JP4995534B2 - 冷媒圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒圧縮機に係り、特に空調用、冷凍用及び給湯機用に用いられる冷媒圧縮機に好適なものである。
従来の冷媒圧縮機として、特開2002−147354号公報(特許文献1)に示されたものがある。この冷媒圧縮機は、密閉容器内に、塩素を含まない冷媒を圧縮する圧縮機部と、この圧縮機部を駆動する回転軸と、この回転軸を軸支する軸受と、前記回転軸を回転運動させる電動機とを備えている。回転軸は、電動機のロータに固着された主軸部と、圧縮機部に係合されたクランク部とを有している。回転軸の軸受は、電動機の圧縮機部側の主軸部を軸支する主軸受と、クランク部を軸支するクランク軸受とを有している。主軸受及びクランク軸受として、カーボン軸受材や樹脂軸受材や裏金付き樹脂複合軸受材などが用いられることが開示されている。
特開2002−147354号公報
上述した特許文献1の冷媒圧縮機において、主軸受及びクランク軸受の全てにカーボン軸受を用いた場合には、カーボン軸受が高価であるという問題があった。
また、主軸受及びクランク軸受の全てに樹脂軸受材や裏金付き樹脂複合軸受材を用いた場合には、境界潤滑状態における耐摩耗性や耐焼付き性などの信頼性を確保することが難しいという問題があった。最近では、冷媒としてR410A、二酸化炭素、プロパンなどの冷媒が用いられ、圧縮機性能を向上させるために軸受の負荷が増大してきており、面圧が高い部分で潤滑油による潤滑膜が部分的に途切れ、軸受と回転軸とが局部的に直接接触する、所謂境界潤滑状態になり易くなっており、特に、冷媒圧縮機の運転開始(起動)時や過大な冷媒の混入によって境界潤滑状態となり易かった。
本発明の目的は、安価で信頼性を確保できる冷媒圧縮機及びこれを用いた空調機、冷凍機並びに給湯機を提供することにある。
前述の目的を達成するための本発明の第1の態様は、密閉容器内に、塩素を含まない冷媒を圧縮する圧縮機部と、前記圧縮機部を駆動する回転軸と、前記回転軸を軸支する軸受と、前記回転軸を回転運動させる電動機とを備え、前記回転軸は、前記電動機のロータに固着された主軸部と、前記圧縮機部に係合されたクランク部とを有し、前記回転軸を軸支する軸受は、前記主軸部を軸支する滑り軸受で構成された主軸受と、前記クランク部を軸支する滑り軸受で構成されたクランク軸受とを有している冷媒圧縮機において、前記主軸受は、面圧の高い高負荷部となるクランク側主軸受と、このクランク側主軸受に隣接し面圧の低い低負荷部となる電動機側主軸受とで構成され、前記クランク軸受及び前記クランク側主軸受は黒鉛を含む炭素質基材の気孔に青銅を含浸したカーボン軸受で構成され、前記電動機側主軸受は、前記クランク軸受及び前記クランク側主軸受より硬さ及び耐熱温度が低く、焼結された青銅の多孔質内に自己潤滑性を有するPTFE系樹脂を含浸させた表面層を有する金属板を、当該表面層が内側になるように巻き成形した巻きブッシュで構成され、冷媒雰囲気中における高負荷領域で前記クランク軸受及び前記クランク側主軸受の磨耗量が前記電動機側主軸受の磨耗量よりも少なく且つ冷媒雰囲気中における低負荷領域で前記電動機側主軸受の磨耗量が前記クランク軸受及び前記クランク側主軸受の磨耗量よりも小さくなる前記クランク軸受、前記クランク側主軸受及び前記電動機側主軸受を用いたものである。
係る本発明の第1の態様におけるより好ましい具体的構成例は次の通りである。
(1)前記圧縮機部は台板に渦巻状ラップを立設した固定スクロールと台板に渦巻状ラップを立設した旋回スクロールとをそれぞれのラップを噛み合わせて構成され、前記回転軸を軸支する軸受はさらに副軸受を有し、前記クランク軸受は前記旋回スクロールの反ラップ側に突出して設けられたボス部内に設置され、前記主軸受は前記電動機より圧縮機部側で前記回転軸を軸支し、前記副軸受は前記電動機より反圧縮機部側で前記回転軸を軸支し、前記回転軸は前記密閉容器内に貯留された潤滑油を差圧により前記クランク軸受及び前記主軸受に供給するように油通路を有していること
(2)前記クランク軸受及び前記クランク側主軸受は、黒鉛を20〜50重量%含む炭素質基材の気孔に青銅を含浸し、ショア硬さが65〜120、気孔率が0.05〜2体積%のカーボン軸受で構成したこと。
)前記冷媒はR410A、二酸化炭素、プロパンの何れか1つの冷媒であること。
また、本発明の第2の態様は、上記本発明の第1の態様及びその好ましい具体例の中の何れかの冷媒圧縮機を用いた空調機にある。
また、本発明の第3の態様は、上記本発明の第1の態様及びその好ましい具体例の中の何れかの冷媒圧縮機を用いた冷凍機にある。
また、本発明の第4の態様は、上記本発明の第1の態様及びその好ましい具体例の中の何れかの冷媒圧縮機を用いた給湯機にある。
本発明によれば、安価で信頼性を確保できる冷媒圧縮機及びこれを用いた空調機、冷凍機並びに給湯機を得ることができる。
以下、本発明の一実施形態の冷媒圧縮機について図を用いて説明する。
本実施形態の冷媒圧縮機10は、図1及び図2に示すように、密閉容器1内に、塩素を含まない冷媒を圧縮する圧縮機部2と、この圧縮機部2を駆動する回転軸7と、この回転軸7を軸支する軸受4c、6c1、6c2、6dと、軸受6c1、6c2を支持する上フレーム6Aと、軸受6dを支持する下フレーム6Bと、回転軸7を回転運動させる電動機9とを主要構成要素として備えている。塩素を含まない冷媒としては、R410A、二酸化炭素、プロパンの何れか1つの冷媒が用いられる。密閉容器1の底部には、潤滑油が貯留されている。
この冷媒圧縮機10は、圧縮機部2を上方に電動機9を下方に配置し、垂直に設けられた回転軸7を介して圧縮機部2と電動機9とを連設して構成された縦型スクロール圧縮機である。電動機9は、密閉容器1に固定されたステータ9aと、ステータ9aの内側に回転自在に配置されたロータ9bとからなっている。
圧縮機部2は、台板5aに渦巻状ラップ5bを直立した固定スクロール5と、台板4aに渦巻状ラップ4bを直立した旋回スクロール4とを、ラップ5b、4bを互いに噛み合わせて配置している。固定スクロール5と旋回スクロール4との間に圧縮室が形成される。固定スクロール5の外周部には吸入口5dが形成され、中央部には吐出口5eが形成されている。固定スクロール5は上フレーム6Aにボルトにより固定されている。旋回スクロール4は、固定スクロール5と上フレーム6Aとの間に配置され、固定スクロール5により支持されている。上フレーム6Aは密閉容器1に溶接などにより固定されている。固定スクロール5、旋回スクロール4及び上フレーム6は、鋳鉄又はSiを5〜15重量%含むAl基合金によって構成されている。
自転防止機構としてのオルダム継ぎ手8は、旋回スクロール4が固定スクロール5に対して自転することなく旋回運動をするための継ぎ手で、旋回スクロール4の台板4aの背面キー溝4dと上フレーム6Aの台座キー溝との間に係合されている。
回転軸7は、電動機9のロータ9bに固着された主軸部7aと、圧縮機部2に係合されたクランク部7bとを有している。回転軸7にはバランスウエイト3が設けられている。主軸部7aは、ロータ9bを貫通して上下に延び、下端部に油導入管7cを装着している。クランク部7bは、主軸部7aの上側端部に一体に設けられ、旋回スクロール4の反ラップ側に突出して設けられたボス部4eに係合されている。
主軸部7aは、ロータ9bの上側が主軸受6cで軸支され、ロータ9bの下側が副軸受6dで軸支されている。主軸受6cは、クランク側主軸受6c1と、このクランク側主軸受6c1に隣接した電動機側主軸受6c2とで構成されている。
クランク側主軸受6c1は、黒鉛を含む炭素質基材の気孔に金属を含浸したカーボン軸受で構成されている。このクランク側主軸受6c1は、具体的には、黒鉛を20〜50重量%含む炭素質基材の気孔に、1B族、Feを除くVIII族、及びSnから選ばれる1種又はこれらの金属を主にしてV及びTiの少なくとも一方を0.2重量%以下含む合金を含浸し、ショア硬さが65〜120、気孔率が0.05〜2体積%であるカーボン軸受で構成されている。
電動機側主軸受6c2は、板材を巻いて形成した巻きブッシュで構成されている。電動機側主軸受6c2は、具体的には、自己潤滑性を有するPTFE系樹脂の表面層を備えた金属板を、当該表面層が内側になるように巻き成形したものである。本実施形態では、金属板上に焼結された青銅の多孔質内に自己潤滑性を有するPTFE系樹脂を含浸させたものである。
クランク部7は、ボス部4e内に設置されたクランク軸受を構成する旋回軸受4cにより軸支されている。この旋回軸受4cは、黒鉛を含む炭素質基材の気孔に金属を含浸したカーボン軸受で構成されている。この旋回軸受4cは、具体的には、黒鉛を20〜50重量%含む炭素質基材の気孔に、1B族、Feを除くVIII族及びSnから選ばれる1種又はこれらの金属を主にしてV及びTiの少なくとも一方を0.2重量%以下含む合金を含浸し、ショア硬さが65〜120、気孔率が0.05〜2体積%であるカーボン軸受で構成されている。
軸受4c、6c1、6c2は、何れも5mm以上の長さを有する滑り軸受で構成されている。これによって、旋回軸受4c及びクランク側主軸受6c1に負荷される高負荷の面圧を許容でき、信頼性の高い冷媒圧縮機とすることができる。
回転軸7は、密閉容器1内の底部に貯留された潤滑油を、差圧により、副軸受6d、主軸受6c、旋回軸受4c及び圧縮機部2などに供給するように、回転軸7の中心部に上下に貫通して油通路7dを形成している。この油通路7dは油導入管7cに連通されている。
係る構成の冷媒圧縮機において、電動機9により回転軸7が回転されて冷媒圧縮機10が起動されると、クランク部7bの偏心回転により、旋回スクロール4は、自転することなく、固定スクロール5に対し旋回運動を行う。これによって、外部の冷凍サイクルの冷媒ガスは、吸入管11を通して吸入口5dより圧縮機部2に吸込まれ、圧縮機部2の圧縮室で圧縮されて吐出口5eより密閉容器1内に吐出される。吐出された冷媒ガスは吐出管12から外部の冷凍サイクルに吐出される。
そして、密閉容器1内が高圧の冷媒ガスで満たされると、密閉容器1の底部の潤滑油は、差圧により、油導入管7c及び油通路7dを通して、副軸受6d、主軸受6c、旋回軸受4c及び圧縮機部2などに供給され、これらの摺動部を潤滑する。しかし、起動時や冷媒の吐出圧力が高い場合に、潤滑油の供給が不足して摩耗や焼付きなどの損傷が発生し易い。特に、軸受の面圧の高い高負荷部分で摩耗や焼付きなどの損傷が発生し易い。
そこで、本実施形態では、面圧の高い高負荷部となるクランク軸受4c及びクランク側主軸受6c1を、黒鉛を含む炭素質基材の気孔に金属を含浸したカーボン軸受で構成することにより、境界潤滑状態における耐摩耗性や耐焼付き性などの信頼性を確保すると共に、面圧の低い低負荷部となる電動機側主軸受6c2を、板材を巻いて形成した巻きブッシュで構成することにより、安価なものとしている。
次に、本実施形態で用いられる旋回軸受4c及びクランク側主軸受6c1の製造方法を説明する。
まず、真空炉中で金属や合金の素材を入れたるつぼをこれらの金属や合金の溶融温度に対して100℃高い温度に加熱し、これらの金属や合金を溶湯状態にする。次いで、これらの金属や合金の溶湯中に、所定の長さの円柱体または長方体で構成された黒鉛を含む炭素質基材を浸し、窒素ガスによって加圧することにより、炭素質基材の気孔にこれらの金属や合金を含浸させる。その後、るつぼから炭素質基材を取出し、この炭素質基材を切削加工して円筒形状に形成することにより、旋回軸受4c及びクランク側主軸受6c1とする。
なお、炭素質基材は、ニアネットシェイプにより円柱形状に成形した後、所定の長さに切断して形成するようにしてもよい。さらに、炭素質基材は、ニアネットシェイプの一個押し成形法により、円筒体又は円柱体に成形するようにしてもよい。
次に、本実施形態で用いられる旋回軸受4c及びクランク側主軸受6c1を構成する軸受材である実施例5及び参考例1〜4、6、7の各種軸受性能を、比較例1〜6と比較しながら説明する。
表1に、比較例1〜4及び実施例5及び参考例1〜4、6〜7における、含浸金属(又は含浸合金)の種類とショア硬度を示す。
Figure 0004995534

ここで、参考例1、6におけるSnは、重量で、99%である。参考例7におけるCuは、重量で、99.9%である。参考例2〜4及び実施例5における青銅(BC3)は、重量で、Sn10%、亜鉛2%及びPb0.2%を含み、残部がCuである。なお、参考例3、4におけるV及びTi量は、合金に対して各々0.1%である。
また、含浸金属の無い比較例1〜4の軸受材の気孔率は、後述する図7に示すように6〜11%を有し、気孔率が多い程硬さが低くなる。炭素質基材の含浸前の気孔率は、体積率で、参考例1〜4が11%、実施例5及び参考例6〜7が6%である。その含浸後の気孔率は、体積率で、参考例1が1.1%、参考例2が1.2%、参考例3が0.6%、参考例4が0.7%、実施例5が1.3%、参考例6が1.5%、参考例7が0.7%である。炭素質基材の黒鉛量は、重量で、実施例5及び参考例1〜4、6〜7が35%である。含浸金属の無い比較例1〜4の軸受材の硬さは、気孔率、黒鉛、ピッチ、タール等の量によって異なるものである。
図3は、比較例1〜4及び実施例5並びに参考例1〜4、6〜7における、ショア硬度と無潤滑状態での摩擦係数との関係を示す。図3では、無潤滑状態として、塩素分を含まない冷媒の一例としてR410Aの気体中で摩擦係数の評価を実施した。なお、図3から図7において、三角印は比較例の軸受材であり、丸印は実施例の軸受材である。これらの各印に付けられた数字は、比較例又は実施例及び参考例の表1に示す番号である。
軸受材の無潤滑における摩擦係数は、実施例、参考例及び比較例共に、ショア硬度が大きくなるほど小さくなる傾向があることが図3から判る。この傾向は炭化水素系の冷媒の気体中で摩擦評価した場合も同様であった。青銅(BC3)を用いたものは、ショア硬さが65以上、好ましくは80以上と高い方が摩擦係数が小さい傾向にある。
図4は、比較例1〜4及び実施例5並びに参考例1〜4、6〜7の軸受材における、ショア硬度と無潤滑中での摩耗量との関係を示す。摩耗試験は、高圧雰囲気摩耗試験機を用い、試験片として固定片(10mm×10mm×36mm)に炭素質基材、可動片にSCM415の構造用鋼の浸炭焼き入れ材とし、面圧9.8MPa、摺動速度1.2m/s、R410A冷媒雰囲気中で10時間行い、試験後の摩耗量を測定した。摩耗量は、軸受材のショア硬度が高いほど少なくなることが図4から判る。青銅(BC3)を用いたものは、ショア硬さが65以上、好ましくは80以上と高い方が摩耗量が少ないことが判る。
図5は、比較例1〜4及び実施例5並びに参考例1〜4、6〜7の軸受材における、ショア硬度と潤滑油中での摩擦係数との関係を示す。図5から明らかなように、金属を含浸していない比較例2〜4は、ショア硬度が65以上にもかかわらず、摩擦係数が0.1以上と高い。これは、比較例1〜4の軸受材における気孔率が図7に示すように高いため、潤滑油中での摺動において油が切れて油膜が薄くなり、混合潤滑となるからであり、好ましくない。青銅(BC3)を用いたものは、ショア硬度が65以上、好ましくは80以上の軸受材は摩擦係数が小さい。実施例5は含浸金属として青銅(BC3)を用いたものであり、潤滑油中の摩擦係数が低い。
図6は、比較例1〜4及び実施例5並びに参考例1〜4、6〜7の軸受材における、ショア硬度と潤滑油中での磨耗量との関係を示す。この図6では、R410A冷媒+合成油の混合潤滑中で、1.2m/sの摺動速度で面圧を98MPaまで0.15MPa/sの負荷速度で負荷した耐荷重試験の摩耗量を示すものである。青銅(BC3)を用いたものは、ショア硬度が65以上、好ましくは80以上の軸受材は摩耗量が少ない。実施例5は含浸金属として青銅(BC3)を用いたものであり、潤滑油中の摩耗量が最も少ない。従って、ショア硬度が高いものほど軸受材料として適していることが判った。
図7は、比較例1〜4及び実施例5並びに参考例1〜4、6〜7の軸受材における、残存気孔率と潤滑油中での過酷条件における摩耗試験での摩擦係数の関係を示す。潤滑油としては合成油を用い、該油はR410Aフロン冷媒に適合したものである。
この気孔率の測定は、FISONS社製[(株)アムコ]のポロシメータ2000型を用いて行った。この方法にて採取した細孔分布曲線から、「累積気孔容積」×「かさ密度」×100(%)により気孔率を算出した。気孔率が小さいほど油膜保持力が向上し潤滑油中での摩擦係数が小さいことが確認できる。また、青銅にVもしくはTiを添加した合金を含浸した参考例3や参考例4は、含浸時にVやTiの炭化物(VC、TiC)を作り、炭素質基材と濡れ性が良くなり、VもしくはTiを添加しない参考例1や実施例5に比べ気孔率が小さくなり、潤滑中での油膜保持力が向上し、摩擦係数が小さくなる。このV又はTiを添加した合金を含浸した炭素質基材の表面を走査型電子顕微鏡で観察した結果、炭素質基材と合金との界面にVやTiの炭化物(VC、TiC)が確認された。
図8は含浸金属の融点と最も苛酷な潤滑条件である無潤滑状態での摩擦係数との関係を示す。図中の数字は、金属を含浸する前の炭素質基材のショア硬度を示す。含浸する前の炭素質基材のショア硬度が異なっても、含浸金属の違いによる摩擦係数の傾向はほぼ同様であった。融点を900℃以上にしたCuやCu合金では低融点金属と同程度の摩擦係数となることが判った。
なお、融点の高い材料としてCuを用いたが、他の高融点金属でも含浸が可能であれば、炭素質基材と組合せることにより耐摩耗性と低摩擦を実現することができる。
本実施形態では、含浸のプロセスとして溶融金属中に炭素質基材を浸漬すると同時に加圧することで、金属を含浸する方法を採用している。このプロセスでは、本来できるだけ融点を低くすることが生産性の向上に有効である。従って、CuにSnを添加して若干融点を低くして軸受材を作製することが好ましい。含浸金属に合金を用いることで含浸金属の強度も向上するため、軸受全体の硬度向上にも効果がある。さらに、含浸金属に切削性を向上させる元素を添加することで軸受材の摩擦面表面の加工仕上げ状態が平滑かつ良好になり、より信頼性の高い軸受部を構成することが可能である。
図9は、黒鉛を含む炭素質基材を構成し、これに青銅(BC3)又はCuを含浸した軸受材について、各黒鉛含有率と無潤滑摩擦係数との関係を示す。No.5は前述の実施例5であり、5−1〜5−4は追加データである。図9に示す様に摩擦係数は黒鉛含有率が20〜50重量%、特に20〜40重量%で極小値を示す。
図10は、実施例8のPTFE系の巻きブッシュと実施例5のカーボン軸受のR410A冷媒雰囲気中における摩耗試験結果を示す。巻きブッシュの試験面は、青銅露出率を36%に調整してある。雰囲気圧力0.5MPa、摺動速度1.2m/sで試験時間を目標2時間とし、試験後の摩耗量を測定した。摩耗量は低負荷領域の10MPaでは、実施例8の巻きブッシュの方が少ないが、面圧20MPaにおいては実施例5のカーボン軸受の方が少なく、高硬度の実施例5のカーボン軸受の方が硬さが低く耐熱温度が低い巻きブッシュより苛酷環境における高負荷領域での耐摩耗性に優れることが判った。
図11は、実施例8のPTFE系の巻きブッシュ及び実施例5のカーボン材における、R410A冷媒+合成油の混合潤滑中で、1.2m/sの摺動速度で面圧を98MPaまで0.15MPa/sの負荷速度で負荷した耐荷重試験の摩耗量を示す。油が存在する潤滑状態においても面圧を高負荷領域の98MPaまで負荷した場合の摩耗量は、高硬度の実施例5のカーボン軸受材の方が摩耗量が少なく耐摩耗性に優れていることが判る。
図12は、実施例8のPTFE系巻きブッシュ、参考例9のポリイミド系の巻きブッシュ、及び実施例5のカーボン軸受材における、面圧が9.8MPa、二酸化炭素冷媒雰囲気中での摩耗試験時の磨耗量を示す。PTFE系巻きブッシュの試験面は青銅露出率を36%に調整している。一方、ポリイミド系の巻きブッシュの試験面には青銅は露出していない。摩耗量は、実施例5のカーボン軸受材<実施例8のPTFE系の巻きブッシュ<参考例9のポリイミド系の巻きブッシュの順に少ない。以上のように、面圧が9.8MPaと高い場合には、実施例5のカーボン軸受材が耐摩耗性に優れることが判った。
図13は、実施例8のPTFE系巻きブッシュ、参考例9のポリイミド系巻きブッシュ、及び実施例5のカーボン軸受材における、面圧が9.8MPa、二酸化炭素冷媒雰囲気中での摩耗試験時の平均摩擦係数を示す。PTFE系巻きブッシュの試験面は青銅露出率を36%に調整している。一方、ポリイミド系の巻きブッシュの試験面には青銅は露出していない。平均摩擦係数は、摩耗量と同様に実施例5のカーボン<実施例8のPTFE系巻きブッシュ<参考例9のポリイミド系巻きブッシュの順に低い。以上のように、面圧が9.8MPaと高い場合には、実施例5のカーボン軸受材が低摩擦であることが判った。
次に、実施例5の長さ14mmのカーボン軸受を実機圧縮機の旋回軸受4cに用い、実施例5の長さ21.5mmのカーボン軸受をクランク側主軸受6c1に用い、実施例8のPTFE系の巻きブッシュを電動機側主軸受6c2に用いた冷媒圧縮機の試験結果について説明する。その試験は、R410A冷媒と合成油中で軸受の起動停止を模擬した苛酷な試験とした。その結果、旋回軸受4cの回転軸受側やクランク側主軸受6c1のクランク側端部においても異常摩耗は見られず、全ての軸受4c、6c1、6c2で健全であり、冷媒圧縮機の信頼性が確保できた。
この実機試験を二酸化炭素冷媒と合成油の雰囲気でも実施したところ、旋回軸受4cの回転軸受側やクランク側主軸受6c1のクランク側端部においても異常摩耗は見られず、全ての軸受4c、6c1、6c2で健全であり、冷媒圧縮機の信頼性が確保できた。
さらには、実施例5の長さ14mmのカーボン軸受を実機圧縮機の旋回軸受4cに用い、実施例5の長さ21.5mmのカーボン軸受をクランク側主軸受6c1に用い、参考例9のポリイミド系の巻きブッシュを電動機側主軸受6c2に用いて、試験を行った。その試験は、R410A冷媒と合成油中で軸受の起動停止を模擬した苛酷な試験とした。その結果、旋回軸受4cの回転軸受側やクランク側主軸受6c1のクランク側端部においても異常摩耗は見られず、全ての軸受4c、6c1、6c2で健全であり、冷媒圧縮機の信頼性が確保できた。
この実機試験を二酸化炭素冷媒と合成油の雰囲気でも実施したところ、旋回軸受4cの回転軸受側やクランク側主軸受6c1のクランク側端部においても異常摩耗は見られず、全ての軸受4c、6c1、6c2で健全であり、冷媒圧縮機の信頼性が確保できた。
上述した実施形態によれば、境界潤滑状態に於いても焼付きにくい炭素質基材の含有黒鉛量を摩擦係数が低減ならびに耐摩耗性を高くするように最適化し、該炭素質基材の気孔に潤滑油中で油膜を形成させやすくするために金属を含浸し、さらに鉛及びアンチモン以外の含浸金属の組成および組織、含浸量を摩擦係数が低減ならびに耐摩耗性が得られるように調整することで、摺動特性に優れた軸受が得られ、炭素質基材中の黒鉛が摩擦により薄く劈開することで摩擦係数を低減することができる。そして、高荷重において黒鉛の含有量が多いと、炭素質基材自体が軟質になり変形抵抗が増大して摩擦が増大し、同時に摩耗が増大するため、黒鉛の含有量は50重量%以下、より好ましくは35重量%以下が適当である。さらには、黒鉛含有量が20重量%未満では炭素質基材が硬くなり摩擦する相手の金属材を摩滅させるので、黒鉛の含有量を好ましくは20〜50%、より好ましくは20〜35%にすることで、低摩擦かつ耐摩耗性の高い軸受が得られ、信頼性の高い冷媒圧縮機を提供することができる。また、旋回軸受4c及びクランク側主軸受6c1は長さを5mm以上とすることで高負荷の面圧を許容でき信頼性の高い冷媒圧縮機を得ることができる。
また、本実施形態によれば、無潤滑や苛酷な摺動条件に曝される冷媒圧縮機において、無潤滑あるいは苛酷な摺動状態に於いても摩擦係数が小さく耐摩耗性も良好な炭素質基材と、潤滑油中で用いられる場合に黒鉛を含む炭素質基材に残存する気孔を通して潤滑油が排出され油膜の形成が困難になる事を防止するため、炭素質基材の気孔に、鉛及びアンチモンの各々が1重量%以下であり、IB族、Feを除くVIII族及びSnから選ばれる1種の金属又はこれらにV、Tiを0.2重量%以下添加した合金を溶融含浸した軸受材を用いて冷媒圧縮機の軸受を構成し、該軸受材の硬さをショア硬度で好ましくは65〜120、より好ましくは80以上、最も好ましくは100以上とすることで、無潤滑あるいは苛酷な摺動条件において摩擦係数を小さく保ち、かつ摩耗も最小限に押さえることで、高信頼性かつ長寿命な冷媒圧縮機を提供することができる。また、量産性を考慮した場合には、ショア硬度が90以上になると加工性が落ちるので、該軸受材の硬さをショア硬度で好ましくは60〜90、より好ましくは80〜90にすることで耐摩耗性を具備しかつ生産性をも兼ね備えた冷媒圧縮機を提供することができる。
なお、鉛及びアンチモンの含有量は好ましくは0.5%以下、ゼロが最も好ましいが、JIS規格材を用いることが生産上好ましい。
また、本実施形態よれば、冷媒圧縮機の定常運転状態において潤滑が潤沢に行われている場合にも軸受け材の気孔を少なく制御する、すなわち、軸受け材の黒鉛を含む炭素質基材の気孔率を0.05〜2体積%にすることで、潤滑油膜を安定に形成し摩耗を抑制することができるため、長寿命な冷媒圧縮機が得られる。
また、本実施形態よれば、旋回軸受4c及びクランク側主軸受6c1に用いる炭素質基材の気孔に含浸する合金にVもしくはTiを0.2重量%添加することで、炭素質基材との濡れ性が向上し、気孔率が小さくなり、潤滑油膜をさらに安定に形成することができ、摩耗を抑制でき、高信頼性の冷媒圧縮機が得られる。
また、本実施形態よれば、旋回軸受4c及びクランク側主軸受6c1における炭素質基材に含浸する金属及び合金の融点を900℃以上にすることで、苛酷な摺動状態が継続した場合に温度が上昇しても潤滑性と耐摩耗性を維持し冷媒圧縮機の信頼性を高めることができる。
IB族はCu、Au、VIII族はCo、Ni、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Ptからなるが、Cu、Au、Co、Niが好ましい。更に、合金は、重量で、銅80〜90%、錫5〜11%及び亜鉛3%以下を含み、鉛1.0%以下、好ましくは0.5%以下である合金が好ましい。これらの金属はCと化合物を形成しにくく、高い耐摩耗性と耐焼付き性を有し、含浸が容易なものである。
炭素質基材には気孔が存在するため、潤滑油がこの気孔に流入する。これにより油膜が消失するので、環境及び人体に対する影響が少ない銅を含浸する。銅のみでは含浸部が軟質であり、摩擦によって銅の部分が融着しやすいので合金化元素を添加して強化し融着さらには摩耗を防止した。融着がなくなることで境界潤滑状態に於いても摩擦係数を小さくすることができ、これを軸受けとして用いることで信頼性の高い冷媒圧縮機が得られる。
また、本実施形態よれば、旋回軸受4c及びクランク側主軸受6c1における炭素質基材に含浸する金属及び合金の融点を900℃以上にすることで、苛酷な摺動状態が継続した場合に温度が上昇しても、潤滑性と耐摩耗性を維持し、冷媒圧縮機の信頼性を高めることができる。
本発明は、耐焼付き性や耐摩耗性が要求される空調機用圧縮機、冷凍機用圧縮機及び給湯機用圧縮機に有効に適用され得る。
本発明の一実施形態の冷媒圧縮機の縦断面図である。 図1の冷媒圧縮機の要部拡大断面図である。 図1の冷媒圧縮機に用いる軸受材の実施例並びに参考例及び比較例におけるショア硬度と無潤滑での摩擦係数との関係を示す図である。 図1の冷媒圧縮機に用いる軸受材の実施例並びに参考例及び比較例におけるショア硬度と無潤滑での固定片摩耗量との関係を示す図である。 図1の冷媒圧縮機に用いる軸受材の実施例及並びに参考例び比較例におけるショア硬度と潤滑油中の摩擦係数との関係を示す図である。 図1の冷媒圧縮機に用いる軸受材の実施例並びに参考例及び比較例におけるショア硬度と潤滑油中の摩耗量との関係を示す図である。 図1の冷媒圧縮機に用いる軸受材の実施例並びに参考例及び比較例における気孔率と軸受材の潤滑油中での摩擦係数との関係を示す図である。 図1の冷媒圧縮機に用いる軸受材の実施例の融点と摩擦係数の関係を示す線図である。 図1の冷媒圧縮機に用いる軸受材の実施例の黒鉛含有率と無潤滑での摩擦係数との関係を示す図である。 図1の冷媒圧縮機に用いる軸受材の実施例の試験面圧と摩耗量との関係を示す図である。 図1の冷媒圧縮機に用いる軸受材の実施例の潤滑油中での耐荷重試験での摩耗量を示す図である。 図1の冷媒圧縮機に用いる軸受材の実施例及び参考例の無潤滑での摩耗量を示す図である。 図1の冷媒圧縮機に用いる軸受材の実施例及び参考例の無潤滑での摩耗量を示す図である。
符号の説明
1…密閉容器、2…圧縮機部、3…バランスウエイト、4…旋回スクロール、4a…台板、4b…渦巻状のラップ、4c…旋回軸受(クランク軸受)、4d…背面キー溝、5…固定スクロール、5a…台板、5b…渦巻状のラップ、5d…吸入口、5e…吐出口、6A…上フレーム、6B…下フレーム、6c…主軸受、6c1…クランク側主軸受(カーボン軸受)、6c2…電動機側主軸受(巻きブッシュ)、6d…副軸受、7…回転軸、7a…主軸部、7b…クランク部、7c…油導入管、7d…油通路、8…オルダム継ぎ手、9…電動機、9a…ステータ、9b…ロータ、10…冷媒圧縮機。

Claims (7)

  1. 密閉容器内に、塩素を含まない冷媒を圧縮する圧縮機部と、前記圧縮機部を駆動する回転軸と、前記回転軸を軸支する軸受と、前記回転軸を回転運動させる電動機とを備え、
    前記回転軸は、前記電動機のロータに固着された主軸部と、前記圧縮機部に係合されたクランク部とを有し、
    前記回転軸を軸支する軸受は、前記主軸部を軸支する滑り軸受で構成された主軸受と、前記クランク部を軸支する滑り軸受で構成されたクランク軸受とを有している冷媒圧縮機において、
    前記主軸受は、面圧の高い高負荷部となるクランク側主軸受と、このクランク側主軸受に隣接し面圧の低い低負荷部となる電動機側主軸受とで構成され、
    前記クランク軸受及び前記クランク側主軸受は黒鉛を含む炭素質基材の気孔に青銅を含浸したカーボン軸受で構成され、
    前記電動機側主軸受は、前記クランク軸受及び前記クランク側主軸受より硬さ及び耐熱温度が低く、焼結された青銅の多孔質内に自己潤滑性を有するPTFE系樹脂を含浸させた表面層を有する金属板を、当該表面層が内側になるように巻き成形した巻きブッシュで構成され、
    冷媒雰囲気中における高負荷領域で前記クランク軸受及び前記クランク側主軸受の磨耗量が前記電動機側主軸受の磨耗量よりも少なく且つ冷媒雰囲気中における低負荷領域で前記電動機側主軸受の磨耗量が前記クランク軸受及び前記クランク側主軸受の磨耗量よりも小さくなる前記クランク軸受、前記クランク側主軸受及び前記電動機側主軸受を用いた
    ことを特徴とする冷媒圧縮機。
  2. 請求項1において、前記圧縮機部は台板に渦巻状ラップを立設した固定スクロールと台板に渦巻状ラップを立設した旋回スクロールとをそれぞれのラップを噛み合わせて構成され、前記回転軸を軸支する軸受はさらに副軸受を有し、前記クランク軸受は前記旋回スクロールの反ラップ側に突出して設けられたボス部内に設置され、前記主軸受は前記電動機より圧縮機部側で前記回転軸を軸支し、前記副軸受は前記電動機より反圧縮機部側で前記回転軸を軸支し、前記回転軸は前記密閉容器内に貯留された潤滑油を差圧により前記クランク軸受及び前記主軸受に供給するように油通路を有していることを特徴とする冷媒圧縮機。
  3. 請求項において、前記クランク軸受及び前記クランク側主軸受は、黒鉛を20〜50重量%含む炭素質基材の気孔に青銅を含浸し、ショア硬さが65〜120、気孔率が0.05〜2体積%のカーボン軸受で構成したことを特徴とする冷媒圧縮機。
  4. 請求項において、前記冷媒はR410A、二酸化炭素、プロパンの何れか1つの冷媒であることを特徴とする冷媒圧縮機。
  5. 請求項1〜5の何れかに記載の冷媒圧縮機を用いたことを特徴とする空調機。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の冷媒圧縮機を用いたことを特徴とする冷凍機。
  7. 請求項1〜5の何れかに記載の冷媒圧縮機を用いたことを特徴とする給湯機。
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