JP2602458Y2 - カートリッジ吸引機構 - Google Patents

カートリッジ吸引機構

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JP2602458Y2
JP2602458Y2 JP1993055102U JP5510293U JP2602458Y2 JP 2602458 Y2 JP2602458 Y2 JP 2602458Y2 JP 1993055102 U JP1993055102 U JP 1993055102U JP 5510293 U JP5510293 U JP 5510293U JP 2602458 Y2 JP2602458 Y2 JP 2602458Y2
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秀哲 村松
敬人 半田
信洋 佐藤
修 桜井
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Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえば、カートリッ
ジの収納部に備えられる吸引機構に、カートリッジの溝
に係合する突出部を設けたカートリッジ吸引機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスク等の記録媒体の記録再生
をおこなうディスク装置は、様々なものが普及してい
る。とくに、複数枚のディスクを重層的に収納できるス
トッカーを備えたディスク装置は、ディスク交換を一枚
づつおこなわなくてよいので便利である。このようなデ
ィスク装置には、搬送用ローラ等を備えた搬送部が設け
られていて、この搬送部によってストッカーとターンテ
ーブル(ディスクの記録再生部)との間のディスク搬送
をおこなっている。しかし、このストッカーは箱型で、
その内部に数枚の仕切り板を設け、その仕切り板の間に
ディスクを収納するスペースを空けたものであるので、
搬送部の搬送ローラがストッカー内部にまで入ることは
できない。したがって、搬送ローラのみによってストッ
カー内部からディスクを引き出すことも、搬送ローラの
みによってディスクをストッカー内に完全に収納するこ
とも困難である。
【0003】そこで、従来からこのようなストッカーに
は、ターンテーブルから搬送されてきたディスクをスト
ッカー内部に引き入れるための吸引機構が設けられてい
て、この吸引機構によってストッカー内へのディスク収
納の完全を期している。このような従来の吸引機構をデ
ィスク装置に設けたものの一例を図面にしたがって以下
に説明する。なお、図中上を後方、図中下を前方とす
る。
【0004】すなわち、図11に示すように、ストッカ
ー1の各仕切り板1aの内部に、吸引機構が設けられて
いる。この吸引機構は、前後方向に延びた二本の細長の
アーム3およびこのアーム3を内側へ付勢する二本のコ
イルバネ4から成る。まず、アーム3は仕切り板1aの
左右に、軸部3を中心に回動可能に設けられている。こ
の軸部3aはアーム3aの後方端部に設けられ、ストッ
カー1の後方に位置している。また、アーム3の前方端
部には下方に突出したピン3bが設けられている。そし
て、二本のアーム3の内側にはコイルバネ4の一端部が
係合している。このコイルバネ4の反対側端部は、仕切
り板1aの後方中央部に係合していて、アーム3を内側
に付勢している。
【0005】以上のような従来例の作用は以下の通りで
ある。すなわち、ディスク挿入前は、アーム3はコイル
バネ4によって内側に付勢されているので、二本のアー
ム3の前方端部は内側に閉じている。次に、搬送部によ
ってディスク2が挿入されると、ディスク2の縁がピン
3bにあたる。そして、ディスク2がストッカー1の奥
へ進むにつれてピン3bがディスク2の円周に沿って外
側へ開かれ、コイルバネ4が延びる。さらに、ディスク
2挿入が進むと、ピン3bがディスク2の半周を越え
る。すると、コイルバネ4の付勢力により、ピン3bが
ディスク2の円周に沿って内側に閉じる。したがって、
ディスク2がストッカー1内部に収納される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような吸引機構には以下のような問題点があった。すな
わち、最近著しく普及しているフロッピーディスクやミ
ニディスクなどのカートリッジ内蔵型ディスクの場合、
カートリッジは、通常ケース状なので上記のようなディ
スク2の円周を利用した吸引機構では、吸引動作をスム
ーズにおこなうことができない。
【0007】この問題に対処するため、実願平4−82
017に示すようなカートリッジ吸引機構が提案されて
いる。この吸引機構は、ストッカー内にカートリッジ排
出方向、およびカートリッジ挿入方向にスライド移動可
能な吸引用の部材を設け、この部材の一部をカートリッ
ジの一部に係合させるものである。このような構成にす
れば、吸引用の部材を移動させることにより、カートリ
ッジを移動させることができる。具体的には、図12に
示すように、スライド移動可能に設けられた吸引部材W
に、板ばねXを取り付けたものである。この板ばねX
は、その一端が吸引部材Wの右側面に固定され、反対端
が自由になっている。そして、この反対端は、くの字形
に形成され、カートリッジYの溝Zに係脱可能な構成と
なっている。したがって、カートリッジYを搬送ローラ
2aによってストッカー内に挿入すると、板ばねXのく
の字の端部がカートリッジYの溝Zに係合するので、吸
引部材Wの移動とともにカートリッジYが移動する。
【0008】しかし、以上のような従来例によっても、
以下のような問題点は残る。すなわち、カートリッジ挿
入時には搬送ローラの駆動力が少なくて済むように、小
さい力で挿入でき、その後はカートリッジYが外れにく
いこと望ましい。しかし、板ばねXがカートリッジYを
保持する力は、くの字形の端部と固定された端部との間
がどの程度の力で湾曲するかによって定まるので、カー
トリッジ挿入時に必要な力とカートリッジ排出時に必要
な力は同じとなり、カートリッジ挿入時に必要な力のみ
を少なくすることができない。また、このような構造で
板ばねXを薄く形成して、より少ない力でカートリッジ
Yを挿入できるようにすると、カートリッジ装着後の板
ばねXによるカートリッジ把持が弱くなり、振動により
カートリッジYが外れたり、ガタ音が発生したりする。
【0009】本考案は、この様な課題を解決するために
提案されたものであり、その目的は、カートリッジ挿入
時に必要な力が少なくて済み、かつカートリッジ把持を
確実におこなうことができるカートリッジ吸引機構を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の考案は、係合用の溝を有するカー
トリッジを収納するための収納部に設けられ、前記カー
トリッジを収納部に収納する方向に吸引するカートリッ
ジ吸引機構において、 前記カートリッジ収納方向及び排
出方向に移動可能で、且つ前記カートリッジに当接可能
に設けられた吸引プレートと、 一端が前記吸引プレート
に固定され、他端に前記カートリッジの溝に係合可能な
突出部が設けられた板ばねと、 前記収納部に設けられ、
前記吸引プレートが前記カートリッジ収納方向に移動し
た時に、前記板ばねの前記突出部と反対側の側面に当接
可能な規制部と、を備えたことを特徴とする。
【0011】請求項2記載の考案は、請求項1記載のカ
ートリッジ吸引機構において、 前記板ばねに設けられた
隆起部と、 前記収納部に設けられ、前記吸引プレートが
前記カートリッジ収納方向に移動した時に、前記板ばね
の隆起部が摺動可能なガイド溝と、を備えたことを特徴
とする。
【0012】
【作用】以上の構成を有する本考案の作用は次の通りで
ある。すなわち、請求項1記載の考案では、カートリッ
ジをストッカーに挿入すると、カートリッジに吸引プレ
ートが当接する。この時、まず吸引プレートに固定され
た板ばねの突出部がカートリッジの側面に当接して板ば
ねの端部が開かれ、該突出部がカートリッジの反対側へ
退避される。そして、さらにカートリッジが挿入方向に
吸引されると、カートリッジに設けられた溝に前記突出
部が係合して、開かれた板ばねの端部が元に復帰する。
この状態で、吸引プレートをカートリッジ収納方向に移
動させると、カートリッジがストッカー内に収納され
る。
【0013】また、吸引プレートがカートリッジ収納方
向に移動すると、収納部に設けられた規制部が板ばねに
設けられた突出部と反対側の側面に当接して板ばねの開
きが防止される。よって、カートリッジの溝から板ばね
の突出部が外れにくくなる。請求項2記載の考案では、
吸引プレートがカートリッジ収納方向に移動すると、板
ばねに設けられた隆起部がガイド溝内を摺動する。よっ
て、板ばねの開きが規制され、カートリッジの溝から板
ばねの突出部が外れにくくなる。
【0014】
【実施例】本考案によるカートリッジ吸引機構を、カー
トリッジに内蔵されたディスクの記録再生をおこなうデ
ィスク装置に備えたものを一実施例として、図面にした
がって以下に説明する。まず、本実施例を備えたディス
ク装置の構成を説明する。すなわち、図1に示すよう
に、ディスク装置のシャーシ6は、箱状で、その一部に
カートリッジ7aを挿入可能な挿入口6aが設けられて
いる。シャーシ6内部における挿入口6側の底面に、タ
ーンテーブル等を備えた記録再生部8が設けられてい
る。この記録再生部8の上方には、搬送ローラ9とカー
トリッジ7aを収納可能なホルダ9aとから構成される
搬送部10が、上下にスライド移動可能に設けられてい
る。
【0015】また、挿入口6aと反対側のシャーシ6内
部には、ストッカー11が設けられている。このストッ
カー11には、複数枚の仕切り板11aがカートリッジ
7aを収納可能な隙間を設けて配設されている。そし
て、各仕切り板11aの下面(天井側の面)には、本実
施例によるカートリッジ吸引排出機構が設けられてい
る。
【0016】(1)実施例の構成 本実施例の構成を以下に説明する。本実施例は、カート
リッジ排出機構を兼ねている。なお、図2〜図12中下
を前方、上を後方とする。また、請求項1記載の収納部
はストッカー11とし、従来例と同一の部材は同一の符
号を付して、説明は省略する。すなわち、図2に示すよ
うに、ストッカー11の仕切り板11aは、中央にカー
トリッジ7aを収容可能なスペースが形成され、その右
に右側支持面12、左に左側支持面13が設けられてい
る。そして、内部にディスク7を収納した薄い箱型のカ
ートリッジ7aは、ストッカー11前方から挿入可能と
なっている。
【0017】右側支持面12には、前後に長いガイド孔
12aが設けられている。このガイド孔12aには、カ
ートリッジ7aの右側後方の角に当接するL字形の吸引
プレート14が、二つのガイドピン14aにより前後に
スライド移動可能に設けられている。そして、吸引プレ
ート14のガイドピン14aの間には、スライドピン1
4bが設けられている。
【0018】吸引プレート14の屈曲部分の外側面に
は、L字形の板ばね15が設けられている。この板ばね
15は、図3に示すように、その後端部分のみが吸引プ
レート14に固定された固定端部15aとなっている。
板ばね15の前端部分には、図4に示すように、凸形の
突出部15bが設けられている。この突出部15bは、
吸引プレート14に設けられた切り欠き部分から左方に
突出していて、吸引プレート14に当接するカートリッ
ジ7aの溝7bに係合するように形成されている。さら
に、図5に示すように、板ばね15の前後方向に延びた
部分の下部には、隆起部15cが設けられている。そし
て、吸引プレート14が後方に移動したときに、板ばね
15の隆起部15cが摺動するガイド溝(図示せず)が
対向する仕切り板11aに設けられている。
【0019】右側支持面12における吸引プレート14
の右側には、前後に長い略長方形状のスライドプレート
16が以下のように前後にスライド移動可能に設けられ
ている。すなわち、このスライドプレート16の前方と
後方には、前後に長いガイド穴16aが前後に一つずつ
設けられている。一方、右側支持面12には、前後に一
つずつガイドピン12bが固定され、このガイドピン1
2bがガイド穴16aに挿通している。スライドプレー
ト16におけるガイド穴16aの間には、スライドピン
16bが設けられていて、このスライドピン16bと前
方のガイドピン12bとには復帰ばね17の両端が係合
している。そして、吸引プレート14のスライドピン1
4bと、スライドプレート16のスライドピン16bに
は、ねじりコイルばねである反転ばね18の両端が係合
している。
【0020】さらに、右側支持面12の後部には、回動
リンク19が軸19aを中心に回動可能に設けられてい
る。この回動リンク19の一端に設けられたリンクピン
19bは、スライドプレート16の後端に設けられた切
欠部16cに係合している。また、回動リンク19の反
対端は、板ばね15を介して吸引プレート14を前方に
押圧する押圧部19cとなっている。そして、回動リン
ク19の軸19a近傍には、吸引プレート14が後方に
移動したときに板ばね15に当接する規制部19dが設
けられている。
【0021】一方、左側支持面13には、ガイドローラ
20および検出機構21が設けられている。ガイドロー
ラ20は、カートリッジ7aの左側面近傍に対応する位
置に、前後に二つ設けられている。そして、検出機構2
1はクランク状の回動プレート21a、検出スイッチ2
1b、引張りコイルばね21cによって構成されてい
る。回動プレート21aの一端は、左側支持面13に回
動可能に設けられ、その回動が引張りコイルばね21c
によって前方に付勢されている。回動プレート21aの
一端は、カートリッジ7a収納前は、検出スイッチ21
bのスイッチ部分を押圧している構成となっている。検
出スイッチ21bは、ストッカー11内にカートリッジ
が収納されているかどうかを検出するためのスイッチで
あり、ディスク装置の電子回路に接続されている。ま
た、回動プレート21aの反対端は、カートリッジ7a
の後方側面に当接可能に設けられている。
【0022】(2)実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例の作用は以下の通り
である。まず、カートリッジ7aを吸引する動作を説明
する。すなわち、ストッカー11内にカートリッジ7a
を収納していないときは、吸引プレート14のスライド
ピン14bは、スライドプレート16のスライドピン1
6bよりも前方にあり、反転ばね18の力は吸引プレー
ト14を前方に付勢する方向に働いているので、吸引プ
レート14は仕切り板11aの前方に位置している。
【0023】つぎに、搬送ローラ9によって搬送されて
きたカートリッジ7aが、ストッカー1の前方に入る
と、カートリッジ7aの後方は吸引プレート14の後方
の内側面に当接し、カートリッジ7aの右側面の溝7b
に突出部15aが係合する。このカートリッジ7aの溝
7bに突出部15aが係合する動作を以下に説明する。
まず、カートリッジ7aがストッカー11内に挿入され
ると、図6に示すように、突出部15aがカートリッジ
7aの側面に当接して板ばね15が後方に湾曲しながら
右側に開くので、突出部15aが退避する。続いてさら
にカートリッジ7aが後方に移動すると、図2に示すよ
うに、突出部15aが溝7bに係合し、板ばね15が元
に復帰する。
【0024】このように、カートリッジ7aが吸引プレ
ート14に装着されたとき、吸引プレート14のスライ
ドピン14bは、やや後方に移動するので、反転ばね1
8の両端が左右方向に並び、その付勢力は前後方向には
働かない。
【0025】さらに、搬送ローラ9によってカートリッ
ジ7aを後方に移動させると、図7に示すように、吸引
プレート14およびスライドピン14bがさらに後方に
スライド移動するので、スライドピン14bがスライド
プレート16のスライドピン16bよりも後方に来る。
したがって、反転ばね18の力が吸引プレート14を後
方に付勢する方向に働き、吸引プレート14の移動とと
もにカートリッジ7aは後方に移動する。その後さらに
カートリッジ7aは、図8に示すように、反転ばね18
の付勢力によって後方に移動して搬送ローラ9から離
れ、ストッカー13内に完全に収納される。このとき、
回動リンク19の規制部19dに、板ばね15の側面が
当接するので、板ばね15の開きが防止され、突出部1
5aの外れが防止される。また、板ばね15の隆起部1
5cが対向する仕切り板11aのガイド溝にはまるの
で、板ばね15の開きが防止され、突出部15aの外れ
が防止される。
【0026】以上のような吸引動作の最中に、カートリ
ッジ7aの左側面は、ガイドローラ20によって右方向
に付勢されながらガイドされる。また、回動プレート2
1aの一端がカートリッジ7aの後方側面により後方に
押圧されるので、回動プレート21aが引張りコイルば
ね21cの付勢力に抗して反時計周りに回動する。する
と、回動プレート21aの反対端が、検出スイッチ21
bのスイッチ部分への押圧を解除するので、検出スイッ
チ21bによりカートリッジ7aが収納されていること
が検出される。
【0027】次に、カートリッジ7aの排出動作を説明
する。すなわち、検出スイッチ21bによってカートリ
ッジ7aが収納されていることが検出されている仕切板
11aのうち、所望のカートリッジ7aが収納されてい
る仕切板11aに対応する位置に、搬送ローラ9を移動
させる。そして、スライドプレート16の前方を搬送部
側に設けられた操作プレートによって押圧する。
【0028】この操作プレートは、図示はしないが、デ
ィスク装置内におけるスライドプレート16の前端に対
向するように設けられた部材で、前後にスライド移動可
能に設けられている。
【0029】この操作プレートによってスライドプレー
ト16が後方に押圧されると、図9に示すように、スラ
イドプレート16が後方にスライド移動し、右側支持面
12に固定されたガイドピン12bと、スライドプレー
ト16のスライドピン16bとの間に設けられた復帰ば
ね17がのびる。また、スライドプレート16が後方に
移動すると、スライドプレート16の後方に形成された
切欠部16cに係合しているリンクピン19bが後方に
移動するので、回動リンク19が反時計回りに回動し、
押圧部19cが前方に移動する。したがって、押圧部1
9cによって吸引プレート14が前方に押圧されるの
で、カートリッジ7aも前方に移動する。さらに、操作
プレートによるスライドプレート16の押圧がすすむ
と、スライドプレート16が後方へ移動する。そして、
回動リンク19が回動して、吸引プレート14が前方に
移動する。すると、図10に示すように、吸引プレート
14のスライドピン14bが、スライドプレート16の
スライドピン16bの前方に来るので、反転ばね18の
力は吸引プレート14を前方に付勢する方向に働き、カ
ートリッジ7aの前方は挿入開始時の位置にまで出て、
搬送ローラ9によって搬送可能になる。この状態で搬送
ローラ9によって、カートリッジ7aを前方に移動させ
て、ストッカー内から引き出すと、突出部15bがカー
トリッジ7aの溝7bから外れてカートリッジ7aが排
出される。
【0030】以上のように、吸引プレート14が前方に
移動すると、スライドプレート16のスライドピン16
bと右側支持面12のガイドピン12bとの間に設けら
れた復帰ばね17の働きにより、スライドプレート16
が前方にスライド移動して、カートリッジ挿入開始時の
状態に復帰する。また、回動プレート21aは、引張り
コイルばね21cの付勢力によってカートリッジ挿入前
の位置に復帰するので、回動プレート21aの端部によ
って検出スイッチ21bのスイッチ部分が押圧され、カ
ートリッジ7aが収納されていないことが判断可能とな
る。
【0031】(3)実施例の効果 以上のような本実施例の効果は、以下の通りである。す
なわち、カートリッジ7a挿入時には、板ばね15は後
方に湾曲しながら右側に開くので、単に右側に湾曲する
よりも、少ない力で挿入できる。したがって、搬送ロー
ラ9の駆動力が少なくて済み、搬送ローラ9をストッカ
ー11に近接させて設ける必要がないので、搬送ローラ
9とストッカー11との接触事故を防止できる。逆に、
カートリッジ7aの溝7bに突出部15bが一旦係合し
た後、カートリッジを取り出す方向に力が加わった場合
には、前記突出部15bは前方に力が加わるので、板ば
ね15は右方向にのみに開かないと前記の係合は解除で
きない。すなわち、この場合、板ばね15の腕が実質的
に短くなるので、前記の係合を解除するに必要な力は、
係合をおこなうに必要な力よりも大となる。よって、カ
ートリッジ外れのおそれが少ない。
【0032】また、カートリッジ7aが吸引プレート1
4に装着され、ストッカー11内に収納された後には、
回動リンク19の規制部19dと、ガイド溝とによって
板ばね15の開きが防止されるので、突出部15bがカ
ートリッジ7aの溝Caから外れにくく、カートリッジ
7aを確実に把持できる。したがって、本実施例を車載
用のディスク装置に備えた場合でも、振動によってカー
トリッジ7aがストッカー11から飛び出したり、ガタ
音が発生したりすることを防止できる。
【0033】(4)その他の実施例 本考案は以上のような実施例に限定されるものではな
く、各部材の形状、寸法、位置等は適宜変更可能であ
る。たとえば、本実施例は、ストッカー11内の仕切板
11aの天井側に設けられているが、床側に設けてもよ
い。
【0034】
【考案の効果】以上述べたとおり、本考案によれば、L
字形の吸引プレートに設けたL字形の板ばねに、カート
リッジの溝に係合する突出部を設けるという単純な構成
によって、カートリッジ挿入時に必要な力が少なくて済
み、かつカートリッジ把持を確実におこなうことができ
るカートリッジ吸引機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるカートリッジ吸引機構
を備えたディスク装置を示す側面透視図。
【図2】本考案の一実施例によるカートリッジ吸引機構
のカートリッジ挿入開始時を示す平面図
【図3】図2の実施例における板ばねを示す拡大背面図
【図4】図2の実施例における板ばねを示す拡大平面図
【図5】図2の実施例における板ばねを示す拡大右側面
【図6】図2の実施例におけるカートリッジ挿入時の板
ばねの湾曲を示す拡大平面図
【図7】図2の実施例におけるカートリッジ挿入途中を
示す平面図
【図8】図2の実施例におけるカートリッジ収納状態を
示す平面図
【図9】図2の実施例におけるカートリッジ排出開始時
を示す平面図
【図10】図2の実施例におけるカートリッジ排出途中
を示す平面図
【図11】従来のディスク吸引機構を示す平面図
【図12】従来のカートリッジ吸引機構における板ばね
とカートリッジの溝との係合関係を示す平面図
【符号の説明】
1,11…ストッカー 1a,11a…仕切板 3…アーム 3a…軸部 3b…ピン 4…コイルばね 6…シャーシ 6a…挿入口 7…ディスク 7a…カートリッジ 7b…溝 8…記録再生部 9…搬送ローラ 9a…ホルダ 10…搬送部 12…右側支持面 12a…ガイド孔 12b…ガイドピン 13…左側支持面 14…吸引プレート 14a…ガイドピン 14b…スライドピン 15…板ばね 15a…固定端部 15b…突出部 15c…隆起部 16…スライドプレート 16a…ガイド穴 16b…スライドピン 16c…切欠部 19d…規制部 17…復帰ばね 18…反転ばね 19…回動リンク 19a…軸 19b…リンクピン 19c…押圧部 20…ガイドローラ 21…検出機構 21a…回動プレート 21b…検出スイッチ 21c…引張りコイルばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 桜井 修 東京都文京区白山5丁目35番2号 クラ リオン株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 17/22 - 17/30

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 係合用の溝を有するカートリッジを収納
    するための収納部に設けられ、前記カートリッジを収納
    部に収納する方向に吸引するカートリッジ吸引機構にお
    いて、前記カートリッジ収納方向及び排出方向に移動可能で、
    且つ前記カートリッジに当接可能に設けられた吸引プレ
    ートと、 一端が前記吸引プレートに固定され、他端に前記カート
    リッジの溝に係合可能な突出部が設けられた板ばねと、 前記収納部に設けられ、前記吸引プレートが前記カート
    リッジ収納方向に移動した時に、前記板ばねの前記突出
    部と反対側の側面に当接可能な規制部と、 を備えたことを特徴とするカートリッジ吸引機構。
  2. 【請求項2】 前記板ばねに設けられた隆起部と、 前記収納部に設けられ、前記吸引プレートが前記カート
    リッジ収納方向に移動した時に、前記板ばねの隆起部が
    摺動可能なガイド溝と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載のカートリッジ
    吸引機構。
JP1993055102U 1993-10-12 1993-10-12 カートリッジ吸引機構 Expired - Lifetime JP2602458Y2 (ja)

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