JP4998797B2 - カードリーダのカード挿入口開閉構造 - Google Patents
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Description
ケース体の前面に開口されたカード挿入口から内部に向かうカード挿入通路に沿って挿入されるカードの主表面に露出形成された移動接点部と、前記ケース体から前記カード挿入通路に突入可能に対向配置されて前記カードの主表面を弾圧保持する固定端子部とを当接させることによって、前記カードに対する情報の記憶・読出を可能となすカードリーダにおいて、
前記ケース体の前面に沿って配置された軸線周りで回動し、前記カード挿入口を外側から覆って閉鎖する閉鎖状態に付勢されるとともに、その付勢力に抗して前記カード挿入口を開放する開放状態へ人為的に回動操作可能な開閉扉と、
その開閉扉に形成された扉側係合部と前記ケース体に形成されたケース側係合部とが係合することによって前記開閉扉を前記開放状態に維持可能なロック機構とを備え、
前記開閉扉を前記閉鎖状態から開放状態に回動したとき、前記扉側係合部とケース側係合部とが対向位置するとともに、前記カード挿入口へのカード挿入操作又は前記カード挿入口からのカード取出操作に伴って、前記カードが前記扉側係合部とケース側係合部とのいずれか一方に摺接して両係合部を係合させることにより、前記ロック機構がロック作動して前記開閉扉を前記開放状態に維持し、
前記カード挿入口へのカード挿入操作が完了したとき又は前記カード挿入口からのカード取出操作が完了したとき、前記カードが前記扉側係合部及びケース側係合部のいずれとも摺接しなくなって両係合部の係合を離脱させることにより、前記ロック機構がロック解除して前記開閉扉を前記閉鎖状態に復帰可能とすることを特徴とする。
ケース側係合部を、その凹部に対して突入・脱出移動が可能な形態で、ケース体に支持された軸状体(例えばロックピン)で構成することが望ましい。
開閉扉が開放状態に回動してカードが挿入又は取出されたとき、付勢部材の付勢力に抗して軸状体の脚部が凹部に突入することによりロック機構がロック作動する一方、
カードの挿入操作又は取出操作が完了したとき、付勢部材の付勢力によって軸状体の脚部が凹部から脱出することによりロック機構がロック解除することができる。
開閉扉は所定の回動角度範囲にわたって開放状態に維持される場合がある。
以下、本発明の実施の形態につき図面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明に係るカードリーダの一例としてのETC車載器の外観を示す斜視説明図、図2は開閉扉の閉鎖状態を示す正面図、図3はその主要部X−X断面図である。また、図4は開閉扉の開放状態を示す正面図、図5はそのY部拡大正面図、図6は図5の正面断面図、図7は図6のZ−Z断面図である。図1に示すETC車載器100(カードリーダ)のケース体1は直方体の箱状を呈し、操作者(乗員)側の前壁1a(前面)の中央やや下方で厚さ方向(壁面に直交する方向;カードの挿入方向)に貫通形成されたカードスロット2(カード挿入口)から、内部に向かうカード挿入通路3に沿ってETCカードC(ICカード)が挿入される。そして、ETCカードCの下面C1(表面;主表面)に露出形成されたカード接点C0(移動接点部)が、ケース体1からカード挿入通路3に突入可能に対向配置されてETCカードCの下面C1を弾圧保持するケース端子4(固定端子部)と当接する。これによって、ETCカードCに対する情報(主として料金データ)の記憶(入力)・読出(出力)が可能となる。
図3に示すように、開閉扉10は、ねじりコイルばね12(図5参照)の付勢力によって閉鎖状態に回動付勢されている。また、ロック機構20は、圧縮コイルばね23の付勢力によってロックピン22が凹溝21から脱出することによりロック解除している。
図7に示すように、ケース体1(ボス部1c)のストッパ1fが開閉扉10に当接する位置まで、操作者(乗員)が開閉扉10を前方(手前)側へ傾倒操作すると、開閉扉10はねじりコイルばね12(図5参照)の付勢力に抗して開放状態に回動する。このとき、ロックピン22と凹溝21とが対向位置して停止(静止)するので、ETCカードCの挿入が可能となる。
引き続き図7に示すように、操作者(乗員)がカードスロット2からカード挿入通路3へETCカードCの挿入操作を行うと、ETCカードCによって押し下げられたロックピン22が圧縮コイルばね23の付勢力に抗して凹溝21へ突入することにより、ロック機構20がロック作動する。これにより、ねじりコイルばね12(図5参照)の付勢力に抗して開閉扉10が開放状態に回動維持される。
図8に示すように、ETCカードCの挿入操作が完了すると、ETCカードCと摺接しなくなったロックピン22が圧縮コイルばね23の付勢力によって凹溝21から脱出することにより、ロック機構20がロック解除する。これにより、ねじりコイルばね12(図5参照)の付勢力によって開閉扉10が閉鎖状態に回動復帰する。
再び図7に示すように、ケース体1(ボス部1c)のストッパ1fが開閉扉10に当接する位置まで、操作者(乗員)が開閉扉10を前方(手前)側へ傾倒操作すると、開閉扉10はねじりコイルばね12(図5参照)の付勢力に抗して開放状態に回動する。このとき、ロックピン22と凹溝21とが対向位置して停止(静止)するので、ETCカードCの取り出しが可能となる。
引き続き図7に示すように、操作者(乗員)がカードイジェクトスイッチ7(図4参照)を押してETCカードCの取出操作を行うと、カードスロット2から外部へ取り出されるETCカードCによって押し下げられたロックピン22が圧縮コイルばね23の付勢力に抗して凹溝21へ突入することにより、ロック機構20がロック作動する。これにより、ねじりコイルばね12(図5参照)の付勢力に抗して開閉扉10が開放状態に回動維持される。
図3に示すように、ETCカードCの取出操作が完了すると、ETCカードCと摺接しなくなったロックピン22が圧縮コイルばね23の付勢力によって凹溝21から脱出することにより、ロック機構20がロック解除する。これにより、ねじりコイルばね12(図5参照)の付勢力によって開閉扉10が閉鎖状態に回動復帰する。
図9は他の例に係る開閉扉の閉鎖状態を示す側面断面図、図10はその開閉扉の開放状態を示す側面断面図、図11はカード挿入操作完了後における開閉扉の閉鎖状態を示す側面断面図である。図9に示すETC車載器200(カードリーダ)のロック機構120では、開閉扉10(回動軸11)の凹溝121(凹部;扉側係合部)の周方向開口幅Wはロックピン22(軸状体;ケース側係合部)の脚部22aの先端部外径Dよりも大(W>D)に形成されている。
1a 前壁
1b 内壁
1c ボス部
1d 固定軸
1e 貫通孔
1f ストッパ(報知手段)
1g ケース側目印(報知手段)
2 カードスロット(カード挿入口)
3 カード挿入通路
4 ケース端子(固定端子部)
4a 基端部
4b 先端部
5 音量増加スイッチ(第一操作スイッチ)
6 音量減少スイッチ(第二操作スイッチ)
7 カードイジェクトスイッチ(第三操作スイッチ)
10 開閉扉
11 回動軸
11a 扉側目印(報知手段)
12 ねじりコイルばね(回動付勢部材)
20 ロック機構
21 凹溝(凹部;扉側係合部)
22 ロックピン(軸状体;ケース側係合部)
22a 頭部
22b 脚部
23 圧縮コイルばね(付勢部材)
100 ETC車載器(カードリーダ)
C ETCカード(ICカード)
C0 カード接点(移動接点部)
C1 下面(表面;主表面;接触面)
D 先端部外径
W 周方向開口幅
O 回動軸線
θ 回動角度範囲
Claims (8)
- ケース体の前面に開口されたカード挿入口から内部に向かうカード挿入通路に沿って挿入されるカードの主表面に露出形成された移動接点部と、前記ケース体から前記カード挿入通路に突入可能に対向配置されて前記カードの主表面を弾圧保持する固定端子部とを当接させることによって、前記カードに対する情報の記憶・読出を可能となすカードリーダにおいて、
前記ケース体の前面に沿って配置された軸線周りで回動し、前記カード挿入口を外側から覆って閉鎖する閉鎖状態に付勢されるとともに、その付勢力に抗して前記カード挿入口を開放する開放状態へ人為的に回動操作可能な開閉扉と、
その開閉扉に形成された扉側係合部と前記ケース体に形成されたケース側係合部とが係合することによって前記開閉扉を前記開放状態に維持可能なロック機構とを備え、
前記開閉扉を前記閉鎖状態から開放状態に回動したとき、前記扉側係合部とケース側係合部とが対向位置するとともに、前記カード挿入口へのカード挿入操作又は前記カード挿入口からのカード取出操作に伴って、前記カードが前記扉側係合部とケース側係合部とのいずれか一方に摺接して両係合部を係合させることにより、前記ロック機構がロック作動して前記開閉扉を前記開放状態に維持し、
前記カード挿入口へのカード挿入操作が完了したとき又は前記カード挿入口からのカード取出操作が完了したとき、前記カードが前記扉側係合部及びケース側係合部のいずれとも摺接しなくなって両係合部の係合を離脱させることにより、前記ロック機構がロック解除して前記開閉扉を前記閉鎖状態に復帰可能とすることを特徴とするカード挿入口開閉構造。 - 前記扉側係合部は、前記開閉扉の軸線を含む回動軸の外周面に形成された凹部で構成される一方、
前記ケース側係合部は、その凹部に対して突入・脱出移動が可能な形態で、前記ケース体に支持された軸状体で構成されている請求項1に記載のカード挿入口開閉構造。 - 前記軸状体は、付勢部材によって前記凹部から離間する方向に常時付勢されるとともに、頭部が前記カードに摺接して押圧されると脚部が前記凹部に突入し、
前記開閉扉が前記開放状態に回動して前記カードが挿入又は取出されたとき、前記付勢部材の付勢力に抗して前記軸状体の脚部が前記凹部に突入することにより前記ロック機構がロック作動する一方、
前記カードの挿入操作又は取出操作が完了したとき、前記付勢部材の付勢力によって前記軸状体の脚部が前記凹部から脱出することにより前記ロック機構がロック解除する請求項2に記載のカード挿入口開閉構造。 - 前記軸状体の頭部は、前記カードと摺接して押圧される接触面がそのカード側に凸となる曲面で形成されている請求項3に記載のカード挿入口開閉構造。
- 前記開閉扉の軸線方向から見て、前記凹部の周方向の開口幅は前記軸状体の脚部の先端部外径よりも大に形成され、
前記開閉扉は所定の回動角度範囲にわたって前記開放状態に維持される請求項3又は4に記載のカード挿入口開閉構造。 - 前記開閉扉及びケース体のうちの少なくとも一方には、前記開閉扉が前記開放状態に回動したときに前記カードの挿入・取出が可能となったことを操作者に認識させるための報知手段が設けられている請求項2ないし5のいずれか1項に記載のカード挿入口開閉構造。
- 前記報知手段は、前記開閉扉又はケース体に突出形成され、かつ前記開閉扉が前記開放状態に回動したとき、前記ケース体又は開閉扉に当接して当該開閉扉の回動を規制するストッパである請求項6に記載のカード挿入口開閉構造。
- 前記報知手段は、前記開閉扉及びケース体に設けられ、かつ前記開閉扉が前記開放状態に回動して前記カードの挿入・取出が可能であることを、カード挿入・取出可能位置又はカード挿入・取出可能範囲で示す目印である請求項6に記載のカード挿入口開閉構造。
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