JP2008097777A - ディスクの誤挿入防止機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単で確実な動作を実現できる「ディスクの誤挿入防止機構」を提供すること。
【解決手段】挿入口3aを有する前面板3の外表面にシャッタ部材4を回動可能に支持すると共に、シャッタ部材4の構成部品であるプロテクタ9の背面にカム部9dを形成し、シャッタ部材4を挿入口3aの幅方向中央部を塞ぐ閉塞位置に保持することにより、プレイ状態等に別のディスクが装置内へ誤挿入されることを阻止する。そして、イジェクト動作時にカム部9dにディスクDの排出方向先端部を突き当て、ディスクDの排出力をカム部9dによってシャッタ部材4の回転運動に変換することにより、ディスクDの排出力を利用してシャッタ部材4が開放方向へ回転するようにした。
【選択図】図5

Description

本発明は、CDやDVD等のディスクに対して情報の再生および/または記録が可能なディスク装置に係り、特に、前面板に設けられた挿入口からディスクを挿入/排出するスロットイン方式のディスク装置に備えられるディスクの誤挿入防止機構に関するものである。
従来より、ディスク装置の外殻を構成する筐体の前面板にスリット状の挿入口を開設すると共に、この前面板にその外表面に沿って回動可能なシャッタ部材を配設し、ディスクが装置内に装填されているときに挿入口をシャッタ部材で閉塞することにより、装置内に別のディスクが挿入されるのを避けるようにした誤挿入防止機構が知られている(例えば、特許文献1参照)。前記シャッタ部材は互いに逆方向へ同期回転するようにギア結合された一対の回動アームからなり、これら回動アームはスプリングの弾発力によって閉塞方向へ付勢されている。また、一方の回動アームには先端側を前面板の外表面に弾接させた板ばねが片持ち状に取り付けられており、前面板にはこの回動アームの回動軌跡内に突出するストッパが設けられている。
このように概略構成されたディスクの誤挿入防止機構では、ディスクを装置内に装填可能なローディングスタンバイ状態にあるとき、両回動アームはディスク搬送機構等からの駆動力を受けて挿入口上方の開放位置まで回転駆動されているため、挿入口はディスクの挿入を許可している。この場合、一方の回動アームは板ばねの弾発力によって前面板の外表面から離間しているため、該回動アームはストッパと当接することなく前面板の外表面に沿って回動できる。一方、ディスクが装置内に装填されてプレイ状態等にあるとき、両回動アームはスプリングの付勢力によって挿入口の中央部両側をハの字状に横切る閉塞位置に保持されているため、別のディスクを挿入口内に挿入しようとすると、該ディスクの挿入力によって一方の回動アームが板ばねの弾発力に抗して前面板の外表面側に押し付けられる。その結果、この回動アームがストッパに当接してロック状態となるため、装置内に別のディスクが誤挿入されることを回動アームによって防止することができる。また、装置内に装填されたディスクを排出するイジェクト時は、挿入口をハの字状に斜めに閉塞している両回動アームの背面にディスクの外周縁を突き当てることにより、ディスクの排出力によって両回動アームがスプリングの弾発力に抗して開放方向へ回動する。
特開2005−267781号公報(第7−8頁、図2)
前述したように、特許文献1に開示された従来の誤挿入防止機構は、シャッタ部材である一対の回動アームを前面板の外表面に沿って回動可能に配設したにも拘わらず、これら両回動アームによって装置内に別のディスクが誤挿入されることを防止することができると共に、ディスクの排出力によって両回動アームを開放方向へ回動することができるため、シャッタ部材が前面板の外方へ回動して挿入口を開放するフラップ式のものに比べると、ディスク装置全体の奥行き寸法を小型化できるという利点がある。しかしながら、一方の回動アームをその回動軌跡内に突出するストッパに対して選択的に当接させる構成となっているため、該回動アームを前面板の外表面に対して接離させるための板ばねが必要となり、この板ばねや両回動アームによって部品コストや組立コストが高騰するという問題があった。また、閉塞位置で一対の回動アームは挿入口の中央部両側をハの字状に横切っており、挿入口の中央部に両回動アームで挟まれた幅狭な隙間が存在するため、直径が8cmの小径ディスクを上下方向に揺らしながら両回動アーム間に無理矢理押し込むと、該ディスクが挿入口中央部の隙間をすり抜けて装置内に入ってしまうことがあり、ストッパ機構を付設したのにも拘わらずディスクが誤挿入されてしまうという不具合があった。
なお、シャッタ部材を前面板の外表面に沿って回動可能な1つの回動アームによって構成し、この回動アームを挿入口の幅方向中央部を塞ぐ閉塞位置に保持するようにした誤挿入防止機構も知られており、かかる誤挿入防止機構においては、ディスクが装置内に装填されてプレイ状態等にあるときに別のディスクを挿入口内に挿入しようとすると、該ディスクの挿入方向先端部が挿入口の中央部を塞いでいる回動アームに突き当たってそれ以上の挿入を阻止されるため、わざわざ複雑なストッパ機構を付設しなくてもディスクの誤挿入を確実に防止することができる。しかしながら、装置内に装填されたディスクを排出するイジェクト時に、ディスクの排出方向先端部が挿入口の中央部を塞いでいる回動アームに向かって突き当たることになるため、ディスクの排出力によって回動アームを開放方向へ回動することができず、回動アームを開放するための駆動機構を別途設けなければならないという難点がある。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、構造が簡単で確実な動作を実現できるディスクの誤挿入防止機構を提供することにある。
本発明は、前面板の外表面に沿って回動可能なシャッタ部材の背面にカム部を形成し、このシャッタ部材を挿入口の幅方向中央部を塞ぐ閉塞位置に保持することにより、プレイ状態等に別のディスクが装置内へ誤挿入されることを阻止し、イジェクト動作時に挿入口の幅方向中央部を塞ぐシャッタ部材のカム部にディスクの排出方向先端部を当接させることにより、ディスクの排出力を利用してシャッタ部材が開放方向へ回転するようにした。
本発明によるディスクの誤挿入防止機構は、前面板の外表面に沿って回動可能に配設されたシャッタ部材の背面にカム部を形成し、このシャッタ部材を挿入口の幅方向中央部を塞ぐ閉塞位置に保持することにより、プレイ状態等に別のディスクが装置内へ誤挿入されることを阻止すると共に、イジェクト動作時に挿入口の幅方向中央部を塞ぐシャッタ部材のカム部にディスクの排出方向先端部を当接させることにより、ディスクの排出力を利用してシャッタ部材が開放方向へ回転するようにしたので、1つのシャッタ部材を用いた簡単な構造でディスクの誤挿入を確実に防止することができる。
本発明によるディスクの誤挿入防止機構は、ディスクを挿入および排出するためのスリット状の挿入口が設けられた前面板と、この前面板の外表面に沿って回動可能なシャッタ部材と、このシャッタ部材を一方向へ回動付勢して前記挿入口の幅方向中央部を塞ぐ閉塞位置に保持するばね部材と、前記シャッタ部材を前記ばね部材の付勢力に抗して他方向へ回転駆動して前記挿入口を開放する開放位置に保持する駆動手段とを備え、前記シャッタ部材の背面にディスクの排出方向に対して傾斜するカム部を形成し、前記挿入口の閉塞位置にある前記シャッタ部材に向けてディスクが排出されるとき、該ディスクの排出方向先端部を前記カム部に当接させることにより、前記シャッタ部材が開放方向へ回転するように構成した。
このように構成されたディスクの誤挿入防止機構によれば、シャッタ部材がばね部材に付勢されて挿入口の幅方向中央部を塞ぐ閉塞位置に保持されているときに、このシャッタ部材に向けてディスクが挿入されると、該ディスクの挿入方向先端部がシャッタ部材に突き当たってそれ以上の挿入が阻止されるため、複雑なストッパ機構を付設しなくてもディスクの誤挿入を確実に防止することができる。また、装置内に装填されたディスクを排出するイジェクト動作時に、挿入口の幅方向中央部を塞いでいるシャッタ部材の背面に形成されたカム部にディスクの排出方向先端部が当接すると、該ディスクの排出力がカム部によってシャッタ部材の回転運動に変換されるため、ディスクの排出力を利用してシャッタ部材を開放位置へ回動することができ、この点からも誤挿入防止機構の構造を簡略化することができる。
上記の構成において、シャッタ部材の形状は特に限定されないが、シャッタ部材にディスクの通過を許容するスリット状の切り欠きを設け、この切り欠きを挿入口に対し傾斜させて閉塞位置に保持すると共に、切り欠きを挿入口と平行に重ねて開放位置に保持するようにすると、閉塞位置にあるシャッタ部材によって挿入口の幅方向中央部を含む広い範囲を塞ぐことができて好ましい。
また、上記の構成において、シャッタ部材を、前面板に軸支された金属製の回動アームと、この回動アームに一体化された合成樹脂製のプロテクタとで構成し、このプロテクタの背面にカム部を形成すると、金属製の回動アームによってシャッタ部材全体の剛性を高めた上で、合成樹脂製のプロテクタによってディスクの損傷を防止することができて好ましい。
実施例について図面を参照して説明すると、図1はチェンジャ型ディスク装置の要部を示す断面図、図2はチェンジャ型ディスク装置の内部構造を示す斜視図、図3は可変動力部の内部機構を示す平面図、図4は可変動力部の内部機構を示す裏面図、図5はシャッタ部材が閉鎖位置にあるときの誤挿入防止機構を示す正面図、図6はシャッタ部材が開放位置にあるときの誤挿入防止機構を示す正面図、図7は誤挿入防止機構の要部を背面側から見た斜視図である。
本実施例に係るチェンジャ型ディスク装置は、外形寸法が8cmのディスクD(小径ディスク)と12cmのディスクD(大径ディスク)をそれぞれ再生可能で、かつ、複数枚の大径ディスクDを収納してそのうち1枚のディスクDを選択的に再生可能なスロットイン方式のディスク再生装置である。図1に示すように、このチェンジャ型ディスク装置は、箱形形状の筐体1と該筐体1の前方に配設されたノーズ部材2とを備えており、ノーズ部材2にはディスクDを挿通可能な横長形状の開口2aが開設されている。ノーズ部材2は筐体1の前面板3に固定されており、この前面板3にはノーズ部材2の開口2aに連通するスリット状の挿入口3aが開設されている。これらノーズ部材2と前面板3との間には所定の間隙Sが確保されており、この間隙S内にディスクの誤挿入防止機構が配設されている。
図2および図5,6に示すように、この誤挿入防止機構は、前面板3の外表面に回動可能に支持されたシャッタ部材4と、シャッタ部材4の回転中心軸に同軸配置されたクラッチ板5と、クラッチ板5を介してシャッタ部材4を回転駆動する駆動部材6と、シャッタ部材4を閉塞方向へ回動付勢するスプリング7等を備えている。
シャッタ部材4は挿入口3aを開閉するものであり、このシャッタ部材4は、金属板をプレス加工することにより長尺状に形成された回動アーム8と、回動アーム8に一体化された合成樹脂製のプロテクタ9とで構成されている。回動アーム8はピン10を用いて挿入口3a上方の前面板3に回動可能に支持されており、このピン10を回動支点として回動アーム8は前面板3の外表面に沿って回動することができる。プロテクタ9にはディスクDの通過を許容するスリット状の切り欠き9aが形成されており、この切り欠き9aを境にした上側の支持部9bが回動アーム8にねじ止めされている。また、プロテクタ9の切り欠き9aを境にした下側部分の先端には三角形状に拡がった当接受部9cが形成されており、この当接受部9cによって動作される検出スイッチ11が前面板3に固定されたプリント基板12上に実装されている。図7に示すように、プロテクタ9には切り欠き9aから当接受部9cの背面にかけてカム部9dが形成されており、このカム部9dはディスクDの排出方向に対して鋭角で交わるように傾斜している。そして、このように回動アーム8とプロテクタ9とで構成されたシャッタ部材4が前面板3の外表面に沿って回動可能であるため、ノーズ部材2と前面板3間に画成される狭い間隙S内にシャッタ部材4を含む誤挿入防止機構を収納することができ、その分、チェンジャ型ディスク装置全体の奥行き寸法が小型化されている。
図2と図5はシャッタ部材4が挿入口3aの閉塞位置にある状態を示しており、この場合、プロテクタ9の切り欠き9aが挿入口3aの幅方向中央部を斜めに横切ることにより、挿入口3aの両端部を除く大部分は支持部9bと当接受部9cによって閉塞されている。また、図6はシャッタ部材4が挿入口3aの開放位置にある状態を示しており、この場合、切り欠き9aが水平になって挿入口3aと重なることにより、支持部9bと当接受部9cはディスクDの通過の妨げにならない挿入口3aの上下位置にある。
クラッチ板5は回動アーム8の回動支点であるピン10に回転可能に軸支されており、このピン10に捻りコイルばね13が巻装されている。クラッチ板5には作動受部5aとばね受部5bが一体形成されており、捻りコイルばね13の両腕部をこのばね受部5bと回動アーム8に形成されたばね受部8aとに掛止めすることにより、回動アーム8とクラッチ板5は捻りコイルばね13の弾発力によって常時係合する方向へ付勢されている。クラッチ板5の作動受部5aは駆動部材6の突部6aに当接しており、この駆動部材6は後述するガイド体間隔変更機構(可変動力部)を駆動源として前面板3の左右方向(矢印X1−X2方向)へスライド移動するようになっている。また、スプリング7は前面板3と回動アーム8との間に張架されており、このスプリング7の引張力によってシャッタ部材4(回動アーム8とプロテクタ9)が図5の時計回り方向(矢印A1方向)へ付勢されている。
図1〜図4に示すように、筐体1は互いに接合・一体化された上部シャーシ16と下部シャーシ17とで構成されており、前面板3はこれら上部シャーシ16と下部シャーシ17の前面に複数本のネジを用いて固定されている。上部シャーシ16にはディスク搬送機構18やディスク収納部19が配設されており、このディスク搬送機構18によって挿入口3aとプレイ位置間ならびにプレイ位置とディスク収納部19間でディスクDの搬送が行われる。一方、下部シャーシ17には光ピックアップ等を搭載した駆動ユニット14が配設されており、この駆動ユニット14はドライブ駆動機構20によって筐体1内の退避位置と駆動位置との間で前後進されるようになっている。なお、図2と図3において上部シャーシ16の天板部は省略されており、図4において上部シャーシ16は天地逆に示されている。
ディスク搬送機構18について簡単に説明すると、このディスク搬送機構18はディスクDの搬送方向に対して直交する向きにスライド移動可能な第1および第2のガイド部(図示せず)を備えており、両ガイド部の間隔はモータ21を駆動源として動作されるガイド体間隔変更機構(可変動力部)によって変更可能となっている。上部シャーシ16の天板部の裏面にはモータ21とホイールギヤ22およびスライドアーム23等が配設されており、前述した駆動部材6はスライドアーム23に重ねて配置されている。スライドアーム23に形成したラック部23aはホイールギヤ22に噛合しており、モータ21の回転に伴ってスライドアーム23は矢印X1−X2方向へ移動する。駆動部材6も上部シャーシ16の天板部に矢印X1−X2方向へ移動可能に支持されており、前述したように駆動部材6の突部6aが前面板3を挿通してクラッチ板5の作動受部5aに当接することにより、この駆動部材6はシャッタ部材4の復帰手段であるスプリング7の弾性力により矢印X2方向へ付勢されている。また、駆動部材6には突部6aと対向する位置に受部6bが折曲形成されており、この受部6bはスライドアーム23に形成した作動突起23bに対向している。これにより、モータ21の回転に伴ってスライドアーム23が矢印X1方向の末端位置へ移動したとき、突部6aが作動突起23bに押圧されて駆動部材6が矢印X1方向へ移動する。
なお、図示省略されているが、ホイールギヤ22にはガイド体間隔変更機構の構成部材である一対のスライド板(図示省略)が噛合されており、前述した第1および第2のガイド部はこれらスライド板に設けられている。そして、第1のガイド部に溝部を有する複数の搬送プーリP1,P2,P3(図1参照)等を支持し、上部シャーシ16の天板部に配設した別のモータ(図示省略)から各搬送プーリ群に駆動力を伝達すると共に、第2のガイド部にディスクDの搬送方向へ直線状に延びるガイド溝を有する搬送ガイド体を設けることにより、搬送プーリ群と搬送ガイド体との間に挟持したディスクDに回転駆動力を付与して、該ディスクDを挿入口3aとプレイ位置間やプレイ位置とディスク収納部19間で搬送するようになっている。また、モータ21を駆動源として一対のスライド板をスライド移動させることにより、第1および第2のガイド部の搬送プーリ群と搬送ガイド体とを近接離反させることができるので、小径ディスクDでも大径ディスクDでも搬送することができるようになっている。
このように構成されたチェンジャ型ディスク装置において、任意のディスクDを装置内に装填可能なローディングスタンバイ状態にあるとき、ガイド体間隔変更機構の第1および第2のガイド部は最も互いに近接した位置にあり、搬送プーリ群と搬送ガイド体は小径ディスクDの直径よりも狭い間隔で対向している。この場合、ガイド体間隔変更機構の駆動源であるモータ21の回転に伴ってスライドアーム23は矢印X1方向の末端位置へ移動しており、スライドアーム23の作動突起23bが駆動部材6の受部6bを同方向へ押圧するため、駆動部材6は矢印X1方向へスライド動作される。その結果、図6に示すように、駆動部材6の突部6aによってクラッチ板5とシャッタ部材4(回動アーム8とプロテクタ9)が反時計回り方向(矢印A2方向)へ回動し、検出スイッチ12がプロテクタ9の当接受部9cから離反してオン動作される。これにより、プロテクタ9の切り欠き9aが水平になって挿入口3aと平行に重なり、支持部9bと当接受部9cが挿入口3aの上下の開放位置へと退避するため、挿入口3aが開放状態となってディスクDの挿入が許可され、任意のディスクDをノーズ部材2の開口2aから挿入口3aを経て筐体1内へ挿入することができる。
なお、このローディングスタンバイ時にシャッタ部材4の自由な回動が阻止された場合、例えばユーザがノーズ部材2の開口2aから指等を差し込んでプロテクタ9の一部を無理に押さえ付けるという悪戯がなされた場合、駆動部材6の突部6aによってクラッチ板5が回動阻止された回動アーム8に対して回転することになる。したがって、駆動部材6からの大きな駆動力が回動アーム8に直接作用することがクラッチ板5の回転によって吸収され、それによってシャッタ部材4の損傷を防止することができる。
かかるローディングスタンバイ状態でディスクDが挿入口3aから筐体1内へ挿入されると、モータ21を駆動源として第1および第2のガイド部の間隔がディスクDの搬送に好適な距離に設定されると共に、図示せぬ別のモータを駆動源として搬送プーリ群が回転駆動されるため、挿入されたディスクDは第1および第2のガイド部間に挟持されて筐体1の奥部へと搬送されていき、そのままプレイ動作されたりディスク収納部19に収納される。この場合、第1および第2のガイド部の間隔は最も近接した位置から外側へ広げられるため、スライドアーム23が矢印X1方向の末端位置からX2方向へ移動し、それに伴って駆動部材6もX2方向へと移動する。その結果、シャッタ部材4がスプリング7の引張力によって時計回り方向(矢印A1方向)へ回動し、図2と図5に示すように、プロテクタ9の切り欠き9aが挿入口3aの幅方向中央部を斜めに横切り、挿入口3aの両端部を除く大部分がプロテクタ9の支持部9bと当接受部9cによって閉塞される。また、プロテクタ9の閉塞方向への回動に伴って検出スイッチ12が当接受部9cに押圧されてオフ動作されるため、その切替信号に基づいてディスクDが筐体1内に装填されたことが検出される。
ディスクDのプレイ動作中またはディスク収納部19とプレイ位置間でのチェンジ動作中においては、上記スライドアーム23がX2方向へ移動した状態に保持され、第1および第2のガイド部は互いに離間した状態となっているため、図2と図5に示すように、シャッタ部材4は挿入口3aの両端部を除く大部分を塞ぐ閉塞位置に維持されている。この状態で、ユーザが別のディスクDをノーズ部材2の開口2a内に挿入すると、ディスクDにおける挿入方向先端部がプロテクタ9の表面に突き当たるため、該ディスクDのそれ以上の挿入がプロテクタ9によって阻止される。このとき、シャッタ部材4は挿入口3aの幅方向中央部を斜めに横切る姿勢に保持されているため、挿入されたディスクDが大径ディスクの場合はもちろんのこと、挿入されたディスクDが小径ディスクであった場合も、ディスクDの挿入方向先端部は必ずプロテクタ9の表面に突き当たる。したがって、筐体1内でディスクDの動作中に誤って別のディスクDがノーズ部材2の開口2a内に挿入されたとしても、このディスクDはシャッタ部材4によって挿入口3aを通過することができず、筐体1内に別のディスクDが誤挿入されるのを確実に防止することができる。
また、筐体1内に装填されたディスクDを排出するイジェクト動作時は、搬送プーリ群が挿入時と逆方向に回転駆動されることにより、ディスクDが第1および第2のガイド部間に挟持されて筐体1の手前側へ搬送され、挿入口3aを閉塞しているシャッタ部材4の背面(裏面)に当接する。このとき、図7(a)に示すように、挿入口3aの幅方向中央部を斜めに横切るプロテクタ9の当接受部9cの背面にカム部9dが形成されており、このカム部9dがディスクDの排出方向に対して鋭角で交わるように傾斜しているため、ディスクDにおける排出方向先端部がカム部9dに突き当たると、ディスクDの排出力がカム部9dによってシャッタ部材4の回転運動に変換される。その結果、ディスクDの排出力によってシャッタ部材4が開放方向へ回動されるため、図7(b)に示すように、このディスクDを挿入口3aと開口2aを通ってノーズ部材2の外部に取り出すことができる。
なお、上記実施例では、金属板製の回動アーム8に合成樹脂製のプロテクタ9を固定してシャッタ部材4を構成した場合について説明したが、これら回動アームとプロテクタを合成樹脂の一体成形品としたシャッタ部材を用いることも可能である。
実施例に係るチェンジャ型ディスク装置の要部を示す断面図である。 チェンジャ型ディスク装置の内部構造を示す斜視図である。 可変動力部の内部機構を示す平面図である。 可変動力部の内部機構を示す裏面図である。 シャッタ部材が閉鎖位置にあるときの誤挿入防止機構を示す正面図である。 シャッタ部材が開放位置にあるときの誤挿入防止機構を示す正面図である。 誤挿入防止機構の要部を背面側から見た斜視である。
符号の説明
1 筐体
2 ノーズ部材
2a 開口
3 前面板
3a 挿入口
4 シャッタ部材
6 駆動部材(駆動手段)
6a 突部
7 スプリング(ばね部材)
8 回動アーム
9 プロテクタ
9a 切り欠き
9b 支持部
9c 当接受部
9d カム部
10 ピン
D ディスク

Claims (3)

  1. ディスクを挿入および排出するためのスリット状の挿入口が設けられた前面板と、この前面板の外表面に沿って回動可能なシャッタ部材と、このシャッタ部材を一方向へ回動付勢して前記挿入口の幅方向中央部を塞ぐ閉塞位置に保持するばね部材と、前記シャッタ部材を前記ばね部材の付勢力に抗して他方向へ回転駆動して前記挿入口を開放する開放位置に保持する駆動手段とを備え、
    前記シャッタ部材の背面にディスクの排出方向に対して傾斜するカム部を形成し、前記挿入口の閉塞位置にある前記シャッタ部材に向けてディスクが排出されるとき、該ディスクの排出方向先端部を前記カム部に当接させることにより、前記シャッタ部材が開放方向へ回転するようにしたことを特徴とするディスクの誤挿入防止機構。
  2. 請求項1の記載において、前記シャッタ部材にディスクの通過を許容するスリット状の切り欠きを設け、前記シャッタ部材が前記挿入口の閉塞位置にあるとき、前記切り欠きを前記挿入口に対して傾斜させると共に、前記シャッタ部材が前記挿入口の開放位置にあるとき、前記切り欠きを前記挿入口と平行に重ねるようにしたことを特徴とするディスクの誤挿入防止機構。
  3. 請求項1または2の記載において、前記シャッタ部材が、前記前面板に軸支された金属製の回動アームと、この回動アームに一体化された合成樹脂製のプロテクタとからなり、このプロテクタに前記カム部が形成されていることを特徴とするディスクの誤挿入防止機構。
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