JP4995145B2 - コーヒーエキスの製造方法 - Google Patents
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本発明で使用するコーヒー豆は、焙煎したコーヒー豆であれば、いかなる方法にて得られたものでも良い。例えば原料生豆としてはアラビカ種、リベリカ種、ロブスタ種等いずれでも良く、その種類、産地を問わずブラジル、コロンビア、インドネシア種等いずれの産地のコーヒー豆も使用することができる。また、コーヒー豆は、一種類の豆のみを単独で使用しても、またブレンドした二種類以上の豆を使用してもよい。これらの生豆をコーヒーロースターにより焙煎したものを原料とすることができる。焙煎の方法としてはコーヒーロースターなどを用い常法により行うことができる。例えば、コーヒー生豆を回転ドラムの内部に投入し、この回転ドラムを回転攪拌しながら、下方からガスバーナー等で加熱することで焙煎できる。かかるコーヒー豆の焙煎の程度は、通常飲用に供される程度の焙煎であればいかなる範囲内でも良いが、L値として16〜30に焙煎することを例示できる。L値とはコーヒーの焙煎の程度を表す指標で、コーヒー焙煎豆の粉砕物の明度を色差計で測定した値である。黒をL値0で、白をL値100で表す。従って、コーヒー豆の焙煎が深いほど数値は低い値となり、浅いほど高い値となる。参考までに、通常飲用に利用される焙煎豆のL値はほぼ次に示す程度である。イタリアンロースト:16〜19、フレンチロースト:19〜21、フルシティーロースト:21〜23、シティーロースト:23〜25、ハイロースト:25〜27、ミディアムロースト:27〜29。焙煎コーヒー豆は引き続き粉砕を行うが、粉砕方法についても特に制限はなく、いかなる粉砕方法、粉砕粒度も採用することができ、粉砕装置も、特に限定されるものではない。しかしながら、外気と接触せず、不活性気体中で適宜冷却でき短時間で粉砕できる装置を採用することにより香気の飛散が防止できるためより好ましい。
原料供給速度:300〜700L/hr
蒸気流量:5〜50Kg/hr
蒸発量:3〜35Kg/hr
カラム底部温度:40〜100℃
カラム上部温度:40〜100℃
真空度:大気圧〜−100kPa(大気圧基準)
カラムによる水蒸気蒸留法は、原料に水蒸気を通気し、水蒸気に伴われて留出してくる香気成分を水蒸気とともに凝縮させる方法であり、加圧水蒸気蒸留、常圧水蒸気蒸留、減圧水蒸気蒸留のいずれかの蒸留手段を採用することができる。具体的には、例えば、コーヒー原料を仕込んだ水蒸気蒸留釜の底部から水蒸気を吹き込み、上部の留出側に接続した冷却器で留出蒸気を冷却することにより、凝縮物として揮発性香気成分を含有する留出液を捕集することができる。必要に応じて、この香気捕集装置の先に冷媒を用いたコールドトラップを接続することにより、より低沸点の揮発性香気成分をも確実に捕集することができる。また、水蒸気蒸留の際に、窒素ガスなどの不活性ガス及び/又はビタミンCなどの抗酸化剤の存在下で蒸留することにより香気成分の加熱による劣化を効果的に防止することができるので好適である。また、水蒸気蒸留する際にコーヒー豆に対コーヒー豆50〜200重量%程度の水にてあらかじめ湿潤させてから水蒸気蒸留を行うことにより、香気の質の改善を図ることが可能である。また、留出液の採取量としては使用したコーヒー豆の重量を基準として10〜400重量%を採用することができる。
コーヒー豆原料にはガラクトマンナン、セルロースなどを主体とする多糖類が多量に含まれている。これらの多糖類を加水分解することにより、得られるエキスの濁りや沈殿を防止するとともに、エキスに甘味を付与することができる。本発明の目的は、コーヒー飲料とした場合に乳無添加で無糖または微糖であってもすっきりしたほのかな甘さを有するコーヒーエキスを提供することにあるため、コーヒーエキス中の可溶性固形分に対する単糖類の含量率をできるだけ高くすることが好ましい。したがって、酵素処理する際においてコーヒー豆が含まれていることが好ましく、水抽出する際、同時に酵素処理することが好ましい。
本発明では、前記ガラクトマンナン分解酵素とグルコアミラーゼの他に、グルコース、マンノースおよびガラクトースの収率の向上や、コーヒー抽出液の風味、濁り、沈殿、収量などに良い結果をもたらす酵素であればいかなる酵素でも使用することができる。これらの酵素としては例えば、糖質分解酵素としてセルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、アラバナーゼ、β-グルカナーゼ、キシラナーゼ、リグニナーゼ、セルロビアーゼ、α−アミラーゼ、β−アミラーゼなどを挙げることができる。また、必要に応じて、プロテアーゼ、リパーゼ、タンナーゼ、クロロゲン酸エステラーゼなどを例示することができる。
以下に実施例、比較例および参考例をあげて本発明を詳しく説明する。
焙煎、粉砕したコーヒー豆(コロンビア;L値22)40kgに水360kgを加えスラリー状態とし、気−液向流接触抽出法により下記条件にて回収フレーバー16kg(対コーヒー豆40%)を得た。
処理条件
原料供給速度:700L/hr
蒸気重量:55kg/hr
カラム下部温度:100℃
カラム上部温度:100℃
真空度:大気圧
得られた香気留出液は窒素封入後約4℃に冷却して、密封保存した。気−液向流接触抽出装置から排出されたスラリーを攪拌機付き釜に採取し、45℃に冷却後、セルロシンGM5(HBIエンザイム社製のガラクトマンナン分解酵素)800g(対コーヒー豆2%)およびスミチーム(新日本化学工業株式会社製のグルコアミラーゼ)800g(対コーヒー豆2%)を添加し、45℃にて30分間攪拌した後、同温度にて16時間静置した。静置後、再び攪拌しながら、バスケット型遠心分離機にて固液分離し、分離液309kgを得た。得られた、分離液を90℃1分間加熱殺菌後、25℃まで冷却し、分離板型遠心分離機により固形残渣と油分を除去し、水平濾板型濾過器を使用してケイソウ土を用いて濾過を行い清澄な濾液307kgを得た。得られた濾液を回転薄膜型減圧濃縮機にて濃縮しBx30°の濃縮コーヒーエキス49.7kgを得た。得られた清澄化濃縮コーヒーエキスと香気留出液を5:2(重量比)の割合で混合し、さらに水にてBx20°に調製し、Bx20°の濃縮コーヒーエキス(本発明品1)60kgを得た。
糖組成(HPLC法)
グルコース 1.15%
マンノース 3.53%
ガラクトース 0.08%
以上合計 4.76%
固形分(kett赤外線水分計)
16.7% ※)
(グルコース+マンノース+ガラクトース)/固形分×100=28.5(%)
※)Bx20°のコーヒー濃縮液のkett赤外線水分計による固形分は必ずしも20%となるとは限らない。屈折糖度(Bx)は水溶液の屈折率をショ糖水溶液の濃度に換算した数値であるが、ショ糖と屈折率の異なる物質の水溶液では濃度と異なる値となる。しかしながら、濃度の目安として一般的に使用されることが多い。
焙煎、粉砕したコーヒー豆(コロンビア;L値22)1kgを3リットルカラムに充填し、系内を窒素ガス置換後、大気圧下にてカラム下部より水蒸気を送り込み水蒸気蒸留を行い、カラム上部より得られ香気を含む水蒸気を冷却管にて凝縮させ、香気留出液400g(対コーヒー豆40%)を得た。得られた香気留出液は窒素封入後約4℃に冷却して、密封保存した。カラム内の残渣を攪拌釜に移した後、45℃に加温した水9kg仕込み30分間攪拌後、セルロシンGM5(HBIエンザイム社製のガラクトマンナン分解酵素)20g(対コーヒー豆2%)およびスミチーム(新日本化学工業株式会社製のグルコアミラーゼ)20g(対コーヒー豆2%)を添加し、45℃にて30分間攪拌した後、同温度にて16時間静置した。静置後、再び攪拌しながら、バスケット型遠心分離機にて固液分離し、分離液7.8kgを得た。得られた、分離液を90℃1分間加熱殺菌後、25℃まで冷却し、ケイソウ土を用いて濾過を行い清澄な濾液7.7kgを得た。得られた濾液をロータリーエバポレータにて濃縮しBx30°の濃縮コーヒーエキス1.24kgを得た。得られた清澄化濃縮コーヒーエキスと香気留出液を5:2(重量比)の割合で混合し、さらに水にてBx20°に調製し、Bx20°の濃縮コーヒーエキス(本発明品2)1.5kgを得た。
糖組成(HPLC法)
グルコース 1.03%
マンノース 3.24%
ガラクトース 0.07%
以上合計 4.34%
固形分(kett赤外線水分計)
16.7%
(グルコース+マンノース+ガラクトース)/固形分×100=26.0(%)
焙煎、粉砕したコーヒー豆(コロンビア;L値22)1kgを3リットルカラムに充填し、系内を窒素ガス置換後、大気圧下にてカラム下部より水蒸気を送り込み水蒸気蒸留を行い、カラム上部より得られる香気を含む水蒸気を冷却管にて凝縮させ、香気留出液400g(対コーヒー豆40%)を得た。得られた香気留出液は窒素封入後約4℃に冷却して、密封保存した。カラム内の残渣に上部から90℃熱水4kgを2kg/hrの速度で送り込み、カラム内の原料が熱水で浸った後、カラム下部より抽出液を冷却管にて冷却しながら抜き取り、抽出液3661g(Bx9.0°)を得た。抽出液を攪拌釜に移し、45℃加温後、セルロシンGM5(HBIエンザイム社製のガラクトマンナン分解酵素)20g(対コーヒー豆2%)およびスミチーム(新日本化学工業株式会社製のグルコアミラーゼ)20g(対コーヒー豆2%)を添加し、45℃にて30分間攪拌した後、同温度にて16時間静置した。静置後、90℃1分間加熱殺菌した後、25℃まで冷却し、ケイソウ土を用いて濾過を行い清澄な濾液3.58kgを得た。得られた濾液をロータリーエバポレータにて濃縮しBx30°の濃縮コーヒーエキス1.07kgを得た。得られた清澄化濃縮コーヒーエキスと香気留出液を5:2(重量比)の割合で混合し、さらに水にてBx20°に調製し、Bx20°の濃縮コーヒーエキス(本発明品3)1.5kgを得た。
糖組成(HPLC法)
グルコース 0.65%
マンノース 2.15%
ガラクトース 0.03%
以上合計 2.83%
固形分(kett赤外線水分計)
16.7%
(グルコース+マンノース+ガラクトース)/固形分×100=16.9(%)
焙煎、粉砕したコーヒー豆(コロンビア;L値22)1kgを3リットルカラムに充填し、カラム内に上部から90℃熱水4kgを2kg/hrの速度で送り込み、カラム内の原料が熱水で浸った後、カラム下部より抽出液を冷却管にて冷却しながら抜き取り、抽出液3661g(Bx9.0°)を得た。抽出液をロータリーエバポレータ(フラスコ容量10L)に移し、内温82℃、減圧度51kPaにて減圧蒸留し、香気留出液400g(対コーヒー豆40%)を得た。香気分離後の抽出液を攪拌釜に移し、45℃加温後、セルロシンGM5(HBIエンザイム社製のガラクトマンナン分解酵素)20g(対コーヒー豆2%)およびスミチーム(新日本化学工業株式会社製のグルコアミラーゼ)20g(対コーヒー豆2%)を添加し、45℃にて30分間攪拌した後、同温度にて16時間静置した。静置後、90℃1分間加熱殺菌した後、25℃まで冷却し、ケイソウ土を用いて濾過を行い清澄な濾液3.57kgを得た。得られた濾液をロータリーエバポレータにて濃縮しBx30°の濃縮コーヒーエキス1.06kgを得た。得られた清澄化濃縮コーヒーエキスと香気留出液を5:2(重量比)の割合で混合し、さらに水にてBx20°に調製し、Bx20°の濃縮コーヒーエキス(比較品1)1.5kgを得た。
糖組成(HPLC法)
グルコース 0.64%
マンノース 2.13%
ガラクトース 0.03%
以上合計 2.80%
固形分(kett赤外線水分計)
16.7%
(グルコース+マンノース+ガラクトース)/固形分×100=16.8(%)
焙煎、粉砕したコーヒー豆(コロンビア;L値22)40kgに水360kgを加えスラリー状態とし、気−液向流接触抽出法により下記条件にて回収フレーバー16kg(対コーヒー豆40%)を得た。
原料供給速度:700L/hr
蒸気重量:55kg/hr
カラム下部温度:100℃
カラム上部温度:100℃
真空度:大気圧
得られた香気留出液は窒素封入後約4℃に冷却して、密封保存した。気−液向流接触抽出装置から排出されたスラリーをバスケット型遠心分離機にて固液分離し、分離液296kgを得た。得られた、分離液を90℃1分間加熱殺菌後、25℃まで冷却し、分離板型遠心分離機により固形残渣と油分を除去し、水平濾板型濾過器を使用してケイソウ土を用いて濾過を行い清澄な濾液294kgを得た。得られた濾液を回転薄膜型減圧濃縮機にて濃縮しBx30°の濃縮コーヒーエキス24.6kgを得た。得られた清澄化濃縮コーヒーエキスと香気留出液を5:2(重量比)の割合で混合し、さらに水にてBx20°に調製し、Bx20°の濃縮コーヒーエキス(比較品2)36.9kgを得た。
糖組成(HPLC法)
グルコース 検出せず
マンノース 検出せず
ガラクトース 検出せず
固形分(kett赤外線水分計)
16.7%
(グルコース+マンノース+ガラクトース)/固形分×100=0(%)。
焙煎、粉砕したコーヒー豆(コロンビア;L値22)4kgに水36kgを加えスラリー状態とし、90℃、1時間攪拌抽出、その後45℃に冷却し、セルロシンGM5(HBIエンザイム社製のガラクトマンナン分解酵素)80g(対コーヒー豆2%)およびスミチーム(新日本化学工業株式会社製のグルコアミラーゼ)80g(対コーヒー豆2%)を添加し、45℃にて30分間攪拌した後、同温度にて16時間静置した。静置後、再び攪拌しながら、バスケット型遠心分離機にて固液分離し、分離液30.9kgを得た。得られた、分離液を90℃1分間加熱殺菌後、25℃まで冷却し、分離板型遠心分離機により固形残渣と油分を除去し、水平濾板型濾過器を使用してケイソウ土を用いて濾過を行い清澄な濾液30.7kgを得た(比較品3)。
糖組成(HPLC法)
グルコース 0.222%
マンノース 0.682%
ガラクトース 0.016%
以上合計 0.920%
固形分(kett赤外線水分計)
3.21%
(グルコース+マンノース+ガラクトース)/固形分×100=28.7(%)
実施例1において、酵素としてセルロシンGM5(HBIエンザイム社製のガラクトマンナン分解酵素)800gのみを使用する以外は、実施例1と全く同様に操作することにより、本発明品4(60kg)を得た。
糖組成(HPLC法)
グルコース 0.58%
マンノース 1.19%
ガラクトース 0.08%
以上合計 1.85%
固形分(kett赤外線水分計)
16.7%
(グルコース+マンノース+ガラクトース)/固形分×100=11.1(%)
。
実施例1において、酵素としてセルロシンGM5(HBIエンザイム社製のガラクトマンナン分解酵素)800g、スミチーム(新日本化学工業株式会社製のグルコアミラーゼ)20g(対コーヒー豆2%)に加え、さらにスミチームFP(新日本化学工業(株)社製のプロテアーゼ)400gを使用する以外は、実施例1と全く同様に操作することにより、本発明品5(60kg)を得た。
糖組成(HPLC法)
グルコース 1.65%
マンノース 2.82%
ガラクトース 0.26%
以上合計 4.73%
固形分(kett赤外線水分計)
16.7%
(グルコース+マンノース+ガラクトース)/固形分×100=28.3(%)
以上の実施例1〜5および比較例1〜3の実施内容および分析結果のまとめを表1に示す。
本発明品1〜5および比較品1〜3のそれぞれのエキスを使用して、乳・糖無添加の缶入りコーヒー飲料を調製した。すなわち、本発明品1〜5および比較品1〜3のそれぞれのエキスをBx1.0°となるように水にて希釈し、90℃に昇温後、190gずつ缶に充填し、レトルト殺菌を行い(121℃、20分間、F=39)缶入りコーヒー飲料を得た。それぞれのコーヒー飲料は、10名のパネラーにて10点を最高点として評点を付け官能評価を行った(評価基準;2:悪い、4:やや悪い、6:普通、8:良い、10:非常に良い)。その平均的な風味評価結果を表2に示す。
酵素反応時間と糖の生成量および風味の関係を調べるため、実施例1において酵素処理の時間を0.5時間、1時間、1.5時間、4時間に変える以外は実施例1と全く同じ操作を行い、参考品1(0.5時間反応)、参考品2(1時間反応)、本発明品6(1.5時間反応)、本発明品7(4時間反応)を得た。それぞれの分析値は以下の通りであった
参考品1の分析値
糖組成(HPLC法)
グルコース 0.26%
マンノース 0.48%
ガラクトース 0.01%
以上合計 0.75%
固形分(kett赤外線水分計)
16.7%
(グルコース+マンノース+ガラクトース)/固形分×100=4.5(%)
参考品2の分析値
糖組成(HPLC法)
グルコース 0.36%
マンノース 1.13%
ガラクトース 0.02%
以上合計 1.51%
固形分(kett赤外線水分計)
16.7%
(グルコース+マンノース+ガラクトース)/固形分×100=9.0(%)
本発明品6の分析値
糖組成(HPLC法)
グルコース 0.65%
マンノース 1.35%
ガラクトース 0.04%
以上合計 2.04%
固形分(kett赤外線水分計)
16.7%
(グルコース+マンノース+ガラクトース)/固形分×100=12.2(%)
本発明品7の分析値
糖組成(HPLC法)
グルコース 1.21%
マンノース 2.13%
ガラクトース 0.03%
以上合計 3.37%
固形分(kett赤外線水分計)
16.7%
(グルコース+マンノース+ガラクトース)/固形分×100=20.2(%)
比較品2、参考品1、参考品2、本発明品6、本発明品7、本発明品1それぞれのエキスを使用して、実施例5と同様に乳・糖無添加の缶入りコーヒー飲料を調製した。それぞれのコーヒー飲料は、10名のパネラーにて10点を最高点として評点を付け官能評価を行った(評価基準;2:悪い、4:やや悪い、6:普通、8:良い、10:非常に良い)。その平均的な風味評価結果を表3に示す。
Claims (4)
- 焙煎コーヒー豆を水抽出時および/または水抽出後にガラクトマンナン分解酵素とグルコアミラーゼの併用である酵素処理を施してコーヒーエキスを製造するに当たり、酵素処理前の段階である、焙煎コーヒー豆またはコーヒースラリーから水蒸気蒸留法により香気留出液を回収し、酵素処理後の抽出液に香気留出液を添加することを特徴とするコーヒーエキスの製造方法。
- コーヒーエキス中の可溶性固形分に対するグルコース、マンノースおよびガラクトースの合計量の含有率が10重量%〜80重量%であることを特徴とする請求項1に記載のコーヒーエキスの製造方法。
- 水蒸気蒸留法がコーヒースラリーを使用した気−液向流接触法であることを特徴とする請求項1または2に記載のコーヒーエキスの製造方法。
- 水蒸気蒸留法がカラムに充填した焙煎コーヒー豆に水蒸気を接触させ、接触後の水蒸気を凝縮させる方法であることを特徴とする請求項1または2に記載のコーヒーエキスの製造方法。
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