本発明は、鏡胴ユニットの駆動制御装置に関するものである。
一般に倍率の可変機能を備えたカメラの鏡胴ユニットには、変倍機能を担うレンズ群を光軸方向に駆動するモータ、合焦機能を担うレンズ群を光軸方向に駆動するモータ、シャッタの開閉を行うモータ、絞りを調整するモータ等、複数のモータを備えている。昨今ではカメラの携帯性を向上するため、カメラの電源がオフの際はカメラのボディに収納されており、電源がオンになった際にはレンズ群、シャッタ、絞りが撮影に必要な光学系を形成するように各モータを駆動して撮影待機状態に移行する鏡胴ユニットを用いたものが多い。このような鏡胴ユニットにおいては、電源をオンにしてから撮影待機状態となるまでの時間、すなわち起動時間はできるだけ短い方がすぐに撮影可能となって便利であるため、前記複数のモータを同時に駆動して起動時間の短縮を図る鏡胴ユニットの駆動制御方法が提案されている。一方、モータを同時に駆動する際は大電流(電力)が必要となり電池寿命の早期低下を招くため、電源電圧が所定値以下になった場合には同時駆動を停止してモータを順次駆動し、消費電流を抑制する鏡胴ユニットの駆動制御装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許第3363944号
しかしながら、電源電圧が所定値以下になった場合に同時駆動を停止する鏡胴ユニットの駆動制御装置においては、電源電圧が所定値以下になるまでは同時駆動が行われて大電流が消費されてしまうため、特に電流容量が小さい単4電池等の汎用電池を電源として用いた場合は、電池寿命の早期低下の問題を回避することは難しい。
本発明の課題は、専用電池を電源としている場合は起動時間及び収納時間を短縮した制御を行い、汎用電池を電源としている場合は起動時及び収納時に消費電流を抑制した制御を行う鏡胴ユニットの駆動制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数のレンズ群と、前記複数のレンズ群の光軸上に配置された絞りと、前記複数のレンズ群の光軸上に配置されたシャッタと、前記複数のレンズ群を駆動する複数のレンズ群用モータと、前記絞りを駆動する絞り用モータと、前記シャッタを駆動するシャッタ用モータと、を備えた鏡胴ユニットと、前記鏡胴ユニットを駆動制御する制御装置本体と、前記鏡胴ユニットと前記制御装置本体の電源となる電池の種別を判定する電池種別判定部と、を備え、前記制御装置本体は、前記電池種別判定部が前記電池を専用電池であると判定した場合には、前記複数のレンズ群用モータと前記絞り用モータと前記シャッタ用モータのうち少なくとも二つのモータの駆動制御を同時に行う期間を備える第一の制御を行い、前記電池種別判定部が前記電池を汎用電池であると判定した場合には、前記複数のレンズ群用モータと前記絞り用モータと前記シャッタ用モータの駆動制御を所定の順番で順次行い、かつ、前記モータのうちの複数のモータが同時に駆動することがないように駆動制御する第二の制御を行い、前記第二の制御は、前記電源がオンとなった際に、前記複数のレンズ群モータと前記絞り用モータと前記シャッタ用モータの駆動制御を所定の順番で、かつ、前記モータのうちの複数のモータが同時に駆動することがないように順次行い前記複数のレンズ群と前記絞りと前記シャッタを撮影待機状態とする第二の起動制御と、前記電源がオフとなった際に、前記複数のレンズ群モータと前記絞り用モータと前記シャッタ用モータの駆動制御を所定の順番で、かつ、前記モータのうちの複数のモータが同時に駆動することがないように順次行い前記複数のレンズ群と前記絞りと前記シャッタを収納状態とする第二の収納制御とを備えるとともに、前記制御装置本体は制御切替えスイッチを備え、前記電池種別判定部の判定により前記電池が専用電池である場合に前記制御切替えスイッチにより前記第二の制御を選択可能であることを特徴としている。
上記構成によれば、電池が専用電池である場合には少なくとも2つのモータの駆動制御を同時に行って起動時および終了時の作動時間を短縮し、電池が汎用電池である場合にはモータの駆動制御を順次行って消費電流を抑制することができる。また、上記構成によれば、電源をオンにした際の起動時と、電源をオフにした際の収納時において、消費電流を抑制することができる。また、上記構成によれば、電池が専用電池の場合においても選択的に消費電流を抑制した制御を行い、電池寿命をより長く持続させることができる。
また請求項2の発明は、複数のレンズ群と、前記複数のレンズ群の光軸上に配置された絞りと、前記複数のレンズ群の光軸上に配置されたシャッタと、前記複数のレンズ群を駆動する複数のレンズ群用モータと、前記絞りを駆動する絞り用モータと、前記シャッタを駆動するシャッタ用モータと、を備えた鏡胴ユニットと、前記鏡胴ユニットを駆動制御する制御装置本体と、前記鏡胴ユニットと前記制御装置本体の電源となる電池の種別を判定する電池種別判定部と、を備え、前記制御装置本体は、前記電池種別判定部が前記電池を専用電池であると判定した場合には、前記複数のレンズ群用モータと前記絞り用モータと前記シャッタ用モータのうち少なくとも二つのモータの駆動制御を同時に行う期間を備える第一の制御を行い、前記電池種別判定部が前記電池を汎用電池である場合と判定した場合には、前記複数のレンズ群モータと前記絞り用モータと前記シャッタ用モータのうち少なくとも二つのモータの駆動制御を同時に行う期間を備えるとともに、該駆動制御を同時に行う際は所定のモータの該駆動制御を通常時よりも低い駆動電圧で行う第三の制御を行い、前記第三の制御は、前記電源がオンとなった際に、前記対物側レンズ群用モータの駆動制御と、前記他のレンズ群用モータ、前記絞り用モータ、前記シャッタ用モータのうち少なくとも一つのモータの駆動制御とを同時に行う期間を備えるとともに、該駆動制御を同時に行う際は前記対物側レンズ群用モータの該駆動制御を通常時の駆動電圧より低い駆動電圧で行い、前記複数のレンズ群と前記絞りと前記シャッタを撮影待機状態とする第三の起動制御と、前記電源がオフとなった際に、前記対物側レンズ群用モータの駆動制御と、前記他のレンズ群用モータ、前記絞り用モータ、前記シャッタ用モータのうち少なくとも一つのモータの駆動制御とを同時に行う期間を備えるとともに、該駆動制御を同時に行う際は前記対物側レンズ群用モータの該駆動制御を通常時の駆動電圧より低い駆動電圧で行い、前記複数のレンズ群と前記絞りと前記シャッタを収納状態とする第三の収納制御とを備えるとともに、前記制御装置本体は制御切替えスイッチを備え、前記電池種別判定部の判定により前記電池が専用電池である場合に前記制御切替えスイッチにより前記第三の制御を選択可能であることを特徴としている。
上記構成によれば、電池が専用電池である場合には少なくとも2つのモータの駆動制御を同時に行って起動時および終了時の作動時間を短縮し、電池が汎用電池である場合には少なくとも2つのモータの駆動制御を所定のモータの駆動電圧を通常時よりも低くして行うことで消費電流を抑制することができる。また、上記構成によれば、電源をオンにした際の起動時と、電源をオフにした際の収納時において、消費電流を抑制することができる。また、上記構成によれば、電池が専用電池の場合においても選択的に消費電流を抑制した制御を行い、電池寿命をより長く持続させることができる。
また請求項3の発明は、請求項1および請求項2において、前記レンズ群は、対物側に位置する対物側レンズ群と他のレンズ群とを備えることを特徴としている。
また請求項4の発明は、請求項3において、前記複数のレンズ群用モータのうち、前記対物側レンズ群を駆動する対物側レンズ群用モータが直流モータであることを特徴としている。
上記構成によれば、複数のレンズ群用モータのうち対物側レンズ群を直流モータとすることで、駆動電圧の制御を行うことができる。
また請求項5の発明は、請求項1から請求項4において、前記第一の制御は、前記電源がオンとなった際に、前記対物側レンズ群用モータの駆動制御と、前記複数のレンズ群用モータのうち前記他のレンズ群を駆動する他のレンズ群用モータ、前記絞り用モータ、前記シャッタ用モータのうち少なくとも一つのモータの駆動制御とを同時に行う期間を備え、前記複数のレンズ群と前記絞りと前記シャッタを撮影待機状態とする第一の起動制御と、前記電源がオフとなった際に、前記対物側レンズ群用モータの駆動制御と、前記他のレンズ群用モータ、前記絞り用モータ、前記シャッタ用モータのうち少なくとも一つのモータの駆動制御とを同時に行う期間を備え、前記複数のレンズ群と前記絞りと前記シャッタを収納状態とする第一の収納制御とを備えることを特徴としている。
上記構成によれば、電源をオンにした際の起動時間と、電源をオフにした際の収納時間を短縮することができる。
また請求項6の発明は、請求項5において、前記複数のレンズ群の位置を検出する位置検出部を備え、前記第一の収納制御は、前記対物側レンズ群用モータの駆動制御と、前記他のレンズ群用モータのうち少なくとも一つのモータの駆動制御とを同時に行う場合に、前記対物側のレンズ群が所定の位置に到達した際は前記対物側レンズ群用モータの駆動制御を一旦停止し、前記対物側レンズ群用モータと同時に駆動制御を行った前記他のレンズ群用モータに駆動されるレンズ群が収納位置に到達した際に前記対物側レンズ群が収納位置となるように前記対物側レンズ群用モータの駆動制御を再度行うことを特徴としている。
上記構成によれば、収納制御時に対物側レンズ群と他のレンズ群の駆動制御を同時に行う際、対物側レンズ群を所定の位置で一旦停止することで、対物側レンズ群と他のレンズ群との干渉を避けることができる。
また請求項7の発明は、請求項1において、前記複数のレンズ群の位置を検出する位置検出部を備え、前記第二の収納制御は、前記対物側レンズ群用モータの駆動制御を行い、前記対物側レンズ群が所定の位置に到達した際に前記対物側レンズ群用モータの駆動制御を一旦停止するとともに前記他のレンズ群用モータの駆動制御を開始し、該他のレンズ群用モータに駆動される前記他のレンズ群が収納位置に到達した際に、前記対物側レンズ群が収納位置となるように前記対物側レンズ群用モータの駆動制御を再度行うことを特徴としている。
上記構成によれば、収納制御時において対物側レンズ群を所定の位置で一旦停止することで、対物側レンズ群と他のレンズ群との干渉を避けることができる。
また請求項8の発明は、請求項2において、前記複数のレンズ群の位置を検出する位置検出部を備え、前記第三の収納制御は、前記対物側レンズ群用モータの駆動制御と、前記他のレンズ群用モータのうち少なくとも一つのモータの駆動制御とを同時に行う場合に、前記対物側のレンズ群が所定の位置に到達した際は前記対物側レンズ群用モータの駆動制御を一旦停止し、前記対物側レンズ群用モータと同時に駆動制御を行った前記他のレンズ群用モータに駆動されるレンズ群が収納位置に到達した際に前記対物側レンズ群が収納位置となるように前記対物側レンズ群用モータの駆動制御を再度行うことを特徴としている。
上記構成によれば、収納制御時に対物側レンズ群と他のレンズ群の駆動制御を同時に行う際、対物側レンズ群を所定の位置で一旦停止することで、対物側レンズ群と他のレンズ群との干渉を避けることができる。
また請求項9の発明は、請求項1において、前記電池種別判定部は前記電池の電圧を検出する電圧検出部を備え、前記電池種別判定部の判定により前記電池が専用電池である場合に前記電圧検出部により検出した電圧が所定値以下の場合は、前記第一の制御に代わり前記第二の制御を行うことを特徴としている。
また請求項10の発明は、請求項2において、前記電池種別判定部は前記電池の電圧を検出する電圧検出部を備え、前記電池種別判定部の判定により前記電池が専用電池である場合に前記電圧検出部により検出した電圧が所定値以下の場合は、前記第一の制御に代わり前記第三の制御を行うことを特徴としている。
上記構成によれば、電池が専用電池の場合に電池の電流容量が低下した際は、消費電流を抑制した制御を行い、電池寿命の早期低下を抑制することができる。
また請求項11の発明は、請求項1および請求項2において、前記電池種別判定部が、前記電池を収容する電池収容部と、前記電池収容部に設けられ前記電池が専用電池である場合に該専用電池の端子と接する専用電池用端子と、前記電池収容部に設けられ前記電池が汎用電池である場合に該汎用電池の端子と接する一方前記専用電池用端子とは共用しない汎用電池用端子と、前記電池収容部に前記電池が収容された際に前記汎用電池用端子からの電流を検出する電流検出部とを備え、前記電流検出部が前記汎用電池用端子からの電流を検出した場合は前記電池種別を汎用電池と判定し、前記電池収容部に前記電池が収容された際に前記汎用電池用端子からの電流を検出しない場合は前記電池種別を専用電池と判定することを特徴としている。
上記構成によれば、電池を収容した際に電池種別の判定は自動的に行われる。
また請求項12の発明は、請求項1から請求項11において、前記鏡胴ユニットと前記制御装置本体がカメラ本体に設けられ、前記カメラ本体の電源がオフの場合は前記鏡胴ユニットが前記カメラ本体に収容され、前記カメラ本体の電源がオンの場合は前記制御装置本体が前記複数のレンズ群用モータと前記絞り用モータと前記シャッタ用モータの駆動制御を行って前記カメラ本体に収納されて収納位置に位置していた前記複数のレンズ群と前記シャッタと前記絞りを撮影待機状態とするとともに、該駆動制御に伴い前記鏡胴ユニットが前記カメラ本体から突出することを特徴としている。
上記構成によれば、いわゆる沈胴式カメラにおいて本発明の効果を得ることができる。
本発明によれば、専用電池を電源としている場合は起動時間及び収納時間を短縮した制御を行い、汎用電池を電源としている場合は起動時及び収納時に消費電流を抑制した制御を行う鏡胴ユニットの駆動制御装置を実現することができる。
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
図1は本発明の実施例のブロック図である。
鏡胴ユニット1は、それぞれ複数のレンズを有するレンズ群である1−2群1A、3群1Bを備えている。これらレンズ群1A、1Bは、中心軸が同一の光軸上にあるように鏡胴本体1C内に配置されている。ここで1−2群1Aの1群と2群の間には、撮影対象物から鏡胴ユニット1内に入射する光量を制御するための第1絞り2A、第2絞り2B、および撮影時の露光時間を制御するシャッタ3が設置されている。
ここで、1−2群1Aは撮影倍率を可変するためのレンズ群であり、3群1Bは3群1Bの後方に位置する露光面(図示省略)へ映像を合焦させるためのレンズ群である。
1−2群1A、3群1Bはそれぞれ1−2群用モータ4A、3群用モータ4Bで駆動され、光軸に平行に移動して目標の光学系が成立する。
また1−2群1Aを構成する1群および2群は、その間隔がカム機構により機械的に調整されるカム筒(図示省略)に取り付けられており、1−2群用モータ4Aにより1−2群1Aが駆動される際に1群と2群との間隔が所定の間隔となるように機械的に駆動される。
ここで、1−2群用モータ4Aは直流モータであり、3群用モータ4Bはパルスモータである(駆動機構は図示省略)。
一般に直流モータは、供給電力が同じであればパルスモータに比べて回転速度を高速にすることが可能である。また負荷の変化に応じて駆動電流が変化するという特性により、負荷が増えると駆動電流が増加してその結果駆動トルクが増すため、負荷変動に強いという特徴がある。この特徴により、ズームポジションによりカムの傾斜が変化してモータの負荷が変化するカム筒の駆動に適している。反面、直流モータには慣性があるため、停止制御を行ってから実際に停止するまでのずれ、いわゆるオーバーランが起こり、希望した位置に停止させることが難しいという特徴がある。
一方パルスモータは、外部から入力した駆動パルスにより駆動され、任意の位置で停止させることは容易であるが、トルク変動に対しては強くないために、トルク変動が少ない場合の制御に適している。
以上のような各モータの特徴を踏まえ、1−2群用モータ4Aに直流モータを、3群用モータ4Bにパルスモータを利用する。
第1絞り2Aは、最小絞り、中間絞り、最大絞りに対応する直径の異なる3種類の絞り穴を有する絞り板2Aaを備えている。絞り板2Aaはレンズ群の光軸に直角に配置されており、CPU5Bからの制御信号により目標の絞り穴の中心が光軸の中心と一致するように第1絞り用モータ4Cによって駆動される。第2絞り2Bも同等の構成を備えている。
シャッタ3は、CPU5Bからの制御信号により制御されるシャッタ用モータ4Eにより、3群1Bと露光面との間に遮蔽版3Aを出し入れする構成を備えている。シャッタ3の全閉状態は、1−2群1Aおよび3群1Bを通った光が3群の後方に位置する露光面に当たらないように、3群1Bと露光面との間に遮蔽版3Aを挿入した状態であり、シャッタ3の全開状態は、1−2群1Aおよび3群1Bを通った光が露光面に当たるように、3群1Bと露光面との間から遮蔽板3Aを退避させた状態である。
これらの各モータ4A〜4Eは、モータドライバ5Aに電気的に接続されている。
モータドライバ5Aは、電気的に接続されたCPU5Bから各モータ4A〜4Eを駆動制御するのに必要な情報、例えば駆動電圧、駆動タイミング、駆動量、駆動方向等の情報を得て、各モータ4A〜4Eの駆動制御を行う。
ここで1−2群用モータ4Aには、その回転に伴い回転数に応じた数のパルスを発生する1−2群移動量検出部7が備えられている。この1−2群移動量検出部7は、電気的に接続された1−2群移動量検出部駆動部8によって駆動される。また、1−2群移動量検出部7が出力したパルスは、CPU5Bに取り込まれる。CPU5Bはこのパルスの個数に基づいて、1−2群1Aの位置を検出する。
一方3群1Bを駆動する3群用モータ4Bはパルスモータであり、CPU5Bからの指示に従いモータドライバ5Aから印加される駆動パルスの数に応じて駆動される。CPU5Bはこの駆動パルスの個数に基づいて、3群1Bの位置を検出する。
また1−2群1A、3群1Bにはそれぞれの基準位置を検出する1−2群基準位置検出部9A、3群基準位置検出部9Bが備えられており、各レンズ群が基準位置にあるかどうかの検出が行われる。この1−2群基準位置検出部9A、3群基準位置検出部9Bは、それぞれ1−2群基準位置検出部駆動部10A、3群基準位置検出部駆動部10Bによって駆動される。また検出した位置情報はCPU5Bに取り込まれる。
1−2群基準位置検出部9Aは、投光部(図示省略)と投光部に対面して設置された受光部(図示省略)、投光部と受光部の間に位置し、1−2群の移動に伴って可動する遮蔽板(図示省略)を備えている。1−2群1Aが基準位置PS12に位置する場合は、遮蔽板による投光部と受光部の間の遮蔽が解除され、投光部からの光が受光部で検出されることで、1−2群1Aの基準位置PS12(図8参照)の検出が行われる。3群基準位置検出部9Bも同等の構成を備え、3群1Bの基準位置PS3(図8参照)の検出が行われる。
上記モータドライバ5AとCPU5Bが制御装置本体5を構成する。
電池種別判定部6は、電池収容部6A、電池種別検出部6B、電源スイッチ6Cを備えている。電池収容部6Aには、電流容量の大きい専用電池と、例えば単4電池等の汎用電池のどちらか一方を収容することができる。ここで専用電池と汎用電池は端子の位置が異なっており、電池収容部6Aは専用電池を収納した際に専用電池の端子と接触する専用電池用端子(図示省略)および汎用電池を収納した際に汎用電池の端子と接触する汎用電池用端子(図示省略)を備えている。電池種別検出部6Bは、電池収容部6Aに電池が投入された時に汎用電池用端子に接続された電流検出回路を駆動して電流が流れるかどうかを検出し、電流が流れる場合には電池収容部6Aに収納された電池が汎用電池であるとの判定を行い、電流が流れない場合には電池収容部6Aに収納された電池が専用電池であるとの判定を行う。電池種別判定部6はCPU5Bに電気的に接続されており、電池種別判定結果をCPU5Bに出力する。電源スイッチ6Cにより、鏡胴ユニット1および制御装置本体5の電源のオンオフ操作が行われる。
図1は電源がオフの際の鏡胴ユニット1の状態を示している。電源オフの際には、1−2群1Aは鏡胴本体1C内に収納されている。また3群1B、絞り2、シャッタ3もそれぞれ収納状態となる(後述)。この状態における1−2群1Aの位置および3群1Bの位置が、それぞれ後述する収納位置PF12(図23参照)、PF3(図23参照)にあたる。
図2に撮影待機時における鏡胴ユニット1の状態を示す。撮影待機時には、電源オフの際に鏡胴本体1Cに収納されていた1−2群1Aが対物側に突出する状態となる。また3群1B、絞り2、シャッタ3もそれぞれ待機状態となる(後述)。この状態における1−2群1Aの位置および3群1Bの位置が、それぞれ後述する待機位置PW12(図8参照)、PW3(図8参照)にあたる。
図3に本実施例におけるCPUの基本動作フローを示す。CPU5Bは、電池種別判定部6の判定結果に基づいて、以下に示す制御を行う。
ステップS101〜ステップS105は、電源をオフからオンにした際に、鏡胴ユニット1が収納状態から撮影待機状態となる起動時の基本動作フローを示す。
ステップS101では、電源のオンオフが判定される。電源スイッチ6Cが操作されて電源がオフからオンになった場合は、フローはステップS102へ移行する。一方電源がオフの場合は、フローはステップS101へ戻る。
ステップS102では、電池種別判定部6により、電池の種別の判定が行われる。電池が専用電池である場合は、フローはステップS103へ移行する。一方電池が汎用電池である場合は、フローはステップS104へ移行する。
ステップS103では、1−2群用モータ4Aの駆動制御と、3群用モータ4B、第一絞り用モータ4C、第二絞り用モータ4D、シャッタ用モータ4Eのうち少なくとも一つのモータの駆動制御を同時に行う期間を備え、作動時間を短縮する第一の制御(以下、高速制御と呼ぶ)が行われる。この後にフローはステップS105へ移行する。
ステップS104では、1−2群用モータ4A、3群用モータ4B、第一絞り用モータ4C、第二絞り用モータ4D、シャッタ用モータ4Eの駆動制御を所定の順番で順次行い、一度に多くの電流(電力)消費を回避する第二の制御(以下、第一の省電力制御と呼ぶ)が行われる。あるいは、少なくとも二つのモータの駆動制御を所定のモータの駆動電圧を下げて同時に行う期間を備え、一度に多くの電流(電力)消費を回避する第三の制御(以下、第二の省電力制御と呼ぶ)が行われる。この後にフローはステップS105へ移行する。
ステップS105で起動時の基本動作は終了する。
ステップS111〜ステップS115は、電源をオンからオフにした際に、鏡胴ユニット1が撮影待機状態から収納状態となる終了時の基本動作フローを示す。
ステップS111では、電源のオンオフが判定される。電源スイッチ6Cが操作されて電源がオンからオフになった場合は、フローはステップS112へ移行する。一方電源がオンの場合は、フローはステップS111へ戻る。
ステップS112では、電池種別判定部6により、電池の種別の判定が行われる。電池が専用電池である場合は、フローはステップS113へ移行する。一方電池が汎用電池である場合は、フローはステップS114へ移行する。
ステップS113では、1−2群用モータ4Aの駆動制御と、3群用モータ4B、第一絞り用モータ4C、第二絞り用モータ4D、シャッタ用モータ4Eのうち少なくとも一つのモータの駆動制御を同時に行う期間を備え、作動時間を短縮する第一の制御(以下、高速制御と呼ぶ)が行われる。この後にフローはステップS115へ移行する。
ステップS114では、1−2群用モータ4A、3群用モータ4B、第一絞り用モータ4C、第二絞り用モータ4D、シャッタ用モータ4Eの駆動制御を所定の順番で順次行い、一度に多くの電流(電力)消費を回避する第一の制御(以下、第一の省電力制御と呼ぶ)が行われる。あるいは、少なくとも二つのモータの駆動制御を所定のモータの駆動電圧を下げて同時に行う期間を備え、一度に多くの電流(電力)消費を回避する第二の制御(以下、第二の省電力制御と呼ぶ)が行われる。この後にフローはステップS115へ移行する。
ステップS115で終了時の基本動作は終了する。
本実施例では、電源がオフからオンとなって1−2群1A,3群1B、絞り2、シャッタ3が待機状態となる起動時において、電池が専用電池である場合には、1−2群1Aの駆動制御と、3群1B、絞り2、シャッタ3の駆動制御を同時に行う期間を備える高速制御を行い、電池が汎用電池である場合には、1−2群1Aと3群1B、絞り2、シャッタ3をあらかじめ定めた順番で順次駆動制御する第一の省電力制御を行うものである。
まず、図4〜図7のフローチャートと図8のタイミングチャートを用いて、電池が専用電池である場合の起動時の高速制御の説明を行う。
図4に、1−2群1Aの起動時の高速制御の動作フローを示す。
ステップS201では、CPU5Bによりモータドライバ5Aの初期化、1−2群基準位置検出部9A、3群基準位置検出部9Bの初期化が行われる。モータドライバ5Aの初期化では、1−2群用モータ4A、3群用モータ4B、第一絞り用モータ4C、第二絞り用モータ4D、シャッタ用モータ4Eの駆動電圧の初期値が設定される。また1−2群基準位置検出部9A、3群基準位置検出部9Bの初期化では、前述した投光部、受光部の駆動が開始される。この後に、フローはステップS202へ移行する。
ステップS202では、1−2群1Aおよび3群1Bの位置判定が行われる。1−2群基準位置検出部9Aおよび3群基準位置検出部9Bにより、1−2群1Aおよび3群1Bがそれぞれ収納位置PF12、PF3にあることが検出された場合は、フローはステップS203へ移行する。一方、1−2群1Aおよび3群1Bがそれぞれ収納位置PF12、PF3にはないことが検出された場合は、電源オフ時に1−2群1A、3群1Bがそれぞれ収納位置PF12、PF3に収納されなかった場合にあたり、警報等を行う異常処理ステップに移行する。
ステップS203では、1−2群1Aが1−2群待機位置PW12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12S(図8では2.0V)で駆動される。1−2群用モータ4A駆動直後に流れる突入電流を防止するため、電圧V12Sは定常時の電圧V12N(図8では3.8V)より小さい値が設定されており、1−2群用モータ4A駆動開始後所定時間TSの間はこの電圧V12Sにより1−2群用モータ4Aの駆動が行われる。この後にフローはステップS204へ移行する。
ステップS204では、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過したかどうかが判定される。1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過した場合は、フローはステップS205へ移行する。一方、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過していない場合は、フローはステップS204へ戻る。
ステップS205では、1−2群1Aが待機位置PW12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12Sより大きい値を有する定常時の電圧V12Nで駆動される。この後にフローはステップS206へ移行する。
なお、ステップS205とステップS206の間では、後述するシャッタ3の起動制御および絞り2の起動制御が行われる。
ステップS206では、1−2群1Aが基準位置PS12に到達したかどうかが判定される。1−2群基準位置検出部9Aにより、1−2群1Aが基準位置PS12に到達したことが検出された場合は、フローはステップS207へ移行する。一方、1−2群1Aが基準位置PS12に到達していない場合は、フローはステップS206へ戻る。
なお、ステップS206とステップS207の間では、後述する3群1Bの起動制御が行われる。
ステップS207では、CPU5B内で算出される1−2群1Aの位置情報のリセットが行われる。CPU5Bはこの時点から1−2群移動量検出部7が出力する出力パルスを改めてカウントし、カウント数が所定の個数となる待機位置PW12まで1−2群用モータ4Aの駆動が継続される。この後にフローはステップS208へ移行する。
ステップS208では、1−2群1Aが待機位置PW12よりC1カウント手前の位置に到達したかどうかが判定される。1−2群1Aが待機位置PW12よりC1カウント手前の位置に到達した場合は、フローはステップS209へ移行する。一方、1−2群1Aが待機位置PW12よりC1カウント手前の位置に到達していない場合は、フローはステップS208へ戻る。
ステップS209では、1−2群1Aが待機位置PW12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが通常時の電圧V12Nより小さい電圧V12C1(図8では2.0V)で駆動される。1−2群1Aが待機位置PW12近くまで達した場合は、1−2群1Aが待機位置PW12で停止する際に待機位置PW12をオーバーランしないように、1−2群用モータ4Aに印加する電圧を通常時の電圧V12Nより小さい電圧V12C1とする。この後にフローはステップS210へ移行する。
ステップS210では、1−2群1Aが待機位置PW12よりC2カウント(<C1カウント)手前の位置に到達したかどうかが判定される。1−2群1Aが待機位置PW12にさらに近づき、C2カウント手前の位置に到達した場合は、フローはステップS211へ移行する。一方、1−2群1Aが待機位置PW12よりC2カウント手前の位置に到達していない場合は、フローはステップS210へ戻る。
ステップS211では、1−2群1Aが1−2群待機位置PW12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12C1よりさらに小さい電圧V12C2(図8では1.5V)で駆動される。1−2群1Aがさらに待機位置PW12近くまで達した場合は、1−2群1Aが待機位置PW12で停止する際に待機位置PW12をオーバーランしないように、1−2群用モータ4Aに印加する電圧を電圧V12C1よりさらに小さい電圧V12C2とする。この後にフローはステップS212へ移行する。
ステップS212では、1−2群1Aが待機位置PW12に到達したかどうかが判定される。1−2群移動量検出部7からの出力パルスが所定カウントとなった場合、すなわち1−2群1Aが待機位置PW12に達した場合は、フローはステップS213へ移行する。一方、1−2群1Aが待機位置PW12に達していない場合は、フローはステップS212へ戻る。
ステップS213では、1−2群用モータ4Aのブレーキ制御が実施され、1−2群用モータ4Aが停止して1−2群1Aの駆動が停止する。ブレーキ制御は、1−2群用モータ4Aに電圧を印加する2つの端子を双方Lowレベル(図8ではLVと記載)とすることで駆動の停止を行う。この後にフローはステップS214へ移行する。
ステップS214で1−2群1Aの起動時の高速制御は終了する。
図5にシャッタ3の起動時の高速制御の動作フローを示す。
ステップS301では、1−2群1Aの起動制御開始後、所定時間T1が経過したかどうかが判定される。1−2群1Aの起動制御開始後、所定時間T1が経過した場合は、フローはステップS302へ移行する。一方、1−2群1Aの起動制御開始後、所定時間T1が経過していない場合は、フローはステップS301へ戻る。
ステップS302では、電圧VSTにより、シャッタ3の起動制御が実施される。シャッタ3の起動制御は、シャッタ3が全開状態となるように、遮蔽版3Aをシャッタ用モータ4Eで駆動する。この後に、フローはステップS303へ移行する。
ステップS303では、シャッタ3の起動制御が終了したかどうかが判定される。シャッタ3の起動制御が終了した場合は、フローはステップS304へ移行する。一方、シャッタ3の起動制御が終了していない場合は、フローはステップS303へ戻り、シャッタ3の起動制御が継続される。
ステップS304でシャッタ3の起動時の高速制御は終了する。
図6に絞り2の起動時の高速制御の動作フローを示す。
ステップS401では、シャッタ3の起動制御が終了したかどうかが判定される。シャッタ3の起動制御が終了した場合は、フローはステップS402へ移行する。一方、シャッタ3の起動制御が終了していない場合は、フローはステップS401へ戻る。
ステップS402では、電圧VAPにより、第一絞り2Aの起動制御が実施される。第一絞り2Aの起動制御は、絞り板2Aaに設けた中間絞りに対応する径を有する絞り穴が1−2群1Aおよび3群1Bの光軸上に位置するように、第一絞り用モータ4Cが絞り板2Aaを駆動する。この後に、フローはステップS403へ移行する。
ステップS403では、第一絞り2Aの起動制御が終了したかどうかが判定される。第一絞り2Aの起動制御が終了した場合は、フローはステップS404へ移行する。一方、第一絞り2Aの起動制御が終了していない場合は、フローはステップS403へ戻り、第一絞り2Aの起動制御が継続される。
ステップS404では、電圧VAPにより、第二絞り2Bの起動制御が実施される。第二絞り2Bの起動制御は、絞り板2Baに設けた中間絞りに対応する径を有する絞り穴が1−2群1Aおよび3群1Bの光軸上に位置するように、第二絞り用モータ4Dが絞り板2Baを駆動する。この後に、フローはステップS405へ移行する。
ステップS405では、第二絞り2Bの起動制御が終了したかどうかが判定される。第二絞り2Bの起動制御が終了した場合は、フローはステップS406へ移行する。一方、第二絞りの起動制御が終了していない場合は、フローはステップS405へ戻り、第二絞り2Bの起動制御が継続される。
ステップS406で絞り2の起動時の高速制御は終了する。
図7に3群1Bの起動時の高速制御の動作フローを示す。
ステップS501では、1−2群1Aが基準位置PS12に到達したかどうかが判定される。1−2群1Aが基準位置PS12に到達した場合は、フローはステップS502へ移行する。一方、1−2群1Aが基準位置PS12に到達していない場合は、フローはステップS501へ戻る。
ステップS502では、3群1Bが待機位置PW3方向へ移動するように、3群用モータ4Bが駆動パルスレートRSで駆動される。3群1Bが速く待機位置PW3に達するように、駆動パルスレートRSは通常時の駆動パルスレートRNよりも高いレートが設定される。この後にフローはステップS503へ移行する。
ステップS503では、3群1Bが基準位置PS3に到達したかどうかが判定される。3群基準位置検出部9Bにより、3群1Bが基準位置PS3に到達したことが検出された場合は、フローはステップS504へ移行する。一方、3群1Bが基準位置PS3に到達していない場合は、フローはステップS503へ戻る。
ステップS504では、CPU5B内で算出される3群1Bの位置情報のリセットが行われる。CPU5Bはこの時点から3群用モータ4Bに与える駆動パルスを改めてカウントし、カウント数が所定の個数となる待機位置PW3まで3群用モータ4Bの駆動が継続される。この後にフローはステップS505へ移行する。
ステップS505では、3群1Bが待機位置PW3に到達したかどうかが判定される。3群1Bが基準位置PS3に達した時点から3群用モータ4Bの駆動パルスが所定カウントとなった場合、すなわち3群1Bが待機位置PW3に達した場合は、フローはステップS506へ移行する。一方、3群1Bが待機位置PW3に達していない場合は、フローはステップS505へ戻る。
ステップS506では、3群用モータ4Bの駆動が停止される。この後にフローはステップS507へ移行する。
ステップS507で3群1Bの起動時の高速制御は終了する。
以上述べた1−2群1A、3群1B、絞り2、シャッタ3の動作タイミングを図8に示す。
以上のように、1−2群1A、3群1B、絞り2、シャッタ3を待機状態とする起動時において、電池が専用電池である場合には、1−2群1Aの駆動制御と平行してシャッタ3、絞り2、3群1Bの駆動制御を行う。これにより、起動時間の短縮を図ることができる。
次に、図9〜図12のフローチャートと図13のタイミングチャートを用いて、電池が汎用電池である場合の起動時の第一の省電力制御の説明を行う。
図9に、1−2群1Aの起動時の第一の省電力制御の動作フローを示す。
ステップS601では、CPU5Bによりモータドライバ5Aの初期化、1−2群基準位置検出部9A、3群基準位置検出部9Bの初期化が行われる。各初期化の内容はステップS201と同等である。この後に、フローはステップS602へ移行する。
ステップS602では、1−2群1Aおよび3群1Bの位置判定が行われる。1−2群基準位置検出部9Aおよび3群基準位置検出部9Bにより、1−2群1Aおよび3群1Bがそれぞれ収納位置PF12、PF3にあることが検出された場合は、フローはステップS603へ移行する。一方、1−2群1Aおよび3群1Bがそれぞれ収納位置PF12、PF3にはないことが検出された場合は、電源オフ時に1−2群1A、3群1Bがそれぞれ収納位置PF12、PF3に収納されなかった場合にあたり、警報等を行う異常処理ステップに移行する。
ステップS603では、1−2群1Aが待機位置PW12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12S(図13では2.0V)で駆動される。1−2群用モータ4A駆動直後に流れる突入電流を防止するため、電圧V12Sは定常時の電圧V12N(図13では3.8V)より小さい値が設定されており、1−2群用モータ4A駆動開始後所定時間TSの間はこの電圧V12Sにより1−2群用モータ4Aの駆動が行われる。この後にフローはステップS604へ移行する。
ステップS604では、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過したかどうかが判定される。1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過した場合は、フローはステップS605へ移行する。一方、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過していない場合は、フローはステップS604へ戻る。
ステップS605では、1−2群1Aが待機位置PW12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12Sより大きい値を有する定常時の電圧V12Nで駆動される。この後にフローはステップS606へ移行する。
ステップS606では、1−2群1Aが基準位置PS12に到達したかどうかが判定される。1−2群基準位置検出部9Aにより、1−2群1Aが基準位置PS12に到達したことが検出された場合は、フローはステップS607へ移行する。一方、1−2群1Aが基準位置PS12に到達していない場合は、フローはステップS606へ戻る。
ステップS607では、CPU5B内で算出される1−2群1Aの位置情報のリセットが行われる。CPU5Bはこの時点から1−2群移動量検出部7が出力する出力パルスを改めてカウントし、カウント数が所定の個数となる待機位置PW12まで1−2群用モータ4Aの駆動が継続される。この後にフローはステップS608へ移行する。
ステップS608では、1−2群1Aが待機位置PW12よりC1カウント手前の位置に到達したかどうかが判定される。1−2群1Aが待機位置PW12よりC1カウント手前の位置に到達した場合は、フローはステップS609へ移行する。一方、1−2群1Aが待機位置PW12よりC1カウント手前の位置に到達していない場合は、フローはステップS608へ戻る。
ステップS609では、1−2群1Aが待機位置PW12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが通常時の電圧V12Nより小さい電圧V12C1(図13では2.0V)で駆動される。1−2群1Aが待機位置PW12近くまで達した場合は、1−2群1Aが待機位置PW12で停止する際に待機位置PW12をオーバーランしないように、1−2群用モータ4Aに印加する電圧を通常時の電圧V12Nより小さい電圧V12C1とする。この後にフローはステップS610へ移行する。
ステップS610では、1−2群1Aが待機位置PW12よりC2カウント(<C1カウント)手前の位置に到達したかどうかが判定される。1−2群1Aが待機位置PW12にさらに近づき、C2カウント手前の位置に到達した場合は、フローはステップS611へ移行する。一方、1−2群1Aが待機位置PW12よりC2カウント手前の位置に到達していない場合は、フローはステップS610へ戻る。
ステップS611では、1−2群1Aが待機位置PW12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12C1よりさらに小さい電圧V12C2(図13では1.5V)で駆動される。1−2群1Aがさらに待機位置PW12近くまで達した場合は、1−2群1Aが待機位置PW12で停止する際に待機位置PW12をオーバーランしないように、1−2群用モータ4Aに印加する電圧を電圧V12C1よりさらに小さい電圧V12C2とする。この後にフローはステップS612へ移行する。
ステップS612では、1−2群1Aが待機位置PW12に到達したかどうかが判定される。1−2群移動量検出部7からの出力パルスが所定カウントとなった場合、すなわち1−2群1Aが待機位置PW12に達した場合は、フローはステップS613へ移行する。一方、1−2群1Aが待機位置PW12に達していない場合は、フローはステップS612へ戻る。
ステップS613では、1−2群用モータ4Aのブレーキ制御が実施され、1−2群用モータ4Aが停止して1−2群1Aの移動が停止する。ブレーキ制御の内容はステップS213と同等である。この後にフローはステップS614へ移行する。
なお、ステップS613とステップS614の間では、後述するシャッタ3、絞り2、3群1Bの起動制御が順次行われる。
ステップS614で1−2群1Aの起動時の第一の省電力制御は終了する。
図10にシャッタ3の起動時の第一の省電力制御の動作フローを示す。
ステップS701では、1−2群1Aが待機位置PW12に到達したかどうかが判定される。1−2群1Aが待機位置PW12に到達した場合は、フローはステップS702へ移行する。一方、1−2群1Aが待機位置PW12に到達していない場合は、フローはステップS701へ戻る。
ステップS702では、電圧VSTにより、シャッタ3を全開とする起動制御が実施される。起動制御の内容は、ステップS302と同等である。この後に、フローはステップS703へ移行する。
ステップS703では、シャッタ3の起動制御が終了したかどうかが判定される。シャッタ3の起動制御が終了した場合は、フローはステップS704へ移行する。一方、シャッタ3の起動制御が終了していない場合は、フローはステップS703へ戻り、シャッタ3の起動制御が継続される。
ステップS704でシャッタ3の起動時の第一の省電力制御は終了する。
図11に絞り2の起動時の第一の省電力制御の動作フローを示す。
ステップS801では、シャッタ3の起動制御が終了したかどうかが判定される。シャッタ3の起動制御が終了した場合は、フローはステップS802へ移行する。一方、シャッタ3の起動制御が終了していない場合は、フローはステップS801へ戻る。
ステップS802では、電圧VAPにより、第一絞り2Aの起動制御が実施される。起動制御の内容は、ステップS402と同等である。この後に、フローはステップS803へ移行する。
ステップS803では、第一絞り2Aの起動制御が終了したかどうかが判定される。第一絞り2Aの起動制御が終了した場合は、フローはステップS804へ移行する。一方、第一絞り2Aの起動制御が終了していない場合は、フローはステップS803へ戻り、第一絞り2Aの起動制御が継続される。
ステップS804では、電圧VAPにより、第二絞り2Bの起動制御が実施される。起動制御の内容は、ステップS404と同等である。この後に、フローはステップS805へ移行する。
ステップS805では、第二絞り2Bの起動制御が終了したかどうかが判定される。第二絞り2Bの起動制御が終了した場合は、フローはステップS806へ移行する。一方、第二絞り2Bの起動制御が終了していない場合は、フローはステップS805へ戻り、第二絞り2Bの起動制御が継続される。
ステップS806で絞り2の起動時の第一の省電力制御は終了する。
図12に3群の起動時の第一の省電力制御の動作フローを示す。
ステップS901では、シャッタ3および絞り2の起動制御が終了したかどうかが判定される。シャッタ3および絞り2の起動制御が終了した場合は、フローはステップS902へ移行する。一方、シャッタ3および絞り2の起動制御が終了していない場合は、フローはステップS901へ戻る。
ステップS902では、3群1Bが待機位置PW3方向へ移動するように、3群用モータ4Bが駆動パルスレートRSで駆動される。3群1Bが速く待機位置PW3に達するように、駆動パルスレートRSは通常時の駆動パルスレートRNよりも高いレートが設定されている。この後にフローはステップS903へ移行する。
ステップS903では、3群1Bが基準位置PS3に到達したかどうかが判定される。3群基準位置検出部9Bにより、3群1Bが基準位置PS3に到達したことが検出された場合は、フローはステップS904へ移行する。一方、3群1Bが基準位置PS3に到達していない場合は、フローはステップS903へ戻る。
ステップS904では、CPU5B内で算出される3群1Bの位置情報のリセットが行われる。CPU5Bはこの時点から3群用モータ4Bの駆動パルスを改めてカウントし、カウント数が所定の個数となる待機位置PW3まで3群用モータ4Bの駆動が継続される。この後にフローはステップS905へ移行する。
ステップS905では、3群1Bが待機位置PW3に到達したかどうかが判定される。3群1Bが基準位置PS3に達した時点から3群用モータ4Bの駆動パルスが所定カウントとなった場合、すなわち3群1Bが待機位置PW3に達した場合は、フローはステップS906へ移行する。一方、3群1Bが待機位置PW3に達していない場合は、フローはステップS905へ戻る。
ステップS906では、3群用モータ4Bの駆動が停止される。この後にフローはステップS907へ移行する。
ステップS907で3群の起動時の第一の省電力制御は終了する。
以上述べた1−2群1A、3群1B、絞り2、シャッタ3の動作タイミングを図13に示す。
以上のように、1−2群1A、3群1B、絞り2、シャッタ3を待機状態とする起動時において、電池が汎用電池である場合には、1−2群1Aの起動動作が行われた後、シャッタ3、絞り2、3群1Bの起動動作をあらかじめ定めた順番で順次行い、一度に多くの電流が消費されることを防ぐ。これにより、消費電流の低減を図って電池寿命の早期低下を抑制することができる。
また電池が汎用電池の場合は常に本動作が行われるため、電池の電圧が所定値以下に下がった場合に消費電流の低減を図る動作を行う従来の方法に比べ、電池寿命をより長く持続させることができる。
本実施例では、起動時において、電池が専用電池である場合には、1−2群1Aの駆動制御と、3群1B、絞り2、シャッタ3の駆動制御を同時に行う期間を備える高速制御を行い、電池が汎用電池である場合には、1−2群1Aの駆動制御と、3群1B、絞り2、シャッタ3の駆動制御を同時に行う期間を備え、同時に駆動制御を行う際に1−2群用モータ4Aの駆動電圧を下げる第二の省電力制御を行うものである。電池が専用電池である場合の高速制御は第1の実施例と同等であるため、説明は省略する。
図14〜図17のフローチャートと図18のタイミングチャートを用いて、電池が汎用電池である場合の起動時の第二の省電力制御の説明を行う。
図14に、1−2群1Aの起動時の第二の省電力制御の動作フローを示す。
ステップS1101では、CPU5Bによりモータドライバ5Aの初期化、1−2群基準位置検出部9A、3群基準位置検出部9Bの初期化が行われる。各初期化の内容はステップS201と同等である。この後に、フローはステップS1102へ移行する。
ステップS1102では、1−2群1Aおよび3群1Bの位置判定が行われる。1−2群基準位置検出部9Aおよび3群基準位置検出部9Bにより、1−2群1Aおよび3群1Bがそれぞれ収納位置PF12、PF3にあることが検出された場合は、フローはステップS1103へ移行する。一方、1−2群1Aおよび3群1Bがそれぞれ収納位置PF12、PF3にはないことが検出された場合は、電源オフ時に1−2群1A、3群1Bがそれぞれ収納位置PF12、PF3に収納されなかった場合にあたり、警報等を行う異常処理ステップに移行する。
ステップS1103では、1−2群1Aが待機位置PW12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12S(図18では2.0V)で駆動される。1−2群用モータ4A駆動直後に流れる突入電流を防止するため、電圧V12Sは定常時の電圧V12N(図18では3.8V)より小さい値が設定されており、1−2群用モータ4A駆動開始後所定時間TSの間はこの電圧V12Sにより1−2群用モータ4Aの駆動が行われる。この後にフローはステップS1104へ移行する。
ステップS1104では、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過したかどうかが判定される。1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過した場合は、フローはステップS1105へ移行する。一方、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過していない場合は、フローはステップS1104へ戻る。
ステップS1105では、1−2群1Aが待機位置PW12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12Sより大きい値を有する定常時の電圧V12Nで駆動される。この後にフローはステップS1106へ移行する。
ステップS1106では、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間T1が経過したかどうかが判定される。1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間T1が経過した場合は、フローはステップS1107へ移行する。一方、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間T1が経過していない場合は、フローはステップS1106へ戻る。
なお、ステップS1106とステップS1107の間では、後述するシャッタ3、絞り2の起動制御が行われる。
ステップS1107では、1−2群1Aが待機位置PW12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12Nより小さい値を有する電圧V12L1(図18では2.0V)で駆動される。ステップS1106の後、1−2群1Aの制御と平行してシャッタ3および絞り2の起動制御が行われる。このため、消費電力を低減するべく1−2群用モータ4Aの駆動電圧が電圧V12L1に低減される。この後にフローはステップS1108へ移行する。
ステップS1108では、シャッタ3および絞り2の起動制御が終了したかどうかが判定される。シャッタ3および絞り2の起動制御が終了した場合は、フローはステップS1109へ移行する。一方、シャッタ3および絞り2の起動制御が終了していない場合は、フローはステップS1108へ戻る。
ステップS1109では、1−2群1Aが待機位置PW12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが定常時の電圧V12N(図18では3.8V)で駆動される。ステップS1106の後、1−2群1Aの制御と平行して行われていたシャッタ3および絞り2の起動制御が終了した場合は、低減していた1−2群用モータ4Aの駆動電圧を通常時の電圧V12Nに戻す。この後にフローはステップS1110へ移行する。
ステップS1110では、1−2群1Aが基準位置PS12に到達したかどうかが判定される。1−2群基準位置検出部9Aにより、1−2群1Aが基準位置PS12に到達したことが検出された場合は、フローはステップS1111へ移行する。一方、1−2群1Aが基準位置PS12に到達していない場合は、フローはステップS1110へ戻る。
なお、ステップS1110とステップS1111の間では、後述する3群1Bの起動制御が開始される。
ステップS1111では、CPU5B内で算出される1−2群1Aの位置情報のリセットが行われる。CPU5Bはこの時点から1−2群移動量検出部7が出力する出力パルスを改めてカウントし、カウント数が所定の個数となる待機位置PW12まで1−2群用モータ4Aの駆動が継続される。この後にフローはステップS1112へ移行する。
ステップS1112では、1−2群1Aが待機位置PW12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12Nより小さい値を有する電圧V12L2(図18では2.0V)で駆動される。ステップS1110の後、1−2群1Aの起動制御と平行して3群1Bの起動制御が行われる。このため、消費電力を低減するべく1−2群用モータ4Aの駆動電圧が電圧V12L2に低減される。この後にフローはステップS1113へ移行する。
ステップS1113では、1−2群1Aが待機位置PW12よりC2カウント手前の位置に到達したかどうかが判定される。1−2群1Aが待機位置PW12よりC2カウント手前の位置に到達した場合は、フローはステップS1114へ移行する。一方、1−2群1Aが待機位置PW12よりC2カウント手前の位置に到達していない場合は、フローはステップS1113へ戻る。
ステップS1114では、1−2群1Aが待機位置PW12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12L2より小さい電圧V12C2(図18では1.5V)で駆動される。1−2群1Aが待機位置PW12近くまで達した場合は、1−2群1Aが待機位置PW12で停止する際に待機位置PW12をオーバーランしないように、1−2群用モータ4Aに印加する電圧を電圧V12L2より小さい電圧V12C2とする。この後にフローはステップS1115へ移行する。
ステップS1115では、1−2群1Aが待機位置PW12に到達したかどうかが判定される。1−2群移動量検出部7からの出力パルスが所定カウントとなった場合、すなわち1−2群1Aが待機位置PW12に達した場合は、フローはステップS1116へ移行する。一方、1−2群1Aが待機位置PW12に達していない場合は、フローはステップS1115へ戻る。
ステップS1116では、1−2群用モータ4Aのブレーキ制御が実施され、1−2群用モータ4Aが停止して1−2群1Aの駆動が停止する。ブレーキ制御の内容はステップS213と同等である。この後にフローはステップS1117へ移行する。
ステップS1117で1−2群1Aの起動時の第二の省電力制御は終了する。
図15にシャッタ3の起動時の第二の省電力制御の動作フローを示す。
ステップS1201では、1−2群1Aの起動制御開始後、所定時間T1が経過したかどうかが判定される。1−2群1Aの起動制御開始後、所定時間T1が経過した場合は、フローはステップS1202へ移行する。一方、1−2群1Aの起動制御開始後、所定時間T1が経過していない場合は、フローはステップS1201へ戻る。
ステップS1202では、電圧VSTにより、シャッタ3の起動制御が実施される。起動制御の内容はステップS302と同等である。この後に、フローはステップS1203へ移行する。
ステップS1203では、シャッタ3の起動制御が終了したかどうかが判定される。シャッタ3の起動制御が終了した場合は、フローはステップS1204へ移行する。一方、シャッタ3の起動制御が終了していない場合は、フローはステップS1203へ戻り、シャッタ3の起動制御が継続される。
ステップS1204でシャッタ3の起動時の第二の省電力制御は終了する。
図16に絞り2の起動時の第二の省電力制御の動作フローを示す。
ステップS1301では、シャッタ3の起動制御が終了したかどうかが判定される。シャッタ3の起動制御が終了した場合は、フローはステップS1302へ移行する。一方、シャッタ3の起動制御が終了していない場合は、フローはステップS1301へ戻る。
ステップS1302では、電圧VAPにより、第一絞り2Aの起動制御が実施される。起動制御の内容は、ステップS402と同等である。この後に、フローはステップS1303へ移行する。
ステップS1303では、第一絞り2Aの起動制御が終了したかどうかが判定される。第一絞り2Aの起動制御が終了した場合は、フローはステップS1304へ移行する。一方、第一絞り2Aの起動制御が終了していない場合は、フローはステップS1303へ戻り、第一絞り2Aの起動制御が継続される。
ステップS1304では、電圧VAPにより、第二絞り2Bの起動制御が実施される。起動制御の内容は、ステップS404と同等である。この後に、フローはステップS1305へ移行する。
ステップS1305では、第二絞り2Bの起動制御が終了したかどうかが判定される。第二絞り2Bの起動制御が終了した場合は、フローはステップS1306へ移行する。一方、第二絞り2Bの起動制御が終了していない場合は、フローはステップS1305へ戻り、第二絞り2Bの起動制御が継続される。
ステップS1306で絞り2の起動時の第二の省電力制御は終了する。
図17に3群1Bの起動時の第二の省電力制御の動作フローを示す。
ステップS1401では、1−2群1Aが基準位置PS12に到達したかどうかが判定される。1−2群1Aが基準位置PS12に到達した場合は、フローはステップS1402へ移行する。一方、1−2群1Aが基準位置PS12に到達していない場合は、フローはステップS1401へ戻る。
ステップS1402では、3群1Bが待機位置PW3方向へ移動するように、3群用モータ4Bが駆動パルスレートRSで駆動される。3群1Bが速く待機位置PW3に達するように、駆動パルスレートRSは通常時の駆動パルスレートRNよりも高いレートが設定されている。この後にフローはステップS1403へ移行する。
ステップS1403では、3群1Bが基準位置PS3に到達したかどうかが判定される。3群基準位置検出部9Bにより、3群が基準位置PS3に到達したことが検出された場合は、フローはステップS1404へ移行する。一方、3群1Bが基準位置PS3に到達していない場合は、フローはステップS1403へ戻る。
ステップS1404では、CPU5B内で算出される3群1Bの位置情報のリセットが行われる。CPU5Bはこの時点から3群用モータ4Bの駆動パルスを改めてカウントし、カウント数が所定の個数となる待機位置PW3まで3群用モータ4Bの駆動が継続される。この後にフローはステップS1405へ移行する。
ステップS1405では、3群1Bが待機位置PW3に到達したかどうかが判定される。3群1Bが基準位置PS3に達した時点から3群用モータ4Bの駆動パルスが所定カウントとなった場合、すなわち3群1Bが待機位置PW3に達した場合は、フローはステップS1406へ移行する。一方、3群1Bが待機位置PW3に達していない場合は、フローはステップS1405へ戻る。
ステップS1406では、3群用モータ4Bの駆動が停止される。この後にフローはステップS1407へ移行する。
ステップS1407で3群1Bの起動時の第二の省電力制御は終了する。
以上述べた1−2群1A、3群1B、絞り2、シャッタ3の動作タイミングを図18に示す。
以上のように、1−2群1A、3群1B、絞り2、シャッタ3を待機状態とする起動時において、電池が汎用電池である場合には、1−2群1Aとシャッタ3、絞り2、3群1Bを同時に起動制御している際に1−2群用モータ4Aの駆動電圧を低減し、一度に多くの電流が消費されることを防ぐ。これにより、消費電流の低減を図って電池寿命の早期低下を抑制することができる。
また電池が汎用電池の場合は常に本動作が行われるため、電池の電圧が所定値以下に下がった場合に消費電流の低減を図る動作を行う従来の方法に比べ、電池寿命をより長く持続させることができる。
本実施例では、電源がオフとなって1−2群1A,3群1B、絞り2、シャッタ3が収納状態となる終了時において、電池が専用電池である場合には、1−2群1Aの駆動制御と、3群1B、絞り2、シャッタ3の駆動制御を同時に行う期間を備える高速制御を行い、電池が汎用電池である場合には、1−2群1Aと3群1B、絞り2、シャッタ3をあらかじめ定めた順番で順次駆動制御する第一の省電力制御を行うものである。終了時においては、1−2群1Aと3群1Bが干渉するおそれがあるため、1−2群1Aが所定の位置まで移動した際に3群1Bが収納位置に達するまで一時的に1−2群1Aの駆動制御を停止する先行収納制御を行う。
まず、図19〜図22のフローチャートと図23のタイミングチャートを用いて、電池が専用電池である場合の終了時の高速制御の説明を行う。
図19に、1−2群1Aの終了時の高速制御の動作フローを示す。
ステップS1501では、CPU5Bによりモータドライバ5Aの初期化、1−2群基準位置検出部9A、3群基準位置検出部9Bの初期化が行われる。初期化の内容は、ステップS201と同等である。この後に、フローはステップS1502へ移行する。
ステップS1502では、1−2群1Aが先行収納位置PM12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12S(図23では2.0V)で駆動される。1−2群用モータ4A駆動直後に流れる突入電流を防止するため、電圧V12Sは定常時の電圧V12N(図23では3.8V)より小さい値が設定されており、1−2群用モータ4A駆動開始後所定時間TSの間はこの電圧V12Sにより1−2群用モータ4Aの駆動が行われる。この後にフローはステップS1503へ移行する。
ステップS1503では、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過したかどうかが判定される。1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過した場合は、フローはステップS1504へ移行する。一方、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過していない場合は、フローはステップS1503へ戻る。
ステップS1504では、1−2群1Aが先行収納位置PM12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12Sより大きい値を有する定常時の電圧V12Nで駆動される。この後にフローはステップS1505へ移行する。
なお、ステップS1504とステップS1505の間では、後述する3群1Bの収納制御が行われる。
ステップS1505では、1−2群1Aが先行収納位置PM12よりC3カウント手前の位置に到達したかどうかが判定される。先行収納位置PM12は、基準位置PS12から1−2群移動量検出部7の出力パルスの所定のカウント数分の位置に設定されており、ここではこの先行収納位置PM12よりC3カウント手前の位置に到達したかどうかが判定される。1−2群1Aが先行収納位置PM12よりC3カウント手前の位置に到達した場合は、フローはステップS1506へ移行する。一方、1−2群1Aが先行収納位置PM12よりC3カウント手前の位置に到達していない場合は、フローはステップS1505へ戻る。
ステップS1506では、1−2群1Aが先行収納位置PM12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが通常時の電圧V12Nより小さい電圧V12C3(図23では2.0V)で駆動される。1−2群1Aが先行収納位置PM12近くまで達した場合は、1−2群1Aが先行収納位置PM12で停止する際に先行収納位置PM12をオーバーランしないように、1−2群用モータ4Aに印加する電圧を通常時の電圧V12Nより小さい電圧V12C3とする。この後にフローはステップS1507へ移行する。
ステップS1507では、1−2群1Aが先行収納位置PM12よりC4カウント(<C3カウント)手前の位置に到達したかどうかが判定される。1−2群1Aが先行収納位置PM12にさらに近づき、C4カウント手前の位置に到達した場合は、フローはステップS1508へ移行する。一方、1−2群1Aが先行収納位置PM12よりC4カウント手前の位置に到達していない場合は、フローはステップS1507へ戻る。
ステップS1508では、1−2群1Aが先行収納位置PM12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12C3よりさらに小さい電圧V12C4(図23では1.5V)で駆動される。1−2群1Aがさらに先行収納位置PM12近くまで達した場合は、1−2群1Aが先行収納位置PM12で停止する際に先行収納位置PM12をオーバーランしないように、1−2群用モータ4Aに印加する電圧を電圧V12C3よりさらに小さい電圧V12C4とする。この後にフローはステップS1509へ移行する。
ステップS1509では、1−2群1Aが先行収納位置PM12に到達したかどうかが判定される。1−2群移動量検出部7からの出力パルスが所定カウントとなった場合、すなわち1−2群1Aが先行収納位置PM12に達した場合は、フローはステップS1510へ移行する。一方、1−2群1Aが先行収納位置PM12に達していない場合は、フローはステップS1509へ戻る。
ステップS1510では、1−2群用モータ4Aのブレーキ制御が実施され、1−2群用モータ4Aが停止して1−2群1Aの駆動が停止する。ブレーキ制御の内容は、ステップS213と同等である。この後にフローはステップS1511へ移行する。
ステップS1511では、3群1Bが収納位置PF3に到達したかどうかが判定される。1−2群1Aと平行して駆動されていた3群1Bが収納位置PF3に到達した場合は、フローはステップS1512へ移行する。一方、3群1Bが収納位置PF3に到達していない場合は、フローはステップS1511へ戻る。
ステップS1512では、先行収納位置PM12で停止していた1−2群1Aを収納位置PF12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12S(図23では2.0V)で駆動される。1−2群用モータ4A駆動直後に流れる突入電流を防止するため、電圧V12Sは定常時の電圧V12N(図23では3.8V)より小さい値が設定されており、1−2群用モータ4A駆動開始後所定時間TSの間はこの電圧V12Sにより1−2群用モータ4Aの駆動が行われる。この後にフローはステップS1513へ移行する。
ステップS1513では、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過したかどうかが判定される。1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過した場合は、フローはステップS1514へ移行する。一方、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過していない場合は、フローはステップS1513へ戻る。
ステップS1514では、1−2群1Aが先行収納位置PM12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12Sより大きい値を有する定常時の電圧V12Nで駆動される。この後にフローはステップS1515へ移行する。
なお、ステップS1514とステップS1515の間では、後述するシャッタ3および絞り2の収納制御が行われる。
ステップS1515では、1−2群1Aが収納位置PF12に到達したかどうかが判定される。収納位置PF12は、基準位置PS12から1−2群移動量検出部7の出力パルスの所定のカウント数分の位置に設定されている。1−2群1Aが収納位置PF12に到達した場合は、フローはステップS1516へ移行する。一方、1−2群1Aが収納位置PF12に到達していない場合は、フローはステップS1515へ戻る。
ステップS1516では、1−2群用モータ4Aのブレーキ制御が実施され、1−2群用モータ4Aが停止して1−2群1Aの駆動が停止する。ブレーキ制御の内容は、ステップS213と同等である。1−2群1Aが収納位置PF12に達する際は、1−2群1Aが収納位置PF12に達する前に停止して収納が不完全とならないように、先行収納時に行った駆動電圧を下げての制御は行わない。この後にフローはステップS1517へ移行する。
ステップS1517で1−2群の終了時の高速制御は終了する。
図20にシャッタ3の終了時の高速制御の動作フローを示す。
ステップS1601では、先行収納位置PM12に到達した1−2群1Aの駆動が再度開始され、所定時間T1が経過したかどうかが判定される。1−2群1Aの駆動が再度開始された後、所定時間T1が経過した場合は、フローはステップS1602へ移行する。一方、1−2群1Aの駆動が再度開始された後、所定時間T1が経過していない場合は、フローはステップS1601へ戻る。
ステップS1602では、電圧VSTにより、シャッタ3の収納制御が実施される。シャッタ3の収納制御は、シャッタ3が全閉状態となるように、遮蔽版3Aをシャッタ用モータ4Eで駆動する。この後に、フローはステップS1603へ移行する。
ステップS1603では、シャッタ3の収納制御が終了したかどうかが判定される。シャッタ3の収納制御が終了した場合は、フローはステップS1604へ移行する。一方、シャッタ3の収納制御が終了していない場合は、フローはステップS1603へ戻り、シャッタ3の収納制御が継続される。
ステップS1604でシャッタ3の終了時の高速制御は終了する。
図21に絞り2の終了時の高速制御の動作フローを示す。
ステップS1701では、シャッタ3の収納制御が終了したかどうかが判定される。シャッタ3の収納制御が終了した場合は、フローはステップS1702へ移行する。一方、シャッタ3の収納制御が終了していない場合は、フローはステップS1701へ戻る。
ステップS1702では、電圧VAPにより、第一絞り2Aの収納制御が実施される。第一絞り2Aの収納制御は、絞り板2Aaに設けた中間絞りに対応する径を有する絞り穴が1−2群1Aおよび3群1Bの光軸上から外れるように、第一絞り用モータ4Cが絞り板2Aaを駆動する。この後に、フローはステップS1703へ移行する
ステップS1703では、第一絞り2Aの収納制御が終了したかどうかが判定される。第一絞り2Aの収納制御が終了した場合は、フローはステップS1704へ移行する。一方、第一絞り2Aの収納制御が終了していない場合は、フローはステップS1703へ戻り、第一絞り2Aの収納制御が継続される。
ステップS1704では、電圧VAPにより、第二絞り2Bの収納制御が実施される。第二絞り2Aの収納制御は、絞り板2Baに設けた中間絞りに対応する径を有する絞り穴が1−2群1Aおよび3群1Bの光軸上から外れるように、第二絞り用モータ4Dが絞り板2Baを駆動する。この後に、フローはステップS1705へ移行する。
ステップS1705では、第二絞り2Bの収納制御が終了したかどうかが判定される。第二絞り2Bの収納制御が終了した場合は、フローはステップS1706へ移行する。一方、第二絞りの収納制御が終了していない場合は、フローはステップS1705へ戻り、第二絞り2Bの収納制御が継続される。
ステップS1706で絞り2の終了時の高速制御は終了する。
図22に3群1Bの終了時の高速制御の動作フローを示す。
ステップS1801では、1−2群1Aの収納制御開始後、所定時間T1が経過したかどうかが判定される。1−2群1Aの収納制御開始後、所定時間T1が経過した場合は、フローはステップS1802へ移行する。一方、1−2群1Aの収納制御開始後、所定時間T1が経過していない場合は、フローはステップS1801へ戻る。
ステップS1802では、3群1Bが収納位置PF3方向へ移動するように、3群用モータ4Bが駆動パルスレートRSで駆動される。3群1Bが速く収納位置PF3に達するように、駆動パルスレートRSは通常時の駆動パルスレートRNよりも高いレートが設定される。この後にフローはステップS1803へ移行する。
ステップS1803では、3群1Bが収納位置PF3に到達したかどうかが判定される。収納位置PF3は、基準位置PS3から3群用モータ4Bに所定のカウント数の駆動パルスを与えた位置に設定されている。3群1Bが収納位置PF3に達した場合は、フローはステップS1804へ移行する。一方、3群1Bが収納位置PF3に達していない場合は、フローはステップS1803へ戻る。
ステップS1804では、3群1Bの駆動を停止する。この後にフローはステップS1805へ移行する。
ステップS1805で3群1Bの終了時の高速制御は終了する。
以上述べた1−2群1A、3群1B、絞り2、シャッタ3の動作タイミングを図23に示す。
以上のように、1−2群1A、3群1B、絞り2、シャッタ3を収納状態とする終了時において、電池が専用電池である場合には、1−2群1Aを3群1Bに干渉しない先行収納位置PM12まで駆動した後一旦停止するとともに、1−2群1Aと同時に3群1Bも収納位置PF3へ駆動する。また3群1Bが収納位置PF3に到達した後は、先行収納位置PM12で一旦停止していた1−2群1Aを収納位置PF12まで再度駆動するとともに、絞り2、シャッタ3の収納制御を行う。このように、1−2群1Aの収納制御に平行して、3群1B、絞り2、シャッタ3の収納制御を行うことで、終了時間の短縮を図ることができる。
次に、図24〜図27のフローチャートと図28のタイミングチャートを用いて、電池が汎用電池である場合の終了時の第一の省電力制御の説明を行う。
図24に、1−2群1Aの終了時の第一の省電力制御の動作フローを示す。
ステップS1901では、CPU5Bによりモータドライバ5Aの初期化、1−2群基準位置検出部9A、3群基準位置検出部9Bの初期化が行われる。初期化の内容は、ステップS201と同等である。この後に、フローはステップS1902へ移行する。
ステップS1901とステップS1902の間では、後述するシャッタ3および絞り2の収納制御が行われる。
ステップS1902では、1−2群1Aの収納制御前に開始されたシャッタ3および絞り2の収納制御が終了しているかどうかが判定される。シャッタ3および絞り2の収納制御が終了している場合は、フローはステップS1903へ移行する。一方、シャッタ3および絞り2の収納制御が終了していない場合は、フローはステップS1902へ戻る。
ステップS1903では、1−2群1Aが先行収納位置PM12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12S(図28では2.0V)で駆動される。1−2群用モータ4A駆動直後に流れる突入電流を防止するため、電圧V12Sは定常時の電圧V12N(図28では3.8V)より小さい値が設定されており、1−2群用モータ4A駆動開始後所定時間TSの間はこの電圧V12Sにより1−2群用モータ4Aの駆動が行われる。この後にフローはステップS1904へ移行する。
ステップS1904では、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過したかどうかが判定される。1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過した場合は、フローはステップS1905へ移行する。一方、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過していない場合は、フローはステップS1904へ戻る。
ステップS1905では、1−2群1Aが先行収納位置PM12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12Sより大きい値を有する定常時の電圧V12Nで駆動される。この後にフローはステップS1906へ移行する。
ステップS1906では、1−2群1Aが先行収納位置PM12よりC3カウント手前の位置に到達したかどうかが判定される。先行収納位置PM12は、基準位置PS12から1−2群移動量検出部7の出力パルスの所定のカウント数分の位置に設定されており、ここではこの先行収納位置PM12よりC3カウント手前の位置に到達したかどうかが判定される。1−2群1Aが先行収納位置PM12よりC3カウント手前の位置に到達した場合は、フローはステップS1907へ移行する。一方、1−2群1Aが先行収納位置PM12よりC3カウント手前の位置に到達していない場合は、フローはステップS1906へ戻る。
ステップS1907では、1−2群1Aが先行収納位置PM12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが通常時の電圧V12Nより小さい電圧V12C3(図28では2.0V)で駆動される。1−2群1Aが先行収納位置PM12近くまで達した場合は、1−2群1Aが先行収納位置PM12で停止する際に先行収納位置PM12をオーバーランしないように、1−2群用モータ4Aに印加する電圧を通常時の電圧V12Nより小さい電圧V12C3とする。この後にフローはステップS1908へ移行する。
ステップS1908では、1−2群1Aが先行収納位置PM12よりC4カウント(<C3カウント)手前の位置に到達したかどうかが判定される。1−2群1Aが先行収納位置PM12にさらに近づき、C4カウント手前の位置に到達した場合は、フローはステップS1909へ移行する。一方、1−2群1Aが先行収納位置PM12よりC4カウント手前の位置に到達していない場合は、フローはステップS1908へ戻る。
ステップS1909では、1−2群1Aが先行収納位置PM12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12C3よりさらに小さい電圧V12C4(図28では1.5V)で駆動される。1−2群1Aがさらに先行収納位置PM12近くまで達した場合は、1−2群1Aが先行収納位置PM12で停止する際に先行収納位置PM12をオーバーランしないように、1−2群用モータ4Aに印加する電圧を電圧V12C3よりさらに小さい電圧V12C4とする。この後にフローはステップS1910へ移行する。
ステップS1910では、1−2群1Aが先行収納位置PM12に到達したかどうかが判定される。1−2群移動量検出部7からの出力パルスが所定カウントとなった場合、すなわち1−2群1Aが先行収納位置PM12に達した場合は、フローはステップS1911へ移行する。一方、1−2群1Aが先行収納位置PM12に達していない場合は、フローはステップS1910へ戻る。
ステップS1911では、1−2群用モータ4Aのブレーキ制御が実施され、1−2群用モータ4Aが停止して1−2群1Aの駆動が停止する。ブレーキ制御の内容は、ステップS213と同等である。この後にフローはステップS1912へ移行する。
なお、ステップS1911とステップS1912の間では、後述する3群1Bの収納制御が行われる。
ステップS1912では、3群1Bが収納位置PF3に到達したかどうかが判定される。1−2群1Aが先行収納位置PM12に到達後に駆動が開始された3群1Bが収納位置PF3に到達した場合は、フローはステップS1913へ移行する。一方、3群1Bが収納位置PF3に到達していない場合は、フローはステップS1912へ戻る。
ステップS1913では、先行収納位置PM12で一旦停止していた1−2群1Aを収納位置PF12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12S(図28では2.0V)で駆動される。1−2群用モータ4A駆動直後に流れる突入電流を防止するため、電圧V12Sは定常時の電圧V12N(図28では3.8V)より小さい値が設定されており、1−2群用モータ4A駆動開始後所定時間TSの間はこの電圧V12Sにより1−2群用モータ4Aの駆動が行われる。この後にフローはステップS1914へ移行する。
ステップS1914では、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過したかどうかが判定される。1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過した場合は、フローはステップS1915へ移行する。一方、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過していない場合は、フローはステップS1914へ戻る。
ステップS1915では、1−2群1Aが先行収納位置PM12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12Sより大きい値を有する定常時の電圧V12Nで駆動される。この後にフローはステップS1916へ移行する。
ステップS1916では、1−2群1Aが収納位置PF12に到達したかどうかが判定される。収納位置PF12は、基準位置PS12から1−2群移動量検出部7の出力パルスの所定のカウント数分の位置に設定されている。1−2群1Aが収納位置PF12に到達した場合は、フローはステップS1917へ移行する。一方、1−2群1Aが収納位置PF12に到達していない場合は、フローはステップS1916へ戻る。
ステップS1917では、1−2群用モータ4Aのブレーキ制御が実施され、1−2群用モータ4Aが停止して1−2群1Aの駆動が停止する。ブレーキ制御の内容は、ステップS213と同等である。1−2群1Aが収納位置PF12に達する際は、1−2群1Aが収納位置PF12に達する前に停止して収納が不完全とならないように、先行収納時に行った駆動電圧を下げての制御は行わない。この後にフローはステップS1918へ移行する。
ステップS1918で1−2群1Aの終了時の第一の省電力制御は終了する。
図25にシャッタ3の終了時の第一の省電力制御の動作フローを示す。
ステップS2001では、電圧VSTにより、シャッタ3の収納制御が実施される。収納制御の内容は、ステップS1602と同等である。この後に、フローはステップS2002へ移行する。
ステップS2002では、シャッタ3の収納制御が終了したかどうかが判定される。シャッタ3の収納制御が終了した場合は、フローはステップS2003へ移行する。一方、シャッタ3の収納制御が終了していない場合は、フローはステップS2002へ戻り、シャッタ3の収納制御が継続される。
ステップS2003でシャッタ3の終了時の第一の省電力制御は終了する。
図26に絞り2の終了時の第一の省電力制御の動作フローを示す。
ステップS2101では、シャッタ3の収納制御が終了したかどうかが判定される。シャッタ3の収納制御が終了した場合は、フローはステップS2102へ移行する。一方、シャッタ3の収納制御が終了していない場合は、フローはステップS2101へ戻る。
ステップS2102では、電圧VAPにより、第一絞り2Aの収納制御が実施される。収納制御の内容は、ステップS1702と同等である。この後に、フローはステップS2103へ移行する。
ステップS2103では、第一絞り2Aの収納制御が終了したかどうかが判定される。第一絞り2Aの収納制御が終了した場合は、フローはステップS2104へ移行する。一方、第一絞り2Aの収納制御が終了していない場合は、フローはステップS2103へ戻り、第一絞り2Aの収納制御が継続される。
ステップS2104では、電圧VAPにより、第二絞り2Bの収納制御が実施される。収納制御の内容は、ステップS1704と同等である。この後に、フローはステップS2105へ移行する。
ステップS2105では、第二絞り2Bの収納制御が終了したかどうかが判定される。第二絞り2Bの収納制御が終了した場合は、フローはステップS2106へ移行する。一方、第二絞りの収納制御が終了していない場合は、フローはステップS2105へ戻り、第二絞り2Bの収納制御が継続される。
ステップS2106で絞り2の終了時の第一の省電力制御は終了する。
図27に3群1Bの終了時の第一の省電力制御の動作フローを示す。
ステップS2201では、1−2群1Aが先行収納位置PF12に到達したかどうかが判定される。1−2群1Aが先行収納位置PF12に到達した場合は、フローはステップS2202へ移行する。一方、1−2群1Aが先行収納位置PF12に到達していない場合は、フローはステップS2201へ戻る。
ステップS2202では、3群1Bが収納位置PF3方向へ移動するように、3群用モータ4Bが駆動パルスレートRSで駆動される。3群1Bが速く収納位置PF3に達するように、駆動パルスレートRSは通常時の駆動パルスレートRNよりも高いレートが設定される。この後にフローはステップS2203へ移行する。
ステップS2203では、3群1Bが収納位置PF3に到達したかどうかが判定される。収納位置PF3は、基準位置PS3から3群用モータ4Bに所定のカウント数の駆動パルスを与えた位置に設定されている。3群1Bが収納位置PF3に達した場合は、フローはステップS2204へ移行する。一方、3群1Bが収納位置PF3に達していない場合は、フローはステップS2203へ戻る。
ステップS2204では、3群1Bの駆動を停止する。この後にフローはステップS2205へ移行する。
ステップS2205で3群1Bの終了時の第一の省電力制御は終了する。
以上述べた1−2群1A、3群1B、絞り2、シャッタ3の動作タイミングを図28に示す。
以上のように、1−2群1A、3群1B、絞り2、シャッタ3を収納状態とする終了時において、電池が汎用電池である場合には、まず絞り2、シャッタ3の収納制御を行い、続いて1−2群1Aを3群1Bに干渉しない先行収納位置PM12まで駆動した後、3群1Bを収納位置PF3へ駆動する。また3群1Bが収納位置PF3に到達した後は、先行収納位置PM12で一旦停止させた1−2群1Aを収納位置PF12まで駆動する。このように、1−2群1A、3群1B、絞り2、シャッタ3をあらかじめ定めた順番で順次駆動制御することで、一度に多くの電流が消費されることを防ぐ。これにより、消費電流の低減を図って電池寿命の早期低下を抑制することができる。
また電池が汎用電池の場合は常に本動作が行われるため、電池の電圧が所定値以下に下がった場合に消費電流の低減を図る動作を行う従来の方法に比べ、電池寿命をより長く持続させることができる。
本実施例では、電源がオフとなって1−2群1A,3群1B、絞り2、シャッタ3が収納状態となる終了時において、電池が専用電池である場合には、1−2群1Aの駆動制御と、3群1B、絞り2、シャッタ3の駆動制御を同時に行う期間を備える高速制御を行い、電池が汎用電池である場合には、1−2群1Aの駆動制御と、3群1B、絞り2、シャッタ3の駆動制御を同時に行う期間を備え、同時に駆動制御を行う際に1−2群用モータ4Aの駆動電圧を下げる第二の省電力制御を行うものである。終了時においては、1−2群1Aと3群1Bが干渉するおそれがあるため、1−2群1Aが所定の位置まで移動した際に3群1Bが収納位置に達するまで一時的に1−2群1Aの駆動制御を停止する先行収納制御を行う。
終了時の高速制御は第3の実施例と同等のため、説明は省略する。
図29〜図32のフローチャートと図33のタイミングチャートを用いて、電池が汎用電池である場合の終了時の第二の省電力制御の説明を行う。
図29に、1−2群1Aの終了時の第二の省電力制御の動作フローを示す。
ステップS2301では、CPU5Bによりモータドライバ5Aの初期化、1−2群基準位置検出部9A、3群基準位置検出部9Bの初期化が行われる。初期化の内容は、ステップS201と同等である。この後に、フローはステップS2302へ移行する。
ステップS2302では、1−2群1Aが先行収納位置PM12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12S(図33では2.0V)で駆動される。1−2群用モータ4A駆動直後に流れる突入電流を防止するため、電圧V12Sは定常時の電圧V12N(図33では3.8V)より小さい値が設定されており、1−2群用モータ4A駆動開始後所定時間TSの間はこの電圧V12Sにより1−2群用モータ4Aの駆動が行われる。この後にフローはステップS2303へ移行する。
ステップS2303では、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過したかどうかが判定される。1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過した場合は、フローはステップS2304へ移行する。一方、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過していない場合は、フローはステップS2303へ戻る。
ステップS2304では、1−2群1Aが先行収納位置PM12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12Sより大きい値を有する定常時の電圧V12Nで駆動される。この後にフローはステップS2305へ移行する。
ステップS2305では、3群1Bの収納制御が開始したかどうかが判定される。3群1Bの収納制御が開始した場合は、フローはステップS2306へ移行する。一方3群1Bの収納制御が開始していない場合は、フローはステップS2305へ戻る。
ステップS2306では、1−2群1Aが1−2群先行収納位置PM12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12Nより小さい値を有する電圧V12L3(図33では2.0V)で駆動される。ステップS2305の後、1−2群1Aの収納制御と平行して3群1Bの収納制御が行われる。このため、消費電力を低減するべく1−2群用モータ4Aの駆動電圧が定常時の電圧V12Nより小さい電圧V12L3に設定される。この後にフローはステップS2307へ移行する。
ステップS2307では、1−2群1Aが先行収納位置PM12よりC4カウント手前の位置に到達したかどうかが判定される。先行収納位置PM12は、基準位置PS12から1−2群移動量検出部7の出力パルスの所定のカウント数分の位置に設定されており、ここではこの先行収納位置PM12よりC4カウント手前の位置に到達したかどうかが判定される。1−2群1Aが先行収納位置PM12よりC4カウント手前の位置に到達した場合は、フローはステップS2308へ移行する。一方、1−2群1Aが先行収納位置PM12よりC4カウント手前の位置に到達していない場合は、フローはステップS2307へ戻る。
ステップS2308では、1−2群1Aが先行収納位置PM12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12L3より小さい電圧V12C4(図33では1.5V)で駆動される。1−2群1Aが先行収納位置PM12近くまで達した場合は、1−2群1Aが先行収納位置PM12で停止する際に先行収納位置PM12をオーバーランしないように、1−2群用モータ4Aに印加する電圧を電圧V12L3より小さい電圧V12C4とする。この後にフローはステップS2309へ移行する。
ステップS2309では、1−2群1Aが先行収納位置PM12に到達したかどうかが判定される。1−2群移動量検出部7からの出力パルスが所定カウントとなった場合、すなわち1−2群1Aが先行収納位置PM12に達した場合は、フローはステップS2310へ移行する。一方、1−2群1Aが先行収納位置PM12に達していない場合は、フローはステップS2309へ戻る。
ステップS2310では、1−2群用モータ4Aのブレーキ制御が実施され、1−2群用モータ4Aが停止して1−2群1Aの駆動が停止する。ブレーキ制御の内容は、ステップS213と同等である。この後にフローはステップS2311へ移行する。
ステップS2311では、3群1Bが収納位置PF3に到達したかどうかが判定される。1−2群1Aと平行して駆動されていた3群1Bが収納位置PF3に到達した場合は、フローはステップS2312へ移行する。一方、3群1Bが収納位置PF3に到達していない場合は、フローはステップS2311へ戻る。
ステップS2312では、先行収納位置PM12で停止していた1−2群1Aを収納位置PF12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12S(図33では2.0V)で駆動される。1−2群用モータ4A駆動直後に流れる突入電流を防止するため、電圧V12Sは定常時の電圧V12N(図33では3.8V)より小さい値が設定されており、1−2群用モータ4A駆動開始後所定時間TSの間はこの電圧V12Sにより1−2群用モータ4Aの駆動が行われる。この後にフローはステップS2313へ移行する。
ステップS2313では、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過したかどうかが判定される。1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過した場合は、フローはステップS2314へ移行する。一方、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過していない場合は、フローはステップS2313へ戻る。
ステップS2314では、1−2群1Aが先行収納位置PM12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12Sより大きい値を有する定常時の電圧V12Nで駆動される。この後にフローはステップS2315へ移行する。
ステップS2315では、シャッタ3の収納制御が開始したかどうかが判定される。シャッタ3の収納制御が開始した場合は、フローはステップS2316へ移行する。一方シャッタ3の収納制御が開始していない場合は、フローはステップS2315へ戻る。
ステップS2316では、1−2群1Aが1−2群収納位置PF12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12Nより小さい値を有する電圧V12L4(図33では2.0V)で駆動される。ステップS2315の後、1−2群1Aの収納制御と平行してシャッタ3および絞り2の収納制御が行われる。このため、消費電力を低減するべく1−2群用モータ4Aの駆動電圧が定常時の電圧V12Nより小さい電圧V12L4に設定される。この後にフローはステップS2317へ移行する。
ステップS2317では、シャッタ3および絞り2の収納制御が終了したかどうかが判定される。シャッタ3および絞り2の収納制御が終了した場合は、フローはステップS2318へ移行する。一方。シャッタ3および絞り2の収納制御が終了していない場合は、フローはステップS2317へ戻る。
ステップS2318では、1−2群1Aが1−2群収納位置PF12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12Nで駆動される。1−2群1Aの収納制御と平行して行われていたシャッタ3および絞り2の収納制御がすべて終了した時点で、1−2群用モータ4Aの駆動電圧は定常時の電圧V12Nに戻される。この後にフローはステップS2319へ移行する。
ステップS2319では、1−2群1Aが収納位置PF12に到達したかどうかが判定される。収納位置PF12は、基準位置PS12から1−2群移動量検出部7の出力パルスの所定のカウント分の位置に設定されている。1−2群1Aが収納位置PF12に到達した場合は、フローはステップS2320へ移行する。一方、1−2群1Aが収納位置PF12に到達していない場合は、フローはステップS2319へ戻る。
ステップS2320では、1−2群用モータ4Aのブレーキ制御が実施され、1−2群用モータ4Aが停止して1−2群1Aの駆動が停止する。ブレーキ制御の内容は、ステップS213と同等である。1−2群1Aが収納位置PF12に達する際は、1−2群1Aが収納位置PF12に達する前に停止して収納が不完全とならないように、先行収納時に行った駆動電圧を下げての制御は行わない。この後にフローはステップS2321へ移行する。
ステップS2321で1−2群の終了時の第二の省電力制御は終了する。
図30にシャッタ3の終了時の第二の省電力制御の動作フローを示す。
ステップS2401では、先行収納位置PM12に到達した1−2群1Aの駆動が再度開始され、所定時間T1が経過したかどうかが判定される。1−2群1Aの駆動が再度開始された後、所定時間T1が経過した場合は、フローはステップS2402へ移行する。一方、1−2群1Aの駆動が再度開始された後、所定時間T1が経過していない場合は、フローはステップS2401へ戻る。
ステップS2402では、電圧VSTにより、シャッタ3の収納制御が実施される。収納制御の内容は、ステップS1602と同等である。この後に、フローはステップS2403へ移行する。
ステップS2403では、シャッタ3の収納制御が終了したかどうかが判定される。シャッタ3の収納制御が終了した場合は、フローはステップS2404へ移行する。一方、シャッタ3の収納制御が終了していない場合は、フローはステップS2403へ戻り、シャッタ3の収納制御が継続される。
ステップS2404でシャッタ3の終了時の第二の省電力制御は終了する。
図31に絞り2の終了時の第二の省電力制御の動作フローを示す。
ステップS2501では、シャッタ3の収納制御が終了したかどうかが判定される。シャッタ3の収納制御が終了した場合は、フローはステップS2502へ移行する。一方、シャッタ3の収納制御が終了していない場合は、フローはステップS2501へ戻る。
ステップS2502では、電圧VAPにより、第一絞り2Aの収納制御が実施される。収納制御の内容は、ステップS1702と同等である。この後に、フローはステップS2503へ移行する。
ステップS2503では、第一絞り2Aの収納制御が終了したかどうかが判定される。第一絞り2Aの収納制御が終了した場合は、フローはステップS2504へ移行する。一方、第一絞り2Aの収納制御が終了していない場合は、フローはステップS2503へ戻り、第一絞り2Aの収納制御が継続される。
ステップS2504では、電圧VAPにより、第二絞り2Bの収納制御が実施される。収納制御の内容は、ステップS1704と同等である。この後に、フローはステップS2505へ移行する。
ステップS2505では、第二絞り2Bの収納制御が終了したかどうかが判定される。第二絞り2Bの収納制御が終了した場合は、フローはステップS2506へ移行する。一方、第二絞り2Bの収納制御が終了していない場合は、フローはステップS2505へ戻り、第二絞り2Bの収納制御が継続される。
ステップS2506で絞り2の終了時の第二の省電力制御は終了する。
図32に3群1Bの終了時の第二の省電力制御の動作フローを示す。
ステップS2601では、1−2群1Aの収納制御開始後、所定時間T1が経過したかどうかが判定される。1−2群1Aの収納制御開始後、所定時間T1が経過した場合は、フローはステップS2602へ移行する。一方、1−2群1Aの収納制御開始後、所定時間T1が経過していない場合は、フローはステップS2601へ戻る。
ステップS2602では、3群1Bが収納位置PF3方向へ移動するように、3群用モータ4Bが駆動パルスレートRSで駆動される。3群1Bが速く収納位置PF3に達するように、駆動パルスレートRSは通常時の駆動パルスレートRNよりも高いレートが設定される。この後にフローはステップS2603へ移行する。
ステップS2603では、3群1Bが収納位置PF3に到達したかどうかが判定される。収納位置PF3は、基準位置PS3から3群用モータ4Bに所定のカウント数の駆動パルスを与えた位置に設定されている。3群1Bが収納位置PF3に達した場合は、フローはステップS2604へ移行する。一方、3群1Bが収納位置PF3に達していない場合は、フローはステップS2603へ戻る。
ステップS2604では、3群1Bの駆動を停止する。この後にフローはステップS2605へ移行する。
ステップS2605で3群1Bの終了時の第二の省電力制御は終了する。
以上述べた1−2群1A、3群1B、絞り2、シャッタ3の動作タイミングを図33に示す。
以上のように、1−2群1A、3群1B、絞り2、シャッタ3を収納状態とする終了時において、電池が汎用電池である場合には、1−2群1Aを3群1Bに干渉しない先行収納位置PM12まで駆動して一旦収納制御を停止するとともに、1−2群1Aの収納制御と平行して3群1Bの収納制御を行う。この際、1−2群1Aと3群1Bを同時に駆動制御するときは、1−2群用モータ4Aの駆動電圧を定常時の電圧V12Nより小さい電圧V12L3として、消費電流の低減を図る。また3群1Bが収納位置PF3に到達した後は、一旦先行収納位置PM12で停止させた1−2群1Aを収納位置PF12まで駆動するとともに、シャッタ3および絞り2の収納制御を行う。この際、1−2群1Aとシャッタ3および絞り2を同時に駆動制御するときは、1−2群用モータ4Aの駆動電圧を定常時の電圧V12Nより小さい電圧V12L4とし、消費電流の低減を図る。このように、1−2群1Aとシャッタ3、絞り2、3群1Bを同時に収納制御している際に1−2群用モータ4Aの駆動電圧を低減し、一度に多くの電流が消費されることを防ぐ。これにより、消費電流の低減を図って電池寿命の早期低下を抑制することができる。
また電池が汎用電池の場合は常に本動作が行われるため、電池の電圧が所定値以下に下がった場合に消費電流の低減を図る動作を行う従来の方法に比べ、電池寿命をより長く持続させることができる。
本実施例では、電源がオフとなって1−2群1A,3群1B、絞り2、シャッタ3が収納状態となる終了時において、電池が専用電池である場合には1−2群1Aの駆動制御と、3群1B、絞り2、シャッタ3の駆動制御を同時に行う高速制御を行い、電池が汎用電池である場合には、1−2群1A、3群1B、絞り2、シャッタ3の駆動制御をあらかじめ定めた順番で順次行う第一の省電力制御を行うものである。本実施例では、1−2群1Aの先行収納は行わず、1−2群1Aより先に3群1Bを収納する収納制御を行う。
終了時の高速制御は第3の実施例と同等のため、説明は省略する。
図34〜図37のフローチャートと図38のタイミングチャートを用いて、電池が専用電池でない場合の終了時の第一の省電力制御の説明を行う。
図34に、1−2群1Aの終了時の第一の省電力制御の動作フローを示す。
ステップS2701では、CPU5Bによりモータドライバ5Aの初期化、1−2群基準位置検出部9A、3群基準位置検出部9Bの初期化が行われる。初期化の内容は、ステップS201と同等である。この後に、フローはステップS2702へ移行する。
ステップS2702では、3群1Bの収納制御前に開始されたシャッタ3および絞り2の収納制御が終了しているかどうかが判定される。シャッタ3および絞り2の収納制御が終了している場合は、フローはステップS2703へ移行する。一方、シャッタ3および絞り2の収納制御が終了していない場合は、フローはステップS2702へ戻る。
なお、ステップS2702とステップS2703の間では、後述する3群1Bの収納制御が行われる。
ステップS2703では、3群1Bが収納位置PF3に到達したかどうかが判定される。シャッタ3および絞り2の収納制御が終了した後に収納制御が開始された3群1Bが収納位置PF3に到達した場合は、フローはステップS2704へ移行する。一方、3群1Bが収納位置PF3に到達していない場合は、フローはステップS2703へ戻る。
ステップS2704では、1−2群1Aを収納位置PF12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12S(図38では2.0V)で駆動される。1−2群用モータ4A駆動直後に流れる突入電流を防止するため、電圧V12Sは定常時の電圧V12N(図38では3.8V)より小さい値が設定されており、1−2群用モータ4A駆動開始後所定時間TSの間はこの電圧V12Sにより1−2群用モータ4Aの駆動が行われる。この後にフローはステップS2705へ移行する。
ステップS2705では、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過したかどうかが判定される。1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過した場合は、フローはステップS2706へ移行する。一方、1−2群用モータ4A駆動開始後、所定時間TSが経過していない場合は、フローはステップS2705へ戻る。
ステップS2706では、1−2群1Aを収納位置PF12方向へ移動するように、1−2群用モータ4Aが電圧V12Sより大きい値を有する定常時の電圧V12Nで駆動される。この後にフローはステップS2707へ移行する。
ステップS2707では、1−2群1Aが収納位置PF12に到達したかどうかが判定される。収納位置PF12は、基準位置PS12から1−2群移動量検出部7の出力パルスの所定のカウント数分の位置に設定されている。1−2群1Aが収納位置PF12に到達した場合は、フローはステップS2708へ移行する。一方、1−2群1Aが収納位置PF12に到達していない場合は、フローはステップS2707へ戻る。
ステップS2708では、1−2群用モータ4Aのブレーキ制御が実施され、1−2群用モータ4Aが停止して1−2群1Aの駆動が停止する。ブレーキ制御の内容は、ステップS213と同等である。1−2群1Aが収納位置PF12に達する際は、1−2群1Aが収納位置PF12に達する前に停止して収納が不完全とならないように、第4の実施例の先行収納時に行った駆動制御電圧を下げての制御は行わない。この後にフローはステップS2709へ移行する。
ステップS2709で1−2群1Aの終了時の第一の省電力制御は終了する。
図35にシャッタ3の終了時の第一の省電力制御の動作フローを示す。
ステップS2801では、電圧VSTにより、シャッタ3の収納制御が実施される。収納制御の内容は、ステップS1602と同等である。この後に、フローはステップS2802へ移行する。
ステップS2802では、シャッタ3の収納制御が終了したかどうかが判定される。シャッタ3の収納制御が終了した場合は、フローはステップS2803へ移行する。一方、シャッタ3の収納制御が終了していない場合は、フローはステップS2802へ戻り、シャッタ3の収納制御が継続される。
ステップS2803でシャッタ3の終了時の第一の省電力制御は終了する。
図36に絞り2の終了時の第一の省電力制御の動作フローを示す。
ステップS2901では、シャッタ3の収納制御が終了したかどうかが判定される。シャッタ3の収納制御が終了した場合は、フローはステップS2902へ移行する。一方、シャッタ3の収納制御が終了していない場合は、フローはステップS2901へ戻る。
ステップS2902では、電圧VAPにより、第一絞り2Aの収納制御が実施される。収納制御の内容は、ステップS1702と同等である。この後に、フローはステップS2903へ移行する。
ステップS2903では、第一絞り2Aの収納制御が終了したかどうかが判定される。第一絞り2Aの収納制御が終了した場合は、フローはステップS2904へ移行する。一方、第一絞り2Aの収納制御が終了していない場合は、フローはステップS2903へ戻り、第一絞り2Aの収納制御が継続される。
ステップS2904では、電圧VAPにより、第二絞り2Bの収納制御が実施される。収納制御の内容は、ステップS1704と同等である。この後に、フローはステップS2905へ移行する。
ステップS2905では、第二絞り2Bの収納制御が終了したかどうかが判定される。第二絞り2Bの収納制御が終了した場合は、フローはステップS2906へ移行する。一方、第二絞り2Bの収納制御が終了していない場合は、フローはステップS2905へ戻り、第二絞り2Bの収納制御が継続される。
ステップS2906で絞り2の終了時の第一の省電力制御は終了する。
図37に3群1Bの終了時の第一の省電力制御の動作フローを示す。
ステップS3001では、3群1Bの収納制御前に開始されたシャッタ3および絞り2の収納制御が終了しているかどうかが判定される。シャッタ3および絞り2の収納制御が終了している場合は、フローはステップS3002へ移行する。一方、シャッタ3および絞り2の収納制御が終了していない場合は、フローはステップS3001へ戻る。
ステップS3002では、3群1Bが収納位置PF3方向へ移動するように、3群用モータ4Bが駆動パルスレートRSで駆動される。3群1Bが速く収納位置PF3に達するように、駆動パルスレートRSは通常時の駆動パルスレートRNよりも高いレートが設定される。この後にフローはステップS3003へ移行する。
ステップS3003では、3群1Bが収納位置PF3に到達したかどうかが判定される。収納位置PF3は、基準位置PS3から3群用モータ4Bに所定のカウント数の駆動パルスを与えた位置に設定されている。3群1Bが収納位置PF3に達した場合は、フローはステップS3004へ移行する。一方、3群1Bが収納位置PF3に達していない場合は、フローはステップS3003へ戻る。
ステップS3004では、3群1Bの駆動を停止する。この後にフローはステップS3005へ移行する。
ステップS3005で3群1Bの終了時の第一の省電力制御は終了する。
以上述べた1−2群1A、3群1B、絞り2、シャッタ3の動作タイミングを図38に示す。
以上のように、1−2群1A、3群1B、絞り2、シャッタ3を収納状態とする終了時において、電池が汎用電池である場合には、1−2群1A、3群1B、絞り2、シャッタ3の駆動制御をあらかじめ定めた順番で順次行うことで、一度に多くの電流が消費されることを防ぐ。これにより、消費電流の低減を図って電池寿命の早期低下を抑制することができる。
また電池が汎用電池の場合は常に本動作が行われるため、電池の電圧が所定値以下に下がった場合に消費電流の低減を図る動作を行う従来の方法に比べ、電池寿命をより長く持続させることができる。
本実施例では、電池種別判定部6の判定結果が専用電池であった場合において、電池の電圧が所定値以下となった際に、第一の制御に代わり第二の制御または第三の制御を行う実施例である。CPU5Bは、電池種別判定結果に基づいて、以下に示す制御を行う。
図39に本実施例におけるCPU5Bの基本動作フローを示す。
ステップS3101〜ステップS3106は、電源をオフからオンにした際に、鏡胴ユニット1が収納状態から撮影待機状態となる起動時の基本動作フローを示す。
ステップS3101では、電源のオンオフが判定される。電源がオフからオンになった場合は、フローはステップS3102へ移行する。一方電源がオフの場合は、フローはステップS3101へ戻る。
ステップS3102では、電池種別判定部6により、電池の種別の判定が行われる。電池が専用電池である場合は、フローはステップS3103へ移行する。一方、電池が汎用電池である場合は、フローはステップS3105へ移行する。
ステップS3103では、電池種別判定部6が備えた電圧検出部(図示省略)により、電池の電圧の判定が行われる。電池の電圧が所定値を越える場合は、フローはステップS3104へ移行する。一方、電池の電圧が所定値以下である場合は、フローはステップS3105へ移行する。
ステップS3104では、1−2群用モータ4Aの駆動制御と、3群用モータ4B、第一絞り用モータ4C、第二絞り用モータ4D、シャッタ用モータ4Eのうち少なくとも一つのモータの駆動制御を同時に行う期間を備え、起動時間を短縮する第一の制御が行われる。この後にフローはステップS3106へ移行する。
ステップS3105では、1−2群用モータ4A、3群用モータ4B、第一絞り用モータ4C、第二絞り用モータ4D、シャッタ用モータ4Eの駆動制御を所定の順番で順次行い、一度に多くの電流消費を回避する第二の制御が行われる。あるいは、1−2群1Aの駆動制御と、3群1B、絞り2、シャッタ3の駆動制御を同時に行う期間を備え、同時に駆動制御を行う際に1−2群用モータ4Aの駆動電圧を下げて一度に多くの電流消費を回避する第三の制御が行われる。この後にフローはステップS3106へ移行する。
ステップS3106で起動時の基本動作は終了する。
ステップS3111〜ステップS3116は、電源をオンからオフにした際に、鏡胴ユニット1が撮影待機状態から収納状態となる終了時の基本動作フローを示す。
ステップS3111では、電源のオンオフが判定される。電源がオンからオフになった場合は、フローはステップS3112へ移行する。一方電源がオンの場合は、フローはステップS3111へ戻る。
ステップS3112では、電池種別判定部6により、電池の種別の判定が行われる。電池が専用電池である場合は、フローはステップS3113へ移行する。一方電池が汎用電池である場合は、フローはステップS3115へ移行する。
ステップS3113では、電池種別判定部6が備えた電圧検出部により、電池の電圧の判定が行われる。電池の電圧が所定値を越える場合は、フローはステップS3114へ移行する。一方、電池の電圧が所定値以下である場合は、フローはステップS3115へ移行する。
ステップS3114では、1−2群用モータ4Aの駆動制御と、3群用モータ4B、第一絞り用モータ4C、第二絞り用モータ4D、シャッタ用モータ4Eのうち少なくとも一つのモータの駆動制御を同時に行い、収納時間を短縮する第一の制御が行われる。この後にフローはステップS3116へ移行する。
ステップS3115では、1−2群用モータ4A、3群用モータ4B、第一絞り用モータ4C、第二絞り用モータ4D、シャッタ用モータ4Eの駆動制御を所定の順番で順次行い、一度に多くの電流消費を回避する第二の制御が行われる。あるいは、1−2群1Aの駆動制御と、3群1B、絞り2、シャッタ3の駆動制御を同時に行う期間を備え、同時に駆動制御を行う際に1−2群用モータ4Aの駆動電圧を下げて一度に多くの電流消費を回避する第三の制御が行われる。この後にフローはステップS3116へ移行する。
ステップS3116で終了時の基本動作は終了する。
第一の制御、第二の制御、第三の制御の内容は第1の実施例〜第5の実施例と同等のため、説明は省略する。
以上の動作により、電池種別判定部6の判定結果が専用電池である場合において、電池の電圧が所定値以下となった際に、第一の制御に代わり第二の制御または第三の制御を行う。これにより、専用電池において電流容量が低下した場合に消費電流を抑制する制御を行い、電池寿命の早期低下を抑制することができる。
本実施例では、制御装置本体5に制御切替えスイッチ5C(図40参照)を設け、制御切り替えスイッチ5Cおよび電池種別判定部6の判定結果に基づいて第一の制御、第二の制御、第三の制御が選択される実施例である。CPU5Bは、以下に示す制御を行う。
図41に本実施例におけるCPU5Bの基本動作フローを示す。
ステップS3201〜ステップS3206は、電源をオフからオンにした際に、鏡胴ユニット1が収納状態から撮影待機状態となる起動時の基本動作フローを示す。
ステップS3201では、電源のオンオフが判定される。電源がオフからオンになった場合は、フローはステップS3202へ移行する。一方電源がオフの場合は、フローはステップS3201へ戻る。
ステップS3202では、電池種別判定部6により、電池の種別の判定が行われる。電池が専用電池である場合は、フローはステップS3203へ移行する。一方電池が汎用電池である場合は、フローはステップS3205へ移行する。
ステップS3203では、制御切替えスイッチ5Cの状態の判定が行われる。制御切替えスイッチ5Cがオフである場合は、フローはステップS3204へ移行する。一方、制御切替えスイッチ5Cがオンである場合は、フローはステップS3205へ移行する。
ステップS3204では、1−2群用モータ4Aの駆動制御と、3群用モータ4B、第一絞り用モータ4C、第二絞り用モータ4D、シャッタ用モータ4Eのうち少なくとも一つのモータの駆動制御を同時に行い、起動時間を短縮する第一の制御が行われる。この後にフローはステップS3206へ移行する。
ステップS3205では、第一の制御に代わり、1−2群用モータ4A、3群用モータ4B、第一絞り用モータ4C、第二絞り用モータ4D、シャッタ用モータ4Eの駆動制御を所定の順番で順次行い、一度に多くの電流消費を回避する第二の制御が行われる。あるいは、1−2群1Aの駆動制御と、3群1B、絞り2、シャッタ3の駆動制御を同時に行う期間を備え、同時に駆動制御を行う際に1−2群用モータ4Aの駆動電圧を下げて一度に多くの電流消費を回避する第三の制御が行われる。この後にフローはステップS3206へ移行する。
ステップS3206で起動時の基本動作は終了する。
ステップS3211〜ステップS3216は、電源をオンからオフにした際に、鏡胴ユニット1が撮影待機状態から収納状態となる終了時の基本動作フローを示す。
ステップS3211では、電源のオンオフが判定される。電源がオンからオフになった場合は、フローはステップS3212へ移行する。一方電源がオンの場合は、フローはステップS3211へ戻る。
ステップS3212では、電池種別判定部6により、電池の種別の判定が行われる。電池が専用電池である場合は、フローはステップS3213へ移行する。一方電池が汎用電池である場合は、フローはステップS3215へ移行する。
ステップS3213では、制御切替えスイッチ5Cの状態の判定が行われる。制御切替えスイッチ5Cがオフである場合は、フローはステップS3214へ移行する。一方、制御切替えスイッチ5Cがオンである場合は、フローはステップS3215へ移行する。
ステップS3214では、1−2群用モータ4Aの駆動制御と、3群用モータ4B、第一絞り用モータ4C、第二絞り用モータ4D、シャッタ用モータ4Eのうち少なくとも一つの駆動制御を同時に行い、収納時間を短縮する第一の制御が行われる。この後にフローはステップS3216へ移行する。
ステップS3215では、第一の制御に代わり、1−2群用モータ4A、3群用モータ4B、第一絞り用モータ4C、第二絞り用モータ4D、シャッタ用モータ4Eの駆動制御を所定の順番で順次行い、一度に多くの電流消費を回避する第二の制御が行われる。あるいは、1−2群1Aの駆動制御と、3群1B、絞り2、シャッタ3の駆動制御を同時に行う期間を備え、同時に駆動制御を行う際に1−2群用モータ4Aの駆動電圧を下げて一度に多くの電流消費を回避する第三の制御が行われる。この後にフローはステップS3216へ移行する。
ステップS3216で終了時の基本動作は終了する。
第一の制御、第二の制御、第三の制御の内容は第1の実施例〜第5の実施例と同等のため、説明は省略する。
以上の動作により、専用電池を用いる場合においても、第二の制御または第三の制御の選択が可能となる。これにより、専用電池においても選択的に消費電流を抑制する制御を行うことが可能となり、電池寿命をより長く持続させることが可能となる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、実施例は本発明の例示にしか過ぎず、本発明は実施例の構成にのみ限定されるものではない。したがって本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれることはもちろんである。
例えば、本実施例では1−2群と3群という2群のレンズを備えた鏡胴ユニット1を例に説明を行ったが、より多くのレンズ群を備えた場合においても本発明を適用することができる。
また各実施例において、絞り2A、絞り2B、シャッタ3の制御の順番を変えても良い。
また1−2群用モータ4Aの駆動電圧C1、C3、L1〜L4は、通常時の駆動電圧V12Nより小さい値であれば良い。
また1−2群用モータ4Aの駆動電圧C2、C4は、それぞれC1、C3より小さい値であれば良い。
本発明の実施例のブロック図である。
本発明の実施例のレンズ群の位置を示す概要図である。
本発明の実施例の基本動作を示すフローチャートである。
本発明の第1の実施例において、電池が専用電池である場合の1−2群1Aの起動制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第1の実施例において、電池が専用電池である場合のシャッタ3の起動制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第1の実施例において、電池が専用電池である場合の絞り2の起動制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第1の実施例において、電池が専用電池である場合の3群1Bの起動制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第1の実施例において、電池が専用電池である場合の起動制御のタイミングチャートである。
本発明の第1の実施例において、電池が汎用電池である場合の1−2群1Aの起動制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第1の実施例において、電池が汎用電池である場合のシャッタ3の起動制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第1の実施例において、電池が汎用電池である場合の絞り2の起動制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第1の実施例において、電池が汎用電池である場合の3群1Bの起動制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第1の実施例において、電池が汎用電池である場合の起動制御のタイミングチャートである。
本発明の第2の実施例において、電池が汎用電池である場合の1−2群1Aの起動制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第2の実施例において、電池が汎用電池である場合のシャッタ3の起動制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第2の実施例において、電池が汎用電池である場合の絞り2の起動制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第2の実施例において、電池が汎用電池である場合の3群1Bの起動制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第2の実施例において、電池が汎用電池である場合の起動制御のタイミングチャートである。
本発明の第3の実施例において、電池が専用電池である場合の1−2群1Aの収納制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第3の実施例において、電池が専用電池である場合のシャッタ3の収納制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第3の実施例において、電池が専用電池である場合の絞り2の収納制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第3の実施例において、電池が専用電池である場合の3群1Bの収納制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第3の実施例において、電池が専用電池である場合の収納制御のタイミングチャートである。
本発明の第3の実施例において、電池が汎用電池である場合の1−2群1Aの収納制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第3の実施例において、電池が汎用電池である場合のシャッタ3の収納制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第3の実施例において、電池が汎用電池である場合の絞り2の収納制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第3の実施例において、電池が汎用電池である場合の3群1Bの収納制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第3の実施例において、電池が汎用電池である場合の収納制御のタイミングチャートである。
本発明の第4の実施例において、電池が汎用電池である場合の1−2群1Aの収納制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第4の実施例において、電池が汎用電池である場合のシャッタ3の収納制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第4の実施例において、電池が汎用電池である場合の絞り2の収納制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第4の実施例において、電池が汎用電池である場合の3群1Bの収納制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第4の実施例において、電池が汎用電池である場合の収納制御のタイミングチャートである。
本発明の第5の実施例において、電池が汎用電池である場合の1−2群1Aの収納制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第5の実施例において、電池が汎用電池である場合のシャッタ3の収納制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第5の実施例において、電池が汎用電池である場合の絞り2の収納制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第5の実施例において、電池が汎用電池である場合の3群1Bの収納制御の動作を示すフローチャートである。
本発明の第5の実施例において、電池が汎用電池である場合の収納制御のタイミングチャートである。
本発明の第6の実施例の基本動作を示すフローチャートである。
本発明の第7の実施例のブロック図である。
本発明の第7の実施例の基本動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 鏡胴ユニット
1A 1−2群
1B 3群
1C 鏡胴本体
2 絞り
2A 第一絞り
2Aa 絞り板
2B 第二絞り
2Ba 絞り板
3 シャッタ
3A 遮蔽板
4A 1−2群用モータ
4B 3群用モータ
4C 第1絞り用モータ
4D 第2絞り用モータ
4E シャッタ用モータ
5 制御装置本体
5A モータドライバ
5B CPU
5C 制御切替えスイッチ
6 電池種別判定部
6A 電池収容部
6B 電津種別検出部
6C 電源スイッチ
7 1−2群移動量検出部
8 1−2群移動量検出部駆動部
9A 1−2群基準位置検出部
9B 3群基準位置検出部
10A 1−2群基準位置検出部駆動部
10B 3群基準位置検出部駆動部