JP4446681B2 - 記録メディア駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は記録メディア駆動装置に係り、特に記録メディアを前面パネルの挿入口から挿入すると、自動的に内部に引き込むように構成された記録メディア駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、パーソナルコンピュータなどの電子機器に内蔵され、記録メディアを挿脱可能とする記録メディア駆動装置がある。
【0003】
この種の記録メディア駆動装置では、各種データが記録された任意の記録メディアを交換可能な構成になっており、モータの駆動力で記録メディアが挿入されたホルダを移動させて記録メディアを装着位置へ搬送するように構成されている。
【0004】
また、装置内部に装着された記録メディアを交換する場合には、イジェクト操作によりホルダ駆動機構のモータを逆方向に回転駆動させてホルダを装着位置から排出方向に移動させて交換可能な初期位置に復帰させるように構成されている。
【0005】
この種の記録メディア駆動装置では、ホルダ駆動機構のモータが正常に回転駆動されない場合には、装着された記録メディアを取り出すことができなくなる。そのため、記録メディア駆動装置においては、ホルダ駆動機構のモータが正常に回転駆動されない場合等の緊急事態に備えて手動操作によりホルダを排出方向へ移動させることができるように構成されている。
【0006】
例えば、ディスク移送体によって端部側が押圧されて弾発力が蓄積されるととも、この弾発力によってディスク移送体を外方に移動させるための排出レバーを有するものがある。この構成のものは、操作工具を挿入してロックレバーを回動操作することにより、筐体に対するディスク移送体のロックが解除され、弾発力に駆動される排出レバーによりディスク移送体が筐体外方へ移動され、ディスク移送体に載置された記録メディアとしてのディスクの排出が行われるよう構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−191257号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような手動式の排出機構を有する記録メディア駆動装置においては、手動操作工具により操作されるロックレバーと、ロックレバーの回動により回動される排出レバーと、操作歯車に設けられた係合操作片と、排出レバーを付勢するねじりコイルバネと、L字状レバーと、スライド操作レバーなどを有し、ロックレバーを回動操作してディスク移送体のロックを解除すると、このディスク移送体を筺体の外方へ排出する構成であり、部品点数が多く、設置スペースも大きいという問題があった。
【0009】
そのため、上記のような手動式の排出機構を用いた構成では、記録メディア駆動装置の小型化、薄型化に対応することが難しかった。
【0010】
そこで、本発明は上記課題を解決した記録メディア駆動装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、以下のような特徴を有する。
上記請求項1記載の発明は、記録メディアが挿入される挿入口を有する前面パネルと、挿入口に挿入された記録メディアを収容するホルダと、ホルダを装着位置へ移動させるホルダ駆動手段と、一端がホルダの一側端部に当接し、他端がホルダの他側に延在するように形成され、回動可能に支持されたメディア排出部材と、メディア排出部材を復帰方向に付勢する付勢部材と、を備えており、前面パネルの挿入孔から挿入された手動操作用工具によりメディア排出部材の他端を押圧し、メディア排出部材の回動によりホルダを排出方向へ移動させ、手動操作用工具による押圧が解除されると共に、付勢部材の付勢力によりメディア排出部材を初期位置に復帰させるものであり、部品点数を削減して構成の簡素化が図られると共に、比較的小さな操作力でホルダを初期位置に戻すことが可能になると共に、メディア排出部材を回動させて記録メディアを装着位置から初期位置に移動させた後、メディア排出部材を復帰させるための操作を行う必要がない。
【0012】
また、請求項2記載の発明は、メディア排出部材が、ホルダとホルダを覆うカバー部材との間に設けられているので、装置の小型化及び薄型化に対応しうる。
【0013】
また、請求項3記載の発明は、ホルダ駆動手段が、駆動力を伝達する複数の伝達部材を有し、手動操作用工具の挿入により複数の伝達部材による伝達経路を分断させるものであり、ホルダの負荷を軽減した状態でホルダを排出方向に移動させることが可能になる。
【0014】
また、請求項4記載の発明は、メディア排出部材が手動操作用工具による押圧操作に伴って回動するようにホルダの移動を干渉しない位置に保持されており、通常のホルダ搬送動作がメディア排出部材によって妨げられることを防止しうる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の一実施例について説明する。
図1は本発明になる記録メディア駆動装置の一実施例を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は背面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図である。
【0017】
図1(A)〜(E)に示されるように、記録メディア駆動装置10は、箱状のシャーシ12の上部にカバー14が取り付けられており、シャーシ12の前面には前面パネル16が取り付けられている。また、シャーシ12の後部には、後部パネル18が取り付けられている。
【0018】
カバー14は、シャーシ12の上面を覆う天板14aと、シャーシ12の左右側面12c,12d(図6参照)を覆う側板14b,14cとを有する。また、側板14b,14cには、シャーシ12の突起12aを嵌合係止する係止用孔14dが2箇所ずつ設けられ、且つ右側の側板14cには、リムーバブル検出用スイッチ19(図1中、破線で示す)の切片に対向する開口14eが設けられている。
【0019】
前面パネル16は、後述する記録メディアが挿入される挿入口20と、イジェクト釦22と、エマージェンシー用孔24とが設けられている。また、挿入口20は、内側に回動可能に設けられた蓋部材26により開閉される。
【0020】
後部パネル18は、外部コネクタ(図示せず)が接続される入出力用コネクタ28と、電源用プラグ30と、USB(Universal Serial Bus)用コネクタ32と、ロック用孔34とが設けられている。
【0021】
ここで、本実施例に適用される記録メディアの形状について説明する。本実施例では、記憶容量の異なるハードディスクが内蔵された2種類の記録メディアを考えている。
【0022】
図2は2.5インチディスクの記録メディアの一例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
図2(A)〜(C)に示されるように、第1の記録メディア36は、樹脂製カートリッジ38の内部に記録媒体としての磁気ディスク(図示せず)が収納されている。カートリッジ38は、挿入側端部36aにコネクタ40が設けられ、左右側面に挿入・イジェクト方向(A,B方向)に延在するガイド溝42と、クランプ用凹部44を有する。
【0023】
図3は1.8インチディスクの記録メディアの一例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
図3(A)〜(C)に示されるように、第2の記録メディア46は、樹脂製カートリッジ48の内部に記録媒体としての磁気ディスク(図示せず)が収納されている。カートリッジ48は、挿入側端部46aにコネクタ50が設けられ、左右側面に挿入・イジェクト方向(A,B方向)に延在するガイド溝52と、クランプ用凹部54を有する。
【0024】
上記第1、2の記録メディア36,46は、挿入側端部36a,46aに設けられたコネクタ40,50が共通であり、且つガイド溝42,52の高さ位置やクランプ用凹部44,54の形状及び位置も共通である。また、カートリッジ36,48は、横幅寸法が同一寸法であるが、奥行き寸法が異なっており、カートリッジ36の奥行き寸法が大に形成されている。
【0025】
図4はカバー14を外した状態を示す平面図である。図5(A)は前面パネル16を内側からみた背面図、(B)は蓋部材26の開閉動作を示す側面図である。図6は前面パネル16を外したシャーシ12の内部構造を示す縦断面図である。
図4及び図5(A)(B)に示されるように、前面パネル16の内側には、挿入口20を開閉する蓋部材26が回動自在に支持されている。蓋部材26は、挿入口20に対向するフラップ26aと、フラップ26aの上部両端より左右方向に突出する軸26b,26cとを有する。そして、前面パネル16の裏面には、軸26b,26cを軸承する軸受け部16a,16bが設けられている。
【0026】
軸26bには、トーションバネ27が巻装されており、トーションバネ27のバネ力によりフラップ26aが閉方向に付勢されている。従って、記録メディア36,46は、挿入口20に挿入されることにより、挿入側端部36a,46aがフラップ26aを挿入方向(A方向)に押圧してフラップ26aを開方向に回動させる。
【0027】
その際、蓋部材26は、トーションバネ27のバネ力に抗して開方向に回動して記録メディア36,46の挿入経路から退避しており、挿入動作を妨げないように構成されている。そして、奥行き寸法の短い記録メディア46も後部が通過すると共に、閉方向に回動して挿入口20を閉塞して埃などが内部に進入することを防止する。また、奥行き寸法の長い記録メディア36の場合には、排出側端部36bが挿入口20を閉塞した状態で装着完了になるため、蓋部材26は、記録メディア36の上面に当接する開位置に退避している。
【0028】
図4に示されるように、シャーシ12の底面12bには、記録メディア36,46が挿入されるホルダ56と、ホルダ56の移動方向をガイドする一対のガイド部材58,59と、ホルダ56を駆動するホルダ駆動機構60と、蓋部材26を開閉させる開閉機構62と、記録メディア36,46のコネクタ40,50が接続されるメディア用コネクタ64が搭載された基板66とが設けられている。
【0029】
また、装置後部には、ホルダ駆動機構60がホルダ56を排出方向(B方向)に駆動することができない場合に、後述するエマージェンシー用工具(手動操作用工具)を用いてホルダ56を排出方向へ移動させる手動操作用メディア排出機構35が設けられている。
また、ホルダ56には、メディア誤挿入防止機構57が設けられている。
【0030】
ここで、メディア誤挿入防止機構57について説明する。
メディア誤挿入防止機構57は、ホルダ56の上面にA,B方向に摺動可能に取り付けられたメディア挿入検出部材61と、メディア挿入検出部材61を排出方向に付勢するコイルバネ63と、ホルダ56の左側上面に摺動可能に取り付けられたスライド部材80と、記録メディア36,46の挿入によりスライド部材80がA方向に摺動したことを検出するメディア挿入検出センサ78と、から構成されている。
【0031】
また、メディア挿入検出部材61は、ホルダ56の上面中央に取り付けられた押え板65によりA,B方向に摺動をガイドされると共に、ホルダ56からの脱落が防止される。メディア挿入検出部材61は、挿入側端部の右端にホルダ56内に突出するメディア当接ピン67を有する。このメディア当接ピン67は、ホルダ56内に挿入された記録メディア36,46の挿入側端部に当接するように設けられている。
【0032】
また、基板66には、上記メディア用コネクタ64の他にリムーバブル検出用スイッチ19、入出力用コネクタ28、電源用プラグ30、USB用コネクタ32、ホルダ検出スイッチ68、装着検出スイッチ70、制御回路72が搭載されている。尚、制御回路72は、マイクロコンピュータによって構成しても良いし、あるいはアナログ回路によって構成しても良い。
【0033】
ここで、本発明の要部を構成する手動操作用メディア排出機構35の構成について図4及び図7乃至図9を併せ参照して説明する。
図7はカバー14及び前面パネル16を外した状態を示す正面図である。図8はカバー14及び背面パネル18を外した状態を示す背面図である。図9はカバー14を外した状態を示す側面図である。
【0034】
図4及び図7乃至図9に示されるように、手動操作用メディア排出機構35は、カバー14(図4では省略してある)に固着された軸37と、軸37により回動可能に支持されたメディア排出レバー(メディア排出部材)39と、メディア排出レバー39を反時計方向に付勢するトーションバネ41とから構成されている。このように、手動操作用メディア排出機構35は、部品点数が少なくて済み、コンパクトな構成になっている。
【0035】
メディア排出レバー39は、ホルダ56の後方に配置されており、ホルダ56がA方向に移動して装着位置に到着したホルダ56の天板74aとカバー14との間に形成された隙間に位置するように設けられている。そのため、メディア排出レバー39は、ホルダ駆動機構60によって移動するホルダ56の動作を干渉しない高さ位置に設けられている。よって、記録メディア駆動装置10は、手動操作用メディア排出機構35が設けられても大型化せず、小型化及び薄型化されている。
【0036】
また、メディア排出レバー39は、トーションバネ41のバネ力により初期位置(図4に示す位置)に保持されており、ホルダ駆動機構60によって移動するホルダ56の動きを妨げないように設けられている。さらに、メディア排出レバー39は、後述するように、ホルダ56を初期位置に移動させた後、トーションバネ41のバネ力により初期位置に自動的に復帰するため、手動操作でホルダ56を排出方向に移動させた後に余計な操作を行う必要がない。
【0037】
ブラケット12eの背面側には、エマージェンシー用工具43(図11参照)の挿入をガイドするU字状溝を有するガイド部材71(図4、図9参照)が取り付けられている。また、カバー14の天板14aの下面には、エマージェンシー用工具の挿入をガイドする中空形状のガイド部材79(図6参照)が取り付けられている。ガイド部材71及び79は、前面パネル16のエマージェンシー用孔24からA方向に延在する同一直線上に位置するように設けられている。
【0038】
図7及び図8に示されるように、摺動部材74,75を重ね合わせたホルダ56の内部には、メディア当接ピン67、後述するスライド部材80,81の当接部80g,81gと、当接部75f,75gが記録メディア36,46の挿入経路に突出している。
【0039】
そのため、ホルダ56内に挿入された記録メディア36,46は、最初にメディア当接ピン67を押圧してメディア挿入検出部材61を挿入方向に移動させ、続いて、当接部80g,81gに当接してスライド部材80,81を挿入方向に移動させながら両側からクランプされる。さらに、記録メディア36,46は、当接部75f,75gに当接してホルダ56への挿入が完了する。これと同時にメディア挿入検出センサ78がメディア挿入検出信号を出力してホルダ駆動機構60のモータ86が起動される。
【0040】
また、記録メディア36,46の挿入経路の奥部には、メディア用コネクタ64が設けられている。そのため、ホルダ56がA方向に駆動されて装着位置(後述する)に到着する過程で記録メディア36,46のコネクタ40,50がメディア用コネクタ64に接続される。
【0041】
ここで、ホルダ駆動機構60の構成について説明する。
図4に示されるように、ホルダ駆動機構60は、ピニオン98がホルダ56の左側面に固定されたラック100に噛合する構成である。また、ピニオン98は、軸方向に摺動可能支持されている。さらに、ピニオン98に隣接された軸102には、噛合解除部材95が軸方向に摺動可能に設けられており、且つコイルバネ104により側方(D方向)に付勢されている。この噛合解除部材95は、コイルバネ104のバネ力によりピニオン98を側方(D方向)に付勢しており、ピニオン98がラック100に噛合する噛合位置に保持されている。
【0042】
噛合解除部材95は、エマージェンシー用工具43の挿入経路に設けられており、後述するようにエマージェンシー用工具43がエマージェンシー用孔24から装置内部に挿入されると、ピニオン98をラック100から離間するC方向にスライドさせてピニオン98とラック100との噛合を解除する。
【0043】
また、ホルダ駆動機構60は、図9に示されるように、シャーシ12の後部左側に配置されたモータ86と、モータ86からの回転駆動力をホルダ56に伝達する伝達機構88とから構成されている。伝達機構88は、モータ86の回転軸に嵌合されたウォーム90と、ウォーム90に噛合するウォームホイール91及び減速ギヤ92と、減速ギヤ92に駆動されるピニオン98と、ピニオン98が噛合するラック100とから構成されている。
【0044】
ラック100は、ホルダ56の左側面に固定されており、A,B方向に延在している。そのため、モータ86の回転駆動力がピニオン98に伝達されると、ラック100と共にホルダ56はA,B方向に移動する。
【0045】
図9に示されるように、開閉機構62は、ラック100と一体に形成された垂直壁100aの端部に設けられた傾斜カム部(図示せず)に押圧されるクランク部材106と、クランク部材106を回動可能に支持するブラケット108と、クランク部材106を時計方向に付勢するトーションバネ110と、クランク部材106の偏心ピン106aに連結された開閉アーム112と、から構成されている。蓋部材26は、記録メディア排出時に開閉機構62によって内側に回動して挿入口20を開放する。また、記録メディア挿入時は、A方向に押圧されて開動作する。
【0046】
図10はメディア排出レバー39の構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。
図10(A)(B)に示されるように、メディア排出レバー39は、水平方向に延在するレバー本体39aと、レバー本体39aの長手方向の中央付近には、軸37が嵌合される孔39bと、レバー本体39aの右端に取り付けられたローラ39cと、レバー本体39aの左端に取り付けられた押圧操作部39dと、トーションバネ41の一端が係止される長孔39eとから構成されている。
【0047】
ローラ39cは、後述するように押圧操作部39dがA方向に押圧されてレバー本体39aが時計方向に回動すると共に、ホルダ56を排出方向(B方向)に押圧する。また、ローラ39cは、ホルダ押圧動作時の摩擦を軽減するように回転自在に設けられている。
【0048】
押圧操作部39dは、後述するように前面パネル16のエマージェンシー用孔24から挿入されたエマージェンシー用工具43の端部が当接する受け部39fを有する。この受け部39fは、幅広形状に形成されており、エマージェンシー用工具43の端部が当接しやすいように厚みがあり、且つ円弧状に形成されている。
【0049】
メディア排出レバー39は、カバー14に固着された軸37により水平方向に回動可能に支持されており、受け部39fの中心から軸37までの距離Laと軸37からローラ39cの中心までの距離Lbとを比較すると、La<Lbである。そのため、メディア排出レバー39は、受け部39fの移動距離に対してローラ39cの移動距離が拡大されるように設けられている。
【0050】
尚、ローラ39cの移動距離は、軸37の位置によってLa/Lbの比が変更できるので、受け部39fの移動距離に対するローラ39cの移動距離を任意の値になるように設定することができる。
【0051】
図11はエマージェンシー用工具の一例を示す平面図である。
図11に示されるように、エマージェンシー用工具43は、金属製丸棒をL字状に曲げたものであり、エマージェンシー用孔24から装置内部に挿入される挿入部43aと、挿入部43aの端部から直角に曲げられた把持部43bとからなる。また、挿入部43aの全長は、記録メディア駆動装置10の奥行き寸法より若干長く形成されている。そして、挿入部43aの端部は、受け部39fを傷つけないように球面形状とされている。
【0052】
尚、本実施例では、図11に示すようなエマージェンシー用工具43を用いてメディア排出レバー39を回動させることができるが、これに限らず、他の形状のものでも良いし、例えば、記録メディア駆動装置10の奥行き寸法より長い針金状のものを利用することも可能である。
【0053】
図12は噛合解除部材95の構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は背面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図である。
図12(A)〜(E)に示されるように、噛合解除部材95は、軸102が挿通される軸孔95aと、ピニオン98の右側面に当接するように延在形成された第1の当接部95bと、ピニオン98の左側面に当接するように延在形成された第2の当接部95cと、エマージェンシー用工具43の挿入方向に対して傾斜するカム面95dを有する。
【0054】
エマージェンシー用孔24から装置内部に挿入されたエマージェンシー用工具43は、その先端を噛合解除部材95のカム面95dに当接し、カム面95dをC方向に押圧する。これにより、噛合解除部材95は、コイルバネ104のバネ力に抗してC方向にスライドしてピニオン98をラック100から離間させて噛合解除することで、ピニオン98をフリー状態に切り替えることが可能になる。
【0055】
従って、すなわち、メディア装着状態でモータ86が故障した場合でもピニオン98を噛合解除位置にスライドさせることにより、ホルダ56をメディア排出方向(B方向)に移動させることが可能になる。
【0056】
ここで、ホルダ56の構成について図13乃至図16を併せ参照して説明する。
図4及び図6に示されるように、ホルダ56は、シャーシ12の底面12b上に起立するガイド部材58,59により前面パネル16の挿入口20に対向する高さ位置で移動可能に支持されており、挿入口20を通過した記録メディア36または46が挿入される。
【0057】
ホルダ56は、板金をコ字状に曲げ加工された2つの摺動部材74,75が一体的に結合されたものであり、外側に設けられた第1の摺動部材74はガイド部材58,59の上端に横架されるように形成された天板74aと、ガイド部材58,59の外側面に摺動可能に対向する側板74b,74cとを有する。
【0058】
また、シャーシ12の底面12bより起立したSW基板12eには、イジェクト釦22に対向する高さ位置にイジェクトスイッチ73が設けられている。このイジェクトスイッチ73は、イジェクト釦22が押圧操作された場合にオンに切り替わり、イジェクト信号を出力する。
【0059】
ホルダ56の天板74aには、記録メディア36,46を左右両側から挟持するクランプ機構76,77とが設けられている。また、カバー14の天板14aの下面には、エマージェンシー用工具の挿入をガイドするガイドレール79が取り付けられている。
【0060】
また、ホルダ56の左側面に対向する位置には、フォトインタラプタからなるメディア挿入検出センサ78が設けられている。このメディア挿入検出センサ78は、発光素子と受光素子とを有しており、ホルダ56に記録メディア36または46が正しい向きで挿入された場合に、発行素子からの光が挿入方向に摺動するスライド部材80の端部に反射して受光素子に受光される。
【0061】
また、メディア挿入検出センサ78において、反射光を受光してスライド部材80が挿入方向(A方向)に移動したことが検出され、その検出信号が出力されることでホルダ駆動機構60のモータ86が起動されてホルダ56を挿入方向へ駆動することが可能になる。
【0062】
図13及び図14に示されるように、摺動部材74,75は、第1の摺動部材74が上側に配置され、第2の摺動部材75が下側に配置されるように一体的に結合されたものである。そして、摺動部材74の下側に取り付けられた第2の摺動部材75は、天板74aの下面に密着する天板75aと、ガイド部材58,59の内側で下方に曲げられた側板75b,75cとを有する。
【0063】
側板74b,74cと側板75b,75cとの間には、ガイド部材58,59のガイド壁58a,59aが挿通されることでホルダ56のA,B方向の摺動動作をガイドされる。また、側板75b,75cの内壁には、記録メディア36,46のガイド溝42,52に嵌合するガイド部75d,75eが突出している。
【0064】
図13乃至図16に示されるように、天板75aの挿入側には、記録メディア36,46の挿入側端部36a,46aが当接する一対の当接部75fが下方に突出している。また、右側の側板75cの挿入側端部にも記録メディア36,46の挿入側端部36a,46aが当接する当接部75gが内側に突出している。この一対の当接部75f,75gは、記録メディア36,46が正しい向きで挿入された場合の最終的な挿入位置を規制するストッパであるのと、誤挿入時における装置内部へのメディア落下防止の当接部も兼ねている。
【0065】
尚、この当接部75fはホルダと一体でも、別部品の取り付けによる構成にしても構わない。
【0066】
さらに、第1の摺動部材74の天板74aには、後述するクランプ機構76,77のスライド部材80,81の摺動動作をガイドする傾斜ガイド部74fが左右に2箇所ずつ合計4箇所に設けられている。
【0067】
また、天板74a,75aには、メディア挿入検出部材61の左側の摺動方向をガイドする長孔74h,75hと、メディア挿入検出部材61の挿入側右端より下方に突出するメディア当接ピン67が挿通される長孔74i,75iと、メディア挿入検出部材61を排出方向に付勢するコイルバネ63が挿入されるバネ収容孔74j,75jとが設けられている。
【0068】
また、天板74aの左右には、コイルバネ63の一端を掛止するバネ掛止孔74kと、トーションバネ82,83が嵌合される円形のバネ取付部74lと、スライド部材80,81が記録メディア36,46をクランプするためのクランプ用穴74mと、スライド部材80,81の端部から側方に突出する突出部(後述する)が挿通される挿通穴74nが設けられている。
【0069】
さらに、天板74aの中央に設けられた四角形状の開口74oには、天板75aの押え板取り付け部75kが露出している。そして、摺動部材74は、天板74aの挿入側右端にメディア排出部材39のローラ39cに押圧される被押圧部74pがA方向に突出している。
【0070】
図15に示されるように、左側の側板74bは、後述するようにホルダ56が初期位置にあるときメディア挿入検出センサ78に対向する長方形状の検出用穴74qが設けられている。そのため、ホルダ56内に正しい向きで挿入された記録メディア36,46は、後述するクランプ機構76,77のスライド部材80,81をA方向に押圧する。その際、左側のスライド部材80は、検出用穴74qを介してメディア挿入検出センサ78からの検出光が照射され、その反射光はメディア挿入検出センサ78によって検出される。
【0071】
ここで、クランプ機構76,77の構成について説明する。
クランプ機構76,77は、ホルダ56に挿入される記録メディア36,46の挿入動作により記録メディア36,46の両側を押圧して挟持するように構成されており、天板74aに摺動可能に取り付けられたスライド部材80,81と、スライド部材80,81を外側(左右側方)へ付勢するトーションバネ82,83とから構成されている。
【0072】
図17はホルダ56の左側に配置されたスライド部材80の構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は背面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は底面図である。
図17(A)〜(E)に示されるように、スライド部材80は、天板74aを摺動する摺動部80aと、摺動部80aの摺動方向の両端より延在して天板74aに対して抜け防止される延出部80b,80cと、トーションバネ82の一端が掛止されるバネ掛止部80dとを有する。延出部80cは、ホルダ56に記録メディア36,46が挿入されていない待機状態のとき前述したメディア挿入検出部材61の規制部61bの下面に当接しており(図4参照)、挿入方向への摺動が規制される。
【0073】
また、摺動部80aの下面には、一対のガイドピン80e,80fと、記録メディア36,46の挿入側端部36a,46aに当接する当接部80gと、一対のガイドピン80e,80fの中間位置で台形状に形成された係合部80hとが突出している。
【0074】
一対のガイドピン80e,80fは、天板74aに形成された傾斜ガイド部74f(図13参照)に嵌合するため、当接部80gが記録メディア36,46の挿入側端部36a,46aにより挿入方向(A方向)に押圧された場合、傾斜ガイド部74fに沿って内側に移動する。これにより、スライド部材80は、記録メディア36,46の側面に近接する方向に移動し、且つ係合部80hがクランプ用凹部44,54に係合する。
【0075】
また、スライド部材80は、挿入方向(A方向)に移動してスライド部材80が記録メディア36,46を側方からクランプすると共に、当接部80gの側面が検出用穴74qを介してメディア挿入検出センサ78に対向する。そのため、メディア挿入検出センサ78からの検出光は、当接部80gの側面に照射され、その反射光はメディア挿入検出センサ78によって検出される。
【0076】
尚、スライド部材81は、上記スライド部材80とほとんど左右対称となる形状に形成されており、その説明を省略する。また、スライド部材80,81は、係合部80h,81hがガイド部材58,59のガイド壁58a,59aの内側に変位してクランプ用凹部44,54に嵌合することでガイド壁58a,59aによる挿入方向への規制が解除されてA方向への摺動が可能になる。
【0077】
従って、ホルダ56に記録メディア36,46が挿入される過程でスライド部材80,81は、挿入方向に移動しながら互いに近接する方向に移動して係合部80h,81hを両側から記録メディア36,46のクランプ用凹部44,54に係合させ、これにより記録メディア36,46を両側から挟持する。
【0078】
ここで、記録メディア36が正しい向きでホルダ56に挿入された場合のメディア装着動作について、図18乃至図21を参照して説明する。
図18はメディア挿入開始状態を説明するための平面図である。図19はメディアクランプ状態を説明するための平面図である。図20はメディア挿入検出状態を説明するための平面図である。図21はメディア装着完了状態を説明するための平面図である。
【0079】
図18に示されるように、記録メディア36が正しい向きで挿入口20に挿入された場合、記録メディア36の挿入側端部36aが蓋部材26を開方向に押圧してホルダ56内部に進入する。記録メディア36は、左右側面のガイド溝42に側板75b,75cの内壁に突出するガイド部75d,75eが嵌合して挿入方向及び高さ位置をガイドされる。そして、記録メディア36の挿入側端部36aの右側がメディア挿入検出部材61のメディア当接ピン67に当接する。
【0080】
尚、ホルダ56が初期位置にあるとき、スライド部材80,81は、夫々トーションバネ82,83によって外側(係止解除方向)に付勢されているため、係合部80h,81hが左右方向に開いた状態にある。
【0081】
図19に示されるように、さらに、記録メディア36がA方向に押圧されてホルダ56内に挿入されると、メディア挿入検出部材61がコイルバネ63のバネ力に抗してA方向に摺動すると共に、メディア挿入検出部材61の規制部61bがスライド部材80の延出部80cから離間する。
【0082】
これにより、スライド部材80は、メディア挿入検出部材61による規制が解除され、摺動可能な状態になる。そして、記録メディア46の挿入側端部46aがスライド部材80,81の当接部80g,81gに当接する。
【0083】
図20に示されるように、さらに、記録メディア36がA方向に押圧されると、当接部80g,81gがA方向に押圧されるため、スライド部材80,81は挿入方向に摺動しながら内側にも摺動して記録メディア46の両側をクランプする。すなわち、当接部80g,81gが記録メディア36の挿入側端部36aにより挿入方向(A方向)に押圧されると共に、スライド部材80,81はガイドピン80e,80fが天板74aに形成された傾斜ガイド部74f(図13参照)に沿って摺動するため、内側にも移動する。
【0084】
すなわち、スライド部材80,81は、挿入方向(A方向)に対して斜め20度の方向にスライドして左右両側から記録メディア36の側面に近接する方向に移動することで、係合部80h,81hがクランプ用凹部44に係合する。これで、記録メディア36は、両側からスライド部材80,81によって挟持されるようにクランプされ、且つクランプ用凹部44が係合部80h,81hによって係止される。そのため、記録メディア36は、クランプ機構76,77のクランプ動作によりホルダ56に保持された状態となる。
【0085】
また、スライド部材80がクランプ位置に摺動すると、当接部80gの側面が検出用穴74qを介してメディア挿入検出センサ78に対向する。そのため、メディア挿入検出センサ78は、内蔵された発光素子からの検出光を当接部80gの側面に照射し、その反射光を受光素子で受光するとメディア挿入検出信号を出力する。そのため、制御回路72は、ホルダ駆動機構60のモータ86を起動させる。
【0086】
そして、モータ86の回転駆動力は、ピニオン98に伝達される。そして、ラック100を有するホルダ56は、図21に示されるように、A方向に駆動される。ホルダ56に挿入された記録メディア36は、ホルダ56に保持された状態のまま装置内部に引き込まれる。
【0087】
ホルダ56が挿入方向に移動して装着位置に至ると、記録メディア36の挿入側端部36aが装着検出スイッチ70の切片を押圧してオンに切り替える。
【0088】
これにより、制御回路72は、ホルダ駆動機構60のモータ86の回転を停止させる。このようにホルダ56が装着位置に到着する過程で記録メディア36の挿入側端部36aに設けられたコネクタ50が基板66に設けられたメディア用コネクタ64に接続される。これにより、記録メディア36は、メディア用コネクタ64を介してデータの書き込み、あるいは読み込みが可能になる。
【0089】
また、ホルダ56が装着位置に到着することにより、被押圧部74pがメディア排出部材39のローラ39cに押圧する。
【0090】
ここで、上記のように装着された記録メディア36を排出するときのイジェクト動作について説明する。
イジェクト動作は、前面パネル16のイジェクト釦22が押圧操作されることで、イジェクトスイッチ73がオンになると、モータ86のロータ(図示せず)が逆方向に回転駆動されてホルダ56が排出方向(B方向)に移動させられて記録メディア36を挿入口20へ排出する。そして、ホルダ56が初期位置(図18に示す)に復帰すると共に、スライド部材80,81は、夫々トーションバネ82,83のバネ力により、クランプ解除位置に復帰する。
【0091】
これで、ホルダ56に挿入された記録メディア36をイジェクト方向に引き抜くことが可能になる。
【0092】
ここで、モータ86が故障してホルダ56がイジェクト動作できなくなった場合に手動操作によってホルダ56を排出方向に移動させるためのエマージェンシー操作について説明する。
【0093】
ここで、上記エマージェンシー用工具43を用いて装着位置で動作不能になったホルダ56を手動操作により排出方向に移動させる操作方法及びイジェクト動作について図22乃至図28を併せ参照して説明する。
図22はエマージェンシー用工具43を前面パネル16のエマージェンシー用孔24から挿入した状態を示す平面図である。図23はエマージェンシー用工具43の挿入部43aの端部が噛合解除部材95に当接する動作を拡大して示す図であり、(A)は挿入部43aの端部が噛合解除部材95に当接して押圧する状態を示す平面図、(B)は挿入部43aの端部が噛合解除部材95を側方に摺動させて噛合解除位置に移動させた状態を示す平面図である。
【0094】
図22及び図23(A)に示されるように、エマージェンシー用工具43の挿入部43aを前面パネル16のエマージェンシー用孔24から挿入すると、ガイド部材71及び79により挿入部43aの挿入位置をガイドされて、挿入部43aの端部が噛合解除部材95のカム面95dに当接し、カム面95dをC方向に押圧する。これにより、噛合解除部材95は、コイルバネ104のバネ力に抗してC方向にスライドしてピニオン98をラック100から離間させて噛合解除する。
【0095】
図23(B)に示されるように、挿入部43aの端部が噛合解除部材95のカム面95dを通過すると、ピニオン98がラック100から離間した噛合解除位置に移動し、ホルダ56に一体的に設けられたラック100をホルダ駆動機構60の駆動経路から分離させることができる。
【0096】
図24はエマージェンシー用工具43の挿入部43aの端部がメディア排出レバー39の受け部39fに当接した状態を示す平面図である。
図24に示されるように、さらに、エマージェンシー用工具43の挿入部43aをA方向に挿入することで、挿入部43aの端部がメディア排出レバー39の受け部39fに当接する。このとき、ピニオン98がラック100から離間した噛合解除位置に移動しているため、ホルダ56はホルダ駆動機構60の負荷を受けない状態にある。
【0097】
図25はエマージェンシー用工具43の押圧操作によりメディア排出レバー39が時計方向に回動した状態を示す平面図である。
図25に示されるように、さらに、エマージェンシー用工具43の挿入部43aをA方向に挿入すると、メディア排出レバー39が初期位置から軸37を支点として時計方向に回動する。これにより、メディア排出レバー39の他端側に設けられたローラ39cがホルダ56の被押圧部74pを排出方向(B方向)に押圧してホルダ56をイジェクト動作させる。
【0098】
図26はエマージェンシー用工具43の押圧操作によりメディア排出レバー39がメディア排出完了位置に回動した状態を示す平面図である。
図26に示されるように、さらに、エマージェンシー用工具43がA方向に挿入されると共に、メディア排出レバー39がメディア排出完了位置に回動し、ホルダ56を初期位置に復帰させる。これで、ホルダ56に保持された記録メディア36の排出側端部が挿入口20より排出され、記録メディア36をホルダ56から取り出すことが可能になる。
【0099】
尚、上記のようにメディア排出レバー39の回動によりホルダ56をイジェクト動作させる場合も、前述した通常のイジェクト動作と同様に、クランプ機構76,77によるクランプが解除され、且つ蓋部材26が開閉機構62によって内側に回動して挿入口20を開放している。
【0100】
図27はエマージェンシー用工具43を引き抜いた後にメディア排出レバー39が動作前の初期位置に復帰する状態を示す平面図である。
図27に示されるように、エマージェンシー用工具43をB方向に引き抜くと、メディア排出レバー39は、トーションバネ41のバネ力により反時計方向に回動して動作前の初期位置に復帰する。
【0101】
図28はエマージェンシー用工具43を引き抜く動作を拡大して示す図であり、(A)は挿入部43aの端部が噛合解除部材95を噛合解除位置に保持した状態を示す平面図、(B)は挿入部43aの端部が噛合解除部材95から離間する方向に引き抜かれる過程を示す平面図である。
図28(A)に示されるように、エマージェンシー用工具43がB方向に引き抜かれるまでは、挿入部43aの端部が噛合解除部材95を噛合解除位置に保持している。
【0102】
図28(B)に示されるように、エマージェンシー用工具43がさらにB方向に引き抜かれて挿入部43aの端部が噛合解除部材95のカム面95dを摺動すると共に、噛合解除部材95は、コイルバネ104のバネ力によりD方向にスライドする。そして、挿入部43aの端部が噛合解除部材95のカム面95dから離間すると、ピニオン98がラック100に噛合する噛合位置に復帰する。
【0103】
これで、ホルダ56は、初期位置に復帰した状態で停止しており、その後、通常のイジェクト動作を行った場合と同様に、記録メディア36,46の挿入を行える。
【0104】
尚、上記実施の形態では、記録メディア36を装着し、その後イジェクトする場合を一例として挙げたが、記録メディア46を装着した場合も上記と同様な動作で装着・イジェクト及びエマージェンシー用工具43を用いた手動操作によるイジェクト動作が行われるが、ここではその説明を省略する。
【0105】
また、上記実施の形態では、記録メディア36または46を装着する場合を一例として挙げたが、これに限らず、他の形状の記録メディアを装着する装置にも適用できるのは勿論である。
【0106】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1記載の発明によれば、記録メディアが挿入される挿入口を有する前面パネルと、挿入口に挿入された記録メディアを収容するホルダと、ホルダを装着位置へ移動させるホルダ駆動手段と、一端がホルダの一側端部に当接し、他端がホルダの他側に延在するように形成され、回動可能に支持されたメディア排出部材と、メディア排出部材を復帰方向に付勢する付勢部材と、を備え、たため、前面パネルの挿入孔から挿入された手動操作用工具によりメディア排出部材の他端を押圧し、メディア排出部材の回動によりホルダを排出方向へ移動させ、手動操作用工具による押圧が解除されると共に、付勢部材の付勢力によりメディア排出部材を初期位置に復帰させるものであり、部品点数を削減して構成の簡素化を図ることができ、且つ比較的小さな操作力でホルダを初期位置に戻すことができると共に、メディア排出部材を回動させて記録メディアを装着位置から初期位置に移動させた後、メディア排出部材を復帰させるための操作を行う必要がない。
【0107】
また、請求項2記載の発明によれば、メディア排出部材が、ホルダとホルダを覆うカバー部材との間に設けられたため、装置の小型化及び薄型化に対応することができる。
【0108】
また、請求項3記載の発明によれば、ホルダ駆動手段が、駆動力を伝達する複数の伝達部材を有し、手動操作用工具の挿入により複数の伝達部材による伝達経路を分断させるため、ホルダの負荷を軽減した状態でホルダを排出方向に移動させることができ、比較的小さな操作力でホルダを初期位置に戻すことができる。
【0109】
また、請求項4記載の発明によれば、メディア排出部材が手動操作用工具による押圧操作に伴って回動するようにホルダの移動を干渉しない位置に保持されたため、通常のホルダ搬送動作がメディア排出部材によって妨げられることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる記録メディア駆動装置の一実施例を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は背面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図である。
【図2】2.5インチディスクの記録メディアの一例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
【図3】1.8インチディスクの記録メディアの一例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
【図4】カバー14を外した状態を示す平面図である。
【図5】(A)は前面パネル16を内側からみた背面図、(B)は蓋部材26の開閉動作を示す側面図である。
【図6】前面パネル16を外したシャーシ12の内部構造を示す縦断面図である。
【図7】カバー14及び前面パネル16を外した状態を示す正面図である。
【図8】カバー14及び背面パネル18を外した状態を示す背面図である。
【図9】カバー14を外した状態を示す側面図である。
【図10】メディア排出レバー39の構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図11】エマージェンシー用工具の一例を示す平面図である。
【図12】噛合解除部材95の構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は背面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図である。
【図13】ホルダ56の平面図である。
【図14】ホルダ56の正面図である。
【図15】ホルダ56の左側面図である。
【図16】ホルダ56の右側面図である。
【図17】ホルダ56の左側に配置されたスライド部材80の構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は背面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は底面図である。
【図18】メディア挿入開始状態を説明するための平面図である。
【図19】メディアクランプ状態を説明するための平面図である。
【図20】メディア挿入検出状態を説明するための平面図である。
【図21】メディア装着完了状態を説明するための平面図である。
【図22】エマージェンシー用工具43を前面パネル16のエマージェンシー用孔24から挿入した状態を示す平面図である。
【図23】エマージェンシー用工具43の挿入部43aの端部が噛合解除部材95に当接する動作を拡大して示す図であり、(A)は挿入部43aの端部が噛合解除部材95に当接して押圧する状態を示す平面図、(B)は挿入部43aの端部が噛合解除部材95を側方に摺動させて噛合解除位置に移動させた状態を示す平面図である。
【図24】エマージェンシー用工具43の挿入部43aの端部がメディア排出レバー39の受け部39fに当接した状態を示す平面図である。
【図25】エマージェンシー用工具43の押圧操作によりメディア排出レバー39が時計方向に回動した状態を示す平面図である。
【図26】エマージェンシー用工具43の押圧操作によりメディア排出レバー39がメディア排出完了位置に回動した状態を示す平面図である。
【図27】エマージェンシー用工具43を引き抜いた後にメディア排出レバー39が動作前の初期位置に復帰する状態を示す平面図である。
【図28】エマージェンシー用工具43を引き抜く動作を拡大して示す図であり、(A)は挿入部43aの端部が噛合解除部材95を噛合解除位置に保持した状態を示す平面図、(B)は挿入部43aの端部が噛合解除部材95から離間する方向に引き抜かれる過程を示す平面図である。
【符号の説明】
10 記録メディア駆動装置
12 シャーシ
14 カバー
16 前面パネル
18 後部パネル
20 挿入口
22 イジェクト釦
26 蓋部材
35 手動操作用メディア排出機構
36 第1の記録メディア
37 軸
38,48 カートリッジ
39 メディア排出レバー
40,50 コネクタ
41 トーションバネ
42,52 ガイド溝
43 エマージェンシー用工具
44,54 クランプ用凹部
46 第2の記録メディア
56 ホルダ
57 メディア誤挿入防止機構
58,59 ガイド部材
60 ホルダ駆動機構
61 メディア挿入検出部材
62 開閉機構
64 メディア用コネクタ
66 基板
67 メディア当接ピン
68 ホルダ検出スイッチ
70 装着検出スイッチ
72 制御回路
74,75 摺動部材
76,77 クランプ機構
78 メディア挿入検出センサ
80,81 スライド部材
86 モータ
88 伝達機構
98 ピニオン
100 ラック

Claims (4)

  1. 記録メディアが挿入される挿入口を有する前面パネルと、
    該挿入口に挿入された前記記録メディアを収容するホルダと、
    該ホルダを装着位置へ移動させるホルダ駆動手段と、
    一端が前記ホルダの一側端部に当接し、他端が前記ホルダの他側に延在するように形成され、回動可能に支持されたメディア排出部材と、
    前記メディア排出部材を復帰方向に付勢する付勢部材と、
    を備えており、
    前記前面パネルの挿入孔から挿入された手動操作用工具により前記メディア排出部材の他端を押圧し、前記メディア排出部材の回動により前記ホルダを排出方向へ移動させ
    前記手動操作用工具による押圧が解除されると共に、前記付勢部材の付勢力により前記メディア排出部材を初期位置に復帰させることを特徴とする記録メディア駆動装置。
  2. 前記メディア排出部材は、前記ホルダと前記ホルダを覆うカバー部材との間に設けられたことを特徴とする請求項1記載の記録メディア駆動装置。
  3. 前記ホルダ駆動手段は、駆動力を伝達する複数の伝達部材を有し、前記手動操作用工具の挿入により前記複数の伝達部材による伝達経路を分断させることを特徴とする請求項1記載の記録メディア駆動装置。
  4. 前記メディア排出部材は、前記ホルダの移動を干渉しない位置に保持されており、前記手動操作用工具による押圧操作に伴って回動するように設けられたことを特徴とする請求項1記載の記録メディア駆動装置。
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