて車両のボデー90に取り付ける固定具1と、を備える。被取付部材はCSA80以外のもの、たとえばCSAケーシング(図示略)であってもよい。
図5は、CSA80が取り付けられるボデーがAピラーである場合を例にとって示している。Aピラー90は、インナーパネル90a、アウターパネル90b、リインホースメント90cを含む。
また、図5は、車両のフロントシールドガラス92、ウエザーストリップ94、96、Aピラーガーニッシュ98も示している。
図1−図3に示すように、固定具1は、本体頭部12と本体脚部40とを有するクリップ本体10と、クリップ本体10とは別体でクリップ本体10のロックピン挿入穴20に取り外し可能に挿入されるロックピン50と、クリップ本体10とは別体で本体脚部40に嵌合されるスペーサ70からなる。クリップ本体10とロックピン50とスペーサ70は、可撓性を有する樹脂材からなる。樹脂材は、たとえばポリアセタールまたはポリヘキサメチレンアジポアミドである。ただし、可撓性を有し必要な強度をもつ樹脂材であれば、それ以外の樹脂材であってもよい。
図1−図3および図10に示すように、クリップ本体10の本体頭部12と本体脚部40の形状は、クリップ本体中心軸線(クリップ本体軸芯)10a(図3)と直交する面内における外形形状が長方形状であることが望ましい。ただし、長方形状に限るものではなく、楕円形状、円形状であってもよい。ボデー90の固定具取付孔90dの形状も、同様である。
長方形状である場合、長方形状には、長方形状の角部を丸めた形状や長方形状の辺を湾曲させたり凹凸させた形状を含むものとする。また、固定具1によりCSA80をボデー90の固定具取付孔90dに取り付けた状態では、本体頭部12の長方形外形形状の長辺が延びる方向とCSA本体80aの延びる方向とは互いに平行である。
CSA長手方向と直交する方向Pにおいて、狭幅部16の幅は座部14の幅より狭い。これによって、図5に示すようにCSA80の断面の外形をクリップ本体10の中心軸線10aに近づけることができ、Aピラーガーニッシュ98の幅を狭くすることができる。連結部18の、CSA長手方向と直交する方向Pの幅は、狭幅部16から座部14に近づくにつれて増大する。
CSA長手方向Lに延びる一対の側壁22Lの内面間の間隔は、長手方向中央部22Lcでも長手方向端部22Leでも、大人の人間の指幅より狭い治具の幅より広く、大人の人間の指幅より狭い寸法に設定されている。したがって、一対の側壁22Lの内面間の隙間、すなわち、開口20に、治具は入るが指は入らないかまたは入りにくい。
ついで、クリップ本体抜去用治具(図示せず)を用いて係止爪42をクリップ本体中心軸線10a側に後退させ、その状態でクリップ本体10を固定具取付孔90d部位から抜去する。係止爪42には溝44aが設けられていてもよい。溝44aの底面はテーパ面44bであってもよい。クリップ本体抜去用治具がロックピン挿入穴20に挿入される時、クリップ本体抜去用治具がテーパ面44bに当たってもよい。
図1、図3に示すように、ロックピン50はロックピン中心軸線(ロックピン軸芯)50aを有し、ロックピン中心軸線50aをクリップ本体中心軸線10aに一致させてロックピン挿入穴20に挿入される。ロックピン50がロックピン挿入穴20への挿入の途中にある仮保持位置P1にある時に、ロックピン50はクリップ本体10に仮保持(仮止め)され、ロックピン50がロックピン挿入穴20に奥まで挿入された本保持位置P2にある時に、ロックピン50はクリップ本体10に本保持(本止め)される。
また、ロックピン50のクリップ本体10への挿入荷重はピン爪部56と側壁22Lの長手方向中央部22Lcの内面との摺動摩擦力以上の荷重であり、ピン可撓部58の曲げ剛性の選定によって調整可能な値である。
ロックピン挿入荷重はクリップ本体挿入荷重より高く設定されている。
スペーサ70は、平面視で長方形状を有することが望ましい。ただし、長方形状に限るものではなく、楕円形状、円形状であってもよい。長方形状である場合、長方形状には、長方形状の角部を丸めた形状や長方形状の辺を湾曲させたり凹凸させた形状を含むものとする。図8の例では、スペーサ70は、平面視で長方形状を有し、この長方形状の長手方向中央部に脚部嵌合孔72が形成されており、この脚部嵌合孔72にて本体脚部40と嵌合する。スペーサ70は、脚部嵌合孔72のスペーサ長手方向両端よりも脚部嵌合孔72のスペーサ長手方向中心寄りのスペーサ部位からスペーサ70の長手方向両端にわたって形成された弾性変形部76を有している。弾性変形部76は、クリップ本体軸方向に弾性変形可能である。スペーサ70の長手方向両側に位置する弾性変形部76の間のスペーサ部分は、弾性変形部76よりも高い剛性(完全剛体ではなくてもよい)をもつ剛体部74とされている。スペーサ長手方向における剛体部74と弾性変形部76との境界は、脚部嵌合孔72のスペーサ長手方向両端よりも脚部嵌合孔72のスペーサ長手方向中心寄りにある。
スペーサ70の長手方向と直交する方向には、スペーサ70は両端間の全長にわたって直線状に延びており、従来のような、長手方向と直交する方向の両端部に折れ曲がった弾性片をもたない。
〔ロックピン本体、ロックピンの作用、効果〕
固定具1を用いて被取付部材、たとえばCSA80を車両のボデー90に取り付ける前には、ロックピン50が仮保持位置P1でクリップ本体10に取り付けられている状態で、固定具1が輸送され、取り扱われる。
弾性変形部76がスペーサ70の脚部嵌合孔72のスペーサ長手方向両端よりも脚部嵌合孔72のスペーサ長手方向中心寄りの部位からスペーサ70の長手方向両端にわたって形成されているので、スペーサ70の弾性変形できる範囲、すなわち弾性変形部76のスペーサ長手方向の長さが従来スペーサ170の弾性片176のスペーサ長手方向の長さに比べてスペーサ長手方向に拡大する。
また、弾性変形部76はスペーサ長手方向に沿って形成した場合を例にとって説明したが、これに限定されない。たとえば、弾性変形部76をスペーサ長手方向と直交する方向(短手方向)に沿って形成してもよい。
2 CSA固定装置
10 クリップ本体
10a クリップ本体中心軸線(クリップ本体軸芯)
12 本体頭部
20 ロックピン挿入穴
40 本体脚部
42 係止爪
50 ロックピン
50a ロックピン中心軸線(ロックピン軸芯)
52 ピン頭部
56 ピン爪部
70 スペーサ
72 脚部嵌合孔
74 剛体部
76 弾性変形部
78 突起
78a 第1の突起
78b 第2の突起
80 カーテンエアバッグ(CSA)
80b タブ
80c 脚部挿通孔
90 車両のボデー
90d 固定具取付孔
Claims (3)
- 本体頭部と本体脚部を有するクリップ本体と、
該クリップ本体に挿入可能なロックピンと、
中央部に脚部嵌合孔を有し該脚部嵌合孔にて前記クリップ本体の本体脚部と嵌合するスペーサと、
を備えた固定具であって、
前記スペーサは、該スペーサの平面視での一方向と平行な方向における前記脚部嵌合孔の両端よりも前記脚部嵌合孔の中心寄りのスペーサ部位から前記スペーサの平面視での一方向の両端にわたって形成されクリップ本体軸方向に弾性変形可能な弾性変形部を有しており、
前記本体脚部の断面形状、前記スペーサの平面視形状、前記脚部嵌合孔の形状は、何れも長方形状であり、前記スペーサの一方向は前記長方形状スペーサの長手方向であり、
前記スペーサの前記本体頭部対向面の背面には、前記脚部嵌合孔のスペーサ長手方向両端よりも前記脚部嵌合孔のスペーサ長手方向中心寄りの部位に、クリップ本体軸方向に前記本体頭部から離れる側に互いに同一面まで突出する複数の突起が形成されており、該複数の突起は、スペーサ長手方向の中央部に位置する第1の突起と、該第1の突起からスペーサ長手方向に隔たったスペーサ部位に位置する第2の突起とを含む、固定具。 - 前記スペーサの弾性変形部は、前記スペーサの長手方向両端に近づくにつれて前記本体頭部から離れる側に湾曲または傾斜しており、かつ、前記第2の突起の部位を除き前記スペーサの長手方向両端に近づくにつれて板厚が薄くなっている請求項1記載の固定具。
- 請求項1または請求項2に記載の固定具を用いて被取付部材であるカーテンエアバッグを車両のボデーに固定するカーテンエアバッグ固定装置であって、
前記クリップ本体の本体脚部が、前記カーテンエアバッグに複数形成されたタブの脚部挿通孔と、前記スペーサの脚部嵌合孔とを挿通して、前記ボデーに形成された固定具取付孔に押し込まれ、ロックピンがクリップ本体に本止め位置まで挿入されており、この状態で前記スペーサの弾性変形部はクリップ本体軸方向に圧縮弾性変形しており、
前記スペーサは、前記弾性変形部の圧縮弾性変形により、本体頭部とボデー間の距離のバラツキにかかわらず、本体頭部とタブとスペーサとボデー間のガタを除去している、カーテンエアバッグ固定装置。
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