JP2004273115A - ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスク装置の輸送時カートリッジ搬送機構でフローティングベースを固定する装置の小型化を可能にする。
【解決手段】フローティングベース37の上下方向の移動もしくはシャーシへの固定・固定解除を行う一対のスライドプレート50と、この一対のスライドプレート50を摺動させる一対のアーム84,95と、この一対のアーム84,95を駆動する一の回転式カム55とを備えた。一対のアーム84,95は付勢部材45,48により各々反対方向に付勢されている。
【選択図】図9
【解決手段】フローティングベース37の上下方向の移動もしくはシャーシへの固定・固定解除を行う一対のスライドプレート50と、この一対のスライドプレート50を摺動させる一対のアーム84,95と、この一対のアーム84,95を駆動する一の回転式カム55とを備えた。一対のアーム84,95は付勢部材45,48により各々反対方向に付勢されている。
【選択図】図9
Description
この発明は、車載用ディスク装置等のディスク装置に関するものである。
近年、ディスク装置はミニディスクプレーヤーの発売に伴い、装置の小型化が進んでいるが、特に車載用ディスク装置については更なる小型化が要求されている。
従来、例えば特開平5−174478号公報に示されるように、ミニディスクプレーヤのカートリッジ搬送機構においては、ミニディスクの搬送時に、パワーモータが、回転駆動することによって、ラック板を設けたカートリッジホルダ搬送体が、ディスクのカートリッホルダを搬送して、さらに支持基体(フローティングベース)の固定軸(ロックピン)の軸係合溝(ピン係合溝)に対する係合を解除させて、フローティング状態にして、ミニディスクの再生動作が行われていた。
従来、例えば特開平5−174478号公報に示されるように、ミニディスクプレーヤのカートリッジ搬送機構においては、ミニディスクの搬送時に、パワーモータが、回転駆動することによって、ラック板を設けたカートリッジホルダ搬送体が、ディスクのカートリッホルダを搬送して、さらに支持基体(フローティングベース)の固定軸(ロックピン)の軸係合溝(ピン係合溝)に対する係合を解除させて、フローティング状態にして、ミニディスクの再生動作が行われていた。
上述したような従来のディスク装置は、装置が大型化していた等の課題がある。
この発明は、装置の小型化が可能なディスク装置を得ることを目的とする。
シャーシに弾性体を介して保持されるフローティングベースと、このフローティングベース上に上下方向に変位自在に支持され、ディスクカートリッジが挿入されるホルダと、シャーシに対して摺動することにより、フローティングベースの上下方向の移動もしくはシャーシへの固定・固定解除を行う一対のスライドプレートと、この一対のスライドプレートを摺動させる一対のアームと、この一対のアームを駆動する一の回転式カムとを備えたものである。
また、シャーシに弾性体を介して保持されるフローティングベースと、シャーシに対して摺動することにより、フローティングベースの上下方向の移動もしくはシャーシへの固定・固定解除を行う一対のスライドプレートと、この一対のスライドプレートを摺動させる一対のアームと、この一対のアームを駆動する一の回転式カムと、一対のスライドプレートの各々を反対方向に付勢するように設けられた付勢部材とを備えたものである。
また、一対のスライドプレートの内の一方のスライドプレートは、リンクプレートにより互いに逆方向に摺動する二つのスライドプレート部材から構成されるものである。
また、シャーシに弾性体を介して保持されるフローティングベースと、このフローティングベース上に上下方向に変位自在に支持されるホルダと、このホルダにディスクカートリッジの挿入・排出方向に摺動自在に支持され、ディスクカートリッジを保持し、搬送するスライダと、フローティングベースをシャーシに固定・固定解除するロック手段と、スライダを駆動する駆動アームと、この駆動アームに設けられた溝が遊嵌される凸部を有する回転カムと、この回転カムを駆動する駆動手段と、溝を狭めるように付勢され、駆動アームに回転可能に保持され、凸部を駆動アームと共に溝に沿って変位可能に挟持する挟持部材とを備えたものである。
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1におけるディスク装置を示す斜視図である。
このディスク装置は、それぞれの機構から大きく4つの部分に分けることができる。第1は、ディスクカートリッジ搬入・搬出機構、第2がフローティングベースを固定(ロック)およびその解除を行うフローティングベースロック機構、第3がピックアップ送り機構、第4にパワーモータ周辺機構である。
実施の形態1.
図1は実施の形態1におけるディスク装置を示す斜視図である。
このディスク装置は、それぞれの機構から大きく4つの部分に分けることができる。第1は、ディスクカートリッジ搬入・搬出機構、第2がフローティングベースを固定(ロック)およびその解除を行うフローティングベースロック機構、第3がピックアップ送り機構、第4にパワーモータ周辺機構である。
ここで、このディスク装置の基本的な動作を説明する。
まず、ディスクカートリッジ搬入・搬出機構がディスクカートリッジをフローティングベース上の再生位置まで搬入し、フローティングベースロック機構がフローティングベースのロックを解除し、フローティングベースは筐体に振動吸収機構によって保持されることとなり、外部からの振動が伝わりにくい状態とされ、ディスクの再生が開始される。このディスクの再生時に、ピックアップ送り機構により、ピックアップがディスクの半径方向に移動する。次に、ディスクの再生が終了した際には、フローティングベースロック機構はフローティングベースをロックし、そして、ディスクカートリッジ搬入・搬出機構がディスクカートリッジを搬出して、動作が終了する。パワーモータはディスクカートリッジ搬入・搬出機構及びフローティングベースロック機構の駆動源である。
このディスク装置の基本的な動作は以上のようなものであるが、以下、各機構ごとにその構成及び動作を詳しく説明する。
まず、ディスクカートリッジ搬入・搬出機構がディスクカートリッジをフローティングベース上の再生位置まで搬入し、フローティングベースロック機構がフローティングベースのロックを解除し、フローティングベースは筐体に振動吸収機構によって保持されることとなり、外部からの振動が伝わりにくい状態とされ、ディスクの再生が開始される。このディスクの再生時に、ピックアップ送り機構により、ピックアップがディスクの半径方向に移動する。次に、ディスクの再生が終了した際には、フローティングベースロック機構はフローティングベースをロックし、そして、ディスクカートリッジ搬入・搬出機構がディスクカートリッジを搬出して、動作が終了する。パワーモータはディスクカートリッジ搬入・搬出機構及びフローティングベースロック機構の駆動源である。
このディスク装置の基本的な動作は以上のようなものであるが、以下、各機構ごとにその構成及び動作を詳しく説明する。
[ディスクカートリッジ搬入・搬出機構]
このディスクカートリッジ搬入・搬出機構は、ディスクカートリッジが挿入口110から挿入された際に、演奏スタートボタンを使用者が押したり、ディスクカートリッジを所定の位置まで挿入することにより、パワーモータ56がイジェクタアーム9を駆動して、ディスクカートリッジを再生位置まで搬入するものであり、また、使用者が搬出(イジェクト)ボタンを押すことにより、ディスクカートリッジを再生位置から使用者が取り出せる位置まで搬出するものである。
このディスクカートリッジ搬入・搬出機構は、ディスクカートリッジが挿入口110から挿入された際に、演奏スタートボタンを使用者が押したり、ディスクカートリッジを所定の位置まで挿入することにより、パワーモータ56がイジェクタアーム9を駆動して、ディスクカートリッジを再生位置まで搬入するものであり、また、使用者が搬出(イジェクト)ボタンを押すことにより、ディスクカートリッジを再生位置から使用者が取り出せる位置まで搬出するものである。
図2はホルダアーム1、サイドアーム2、ホルダ7、及びフローティングベース21からなるディスクカートリッジ搬入・搬出機構を示すものであり、図2(a)は上面図、図2(b)は側面図である。図3はホルダアーム1に対するホルダ7の組み立て状態を示すものであり、図3(a)は上面図、図3(b)は側面図である。図4、図5、図6はディスクカートリッジが搬入される状態を示す平面図であり、図4はディスクカートリッジが挿入された状態を示すものであり、図5はディスクカートリッジが再生位置まで搬入された状態を示すものであり、図6はイジェクタアーム9がはずされた状態を示すものである。図7はホルダアーム1とフローティングベース21との組み立て状態を示す説明図である。図8はイジェクタアーム9及びスペーサーアーム25と各スイッチとの関係を示す平面図である。
これらの図において、1はコの字状のホルダアーム、1aはホルダアーム1の側面下部に設けられた丸穴1dの一部を切り欠いて設けられた切り欠き部、1bはピン23(後述)が貫通する孔、1cはサイドアーム2(後述)に当接し、サイドアーム2を係止する係止部である。2はホルダアーム1の側面と平行に配置されるサイドアーム、2aはサイドアーム2から切り起こされ、フローティングベース21のロック時にスライドプレート37(後述)と当接する斜面を持つ斜面部である。
3はサイドアーム2を貫通するようにホルダアーム1に固定され、サイドアーム2が回転可能に取り付けられるピン、4はサイドアーム2から切り起こされた切り起こし部、5はホルダアーム1から切り起こされた切り起こし部であり、それぞれバネ6(後述)の腕部6a、6b(後述)に係合される。6はねん回バネが用いられているバネであり、6a、6bはバネ6の腕部である。ホルダアーム1とサイドアーム2とはピン3を中心として回転可能であるので、バネ6の腕部6bは切り起こし部5を図2(b)中矢印A1方向に付勢し、腕部6aは切り起こし部4を図2(b)中矢印A2方向に付勢するものである。このとき、ホルダアーム1から係止部1cが切り起こされていて、この係止部1cによりサイドアーム2はホルダアーム1に係止されている。
7は箱状のホルダ、7aは図3に示すようにホルダ7の側面に形成されている凸部であり、この凸部7aの断面はカートリッジ挿入方向、すなわち、水平方向が最も長くなるように形成されている。ここでは、凸部7aは板状であるので、その長手方向が水平方向になるようにされている。
また、ホルダ7の上面挿入側を段上部7bとする。
また、ホルダ7の上面挿入側を段上部7bとする。
ここで、ホルダアーム1とホルダ7との組み立てについて説明する。
まず、ホルダ7をホルダアーム1に、切り欠き部1aに凸部7aがはまりこむように図3(b)中B方向から挿入する。切り欠き部1aに凸部7aがはまりこんだ後に、ホルダ7を図3(b)中矢印C方向に回転させて図2に示される状態とし、切り欠き部1aと凸部7aとを係合させる。このように、いったん組み立てられた後は、凸部7aが丸孔1d内を回転することにより、ホルダアーム1はホルダ7に対して回転可能であると共に、ホルダアーム1が後述するようにフローティングベース21に組み付けられた後には、ホルダアーム1に対してホルダ7はその挿入方向まで回転することはないので、お互いに離反することはないものである。このとき、ホルダアーム1の切り欠き部1aの幅はホルダ7の凸部7aの長手方向の長さよりも小さく構成されている。
また、凸部7aはホルダ7の側面に形成されているので、ホルダ7の上下方向の寸法がこの凸部7aを設けることにより拡大することはないものである。
まず、ホルダ7をホルダアーム1に、切り欠き部1aに凸部7aがはまりこむように図3(b)中B方向から挿入する。切り欠き部1aに凸部7aがはまりこんだ後に、ホルダ7を図3(b)中矢印C方向に回転させて図2に示される状態とし、切り欠き部1aと凸部7aとを係合させる。このように、いったん組み立てられた後は、凸部7aが丸孔1d内を回転することにより、ホルダアーム1はホルダ7に対して回転可能であると共に、ホルダアーム1が後述するようにフローティングベース21に組み付けられた後には、ホルダアーム1に対してホルダ7はその挿入方向まで回転することはないので、お互いに離反することはないものである。このとき、ホルダアーム1の切り欠き部1aの幅はホルダ7の凸部7aの長手方向の長さよりも小さく構成されている。
また、凸部7aはホルダ7の側面に形成されているので、ホルダ7の上下方向の寸法がこの凸部7aを設けることにより拡大することはないものである。
8はカートリッジのシャッターを開放するための爪であり、9はイジェクタ(駆動)アーム、10はスライダ14(後述)に設けられ、断面がコの字状の溝部である。11は爪8が設けられたシャッターオープナーであり、このシャッターオープナー11はホルダ7の上面に設けられたピン12、ピン13に係合し、ホルダ7上を摺動するものである。14はスライダであり、このスライダ14にはピン15、16及び17が設けられ、ホルダ7の上面に設けられたガイド溝18、19と、スライダ14がホルダ7に対してディスクカートリッジ挿入及び排出方向に摺動可能なように係合している。また、スライダ14の溝部10内を第1のアーム9の先端部のピン20が摺動するようになっている。さらに、スライダ14の側面には、カートリッジを保持するスライダフック69が固定されている。 21は挿入されたカートリッジが再生時に装着されるフローティングベースであり、このフローティングベース21の側面にはピン23が設けられている。また、フローティングベース21には弾性部材105、106、107に支えられる支軸74、75、76が設けられている。
ここで、ホルダアーム1のフローティングベース21への組み込みについて図7を用いて説明する。
ピン3はホルダアーム1と一体とされ、もう一方のピン23はフローティングベース21と一体とされている。したがって、、ホルダアーム1をフローティングベース21に組み込む際には、ピン23をホルダアーム1の対応する孔1bに差し込んだ後に、ピン3の内側のピンをフローティングベース21の対応する孔21bに差し込むことにより、フローティングベース21のホルダアーム1への組み付けが完了する。また、ピン3、23が支軸となって、ホルダアーム1に対してフローティングベース21は回転可能である。
また、ピン3、23はフローティングベース21のカートリッジイジェクト時のシャーシ24に対するロック用のピンと兼用されているものである。
ピン3はホルダアーム1と一体とされ、もう一方のピン23はフローティングベース21と一体とされている。したがって、、ホルダアーム1をフローティングベース21に組み込む際には、ピン23をホルダアーム1の対応する孔1bに差し込んだ後に、ピン3の内側のピンをフローティングベース21の対応する孔21bに差し込むことにより、フローティングベース21のホルダアーム1への組み付けが完了する。また、ピン3、23が支軸となって、ホルダアーム1に対してフローティングベース21は回転可能である。
また、ピン3、23はフローティングベース21のカートリッジイジェクト時のシャーシ24に対するロック用のピンと兼用されているものである。
25はスペーサーアームであり、26はイジェクタアーム9及びスペーサーアーム25の回転中心となる軸である。27はスペーサーアーム25から切り起こされた切り起こし部であり、28はイジェクタアーム9から切り起こされた切り起こし部である。29はイジェクタアーム9の切り起こし部28と、スペーサーアーム25の切り起こし部27にそれぞれ腕部29aおよび29bが係合されているバネである。このバネ29により、図面の矢印方向D1、D2にバネ29の腕部29a、29bが切り起こし部27、28を付勢している。
また、イジェクタアーム9とスペーサーアーム25とは、当接部9a、当接部25aで互いに当接し、係止されることにより、所定の角度以上に互いに回転することがないので、駆動溝79(後述)の間隔は相互間に最低限確保されるものである。この点については、ディスクカートリッジ搬入・搬出動作を説明する際に詳説する。
また、イジェクタアーム9とスペーサーアーム25とは、当接部9a、当接部25aで互いに当接し、係止されることにより、所定の角度以上に互いに回転することがないので、駆動溝79(後述)の間隔は相互間に最低限確保されるものである。この点については、ディスクカートリッジ搬入・搬出動作を説明する際に詳説する。
また、図8に示すように、ディスクカートリッジが挿入可能な状態におけるイジェクタアーム9の位置では、イジェクタアーム9の端部31は、パワーモータ起動スイッチ32と当接している。また、第2のスペーサーアーム25の端部33は、パワーモータ停止スイッチ34と当接している。このときに、パワーモータ起動スイッチ32はイジェクタアーム9により押圧された状態から押圧がはずれた状態になるときにONとなるものであるので、図8の状態から矢印P方向にイジェクタアーム9が回転した際にONとなるものである。すなわち、パワーモータ起動スイッチ32は、ディスクカートリッジの搬入時に、ディスクカートリッジが使用者によってある程度挿入され、イジェクタアーム9がある程度回転した際に、パワーモータ56を起動させるものである。また、パワーモータ停止スイッチ34は、押圧された際にパワーモータ56を停止させるものである。すなわち、パワーモータ停止スイッチ34は、ディスクカートリッジの搬出時にイジェクタアーム9が矢印Q方向に回転して、図8に示すような状態になった際に、パワーモータ56を停止させるものである。
・ディスクカートリッジの誤挿入防止構造
ここで、ディスクカートリッジの誤挿入防止について説明する。
図16、図17はディスクカートリッジが正規に挿入された状態を示す平面図であり、図18、図19はディスクカートリッジが誤った向きで挿入された状態を示す平面図である。
これらの図において、70は図16中の矢印K方向に回転することにより図示しないスイッチと当接するカートリッジ挿入検出部であり、このカートリッジ挿入検出部70は各図中斜線で示している。71はカートリッジ挿入検出部70のディスクカートリッジと当接する当接部であり、72はカートリッジ検出部70の回転の中心となるピンである。
ここで、ディスクカートリッジの誤挿入防止について説明する。
図16、図17はディスクカートリッジが正規に挿入された状態を示す平面図であり、図18、図19はディスクカートリッジが誤った向きで挿入された状態を示す平面図である。
これらの図において、70は図16中の矢印K方向に回転することにより図示しないスイッチと当接するカートリッジ挿入検出部であり、このカートリッジ挿入検出部70は各図中斜線で示している。71はカートリッジ挿入検出部70のディスクカートリッジと当接する当接部であり、72はカートリッジ検出部70の回転の中心となるピンである。
このカートリッジ検出部70が正規挿入されると、図16及び図17のようにカートリッジ検出部70の先端部71がカートリッジと当接し、ピン72を中心として矢印K方向に回動する。これによりカートリッジ検知スイッチが動作する。図18及び19のようにカートリッジを縦方向(すなわち、誤った向き)に誤挿入したときには、先端部71がカートリッジと当接せず、検知スイッチが動作しない。また、検知スイッチが作動しなければ、パワーモータ56が作動しないようになっているので、ディスクカートリッジが誤った向きに挿入された場合には、ディスクカートリッジ搬入動作は行われないものである。
また、74はスライダ14に設けられた誤挿入防止用爪であり、図17に示すように、正規の向きでディスクカートリッジが挿入された場合には、ディスクカートリッジに設けられた溝75に、はまりこむものであるが、誤った向きで挿入された場合には図19に示されるように、はまりこむ溝がないためにディスクカートリッジはこの誤挿入防止爪74より図中左側に寄ることができないものである。したがって、誤った向きに挿入された場合には、この誤挿入防止爪74によってディスクカートリッジは図中左側に、すなわち、カートリッジ検出部70側に寄ることができず、よって、カートリッジ検出部70を回転させることもできないものである。
[フローティングベースロック機構]
図9はフローティングベースロック機構を示す平面図、図10は図9中の矢印R方向からみた側面図、図11は図9中の矢印S方向からみた側面図である。また、図25はフローティングベースロック機構を示す平面図、図26は図25中の矢印R方向からみた側面図、図27は図25中の矢印S方向からみた側面図である。
これらの図において、35は、シャーシ24側面に設けられた穴36を貫通する軸を支軸として回動するロックアームであり、37はフローティングベース21をロックするためのスライドプレートであり、このスライドプレート37にはシャーシ24側面に設けられた溝38と溝39と係合しつつ摺動する曲げ部41と42が設けられていて、シャーシ24に対して前後に摺動可能である。また、スライドプレート37の曲げ部43とシャーシ24の切り起こし部44との間に係着されているバネ45により、スライドプレート37は、フローティングベース21をロックする方向(図10中の矢印T方向)に付勢されている。
図9はフローティングベースロック機構を示す平面図、図10は図9中の矢印R方向からみた側面図、図11は図9中の矢印S方向からみた側面図である。また、図25はフローティングベースロック機構を示す平面図、図26は図25中の矢印R方向からみた側面図、図27は図25中の矢印S方向からみた側面図である。
これらの図において、35は、シャーシ24側面に設けられた穴36を貫通する軸を支軸として回動するロックアームであり、37はフローティングベース21をロックするためのスライドプレートであり、このスライドプレート37にはシャーシ24側面に設けられた溝38と溝39と係合しつつ摺動する曲げ部41と42が設けられていて、シャーシ24に対して前後に摺動可能である。また、スライドプレート37の曲げ部43とシャーシ24の切り起こし部44との間に係着されているバネ45により、スライドプレート37は、フローティングベース21をロックする方向(図10中の矢印T方向)に付勢されている。
また、フローティングベース21の反対側に設けられたもう一方のスライドプレート50も同様に、その曲げ部52、251がシャーシ24の溝51、250と摺動可能に係合することにより、スライドプレート50もシャーシ24に対して前後に摺動可能である。また、スライドプレート50に設けられた曲げ部46とシャーシ24の切り起こし部47との間にバネ48が係着されている。しかし、このバネ48によりスライドプレート50は、フローティングベース21のロックを解除する方向(図11中の矢印I方向)に付勢されている。すなわち、スライドプレート37と、スライドプレート50とはそれぞれフローティングベース21をロックする方向とロックを解除する方向とに付勢されていることとなる。
このことにより、スライドプレート37、50を駆動する回転カム55に必要とされる駆動力は、ロック時及びロック解除時において、同じ大きさとなり、回転カム55に必要とされる駆動力は、ほぼ一定にすることができる。このため、回転カム55の溝86、97内をピン85、96が滑らかに摺動することができると共に、パワーモータ56に必要とされる最大駆動力も小さくすることができるものである。
このことにより、スライドプレート37、50を駆動する回転カム55に必要とされる駆動力は、ロック時及びロック解除時において、同じ大きさとなり、回転カム55に必要とされる駆動力は、ほぼ一定にすることができる。このため、回転カム55の溝86、97内をピン85、96が滑らかに摺動することができると共に、パワーモータ56に必要とされる最大駆動力も小さくすることができるものである。
[ピックアップ送り機構]
図12はフローティングベース21にピックアップ59が取り付けられ状態を示すものであり、図12(a)は下面図、図12(b)は側面図である。
これらの図において、フローティングベース21のぼぼ中央にターンテーブル60が設けられている。このターンテーブル60はディスクカートリッジ内のディスクを支持して回転させるためのものであり、フローティングベース21の下面に設けられたモータ61により回転駆動される。また、フローティングベース21の切り欠き部21a内にはピックアップ59が設けられており、このピックアップ59はガイドシャフト62、63によって摺動可能に支持されており、モータ65を駆動源として回転するシャフト66の溝に螺合している案内部64を有している。そして、シャフト66が回転することにより案内部64はシャフト66上を移動し、ピックアップ59はターンテーブル60に装着されたディスクの径方向を前後に移動する。
図12はフローティングベース21にピックアップ59が取り付けられ状態を示すものであり、図12(a)は下面図、図12(b)は側面図である。
これらの図において、フローティングベース21のぼぼ中央にターンテーブル60が設けられている。このターンテーブル60はディスクカートリッジ内のディスクを支持して回転させるためのものであり、フローティングベース21の下面に設けられたモータ61により回転駆動される。また、フローティングベース21の切り欠き部21a内にはピックアップ59が設けられており、このピックアップ59はガイドシャフト62、63によって摺動可能に支持されており、モータ65を駆動源として回転するシャフト66の溝に螺合している案内部64を有している。そして、シャフト66が回転することにより案内部64はシャフト66上を移動し、ピックアップ59はターンテーブル60に装着されたディスクの径方向を前後に移動する。
[パワーモータ周辺機構]
図13は回転カム55を回転させるパワーモータ56周辺部を示した平面図である。
この図において、シャーシ24に固定されるモータベース54に立設されたパワーモータ56に圧入されたウォーム57から減速ギア58a、58b、58c、58dと連なって、最終段で回転カム55と歯合している。すなわち、パワーモータ56からウォーム57を介して、減速ギア58を伝わって、回転カム55へと、その駆動力が伝えられるものである。そして、駆動力の伝えられた回転カム55は回転し、ピン78をイジェクタアーム9とスペーサアーム25により形成される駆動溝79に沿って摺動させ、また、回転カム55に形成された溝86及び97に沿って、ピン85、96を摺動させるものである。
図13は回転カム55を回転させるパワーモータ56周辺部を示した平面図である。
この図において、シャーシ24に固定されるモータベース54に立設されたパワーモータ56に圧入されたウォーム57から減速ギア58a、58b、58c、58dと連なって、最終段で回転カム55と歯合している。すなわち、パワーモータ56からウォーム57を介して、減速ギア58を伝わって、回転カム55へと、その駆動力が伝えられるものである。そして、駆動力の伝えられた回転カム55は回転し、ピン78をイジェクタアーム9とスペーサアーム25により形成される駆動溝79に沿って摺動させ、また、回転カム55に形成された溝86及び97に沿って、ピン85、96を摺動させるものである。
次に、ディスク装置の各機構の動作について説明する。
[ディスクカートリッジ搬入動作]
・ディスクカートリッジ挿入時
まず、図4に示されるような、ディスクカートリッジがディスク装置に挿入されているがまだ搬入されていない状態において、イジェクタアーム9のピン20はスライダ14の両壁のある溝10内の位置10aで溝10の内壁に当接している。スライダ14はねん回反転バネ67によってホルダ7に対して矢印U方向に当接するように付勢されており、スライダ14のガタつきは抑えられている。
[ディスクカートリッジ搬入動作]
・ディスクカートリッジ挿入時
まず、図4に示されるような、ディスクカートリッジがディスク装置に挿入されているがまだ搬入されていない状態において、イジェクタアーム9のピン20はスライダ14の両壁のある溝10内の位置10aで溝10の内壁に当接している。スライダ14はねん回反転バネ67によってホルダ7に対して矢印U方向に当接するように付勢されており、スライダ14のガタつきは抑えられている。
また、図2に示すような状態にある時に、カートリッジ排出位置にあるホルダ7が段上部7bを押されて変形して、ホルダ7へのカートリッジの挿入が不可となるのを防止するために、段上部7bが押さえられた場合、ホルダ7と組み合わされたホルダアーム1に力が伝わりピン3、23を回転軸としてホルダ7がカートリッジ装着方向に回転し、ホルダアーム1の切り起こし部4はバネ6を腕部6aの付勢力に反して時計方向にたわませて、図33に示すような状態となることにより、段上部7bを押さえた力を吸収する構造になっている。すなわち、サイドアーム2とホルダアーム1とは段上部7aを押さえた力を吸収する構造となっているものである。
ここで、ターンテーブル60及びピックアップ59にスライダ14が当接することを防止する構造について説明する。
図14はスライダに凸部を設けた状態を示す側面図であり、図15はスライダフックに凸部を設けた状態を示す側面図である。ここで、図14に示されるようにスライダ14に形成された凸部14aが、フローティングベース21と当接するようになっており、ターンテーブル60及びピックアップ59にスライダ14が当接して、ターンテーブル60及びピックアップ59に故障が発生することを防ぐものである。
また、図15のように、スライダフック69に凸部69bが設けることとしてもよい。
図14はスライダに凸部を設けた状態を示す側面図であり、図15はスライダフックに凸部を設けた状態を示す側面図である。ここで、図14に示されるようにスライダ14に形成された凸部14aが、フローティングベース21と当接するようになっており、ターンテーブル60及びピックアップ59にスライダ14が当接して、ターンテーブル60及びピックアップ59に故障が発生することを防ぐものである。
また、図15のように、スライダフック69に凸部69bが設けることとしてもよい。
・ディスクカートリッジ挿入時からスイッチ32ON時まで
ディスクカートリッジをホルダ7に挿入すると、ディスクカートリッジのガイド孔とホルダ7に取り付けられたスライダフック69の屈曲部69aが係合し、更に押し込むとスライダ14がディスクカートリッジに押されて、ホルダ7のガイド溝18、19に沿って摺動する。このスライダ14の動きに連動して、スライダ14の溝10に沿って、イジェクタアーム9の先端部分のピン20が図4中矢印E方向に移動するように、イジェクタアーム9が軸26を中心に回動する。イジェクタアーム9が回動することにより、イジェクタアーム9の端部31はスイッチ32と当接している状態から離反し、スイッチ32をON状態とする。
ディスクカートリッジをホルダ7に挿入すると、ディスクカートリッジのガイド孔とホルダ7に取り付けられたスライダフック69の屈曲部69aが係合し、更に押し込むとスライダ14がディスクカートリッジに押されて、ホルダ7のガイド溝18、19に沿って摺動する。このスライダ14の動きに連動して、スライダ14の溝10に沿って、イジェクタアーム9の先端部分のピン20が図4中矢印E方向に移動するように、イジェクタアーム9が軸26を中心に回動する。イジェクタアーム9が回動することにより、イジェクタアーム9の端部31はスイッチ32と当接している状態から離反し、スイッチ32をON状態とする。
・スイッチ32ON時からシャッター開放まで
スイッチ32がONされると、パワーモータ56が始動し、パワーモータ56の回動力により回転カム55が時計方向(図4中矢印V方向)に回動する。これによりピン78がピン77を中心に回動し、イジェクタアーム9が反時計方向に回転して、スライダ14を摺動させ、ディスクカートリッジが移動する。このディスクカートリッジの移動にあわせて、シャッターオープナー11も移動し、このシャッターオープナー11の爪8の端部8aがホルダ7の穴73の面73aに当接して、シャッターオープナー11の摺動は停止する。そして、シャッターオープナー11の爪8がディスクカートリッジのガイド溝を摺動するようにディスクカートリッジは移動を行うことにより、ディスクカートリッジのシャッターは開放される。
スイッチ32がONされると、パワーモータ56が始動し、パワーモータ56の回動力により回転カム55が時計方向(図4中矢印V方向)に回動する。これによりピン78がピン77を中心に回動し、イジェクタアーム9が反時計方向に回転して、スライダ14を摺動させ、ディスクカートリッジが移動する。このディスクカートリッジの移動にあわせて、シャッターオープナー11も移動し、このシャッターオープナー11の爪8の端部8aがホルダ7の穴73の面73aに当接して、シャッターオープナー11の摺動は停止する。そして、シャッターオープナー11の爪8がディスクカートリッジのガイド溝を摺動するようにディスクカートリッジは移動を行うことにより、ディスクカートリッジのシャッターは開放される。
このようにシャッターオープナー11はホルダ7に対して、摺動するものであるので、このシャッターオープナー11の移動量の分だけ、ディスクカートリッジのホルダ7に対する移動量を大きくすることができる。すなわち、ディスクカートリッジはシャッターオープナー11の爪8に対して、シャッターのスライド幅だけでなく、シャッターオープナー11の移動量分の移動することが可能である。このことにより、ディスクカートリッジの搬入開始位置はホルダ7に対して挿入口側に寄せることが可能となり、使用者がディスクカートリッジを挿入する量は小さくてすむこととなる。言い換えれば、ディスクカートリッジがイジェクトされた際にディスク挿入口から出ている幅を大きくすることができるものである。このことにより、使用者はディスクカートリッジを挿入しやすくなり、また、ディスクカートリッジがイジェクトされた際には取り出しやすくなるものである。
・シャッター開放からローディング完了まで
スライダ14と一体となすピン15が、ホルダ7のガイド溝18の端部18aに当接して、スライダ14の摺動が停止すると、スライドプレート37とサイドアーム2の斜面部2aとの当接が解除されて、ホルダ7はスライダ14ごと下方向に下がる。そして、さらにピン78が回転して、イジェクタアーム9とスペーサーアーム25によって形成された溝31に沿って移動することにより、イジェクタアーム9とスライダ14が離反する。そして、スライドプレート37及び50が摺動して、フローティングベース21のロックが解除されて、フローティングベース21は弾性部材により保持された、耐振動状態となり、ローディングが完了する。このローディング完了時には、イジェクタアーム9はフローティングベース21から十分離れた位置にあるので、車両の振動等によって、フローティングベース21がシャーシ24に対して変位したとしても、イジェクタアーム9がフローティングベース21やスライダ14と衝突したりすることはない。
スライダ14と一体となすピン15が、ホルダ7のガイド溝18の端部18aに当接して、スライダ14の摺動が停止すると、スライドプレート37とサイドアーム2の斜面部2aとの当接が解除されて、ホルダ7はスライダ14ごと下方向に下がる。そして、さらにピン78が回転して、イジェクタアーム9とスペーサーアーム25によって形成された溝31に沿って移動することにより、イジェクタアーム9とスライダ14が離反する。そして、スライドプレート37及び50が摺動して、フローティングベース21のロックが解除されて、フローティングベース21は弾性部材により保持された、耐振動状態となり、ローディングが完了する。このローディング完了時には、イジェクタアーム9はフローティングベース21から十分離れた位置にあるので、車両の振動等によって、フローティングベース21がシャーシ24に対して変位したとしても、イジェクタアーム9がフローティングベース21やスライダ14と衝突したりすることはない。
また、スライドプレート37のプレート凸部50aにより停止スイッチ102が押されて、停止スイッチ102はON状態となり、パワーモータ56が停止して、ローディング動作が完了する。
このとき、図20に示すようにホルダアーム1の切り起こし部80とフローティングベース21の切り起こし部81に懸架されたバネ82の付勢力により、ホルダ7がホルダアーム1ごとフローティングベース21に押しつけられて、ホルダ7のガタつきを押さえている。
また、回転カム55に設けられたピン78が係合する駆動溝79の係合部79aをピン78の径よりも幅を狭くすることにより、バネ29の付勢力でイジェクタアーム9とスペーサーアーム25が回転カム55に固定されているピン78を挟持することにより、イジェクタアーム9及びスペーサアーム25がピン78を介して回転カム55に固定されることにより、ガタつきが生じないようになっている。
このとき、図20に示すようにホルダアーム1の切り起こし部80とフローティングベース21の切り起こし部81に懸架されたバネ82の付勢力により、ホルダ7がホルダアーム1ごとフローティングベース21に押しつけられて、ホルダ7のガタつきを押さえている。
また、回転カム55に設けられたピン78が係合する駆動溝79の係合部79aをピン78の径よりも幅を狭くすることにより、バネ29の付勢力でイジェクタアーム9とスペーサーアーム25が回転カム55に固定されているピン78を挟持することにより、イジェクタアーム9及びスペーサアーム25がピン78を介して回転カム55に固定されることにより、ガタつきが生じないようになっている。
[ディスクカートリッジ搬出動作]
ディスクカートリッジの搬出動作は、使用者がイジェクトボタンを押すことにより、パワーモータ56が搬入動作時とは逆方向に回転し、上述したディスクカートリッジ搬入動作の逆の動作によって、搬出動作は達成される。
ディスクカートリッジの搬出動作は、使用者がイジェクトボタンを押すことにより、パワーモータ56が搬入動作時とは逆方向に回転し、上述したディスクカートリッジ搬入動作の逆の動作によって、搬出動作は達成される。
ここで、図21、図22、図23に示すように、溝部10を構成しているスライダフック69に屈曲部69bを設けることにより、イジェクタアーム9のピン20がスライダ14の溝部10と係合せずに移動しようしたとしても(図22に示す)、ピン20に押されて溝部10の開口部10bに取付けられたスライダフック69の屈曲部69bが矢印F方向に回動することにより、ピン20は溝部10内に入り込み、図23に示すようにピン20とスライダ14の溝10が係合する。
さらに、図24は、スライダフック69に案内部69cを設けて、ピン20が案内部69cにより案内されて屈曲部69cに当接しやすくすることにより、ピン20が溝10に係合しやすくしたものである。
[フローティングベースのロック及び解除]
図9に示されるようなフローティングベース21がロックされた状態から、回転カム55が時計方向に回転すると、リンク84のピン85が回転カム56の溝86に沿って移動する。これによりリンク84が軸87を支軸として回動し、端部88に係合したスライドプレート37が図9、10中の矢印G方向に移動する。この移動によりスライドプレート37に設けられたカム溝89に沿って凸部90が移動し、ロックアーム35が図10中の矢印H方向に回動する。このスライドプレート37およびロックアーム35の動きによって、フローティングベース21のピン3およびピン94がそれぞれロック溝91およびロック溝92から離反し、ロックが解除される。
図9に示されるようなフローティングベース21がロックされた状態から、回転カム55が時計方向に回転すると、リンク84のピン85が回転カム56の溝86に沿って移動する。これによりリンク84が軸87を支軸として回動し、端部88に係合したスライドプレート37が図9、10中の矢印G方向に移動する。この移動によりスライドプレート37に設けられたカム溝89に沿って凸部90が移動し、ロックアーム35が図10中の矢印H方向に回動する。このスライドプレート37およびロックアーム35の動きによって、フローティングベース21のピン3およびピン94がそれぞれロック溝91およびロック溝92から離反し、ロックが解除される。
また、リンク84と同期してリンク95のピン96が回転カム55の溝97に沿って移動することにより、スライドスレート50が図9、図11中の矢印I方向に移動し、ロックアーム49が図11中の矢印J方向に回動して、スライドプレート50およびロックアーム49の動きによって、ピン98およびピン99もそれぞれロック溝100およびロック溝101から離反し、ロックが解除される。
このとき、上述したようにバネ45、48がスライドプレート37、49において、それぞれロック方向、ロック解除方向に付勢しているので、ロック解除の動作力を小さいものとすることができる。
フローティングベースのロックは上述したロック解除動作の逆である。
このとき、ロック解除時と同様に、バネの付勢方向の差によりロックの動作力を小さいものとすることができる。
このとき、ロック解除時と同様に、バネの付勢方向の差によりロックの動作力を小さいものとすることができる。
実施の形態2.
図28、図29はこの実施の形態2を示すもので、図28は断面図であり、図29は平面図である。
この実施の形態2は、実施の形態1とは、カートリッジ搬出動作のところで述べたイジェクタアーム9のピン20がスライダ14の溝部10と係合せずに移動しようとした場合に、ピン20がスライダの溝部10に係合するようにした構成が異なるものである。ここで、実施の形態1と同様の構成をもつものは同一符号を付して説明を省略する。
図28、図29はこの実施の形態2を示すもので、図28は断面図であり、図29は平面図である。
この実施の形態2は、実施の形態1とは、カートリッジ搬出動作のところで述べたイジェクタアーム9のピン20がスライダ14の溝部10と係合せずに移動しようとした場合に、ピン20がスライダの溝部10に係合するようにした構成が異なるものである。ここで、実施の形態1と同様の構成をもつものは同一符号を付して説明を省略する。
これらの図において、201は、スライダフック69の切り起こし部69dとスライドプレート202(後述)の切り起こし部202aとの間に係合されているバネである。202はスライダ14の溝部10内に摺動可能に設けられたスライドプレートであり、バネ201によりスライダフック69側に付勢されている。イジェクタアーム9がディスクカートリッジの搬出動作中に、溝部10に係合せずに移動しようとしても、ピン20がスライドプレート202の案内部202bに当接することによりスライドプレート202が摺動して図29に示すように開口部200ができ、この開口部200からピン20が溝部10に入り、ピン20と溝部10とが係合する。ピン20が溝部10と係合した後は、スライドプレート202はバネ201によって、元の位置に戻り、開口部200はふさがれる。
実施の形態3.
図30、図31、図32はこの実施の形態3を示すもので、図30は平面図、図31は図30中の矢印Y方向からみた側面図、図32は図30中の矢印Z方向からみた側面図である。この実施の形態3は、上述した実施の形態1とは、フローティングベースのロック機構が一部異なるものである。ここで、実施の形態1と同様の構成をもつものは同一符号を付して説明を省略する。
図30、図31、図32はこの実施の形態3を示すもので、図30は平面図、図31は図30中の矢印Y方向からみた側面図、図32は図30中の矢印Z方向からみた側面図である。この実施の形態3は、上述した実施の形態1とは、フローティングベースのロック機構が一部異なるものである。ここで、実施の形態1と同様の構成をもつものは同一符号を付して説明を省略する。
これらの図において、フローティングベース21のロック機構の中で、駆動リンク95には、ロックピン23を係止するスライドプレート203が連結されている。このスライドプレート203が摺動した際には、リンクプレート204を介してもうひとつのロックピン99を係止するスライドプレート205がスライドプレート203とは逆方向に摺動する。
このように、駆動リンク95から最遠部にあるスライドプレート205を常に同一方向に付勢する引きバネ206によって、駆動リンク95、スライドプレート203、リンクプレート204、スライドプレート205の全てのガタつき、ビビリを防止するようにしたものである。
各実施の形態においては、固定されたシャーシに、ロック用の部材を駆動する部分と、ディスクカートリッジの挿入及び排出用の部材を駆動する部分とをシャーシに設け、ディスクカートリッジ挿入排出駆動のための駆動アームをシャーシに回動自在に取り付け、駆動アームがディスクカートリッジ挿入排出時にはスライダと係合し、ディスクカートリッジ上下動時及び記録再生時には駆動アームがスライダと離反することにより、記録再生時には、フローティングベースが弾性体のみに支持されて、耐振動構造となることができ、また、このときに駆動アームがフローティングベースと当接して、振動が生じることがないものである。
また、駆動アームとスペーサアームとの間の駆動溝の終端付近の幅を回転カムのピンの太さより狭くし、アーム間に設けられたバネの付勢力によりピンを挟持することによって、アームのがたつき、びびりを防止することができるものである。
また、フローティングベースのロックを行う両側のスライドプレート駆動するそれぞれのアームの凸部が係合する溝が同じ回転式カムに設けられることにより、スライドプレートの同期ずれがなくなり、フローティングベースのロック及びロック解除動作が滑らかに行うことができるものである。
また、一方のスライドプレートを付勢するバネと、他方のスライドプレートを逆方向に付勢するバネとを設けることにより、スライドプレートがロック方向、ロック解除方向のどちらに摺動する時にも、摺動に要する駆動力の変化を小さくすることができるので、スライドプレートの摺動を滑らかにすることができると共に、必要とされる駆動力も小さくすることができるものである。
また、片側のスライドプレートを二つのプレートから構成し、この二つのプレートをリンクプレートにより逆方向に摺動するように連動させることにより、片側に二つ設けられているロックピンをそれぞれ逆方向から固定することにより、フローティングベースの固定を確実なものとすることができるものである。
また、スライダから内側に突出するように設けられたカートリッジ誤挿入防止爪と、この誤挿入防止爪の先端よりも後方でかつ外側の位置でホルダに設けられたスイッチレバーと、このスイッチレバーの回動によりディスクカートリッジの正常な挿入を検出するスイッチとを設けることにより、ディスクカートリッジの誤挿入を検出することができるので、誤挿入されたディスクカートリッジをパワーモータにより搬入することによって、装置が故障してしまうことがないものである。
また、ディスクカートリッジのシャッタを開ける突出部を有し、ディスクカートリッジ挿入排出方向にホルダに摺動自在に支持されたシャッタオープナーを設けたので、シャッターオープナーの摺動分だけ、ホルダに対するディスクカートリッジの摺動距離を大きくすることができ、ディスクカートリッジのイジェクト時にホルダから露出する部分を大きくすることができるので、使用者はディスクカートリッジを取り出しやすくなるものである。
また、ホルダアームがフローティングベースに回動可能であり、また、ホルダはホルダアームに回動可能であるので、簡単な構成によって、ホルダはフローティングベースに対して滑らかに上下動することができるものである。
また、ホルダアームに、少なくともカセットカートリッジ挿入方向ではない方向に切り欠き部のある丸穴と、ホルダから概水平に突出した凸部とを設け、凸部には、ホルダアームの切り欠き部より幅の広い部分と狭い部分とが設けられていて、幅の狭い部分を切り欠き部に差し込んで、その後回転させることにより、幅の広い部分を切り欠きに係合させて抜け止めとすることにより、ホルダアームとホルダとの組み立て工程を簡単なものとすることができるものである。
また、フローティングベースのロック時には、サイドアームはスライドプレートと当接して固定されているが、ホルダアームはサイドアームに回動可能にバネで係合されているので、ディスクカートリッジの挿入時に上下方向にずれた方向から挿入した場合には、ホルダが上下に傾いてホルダがゆがんでしまったりすることを防止することができるものである。
また、スライダもしくはスライダフックのフローティングベース側に凸部を設けたので、スライダが排出位置及び摺動状態において、ディスクカートリッジをフローティングベース側に斜め挿入されホルダが下方向に移動してもスライダの凸部がフローティングベースと当接することにより、ターンテーブル及び光ピックアップに当接するのを防止することができるものである。
また、スライダの駆動アームが係合する溝部の片壁に設けられた開口部と、その開口部に設けられた弾性部材とを設け、駆動アームが溝部と係合されずにディスクカートリッジ搬出方向に移動した場合に、駆動アームに押されて弾性部材が回動することにより開口部が開口し、駆動アームは溝部内に入り、その後再び、開口部は閉口されることにより駆動アームは溝部と係合することにより、駆動アームは確実に溝部内に収納されるので、搬入時に駆動アームが溝部と係合してないために、スライダが移動することができないことがないものである。
また、溝部の開口部に案内凸部を設け、駆動アームがこの案内凸部に係合することにより、より確実に係合させることができるものである。
また、溝部の開口部にスライドプレートを設け、このスライドプレートを付勢するバネを設け、搬出時に駆動アームが溝部と係合していなくても、スライドプレートが摺動することにより、駆動アームは溝部と係合することができるものである。
以上のように、各実施の形態においては、装置のコンパクト化等の製品化の際の問題を解決することができるものである。
1:ホルダアーム、2:サイドアーム、7:ホルダ、8:爪、9:イジェクタアーム、10:溝部、11:シャッタオープナ、14:スライダ、21:フローティングベース、24:シャーシ、25:スペーサアーム、32:パワーモータ起動スイッチ、34:パワーモータ停止スイッチ、35:ロックアーム、37:スライドプレート、49:ロックアーム、50:スライドプレート、55:回転カム、56:パワーモータ、59:ピックアップ、60:ターンテーブル、62:ガイドシャフト、63:ガイドシャフト、64:案内部、69:スライダフック、70:カートリッジ挿入検出部、79:駆動溝、84:リンク、95:リンク
Claims (4)
- シャーシに弾性体を介して保持されるフローティングベースと、このフローティングベース上に上下方向に変位自在に支持され、上記ディスクカートリッジが挿入されるホルダと、上記シャーシに対して摺動することにより、上記フローティングベースの上下方向の移動もしくは上記シャーシへの固定・固定解除を行う一対のスライドプレートと、この一対のスライドプレートを摺動させる一対のアームと、この一対のアームを駆動する一の回転式カムとを備えたディスク装置。
- シャーシに弾性体を介して保持されるフローティングベースと、上記シャーシに対して摺動することにより、上記フローティングベースの上下方向の移動もしくは上記シャーシへの固定・固定解除を行う一対のスライドプレートと、この一対のスライドプレートを摺動させる一対のアームと、この一対のアームを駆動する一の回転式カムと、上記一対のスライドプレートの各々を反対方向に付勢するように設けられた付勢部材とを備えたディスク装置。
- 一対のスライドプレートの内の一方のスライドプレートは、リンクプレートにより互いに逆方向に摺動する二つのスライドプレート部材から構成されることを特徴とする請求項2記載のディスク装置。
- シャーシに弾性体を介して保持されるフローティングベースと、このフローティングベース上に上下方向に変位自在に支持されるホルダと、このホルダにディスクカートリッジの挿入・排出方向に摺動自在に支持され、上記ディスクカートリッジを保持し、搬送するスライダと、上記フローティングベースを上記シャーシに固定・固定解除するロック手段と、上記スライダを駆動する駆動アームと、この駆動アームに設けられた溝が遊嵌される凸部を有する回転カムと、この回転カムを駆動する駆動手段と、上記溝を狭めるように付勢され、上記駆動アームに回転可能に保持され、上記凸部を上記駆動アームと共に上記溝に沿って変位可能に挟持する挟持部材とを備えたディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004130133A JP2004273115A (ja) | 2004-04-26 | 2004-04-26 | ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Related Parent Applications (1)
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