JP4170602B2 - 記録媒体再生装置 - Google Patents

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修孝 澤田
英樹 木下
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばCompact Discなどの記録媒体から情報を取り出す記媒媒体再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、移動体としての自動車のインストルメントパネル(以下インパネと呼ぶ)には、記録媒体再生装置としてのCDプレーヤが取り付けられる。CDプレーヤは、Compact Disc(以下CDと呼ぶ)などの記録媒体が記録した情報を取り出す。
【0003】
前記CDプレーヤは、前記インパネに取り付けられる機器本体と、前記機器本体に開口した記録媒体挿入口と、搬送ユニットと、クランプ再生ユニットと、位置決め部材と、検出部材などを備えている。機器本体は、複数の板金などが互いに組み付けられて箱状に形成されている。記録媒体挿入口は、内側に前記CDが通される。
【0004】
搬送ユニットは、記録媒体挿入口内を通されたCDを所定の再生位置まで搬送したり、前記再生位置からCDを記録媒体挿入口まで搬送して該CDを機器本体内から排出する。搬送ユニットは、互いに接離自在に設けられた一対の挟持部材を備えている。
【0005】
これら一対の挟持部材のうち一方は、モータなどの駆動源によって回転駆動される搬送ローラを備えている。搬送ローラは、前記モータなどの駆動源によって回転駆動されることによって、CDを搬送する。他方の挟持部材は、摩擦係数の小さい滑り部材を備えている。滑り部材は、前記搬送ローラとの間に前記CDを挟んで、該CDの搬送方向を案内する。搬送ユニットは、一対の挟持部材間にCDを挟んで、前記CDを搬送する。
【0006】
クランプ再生ユニットは、互いに接離自在に設けられた一対の第2挟持部材を備えている。これら一対の第2挟持部材のうち一方は、円板状のクランパを備えている。クランパは、前記一方の第2挟持部材に対し回転自在に設けられている。
【0007】
他方の第2挟持部材は、モータなどの駆動源によって回転駆動される回転テーブルと、前記CDに記録された情報を取り出すための光ピックアップと、を備えている。回転テーブルは、前記クランパと相対する位置に配されている。回転テーブルは、前記CDを中央孔内に侵入し、回転することで、前記CDを回転する。
【0008】
一対の第2挟持部材は、互いに近づくと、前記回転テーブルとクランパとの間に前記CDを挟む。一対の第2挟持部材間にCDを挟んで、クランプ再生ユニットは、CDをクランプする。そして、前記クランプ再生ユニットの光ピックアップが前記CDの情報を取り出す。
【0009】
位置決め部材は、前記一対の第2挟持部材間に設けられかつ前記一方の第2挟持部材に接離自在に設けられている。位置決め部材は、前記一方の第2挟持部材から離れると前記CDと接触して該CDを位置決めする。位置決め部材は、一方の第2挟持部材に近づくと前記CDから離れる。位置決め部材は、前記一方の第2挟持部材から離れる方向に付勢されている。また、位置決め部材は、クランプ再生ユニットがCDをクランプすると、アーム部材などによって一方の第2挟持部材に向かって押される。
【0010】
検出部材は、帯状に形成されかつ長手方向が機器本体の幅方向に沿う状態で中央部が位置決め部材に回転自在に支持される。検出部材は、一端部がCDに接触する位置と、この一端部が前記CDから離れる位置と、に亘って位置決め部材に回転自在に支持されている。検出部材は、前記一端部が前記CDに接触する方向に付勢されている。
【0011】
検出部材は、一端部にCDが接触するとこの一端部がCDに押されて、回転する。検出部材は、回転することで、前記一対の挟持部材を互いに離す動作と、一対の第2挟持部材を互いに近づける動作を開始させる。
【0012】
前記CDが記録媒体挿入口を通して機器本体内に挿入されると、まず、CDが搬送ユニットの一対の挟持部材間に挟まれる。搬送ローラの回転によってCDが、クランプ再生ユニットの一対の第2挟持部材間に向かって搬送される。
【0013】
検出部材の一端部にCDが接触するとともに、位置決め部材によってCDが位置決めされる。そして、検出部材が回転して、搬送ユニットの一対の挟持部材がCDから離れるとともに、クランプ再生ユニットの第2挟持部材間にCDをクランプする。位置決め部材は、アーム部材などによって一方の第2挟持部材に向かって押される。位置決め部材がCDから離れて、該CDを回転テーブルで回転させて情報を読み出す。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
前記位置決め部材は、クランプ再生ユニットがCDを確実にクランプするために、クランプ再生ユニットがCDをクランプしていない状態では前記一方の第2挟持部材から離れている。位置決め部材は、クランプ再生ユニットがCDをクランプすると、CDの回転を妨げないように該CDから離れて前記一方の第2挟持部材に近づく。
【0015】
前述した第2挟持部材と位置決め部材それぞれに寸法誤差があったり、これらの組み付け誤差があると、前記クランプした状態で、一方の第2挟持部材と位置決め部材との間の相対的な位置がずれることがある。具体的には、位置決め部材が一方の第2挟持部材を他方の第2挟持部材から離れる方向に押しすぎてCDのクランプが不完全となる。また、位置決め部材と一方の第2挟持部材との間の隙間が大きくなって、前記位置決め部材が一対の第2挟持部材間で振動して異音などを生じる。
【0016】
したがって、本発明の目的は、互いに移動自在な二つの部材間の位置ずれを吸収できる記録媒体再生装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
【0022】
請求項1に記載の本発明の記録媒体再生装置は、記録媒体を機器本体内に収容して該記録媒体に記録された情報を読み出す記録媒体再生装置において、前記機器本体内に収容された記録媒体をクランプしかつ前記記録媒体に記録されている情報を読み出すことが可能なクランプ再生手段を備え、前記クランプ再生手段は、前記記録媒体を挟むことが可能な一対の挟持部材と、前記機器本体内に収容された記録媒体を位置決めする位置決め部材と、を含み、前記位置決め部材は、前記機器本体内に収容された記録媒体と接触して該記録媒体を位置決めする位置決め位置と、位置決めした記録媒体から離れる離間位置とに亘って移動自在に前記一対の挟持部材のうちの一方の挟持部材に取付けられ、前記位置決め部材を前記離間位置に向かって付勢する第1の状態と、前記位置決め部材を前記位置決め位置に向かって付勢する第2の状態と、を切り替え可能であるとともに、前記位置決め部材を前記離間位置に向かって付勢した際の前記位置決め部材の前記一方の挟持部材に対する相対的な位置を所定の範囲内に保つ位置ずれ吸収手段を備え、さらに、前記位置ずれ吸収手段は、一端部と中央部とが前記一方の挟持部材に取りつけられかつ他端部が前記位置決め部材と接触して、前記位置決め部材を前記離間位置と前記位置決め位置それぞれに向かって付勢するとともに、前記一対の挟持部材が記録媒体をクランプすると前記中央部が他方の挟持部材に接触するねじりばねと、前記ねじりばねの中央部を、前記位置決め部材が前記一方の挟持部材に対し相対的に移動する方向に沿って移動自在に支持する支持部と、を備えたことを特徴としている。
【0024】
請求項2に記載の本発明の記録媒体再生装置は、請求項1に記載の記録媒体再生装置において、前記支持部は、前記ねじりばねが前記位置決め部材を前記離間位置に向かって付勢する方向に沿って、前記ねじりばねの中央部を移動自在とすることを特徴としている。
【0032】
請求項1に記載した本発明の記録媒体再生装置によれば、位置ずれ吸収手段が、一方の挟持部材と位置決め部材との相対的な位置を所定の範囲内に保つ。このため、一方の挟持部材と位置決め部材との寸法誤差やこれらの部材の組み付け誤差があっても、前記一方の挟持部材と位置決め部材との相対的な位置を一定に保つことができる。
【0033】
置ずれ吸収手段が、位置決め部材を付勢するねじりばねと、このねじりばねの中央部を移動自在に支持する支持部と、を備えている。また、ねじりばねは、記録媒体がクランプされると中央部が他方の挟持部材に接触する。このため、一方の挟持部材と位置決め部材との寸法誤差やこれらの部材の組み付け誤差がある場合には、ねじりばねの特に位置決め部材と接触する他端部が弾性変形する。このため、記録媒体をクランプした際に、位置決め部材が必要以上に一方の挟持部材を他方の挟持部材から離れる方向に付勢することを防止できる。
【0034】
また、一方の挟持部材と位置決め部材との寸法誤差やこれらの部材の組み付け誤差がある場合には、前記支持部に対する中央部の位置が変化する。記録媒体をクランプした際に、位置決め部材が一方の挟持部材から離れて、一対の挟持部材間で振動することを防止できる。したがって、一方の挟持部材と位置決め部材との相対的な位置を一定に保つことができる。
【0035】
請求項2に記載した本発明の記録媒体再生装置によれば、ねじりばねの中央部が離間位置に向かって付勢される方向に沿って移動自在である。一方の挟持部材と位置決め部材との寸法誤差やこれらの部材の組み付け誤差があると、中央部が離間位置に向かって付勢する方向に沿って移動する。このため、前記一方の挟持部材と位置決め部材との相対的な位置を一定に保つことができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態にかかる記録媒体再生装置1を図1ないし図22を参照して説明する。図1などに示す記録媒体再生装置1は、例えば、移動体としての自動車のインストルメントパネル(以下インパネと呼ぶ)に装着される。
【0040】
記録媒体再生装置1は、外径が例えば12cmなどの比較的大径な大径ディスク形記録媒体としての大径CD2a(図13などに示す)と、外径が例えば8cmなどの比較的小径な小径ディスク形記録媒体としての小径CD2b(図15などに示す)とを使用者が選択して、後述する機器本体3内に収容する。記録媒体再生装置1は、これらの互いに外径の異なるCD2a,2bを機器本体3内の再生位置に位置決めして、これらのCD2a,2bに記録された情報を読み出して(再生して)、音声として出力する。
【0041】
記録媒体再生装置1は、図1などに示すように、機器本体3と、搬送手段としての搬送ユニット4(図6ないし図8に示す)と、一対のロック部材44(図6ないし図8に示す)と、クランプ再生手段としてのクランプ再生ユニット5と、を備えている。
【0042】
機器本体3は、シャーシ8(図2及び図3などに示す)と、駆動源部6(図3に示す)と、一対のスライド部材7(図4に一つ示す)と、を備えている。シャーシ8は、図2及び図3に示すように、複数の板金などが互いに取り付けられて構成されている。前記板金などが折り曲げられて、シャーシ8は、扁平な箱状に形成されている。
【0043】
シャーシ8は、図2及び図3に示すように、略平坦な底壁9と、該底壁9に間隔をおいて相対する略平坦な天井壁10と、これらの底壁9と天井壁10とに連なる複数の周壁11と、を備えている。これらの壁9,10,11には、それぞれ、前記シャーシ8の軽量化と剛性の確保とのために、複数の開口部が設けられている。
【0044】
複数の周壁11のうち図1中の手前側に位置する一つの周壁11には、記録媒体挿入口12が形成されている。記録媒体挿入口12は、前記一つの周壁11を貫通している。記録媒体挿入口12は、図1中の矢印Kに沿って、内側に前記CD2a,2bを通すことができる。前記記録媒体挿入口12を通して、前記CD2a,2bは、機器本体3内に収容されたり、該機器本体3内から排出される。
【0045】
駆動源部6は、前記記録媒体挿入口12を形成した前記一つの周壁11に連なる他の周壁11(図3中奥側に位置する周壁11)の近傍に取り付けられている。駆動源部6は、図3に示すように、駆動源としてのモータ13と、複数の歯車14と、を備えている。モータ13は、シャーシ8に取り付けられている。モータ13は、搬送ユニット4の駆動源をなしている。
【0046】
モータ13の出力軸には、図示しないピニオンが取り付けられている。複数の歯車14は、それぞれ、前記周壁11などに回転自在に支持されている。これらの歯車14は互いに噛み合っているとともに、これらの歯車14のうち一つの歯車14は、前記ピニオンと噛み合っている。
【0047】
一対のスライド部材7は、記録媒体挿入口12を形成した一つの周壁11に連なる一対の周壁11それぞれに取り付けられている。スライド部材7は、周壁11に、前記矢印Kに沿ってスライド自在に取り付けられている。即ち、スライド部材7は、CD2a,2bの挿入及び排出方向(以下併せて搬送方向と呼ぶ)に沿って、スライド自在となっている。
【0048】
一対のスライド部材7のうち図3中奥側に位置するスライド部材7には、ラック15が取り付けられている。ラック15は、記録媒体挿入口12を通して機器本体3内にCD2a,2bが挿入されると、後述する検出部材60によって、前記記録媒体挿入口12が形成された一つの周壁11に向かって押される。
【0049】
ラック15は、前記検出部材60によって前記一つの周壁11に向かって押されると、一つの歯車14と噛み合う。また、一対のスライド部材7は、リンク100(図1などに示す)によって、同期して周壁11に対しスライド移動する。すなわち、一対のスライド部材7は、同時に記録媒体挿入口12に近づいたり離れたり(接離)する。
【0050】
図2中に奥側の周壁11に取り付けられたスライド部材7は、図4に示すように、板金部16と、合成樹脂部17と、を備えている。板金部16は、帯板状に形成されかつ前記周壁11に、図4中の矢印Kに沿って、スライド自在に支持されている。板金部16の長手方向は、前記周壁11の長手方向に沿っている。
【0051】
合成樹脂部17は、摩擦係数の小さな合成樹脂からなり略方体状に形成されている。合成樹脂部17は、板金部16に三つ取り付けられている。合成樹脂部17は、板金部16の長手方向の中央部と、板金部16の記録媒体挿入口12から離れた端部と、板金部16の前記中央部と前記端部との間に設けられている。
【0052】
板金部16には、一対のガイド孔18と、一対の孔19とが設けられている。これらの孔18,19は、板金部16を貫通している。前記一対のガイド孔18は、板金部16の記録媒体挿入口12寄りの端部に設けられている。これら一対のガイド孔18は、板金部16の長手方向に沿って互いに間隔をあけて配されている。
【0053】
ガイド孔18は、それぞれ、一対の水平延在部20a,20bと、一対の傾斜延在部21a,21bと、を備えている。ガイド孔18は、記録媒体挿入口12に近い側から順に、一方の水平延在部20aと一方の傾斜延在部21aと他方の傾斜延在部21bと他方の水平延在部20bとを配している。これらの一方の水平延在部20aと一方の傾斜延在部21aと他方の傾斜延在部21bと他方の水平延在部20bは、互いに直列に連なっている。
【0054】
両水平延在部20a,20bは、板金部16即ちスライド部材7のスライド方向(矢印K)に沿って延びている。一方の水平延在部20aが他方の水平延在部20bより図4中の下方に配されている。両傾斜延在部21a,21bは、板金部16即ちスライド部材7のスライド方向(矢印K)に対し交差する方向に沿って延びている。
【0055】
一方の傾斜延在部21aは、一方の水平延在部20aから離れるのにしたがって徐々に下方に向かうように延びている。他方の傾斜延在部21bは、前記一方の傾斜延在部21aから離れて他方の水平延在部20bに近づくのにしたがって徐々に上方に向かうように延びている。
【0056】
一方の孔19は、板金部16の長手方向に沿って、前記板金部16の中央部に設けられた合成樹脂部17と、前記中央部と前記端部との間に設けられた合成樹脂部17と、の間に設けられている。他方の孔19は、板金部16の長手方向に沿って、前記中央部と前記端部との間に設けられた合成樹脂部17と、前記板金部16の端部に設けられた合成樹脂部17と、の間に設けられている。
【0057】
また、板金部16の記録媒体挿入口12寄りの端部には、ガイド斜面22が設けられている。ガイド斜面22は、記録媒体挿入口12に向かうにしたがって徐々に上方に向かうように、スライド部材7のスライド方向に対し傾斜している。
【0058】
前記板金部16の中央部に設けられた合成樹脂部17には、第1ガイド溝23が設けられている。第1ガイド溝23は、合成樹脂部17の機器本体3の内側に位置する表面から凹に形成されている。第1ガイド溝23は、水平部24と上方傾斜部25と拡大部26と、を備えている。これらの水平部24と上方傾斜部25と拡大部26とは、スライド部材7のスライド方向に沿って、記録媒体挿入口12から離れるのにしたがって順に配されている。水平部24と上方傾斜部25と拡大部26とは、互いに連なっている。
【0059】
水平部24は、スライド部材7のスライド方向に沿って延びている。上方傾斜部25は、水平部24即ち記録媒体挿入口12から離れるのにしたがって徐々に上方に向かうように、スライド部材7のスライド方向に対し傾斜している。拡大部26は、上方傾斜部25即ち記録媒体挿入口12から離れるのにしたがって、スライド部材7のスライド方向に対し交差する方向の幅が徐々に大きくなるように形成されている。拡大部26の記録媒体挿入口12から離れた端部の幅は、前記孔19の幅と略等しい。
【0060】
板金部16の中央部と前記端部との間に設けられた合成樹脂部17には、第2ガイド溝27が設けられている。第2ガイド溝27は、合成樹脂部17の機器本体3の内側に位置する表面から凹に形成されている。第2ガイド溝27は、水平部27aと、下方傾斜部28と、拡大部29と、を備えている。水平部27aと下方傾斜部28と拡大部29とは、スライド部材7のスライド方向に沿って、記録媒体挿入口12から離れるのにしたがって順に配されている。水平部27aと下方傾斜部28と拡大部29とは、互いに連なっている。
【0061】
水平部27aは、スライド部材7のスライド方向に沿って延びている。下方傾斜部28は、記録媒体挿入口12から離れるのにしたがって徐々に下方に向かうように、スライド部材7のスライド方向に対し傾斜している。拡大部29は、下方傾斜部28即ち記録媒体挿入口12から離れるのにしたがって、スライド部材7のスライド方向に対し交差する方向の幅が徐々に大きくなるように形成されている。拡大部29の記録媒体挿入口12から離れた端部の幅は、前記孔19の幅と略等しい。
【0062】
板金部16の前記端部に設けられた合成樹脂部17には、ロックガイド溝30とロック凹溝31とが設けられている。ロックガイド溝30とロック凹溝31とは、合成樹脂部17の機器本体3の内側に位置する表面から凹に形成されている。ロックガイド溝30は、ロック凹溝31の上方に設けられている。ロックガイド溝30は、スライド延在部32と交差延在部33とを備えている。
【0063】
スライド延在部32と交差延在部33とは、スライド部材7のスライド方向に沿って、記録媒体挿入口12から離れるのにしたがって順に配されている。スライド延在部32と交差延在部33とは、互いに連なっている。
【0064】
スライド延在部32は、スライド部材7のスライド方向に沿って延びている。交差延在部33は、スライド延在部32から上方に向かって延びている。こうして、交差延在部33は、スライド延在部32から前記スライド方向に対し交差する方向に沿って延びている。
【0065】
ロック凹溝31は、水平延在部35と、拡大部36と、を備えている。水平延在部35と拡大部36とは、スライド部材7のスライド方向に沿って、記録媒体挿入口12から離れるのにしたがって順に配されている。水平延在部35と拡大部36とは、互いに連なっている。
【0066】
水平延在部35は、スライド部材7のスライド方向に沿って延びている。拡大部36は、水平延在部35即ち記録媒体挿入口12から離れるのにしたがって、スライド部材7のスライド方向に対し交差する方向の幅が徐々に大きくなるように形成されている。
【0067】
板金部16に一対のガイド孔18と一対の孔19とガイド斜面22が設けられ、かつ合成樹脂部17に第1ガイド溝23と第2ガイド溝27とロックガイド溝30とロック凹溝31とが設けられている。このため、スライド部材7は、一対のガイド孔18と一対の孔19とガイド斜面22と第1ガイド溝23と第2ガイド溝27とロックガイド溝30とロック凹溝31とを備えている。
【0068】
搬送ユニット4は、図6ないし図8などに示すように、ローラアーム37と、ディスクガイド38と、を備えている。ローラアーム37は、前記記録媒体挿入口12の近傍に配されている。ローラアーム37は、板金などからなるアーム本体39と、ローラ40と、を備えている。
【0069】
アーム本体39は、長手方向がシャーシ8の幅方向に沿った帯状に形成されている。アーム本体39は、幅方向の一方の縁部を中心として底壁9に回転自在に支持されている。アーム本体39の回転中心は、シャーシ8の幅方向に沿っている。アーム本体39は、幅方向の他方の縁部が底壁9から離れる方向に、図示しないコイルばねによって付勢されている。
【0070】
ローラ40は、アーム本体39の前記他方の縁部に回転自在に支持されている。ローラ40の回転中心は、シャーシ8の幅方向に沿っている。ローラ40の一端部には、図示しない歯車が取り付けられている。アーム本体39の前記他方の縁部が底壁9から離れた状態において、ローラ40の歯車は、駆動源部6の歯車14の一つに噛み合う。ローラ40は、前記歯車14などを介して、モータ13の回転駆動力によって回転される。
【0071】
ディスクガイド38は、板金などからなるガイド本体41と、該ガイド本体に取り付けられた滑り部材42と、を備えている。ガイド本体41は、長手方向がシャーシ8の幅方向に沿った帯状に形成されている。ガイド本体41は、後述するピン43と、該ピン43が侵入するガイド孔18と、によって、鉛直方向に沿ってスライド自在にシャーシ8に支持されている。滑り部材42は、摩擦係数の小さい合成樹脂からなる。滑り部材42は、薄い板状に形成されている。滑り部材42は、ガイド本体41のシャーシ8の内側に位置する表面に取り付けられている。
【0072】
前記ローラアーム37とディスクガイド38は、それぞれ、ピン43を備えている。ローラアーム37のピン43は、アーム本体39の図1及び図2中の奥側に位置する幅方向の端部から前記スライド部材7を取り付けた周壁11に向かって突出している。ローラアーム37のピン43は、アーム本体39が図示しないコイルばねに付勢されることによって、スライド部材7のガイド斜面22に接触する。
【0073】
ディスクガイド38のピン43は、ガイド本体41の図1及び図2中の奥側に位置する幅方向の端部に一対設けられ、ガイド本体41の図1及び図2中の手前側に位置する幅方向の端部に一つ設けられている。これらのピン43は、ガイド本体41から周壁11に向かって突出している。ガイド本体41の図1及び図2中の奥側に位置する幅方向の端部に一対設けられたディスクガイド38のピン43は、それぞれ、前記ガイド孔18内を通る。
【0074】
ロック部材44は、前記スライド部材7を取りつけた周壁11それぞれの近傍に配されている。これらのロック部材44は、記録媒体挿入口12を形成した周壁11と相対する周壁11の近傍に配されている。
【0075】
ロック部材44は、それぞれ、薄い板金などからなり、かつ平面形状が略矩形状のロック本体53と鉤状の鉤部54と第3ピン59とを一体に備えている。鉤部54は、ロック本体53の一つの外縁部から離れる方向に延びた後、前記一つの外縁部に沿って延びている。
【0076】
ロック部材44は、前記ロック本体53の鉤部54から離れた端部58を中心として、底壁9に回転自在に支持されている。ロック部材44は、前記端部58を中心として回転することで、図6に示す鉤部54で後述するロックピン52を係止するロック位置と、図8に示す鉤部54でのロックピン52の係止を解除するロック解除位置と、に亘って変位する。
【0077】
第3ピン59は、ロック本体53からスライド部材7に向かって突出している。第3ピン59は、前記ロック位置とロック解除位置とに亘って、ロックガイド溝30内に侵入する。
【0078】
クランプ再生ユニット5は、図5に示すように、キャリッジシャーシ45と、クランプアーム46と、位置決め部材61と、CD検出部材62と、ねじりばね63と、検出部材60(図10に示す)と、カム部材64(図10に示す)と、第2ねじりばね65(図10に示す)と、を備えている。
【0079】
キャリッジシャーシ45は、板金などからなるシャーシ本体47と、該シャーシ本体47に取付けられた回転テーブル48と、前記シャーシ本体47に取り付けられた図示しない光ピックアップ部と、を備えている。シャーシ本体47は、略平板状に形成されている。
【0080】
回転テーブル48は、シャーシ本体47に回転自在に支持されている。回転テーブル48は、CD2a,2bの中央孔内に侵入する。回転テーブル48は、モータなどの駆動力によってCD2a,2bを回転させる。光ピックアップ部は、前記CD2a,2bに記録された情報を読みとるための光ピックアップと、該光ピックアップを回転テーブル48に対し接離させる駆動機構などを備えている。
【0081】
クランプアーム46は、板金などからなるアーム本体49と、クランパ50と、を備えている。アーム本体49は、略平板状に形成されている。キャリッジシャーシ45のシャーシ本体47に、記録媒体挿入口12から離れた端部を中心として回転自在に支持されている。アーム本体49の回転中心は、シャーシ8の幅方向に沿っている。アーム本体49がシャーシ本体47に近づいた状態では、シャーシ本体47とアーム本体49とが略平行になる。
【0082】
クランパ50は、回転テーブル48に相対する位置に配されている。クランパ50は、円板状に形成されているとともに、アーム本体49に回転自在に支持されている。クランパ50は、アーム本体49がシャーシ本体47と略平行な状態となると、回転テーブル48との間にCD2a,2bを挟むことができる。なお、本明細書では、CD2a,2bが回転テーブル48とクランパ50との間に挟まれる位置を再生位置とする。また、記録媒体挿入口12と前記再生位置との間は、本明細書に記した搬送経路をなしている。
【0083】
位置決め部材61は、図5に示すように、キャリッジシャーシ45とクランプアーム46との間に配されている。位置決め部材61は、図9に示すように、平面形状がアーチ状の平板状の部材本体66と、小径CD位置決め部67と、大径CD位置決め部68と、を備えている。部材本体66は、前記回転テーブル48とクランパ50との双方と同軸的に配されている。部材本体66は、記録媒体挿入口12から離れた縁部を中心として回転自在にアーム本体49に支持されている。
【0084】
このため、位置決め部材61は、図5に示すアーム本体49から離れて小径CD2bを位置決めする位置決め位置と、図20に示すアーム本体49に近づいて、位置決めしたCD2a,2bから離れる離間位置とに亘って、移動自在にクランプアーム46に支持されている。また、位置決め部材61は、図16に示す小径CD2bを位置決めする第1位置と、図14に示す大径CD2aを位置決めする第2位置とに亘って、移動自在にクランプアーム46に支持されている。なお、第1位置と位置決め位置とは同一の位置である。第2位置と離間位置とは異なる位置である。
【0085】
位置決め位置(第1位置)では、小径CD位置決め部67に、記録媒体挿入口12を通して挿入された小径CD2bが接触可能である。位置決め位置(第2位置)では、大径CD位置決め部68に、記録媒体挿入口12を通して挿入された大径CD2aが接触可能である。離間位置では、双方の位置決め部67,68からCD2b,2aが離れる。なお、離間位置は本明細書に記した第1の位置をなしており、位置決め位置は本明細書に記した第2の位置をなしている。
【0086】
小径CD位置決め部67は、図9に示すように、部材本体66の弧状の内縁部である。小径CD位置決め部67は、CD検出部材62の後述する他端部62bがアーム本体49から離れた状態(第1位置、位置決め位置)で、記録媒体挿入口12から挿入された小径CD2bと接触可能である。小径CD位置決め部67は、小径CD2bと接触して、該小径CD2bを再生位置に位置決めする。
【0087】
大径CD位置決め部68は、部材本体66からキャリッジシャーシ45に向かって突出している。大径CD位置決め部68は、回転テーブル48とクランパ50と小径CD位置決め部67と同軸的な弧状に形成されている。大径CD位置決め部68は、CD検出部材62の後述する他端部62bがアーム本体49に近づいた状態(第2位置)で、記録媒体挿入口12から挿入された大径CD2aと接触可能である。大径CD位置決め部68は、大径CD2aと接触して、該大径CD2aを再生位置に位置決めする。
【0088】
なお、前述した構成の位置決め部材61は、請求項1ないし請求項3に記した第2の部材に相当し、請求項4に記した第1の部材に相当する。
【0089】
CD検出部材62は、平面形状が略矩形状の板状に形成されている。CD検出部材62は、記録媒体挿入口12の幅方向に沿った縁部でかつシャーシ8内に配されている。CD検出部材62は、記録媒体挿入口12から挿入された大径CD2aと接触し、記録媒体挿入口12から挿入された小径CD2bと接触しない位置に配されている。
【0090】
CD検出部材62は、一端部62aを中心として回転自在にクランプアーム46のアーム本体49に回転自在に支持されている。このため、CD検出部材62は、他端部62bがアーム本体49に近づいたりアーム本体49から離れたり(接離)する。CD検出部材62は、一端部62aが他端部62bより記録媒体挿入口12寄りに配されている。
【0091】
CD検出部材62は、他端部62bが位置決め部材61の部材本体66に係合している。このため、CD検出部材62の他端部62bがアーム本体49から離れると、位置決め部材61の部材本体66はアーム本体49から離れる。CD検出部材62の他端部62bがアーム本体49に近づくと、位置決め部材61の部材本体66はアーム本体49近づく。
【0092】
CD検出部材62は、その長手方向の中央部に支持部69を設けている。支持部69は、搬送方向Kに沿って互いに間隔をあけて配された一対の爪70と、これらの爪70間に配された支持ピン71と、を備えている。爪70は、CD検出部材62からシャーシ8の幅方向に沿って外方向に突出している。爪70は、CD検出部材62から離れた端部が互いに近づくように形成されて、鉤状に形成されている。支持ピン71は、略円柱状に形成されかつCD検出部材62からシャーシ8の幅方向に沿って外方向に突出している。
【0093】
支持ピン71がねじりばね63のコイル部(中央部)63aの内側を通り、爪70がコイル部(中央部)63aの外側に係止して、支持部69はねじりばね63を取りつける。また、支持部69は、ねじりばね63が後述するように位置決め部材61を離間位置に向かって付勢する方向に沿って、中央部63aを移動自在に支持する。
【0094】
ねじりばね63の中央部63aが支持部69に取りつけられている。ねじりばね63の一端部63bがCD検出部材62に取りつけられている。CD検出部材62がクランプアーム46に取りつけられているので、ねじりばね63の中央部63aと一端部63bは、CD検出部材62を介してクランプアーム46に取りつけられている。
【0095】
ねじりばね63の他端部63cには、屈曲部63dが形成されている。他端部63cの屈曲部63dより端側63eは、後述する矢印M1の逆向きに延びている。ねじりばね63の他端部63cの端側63eは、位置決め部材61に接触している。ねじりばね63は、両端部63b,63cが図5中の矢印M1,M2に沿って互いに近づく方向に弾性復元力を生じ、中央部63aが図5中の矢印Lに沿うクランプアーム46から離れる方向の弾性復元力を生じた状態で配されている。
【0096】
ねじりばね63は、図20に示すように、キャリッジシャーシ45とクランプアーム46とが互いに近づくと、中央部63aがキャリッジシャーシ45に接触する。中央部63aの位置が規制されかつ矢印Lに沿う弾性復元力を生じているので、他端部63cが位置決め部材61を図20中の矢印Nに沿ってクランプアーム46に向かって付勢する。すなわち、ねじりばね63は、位置決め部材61を前記離間位置に向かって付勢する。
【0097】
また、ねじりばね63は、図5に示すように、キャリッジシャーシ45とクランプアーム46とが互いに離れると、中央部63aがキャリッジシャーシ45から離れる。すると、中央部63aの変位が許容されるとともに、矢印M1,M2に沿った弾性復元力を生じている。これらの弾性復元力が両端部63b,63cを互いに近づける方向に作用する。また、前記端側63eが前述したように延びている。このため、ねじりばね63は、位置決め部材61を前記位置決め位置に向かって付勢するとともに、他端部62bがクランプアーム46のアーム本体49から離す方向にCD検出部材62を付勢する。
【0098】
こうして、ねじりばね63は、位置決め部材61を離間位置に向かって付勢する第1の状態と、位置決め部材61を位置決め位置に向かって付勢する第2の状態と、を切り替え可能となっている。
【0099】
検出部材60は、搬送方向Kに沿って、CD検出部材62より記録媒体挿入口12から離れた機器本体3の奥に設けられている。検出部材60は、図10に示すように、部材本体72と、小径CD接触部73と、大径CD接触部74と、ラック押圧部75と、を備えている。部材本体72は、一方向に沿って延びたアーム状に形成されている。部材本体72は、長手方向が機器本体3の幅方向に沿う状態で、位置決め部材61に支持されている。部材本体72は、中央部72aを中心として回動自在に位置決め部材61に支持されている。
【0100】
小径CD接触部73は、機器本体3の幅方向に沿った機器本体3の内側に位置する部材本体72の一端部72bの端に設けられている。小径CD接触部73は、記録媒体挿入口12を通して挿入された小径CD2bと接触可能である。大径CD接触部74は、部材本体72の一端部72bでかつ小径CD接触部73と中央部72aとの間に配されている。大径CD接触部74は、記録媒体挿入口12を通して挿入された大径CD2aと接触可能である。
【0101】
ラック押圧部75は、部材本体72の他端部72cに設けられている。ラック押圧部75は、ラック15と接触し該ラック15を記録媒体挿入口12に向かって押圧可能である。
【0102】
また、検出部材60は、ばね接触部78と、ばね接触片79とを備えている。ばね接触部78は、部材本体72の中央部72aから記録媒体挿入口12に向かって延びている。ばね接触部78は、第2ねじりばね65の後述する他端部65cの機器本体3より幅方向に沿った内側に位置する。ばね接触片79は、部材本体72から底壁9に向かって延びている。ばね接触片79は、第2ねじりばね65の他端部65cより機器本体3の幅方向に沿った外側に位置する。
【0103】
前述した構成の検出部材60は、図10中に実線で示す接触位置と、図10中に二点鎖線で示す離間位置とに亘って、位置決め部材61に回転自在に支持されている。即ち、検出部材60は、図10中の矢印Aに沿う一方の方向と、この一方の方向とは逆向きの図10中の矢印Bに沿う他方の方向とのそれぞれに沿って、回転自在である。
【0104】
接触位置では、各接触部73,74即ち一端部72bが位置決め部67,68から記録媒体挿入口12に向かって突出して、前記一端部72bがCD2b,2aと接触できる。また、接触位置では、図11に示すように、ばね接触部78は第2ねじりばね65と間隔をあけているとともに、図12に示すように、ばね接触片79に第2ねじりばね65の他端部65cが接触する。
【0105】
離間位置では、一端部72bが位置決め部67,68から没して、前記一端部72bがCD2b,2aから離れる。また、離間位置では、ラック押圧部75即ち他端部72cがラック15を記録媒体挿入口12に向かって押して、ラック15を一つの歯車14と噛み合わせる。さらに、離間位置では、図18に示すように、ばね接触部78に第2ねじりばね65の他端部65cが接触するとともに、図19に示すように、ばね接触片79は、第2ねじりばね65の他端部65cと間隔をあけている。
【0106】
なお、前述した構成の検出部材60は、請求項4に記した第2の部材に相当する。また、離間位置は本明細書に記した第1の位置をなしており、接触位置は本明細書に記した第2の位置をなしている。
【0107】
カム部材64は、検出部材60の他端部72cとCD検出部材62との間に配されている。カム部材64は、クランプアーム46のアーム本体49に回転自在に支持されている。カム部材64の回転中心は、検出部材60の回転中心と平行である。また、カム部材64は、キャリッジシャーシ45に設けられた図示せぬ突起部が接触されることにより回転される。
【0108】
カム部材64は、前記回転中心寄りに配された中心部76と、押圧部77と、を備えている。押圧部77は、中心部76から外方向に突出している。押圧部77は、前記接触位置と前記離間位置とに亘って検出部材60の他端部72cと接触する。押圧部77は、前記離間位置では、第2ねじりばね65の他端部65cと接触する。
【0109】
第2ねじりばね65のコイル部(中央部65a)が、検出部材60の部材本体72の回転中心に取りつけられている。第2ねじりばね65の一端部65bが位置決め部材61に取りつけられている。第2ねじりばね65の他端部65cは、カム部材64とばね接触部78との間を通されており、ばね接触部78とばね接触片79とに接触可能である。
【0110】
第2ねじりばね65は、両端部65b,65cが図10中の矢印O1,O2に沿って互いに近づく方向に弾性復元力を生じた状態で配されている。第2ねじりばね65は、検出部材60が一方の方向としての図10中の矢印Aに沿って押されると、キャリッジシャーシ45の移動に伴いカム部材64が回転され、押圧部77により押される。他端部72cが、ばね接触片79から離れて、ばね接触部78に接触する。すると、前記矢印Aに沿って検出部材60を付勢する弾性復元力を生じる。すなわち、第2ねじりばね65は、矢印Aに沿って検出部材60を付勢する。
【0111】
また、第2ねじりばね65は、検出部材60が他方の方向としての図10中の矢印Bに沿って変位されると、キャリッジシャーシ45の移動に伴いカム部材64の押圧部77による押圧が解かれ、他端部65cが、ばね接触部78から離れて、ばね接触片79に接触する。すると、前記矢印Bに沿って検出部材60を付勢する弾性復元力を生じる。すなわち、第2ねじりばね65は、矢印Bに沿って検出部材60を付勢する。
【0112】
こうして、第2ねじりばね65は、検出部材60を矢印Aに沿って離間位置に向かって付勢する第1の状態と、検出部材60を矢印Bに沿って接触位置に向かって付勢する第2の状態と、を切り替え可能となっている。また、第2ねじりばね65は、検出部材60が矢印Aに沿って回転されると該検出部材60を離間位置に向かって付勢し、検出部材60が矢印Bに沿って回転されると該検出部材60を接触位置に向かって付勢する。なお、矢印Aは、本明細書に記した一方の方向に相当し、矢印Bは、本明細書に記した他方の方向に相当する。
【0113】
また、前述した構成のクランプ再生ユニット5は、図示しないゴムなどの弾性体からなるダンパと、コイルばねなどによって、前記機器本体3に対し移動自在にシャーシ8内に支持される。クランプ再生ユニット5は、回転テーブル48とクランパ50との間にCD2a,2bを挟んで、回転テーブル48でCD2a,2bを回転させ光ピックアップ部で該CD2a,2b内の情報を取り出す。
【0114】
そして、クランプ再生ユニット5は、前記自動車の走行中の振動によって機器本体3が振動しても、前記ダンパとコイルばねとによってシャーシ8に対し移動する。このように、前記ダンパとコイルばねなどは、前記自動車の走行中の振動などが前記CD2a,2bの情報を取り出す作業に悪影響を与えることを防止する。また、クランプ再生ユニット5は、鉤部54の後述するロックピン52に対する係止が徐々に解除されるのにしたがって、前記機器本体3に対し移動自在となる範囲が徐々に拡大する。
【0115】
また、前記キャリッジシャーシ45とクランプアーム46は、それぞれ、第2ピン51を備えている。キャリッジシャーシ45の第2ピン51は、シャーシ本体47の図1及び図2中の奥側及び手前側に位置する幅方向の両端部から周壁11に向かって突出している。キャリッジシャーシ45の第2ピン51は、ロック部材44が後述するロック位置に位置すると、前記第1ガイド溝23内に侵入する。キャリッジシャーシ45の第2ピン51は、ロック部材44が後述するロック解除位置に位置すると、前記第1ガイド溝23から抜け出る。
【0116】
クランプアーム46の第2ピン51は、アーム本体49の図1及び図2中の奥側に位置する幅方向の端部から前述したスライド部材7を取り付けた周壁11に向かって突出している。クランプアーム46の第2ピン51は、ロック部材44がロック位置に位置すると、前記第2ガイド溝27内に侵入する。クランプアーム46の第2ピン51は、ロック部材44がロック解除位置に位置すると、前記第2ガイド溝27から抜け出る。
【0117】
前記キャリッジシャーシ45は、さらに、ロックピン52を備えている。ロックピン52は、キャリッジシャーシ45のシャーシ本体47の両端部からスライド部材7を取り付けた周壁11に向かって突出している。ロックピン52は、アーム本体49とシャーシ本体47との相対的な回転運動の回転中心に設けられている。ロックピン52は、ロック部材44がロック位置に位置すると、前記ロック凹溝31内に侵入する。キャリッジシャーシ45のロックピン52は、ロック部材44がロック解除位置に位置すると、前記ロック凹溝31から抜け出る。
【0118】
前述した構成のキャリッジシャーシ45とクランプアーム46は、本明細書に記した挟持部材をなしている。クランプアーム46は、本明細書に記した一方の挟持部材と、請求項1ないし請求項3に記した第1の部材とに相当する。キャリッジシャーシ45は、本明細書に記した他方の挟持部材に相当する。このため、クランプ再生ユニット5は、一対の挟持部材を備えていることとなる。
【0119】
なお、前述したスライド部材7と、ピン43と、第2ピン51と、第3ピン59とは、連動手段を構成している。後述するように搬送ユニット4のローラアーム37とディスクガイド38が搬送してきたCD2a,2bを、クランプ再生ユニット5のキャリッジシャーシ45とクランプアーム46とで挟む。
【0120】
すると、これらで構成される連動手段は、前記CD2a,2bがローラアーム37とディスクガイド38などに接触できないように、ローラアーム37とディスクガイド38をCD2a,2bから徐々に離させるとともに、ロック部材44をロック位置からロック解除位置に向かって徐々に移動させる。
【0121】
また、前記ロックピン52と、ロック部材44と、ロック凹溝31とは、ロック手段をなしている。これらで構成されるロック手段は、前記クランプ再生ユニット5を機器本体3に対し固定するロック位置と、クランプ再生ユニット5を機器本体3に対し移動自在とするロック解除位置と、に亘って変位自在である。
【0122】
さらに、前記ねじりばね63と支持部69は、本明細書に記した位置ずれ吸収手段をなしている。第2ねじりばね65は、本明細書に記した第2の位置ずれ吸収手段をなしている。
【0123】
次に、前述した構成の記録媒体再生装置1の作用(動作)について説明する。まず、CD2a,2bが機器本体3内に挿入されていない状態では、図6に示すように、スライド部材7は、前記記録媒体挿入口12から最も離れている。ローラアーム37のピン43は、ガイド斜面22の記録媒体挿入口12寄りの端部に接触している。ディスクガイド38のピン43は、水平延在部20a内に位置している。こうして、ローラアーム37とディスクガイド38とは互いに近づいている。ローラアーム37のローラ40の端部に取りつけられた歯車は、駆動源部6の歯車14と噛み合っている。
【0124】
また、CD2a,2bが機器本体3内に挿入されていない状態では、図6に示すように、キャリッジシャーシ45の第2ピン51は、第1ガイド溝23の水平部24の記録媒体挿入口12寄りの端部に位置している。クランプアーム46の第2ピン51は、第2ガイド溝27の水平部27aの記録媒体挿入口12寄りの端部に位置している。こうして、キャリッジシャーシ45とクランプアーム46とは互いに離れた状態となっている。
【0125】
さらに、CD2a,2bが機器本体3内に挿入されていない状態では、図6に示すように、ロックピン52は、ロック凹溝31の水平延在部35の記録媒体挿入口12寄りの端部に位置している。ロック部材44の鉤部54は、ロックピン52に係止しているとともに、ロック部材44の第3ピン59は、ロックガイド溝30のスライド延在部32の記録媒体挿入口12寄りに端部に位置している。こうして、鉤部54がロックピン52に係止して、ロック部材44は、クランプ再生ユニット5を機器本体3に対し固定している。
【0126】
CD2a,2bが機器本体3内に挿入されていない状態では、図5に示すように、位置決め部材61は、前記位置決め位置(第1位置)に位置している。また、CD検出部材62の他端部62bがクランプアーム46のアーム本体49から離れている。さらに、図10に示すように、検出部材60は、前記接触位置に位置している。
【0127】
まず、記録媒体再生装置1の使用者が記録媒体挿入口12内にCD2a,2bを挿入する。図6に示す状態で、大径CD2aを記録媒体挿入口12内に挿入すると、モータ13が例えば正転方向に回転するとともに、ローラ40が回転する。モータ13の駆動力によって回転されたローラ40とディスクガイド38の滑り部材42との間に大径CD2aが挟まれる。
【0128】
ローラ40が回転しているため、大径CD2aは、キャリッジシャーシ45とクランプアーム46との間即ち再生位置に向かって搬送される。大径CD2aはCD検出部材62に接触する。大径CD2aが、CD検出部材62の他端部62bをクランプアーム46のアーム本体49に近づける。位置決め部材61が、第2位置に変位する。
【0129】
すると、大径CD2aが、図13に示すように、大径CD位置決め部68に接触する。大径CD2aが、検出部材60を図10中の矢印Aに沿って回転させる。
【0130】
こうして、大径CD2aは、図13および図14に示すように、クランプ再生ユニット5に位置決めされる。また、検出部材60は、図17に示す離間位置に向かって付勢されると、ラック押圧部75がラック15を記録媒体挿入口12に向かって押す。ラック15が一つの歯車14と噛み合って、スライド部材7が徐々に記録媒体挿入口12に向かってスライドし始める。
【0131】
ローラアーム37のピン43はガイド斜面22に沿って移動して徐々に底壁9に近づく。ディスクガイド38のピン43は、水平延在部20aから傾斜延在部21a内に侵入する。ディスクガイド38のピン43は、傾斜延在部21aに沿って移動して徐々に底壁9に近づく。こうして、ディスクガイド38とローラアーム37とは、まず、底壁9に徐々に近づく。
【0132】
また、キャリッジシャーシ45の第2ピン51は、水平部24を経て上方傾斜部25内に侵入する。そして、キャリッジシャーシ45の第2ピン51は、上方傾斜部25に沿って徐々に天井壁10に近づく。クランプアーム46の第2ピン51は、水平部27aを経て下方傾斜部28に沿って徐々に底壁9に近づく。こうして、キャリッジシャーシ45とクランプアーム46とは、徐々に近づく。
【0133】
さらに、ロックピン52は水平延在部35に沿って、スライド部材7に対し相対的に移動する。ロック部材44の第3ピン59は、ロックガイド溝30のスライド延在部32に沿って、スライド部材7に対し相対的に移動する。ロック部材44は、ロックピン52に係止した状態を支持する。
【0134】
大径CD2aが回転テーブル48とクランパ50との間に位置すると、ローラアーム37のピン43はガイド斜面22に沿って移動して徐々に底壁9に近づく。ディスクガイド38のピン43は、傾斜延在部21aから傾斜延在部21b内に侵入する。ディスクガイド38のピン43は、傾斜延在部21bに沿って移動して徐々に天井壁10に近づく。こうして、ディスクガイド38とローラアーム37とは、互いに離れる。
【0135】
また、キャリッジシャーシ45の第2ピン51は、上方傾斜部25に沿って徐々に天井壁10に近づく。クランプアーム46の第2ピン51は、下方傾斜部28に沿って徐々に底壁9に近づく。こうして、キャリッジシャーシ45とクランプアーム46とは、さらに徐々に近づく。
【0136】
すると、図20に示すように、前記キャリッジシャーシ45とクランプアーム46とが互いに近づいて、回転テーブル48とクランパ50との間に大径CD2aを挟む。また、回転テーブル48とクランパ50との間に大径CD2aが挟まれると同時に、該大径CD2aからローラアーム37のローラ40とディスクガイド38とが離れる。こうして、搬送ユニット4が大径CD2aを離すと同時に、クランプ再生ユニット5が大径CD2aを挟持(クランプ)して、大径CD2aは再生位置に位置決めされる。また、キャリッジシャーシ45に設けられた突起部がカム部材64に接触して、カム部材64を検出部材60の回転方向と同方向に回転させる。そして、カム部材64の押圧部77が第2ねじりばね65の他端部65cを矢印Aに沿って押す。第2ねじりばね65は、ばね接触部78を矢印Aに沿って付勢する。そして、検出部材60は、図17に示す離間位置に向かって付勢されて、この離間位置に変位する。
【0137】
クランプ再生ユニット5が大径CD2aを挟持(クランプ)した状態では、図7に示すように、ローラアーム37のピン43は、ガイド斜面22の中央部に接触している。ディスクガイド38のピン43は、傾斜延在部21bの上端部に位置している。こうして、ローラアーム37とディスクガイド38とは徐々に離れている。
【0138】
また、クランプ再生ユニット5が大径CD2aを挟持(クランプ)した状態では、図7に示すように、キャリッジシャーシ45の第2ピン51は、第1ガイド溝23の上方傾斜部25の記録媒体挿入口12から離れた端部に位置している。クランプアーム46の第2ピン51は、第2ガイド溝27の拡大部29内に位置している。こうして、キャリッジシャーシ45とクランプアーム46とは互いに近づいた状態となっている。
【0139】
さらに、クランプ再生ユニット5が大径CD2aを挟持(クランプ)した状態では、図7に示すように、ロックピン52は、ロック凹溝31の拡大部36内に位置している。ロック部材44の第3ピン59は、ロックガイド溝30のスライド延在部32と交差延在部33とが互いに交わる交差部に位置している。このため、鉤部54のロックピン52への係止が若干解除される方向に、ロック部材44が前記ロック位置から若干回転されている。こうして、ロック部材44は、前記ロック位置からロック解除位置に向かって若干変位されている。
【0140】
クランプ再生ユニット5が大径CD2aを挟持(クランプ)した状態では、図20に示すように、ねじりばね63の中央部63aがキャリッジシャーシ45のシャーシ本体47に接触する。ねじりばね63が、位置決め部材61を図20中の矢印Nに沿って、クランプアーム46のアーム本体49に向かって付勢する。大径CD位置決め部68が、大径CD2aの外縁から離れる。こうして、ねじりばね63は、位置決め部材61を離間位置に向かって付勢する。
【0141】
さらに、前記モータ13が正転駆動して、スライド部材7が記録媒体挿入口12に向かって移動されると、ローラアーム37のピン43はガイド斜面22に沿って移動して徐々に底壁9に近づく。ディスクガイド38のピン43は、傾斜延在部21bに沿って移動して徐々に天井壁10に近づいた後、水平延在部20a内に侵入する。こうして、ディスクガイド38とローラアーム37とは、さらに互いに離れる。
【0142】
また、キャリッジシャーシ45の第2ピン51は、上方傾斜部25から拡大部26に侵入した後、第1ガイド溝23内から抜け出る。クランプアーム46の第2ピン51は、第2ガイド溝27内から抜け出る。こうして、キャリッジシャーシ45とクランプアーム46とは、互いに近づいた状態を維持される。
【0143】
さらに、ロックピン52はロック凹溝31から抜け出る。ロック部材44の第3ピン59は、ロックガイド溝30の交差延在部33内に侵入しているため、スライド部材7の記録媒体挿入口12に向かう移動によって、前記端部58を中心として回転される。そして、鉤部54からロックピン52が完全に抜け出て、鉤部54のロックピン52に対する係止が解除される。こうして、ロック部材44によるロックピン52の係止が解除されて、前記ロック部材44が図8に示すロック解除位置に変位する。
【0144】
ロック解除位置では、図8に示すように、ローラアーム37のピン43は、ガイド斜面22の記録媒体挿入口12から離れた端部に接触している。ディスクガイド38のピン43は、水平延在部20bの記録媒体挿入口12から離れた端部に位置している。こうして、ローラアーム37とディスクガイド38とは互いに離れる。アーム本体39が底壁9に平行となるとともに、ローラアーム37は底壁9の近傍に位置する。ガイド本体41が天井壁10と平行となるとともに、ディスクガイド38は天井壁10の近傍に位置する。
【0145】
また、ロック解除位置では、図8に示すように、キャリッジシャーシ45の第2ピン51は第1ガイド溝23から抜け出ている。クランプアーム46の第2ピン51は、第2ガイド溝27から抜け出ている。ロックピン52は、ロック凹溝31から抜け出ている。ロック部材44の第3ピン59は、ロックガイド溝30の交差延在部33に位置している。
【0146】
ロック部材44のロックピン52への係止が解除されているため、クランプ再生ユニット5は前述した図示しないダンパとコイルばねによって、機器本体3に対し移動自在となっている。この状態で、前記記録媒体再生装置1は、大径CD2aに記録された情報を読み出して、該情報を音声として出力する。
【0147】
図7に示すクランプ再生ユニット5が大径CD2aをクランプした状態から図8に示すロック解除位置に変位する際に、ロック部材44は端部58を中心として徐々に回転する。そして、ロックピン52が徐々にロック凹溝31内から徐々に抜け出るとともに、ロック部材44のロックピン52に対する係止が徐々に解除される。さらに、ローラアーム37とディスクガイド38とが大径CD2aから徐々に離れる。
【0148】
また、前記ロック部材44がロック位置からロック解除位置に向かって変位する最中には、ロックピン52は、拡大部36と鉤部54等で囲まれた領域内を移動自在となる。前記ロック部材44がロック位置からロック解除位置に向かって変位する最中には、ロック部材44が端部58を中心として回転するので、拡大部36と鉤部54等で囲まれた領域が徐々に拡大する。
【0149】
さらに、前記ロック部材44がロック位置からロック解除位置に向かって変位する最中には、スライド部材7が記録媒体挿入口12に向かって移動するため、第2ピンは、第1および第2ガイド溝23,27から徐々に抜け出る。第1および第2ガイド溝23,27から抜け出る最中には、第2ピン51は、拡大部26,29内を移動自在となる。このため、第1および第2ガイド溝23,27から抜け出る最中には、第2ピン51の移動自在となる領域が徐々に拡大する。
【0150】
このため、前記ロック部材44がロック位置からロック解除位置に向かって変位する最中には、機器本体3に対するクランプ再生ユニット5が移動自在となる領域が徐々に拡大する。しかしながら、前述したスライド部材7などは、前記ロック部材44などの変位によって移動自在となったクランプ再生ユニット5にクランプされた大径CD2aが搬送ユニット4のローラアーム37とディスクガイド38などに接触できないように、ロック部材44を変位させる。
【0151】
こうして、本実施形態の記録媒体再生装置1は、クランプ再生ユニット5が大径CD2aをクランプすると、搬送ユニット4のローラアーム37とディスクガイド38とが大径CD2aから徐々に離れるとともに、ロック部材44のロックが徐々に解除される。ロック部材44がロック解除位置に変位すると、クランプ再生ユニット5が大径CD2aに記録された情報を取り出すことが可能となる。
【0152】
前記記録媒体再生装置1は、大径CD2aの再生などが終了して、該大径CD2aを機器本体3内から排出する際には、モータ13が、先ほどとは逆方向に例えば逆転駆動して、スライド部材7を記録媒体挿入口12から離す方向に移動させる。
【0153】
すると、ロック部材44が、ロック解除位置からロック位置に向かって徐々に回転して、クランプ再生ユニット5が機器本体3に対し移動できる範囲が徐々に狭くなる。ローラアーム37とディスクガイド38とが徐々に互いに近づく。ローラアーム37のローラ40とディスクガイド38との間に大径CD2aを挟むと、キャリッジシャーシ45とクランプアーム46とが大径CD2aから離れる。クランプ再生ユニット5のクランプが解除される。
【0154】
すると、中央部63aがキャリッジシャーシ45のシャーシ本体47から離れて、位置決め部材61を前記位置決め位置に向かって付勢する。位置決め部材61は、前記位置決め位置に変位する。ローラ40の回転によって、大径CD2aが記録媒体挿入口12に向かって搬送される。すると、第2ねじりばね65は、検出部材60を前記接触位置に向かって付勢する。検出部材60は、前記接触位置に変位する。大径CD2aは、記録媒体挿入口12を通して機器本体3外に排出される。
【0155】
前記記録媒体挿入口12を通して機器本体3内に小径CD2bを挿入すると、まず、小径CD2bはCD検出部材62に接触することなく、ローラ40と滑り部材42との間に挟まれて、前記再生位置に向かって搬送される。
【0156】
すると、小径CD2bは、図15に示すように、小径CD位置決め部67に接触する。小径CD2bが検出部材60を図10中の矢印Aに沿って回転させる。
【0157】
こうして、小径CD2bは、図15および図16に示すように、クランプ再生ユニット5に位置決めされる。そして、前記大径CD2aの場合と同様に、スライド部材7が記録媒体挿入口12に向かってスライドして、ローラアーム37とディスクガイド38とが小径CD2bを離すと同時に、キャリッジシャーシ45とクランプアーム46とが小径CD2bを挟む。
【0158】
すると、図20に示すように、ねじりばね63の中央部63aが、キャリッジシャーシ45のシャーシ本体47に接触する。ねじりばね63は、位置決め部材61を前記離間位置に向かって付勢する。位置決め部材61が離間位置に変位して、小径CD位置決め部67が小径CD2bから離れる。また、キャリッジシャーシ45に設けられた突起部がカム部材64に接触して、カム部材64を検出部材60の回転方向と同方向に回転させる。そして、カム部材64の押圧部77が第2ねじりばね65の他端部65cを矢印Aに沿って押す。第2ねじりばね65は、ばね接触部78を矢印Aに沿って付勢する。そして、検出部材60は、図17に示す離間位置に向かって付勢されて、この離間位置に変位する。こうして、小径CD2bは、クランプ再生ユニット5にクランプされる。前記小径CD2bを機器本体3内から排出する際には、前述した大径CD2aと同様に排出する。
【0159】
このように、位置決め部材61は、前記離間位置では、ねじりばね63によってクランプアーム46のアーム本体49に向かって付勢される。クランプアーム46と位置決め部材61それぞれの寸法誤差およびこれらの組み付け誤差などによって、CD2a,2bをクランプした際のクランプアーム46とキャリッジシャーシ45との間隔が変化することがある。この場合、支持部69の支持ピン71に対する中央部63aの位置が変化する。さらに、前記他端部63cの弾性変形量も変化する。
【0160】
図21に示すように、クランプアーム46とキャリッジシャーシ45との間隔が広い場合には、中央部63aは、図21中の矢印Lに沿って付勢されているため支持ピン71に対しキャリッジシャーシ45に近づく方向に変位する。そして、前記他端部63cの弾性変形量が小さくなる。
【0161】
図22に示すように、クランプアーム46とキャリッジシャーシ45との間隔が狭い場合には、中央部63aが支持ピン71に対しキャリッジシャーシ45から離れる方向に変位する。そして、前記他端部63cの弾性変形量が大きくなる。このため、位置決め部材61が、クランプアーム46をキャリッジシャーシ45から離れる方向に付勢しすぎることを防止でき、回転テーブル48とクランパ50とがCD2a,2bをクランプできなくなることを防止する。
【0162】
また、クランプ再生ユニット5がCD2a,2bをクランプすると、他端部63cが弾性変形して、ねじりばね63が位置決め部材61を付勢している。このため、クランプアーム46とキャリッジシャーシ45との間隔が広い場合でも、位置決め部材61が、クランプアーム46のアーム本体49から離れすぎることを防止できる。したがって、位置決め部材61は、クランプアーム46とキャリッジシャーシ45との間で振動することを防止できる。
【0163】
このように、中央部63aの支持部69に対する相対的な位置とねじりばね63の他端部63cの弾性変形量とを変化させることによって、位置決め部材61のクランプアーム46に対する相対的な位置を、所定の範囲内に納めることができる。したがって、位置決め部材61とクランプアーム46との位置ずれを確実に吸収できる。
【0164】
なお、この所定の範囲とは、回転テーブル48とクランパ50とがCD2a,2bをクランプできなくなる位置と、クランプアーム46とキャリッジシャーシ45との間で位置決め部材61が振動する位置との間である。さらに、回転テーブル48とクランパ50とがCD2a,2bをクランプできなくなる位置と、クランプアーム46とキャリッジシャーシ45との間で位置決め部材61が振動する位置と、は含まない。
【0165】
さらに、クランプ再生ユニット5がCD2a,2bをクランプすると、他端部65cが弾性変形して、第2ねじりばね65が検出部材60を付勢している。位置決め部材61と検出部材60それぞれの寸法誤差と、これらの組み付け誤差があることがある。この場合、第2ねじりばね65の他端部65cの弾性変形量が変化する。そして、検出部材60の位置決め部材61に対する相対的な位置を、所定の範囲内に納めることができる。したがって、検出部材60と位置決め部材61との位置ずれを確実に吸収できる。
【0166】
なお、この所定の範囲とは、各CD位置決め部67,68が各CD2b,2aに接触する位置と、各CD位置決め部67,68が位置決め部材61の一部を各CD2b,2aから離れる方向に押しすぎて、この一部を壊してしまう位置と、の間である。さらに、各CD位置決め部67,68が各CD2b,2aに接触する位置と、各CD位置決め部67,68が位置決め部材61の一部を壊してしまう位置と、を含まない。
【0167】
搬送ユニット4のローラアーム37とディスクガイド38がCD2a,2bから離れる間に、ロック部材44などがロック位置からロック解除位置に向かって徐々に移動する。したがって、機器本体3内にCD2a,2bを挿入してから該CD2a,2bに記録された情報を読み出すまでにかかる時間を短縮できる。
【0168】
さらに、クランプアーム46と位置決め部材61とねじりばね63と支持部69は、請求項1ないし請求項3に記した位置ずれ吸収機構を構成している。位置決め部材61と検出部材60と第2ねじりばね65とは、請求項4に記した位置ずれ吸収機構を構成している。
【0169】
また、従来の記録媒体再生装置200は、前述した大径CD2aと、小径CD2bとの双方を再生できるようになっている。記録媒体再生装置200は、図23に示すように、搬送ローラ201と、クランプ再生ユニット202と、を備えている。
【0170】
搬送ローラ201は、前記CD2a,2bを機器本体内に搬送したり、前記CD2a,2bを機器本体内から排出する。クランプ再生ユニット202は、CD2a,2bを再生位置にクランプしてこれらのCD2a,2bから情報を取り出す。
【0171】
クランプ再生ユニット202は、キャリッジシャーシ203と、クランプアーム204と、位置決め部材205と、昇降アーム206と、を備えている。キャリッジシャーシ203とクランプアーム204とは互いに接離自在である。クランプ再生ユニット202は、キャリッジシャーシ203とクランプアーム204との間に、CD2a,2bをクランプ可能である。位置決め部材205は、キャリッジシャーシ203とクランプアーム204との間に配されている。
【0172】
位置決め部材205は、図24および図25に示すように、小径CD位置決め部207と大径CD位置決め部208と傾斜面209と平行面210とを備えている。これらの位置決め部207,208は、それぞれCD2b,2aと接触して、これらのCD2b,2aを再生位置に位置決めする。位置決め部207,208は、キャリッジシャーシ203とクランプアーム204とが相対する方向に沿って、互いにずれている。
【0173】
このため、位置決め部材205は、前記キャリッジシャーシ203とクランプアーム204とが相対する方向に沿って移動して、小径CD位置決め部207で小径CD2bを位置決めしたり、大径CD位置決め部208で大径CD2aを位置決めする。
【0174】
図23に示された例では、小径CD位置決め部207は、大径CD位置決め部208よりクランプアーム204寄りに配されている。位置決め部材205は、キャリッジシャーシ203に向かって付勢されて、小径CD位置決め部207が機器本体内に挿入されるCD2a,2bの外縁部と相対するようになっている。位置決め部材205は、大径CD2aを位置決めする際には、クランプアーム204に向かって移動される。
【0175】
傾斜面209は、キャリッジシャーシ203とクランプアーム204とが相対する方向に対し傾斜している。平行面210は、傾斜面209に連なっているとともに、キャリッジシャーシ203とクランプアーム204との双方と略平行である。
【0176】
昇降アーム206は、一方向に沿って延びた棒状に形成されている。昇降アーム206は、長手方向がCD2a,2bの搬送方向に沿っている。昇降アーム206は、長手方向の中央部206aを中心として回転自在にキャリッジシャーシ203に支持されている。昇降アーム206は、図示しないばねなどによって、一端部206bが傾斜面209とキャリッジシャーシ203との間に位置するように、付勢されている。なお、一端部206bにボス211を設けている。
【0177】
このため、昇降アーム206は、CD2a,2b未挿入時には、図23中に実線で示す位置に位置している。このとき、位置決め部材205の小径CD位置決め部207が機器本体内に挿入されるCD2a,2bと相対する。
【0178】
機器本体に大径CD2aが挿入されると、昇降アーム206の他端部206cに該大径CD2aの外縁部が接触する。すると、他端部206cが機器本体の外側に変位し、一端部206bが機器本体の内側に変位するように、図23中に二点鎖線で示す位置に向かって回転する。
【0179】
すると、ボス211が傾斜面209に接触したのち、平行面210に向かって移動する。そして、ボス211が、位置決め部材205をクランプアーム204に向かって移動させる。ボス211は、図25に示すように、平行面210と接触する。図23中に二点鎖線で示す位置では、位置決め部材205の大径CD位置決め部208が機器本体内に挿入されるCD2a,2bと相対する。
【0180】
小径CD2bを機器本体内に挿入した際には、該小径CD2bは昇降アーム206に接触しない。このため、小径CD2bは、確実に小径CD位置決め部207に接触する。このように、図23に示した従来の記録媒体再生装置200は、キャリッジシャーシ203の中央部から搬送ローラ201に至る長い昇降アーム206を用いている。
【0181】
前述した従来の記録媒体再生装置200は、機器本体に比較して長い昇降アーム206を備えている。この記録媒体再生装置200は、例えば移動体としての自動車などに取りつけられる際に、クランプ再生ユニット202を機器本体に対し相対的に移動自在とされる。従来の記録媒体再生装置は、前記長い昇降アーム206を移動させるためのスペースを機器本体内に確保する必要が生じる。このため、記録媒体再生装置200は、機器本体が大型化する傾向であった。
【0182】
そこで、前述した実施形態に示された記録媒体再生装置1では、位置決め部材61をクランプアーム46に接離させるために、一端部62aを中心として回転自在でかつ他端部62bが位置決め部材61と係合したCD検出部材62を用いている。CD検出部材62は、他端部62bがクランプアーム46のアーム本体49に接離することで、位置決め部材61をクランプアーム46に向かって接離させる。
【0183】
こうして、CD検出部材62の他端部62bがクランプアーム46のアーム本体49から離れると、機器本体3内に挿入される小径CD2bに小径CD位置決め部67を相対させる。CD検出部材62の他端部62bがクランプアーム46のアーム本体49に近づくと、機器本体3内に挿入される大径CD2aに大径CD位置決め部68を相対させる。
【0184】
CD検出部材62は、一端部62aが回転自在にクランプアーム46に支持されている。また、CD検出部材62は、他端部62bが位置決め部材61に係合している。このため、CD検出部材62は、一端部62aと他端部62bに至る全長を抑制できる。また、CD検出部材62は、クランプアーム46の外方向に突出する必要がない。このため、機器本体3の大型化を抑制できる。
【0185】
また、一つのねじりばね63がCD検出部材62を前記位置決め位置と離間位置との双方に向かって付勢する。このため、記録媒体再生装置1の部品点数の増加を抑制できる。
【0186】
さらに、前述した実施形態では、以下の付記1及び付記2に示す記録媒体再生装置が得られる。
【0187】
(付記1)互いに外径の異なる大径ディスク形記録媒体と小径ディスク形記録媒体とを機器本体の再生位置に位置させて、これらのディスク形記録媒体に記録された情報を読み出す記録媒体再生装置において、
前記機器本体内に収容された前記ディスク形記録媒体をクランプして該ディスク形記録媒体に記録された情報を読み出すことが可能なクランプ再生手段を備え、
前記クランプ再生手段は、前記ディスク形記録媒体をクランプする一対の挟持部材と、前記一対の挟持部材の間に配され、前記ディスク形記録媒体を前記再生位置に位置決めする位置決め部材と、を有し、
前記位置決め部材が、前記小径ディスク形記録媒体を前記再生位置に位置決めする第1位置と、前記大径ディスク形記録媒体を前記再生位置に位置決めする第2位置と、に亘って移動自在に設けられているとともに、
大径ディスク形記録媒体が前記再生位置に位置される際には該大径ディスク形記録媒体により押されて前記位置決め部材を第2位置に変位させ、小径ディスク形記録媒体が前記再生位置に位置される際には前記小径ディスク形記録媒体に押されることなく前記位置決め部材を前記第1位置に保つように、一端部が前記一対の挟持部材のうちの一方の挟持部材に回転自在に支持されかつ他端部が前記位置決め部材に係合されている記録媒体検出手段を備えたことを特徴とする記録媒体再生装置。
【0188】
(付記2)前記位置決め部材は、前記機器本体内に収容されたディスク形記録媒体を位置決めする位置決め位置と、位置決めしたディスク形記録媒体から離れる離間位置とに亘って移動自在に前記一方の挟持部材に取り付けられているとともに、
前記位置決め部材を前記離間位置に向かって付勢する第1の状態と、前記位置決め部材を前記位置決め位置に向かって付勢する第2の状態と、を切り替え可能である付勢手段を備えたことを特徴とする付記1記載の記録媒体再生装置。
【0189】
前述した付記1に記載の記録媒体再生装置によれば、位置決め部材を第1位置と第2位置とに亘って移動させる記録媒体検出手段の一端部が、一方の挟持部材に回転自在に支持されている。記録媒体検出手段の他端部が、位置決め部材に係合している。このため、記録媒体検出手段の一端部から他端部に至る長さを抑制できる。したがって、記録媒体再生装置の機器本体の大型化を抑制できる。
【0190】
付記2に記載の記録媒体再生装置によれば、付勢手段が第1の状態と第2の状態とを切り替え可能である。このため、記録媒体再生装置の部品点数を抑制できる。
【0191】
なお、前記付記1および付記2に記載された記録媒体検出手段には、実施形態のCD検出部材62が相当する。前記付記1に記載された大径ディスク形記録媒体位置決め部には、大径CD位置決め部68に相当する。前記付記1に記載された小径ディスク形記録媒体位置決め部には、小径CD位置決め部67に相当する。前記付記2に記載された付勢手段には、実施形態のねじりばね63が相当する。
【0192】
【発明の効果】
【0197】
請求項1に記載の本発明は、位置ずれ吸収手段が一方の挟持部材と位置決め部材との相対的な位置を所定の範囲内に保つ。このため、一方の挟持部材と位置決め部材との寸法誤差やこれらの部材の組み付け誤差があっても、前記一方の挟持部材と位置決め部材との相対的な位置を所定の範囲内に保つことができる。したがって、互いに移動自在な一方の挟持部材と位置決め部材との間の位置ずれを確実に吸収できる。
【0198】
置ずれ吸収手段が位置決め部材を付勢するねじりばねと、このねじりばねの中央部を移動自在に支持する支持部と、を備えている。また、ねじりばねは、記録媒体がクランプされると中央部が他方の挟持部材に接触する。このため、一方の挟持部材と位置決め部材との寸法誤差やこれらの部材の組み付け誤差がある場合には、ねじりばねの特に位置決め部材と接触する他端部が弾性変形する。このため、記録媒体をクランプした際に、位置決め部材が必要以上に一方の挟持部材を他方の挟持部材から離れる方向に付勢することを防止できる。
【0199】
また、一方の挟持部材と位置決め部材との寸法誤差やこれらの部材の組み付け誤差がある場合には、前記支持部に対する中央部の位置が変化する。記録媒体をクランプした際に、位置決め部材が一方の挟持部材から離れて、一対の挟持部材間で振動することを防止できる。したがって、一方の挟持部材と位置決め部材との相対的な位置を一定に保つことができる。したがって、互いに移動自在な一方の挟持部材と位置決め部材との間の位置ずれをより確実に吸収できる。
【0200】
請求項2に記載の本発明は、ねじりばねの中央部が離間位置に向かって付勢される方向に沿って移動自在である。一方の挟持部材と位置決め部材との寸法誤差やこれらの部材の組み付け誤差があると、中央部が離間位置に向かって付勢する方向に沿って移動する。このため、前記一方の挟持部材と位置決め部材との相対的な位置を一定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる記録媒体再生装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示された記録媒体再生装置の機器本体を示す斜視図である。
【図3】図1に示された記録媒体再生装置の機器本体を他の方向からみた斜視図である。
【図4】図1に示された記録媒体再生装置のスライド部材などを示す正面図である。
【図5】図1に示された記録媒体再生装置のクランプ再生ユニットの側面図である。
【図6】図1に示された記録媒体再生装置のCDが挿入されていない状態を側方からみた説明図である。
【図7】図1に示された記録媒体再生装置のクランプ再生ユニットがCDをクランプした状態を側方からみた説明図である。
【図8】図1に示された記録媒体再生装置のロック部材などがロック解除位置に変位した状態を側方からみた説明図である。
【図9】図5に示されたクランプ再生ユニットなどを示す平面図である。
【図10】図5に示されたクランプ再生ユニットの検出部材とこの検出部材の近傍を拡大して示す平面図である。
【図11】図10中のXI−XI線に沿う断面図である。
【図12】図10中のXII−XII線に沿う断面図である。
【図13】図9に示されたクランプ再生ユニットが大径CDを位置決めした状態を示す平面図である。
【図14】図9に示されたクランプ再生ユニットが大径CDを位置決めした状態を示す側面図である。
【図15】図9に示されたクランプ再生ユニットが小径CDを位置決めした状態を示す平面図である。
【図16】図9に示されたクランプ再生ユニットが小径CDを位置決めした状態を示す側面図である。
【図17】図10に示された検出部材が離間位置に変位した状態を示す平面図である。
【図18】図17中のS−S線に沿う断面図である。
【図19】図17中のT−T線に沿う断面図である。
【図20】図5に示されたクランプ再生ユニットがCDをクランプした状態を示す側面図である。
【図21】図5に示されたクランプ再生ユニットがCDをクランプした際に、クランプアームとキャリッジシャーシとの間が広い場合を示す側面図である。
【図22】図5に示されたクランプ再生ユニットがCDをクランプした際に、クランプアームとキャリッジシャーシとの間が狭い場合を示す側面図である。
【図23】従来から用いられている記録媒体再生装置の一部を示す平面図である。
【図24】図23中のZ−Z線の沿う断面図である。
【図25】図23に示された記録媒体再生装置のボスが位置決め部材を押し上げた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 記録媒体再生装置
2a 大径CD(記録媒体)
2b 小径CD(記録媒体)
3 機器本体
5 クランプ再生ユニット(クランプ再生手段)
45 キャリッジシャーシ(他方の挟持部材)
46 クランプアーム(一方の挟持部材、第1の部材)
60 検出部材(第2の部材)
61 位置決め部材(第2の部材、第1の部材)
63 ねじりばね(位置ずれ吸収手段)
63a 中央部
63b 一端部
63c 他端部
65 第2ねじりばね(第2の位置ずれ吸収手段)
65a 中央部
65b 一端部
65c 他端部
69 支持部(位置ずれ吸収手段)
A 一方の方向
B 他方の方向

Claims (2)

  1. 記録媒体を機器本体内に収容して該記録媒体に記録された情報を読み出す記録媒体再生装置において、
    前記機器本体内に収容された記録媒体をクランプしかつ前記記録媒体に記録されている情報を読み出すことが可能なクランプ再生手段を備え、
    前記クランプ再生手段は、前記記録媒体を挟むことが可能な一対の挟持部材と、前記機器本体内に収容された記録媒体を位置決めする位置決め部材と、を含み、
    前記位置決め部材は、前記機器本体内に収容された記録媒体と接触して該記録媒体を位置決めする位置決め位置と、位置決めした記録媒体から離れる離間位置とに亘って移動自在に前記一対の挟持部材のうちの一方の挟持部材に取付けられ、
    前記位置決め部材を前記離間位置に向かって付勢する第1の状態と、前記位置決め部材を前記位置決め位置に向かって付勢する第2の状態と、を切り替え可能であるとともに、前記位置決め部材を前記離間位置に向かって付勢した際の前記位置決め部材の前記一方の挟持部材に対する相対的な位置を所定の範囲内に保つ位置ずれ吸収手段を備え、さらに、
    前記位置ずれ吸収手段は、
    一端部と中央部とが前記一方の挟持部材に取りつけられかつ他端部が前記位置決め部材と接触して、前記位置決め部材を前記離間位置と前記位置決め位置それぞれに向かって付勢するとともに、前記一対の挟持部材が記録媒体をクランプすると前記中央部が他方の挟持部材に接触するねじりばねと、
    前記ねじりばねの中央部を、前記位置決め部材が前記一方の挟持部材に対し相対的に移動する方向に沿って移動自在に支持する支持部と、
    を備えたことを特徴とする記録媒体再生装置。
  2. 前記支持部は、前記ねじりばねが前記位置決め部材を前記離間位置に向かって付勢する方向に沿って、前記ねじりばねの中央部を移動自在とすることを特徴とする請求項1記載の記録媒体再生装置。
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