JP4997275B2 - エレベータの診断装置 - Google Patents

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本発明は、乗かごに設けられたドアの閉扉状態を診断するエレベータの診断装置に関する。
従来より、エレベータは、乗かごに設けられたドアと、このドアの閉扉状態を検出する検出手段とを備えており、この検出手段が動作してからドアが停止するまでのドアの移動距離である検出手段の動作尤度を計測することにより、ドアが完全に閉扉状態であり、異常がないことを確認して乗客の安全を確保している。
この検出手段の動作尤度を計測する装置の従来技術として、乗かごに設けられた扉、すなわちドアの閉扉状態を検出するゲートスイッチ、すなわち検出手段と、ドアを駆動する電動機、すなわちモータと、このモータの軸端に取り付けられ、モータの駆動に応じてパルス信号を送信するパルス発生器、すなわちエンコーダと、このエンコーダのパルス信号を受信してカウントするカウンタ、すなわち計数部と、この計数部でカウントした計数値に基づいて検出手段の動作尤度を計測する手段とを備えたエレベータの扉開閉装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平3−162394号公報
しかし、特許文献1に開示された従来のエレベータの扉開閉装置では、ゲートスイッチの動作尤度を計測するために、保守員がマイクロコンピュータを通して計数部でカウントした計数値を読み出す必要があるので、エレベータの点検時に常に保守員が作業場に出向かなければならない。そのため、ゲートスイッチの動作尤度の計測作業が煩雑である問題がある。また、上述したように、このゲートスイッチの動作尤度の計測は保守員がエレベータの点検時にのみ行っているので、エレベータのドア開閉動作時にドアにゴミが挟まること等によってゲートスイッチの動作尤度が小さくなり、ドアの閉扉状態が異常となっている場合であっても迅速に確認することができないという問題がある。
なお、保守員がエレベータの点検時にドアの閉扉状態が正常であることを確認した場合であっても、乗かごが昇降しているときに乗客がドアに接触すること等によってゲートスイッチの動作尤度が小さくなり、ドアの閉扉状態が異常となる場合がある。この場合、ゲートスイッチの動作尤度が小さいので、乗かごの昇降中に生じる振動等によってゲートスイッチが誤作動を生じ易くなり、昇降中の乗かごが急停止することが懸念されている。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、検出手段の動作尤度の計測作業を容易に行うことができ、乗かごの昇降中においても計測可能なエレベータの診断装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のエレベータの診断装置は、乗かごに設けられたドアと、このドアを駆動するモータとを有するエレベータに備えられ、前記ドアの閉扉状態を検出する検出手段と、前記モータの軸端に取り付けられ、前記モータの駆動に応じてパルス信号を送信するエンコーダと、このエンコーダの前記パルス信号を受信してカウントする計数部とを備え、この計数部でカウントした計数値に基づいて前記検出手段が動作してから前記ドアが停止するまでの前記ドアの移動距離である前記検出手段の動作尤度を計測するエレベータの診断装置において、前記計数部でカウントした前記計数値に基づいて前記検出手段の前記動作尤度を計測し、この計測結果と適正な動作尤度として予め設定された所定値とを比較して前記ドアの閉扉状態が異常であるかどうかを判定する判定部を備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、判定部が、計数部でカウントした計数値に基づいて計測した検出手段の動作尤度と適正な動作尤度として予め設定された所定値とを比較してドアの閉扉状態が異常であるかどうかを自動的に判定するので、検出手段の動作尤度の計測作業を容易に行うことができる。また、エレベータの動作時にドアにゴミが挟まること等によってドアの閉扉状態に異常が生じて検出手段の動作尤度が小さくなった場合であっても、判定部が常にこの検出手段の動作尤度と適正な動作尤度である所定値とを比較しているので、ドアの閉扉状態に異常が生じた場合に迅速に確認して対応することができる。なお、特に検出手段が誤作動を生じ易い乗かごの昇降中の場合であっても、上述したようにドアの閉扉状態に異常が生じても適切に対応することができる。
また、本発明に係るエレベータの診断装置は、前記発明において、前記判定部が前記ドアの閉扉状態が異常であると判定した場合、その旨を報知する報知手段を備えたことを特徴としている。このように構成すると、ドアの閉扉状態が異常である場合に報知手段によって乗客にその旨を知らせるので、乗客に注意を喚起することができる。
また、本発明に係るエレベータの診断装置は、前記発明において、前記報知手段は、案内放送を行う放送装置から成ることを特徴としている。このように構成すると、放送装置の案内放送によって乗客に適切な対応を指示できるので、乗客の高い安全を確保することができる。
また、本発明に係るエレベータの診断装置は、前記発明において、前記判定部が前記ドアの閉扉状態が異常であると判定した場合、前記乗かごに係る前記エレベータの特定の制御を行う制御部を備えたことを特徴としている。
また、本発明に係るエレベータの診断装置は、前記発明において、前記判定部は、前記乗かごの所定階床における前記ドアの閉扉動作中、及び前記エレベータの走行中に、前記ドアの閉扉状態が異常であるかどうかを判定することを特徴としている。
また、本発明に係るエレベータの診断装置は、前記発明において、前記計数部は、前記検出手段が前記ドアの閉扉状態を検出してから停止するまでの間に前記エンコーダの前記パルス信号を受信してカウントし、その計数値を前記判定部に出力することを特徴としている。
また、本発明に係るエレベータの診断装置は、前記発明において、前記判定部は、前記動作尤度が前記所定値以上である場合に前記ドアの閉扉状態が異常でないと判定し、前記動作尤度が前記所定値未満である場合に前記ドアの閉扉状態が異常であると判定し、前記判定部が前記ドアの閉扉状態が異常であると判定した後、前記制御部は、前記動作尤度が前記所定値よりも小さく設定された基準値未満である場合に前記ドアを開いて前記エレベータの動作を停止し、前記動作尤度が前記基準値以上かつ前記所定値未満である場合に前記ドアを開いて閉じる前記特定の制御を行うことを特徴としている。
また、本発明に係るエレベータの診断装置は、前記発明において、前記判定部は、前記エレベータの走行中に前記動作尤度が前記所定値以上である場合に前記ドアの閉扉状態が異常でないと判定し、前記エレベータの走行中に前記動作尤度が前記所定値未満である場合に前記ドアの閉扉状態が異常であると判定し、前記判定部が前記ドアの閉扉状態が異常であると判定した後、前記制御部は、前記エレベータの走行中に前記動作尤度が前記所定値よりも小さく設定された基準値未満である場合に前記乗かごを最寄階に停止し、前記エレベータの走行中に前記動作尤度が前記基準値以上かつ前記所定値未満である場合に前記ドアを閉じるように制御することを特徴としている。
本発明のエレベータの診断装置は、計数部でカウントした計数値に基づいて検出手段が動作してからドアが停止するまでのドアの移動距離である検出手段の動作尤度を計測し、この計測結果と適正な動作尤度として予め設定された所定値とを比較してドアの閉扉状態が異常であるかどうかを判定する判定部を備えている。そのため、この判定部によってドアの閉扉状態が異常であるかどうかを自動的に診断できるので、保守員がエレベータの点検時に作業場に出向く必要がなく、検出手段の動作尤度の計測作業を容易に行うことができる。これにより、利便性を向上させることができる。
また、エレベータの動作時にドアにゴミが挟まること等によってドアの閉扉状態に異常が生じて検出手段の動作尤度が小さくなった場合であっても、判定部が常にこの検出手段の動作尤度と適正な動作尤度である所定値とを比較しているので、ドアの閉扉状態に異常が生じた場合に迅速に確認して対応することができる。これにより、エレベータの安全性を向上させることができる。なお、特に検出手段が誤作動を生じ易い乗かごの昇降中の場合であっても、ドアの閉扉状態に異常が生じても適切に対応することができ、検出手段の信頼性を高めることができる。
本発明に係るエレベータの診断装置の一実施形態の構成を示す図である。 図1に示す本実施形態に備えられる前柱とドアとの間に異物が挟まった状態を示す図である。 乗かごの所定階床におけるドアの閉扉動作中における本実施形態の動作を示すフローチャートである。 エレベータの走行中におけるドアの状態の一例を示す図である。 エレベータの走行中における本実施形態の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るエレベータの診断装置を実施するための形態を図に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明に係るエレベータは、ドア1Aを有する乗かご1と、ドア1Aが完全に閉扉したときにストッパ4を介して支持する前柱5と、ドア1Aの上方に設置された一対のプーリ8a,8bと、これらのプーリ8a,8bに巻き掛けられた無端状のベルト9と、プーリ8aを回転させるモータ6とを備えており、ドア1Aの上端とベルト9とが連結部15を介して一体的に連結されている。
そして、本発明に係るエレベータの診断装置の一実施形態は、ドア1Aの上端に取り付けられたカム2と、ドア1Aの閉扉状態を検出する検出手段、例えばゲートスイッチ3と、モータ6の軸端に取り付けられ、モータ6の駆動に応じてパルス信号を送信するエンコーダ7と、ゲートスイッチ3に接続され、ゲートスイッチ3の動作に応じてエンコーダ7のパルス信号を受信し、このパルス信号をドア1Aが停止するまでカウントする計数部10と、計数部10でカウントした計数値に基づいてゲートスイッチ3が動作してからドア1Aが停止するまでのドア1Aの移動距離であるゲートスイッチ3の動作尤度を計測し、この計測結果と適正な動作尤度として予め設定された所定値とを比較してドア1Aの閉扉状態が異常であるかどうかを判定する判定部12とを備えている。
そして、本実施形態は、判定部12に接続され、エレベータの動作を制御する制御部、すなわちエレベータ制御部14と、このエレベータ制御部14とモータ6に接続され、エレベータ制御部14の指令に応じてモータ6を駆動させてドア1Aの動作を制御するドア制御部11と、判定部12に接続され、判定部12がドア1Aの閉扉状態が異常であると判定した場合にその旨を報知する報知手段とを備えている。この報知手段は、例えば案内放送を行う放送装置13から成っている。
また、判定部12は、乗かご1が所定階床に着床した時におけるドア1Aの閉扉動作中、及びエレベータの走行中に、ドア1Aの閉扉状態が異常であるかどうかを判定し、エレベータ制御部14は、判定部12がドア1Aの閉扉状態が異常であると判定した場合、乗かご1に係るエレベータの特定の制御を行う。
具体的には、乗かご1の所定階床におけるドア1Aの閉扉動作中であるとき、判定部12は、ゲートスイッチ3の動作尤度が所定値以上である場合にドア1Aの閉扉状態が異常でないと判定し、ゲートスイッチ3の動作尤度が所定値未満である場合にドア1Aの閉扉状態が異常であると判定する。
そして、乗かご1の所定階床におけるドア1Aの閉扉動作中に判定部12がドア1Aの閉扉状態が異常であると判定すると、エレベータ制御部14は、ゲートスイッチ3の動作尤度が所定値よりも小さく設定された基準値、例えば所定値の半分の値に設定された基準値未満である場合に、ドア1Aを開いてエレベータの動作を停止し、ゲートスイッチ3の動作尤度が基準値以上かつ所定値未満である場合にドア1Aを開いて閉じる特定の制御を行う。
一方、エレベータが走行中であるとき、判定部12は、ゲートスイッチ3の動作尤度が所定値以上である場合にドア1Aの閉扉状態が異常でないと判定し、ゲートスイッチ3の動作尤度が所定値未満である場合にドア1Aの閉扉状態が異常であると判定する。
そして、エレベータの走行中に判定部12がドア1Aの閉扉状態が異常であると判定すると、エレベータ制御部14は、ゲートスイッチ3の動作尤度が所定値よりも小さく設定された基準値、例えば所定値の半分の値に設定された基準値未満である場合に、乗かご1を最寄階に停止し、ゲートスイッチ3の動作尤度が基準値以上かつ所定値未満である場合にドア1Aを閉じるように制御する。
次に、本発明に係るエレベータの診断装置の一実施形態の動作を図1、図2及び図3のフローチャートを用いて説明する。
図2は図1に示す本実施形態に備えられる前柱とドアとの間に異物が挟まった状態を示す図、図3は乗かごの所定階床におけるドアの閉扉動作中における本実施形態の動作を示すフローチャートである。
図1及び図3に示すように乗かご1の所定階床におけるドア1Aの閉扉動作中における本実施形態は、ドア制御部11が、エレベータ制御部14からドア1Aの閉扉動作の指令を受けると(ステップ(以下、Sと記す)100)、モータ6を駆動させてこのモータ6の回転に応じてプーリ8aが回転する。そして、このプーリ8aの回転に伴ってベルト9が回動すると共にプーリ8bが駆動すると、ベルト9の回動によってドア1Aが連結部15を介して変位して閉扉する(S110)。このとき、モータ6の駆動によって計数部10がエンコーダ7からパルス信号を受信する。
次に、ドア1Aが閉扉して前柱5に接近すると、ドア1Aの上端に設けられたカム2がゲートスイッチ3に接触し、ゲートスイッチ3が動作する(S120)。ゲートスイッチ3が動作すると、計数部10がエンコーダ7から受信したパルス信号のカウントを開始し、すなわちゲートスイッチ3が動作してからドア1Aが停止するまでのドア1Aの移動距離を計測し(S130)、ゲートスイッチ3が動作しなければ、計数部10をリセットする(S140)。
そして、手順S130においてドア1Aが停止して計数部10でカウントした計数値に変化が無くなると(S150)、判定部12が、計数部10でカウントした計数値に基づいてゲートスイッチ3の動作尤度を計測する。すなわち、計数部10でカウントしたパルス数に基づいてゲートスイッチ3が動作してからドア1Aが停止するまでのドア1Aの移動距離であるゲートスイッチ3の動作尤度を計測し、この計測結果と前述の所定値及び基準値とを比較してドア1Aの閉扉状態が異常であるかどうかを判定する。なお、手順S150において計数部10でカウントした計数値が変化している場合、計数部10はパルス信号のカウントを継続する。
ここで、例えば図2に示すように、前柱5とドア1Aとの間に異物20が挟まれている場合、計数部10によってカウントされるパルス信号の計数値は、図1に示す異物20がない場合に比べて減少するので、判定部12によって比較されるゲートスイッチ3の動作尤度が小さくなる。そして、判定部12が、ゲートスイッチ3の動作尤度が所定値の半分の値である基準値と比較して基準値未満であり、ドア1Aの閉扉状態が異常であると判定すると(S160)、判定部12が放送装置13へ指令して放送装置13が案内放送を行う(S210)。そして、エレベータ制御部14が、ドア制御部11に指令してドア1Aを開き(S220)、エレベータの動作(起動)を停止するように制御する(S230)。
また、手順S160において判定部12が、ゲートスイッチ3の動作尤度が所定値及び基準値と比較して基準値以上かつ所定値未満であり、ドア1Aの閉扉状態が異常であると判定すると、判定部12が放送装置13へ指令して放送装置13が案内放送を行う(S180)。そして、エレベータ制御部14がドア1Aを一旦開いて閉じ(S190)、エレベータが通常運転を行うように起動制御する(S200)。
一方、図1に示すように異物20がない場合、手順S160において判定部12が、ゲートスイッチ3の動作尤度が所定値と比較して所定値以上であり、ドア1Aの閉扉状態が異常でないと判定すると、エレベータ制御部14はエレベータが通常運転を行うように起動制御する(S200)。
図4はエレベータの走行中におけるドアの状態の一例を示す図、図5はエレベータの走行中における本実施形態の動作を示すフローチャートである。
図4及び図5に示すようにエレベータが走行中における本実施形態は、判定部12がエレベータ制御部14からの信号を受信してエレベータが走行中であることを確認する(S300)。また、計数部10はエレベータが走行中であってもエンコーダ7からパルス信号を受信した場合にパルス信号のカウントを継続している(S310)。
ここで、例えば図4に示すように、エレベータの走行中に乗客がドア1Aに接触すること等によってドア1Aがストッパ4に接触せず、ドア1Aが開いた場合、計数部10がエンコーダ7からパルス信号を受信するので、乗かご1の所定階床におけるドア1Aの閉扉動作中に計数部10でカウントした計数値が減少する。そして、判定部12が、この計数値に基づいてゲートスイッチ3の動作尤度を計測し、この計測結果と所定値とを比較してドア1Aの閉扉状態が異常であるかどうかを判定する。
このとき、判定部12は、ゲートスイッチ3の動作尤度が所定値以上であり、ドア1Aの閉扉状態が異常でないと判定すると、エレベータ制御部14はエレベータが通常運転を行うように制御する(S320)。
一方、手順S320において判定部12は、ゲートスイッチ3の動作尤度が所定値未満であり、ドア1Aの閉扉状態が異常であると判定すると、判定部12が放送装置13へ指令して放送装置13が案内放送を行う(S330)。そして、エレベータ制御部14が、ドア制御部11に指令してドア1Aを閉じるように制御する(S340)。
次に、上述したように計数部10はエンコーダ7からパルス信号を受信した場合にパルス信号のカウントを継続しているので、判定部12が手順S340後における計数部10でカウントした計数値に基づいてゲートスイッチ3の動作尤度を再度計測し、この計測結果と所定値及び基準値とを比較してドア1Aの閉扉状態が異常であるかどうかを判定する。
このとき、判定部12は、ゲートスイッチ3の動作尤度が所定値以上であり、ドア1Aの閉扉状態が異常でないと判定すると、エレベータ制御部14はエレベータが通常運転を行うように制御する(S350)。また、手順S350において判定部12は、ゲートスイッチ3の動作尤度が基準値以上かつ所定値未満であり、ドア1Aの閉扉状態が異常であると判定した場合であっても、エレベータ制御部14はエレベータが通常運転を行うように制御する(S350)。
一方、手順S350において判定部12は、ゲートスイッチ3の動作尤度が基準値未満であり、ドア1Aの閉扉状態が異常であると判定すると、エレベータ制御部14が乗かご1を最寄階に停止するように制御する(S360)。
このように構成した本発明の実施形態は、乗かご1の所定階床におけるドア1Aの閉扉動作中であるとき、及びエレベータの走行中であるときの双方の場合に、判定部12が、手順S160、手順S170、手順S320、及び手順S350において計数部10でエンコーダ7のパルス信号をカウントした計数値に基づいて計測したゲートスイッチ3の動作尤度と、適正な動作尤度として予め設定された所定値とを比較してドア1Aの閉扉状態が異常であるかどうかを自動的に判定するので、ゲートスイッチ3の動作尤度の計測作業を容易に行うことができる。これにより、利便性を向上させることができる。
また、乗かご1の所定階床におけるドア1Aの閉扉動作中であるときに図2に示すように、前柱5とドア1Aとの間に異物20が挟まれたり、あるいはエレベータの走行中に図4に示すように、乗客がドア1Aに接触すること等により、ドア1Aの閉扉状態に異常が生じてゲートスイッチ3の動作尤度が小さくなった場合であっても、手順S160、手順S170、手順S320、及び手順S350において判定部12が常にこのゲートスイッチ3の動作尤度と所定値及び基準値とを比較しているので、ドア1Aの閉扉状態に異常が生じた場合に迅速に確認して対応することができる。
さらに、エレベータ制御部14は、ドア1Aの閉扉状態の異常の程度、すなわちゲートスイッチ3の動作尤度が、所定値の半分の値である基準値未満、基準値以上かつ所定値未満、又は所定値以上であるかに応じて、手順S190、手順S200、手順S220、手順S230、手順S340、手順S360における特定の動作を行うように制御できるので、ドア1Aの閉扉状態の異常に対して適切に対応でき、エレベータの高い安全性を確保することができる。
特に、乗かご1が所定階床に着床した時におけるドア1Aの閉扉動作中であるとき、手順S190においてエレベータ制御部14がドア1Aを一旦開いて閉じるように制御することにより、前柱5とドア1Aとの間に挟まれている異物20を取り除くことができる。また、エレベータが走行中であるとき、手順S340においてエレベータ制御部14がドア制御部11に指令してドア1Aを閉じるように制御するので、乗かご1の昇降中に生じる振動等によるゲートスイッチ3の誤作動を防止することができ、エレベータの信頼性を向上することができる。
なお、この手順S340の後、手順S350において判定部12が、再度計測したゲートスイッチ3の動作尤度が基準値以上かつ所定値未満であり、ドア1Aの閉扉状態が異常であると判定した場合であっても、エレベータ制御部14が、エレベータが通常運転を行うように制御し、判定部12が、再度計測したゲートスイッチ3の動作尤度が基準値未満であり、ドア1Aの閉扉状態が異常であると判定した場合にのみ、エレベータ制御部14が乗かご1を最寄階に停止するように制御することにより、エレベータのサービス性を損なうことなく、エレベータの動作及びゲートスイッチ3の動作尤度の計測作業を継続することができる。
また、本実施形態は、判定部12がドア1Aの閉扉状態が異常であると判定した場合、その旨を報知する報知手段、すなわち放送装置13を備えており、ドア1Aの閉扉状態が異常である場合に手順S180、手順S210、手順S330においてこの放送装置13によって乗客に注意を喚起すると共に、適切な対応を指示することができるので、エレベータの安全性をさらに向上させることができる。
なお、前述した本実施形態では、報知手段として放送装置13を設けた構成にしてあるが、このように構成することには限られず、報知手段として、視覚によって注意を喚起する電光掲示板や点灯ランプ等を設けても良い。また、これらを組み合わせて設けても良い。
1 乗かご
1A ドア
2 カム
3 ゲートスイッチ
4 ストッパ
5 前柱
6 モータ
7 エンコーダ
8a,8b プーリ
9 ベルト
10 計測部
11 ドア制御部
12 判定部
13 放送装置
14 エレベータ制御部
20 異物

Claims (8)

  1. 乗かごに設けられたドアと、このドアを駆動するモータとを有するエレベータに備えられ、前記ドアの閉扉状態を検出する検出手段と、前記モータの軸端に取り付けられ、前記モータの駆動に応じてパルス信号を送信するエンコーダと、このエンコーダの前記パルス信号を受信してカウントする計数部とを備え、この計数部でカウントした計数値に基づいて前記検出手段が動作してから前記ドアが停止するまでの前記ドアの移動距離である前記検出手段の動作尤度を計測するエレベータの診断装置において、
    前記計数部でカウントした前記計数値に基づいて前記検出手段の前記動作尤度を計測し、この計測結果と適正な動作尤度として予め設定された所定値とを比較して前記ドアの閉扉状態が異常であるかどうかを判定する判定部を備えたことを特徴とするエレベータの診断装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータの診断装置において、
    前記判定部が前記ドアの閉扉状態が異常であると判定した場合、その旨を報知する報知手段を備えたことを特徴とするエレベータの診断装置。
  3. 請求項2に記載のエレベータの診断装置において、
    前記報知手段は、案内放送を行う放送装置から成ることを特徴とするエレベータの診断装置。
  4. 請求項1に記載のエレベータの診断装置において、
    前記判定部が前記ドアの閉扉状態が異常であると判定した場合、前記乗かごに係る前記エレベータの特定の制御を行う制御部を備えたことを特徴とするエレベータの診断装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のエレベータの診断装置において、
    前記判定部は、前記乗かごの所定階床における前記ドアの閉扉動作中、及び前記エレベータの走行中に、前記ドアの閉扉状態が異常であるかどうかを判定することを特徴とするエレベータの診断装置。
  6. 請求項1に記載のエレベータの診断装置において、
    前記計数部は、前記検出手段が前記ドアの閉扉状態を検出してから停止するまでの間に前記エンコーダの前記パルス信号を受信してカウントし、その計数値を前記判定部に出力することを特徴とするエレベータの診断装置。
  7. 請求項4に記載のエレベータの診断装置において、
    前記判定部は、前記動作尤度が前記所定値以上である場合に前記ドアの閉扉状態が異常でないと判定し、前記動作尤度が前記所定値未満である場合に前記ドアの閉扉状態が異常であると判定し、
    前記判定部が前記ドアの閉扉状態が異常であると判定した後、前記制御部は、前記動作尤度が前記所定値よりも小さく設定された基準値未満である場合に前記ドアを開いて前記エレベータの動作を停止し、前記動作尤度が前記基準値以上かつ前記所定値未満である場合に前記ドアを開いて閉じる前記特定の制御を行うことを特徴とするエレベータの診断装置。
  8. 請求項5に記載のエレベータの診断装置において、
    前記判定部は、前記エレベータの走行中に前記動作尤度が前記所定値以上である場合に前記ドアの閉扉状態が異常でないと判定し、前記エレベータの走行中に前記動作尤度が前記所定値未満である場合に前記ドアの閉扉状態が異常であると判定し、
    前記判定部が前記ドアの閉扉状態が異常であると判定した後、前記制御部は、前記エレベータの走行中に前記動作尤度が前記所定値よりも小さく設定された基準値未満である場合に前記乗かごを最寄階に停止し、前記エレベータの走行中に前記動作尤度が前記基準値以上かつ前記所定値未満である場合に前記ドアを閉じるように制御することを特徴とするエレベータの診断装置。
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