JP2015052649A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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翼 新山
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Abstract

【課題】伸縮可能でありレンズシフト用アクチュエータを備えたレンズ鏡筒において短縮状態時における全長の短縮化を実現する。【解決手段】本発明は、ブレ補正用のレンズシフト用アクチュエータを備えたレンズ鏡筒であって、シフト用レンズ群及び前記レンズシフト用アクチュエータを保持するシフト用レンズ群保持枠を駆動する第1のレンズ駆動部と、前記シフト用レンズ群保持枠の像側に位置するレンズ群を駆動する第2のレンズ駆動部と、を備え、前記第2のレンズ駆動部は、光軸に沿う方向から見た場合に、前記シフト用レンズ群保持枠の内側であって、前記レンズシフト用アクチュエータと重ならない位置に配設されている。【選択図】図9

Description

本発明は、伸縮可能でありレンズシフト用アクチュエータを備えたレンズ鏡筒に関する。
カメラやビデオカメラ等の撮像装置の小型化を実現するために、例えば特開2012−78806号公報に開示されているような、非撮影状態において全長を短縮することが可能なレンズ鏡筒が用いられる場合がある。また、撮影光学系としてズームレンズを保持するレンズ鏡筒である場合、小型化と共に高い変倍比を実現することが求められる。
また、近年では、撮影光学系を構成する一部のレンズ群を光軸に直交する平面に平行に移動させることによって結像面上において像を移動させる、いわゆるレンズシフト方式によるブレ補正機能を有するレンズ鏡筒が実現されている。
特開2012−78806号公報
撮影光学系を小型化しつつ比較的高い変倍比実現するためには、例えば独立して移動可能なレンズ群を増やす方法が考えられるが、レンズ群を駆動するためのアクチュエータの数が増えるため、レンズ鏡筒全体の外形が大きくなってしまう。特に、いわゆるレンズシフト方式によるブレ補正機能を有するレンズ鏡筒の場合、レンズシフトのためのアクチュエータもレンズ鏡筒内に配設されるため、小型化がより困難となる。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、伸縮可能でありレンズシフト用アクチュエータを備えたレンズ鏡筒において短縮状態時における全長の短縮化を実現することを目的とする。
本発明の一態様のレンズ鏡筒は、複数のレンズ群からなり撮影光学系を保持し、非撮影時において全長を短縮することが可能なレンズ鏡筒であって、前記撮影光学系の像面に対して位置が固定された基台部と、前記撮影光学系に含まれるレンズ群であって、光軸に直交する平面に沿って移動されることによって像ブレの補正を行うシフト用レンズ群と、前記基台部の物体側に配設され、前記シフト用レンズ群を保持しながら前記基台部に対して光軸に沿って移動する円筒状のシフト用レンズ群保持枠と、前記シフト用レンズ群保持枠を光軸に沿って駆動する第1のレンズ駆動部と、前記シフト用レンズ群保持枠に固定され、前記シフト用レンズ群を、光軸に直交する平面に沿って移動させるレンズシフト用アクチュエータと、前記シフト用レンズ群保持枠に固定され、シャッター及び該シャッターを駆動するシャッター用アクチュエータと、絞り及び該絞りを駆動する絞り用アクチュエータを含むシャッター・絞りユニットと、前記基台部に固定され、前記シフト用レンズ群よりも像側に配設されたレンズ群の一部又は全部を、前記シフト用レンズ群とは独立して光軸に沿って駆動する第2のレンズ駆動部と、を備え、前記レンズシフト用アクチュエータ、前記シャッター用アクチュエータ及び前記絞り用アクチュエータは、前記シフト用レンズ群保持枠の内側において、前記シフト用レンズ群の側方に前記シフト用レンズ群を囲むように配設されており、前記第2のレンズ駆動部は、光軸に沿う方向から見た場合に、前記シフトレンズ用群保持枠の外径よりも内側、かつ前記シフト用レンズ群の外径よりも外側であって、前記レンズシフト用アクチュエータ、前記シャッター用アクチュエータ及び前記絞り用アクチュエータと重ならない位置に配設されており、当該レンズ鏡筒が短縮状態となり前記シフト用レンズ群保持枠が前記基台部に接近した場合において、物体側の端部が前記シフト用レンズ群の側方に位置するように、前記基台部から物体側に向かって突出していることを特徴とする。
本発明によれば、伸縮可能でありレンズシフト用アクチュエータを備えたレンズ鏡筒において短縮状態時における全長の短縮化を実現可能である。
レンズ鏡筒を備えた撮像装置の斜視図である。 レンズ鏡筒の斜視図である。 レンズ鏡筒の正面図である。 短縮状態であるレンズ鏡筒の光軸に沿った縦断面図である。 ワイド端状態であるレンズ鏡筒の光軸に沿った縦断面図である。 テレ端状態であるレンズ鏡筒の光軸に沿った縦断面図である。 レンズ鏡筒の分解斜視図である。 レンズ鏡筒の背面を示す斜視図である。 短縮状態であるレンズ鏡筒の光軸Oに直交する平面を断面とした断面図である(図4のIX-IX断面図)。 基台部を拡大した斜視図である。 カム枠の外周面を展開し、カムプロファイルを示す図である。 カム枠の内周面を展開し、カムプロファイルを示す図である。 カム枠の回転角θと、像面から第1〜第3レンズ群の面頂までの距離Lとの関係を示すグラフである。 第3レンズ群保持枠の斜視図である。 レンズシフト機構部の分解斜視図である。 第3レンズ群保持枠及び可動枠を前方から見た図である。 図16のXVII-XVII断面図である。 第2レンズ群保持枠の前面部を示す断面図である。
以下に、本発明の好ましい形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
本発明のレンズ鏡筒1は、例えばデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置に用いられるものであり、複数のレンズからなる撮影光学系を保持している。
図1に、本発明のレンズ鏡筒1を備えた撮像装置の一例であるデジタルカメラ100の外観を示す。なお、以下において、レンズ鏡筒1が保持する複数のレンズ等からなる撮影光学系の光軸Oに平行な軸をZ軸とし、Z軸に直交する平面上において互いに直交する2つの軸をX軸及びY軸とする。デジタルカメラ100をいわゆる正立状態に保持した場合に、Z軸及びX軸は、水平となる軸であり、Y軸は鉛直となる軸である。X軸、Y軸及びZ軸は、各図に適宜に図示する。また以下において、Z軸に沿う方向について、物体側(被写体側)を前方とし、像側(撮像素子側)を後方とする。
デジタルカメラ100は、カメラ本体101に、レンズ鏡筒1、撮像素子102、レリーズスイッチ103、ストロボユニット104、電源スイッチ105及びズーム操作スイッチ106を備えている。
ストロボユニット104は、未使用時にはカメラ本体101内に格納されており、使用時にデジタルカメラ100を正立状態に保持した場合における上方に向かって突出するように配設されている。ストロボユニット104は、正立状態であるデジタルカメラ100を前方から見た場合において、レンズ鏡筒1の右側に配設されている。
図2に模式的に示すように、本発明の一実施形態であるレンズ鏡筒1は、撮影光学系を保持する複数の枠部材が前方(被写体側)に繰り出されて撮影光学系による像面への結像が可能な撮影可能状態と、前記複数の枠部材が後方(デジタルカメラ100の本体側)に繰り込まれてZ軸方向の全長が撮影状体よりも短くなる短縮状態と、の2つの状態に変化可能である。
また、撮影光学系は焦点距離を変更可能なズームレンズであり、レンズ鏡筒1は、複数の枠部材を光軸Oに沿って移動させることにより、撮影光学系の焦点距離を変更することが可能である。図4は、レンズ鏡筒1が短縮状態である場合の断面図である。図5は、レンズ鏡筒1が撮影状態であり、かつ撮影光学系の焦点距離が最も短いワイド端である場合の断面図である。図6は、レンズ鏡筒1が撮影状態であり、かつ撮影光学系の焦点距離が最も長いテレ端である場合の断面図である。詳しくは後述するが、レンズ鏡筒1における短縮状態と撮影状態の切替動作及び焦点距離の変更動作は、主にズーム駆動ユニット31に含まれる電動モータであるズーム駆動モータ31aの動力によって行われる。
図7は、レンズ鏡筒1の分解斜視図である。また、図8はレンズ鏡筒1の背面を示す斜視図である。図9は、光軸Oに直交する平面を断面とした断面図である(図4のIX-IX断面図)。図10は、基台部2を拡大した斜視図である。
レンズ鏡筒1が保持する撮影光学系は、正の屈折力の第1レンズ群21、負の屈折力の第2レンズ群22、正の屈折力の第3レンズ群23、負の屈折力の第4レンズ群24及び正の屈折力の第5レンズ群25の5群構成である。また、第2レンズ群22と第3レンズ群23の間には、シャッター機構及び絞り機構を備えるシャッター・絞りユニット16が配設されている。本実施形態のシャッター・絞りユニット16は、光軸O上にNDフィルタを選択的に配置する機構を備えている。
レンズ鏡筒1は、第1レンズ群21、第2レンズ群22、第3レンズ群23、第4レンズ群24及び第5レンズ群25をそれぞれ保持する第1レンズ群保持枠11、第2レンズ群保持枠12、第3レンズ群保持枠13、第4レンズ群保持枠14及び第5レンズ群保持枠15を具備している。シャッター・絞りユニット16は、第3レンズ群保持枠13に配設されている。
詳しくは後述するが、レンズ鏡筒1は、シフト用レンズ群である第3レンズ群23を光軸Oに直交する平面に平行に移動させることによって結像面上において像を移動させる、いわゆるレンズシフト方式によるブレ補正機能を実現するレンズシフト機構部40を備えている。レンズシフト機構部40は、第3レンズ群保持枠13に配設されている。
また、レンズ鏡筒1は、撮像素子102を保持する基台部2と、基台部2に固定される固定枠3と、固定枠3に支持されてズーミング動作時や沈胴動作時に回転駆動されるとともに、光軸Oに沿う方向に進退駆動されるカム枠4と、回転規制状態でカム枠4とともに光軸Oに沿う方向に進退するフロートキー5と、回転規制状態でカム枠4とともに光軸Oに沿う方向に進退するガイド枠6と、カム枠4を回転駆動する第1のレンズ駆動部であるズーム駆動ユニット31と、第4レンズ群保持枠14を光軸Oに沿う方向に進退駆動する第4レンズ群駆動ユニット34と、第5レンズ群保持枠15を光軸Oに沿う方向に進退駆動する第2のレンズ駆動部である第5レンズ群駆動ユニット35と、を具備している。第1レンズ群保持枠11、第2レンズ群保持枠12及び第3レンズ群保持枠13は、回転規制状態であり、カム枠4の回転により光軸Oに沿う方向に進退する。
レンズ鏡筒1の各構成の詳細について以下に説明する。
基台部2は、略平板状の部材であり、撮像素子101を光軸O上に保持している。すなわち、基台部2は、撮影可能状態にある撮影光学系の像面に対して位置が固定されている。図10に拡大して示すように、基台部2の前面には、第4レンズ群保持枠14及び第5レンズ群保持枠15を、光軸Oに沿う方向に進退移動可能に案内する案内軸17及び18が立設されている。案内軸17及び18は、断面が円形である丸棒状の部材であり、中心軸が光軸Oと平行となるように、基台部2に固定されている。第4レンズ群保持枠14及び第5レンズ群保持枠15には、それぞれ案内軸17及び18に沿って摺動する軸受部が形成されている。
また、基台部2の前面には、第4レンズ群保持枠14及び第5レンズ群保持枠15の案内軸17及び18周りの回転を規制する回り止め軸19が立設されている。回り止め軸19は、断面が円形である丸棒状の部材であり、中心軸が光軸Oと平行となるように、基台部2に固定されている。第4レンズ群保持枠14及び第5レンズ群保持枠15には、回り止め軸19に沿って摺動する軸受部が形成されている。
また、基台部2には、第2のレンズ駆動部である第5レンズ群駆動ユニット35が配設されている。第5レンズ群駆動ユニット35は、回転する出力軸を有するステッピングモータ35a、ステッピングモータ35aの出力軸とともに回動する雄ネジであるスクリュー35b、スクリュー35bに螺合する雌ネジ部を有するナット35cを有して構成されている。
スクリュー35bは、基台部2の前面から前方に向かって突出しており、回転軸が光軸Oと平行となるように配設されている。ナット35cは、回転が規制されており、スクリュー35bの回転に伴い、光軸Oに沿う方向に進退移動する。第5レンズ群保持枠15は、コイルバネ35dによってナット35cに当接するように付勢されており、ナット35cの移動に伴い光軸Oに沿う方向に進退移動する。
第5レンズ群保持枠35を案内する案内軸18及び回り止め軸19と、第5レンズ群保持枠35を駆動する第5レンズ群駆動ユニット35は、光軸Oに沿う方向から見た場合において後述する第3レンズ群保持枠13の外径よりも内側となる位置に配設されている。
固定枠3は、カメラ本体101及び基台部2に固定される部材であり、レンズ鏡筒1を構成する複数の略円筒状の枠部材のうちで最外周に配設されている。略円筒形状の固定枠3の内周面には、カム溝3aと直線溝3b及び3cが彫設されている。カム溝3aは、光軸Oに対して傾斜する方向に形成された傾斜溝3a1と円周方向に形成された円周溝3a2とが連接してなる。カム溝3a内には、後述するカム枠4の外周面4aに設けられたカムフォロア4cが摺動可能に嵌入する。また、直線溝3b及び3cは、光軸Oと平行な直線状の溝である。直線溝3b内には、後述するフロートキー5の外周面に設けられた突起部が摺動可能に陥入する。直前溝3c内には、後述するガイド枠6の外周面に設けられた突起部6aが摺動可能に陥入する。
固定枠3の外周には、ズーム駆動ユニット31及び第4レンズ群駆動ユニット34が配設されている。図3に示すように、レンズ鏡筒1を前方から見た場合において、ズーム駆動ユニット31及び第4レンズ群駆動ユニット34は、光軸Oを挟んで対向する位置に配設されている。また、正立状態であるデジタルカメラ100を前方から見た場合において、ズーム駆動ユニット31は、光軸Oに対して右下となる位置に配設されており、第4レンズ群駆動ユニット34は、光軸Oに対して左上となる位置に配設されている。
デジタルカメラ100内において、レンズ鏡筒1の下部から右側に向かってズーム駆動ユニット31が突出するが、このズーム駆動ユニット31の上側の空間には、ストロボユニット104が配設される。
ズーム駆動ユニット31は、ズーム駆動モータ31a、ロングギヤ31b及び以下に説明する複数のギヤを含む。ロングギヤ31bは、光軸Oと平行な回転軸を有するピニオンギヤであり、図9に示すように、固定枠3の内周に露出している。ロングギヤ31bは、カム枠4の外周に設けられたギヤ部4gと噛合する。ズーム駆動モータ31aは、ロングギヤ31bを回転駆動する動力を生ずるサーボモータである。ズーム駆動モータ31aの動力は、図2に示す複数のギヤからなる伝達ギヤ機構を介してロングギヤ31bに伝達される。ズーム駆動モータ31a及び伝達ギヤ機構は、固定枠3の外周面から突出するように設けられたギヤボックス31h内に収められている。伝達ギヤ機構は、ウォームスクリュー31c、ウォームホイール31d、第1Zギヤ31e、第2Zギヤ31f及びアイドルギヤ31gによって構成されている。
ズーム駆動モータ31aは、ギヤボックス31hの後方側において、回転軸が光軸Oに直交する平面(XY平面)と略平行となるように配設されている。ズーム駆動モータ31aの回転軸には、ウォームスクリュー31cが固定されている。該ウォームスクリュー31cに噛合するウォームホイール31dは、回転軸が光軸Oと平行となるように配設されている。このように、いわゆるウォームドライブ機構によって、ズーム駆動モータ31aの出力の回転軸がおよそ90度折り曲げられる。
第1Zギヤ31e、第2Zギヤ31f及びアイドルギヤ31gは、ギヤボックス31h内においてズーム駆動モータ31aの前方側に、回転軸が光軸Oと平行となるように配設されている。第1Zギヤ31eは、ウォームホイール31dと噛合しており、アイドルギヤ31gは、ロングギヤ31bと噛合している。ウォームホイール31dの回転は、第1Zギヤ31e、第2Zギヤ31f及びアイドルギヤ31gを介してロングギヤ31bに伝達される。
本実施形態では、ズーム駆動ユニット31のギヤボックス内において、ズーム駆動モータ31aと、第1Zギヤ31e、第2Zギヤ31f及びアイドルギヤ31gと、を光軸O方向に重なるように配置した、いわゆる2階建て構造とすることによって、ギヤボックス31hの、Y方向の高さを抑制している。すなわち、本実施形態では、正立状態であるデジタルカメラ100を前方から見た場合において、ギヤボックス31hの上下方向の高さを低くすることができる。これにより、ギヤボックス31hの上方にストロボユニット104(図3に示す)を配設する空間を、上下方向に大きくとることができる。
第4レンズ群駆動ユニット34は、回転する出力軸を有するステッピングモータ34a、ステッピングモータ35aの出力軸とともに回動する雄ネジである図示しないスクリュー、スクリューに螺合する雌ネジ部を有する図示しないナットを有して構成されている。
第4レンズ群駆動ユニット34は、前述の第5レンズ群駆動ユニット35と同様に、ステッピングモータ34aによってスクリューを回転駆動し、ナットを光軸Oに沿う方向に進退駆動するように構成されている。第4レンズ群保持枠34は、当該ナットと共に光軸Oに沿う方向に進退移動する。
カム枠4は、略円筒状の部材であり、固定枠3の内周部に回動および進退自在な状態で嵌入している。
カム枠4の外周面4aの後方部には、固定枠3の複数のカム溝3aにそれぞれ摺動自在に嵌入する複数のカムフォロワ4cと、ズーム駆動ユニット31のロングギヤ31bに噛合するギヤ部4gとが形成されている。
前述のように、カム枠4のカムフォロワ4cは、固定枠3のカム溝3aに摺動自在に嵌入しており、ギヤ部4gは、ロングギヤ31bに噛合している。したがって、ズーム駆動ユニット31の動力により、カム枠4が回転する。カム枠4が回転すると、当該カム枠4のカムフォロワ4cが固定枠3のカム溝3aに沿って移動する。
レンズ鏡筒1が短縮状態である場合に、カム枠4が前方から見て反時計回りに回転すると、カムフォロア4cが傾斜溝3a1に陥入している範囲では、カム枠4は回転しながら前進する。また、カムフォロア4cが円周溝3a2に陥入している範囲では、カム枠4は、光軸Oに沿う方向には進退移動せずに、回転する。
ここで、カムフォロア4cは、レンズ鏡筒1が図4に示す短縮状態から、撮影可能状態である図5に示すワイド端の状態となる手前までの間において、傾斜溝3a1に陥入している。レンズ鏡筒1が撮影可能状態である場合、すなわちレンズ鏡筒1が図5に示すワイド端の状態と図6に示すテレ端の状態の間にある場合には、カムフォロア4cは、円周溝3a2に陥入している。すなわち、レンズ鏡筒1が撮影可能状態である場合には、カム枠4は、光軸Oに沿う方向には進退することなく、ズーム駆動ユニット31によって回転方向のみに駆動される。
また、カム枠4の外周面4a及び内周面4bには、図11及び図12に示すように、複数のカム溝が彫設されている。図11は、カム枠4の外周面4aの円筒面の部分を平面に展開した展開図であり、図12は、カム枠4の円筒面である内周面4bを平面に展開した展開図である。
カム枠4の外周面4aには、同一のカムプロファイルを有する3条の第1主カム溝4dと、同一のカムプロファイルを有する3条の第1副カム溝4eの、6条のカム溝が彫設されている。第1主カム溝4d及び第1副カム溝4eは、周方向に交互に設けられている。
カム枠4は、第1レンズ群保持枠11の内側に陥入する。第1主カム溝4d及び第1副カム溝4eには、第1レンズ群保持枠11の内周面に凸設された主カムフォロア11a及び副カムフォロア11bが摺動可能に陥入する。
また、カム枠4の内周面4bには、同一のカムプロファイルを有する3条の第2カム溝4fが彫設されている。第2カム溝4fには、第2レンズ群保持枠12の外周面に凸設されたカムフォロア12a及び第3レンズ群保持枠13の外周面に凸設されたカムフォロア13aが摺動可能に陥入する。
カム枠4に形成された複数のカム溝と、該カム溝に陥入するカムフォロアの詳細については、後述するものとする。
フロートキー5は、円筒形状に形成されており、カム枠4の内周部において相対的に回
転自在に嵌入している。図7は、フロートキー5がカム枠4内に陥入した状態を示している。
フロートキー5の後側端部の外周部には、固定枠3の直線溝3bに摺動可能に嵌入する突起部が設けられている。該突起部が固定枠3の直線溝3bに摺動可能に嵌入することにより、フロートキー5の固定枠3に対する光軸O周りの回転が規制される。
また、フロートキー5は、カム枠4に対して光軸O周りの相対的な回転が可能であり、かつカム枠4に対して光軸Oに沿う方向には相対的に進退移動しないように、カム枠4と係合している。
フロートキー5のカム枠4内に陥入している円筒部には、光軸Oに平行な方向を長手方向とした3条の直線スリット5b及び3条の直線スリット5cが形成されている。直線スリット5b及び5cは、フロートキー5の内外周を貫通している。直線スリット5b及び5cは、周方向に交互に配設されている。
フロートキー5の内側には、第2レンズ群保持枠12及び第3レンズ群保持枠13が陥入する。フロートキー5の内側において、第2レンズ群保持枠12は、第3レンズ群保持枠13の前方に位置する。
直線スリット5b内には、第2レンズ群保持枠12の外周面に凸設されたカムフォロア12aが摺動可能に貫通する。これにより、第2レンズ群保持枠12は、固定枠3に対する光軸O周りの回転が規制されるが、光軸Oに平行な方向には進退可能となる。また、直線スリット5c内には、第3レンズ群保持枠13の外周面に凸設されたカムフォロア13aが摺動可能に貫通する。これにより、第3レンズ群保持枠13は、固定枠3に対する光軸O周りの回転が規制されるが、光軸Oに平行な方向には進退可能となる。
前述のように、第2レンズ群保持枠12及び第3レンズ群保持枠13が有するカムフォロア12a及びカムフォロア13aは、カム枠4の内周面4bに形成されている第2カム溝4f内に摺動可能に陥入している。このため、カム枠4が光軸O周りに回転した場合、第2レンズ群保持枠12及び第3レンズ群保持枠13は、第2カム溝4fの形状に沿って、光軸Oに平行な方向に進退移動する。
ガイド枠6は、略円筒状の部材であり、第1レンズ群保持枠11の外側であって、かつ固定枠3の内側に配設される。ガイド枠6の後側端部の外周部には、固定枠3の直線溝3cに摺動可能に嵌入する突起部6aが設けられている。該突起部6aが固定枠3の直線溝3cに摺動可能に嵌入することにより、ガイド枠6の固定枠3に対する光軸O周りの回転が規制される。
また、ガイド枠6は、カム枠4に対して光軸O周りの相対的な回転が可能であり、かつカム枠4に対して光軸Oに沿う方向には相対的に進退移動しないように、カム枠4と係合している。
ガイド枠6の内周面には、光軸Oと平行な直線状の溝である直線溝6bが形成されている。直線溝6b内には、第1レンズ群保持枠11の外周面に設けられた突起部11cが摺動可能に陥入する。これにより、第1レンズ群保持枠11は、固定枠3に対する光軸O周りの回転が規制されるが、光軸Oに平行な方向には進退可能となる。
前述のように、第1レンズ群保持枠11が有する主カムフォロア11a及び副カムフォロア11bが、カム枠4の外周面4aに形成されている第1主カム溝4d及び第1副カム溝4e内に摺動可能に陥入している。このため、カム枠4が光軸O周りに回転した場合、第1レンズ群保持枠11は、第1主カム溝4d及び第1副カム溝4eの形状に沿って、光軸Oに平行な方向に進退移動する。
次に、カム枠4に形成された複数のカム溝の詳細について説明する。
図11に示すように、カム枠4の外周面4aには、3条の第1主カム溝4d及び3条の第1副カム溝4eが、周方向に交互に形成されている。第1主カム溝4d及び第1副カム溝4eは、同一のカムプロファイルであって、第1主カム溝4dよりも第2副カム溝4eの方が、前方に配設されている。本実施形態では、このように第1主カム溝4dと第2副カム溝4eとを前後方向にオフセットすることによって、同一のカムプロファイルを有する6条のカム溝を形成することが可能となっている。
第1主カム溝4d及び第1副カム溝4eには、第1レンズ群保持枠11の主カムフォロア11a及び副カムフォロア11bが摺動可能に陥入する。図11では、レンズ鏡筒1が短縮状態である場合の主カムフォロア11aの位置を符号11a(R)で示しており、レンズ鏡筒1がワイド端状態である場合の主カムフォロア11aの位置を符号11a(W)で示しており、レンズ鏡筒1がテレ端状態である場合の主カムフォロア11aの位置を符号11a(T)で示している。また、図11では、レンズ鏡筒1が短縮状態である場合の副カムフォロア11bの位置を符号11b(R)で示しており、レンズ鏡筒1がワイド端状態である場合の副カムフォロア11bの位置を符号11b(W)で示しており、レンズ鏡筒1がテレ端状態である場合の副カムフォロア11bの位置を符号11b(T)で示している。
ここで、第1副カム溝4eと副カムフォロア11bとの間の嵌め合いは、第1主カム溝4dと主カムフォロア11aとの間の嵌め合いよりも緩く設定されている。具体的には、第1主カム溝4dと主カムフォロア11aとは常に接触した状態が保たれるが、第1副カム溝4eと副カムフォロア11bとの間には隙間が存在する。
すなわち、カム枠4の回転に伴う第1レンズ群保持枠11の光軸Oに沿う方向への移動は、3対の第1主カム溝4dと主カムフォロア11aとの係合によって行われる。本実施形態では、落下等によって第1レンズ群保持枠11に外力が加えられる場合には、3対の第1主カム溝4dと主カムフォロア11aの係合に加えて、3対の第1副カム溝4eと副カムフォロア11bの係合部においても、この外力を受け止める構造であるため、第1レンズ群保持枠11の脱落が発生しにくい。
一方、図12に示すように、カム枠4の内周面4bには、3条の第2カム溝4fが形成されている。第2カム溝4fには、第2レンズ群保持枠12のカムフォロア12a及び第3レンズ群保持枠13のカムフォロア13aが摺動可能に陥入する。
図12では、レンズ鏡筒1が短縮状態である場合のカムフォロア12aの位置を符号12a(R)で示しており、レンズ鏡筒1がワイド端状態である場合のカムフォロア12aの位置を符号12a(W)で示しており、レンズ鏡筒1がテレ端状態である場合のカムフォロア12aの位置を符号12a(T)で示している。また、図12では、レンズ鏡筒1が短縮状態である場合のカムフォロア13aの位置を符号13a(R)で示しており、レンズ鏡筒1がワイド端状態である場合のカムフォロア13aの位置を符号13a(W)で示しており、レンズ鏡筒1がテレ端状態である場合のカムフォロア13aの位置を符号13a(T)で示している。
図13に、本実施形態のレンズ鏡筒1における、カム枠4の回転角θと、像面から第1〜第3レンズ群の面頂までの距離Lとの関係を示す。図13に示すグラフにおいて、横軸は、ワイド端状態からテレ端状態までのカム枠4の回転角θである。θWideは、レンズ鏡筒1がワイド端状態であるときのカム枠4の角度であり、θTeleは、レンズ鏡筒1がテレ端状態であるときのカム枠4の角度である。
また、図13に示すグラフにおいて、縦軸は、像面から各レンズ群の面頂までの距離Lである。実線で示す曲線G1は、像面から第1レンズ群21の面頂までの距離を示しており、破線で示す曲線G2は、像面から第2レンズ群22の面頂までの距離を示しており、一点鎖線で示す曲線G3は、像面から第3レンズ群23の面頂までの距離を示している。
図13に示すように、本実施形態のレンズ鏡筒1においては、ワイド端からテレ端への変倍動作に際し、第1レンズ群21は像側へ移動した後に物体側へ移動し、第2レンズ群22は像側へ移動し、第3レンズ群23は物体側へ移動する。明るさ絞りは、第3レンズ群23とともに移動する。
また、図示しないが、本実施形態のレンズ鏡筒1においては、ワイド端からテレ端への変倍動作に際し、第4レンズ群24は物体側へ移動し、第5レンズ群G5は像側へ移動する。
次に、第3レンズ群保持枠13の詳細な構成について説明する。前述のように、第3レンズ群保持枠13は、第3レンズ群23の他に、シャッター・絞りユニット16及びレンズシフト機構部40を保持している。図14は、第3レンズ群保持枠13の斜視図である。図15は、レンズシフト機構部40の分解斜視図である。図16は、第3レンズ群保持枠13及び可動枠41を前方から見た図である。図17は、図16のXVII-XVII断面図である。
レンズシフト機構部40は、第3レンズ群23を、光軸Oに直交する平面に沿って移動させるように構成されている。本実施形態の撮影光学系では、第3レンズ群23が光軸Oに直交する平面に沿って移動することによって、像面上における結像位置が移動する。
図15に示すように、レンズシフト機構部40は、第3レンズ群23が固定される可動枠41と、可動枠41を光軸Oに直交する平面に沿って移動させる動力を生ずるレンズシフト用アクチュエータ50と、を具備して構成されている。
可動枠41は、内部に第3レンズ群23が固定された略円筒形状の円筒部41aと、円筒部41aの外周面から径方向外側に向かって延出するフランジ部41bとを有している。可動枠41は、第3群レンズ保持枠13に対して光軸Oに直交する平面に沿って相対的に移動可能に配設されている。
具体的には、図15及び図16に示すように、可動枠41は、フランジ部41bの裏面と、第3群レンズ保持枠13の内側に突出した光軸Oに略直交する板状の支持部13bの前面との間に、3つのボール44を挟み込んでいる。3つボール44の近傍の3箇所には、フランジ部41bを支持部13bに向かって付勢するコイルバネ45が、フランジ部41bと支持部13bとに架設されている。可動枠41は、該ボール44の転動によって、第3群レンズ保持枠13に対して光軸Oに直交する平面に沿って相対的に移動可能である。
なお、第3レンズ群保持枠13内に設けられた支持部13bには、光軸Oが貫通する貫通孔13cが形成されている。また、支持部13bには、光軸Oに略平行な方向に貫通する貫通孔13d、13e及び13fが形成されている。
貫通孔13dは、光軸Oに沿う方向から見た場合に、第5レンズ群駆動ユニット35のステッピングモータ35a及びスクリュー35bと重なる位置に形成されている。レンズ鏡筒1が短縮状態である場合には、基台部2から前方に突出しているスクリュー35bが、この貫通孔13d内に貫通する。
また、貫通孔13e及び13fは、光軸Oに沿う方向から見た場合に、それぞれ案内軸18及び回り止め軸19と重なる位置に形成されている。レンズ鏡筒1が短縮状態である場合には、基台部2から前方に突出している案内軸18及び回り止め軸19が、貫通孔13e及び13f内に貫通する。
レンズシフト用アクチュエータ50は、永久磁石の磁界中においてコイルに電流を流すことによって駆動力を発生する、いわゆるボイスコイルモータの構成を有する。ボイスコイルモータの原理は公知のものであるため、説明は省略する。
レンズシフト用アクチュエータ50は、X軸に沿う方向の駆動力を発生するための永久磁石51x及びコイル52xと、Y軸に沿う方向の駆動力を発生するための永久磁石51y及びコイル52yとを含む。
永久磁石51x及び51yは、可動枠41のフランジ部41bに固定されている。また、コイル52x及びコイル52yは、シャッター・絞りユニット16の後方側に固定されている。
レンズシフト用アクチュエータ50を構成する永久磁石51x及び51yと、コイル52x及びコイル52yは、第3レンズ群保持枠13内において、第3レンズ群23の側方、すなわち第3レンズ群23の径方向外側に配設されている。言い換えれば、レンズシフト用アクチュエータ50を構成する永久磁石51x及び51yと、コイル52x及びコイル52yは、光軸Oに沿う方向について、第3レンズ群23と重なる位置に配設されている。
ここで、図9に示すように、レンズ鏡筒1を光軸Oに沿う方向から見た場合において、レンズシフト用アクチュエータ50は、基台部2に設けられた第5レンズ群駆動ユニット35、案内軸18及び回り止め軸19と重ならない位置に配設されている。
より具体的には、正立状態であるデジタルカメラ100を前方から見た場合において、レンズシフト用アクチュエータ50は、第3レンズ群23の左側及び下側の領域に配設されている。正立状態であるデジタルカメラ100を前方から見た場合において、永久磁石51x及びコイル52xは、第3レンズ群23の左方に配設されており、永久磁石51y及びコイル52yは、第3レンズ群23の下方に配設されている。
なお図示しないが、レンズシフト用アクチュエータ50には、磁力線の経路を制御するための磁性体からなるヨークや、第3レンズ群23に対する可動枠41の相対的な位置を検知するためのホール素子等が含まれる。
シャッター・絞りユニット16は、第3レンズ群保持枠13の前方に固定されるものであるが、シャッター・絞りユニット16からは、後方に向かって前述のコイル52x及びコイル52yが突出するように配設されている。
また、シャッター・絞りユニット16は、シャッターを駆動するシャッター用アクチュエータ16a、絞りを駆動する絞り用アクチュエータ16b及びNDフィルタを駆動するNDフィルタ用アクチュエータ16cを備えている。これらのシャッター用アクチュエータ16a、絞り用アクチュエータ16b及びNDフィルタ用アクチュエータ16cは、シャッター・絞りユニット16の後方に向かって突出しており、図9の断面図に示すように、第3レンズ群23の側方に位置している。言い換えれば、シャッター用アクチュエータ16a、絞り用アクチュエータ16b及びNDフィルタ用アクチュエータ16cの後端は、第3レンズ群23の前端よりも後方に位置しているのであり、光軸Oに沿う方向について、第3レンズ群23と重なる位置に配設されている。
ここで、図9に示すように、レンズ鏡筒1を光軸Oに沿う方向から見た場合において、シャッター用アクチュエータ16a、絞り用アクチュエータ16b及びNDフィルタ用アクチュエータ16cは、レンズシフト用アクチュエータ50、第5レンズ群駆動ユニット35、案内軸18及び回り止め軸19と重ならない位置に配設されている。
本実施形態のレンズ鏡筒1では、短縮状態となり第3レンズ群保持枠13が基台部2に最も近づいた場合において、基台部23から前方に突出する第5レンズ群駆動ユニット35、案内軸18及び回り止め軸19のそれぞれの前方側端部が、第3レンズ群23の側方に位置する。
前述のように、第3レンズ群保持枠13内において第3レンズ群23の側方に配設された部材であるレンズシフト用アクチュエータ50、シャッター用アクチュエータ16a、絞り用アクチュエータ16b及びNDフィルタ用アクチュエータ16cは、光軸Oに沿う方向から見た場合において、第5レンズ群駆動ユニット35、案内軸18及び回り止め軸19と重ならない位置に配設されていることから、これらが干渉することはない。
なお、レンズシフト用アクチュエータ50、シャッター用アクチュエータ16a、絞り用アクチュエータ16b及びNDフィルタ用アクチュエータ16cへの電力供給及び制御信号の入出力は、図14に示す、第2フレキシブルプリント回路基板61を介して行われる。第2フレキシブルプリント回路基板61は、図8に示すように、固定枠3の外周面にまで引き出されている。第2フレキシブルプリント回路基板61の固定枠3の外周面にまで引き出された部位は、固定枠3の外周面に沿うように配設されており、面状のコネクタ62を介して、撮像素子102が実装された第1フレキシブルプリント回路基板60と電気的に接続される。第1フレキシブルプリント回路基板60は、接続部60aにおいて、デジタルカメラ100の図示しない制御基板に接続される。
以上のように、本実施形態のレンズ鏡筒1は、レンズシフト式のブレ補正機構における可動レンズである第3レンズ群23の周囲に、レンズシフト用アクチュエータ50の他に、シャッター用アクチュエータ16a、絞り用アクチュエータ16b及びNDフィルタ用アクチュエータ16cを配置している。
また、本実施形態のレンズ鏡筒1では、光軸Oに沿う方向から見た場合において、第5レンズ群25を進退駆動するための案内軸18、回り止め軸19及び第5レンズ群駆動ユニット35を、第3レンズ群保持枠13の外径よりも内側であって、かつ第3レンズ群23の外径よりも外側に配設している。
この第5レンズ群25を進退駆動するための案内軸18、回り止め軸19及び第5レンズ群駆動ユニット35は、基台部2から前方に向かって突出するものであるが、これらは、レンズ鏡筒1が短縮状態である場合には、図9に示すように、第3レンズ群23の周囲に配設されたレンズシフト用アクチュエータ50、シャッター用アクチュエータ16a、絞り用アクチュエータ16b及びNDフィルタ用アクチュエータ16cと干渉することのない位置に配置される。
このような構成を有する本実施形態のレンズ鏡筒1は、第5群レンズ保持枠15を進退駆動するための案内軸18、回り止め軸19及び第5レンズ群駆動ユニット35を第3レンズ群保持枠13の外径よりも内側に配設することによって、全体の外径を小さくすることが可能でありながら、さらにレンズシフト用アクチュエータ50を有する第3レンズ群保持枠13を、短縮状態時に基台部2に近接させることによって、短縮状態時の全長を短くすることが可能である。
ところで、本実施形態の撮影光学系は、第1レンズ群21の外径が、第2レンズ群22の外径よりも比較的大きい。このため、レンズ鏡筒1が短縮状態にある場合には、図18に示すように第2レンズ群保持枠12の前面部12dの一部を、前方から第1レンズ群21を通して視認することができる。
そこで、本実施形態のレンズ鏡筒1では、この第2レンズ群保持枠12の前面部12dの、レンズ鏡筒1が短縮状態にある場合に第1レンズ群21を通して視認することができる領域内に、型式、製品名、ブランド名、製造者名及びレンズ仕様のうちの少なくとも一つを表す文字列を表記している。なお、文字列の表記は、例えば印刷によって行われる。
このように、レンズ鏡筒1の内側に配設された第2レンズ群保持枠12の前面部12dに文字列を表記すれば、摩耗などによってこの表記が薄れたり消えてしまうことを防ぐことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うレンズ鏡筒もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明に係るレンズ鏡筒は、いわゆるデジタルカメラに備えられる形態に限らず、携帯通信端末、ゲーム機、デジタルメディアプレーヤー等の撮像機能を備えた電子機器に備えられる形態であってもよいことは言うまでもない。
1 レンズ鏡筒、
2 基台部、
3 固定枠、
3a カム溝、
3a1 傾斜溝、
3a2 円周溝、
3b 直線溝、
3c 直線溝、
4 カム枠、
4a 外周面、
4b 内周面、
4c カムフォロア、
4d 第1主カム溝、
4e 第1副カム溝、
4f 第2カム溝、
4g ギヤ部、
5 フロートキー、
5b 直線スリット、
5c 直線スリット、
6 ガイド枠、
6a 突起部、
6b 直線溝、
11 第1レンズ群保持枠、
11a 主カムフォロア、
11b 副カムフォロア、
11c 突起部、
12 第2レンズ群保持枠、
12a カムフォロア、
12d 前面部、
13 第3レンズ群保持枠(シフト用レンズ群)、
13a カムフォロア、
13b 支持部、
13c 貫通孔、
13d 貫通孔、
13e 貫通孔、
13f 貫通孔、
14 第4レンズ群保持枠、
14a 軸受部、
14b 軸受部、
15 第5レンズ群保持枠、
15a 軸受部、
15b 軸受部、
16 シャッター・絞りユニット、
16a シャッター用アクチュエータ、
16b 絞り用アクチュエータ、
16c NDフィルタ用アクチュエータ、
17 案内軸、
18 案内軸、
19 回り止め軸、
21 第1レンズ群、
22 第2レンズ群、
23 第3レンズ群、
24 第4レンズ群、
25 第5レンズ群、
31 ズーム駆動ユニット(第1のレンズ駆動部)、
31a ズーム駆動モータ(電動モータ)、
31b ロングギヤ、
31c ウォームスクリュー、
31d ウォームホイール、
31e 第1Zギヤ、
31f 第2Zギヤ、
31g アイドルギヤ、
31h ギヤボックス、
34 第4レンズ群駆動ユニット、
35 第5レンズ群駆動ユニット(第2のレンズ駆動部)、
35a ステッピングモータ、
35b スクリュー、
35c ナット、
35d コイルバネ、
40 レンズシフト機構部、
41 可動枠、
41a 円筒部、
41b フランジ部、
44 ボール、
45 コイルバネ、
50 レンズシフト用アクチュエータ、
51x 永久磁石、
51y 永久磁石、
52x コイル、
52y コイル、
60 第1フレキシブルプリント回路基板、
60a 接続部、
61 第2フレキシブルプリント回路基板、
62 コネクタ、
100 デジタルカメラ、
101 本体、
102 撮像素子、
103 レリーズスイッチ、
104 ストロボユニット、
105 電源スイッチ、
106 ズーム操作スイッチ。

Claims (5)

  1. 複数のレンズ群からなり撮影光学系を保持し、非撮影時において全長を短縮することが可能なレンズ鏡筒であって、
    前記撮影光学系の像面に対して位置が固定された基台部と、
    前記撮影光学系に含まれるレンズ群であって、光軸に直交する平面に沿って移動されることによって像ブレの補正を行うシフト用レンズ群と、
    前記基台部の物体側に配設され、前記シフト用レンズ群を保持しながら前記基台部に対して光軸に沿って移動する円筒状のシフト用レンズ群保持枠と、
    前記シフト用レンズ群保持枠を光軸に沿って駆動する第1のレンズ駆動部と、
    前記シフト用レンズ群保持枠に固定され、前記シフト用レンズ群を、光軸に直交する平面に沿って移動させるレンズシフト用アクチュエータと、
    前記シフト用レンズ群保持枠に固定され、シャッター及び該シャッターを駆動するシャッター用アクチュエータと、絞り及び該絞りを駆動する絞り用アクチュエータを含むシャッター・絞りユニットと、
    前記基台部に固定され、前記シフト用レンズ群よりも像側に配設されたレンズ群の一部又は全部を、前記シフト用レンズ群とは独立して光軸に沿って駆動する第2のレンズ駆動部と、
    を備え、
    前記レンズシフト用アクチュエータ、前記シャッター用アクチュエータ及び前記絞り用アクチュエータは、前記シフト用レンズ群保持枠の内側において、前記シフト用レンズ群の側方に前記シフト用レンズ群を囲むように配設されており、
    前記第2のレンズ駆動部は、光軸に沿う方向から見た場合に、前記シフトレンズ用群保持枠の外径よりも内側、かつ前記シフト用レンズ群の外径よりも外側であって、前記レンズシフト用アクチュエータ、前記シャッター用アクチュエータ及び前記絞り用アクチュエータと重ならない位置に配設されており、当該レンズ鏡筒が短縮状態となり前記シフト用レンズ群保持枠が前記基台部に接近した場合において、物体側の端部が前記シフト用レンズ群の側方に位置するように、前記基台部から物体側に向かって突出している
    ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記撮影光学系は、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、負の屈折力の第4レンズ群及び正の屈折力の第5レンズ群の5群構成であり、
    前記シフト用レンズ群は、前記第3レンズ群であり、
    前記第2のレンズ駆動部は、前記第5レンズ群を駆動するものである
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第4レンズ群を保持する第4レンズ群保持枠及び前記第5レンズ群を保持する第5レンズ群保持枠は、光軸に平行に延在する同一の案内軸に沿って摺動するように配設されていることを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. NDフィルタ及び該NDフィルタを駆動するNDフィルタ用アクチュエータを備え、
    前記NDフィルタ用アクチュエータは、前記シフト用レンズ群保持枠の内側において、光軸に沿う方向から見た場合に、前記第2のレンズ駆動部と重ならない位置に配設されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記第1のレンズ駆動部は、光軸に沿う方向から見た場合に基台部の外縁から外側に突出したギヤボックスと該ギヤボックス内に収容された電動モータを備え、
    前記ギヤボックス内において、前記電動モータは、出力軸が光軸に直交する平面に沿うように配設され、かつ、光軸に沿う方向から見た場合に複数のギヤが前記電動モータの手前側に重なるように配設されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
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