JP4985228B2 - シートベルトのタング収納構造 - Google Patents

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Description

本発明は、
ルーフエンドメンバにシートベルトリトラクタを取付けてある車両の後部中央席のシートベルトのタング収納構造に関する。
自動車等の車両のシートベルト装置には2点式のシートベルト装置と3点式のシートベルト装置があり、近年、安全性が高い3点式のシートベルト装置の方がより多く設けられるようになってきている。この3点式のシートベルト装置では、シートベルトを不使用時に巻き取るシートベルトリトラクタが必要となる。
3人掛けのリヤシートの場合、左右両側のシート用のシートベルトリトラクタは、左右のリヤピラーにそれぞれ固定することができるが、後部中央席である中央シート用のシートベルトリトラクタは左右のリヤピラーから離れており、ルーフエンドメンバにシートベルトリトラクタを取付けてある。また、シートベルトのタング部を収納するタング収納部を設けてシートベルト不使用時にシートベルトが邪魔にならないようにしている。
従来、シートベルトのタング収納構造では、先端タングと中間タングとからなるタング部全体を車室内側から通過させる大きな開口をルーフライニングに形成し、ルーフライニングの上方にタング部の全体を収納するタング収納ケースを配置してあった(特許文献1参照)。
特開2004−149094号公報
上記従来の構造によれば、ルーフライニングの上方にタング部の全体を収納するタング収納ケースを配置してあったために、タング収納ケースの下方のルーフライニング部分が下方に膨出して見栄えが悪くなっていた。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、外観品質を向上させることができるとともに使い勝手が良いシートベルトのタング収納構造を提供する点にある。
本発明の特徴は、
ルーフエンドメンバにシートベルトリトラクタを取付けてある車両の後部中央席のシートベルトのタング収納構造であって、
ルーフライニングに形成した開口の上方にタングホルダを、下方の車室内側に前記タングホルダに対するカバーを配設して、前記タングホルダとカバーの間に、前記シートベルトのタング部を収納するタング収納空間を形成し、
前記タングホルダ又はカバーに形成した位置決めピンを、前記ルーフライニングの開口周縁部に形成した位置決め孔に挿入嵌合し、
前記タングホルダとカバーのいずれか一方に形成した係合爪を、他方に形成した係合孔に係合させて、前記タングホルダとカバーを結合するとともに、前記タングホルダとカバーに前記ルーフライニングの開口周縁部を挟み込ませ、
前記シートベルトリトラクタの前方位置で上側に屈曲する第1屈曲部を備えたルーフライニング部分に前記開口を形成し、
前記第1屈曲部に対応して上側に屈曲する第2屈曲部を前記カバーの車両前方側の端部に形成し、前記第2屈曲部に前記タング収納空間と連通するタング挿入口を形成し、
前記タング挿入口を前記シートベルトリトラクタの前下方に車両前方側に向かって開口するように配置してある点にある。(請求項1)
この構成によれば、ルーフライニングに形成した開口の上方にタングホルダを、下方の車室内側にタングホルダに対するカバーを配設して、タングホルダとカバーの間に、シートベルトのタング部を収納するタング収納空間を形成してあるから、タング収納空間を上下方向でルーフライニングとほぼ同じ位置に形成することができる。その結果、タング部の全体を収納するタング収納空間をルーフライニングの上方に配置した構造に比べると、ルーフライニングの車室内側への膨出を小さく抑えることができる。また、タングホルダとカバーの二つの部材でタング収納空間を形成してあるから、例えば一つの部材でタング収納空間を形成する場合よりも成形性を良くすることができて生産性を向上させることができる。
また、(1) タングホルダ又はカバーに形成した位置決めピンを、前記ルーフライニングの開口周縁部に形成した位置決め孔に挿入嵌合することで、ルーフライニングに対するタングホルダ又はカバーの位置を決めることができる。
(2) タングホルダとカバーのいずれか一方に形成した係合爪を、他方に形成した係合孔に係合させて、前記タングホルダとカバーを結合するとともに、前記タングホルダとカバーに前記ルーフライニングの開口周縁部を挟み込ませてあるから、タングホルダやカバーとルーフライニングの間に隙間が形成されなくなる。
従って、前記(1),(2)により外観品質を向上させることができる。しかも、前記(1),(2)により、タングホルダとカバーを、車体への組付け前のルーフライニングに固定することができ、タングホルダとカバーとルーフライニングの三者を一体にした状態でそれらを車体に組付けることができる。これにより車体に対する組付け性を向上させることができる。
そして、カバーの第2屈曲部に前記タング挿入口を形成してあるから、タング部を前記開口を通して、ルーフライニングの面に沿う方向に収納することができ、タング部の収納操作を簡単に行うことができる。(請求項1)
本発明において、
前記タング収納空間を前記シートベルトリトラクタの下方に配置して、前記タング挿入口を前記シートベルトリトラクタの前下方に配置し、
シートベルトの先端部をベルト裏面側に折り曲げて裏面を上にした前記タング部を、前記タング部の一部が前記タング挿入口から車室内に突出するように前記タング収納空間に収納し、
前記タング収納空間に収納した前記タング部に前記シートベルトリトラクタから加わるシートベルト巻取り力に抗して前記タング部を受け止めて、前記タング部の一部が前記タング挿入口から車室内に突出した状態を保たせるタング受け部を設けてあると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
前記タング部の一部が前記タング挿入口から車室内に突出した状態を保つことができ、シートベルトを使用するためにタング部を車室内に取り出すときは、タング部の一部を掴んで車室内に引き出すことができて、タング部の取り出し性を良くすることができる。また、前記シートベルト巻取り力に抗してタング部を受け止めてあるから、タング収納空間に収納されたタング部のガタつきを抑制することができるとともに、タング収納空間からのタング部の落下を回避することができる。(請求項2)。
本発明において、
前記カバーの取付け部と前記タングホルダの取付け部とを、車体パネルに取付けられた前記シートベルトリトラクタの取付け部に締結部材により共締め固定してあると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
カバーの取付け部と前記タングホルダの取付け部とを、車体パネルに取付けられる前記シートベルトリトラクタの取付け部に締結部材により共締め固定してあるから、カバーの取付け部とタングホルダの取付け部の取付け強度を強固にすることができる。そして、シートベルトリトラクタの取付け部を車体パネルに取付けてあるから、カバーとタングホルダを車体パネルに強固に取付けることができる。また、タングホルダとカバーが開口周縁部を挟み込んでいるルーフライニング部分は、タングホルダとカバーを介して車体パネルに取付けられており、ルーフライニングを車体パネルで安定支持しやすくすることができる。(請求項3)
本発明において、
前記タング部は、前記シートベルトの先端部に取付け固定された先端タングと、前記シートベルトがその長手方向に相対変位自在に挿通されたリング部を備える中間タングとから成り、
前記中間タングの係合具を取り外し自在に固定する固定部を前記シートベルトの先端部に設け、
前記中間タングの係合具を前記固定部に固定した状態で、前記先端タング及び中間タングを前記タング収納空間に収納するとともに、前記タング受け部で前記中間タングのリング部を受止めて、前記リング部の一部を前記タング挿入口から車室内に突出させてあると、次の作用を奏することができる。(請求項
中間タングの係合具をシートベルトの先端部の前記固定部に固定した状態で、先端タング及び中間タングをタング収納空間に収納し、タング受け部で中間タングのリング部を受止めて、リング部の一部をタング挿入口から車室内に突出させる。これにより、中間タングの姿勢を固定できるとともに中間タングを先端タングと連結状態とすることができ、タング収納空間への収納が容易となり、シートベルトの使用時にタング部を車室内に取り出すときは、中間タングのリング部の一部を掴んで車室内に引き出すことで先端タングまでを一度に取り出すことができ、タング部の取り出し性を良くすることができる。(請求項
本発明において、
前記先端タングを下側から受止め支持する支持部を前記カバーに設け、
前記先端タングに上側から圧接して、前記支持部との協働で前記先端タングを弾性挟持する挟持爪を前記タングホルダに設けてあると、次の作用を奏することができる。(請求項
カバーの支持部とタングホルダの挟持爪で先端タングを弾性挟持することで、先端タングの位置をより確実に固定することができ、タング収納空間に収納されたタング部のガタつきをより抑制しやすくすることができる。(請求項5)
本発明によれば、外観品質を向上させることができるシートベルトのタング収納構造を提供することができた。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に、バックドア1を備えたワゴン車(車両に相当)のリヤシート2と、リヤシート2の周りの車体構造とを斜め前下方から見た斜視図を示してある。リヤシート2は左側シート3・右側シート4・中央シート5(後部中央席)から成る3人掛けのシートであり、いずれのシート3,4,5にも3点式のシートベルト装置100を設けてある。
前記シートベルト装置100は、シートベルト28と、シートベルト28を巻き取るシートベルトリトラクタ10とを備え、シートベルト28にタング部50(図14参照)を設けてある。そして、左側シート3と右側シート4のシートベルトリトラクタ10を左右のリヤピラー6に各別に取付け、中央シート5のシートベルトリトラクタ10を、車幅方向に沿うルーフエンドメンバ7の車幅方向外側の一端部7Aに取付けてある。
図1,図14に示すように前記タング部50は、シートベルト28の先端部28Aに取付け固定された先端タング13と、シートベルト28にその長手方向に相対変位自在に装着された中間タング14とから成る。
先端タング13は樹脂製の第1リング部31と、この第1リング部31から突出し、シート側の左右一方の第1バックル11に係合する第1係合金具41とを備え、第1リング部31にシートベルト28の先端部28Aを巻き付け固定してある。中間タング14は、シートベルト28がその長手方向に相対変位自在に挿通された樹脂製の第2リング部32(リング部に相当)と、この第2リング部32から突出し、シート側の左右他方の第2バックル12(被係合部に相当)に係合する第2係合金具42(係合具に相当)とを備えている。第1リング部31と第2リング部32はシートベルト28の幅方向に細長く形成され、第2リング部32の前記幅方向の長さを第1リング部31の前記幅方向の長さよりも長くしてある。
中央シート5のシートベルト装置100についてさらに説明すると、中間タング14の第2係合金具42が抜き差し可能に挿入され第2係合金具42を保持・固定する固定リング15(固定部に相当)をシートベルト28の先端部28Aに設けてある。固定リング15はシートベルト28と同様に柔軟性のある素材で形成され、シートベルト28の先端部28Aに縫い付けられて固着されている。そして、中間タング14の第2係合金具42を固定リング15に挿入した所定の連結固定状態で、先端タング13及び中間タング14を後述のタング収納空間16に収納するようにしてある(図12,図13参照)。
次に、中央シート5のシートベルト28のタング収納構造について説明する。
図4に示すように、ルーフライニング8のうち、リヤシート2の後ろ上方のルーフライニング部分9を、ルーフエンドメンバの前方位置で上側に屈曲する第1屈曲部21と、この第1屈曲部21の(下端)からルーフエンドメンバの下方位置で車両後方に延びる扁平部17とで構成してある。第1屈曲部21は上側に緩やかに屈曲し、車室内側に凸の縦断面円弧状に成形されている。そして、前記ルーフライニング部分9の第1屈曲部21から扁平部17にわたって開口43を形成し、この開口43の上方に樹脂製のタングホルダ20を、また、下方の車室内側にタングホルダ20に対する樹脂製のカバー40をそれぞれ配設して、タングホルダ20とカバー40の間に、シートベルト28のタング部50を収納するタング収納空間16を形成してある。タング収納空間16は上下方向でルーフライニング8とほぼ同じ位置に位置し、縦断面において車両後方側に伸びている。また、前記タング収納空間16をシートベルトリトラクタ10の下方に配置して、後述のタング挿入口25をシートベルトリトラクタ10の前下方に配置してある。
図2(a),図2(b),図12,図13に示すように、タングホルダ20とカバー40は平面視でほぼ同一の形状であり、車両後方側の端部が円弧の左右対称の舌状に形成されている。使用状態のシートベルト28の引き出し方向を考慮しタングホルダ20とカバー40のいずれも、車両前方側の部分ほど車両の左右中心側に位置するように、両者の左右中心線Lを車両前後方向に対して傾斜させて車体パネル(詳しくは、後述のシートベルトリトラクタの第3取付け面部83)に取付けてある。この取付け状態でタングホルダ20とカバー40はルーフライニング8の面に沿っている。
図4,図13に示すように、前記タング収納空間16は、タングホルダ20の幅方向(左右中心線Lと直交する方向)の中央部に形成され、奥側の先端タング13を収納する先端タング収納部23と、前記固定リング15に挿入固定状態の中間タング14を収納するタング挿入口側の中間タング収納部24とから成る。
図5〜図7にも示すように先端タング収納部23は、前記幅方向で対向する一対の第1側壁51と、両第1側壁51の頂部に架設された第1天井壁61とそれらの下方に配置されるカバー40で形成されている。第1側壁51は、第1側壁51の左右両外方側のルーフライニング8の面に概略沿って形成されている第1平板部71から上方に立上がっている。また、図8,図9にも示すように中間タング収納部24は、前記幅方向で対向する一対の第2側壁52と、両第2側壁52の頂部に架設された第2天井壁62とそれらの下方に配置されるカバー40で形成されている。第2側壁52は、第2側壁52の左右両外方側の第2平板部72から上方に立上がっている。
前述のように、中間タング14の第2リング部32が先端タング13の第1リング部31よりも幅方向の長さが長いことから、中間タング収納部24の一対の第2側壁52同士の間隔を、先端タング収納部23の一対の第1側壁51同士の間隔よりも長く設定してある。一対の側壁同士の間隔を、収納されるタングの幅に合わせてあるので、タングの位置が安定しガタの少ない収納が可能となる。さらに、第1側壁51の下端部に、この下端部から下方に延びてカバー40に当接する第1当接部73を設け、第2側壁52の下端部に、カバー40に当接する第2当接部74を設けているので、収納空間の断面積の確保が容易となり、タングホルダ20とカバー40の上下方向の相対位置を確保することができ、タングホルダ20とカバー40の係合状態を安定させることができる。
また、第1天井壁61の上面と第2天井壁62の上面に左右中心線Lの長手方向に沿う複数本の第1リブ18と幅方向に沿う複数本の第1リブ18とを形成して、その第1リブ18の上端部をシートベルトリトラクタ10の第3取付け面部83の下面に当接させてある。第1リブ18は、タングホルダ20の上下方向の位置を決める部材としての機能に加え、第1天井壁61と第2天井壁62を補強する補強部材としても機能している。上記のように、前記第1当接部73と第2当接部74をカバー40に当接させ、第1リブ18の上端部をシートベルトリトラクタ10の第3取付け面部83の下面に当接させることで、タングホルダ20をカバー40とシートベルトリトラクタ10により上下方向で安定支持でき、タングホルダ20の上下方向の位置を決めることができる。
図2(b)に示すように、カバー40の上面には、中間タング14の第2リング部32に当接して中間タング14の収納位置を規制する短い第2リブ19を左右に一対づつ形成してある。この第2リブ19はカバー40の補強部材としても機能している。また、先端タング13の第1リング部31を下側から受止め支持する複数の支持リブ99(支持部に相当)をカバー40の上面に前記左右中心線Lに沿うように設けてある。そして、先端タング13の第1リング部31に上側から圧接して、支持リブ99との協働で前記先端タング13を弾性挟持する挟持爪38を、タングホルダ20の第1天井壁61の左右中央部に設けてある。この挟持爪38は、第1天井壁61の中央部に形成した長方形状の孔39内に配置され、前記左右中心線Lの長手方向で前記長方形状の孔39の車両前方側の周縁部から車両後方側に延びて、下側が凸の断面くの状に形成されている(図4参照)。
図2(a),図2(b)に示すように、前記左右中心線Lの長手方向でタングホルダ20の車両前方側の端部とカバー40の車両前方側の端部とに、ルーフライニングの第1屈曲部21に対応して上側に屈曲する第2屈曲部22,29をそれぞれ形成し、カバー40の第2屈曲部22に、タング収納空間16と連通する横長のタング挿入口25を形成してある。第2屈曲部22は、第1屈曲部21と同様に上側に緩やかに屈曲し、車室内側に凸の縦断面円弧状になっている。また、図2(b),図4に示すように、タング挿入口25の前上方側の第2屈曲部部分を車両後方側に折曲して、縦断面において車両後方側に延びるシートベルトガイド壁96に構成してある。
前記左右中心線Lの長手方向でカバー40の中央部に左右一対の第1位置決めピン26を形成し、この左右一対の第1位置決めピン26を、ルーフライニング8の開口周縁部43Eに形成した左右一対の第1位置決め孔27に各別に挿入嵌合して、ルーフライニング8に対するカバー40の位置を決めてある(図5参照)。第1位置決めピン26はタングホルダ20に形成したピン挿通孔90にも挿通させてある。これによって、第1位置決めピン26の外れが防止でき、第1位置決め孔27が形成されたルーフライニング8の開口周縁部43Eが、第1位置決めピン26に確実に挿通されることになる。なお、タングホルダ20のピン挿通孔90の孔径を適宜選択して、第1位置決めピン26でルーフライニング8とカバー40のみならずタングホルダ20をも位置決めするようにしてもよい。
さらに、カバー40の左右一対の第1位置決めピン26の近傍で車両前方側のカバー部分に左右一対の第2位置決めピン91を形成し、この左右一対の第2位置決めピン91を、タングホルダ20の第1平板部71に形成した左右一対の第2位置決め孔92に各別に挿入嵌合して、タングホルダ20に対するカバー40の位置を決めてある(図6参照)。左右一対の第1位置決めピン26同士の間隔(左右一対の第1位置決め孔27の間隔)は左右一対の第2位置決めピン91同士の間隔(左右一対の第2位置決め孔92の間隔)よりも長くなっている。
前記左右中心線Lの長手方向でカバー40の車両前方側の端部に、上方に突出する左右一対の第1係合爪34Aを形成し、車両後方側の端部に、上方に突出する左右一対の第2係合爪34Bを形成してある。また、タングホルダ20の両第2平板部72の車両前方側の端部に第1係合孔35Aを形成し、タングホルダ20の両第1平板部71の車両後方側の端部に左右一対の第2係合孔35Bを形成してある。そして、左右一対の第1係合爪34Aを左右一対の第1係合孔35Aに各別に係合させ、左右一対の第2係合爪34Bを左右一対の第2係合孔35Bに各別に係合させて、タングホルダ20とカバー40を結合するとともに、タングホルダ20の周縁部20Eとカバー40の周縁部40Eにルーフライニング8の開口周縁部43Eを挟み込ませてある(図3,図9,図10参照)。
前記第1係合孔35Aは平面視で四角形状に形成されている。そして、図3,図9に示すように、第1係合爪34Aは、第1係合孔35Aの左右外方側の周部を形成する周壁95の頂部に係合している。この周壁95は、第1係合孔35Aの左右内方側の周部を形成する周壁94の頂部よりも高い位置に位置している。前記第2係合孔35Bは、平面視で前記左右中心線Lに対して傾斜した四角形状に形成されている。そして、図3,図10に示すように、第2係合爪34Bは、第2係合孔35Bの車両前方側の周部を形成する周壁77の頂部に係合している。
前記左右中心線Lの長手方向で、カバー40の左右一対の第1係合爪34Aと左右一対の第1位置決めピン26との間に、スクリュー挿通孔36Hを備えた左右一対の第1取付け面部81(カバーの取付け部に相当)を設け、タングホルダ20の左右一対の第1係合孔35Aと左右一対のピン挿通孔90との間に、スクリュー挿通孔36Hを備えた左右一対の第2取付け面部82(タングホルダの取付け部に相当)を設けてある。
第1取付け面部81はカバー40の一部分を上方に円筒状に膨出させてその上面部で構成し、第2取付け面部82は前記第1平板部71と第2平板部72の境界部を上方に円筒状(この円筒の底部を一部切欠いてある)に膨出させてその上面部で構成してある。そして、第1取付け面部81を第2取付け面部82に車室内側から重合し、第1取付け面部81と第2取付け面部82とを、シートベルトリトラクタの第3取付け面部83(取付け部に相当)にスクリュー36(締結部材に相当)により共締め固定してある(図7参照)。シートベルトリトラクタ10は車体パネル(図示せず)に取付けられている。
前記カバー40とタングホルダ40とルーフライニング8とシートベルトリトラクタ10との組付けは次のようにして行う。
(1) カバー40の左右一対の第1位置決めピン26を、ルーフライニング8の左右一対の第1位置決め孔27に各別に挿入嵌合するとともに、カバー40の左右一対の第2位置決めピン91をタングホルダ20の左右一対の第2位置決め孔92に各別に挿入嵌合し、さらに、カバー40の左右一対の第1係合爪34Aをタングホルダ40の左右一対の第1係合孔35Aに各別に係合させ、カバー40の左右一対の第2係合爪34Bをタングホルダ40の左右一対の第2係合孔35Bに各別に係合させて、タングホルダ20とカバー40を結合する。このように、カバー40とタングホルダ20をルーフライニング8に固定して、カバー40・タングホルダ20・ルーフライニング8を一体に組付ける。このとき、タングホルダ20の周縁部20Eとカバー40の周縁部40Eがルーフライニング8の開口周縁部43Eを挟み込んでいる。
(2) カバー40の第1取付け面部81がタングホルダ20の第2取付け面部82に重合しているので、第1取付け面部81と第2取付け面部82とを、車体パネルに取付けられたシートベルトリトラクタの第3取付け面部83(取付け部に相当)にスクリュー36により共締め固定する。
図2〜図4に示すように、タングホルダ20の第2屈曲部29に、平面視長方形状のシートベルト挿通孔45を形成してある。このシートベルト挿通孔45の左右の開口周縁部と後端側の開口周縁部から第1周壁97を立ち上がらせてある。
図4,図11,図12,図13に示すように、タング部50の一部がタング挿入口25から車室内に突出するようにタング部50をタング収納空間16に収納してある。符号Aはタング収納空間16へのタング部50の挿入方向である。すなわち、シートベルト28の先端部28Aをベルト裏面側に折り曲げて裏面を上にしたタング部50を、タング部50の一部(第2リング部32の一部32A)がタング挿入口25から車室内に突出するようにタング収納空間16に収納してある。そして、タング収納空間16に収納したタング部50にシートベルトリトラクタ10から加わる斜め後ろ上向きのシートベルト巻取り力に抗してタング部50を受け止めて、タング部50の一部がタング挿入口25から車室内に突出した状態を保たせるタング受け部37をカバー40に設けてある。
詳しくは、シートベルト28は、収納状態で中間タング14の室内側に突出する先端部の前方と下方に位置することとなり(図4参照)、シートベルトリトラクタ10によってシートベルト28が巻き取り方向に付勢され、その力を収納状態の中間タング14が受ける。つまり、中間タング14は収納空間に押し込まれる方向の力を受ける。その為、タング受け部37で中間タング14の第2リング部32をシートベルト28の巻き取り方向下手側(斜め後ろ上方側)から受止めて、第2リング部32の一部32Aがタング挿入口25から車室内に突出した状態を保つようにしてある。タング受け部37は、カバー40のタング挿入口25の左右両端の上部にシートベルトの幅以上の間隔を空けてシートベルトガイド壁96の両側に配置され、第2リング部32の左右両端部(幅方向の両端部)を受け止める段部を形成して構成してある。タング受け部37は、カバー40のタング挿入口25の左右両端の上部に形成されているので、タング受け部37の間は、中間タング14の第2リング部32とシートベルトガイド壁96の間に空間が確保され、乗員が第2リング部32を掴み易くタングを取り出しやすくなっている。
[別実施形態]
(1) 前記第2屈曲部をカバー40側だけに形成した構造であってもよい。
(2) 前記第1位置決めピン26をタングホルダ20に形成してあってもよい。
(3) 前記タングホルダ20に前記第1係合爪34Aと第2係合爪34Bを形成し、前記カバー40に前記第1係合孔35Aと第2係合孔35Bを形成してあってもよい。
リヤシートを左斜め前下方から見た状態を示す図 (a)はタングホルダの斜視図、(b)はカバーの斜視図 組付け状態のカバーとタングホルダの平面図 図3のG−G断面図 図3のA−A断面図 図3のB−B断面図 図3のC−C断面図 図3のE−E断面図 図3のF−F断面図 図3のJ−J断面図 図3のH−H断面図 タング収納空間にタング部が収納された状態のカバーを下方から見た図 タング収納空間にタング部が収納された状態のタングホルダを下方から見た図 タング部を示す図
符号の説明
5 後部中央席(中央シート)
7 ルーフエンドメンバ
8 ルーフライニング
9 ルーフライニング部分
10 シートベルトリトラクタ
12 後部中央席側の被係合部(第2バックル)
13 先端タング
14 中間タング
15 固定部
16 タング収納空間
20 タングホルダ
21 第1屈曲部
22,29 第2屈曲部
25 タング挿入口
26 第1位置決めピン(位置決めピン)
27 第1位置決め孔(位置決め孔)
28 シートベルト
28A シートベルトの先端部
32 リング部(第2リング部)
32A タング部の一部(リング部の一部)
34A 係合爪(第1係合爪)
34B 係合爪(第2係合爪)
35A 係合孔(第1係合孔)
35B 係合孔(第2係合孔)
36 締結部材(スクリュー)
37 タング受け部
38 挟持爪
40 カバー
42 中間タングの係合具(第2係合金具)
43 開口
43E ルーフライニングの開口周縁部
50 タング部
81 カバーの取付け部(第1取付け面部)
82 タングホルダの取付け部(第2取付け面部)
83 シートベルトリトラクタの取付け部(第3取付け面部)
99 支持部

Claims (5)

  1. ルーフエンドメンバにシートベルトリトラクタを取付けてある車両の後部中央席のシートベルトのタング収納構造であって、
    ルーフライニングに形成した開口の上方にタングホルダを、下方の車室内側に前記タングホルダに対するカバーを配設して、前記タングホルダとカバーの間に、前記シートベルトのタング部を収納するタング収納空間を形成し、
    前記タングホルダ又はカバーに形成した位置決めピンを、前記ルーフライニングの開口周縁部に形成した位置決め孔に挿入嵌合し、
    前記タングホルダとカバーのいずれか一方に形成した係合爪を、他方に形成した係合孔に係合させて、前記タングホルダとカバーを結合するとともに、前記タングホルダとカバーに前記ルーフライニングの開口周縁部を挟み込ませ、
    前記シートベルトリトラクタの前方位置で上側に屈曲する第1屈曲部を備えたルーフライニング部分に前記開口を形成し、
    前記第1屈曲部に対応して上側に屈曲する第2屈曲部を前記カバーの車両前方側の端部に形成し、前記第2屈曲部に前記タング収納空間と連通するタング挿入口を形成し、
    前記タング挿入口を前記シートベルトリトラクタの前下方に車両前方側に向かって開口するように配置してあるシートベルトのタング収納構造。
  2. 前記タング収納空間を前記シートベルトリトラクタの下方に配置して、前記タング挿入口を前記シートベルトリトラクタの前下方に配置し、
    シートベルトの先端部をベルト裏面側に折り曲げて裏面を上にした前記タング部を、前記タング部の一部が前記タング挿入口から車室内に突出するように前記タング収納空間に収納し、
    前記タング収納空間に収納した前記タング部に前記シートベルトリトラクタから加わるシートベルト巻取り力に抗して前記タング部を受け止めて、前記タング部の一部が前記タング挿入口から車室内に突出した状態を保たせるタング受け部を設けてある請求項1記載のシートベルトのタング収納構造。
  3. 前記カバーの取付け部と前記タングホルダの取付け部とを、車体パネルに取付けられた前記シートベルトリトラクタの取付け部に締結部材により共締め固定してある請求項2記載のシートベルトのタング収納構造。
  4. 前記タング部は、前記シートベルトの先端部に取付け固定された先端タングと、前記シートベルトがその長手方向に相対変位自在に挿通されたリング部を備える中間タングとから成り、
    前記中間タングの係合具を取り外し自在に固定する固定部を前記シートベルトの先端部に設け、
    前記中間タングの係合具を前記固定部に固定した状態で、前記先端タング及び中間タングを前記タング収納空間に収納するとともに、前記タング受け部で前記中間タングのリング部を受止めて、前記リング部の一部を前記タング挿入口から車室内に突出させてある請求項3記載のシートベルトのタング収納構造。
  5. 前記先端タングを下側から受止め支持する支持部を前記カバーに設け、
    前記先端タングに上側から圧接して、前記支持部との協働で前記先端タングを弾性挟持する挟持爪を前記タングホルダに設けてある請求項4記載のシートベルトのタング収納構造。
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