JP4999073B2 - 樹脂発泡構造体、光反射板および樹脂発泡構造体の製造方法 - Google Patents
樹脂発泡構造体、光反射板および樹脂発泡構造体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4999073B2 JP4999073B2 JP2007075273A JP2007075273A JP4999073B2 JP 4999073 B2 JP4999073 B2 JP 4999073B2 JP 2007075273 A JP2007075273 A JP 2007075273A JP 2007075273 A JP2007075273 A JP 2007075273A JP 4999073 B2 JP4999073 B2 JP 4999073B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- resin
- foam structure
- resin foam
- foam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
(1)平均気泡径が30μm以下である微細発泡体の両面に、厚さが100〜130μmの未発泡層と厚さが30〜70μmの発泡層とからなる2層構造を有する非晶性樹脂層を、前記微細発泡体側に前記発泡層を配置して積層してなることを特徴とする樹脂発泡構造体。
(2)前記非晶性樹脂層の発泡層の平均気泡径は0.5μm以上50μm以下であることを特徴とする(1)の樹脂発泡構造体。
(3)前記非晶性樹脂層はポリアリレート樹脂を含むことを特徴とする(1)または(2)の樹脂発泡構造体。
(4)前記非晶性樹脂層は耐紫外線剤を含むことを特徴とする(1)〜(3)の樹脂発泡構造体。
(5)(1)〜(4)の樹脂発泡構造体からなることを特徴とする光反射板。
(6)(1)〜(4)の樹脂発泡構造体の製造方法であって、微細発泡体の原反シートの両面に非晶性樹脂層の原反シートを積層してなる多層シートにガス発泡剤を浸透させ、次いで前記多層シートにおける非晶性樹脂層の原反シートの外側部分のガス抜きを行った後、前記微細発泡体の原反シートの軟化温度以上に加熱して前記多層シートを発泡させることを特徴とする樹脂発泡構造体の製造方法。
(平均気泡径)
ASTM D3576−77に準じて求めた。すなわち、シートの断面のSEM写真を撮影し、SEM写真上に水平方向と垂直方向に直線を引き、直線が横切る気泡の弦の長さtを平均した。写真の倍率をMとして、下記式に代入して平均気泡径dを求めた。
d=t/(0.616×M)
(表面硬度)
JIS K 5600−5−4に従い、鉛筆引っかき試験を行なった。
(剥離試験)
発泡構造体シートを20mmRに曲げた後、微細発泡体と非晶性樹脂層との間に剥離が生じているかどうかをルーペで観察した。
(光反射率)
分光光度計(UV−3101PC:島津製作所社製)を用いて、550nmの波長における反射率を測定した。なお、本実施例では、硫酸バリウムの微粉末を固めた白板の全反射率を100%として、各々の樹脂発泡構造体の全反射率を相対値で示している。
(紫外線劣化試験)
スーパーUV(アイスーパーUVテスター SUV−W151:岩崎電気社製)にて、80℃、100mW、サンプル表面までの照射距離235mmで、紫外線照射を行ない、照射後の色調を目視観察した。また、紫外線照射後のサンプルを2つ折りにし、折り目にクラックが生じているかどうかを目視観察した。
ポリエチレンテレフタレート(グレード=SA−1206:ユニチカ社製)に、官能基を有するスチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS、ダイナロン8630P:JSR社製)を1質量部添加して混練した樹脂を中心層とし、ポリアリレート(グレード=U−100:ユニチカ社製)を上下層とする三層押出しを行ない、0.8mm厚×300mm幅×60m長さの多層シートを成形した。ポリエチレンテレフタレート層は0.5mm厚、上下のポリアリレート層はそれぞれ0.15mm厚であった。この多層シートと、160μm厚さ×290mm幅×60m長さ、目付量55g/m2のオレフィン系不織布のセパレータ(グレード=FT300:日本バイリーン製)を重ねて、多層シートの表面同士が接触する部分がないように巻いてロール状にした。
ポリカーボネート(グレード=L1250:帝人化成社製)100質量部に、官能基を有するSEBS(ダイナロン8630P:JSR社製)を1質量部添加して混練した樹脂を中心層としたこと以外は、実施例1と同様に多層シートを作製し、樹脂発泡構造体を得た。
ポリカーボネート(グレード=L1250:帝人化成社製)に紫外線吸収剤(グレード=チヌビン1577:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)を0.5質量%添加したものを非晶性樹脂に用いたこと以外は、実施例1と同様にして樹脂発泡構造体を得た。
実施例1と同一の多層シートを作製し、発泡させた。ただし、多層シート表面のガス抜き工程を限りなく短くし、圧力容器からロールを取り出してから発泡完了まで15分以内に収まるようにした。
実施例1と同一の多層シートを作製し、発泡させた。ただし、多層シート表面のガス抜き工程に2倍の時間をかけ、完全に非晶性樹脂層からガスを抜いた状態で発泡を行なった。
実施例1のポリエチレンテレフタレート層のみで発泡体を作製した。得られた発泡体は平均気泡径が1.5μmと微細であり、面内方向には均一に気泡が分散されていた。発泡体の厚さは0.8mmであり、鉛筆硬度は6B以下であった。また、光反射率は99.7%と非常に高い値を示したが、紫外線劣化試験後のサンプルは茶色であり、2つ折にするとクラックを生じ、2つに割れてしまった。
高圧法ポリエチレン(密度0.920g/cm3、MI=0.8)100重量部に対して、アゾジカーボンアミド17重量部、ジクミルパーオキサイド0.8重量部を配合し、均一に混合し、この混合物を用いて押出機により幅350mm、厚さ2.5mmの発泡用母板シートを製造した。
Claims (6)
- 平均気泡径が30μm以下である微細発泡体の両面に、厚さが100〜130μmの未発泡層と厚さが30〜70μmの発泡層とからなる2層構造を有する非晶性樹脂層を、前記微細発泡体側に前記発泡層を配置して積層してなることを特徴とする樹脂発泡構造体。
- 前記非晶性樹脂層の発泡層の平均気泡径は0.5μm以上50μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂発泡構造体。
- 前記非晶性樹脂層はポリアリレート樹脂を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂発泡構造体。
- 前記非晶性樹脂層は耐紫外線剤を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂発泡構造体。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹脂発泡構造体からなることを特徴とする光反射板。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹脂発泡構造体の製造方法であって、微細発泡体の原反シートの両面に非晶性樹脂層の原反シートを積層してなる多層シートにガス発泡剤を浸透させ、次いで前記多層シートにおける非晶性樹脂層の原反シートの外側部分のガス抜きを行った後、前記微細発泡体の原反シートの軟化温度以上に加熱して前記多層シートを発泡させることを特徴とする樹脂発泡構造体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007075273A JP4999073B2 (ja) | 2007-03-22 | 2007-03-22 | 樹脂発泡構造体、光反射板および樹脂発泡構造体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007075273A JP4999073B2 (ja) | 2007-03-22 | 2007-03-22 | 樹脂発泡構造体、光反射板および樹脂発泡構造体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008230138A JP2008230138A (ja) | 2008-10-02 |
JP4999073B2 true JP4999073B2 (ja) | 2012-08-15 |
Family
ID=39903486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007075273A Expired - Fee Related JP4999073B2 (ja) | 2007-03-22 | 2007-03-22 | 樹脂発泡構造体、光反射板および樹脂発泡構造体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4999073B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013191032A1 (ja) * | 2012-06-18 | 2013-12-27 | 古河電気工業株式会社 | 発泡シート |
CN103827702B (zh) * | 2012-08-09 | 2016-05-25 | 古河电气工业株式会社 | 热塑性树脂微细发泡反射片、光反射板、背光面板及发泡反射片的制造方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3256906B2 (ja) * | 1992-11-19 | 2002-02-18 | 古河電気工業株式会社 | 樹脂発泡体の製造方法 |
JP2710753B2 (ja) * | 1994-04-15 | 1998-02-10 | 三ツ星ベルト株式会社 | 熱可塑性樹脂ビーズ発泡体及びその表面溶融成形法 |
JP4178567B2 (ja) * | 1997-09-12 | 2008-11-12 | ヤマハ株式会社 | 樹脂発泡体の製法 |
JPH11170288A (ja) * | 1997-12-10 | 1999-06-29 | Yamaha Corp | 樹脂発泡体の製法 |
JP3989230B2 (ja) * | 2001-11-16 | 2007-10-10 | 古河電気工業株式会社 | 樹脂発泡体 |
JP2005162965A (ja) * | 2003-12-05 | 2005-06-23 | Shinseisha:Kk | 化粧フィルム |
JP4093419B2 (ja) * | 2004-07-30 | 2008-06-04 | 株式会社デュエラ | 発泡シート、その製造方法および製造装置 |
TW200712568A (en) * | 2005-09-02 | 2007-04-01 | Furukawa Electric Co Ltd | Light reflection plate |
-
2007
- 2007-03-22 JP JP2007075273A patent/JP4999073B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008230138A (ja) | 2008-10-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2017181655A1 (zh) | 一种三层结构的共挤型一次成型太阳能电池组件背板 | |
JP2021501238A (ja) | 低密度の空隙含有フィルム | |
JP2015505751A (ja) | モノリシック多層体物品 | |
JP5176672B2 (ja) | 発泡ポリエステル樹脂シート積層鋼板及びその製造方法 | |
WO2013191031A1 (ja) | 発泡シート、並びに、これを用いた光反射板及びバックライトパネル | |
JPWO2018117268A1 (ja) | 積層延伸フィルム、化粧シート用基材、化粧シート及び化粧板 | |
WO2006030640A1 (ja) | 熱可塑性樹脂発泡体 | |
JP4999073B2 (ja) | 樹脂発泡構造体、光反射板および樹脂発泡構造体の製造方法 | |
JP2014159733A (ja) | 金属屋根用熱可塑性樹脂積層ポリオレフィン系発泡断熱材、金属屋根および建築物 | |
JP5023494B2 (ja) | 化粧シート | |
JP4907102B2 (ja) | 意匠性被覆用積層シートおよび積層シート被覆金属板 | |
JP6295092B2 (ja) | 化粧板用樹脂フィルム、化粧板の製造方法、及び化粧板 | |
JP5249796B2 (ja) | フレキシブルプリント回路基板補強用フィルム、フレキシブルプリント回路基板補強板およびフレキシブルプリント回路基板積層体 | |
JP2004181776A (ja) | ポリアミド積層フィルム | |
JP2011098509A (ja) | ポリスチレン系樹脂板状発泡シートとその製造方法及びディスプレイパネル | |
JP5290655B2 (ja) | 車両用外板部材 | |
JP2013133368A (ja) | 反射板 | |
JPH0623890A (ja) | ラベルの製造方法 | |
KR101363862B1 (ko) | 도전성 표피 일체형 발포체의 제조방법 | |
JPS60232948A (ja) | 熱収縮性ポリエステル積層フイルム | |
JP2010234572A (ja) | 植物由来化粧シート | |
JP2006272781A (ja) | 壁紙用化粧シート | |
JP4200797B2 (ja) | 積層フィルム | |
JP2005154519A (ja) | 樹脂組成物およびその成形体 | |
JP2012155125A (ja) | 液晶バックライト用光反射板及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100201 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110114 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110823 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110927 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111128 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120508 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120511 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150525 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |