JP5000376B2 - ストロークシミュレータ - Google Patents

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Description

本発明は、作動液が導かれる液室を形成するためのピストンを皿ばねにより付勢するシリンダ機構を備えるストロークシミュレータに関する。
近年、車両のECUに入力されたブレーキペダル(以下、単にペダルともいう)の踏力等の操作情報に基づき、車輪に設けられた制動力発生部に液圧を与えるためのモータシリンダや液圧ポンプを電気的に駆動制御するブレーキ装置が提案されている。この種の電気信号によりブレーキを電子制御するシステム、いわゆるブレーキバイワイヤでは、従来から広範に採用されているペダルとマスタシリンダとが直結された液圧制御システムに比べて、ペダル操作に一層忠実な制動が可能となり、スムーズなブレーキングを実現することができる。
通常、ブレーキバイワイヤを採用したブレーキ装置では、ペダルの踏み込みに対する反力を得るためのストロークシミュレータ(ペダルシミュレータ)が設けられ、これにより、ペダル踏み込み量(ストローク、操作量)と踏力との間に、所定の特性(ストローク−踏力特性)を付与している。
特許文献1には、作動液が導かれる液室を形成(画定)するピストンと、該ピストンを前記液室側に付勢する複数の皿ばねとを備えるシリンダ機構を備えるストロークシミュレータが開示されている。
特開平6−211124号公報
この種のストロークシミュレータでは、皿ばねの有する2次曲線的なばね特性を利用してストローク−踏力特性を非線形、すなわち、ペダルの踏み始めにはペダルの操作トルク(踏み剛性)を小さく、ペダルを踏み込むに従って操作トルク(踏み剛性)を大きくすることができ、運転者に違和感のないペダル操作感を与えることができる。この場合、皿ばねは、その構造状1枚の変位量が少ないため、例えば、上記特許文献1に記載の従来技術では、多数の皿ばねを積層することにより全体の変位量を増加させ、これにより所望のばね特性を確保している。
ところが、このように皿ばねの積層枚数を増やせば増やすほど、各皿ばねの特性のばらつきが拡大されるため、製品間での個体差が大きくなり、また、全体でのばね特性の安定化が難しくなることから、細かなペダルフィーリングを作り出すことが困難となる。さらに、皿ばねの使用数を増加させ、あるいは大型の皿ばねを用いた場合には、製造コストが増加するという問題もある。
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、皿ばねの使用数を有効に低減することができ、しかも安定したばね特性を得ることができるシリンダ機構を備えるストロークシミュレータを提供することを目的とする。
発明に係るストロークシミュレータは、マスタシリンダに連結され、該マスタシリンダの発生した液圧によりブレーキペダルに反力を発生させるストロークシミュレータであって、当該ストロークシミュレータは、ハウジングと、該ハウジング内に摺動可能に保持されると共に、前記マスタシリンダの発生した液圧により進退駆動されることで、作動液が導かれる液室を形成するピストンと、前記ピストンとは反対側の前記ハウジングの開口部を覆う蓋部材と、前記蓋部材の前記ピストン側に設けられた緩衝部材と、放射方向に沿う切り込みを有し、前記ピストンを前記液室側に付勢する第1の皿ばねと、前記ハウジング内に軸方向に摺動自在に設けられ、前記第1の皿ばねの付勢力を受ける伝達部材と、前記第1の皿ばねよりも外周側に設けられるとともに、前記伝達部材を前記ピストン側に付勢し、当該第1の皿ばねよりもばね定数が高い第2の皿ばねとを備えることを特徴とする。
また、前記緩衝部材は、前記ピストン側の軸方向の先端が、前記蓋部材の前記ピストン側の軸方向の先端よりも突出していてもよい。前記蓋部材には、前記ピストン側に向かって拡大するように傾斜する傾斜内周部が設けられ、前記緩衝部材は、前記傾斜内周部の内側に設けられてもよい。
このような構成によれば、前記皿ばねは、非線形の特性を有すると共に、前記切り込みにより十分な変位量を備えるため、少ない枚数の皿ばねを用いてピストンの所望の変位量と、ストロークシミュレータ等に最適なばね特性とを得ることが可能となる。さらに、皿ばねの使用数を低減することができるため、各皿ばねの特性のばらつきが積層数の増加により拡大されることを有効に防止することができ、製品毎の個体差を抑えて安定したばね特性を得ることが可能となる。しかも、皿ばねの使用数を有効に低減することができるため、シリンダ機構やストロークシミュレータの小型化及び軽量化や、低コスト化が可能となる。
本発明によれば、切り込みを有する皿ばねを用いることにより、皿ばねの使用数を有効に低減しながらも、ストロークシミュレータ等に最適な非線形のばね特性と十分な変位量を得ることができる。さらに、皿ばねの使用数を低減することができるため、各皿ばねの特性のばらつきが積層数の増加により拡大されることを有効に防止でき、十分な変位量を確保しながらも、製品毎の個体差を抑えて安定した所望のばね特性を得ることが可能となる。しかも、皿ばねの使用数が低減されることから、シリンダ機構やストロークシミュレータの小型化及び軽量化や、低コスト化が可能となる。
以下、シリンダ機構について、このシリンダ機構の適用例である本発明に係るストロークシミュレータを搭載したブレーキ装置との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
先ず、シリンダ機構を適用した本発明に係るストロークシミュレータ(ペダルシミュレータ)を搭載する車両用のブレーキ装置について説明する。図1は、シリンダ機構11が適用されたストロークシミュレータ13L、13Rを搭載するブレーキ装置10のブロック回路図である。
ブレーキ装置10は自動車等の車両に搭載され、運転者(操作者)によるペダル(ブレーキペダル)12の操作に基づき左車輪LWや右車輪RWに備えられた制動力発生部(キャリパ、ホイールシリンダ、ブレーキシリンダ)14L、14Rでディスク15L、15Rを狭持して制動力を発生させ、車両を制動する装置である。図1では、自動車の前輪側を構成する左車輪LWや右車輪RWのみを図示しており、後輪側については図示を省略しているが、該後輪側についても前輪側(左車輪LWや右車輪RW)と同様な構成や他の構成を備えることができる。また、ブレーキ装置10において、左車輪LW側に備えられるものの参照符号には「L」を付し、右車輪RW側に備えられるものの参照符号には「R」を付し、左車輪LW側及び右車輪RW側をまとめて説明する場合には前記の「L」や「R」を省略する。
ブレーキ装置10は、運転者が運転状況等に応じて操作するペダル12と、該ペダル12の操作に連動して駆動されるマスタシリンダ16と、前記制動力発生部14L、14Rで制動力を発生するための液圧を付与するモータシリンダ(液圧発生部、キャリパシリンダ)18L、18Rとを備える。ブレーキ装置10の各構成部品は、制御部であるECU20に電気的に接続され、該ECU20により制御される。すなわち、ブレーキ装置10は、各構成部品間を液圧(油圧)を伝達可能に接続する液圧(油圧)系統と、各構成部品間とECU20とを電気的に接続する電気系統とから構成される。図1中、前記液圧系統を構成する経路(流路)を実線で示し、前記電気系統を構成する経路(信号線)を破線で示している。前記液圧系統に充填される液体としては、例えば、ブレーキフルードが挙げられる。
図1に示すように、ペダル12には、運転者がペダル12を踏み込む力(踏力)や運転者によりペダル12が操作された量(操作量、ストローク)を検出するペダル操作情報検出部22が設けられ、該ペダル操作情報検出部22の検出値はECU20に入力される。前記踏力の検出には、例えばペダル12の踏面に設けられるトルクセンサが用いられ、前記ストロークの検出には、例えばポテンショメータが用いられる。なお、ペダル操作情報検出部22は、踏力のみを検出するように構成してもよい。
ペダル12の基端側の揺動軸近傍には、電動アクチュエータ(反力モータ)24が連結される。電動アクチュエータ24は、ECU20の制御下に、運転者のペダル12の踏み込みに対する反力の調整を行うものであり、さらに、ペダル12の位置調整用に用いることもできる。該電動アクチュエータ24は、ペダル12にトルクを与えることができるため、電動アクチュエータ24にペダル12の踏力を検出するペダル操作情報検出部22の機能を兼ねさせてもよい。
前記マスタシリンダ16は、軸方向に順に配置された2つのピストン26L、26Rと、後端がペダル12に連結されてピストン26L、26Rを進退駆動するロッド28と、シリンダ16a内が前記ピストン26L、26Rで仕切られることで形成された2つの加圧室30L、30Rとから構成される。加圧室30L、30Rには、ペダル12の踏み込みで進動したピストン26L、26Rを原位置に戻す復帰ばね(弾性部材)32L、32Rが配設される。前記加圧室30L、30Rは、主経路33L、33Rによって前記制動力発生部14L、14Rに連結される。
前記モータシリンダ18L、18Rは、ロッド34L、34Rの後端がブレーキモータ(キャリパモータ)36L、36Rに連結されることで、ピストン38L、38Rをシリンダ40L、40R内で進退駆動可能に構成される。該モータシリンダ18L、18Rを構成する加圧室42L、42Rは、経路44L、44Rを介して前記主経路33L、33Rに連結される。すなわち、モータシリンダ18の加圧室42は、制動力発生部14に連結されている。
前記主経路33L、33Rにおいて、前記経路44L、44Rよりもマスタシリンダ16側には、経路46L、46Rを介して、本実施形態に係るシリンダ機構11が適用されたストロークシミュレータ(S.S.)13L、13Rが連結されている。
また、マスタシリンダ16の加圧室30L、30Rには、リザーブタンク52へと連結される経路54L、54Rが連通している。リザーブタンク52は、ブレーキ装置10の液圧系統の液圧(液量)を調節する機能を果たす。さらに、リザーブタンク52には、モータシリンダ18L、18Rの加圧室42L、42Rに連通する補助経路56L、56Rが連結される。これら経路54L、54R及び補助経路56L、56Rは、リザーブタンク52に連結される手前でそれぞれ合流している。
リザーブタンク52へと連結される経路54において、加圧室30に連通する開口部は、ピストン26の原位置に近接して形成される。これにより、ピストン26L、26Rが原位置から進動すると同時に、すなわち、ピストン26L、26Rが僅かでも動くと前記開口部は閉塞され、加圧室30L、30Rとリザーブタンク52との間で経路54L、54Rが遮断される。また、補助経路56においても前記の経路54と略同様に構成される。すなわち、ピストン38L、38Rが原位置から進動すると同時に、加圧室42L、42Rとリザーブタンク52との間で補助経路56L、56Rが遮断される。
このようなブレーキ装置10において、主経路33L、33Rには、加圧室30L、30R側から順に、マスタシリンダ圧力センサ58L、58Rと、フェイルセーフバルブ60L、60Rと、ブレーキ圧力センサ(キャリパ圧力センサ)62L、62Rとが配設される。さらに、経路44L、44Rには、ブレーキバルブ(キャリパバルブ)64L、64Rが配設され、経路46L、46Rには、シミュレータバルブ66L、66Rが配設される。
前記フェイルセーフバルブ60は、主経路33と、経路44の連結部及び経路46の連結部との間に設けられており、ECU20の制御下にソレノイド60aが励磁されると主経路33を連通又は遮断する。同様に、ECU20の制御下に、前記ブレーキバルブ64はソレノイド64aが励磁されると経路44を連通又は遮断し、前記シミュレータバルブ66はソレノイド66aが励磁されると経路46を連通又は遮断する。
なお、図1では簡単のため、マスタシリンダ圧力センサ58及びブレーキ圧力センサ62からECU20へと接続される信号線や、ソレノイド60a、64a、66aからECU20へと接続される信号線等を省略している。
以上のように構成されるブレーキ装置10では、通常時、ペダル12の操作情報がペダル操作情報検出部22で検出されると共に、ECU20へと入力される。そして、ECU20からの指令に基づきモータシリンダ18が駆動されて、制動力発生部14で制動力が発生し、ブレーキ動作が行われる。すなわち、ブレーキ装置10は、バイワイヤ技術を採用したシステム、いわゆるブレーキバイワイヤとして構成されている。
そこで、ブレーキ装置10がブレーキバイワイヤとして駆動制御される通常時(システムオン時)には、先ず、ECU20の制御下に、ブレーキバルブ64及びシミュレータバルブ66を開弁し、フェイルセーフバルブ60を閉弁する。
この状態で、運転者がペダル12を操作すると、該ペダル12の操作によりマスタシリンダ16の加圧室30で発生する液圧がストロークシミュレータ13に与えられ、該ストロークシミュレータ13で反力を得ることができる。なお、該ストロークシミュレータ13で発生する反力を、例えば、ペダル操作情報検出部22で検出された踏力を基に電動アクチュエータ24で補正して、一層良好な特性とすることも可能である。
同時に、ペダル操作情報検出部22からペダル12の操作情報(踏力やストローク)がECU20に入力され、ECU20によって前記操作情報に基づきモータシリンダ18が駆動制御される。これにより、モータシリンダ18で発生する液圧が制動力発生部14に与えられ、該制動力発生部14で制動力が発生し、左車輪LWや右車輪RWが制動される。
一方、ブレーキ装置10がブレーキバイワイヤとして駆動制御されない状態(システムオフ時)、例えば、イグニッションオフとされたシステム停止時等、いわゆる失陥時には、先ず、ECU20の制御下に、フェイルセーフバルブ60を開弁し、ブレーキバルブ64及びシミュレータバルブ66を閉弁する(図1参照)。
この状態で、運転者がペダル12を操作すると、該ペダル12の操作によりマスタシリンダ16の加圧室30で発生する液圧が制動力発生部14に与えられ、該制動力発生部14で制動力が発生し、左車輪LWや右車輪RWが制動される。この際、ペダル12への反力はマスタシリンダ16により得ることができる。
このように、ブレーキ装置10では、前記システムオン時でのペダル12での反力は、ストロークシミュレータ13により付与される。すなわち、ペダル12の踏力とストロークの特性は、ストロークシミュレータ13を構成するシリンダ機構11の特性を反映する。従って、シリンダ機構11では、例えば、ブレーキ装置10が搭載される同一車種では略同一であり且つ経時的に変化しない安定した特性と、ストロークと踏力の特性が非線形、すなわち、ペダル12の踏み始めには操作トルク(踏み剛性)を小さく、ペダル12を踏み込むに従って操作トルク(踏み剛性)を大きくすることができ、運転者に違和感のないペダル操作感を与えることができる特性を有することが重要となる。
そこで、次に、本実施形態に係るシリンダ機構11について説明する。図2は、本実施形態に係るシリンダ機構11の軸線方向に沿う概略断面図である。
図2に示すように、シリンダ機構11は、円筒形状からなるハウジング70と、該ハウジング70内に摺動可能に保持されたピストン72とを備える。ハウジング70の一端側(矢印X1側)の開口部70aは、軸線方向(図2中の矢印X方向)に連通孔74aが形成されたプラグ(蓋部材)74が嵌挿されることにより閉塞されている。
前記連通孔74aは、矢印X2方向で該連通孔74aより大径の孔部74bに開口(連通)しており、該孔部74b内にはピストン72が軸線方向(図2中の矢印X方向)に摺動可能に挿入されている。すなわち、前記孔部74bはピストン72を進退駆動させるシリンダとして機能するものであり、プラグ74の外端面に連結された経路75から連通孔74aへと作動液(例えば、ブレーキ装置10のブレーキフルード)が導入されると、該作動液の液圧がピストン72の先端面(作用面)72aに伝達される。これにより、ピストン72は、連通孔74aから供給される作動液の液圧により矢印X2方向に退動され、又は後述する第1及び第2ばね部材82a、84aの付勢力により矢印X1方向に進動されることで、先端面72aとプラグ74との間に作動液が導入される液室73を形成(画定)する(図8A及び図8B参照)。
このようなピストン72の矢印X2側の面には、やや大径の凹部72bが開口しており、該凹部72bの底面には、該凹部72bより小径の凹部72cが開口している。
プラグ74において、ピストン72を保持する前記孔部74bは矢印X2方向に突出する筒部74cの内周面として形成される。該筒部74cの外周面はハウジング70内を矢印X方向に仕切る伝達部材76の凹部76a内で摺動自在に保持される。伝達部材76は、矢印X2側に凹んだ前記凹部76aを有する有底円筒形状であり、凹部76aの周縁部から直径方向に沿って設けられたフランジ部76bを有する。
伝達部材76を構成する凹部76aの底部には、円板型の支持部材78が着座しており、その中央部には、ピストン72方向(矢印X1方向)を指向した支持軸(支持棒)80が突設されている。該支持軸80は、ピストン72の前記凹部72bとの間で、該ピストン72を矢印X1側に付勢する第1ばね部材82aを保持している。
一方、伝達部材76を構成するフランジ部76bの矢印X2側には、該伝達部材76を矢印X1側に付勢する第2ばね部材84aが配設される。第2ばね部材84aは、その軸線方向端部が、ハウジング70の他端側(矢印X2側)の開口部70bを閉塞するプラグ(蓋部材)86と、前記フランジ部76bとにより保持され、その直径方向が、ハウジング70と、伝達部材76とにより保持される。本実施形態の場合、前記第1ばね部材82aよりも第2ばね部材84aのばね定数を高く設定している。
前記プラグ86の中央には、前記伝達部材76が矢印X2側に大きく変位した際、該プラグ86への底突きによる異音や破損を抑えるための緩衝部材88が嵌め込まれている。該緩衝部材88は、例えば、ゴム等の弾性材料により形成される。
ここで、ピストン72を付勢する第1及び第2ばね部材82a、84aの構造について、図3〜図5を参照して説明する。図3Aは、第1ばね部材82aの構造を模式的に示す断面図であり、図3Bは、図3Aに示す第1ばね部材82aを収縮させた状態を模式的に示す断面図である。図4は、シリンダ機構11の軸線方向に沿う一部省略断面斜視図である。図5Aは、シリンダ機構11に設けられる皿ばね90の斜視図であり、図5Bは、図5Aに示す皿ばね90の正面図である。なお、第1ばね部材82aと第2ばね部材84aは、その内外径やばね定数、保持形態等が異なる以外、基本的な構造は略同一であるため、以下では第1ばね部材82aについて具体的に説明し、第2ばね部材84aについての説明は省略する。
図3A及び図4に示すように、第1ばね部材82a(第2ばね部材84a)には、上面と底面が開口した円錐台形状からなる複数枚の皿ばね90、92が、互いの底面(上面)同士が対向された状態で支持軸80(第2ばね部材84aの場合には伝達部材76)に挿通されている。すなわち、図3Aに示すように、一方の皿ばね90はその円錐形状が上向きとなるように配置され、他方の皿ばね92はその円錐形状が下向き(皿ばね90に対して逆向き)に配置されており、皿ばね90と92とのセットが複数組(本実施形態の場合、第1ばね部材82aでは2セットであり、第2ばね部材84aでは4セット)積層されている。なお、皿ばね90と皿ばね92は、配置の方向が異なる以外、形状やばね定数等は同一である。
このような皿ばね90(92)は、図5A及び図5Bに示すように、上面と底面が開口した円錐台形状からなり、内周側から外周側に向かう放射方向に沿って形成された切り込みである内側スリット94と、外周側から内周側に向かう放射方向に沿って形成された切り込みである外側スリット96とを有する。なお、図5Aに示されるように、本実施形態の場合、内側スリット94及び外側スリット96はそれぞれ22本ずつ形成されているが、その本数は皿ばね90の使用条件等に応じて、該皿ばね90の板厚や内外径等との関係から所望のばね特性を得ることができる本数に設定変更可能であることはもちろんであり、例えば、内側スリット94及び外側スリット96をそれぞれ1本ずつとしてもよい。
図6は、皿ばね90の荷重(負荷)と変位との関係を示すグラフである。図6において、線A1は、皿ばね90のスリット部分(内側スリット94や外側スリット96)でのばね特性を示しており、線A2は、皿ばね90のスリットがない皿ばね部分(板部分)でのばね特性を示しており、線A3は、線A1に示すスリット部分でのばね特性と線A2に示す皿ばね部分でのばね特性とが合わされた皿ばね90全体としてのばね特性を示している。
図6に示されるように、前記スリット部分は皿ばねとしては機能せず、換言すれば、皿ばねとしてのばね特性は持たず、片持はりに類似した線形の特性となっている(線A1参照)。また、前記皿ばね部分は、皿ばねの特徴である2次曲線的な曲線を描く特性となっている(線A2参照)。そして、これらスリット部分と皿ばね部分とを備える皿ばね90は、全体として変位が大きく、且つ、皿ばねの特徴である2次曲線的な非線形のばね特性も有している(線A3参照)。
従って、本実施形態に係るシリンダ機構11では、図3Bに示すように、第1ばね部材82aがピストン72の押圧作用により収縮されると、各皿ばね90、92では十分に大きな変位量を発生することができる。このため、本実施形態によれば、スリットのない皿ばねを用いた上記従来のシリンダ機構に比べて、皿ばね90(92)の積層枚数を低減しながらも所望の変位量を得ることが可能となる。この場合、第1ばね部材82a(第2ばね部材84a)では、前記セットを構成する皿ばね90、92同士の底面(上面)同士を互いに向かい合わせに配置しているため、各皿ばねの上面側が底面側に埋没してしまうことがなく、一層少ない枚数で十分な変位量を得ることが可能となる。
なお、本実施形態に係るシリンダ機構11では、内側スリット94や外側スリット96を有し、大きな変位量が得られる皿ばね90(92)を用いていることから、例えば、図7に示すように、各皿ばね90を同じ向きに積層した第1ばね部材82bや第2ばね部材84bとして構成しても、比較的少ない積層枚数で所望の変位量を得ることが可能となる。すなわち、図7に示すように、各皿ばね90(92)を同方向に積層した場合、従来のスリットのない皿ばねでは、そのばね特性は安定するものの変位量が不十分であり実用上問題があったが、本実施形態の場合には、内側スリット94や外側スリット96を有する皿ばね90を用いたことにより、その変位量を十分に確保して、所望のばね特性を得ることができるようになる。
基本的には以上のように構成されるシリンダ機構11では、経路75から連通孔74a内へと作動液が供給され、該作動液の液圧がピストン72の先端面72aに伝達されると、ピストン72は第1ばね部材82a(第1ばね部材82b)の付勢力に抗して矢印X2方向に退動(摺動)する。そして、ピストン72の前記退動に伴い、先端面72aとプラグ74との間には作動液が導入される液室73が形成される(図8A参照)。なお、前記作動液とは、例えば、ブレーキ装置10を構成するストロークシミュレータ13の場合、マスタシリンダ16からの液圧であり、この場合には経路75は経路46に相当する(図1参照)。
続けて、前記作動液の液圧によりピストン72が矢印X2方向にさらに退動され、ピストン72が支持部材78に当接(底突き)すると(図8A参照)、今度は、伝達部材76を介して第2ばね部材84a(第2ばね部材84b)の付勢力がピストン72に作用し、該ピストン72は第2ばね部材84aの付勢力に抗して矢印X2方向に退動(摺動)することになる(図8B参照)。
この場合、本実施形態に係るシリンダ機構11では、非線形の2次曲線的な特性を有し、且つ、内側スリット94及び外側スリット96の形成により十分な変位量を備えた皿ばね90(92)を積層することにより、第1ばね部材82aや第2ばね部材84aを構成している。このため、各皿ばね90(92)が撓む際には、各皿ばね90による反発力に加えて、各皿ばね90が収縮するほどに皿ばね90同士での摺動抵抗が増加することになると共に、さらに、比較的少ない積層枚数でも十分な変位量を確保している。
従って、このようなシリンダ機構11を適用した本実施形態に係るストロークシミュレータ13によれば、例えば、ブレーキ装置10においてペダル12のストロークが大きくなるほどペダル12の踏力(反力)を増加させることができる(図9の線B1参照)。また、ペダル12を戻す際にも、各皿ばね90、92が伸長するほどに皿ばね90、92同士での摺動抵抗が減少すると共に、各皿ばね90、92は十分に収縮される。このため、ペダル12の戻し操作時には、ストロークと踏力の特性にヒステリシス特性が加えられる(図9の線B2参照)。従って、ストロークシミュレータ13では、ストロークと踏力の特性が図9に示すような最適な非線形となり、運転者に違和感のないペダル操作感を与えることができる。しかも、皿ばね90(92)の使用数が有効に低減されることから、ストロークシミュレータ13の小型化及び軽量化や、低コスト化が可能となる。
さらに、皿ばね90(92)において、前記スリット部分(内側スリット94や外側スリット96)では、片持はりに類似した線形な特性が得られることから(図6の線A1参照)、ストロークシミュレータ13では、非線形の特性と線形の特性とを相互に利用することができ、ペダル特性のセッティングの幅を拡大することができる。
また、本実施形態の場合、内側スリット94や外側スリット96を形成した皿ばね90(92)を用いることにより、当該皿ばね90の積層枚数を有効に低減している。このため、各皿ばね90の特性のばらつきが積層数の増加により拡大されることを有効に防止でき、製品毎の個体差を抑えて安定したばね特性を得ることが可能となる。
さらに、シリンダ機構11(ストロークシミュレータ13)では、第1ばね部材82a、82bに加えて、該第1ばね部材82a、82bよりもばね定数の大きな第2ばね部材84a、84bを備え、2段階でピストン72を付勢することにより、ペダル12のストロークと踏力の特性を一層良好なものとすることができる。
なお、上記実施形態では、皿ばね90(92)は内側スリット94及び外側スリット96を有するものとして説明したが、例えば、内側スリット94のみ、又は外側スリット96のみを設けることも可能である。
また、本発明に係るシリンダ機構11の適用例としては、ストロークシミュレータ13に限定されず、ブレーキ装置10は、図1に示すものに限定されるものではないことは言うまでもない。
以上、実施形態により本発明を説明したが、これに限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
本発明の一実施形態に係るシリンダ機構が適用されたストロークシミュレータを搭載するブレーキ装置のブロック回路図である。 本発明の一実施形態に係るシリンダ機構の軸線方向に沿う概略断面図である。 図3Aは、第1ばね部材の構造を模式的に示す断面図であり、図3Bは、図3Aに示す第1ばね部材を収縮させた状態を模式的に示す断面図である。 図2に示すシリンダ機構の軸線方向に沿う一部省略断面斜視図である。 図5Aは、図2に示すシリンダ機構に設けられる皿ばねの斜視図であり、図5Bは、図5Aに示す皿ばねの正面図である。 図5に示す皿ばねの荷重と変位との関係を示すグラフである。 図2に示すシリンダ機構に設けられる第1又は第2ばね部材の他の積層構造を示す斜視図である。 図8Aは、図2に示すシリンダ機構において、液圧によりピストンが退動し、液室が形成された状態を示す概略断面図であり、図8Bは、図8Aに示す状態からさらにピストンが退動された状態を示す概略断面図である。 ペダルのストロークと踏力との関係を示すグラフである。
符号の説明
10…ブレーキ装置 11…シリンダ機構
12…ペダル 13L、13R…ストロークシミュレータ
26L、26R、38L、38R、72…ピストン
70…ハウジング 72a…先端面
73…液室 74、86…プラグ
74a…連通孔 76…伝達部材
78…支持部材 80…支持軸
82a、82b…第1ばね部材 84a、84b…第2ばね部材
90、92…皿ばね 94…内側スリット
96…外側スリット

Claims (3)

  1. マスタシリンダに連結され、該マスタシリンダの発生した液圧によりブレーキペダルに反力を発生させるストロークシミュレータであって、
    当該ストロークシミュレータは、ハウジングと、
    該ハウジング内に摺動可能に保持されると共に、前記マスタシリンダの発生した液圧により進退駆動されることで、作動液が導かれる液室を形成するピストンと、
    前記ピストンとは反対側の前記ハウジングの開口部を覆う蓋部材と、
    前記蓋部材の前記ピストン側に設けられた緩衝部材と、
    放射方向に沿う切り込みを有し、前記ピストンを前記液室側に付勢する第1の皿ばねと、
    前記ハウジング内に軸方向に摺動自在に設けられ、前記第1の皿ばねの付勢力を受ける伝達部材と、
    前記第1の皿ばねよりも外周側に設けられるとともに、前記伝達部材を前記ピストン側に付勢し、当該第1の皿ばねよりもばね定数が高い第2の皿ばねと、
    を備えることを特徴とするストロークシミュレータ。
  2. 請求項1記載のストロークシミュレータにおいて、
    前記緩衝部材は、前記ピストン側の軸方向の先端が、前記蓋部材の前記ピストン側の軸方向の先端よりも突出していることを特徴とするストロークシミュレータ。
  3. 請求項1又は2記載のストロークシミュレータにおいて、
    前記蓋部材には、前記ピストン側に向かって拡大するように傾斜する傾斜内周部が設けられ、
    前記緩衝部材は、前記傾斜内周部の内側に設けられることを特徴とするストロークシミュレータ。
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