JP3884686B2 - 記録媒体再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、Compact Discなどの記録媒体から情報を読み出す記媒体再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、移動体としての自動車などのインストルメントパネル(以下インパネと呼ぶ)には、記録媒体再生装置としてのCDプレーヤ(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)などが取り付けられる。CDプレーヤは、Compact Disc(以下CDと呼ぶ)などの記録媒体が記録した情報を読み出す。
【0003】
前記CDプレーヤは、前記インパネに取り付けられる機器本体と、前記機器本体に開口した記録媒体挿入口と、搬送ユニットと、前記CDに記録された情報を読み出すための再生ユニット等を備えている。機器本体は、箱状のケースと、このケース内に収容されたシャーシなどを備えている。シャーシは、前記CDを表面上に位置させるシャーシ本体と、このシャーシ本体に対し接離自在に設けられた駆動シャーシとを備えている。
【0004】
シャーシ本体には、前記CDを回転させるための回転テーブルが取り付けられている。前記駆動シャーシには、前記回転テーブルとの間に前記CDを挟むクランパなどが弾性変形自在な板ばねなどを介して取り付けられている。記録媒体挿入口は、機器本体のケースに開口しているとともに、内側に前記CDが通す。
【0005】
搬送ユニットは、記録媒体挿入口内を通されたCDを所定の再生位置まで搬送したり、前記再生位置からCDを記録媒体挿入口まで搬送して該CDを機器本体内から排出する。再生ユニットは、前記シャーシ本体に前記回転テーブルの径方向に沿って移動自在に支持されている。再生ユニットは、再生位置に位置したCDから情報を読み出す。
【0006】
前述した構成のCDプレーヤは、CDを収容する前では、シャーシ本体と駆動シャーシとが離れて記録媒体挿入口内を通されたCDがクランパに接触しにくくなっている。この状態で、記録媒体挿入口を通してCDが挿入されると、前記搬送ユニットが、前記CDをシャーシ本体と駆動シャーシとの間に向かって搬送する。CDがシャーシ本体と駆動シャーシとの間に位置すると、駆動シャーシがシャーシ本体に近づく。前記回転テーブルとクランパとの間にCDを挟む(クランプする)。
【0007】
そして、回転テーブルがCDを回転するとともに、再生ユニットがCDの所望の箇所から情報を読み出す。こうして、前述したCDプレーヤは、前記CDを再生する。
【0008】
【特許文献1】
特開平5−159429号公報
【特許文献2】
特開2002−32945号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来のCDプレーヤは、より小型化であることが望まれている。しかしながら、前記クランパを板ばねを介して駆動シャーシに取り付けているため、前記板ばねを小型化すると剛性が向上して前記板ばねが弾性変形しにくくなる。このため、前記CDを機器本体内に収容したり、CDを機器本体内から排出する際に、CDが前記クランパに接触すると、このクランパが変位しにくくなり、前記CDが傷つく虞があった。
【0010】
このように、従来のCDプレーヤは、小型化すると前記CDが傷つく虞があった。また、板ばねの剛性を低下させるために、該板ばねを大型化すると、前記CDプレーヤ自体が大型化して望ましくない。
【0011】
したがって、本発明の目的の一例は、記録媒体を傷つけることなく出し入れ可能とするとともに、小型化を図ることができる記録媒体再生装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の記録媒体再生装置は、機器本体に回転自在に設けられた回転テーブルと、前記回転テーブルに接離自在に前記機器本体に支持されたクランパとを備え、前記クランパが前記回転テーブルに近づいて前記回転テーブルと前記クランパとの間に記録媒体を挟んで、この記録媒体に記録された情報を読み出す記録媒体再生装置において、前記機器本体は、互いの間に前記クランパを位置させる一対の支持片と、前記一対の支持片間に渡されかつ互いに間隔をあけて配された一対の針金と、を備え、前記クランパは、前記回転テーブルとの間に記録媒体を挟む挟み部と、前記挟み部から突出した突出部と、前記突出部の外周面から凹でかつ前記挟み部の中心を挟んで互いに逆となる位置に配された一対の溝と、を備え、一対の溝のうち一方の溝内に前記一対の針金のうち一方の針金を通し、他方の溝内に他方の針金を通して、前記一対の支持片間に前記クランパを支持したことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
この発明の記録媒体再生装置は、上記のように、クランパに突出部を設けこの突出部に溝を設けるとともに、機器本体の一対の挟み部間に渡された針金を前記溝内に通す。こうすることで、この発明の記録媒体再生装置は、クランパを機器本体に対して容易に変位可能に支持できるようにしたものである。
【0014】
また、この発明の記録媒体再生装置において、突出部に設けられた溝を互いに連ね、これらの溝を突出部の全周に亘って設ければ良い。
【0015】
さらに、この発明の記録媒体再生装置において、針金の長手方向を記録媒体の移動方向に対し交差させても良い。
【0016】
【実施例】
本発明の一実施例にかかる記録媒体再生装置1を図1ないし図12を参照して説明する。図1などに示す記録媒体再生装置1は、例えば、移動体としての自動車のインストルメントパネル(以下インパネと呼ぶ)に装着される。記録媒体再生装置1は、外径が例えば12cmなどの記録媒体としてのCompact Disc(以下CDと呼ぶ)2を、後述する機器本体3内に収容する。記録媒体再生装置1は、CD2を機器本体3内の後述する再生位置に位置させて、このCD2に記録された情報を取り出して(再生して)、音声として出力する。
【0017】
記録媒体再生装置1は、図2などに示すように、機器本体3と、搬送手段としての搬送ユニット4と、再生機構5と、駆動機構6とを備えている。
【0018】
機器本体3は、図2などに示すように、フレーム7と、シャーシ8とを備えている。フレーム7は、板金からなる。フレーム7は、略平坦な底壁9とこの底壁9と間隔をあけて相対する天井壁10と前記底壁9と天井壁10とを連なる複数の周壁11とを備えて、扁平な箱状に形成されている。フレーム7の図1中手前側の一つの周壁11には、記録媒体挿入口12と、開閉扉13と、各種のスイッチ14とが設けられている。
【0019】
記録媒体挿入口12は、前記周壁11を貫通している。記録媒体挿入口12の平面形状は、矩形状に形成されている。記録媒体挿入口12の長手方向は、記録媒体再生装置1の幅方向に沿っている。記録媒体挿入口12は、記録媒体再生装置1の厚み方向の幅H1がCD2の厚みより大きく、かつ記録媒体再生装置1の幅方向の幅H2がCD2の外径より大きく形成されている。
【0020】
記録媒体挿入口12は、前記周壁11の表面に直交する図1などに示す矢印Kに沿って、内側に前記CD2を通すことができる。記録媒体挿入口12を通して、CD2は、搬送ユニット4により機器本体3内に収容されたり機器本体3内から排出される。以下、矢印Kを搬送方向と呼び、本明細書に記したCD(記録媒体)2の移動方向をなしている。
【0021】
開閉扉13は、板状に形成されており、平面形状が矩形状に形成されている。開閉扉13は、前記記録媒体挿入口12を開放する位置と、記録媒体挿入口12を塞ぐ位置とに亘って、フレーム7に回転自在に支持されている。開閉扉13は、記録媒体挿入口12を塞ぐ方向に図示しないばねなどにより付勢されている。この開閉扉13は省略して記録媒体挿入口12を露出するようにしてよい。
【0022】
シャーシ8は、図2などに示すように、シャーシ本体15と、クランプアーム16とを備えており、前記フレーム7内に収容されている。シャーシ本体15は、板金からなり、平板状に形成されている。
【0023】
シャーシ本体15は、図2に示すように、底壁9と天井壁10との双方と平行な状態でこれらの壁9,10間に収容される。以下、シャーシ本体15の図2中の上方に位置する表面を以下表面15aと呼び、図2中下方に位置する表面を以下裏面15bと呼ぶ。表面15aは、天井壁10と間隔をあけて相対し、裏面15bは、底壁9と間隔をあけて相対する。シャーシ本体15は、その表面15a上にCD2を位置させる。
【0024】
また、シャーシ本体15には、回転テーブル17(図2に示す)が取り付けられている。回転テーブル17は、シャーシ本体15の表面15aの中央に回転自在に支持されている。回転テーブル17の中央部17aは、CD2の中央孔内に侵入する。回転テーブル17は、モータ18などの駆動力によってCD2を回転させる。モータ18は、シャーシ本体15の裏面15bに取り付けられている。
【0025】
クランプアーム16は、板金などからなり、平板状の平板部19と、クランパ支持部20(図3などに示す)とを備えている。平板部19は、シャーシ本体15の表面15a側に重ねられている。平板部19は、シャーシ8がフレーム7内に収容されると、図2に示すように、シャーシ本体15の記録媒体挿入口12から離れた縁部15cに、記録媒体挿入口12から離れた縁部16aを中心として回転自在に支持されている。平板部19則ちクランプアーム16は、図示しないばねなどによりシャーシ本体15に近づく方向に付勢されている。
【0026】
クランパ支持部20は、図3及び図4に示すように、クランパ21を支持している。クランパ支持部20は、一対の支持片22,23と、針金部材24とを備えている。支持片22,23は、それぞれ、平板部19の記録媒体挿入口12寄りの縁から記録媒体挿入口12に向かって延びている。
【0027】
一対の支持片22,23は、記録媒体挿入口12の幅方向則ち機器本体3の幅方向に沿って互いに間隔をあけて配されている。一対の支持片22,23のうち図3中上側に位置する一方の支持片22には、針金部材24の連結部27が係合する係合受け部25が設けられている。
【0028】
針金部材24は、弾性変形自在でかつ丸棒状に形成されている。針金部材24は、図8及び図9に示すように、一対の平行部26と、これらの平行部26を互いに連結する連結する連結部27とを一体に備えている。平行部26は、それぞれ、直線状に延びている。平行部26は、互いに間隔をあけかつ平行である。平行部26は、本明細書に記した針金をなしている。平行部26の他端部には、図3中下側に位置する他方の支持片23に係止する係止部28が設けられている。
【0029】
連結部27は、平行部26の一端部同士を連結している。連結部27は、直線状に延びており、その長手方向が平行部26の長手方向と直交(交差)している。連結部27は、一方の支持片22の係合受け部25に係合する。
【0030】
針金部材24は、連結部27が係合受け部25に係合し、平行部26の係止部28が他方の支持片23に係止して、一対の支持片22,23則ちクランプアーム16に取り付けられる。そして、一対の支持片22,23間に一対の平行部26が掛け渡される。
【0031】
さらに、一対の平行部26それぞれの長手方向は、前述した搬送方向Kに対し直交(交差)している。このように、一対の平行部26の長手方向が搬送方向Kに直交(交差)する方向に沿う状態で、針金部材24はクランプアーム16に取り付けられる。
【0032】
クランパ21は、合成樹脂からなる。クランパ21は、図6及び図7に示すように、円盤状の挟み部29と、この挟み部29の表面から突出した円柱状の突出部30と、溝31とを備えている。挟み部29と突出部30とは互いに同軸に配されている。また、突出部29の外径は、前記一対の平行部26間の間隔より大きい。
【0033】
溝31は、突出部30の外周面に形成され勿論突出部30の外周面から凹に形成されている。溝31は、突出部30の外周面の全周に亘って設けられている。溝31の図3及び図6中の右側と左側に位置して、前記突出部30の中央を挟んで互いに逆に位置する箇所31a,31bは、本明細書に記した一対の溝をなしている。
【0034】
こうして、一対の溝としての溝31の箇所31a,31bは、挟み部29の中心を挟んで互いに逆となる位置に配されている。さらに、一対の溝としての溝31の箇所31a,31bは、互いに連なっているとともに、突出部30の全周に亘って設けられている。
【0035】
前記クランパ21は、前記溝31の一対の箇所31a,31bのうち一方の箇所31a内に一対の平行部26のうち一方の平行部26を通し、他方の箇所31b内に他方の平行部26を通して、前記クランパ支持部20則ちクランプアーム16に支持される。そして、クランプ支持部16は、一対の支持片22,23間にクランパ21を位置付けて支持する。
【0036】
クランパ21は、クランプ支持部20に支持されると、図4に示すように、回転テーブル17と相対する。クランパ21は、クランプアーム16がシャーシ本体15に近づくと、図5に示すように、回転テーブル17との間にCD2を挟んでクランプする。クランパ21は、図4に示すように、クランプアーム16がシャーシ本体15から離れると、CD2の移動を妨げない(許容する)。
【0037】
クランパ21と回転テーブル17との間に挟まれた(クランプされた)CD2の位置は、本明細書に記した再生位置をなしている。このため、CD2は、記録媒体挿入口12と再生位置とに亘って搬送されることとなる。CD2の記録媒体挿入口12と再生位置とに至る軌跡を、本明細書では搬送経路Rと呼ぶ。搬送経路Rは、記録媒体挿入口12内を通って再生位置に至る際にCD2全体の軌跡を示している。
【0038】
搬送ユニット4は、図2などに示すように、記録媒体挿入口12の近傍に配され、図示しないフレームと、ローラ32と、ディスクガイド33とを備えている。フレームは、板金などからなり、平面形状が矩形状に形成されている。フレームは、その長手方向がシャーシ8則ち機器本体3の幅方向と平行な状態で配される。フレームは、シャーシ8のシャーシ本体15に回転自在に支持される。また、フレームには、一対の爪が立設している。爪は、フレームの記録媒体挿入口12寄りの縁部から立設している。
【0039】
フレームは、シャーシ8のシャーシ本体15に対し傾いて、ローラ32をディスクガイド33に近づけた搬送位置と、シャーシ8のシャーシ本体15と平行でかつローラ32をディスクガイド33から離した搬送阻止位置とに亘って変位自在となっている。
【0040】
ローラ32は、その長手方向がフレームの長手方向と平行な状態で配される。ローラ32は、その軸芯周りに回転自在にフレームに支持されている。ローラ32の回転中心は、シャーシ8の幅方向則ちフレームの長手方向に沿っている。
【0041】
ローラ32の一端部には、歯車が取り付けられている。前述した搬送位置において、ローラ32の歯車は、駆動機構6の図示しない従動歯車と噛み合う。ローラ32は、前述した搬送位置で、前記歯車などを介して駆動機構6のモータの回転駆動力によって回転される。前述した搬送阻止位置では、ローラ32の歯車は、駆動機構6の従動歯車と噛み合わない。前述した搬送阻止位置では、ローラ32は、停止する。
【0042】
ディスクガイド33は、摩擦係数の小さい合成樹脂からなる。ディスクガイド33は、その表面が記録媒体挿入口12則ちシャーシ8の幅方向に沿う状態でシャーシ本体15に取り付けられる。ディスクガイド33は、天井壁10の近傍に取り付けられ、かつ前記フレームと間隔をあけて配されている。
【0043】
前述した搬送ユニット4は、フレームが搬送位置に位置付けられると、従動歯車に歯車が噛み合ってローラ32が回転する。そして、ローラ32とディスクガイド33との間にCD2を挟んで、CD2を記録媒体挿入口12内に通して、機器本体3内に収容されたり、該機器本体3内から排出する。
【0044】
CD2を再生位置に位置付けたりしてフレームが搬送阻止位置に位置付けられると、従動歯車と歯車との噛み合いが外れて、ローラ32の回転が停止する。そして、爪が、CD2が記録媒体挿入口12内を通ることを規制して、CD2が機器本体3内に収容されたり、該機器本体3内から排出されることを規制する。
【0045】
再生機構5は、光ピックアップ部34を備えている。光ピックアップ部34は、シャーシ本体15の裏面15b側に配されている。光ピックアップ部34は、駆動機構6により、シャーシ本体15の両面15a,15b則ちCD2の表面に沿って回転テーブル17に接離自在に支持される。光ピックアップ部34は、駆動機構6により、回転テーブル17の径方向に沿って移動自在に支持される。なお、接離とは、近づいたり、離れたりすることである。光ピックアップ部34は、シャーシ本体15の表面15a上に位置させられた再生位置のCD2の表面と相対する。光ピックアップ部34は、前記CD2に記録された情報を読みとる。
【0046】
駆動機構6は、駆動源としてのモータと、ねじ軸と、複数の従動歯車などを備えている。モータは、シャーシ本体15の裏面15bに取り付けられ、出力軸にウォームなどが取り付けられている。ねじ軸は、光ピックアップ部34に螺合している。一つの従動歯車はウォームと噛み合っているとともに、他の一つは前述したローラ32の歯車と噛み合い、他の一つの従動歯車がねじ軸と噛み合っている。
【0047】
駆動機構6は、前述したモータなどの回転駆動により、フレームを搬送位置と搬送阻止位置とに亘って変位させるとともに、搬送位置でローラ32を回転させる。駆動機構6は、ローラ32を回転させて、CD2を搬送する。駆動機構6は、CD2を再生位置に位置付けると、フレームを搬送阻止位置に変位させて、ローラ32の回転を停止する。
【0048】
駆動機構6は、クランプアーム16をシャーシ本体15に近づけて、回転テーブル17とクランパ21との間にCD2を挟む(クランプする)。さらに、駆動機構6は、CD2を再生位置に位置付けると、ねじ軸を回転させて、CD2の所望の位置と光ピックアップ部34とを相対させる。
【0049】
また、前記記録媒体再生装置1は、記録媒体挿入口12内に前述したCD2などが挿入されたことを検出する図示しない検出器と、図示しない制御部を備えている。検出器は、記録媒体挿入口12内にCD2などが挿入されたことを検出すると、CD2などが挿入されたことを示す信号を制御部に向かって出力する。
【0050】
制御部は、DSP(Digital Signal Processor)や、IC(Integrated Circuit)などからなる。制御部は、前記モータ18などを制御して、記録媒体再生装置1全体の制御をつかさどる。制御部は、検出器が記録媒体挿入口12内にCD2などが挿入されたことを検出して、前記検出器から前述した信号が入力すると、前記駆動機構6のモータをローラ32がCD2を機器本体3内に収容する方向(以下正転方向と呼ぶ)に駆動する。
【0051】
また、スイッチ14などが操作されて、CD2を排出する信号が入力すると、制御部は、前記駆動機構6のモータをローラ32がCD2を機器本体3内に排出する方向(以下逆転方向と呼ぶ)に駆動する。
【0052】
次に、前述した構成の記録媒体再生装置1の作用(動作)について説明する。まず、CD2が機器本体3内に挿入されていない状態では、図4に示すように、クランプアーム16とシャーシ本体15とが離れている。このため、回転テーブル17とクランパ21は、互いに間隔をあけて相対している。搬送ユニット4が搬送位置に位置付けられている。ローラ32の歯車が駆動機構6の従動歯車と噛み合っている。
【0053】
まず、記録媒体再生装置1の使用者が記録媒体挿入口12内を通して、ローラ32とディスクガイド33との間に、前述したCD2を挿入する。すると、CD2などが記録媒体挿入口12内に挿入されたことを検出器が検出して、前述した信号を制御部に向かって出力する。
【0054】
すると、制御部が駆動機構6のモータを正転方向に回転して、このモータの回転駆動力がウォーム、従動歯車などを介して、ローラ32の歯車に伝わる。ローラ32が、CD2を機器本体3内に収容する方向に回転する。
【0055】
モータの駆動力によって回転されたローラ32とディスクガイド33との間にCD2が挟まれる。ローラ32が回転しているため、CD2は、クランプアーム16とシャーシ本体15との間即ち再生位置に向かって搬送される。
【0056】
すると、クランプアーム16がシャーシ本体15に徐々に近づく。すると、CD2が、図10に示すように、CD2の中央孔がクランパ21と回転テーブル17との間に位置すると、駆動機構6がフレームを搬送阻止位置に位置付けて、ローラ32の歯車と前述した従動歯車との噛み合いが外れる。そして、ローラ32の回転が停止する。
【0057】
また、CD2が前記再生位置に位置すると、クランプアーム16のクランパ支持部20に支持されたクランパ21とCD2とが接触する。クランパ21は、針金部材24の平行部26に支持されかつ前記針金部材24則ち平行部26が弾性変形自在である。
【0058】
このため、クランパ21に作用したCD2からの反力などにより、図11に示すように、針金部材24則ち平行部26が弾性変形して、クランパ21の挟み部29の回転テーブル17と相対する表面29aの外縁全体に亘ってCD2と接触する。
【0059】
さらに、クランプアーム16がシャーシ本体15に近づくと、図5に示すように、回転テーブル17の中央部17aがCD2の中央孔内に侵入するとともに、回転テーブル17とクランパ21との間にCDを挟む(クランプする)。こうして、CD2は、再生位置に位置付けられる。
【0060】
さらに、搬送ユニット4のフレームが搬送阻止位置に位置付けられると、爪が記録媒体挿入口12を塞いで、CD2が機器本体3内から不意に脱落することを防止する。爪は、更に別の記録媒体が機器本体3内に侵入することを防止する。
【0061】
すると、駆動機構6のモータの回転駆動力は、従動歯車などを介してねじ軸を回転させる。その後、使用者などが前述したスイッチ14を操作して、選曲する。すると、前記モータは、前述した選曲状況に応じて、ねじ軸を回転させて、光ピックアップ部34でCD2に記録されている情報を読み出す。こうして、CD2を再生する。
【0062】
CD2の再生が終了したり、機器本体3内のCD2を交換する際には、まず、使用者が前述したスイッチ14などを操作する。すると、前述した動作と逆方向にモータなどが駆動する。駆動機構6がフレームを搬送位置に位置付けるとともに、ローラ32を逆転方向に回転して、CD2を機器本体3内から記録媒体挿入口12を通して徐々に排出する。さらに、駆動機構6は、クランプアーム16を徐々にシャーシ本体15から離して、回転テーブル17からクランパ21を徐々に離す。そして、記録媒体挿入口12を通してCD2を機器本体3外に排出する。
【0063】
本実施例によれば、クランプアーム16の一対の支持片22,23間に一対の平行部26則ち針金部材24を掛け渡し、クランパ21の突出部30に溝31を設けている。さらに、前記溝31内に平行部26を通して、前記クランパ21をクランプアーム16に支持している。このため、平行部26則ち針金部材24が弾性変形することにより前記クランパ21がクランプアーム16に対して変位する。
【0064】
また、平行部26則ち針金部材24を小型化則ち短くしても、平行部26則ち針金部材24が丸棒状なので容易に弾性変形する。このため、小型化を図っても、例えば、記録媒体挿入口12から挿入したCD2が図12に示すようにクランパ21に接触すると、平行部26則ち針金部材24が弾性変形して、クランパ21がクランプアーム16に対して変位する。
【0065】
こうして、CD2がクランパ21に接触した際にクランパ21が容易にクランプアーム16に対して変位する。したがって、CD2を傷つけることなく機器本体3に出し入れできるとともに小型化を図ることができる。
【0066】
溝31が突出部30の全周に亘って設けられている。このため、クランパ21が回転自在となり、CD2が接触すると針金が弾性変形して、クランパ21がクランプアーム16に対して容易に変位するとともに、クランパ21がクランプアーム16に対して軸芯P(図7中などに一点鎖線で示す)を中心として回転する。したがって、CD2を傷つけることなく機器本体3に確実に出し入れできる。
【0067】
針金部材24の平行部26の長手方向が搬送方向Kに対して直交している。このため、平行部26の長手方向を搬送方向Kと平行に、針金部材24をクランプアーム16に取り付ける場合と比較して、クランプアーム16の小型化を図ることができる。したがって、クランプアーム16則ち機器本体3の搬送方向Kに沿う方向の寸法を小型化できる。
【0068】
又、針金部材24は、一対の平行部26と連結部27を備えている。一対の平行部26と連結部27とは一体である。このため、部品点数の増加を抑制できる。
【0069】
前述した実施例では、突出部30の全周に亘って溝31を設けている。しかしながら、本発明では、挟み部29の中心を挟んで互いに逆となる位置のみに溝31a,31bを設けても良い。さらに、一対の平行部26と連結部27とを一体している。しかしながら、本発明では、針金部材24として互いに別体の一対の平行部26のみを設けても良いことは勿論である。
【0070】
前述した実施例によれば、以下の記録媒体再生装置1が得られる。
(付記1) 機器本体3に回転自在に設けられた回転テーブル17と、前記回転テーブル17に接離自在に前記機器本体3に支持されたクランパ21とを備え、前記クランパ21が前記回転テーブル17に近づいて前記回転テーブル17と前記クランパ21との間にCD2を挟んで、このCD2に記録された情報を読み出す記録媒体再生装置1において、
前記機器本体3は、互いの間に前記クランパ21を位置させる一対の支持片22,23と、前記一対の支持片22,23間に渡されかつ互いに間隔をあけて配された一対の針金26と、を備え、
前記クランパ21は、前記回転テーブル17との間にCD2を挟む挟み部29と、前記挟み部29から突出した突出部30と、前記突出部30の外周面から凹でかつ前記挟み部29の中心を挟んで互いに逆となる位置に配された一対の溝31a,31bと、を備え、
一対の溝31a,31bのうち一方の溝31a内に前記一対の針金26のうち一方の針金26を通し、他方の溝31b内に他方の針金26を通して、前記一対の支持片22,23間に前記クランパ21を支持したことを特徴とする記録媒体再生装置1。
【0071】
(付記2) 前記一対の溝31a,31bは、互いに連なっているとともに、前記突出部30の全周に亘って設けられていることを特徴とする付記1記載の記録媒体再生装置1。
【0072】
(付記3) 前記機器本体3に設けられた記録媒体挿入口12を通して前記CD2を機器本体3に出し入れするとともに、
前記針金26の長手方向は、前記CD2の移動方向Kに対し交差していることを特徴とする付記1または付記2記載の記録媒体再生装置1。
【0073】
付記1に記載の記録媒体再生装置1によれば、機器本体3の一対の支持片22,23間に一対の針金26を掛け渡し、クランパ21の突出部30に溝31a,31bを設けて、前記溝31a,31b内に針金26を通して、前記クランパ21を機器本体3に支持している。このため、針金26が弾性変形することにより前記クランパ21が機器本体3に対して変位する。
【0074】
また、針金26を小型化則ち短くしても、針金26が容易に弾性変形する。このため、小型化を図っても、CD2がクランパ21に接触した際にクランパが容易に機器本体3に対して変位する。したがって、CD2を傷つけることなく機器本体3に出し入れできるとともに小型化を図ることができる。
【0075】
付記2に記載の記録媒体再生装置1によれば、溝31a,31bが突出部30の全周に亘って設けられている。このため、クランパ21が軸芯P周りに回転自在となり、CD2に接触すると針金26が弾性変形して、クランパ21が機器本体3に対して容易に変位するとともに、クランパ21が機器本体3に対して回転する。したがって、CD2を傷つけることなく機器本体3に確実に出し入れできる。
【0076】
付記3に記載の記録媒体再生装置1によれば、針金26の長手方向がCD2の移動方向Kに対して直交している。このため、機器本体3のCD2の移動方向Kに沿う寸法を小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる記録媒体再生装置を示す斜視図である。
【図2】図1中のII−II線に沿う断面を模式的に示す説明図である。
【図3】図1に示された記録媒体再生装置のクランパ部とクランパなどを上方からみた平面図である。
【図4】図3中のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図4に示されたクランパと回転テーブルとの間にCDを挟んだ状態を示す断面図である。
【図6】図3に示されたクランパの平面図である。
【図7】図6中のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】図3に示された針金部材の平面図である。
【図9】図8中のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】図4に示されたクランパと回転テーブルとの間にCDが挿入された状態を示す断面図である。
【図11】図10に示された状態からクランプアームがシャーシ本体に近づいてCDにクランパが接触した状態を示す断面図である。
【図12】図10に示されたクランパにCDが接触した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 記録媒体再生装置
2 CD(記録媒体)
3 機器本体
17 回転テーブル
21 クランパ
22,23 支持片
26 平行部(針金)
29 挟み部
30 突出部
31a 箇所(一方の溝)
31b 箇所(他方の溝)
K 搬送方向(記録媒体の移動方向)
Claims (3)
- 機器本体に回転自在に設けられた回転テーブルと、前記回転テーブルに接離自在に前記機器本体に支持されたクランパとを備え、前記クランパが前記回転テーブルに近づいて前記回転テーブルと前記クランパとの間に記録媒体を挟んで、この記録媒体に記録された情報を読み出す記録媒体再生装置において、
前記機器本体は、互いの間に前記クランパを位置させる一対の支持片と、前記一対の支持片間に渡されかつ互いに間隔をあけて配された一対の針金と、を備え、
前記クランパは、前記回転テーブルとの間に記録媒体を挟む挟み部と、前記挟み部から突出した突出部と、前記突出部の外周面から凹でかつ前記挟み部の中心を挟んで互いに逆となる位置に配された一対の溝と、を備え、
一対の溝のうち一方の溝内に前記一対の針金のうち一方の針金を通し、他方の溝内に他方の針金を通して、前記一対の支持片間に前記クランパを支持したことを特徴とする記録媒体再生装置。 - 前記一対の溝は、互いに連なっているとともに、前記突出部の全周に亘って設けられていることを特徴とする請求項1記載の記録媒体再生装置。
- 前記機器本体に設けられた記録媒体挿入口を通して前記記録媒体を機器本体に出し入れするとともに、
前記針金の長手方向は、前記記録媒体の移動方向に対し交差していることを特徴とする請求項1または請求項2記載の記録媒体再生装置。
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