JP2017019356A - 動力出力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関と回転電機とを動力源として備え、回転電機のブラシの耐久性の向上を図ると共に小型化可能な動力出力装置を提供する。【解決手段】動力出力装置101では、回転電機10は、内燃機関1に機械的に接続されるアウタロータ13と、車両駆動機構30に出力軸3及びカウンタシャフト21を介して機械的に接続されるインナロータ11とを有する。スリップリング装置6のスリップリング6bは、インナロータ11に機械的に接続され且つブラシ7に接触する。出力軸3と並列なカウンタシャフト21は、出力軸3の軸方向で回転電機10とスリップリング装置6との間にあるピニオンギヤ4及びドリブンギヤ5を介して、出力軸3に機械的に接続される。車両駆動機構30に機械的に接続されると共にカウンタシャフト21と並列に配置され且つ機械的に接続されるアウトプットシャフト22が、出力軸3の径方向でスリップリング装置6に対してずれて位置する。【選択図】図1
Description
この発明は、動力出力装置に関する。
例えば、特許文献1には、エンジンと回転電機と機械式変速機とが一列に配置されて連結された構成を有するハイブリッド駆動装置が記載されている。ハイブリッド駆動装置は、エンジンと回転電機とを動力源とする。変速機は、車輪に機械的に連結された駆動軸とエンジンとの間に、配置されている。回転電機は、エンジンと変速機との間に配置されている。さらに、回転電機と変速機との間には、クラッチが配設されている。
回転電機は、回転可能な第1ロータと、第1ロータの外周に相対回転可能に設けられた第2ロータと、第2ロータの外周に固定して設けられたステータとを備えている。
第1ロータとステータとに三相巻線が配設され、第2ロータに永久磁石が配設されている。
第1ロータは、エンジンに機械的に連結されている。第2ロータは、変速機を介して駆動軸に機械的に連結されている。
クラッチの2つのクラッチ板のうちの1つが第1ロータに機械的に連結され、別の1つのクラッチ板が第2ロータに機械的に接続されている。クラッチは、接続状態で第1ロータと第2ロータとを一体に回転できるようにし、接続解除状態で第1ロータと第2ロータとを相対的に回転できるようにする。これにより、エンジンのトルクと回転電機のトルクとが、クラッチの接続状態に応じて選択されて、変速機を介して駆動軸に伝達する。
第1ロータとステータとに三相巻線が配設され、第2ロータに永久磁石が配設されている。
第1ロータは、エンジンに機械的に連結されている。第2ロータは、変速機を介して駆動軸に機械的に連結されている。
クラッチの2つのクラッチ板のうちの1つが第1ロータに機械的に連結され、別の1つのクラッチ板が第2ロータに機械的に接続されている。クラッチは、接続状態で第1ロータと第2ロータとを一体に回転できるようにし、接続解除状態で第1ロータと第2ロータとを相対的に回転できるようにする。これにより、エンジンのトルクと回転電機のトルクとが、クラッチの接続状態に応じて選択されて、変速機を介して駆動軸に伝達する。
さらに、第1ロータの三相巻線と回転電機の外部の整流器とを電気的に接続するためのスリップリングが、エンジンと第1ロータとの間に配置され、第1ロータに機械的に連結されている。スリップリングは、第1ロータの三相巻線と電気的に接続されている。スリップリングには、回転しないように固定して配設されたブラシが、接触している。ブラシは、整流器に電気的に接続されている。
特許文献1に記載されるハイブリッド駆動装置、つまり動力出力装置において、スリップリングは、エンジンと第1ロータとを連結する回転軸の周囲に設けられている。この回転軸は、エンジンのトルクを伝達する能力を有するために、太い軸径を有している。スリップリングは、回転軸から露出している必要があるため、回転軸よりもさらに大きい外径を有している。これにより、回転軸の回転時におけるスリップリングの外周縁の周速が大きくなるため、スリップリングに摺動しつつ接触するブラシの寿命が短くなる。また、エンジン、スリップリング、回転電機及び変速機が軸方向に並んで配置されているため、全長が長くなり、動力出力装置として大型化している。
本発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、エンジンつまり内燃機関と回転電機とを動力源として備え、回転電機のブラシの耐久性の向上を図ると共に小型化可能な動力出力装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る動力出力装置は、車両に搭載される動力出力装置であって、内燃機関と、内燃機関に回転駆動力を伝達可能に接続される第一回転子と、車両駆動機構に第一伝達軸及び第二伝達軸を介して機械的に接続される第二回転子とを含む回転電機と、ブラシが接触するスリップリングを含むスリップリング装置とを備え、互いに相対的に回転可能であるように、第一回転子及び第二回転子の一方が、第一回転子及び第二回転子の他方の内側に配置され、第一回転子及び第二回転子の一方が、巻線を含み、第一回転子及び第二回転子の他方が、磁石を含み、スリップリング装置は、巻線を含む回転子に一体に回転するように機械的に接続され、第二伝達軸は、第二回転子に設けられる第一伝達軸と並列に配置され、且つ、複数の軸間で回転駆動力を伝達することができる軸間駆動伝達部を介して、第一伝達軸に機械的に接続され、軸間駆動伝達部は、第一伝達軸の軸方向で、回転電機とスリップリング装置との間に配置され、車両駆動機構に機械的に接続されると共に第二伝達軸と並列に配置される第三伝達軸と、第二伝達軸と第三伝達軸とを回転駆動力を伝達可能に機械的に接続する別の軸間駆動伝達部とを備え、第一伝達軸の径方向では、第三伝達軸が、スリップリング装置に対してずらされて位置している。
第二伝達軸は、車両駆動機構の変速機のシャフトであってよい。
本発明に係る動力出力装置によれば、内燃機関と回転電機とを動力源として備えた構成において、回転電機のブラシの耐久性を向上すると共に、動力出力装置の小型化が可能になる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。
図1を参照すると、本発明の実施の形態に係る動力出力装置101を含む車両駆動装置100の構成が示されている。なお、以下の実施の形態では動力出力装置101及び車両駆動装置100は、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等の内燃機関1とモータ等の回転電機10とを動力源として備えるハイブリッド自動車に搭載されものとして説明する。
図1を参照すると、本発明の実施の形態に係る動力出力装置101を含む車両駆動装置100の構成が示されている。なお、以下の実施の形態では動力出力装置101及び車両駆動装置100は、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等の内燃機関1とモータ等の回転電機10とを動力源として備えるハイブリッド自動車に搭載されものとして説明する。
車両駆動装置100は、内燃機関1、回転電機10及び変速機20を含む動力出力装置101と、減速機32と、デファレンシャルギヤ33と、ドライブシャフト34と、車輪35と、インバータ41と、二次電池42と、電子制御ユニット(以下、ECUと呼ぶ)43とを備えている。
回転電機10は、内燃機関1に機械的に接続されると共に、変速機20に機械的に接続されている。
変速機20は、減速機32に機械的に接続されている。変速機20は、2つの並列に並ぶシャフトであるカウンタシャフト21とアウトプットシャフト22とを備えるマニュアルトランスミッションとしての構成を有している。変速機20は、マニュアルトランスミッション、オートマチックトランスミッション、無段変速機、デュアルクラッチトランスミッション等のいかなる変速機であってもよい。
変速機20は、減速機32に機械的に接続されている。変速機20は、2つの並列に並ぶシャフトであるカウンタシャフト21とアウトプットシャフト22とを備えるマニュアルトランスミッションとしての構成を有している。変速機20は、マニュアルトランスミッション、オートマチックトランスミッション、無段変速機、デュアルクラッチトランスミッション等のいかなる変速機であってもよい。
減速機32は、デファレンシャルギヤ33に機械的に接続され、デファレンシャルギヤ33は、車輪35に機械的に接続されたドライブシャフト34に機械的に接続されている。
変速機20、減速機32、デファレンシャルギヤ33及びドライブシャフト34は、車両駆動機構30を構成している。
変速機20、減速機32、デファレンシャルギヤ33及びドライブシャフト34は、車両駆動機構30を構成している。
回転電機10は、三相交流電力によって動作するダブルロータ型モータであるカップリングモータである。
回転電機10は、インナロータ11と、インナロータ11の外周側に配置されたアウタロータ13とを備えている。回転電機10は、2つのロータ11及び13を備えているが、ステータを備えていない。ここで、インナロータ11は第二回転子を構成し、アウタロータ13は第一回転子を構成している。
回転電機10は、インナロータ11と、インナロータ11の外周側に配置されたアウタロータ13とを備えている。回転電機10は、2つのロータ11及び13を備えているが、ステータを備えていない。ここで、インナロータ11は第二回転子を構成し、アウタロータ13は第一回転子を構成している。
円筒状のインナロータ11は、同軸上にある出力軸3を中心として一体に回転するように、出力軸3に結合されている。インナロータ11は、その外周面近傍に周方向に沿って設けられた三相巻線12を含んでいる。なお、出力軸3は、インナロータ11から内燃機関1と反対側に向かう方向に延びている。ここで、出力軸3は、第一伝達軸を構成している。
円筒状のアウタロータ13は、インナロータ11の外周を囲むように径方向外側に設けられている。アウタロータ13の内部には、永久磁石14が、三相巻線12に対向するようにして周方向に沿って埋め込まれている。
アウタロータ13は、インナロータ11に対して、インナロータ11の外周に沿って相対回転を行うことができるように構成されている。アウタロータ13は、同軸上にある入力軸2を中心として一体に回転するように、入力軸2に結合されている。入力軸2は、アウタロータ13から内燃機関1にまで、出力軸3と同軸上に延びている。
入力軸2及びアウタロータ13は、出力軸3及びインナロータ11に対して、入力軸2及び出力軸3を中心とした相対回転を一体となって行うことができる。
アウタロータ13は、インナロータ11に対して、インナロータ11の外周に沿って相対回転を行うことができるように構成されている。アウタロータ13は、同軸上にある入力軸2を中心として一体に回転するように、入力軸2に結合されている。入力軸2は、アウタロータ13から内燃機関1にまで、出力軸3と同軸上に延びている。
入力軸2及びアウタロータ13は、出力軸3及びインナロータ11に対して、入力軸2及び出力軸3を中心とした相対回転を一体となって行うことができる。
アウタロータ13から延出する入力軸2の端部は、内燃機関1の図示しないクランクシャフトに機械的に接続されている。これにより、入力軸2及びアウタロータ13は、内燃機関1の回転駆動力が伝達されてクランクシャフトと同期回転する。なお、この機械的に接続されるとは、本実施の形態のように、入力軸2がクランクシャフトに直接接続される場合に加えて、増速機、減速機のような変速機構、機械式の動力伝達機構等を介して入力軸2がクランクシャフトに接続される場合も含まれ得る。
インナロータ11から延出する出力軸3の端部は、ピニオンギヤ4に一体に回転するように連結されている。
ピニオンギヤ4は、変速機20に機械的に接続されたドリブンギヤ5にギヤ係合している。
よって、出力軸3が受けるトルクが、ピニオンギヤ4及びドリブンギヤ5を介して変速機20のカウンタシャフト21に伝達する。ここで、ピニオンギヤ4及びドリブンギヤ5は、軸間駆動伝達部を構成している。
ピニオンギヤ4は、変速機20に機械的に接続されたドリブンギヤ5にギヤ係合している。
よって、出力軸3が受けるトルクが、ピニオンギヤ4及びドリブンギヤ5を介して変速機20のカウンタシャフト21に伝達する。ここで、ピニオンギヤ4及びドリブンギヤ5は、軸間駆動伝達部を構成している。
また、ピニオンギヤ4の中心から出力軸3と反対側の方向に向かって、スリップリング回転軸6cが延出している。スリップリング回転軸6cは、出力軸3に対して同軸上に位置し且つ一体に回転するように結合されている。つまり、スリップリング回転軸6cは、インナロータ11に機械的に接続されている。
スリップリング回転軸6cには、円柱状の支持体6aが、同軸上で一体に回転するように取り付けられている。さらに、3つのスリップリング6bが、支持体6aに取り付けられている。
スリップリング回転軸6cには、円柱状の支持体6aが、同軸上で一体に回転するように取り付けられている。さらに、3つのスリップリング6bが、支持体6aに取り付けられている。
各スリップリング6bは、導電性を有する材料から作製されている。3つのスリップリング6bはそれぞれ、互いに軸方向に間隔をあけて支持体6aに固定されている。各スリップリング6bは、支持体6aから外周縁を露出させて、支持体6aの外周に沿って延在している。
支持体6a、スリップリング6b及びスリップリング回転軸6cは、スリップリング装置6を構成している。そして、上述のようなスリップリング装置6は、回転電機10及びピニオンギヤ4と変速機20との間に位置する。
支持体6a、スリップリング6b及びスリップリング回転軸6cは、スリップリング装置6を構成している。そして、上述のようなスリップリング装置6は、回転電機10及びピニオンギヤ4と変速機20との間に位置する。
図3に示すように、回転電機10等のトルクを受けて変速機20のドリブンギヤ5に伝達する出力軸3に対して、トルクを伝達する必要がなく強度を要しないスリップリング回転軸6cの軸径は、大幅に小さくされている。これにより、スリップリング6bの外径も、出力軸3の軸径よりも大幅に小さくなっている。
図1を再び参照すると、各スリップリング6bは、インナロータ11の三相巻線12の各相の巻線に電気的に接続されている。各スリップリング6bは、各スリップリング6bに接触するブラシ7を介して、回転電機10の外部に設けられたインバータ41と電気的に接続されている。ブラシ7は、導電性を有する材料から作製され、回転するスリップリング6bに摺動しつつ接触することができるように配置されている。
インバータ41は、直流電力を充放電することができるように構成された二次電池42と電気的に接続されている。
インバータ41は、二次電池42の直流電力を三相交流電力に変換し、ブラシ7及びスリップリング装置6を介して、インナロータ11の三相巻線12に供給することができる。また、インバータ41は、インナロータ11の三相巻線12からの三相交流電力を、スリップリング装置6及びブラシ7を介して受電し、受電した三相交流電力を直流電力に変換して二次電池42に供給することができる。
インバータ41は、ECU43によって動作が制御されるように構成されている。なお、ECU43は、内燃機関1の動作を制御するようにも構成されている。
インバータ41は、二次電池42の直流電力を三相交流電力に変換し、ブラシ7及びスリップリング装置6を介して、インナロータ11の三相巻線12に供給することができる。また、インバータ41は、インナロータ11の三相巻線12からの三相交流電力を、スリップリング装置6及びブラシ7を介して受電し、受電した三相交流電力を直流電力に変換して二次電池42に供給することができる。
インバータ41は、ECU43によって動作が制御されるように構成されている。なお、ECU43は、内燃機関1の動作を制御するようにも構成されている。
また、変速機20の外部にあるドリブンギヤ5は、変速機20のカウンタシャフト21に一体に回転するように連結されている。
カウンタシャフト21は、変速機20の内部から外部にわたって延在し、変速機20における回転電機10及びスリップリング装置6側の部位から延出している。カウンタシャフト21は、出力軸3に対して間隔をあけて平行に延在している。つまり、カウンタシャフト21は、出力軸3と並列に延在し、ドリブンギヤ5とピニオンギヤ4とのギヤ係合を介して、出力軸3に回転駆動力を伝達できるように機械的に接続されている。ここで、カウンタシャフト21は、第二伝達軸を構成している。
カウンタシャフト21は、変速機20の内部から外部にわたって延在し、変速機20における回転電機10及びスリップリング装置6側の部位から延出している。カウンタシャフト21は、出力軸3に対して間隔をあけて平行に延在している。つまり、カウンタシャフト21は、出力軸3と並列に延在し、ドリブンギヤ5とピニオンギヤ4とのギヤ係合を介して、出力軸3に回転駆動力を伝達できるように機械的に接続されている。ここで、カウンタシャフト21は、第二伝達軸を構成している。
図1及び図2をあわせて参照すると、変速機20は、複数の変速用ギヤ21aが配設されたカウンタシャフト21に加えて、アウトプットシャフト22を有している。アウトプットシャフト22には、カウンタシャフト21の変速用ギヤ21aにギヤ係合可能な複数の変速用ギヤ22aが配設されている。ここで、アウトプットシャフト22は、第三伝達軸を構成し、変速用ギヤ21a及び22aは、軸間駆動伝達部を構成している。
アウトプットシャフト22は、変速機20の内部から外部にわたって延在し、変速機20におけるカウンタシャフト21が延出する部位と反対側の部位から延出している。アウトプットシャフト22は、カウンタシャフト21に対して間隔をあけて平行に延在している。つまり、アウトプットシャフト22は、カウンタシャフト21と並列に延在している。
なお、本実施の形態では、図1及び図2に示すように、出力軸3の径方向において、アウトプットシャフト22の位置が、出力軸3の位置及びスリップリング装置6の支持体6aの位置に対してずらされている。さらに、変速機20のケースにおける出力軸3側の部位に凹部20aを形成し、この凹部20a内に支持体6aを収めている。
アウトプットシャフト22は、変速機20の内部から外部にわたって延在し、変速機20におけるカウンタシャフト21が延出する部位と反対側の部位から延出している。アウトプットシャフト22は、カウンタシャフト21に対して間隔をあけて平行に延在している。つまり、アウトプットシャフト22は、カウンタシャフト21と並列に延在している。
なお、本実施の形態では、図1及び図2に示すように、出力軸3の径方向において、アウトプットシャフト22の位置が、出力軸3の位置及びスリップリング装置6の支持体6aの位置に対してずらされている。さらに、変速機20のケースにおける出力軸3側の部位に凹部20aを形成し、この凹部20a内に支持体6aを収めている。
変速機20から延出するアウトプットシャフト22の端部には、出力用ギヤ31が一体に回転するように連結されている。
そして、出力用ギヤ31は、減速機32とギヤ係合している。
従って、回転電機10のインナロータ11と共に出力軸3が回転することによって、動力出力装置101を搭載するハイブリッド自動車が走行する。
そして、出力用ギヤ31は、減速機32とギヤ係合している。
従って、回転電機10のインナロータ11と共に出力軸3が回転することによって、動力出力装置101を搭載するハイブリッド自動車が走行する。
上述のような構成を有する動力出力装置101を含む車両駆動装置100は、以下のように動作する。
図1を参照すると、車両駆動装置100は、車両駆動装置100を搭載するハイブリッド自動車を、動力出力装置101の回転電機10の出力軸3への回転駆動力つまりトルクによって走行させる。出力軸3へのトルクは、ピニオンギヤ4、ドリブンギヤ5、変速機20、減速機32、デファレンシャルギヤ33及びドライブシャフト34を介して車輪35に伝達し、ハイブリッド自動車を走行させる。
図1を参照すると、車両駆動装置100は、車両駆動装置100を搭載するハイブリッド自動車を、動力出力装置101の回転電機10の出力軸3への回転駆動力つまりトルクによって走行させる。出力軸3へのトルクは、ピニオンギヤ4、ドリブンギヤ5、変速機20、減速機32、デファレンシャルギヤ33及びドライブシャフト34を介して車輪35に伝達し、ハイブリッド自動車を走行させる。
ECU43は、内燃機関1を停止させた状態で二次電池42の電力を使用することのみによって回転電機10を動作させてハイブリッド自動車を走行させるEVモード走行形態と、内燃機関1の動力を使用して入力軸2を回転駆動させつつ回転電機10を動作させてハイブリッド自動車を走行させるREモード走行形態とを適宜選択して、ハイブリッド自動車の走行を制御する。
EVモード走行形態での走行時、ECU43は、内燃機関1を停止させつつ、インバータ41を制御して、二次電池42の電力を回転電機10のインナロータ11の三相巻線12に供給する。三相巻線12を流れる三相交流電流が発生する回転磁界が、永久磁石14に作用し、これにより、インナロータ11とアウタロータ13との間に、磁界による回転トルクが発生する。そして、上記回転トルクの反力としてのトルクを受けるインナロータ11が回転駆動する。
インナロータ11の回転駆動力つまりトルクは、出力軸3、変速機20等を介して車輪35に伝達して車輪35を駆動する。
インナロータ11の回転駆動力つまりトルクは、出力軸3、変速機20等を介して車輪35に伝達して車輪35を駆動する。
REモード走行形態での走行時、ECU43は、内燃機関1を稼働させつつ、二次電池42の電力を回転電機10のインナロータ11の三相巻線12に供給する。このとき、内燃機関1が、アウタロータ13にトルクを与え、アウタロータ13を回転駆動する。さらに、インナロータ11とアウタロータ13との間に、磁界による回転トルクが発生する。
その結果、インナロータ11の出力軸3は、上記磁界による回転トルクと、内燃機関1によるトルクとによって回転駆動され、それにより車輪35が駆動される。
その結果、インナロータ11の出力軸3は、上記磁界による回転トルクと、内燃機関1によるトルクとによって回転駆動され、それにより車輪35が駆動される。
上述で説明したように、本発明の実施の形態に係る動力出力装置101は、内燃機関1と、内燃機関1に回転駆動力を伝達可能に接続されるアウタロータ13と、車両駆動機構30に出力軸3及びカウンタシャフト21を介して機械的に接続されるインナロータ11とを含む回転電機10と、ブラシ7が接触するスリップリング6bを含むスリップリング装置6とを備える。互いに相対的に回転可能であるように、インナロータ11が、アウタロータ13の内側に配置され、インナロータ11が三相巻線12を含み、アウタロータ13が永久磁石14を含む。スリップリング装置6は、三相巻線12を含むインナロータ11に一体に回転するように機械的に接続される。カウンタシャフト21は、インナロータ11に設けられる出力軸3と並列に配置され、且つ、複数の軸間で回転駆動力を伝達することができるピニオンギヤ4及びドリブンギヤ5を介して、出力軸3に機械的に接続される。ピニオンギヤ4及びドリブンギヤ5は、出力軸3の軸方向で、回転電機10とスリップリング装置6との間に配置される。
上述の構成において、内燃機関1の発生トルクと、回転電機10におけるインナロータ11とアウタロータ13との間で発生する磁界による回転トルクとは、出力軸3、ピニオンギヤ4、ドリブンギヤ5及びカウンタシャフト21を介して、車両駆動機構30に伝達する。このため、インナロータ11に機械的に接続されたスリップリング装置6は、トルクを伝達する必要が無い。よって、スリップリング装置6のスリップリング回転軸6cの軸径を小さくすることができ、これにより、スリップリング6bの径を小さくすることができる。従って、回転時におけるスリップリング6bの周速が低く抑えられるため、スリップリング6bに摺動しつつ接触するブラシ7の耐久性が高くなる。
さらに、動力出力装置101では、出力軸3の径方向において、アウトプットシャフト22の位置が、出力軸3の位置及びスリップリング装置6の支持体6aの位置に対してずらして配置されている。これにより、回転電機10と変速機20との間の距離を短縮することができ、内燃機関1、回転電機10及び変速機20からなるユニットの全長が短縮され、動力出力装置101の小型化が可能になる。
また、回転電機10のインナロータ11及びアウタロータ13と、入力軸2と、出力軸3と、スリップリング装置6とによる構成は、実施の形態に係る動力出力装置101の構成に限定されるものでなく、図4に示すように、様々な構成が適用され得る。
図4の構成Aでは、インナロータ11に入力軸2が結合され、アウタロータ13に出力軸3が結合されている。さらに、インナロータ11に三相巻線12が配設され、アウタロータ13に永久磁石14が配設されている。円筒状の出力軸3の外周にはピニオンギヤ4が結合されている。スリップリング装置6は、出力軸3及びピニオンギヤ4を挟んでインナロータ11及びアウタロータ13と反対側に配置されている。入力軸2及び出力軸3と同軸上に位置するスリップリング回転軸6cは、円筒状の出力軸3の内周側とインナロータ11の内周側とを通り入力軸2に結合されている。スリップリング回転軸6cは、トルクを伝達する必要がないため、入力軸2に対して軸径を大幅に小さくすることができる。なお、上記構成において、スリップリング回転軸6cは、インナロータ11に連結されてもよい。
図4の構成Bでは、インナロータ11に出力軸3が結合され、アウタロータ13に入力軸2が結合されている。さらに、インナロータ11に永久磁石14が配設され、アウタロータ13に三相巻線12が配設されている。円筒状の出力軸3の外周にはピニオンギヤ4が結合されている。スリップリング装置6は、出力軸3及びピニオンギヤ4を挟んでインナロータ11及びアウタロータ13と反対側に配置されている。入力軸2及び出力軸3と同軸上に位置するスリップリング回転軸6cは、円筒状の出力軸3の内周側とインナロータ11の内周側とを通り入力軸2に結合されている。スリップリング回転軸6cは、トルクを伝達する必要がないため、入力軸2に対して軸径を大幅に小さくすることができる。
実施の形態に係る動力出力装置において、2つのロータ11及び13を備えるがステータを備えない回転電機10が用いられていたが、これに限定されるものでなく、2つのロータとステータとを備えるダブルロータ型のモータが用いられてもよい。
実施の形態に係る動力出力装置は、ハイブリッド自動車への搭載に限定されるものでなく、建設機械、ディーゼル機関車等のガソリンエンジン及びディーゼルエンジンなどの内燃機関と回転電機とを動力とする車両や機械に搭載してもよい。
実施の形態に係る動力出力装置は、ハイブリッド自動車への搭載に限定されるものでなく、建設機械、ディーゼル機関車等のガソリンエンジン及びディーゼルエンジンなどの内燃機関と回転電機とを動力とする車両や機械に搭載してもよい。
1 内燃機関、3 出力軸(第一伝達軸)、4 ピニオンギヤ(軸間駆動伝達部)、5 ドリブンギヤ(軸間駆動伝達部)、6 スリップリング装置、6b スリップリング、7 ブラシ、10 回転電機、11 インナロータ(第二回転子)、12 三相巻線、13 アウタロータ(第一回転子)、14 永久磁石、20 変速機、21 カウンタシャフト(第二伝達軸)、21a,22a 変速用ギヤ(別の軸間駆動伝達部)、22 アウトプットシャフト(第三伝達軸)、30 車両駆動機構、101 動力出力装置。
Claims (2)
- 車両に搭載される動力出力装置であって、
内燃機関と、
前記内燃機関に回転駆動力を伝達可能に接続される第一回転子と、車両駆動機構に第一伝達軸及び第二伝達軸を介して機械的に接続される第二回転子とを含む回転電機と、
ブラシが接触するスリップリングを含むスリップリング装置と
を備え、
互いに相対的に回転可能であるように、前記第一回転子及び前記第二回転子の一方が、前記第一回転子及び前記第二回転子の他方の内側に配置され、
前記第一回転子及び前記第二回転子の一方が、巻線を含み、前記第一回転子及び前記第二回転子の他方が、磁石を含み、
前記スリップリング装置は、前記巻線を含む回転子に一体に回転するように機械的に接続され、
前記第二伝達軸は、前記第二回転子に設けられる前記第一伝達軸と並列に配置され、且つ、複数の軸間で回転駆動力を伝達することができる軸間駆動伝達部を介して、前記第一伝達軸に機械的に接続され、
前記軸間駆動伝達部は、前記第一伝達軸の軸方向で、前記回転電機と前記スリップリング装置との間に配置され、
前記車両駆動機構に機械的に接続されると共に前記第二伝達軸と並列に配置される第三伝達軸と、
前記第二伝達軸と前記第三伝達軸とを回転駆動力を伝達可能に機械的に接続する別の軸間駆動伝達部と
を備え、
前記第一伝達軸の径方向では、前記第三伝達軸が、前記スリップリング装置に対してずらされて位置する動力出力装置。 - 前記第二伝達軸は、前記車両駆動機構の変速機のシャフトである請求項1に記載の動力出力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015137543A JP2017019356A (ja) | 2015-07-09 | 2015-07-09 | 動力出力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015137543A JP2017019356A (ja) | 2015-07-09 | 2015-07-09 | 動力出力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017019356A true JP2017019356A (ja) | 2017-01-26 |
Family
ID=57889717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015137543A Pending JP2017019356A (ja) | 2015-07-09 | 2015-07-09 | 動力出力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017019356A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113879102A (zh) * | 2021-10-28 | 2022-01-04 | 池洪 | 双转子电动机、包含该电动机的混合动力汽车 |
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2015
- 2015-07-09 JP JP2015137543A patent/JP2017019356A/ja active Pending
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CN113879102A (zh) * | 2021-10-28 | 2022-01-04 | 池洪 | 双转子电动机、包含该电动机的混合动力汽车 |
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