JP4027633B2 - 回転部材支持装置およびディスク再生装置 - Google Patents

回転部材支持装置およびディスク再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転部材支持装置およびこの回転部材支持装置を用いたディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば直径12cmのディスクと直径8cmのディスクの両方を再生可能なディスク再生装置の場合、大径の12cmディスクを中心に設計され、小径の8cmディスクを使用する場合は、専用のアダプタに8cmディスクをセットし、そのアダプタを装置内に挿入して再生を行っていた。このようなアダプタを使用する方法は、アダプタを保管する必要があり、アダプタがなくては8cmディスクを再生できないばかりか、アダプタに8cmディスクを装着するのに手間がかかるという問題があった。そこで、この問題を解決するために、小径ディスクのためのアダプタを必要とすることなく、大径と小径のディスクの両方を再生可能なディスク再生装置が提案された。このディスク再生装置は、装置内に挿入された小径ディスクを再生位置に位置決めする回転部材であるロックピンを備えており、このロックピンは、装置内に大径ディスクが挿入されてきた場合には大径ディスクの進路の邪魔になるので、大径ディスクが挿入された場合にはロックを解除されて、大径ディスクの外周縁に押されて倒伏するようになっている。このロックピンのロックと解除の使い分けにより、大径ディスクも小径ディスクと同じ再生位置に位置決めするための機構がディスク検出機構である。
【0003】
大径ディスクと小径ディスクの両方を再生可能な車載用のディスク再生装置の場合は、再生時に車両からの振動を吸収するために、ディスク再生機構がオイルダンパとばねにより支持されたサスペンションシャーシに組み込まれている。実際のディスク再生装置は、アッパシャーシとロアシャーシとサスペンションシャーシとからなるシャーシ機構と、ディスクを装置内の挿入/排出位置と再生位置の間で搬送するディスク搬送機構と、挿入されたディスクが大径ディスクの場合は、挿入された小径ディスクを位置決めするためのロックピンのロックを解除して大径ディスクの外周によってロックピンを倒伏させるロック手段を有するディスク検出機構と、このディスク検出機構に連動してサスペンションシャーシのロアシャーシに対するロックまたはロック解除を行うサスペンションロック機構と、上記サスペンションシャーシに設けられて、再生位置に搬送されたディスクをターンテーブル上にクランプするディスククランパ機構およびクランプされたデイスクを再生するディスク再生機構とを備えている。この構成により、大径ディスクでも小径ディスクでも、単に装置内にディスクを挿入するだけで再生が可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ディスク再生装置においては、車載用ディスク再生装置のように、取り付けスペースが限定されているようなディスク再生装置の場合には、装置の一層の薄型化が要求され、しかも薄型化によって組付作業が難しくなるのを防がなければならない。本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたもので、薄型化が可能で組付作業が簡単な回転部材支持装置およびこの回転部材支持装置を用いたディスク再生装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の回転部材支持装置は、両端部の回転軸と中央部に設けられて前記回転軸よりも大径の回転体と前記回転体から直角方向に突出する作動軸と前記回転軸の一方に半径方向に突出する係止突起を有する回転部材と、前記回転部材の回転軸をそれぞれ回動可能に支持する軸受部を有するプレート部材と、前記回転部材を覆って前記プレート部材に摺動可能に設けられ、裏面に前記回転部材の回転体の一部を軸方向に摺動可能に収容する案内凹部と前記案内凹部の一端部に前記回転部材の係止突起に係合可能な係合突起とを有するロックプレートとを備えたものである。この構成により、回転部材全体を常にロックプレートの下側に収容することが可能なため、案内部材の突出量を減らすことができ、全体として薄型化が可能となるとともに、回転部材の取り付けを容易に行うことができる。
【0006】
また、本発明の回転部材支持装置は、前記プレート部材の軸受部が、前記回転部材の回転軸を収容する凹部状に形成されていることを特徴とするものである。この構成により、回転部材を単に凹部内に挿入し、上からロックプレートを被せるだけで、回転部材を回動可能に支持することができるので、組付作業が簡単になる。
【0007】
また、本発明の回転部材支持装置は、前記回転部材の他方の回転軸側に取り付けられた捩りコイルばねを備え、前記捩りコイルばねの一端部を前記プレート部材に係止させ、他端部を前記回転部材に係止させたことを特徴とするものである。この構成により、回転部材を定位置に復帰させることができる。
【0008】
また、本発明の回転部材支持装置は、前記プレート部材が、板金をプレス加工により形成されていることを特徴とするものである。この構成により、回転部材の軸受部を容易に作ることができる。
【0009】
また、本発明の回転部材支持装置は、前記回転部材の係止突起を前記ロックプレートの係合突起と前記プレート部材の前記案内凹部の一方の縁面との間に挟んで前記回転部材の作動軸を前記ロックプレートに垂直な方向に向いた第1の位置に位置決めし、前記ロックプレートを移動させて前記回転部材の係止突起を前記ロックプレートの係合突起から外した状態で前記回転部材の作動軸を大径ディスクにより押圧して倒伏させた後、前記ロックプレートを元の位置に移動させて、前記回転部材の係止突起を前記ロックプレートの係合突起と前記プレート部材の前記案内凹部の他方の縁面との間に挟んで前記回転部材の作動軸を前記ロックプレートと平行な第2の位置に位置決めするものである。この方法により、回転部材を角度の異なる第1の位置と第2の位置に容易に位置決めすることができる。
【0010】
また、本発明のディスク再生装置は、大径ディスクと小径ディスクを選択的にターンテーブル上に固定して再生を行うディスク再生装置において、両端部の回転軸と中央部に設けられて前記回転軸よりも大径の回転体と前記回転体から直角方向に突出する作動軸と前記回転軸の一方に半径方向に突出する係止突起を有するロックピンと、前記ロックピンの回転軸をそれぞれ回動可能に支持する軸受部を有し、前記大径ディスクまたは小径ディスクを前記ターンテーブル上に押し付けるディスククランパを有するクランプアームと、前記ロックピンを覆って前記クランプアームに摺動可能に設けられ、裏面に前記ロックピンの回転体の一部を軸方向に摺動可能に収容する案内凹部と前記案内凹部の一端部に前記ロックピンの係止突起に係合可能な係合突起とを有するロックプレートと、前記ロックピンの他方の回転軸側に取り付けられて前記ロックピンを直立させるように回動付勢する捩りコイルばねと、装置内に挿入された大径ディスクの外周が当接することにより揺動して前記ロックプレートを横方向に移動させるディスク検知レバーとを備えたロックピン支持機構を有するものである。この構成により、薄型で組付作業の簡単なディスク再生装置を実現することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態のディスク再生装置におけるディスク検出機構の概略平面構成を示している。この図が描かれた紙面の下側が装置の前方または手前、上側を後方または奥、両側をそれぞれ左右の方向として説明する。このディスク再生装置は、直径12cmの大径ディスクと直径8cmの小径ディスクの両方を再生可能であり、図示されない板金製のロアシャーシの上にサスペンションロック機構および防振機構を介して取り付けられた樹脂製のサスペンションシャーシ1と、サスペンションシャーシ1の後端部両側に設けられた回転軸2、3に、軸受部4、5の軸受穴が回動可能の挿入された板金製のプレート部材であるクランプアーム6と、クランプアーム6の上からロアシャーシの4隅に固定される板金製のアッパシャーシ7(一部のみを図示)とを備えている。サスペンションシャーシ1の後部左側面には、成形樹脂材料の物性による弾性を有する押え片1aが形成され、その先端部1bは上向きの斜面に形成されており、クランプアーム6の軸受部4、5をサスペンションシャーシ1の回転軸2、3に挿入すると、左側の軸受部5が押え片1aの先端斜面1bを押し下げ、先端斜面1bを乗り越えた時点で、今度は先端斜面1bの側面により軸受部5を位置規制するようになっている。この構成により、従来回転軸2、3の抜け止めに必要であったEリングが不要になるばかりでなく、組み付けを極めて簡単に行うことができる。サスペンションシャーシ1には、ターンテーブルを一体化されたディスク駆動モータおよび光ピックアップ装置が取り付けられている。クランプアーム6の前端部中央には、ディスクをターンテーブルに押し付けるためのディスククランパ8が取付板9を介して取り付けられている。アッパシャーシ7の裏面右側には、ディスク検知レバー10が上向きの軸11を中心に回動可能に設けられている。樹脂製のディスク検知レバー10の軸11の両側には突片10a、10bが設けられて、アッパシャーシ7のガイド片7a、7bに摺動可能に挟まれて落下が防止されるようになっている。ディスク検知レバー10は、引っ張りコイルばね12により時計回り方向に回動付勢されている。
【0012】
ディスク検知レバー10の前端部には、挿入された大径ディスクが接触可能な前端ピン13が下向きに形成され、その後端部には、ロックプレート16の右端部に接触可能な後端ピン14が下向きに形成されている。クランプアーム6には、後端ピン14の回動軌跡に沿って逃げ穴15が形成されている。樹脂製のロックプレート16は、その両側に形成されたガイド溝17、18、19、20がクランプアーム6に形成されたガイド片21、22、23、24に挟み込まれることにより、クランプアーム6にガイド溝17〜20の分だけ左右方向に摺動可能に設けられている。ロックプレート16は、引張コイルばね25により右方向に押圧付勢されており、常態において、ガイド溝17〜20の左側端部がガイド片21〜24に当たることにより位置規制されている。ロックプレート16の左端部には後方に向けて突出したフック片26が形成されている。フック片26の根元には軸係止溝26aが形成されており、フック片26の頂部は平坦部26bになっている。軸係止溝26aには、常態において差動レバー27の上向きに形成された回転軸28が係止されている。樹脂製の差動レバー27は、回転軸28がクランプアーム6に形成された円弧状の逃げ穴29から突出するようにクランプアーム6の裏面に取り付けられている。差動レバー27は、クランプアーム6に中心部が取り付けられた捩りコイルばね30の一端部30aにより、下側からクランプアーム6に押圧付勢されるとともに、全体が装置前方に押圧付勢される。捩りコイルばね30の他端部30bは、クランプアーム6に固定されている。差動レバー27の右端部には作動ピン31が下向きに形成され、差動レバー27の左端部には長溝32が形成されている。長溝32の上のクランプアーム6の部分にも円弧状の逃げ穴33が形成されている。長溝32には、駆動レバー34の二股に分かれた一方の先端部に上向きに形成された係止ピン35が係合しており、係止ピン35は逃げ穴33から突出している。樹脂製の駆動レバー34は、サスペンションシャーシ1の表面に、下向きの回転軸36により回動可能に取り付けられ、図示されない引張コイルばねにより反時計回り方向に回動付勢されている。駆動レバー34の二股に分かれた他方の先端部には、作動ピン37が下向きに形成されて、サスペンションロック機構のラック板38の後端部に当接している。サスペンションロック機構は、図示されないロアシャーシに取り付けられている。
【0013】
次に、ロックプレート16とクランプアーム6との間に2箇所設けられた同一構造のロックピン支持機構40について説明する。図3はロックピン支持機構40の分解斜視図である。ロックプレート16の裏面には、ロックピン(回転部材)43の一部を軸方向に摺動可能に収容する蒲鉾型の案内凹部41と、この案内凹部41の一端部にロックピン43の係止突起48に係合可能な係合突起42とが形成されている。樹脂製のロックピン43は、両端部に設けられた同径の回転軸44、45と、中央部に設けられて回転軸44、45よりも大径の回転体46と、回転体46から直角方向に突出する作動軸47と、一方の回転軸44に半径方向に突出する係止突起48と、他方の回転軸45と回転体46との間に設けられて、回転軸45よりも大径で回転体46よりも小径のばね取付軸49とを有する。係止突起48は扇型に形成され、外周面は回転体46の外周面と同一であり、垂直側面48aと水平側面48bとが直交し、垂直側面48aと同一面方向に作動軸47が突出している。作動軸47は、係止突起48側の面が平面47aに形成されている。また、回転体46の係止突起48とは反対側の面も平面46aに形成されている。これら平面47a、46aはロックピン43が倒伏した時の逃げ面である。さらに、回転体46の作動軸47寄りには、捩りコイルばね55の一端部55aを固定するための軸方向に貫通するばね取付穴50が形成されている。クランプアーム6には、ロックピン43の倒伏動作を許容する矩形の逃げ穴51が形成され、その両側には、ロックピン43の回転軸44、45を回動可能の収容する凹部状の軸受部52、53が形成されている。この軸受部52、53は、クランプアーム6をプレス成形する際に逃げ穴51とともに形成され、成形技術の点から奥側の面52a、53aが開放されている。逃げ穴51の角の1つには捩りコイルばね55の他端部55bを固定するための取付穴54が形成されている。なお、この軸受部52、53の形状は、断面コ字状でも断面円弧状でもよい。
【0014】
ここで、ロックピン支持機構40の組付順序について説明する。まず、捩りコイルばね55をロックピン43のばね取付軸49に挿入し、一端部55aをばね取付穴50に差し込む。ロックピン43を、その両回転軸44、45をクランプアーム6の軸受部52、53に落とし込んで、逃げ穴51に中に挿入し、捩りコイルばね55の他端部をばね取付穴54に差し込む。その上からロックプレート16を被せる。ロックプレート16の取り付けは、図1において、クランプアーム6に形成されたガイド片21、22、23、24に、ロックプレート16の両側に形成された切欠部17a、18a、19a、20aを合わせて、ロックプレート16を右方向に移動させることにより、ガイド片21、22、23、24をガイド溝17、18、19、20に係合させることにより行われる。この状態で、図3に示すロックプレート16の案内凹部41にロックピン43の回転体46の一部が収容され、ロックプレート16の係合突起42がロックピン43の係止突起48の垂直側面48aと係合するとともに、係止突起48の水平側面48bが軸受部52の上縁52bに乗るので、ロックピン43の回動が固定される。このように、ロックピン支持機構40の組み付けは非常に簡単に行うことができる。
【0015】
次に、本実施の形態におけるディスク検出動作について説明する。まず直径12cmの大径ディスクを挿入する場合について説明する。図1において、ロックプレート16は、常態において引張コイルばね25に引っ張られてその位置を保持している。この状態では、図4に示すように、ロックピン43の係止突起48がロックプレート16の係合突起42とクランプアーム6の軸受部52の左上縁52bとの間に挟まれて回動不能になっているので、ロックピン43は作動軸47が下方に向いた第1の位置に位置決めされている。この状態から、図2に示すように、装置内に12cmの大径ディスクD1を挿入すると、その挿入を検知したフォトディテクタからの信号によりディスクフィード機構が作動し、フィードモータが回転してフィードローラが大径ディスクD1を装置内部へ向けて搬送する。大径ディスクD1が装置内に搬送されると、ディスク検知レバー10は、その前端ピン13が大径ディスクD1の外周に押されて、軸11を中心に反時計回り方向に回動し、その後端ピン14がロックプレート16を左方向Bに移動させる。
【0016】
これにより、図5(a)に示すように、ロックプレート16の係合突起42とロックピン43の係止突起48との係合が外れるので、ロックピン43は時計回り方向の回動が自由になる。したがって、大径ディスクD1がロックピン43の作動軸47をディスク挿入方向Aに押すと、ロックピン43は時計回り方向に回動して作動軸47は倒伏し、大径ディスクD1の進入を許容する。そして、図2において、大径ディスクD1の最大径の部分がディスク検知レバー10の前端ピン10を通過すると、今度はディスク検知レバー10が、ばね12の復帰力により軸11を中心に時計回り方向に回動するので、ロックプレート16もばね25の復帰力により右方向Cに移動する。これにより、図5(b)に示すように、ロックプレート16の係合突起42とロックピン43の係止突起48とが再び係合してロックピン43がロックされるが、この場合には係止突起48がロックプレート16の係合突起42とクランプアーム6の軸受部52の右上縁52cとの間に挟まれて回動不能になっているので、ロックピン43は、作動軸47が左方向に向いた状態で第2の位置に位置決めされる。
【0017】
図2に示すように、ディスク検知レバー10が、その前端ピン13が大径ディスクD1の外周に押されて、軸11を中心に反時計回り方向に回動し、その後端ピン14がロックプレート16を左方向Bに移動させると、ロックプレート16の左端部のフック片26に形成された軸係止溝26aが、差動レバー27の上向きに形成された回転軸28から離れる。この状態では、上記した動作によりロックピン43のロックが解除されているので、装置内に挿入された大径ディスクD1によりロックピン43が押されて倒伏するとともに、大径ディスクD1により差動レバー27の右端部の作動ピン31が押される。これにより、差動レバー27は、その回転軸28がロック片26の軸係止溝26aから自由になっているので、長穴29内を後方に移動しながら、駆動レバー34の係止ピン35を中心に反時計回り方向に回動する。そのように、差動レバー27の捩りコイルばね30と差動レバー34の図示されない引っ張りコイルばねとのばね定数が設定されている。大径ディスクD1がさらに奥側に搬送されると、大径ディスクD1に押された差動レバー27の回転軸28が、長穴29の終端に移動する。この状態の時は、上記したように大径ディスクD1の最大径部分がディスク検知レバー10の前端ピン13を通過して、ロックプレート16が右方向Cに戻り終わった時なので、図6(a)に示すように、差動レバー27の回転軸28は長穴29の終端部とロックプレート16のフック片26の頂部の平坦部26bとの間に挟まれて位置決めされる。この状態からさらに大径ディスクD1が奥側に搬送されると、差動レバー27の作動ピン31がさらに押され、差動レバー27は、位置決めされた回転軸28を中心に反時計回り方向に回動し、この回動により差動レバー27の他端部の長穴33に係合する駆動レバー34の係止ピン35が前方に押されるので、駆動レバー34は回転軸36を中心に反時計回り方向に所定量だけ回動し、もう一方の先端部の作動ピン37がラック板38を押す。これにより、ラック板38が前方に所定量だけ移動し、以降サスペンションロック機構が作動して、サスペンションシャーシ1がオイルダンパとばねにより浮遊状態に支持されるとともに、フィードローラが大径ディスクD1から離れ、クランプアーム6が下方に回動し、ディスククランパ8が大径ディスクD1をターンテーブルに押し付ける。これにより、大径ディスクD1の中心は、ターンテーブルの中心に定置される。このクランプ動作が完了するまで、大径ディスクD1の奥側の外周縁は、クランプアーム6の奥側に下向きに形成された位置決め用のストッパ突起6a、6b(図1参照)に突き当たり、ディスクの奥側への行き過ぎを防止している。クランプ動作が完了すると、この状態を検知したスイッチ(図示せず)からの信号により、ターンテーブルがディスク駆動モータにより回転駆動されるとともに、光ピックアップが作動して、大径ディスクD1に記録された信号を読み取って再生が行われる。
【0018】
大径ディスクD1の再生が終了して、イジェクトボタンが押されると、フィードモータが逆回転して、ラック板38およびサスペンションロック板が奥側へ移動することにより、フィード板のロックが外れてばねにより元の位置に復帰するので、フィードローラが大径ディスクD1に接触して大径ディスクD1を装置手前側に搬送し、以後、上記したのと逆の動作が行われ、大径ディスクD1が所定位置まで排出される。
【0019】
次に、8cmの小径ディスクD2を装置内に挿入した場合の動作について説明する。図1において、ロックプレート16の初期位置では、上記したように、ロックピン43は作動軸47が下方に向いた第1の位置に位置決めされている。一方、ロックプレート16の左端部のフック片26に形成された軸係止溝26aには、差動レバー27の上向きに形成された回転軸28が係合している。この状態において、挿入された小径ディスクD2の外周縁は、左右2箇所に配置されたロックピン43のいずれか一方に当たり、そのロックピン43の作動軸47にガイドされながれ、さらに奥側にディスクが移動した際にもう一方のロックピン43の作動軸47に当たることで、小径ディスクD2がターンテーブルの再生位置に位置決めされる。また、この間に、小径ディスクD2の外周縁が、差動レバー27の作動ピン31に当たることで、図6(b)に示すように、差動レバー27を回転軸28を中心に反時計回り方向に所定量だけ回動させる。これにより、作動ピン37によりラック板38を前方に押し出す。以降の動作は上記した大径ディスクD1の場合と同様である。
【0020】
このように、本実施の形態によれば、ディスク検出機構におけるロックピン43を、クランプアーム6とロックプレート16とで挟むように構成したので、ロックピン支持機構を薄型化できるとともに、ロックピン43の組み付けを容易に行うことができる。また、大径ディスクD1と小径ディスクD2のディスク検出機構において、差動レバー27を採用して、大径ディスクD1が挿入された場合の回転軸28の回転中心と小径ディスクD2が挿入された場合の回転軸28の回転中心とをずらして、差動レバー27がほぼ同じ量(角度)だけ回動することにより駆動レバー34によるほぼ同じ量だけラック板38を移動させるようにしたので、大径ディスクD1の場合と小径ディスクD2の場合とで、サスペンションロック機構に対し安定した同じ動作を与えることができる。
【0021】
なお、上記実施の形態は、本発明の回転部材支持装置をディスク再生装置に適用した例について説明したものであるが、本発明は他の機器装置に対しても適用可能である。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の回転部材支持装置は、両端部の回転軸と中央部に設けられて回転軸よりも大径の回転体とこの回転体から直角方向に突出する作動軸と回転軸の一方に半径方向に突出する係止突起を有する回転部材と、この回転部材の回転軸をそれぞれ回動可能に支持する軸受部を有するプレート部材と、回転部材を覆ってプレート部材に摺動可能に設けられ、裏面に回転部材の回転体の一部を軸方向に摺動可能に収容する案内凹部とこの案内凹部の一端部に回転部材の係止突起に係合可能な係合突起とを有するロックプレートとを備えたものであり、回転部材の一部をロックプレートの案内凹部に収容するため、案内部材の突出量を減らすことができ、全体として薄型化が可能となるとともに、回転部材の取り付けを容易に行うことができる。
【0023】
また、本発明のディスク再生装置は、上記した回転部材支持装置を用いることにより、薄型で組付作業の簡単なディスク再生装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるディスク再生装置のディスク検出機構の概略平面図
【図2】本発明の実施の形態におけるディスク検出機構の別の動作時の概略平面図
【図3】本発明の実施の形態におけるディスク検出機構のロックピン支持機構の分解斜視図
【図4】(a)本発明の実施の形態におけるロックピン支持機構のロックピンの第1の位置に位置決めされた状態を示す概略断面図
(b)図4(a)のa−a断面図
【図5】(a)本発明の実施の形態におけるロックピン支持機構のロックプレートが移動した状態を示す概略断面図
(b)本発明の実施の形態におけるロックピン支持機構のロックピンの第2の位置に位置決めされた状態を示す概略断面図
【図6】(a)本発明の実施の形態におけるディスク検出機構の大径ディスク検出時の動作を示す概略平面図
(b)本発明の実施の形態におけるディスク検出機構の小径ディスク検出時の動作を示す概略平面図
【符号の説明】
1 サスペンションシャーシ
6 クランプアーム(プレート部材)
7 アッパシャーシ
10 ディスク検知レバー
16 ロックプレート
27 差動レバー
34 駆動レバー
38 ラック板
40 ロックピン支持機構(回転部材支持装置)
41 案内凹部
42 係合突起
43 ロックピン(回転部材)
44、45 回転軸
46 回転体
47 作動軸
48 係止突起
49 ばね取付軸
50 ばね取付穴
51 逃げ穴
52、53 軸受部
54 ばね取付穴
55 捩りコイルばね

Claims (6)

  1. 両端部の回転軸と中央部に設けられて前記回転軸よりも大径の回転体と前記回転体から直角方向に突出する作動軸と前記回転軸の一方に半径方向に突出する係止突起を有する回転部材と、
    前記回転部材の回転軸をそれぞれ回動可能に支持する軸受部を有するプレート部材と、
    前記回転部材を覆って前記プレート部材に摺動可能に設けられたロックプレートとを備え
    前記ロックプレートは、前記ロックプレートの裏面に前記回転部材の回転体の一部を収容する案内凹部と前記案内凹部の一端部に前記回転部材の係止突起に係合可能な係合突起とを有し、前記回転部材の回転体の一部は前記案内凹部内を前記回転体の軸方向に摺動可能である回転部材支持装置。
  2. 前記プレート部材の軸受部が、前記回転部材の回転軸を収容する凹部状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の回転部材支持装置。
  3. 前記回転部材の他方の回転軸側に取り付けられた捩りコイルばねを備え、前記捩りコイルばねの一端部を前記プレート部材に係止させ、他端部を前記回転部材に係止させたことを特徴とする請求項1または2記載の回転部材支持装置。
  4. 前記プレート部材が、板金をプレス加工により形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の回転部材支持装置。
  5. 前記回転部材の係止突起を前記ロックプレートの係合突起と前記プレート部材の前記案内凹部の一方の縁面との間に挟んで前記回転部材の作動軸を前記ロックプレートに垂直な方向に向いた第1の位置に位置決めし、前記ロックプレートを移動させて前記回転部材の係止突起を前記ロックプレートの係合突起から外した状態で前記回転部材の作動軸を押圧して倒伏させた後、前記ロックプレートを元の位置に移動させて、前記回転部材の係止突起を前記ロックプレートの係合突起と前記プレート部材の前記案内凹部の他方の縁面との間に挟んで前記回転部材の作動軸を前記ロックプレートと平行な第2の位置に位置決めする請求項1から4のいずれかに記載の回転部材支持装置。
  6. 大径ディスクと小径ディスクを選択的にターンテーブル上に固定して再生を行うディスク再生装置において、
    両端部の回転軸と中央部に設けられて前記回転軸よりも大径の回転体と前記回転体から直角方向に突出する作動軸と前記回転軸の一方に半径方向に突出する係止突起を有するロックピンと、
    前記ロックピンの回転軸をそれぞれ回動可能に支持する軸受部を有し、前記大径ディスクまたは小径ディスクを前記ターンテーブル上に押し付けるディスククランパを有するクランプアームと、
    前記ロックピンの他方の回転軸側に取り付けられて前記ロックピンを直立させるように回動付勢する捩りコイルばねと、
    前記ロックピンを覆って前記クランプアームに摺動可能に設けられたロックプレートと
    装置内に挿入された大径ディスクの外周が当接することにより揺動して前記ロックプレートを横方向に移動させるディスク検知レバーとを備え、
    前記ロックプレートは前記ロックプレートの裏面に前記ロックピンの回転体の一部を収容する案内凹部と前記案内凹部の一端部に前記ロックピンの係止突起に係合可能な係合突起とを有し、前記ロックピンの回転体の一部は前記案内凹部内を前記ロックピンの回転体の軸方向に摺動可能であるロックピン支持機構を有するディスク再生装置。
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