JP4998622B2 - 回転電機装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のコイル群が設けられたステータ及びロータを有する多相回転電機を備えた回転電機装置に関する。
ステータとロータとが回転軸線方向に並べて配置されたアキシャルギャップ型のモータが知られている。また、このようなモータにおいて、ロータとステータとが相対移動可能に設けられ、ロータのトルクを用いてロータとステータとの距離を変化させるカム機構を備えたものが知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2、3が存在する。
特開2007−244027号公報 特開平9−156387号公報 特開2008−259289号公報
ロータとステータとが相対移動可能に設けられたモータにおいては、ロータとステータとを接触させることによりロータをロックできる。しかしながら、特許文献1のモータでは、ロータとステータとの距離はロータのトルクに応じて変化する。そのため、ロータのトルクがロータとステータとの距離を変化させるために必要なトルクに達していない場合は、その距離を変化させることができずロータをロックすることができない。カム機構の代わりにアクチュエータを用いてロータとステータとの距離を変化させる場合は、そのアクチュエータを設ける必要があるため、装置が大型化するおそれがある。
そこで、本発明は、比較的簡素な構成でロータをロックでき、かつ小型化に有利な回転電機装置を提供することを目的とする。
本発明の回転電機装置は、複数のコイル群が設けられたステータと、前記ステータと同軸に設けられたロータと、を有する多相回転電機と、前記ステータの各コイル群に供給される電流を制御する制御手段と、を備えた回転電機装置において、前記ステータのうち前記ロータと対向する部分にステータ摩擦部が設けられるとともに前記ロータのうち前記ステータと対向する部分にロータ摩擦部が設けられ、前記ロータは、前記ステータ摩擦部と前記ロータ摩擦部とが接触して前記ロータと前記ステータとが接続する接続位置と前記ステータ摩擦部と前記ロータ摩擦部とが離れる分離位置との間で移動可能であり、かつ前記複数のコイル群のうちの少なくともいずれか2つのコイル群が同時に励磁された場合に前記接続位置に移動するように設けられ、前記制御手段は、所定の接続条件が成立した場合に前記複数のコイル群のうちの少なくともいずれか2つのコイル群が同時に励磁されるように各コイル群に供給される電流を制御するロータ位置制御手段を備えている。
本発明の回転電機装置によれば、ロータを接続位置に移動させてステータ摩擦部とロータ摩擦部とを接触させることにより、これら摩擦部間で発生する摩擦力でロータをロックすることができる。そのため、ロータをロックするための機構を新たに設ける必要がない。また、複数のコイル群のうちの少なくとも2つのコイル群を励磁することによってロータを接続位置に動かすので、ロータを移動させるための機構を新たに設ける必要もない。従って、本発明の回転電機装置によれば、比較的簡素な構成でロータをロックできる。また、装置を小型化できる。
本発明の回転電機装置の一形態においては、前記ロータが前記分離位置に移動するように前記ステータから離れる方向に前記ロータを押すバネ手段をさらに備えていてもよい。この場合、ロータとステータとを容易に離すことができる。
本発明の回転電機装置の一形態において、前記バネ手段は、前記複数のコイル群のうちの1つのコイル群が励磁されたときに発生する磁力より強く、かつ前記複数のコイル群のうちの3つのコイル群が励磁されたときに発生する磁力より弱い弾性力で前記ロータを前記ステータから離れる方向に押してもよい。このようにバネ手段の弾性力を設定することにより、回転電機を電動機として機能させる場合にロータが接続位置に移動することをより確実に防止できる。そのため、複数のコイル群に供給する電流を制御することにより、回転電機を電動機として機能させたり、クラッチとして機能させたりすることができる。
本発明の回転電機装置の一形態において、前記多相回転電機は、前記ステータと前記ロータとが前記ロータの回転軸線方向に並べて配置されたアキシャルギャップ型回転電機であってもよい。この場合、ロータを回転軸線方向に移動可能にすることでステータとロータとの距離を容易に変更可能にすることができる。
本発明の回転電機装置の一形態において、前記ロータは、前記分離位置から前記接続位置への移動後に前記ロータに生じる所定方向のトルクを利用して前記ロータ摩擦部を前記ステータ摩擦部に押し付ける方向の力を発生させる接続補助手段を備えていてもよい。
この場合、ロータが接続位置に移動した後は接続補助手段の力も利用してロータの位置を接続位置に維持できる。そのため、ロータを接続位置に移動させた後は、ステータの各コイル群に供給する電流を低減できる。これにより、無駄なエネルギの消費を抑制できる。
本発明の回転電機装置の一形態において、前記多相回転電機は、内燃機関の動力を車両の駆動輪に伝達するための駆動装置に、前記内燃機関の動力を前記駆動輪に伝達するために必要な反力を発生可能なように設けられ、前記ロータ位置制御手段は、前記反力が前記多相回転電機の出力の上限値以上の場合に前記所定の接続条件が成立したと判断してもよい。このようにロータの位置を切り替えることにより、多相回転電機の出力の上限値以上の反力を多相回転電機で受け持つことができる。
本発明の回転電気装置は、種々のハイブリッド車両の駆動装置に組み込むことができる。そのため、前記車両は、前記内燃機関と電動機とが走行用動力源として搭載され、かつそれら動力源のそれぞれで前記駆動輪を駆動可能なパラレル方式のハイブリッド車両であってもよい。また、前記車両は、動力源として前記内燃機関及び電動機を搭載するとともに、前記内燃機関の動力を前記多相回転電機及び前記駆動輪に分配可能な動力分配機構を備え、前記動力分配機構で分配された動力及び前記電動機の動力のそれぞれで前記駆動輪を駆動可能な動力分配方式のハイブリッド車両であってもよい。
本発明の一形態に係る回転電機装置を示す図。 第2クラッチ板の位置が接続位置の場合の回転電気装置を示す図。 軸線方向から見た第1クラッチ板を示す図。 各クラッチ板を半径方向から見た状態を示した図であって、各クラッチ板の位相が一致している状態を示した図。 各クラッチ板を半径方向から見た状態を示した図であって、各クラッチ板の位相がずれている状態を示した図。 図2の矢印VI方向から見たステータを示す図。 MGの動作モードをMGモードからロックモードに切り替えたときの各配線の電流値の時間変化を示す図。 制御装置が実行するMG制御ルーチンを示すフローチャート。 MGの動作モードをロックモードからロック補助モードに切り替えたときの各配線の電流値の時間変化を示す図。 MG制御ルーチンの変形例を示すフローチャート。 本発明の回転電機装置が組み込まれたハイブリッド車両の駆動装置の第1の形態を示す図。 図11の制御装置が実行する第1MG制御ルーチンを示すフローチャート。 本発明の回転電機装置が組み込まれたハイブリッド車両の駆動装置の第2の形態を示す図。 本発明の回転電機装置が組み込まれたハイブリッド車両の駆動装置の第3の形態を示す図。 本発明の回転電機装置が組み込まれたハイブリッド車両の駆動装置の第4の形態を示す図。
図1及び図2は、本発明の一形態に係る回転電機装置を示している。この回転電機装置1は、電動機及び発電機として機能する回転電機としてのモータ・ジェネレータ(以下、MGと称することがある。)10と、バッテリ2とを備えている。MG10は、三相誘導モータ・ジェネレータとして構成されており、ステータ11及びロータ12を備えている。図1に示したようにステータ11とロータ12とは、軸線Ax方向に並ぶように配置されている。そのため、MG10は、アキシャルギャップ型のモータ・ジェネレータである。ステータ11は、MG10が収容されるケース10aに回転不能に固定されている。
図1に示したようにロータ12は、第1クラッチ板13と、第2クラッチ板14と、これらのクラッチ板13、14の間に介在する球状のカムボール15とを備えている。第1クラッチ板13と第2クラッチ板14とは、同軸上に互いに対向するように配置されている。また、各クラッチ板13、14は円板状に構成されていて、各クラッチ板13、14の対向面にはカムボール15を保持するV字溝16、17が形成されている。第1クラッチ板13は、回転軸18と一体に回転するようにこの回転軸18の一端に設けられている。なお、図示は省略したが回転軸18の他端は、MG10にて作動状態が制御される制御対象に接続されている。第2クラッチ板14は、図2に示したようにステータ11と接触する接続位置と図1に示したようにステータ11から離れる分離位置との間で軸線Ax方向に移動可能なように回転軸18に設けられている。また、この第2クラッチ板14は、回転軸18に対して相対回転可能なように回転軸18に支持されている。この第2クラッチ板14は、磁性材料で構成されている。第2クラッチ板14のうちステータ11と対向する部分には、ロータ摩擦部19が設けられている。
図3は第1クラッチ板13を軸線方向から見た状態を示しており、図4及び図5は各クラッチ板13、14を半径方向から見た状態を示している。図4は各クラッチ板13、14の位相が一致している状態を、図5は各クラッチ板13、14の位相がずれている状態をそれぞれ示している。図3から明らかなように第1クラッチ板13には、複数(図3では6個)のV字溝16が設けられている。これらV字溝16は、周方向に等間隔で並んでいる。第2クラッチ板14には、第1クラッチ板13のV字溝16と同数のV字溝17が設けられている。これらのV字溝17も同様に周方向に等間隔で並んでいる。各V字溝16、17は、第1クラッチ板13の中心線を含む断面で切断した場合には断面半円形をなしている(図1及び図2参照)。また、図3に示すように、第1クラッチ板15の軸線方向から見ると、各V字溝16、17は、第1クラッチ板13の中心寄りの内側縁部と中心から離れた外側縁部とが同心の円弧をなすように湾曲している。更に、図4及び図5に示すように、第1クラッチ板13の半径方向から見ると、各V字溝16、17はV字状に形成されていて、回転方向(図の上又は下方向)に関して深さが徐々に浅くなっている。
図6は、ステータ11を図1の矢印VI方向から見た図である。この図に示したようにステータ11には、複数(図6では12個)のコイル20が設けられている。これら複数のコイル20は、同一円周上に等間隔で並んでいる。複数のコイル20のうちの3分の1には、第1配線Uが接続されている。また、複数のコイル20のうちの他の3分の1には、第2配線Vが接続されている。そして、複数のコイル20のうちの残りの3分の1には、第3配線Wが接続されている。以下、第1配線Uが接続されている4個のコイルを第1コイル20uと称することがある。また、これら4個の第1コイル20uをまとめて第1コイル群と称することがある。同様に、第2配線Vが接続されている4個のコイルを第2コイル20vと称し、第3配線Wが接続されている4個のコイルを第3コイル20wと称することがある。そして、4個の第2コイル20vをまとめて第2コイル群と称し、4個の第3コイル20wをまとめて第3コイル群と称することがある。この図に示したように複数のコイル20は、第1コイル20u、第2コイル20v、第3コイル20wの順番で並ぶように配置されている。図2に示したように各コイル20のロータ12側の端部には、ステータ摩擦部21がそれぞれ設けられている。
図1に示したようにロータ12の第2クラッチ板14とステータ11との間には、第2クラッチ板14をステータ11から離れる方向に押すバネ手段としてのリターンスプリング22が設けられている。リターンスプリング22は、ステータ11の第1〜第3コイル群のいずれか1つが励磁されている場合に発生する磁力より強く、かつ第1〜第3コイル群のいずれか2つが励磁されている場合に発生する磁力より弱い弾性力で第2クラッチ板14を押している。リターンスプリング22の一端は、第2クラッチ板14に固定されている。この図に示したようにステータ11には、軸線Ax回りに回転可能なベアリング23が設けられている。リターンスプリング22の他端は、このベアリング23に取り付けられている。そのため、第2クラッチ板14が分離位置にある場合、第2クラッチ板14はステータ11に対して相対回転可能となる。
図1に示したようにMG10は、インバータ装置3を介してバッテリ2に接続されている。バッテリ2は、MG10に電力を供給したり、MG10で発電された電力を蓄えることが可能な公知のものである。インバータ装置3は、バッテリ2の直流電流を三相交流電流に変換することが可能な電力変換装置である。また、このインバータ装置3は、変換した三相交流の各相の交流電流をそれぞれ制御可能に構成されている。図6に示したようにMGとインバータ装置3とは、第1〜第3配線U、V、Wで接続されている。これら各配線U、V、Wは、三相交流の互いに異なる相の電流が流れるようにインバータ装置3に接続されている。
MG10の動作は、制御手段としての制御装置30にて制御される。この制御装置30は、インバータ装置3を制御して各配線U、V、Wに供給される電流を制御し、これによりMG10の動作を制御する。制御装置30は、マイクロプロセッサ及びその動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を含んだコンピュータユニットとして構成されている。制御装置30は、制御対象の作動状態に応じてMG10の動作を制御する。制御装置30には、制御対象の作動状態を取得するために種々のセンサが接続されている。例えば、制御対象から回転軸18に付与される負荷に相関する物理量に応じた信号を出力する負荷センサ31が接続されている。
制御装置30は、制御対象の作動状態に応じてMG10の動作モードをロータ12を回転可能な状態にしてMG10を電動機又は発電機として機能させるMGモードと、ロータ12を回転不能にロックするロックモードとに切り替える。図1、図2、及び図7を参照してこれら各動作モードについて説明する。図7は、MG10の動作モードをMGモードからロックモードに切り替えたときの各配線U、V、Wの電流値の時間変化を示している。なお、図7の線Cuが第1配線Uの電流を、線Cvが第2配線Vの電流を、線Cwが第3配線Wの電流をそれぞれ示している。
まず、MGモードについて説明する。なお、ここではMGモードにおいてMG10を電動機として機能させる場合について説明する。図7では、期間PmgがMGモードにおける各配線U、V、Wの電流値の時間変化を示している。この図に示したようにMGモードでは、インバータ装置3からMG10に電流値が最大値+I〜最小値−Iの間で変化する三相交流電流が供給され、これにより第1〜第3コイル群が所定の周期で所定の順番に励磁される。この場合、ステータ11ではコイル群1つ分の磁力しか発生しないため、ステータ11で発生する磁力はリターンスプリング22の弾性力より弱い。そのため、図1に示したように第2クラッチ板14の位置は分離位置となる。この状態においてはロータ12がステータ11に対して相対回転可能である。また、リターンスプリング22が第2クラッチ板14を第1クラッチ板13に押し付けるので、第1クラッチ板13と第2クラッチ板14とが供回りする。そのため、各コイル群が順に励磁されることによりロータ12が回転駆動される。これによりMG10が電動機として機能する。なお、この際にロータ12の回転数及び回転方向がそれぞれ制御されるが、この制御方法はインバータにて三相誘導モータの回転数及び回転数を制御する公知の方法でよいため詳細な説明は省略する。
次にロックモードについて説明する。図7では、期間Plがロックモードにおける各配線U、V、Wの電流値の時間変化を示している。この図に示したようにロックモードでは、インバータ装置3から各配線U、V、Wに同じ大きさの電流が供給される。この際、この図に示したように各配線U、V、Wには、まず三相交流電流が供給されているときの最大値+Iの電流がそれぞれ供給される。これによりステータ11の3つのコイル群の各コイル20、すなわちステータ11の全てのコイル20がそれぞれ励磁される。そのため、図2に示したように第2クラッチ板14はリターンスプリング22に抗して接続位置に移動し、ロータ摩擦部19とステータ摩擦部21とが接触する。このような状態において第1クラッチ板13にトルクが作用している場合、図5に示すように各クラッチ板13、14の位相がずれることにより、カムボール15がV字溝16、17の浅い位置に移動して第2クラッチ板14をステータ11に押し付ける力が発生する。そのため、各コイル群で発生する磁力を弱めても第2クラッチ板14の位置を接続位置に維持することができる。そこで、ロックモードでは、モードが切り替えられてから所定時間Tが経過した時点で各配線U、V、Wの電流値を維持電流値Ikにそれぞれ下げる。この維持電流値Ikには、各コイル群で発生する磁力によって第2クラッチ板14の位置を接続位置に維持可能な適宜の電流値を設定すればよい。このようにロックモードでは、ロータ12が接続位置に維持されるので、ロータ摩擦部19とステータ摩擦部21との間の摩擦でロータ12をロックすることができる。なお、このように押し付け力を発生させることにより、第1クラッチ板13、第2クラッチ板14、及びカムボール15が本発明の係合補助手段として機能する。
図8は、制御装置30が制御対象の作動状態に応じてMG10の動作モードを切り替えるべく所定の周期で繰り返し実行するMG制御ルーチンを示している。この制御ルーチンを実行することにより、制御手段30が本発明のロータ位置制御手段として機能する。この制御ルーチンにおいて制御装置30は、まずステップS11で制御対象の作動状態を取得する。作動状態としては、例えば制御対象から回転軸18に付与される負荷を取得する。次のステップS12において制御装置30は、MG10の動作モードをロックモードに切り替えるべき所定のロック条件が成立したか否か判断する。回転軸18に付与される負荷が大きすぎると、MG10を電動機として機能させたときの出力トルクではこの負荷に対応できないおそれがある。そこで、ロック条件は、例えば回転軸18に付与される負荷が予め設定した所定値より大きい場合に成立したと判断される。この他、例えば制御対象を構成する部材のうち回転軸18にて駆動される回転部材を停止状態に維持すべき場合にロック条件が成立したと判断してもよい。
ロック条件が成立していると判断した場合はステップS13に進み、制御装置30はMG10の動作モードをロックモードに切り替える。なお、既にロックモードに切り替えられていた場合はそのモードを維持する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。一方、ロック条件が不成立と判断した場合はステップS14に進み、制御装置30はMG10の動作モードをMGモードに切り替える。なお、既にMGモードに切り替えられていた場合はそのモードを維持する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
以上に説明したように、本発明のMG10では、ロータ12をステータ11と接触させ、ロータ摩擦部19とステータ摩擦部21との間の摩擦でロータ12をロックすることができる。この場合、ロータ12を回転不能にロックするための部材を新たに設ける必要がないので、比較的簡素な構成でロータ12をロックできる。また、MG10では、第2クラッチ板14の位置の切り替えをステータ11のコイル20の励磁で行う。この場合、第2クラッチ板14を動かすための動力源を新たに設ける必要がないので、MG10を小型化できる。
このMG10では、ステータ11とロータ12との間にリターンスプリング22を設けたので、第2クラッチ板14を容易に分離位置に戻すことができる。このリターンスプリング22の弾性力は1つのコイル群が励磁されたときの磁力より強く、かつ2つのコイル群が励磁されたときの磁力より弱い。そのため、MG10に三相交流電流を供給しても第2クラッチ板14が接続位置に移動しない。従って、MG10を電動機として機能させることができる。一方、ステータ11の全てのコイル20が励磁するようにMG10に電流を供給した場合は、第2クラッチ板14が接続位置に移動するので、ロータ12をロックすることができる。このようにMG10では、MG10に供給する電流を制御することにより、電動機とロック機構との使い分けを行うことができる。
図1に示したようにMG10は、ステータ11とロータ12とが軸線Ax方向に並ぶアキシャルギャップ型のモータ・ジェネレータである。そのため、ロータ12を軸線Ax方向に移動可能にすることでステータ11とロータ12との距離を容易に変更できる。
このMG10では、図5に示したように各クラッチ板13、14の位相をずらすことにより、第2クラッチ板14をステータ11に押し付ける力を発生させることができる。これにより第2クラッチ板14を接続位置に移動させた後はMG10に供給する電流値を下げることができるので、ロックモードで消費されるエネルギを低減できる。
上述した形態では、ロックモードにおいてロータ12を回転不能にロックしたが、このモードではロータ12をステータ11と接触させるとともにMG10を電動機として機能させてもよい。例えば、回転軸18に付与される負荷がロータ摩擦部19とステータ摩擦部21との間で発生する摩擦力より大きい場合、この摩擦力だけではロータ12を停止状態に維持できないおそれがある。そこで、このような場合にはロータ12を接続位置に維持しつつMG10を電動機として機能させる。これにより、摩擦部19、21間の摩擦力に加えてMG10から出力される動力を利用して回転軸18に付与された負荷を受け止めることができる。また、摩擦部19、21間の摩擦力より大きい負荷が回転軸18に付与されると、第1クラッチ板13が各クラッチ板13、14の位相が一致する方向に回転駆動される場合がある。この場合、カムボール15とV字溝16、17との間にガタが発生し、クラッチ板13、14間で発生している第2クラッチ板14をステータ11に押し付ける力が弱くなる。そこで、MG10を電動機として機能させて第2クラッチ板14を回転させてこのガタを無くしてもよい。
図9を参照してロータ12を接続位置に維持しつつMG10を電動機として機能させる場合のMG10の制御方法について説明する。なお、以降ではロータ12を接続位置に維持しつつMG10を電動機として機能させる動作モードをロック補助モードと称することがある。図9は、MG10の動作モードをロックモードからロック補助モードに切り替えたときの各配線U、V、Wの電流値の時間変化を示している。この図においても図7と同様に線Cuが第1配線Uの電流を、線Cvが第2配線Vの電流を、線Cwが第3配線Wの電流をそれぞれ示している。この図9では、時刻Tc以降の期間Plaがロック補助モードにおける各配線U、V、Wの電流値の時間変化を示している。この図に示したようにロック補助モードでは、インバータ装置3からMG10に三相交流電流が供給される。但し、ロック補助モードのときに供給される三相交流電流は、各相の電流を足した場合に電流値がIkになるように各交流電流がオフセットされる。すなわち、この図に示したように各交流電流の基準がそれぞれ電流値Ikに変更される。これにより、各コイル群を所定の順番で励磁しつつステータ11から第2クラッチ板14を接続位置に維持可能な磁力を発生させることができる。そのため、第2クラッチ板14を接続位置に維持しつつMG10を電動機として機能させることができる。
図10は、MG制御ルーチンの変形例を示している。この変形例では、図8のMG制御ルーチンと比較してステップS21及びS22が追加されている点が異なる。それ以外の部分は図8と同じであるため、同一の処理には同一の参照符号を付して説明を省略する。図10の制御ルーチンにおいて制御装置30は、ステップS12まで図8の制御ルーチンと同様に処理を進める。ステップS12でロック条件が成立したと判断した場合はステップS21に進み、制御装置30はロータ12を接続位置に維持したままMG10を電動機として機能させる所定のモータ条件が成立しているか否か判断する。モータ条件は、上述したように例えば回転軸18に付与される負荷が摩擦部19、21間の摩擦力より大きい場合、又はカムボール15とV字溝16、17との間にガタが発生した場合に成立したと判断される。
モータ条件が成立したと判断した場合はステップS21に進み、制御装置30はMG10の動作モードをロック補助モードに切り替える。なお、既に動作モードがロック補助モードに切り替えられていた場合は、そのモードを維持する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。一方、モータ条件が不成立と判断した場合はステップS12に進み、制御装置30はMG10の動作モードをロックモードに切り替える。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
以上に説明したように、回転軸18に摩擦部19、21間の摩擦力より大きい負荷が付与された場合は、動作モードをロック補助モードに切り替えることによりMG10でこの負荷を受け止めることができる。そのため、MG10で受け止めることが可能な負荷の上限を高めることができる。
上述した形態ではMGモード及びロック補助モードにおいてMG10を電動機として機能させたが、制御対象から回転軸18に動力が入力される場合はこれらのモードにおいてMG10を発電機として機能させてもよい。これによりMG10で発電を行い、バッテリ2の充電を行うことができる。
次に図11〜図15を参照して本発明の回転電機装置が組み込まれたハイブリッド車両の駆動装置について説明する。なお、これらの図において図1〜図6と共通の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図11は、第1の形態に係る駆動装置100Aを概略的に示している。この駆動装置100Aは、ハイブリッド車両に搭載されるものであり、内燃機関101と、回転電機としての第1モータ・ジェネレータ(MG)10と、第2モータ・ジェネレータ(MG)102と、動力分配機構103と、変速機構104とを備えている。第1MG10、第2MG102、動力分配機構103、及び変速機構104は、ケース105に収容されている。第2MG102は、ケース105に回転不能に固定されたステータ102aと、そのステータ102aの内周側に同軸に配置されたロータ102bとを備えている。この第2MG102は、ハイブリッド車両に搭載されて電動機及び発電機として機能する周知のものであるため、詳細な説明は省略する。また、内燃機関101もハイブリッド車に搭載される周知のものであるため、詳細な説明は省略する。
内燃機関101及び第1MG10は、動力分配機構103と接続されている。動力分配機構103は、遊星歯車機構106を備えている。遊星歯車機構106は、外歯歯車であるサンギアS1と、内歯歯車であるリングギアR1と、複数のピニオンギアP1と、キャリアC1とを備えている。サンギアS1とリングギアR1とは、互いの歯が対向するように同軸に配置されている。複数のピニオンギアP1は、サンギアS1及びリングギアR1とそれぞれ噛み合うように設けられている。キャリアC1は、複数のピニオンギアP1を自転可能、かつサンギアS1の周囲を公転可能に保持している。この図に示したようにサンギアS1は、第1MG10のロータ12と一体に回転するように回転軸18で連結されている。また、キャリアC1は、内燃機関101の出力軸101aと一体に回転するように連結されている。そして、リングギアR1には、出力軸107が一体に回転するように連結されている。第2MG102のロータ102b及び出力軸107は、変速機構104とそれぞれ接続されている。変速機構104は、第2MG102のロータ102bの回転を変速して出力軸107に伝達する。出力軸107は、不図示のデファレンシャル機構を介して駆動輪に伝達されている。そのため、この駆動装置100Aでは、動力分配機構103から動力及び第2MG102の動力のそれぞれで駆動輪を駆動できる。なお、この変速機構104は、ハイブリッド車両に搭載される周知のものでよいため、詳細な説明は省略する。
この駆動装置100Aでは、動力分配機構103のサンギアS1の回転方向及び回転数を変更することにより、内燃機関101から出力された動力を第1MG10と出力軸107とに分配することができる。そのため、この駆動装置100Aが搭載される車両は、動力分配方式(スプリット方式)のハイブリッド車両である。この場合、第1MG10では分配された動力でロータ12が回転駆動され、これにより回生発電が行われる。また、サンギアS1を回転不能にロックすることにより、内燃機関101の動力をそのまま出力軸107に伝達することができる。上述したようにサンギアS1はロータ12と連結されているので、第1MG10の動作モードを切り替えることによりサンギアS1の作動状態を切り替えることができる。
制御装置30は、車両の走行状態に応じて第1MG10の動作モードを切り替え、これによりサンギアS1の作動状態を切り替える。また、この制御装置30は、車両の走行状態に応じて第2MG102の動作を制御する。この第2MG102の制御方法は、ハイブリッド車両に搭載されたモータ・ジェネレータに適用される公知の制御方法でよいため詳細な説明は省略する。なお、本発明の回転電機装置をハイブリッド車両の駆動装置100Aに適用する場合、制御装置30は、駆動装置100Aを制御するトランスミッションコントロールユニットなどの他のコンピュータユニットと兼用されてもよいし、第1MG10及び第2MG102の制御のために専用に設けられてもよい。制御装置30には、車両の走行状態を検出するために車両の速度に応じた信号を出力する車速センサ32、及び駆動装置100Aの負荷(駆動力)に相関するアクセル開度に応じた信号を出力するアクセル開度センサ33等が接続されている。
図12は、制御装置30が車両の走行状態に応じて第1MG10の動作モードを切り替えるべく車両の走行中に所定の周期で繰り返し実行する第1MG制御ルーチンを示している。なお、この制御ルーチンにおいて図8と同一の処理には同一の参照符号を付して説明を省略する。
図12の制御ルーチンにおいて制御装置30は、まずステップS31で車速及びアクセル開度を車両の走行状態を代表するパラメータとして取得する。次のステップS32において制御装置30は、第1MG10の動作モードをロックモードに切り替えるべき所定のロック条件が成立したか否か判断する。ロック条件が成立したか否かは、車両の走行状態に基づいて判定される。例えば予め車両の走行状態のうちサンギアS1をロックすべき運転領域であるロック領域を設定しておく。そして、車両の走行状態がこのロック領域内の場合にロック条件が成立したと判断すればよい。
ロック条件が成立していると判断した場合はステップS13に進み、制御装置30はMG10の動作モードをロックモードに切り替える。その後、今回の制御ルーチンを終了する。一方、ロック条件が不成立と判断した場合はステップS14に進み、制御装置30はMG10の動作モードをMGモードに切り替える。なお、このMGモードでは、制御装置30は第1MG10が発電機として機能するようにインバータ装置3を制御する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
この駆動装置100Aにおいても、第1MG10の動作モードをMGモードからロックモードに切り替えるときの各配線U、V、Wの電流の時間変化は図7と同じになる。但し、この駆動装置100Aでは、MGモードにおいて第1MG10を発電機として機能させる。そのため、この図の期間Pmgにおける電流の時間変化は、第1MG10からインバータ装置3に送られる電流の時間変化を示している。
この駆動装置100Aは、本発明の回転電機装置を備えているので、第1MG10をロックするための機構を新たに設ける必要がない。そのため、駆動装置100Aの構造を簡略化できるとともに、駆動装置100Aを小型化できる。
次に図13を参照して、第2の形態に係る駆動装置100Bについて説明する。なお、この図において図11と共通の部分には同一の符号を付して説明を省略する。この駆動装置100Bでは、変速機構104として遊星歯車機構108が設けられている。遊星歯車機構108は、外歯歯車であるサンギアS2と、内周面及び外周面にそれぞれ歯が設けられている歯車であるリングギアR2と、複数のピニオンギアP2と、キャリアC2とを備えている。サンギアS2とリングギアR2とは、リングギアRの内周面の歯とサンギアS2の歯とが互いに対向するように同軸に配置されている。複数のピニオンギアP2は、サンギアS2及びリングギアR2とそれぞれ噛み合うように設けられている。キャリアC2は、複数のピニオンギアP2を自転可能、かつサンギアS2の周囲を公転可能に保持している。
この図に示したように、この遊星歯車機構108のサンギアS2は第2MG102のロータ102bと一体に回転するように連結されている。キャリアC2は、回転不能なようにケース105に固定されている。リングギアR2は、動力分配機構103のリングギアR1と一体に回転するように連結されている。
また、駆動装置100Bは、遊星歯車機構108のリングギアR2の外周面の歯と噛み合うカウンタギア109と、カウンタギア109と一体に回転するドライブギア110を備えている。ドライブギア110は、デファレンシャル機構111と噛み合っており、デファレンシャル機構111はドライブシャフト112を介して不図示の駆動輪と接続されている。そのため、リングギアR2から出力された動力は、カウンタギア109、ドライブギア110、デファレンシャル機構111、及びドライブシャフト112を介して駆動輪に伝達される。これにより駆動輪が回転駆動される。
この駆動装置100Bでは、動力分配機構103のサンギアS1の回転方向及び回転数を変更することにより、内燃機関101から出力された動力を第1MG10と遊星歯車機構108のリングギアR2とに分配することができる。そのため、この駆動装置100Bが搭載される車両も、動力分配方式(スプリット方式)のハイブリッド車両である。
この駆動装置100Bにおいても、車両の走行状態に応じて第1MG10の動作モードが切り替えられる。なお、この制御方法は、上述した第1の形態の駆動装置100Aと同じでよいため、説明は省略する。
以上に説明したように、この第2の形態の駆動装置100Bにおいても、本発明の回転電機装置を備えているので、第1MG10をロックするための機構を新たに設ける必要がない。そのため、駆動装置100Bの構造を簡略化できるとともに、駆動装置100Bを小型化できる。
図14は、第3の形態に係る駆動装置100Cを概略的に示している。なお、この図において図11と共通の部分には同一の符号を付して説明を省略する。この図に示したようにこの形態の駆動装置100Cでは、第1MG10のロータ12が内燃機関101の出力軸101aと一体に回転するようにこの出力軸101aに設けられている。出力軸101aの回転は、トランスミッション113及びデファレンシャル機構(不図示)を介して駆動輪に伝達される。そのため、駆動装置100Cでは、内燃機関101及び第1MG10の両方で出力軸101aを駆動することができる。従って、この駆動装置100Cが搭載される車両は、パラレル方式のハイブリッド車両である。
この駆動装置100Cでは、例えば車両を停止状態に維持したい場合など出力軸101aを回転不能にロックする場合に第1MG10の動作モードがロックモードに切り替えられる。そして、それ以外の場合は第1MG10の動作モードはMGモードに切り替えられる。また、このMGモードでは、第1MG10は車両の走行状態に応じて電動機又は発電機に切り替えられる。
この第3の形態に係る駆動装置100Cでは、本発明の回転電機装置を備えているので、出力軸101aをロックするための機構を新たに設ける必要がない。そのため、駆動装置100Cの構造を簡略化できるとともに、駆動装置100Cを小型化できる。
図15は、第4の形態に係る駆動装置100Dを概略的に示している。なお、この図において図14と共通の部分には同一の符号を付して説明を省略する。この図に示したようにこの形態の駆動装置100Dでは、第1MG10のステータ11が内燃機関101の出力軸101aと一体に回転するようにこの出力軸101aに設けられている。一方、ロータ12は、出力軸107と一体に回転するようにこの出力軸107に設けられている。
この駆動装置100Dにおいても、車両の走行状態に応じて第1MG10の動作モードが切り替えられる。この駆動装置100Dでは、内燃機関101で車両を駆動する場合に第1MG10の動作モードをロックモードに切り替える。これにより、内燃機関101の出力軸101aと出力軸107とを連結できるので、内燃機関101で車両を駆動できる。一方、第1MG10で車両を駆動する場合には、第1MG10の動作モードをMGモードに切り替える。そして、第1MG10を電動機として機能させる。これにより、第1MG10で車両を駆動することができる。このようにこの駆動装置100Dにおいても、内燃機関101及び第1MG10の両方で車両を駆動することができる。そのため、この駆動装置100Dが搭載される車両は、パラレル方式のハイブリッド車両である。
この第4の形態に係る駆動装置100Dでは、第1MG10の動作モードを切り替えることにより内燃機関101の出力軸101aと出力軸107とを連結したり、その連結を解除したりできる。そのため、クラッチ機構を設ける必要がない。そのため、駆動装置100Dの構造を簡略化できるとともに、駆動装置100Dを小型化できる。
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、回転電機はアキシャルギャップ型に限定されない。ステータの内周にロータが配置されるラジアルギャップ型の回転電機でもよい。この場合、ロータは少なくとも一部が半径方向に移動可能なように設けられる。
回転電機に供給される交流は三相交流に限定されない。二相の交流でもよいし、四相以上の交流でもよい。ステータに設けられるコイルの数も12個に限定されない。コイルの数は、回転電機の直径や回転電機に供給される交流の相の数等に応じて適宜に変更してよい。
リターンスプリングの弾性力は、上述した形態で示した強さに限定されない。例えば、リターンスプリングの弾性力は、コイル群1つ分の磁力より強く、かつコイル群3つ分の磁力より弱くてもよい。このようにリターンスプリングの弾性力を設定することにより、回転電機を電動機として機能させているときにロータとステータとを確実に離すことができる。

Claims (8)

  1. 複数のコイル群が設けられたステータと、前記ステータと同軸に設けられたロータと、を有する多相回転電機と、前記ステータの各コイル群に供給される電流を制御する制御手段と、を備えた回転電機装置において、
    前記ステータのうち前記ロータと対向する部分にステータ摩擦部が設けられるとともに前記ロータのうち前記ステータと対向する部分にロータ摩擦部が設けられ、
    前記ロータは、前記ステータ摩擦部と前記ロータ摩擦部とが接触して前記ロータと前記ステータとが接続する接続位置と前記ステータ摩擦部と前記ロータ摩擦部とが離れる分離位置との間で移動可能であり、かつ前記複数のコイル群のうちの少なくともいずれか2つのコイル群が同時に励磁された場合に前記接続位置に移動するように設けられ、
    前記制御手段は、所定の接続条件が成立した場合に前記複数のコイル群のうちの少なくともいずれか2つのコイル群が同時に励磁されるように各コイル群に供給される電流を制御するロータ位置制御手段を備えている回転電機装置。
  2. 前記ロータが前記分離位置に移動するように前記ステータから離れる方向に前記ロータを押すバネ手段をさらに備えている請求項1に記載の回転電機装置。
  3. 前記バネ手段は、前記複数のコイル群のうちの1つのコイル群が励磁されたときに発生する磁力より強く、かつ前記複数のコイル群のうちの3つのコイル群が励磁されたときに発生する磁力より弱い弾性力で前記ロータを前記ステータから離れる方向に押している請求項2に記載の回転電機装置。
  4. 前記多相回転電機は、前記ステータと前記ロータとが前記ロータの回転軸線方向に並べて配置されたアキシャルギャップ型回転電機である請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転電機装置。
  5. 前記ロータは、前記分離位置から前記接続位置への移動後に前記ロータに生じる所定方向のトルクを利用して前記ロータ摩擦部を前記ステータ摩擦部に押し付ける方向の力を発生させる接続補助手段を備えている請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転電機装置。
  6. 前記多相回転電機は、内燃機関の動力を車両の駆動輪に伝達するための駆動装置に、前記内燃機関の動力を前記駆動輪に伝達するために必要な反力を発生可能なように設けられ、
    前記ロータ位置制御手段は、前記反力が前記多相回転電機の出力の上限値以上の場合に前記所定の接続条件が成立したと判断する請求項1〜5のいずれか一項に記載の回転電機装置。
  7. 前記車両は、前記内燃機関と電動機とが走行用動力源として搭載され、かつそれら動力源のそれぞれで前記駆動輪を駆動可能なパラレル方式のハイブリッド車両である請求項6に記載の回転電機装置。
  8. 前記車両は、動力源として前記内燃機関及び電動機を搭載するとともに、前記内燃機関の動力を前記多相回転電機及び前記駆動輪に分配可能な動力分配機構を備え、前記動力分配機構で分配された動力及び前記電動機の動力のそれぞれで前記駆動輪を駆動可能な動力分配方式のハイブリッド車両である請求項6に記載の回転電機装置。
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