JP3824519B2 - ディスク装置 - Google Patents

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JP3824519B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はディスク装置に係り、特にトレーに装着されたディスクを高速回転させてディスクの記録面に記録された情報を読み取るよう構成されたディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばデータベースやソフトウエアなどの情報を記憶させる記憶媒体として、レーザ式ピックアップにより再生されるコンパクトディスクが使用されている。そのため、小型化されたノート型パソコン等にも組み込めるように、ノート型パソコンの筐体内に内蔵される内蔵形CD−ROMドライブ装置の開発が行われている。
【0003】
図14は従来のディスク装置としての内蔵形CD−ROMドライブ装置の一例を示す平面図である。
【0004】
この種の装置では、ディスク(図示せず)を装着されたトレー1が前後方向(A,B方向)に摺動自在に設けられており、手動操作によりトレー1を摺動させる構成となっている。また、トレー1の開口1aの下側には、ディスクをクランプしてスピンドルモータ(図示せず)に回転駆動されるターンテーブル2、及びディスクに記録された情報を光学的に検出するピックアップ部3が取り付けられている。
【0005】
従来の装置に組み込まれたイジェクト機構は、トレー1の前面ベゼル1bに設けられたイジェクト釦4の押圧操作によりイジェクト動作する構成であり、トレー1が装着されているときはトレー1の下面に支持された係止レバー5がシャーシ10上に設けられたピン6に係止される構成となっている。
【0006】
この係止レバー5は、L字状に形成され、一端にピン6を係止する鉤状の係止部5aを有し、他端にイジェクト釦4に当接する当接部5bを有する。また、係止レバー5は、軸5cにより回動自在に支持され、コイルバネ7により時計方向、すなわちピン6を係止する方向に附勢されている。
【0007】
さらに、トレー1の後部には、トレー1をA方向に押圧する押圧機構が設けられている。この押圧機構は、トレー1を引き出しやすくするためにトレー1をA方向に所定距離だけ移動させるものであり、トレー1の下面に突出する突部1cに摺動自在に取り付けられた押圧レバー8がコイルバネ9によりB方向に附勢される構成となっている。
【0008】
そして、押圧機構は、トレー1を装置内に装着させる過程で押圧レバー8の端部8aがシャーシ10の後部内壁10aに当接するため、トレー1の装着動作によりトレー1の後方に突出する端部8aの突出長さ分だけコイルバネ9が相対的に引っ張られることになる。
【0009】
図15に示されるように、イジェクト釦4が押圧操作されると、係止レバー5が係止解除方向(反時計方向)に回動してトレー1の下方のシャーシ10側に植設されたピン6の係止を解除する。このように、イジェクト釦4の押圧操作により係止レバー5が係止解除動作すると、コイルバネ9に附勢された押圧レバー8がシャーシ10の後部内壁10aを押圧しているため、その反力によりトレー1はイジェクト方向(A方向)に押し出される。
【0010】
図16に示されるように、上記イジェクト動作によりトレー1は、前面ベゼル1bがシャーシ10から所定距離Lだけ離間し、トレー1を引き出すことができる程度まで押し出される。その後、操作者はトレー1を装着されたディスクが露出する所定のディスク交換位置に引き出してディスク交換を行う。
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成された従来の内蔵形CD−ROMドライブ装置では、イジェクト釦4が押圧操作されると、ディスク駆動用のスピンドルモータへの電源供給を停止するが、ターンテーブル及びモータの回転子が慣性により回転している。そのため、従来の装置では、ディスク駆動用のスピンドルモータを逆起電力により制動してディスクが載置されたターンテーブルを停止させるようにしていた。そして、ディスクは慣性による回転を停止された状態でイジェクトされる。
【0011】
しかしながら、内蔵形CD−ROMドライブ装置においては、情報の読み込み速度を高めるため、ディスクの回転速度を6倍または8倍に増速することが進められている。このようにディスクの回転速度を6倍または8倍にした場合、イジェクト時にディスクが停止するまでの時間が長くなる。そのため、ディスクに記録された情報の読み込みが終了した後、イジェクト釦4を押圧操作すると、ディスクが停止する前にトレー1がイジェクト方向に移動されるため、慣性により回転したままディスクがイジェクトされてしまうといった問題が生ずる。
そこで、本発明は上記課題を解決したディスク装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は以下のような特徴を有する。
【0013】
本発明は、シャーシと、
記録媒体としてのディスクを保持して回転するディスク保持回転手段、及び該ディスクに記憶された情報を読み取る読み取りヘッドが設けられたトレーと、
該トレーの両側面に摺動自在に係合するスライドレールと、前記シャーシに一体的に設けられ前記スライドレールを摺動自在に保持するガイド部を有し、前記トレーをディスクに記憶された情報を読み取る装着位置とディスクを交換する交換位置との間を移動自在に支持する一対のトレーガイド機構と、
を備えており、
前記シャーシに、装着位置に位置した前記トレー及び前記ガイド機構を収容する収容部と、該収容部より前記ディスク側に折曲され、前記トレーガイド機構の外側にはみ出たディスクに近接対向する拡張部とを形成し、
前記トレーの一方の側面が前記シャーシの収容部の内壁に対向し、前記トレーの他方の側面が前記シャーシの拡張部より内側に位置するように前記トレーを形成し、
前記一対のトレーガイド機構の一方が前記収容部の内壁と前記トレーの側面との間に配置され、前記一対のトレーガイド機構の他方が前記ディスク保持回転手段と前記ディスクの外周との間の略中間位置に配置されるように前記トレーガイド機構を形成し、
前記シャーシの前記拡張部に、前記トレーが装着位置に位置したときに前記ディスクから離間し、前記トレーが装着位置から交換位置に移動する過程で前記ディスクの前記トレーガイド機構から外側にはみ出た部位の外周に接触する制動部材を設けてなり、
前記ディスクは、前記ディスク保持回転手段に保持された状態で前記トレーが装着位置から交換位置へと移動するときに、前記トレーガイド機構からはみ出た部位の外周が前記シャーシの前記拡張部に設けられた前記制動部材に接触して制動されることを特徴とするものである。
【0014】
従って、本発明によれば、ディスクがディスク保持回転手段に保持された状態でトレーが装着位置から交換位置へと移動するときに、トレーガイド機構からはみ出た部位の外周がシャーシの拡張部に設けられた制動部材に接触して制動されるため、ディスクに記録された情報を高速で読み取るためにディスクが高速回転で駆動されていてもディスクを停止させた状態でイジェクトすることができる。さらに、一対のトレーガイド機構のうち、夫々がシャーシの収容部に収容され、一方が収容部の内壁とトレーの側面との間に配置され、他方がディスク保持回転手段とディスクの外周との間の略中間位置に配置されるため、制動部材をトレー及びトレーガイド機構に接近した位置で非接触となるように上下方向に離間させるものよりも制動部材をディスク外周に接触するように制動部材をトレー及びトレーガイド機構からディスク半径方向に離間させることで、装置の薄型化を図れると共に、制動部材がトレーに接触することを確実に防止できる。
【0015】
図1は本発明になるディスク装置の前提例としてのCD−ROMドライブ装置の外観を示す。
【0016】
CD−ROMドライブ装置11(以下「装置」と称する)は、ノート型パソコン(図示せず)の筐体に内蔵される内蔵形の装置である。
【0017】
この装置11は、記録媒体としてのディスクD(一点鎖線で示す)を向かい入れるためのトレー12が前後方向(A,B方向)に摺動自在に設けられている。トレー12は、ディスク装着時にはB方向に摺動して装置11内に収納された状態で係止される。また、トレー12の前面ベゼル15には、横方向に延在する長方形の取付孔15aが設けられている。
【0018】
14はイジェクト操作用つまみで、トレー12の前面ベゼル15の取付孔15aに沿って摺動自在に取り付けられている。このイジェクト操作用つまみ14は、通常D方向に附勢されており、トレー12をイジェクトする際にC方向に摺動操作される。
【0019】
イジェクト操作用つまみ14は、摺動操作される構成であるので、例えば操作者がノート型パソコンのキーボード(図示せず)を操作する際に誤ってイジェクト操作用つまみ14に触れたとしてもイジェクト操作用つまみ14をC方向に摺動させることはできず、トレー12をイジェクトすることはできない。
【0020】
トレー12の上方を覆う天板19の前側下面には、イジェクト動作時にディスクDのレーベル側上面(非記録面)に摺接してディスクDを制動する一対の制動部材13(破線で示す)が設けられている。この制動部材13は、例えばフエルト又はスポンジ等の柔らかい材質のものが使用されており、ディスクDA の表面を傷つけることはない。また、制動部材13は、ディスクDA のイジェクト方向(A方向)と直交する左右方向(C,D方向)に延在するように形成されており、ディスクDを制動するのに十分な接触面積が確保されている。
【0021】
そして、後述するようにイジェクト操作用つまみ14をC方向に摺動させてトレー12がA方向にイジェクトされ、操作者がトレー12の前面ベゼル15をA方向に引くことにより、ディスクDの上面が一対の制動部材13に摺接する。そのため、トレー12のイジェクト動作過程でディスクDの回転が制動部材13との摩擦により制動され、ディスクDは停止した状態でトレー12と共にディスク交換位置に引き出される。
【0022】
図2はCD−ROMドライブ装置11の構成を示す分解斜視図である。
【0023】
CD−ROMドライブ装置11は、上記トレー12と、トレー12の下面に固定された駆動ユニット16と、トレー12の摺動動作をガイドするトレーガイド機構17と、トレー12を支持するシャーシ18と、装着されたトレー12の上方を覆うようにシャーシ18に固定される天板19とよりなる。この天板19の前側下面には、イジェクト動作時にディスクDの上面に摺接する一対の制動部材13(破線で示す)が固着されている。
【0024】
トレー12は、ディスク(図示せず)の一部がトレー12からはみ出るようにディスク外径よりも横幅寸法が小さくなるように形成されており、手動操作によりA,B方向に摺動してディスク交換位置又はディスク装着位置に至る。そのため、装置11には、トレー12をA,B方向に駆動するための駆動機構(モータ及び伝達機構等よりなる)が設けられてなく、その分部品点数が減少しているため、小型化及び薄型化が図られている。
【0025】
また、トレー12の下面前部には、イジェクト操作用つまみ14のスライド操作により動作するイジェクト機構20が設けられ、トレー12の下面後部には、トレー12をイジェクト方向(A方向)に押圧する押圧機構21が設けられている。
【0026】
上記駆動ユニット16は、トレー12の下面に固定されるベース22と、ベース22に取り付けられたピックアップ部23と、ピックアップ部23をディスク半径方向に移動させるピックアップ駆動部24と、スピンドルモータ25により回転駆動されるターンテーブル26と、ピックアップ部23とスピンドルモータ25の基板27とを接続するフレキシブル配線板28とよりなる。
【0027】
トレーガイド機構17は、上記トレー12の両側面に設けられた係合部29,30に摺動自在に係合するスライドレール31,32と、シャーシ18の側面内壁に固定されスライドレール31,32を摺動自在に保持するガイド部材33,34とを有する。
【0028】
このトレーガイド機構17は、トレー12がA方向に引き出されると共にスライドレール31,32も同方向にスライドする。そのため、イジェクト操作により引き出されたトレー12は、スライドレール31,32を介してガイド部材33,34に保持されながらイジェクト位置に摺動する。
【0029】
図3はトレー12が装着位置に係止された状態のイジェクト機構20及び、押圧機構21を示す平面図である。
【0030】
ディスクDがターンテーブル26にクランプされた後、トレー12が装着位置に移動すると、装置内の装着位置に係止される。その際、ディスクDは一対の制動部材13を通過して装着位置に至る。しかしながら、ディスクDが装着位置にあるときは一対の制動部材13から離間しており、一対の制動部材13はピックアップ部23の読み取り動作を妨げることはない。
【0031】
本実施例の装置11に組み込まれたイジェクト機構20は、トレー12の前面ベゼル15に設けられたイジェクト操作用つまみ14のスライド操作によりイジェクト動作する構成であり、トレー12の下面に設けられC,D方向に摺動自在に支持された係止部材41と、係止部材41をD方向に附勢するコイルバネ42と、シャーシ18に植設されたピン43とよりなる。
【0032】
係止部材41は、イジェクト操作用つまみ14が連結される連結部41aと、トレー12の下面に突出する一対の突部44に係合して摺動方向(C,D方向)を規制される摺動孔41bと、ピン43に係止される鉤状の係止部41cと、コイルバネ42の一端が掛止されるバネ掛止部41dとを有する。尚、コイルバネ42の他端は、シャーシ18上に起立するバネ掛止部45に掛止されている。
【0033】
そのため、係止部材41は、トレー12の移動方向(A,B方向)と直交するC,D方向に摺動可能に支持されており、コイルバネ42のバネ力により係止部41cがピン43に係止される位置に保持されている。よって、イジェクト操作用つまみ14がC方向にスライド操作されると、係止部材41は同方向に摺動して係止部41cがピン43から離間する係止解除位置に至る。
【0034】
従って、イジェクト機構20は、トレー12が装置内に装着されているときはトレー12の下面に支持された係止部材41の係止部41cがシャーシ18上に設けられたピン43に係止されることによりトレー12を装着位置に係止することができる。
【0035】
また、トレー12をイジェクト方向(A方向)に押圧する押圧機構21は、トレー12をディスク交換位置に引き出しやすくするためにトレー12をA方向に所定距離だけ移動させるものである。この押圧機構21は、トレー12の下面に突出する一対の突部46に摺動自在に取り付けられた押圧レバー47がコイルバネ48によりB方向に附勢される構成となっている。
【0036】
尚、コイルバネ48は、一端が押圧レバー47の前側端部のバネ掛止部47bに掛止され、他端がトレー12の下面に設けられたバネ掛止ピン49に掛止されている。そして、コイルバネ48は、イジェクト操作用つまみ14及び係止部材41のスライド方向であるC,D方向と直交するA方向にトレー12を押圧するように設けられている。そのため、イジェクト操作用つまみ14及び係止部材41は、コイルバネ48のバネ力によりスライドできないように取り付けられている。
【0037】
そして、押圧機構21は、トレー12が装置内に装着される過程で押圧レバー47の後側の端部47aがシャーシ18の後部内壁18aに当接するため、トレー12の装着動作によりトレー12の後方に突出する端部47aの突出長さ分だけコイルバネ48が相対的に引っ張られることになる。そのため、トレー12が装置内に装着された状態では、押圧レバー47はコイルバネ48のバネ力によりシャーシ18の後部内壁18aを押圧し、その反力によりトレー12をイジェクト方向(A方向)に押圧している。
【0038】
ここで、上記イジェクト機構20及び押圧機構21の動作を説明する。図4はイジェクト操作用つまみ14がスライド操作された状態を示す平面図であり、図5はトレー12がイジェクト方向に押し出された状態を示す平面図ある。
【0039】
図4に示されるように、イジェクト操作用つまみ14がC方向にスライド操作されると、係止部材41も同方向にスライドして鉤状の係止部41cがシャーシ18に植設されたピン43から離間して係止を解除する。
【0040】
このように、イジェクト操作用つまみ14のスライド操作により係止部材41が係止解除動作すると、押圧機構21の押圧レバー47がコイルバネ48のバネ力によりシャーシ18の後部内壁18aを押圧しているため、その反力によりトレー12はイジェクト方向(A方向)に押し出される。
【0041】
上記イジェクト動作によりトレー12は、前面ベゼル15がシャーシ10から所定距離Lだけ離間した位置に摺動する。これにより、トレー12は、操作者が引き出すことができる程度まで押し出される。このとき、ディスクDは、まだ天板19の下面に設けられた一対の制動部材13に摺接していない。
【0042】
図5に示されるように、イジェクト操作用つまみ14から手を離すと、イジェクト操作用つまみ14及び係止部材41は、コイルバネ42のバネ力によりD方向に復帰する。そのため、ディスク交換後にトレー12の前面ベゼル15がB方向に押圧操作された場合、係止部材41の鉤状の係止部41cの傾斜部分がシャーシ18上に設けられたピン43に摺接してC方向に摺動し、傾斜部分がピン43を通過すると再びD方向に復帰することができる。
【0043】
図6はトレー12が引き出される過程を示す平面図、図7は図6中VII-VII 線に沿う縦断面図、図8はトレー12がディスク交換位置まで引き出された状態を示す平面図である。
【0044】
図6に示されるように、上記イジェクト操作の後、操作者はシャーシ18より突出した前面ベゼル15を把持してA方向に引くことにより、トレー12が両側を支持するスライドレール31,32の摺動動作と共にスライドレール31,32を介してガイド部材33,34に保持されながら摺動する。
【0045】
図7に示されるように、トレー12の摺動動作によりディスクDは、天板19の下面に設けられた一対の制動部材13に摺接する。そのため、慣性により回転していたディスクDは、その上面が一対の制動部材13に摺接することにより制動される。そして、ディスクDは、一対の制動部材13との摩擦により回転が停止した状態となる。
【0046】
図8に示されるように、トレー12がターンテーブル26上に装着されたディスク全体が露出するディスク交換位置に至ると共に、一対の制動部材13を通過したディスクDが回転を停止された状態でイジェクトされる。これで、トレー12に装着されたディスクDを容易に取り外すことができ、ディスク交換が行える。
【0047】
また、ディスク交換後は、トレー12の前面ベゼル15をB方向に押圧操作することにより、係止部材41の鉤状の係止部41cの傾斜部分がシャーシ18上に設けられたピン43に摺接してC方向に摺動し、傾斜部分がピン43を通過すると再びD方向に復帰するため、係止部材41の係止部41cがピン43に係止される。そのため、トレー12は図3に示す元の装着位置に復帰すると共に、当該装着位置に係止される。
【0048】
図9は本発明の一実施例を示す斜視図、図10はトレーが装着位置に係止された状態を示す平面図である。
【0049】
シャーシ18の右側に延在する延在部18b(拡張部)に起立する側面18cの内側には、イジェクト動作時にディスクDの外周に摺接する制動部材51が固着されている。この制動部材51は、例えばフエルト又はスポンジ等の柔らかい材質のものが使用されており、ディスクDの外周を傷つけることはない。
【0050】
また、制動部材51は、トレー12が装置内に装着されているとき、ディスクDの外周から離間する位置に設けられており、ピックアップ部23の読み取り動作及びトレーガイド機構17の動作を妨げることはない。
【0051】
図11はトレー12のイジェクト動作を説明するための平面図、図12は図11中VII-VII線に沿う縦断面図、図13はディスクDの外周が制動部材51に摺接した状態を示す平面図である。
【0052】
図11に示されるように、イジェクト操作用つまみ14がC方向にスライド操作されると、係止部材41の係止部41cがシャーシ18に植設されたピン43から離間して係止を解除する。そして、係止部材41が係止解除動作すると、押圧機構21の押圧レバー47がコイルバネ48のバネ力によりシャーシ18の後部内壁18aを押圧しているため、その反力によりトレー12はイジェクト方向(A方向)に押し出される。
【0053】
上記イジェクト動作によりトレー12は、前面ベゼル15がシャーシ10から所定距離Lだけ離間した位置に摺動する。これにより、トレー12は、操作者が引き出すことができる程度まで押し出される。
【0054】
このように、図11及び図12に示されるように、トレー12が装置内の装着位置からイジェクト位置にイジェクトされると、ディスクDは外周がシャーシ18の側面18c内側に設けられた制動部材51に摺接する。そのため、慣性により回転していたディスクDは、その外周が制動部材51に摺接することにより制動される。そして、ディスクDは、制動部材51との摩擦により回転が停止した状態となる。
【0055】
本実施例では、制動部材51がディスクDの外周に摺接するため、上記前提例のようにディスクDの上面に摺接させる構成よりも、制動トルクが大きくなり、高速回転するディスクDでも短時間で回転を停止させることができる。
【0056】
図13に示されるように、イジェクト操作用つまみ14から手を離すと、イジェクト操作用つまみ14及び係止部材41は、コイルバネ42のバネ力によりD方向に復帰する。そのため、ディスク交換後にトレー12の前面ベゼル15がB方向に押圧操作された場合、係止部材41の鉤状の係止部41cの傾斜部分がシャーシ18上に設けられたピン43に摺接してC方向に摺動し、傾斜部分がピン43を通過すると再びD方向に復帰することができる。
【0057】
上記イジェクト操作の後、操作者はシャーシ18より突出した前面ベゼル15を把持してA方向に引くことにより、トレー12が両側を支持するスライドレール31,32の摺動動作と共にスライドレール31,32を介してガイド部材33,34に保持されながら摺動する。
【0058】
トレー12がターンテーブル26上に装着されたディスク全体が露出するディスク交換位置に至ると共に、制動部材51を通過したディスクDA が回転を停止された状態でイジェクトされる。これで、トレー12に装着されたディスクDA を容易に取り外すことができ、ディスク交換が行える。
【0059】
また、ディスク交換後は、トレー12の前面ベゼル15をB方向に押圧操作することにより、係止部材41の鉤状の係止部41cの傾斜部分がシャーシ18上に設けられたピン43に摺接してC方向に摺動し、傾斜部分がピン43を通過すると再びD方向に復帰するため、係止部材41の係止部41cがピン43に係止される。そのため、トレー12は図10に示す元の装着位置に復帰すると共に、当該装着位置に係止される。
【0060】
このようにトレー12を装置内に装着する場合、トレー12がB方向に摺動すると共にディスクDの外周が制動部材51に摺接する。その際、ディスクDはトレー12の装着動作と共に制動部材51を乗り越えるように回動することができるので、トレー12に作用する負荷が軽減される。そのため、上記前提例のように制動部材をディスクDの上面に摺接させる構成よりも、トレー12の装着操作が容易に行える。
尚、本発明は、上記実施例のようなCD−ROMドライブ装置に限らず、他のディスク状記録媒体、例えば、CD、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスクの場合にも、同様に適用される。
【0061】
また、本発明のディスク装置は、ノート形パソコンの筐体内に収納される構成を一例として説明したが、これに限らず、デスクトップ形パソコン等の他の電子機器は勿論、電子機器とは別体の外部機器として使用される構成の装置にも適用できる。
【0062】
また、上記実施例では、トレーが手動操作により移動したが、これに限らず、本発明がモータ等の駆動手段によりトレーを移動させる構成の装置にも適用できるのは勿論である。
【0063】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、ディスクがディスク保持回転手段に保持された状態でトレーが装着位置から交換位置へと移動するときに、トレーガイド機構からはみ出た部位の外周がシャーシの拡張部に設けられた制動部材に接触して制動されるため、ディスクに記録された情報を高速で読み取るためにディスクが高速回転で駆動されていてもディスクを停止させた状態でイジェクトすることができる。さらに、一対のトレーガイド機構のうち、夫々がシャーシの収容部に収容され、一方が収容部の内壁とトレーの側面との間に配置され、他方がディスク保持回転手段とディスクの外周との間の略中間位置に配置されるため、制動部材をトレー及びトレーガイド機構に接近した位置で非接触となるように上下方向に離間させるものよりも制動部材をディスク外周に接触するように制動部材をトレー及びトレーガイド機構からディスク半径方向に離間させることで、装置の薄型化を図れると共に、制動部材がトレーに接触することを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるディスク装置の前提例が適用されたCD−ROMドライブ装置の斜視図である。
【図2】CD−ROMドライブ装置の分解斜視図である。
【図3】トレーが装置内に装着された状態の平面図である。
【図4】イジェクト操作による動作を説明するための平面図である。
【図5】イジェクト操作後のイジェクト操作用つまみが復帰された状態の平面図である。
【図6】トレーが引き出される過程を示す平面図である。
【図7】図6中VII-VII線に沿う縦断面図である。
【図8】トレーがディスク交換位置まで引き出された状態を示す平面図である。
【図9】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図10】トレーが装着位置に係止された状態を示す平面図である。
【図11】トレーのイジェクト動作を説明するための平面図である。
【図12】図11中VII-VII線に沿う縦断面図である。
【図13】ディスクDの外周が制動部材に摺接した状態を示す平面図である。
【図14】従来の内蔵形CD−ROMドライブ装置の一例を示す平面図である。
【図15】従来のイジェクト機構のイジェクト動作を説明するための平面図である。
【図16】図15に続いて従来のイジェクト機構のイジェクト動作を説明するための平面図である。
【符号の説明】
11 CD−ROMドライブ装置
12 トレー
13,51 制動部材
14 イジェクト操作用つまみ
15 前面ベゼル
16 駆動ユニット
17 トレーガイド機構
18 シャーシ
19 天板
20 イジェクト機構
21 押圧機構
22 ベース
23 ピックアップ部
24 ピックアップ駆動部
25 スピンドルモータ
26 ターンテーブル
31,32 スライドレール
33,34 ガイド部材
41 係止部材
42 コイルバネ
43 ピン
47 押圧レバー
48 コイルバネ

Claims (1)

  1. シャーシと、
    記録媒体としてのディスクを保持して回転するディスク保持回転手段、及び該ディスクに記憶された情報を読み取る読み取りヘッドが設けられたトレーと、
    該トレーの両側面に摺動自在に係合するスライドレールと、前記シャーシに一体的に設けられ前記スライドレールを摺動自在に保持するガイド部を有し、前記トレーをディスクに記憶された情報を読み取る装着位置とディスクを交換する交換位置との間を移動自在に支持する一対のトレーガイド機構と、
    を備えており、
    前記シャーシに、装着位置に位置した前記トレー及び前記ガイド機構を収容する収容部と、該収容部より前記ディスク側に折曲され、前記トレーガイド機構の外側にはみ出たディスクに近接対向する拡張部とを形成し、
    前記トレーの一方の側面が前記シャーシの収容部の内壁に対向し、前記トレーの他方の側面が前記シャーシの拡張部より内側に位置するように前記トレーを形成し、
    前記一対のトレーガイド機構の一方が前記収容部の内壁と前記トレーの側面との間に配置され、前記一対のトレーガイド機構の他方が前記ディスク保持回転手段と前記ディスクの外周との間の略中間位置に配置されるように前記トレーガイド機構を形成し、
    前記シャーシの前記拡張部に、前記トレーが装着位置に位置したときに前記ディスクから離間し、前記トレーが装着位置から交換位置に移動する過程で前記ディスクの前記トレーガイド機構から外側にはみ出た部位の外周に接触する制動部材を設けてなり、
    前記ディスクは、前記ディスク保持回転手段に保持された状態で前記トレーが装着位置から交換位置へと移動するときに、前記トレーガイド機構からはみ出た部位の外周が前記シャーシの前記拡張部に設けられた前記制動部材に接触して制動されることを特徴とするディスク装置。
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