JP4993187B2 - コンタクトプローブ - Google Patents

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Description

本発明は、第1電極および第2電極の一対の電極を備えたコンタクトプローブに関するものである。
この種のコンタクトプローブとして、特開平5−232137号公報にバネ式コンタクトプローブ(以下、「コンタクトプローブ」ともいう)が開示されている。このコンタクトプローブは、測定対象導体(プロービング対象体)に対して別個独立して接触可能な一対の導体(電極)を備えて構成されている。具体的には、このコンタクトプローブは、その先端部が円錐状となるように加工された中心導体と、中心導体の挿通が可能に構成された中空の(筒状の)外部導体とを備え、外部導体内に配設された誘電体(誘電体で形成された筒:以下、「筒状誘電体」ともいう)を介して中心導体が外部導体に対してスライド可能に保持されている。また、このコンタクトプローブは、プロービング装置の移動機構にコンタクトプローブを保持させるための筒(以下、上記の筒状誘電体と区別するために「ベース部」ともいう)を備えている。さらに、このコンタクトプローブでは、ベース部内に配設されたバネによって外部導体とベース部とがプロービング方向において相反する方向に付勢されると共に、筒状誘電体内に配設されたバネによって、外部導体および中心導体がプロービング方向において相反する方向に付勢されている。
このコンタクトプローブを用いたプロービングに際しては、プロービングの開始が指示されたときに、プロービング装置の移動機構がプロービング対象体に向けて(プロービング方向で)ベース部を移動させる。この際には、まず、中心導体の先端部がプロービング対象体に当接し、その状態において、ベース部がさらに移動させられることにより、外部導体に対して中心導体がプロービング方向とは逆向きに相対的に移動させられる。この際に、筒状誘電体内のバネが押し縮められることにより、その反発力によって中心導体の先端部がプロービング対象体の表面に向けて付勢される。次いで、移動機構がベース部をさらに移動させることにより、外部導体の先端部がプロービング対象体に当接し、その状態からベース部がさらに移動させられることにより、ベース部に対して外部導体がプロービング方向とは逆向きに相対的に移動させられる。この際に、ベース部内のバネが押し縮められることにより、その反発力によって外部導体の先端部がプロービング対象体の表面に向けて付勢される。この状態において、プロービング対象体に接触している中心導体および外部導体を用いた電気的検査が実行される。
特開平5−232137号公報(第2頁、第1図)
ところが、従来のコンタクトプローブには、以下の問題点がある。すなわち、従来のコンタクトプローブでは、プロービング時において、先端部が円錐状に加工された中心導体の先端部をプロービング対象体に接触させ、その後に、外部導体の先端部をプロービング対象体に接触させる構成が採用されている。この場合、今日の回路基板検査装置では、プロービング対象体(検査対象基板等)の電気的検査を短時間で実行すべく、プロービング対象体上の各プロービングポイントに対してコンタクトプローブを高速にプロービングさせる構成が採用されている。したがって、従来のコンタクトプローブでは、プロービング時においてコンタクトプローブがプロービング対象体に向けて高速に移動させらて中心導体の先端部がプロービング対象体に接触した際に、コンタクトプローブが慣性の法則に従ってプロービング方向に移動し続けようとする力が中心導体の先端部とプロービング対象体との接触部位に集中することとなる。この結果、中心導体とプロービング対象体との接触部位に大きな力が加わることに起因して、従来のコンタクトプローブには、プロービング対象体の表面における中心導体の接触部位に大きな打痕(傷付き)が生じたり、中心導体の先端部が破損したりするという問題点がある。
この場合、打痕の発生や電極の破損の問題については、四端子法測定用のコンタクトプローブに限らず、例えば二端子法測定用のコンタクトプローブ(単一の電極を有するタイプのコンタクトプローブ)においても、同様にして発生する。具体的には、二端子法測定用のコンタクトプローブにおいては、プロービング時においてコンタクトプローブがプロービング対象体に向けて高速に移動させらて電極の先端部がプロービング対象体に接触した際に、コンタクトプローブが慣性の法則に従ってプロービング方向で移動し続けようとする力が電極の先端部とプロービング対象体との接触部位に集中することとなる。この結果、電極とプロービング対象体との接触部位に大きな力が加わることに起因して、この種のコンタクトプローブにおいても、プロービング対象体の表面における電極の接触部位に大きな打痕(傷付き)が生じたり、電極の先端部が破損したりするおそれがある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、電極における接触側端部の破損およびプロービング対象体の傷付きを防止し得るコンタクトプローブを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のコンタクトプローブは、ベース部に対してプロービング方向における相対的な移動が可能に配設された当接部と、前記ベース部に対して前記当接部とは別個独立して前記プロービング方向における相対的な移動が可能に配設されて相互に絶縁された第1電極および第2電極と、前記ベース部および前記当接部を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第1付勢部材と、前記ベース部および前記第2電極を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第2付勢部材と、前記第1電極および前記第2電極を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第3付勢部材とを備えると共に、非プロービング状態において前記当接部の当接側端部が前記第1電極の接触側端部および前記第2電極の接触側端部よりも前記プロービング方向側に突出しているコンタクトプローブであって、前記第1電極としてのピン状の中心電極と、前記第2電極としての筒状の外側電極とを備えて、当該外側電極内に前記中心電極が挿入されると共に、前記ベース部に対して前記外側電極を前記プロービング方向に付勢する前記第2付勢部材と、前記外側電極に対して前記当接部を前記プロービング方向に付勢する第4付勢部材とが相俟って前記第1付勢部材として機能するように構成されている
また、請求項2記載のコンタクトプローブは、ベース部に対してプロービング方向における相対的な移動が可能に配設された当接部と、前記ベース部に対して前記当接部とは別個独立して前記プロービング方向における相対的な移動が可能に配設されて相互に絶縁された第1電極および第2電極と、前記ベース部および前記当接部を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第1付勢部材と、前記ベース部および前記第2電極を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第2付勢部材と、前記第1電極および前記第2電極を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第3付勢部材とを備えると共に、非プロービング状態において前記当接部の当接側端部が前記第1電極の接触側端部および前記第2電極の接触側端部よりも前記プロービング方向側に突出しているコンタクトプローブであって、前記第1電極としての筒状の外側電極と、前記第2電極としてのピン状の中心電極とを備えて、当該外側電極内に前記中心電極が挿入されると共に、前記ベース部に対して前記中心電極を前記プロービング方向に付勢する前記第2付勢部材と、前記中心電極に対して前記当接部を前記プロービング方向に付勢する第5付勢部材とが相俟って前記第1付勢部材として機能するように構成されている。
また、請求項記載のコンタクトプローブは、請求項1または2記載のコンタクトプローブにおいて、前記当接部は、非導電性の弾性部材が前記当接側端部に取り付けられて構成されている。
また、請求項記載のコンタクトプローブは、請求項1からのいずれかに記載のコンタクトプローブにおいて、前記第1付勢部材と相俟って前記ベース部に対する前記当接部の前記プロービング方向における移動速度を低下させる減衰機構を備え、当該減衰機構は、オイルダンパ機構、エアダンパ機構および減衰ゴム機構のいずれかで構成されている。
請求項1,2記載のコンタクトプローブでは、ベース部に対してプロービング方向における相対的な移動が可能に配設された当接部と、第1電極および第2電極と、ベース部および当接部をプロービング方向において相反する向きに付勢する第1付勢部材とを備えると共に、非プロービング状態において当接部の当接側端部が第1電極の接触側端部および第2電極の接触側端部よりもプロービング方向側に突出している。したがって、請求項1,2記載のコンタクトプローブによれば、両電極がプロービング対象体Xに接触するのに先立ち、当接部に対する両電極の移動速度を第1付勢部材の反発力によって十分に低下させることができるため、両電極の先端部が過剰に強い力でプロービング対象体に押し付けられる事態が回避されてプロービング対象体の表面に大きな打痕(傷付き)が生じたり、両電極の先端部が破損したりする事態を確実に回避することができる。
また、請求項1,2記載のコンタクトプローブでは、第1電極および第2電極のいずれか一方としてのピン状の中心電極と、第1電極および第2電極のいずれか他方としての筒状の外側電極とを備えて、外側電極内に中心電極が挿入されている。さらに、請求項記載のコンタクトプローブでは、第1電極としての中心電極と第2電極としての外側電極とを備えると共に、第2付勢部材と、外側電極に対して当接部をプロービング方向に付勢する第4付勢部材とが相俟って第1付勢部材として機能するように構成されている。さらに、請求項記載のコンタクトプローブでは、第1電極としての外側電極と第2電極としての中心電極とを備えると共に、第2付勢部材と、中心電極に対して当接部をプロービング方向に付勢する第5付勢部材とが相俟って第1付勢部材として機能するように構成されている。したがって、請求項1,2記載のコンタクトプローブによれば、比較的簡易な構成でありながら、第1電極の先端部および第2電極の先端部をプロービング対象体上の極く狭い範囲内に別個独立して接触させることができる。
また、請求項記載のコンタクトプローブでは、非導電性の弾性部材が当接部の当接側端部に取り付けられている。したがって、このコンタクトプローブによれば、当接部がプロービング対象体に当接した際に当接部の当接部位に傷付きが生じる事態を確実に回避することができる。
さらに、請求項記載のコンタクトプローブでは、第1付勢部材と相俟ってベース部に対する当接部のプロービング方向における移動速度を低下させる減衰機構を備えている。したがって、このコンタクトプローブによれば、第1付勢部材の反発力のみならず、減衰機構内で生じる抵抗によって、電極がプロービング対象体に接触するのに先立って当接部に対する電極の移動速度を一層低下させることができるため、電極の先端部が過剰に強い力でプロービング対象体に押し付けられる事態が確実に回避されてプロービング対象体の表面に大きな打痕(傷付き)が生じたり、電極の先端部が破損したりする事態を一層確実に回避することができる。
また、請求項記載のコンタクトプローブでは、減衰機構としてのオイルダンパ機構、エアダンパ機構および減衰ゴム機構のいずれかを備えている。したがって、このコンタクトプローブによれば、簡易な構成でありながら、プロービング時において当接部に対する電極の移動速度を十分に低下させることができると共に、例えば、摺動抵抗を利用した減衰機構等とは異なり、プロービングを数多く行ったとしても、減衰能力を大きく低下させることなく十分な能力を長期に亘って維持することができる。また、機械式の複雑な構成の減衰機構とは異なり、コンタクトプローブの製造コストの高騰を回避することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るコンタクトプローブの最良の形態について説明する。
最初に、コンタクトプローブ1Aの構成およびその動作原理について、図面を参照して説明する。
図1に示すコンタクトプローブ1Aは、本発明に係るコンタクトプローブに相当する四端子法測定用のコンタクトプローブの一例であって、ベース部(ホルダ)2a、外側電極3a、中心電極4a、当接部5a、スプリング6a〜8aおよびオイルダンパ機構9aを備えて全体として細長棒状に形成されている。なお、同図および後に参照する図2〜4では、本発明に係るコンタクトプローブについての理解を容易とするために、コンタクトプローブ1Aの構成を概念的に図示している。したがって、これらの図面おける各部材の長さや突起部等の形成位置およびその大きさについては、実際のコンタクトプローブ1A(図示せず)とは相違している。また、外側電極3aおよび中心電極4aの間などに配設されて両電極3a,4aを相互に絶縁する絶縁体や、外側電極3aおよび中心電極4aをプロービング装置(図示せず)に電気的に接続するための接続ケーブル等の図示および説明を省略する。
ベース部2aは、プロービング装置における移動機構にコンタクトプローブ1Aを取り付けるため(移動機構の保持部にコンタクトプローブ1Aを保持させるため)の部材であって、その内側に外側電極3a、中心電極4aおよび当接部5a等を挿通可能に全体として円筒状に形成されている。外側電極3aは、本発明における第2電極の一例であって、その内側に中心電極4aやスプリング7aを挿通可能に全体として円筒状に形成されていると共に、中心電極4aや当接部5aとは別個独立してベース部2aに対してプロービング方向における相対的な移動が可能に配設されている。また、外側電極3aは、その一端側(同図における下端部側)に本発明における接触側端部が形成されると共に、プロービング時においてスプリング6aによってベース部2aに対して矢印Aの向き(プロービング方向)に付勢される。
中心電極4aは、本発明における第1電極の一例であって、全体としてピン状(棒状)に形成されて外側電極3a内に挿通させられると共に、外側電極3aや当接部5aとは別個独立してベース部2aに対してプロービング方向における相対的な移動が可能に配設されている。また、中心電極4aは、プロービング時においてスプリング7aによって外側電極3aに対して矢印Aの向き(プロービング方向)に付勢される。この場合、このコンタクトプローブ1Aでは、図1に示す非プロービング状態(外側電極3aおよび中心電極4aの双方がプロービング対象体Xに接触していない状態)において、中心電極4aの接触側端部(同図における下端部)が外側電極3aの接触側端部(同図における下端部)よりもプロービング方向(矢印Aの向き)に突出している。
当接部5aは、その内側に外側電極3aや中心電極4a等を挿通可能に全体として円筒状に形成されると共に、外側電極3aや中心電極4aとは別個独立してベース部2aに対してプロービング方向における相対的な移動が可能に配設されている。この場合、このコンタクトプローブ1Aでは、プロービング時においてプロービング対象体Xに対して当接部5aを円環状の領域で面的に接触させるために当接部5aがある程度の厚みを有する筒体で構成されている。また、当接部5aの一端側(本発明における当接側端部:同図における下端部側)には、例えば弾性樹脂材料で形成されたリング状の弾性部材15が取り付けられている。この当接部5aは、プロービング時においてスプリング8aによって外側電極3aに対して矢印Aの向き(プロービング方向)に付勢される。この場合、このコンタクトプローブ1Aでは、非プロービング状態において、当接部5aの当接側端部(弾性部材15が取り付けられている側の端部:同図における下端部)が外側電極3aや中心電極4aの接触側端部(同図における下端部)よりもプロービング方向(矢印Aの向き)に突出している。
スプリング6aは、本発明における第2付勢部材の一例であって、圧縮型の弦巻ばねで構成されてベース部2aおよび外側電極3aを相反する向きに付勢する。スプリング7aは、本発明における第3付勢部材の一例であって、圧縮型の弦巻ばねで構成されて外側電極3aおよび中心電極4aを相反する向きに付勢する。スプリング8aは、本発明における第4付勢部材の一例であって、圧縮型の弦巻ばねで構成されて、スプリング6aと相俟って本発明における第1付勢部材を構成する。この場合、このコンタクトプローブ1Aでは、プロービング時において、スプリング6aがベース部2aに対して外側電極3aをプロービング方向に付勢し、スプリング8aが外側電極3aに対して当接部5aをプロービング方向に付勢することで、結果として、スプリング6a,8aによって当接部5aがベース部2aに対してプロービング方向に間接的に付勢される構成が採用されている。なお、スプリング6a,8aによって当接部5aを間接的に付勢する構成に限らず、単一のスプリングによってベース部2aに対して当接部5aをプロービング方向に直接的に付勢する構成を採用することもできる。
オイルダンパ機構9aは、本発明における減衰機構の一例であって、このコンタクトプローブ1Aでは、一例として、当接部5aをシリンダとし、外側電極3aをピストンとし、かつオイル13を抵抗体として、外側電極3aおよび中心電極4aの当接部5aに対する移動速度を低下させる減衰機構が構成されている。具体的には、外側電極3aには、その外径が当接部5aの内径とほぼ等しい鍔部11aが形成されると共に、鍔部11aには、オイル13の通過を許容する極く小さな複数のオリフィス12aが形成されている。また、当接部5aと外側電極3aとの間に封入されたオイル13は、オイルダンパ機構9aがコンタクトプローブ1Aの用途に応じて予め規定された減衰力を発揮できるように、その粘度が規定されている。
このコンタクトプローブ1Aを用いたプロービングに際しては、プロービング装置における移動機構の保持部(図示せず)にベース部2aを保持させるようにしてプロービング装置にコンタクトプローブ1Aを装着する。次いで、プロービングの開始が指示されたときに、移動機構がプロービング対象体Xに向けて矢印Aの向きにベース部2aを移動させる。この際には、図2に示すように、まず、当接部5aの先端部(弾性部材15)がプロービング対象体Xに当接する。この場合、このコンタクトプローブ1Aでは、当接部5aがプロービング対象体Xに対して面的に接触可能にある程度の厚みを有する筒体で構成されて、かつ、当接部5aの先端部に弾性部材15が取り付けられているため、当接部5a(弾性部材15)とプロービング対象体Xとの接触部位に大きな力が集中して加わる事態が回避される。
次いで、ベース部2aが矢印Aの向きにさらに移動させられることにより、外側電極3aおよび中心電極4aが当接部5aに対してプロービング方向(矢印Aの向き)に移動させられる。この際には、当接部5a内において外側電極3aが当接部5aに対して矢印Aの向きに移動させられるのに伴い、当接部5aと外側電極3aとの間に封入されているオイル13が各オリフィス12aを通過して鍔部11aの裏側の空間(当接部5a内におけるベース部2a側の空間)に流れ込む。したがって、オイル13が各オリフィス12aを通過する際に生じる流動抵抗、およびスプリング8aの反発力によって、当接部5aに対する外側電極3aや中心電極4aのプロービング方向(矢印Aの向き)への移動速度が低下させられる。
続いて、ベース部2aが矢印Aの向きにさらに移動させられることにより、図3に示すように、中心電極4aの先端部がプロービング対象体Xに当接する。この際には、当接部5aに対する中心電極4aおよび外側電極3aの移動速度が十分に低下しているため、中心電極4aの先端部がプロービング対象体Xに対して過剰に速い速度で当接する事態が回避される。この結果、中心電極4aの先端部とプロービング対象体Xとの接触部位に加わる力が従来のコンタクトプローブと比較して十分に小さくなる。
次いで、ベース部2aが矢印Aの向きにさらに移動させられることにより、外側電極3aが当接部5aおよび中心電極4aに対してスプリング6aの反発力によってプロービング方向(矢印Aの向き)に移動させられて、図4に示すように、外側電極3aの先端部がプロービング対象体Xに当接する。この際には、スプリング6a,7aが押し縮められることにより、スプリング6a,7aの反発力によって中心電極4aの先端部がプロービング対象体Xの表面に向けて矢印Aの向きに付勢されると共に、スプリング6aの反発力によって外側電極3aの先端部がプロービング対象体Xの表面に向けて矢印Aの向きに付勢される。この後、プロービング対象体Xに接触している外側電極3aおよび中心電極4aを用いた電気的検査が実行される。
このように、このコンタクトプローブ1Aでは、ベース部2aに対してプロービング方向における相対的な移動が可能に配設された当接部5aと、中心電極4a(第1電極)および外側電極3a(第2電極)と、ベース部2aおよび当接部5aをプロービング方向において相反する向きに付勢するスプリング6a,8a(第1付勢部材)とを備えると共に、非プロービング状態において当接部5aの当接側端部が中心電極4aの接触側端部および外側電極3aの接触側端部よりもプロービング方向側に突出している。したがって、このコンタクトプローブ1Aによれば、中心電極4aがプロービング対象体Xに接触するのに先立ち、当接部5aに対する中心電極4aの移動速度をスプリング6a,8aの反発力によって十分に低下させることができるため、中心電極4aの先端部が過剰に強い力でプロービング対象体Xに押し付けられる事態が回避されてプロービング対象体Xの表面に大きな打痕(傷付き)が生じたり、中心電極4aの先端部が破損したりする事態を確実に回避することができる。
また、このコンタクトプローブ1Aでは、本発明における第1電極および第2電極のいずれか一方(この例では、第1電極)としてのピン状の中心電極4aと、本発明における第1電極および第2電極のいずれか他方(この例では、第2電極)としての筒状の外側電極3aとを備えて、外側電極3a内に中心電極4aが挿入されている。また、このコンタクトプローブ1Aでは、第2付勢部材に相当するスプリング6aと、第4付勢部材に相当するスプリング8aとが相俟って第1付勢部材として機能するように構成されている。したがって、このコンタクトプローブ1Aによれば、比較的簡易な構成でありながら、外側電極3aの先端部および中心電極4aの先端部をプロービング対象体X上の極く狭い範囲内に別個独立して接触させることができる。
また、このコンタクトプローブ1Aでは、非導電性の弾性部材15が当接部5aの当接側端部に取り付けられている。したがって、このコンタクトプローブ1Aによれば、当接部5aがプロービング対象体Xに当接した際に当接部5aの当接部位に傷付きが生じる事態を確実に回避することができる。
さらに、このコンタクトプローブ1Aでは、スプリング8aと相俟ってベース部2aに対する当接部5aのプロービング方向における移動速度を低下させるオイルダンパ機構9a(減衰機構)を備えている。したがって、このコンタクトプローブ1Aによれば、スプリング8aの反発力のみならず、オイルダンパ機構9a内で生じる抵抗(この例では、オイル13の流動抵抗)によって、中心電極4aがプロービング対象体Xに接触するのに先立って当接部5aに対する中心電極4aおよび外側電極3aの移動速度を一層低下させることができるため、中心電極4aの先端部が過剰に強い力でプロービング対象体Xに押し付けられる事態が確実に回避されてプロービング対象体Xの表面に大きな打痕(傷付き)が生じたり、中心電極4aの先端部が破損したりする事態を一層確実に回避することができる。
この場合、このコンタクトプローブ1Aでは、本発明における減衰機構としてのオイルダンパ機構9aを備えている。したがって、このコンタクトプローブ1Aによれば、簡易な構成でありながら、プロービング時において当接部5aに対する中心電極4aおよび外側電極3aの移動速度を十分に低下させることができると共に、例えば、摺動抵抗を利用した減衰機構等とは異なり、プロービングを数多く行ったとしても、オイルダンパ機構9aの減衰能力を大きく低下させることなく十分な能力を長期に亘って維持することができる。また、機械式の複雑な構成の減衰機構とは異なり、コンタクトプローブ1Aの製造コストの高騰を回避することができる。
次に、コンタクトプローブ1Bの構成およびその動作原理について、図面を参照して説明する。
図5に示すコンタクトプローブ1Bは、本発明に係るコンタクトプローブに相当する四端子法測定用のコンタクトプローブの他の一例であって、ベース部(ホルダ)2b、外側電極3b、中心電極4b、当接部5b、スプリング6b〜8bおよびオイルダンパ機構9bを備えて全体として細長棒状に形成されている。なお、同図および後に参照する図6〜8では、本発明に係るコンタクトプローブについての理解を容易とするために、コンタクトプローブ1Bの構成を概念的に図示している。したがって、これらの図面おける各部材の長さや突起部等の形成位置およびその大きさについては、実際のコンタクトプローブ1B(図示せず)とは相違している。また、外側電極3bおよび中心電極4bの間などに配設されて両電極3a,4aを相互に絶縁する絶縁体や、外側電極3bおよび中心電極4bをプロービング装置(図示せず)に電気的に接続するための接続ケーブル等の図示および説明を省略する。
ベース部2bは、プロービング装置における移動機構にコンタクトプローブ1Bを取り付けるため(移動機構の保持部にコンタクトプローブ1Bを保持させるため)の部材であって、一例として、中心電極4bの後端部側に挿入可能な鍔付き円筒状に形成されている。外側電極3bは、本発明における第1電極の他の一例であって、その内側に中心電極4bの先端部側を挿通可能に全体として円筒状に形成されると共に、中心電極4bや当接部5bとは別個独立してベース部2bに対してプロービング方向における相対的な移動が可能に配設されている。また、外側電極3bは、その一端側(同図における下端部側)に本発明における接触側端部が形成されると共に、プロービング時においてスプリング7bによって中心電極4bに対して矢印Aの向き(プロービング方向)に付勢される。
中心電極4bは、本発明における第2電極の他の一例であって、その先端部側(同図における下端部側)がピン状(棒状)に形成されて外側電極3b内に挿通させられると共に、その後端部側(同図における上端部側)が円筒状に形成されてベース部2bが挿入されている。この中心電極4bは、外側電極3bや当接部5bとは別個独立してベース部2bに対してプロービング方向における相対的な移動が可能に配設されると共に、プロービング時においてスプリング6bによってベース部2bに対して矢印Aの向き(プロービング方向)に付勢される。この場合、このコンタクトプローブ1Bでは、図5に示す非プロービング状態(外側電極3bおよび中心電極4bの双方がプロービング対象体Xに接触していない状態)において、外側電極3bの接触側端部(同図における下端部)が中心電極4bの接触側端部(同図における下端部)よりもプロービング方向(矢印Aの向き)に突出している。
当接部5bは、その内側に外側電極3bや中心電極4b等を挿通可能に全体として円筒状に形成されると共に、外側電極3bや中心電極4bとは別個独立してベース部2bに対してプロービング方向における相対的な移動が可能に配設されている。この場合、このコンタクトプローブ1Bでは、プロービング時においてプロービング対象体Xに対して当接部5bを円環状の領域で面的に接触させるために当接部5bがある程度の厚みを有する筒体で構成されている。また、当接部5bの一端側(本発明における当接側端部:同図における下端部側)には、例えば弾性樹脂材料で形成されたリング状の弾性部材15が取り付けられている。この当接部5bは、プロービング時においてスプリング8bによって中心電極4bに対して矢印Aの向き(プロービング方向)に付勢される。この場合、このコンタクトプローブ1Bでは、非プロービング状態において、当接部5bの当接側端部(弾性部材15が取り付けられている側の端部:同図における下端部)が外側電極3bや中心電極4bの接触側端部(同図における下端部)よりもプロービング方向(矢印Aの向き)に突出している。
スプリング6bは、本発明における第2付勢部材の他の一例であって、圧縮型の弦巻ばねで構成されてベース部2bおよび中心電極4bを相反する向きに付勢する。スプリング7bは、本発明における第3付勢部材の一例であって、圧縮型の弦巻ばねで構成されて外側電極3bおよび中心電極4bを相反する向きに付勢する。スプリング8bは、本発明における第5付勢部材の一例であって、圧縮型の弦巻ばねで構成されて、スプリング6bと相俟って本発明における第1付勢部材を構成する。この場合、このコンタクトプローブ1Bでは、プロービング時において、スプリング6bがベース部2bに対して中心電極4bをプロービング方向に付勢し、スプリング8bが中心電極4bに対して当接部5bをプロービング方向に付勢することで、結果として、スプリング6b,8bによって当接部5bがベース部2bに対して間接的にプロービング方向に付勢される構成が採用されている。なお、スプリング6b,8bによって当接部5bを間接的に付勢する構成に限らず、単一のスプリングによってベース部2bに対して当接部5bをプロービング方向に直接的に付勢する構成を採用することもできる。
オイルダンパ機構9bは、本発明における減衰機構の他の一例であって、このコンタクトプローブ1Bでは、一例として、当接部5bをシリンダとし、中心電極4bをピストンとし、かつオイル13を抵抗体として、外側電極3bおよび中心電極4bの当接部5bに対する移動速度を低下させる減衰機構が構成されている。具体的には、中心電極4bには、その外径が当接部5bの内径とほぼ等しい鍔部11bが形成されると共に、鍔部11bには、オイル13の通過を許容する極く小さな複数のオリフィス12bが形成されている。また、当接部5bと中心電極4bとの間に封入されたオイル13は、オイルダンパ機構9bがコンタクトプローブ1Bの用途に応じて予め規定された減衰力を発揮できるように、その粘度が規定されている。
このコンタクトプローブ1Bを用いたプロービングに際しては、プロービング装置における移動機構の保持部(図示せず)にベース部2bを保持させるようにしてプロービング装置にコンタクトプローブ1Bを装着する。次いで、プロービングの開始が指示されたときに、移動機構がプロービング対象体Xに向けて矢印Aの向きにベース部2bを移動させる。この際には、図6に示すように、まず、当接部5bの先端部(弾性部材15)がプロービング対象体Xに当接する。この場合、このコンタクトプローブ1Bでは、当接部5bがプロービング対象体Xに対して面的に接触可能にある程度の厚みを有する筒体で構成されて、しかも、当接部5bの先端部に弾性部材15が取り付けられているため、当接部5b(弾性部材15)とプロービング対象体Xとの接触部位に大きな力が集中して加わる事態が回避される。
次いで、ベース部2bが矢印Aの向きにさらに移動させられることにより、外側電極3bおよび中心電極4bが当接部5bに対してプロービング方向(矢印Aの向き)に移動させられる。この際には、当接部5b内において中心電極4bが当接部5bに対して矢印Aの向きに移動させられるのに伴い、当接部5bと中心電極4bとの間に封入されているオイル13が各オリフィス12bを通過して鍔部11bの裏側の空間(当接部5b内におけるベース部2b側の空間)に流れ込む。したがって、オイル13が各オリフィス12bを通過する際に生じる流動抵抗、およびスプリング8bの反発力によって、当接部5bに対する外側電極3bや中心電極4bのプロービング方向(矢印Aの向き)への移動速度が低下させられる。
続いて、ベース部2bが矢印Aの向きにさらに移動させられることにより、図7に示すように、外側電極3bの先端部がプロービング対象体Xに当接する。この際には、当接部5bに対する中心電極4bおよび外側電極3bの移動速度が十分に低下しているため、外側電極3bの先端部がプロービング対象体Xに対して過剰に速い速度で当接する事態が回避される。この結果、外側電極3bの先端部とプロービング対象体Xとの接触部位に加わる力が従来のコンタクトプローブと比較して十分に小さくなる。
次いで、ベース部2bが矢印Aの向きにさらに移動させられることにより、中心電極4bが当接部5bおよび外側電極3bに対してスプリング6bの反発力によってプロービング方向(矢印Aの向き)に移動させられて、図8に示すように、中心電極4bの先端部がプロービング対象体Xに当接する。この際には、スプリング6b,7bが押し縮められることにより、スプリング6b,7bの反発力によって外側電極3bの先端部がプロービング対象体Xの表面に向けて矢印Aの向きに付勢されると共に、スプリング6bの反発力によって中心電極4bの先端部がプロービング対象体Xの表面に向けて矢印Aの向きに付勢される。この後、プロービング対象体Xに接触している外側電極3bおよび中心電極4bを用いた電気的検査が実行される。
このように、このコンタクトプローブ1Bでは、ベース部2bに対してプロービング方向における相対的な移動が可能に配設された当接部5bと、外側電極3b(第1電極)および中心電極4b(第2電極)と、ベース部2bおよび当接部5bをプロービング方向において相反する向きに付勢するスプリング6b,8b(第1付勢部材)とを備えると共に、非プロービング状態において当接部5bの当接側端部が外側電極3bの接触側端部および中心電極4bの接触側端部よりもプロービング方向側に突出している。したがって、このコンタクトプローブ1Bによれば、外側電極3bがプロービング対象体Xに接触するのに先立ち、当接部5bに対する外側電極3bの移動速度をスプリング6b,8bの反発力によって十分に低下させることができるため、外側電極3bの先端部が過剰に強い力でプロービング対象体Xに押し付けられる事態が回避されてプロービング対象体Xの表面に大きな打痕(傷付き)が生じたり、外側電極3bの先端部が破損したりする事態を確実に回避することができる。
この場合、このコンタクトプローブ1Bでは、本発明における第1電極および第2電極のいずれか一方(この例では、第2電極)としてのピン状の中心電極4bと、本発明における第1電極および第2電極のいずれか他方(この例では、第1電極)としての筒状の外側電極3bとを備えて、外側電極3b内に中心電極4bが挿入されている。また、このコンタクトプローブ1Bでは、第2付勢部材に相当するスプリング6bと、第5付勢部材に相当するスプリング8bとが相俟って第1付勢部材として機能するように構成されている。したがって、このコンタクトプローブ1Bによれば、比較的簡易な構成でありながら、外側電極3bの先端部および中心電極4bの先端部をプロービング対象体X上の極く狭い範囲内に別個独立して接触させることができる。
また、このコンタクトプローブ1Bでは、非導電性の弾性部材15が当接部5bの当接側端部に取り付けられている。したがって、このコンタクトプローブ1Bによれば、当接部5bがプロービング対象体Xに当接した際に当接部5bの当接部位に傷付きが生じる事態を確実に回避することができる。
さらに、このコンタクトプローブ1Bでは、スプリング8bと相俟ってベース部2bに対する当接部5bのプロービング方向における移動速度を低下させるオイルダンパ機構9b(減衰機構)を備えている。したがって、このコンタクトプローブ1Bによれば、スプリング8bの反発力のみならず、オイルダンパ機構9b内で生じる抵抗(この例では、オイル13の流動抵抗)によって、外側電極3bがプロービング対象体Xに接触するのに先立って当接部5bに対する外側電極3bおよび中心電極4bの移動速度を一層低下させることができるため、外側電極3bの先端部が過剰に強い力でプロービング対象体Xに押し付けられる事態が確実に回避されてプロービング対象体Xの表面に大きな打痕(傷付き)が生じたり、外側電極3bの先端部が破損したりする事態を一層確実に回避することができる。
この場合、このコンタクトプローブ1Bでは、本発明における減衰機構としてのオイルダンパ機構9bを備えている。したがって、このコンタクトプローブ1Bによれば、簡易な構成でありながら、プロービング時において当接部5bに対する外側電極3bおよび中心電極4bの移動速度を十分に低下させることができると共に、例えば、摺動抵抗を利用した減衰機構等とは異なり、プロービングを数多く行ったとしても、オイルダンパ機構9bの減衰能力を大きく低下させることなく十分な能力を長期に亘って維持することができる。また、機械式の複雑な構成の減衰機構とは異なり、コンタクトプローブ1Bの製造コストの高騰を回避することができる。
続いて、コンタクトプローブ1Cの構成およびその動作原理について、図面を参照して説明する。
図9に示すコンタクトプローブ1Cは、二端子法測定用のコンタクトプローブの一例であって、ベース部(ホルダ)2c、電極4c、当接部5c、スプリング6c,8cおよびオイルダンパ機構9cを備えて全体として細長棒状に形成されている。なお、同図および後に参照する図10,11では、理解を容易とするために、コンタクトプローブ1Cの構成を概念的に図示している。したがって、これらの図面おける各部材の長さや突起部等の形成位置およびその大きさについては、実際のコンタクトプローブ1C(図示せず)とは相違している。また、電極4cをプロービング装置(図示せず)に電気的に接続するための接続ケーブル等の図示および説明を省略する。
ベース部2cは、プロービング装置における移動機構にコンタクトプローブ1Cを取り付けるため(移動機構の保持部にコンタクトプローブ1Cを保持させるため)の部材であって、一例として、電極4cの後端部側に挿入可能な鍔付き円筒状に形成されている。電極4cは、単一の電極の一例であって、その先端部側(同図における下端部側)がピン状(棒状)に形成されて接触側端部が形成されると共に、その後端部側(同図における上端部側)が円筒状に形成されてベース部2cが挿入されている。この電極4cは、当接部5cとは別個独立してベース部2cに対してプロービング方向における相対的な移動が可能に配設されると共に、プロービング時においてスプリング6cによってベース部2cに対して矢印Aの向き(プロービング方向)に付勢される。
当接部5cは、その内側に電極4cの先端部側を挿通可能に全体として円筒状に形成されると共に、電極4cとは別個独立してベース部2cに対してプロービング方向における相対的な移動が可能に配設されている。この場合、このコンタクトプローブ1Cでは、プロービング時においてプロービング対象体Xに対して当接部5cを円環状の領域で面的に接触させるために当接部5cがある程度の厚みを有する筒体で構成されている。また、当接部5cの一端側(当接側端部:同図における下端部側)には、例えば弾性樹脂材料で形成されたリング状の弾性部材15が取り付けられている。この当接部5cは、プロービング時においてスプリング8cによって電極4cに対して矢印Aの向き(プロービング方向)に付勢される。この場合、このコンタクトプローブ1Cでは、非プロービング状態において、当接部5cの当接側端部(弾性部材15が取り付けられている側の端部:同図における下端部)が電極4cの接触側端部(同図における下端部)よりもプロービング方向(矢印Aの向き)に突出している。
スプリング6cは、圧縮型の弦巻ばねで構成されてベース部2cおよび電極4cを相反する向きに付勢する。スプリング8cは、圧縮型の弦巻ばねで構成されている。この場合、このコンタクトプローブ1Cでは、プロービング時において、スプリング6cがベース部2cに対して電極4cをプロービング方向に付勢し、スプリング8cが電極4cに対して当接部5cをプロービング方向に付勢することで、結果として、スプリング6c,8cによって当接部5cがベース部2cに対してプロービング方向に間接的に付勢される構成が採用されている。なお、スプリング6c,8cによって当接部5cを間接的に付勢する構成に限らず、単一のスプリングによってベース部2cに対して当接部5cをプロービング方向に直接的に付勢する構成を採用することもできる。
オイルダンパ機構9cは、減衰機構の他の一例であって、このコンタクトプローブ1Cでは、一例として、当接部5cをシリンダとし、電極4cをピストンとし、かつオイル13を抵抗体として、電極4cの当接部5cに対する移動速度を低下させる減衰機構が構成されている。具体的には、電極4cには、その外径が当接部5cの内径とほぼ等しい鍔部11cが形成されると共に、鍔部11cには、オイル13の通過を許容する極く小さな複数のオリフィス12cが形成されている。また、当接部5cと電極4cとの間に封入されたオイル13は、オイルダンパ機構9cがコンタクトプローブ1Cの用途に応じて予め規定された減衰力を発揮できるように、その粘度が規定されている。
このコンタクトプローブ1Cを用いたプロービングに際しては、プロービング装置における移動機構の保持部(図示せず)にベース部2cを保持させるようにしてプロービング装置にコンタクトプローブ1Cを装着する。次いで、プロービングの開始が指示されたときに、移動機構がプロービング対象体Xに向けて矢印Aの向きにベース部2cを移動させる。この際には、図10に示すように、まず、当接部5cの先端部(弾性部材15)がプロービング対象体Xに当接する。この場合、このコンタクトプローブ1Cでは、当接部5cがプロービング対象体Xに対して面的に接触可能にある程度の厚みを有する筒体で構成されて、しかも、当接部5cの先端部に弾性部材15が取り付けられているため、当接部5c(弾性部材15)とプロービング対象体Xとの接触部位に大きな力が集中して加わる事態が回避される。
次いで、ベース部2cが矢印Aの向きにさらに移動させられることにより、電極4cが当接部5cに対してプロービング方向(矢印Aの向き)に移動させられる。この際には、当接部5c内において電極4cが当接部5cに対して矢印Aの向きに移動させられるのに伴い、当接部5cと電極4cとの間に封入されているオイル13が各オリフィス12cを通過して鍔部11cの裏側の空間(当接部5c内におけるベース部2c側の空間)に流れ込む。したがって、オイル13が各オリフィス12cを通過する際に生じる流動抵抗、およびスプリング8cの反発力によって、当接部5cに対する電極4cのプロービング方向(矢印Aの向き)への移動速度が低下させられる。
続いて、ベース部2cが矢印Aの向きにさらに移動させられることにより、図11に示すように、電極4cの先端部がプロービング対象体Xに当接する。この際には、当接部5cに対する電極4cの移動速度が十分に低下しているため、電極4cの先端部がプロービング対象体Xに対して過剰に速い速度で当接する事態が回避される。この結果、電極4cの先端部とプロービング対象体Xとの接触部位に加わる力が従来の二端子法測定用のコンタクトプローブと比較して十分に小さくなる。次いで、ベース部2cが矢印Aの向きにさらに移動させられることにより、スプリング6cが押し縮められて、その反発力によって電極4cの先端部がプロービング対象体Xの表面に向けて矢印Aの向きに付勢される。この後、プロービング対象体Xに接触している電極4cを用いた電気的検査が実行される。
このように、このコンタクトプローブ1Cでは、ベース部2cに対してプロービング方向における相対的な移動が可能に配設された当接部5cと、単一の電極4cと、ベース部2cおよび当接部5cをプロービング方向において相反する向きに付勢するスプリング6c,8c(第1付勢部材)とを備えると共に、非プロービング状態において当接部5cの当接側端部が電極4cの接触側端部よりもプロービング方向側に突出している。したがって、このコンタクトプローブ1Cによれば、電極4cがプロービング対象体Xに接触するのに先立ち、当接部5cに対する電極4cの移動速度をスプリング6c,8cの反発力によって十分に低下させることができるため、電極4cの先端部が過剰に強い力でプロービング対象体Xに押し付けられる事態が回避されてプロービング対象体Xの表面に大きな打痕(傷付き)が生じたり、電極4cの先端部が破損したりする事態を確実に回避することができる。
また、このコンタクトプローブ1Cでは、非導電性の弾性部材15が当接部5cの当接側端部に取り付けられている。したがって、このコンタクトプローブ1Cによれば、当接部5cがプロービング対象体Xに当接した際に当接部5cの当接部位に傷付きが生じる事態を確実に回避することができる。
さらに、このコンタクトプローブ1Cでは、ベース部2cに対する当接部5cのプロービング方向における移動速度を低下させるオイルダンパ機構9c(減衰機構)を備えている。したがって、このコンタクトプローブ1Cによれば、スプリング8cの反発力のみならず、オイルダンパ機構9c内で生じる抵抗(この例では、オイル13の流動抵抗)によって、電極4cがプロービング対象体Xに接触するのに先立って当接部5bに対する電極4cの移動速度を一層低下させることができるため、電極4cの先端部が過剰に強い力でプロービング対象体Xに押し付けられる事態が確実に回避されてプロービング対象体Xの表面に大きな打痕(傷付き)が生じたり、電極4cの先端部が破損したりする事態を一層確実に回避することができる。
また、このコンタクトプローブ1Cでは、減衰機構としてのオイルダンパ機構9cを備えている。したがって、このコンタクトプローブ1Cによれば、簡易な構成でありながら、プロービング時において当接部5cに対する電極4cの移動速度を十分に低下させることができると共に、例えば、摺動抵抗を利用した減衰機構等とは異なり、プロービングを数多く行ったとしても、オイルダンパ機構9cの減衰能力を大きく低下させることなく十分な能力を長期に亘って維持することができる。また、機械式の複雑な構成の減衰機構とは異なり、コンタクトプローブ1Cの製造コストの高騰を回避することができる。
お、スプリング6a,6b,7a,7b,8a〜8cとして圧縮型の弦巻ばねを用いたコンタクトプローブ1A〜1Cについて説明したが、各付勢部材の構成はこれに限定されず、例えば、引っ張型ばね(縮長方向に弾性復帰しようとするばね)を用いて構成することができる。この構成を採用する場合においては、各付勢部材の配設位置や、付勢部材が係合する突出部の位置等を適宜変更する。また、本発明における各付勢部材は、弦巻ばねのような付勢部材に限定されず、例えば、発泡樹脂等の弾性部材で構成することもできる。
さらに、当接部5aに対する外側電極3aの移動に伴ってオイル13が当接部5a内におけるベース部2a側の空間に流れ込む構成のオイルダンパ機構9aを有するコンタクトプローブ1A、および当接部5bに対する中心電極4bの移動に伴ってオイル13が当接部5b内におけるベース部2b側の空間に流れ込む構成のオイルダンパ機構9bを有するコンタクトプローブ1Bについて説明したが、本発明におけるオイルダンパ機構の構成はこれに限定されない。具体的には、コンタクトプローブ1Aにおけるオイルダンパ機構9aに代えて、当接部5aに対する外側電極3aの移動に伴ってオイル13が当接部5a内におけるベース部2a側の空間から接触側端部側の空間に流れ込む構成のオイルダンパ機構を採用したり、コンタクトプローブ1Bにおけるオイルダンパ機構9bに代えて、当接部5bに対する中心電極4bの移動に伴ってオイル13が当接部5b内におけるベース部2b側の空間から接触側端部側の空間に流れ込む構成のオイルダンパ機構を採用したりすることができる。この際には、コンタクトプローブ1A,1Bにおける各鍔部11a,11bの形成位置を適宜変更すればよい。
また、本発明におけるオイルダンパ機構は、当接部5a,5bをシリンダとし、外側電極3aおよび中心電極4bをピストンとし、オイル13を抵抗体とする構成に限定されず、例えば、当接部5a,5bとは別個のシリンダ内に外側電極3aおよび中心電極4bとは別個のピストンを配設してオイル13を封入することで、オイルダンパ機構を構成すると共に、シリンダおよびピストンのいずれか一方を当接部に連結し、かつ、いずれか他方を第1電極に連結して第1電極に対する第2電極の移動速度を低下させる減衰機構を構成することができる。加えて、本発明における減衰機構は、オイルダンパ機構に限定されず、オイルダンパ機構におけるオイルに代えて抵抗体として空気を利用したエアダンパ機構や、圧縮変形時または伸長変形時にその変形方向に働く力を減衰させる例えば減衰ゴム機構などを採用することができる。
非プロービング状態におけるコンタクトプローブ1Aの側面断面図である。 当接部5aの先端部(弾性部材15)をプロービング対象体Xに当接させた状態のコンタクトプローブ1Aの側面断面図である。 中心電極4aの先端部をプロービング対象体Xに当接させた状態のコンタクトプローブ1Aの側面断面図である。 外側電極3aの先端部、および中心電極4aの先端部をプロービング対象体Xに付勢した状態のコンタクトプローブ1Aの側面断面図である。 非プロービング状態におけるコンタクトプローブ1Bの側面断面図である。 当接部5bの先端部(弾性部材15)をプロービング対象体Xに当接させた状態のコンタクトプローブ1Bの側面断面図である。 外側電極3bの先端部をプロービング対象体Xに当接させた状態のコンタクトプローブ1Bの側面断面図である。 外側電極3bの先端部、および中心電極4bの先端部をプロービング対象体Xに付勢した状態のコンタクトプローブ1Bの側面断面図である。 非プロービング状態におけるコンタクトプローブ1Cの側面断面図である。 当接部5cの先端部(弾性部材15)をプロービング対象体Xに当接させた状態のコンタクトプローブ1Cの側面断面図である。 電極4cをプロービング対象体Xに付勢した状態のコンタクトプローブ1Cの側面断面図である。
符号の説明
1A〜1C コンタクトプローブ
2a〜2c ベース部
3a,3b 外側電極
4a,4b 中心電極
4c 電極
5a〜5c 当接部
6a〜6c,7a,7b,8a〜8c スプリング
9a〜9c オイルダンパ機構
15 弾性部材
X プロービング対象体

Claims (4)

  1. ベース部に対してプロービング方向における相対的な移動が可能に配設された当接部と、前記ベース部に対して前記当接部とは別個独立して前記プロービング方向における相対的な移動が可能に配設されて相互に絶縁された第1電極および第2電極と、前記ベース部および前記当接部を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第1付勢部材と、前記ベース部および前記第2電極を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第2付勢部材と、前記第1電極および前記第2電極を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第3付勢部材とを備えると共に、非プロービング状態において前記当接部の当接側端部が前記第1電極の接触側端部および前記第2電極の接触側端部よりも前記プロービング方向側に突出しているコンタクトプローブであって、
    前記第1電極としてのピン状の中心電極と、前記第2電極としての筒状の外側電極とを備えて、当該外側電極内に前記中心電極が挿入されると共に、前記ベース部に対して前記外側電極を前記プロービング方向に付勢する前記第2付勢部材と、前記外側電極に対して前記当接部を前記プロービング方向に付勢する第4付勢部材とが相俟って前記第1付勢部材として機能するように構成されているコンタクトプローブ。
  2. ベース部に対してプロービング方向における相対的な移動が可能に配設された当接部と、前記ベース部に対して前記当接部とは別個独立して前記プロービング方向における相対的な移動が可能に配設されて相互に絶縁された第1電極および第2電極と、前記ベース部および前記当接部を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第1付勢部材と、前記ベース部および前記第2電極を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第2付勢部材と、前記第1電極および前記第2電極を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第3付勢部材とを備えると共に、非プロービング状態において前記当接部の当接側端部が前記第1電極の接触側端部および前記第2電極の接触側端部よりも前記プロービング方向側に突出しているコンタクトプローブであって、
    前記第1電極としての筒状の外側電極と、前記第2電極としてのピン状の中心電極とを備えて、当該外側電極内に前記中心電極が挿入されると共に、前記ベース部に対して前記中心電極を前記プロービング方向に付勢する前記第2付勢部材と、前記中心電極に対して前記当接部を前記プロービング方向に付勢する第5付勢部材とが相俟って前記第1付勢部材として機能するように構成されているコンタクトプローブ。
  3. 前記当接部は、非導電性の弾性部材が前記当接側端部に取り付けられて構成されている請求項1または2記載のコンタクトプローブ。
  4. 前記第1付勢部材と相俟って前記ベース部に対する前記当接部の前記プロービング方向における移動速度を低下させる減衰機構を備え
    当該減衰機構は、オイルダンパ機構、エアダンパ機構および減衰ゴム機構のいずれかで構成されている請求項1からのいずれかに記載のコンタクトプローブ。
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