JP2004251407A - ばね部材およびメカニズムユニットの支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】低荷重から大荷重に対して反応でき、構造簡易で安価に製造でき、しかも汎用性に優れる新規な構成のばね部材を提供すること。
【解決手段】ばね部材12は、相互に連結された薄いばね鋼板からなる複数の脚片14と、これら複数の脚片14の中央に設けられた軸挿通孔16とを備え、複数の脚片14は個別に変形可能に設けられている。脚片14は、軸挿通孔16の軸方向Lに沿った第1の高さH1を有する複数の第1の脚片14Aと、第1の高さH1よりも小さい第2の高さH2を有する複数の第2の脚片14Bとが環状に交互に並べられている。ばね部材12が軸挿通孔16の軸方向Lに圧縮されると、まず、第1の脚片14のみが変形することで第1のばね定数K1が得られ、さらに圧縮されると、今度は第2の脚片14Bを含む全ての脚片14が変形し、第1のばね定数K1よりも大きい第2のばね定数K2が得られる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク装置などのようなメカニズムユニットの支持に用いて好適なばね部材と、このばね部材を用いたメカニズムユニットの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
防振支持装置は、大別すると、一般的にアクティブ型とパッシブ型に分けられる。
アクティブ型の防振支持装置は、振動検出回路やセンサー、アクチュエータなどを具備する必要があり、そのためディスク装置などのような小型機器では、装置の小型化を図る上で、また、コストダウンを図る上で不利がある。
また、パッシブ型の防振支持装置では、引っ張りコイルバネ、粘性体ダンパー、空気ばね、防振ゴム、皿ばねを利用したものが知られている。しかしながら、引っ張りコイルバネを利用した防振支持装置では、振動方向にスペースを大きく確保する必要があり、装置の小型化を図る上で不利がある。また、粘性体ダンパー、空気ばねを利用した防振支持装置でも前記と同様な不具合があり、また、ゴムなどを利用したものでは、ゴムの劣化により長期使用には適さない不具合がある。
【0003】
そのため、小型化、コストダウン、長寿命を考慮すると、金属製の皿ばねの利用が考えられるが、皿ばねを利用した防振支持装置は、建造物や重機、大型機器への適用が主となる。これは、皿ばねのばね定数が急峻であるため、ディスク装置などのような小型機器に用いる防振支持機構においては、想定される低荷重に対する弾性変位が少量となり、防振効果が期待できないためである。
また、ディスク装置などのような小型機器では、種々の振動の他に衝撃に対しての対応も必要であるが、特性が略々線形の皿ばねでは、それら両方に良好に対応することができない。
そこで、特性が非線形のばね部材を用いることが考えられる。
従来、この種の用途に用いる非線形の特性を有するばね部材として、偏平横断面を有するばね鋼をコイル状に巻回し、コイル状の巻回層毎に高さの異なる複数種類の波形部分を形成し、上下に隣接する波形部分の対向する山と谷の当接開始時期に差を設けることにより、荷重に応じて荷重特性が複数段階に切り換わる波形ばねが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
実開平6−43377号公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような波形ばねは、ばね鋼の連続した面で構成されているため、ばね定数が急峻で、小型機器に想定される低荷重に対しての振幅を得ることができず、ディスク装置などのような小型軽量のメカニズムユニットの支持には適さない不具合があった。
また、このような波形ばねは、形状が複雑で簡単に加工できず、安価に製造することができない不具合があった。
また、各種の支持構造に適用しようとする場合、波形ばねは、ばね鋼が何層にも巻回されて構成されているため、各種の支持構造毎に、その都度、専用の波形ばねを設計製作する必要があり、汎用性に劣る不具合もあった。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、低荷重から大荷重に対して反応でき、構造簡易で安価に製造でき、しかも汎用性に優れる新規な構成のばね部材およびこのばね部材を用いたメカニズムユニットの支持構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明のばね部材は、ばね鋼板からなり相互に連結されて環状に配設され個別に変形可能な複数の脚片と、前記複数の脚片の中央に設けられた軸挿通孔とを備え、前記複数の脚片は、前記軸挿通孔の軸方向に沿った第1の高さを有する複数の第1の脚片と、前記第1の高さよりも小さい第2の高さを有する複数の第2の脚片とで構成され、前記軸挿通孔の軸方向に圧縮されると、まず前記第1の脚片のみが変形することで第1のばね定数が得られ、次に第1の脚片および第2の脚片が変形することで前記第1のばね定数よりも大きい第2のばね定数が得られるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明は、メカニズムユニットをシャーシに対してゴムダンパーとばね手段を介して弾性的に支持する支持構造であって、前記ばね手段は、ばね鋼板からなる複数のばね部材が積み重ねて構成され、前記ばね部材は、相互に連結されて環状に配設され個別に変形可能な複数の脚片と、前記複数の脚片の中央に設けられた軸挿通孔とを備え、前記ばね部材は、前記メカニズムユニットあるいはシャーシ側に設けられた軸が前記軸挿通孔に挿通されることで配設され、前記複数の脚片は、前記軸挿通孔の軸方向に沿った第1の高さを有する複数の第1の脚片と、前記第1の高さよりも小さい第2の高さを有する複数の第2の脚片とで構成され、前記軸挿通孔の軸方向に圧縮されると、まず前記第1の脚片のみが変形することで第1のばね定数が得られ、次に第1の脚片および第2の脚片が変形することで前記第1のばね定数よりも大きい第2のばね定数が得られるように構成されていることを特徴とする。
本発明のばね部材は、構造簡易で安価に製造でき、占有容積の小さいコンパクトなものでありながら、小荷重領域ではばね定数が小さく大荷重領域ではばね定数が大きいという非線形の特性を実現している。
また、前記ばね部材を用いた本発明のメカニズムユニットの支持構造は、省スペースに資するコンパクトな構成と高い長期信頼性とを備え、しかも、小荷重の種々な振動から大荷重の衝撃に至るまで幅広く対応することのできる、優れた防振性能を有するものとなる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、第1の実施の形態から説明する。
図1(A)は第1の実施の形態に係るばね部材の平面図、(B)は同側面図、(C)はばね定数の説明図を示す。
第1の実施の形態のばね部材12は、相互に連結されて環状に配設された薄いばね鋼板からなる複数の脚片14と、これら複数の脚片14の中央に設けられた軸挿通孔16とを備え、複数の脚片14は個別に変形可能に設けられている。
前記脚片14は、前記軸挿通孔16の軸方向Lに沿った第1の高さH1を有する複数の(4つの)第1の脚片14Aと、前記高さH1よりも小さい第2の高さH2を有する複数の(4つの)第2の脚片14Bとが環状に交互に並べられて構成されている。
第1の脚片14Aおよび第2の脚片14Bは、前記軸挿通孔16寄りに位置する内側部1402と、前記軸挿通孔16の半径方向の外側に離れた箇所に位置する外側部1404と、前記内側部1402と外側部1404とが前記軸挿通孔16の軸方向に変位するように延在してこれら内側部1402と外側部1404を接続する脚部1406を有し、各脚片14においてこれら内側部1402と外側部1404と脚部1406は同一の形状で形成されている。
【0008】
本実施の形態では、前記軸挿通孔16の周囲に沿って延在する環板部18を備えており、第1の脚片14Aおよび第2の脚片14Bは、環板部18の周方向に間隔をおいた箇所から環板部18の半径方向の外方に延在している。したがって、本実施の形態では、前記内側部1402は、前記脚部1406の延長上に位置する環板部18部分に相当しており、複数の脚片14の内側部1402は相互に連結されている。
前記環板部18(または内側部1402)は、図1(B)に示すように、軸挿通孔16の軸方向Lに対して直交する平面上に延在するように形成されている。
【0009】
また、前記脚部1406は、図1(A)に示すように、軸挿通孔16の軸方向Lから見ると、環板部18と同軸で環板部18の半径方向外側箇所において円弧状に延在する第1円弧部1406Aと、環板部18と同軸でこの第1円弧部1406Aの半径方向外側箇所において円弧状に延在する第2円弧部1406Bとで構成されており、隣り合う脚片14の脚部1406間はスリット1408が介在している。
また、前記脚部1406および外側部1404は、図1(B)に示すように、軸挿通孔16の軸方向Lと直交する方向から見ると、軸挿通孔16の軸方向Lに対して傾斜する円錐面上を延在している。
前記外側部1404は、前記脚部1406の先端箇所で構成されており、より詳細には、第2円弧部1406Bの先端箇所で構成されている。
【0010】
そして、第1の脚片14Aの外側部1404に、環板部18から離れる方向に球面状に突出する突起1410が設けられ、この突起1410により第1の脚片14Aは第2の脚片14Bよりも軸挿通孔16の軸方向Lに突出し、第1の脚片14Aは第1の高さH1となり、第2の脚片14Bは第2の高さH2となっている。
なお、第1の脚片14Aの個数を、少なくとも3つ以上とすると、例えば、内側部1402を上に、外側部1404を下にしてばね部材12を平坦面に載置した際にばね部材12を安定した姿勢で載置する上で有利となるためであり、あるいは、ばね部材12を安定した姿勢で重ね合わせる上で有利となるためである。
なお、突起1410の形状如何によっては、第1の脚片14の個数を2つにした場合であっても、ばね部材12を安定した姿勢で載置でき、あるいは、安定した姿勢で重ね合わせることができる。
そして、このように脚片14を第1の脚片14Aと第2の脚片14Bとで構成することにより、ばね部材12が、軸挿通孔16の軸方向Lに圧縮されると、図1(C)に示すように、まず、第1の脚片14のみが変形することで第1のばね定数K1が得られ、さらに圧縮され、第1の脚片14Aが突起1410の突出分[(H1−H2)分]変形すると、今度は第2の脚片14Bを含む全ての脚片14が変形し、前記第1のばね定数K1よりも大きい第2のばね定数K2が得られ、特性が非線形のばね部材12が得られるように構成されている。言い換えると、圧縮量に応じて段階的にばね定数が大きくなるように構成されている。
【0011】
本実施の形態のばね部材12は、荷重が小さい場合には小さい値の第1のばね定数K1となり、荷重が大きい場合には第1のばね定数K1よりも大きい値の第2のばね定数K2となるので、ディスク装置などのような小型機器で想定される種々の低荷重に対して小さい値の第1のばね定数K1で対応でき、また、衝撃のような大荷重に対して大きい値の第2のばね定数K1で対応でき、例えば、ディスク装置などのようなメカニズムユニットの支持に用いられて優れた防振性能を発揮する。
また、ばね部材12は、ばね鋼が何層にも巻回されて構成された波形ばねと異なり、何ら積層されていないので、形状が単純で簡単に加工でき、安価に製造することができ、長期信頼性にも優れる。
また、ばね部材12を同軸上で重ね合わせることで、組み合わせた全体としてのばね定数を小さくし、ストロークを大きくすることができるので、各種のメカニズムユニットの支持構造毎にその都度専用のばね部材を設計製作する必要はなく、単にその重ね合わせる枚数を代えることで対応でき、汎用性にも優れる。
【0012】
次に、ばね部材12の使用例について説明する。
図2はメカニズムユニットの支持構造の概略正面図、図3はその要部の拡大図を示す。
ディスク装置などのメカニズムユニット100が、シャーシ110の内部でゴムダンパー120とばね手段130を介して弾性的に支持されている。
より詳細に説明すると、メカニズムユニット100の側壁の周囲の複数箇所には、該メカニズムユニット100の外方に突出し中間部に孔102Aが貫設されたアーム102が設けられている。
前記シャーシ110の側壁の内面には、前記アーム102に対応して支持片112が設けられている。
前記ゴムダンパー120は、減衰機能を有するジェル122と、このジェル12を封入する中空の球面状のゴム弾性体124で構成されており、前記アーム102の先部の軸部102Bは、このゴム弾性体124の先端の凹部124Aで支持されている。
【0013】
前記支持片112には、前記孔102Aを挿通してアーム102の上方に離れた箇所に頭部140Aが位置する軸140が立設されている。
前記ばね手段130は複数の前記ばね部材12で構成され、複数のばね部材12は、前記軸挿通孔16に前記軸140が挿通され前記支持片112とアーム102との間で積み重ねられると共にアーム102と頭部140Aとの間で積み重ねられて配設されている。
本実施の形態では、前記支持片112とアーム102との間と、アーム102と頭部140Aとの間に、それぞれ隙間を生じることなく2枚ずつ積み重ねられ、2枚のばね部材12の間には、環板状の平ワッシャ150が配設されている。
前記平ワッシャ150は、ばね部材12の軸挿通孔16とほぼ等しい寸法の内径の軸挿通孔と、第1の脚片14Aおよび第2の脚片14Bの先端が接触できる外径、本実施の形態では、ばね部材12とほぼ等しい寸法の外径を有している。
【0014】
ばね部材12の配設構造についてより詳細に説明すると、支持片112とアーム102との間では、2つのばね部材12は共に環板部18を下に、外側部1404を上にして配置され、下位のばね部材12は、環板部18が支持片112に接触し、外側部1404が平ワッシャ150の下面に接触している。また、上位のばね部材12は、環板部18が平ワッシャ150の上面に接触し、外側部1404がアーム102の下面に接触している。
また、アーム102と頭部140Aの間では、2つのばね部材12は共に環板部18を上に、外側部1404を下にして配置され、下位のばね部材12は、外側部1404がアーム102の上面に接触し、環板部18が平ワッシャ150の下面に接触している。また、上位のばね部材12は、外側部1404が平ワッシャ150の下面に接触し、環板部18が頭部140Aの下面に接触している。
【0015】
このような支持構造によれば、アーム102の上下にそれぞれ2枚のばね部材12が配設されているので、ばね手段130は、荷重が小さい場合には、第1の脚片14Aのみが変形されることで小さい値の第1のばね定数K1/2で機能し、荷重が大きい場合には、第2の脚片14Bを含む全ての脚片14が変形されることで第1のばね定数K1/2よりも大きい値の第2のばね定数K2/2で機能し、優れた防振機能を発揮する。
すなわち、低荷重に対しては小さい値の第1のばね定数K1/2でしかも大きなストロークで対応でき、また、衝撃のような大荷重に対して大きい値の第2のばね定数K2/2でしかも大きなストロークで対応でき、ディスク装置などのようなメカニズムユニット100の防振装置に用いられて好適となる。
したがって、メカニズムユニット100の各種の振動や、衝突や落下の際の衝撃を緩和する上で極めて有利となり、また、荷重が大きい場合には大きい値の第2のばね定数K2/2となるので、メカニズムユニット100のシャーシ110への衝突を防止するストッパなどを省略でき、メカニズムユニット100の支持構造のコストダウン、コンパクト化を図る上で有利となる。
また、ばね部材12は、形状が単純で安価に製造できるので、ばね手段130のコストダウンを図れ、したがって、メカニズムユニット100の支持構造のコストダウンを図る上で有利となり、長期信頼性にも優れる。
また、用いるばね部材12の枚数を変えることで、ばね定数やストロークを調節できるので、メカニズムユニット100の機種変更毎にその都度専用のばね部材を設計製作する必要はなく、機種変更などにもばね部材12の枚数を変えることで簡単に対応できる。
【0016】
なお、前記実施の形態では、最も上位に位置するばね部材12を軸140の頭部140Aに係止させた場合について説明したが、メカニズムユニット100ののアーム102の上下に臨ませてそれぞれ支持片112を配設し、これら上下の支持片112に掛け渡したボルトの軸部に、軸挿通孔116を挿通させてアーム102を配設し、下側の支持片112とアーム102との間と、アーム102と上側の支持片112との間に、それぞればね部材12を配設するようにしてもよい。あるいは、逆に、シャーシ110から単一の支持片112を突設し、この支持片112の上下に臨ませてそれぞれメカニズムユニット100側に2つのアーム102を設け、これら2つのアーム102と支持片112とにわたり軸を挿通し、前記と同様に、下側のアーム102と支持片112との間と、支持片112と上側のアーム102との間に、それぞればね部材12を配設するようにしてもよく、これらの場合には、軸をアーム102で支持してもよく、支持片112で支持してもよい。
このようにばね部材12を配設する構造は種々考えられ、前記実施の形態の構造に限定されない。
また、用いるばね部材12の個数は、単一であってもよく、あるいは、3つ以上であってもよい。
また、ばね部材12が荷重を受ける方向は上下方向に限らず、例えば、水平方向であってもよく、上下方向に限定されない。なお、この場合に、ばね部材12を重ね合わせて使用する場合には、例えば、水平方向など荷重を受ける方向に重ね合わせればよい。
さらに、脚片14が、第1の高さH1を有する第1の脚片14Aと、第2の高さH2を有する第2の脚片14Bとを備えている場合について説明したが、軸挿通孔16の軸方向Lに沿った高さの異なる3種類の脚片14を備えるように構成すると、ばね定数は3段階に切り換わることになり、ばね定数が切り換わる段数は2段に限定されない。
【0017】
次に、第2の実施の形態について説明する。
図4(A)は第2の実施の形態に係るばね部材の平面図、(B)は同側面図を示し、第1の実施の形態と同様な箇所部材には同一の符号を付して説明する。
第2の実施の形態のばね部材12Aは、ばね鋼からなり相互に連結されて環状に配設され個別に変形可能な複数の脚片14と、これら複数の脚片14の中央に設けられた軸挿通孔16とを備えている。
前記脚片14は、前記軸挿通孔16の軸方向Lに沿った第1の高さH1を有する複数の(10個の)第1の脚片14Aと、第1の高さH1よりも小さい第2の高さH2を有する複数の(10個の)第2の脚片14Bとが2つずつ環状に交互に並べられて構成されている。
前記第1の脚片14Aおよび第2の脚片14Bは、図2(B)に示すように、軸挿通孔16の軸方向Lと直交する方向から見ると、軸挿通孔16の軸方向Lに対して傾斜する円錐面上を延在している。
【0018】
各脚片14は、前記軸挿通孔16寄りに位置する内側部1402と、前記軸挿通孔16の半径方向の外側に離れた箇所に位置する外側部1404と、前記内側部1402と外側部1404とが前記軸挿通孔16の軸方向に変位するように延在してこれら内側部1402と外側部1404を接続する脚部1406を有している。
そして、隣り合う前記第1の脚片14Aの内側部1402どうしが連結されると共に第2の脚片14Bの内側部1402どうしが連結されている。また、隣り合う前記第1の脚片14Aと第2の脚片14Bの外側部1404どうしが連結されている。前記軸挿通孔16は、内側部1402どうしが連結された部分の内側に形成されている。
また、隣り合う第1の脚片14Aの間、および隣り合う第2の脚片14Bの間には、内側部1402どうしが連結された部分から軸挿通孔16の半径方向外方に延びるスリット1420が形成され、また、隣り合う第1の脚片14Aの間、および隣り合う第2の脚片14Bの間には、外側部1404どうしが連結された部分から軸挿通孔16の半径方向内方に延びるスリット1422が形成されている。
【0019】
そして、内側部1402どうしが連結された部分の一つ毎に、軸方向Lに球面状に突出する突起1410が設けられ、この突起1410により第1の脚片14Aは第2の脚片14Bよりも軸挿通孔16の軸方向Lに突出し、第1の脚片14Aは第1の高さH1となり、第2の脚片14Bは第2の高さH2となっている。
したがって、本実施の形態では、隣り合う第1の脚片14Aどうしが連動して変形し、また、隣り合う第2の脚片14Bどうしが連動して変形し、第1の脚片14Aと第2の脚片14Bとが個別に変形することになる。
なお、この突起1410を少なくとも3個以上とすると、例えば、ばね部材12Aを安定した姿勢で重ね合わせる上で有利となるが、突起1410の形状如何によっては、突起1410の個数を2つにした場合であっても、ばね部材12を安定した姿勢で載置でき、あるいは、安定した姿勢で重ね合わせることができる。
そして、第1の脚片14Aと第2の脚片14Bからなるばね部材12が軸挿通孔16の軸方向Lに圧縮されると、図1(C)に示すように、まず、第1の脚片14Aのみが変形することで第1のばね定数K1が得られ、さらに圧縮され、第1の脚片14Aが突起1410の突出分[(H1−H2)分]変形すると、今度は第2の脚片14Bを含む全ての脚片14が変形し、前記第1のばね定数K1よりも大きい第2のばね定数K2が得られ、特性が非線形のばね部材12Aが得られるように構成されている。
【0020】
第2の実施の形態のばね部材12Aによっても、前記第1の実施の形態と同様に、荷重によりばね定数が変るので、種々の低荷重から衝撃のような大荷重に対しても対応でき、ディスク装置などのようなメカニズムユニットの支持に用いられて好適となり、また、安価に製造できて長期信頼性にも優れ、さらに、ばね部材12Aを同軸上で重ね合わせることで、組み合わせた全体としてのばね定数を小さくし、ストロークを大きくすることができるので、汎用性にも優れるという効果が奏される。
また、第2の実施の形態のばね部材12Aを、前記第1の実施の形態と同様な方法で用いることができ、このような第2の実施の形態のばね部材12Aによるメカニズムユニット100の支持構造によれば、前記第1の実施の形態と同様に、低荷重に対しては小さい値の第1のばね定数でしかも大きなストロークで対応でき、また、衝撃のような大荷重に対して大きい値の第2のばね定数でしかも大きなストロークで対応できるので、ディスク装置などのようなメカニズムユニット100の防振装置に用いられて好適となり、また、荷重が大きい場合には大きい値の第2のばね定数となるので、ストッパなどを省略してメカニズムユニット100の支持構造のコストダウン、コンパクト化を図れ、また、ばね部材12Aの長期信頼性に優れ安価に製造できるので、ばね手段130のコストダウン、メカニズムユニット100の支持構造のコストダウンを図る上で有利となり、さらに、用いるばね部材12Aの枚数を変えることで、ばね定数やストロークを調節できるので、機種変更などにもばね部材12の枚数を変えることで簡単に対応でき、汎用性にも優れる。
【0021】
次に、第3の実施の形態について説明する。
図5(A)は第3の実施の形態に係るばね部材の平面図、(B)は同側面図を示す。
第3の実施の形態のばね部材12Bが前記第2の実施の形態と異なるのは、内側部1402どうしが連結された部分が、軸挿通孔16の半径方向内に凸状の湾曲面で形成され、外側部1404どうしが連結された部分が、軸挿通孔16の半径方向外方に凸状の湾曲面で形成されている点である。
その他の点は、前記第2の実施の形態と同様であり、隣り合う第1の脚片14Aの内側部1402どうしが連結されると共に隣り合う第2の脚片14Bの内側部1402どうしが連結されている。また、隣り合う第1の脚片14Aと第2の脚片14Bの外側部1404どうしが連結され、前記軸挿通孔16は、内側部1402どうしが連結された部分の内側に形成されている。
また、隣り合う第1の脚片14Aの間、および隣り合う第2の脚片14Bの間には、内側部1402どうしが連結された部分から軸挿通孔16の半径方向外方に延びるスリット1420が形成され、また、隣り合う第1の脚片14Aの間、および隣り合う第2の脚片14Bの間には、外側部1404どうしが連結された部分から軸挿通孔16の半径方向内方に延びるスリット1422が形成されている。
そして、内側部1402どうしが連結された部分の一つ毎に、軸方向Lに球面状に突出する突起1410が設けられ、この突起1410により第1の脚片14Aは第2の脚片14Bよりも軸挿通孔16の軸方向Lに突出し、第1の脚片14Aは第1の高さH1となり、第2の脚片14Bは第2の高さH2となっている。
このような第3の実施の形態のばね部材12Bによっても前記第2の実施の形態と同様な効果が奏される。
【0022】
次に、第4の実施の形態について説明する。
図6(A)は第4の実施の形態に係るばね部材の平面図、(B)は同側面図、(C)はばね定数の説明図を示す。
第4の実施の形態のばね部材12Cは、ばね鋼板からなり相互に連結されて環状に配設され個別に変形可能な複数の脚片14と、これら複数の脚片14の中央に設けられた軸挿通孔16とを備えている。
前記脚片14は、前記軸挿通孔16の軸方向Lに沿った第1の高さH1を有する複数の(4つの)第1の脚片14Aと、前記第1の高さH1よりも小さい第2の高さを有する複数の(4つの)第2の脚片14Bとが環状に交互に並べられて構成されている。
各脚片14は、前記軸挿通孔16寄りに位置する内側部1402と、前記軸挿通孔16の半径方向の外側に離れた箇所に位置する外側部1404と、前記内側部1402と外側部1404とが前記軸挿通孔16の軸方向に変位するように延在してこれら内側部1402と外側部1404を接続する脚部1406を有している。
本実施の形態では、前記軸挿通孔16の周囲に沿って延在する環板部18を備えており、前記複数の脚片14は、環板部18の周方向に間隔をおいた箇所から環板部18の半径方向の外方に直線状に延在している。したがって、本実施の形態では、前記内側部1402は、前記脚部1406の延長上に位置する環板部18部分に相当しており、複数の脚片14の内側部1402は相互に連結され、また、前記外側部1404は、前記脚部1406の先端箇所で構成されている。
【0023】
本実施の形態では、第1の脚片14は、第2の脚片14Bよりも大きい寸法の長さで形成されている。
そして、図6(B)に示すように、第1の脚片14Aは、環板部18に対して大きな角度を持って屈曲され、第2の脚片14Bは、環板部18に対して小さな角度を持って屈曲され、第1の脚片14Aの外側部1404は、第2の脚片14Bの外側部1404よりも軸挿通孔16の軸方向Lに突出し、第1の脚片14Aは第1の高さH1となり、第2の脚片14Bは第2の高さH2となっている。
前記環板部18(または内側部1402)は、図6(B)に示すように、軸挿通孔16の軸方向Lに対して直交する平面上に延在するように形成されている。
また、第1の脚片14Aと第2の脚片14Bの脚部1406および外側部1404は、軸挿通孔16の軸方向Lと直交する方向から見ると、軸挿通孔16の軸方向Lに対して傾斜する異なった円錐面上をそれぞれ延在している。
【0024】
なお、第1の脚片14Aを少なくとも3個以上とするとばね部材12Cを安定した姿勢で重ね合わせる上で有利となるが、外側部1404の形状如何によっては、第1の脚片14Aの個数を2つにした場合であっても、ばね部材12を安定した姿勢で載置でき、あるいは、安定した姿勢で重ね合わせることができる。
そして、ばね部材12Cが軸挿通孔16の軸方向Lに圧縮されると、図6(C)に示すように、まず、4つの第1の脚片14Aのみが変形することで第1のばね定数K1が得られ、さらに圧縮され第1、第2の高さH1、H2の差(H1−H2)分圧縮されると、すなわち、第1の脚片14Aが変形し第1の脚片14Aと第2の脚片14Bの外側部1404が同一の高さになると、今度は全ての脚片14が変形し、前記第1のばね定数K1よりも大きい第2のばね定数K2が得られ、特性が非線形のばね部材12Cが得られるように構成されている。
【0025】
第4の実施の形態のばね部材12Cによっても、前記第1の実施の形態と同様に、荷重によりばね定数が変るので、種々の低荷重から衝撃のような大荷重に対しても対応でき、ディスク装置などのようなメカニズムユニットの防振装置に用いられて好適となり、また、長期信頼性に優れて安価に製造でき、さらに、ばね部材12Cを同軸上で重ね合わせることで、組み合わせた全体としてのばね定数を小さくし、ストロークを大きくすることができるので、汎用性にも優れるという効果が奏される。
また、第4の実施の形態のばね部材12Cを、前記第1の実施の形態と同様な方法で用いることができ、このような第4の実施の形態のばね部材12Cによるメカニズムユニット100の支持構造によれば、前記第1の実施の形態と同様に、低荷重に対しては小さい値の第1のばね定数でしかも大きなストロークで対応でき、また、衝撃のような大荷重に対して大きい値の第2のばね定数でしかも大きなストロークで対応できるので、ディスク装置などのようなメカニズムユニット100の防振装置に用いられて好適となり、また、荷重が大きい場合には大きい値の第2のばね定数となるので、ストッパなどを省略してメカニズムユニット100の支持構造のコストダウン、コンパクト化を図れ、また、ばね部材12Aは長期信頼性に優れ安価に製造できるので、ばね手段130のコストダウン、メカニズムユニット100の支持構造のコストダウンを図る上で有利となり、さらに、用いるばね部材12Cの枚数を変えることで、ばね定数やストロークを調節できるので、機種変更などにもばね部材12の枚数を変えることで簡単に対応でき、汎用性にも優れる。
【0026】
次に、第5の実施の形態について説明する。
図7(A)は第5の実施の形態に係るばね部材の平面図、(B)は同側面図、(C)はばね定数の説明図を示す。
薄いばね鋼板からなる脚片14が、軸挿通孔16の軸方向Lに沿った第1の高さH1を有する複数の(4つの)第1の脚片14Aと、前記第1の高さよりも小さい第2の高さを有する複数の(4つの)第2の脚片14Bとが環状に交互に並べられて構成されている点については前記第4の実施の形態と同様であるが、第5の実施の形態のばね部材12Dは、各脚片14が同一の長さで形成されている点が前記第4の実施の形態と異なっている。
この差異について詳細に説明すると、複数の脚片14は、図7(A)に示すように、軸挿通孔16の軸方向から見ると、環板部18の周方向に等間隔をおいた箇所から環板部18の半径方向の外方に直線状に延在している。また、図7(B)に示すように、軸挿通孔16の軸方向と直交する方向から見ると、第1の脚片14Aは直線状に延在しているが、第2の脚片14Bは湾曲状に延在している。
そして、第1の脚片14Aは、環板部18に対して第2の脚片14Bよりも大きな角度を持って屈曲されており、このような第1の脚片14Aと第2の脚片14Bが環状に交互に並べられており、第1の脚片14Aの外側部1404は第2の脚片14Bの外側部1404よりも軸挿通孔16の軸方向Lに突出し、第1の脚片14Aは第1の高さH1となり、第2の脚片14Bは第2の高さH2となっている。
【0027】
なお、第1の脚片14Aを少なくとも3個以上とするとばね部材12Cを安定した姿勢で重ね合わせる上で有利となるが、外側部1404の形状如何によっては、第1の脚片14Aの個数を2つにした場合であっても、ばね部材12を安定した姿勢で載置でき、あるいは、安定した姿勢で重ね合わせることができる。
そして、図7(C)に示すように、ばね部材12Dが軸挿通孔16の軸方向Lに圧縮されると、まず、4つの第1の脚片14Aのみが変形することで第1のばね定数K1が得られ、さらに圧縮され第1、第2の高さH1、H2の差(H1−H2)分圧縮されると、すなわち、第1の脚片14Aが変形し第1の脚片14Aと第2の脚片14Bの外側部1404が同一の高さになると、今度は全ての脚片14が変形し、前記第1のばね定数K1よりも大きい第2のばね定数K2が得られ、特性が非線形のばね部材12Dが得られるように構成されている。
第5の実施の形態のばね部材12Dによっても、前記第4の実施の形態と同様な効果が奏される。
【0028】
次に、第6の実施の形態について説明する。
図8(A)は第6の実施の形態に係るばね部材の平面図、(B)は同側面図、(C)、(D)はそれぞれ脚片の変形例の説明図を示す。
第6の実施の形態のばね部材12Eでは、第1の脚片14Aと第2の脚片14Bが同一の長さで形成され、図8(A)に示すように、軸挿通孔16の軸方向から見ると、環板部18の周方向に等間隔をおいた箇所から環板部18の半径方向の外方に直線状に延在している点において前記第5の実施の形態と同様であるが、図8(B)に示すように、軸挿通孔16の軸方向と直交する方向から見ると、第1の脚片14Aと第2の脚片14Bが同じ曲率で湾曲形成されている点が前記第5の実施の形態と異なっている。
すなわち、第1の脚片14Aは、環板部18に対して大きな角度を持って屈曲され、第2の脚片14Bは、環板部18に対して小さな角度を持って屈曲されており、第1の脚片14Aと第2の脚片14Bは環状に交互に並べられ、第1の脚片14Aの外側部1404は、第2の脚片14Bの外側部1404よりも軸挿通孔16の軸方向Lに突出し、第1の脚片14Aは第1の高さH1となり、第2の脚片14Bは第2の高さH2となっている。
【0029】
なお、第1の脚片14Aを少なくとも3個以上とするとばね部材12Cを安定した姿勢で重ね合わせる上で有利となるが、外側部1404の形状如何によっては、第1の脚片14Aの個数を2つにした場合であっても、ばね部材12を安定した姿勢で載置でき、あるいは、安定した姿勢で重ね合わせることができる。
そして、このようなばね部材12Eが、図7(C)に示すように、軸挿通孔16の軸方向Lに圧縮されると、まず、第1の脚片14Aのみが変形することで第1のばね定数K1が得られ、さらに圧縮され第1、第2の高さH1、H2の差(H1−H2)分圧縮されると、すなわち、第1の脚片14Aが変形し第1の脚片14Aと第2の脚片14Bの外側部1404が同一の高さになると、今度は全ての脚片14が変形し、前記第1のばね定数K1よりも大きい第2のばね定数K2が得られ、特性が非線形のばね部材12Eが得られるように構成されている。
第6の実施の形態のばね部材12Eによっても、前記第4の実施の形態と同様な効果が奏される。
【0030】
なお、複数の脚片14を同一の長さで形成しつつ、上記のようにばね定数を2段階に切り換える場合(高さの異なる第1の脚片14Aと第2の脚片14Bを形成する場合)には、例えば、図8(C)に示すように、湾曲部を形成する長さを、第1の脚片14Aでは大きい寸法D1とし、第2の脚片14Bでは小さい寸法D2にするようにしてもよく、ばね定数を2段階に切り換えるための(高さの異なる第1の脚片14Aと第2の脚片14Bを形成するための)脚片14の構成は種々考えられる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、構造簡易で安価に製造でき、占有容積の小さいコンパクトな構成でありながら、小荷重領域ではばね定数が小さく大荷重領域ではばね定数が大きいという非線形の特性を有するばね部材が得られる。
また、本発明によれば、省スペースに資するコンパクトな構成と高い長期信頼性とを備え、しかも、小荷重の種々な振動から大荷重の衝撃に至るまで幅広く対応することのできる、優れた防振性能を有するメカニズムユニットの支持構造がが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は第1の実施の形態に係るばね部材の平面図、(B)は同側面図、(C)はばね定数の説明図である。
【図2】メカニズムユニットの支持構造の概略正面図である。
【図3】メカニズムユニットの支持構造の要部の拡大図である。
【図4】(A)は第2の実施の形態に係るばね部材の平面図、(B)は同側面図である。
【図5】(A)は第3の実施の形態に係るばね部材の平面図、(B)は同側面図である。
【図6】(A)は第4の実施の形態に係るばね部材の平面図、(B)は同側面図、(C)はばね定数の説明図である。
【図7】(A)は第5の実施の形態に係るばね部材の平面図、(B)は同側面図、(C)はばね定数の説明図である。
【図8】(A)は第6の実施の形態に係るばね部材の平面図、(B)は同側面図、(C)、(D)はそれぞれ脚片の変形例の説明図である。
【符号の説明】
12……ばね部材、14……脚片、14A……第1の脚片、14B……第2の脚片、16……軸挿通孔、100……メカニズムユニット、110……シャーシ、120……ゴムダンパー、130……ばね手段。

Claims (11)

  1. ばね鋼板からなり相互に連結されて環状に配設され個別に変形可能な複数の脚片と、
    前記複数の脚片の中央に設けられた軸挿通孔とを備え、
    前記複数の脚片は、前記軸挿通孔の軸方向に沿った第1の高さを有する複数の第1の脚片と、前記第1の高さよりも小さい第2の高さを有する複数の第2の脚片とで構成され、
    前記軸挿通孔の軸方向に圧縮されると、まず前記第1の脚片のみが変形することで第1のばね定数が得られ、次に第1の脚片および第2の脚片が変形することで前記第1のばね定数よりも大きい第2のばね定数が得られるように構成されている、ことを特徴とするばね部材。
  2. 前記各第1の脚片および第2の脚片は、前記軸挿通孔寄りに位置する内側部と、前記軸挿通孔の半径方向の外側に離れた箇所に位置する外側部と、前記内側部と外側部とが前記軸挿通孔の軸方向に変位するように延在してこれら内側部と外側部を接続する脚部を有し、前記隣り合う脚片は、前記内側部どうしが連結されると共に前記外側部どうしが連結されることで相互に連結されていることを特徴とする請求項1記載のばね部材。
  3. 前記第1の脚片および第2の脚片はそれぞれ同一の形状で形成され、さらに、前記第1の脚片には前記軸挿通孔の軸方向に突出する突起が形成され、この突起により前記第1の脚片は第2の脚片の第2の高さよりも大きい第1の高さを有していることを特徴とする請求項1記載のばね部材。
  4. 前記軸挿通孔の周囲に沿って延在する環板部を備え、前記第1の脚片および第2の脚片は、前記環板部の周方向に間隔をおいた箇所から環板部の半径方向の外方に延在していることを特徴とする請求項1記載のばね部材。
  5. 前記軸挿通孔の周囲に沿って延在する環板部を備え、前記第1の脚片および第2の脚片は、前記環板部の周方向に間隔をおいた箇所から前記軸挿通孔の軸方向に対して傾斜角度を持ってそれぞれ環板部の半径方向の外方に沿って直線的に延在して設けられ、前記第1の脚片の延在長さは第2の脚片よりも大きく、かつ、前記第1の脚片の前記傾斜角度は第2の脚片の傾斜角度よりも小さく、これら延在長さおよび傾斜角度の差異により前記第1の脚片と第2の脚片はそれぞれ前記第1の高さ、第2の高さを有していることを特徴とする請求項1記載のばね部材。
  6. 前記軸挿通孔の周囲に沿って延在する環板部を備え、前記第1の脚片および第2の脚片は、前記環板部の周方向に間隔をおいた箇所から前記軸挿通孔の軸方向から見て該環板部の半径方向の外方に沿って直線的に延在し、かつ、前記軸挿通孔の軸方向と直交する方向から見てその一部に湾曲する湾曲部が形成され、前記第1の脚片の前記湾曲部は第2の脚片の湾曲部の形状と異なり、この形状の差異により前記第1の脚片と第2の脚片はそれぞれ前記第1の高さ、第2の高さを有していることを特徴とする請求項1記載のばね部材。
  7. メカニズムユニットをシャーシに対してゴムダンパーとばね手段を介して弾性的に支持する支持構造であって、
    前記ばね手段は、ばね鋼板からなる複数のばね部材が積み重ねて構成され、
    前記ばね部材は、相互に連結されて環状に配設され個別に変形可能な複数の脚片と、前記複数の脚片の中央に設けられた軸挿通孔とを備え、
    前記ばね部材は、前記メカニズムユニットあるいはシャーシ側に設けられた軸が前記軸挿通孔に挿通されることで配設され、
    前記複数の脚片は、前記軸挿通孔の軸方向に沿った第1の高さを有する複数の第1の脚片と、前記第1の高さよりも小さい第2の高さを有する複数の第2の脚片とで構成され、
    前記軸挿通孔の軸方向に圧縮されると、まず前記第1の脚片のみが変形することで第1のばね定数が得られ、次に第1の脚片および第2の脚片が変形することで前記第1のばね定数よりも大きい第2のばね定数が得られるように構成されている、ことを特徴とするメカニズムユニットの支持構造。
  8. メカニズムユニットの周囲の複数箇所には、該メカニズムユニットの外方に突出し中間部に孔が貫設されたアームが設けられ、前記ゴムダンパーは、前記シャーシに配設されて前記各アームの先端を支持し、前記シャーシには、前記孔を挿通してアームから離れた箇所に頭部が位置する軸が設けられ、前記ばね部材は、前記軸挿通孔に前記軸が挿通され前記軸の基部に位置するシャーシ部分とアームとの間で積み重ねられると共にアームと頭部との間で積み重ねられていることを特徴とする請求項7記載のメカニズムユニットの支持構造。
  9. メカニズムユニットの周囲の複数箇所には、該メカニズムユニットの外方に突出し中間部に孔が貫設されたアームが設けられ、前記ゴムダンパーは、前記シャーシに配設されて前記各アームの先端を支持し、前記シャーシには、前記アームに対応して支持片が設けられ、前記支持片には、前記孔を挿通してアームから離れた箇所に頭部が位置する軸が設けられ、前記ばね部材は、前記軸挿通孔に前記軸が挿通され前記支持片とアームとの間で積み重ねられると共にアームと頭部との間で積み重ねられていることを特徴とする請求項7記載のメカニズムユニットの支持構造。
  10. メカニズムユニットの周囲の複数箇所には、該メカニズムユニットの外方に突出し中間部に孔が貫設されたアームが設けられ、前記ゴムダンパーは、前記シャーシに配設されて前記各アームの先端を支持し、前記シャーシには、前記アームを挟んだ位置となるように第1シャーシ部と第2シャーシ部が設けられ、前記第1シャーシ部と第2シャーシ部とに両端が支持され前記孔に挿通された軸が設けられ、前記ばね部材は、前記軸挿通孔に前記軸が挿通され前記第1シャーシ部とアームとの間で積み重ねられると共にアームと第2シャーシ部との間で積み重ねられていることを特徴とする請求項7記載のメカニズムユニットの支持構造。
  11. 前記積み重ねられるばね部材の間には、前記軸に挿通され前記第1の脚片および第2の脚片の先端が接触できる外径を有する平ワッシャが配設されていることを特徴とする請求項7記載のメカニズムユニットの支持構造。
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