JP3865656B2 - ディスクプレーヤの誤挿入防止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD(コンパクトディスク)やDVD(デジタルバーサタイルディスク)等のディスクを記録および/または再生するディスクプレーヤに係り、特に、1枚のディスクが筐体内に挿入されているときに別のディスクの挿入を防止するようにしたディスクプレーヤの誤挿入防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に車載用のディスクプレーヤでは、ディスクを筐体に対して挿入/排出する挿入口がスリット状に形成されているため、所望のディスクが筐体内に既に挿入されているときに、誤って別のディスクが挿入口から挿入される虞がある。このようなディスクの誤挿入(二重挿入)を防止するために、本出願人は特開平8−180540号公報において、ディスクの挿入を検知する検知手段を利用して別のディスクの挿入を阻止するようにした誤挿入防止装置を先に提案した。
【0003】
図5〜図8は上記公報に開示された従来の誤挿入防止装置を説明するもので、図5は誤挿入防止装置の分解斜視図、図6はディスクの挿入動作を示す平面図、図7はディスクの挿入状態を示す平面図、図8は誤挿入防止装置に備えられる拘束部材の動作説明図である。
【0004】
これらの図に示す従来の誤挿入防止装置は、ディスクプレーヤの一例としての車載用CDプレーヤに適用されたものであり、このCDプレーヤは筐体を構成するシャーシ10と支持板11を備えている。シャーシ10の底面には左右の側板10aが折曲げ形成されており、シャーシ10の前方に取り付けられた前面板(図示せず)にはディスクDを筐体に対して挿入/排出する挿入口がスリット状に開設されている。支持板11はシャーシ10の上面に固定されており、この支持板11の下側にディスクDの搬送機構を構成するガイドトップ12とローラ13とが配設されている。ガイドトップ12は摩擦係数の小さい合成樹脂材料からなり、その中心位置に一対の支持軸12aが設けられると共に、これら支持軸12aを結ぶ直線を介して対向する一対の弾性片12bが設けられている。一方、支持板11の中心位置には一対の支持穴11aが設けられており、これら支持穴11aに支持軸12aを挿入して弾性片12bの先端を支持板11の下面に当接することにより、ガイドトップ12は支持板11の下面に回動可能に支持されて水平姿勢を維持している。
【0005】
図8(A)に示すように、ローラ13はガイドトップ12の下面に対向しており、挿入口から搬入されたディスクDはガイドトップ12の下面とローラ13とで挟持される。ローラ13の支軸13aの両端はローラブラケット14の支持片14aに回転自在に支持され、支軸13aの一端には歯車15が固定されている。シャーシ10内に設けられたモータからの動力は図示しない歯車列から歯車15に伝達され、支軸13aとローラ13が正逆両方向へ一体的に回転駆動される。ローラブラケット14は板金によりコの字状に曲げ形成されており、両支持片14aを結ぶ連結片14cにはディスクDの挿入口の方向へ向く一対の拘束部材14dが所定間隔を存して突出形成されている。また、ローラブラケット14の両支持片14aに設けられた軸14bはシャーシ10の側板10aに回動自在に支持されており、ローラブラケット14をスプリング16で付勢することにより、常にローラ13はガイドトップ12の下面に圧接する方向へ付勢されている。
【0006】
図6と図7に示すように、シャーシ10の内部において前記搬送機構(ガイドトップ12とローラ13)の奥側には駆動機構Mが配設されており、この駆動機構Mには、ディスクDの中心部が設置されるターンテーブルTと、これを回転駆動するスピンドルモータ、ディスクDの中心をターンテーブルTにクランプするクランパ(いずれも図示せず)、および光ヘッドH等が設けられている。また、前記搬送機構よりも挿入口側の位置にはディスクDの挿入検知を行う一対の検知ピン17が配設されており、これら検知ピン17の基部17aはシャーシ10の底面に固定された軸18に回動自在に支持されている。さらに、両検知ピン17はスプリング19によって互いの距離が近づく方向へ復帰付勢されており、復帰付勢された両検知ピン17がシャーシ10の底面に設けられたストッパ20に当接した状態で、両検知ピン17の対向間隔が所定寸法Wになるように設定されている。この対向間隔Wは当該ディスクプレーヤに装填されるディスク(コンパクトディスク)Dの直径(12cm)よりも十分に短く設定されており、ディスクDが挿入されると、必ず両検知ピン17がディスクDの先端の外周縁部を摺動して共に(イ)方向へ移動し、両検知ピン17が共に(イ)方向へ所定距離移動(回動)したことが図示しないスイッチにより電気的に検知されると、所定のディスクDが挿入されたことが検知される。なお、このディスクプレーヤは直径12cmのディスクのみの挿入を受け付けるものであり、これよりも小さな径のディスクや他の異物が挿入されたときには、一対の検知ピン17が同時に(イ)方向へ所定距離移動することはない。また、ローラ13を駆動するモータは、両検知ピン17が共に(イ)方向へ所定距離移動したことが検知されたときにのみ始動されるようになっており、よって、小径のディスクや異物が挿入されたときには、ローラ13が回転しないものとなっている。
【0007】
このように構成されたCDプレーヤでは、ディスクDが挿入されていない待機状態において、図8(A)に示すように、ローラブラケット14は軸14bを支点として反時計方向へ回動しており、ローラ13はスプリング16の付勢力によりガイドトップ12の下面方向へ弾圧付勢されている。また、図6と図8(A)中の符号(ロ)で示すように、検知ピン17はスプリング19の付勢力によりストッパ20に当接する初期位置に復帰させられており、一対の拘束部材14dは検知ピン17の(イ)方向への回動領域から離れている。したがって、かかる待機状態において、ディスクDが挿入口からシャーシ10の内部に挿入されると、ディスクDの挿入方向における先端側の外周縁が両検知ピン17に当接し、ディスクDの挿入力によって両検知ピン17がディスクDの先端側の円弧周縁部を摺動してそれぞれ(イ)方向へ移動する。そして、両検知ピン17が共に(イ)方向へ所定距離移動したことが図示せぬスイッチによって電気的に検知されると、モータが始動してその動力が歯車列から歯車15に伝達され、支軸13aとローラ13が一体的に回転する。その結果、ディスクDの挿入方向の先端部がガイドトップ12の下面とローラ13とで挟持され、ローラ13の回転力によってディスクDが駆動機構M内へと搬送される。
【0008】
ディスクDが駆動機構Mの方向へ移動して図6の一点鎖線で示す位置に至ると、両検知ピン17はディスクDの周縁部を摺動して図6の(ハ)で示す位置まで移動する。その後さらにディスクDが駆動機構Mの方向へ移動すると、両検知ピン17はディスクDの挿入方向後方側の円弧状外周縁を摺動し、スプリング19の付勢力によりストッパ20と当接する初期位置(ロ)に復帰する。両検知ピン17が初期位置(ロ)に復帰し、さらにディスクDが搬送されてその中心部が駆動機構MのターンテーブルTにクランプされる直前に、図示しない退避機構によってローラブラケット14が回動させられ、図8(B)に示すように、ローラ13がディスクDの搬送位置から下方へ退避する。かかる退避状態において、ディスクDはターンテーブルT上にクランプされており、ローラブラケット14に突出形成された拘束部材14dが検知ピン17の(イ)方向への回動領域内に入り込む。すなわち、図7に示すように、両拘束部材14dが一対の検知ピン17を外側から挟み込む状態に拘束しているため、ディスクDが駆動機構M内に設置されている状態で新たな別のディスクDを挿入口から挿入し、このディスクDの挿入方向先端が両検知ピン17に当接しても、拘束部材14dで拘束されている検知ピン17は(イ)方向へ移動できず、よって別のディスクDを検知ピン17に当接した位置からさらにシャーシ10内へ挿入することはできない。
【0009】
なお、再生等が完了したディスクDを排出するときには、まずターンテーブルTに対するディスクDのクランプが解除され、さらにローラブラケット14が図8(A)に示すように反時計方向へ回動し、クランプが解除されて自由状態となったディスクDがガイドトップ12の下面とローラ13とで挟持される。そして、モータによりローラ13が駆動され、ディスクDが挿入口から排出される。この時点では、図8(A)に示すように、拘束部材14dは検知ピン17の回動領域から外れているため、両検知ピン17は排出されるディスクDの外周縁を摺動して一度軌跡(イ)に沿って外側に移動し、その後に図6に示す初期位置(ロ)に復帰する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来技術に係るディスクプレーヤの誤挿入防止装置によれば、1枚のディスクDが筐体内に挿入されているときに、拘束部材14dが検知ピン17を初期位置に拘束することで別のディスクDの挿入を阻止できるため、ローラブラケット14に拘束部材14dを形成するという簡単な構成により、ディスクDの二重挿入を防止することができる。しかしながら、検知ピン17はシャーシ10の底面に回動自在に支持された基部17aを固定端として上方へ突出しており、このような片持ち構造の検知ピン17の下部側を拘束部材14dでブロックして動かないようにしているため、1枚のディスクDが筐体内に挿入されているときに、検知ピン17に当接して挿入が阻止された別のディスクDを無理に押し込もうとすると、検知ピン17が曲がったり折れることが懸念される。
【0011】
このような理由から前述した従来の誤挿入防止装置においては、検知ピン17の支持構造を大型化して機械的強度を高める必要があり、具体的には、検知ピン17や基部17aの肉厚や寸法を大きくすることで、ディスクDの無理な挿入によって検知ピン17が変形することを抑制しているが、ディスクプレーヤの薄型化が促進されていくと、このような大型の支持構造をメカニズムに組み込むことが非常に困難になるという問題があった。
【0012】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、簡単な構成で検知ピンの変形を確実に防止でき、薄型化に好適なディスクプレーヤの誤挿入防止装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、筐体に検知ピンの自由端側の傾倒を規制する退避孔を設け、1枚のディスクが筐体内に挿入されているときに、別のディスクの挿入力を利用して検知ピンの自由端側の移動軌跡を退避孔側へ変えることとする。このような退避孔を筐体に設けると、ディスクの誤挿入時に検知ピンが擬似的に両端支持構造となるため、誤挿入されたディスクによって検知ピンが変形することを確実に防止でき、しかも、検知ピンの支持構造自体を大型化する必要はないため、薄型化が促進されたディスクプレーヤに適用して好適な誤挿入防止装置を実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明によるディスクプレーヤの誤挿入防止装置では、筐体内に挿入されるディスクの外周縁に当接して移動する検知ピンと、この検知ピンの固定端側を支持して該検知ピンと一体的に移動する支持部材と、前記検知ピンにより挿入が検知されたディスクを搬送する搬送機構と、この搬送機構により搬送されたディスクを駆動する駆動機構と、この駆動機構にディスクが搬送されたときに前記検知ピンを初期位置へ復帰させる付勢部材と、前記駆動機構にディスクが設置されているときに初期位置に復帰した前記検知ピンを拘束して別のディスクの挿入を阻止する拘束部材とを備え、前記検知ピンが前記拘束部材により初期位置に拘束されているときに、該検知ピンの自由端側の傾倒を規制する退避孔が前記筐体に設けられている構成とした。
【0015】
このように構成されたディスクプレーヤの誤挿入防止装置においては、駆動機構に所望のディスクが設置されているときに別のディスクを挿入すると、当該別のディスクの挿入力を利用して検知ピンの自由端側の移動軌跡が退避孔側へと変えられ、検知ピンが擬似的に両端支持構造となるため、誤挿入された別のディスクによる検知ピンの変形が確実に防止され、しかも、検知ピンの支持構造自体を大型化する必要はないため、薄型化が促進されたディスクプレーヤに適用して好適な誤挿入防止装置を実現できる。
【0016】
上記の構成において、筐体に検知ピンの自由端側の移動を案内するガイド孔を設け、該ガイド孔の一端部に退避孔を連設すると、駆動機構にディスクが設置されていない状態で所望のディスクを挿入するとき、拘束部材に拘束されていない検知ピンをガイド孔に沿ってスムーズに移動させることができ、別のディスクを誤挿入するときだけ、検知ピンの自由端側を退避孔に係止させることができて好ましい。
【0017】
また、上記の構成において、検知ピンの固定端側を支持する支持部材の移動は直線的なスライド動作でもよいが、支持部材の可動スペースを少なくするためには、支持部材が先端部に検知ピンを支持する回動レバーで、ガイド孔がこの回動レバーの回動支点を中心として円弧状に形成されていることが好ましい。
【0018】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1は実施例に係るディスクプレーヤの平面図、図2は該ディスクプレーヤから搬送機構を取り除いた状態を示す平面図、図3は該ディスクプレーヤに備えられる誤挿入防止装置の要部平面図、図4は誤挿入防止装置に備えられる検知ピンと退避孔の位置関係を示す説明図である。
【0019】
本実施例に係るディスクプレーヤの誤挿入防止装置が前述した従来例(図5〜図8参照)と相違する点は、シャーシ1の上面に固定された支持板2に退避孔2aとガイド孔2bを設け、駆動機構Mに所望のディスクDが設置されているときに、別のディスクDの挿入力を利用して検知ピン3の自由端側を退避孔2aに係止させるようにしたことにあり、それ以外の構成は各部材の形状等に若干の変更がある点を除いて基本的に同じである。
【0020】
すなわち、ディスクプレーヤの一例として示された車載用CDプレーヤは、筐体を構成するシャーシ1と支持板2とを備えており、この筐体の内部に配設された駆動機構Mにはターンテーブルや光ヘッドH等が設けられている。駆動機構Mの手前側(図1における下側)にはディスクDの搬送機構を構成するガイドトップ4とローラ5が配設されており、この搬送機構よりも挿入口側(図1における下側)の位置にディスクDの挿入検知を行う一対の検知ピン3が配設されている。一方の検知ピン3は、回動レバー6の先端部に植設された金属製の支軸3aと、この支軸3aに遊嵌された合成樹脂製の筒体3bとで構成されており、筒体3bの上端には鍔部3cが形成されている。他方の検知ピン3も同様に構成されている。
【0021】
図2に示すように、両回動レバー6は軸6aを中心としてシャーシ1の底面に回動自在に支持されており、これら回動レバー6に立設された両検知ピン3は、シャーシ1に摺動自在に支持されたスライダ7とスプリング8で構成される付勢部材によって互いの距離が近づく方向へ復帰付勢されている。ここで、両スライダ7は支軸3aの下端部に係合されており、これらスライダ7をスプリング8によって互いの距離が近づく方向へ復帰付勢し、復帰付勢された両スライダ7が図示せぬストッパに当接した状態で、両検知ピン3の対向間隔が所定寸法になるように設定されている。両回動レバー6にはそれぞれ段差部6bが形成されており、この段差部6bに図示しないスイッチのアクチュエータ部が対向している。そして、検知ピン3および回動レバー6が回動し始めると、段差部6bによって前記スイッチが作動し、ディスクDが挿入されたことを検知できるようになっている。また、ローラ5はシャーシ1内に設けられた図示せぬモータを駆動源として正逆両方向へ回転駆動されるようになっており、このローラ5を軸支するローラブラケット9はシャーシ1の側板に回動自在に支持されている。ローラブラケット9にはディスクDの挿入口の方向へ向く一対の拘束部材9aが所定間隔を存して突出形成されており、このローラブラケット9を図示せぬスプリングで上方向へ付勢することにより、常にローラ5はガイドトップ4の下面に圧接する方向へ付勢されている。
【0022】
図3に示すように、シャーシ1の上方に固定された支持板2には一対のガイド孔2bが穿設されており、これらガイド孔2bは回動レバー6の軸6aを中心として円弧状に延びている。両ガイド孔2b内にはそれぞれ検知ピン3の自由端(すなわち、支軸3aの上端)が挿入されており、両検知ピン3はディスクDの挿入/排出に伴ってガイド孔2bに沿って回動する。なお、両検知ピン3の鍔部3cはガイド孔2bの幅寸法よりも大径に形成されており、これら鍔部3cが支持板1の下面に当接することにより、両検知ピン3の上下方向の動きが規制されるようになっている。また、両ガイド孔2bの互いに対向する内側端部には退避孔2aがそれぞれ形成されており、これら退避孔2aは初期位置に拘束された両検知ピン3に当接するディスクDの法線方向へ延びている。
【0023】
このように概略構成されたCDプレーヤでは、ディスクDが挿入されていない待機状態において、ローラブラケット9は上方向へ回動しており、ローラ5は図示せぬスプリングの付勢力によりガイドトップ4の下面方向へ弾圧付勢されている。また、検知ピン3は付勢部材(スライダ7とスプリング8)の付勢力によって初期位置に復帰させられており、図4(A)に示すように、検知ピン3の支軸3aの上端はガイド孔2bの内側端部に位置して退避孔2aと対向している。さらに、ローラブラケット9が上方向へ回動しているため、一対の拘束部材9aは検知ピン3の回動領域から離れている。したがって、かかる待機状態において、図1,図3に示すように、ディスクDが挿入口から筐体の内部に挿入されると、ディスクDの挿入方向における先端側の外周縁が両検知ピン3の筒体3bに当接し、ディスクDの挿入力によって両検知ピン3が外側へ拡がるように回動する。その際、支軸3aの上端はガイド孔2bの内側端部から外側へ向かって移動するが、ガイド孔2bは検知ピン3を支持する回動レバー6の軸6aを中心として円弧状に延びているため、支軸3aの上端はガイド孔2b内をスムーズに移動することができる。そして、両検知ピン3が共に所定距離移動したこと(回動レバー6が所定角度回動したこと)が図示せぬ前記スイッチによって電気的に検知されると、同じく図示せぬモータが始動してローラ5が回転する。その結果、ディスクDの挿入方向の先端部がガイドトップ4の下面とローラ5とで挟持され、ローラ5の回転力によってディスクDが駆動機構M内へと搬送される。
【0024】
ディスクDが駆動機構Mの方向へ搬送されていくと、両検知ピン3はディスクDの挿入方向の先端側から後方側の円弧状外周縁を摺動し、ディスクDの搬送が完了した時点では付勢部材(スライダ7とスプリング8)の付勢力によって初期位置に復帰する。そして、ディスクDの中心部が駆動機構Mのターンテーブルにクランプされる直前に、図示しない退避機構によってローラブラケット9が下方へ回動させられ、ローラ5がディスクDの搬送位置から下方へ退避する。かかる退避状態において、ディスクDはターンテーブル上にクランプされており、図2に示すように、ローラブラケット9の拘束部材9aが検知ピン3の回動領域内に入り込むため、両拘束部材9aが一対の検知ピン3を外側から挟み込む状態となり、検知ピン3の回動が拘束部材9aによって阻止される。
【0025】
このようにディスクDが既に駆動機構M内に設置されているとき、ユーザが別のディスクDを挿入口から挿入すると、このディスクDの挿入方向先端が両検知ピン3に当接しても、拘束部材9aで拘束されている検知ピン3は外側へ移動できないため、別のディスクDを検知ピン3に当接した位置からさらに筐体内へ挿入することはできない。その際、ユーザが別のディスクDを無理に筐体内へ挿入しようとすると、この挿入力によって検知ピン3がディスクDの法線方向へ若干傾倒するため、図4(B)に示すように、支軸3aの上端がガイド孔2bの内側端部から退避孔2a内へ入り込む。すなわち、検知ピン3の自由端側の移動軌跡が退避孔2a側へと変えられ、検知ピン3の上下両端が退避孔2aの外縁部と回動レバー6とで支持された擬似的な両端支持構造となるため、誤挿入された別のディスクDによって検知ピン3が折れ曲がることを確実に防止できる。
【0026】
なお、再生等が完了したディスクDを排出するときには、まずターンテーブルに対するディスクDのクランプが解除され、さらにローラブラケット9が上方向へ回動することにより、クランプが解除されて自由状態となったディスクDがガイドトップ4の下面とローラ5とで挟持される。そして、モータによりローラ5が駆動され、ディスクDが挿入口から排出される。この時点では、拘束部材9aは検知ピン3の回動領域から外れているため、両検知ピン3は排出されるディスクDの外周縁を摺動して一度外側に移動し、その後に初期位置に復帰する。
【0027】
上記実施例に係る誤挿入防止装置では、筐体の構成部材である支持板2に退避孔2aを設け、駆動機構Mに所望のディスクDが設置されているときに、検知ピン3を拘束部材9aによって初期位置に拘束すると共に、検知ピン3の自由端(支軸3aの上端)を退避孔2aに対向させるように構成したので、誤挿入された別のディスクDの挿入力によって検知ピン3の自由端が退避孔2aの外縁部に係止され、検知ピン3を擬似的に両端支持構造とすることができる。したがって、誤挿入された別のディスクDをユーザが無理に押し込もうとした場合でも、検知ピン3が大きく変形して折れ曲がることを確実に防止でき、しかも、検知ピン3の支持構造自体を大型化する必要がなく、かつ部品点数も増加しないため、薄型化が促進されたディスクプレーヤに適用して好適な誤挿入防止装置を実現できる。また、支持板1に検知ピン3の自由端側の移動を案内するガイド孔2bを穿設し、このガイド孔2bの内側端部に退避孔2aを形成したので、通常のディスクDの挿入/排出時は、拘束部材9aに拘束されていない検知ピン3の支軸3aをガイド孔2bに沿ってスムーズに移動させることができる。
【0028】
なお、上記実施例では、ローラを軸支するローラブラケットに拘束部材を一体形成した場合について説明したが、拘束部材は、ディスクが駆動機構に設置されているときに、初期位置に復帰した検知ピンを移動させないように拘束できれば何でもよく、要は、駆動機構のクランプ動作等に連動して検知ピンを拘束する位置へ移動できればよい。
【0029】
また、上記実施例では、一対の検知ピンを用いた場合について説明したが、一方の検知ピンのみでもディスクの挿入を検出することができ、また別のディスクの誤挿入を阻止することができる。この場合は、当然のこととして一方の退避孔とガイド孔も省略できる。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0031】
駆動機構に所望のディスクが設置されているときに、検知ピンを拘束部材によって初期位置に拘束するように構成したので、誤って別のディスクが二重挿入されることを阻止でき、しかも、筐体に検知ピンの自由端側の傾倒を規制する退避孔を設けたので、誤挿入されたディスクを無理に押し込もうとしたときに、検知ピンを擬似的に両端支持構造とすることができる。したがって、誤挿入されたディスクによって検知ピンが変形することを確実に防止できるのみならず、検知ピンの支持構造自体を大型化する必要はないため、薄型化が促進されたディスクプレーヤに適用して好適な誤挿入防止装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るディスクプレーヤの平面図である。
【図2】該ディスクプレーヤから搬送機構を取り除いた状態を示す平面図である。
【図3】該ディスクプレーヤに備えられる誤挿入防止装置の要部平面図である。
【図4】誤挿入防止装置に備えられる検知ピンと退避孔の位置関係を示す説明図である。
【図5】従来例に係るディスクプレーヤの誤挿入防止装置を示す分解斜視図である。
【図6】誤挿入防止装置におけるディスクの挿入動作を示す平面図である。
【図7】誤挿入防止装置におけるディスクの挿入状態を示す平面図である。
【図8】誤挿入防止装置に備えられる拘束部材の動作説明図である。
【符号の説明】
2 支持板(筐体)
2a 退避孔
2b ガイド孔
3 検知ピン
3a 支軸
3b 筒体
3c 鍔部
4 ガイドトップ
5 ローラ
6 回動レバー
6a 軸
7 スライダ
8 スプリング
9 ローラブラケット
9a 拘束部材
M 駆動機構
D ディスク

Claims (3)

  1. 筐体内に挿入されるディスクの外周縁に当接して移動する検知ピンと、この検知ピンの固定端側を支持して該検知ピンと一体的に移動する支持部材と、前記検知ピンにより挿入が検知されたディスクを搬送する搬送機構と、この搬送機構により搬送されたディスクを駆動する駆動機構と、この駆動機構にディスクが搬送されたときに前記検知ピンを初期位置へ復帰させる付勢部材と、前記駆動機構にディスクが設置されているときに初期位置に復帰した前記検知ピンを拘束して別のディスクの挿入を阻止する拘束部材とを備え、
    前記検知ピンが前記拘束部材により初期位置に拘束されているときに、該検知ピンの自由端側の傾倒を規制する退避孔が前記筐体に設けられていることを特徴とするディスクプレーヤの誤挿入防止装置。
  2. 請求項1の記載において、前記筐体に前記検知ピンの自由端側の移動を案内するガイド孔が設けられ、該ガイド孔の一端部に前記退避孔が連設されていることを特徴とするディスクプレーヤの誤挿入防止装置。
  3. 請求項2の記載において、前記支持部材が先端部に前記検知ピンを支持する回動レバーであり、前記ガイド孔がこの回動レバーの回動支点を中心として円弧状に形成されていることを特徴とするディスクプレーヤの誤挿入防止装置。
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