JP4431666B2 - 記録メディア駆動装置 - Google Patents

記録メディア駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4431666B2
JP4431666B2 JP2003142621A JP2003142621A JP4431666B2 JP 4431666 B2 JP4431666 B2 JP 4431666B2 JP 2003142621 A JP2003142621 A JP 2003142621A JP 2003142621 A JP2003142621 A JP 2003142621A JP 4431666 B2 JP4431666 B2 JP 4431666B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
holder
media
slide
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003142621A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004348813A (ja
Inventor
要 諏訪
昌弘 安藤
守 高橋
直樹 田宮
義明 網干
弥 美濃谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2003142621A priority Critical patent/JP4431666B2/ja
Publication of JP2004348813A publication Critical patent/JP2004348813A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4431666B2 publication Critical patent/JP4431666B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は記録メディア駆動装置に係り、特に記録メディアを前面パネルの挿入口から挿入すると、自動的に内部に引き込むように構成された記録メディア駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、パーソナルコンピュータなどの電子機器に内蔵され、記録メディアを挿脱可能とする記録メディア駆動装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種の記録メディア駆動装置では、各種データが記録された任意の記録メディアを選択的に挿脱することにより、データ管理あるいはデータの移動を容易にするものである。
【0004】
一方、記録メディアは、予め決められた寸法形状のカートリッジに磁気ディスク等の記録媒体を収納する構成になっており、記録方式や記憶容量も規格化されている。そして、記録メディアの外観形状を大きくすることにより、例えば、磁気ディスクの直径を大きくして記憶容量を増大させることが検討されている。
【0005】
その場合、既に使用されている記録メディアとの互換性を確保するため、記録メディアの幅寸法及びコネクタを共通にして奥行き寸法を大きくすることが検討されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−236751号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記記録メディア駆動装置においては、異なる大きさの記録メディアを装着可能な構成にした場合、例えば、奥行き寸法の小さい記録メディアが側面を挿入側とした向きでホルダに挿入することが可能になる。そのため、操作者が記録メディアの挿入方向が間違っていることに気付かずに記録メディアの側面を挿入側としてホルダに挿入した場合でも、ホルダが自動的に挿入方向に移動して記録メディアを装置内部に搬送してしまうおそれがある。
【0008】
さらに、挿入口が上面に位置するように記録メディア駆動装置を縦置き状態に設置された場合、記録メディアが幅寸法の小さい側面を挿入側端部として挿入されてしまうと、記録メディアが取り出しできない位置に落下してしまうおそれがある。
【0009】
このような、記録メディアの大きさが複数ある場合には、小さい記録メディアが間違った向きでホルダに挿入されても、ホルダが装着位置へ駆動されないことと、間違った向きで挿入された記録メディアの取出しが可能であることが要望されている。
【0010】
そこで、本発明は上記課題を解決した記録メディア駆動装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、以下のような特徴を有する。
上記請求項1記載の発明は、記録メディアが挿入される挿入口と、挿入口に挿入された記録メディアを収容するホルダと、ホルダを装着位置へ移動させるホルダ駆動手段と、ホルダに摺動可能に設けられ、記録メディアの一側角部近傍に当接するようにホルダ内に突出する第1の当接部と、記録メディアの他側で記録メディアに形成された凹部に嵌入し、ホルダに対して記録メディアをクランプするクランプ機構を規制する規制部とを有する誤挿入防止部材と、ホルダに摺動可能に設けられ、記録メディアの他側角部近傍に当接するようにホルダ内に突出する第2の当接部を有するスライド部材と、ホルダ内に突出するようにホルダと一体に設けられた第3の当接部とを備えたものであり、第1または第2の当接部の何れかに当接するように記録メディアが誤った向きで挿入された場合に誤挿入防止部材あるいはスライド部材が挿入方向に摺動せず記録メディアの挿入を阻止するものであり、大きさの異なる記録メディアがホルダに挿入される場合に小さい記録メディアが誤った向きで装着されることを防止でき、且つ、第3の当接部により記録メディアが装置内部へ落下することを防止することができる。
【0012】
また、請求項2記載の発明は、スライド部材が記録メディアをクランプするクランプ機構を構成しており、挿入方向への摺動動作が検出手段により検出されることでホルダ駆動手段を駆動させるものであり、大きさの異なる記録メディアがホルダに挿入される場合に小さい記録メディアが誤った向きでホルダに挿入されても記録メディアがクランプされないので、記録メディアの誤挿入を未然に防止することが可能になる。
【0013】
また、請求項3記載の発明は、誤挿入防止部材に記ホルダが記録メディアが挿入される初期位置にあるときスライド部材の摺動動作を規制する規制部を設けたものであり、小さい記録メディアが誤った向きでホルダに挿入されてもスライド部材が摺動できないので、記録メディアが誤った向きで装着されることを防止しうる。
【0014】
また、請求項4記載の発明は、記録メディアが異なる向きでホルダに挿入された場合に第1,第2の当接部が記録メディアが当接せずとも、第3の当接部が記録メディアに当接して記録メディアの挿入を阻止するものであり、記録メディアが誤った向きで挿入されることを防止でき、且つ装置内部への落下を未然に防止することができる。
【0015】
また、請求項5記載の発明は、誤挿入防止部材をメディア排出方向に付勢する付勢部材を設け、付勢部材が、クランプ機構によるクランプを解除された記録メディアを排出方向に押し出すものであり、記録メディアが誤った向きで挿入されることを未然に防止すると共に、記録メディアを排出方向に押し出してイジェクト動作をアシストすることが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の一実施例について説明する。
図1は本発明になる記録メディア駆動装置の一実施例を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は背面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図である。
【0017】
図1(A)〜(E)に示されるように、記録メディア駆動装置10は、箱状のシャーシ12の上部にカバー14が取り付けられており、シャーシ12の前面には前面パネル16が取り付けられている。また、シャーシ12の後部には、後部パネル18が取り付けられている。
【0018】
カバー14は、シャーシ12の上面を覆う天板14aと、シャーシ12の左右側面12c,12d(図6参照)を覆う側板14b,14cとを有する。また、側板14b,14cには、シャーシ12の突起12aを嵌合係止する係止用孔14dが2箇所ずつ設けられ、且つ右側の側板14cには、リムーバブル検出用スイッチ19(図1中、破線で示す)の切片に対向する開口14eが設けられている。
【0019】
前面パネル16は、後述する記録メディアが挿入される挿入口20と、イジェクト釦22と、エマージェンシー用孔24とが設けられている。また、挿入口20は、内側に回動可能に設けられた蓋部材26により開閉される。
【0020】
後部パネル18は、外部コネクタ(図示せず)が接続される入出力用コネクタ28と、電源用プラグ30と、USB(Universal Serial Bus)用コネクタ32と、ロック用孔34とが設けられている。
【0021】
ここで、本実施例に適用される記録メディアの形状について説明する。本実施例では、記憶容量の異なるハードディスクが内蔵された2種類の記録メディアを考えている。
【0022】
図2は2.5インチディスクの記録メディアの一例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
図2(A)〜(C)に示されるように、第1の記録メディア36は、樹脂製カートリッジ38の内部に記録媒体としての磁気ディスク(図示せず)が収納されている。カートリッジ38は、挿入側端部36aにコネクタ40が設けられ、左右側面に挿入・イジェクト方向(A,B方向)に延在するガイド溝42と、クランプ用凹部44を有する。
【0023】
図3は1.8インチディスクの記録メディアの一例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
図3(A)〜(C)に示されるように、第2の記録メディア46は、樹脂製カートリッジ48の内部に記録媒体としての磁気ディスク(図示せず)が収納されている。カートリッジ48は、挿入側端部46aにコネクタ50が設けられ、左右側面に挿入・イジェクト方向(A,B方向)に延在するガイド溝52と、クランプ用凹部54を有する。
【0024】
上記第1、2の記録メディア36,46は、挿入側端部36a,46aに設けられたコネクタ40,50が共通であり、且つガイド溝42,52の高さ位置やクランプ用凹部44,54の形状及び位置も共通である。また、カートリッジ36,48は、横幅寸法が同一寸法であるが、奥行き寸法が異なっており、カートリッジ36の奥行き寸法が大に形成されている。
【0025】
図4はカバー14を外した状態を示す平面図である。図5(A)は前面パネル16を内側からみた背面図、(B)は蓋部材26の開閉動作を示す側面図である。図6は前面パネル16を外したシャーシ12の内部構造を示す縦断面図である。
図4及び図5(A)(B)に示されるように、前面パネル16の内側には、挿入口20を開閉する蓋部材26が回動自在に支持されている。蓋部材26は、挿入口20に対向するフラップ26aと、フラップ26aの上部両端より左右方向に突出する軸26b,26cとを有する。そして、前面パネル16の裏面には、軸26b,26cを軸承する軸受け部16a,16bが設けられている。
【0026】
軸26bには、トーションバネ27が巻装されており、トーションバネ27のバネ力によりフラップ26aが閉方向に付勢されている。従って、記録メディア36,46は、挿入口20に挿入されることにより、挿入側端部36a,46aがフラップ26aを挿入方向(A方向)に押圧してフラップ26aを開方向に回動させる。
【0027】
その際、蓋部材26は、トーションバネ27のバネ力に抗して開方向に回動して記録メディア36,46の挿入経路から退避しており、挿入動作を妨げないように構成されている。そして、奥行き寸法の短い記録メディア46も後部が通過すると共に、閉方向に回動して挿入口20を閉塞して埃などが内部に進入することを防止する。また、奥行き寸法の長い記録メディア36の場合には、排出側端部36bが挿入口20を閉塞した状態で装着完了になるため、蓋部材26は、記録メディア36の上面に当接する開位置に退避している。
【0028】
図4に示されるように、シャーシ12の底面12bには、記録メディア36,46が挿入されるホルダ56と、ホルダ56の天板に設けられたメディア誤挿入防止機構57と、ホルダ56の移動方向をガイドする一対のガイド部材58,59と、ホルダ56を駆動するホルダ駆動機構60と、蓋部材26を開閉させる開閉機構62と、記録メディア36,46のコネクタ40,50が接続されるメディア用コネクタ64が搭載された基板66とが設けられている。
【0029】
ここで、本発明の要部を構成するメディア誤挿入防止機構57について説明する。
メディア誤挿入防止機構57は、ホルダ56の上面にA,B方向に摺動可能に取り付けられたメディア挿入検出部材61と、メディア挿入検出部材61を排出方向に付勢するコイルバネ(付勢部材)63と、ホルダ56の左側上面に摺動可能に取り付けられたスライド部材80と、記録メディア36,46の挿入によりスライド部材80がA方向に摺動したことを検出するメディア挿入検出センサ78と、から構成されている。
【0030】
また、メディア挿入検出部材61は、ホルダ56の上面中央に取り付けられた押え板65によりA,B方向に摺動をガイドされると共に、ホルダ56からの脱落が防止される。メディア挿入検出部材61は、挿入側端部の右端にホルダ56内に突出するメディア当接ピン(第1の当接部)67を有する。このメディア当接ピン67は、ホルダ56内に挿入された記録メディア36,46の挿入側端部に当接するように設けられている。
【0031】
また、基板66には、上記メディア用コネクタ64の他にリムーバブル検出用スイッチ19、入出力用コネクタ28、電源用プラグ30、USB用コネクタ32、ホルダ検出スイッチ68、装着検出スイッチ70、制御回路72が搭載されている。尚、制御回路72は、マイクロコンピュータによって構成しても良いし、あるいはアナログ回路によって構成しても良い。
【0032】
ここで、ホルダ56の構成について図7乃至図10を併せ参照して説明する。
図4及び図6に示されるように、ホルダ56は、シャーシ12の底面12b上に起立するガイド部材58,59により前面パネル16の挿入口20に対向する高さ位置で移動可能に支持されており、挿入口20を通過した記録メディア36または46が挿入される。
【0033】
ホルダ56は、板金をコ字状に曲げ加工された2つの摺動部材74,75が一体的に結合されたものであり、外側に設けられた第1の摺動部材74はガイド部材58,59の上端に横架されるように形成された天板74aと、ガイド部材58,59の外側面に摺動可能に対向する側板74b,74cとを有する。
【0034】
また、シャーシ12の底面12bより起立したSW基板12eには、イジェクト釦22に対向する高さ位置にイジェクトスイッチ73が設けられている。このイジェクトスイッチ73は、イジェクト釦22が押圧操作された場合にオンに切り替わり、イジェクト信号を出力する。
【0035】
ホルダ56の天板74aには、記録メディア36,46を左右両側から挟持するクランプ機構76,77とが設けられている。また、カバー14の天板14aの下面には、エマージェンシー用工具の挿入をガイドするガイドレール79が取り付けられている。
【0036】
また、ホルダ56の左側面に対向する位置には、フォトインタラプタからなるメディア挿入検出センサ78が設けられている。このメディア挿入検出センサ78は、発光素子と受光素子とを有しており、ホルダ56に記録メディア36または46が正しい向きで挿入された場合に、発行素子からの光が挿入方向に摺動するスライド部材80の端部に反射して受光素子に受光される。
【0037】
また、メディア挿入検出センサ78において、反射光を受光してスライド部材80が挿入方向(A方向)に移動したことが検出され、その検出信号が出力されることでホルダ駆動機構60のモータ86が起動されてホルダ56を挿入方向へ駆動することが可能になる。
【0038】
図7及び図8に示されるように、摺動部材74,75は、第1の摺動部材74が上側に配置され、第2の摺動部材75が下側に配置されるように一体的に結合されたものである。そして、摺動部材74の下側に取り付けられた第2の摺動部材75は、天板74aの下面に密着する天板75aと、ガイド部材58,59の内側で下方に曲げられた側板75b,75cとを有する。
【0039】
側板74b,74cと側板75b,75cとの間には、ガイド部材58,59のガイド壁58a,59aが挿通されることでホルダ56のA,B方向の摺動動作をガイドされる。また、側板75b,75cの内壁には、記録メディア36,46のガイド溝42,52に嵌合するガイド部75d,75eが突出している。
【0040】
図7乃至図10に示されるように、天板75aの挿入側には、記録メディア36,46の挿入側端部36a,46aが当接する一対の当接部75fが下方に突出している。また、右側の側板75cの挿入側端部にも記録メディア36,46の挿入側端部36a,46aが当接する当接部(第3の当接部)75gが内側に突出している。この一対の当接部75f,75gは、記録メディア36,46が正しい向きで挿入された場合の最終的な挿入位置を規制するストッパであるのと、誤挿入時における装置内部へのメディア落下防止の当接部も兼ねている。
【0041】
尚、この当接部75fはホルダと一体でも、別部品の取り付けによる構成にしても構わない。
【0042】
さらに、第1の摺動部材74の天板74aには、後述するクランプ機構76,77のスライド部材80,81の摺動動作をガイドする傾斜ガイド部74fが左右に2箇所ずつ合計4箇所に設けられている。
【0043】
また、天板74a,75aには、メディア挿入検出部材61の左側の摺動方向をガイドする長孔74h,75hと、メディア挿入検出部材61の挿入側右端より下方に突出するメディア当接ピン67が挿通される長孔74i,75iと、メディア挿入検出部材61を排出方向に付勢するコイルバネ(付勢部材)63が挿入されるバネ収容孔74j,75jとが設けられている。
【0044】
また、天板74aの左右には、コイルバネ63の一端を掛止するバネ掛止孔74kと、トーションバネ82,83が嵌合される円形のバネ取付部74lと、スライド部材80,81が記録メディア36,46をクランプするためのクランプ用穴74mと、スライド部材80,81の端部から側方に突出する突出部(後述する)が挿通される挿通穴74nが設けられている。
【0045】
さらに、天板74aの中央に設けられた四角形状の開口74oには、天板75aの押え板取り付け部75kが露出している。
図9に示されるように、左側の側板74bは、後述するようにホルダ56が初期位置にあるときメディア挿入検出センサ78に対向する長方形状の検出用穴74qが設けられている。そのため、ホルダ56内に正しい向きで挿入された記録メディア36,46は、後述するクランプ機構76,77のスライド部材80,81をA方向に押圧する。その際、左側のスライド部材80は、検出用穴74qを介してメディア挿入検出センサ78からの検出光が照射され、その反射光はメディア挿入検出センサ78によって検出される。
【0046】
ここで、メディア挿入検出部材61の構成について図11(A)(B)を参照して説明する。
図11(A)(B)に示されるように、メディア挿入検出部材61は、板金を加工したベース61aの挿入側右端にメディア当接ピン67を有する。このメディア当接ピン67は、上記長孔74i,75iに挿通されてホルダ56内に突出し、ホルダ56内の記録メディア36,46の挿入経路に延在する。そのため、メディア当接ピン67は、ホルダ56内に挿入された記録メディア36,46の挿入側右端が当接され、挿入方向(A方向)に押圧される。
【0047】
また、メディア挿入検出部材61は、ベース61aの左端部にスライド部材80の延出部80c(後述する図14参照)に当接してスライド部材80の摺動を規制する規制部61bと、中央部にクランク形状に曲げ加工された一対の掛止部61c,61dと、掛止部61dとメディア当接ピン67との間に形成されたバネ掛止孔61eと、掛止部61cと規制部61bとの間の下面に設けられたガイドピン61fとを有する。
【0048】
規制部61bは、記録メディア36,46の挿入前は後述するスライド部材80の端部に当接してスライド部材80のA方向への摺動を阻止しており、記録メディア36,46の挿入によりA方向へ摺動することによりスライド部材80に対する規制を解除する。従って、スライド部材80は、メディア挿入検出部材61がA方向に摺動しなければ、記録メディア36,46のクランプ動作を行えないように設けられている。
【0049】
掛止部61c,61dは、天板75aの押え板取り付け部75kに固着された押え板65により上方への脱落が防止されると共に、A,B方向への摺動のみが許容される。バネ掛止孔61eには、前述したコイルバネ63の端部が掛止される。そのため、メディア挿入検出部材61は、コイルバネ63のバネ力により排出方向(B方向)に付勢されており、イジェクト動作時には、ホルダ56内の記録メディア36,46をB方向へ押し出し動作をアシストするように作用する。
【0050】
ガイドピン61fは、天板74a,75aに設けられた長孔74h,75hに挿入され、長孔74h,75hの延在方向であるA,B方向への摺動をガイドされる。
【0051】
図12はカバー14及び前面パネル16を外した状態の正面図である。図13はカバー14及び背面パネル18を外した状態の背面図である。
図12及び図13に示されるように、摺動部材74,75を重ね合わせたホルダ56の内部には、前述したメディア当接ピン67、後述するスライド部材80,81の当接部80g,81gと、当接部75f,75gが記録メディア36,46の挿入経路に突出している。
【0052】
そのため、ホルダ56内に挿入された記録メディア36,46は、最初にメディア当接ピン67を押圧してメディア挿入検出部材61を挿入方向に移動させ、続いて、当接部80g,81gに当接してスライド部材80,81を挿入方向に移動させながら両側からクランプされる。さらに、記録メディア36,46は、当接部75f,75gに当接してホルダ56への挿入が完了する。これと同時にメディア挿入検出センサ78がメディア挿入検出信号を出力してホルダ駆動機構60のモータ86が起動される。
【0053】
また、記録メディア36,46の挿入経路の奥部には、メディア用コネクタ64が設けられている。そのため、ホルダ56がA方向に駆動されて装着位置(後述する)に到着する過程で記録メディア36,46のコネクタ40,50がメディア用コネクタ64に接続される。
【0054】
ここで、クランプ機構76,77の構成について説明する。
クランプ機構76,77は、ホルダ56に挿入される記録メディア36,46の挿入動作により記録メディア36,46の両側を押圧して挟持するように構成されており、天板74aに摺動可能に取り付けられたスライド部材80,81と、スライド部材80,81を外側(左右側方)へ付勢するトーションバネ82,83とから構成されている。
【0055】
図14はホルダ56の左側に配置されたスライド部材80の構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は背面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は底面図である。
図14(A)〜(E)に示されるように、スライド部材80は、天板74aを摺動する摺動部80aと、摺動部80aの摺動方向の両端より延在して天板74aに対して抜け防止される延出部80b,80cと、トーションバネ82の一端が掛止されるバネ掛止部80dとを有する。延出部80cは、ホルダ56に記録メディア36,46が挿入されていない待機状態のとき前述したメディア挿入検出部材61の規制部61bの下面に当接しており(図4参照)、挿入方向への摺動が規制される。
【0056】
また、摺動部80aの下面には、一対のガイドピン80e,80fと、記録メディア36,46の挿入側端部36a,46aに当接する当接部(第2の当接部)80gと、一対のガイドピン80e,80fの中間位置で台形状に形成された係合部80hとが突出している。
【0057】
一対のガイドピン80e,80fは、天板74aに形成された傾斜ガイド部74f(図7参照)に嵌合するため、当接部80gが記録メディア36,46の挿入側端部36a,46aにより挿入方向(A方向)に押圧された場合、傾斜ガイド部74fに沿って内側に移動する。これにより、スライド部材80は、記録メディア36,46の側面に近接する方向に移動し、且つ係合部80hがクランプ用凹部44,54に係合する。
【0058】
また、スライド部材80は、挿入方向(A方向)に移動してスライド部材80が記録メディア36,46を側方からクランプすると共に、当接部80gの側面が検出用穴74qを介してメディア挿入検出センサ78に対向する。そのため、メディア挿入検出センサ78からの検出光は、当接部80gの側面に照射され、その反射光はメディア挿入検出センサ78によって検出される。
【0059】
尚、スライド部材81は、上記スライド部材80とほとんど左右対称となる形状に形成されており、その説明を省略する。また、スライド部材80,81は、係合部80h,81hがガイド部材58,59のガイド壁58a,59aの内側に変位してクランプ用凹部44,54に嵌合することでガイド壁58a,59aによる挿入方向への規制が解除されてA方向への摺動が可能になる。
【0060】
従って、ホルダ56に記録メディア36,46が挿入される過程でスライド部材80,81は、挿入方向に移動しながら互いに近接する方向に移動して係合部80h,81hを両側から記録メディア36,46のクランプ用凹部44,54に係合させ、これにより記録メディア36,46を両側から挟持する。
【0061】
ここで、ホルダ駆動機構60の構成について説明する。
図15はホルダ駆動機構60を部分的に拡大して示す平面図である。図16はホルダ駆動機構60を左側からみた側面図である。
【0062】
図15及び図16に示されるように、ホルダ駆動機構60は、シャーシ12の後部左側に配置されたモータ86と、モータ86からの回転駆動力をホルダ56に伝達する伝達機構88とから構成されている。伝達機構88は、モータ86の回転軸に嵌合されたウォーム90と、ウォーム90に噛合するウォームホイール91及び複数の減速ギヤ92〜95を有する減速ギヤ群96と、減速ギヤ群96の出力側に配置されたピニオン98が噛合するラック100とから構成されている。
【0063】
ラック100は、ホルダ56の左側面に固定されており、A,B方向に延在している。そのため、モータ86の回転駆動力が伝達機構88を介してピニオン98に伝達されると、ラック100と共にホルダ56はA,B方向に移動する。
【0064】
また、上記ピニオン98に噛合するギヤ95は、軸102の軸方向に摺動可能支持されており、且つ軸102に巻装されたコイルバネ104により噛合位置に付勢されている。このコイルバネ104に付勢されたギヤ95は、噛合解除機構を構成しており、コイルバネ104のバネ力に抗して噛合解除位置に移動することができ、ピニオン98との噛合関係を解除してピニオン98をフリー状態に切り替えることが可能になる。
【0065】
すなわち、メディア装着状態でモータ86が故障した場合でもギヤ95を噛合解除位置にスライドさせることにより、ホルダ56をメディア排出方向(B方向)に移動させることが可能になる。
【0066】
ここで、蓋部材26を開閉させる開閉機構62の構成について説明する。
図17は開閉機構62を側方からみた側面図である。
【0067】
図17及び図15に示されるように、開閉機構62は、ラック100と一体に形成された垂直壁100aの端部に設けられた傾斜カム部100bに押圧されるクランク部材106と、クランク部材106を回動可能に支持するブラケット108と、クランク部材106を時計方向に付勢するトーションバネ110と、クランク部材106の偏心ピン106aに連結された開閉アーム112と、から構成されている。
【0068】
開閉アーム112の端部は、蓋部材26のフラップ26aの左側面に突出するピン26dに回動可能に連結されている。上記クランク部材106は、垂直壁100aの移動経路に設けられており、垂直壁100aに押圧されるカム部106bを有する。このカム部106bは、ホルダ56が装着位置にあるときは、傾斜カム部100bから離間して時計方向に回動して蓋部材26を閉位置に駆動しており、ホルダ56が上記ホルダ駆動機構60によりA方向に移動して装着位置の直前位置に至るまでは垂直壁100aに摺接して蓋部材26を開位置に駆動する。
【0069】
また、垂直壁100aは、ホルダ56がメディア挿入・排出操作される初期位置で待機しているときは、カム部106bを時計方向に回動させるように凹んだ凹部100cが設けられている。そして、凹部100cと垂直壁100aとの間を連続形成された傾斜カム部100dが設けられている。
【0070】
すなわち、蓋部材26は、カム部106bが傾斜カム部100b,100dを摺接する過程で開または閉方向に駆動され、カム部106bが垂直壁100aに摺接する間に開位置に保持される。
【0071】
また、ホルダ56がメディア挿入・排出操作される初期位置で待機しているときは、カム部106bが凹部100cに挿入された状態であるので、カム部106bが時計方向に回動している。しかしながら、記録メディア36,46が挿入口20から挿入されると、蓋部材26が時計方向に回動し、この動作が開閉アーム112を介してクランク部材106に伝達されてクランク部材106をトーションバネ104のバネ力に抗して反時計方向に回動させることが許容される。
【0072】
よって、蓋部材26は、開閉機構62によって開閉駆動されるが、開閉機構62はホルダ56の位置に拘らず、閉位置から開方向へ動作することが可能な構成になっている。
【0073】
ここで、スライド部材80,81の動作について説明する。
図18(A)(B)はスライド部材80,81の動作前の状態を示す平面図である。図19はスライド部材80,81の各突出部の係合関係を示す図であり、(A)はスライド部材80,81の各突出部(ハッチングで示す)のクランプ動作前の状態を示す平面図、(B)は要部を拡大して示す図である。尚、図18(B)はホルダ56及びトーションバネ82,83を省略して示してある。
図18(A)(B)に示されるように、スライド部材80,81は、一対のガイドピン80e,80fが天板74aに形成された傾斜溝74e,74f(図7中参照)に嵌合している。そのため、スライド部材80,81は、記録メディア46が挿入方向(A方向)に挿入されるのに伴って、同方向に押圧されると、傾斜溝74e,74fに沿って内側に移動することが可能になる。
【0074】
図19(A)(B)に示されるように、クランプ動作前のスライド部材80,81は、係合部80h,81hがクランプ用凹部54に嵌合しておらず、ガイド部材58,59のガイド壁58a,59aに形成された切欠58b,59bに係合している。さらに、スライド部材80,81は、夫々トーションバネ82,83によって外側(係止解除方向)に付勢されているので、係合部80h,81hが切欠58b,59bに係合した状態に保持されている。
【0075】
そのため、ホルダ56は、スライド部材80,81を介してガイド部材58,59のガイド壁58a,59aによって挿入方向への移動が規制されている。よって、記録メディア46が挿入されるまでのホルダ56は、スライド部材80,81によって初期位置にロックされている。
図20(A)(B)はスライド部材80,81のクランプ動作後の状態を示す平面図である。図21はスライド部材80,81の各突出部の係合関係を示す図であり、(A)はスライド部材80,81の各突出部(ハッチングで示す)のクランプ動作後の状態を示す平面図、(B)は要部を拡大して示す図である。尚、図20(B)はホルダ56及びトーションバネ82,83を省略して示してある。
【0076】
図20(A)(B)に示されるように、スライド部材80,81は、挿入方向(A方向)に対して斜め20度の方向にスライドして左右両側から記録メディア46の側面に近接する方向に移動することで、係合部80h,81hがクランプ用凹部54に係合する。これで、記録メディア46は、両側からスライド部材80,81によって挟持されるようにクランプされ、且つクランプ用凹部54が係合部80h,81hによって係止される。そのため、記録メディア46は、クランプ機構76,77のクランプ動作によりホルダ56に保持された状態となる。
【0077】
図21(A)(B)に示されるように、スライド部材80,81は、記録メディア46の挿入操作によって、当接部80g,81gが挿入方向(A方向)に押圧されると共に、ガイドピン80e,80fが天板74aに形成された傾斜溝74e,74fに沿って移動するため、スライド部材80,81は、内側に移動して記録メディア46を両側からクランプするように動作する。
【0078】
その際、クランプ動作後のスライド部材80,81は、係合部80h,81hがガイド部材58,59のガイド壁58a,59aに形成された切欠58b,59bから離脱してクランプ用凹部54に嵌合している。これにより、スライド部材80,81は、ホルダ56に挿入された記録メディア46の両側を側方からクランプする。
【0079】
これと同時に、係合部80h,81hがクランプ用凹部54に嵌合し、且つ切欠58b,59bから離脱してホルダ56に対するロックを解除し、ガイド部材58,59のガイド壁58a,59aに沿ってA方向へ摺動可能になる。そのため、スライド部材80,81は、ホルダ56がクランプ位置から挿入方向に移動して装着位置に至る間は、ホルダ56に対するロックを解除したロック解除状態を保持、且つガイド壁58a,59aを摺接して外側への変位(クランプ解除)を規制することで、内側に変位したクランプ状態に保持されている。
【0080】
ここで、記録メディア46が正しい向きでホルダ56に挿入された場合のメディア装着動作について、図22乃至図26を参照して説明する。
図22はメディア挿入開始状態を説明するための平面図である。図23はメディア挿入検出状態を説明するための平面図である。図24はメディアクランプ状態を説明するための平面図である。図25はホルダ駆動状態を説明するための平面図である。図26はメディア装着完了状態を説明するための平面図である。
【0081】
図22に示されるように、記録メディア46が正しい向きで挿入口20に挿入された場合、記録メディア46の挿入側端部46aが蓋部材26を開方向に押圧してホルダ56内部に進入する。記録メディア46は、左右側面のガイド溝52に側板75b,75cの内壁に突出するガイド部75d,75eが嵌合して挿入方向及び高さ位置をガイドされる。そして、記録メディア46の挿入側端部46aの右側がメディア挿入検出部材61のメディア当接ピン67に当接する。
【0082】
尚、ホルダ56が初期位置にあるとき、スライド部材80,81は、夫々トーションバネ82,83によって外側(係止解除方向)に付勢されているため、係合部80h,81hが左右方向に開いた状態にある。さらに、クランプ動作前のスライド部材80,81は、係合部80h,81hがガイド部材58,59のガイド壁58a,59aに形成された切欠58b,59bに係合しているため、ホルダ56は、スライド部材80,81によって初期位置にロックされている(図19(B)参照)。
【0083】
図23に示されるように、さらに、記録メディア46がA方向に押圧されてホルダ56内に挿入されると、メディア挿入検出部材61がコイルバネ63のバネ力に抗してA方向に摺動すると共に、メディア挿入検出部材61の規制部61bがスライド部材80の延出部80cから離間する。
【0084】
これにより、スライド部材80は、メディア挿入検出部材61による規制が解除され、摺動可能な状態になる。そして、記録メディア46の挿入側端部46aがスライド部材80,81の当接部80g,81gに当接する。
【0085】
図24に示されるように、さらに、記録メディア46がA方向に押圧されると、当接部80g,81gがA方向に押圧されるため、スライド部材80,81は挿入方向に摺動しながら内側にも摺動して記録メディア46の両側をクランプする。すなわち、当接部80g,81gが記録メディア46の挿入側端部46aにより挿入方向(A方向)に押圧されると共に、スライド部材80,81はガイドピン80e,80fが天板74aに形成された傾斜ガイド部74f(図7参照)に沿って摺動するため、内側にも移動する。
【0086】
すなわち、スライド部材80,81は、挿入方向(A方向)に対して斜め20度の方向にスライドして左右両側から記録メディア46の側面に近接する方向に移動することで、係合部80h,81hがクランプ用凹部54に係合する。同時に、スライド部材80,81は、係合部80h,81hが切欠58b,59bから離脱してホルダ56に対するロックを解除し、ガイド部材58,59のガイド壁58a,59aに沿ってA方向へ摺動可能になる(図21(B)参照)。
【0087】
このように、スライド部材80,81は、係合部80h,81hがガイド部材58,59のガイド壁58a,59aの内側に変位してクランプ用凹部54に嵌合することでガイド壁58a,59aによる挿入方向への規制が解除されてA方向への摺動が可能になる。すなわち、スライド部材80,81を有するホルダ56に対する挿入方向への移動規制が解除される。
【0088】
そして、スライド部材80,81は、夫々トーションバネ82,83によって外側(係止解除方向)に付勢されているが、ホルダ56がクランプ位置から挿入方向に移動して装着位置に至る間は、係合部80h,81hがクランプ用凹部54に嵌合した状態でガイド部材58,59のガイド壁58a,59aの内側を摺接する。そのため、スライド部材80,81は、ホルダ56が初期位置から移動することにより係合部80h,81hが内側に変位してクランプ用凹部54に嵌合したクランプ状態に保持されている。
【0089】
これで、記録メディア46は、両側からスライド部材80,81によって挟持されるようにクランプされ、且つクランプ用凹部54が係合部80h,81hによって係止される。そのため、記録メディア46は、クランプ機構76,77のクランプ動作によりホルダ56に保持された状態となる。
【0090】
また、スライド部材80がクランプ位置に摺動すると、当接部80gの側面が検出用穴74qを介してメディア挿入検出センサ78に対向する。そのため、メディア挿入検出センサ78は、内蔵された発光素子からの検出光を当接部80gの側面に照射し、その反射光を受光素子で受光するとメディア挿入検出信号を出力する。そのため、制御回路72は、ホルダ駆動機構60のモータ86を起動させる。
【0091】
図14及び図15に示されるように、ホルダ駆動機構60のモータ86の回転駆動力は、ウォーム90、ウォームホイール91、複数の減速ギヤ92〜95、ピニオン98、ラック100に伝達される。そして、ラック100を有するホルダ56は、図25に示されるように、A方向に駆動される。ホルダ56に挿入された記録メディア46は、ホルダ56に保持された状態のまま装置内部に引き込まれる。
【0092】
図26に示されるように、ホルダ56が挿入方向に移動して装着位置に至ると、記録メディア46の挿入側端部46aが装着検出スイッチ70の切片を押圧してオンに切り替える。
【0093】
これにより、制御回路72は、ホルダ駆動機構60のモータ86の回転を停止させる。このようにホルダ56が装着位置に到着する過程で記録メディア46の挿入側端部46aに設けられたコネクタ50が基板66に設けられたメディア用コネクタ64に接続される。これにより、記録メディア46は、メディア用コネクタ64を介してデータの書き込み、あるいは読み込みが可能になる。
【0094】
ここで、上記のように装着された記録メディア46を排出するときのイジェクト動作について説明する。
イジェクト動作は、前面パネル16のイジェクト釦22が押圧操作されることで、イジェクトスイッチ73がオンになると、モータ86のロータ(図示せず)が逆方向に回転駆動されてホルダ56が排出方向(B方向)に移動させられて記録メディア46を挿入口20へ排出する。そして、ホルダ56が初期位置(図18に示す)に復帰すると共に、スライド部材80,81は、夫々トーションバネ82,83のバネ力により、クランプ解除位置に復帰する。
【0095】
これで、ホルダ56に挿入された記録メディア46をイジェクト方向に引き抜くことが可能になる。
【0096】
ここで、記録メディア46が間違った向きで挿入しようとした場合の第1、第2動作例について図27及び図28を参照して説明する。
【0097】
図27に示されるように、記録メディア46がクランプ用凹部54を有する側面を挿入側にして挿入しようとした場合、記録メディア46の奥行き寸法が幅寸法よりも小さいので、記録メディア46が横方向に移動可能な状態で挿入されることになる。
【0098】
例えば、記録メディア46が図27中一点鎖線で示すように側面を挿入側にしてホルダ56の左側の側板75bに沿うように挿入された第1動作例の場合、あるいは図23中破線で示すように記録メディア46を挿入口20に対して傾けた状態で左寄りに挿入した場合、記録メディア46の左側角部がスライド部材80の当接部80gに当接する。
【0099】
しかしながら、記録メディア46の右側角部は、スライド部材81の当接部81g及びメディア挿入検出部材61のメディア当接ピン67に当接せずに、メディア当接ピン67の内側を通過してしまう。そのため、メディア挿入検出部材61は、A方向に移動できず、規制部61bがスライド部材80の延出部80cに当接したままである。
【0100】
よって、スライド部材80,81は、係合部80h,81hがガイド部材58,59のガイド壁58a,59aの内側に変位できず、ガイド壁58a,59aにより挿入方向への規制が維持されている。そのため、ホルダ56は、スライド部材80,81による規制によって初期位置から挿入方向へ移動できない。
【0101】
さらに、メディア挿入検出部材61は、スライド部材80をクランプ動作できないように係止しているため、記録メディア46の左側角部がスライド部材80の当接部80gを押圧しても記録メディア46の挿入が阻止される。このことにより、記録メディア46は、間違った向きでホルダ56に挿入されることによる、ホルダの装着動作を防止できる。
【0102】
このとき、スライド部材80,81は、係合部80h,81hがガイド部材58,59のガイド壁58a,59aに形成された切欠58b,59bに係合しているため、ホルダ56は、スライド部材80,81によって初期位置にロックされている(図19(B)参照)。そのため、記録メディア46は、ホルダ56内部に突出する当接部75fに当接することにより装置内部への落下が防止される。
【0103】
図28に示されるように、記録メディア46が図28中一点鎖線で示すようにクランプ用凹部54が設けられた側面を挿入側にしてホルダ56の右側の側板75cに沿うように挿入しようとした場合、あるいは図28中破線で示すように挿入口20に対して記録メディア46を傾けた状態で右寄りに挿入した第2動作例の場合、記録メディア46の右側角部がメディア挿入検出部材61のメディア当接ピン67に当接する。
【0104】
そのため、メディア挿入検出部材61は、A方向に移動して規制部61bがスライド部材80の延出部80cから離間してスライド部材80に対する動作規制を解除する。
【0105】
しかしながら、記録メディア46の左側角部は、スライド部材80の当接部80gに当接せずに、当接部80gの内側を通過してしまう。そのため、メディア挿入検出部材61は、A方向に移動して、規制部61bがスライド部材80の延出部80cに対する動作規制を解除するもののスライド部材80を挿入方向に押圧できない。
【0106】
従って、スライド部材80,81は、係合部80h,81hがガイド部材58,59のガイド壁58a,59aの内側に変位できず、ガイド壁58a,59aにより挿入方向への規制が維持されている。そのため、ホルダ56は、スライド部材80,81による規制によって初期位置から挿入方向へ移動できない。
【0107】
このとき、スライド部材80,81は、係合部80h,81hがガイド部材58,59のガイド壁58a,59aに形成された切欠58b,59bに係合しているため、ホルダ56を初期位置にロックしている(図19(B)参照)。
【0108】
また、記録メディア46が図28中一点鎖線で示すようにクランプ用凹部54が設けられた側面を挿入側にして挿入した場合、挿入側端部46aがメディア当接ピン67に当接してメディア挿入検出部材61を挿入方向に移動させても、最終的には挿入側端部46aがホルダ56内に突出する当接部75fに当接してそれ以上の挿入操作が阻止される。
【0109】
尚、記録メディア46が幅寸法の小さい側面を挿入側端部として間違ってホルダ56に挿入された場合、右側のメディア当接ピン67及び左側のスライド部材80に当接せずに挿入されてしまう可能性がある。このような場合、ホルダ56は、前述したようにスライド部材80,81がクランプ動作をできないので、ガイド壁58a,59aにより挿入動作が規制されており、且つ記録メディア46は、クランプ用凹部54を有する側面が初期位置にロックされたホルダ56の当接部75fに当接して挿入が防止される。
【0110】
さらに、挿入口20が上面に位置するように記録メディア駆動装置10を縦置き状態に設置された場合、記録メディア46が幅寸法の小さい側面を挿入側端部として挿入されても、初期位置にロックされたホルダ56の当接部75fにより記録メディア46が取り出し不可となる位置へ落下することが防止される。
【0111】
よって、スライド部材80は、挿入方向に摺動できないため、記録メディア46の右側角部がメディア挿入検出部材61のメディア当接ピン67を押圧しても記録メディア46の挿入が阻止される。これにより、記録メディア46は、間違った向きでホルダ56に挿入されることが防止され、且つホルダ56の装着動作をも防止できる。
【0112】
尚、上記実施の形態では、記録メディア36または46を装着する場合を一例として挙げたが、これに限らず、他の形状の記録メディアを装着する装置にも適用できるのは勿論である。
【0113】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1記載の発明によれば、記録メディアが挿入される挿入口と、挿入口に挿入された記録メディアを収容するホルダと、ホルダを装着位置へ移動させるホルダ駆動手段と、ホルダに摺動可能に設けられ、記録メディアの一側角部近傍に当接するようにホルダ内に突出する第1の当接部と、記録メディアの他側で記録メディアに形成された凹部に嵌入し、ホルダに対して記録メディアをクランプするクランプ機構を規制する規制部とを有する誤挿入防止部材と、ホルダに摺動可能に設けられ、記録メディアの他側角部近傍に当接するようにホルダ内に突出する第2の当接部を有するスライド部材と、ホルダ内に突出するようにホルダと一体に設けられた第3の当接部とを備えたため、第1または第2の当接部の何れかに当接するように記録メディアが誤った向きで挿入された場合に誤挿入防止部材あるいはスライド部材が挿入方向に摺動せず記録メディアの挿入を阻止するものであり、大きさの異なる記録メディアがホルダに挿入される場合に小さい記録メディアが誤った向きで装着されることを防止でき、且つ、第3の当接部により記録メディアが装置内部へ落下することを防止することができる。
【0114】
また、請求項2記載の発明によれば、スライド部材が記録メディアをクランプするクランプ機構を構成しており、挿入方向への摺動動作が検出手段により検出されることでホルダ駆動手段を駆動させるため、大きさの異なる記録メディアがホルダに挿入される場合に小さい記録メディアが誤った向きでホルダに挿入されても記録メディアがクランプされないので、記録メディアの誤挿入を未然に防止することができる。
【0115】
また、請求項3記載の発明によれば、誤挿入防止部材に記ホルダが記録メディアが挿入される初期位置にあるときスライド部材の摺動動作を規制する規制部を設けたため、小さい記録メディアが誤った向きでホルダに挿入されてもスライド部材が摺動できないので、記録メディアが誤った向きで装着されることを防止できる。
【0116】
また、請求項4記載の発明によれば、記録メディアが異なる向きでホルダに挿入された場合に第1,第2の当接部が記録メディアが当接せずとも、第3の当接部が記録メディアに当接して記録メディアの挿入を阻止するため、記録メディアが誤った向きで挿入されることを防止でき、且つ装置内部への落下を未然に防止することができる。
【0117】
また、請求項5記載の発明によれば、誤挿入防止部材をメディア排出方向に付勢する付勢部材を設け、付勢部材が、クランプ機構によるクランプを解除された記録メディアを排出方向に押し出すため、記録メディアが誤った向きで挿入されることを未然に防止すると共に、記録メディアを排出方向に押し出してイジェクト動作をアシストすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる記録メディア駆動装置の一実施例を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は背面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図である。
【図2】2.5インチディスクの記録メディアの一例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
【図3】1.8インチディスクの記録メディアの一例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
【図4】カバー14を外した状態を示す平面図である。
【図5】(A)は前面パネル16を内側からみた背面図、(B)は蓋部材26の開閉動作を示す側面図である。
【図6】前面パネル16を外したシャーシ12の内部構造を示す縦断面図である。
【図7】ホルダ56の平面図である。
【図8】ホルダ56の正面図である。
【図9】ホルダ56の左側面図である。
【図10】ホルダ56の右側面図である。
【図11】メディア挿入検出部材61の構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図12】カバー14及び前面パネル16を外した状態の正面図である。
【図13】カバー14及び背面パネル18を外した状態の背面図である。
【図14】ホルダ56の左側に配置されたスライド部材80の構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は背面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は底面図である。
【図15】ホルダ駆動機構60を部分的に拡大して示す平面図である。
【図16】ホルダ駆動機構60を左側からみた側面図である。
【図17】開閉機構62を側方からみた側面図である。
【図18】スライド部材80,81の動作前の状態を示す平面図である。
【図19】スライド部材80,81の各突出部の係合関係を示す図であり、(A)はスライド部材80,81の各突出部(ハッチングで示す)のクランプ動作前の状態を示す平面図、(B)は要部を拡大して示す図である。
【図20】スライド部材80,81のクランプ動作後の状態を示す平面図である。
【図21】スライド部材80,81の各突出部の係合関係を示す図であり、(A)はスライド部材80,81の各突出部(ハッチングで示す)のクランプ動作後の状態を示す平面図、(B)は要部を拡大して示す図である。
【図22】メディア挿入開始状態を説明するための平面図である。
【図23】メディア挿入検出状態を説明するための平面図である。
【図24】メディアクランプ状態を説明するための平面図である。
【図25】ホルダ駆動状態を説明するための平面図である。
【図26】メディア装着完了状態を説明するための平面図である。
【図27】記録メディア46が間違った向きで挿入された場合の第1動作例を説明するための平面図である。
【図28】記録メディア46が間違った向きで挿入された場合の第2動作例を説明するための平面図である。
【符号の説明】
10 記録メディア駆動装置
12 シャーシ
14 カバー
16 前面パネル
18 後部パネル
20 挿入口
22 イジェクト釦
26 蓋部材
36 第1の記録メディア
46 第2の記録メディア
38,48 カートリッジ
40,50 コネクタ
42,52 ガイド溝
44,54 クランプ用凹部
56 ホルダ
57 メディア誤挿入防止機構
58,59 ガイド部材
60 ホルダ駆動機構
61 メディア挿入検出部材
62 開閉機構
63 コイルバネ
64 メディア用コネクタ
65 押え板
66 基板
67 メディア当接ピン
68 ホルダ検出スイッチ
70 装着検出スイッチ
72 制御回路
74,75 摺動部材
76,77 クランプ機構
78 メディア挿入検出センサ
80,81 スライド部材
86 モータ
88 伝達機構
96 減速ギヤ群
98 ピニオン
100 ラック

Claims (5)

  1. 記録メディアが挿入される挿入口と、
    該挿入口に挿入された前記記録メディアを収容するホルダと、
    該ホルダを装着位置へ移動させるホルダ駆動手段と、
    前記ホルダに摺動可能に設けられ、前記記録メディアの一側角部近傍に当接するように前記ホルダ内に突出する第1の当接部と、前記記録メディアの他側で前記記録メディアに形成された凹部に嵌入し、前記ホルダに対して前記記録メディアをクランプするクランプ機構を規制する規制部とを有する誤挿入防止部材と、
    前記ホルダに摺動可能に設けられ、前記記録メディアの他側角部近傍に当接するように前記ホルダ内に突出する第2の当接部を有するスライド部材と、
    前記ホルダ内に突出するように前記ホルダと一体に設けられた第3の当接部とを備えており、
    前記記録メディアが誤った向きで挿入された場合に前記誤挿入防止部材あるいは前記スライド部材が挿入方向に摺動せず前記記録メディアの挿入を阻止することを特徴とする記録メディア駆動装置。
  2. 前記スライド部材は、前記記録メディアをクランプするクランプ機構を構成しており、挿入方向への摺動動作が検出手段により検出されることで前記ホルダ駆動手段を駆動させることを特徴とする請求項1記載の記録メディア駆動装置。
  3. 前記誤挿入防止部材は、前記ホルダが前記記録メディアが挿入される初期位置にあるとき前記スライド部材の摺動動作を規制する規制部を有することを特徴とする請求項1記載の記録メディア駆動装置。
  4. 前記第3の当接部は、前記記録メディアが異なる向きで前記ホルダに挿入された場合に前記第1,第2の当接部が前記記録メディアが当接せずとも、前記記録メディアに当接して前記記録メディアの挿入を阻止することを特徴とする請求項1記載の記録メディア駆動装置。
  5. 前記誤挿入防止部材をメディア排出方向に付勢する付勢部材を設け、
    前記付勢部材は、前記クランプ機構によるクランプを解除された記録メディアを排出方向に押し出すことを特徴とする請求項1記載の記録メディア駆動装置。
JP2003142621A 2003-05-20 2003-05-20 記録メディア駆動装置 Expired - Fee Related JP4431666B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003142621A JP4431666B2 (ja) 2003-05-20 2003-05-20 記録メディア駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003142621A JP4431666B2 (ja) 2003-05-20 2003-05-20 記録メディア駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004348813A JP2004348813A (ja) 2004-12-09
JP4431666B2 true JP4431666B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=33530656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003142621A Expired - Fee Related JP4431666B2 (ja) 2003-05-20 2003-05-20 記録メディア駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4431666B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4834520B2 (ja) * 2006-11-10 2011-12-14 アルパイン株式会社 情報装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004348813A (ja) 2004-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0348765Y2 (ja)
TWI228706B (en) CD drivng device
JP5596481B2 (ja) ライブラリ装置
JP4431666B2 (ja) 記録メディア駆動装置
JP4446681B2 (ja) 記録メディア駆動装置
JP6860001B2 (ja) ディスク搬送装置
US6081494A (en) Disc recording and reproducing apparatus having a drive mechanism for loading and ejecting a disc cartridge
US5974017A (en) Disc cartridge loading and unloading apparatus
JP3610658B2 (ja) ディスク装置
JP4652672B2 (ja) 記録メディア駆動装置
JP4445214B2 (ja) 記録メディア駆動装置
JP3846593B2 (ja) ディスク装置
JP2004348289A (ja) 記録メディア駆動装置の収容装置
JPH04370563A (ja) ディスクチェンジャー装置
JP3846594B2 (ja) ディスク装置
JP4669746B2 (ja) 情報記憶媒体挿入機器
WO1994008339A1 (en) Disc cartridge container, and disc recorder and/or reproducer using this container
JP2004273115A (ja) ディスク装置
JP3699230B2 (ja) ディスク装置
JP4154355B2 (ja) ディスクの誤挿入防止機構
JP4052059B2 (ja) ディスクカートリッジ排出機構及び方法
JP4473191B2 (ja) 記録メディア駆動装置
JP2602458Y2 (ja) カートリッジ吸引機構
JP3453692B2 (ja) ディスク装置
JP4201084B2 (ja) 記録再生装置の蓋開閉装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090917

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091006

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20091105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20091203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140108

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees