JP4873559B2 - コンタクトプローブ - Google Patents

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Description

本発明は、第1電極および第2電極の一対の電極を備えたコンタクトプローブに関するものである。
例えば、四端子法による測定に際しては、測定対象導体(プロービング対象体)に対して別個独立して接触可能な電圧測定用電極および電流測定用電極の一対の電極を有するコンタクトプローブを使用する。この種のコンタクトプローブとして、特開平5−232137号公報にバネ式コンタクトプローブが開示されている。この公報において第2従来例として開示されているコンタクトプローブは、電圧測定用ピン(電圧測定用電極)と、電圧測定用ピンの挿通が可能に構成された中空の(筒状の)電流測定用ピン(電流測定用電極)との一対の電極を備えている。
この場合、このコンタクトプローブでは、電流測定用ピン内に配設された絶縁体(絶縁体で形成された筒:以下、「筒状絶縁体」ともいう)を介して電圧測定用ピンが電流測定用ピンに対してスライド可能に保持されている。また、電流測定用ピンおよび電圧測定用ピンは、上記の筒状絶縁体内に配設されたバネによってプロービング方向において相反する方向に付勢されている。さらに、このコンタクトプローブでは、電流測定用ピンがプロービング装置にコンタクトプローブを保持させるための筒(以下、前述した筒状絶縁体と区別するために「ベース部」ともいう)内をスライド可能に構成されている。また、電流測定用ピンおよびベース部は、電流測定用ピンの外側に配設されたバネによってプロービング方向において相反する方向に付勢されている。
このコンタクトプローブを用いたプロービングに際しては、移動機構の保持部にベース部を保持させるようにしてプロービング装置にコンタクトプローブを装着する。次いで、プロービングの開始が指示されたときに、移動機構がプロービング対象体に向けて(プロービング方向で)ベース部を移動させる。この際には、まず、電圧測定用ピンの先端部がプロービング対象体に当接し、その状態において、ベース部がさらに移動させられることにより、電流測定用ピンに対して電圧測定用ピンがプロービング方向とは逆向きに相対的に移動させられる。この際に、筒状絶縁体内のバネが押し縮められることにより、その反発力によって電圧測定用ピンの先端部がプロービング対象体の表面に向けて付勢される。
次いで、移動機構がベース部をさらに移動させることにより、電流測定用ピンの先端部がプロービング対象体に当接し、その状態からベース部がさらに移動させられることにより、ベース部に対して電流測定用ピンがプロービング方向とは逆向きに相対的に移動させられる。この際に、電流測定用ピンの外側に配設されたバネが押し縮められることにより、その反発力によって電流測定用ピンの先端部がプロービング対象体の表面に向けて付勢される。この状態において、プロービング対象体に接触している電圧測定用ピンおよび電流測定用ピンを用いた電気的検査が実行される。
特開平5−232137号公報(第2頁、第3図)
ところが、従来のコンタクトプローブには、以下の問題点がある。すなわち、従来のコンタクトプローブでは、電圧測定用ピンの挿通を可能とするために電流測定用ピンが筒状に形成されると共に、電流測定用ピンおよび電圧測定用ピンを相互に絶縁しつつ、電流測定用ピンに対する電圧測定用ピンのスライドを許容する筒状絶縁体が電流測定用ピンの内側に取り付けられている。したがって、従来のコンタクトプローブでは、電流測定用ピンの質量(電流測定用ピンの質量および筒状絶縁体の質量の合計質量)が非常に大きくなっている。このため、電流測定用ピンの先端部がプロービング対象体に接触した後においても、慣性の法則に従って電流測定用ピンが移動し続けようとする大きな力が電流測定用ピンの先端部とプロービング対象体との接触部位に加わることとなる。この結果、電流測定用ピンの先端部が過剰に強い力でプロービング対象体に押し付けられる事に起因して、従来のコンタクトプローブには、プロービング対象体の表面における電流測定用ピンの接触部位に大きな打痕(傷付き)が生じたり、電流測定用ピンの先端部が破損したりするという問題点がある。
この場合、電流測定用ピンの質量に対して電圧測定用ピンの質量が大きいタイプのコンタクトプローブでは、電圧測定用ピンの先端部がプロービング対象体に接触した後においても、慣性の法則に従って電圧測定用ピンが移動し続けようとする力が電圧測定用ピンの先端部とプロービング対象体との接触部位に加わる。この結果、上記の従来のコンタクトプローブと同様にして、このタイプのコンタクトプローブにおいても、電圧測定用ピンの先端部が過剰に強い力でプロービング対象体に押し付けられる事に起因して、プロービング対象体の表面に大きな打痕(傷付き)が生じたり、電圧測定用ピンの先端部が破損したりするという問題が生じる。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、電極における接触側端部の破損およびプロービング対象体の傷付きを防止し得るコンタクトプローブを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のコンタクトプローブは、ベース部に対してプロービング方向における相対的な移動が可能に配設されて相互に絶縁された第1電極および第2電極と、前記第1電極および前記第2電極を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第1付勢部材と、前記第2電極および前記ベース部を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第2付勢部材とを備え、前記第1電極は、ピン状の中心電極で構成され、前記第2電極は、前記第2付勢部材によって付勢される第1部材と、接触側端部が形成された第2部材と、前記第1部材および前記第2部材を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第3付勢部材とを備えた筒状の外側電極で構成され、前記外側電極内に前記中心電極が挿入されている。また、請求項2記載のコンタクトプローブは、ベース部に対してプロービング方向における相対的な移動が可能に配設されて相互に絶縁された第1電極および第2電極と、前記第1電極および前記第2電極を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第1付勢部材と、前記第2電極および前記ベース部を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第2付勢部材とを備え、前記第1電極は、筒状の外側電極で構成され、前記第2電極は、前記第2付勢部材によって付勢される第1部材と、接触側端部が形成された第2部材と、前記第1部材および前記第2部材を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第3付勢部材とを備えたピン状の中心電極で構成され、前記外側電極内に前記中心電極が挿入されている。
請求項記載のコンタクトプローブは、請求項1または2記載のコンタクトプローブにおいて、非プロービング状態において前記第1電極における接触側端部が前記第2電極における前記接触側端部よりも前記プロービング方向側に突出している。
請求項1および請求項2記載のコンタクトプローブでは、第2付勢部材によって付勢される第1部材と、接触側端部が形成された第2部材と、第1部材および第2部材をプロービング方向において相反する向きに付勢する第3付勢部材とを備えて第2電極が構成されている。したがって、請求項1および請求項2記載のコンタクトプローブによれば、プロービング対象体に接触する第2部材の質量が十分に小さいため、プロービング時において第2部材が慣性の法則に従ってプロービング対象体に向けて移動しようとする力を十分に小さくすることができる結果、第2電極(第2部材)の先端部が過剰に強い力でプロービング対象体に押し付けられる事態が回避されてプロービング対象体の表面に大きな打痕(傷付き)が生じたり、第2電極(第2部材)の先端部が破損したりする事態を確実に回避することができる。また、請求項1記載のコンタクトプローブでは、第1電極としてのピン状の中心電極と、第2電極としての筒状の外側電極とを備えて、外側電極内に中心電極が挿入され、請求項2記載のコンタクトプローブでは、第1電極としての筒状の外側電極と、第2電極としてのピン状の中心電極とを備えて、外側電極内に中心電極が挿入されている。したがって、請求項1および請求項2記載のコンタクトプローブによれば、比較的簡易な構成でありながら、第2電極(第2部材)の先端部および第1電極の先端部をプロービング対象体上の極く狭い範囲内に別個独立して接触させることができる。
また、請求項記載のコンタクトプローブでは、非プロービング状態において第1電極における接触側端部が第2電極における接触側端部よりもプロービング方向側に突出している。したがって、このコンタクトプローブによれば、第2電極(第2部材)の先端部がプロービング対象体に当接するのに先立って第1電極がプロービング対象体に当接させられるため、第1付勢部材の弾性変形に伴って移動速度を十分に低下させた状態で第2電極(第2部材)の先端部をプロービング対象体に当接させることができる結果、第2電極の当接に起因してプロービング対象体の表面に大きな打痕(傷付き)が生じたり、第2電極(第2部材)の先端部が破損したりする事態を一層確実に回避することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るコンタクトプローブの最良の形態について説明する。
最初に、コンタクトプローブ1Aの構成およびその動作原理について、図面を参照して説明する。
図1に示すコンタクトプローブ1Aは、本発明に係るコンタクトプローブの一例であって、ベース部(ホルダ)2a、外側電極3a、中心電極4aおよびスプリング5a,6aを備えて全体として細長棒状に形成されている。なお、同図および後に参照する図2,3では、本発明に係るコンタクトプローブについての理解を容易とするために、コンタクトプローブ1Aの構成を概念的に図示している。したがって、これらの図面おける各部材の長さや突起部等の形成位置およびその大きさについては、実際のコンタクトプローブ1A(図示せず)とは相違している。また、外側電極3aおよび中心電極4aの間などに配設されている絶縁体や、外側電極3aおよび中心電極4aをプロービング装置(図示せず)に電気的に接続するための接続ケーブル等の図示および説明を省略する。
ベース部2aは、プロービング装置における移動機構にコンタクトプローブ1Aを取り付けるため(移動機構の保持部にコンタクトプローブ1Aを保持させるため)の部材であって、一例として、円筒状に形成されている。外側電極3aは、本発明における第2電極の一例であって、本発明における第1部材に相当するベース部側部材31と、本発明における第2部材に相当する先端部側部材32と、本発明における第3付勢部材に相当するスプリング33とを備えて全体として円筒状に形成されている。ベース部側部材31は、その内側に中心電極4aを挿通可能な円筒状に形成されると共に、プロービング時においてスプリング5aによってベース部2aに対して矢印Aの向き(プロービング方向)に付勢される。先端部側部材32は、全体として円筒状に形成されると共に、その一端側(同図における下端部側)に本発明における接触側端部が形成されて、ベース部側部材31の下端部側にスライド自在に配設されている。スプリング33は、圧縮型の弦巻ばねで構成されてベース部側部材31および先端部側部材32を相反する向きに付勢する。
中心電極4aは、本発明における第1電極の一例であって、全体としてピン状(棒状)に形成されて外側電極3aにおけるベース部側部材31内に挿通させられている。この場合、このコンタクトプローブ1Aでは、図1に示す非プロービング状態(外側電極3aおよび中心電極4aの双方がプロービング対象体Xに接触していない状態)において、中心電極4aにおける接触側端部(同図における下端部)が外側電極3a(先端部側部材32)における接触側端部(同図における下端部)よりもプロービング方向(矢印Aの向き)に突出している。スプリング5aは、本発明における第2付勢部材の一例であって、圧縮型の弦巻ばねで構成されてベース部2aおよび外側電極3a(ベース部側部材31)を相反する向きに付勢する。スプリング6aは、本発明における第1付勢部材の一例であって、圧縮型の弦巻ばねで構成されて外側電極3a(ベース部側部材31)および中心電極4aを相反する向きに付勢する。
このコンタクトプローブ1Aを用いたプロービングに際しては、プロービング装置における移動機構の保持部(図示せず)にベース部2aを保持させるようにしてプロービング装置にコンタクトプローブ1Aを装着する。次いで、プロービングの開始が指示されたときに、移動機構がプロービング対象体Xに向けて矢印Aの向きにベース部2aを移動させる。この際には、まず、中心電極4aの先端部がプロービング対象体Xに当接し、その状態において、ベース部2aが矢印Aの向きにさらに移動させられることにより、外側電極3aに対して中心電極4aがプロービング方向とは逆向き(矢印Bの向き)に相対的に移動させられる。この際に、スプリング5a,6aが押し縮められることにより、その反発力によって中心電極4aの先端部がプロービング対象体Xの表面に向けて矢印Aの向きに付勢される。
次いで、移動機構がベース部2aをさらに移動させることにより、図2に示すように、外側電極3aにおける先端部側部材32の先端部がプロービング対象体Xに当接する。この際に、プロービング対象体Xに向けて移動している外側電極3aの移動速度がスプリング6aの弾性変形に伴って徐々に低下するため、外側電極3aにおける先端部側部材32がプロービング対象体Xに対して過剰に速い速度で当接する事態が回避される。また、このコンタクトプローブ1Aでは、従来のコンタクトプローブとは異なり、外側電極3aがベース部側部材31と先端部側部材32との2つの部材に分割されている。したがって、プロービング対象体Xに当接する先端部側部材32の質量が従来のコンタクトプローブにおける電流測定用ピンに対して十分に小さくなっている。
このため、このコンタクトプローブ1Aでは、外側電極3a(先端部側部材32)の先端部がプロービング対象体Xに接触した後において、慣性の法則に従って先端部側部材32が移動し続けようとする力が十分に小さくなっている。この結果、先端部側部材32の先端部とプロービング対象体Xとの接触部位に加わる力が従来のコンタクトプローブと比較して十分に小さくなっている。この場合、出願人は、従来のコンタクトプローブと同程度の大きさのコンタクトプローブ1Aにおいて、先端部側部材32が従来のコンタクトプローブにおける電流測定用ピンの1/8程度の質量であって、外側電極3a(電流測定用ピン)の当接時にプロービング対象体Xの表面に加わる衝撃力が1/2程度となるのを確認している。
続いて、移動機構によってベース部2aがさらに移動させられることにより、図3に示すように、ベース部2aに対して外側電極3a(ベース部側部材31)がプロービング方向とは逆向き(矢印Bの向き)に相対的に移動させられる。この際に、ベース部側部材31に対して先端部側部材32がプロービング方向とは逆向き(矢印Bの向き)に相対的に移動するのに伴ってスプリング33が押し縮められる。この結果、慣性の法則に従って先端部側部材32側に移動するベース部側部材31の移動速度がスプリング33の弾性変形に伴って徐々に低下するため、ベース部側部材31の質量に応じた力が先端部側部材32に急激に伝達される事態が回避される。
また、スプリング5aが押し縮められることにより、その反発力によってベース部側部材31がプロービング方向(矢印A)の向きに移動させられ、これに伴って、スプリング33が押し縮められることで、その反発力によって先端部側部材32の先端部がプロービング対象体Xの表面に向けて付勢されると共に、スプリング6aが押し縮められることで、その反発力によって中心電極4aの先端部がプロービング対象体Xの表面に向けてさらに強い力で付勢される。この状態において、プロービング対象体Xに接触している外側電極3a(先端部側部材32)および中心電極4aを用いた電気的検査が実行される。
このように、このコンタクトプローブ1Aでは、スプリング5a(第2付勢部材)によって付勢されるベース部側部材31(第1部材)と、プロービング対象体Xに接触させられる接触側端部が形成された先端部側部材32(第2部材)と、ベース部側部材31および先端部側部材32をプロービング方向において相反する向きに付勢するスプリング33(第3付勢部材)とを備えて外側電極3a(第2電極)が構成されている。したがって、このコンタクトプローブ1Aによれば、プロービング対象体Xに接触する先端部側部材32の質量が十分に小さいため、プロービング時において先端部側部材32が慣性の法則に従ってプロービング対象体Xに向けて移動しようとする力を十分に小さくすることができる結果、外側電極3a(先端部側部材32)の先端部が過剰に強い力でプロービング対象体Xに押し付けられる事態が回避されてプロービング対象体Xの表面に大きな打痕(傷付き)が生じたり、外側電極3a(先端部側部材32)の先端部が破損したりする事態を確実に回避することができる。
また、このコンタクトプローブ1Aでは、非プロービング状態において中心電極4a(第1電極)における接触側端部が外側電極3a(第2電極)における接触側端部(先端部側部材32の先端部)よりもプロービング方向側に突出している。したがって、このコンタクトプローブ1Aによれば、外側電極3a(先端部側部材32)の先端部がプロービング対象体Xに当接するのに先立って中心電極4aがプロービング対象体Xに当接させられるため、スプリング6aの弾性変形に伴って移動速度を十分に低下させた状態で外側電極3a(先端部側部材32)の先端部をプロービング対象体Xに当接させることができる結果、外側電極3aの当接に起因してプロービング対象体Xの表面に大きな打痕(傷付き)が生じたり、外側電極3a(先端部側部材32)の先端部が破損したりする事態を一層確実に回避することができる。
さらに、このコンタクトプローブ1Aでは、本発明における第1電極としてのピン状の中心電極4aと、本発明における第2電極としての筒状の外側電極3aとを備えて、外側電極3a(ベース部側部材31)内に中心電極4aが挿入されている。したがって、このコンタクトプローブ1Aによれば、比較的簡易な構成でありながら、外側電極3a(先端部側部材32)の先端部および中心電極4aの先端部をプロービング対象体X上の極く狭い範囲内に別個独立して接触させることができる。
次に、コンタクトプローブ1Bの構成およびその動作原理について、図面を参照して説明する。
図4に示すコンタクトプローブ1Bは、本発明に係るコンタクトプローブの他の一例であって、ベース部(ホルダ)2b、外側電極3b、中心電極4bおよびスプリング5b,6bを備えて全体として細長棒状に形成されている。なお、同図および後に参照する図5,6では、本発明に係るコンタクトプローブについての理解を容易とするために、コンタクトプローブ1Bの構成を概念的に図示している。したがって、これらの図面おける各部材の長さや突起部等の形成位置およびその大きさについては、実際のコンタクトプローブ1B(図示せず)とは相違している。また、外側電極3bおよび中心電極4bの間などに配設されている絶縁体や、外側電極3bおよび中心電極4bをプロービング装置(図示せず)に電気的に接続するための接続ケーブル等の図示および説明を省略する。
ベース部2bは、プロービング装置における移動機構にコンタクトプローブ1Bを取り付けるため(移動機構の保持部にコンタクトプローブ1Bを保持させるため)の部材であって、一例として、円筒状に形成されて中心電極4bの一端部にスライド自在に取り付けられている。外側電極3bは、本発明における第1電極の他の一例であって、中心電極4bを挿通可能な円筒状に形成されている。中心電極4bは、本発明における第2電極の他の一例であって、本発明における第1部材に相当するベース部側部材41と、本発明における第2部材に相当する先端部側部材42と、本発明における第3付勢部材に相当するスプリング43とを備えて構成されている。ベース部側部材41は、その内側にベース部2bや先端部側部材42を挿通可能な円筒状に形成されると共に、プロービング時においてスプリング5bによってベース部2bに対して矢印Aの向き(プロービング方向)に付勢される。先端部側部材42は、全体としてピン状(棒状)に形成されると共に、その一端側(同図における下端部側)に本発明における接触側端部が形成されて、ベース部側部材41の下端部側にスライド自在に挿入されている。スプリング43は、圧縮型の弦巻ばねで構成されてベース部側部材41および先端部側部材42を相反する向きに付勢する。
この場合、このコンタクトプローブ1Bでは、図4に示す非プロービング状態(外側電極3bおよび中心電極4bの双方がプロービング対象体Xに接触していない状態)において、外側電極3bにおける接触側端部(同図における下端部)が中心電極4b(先端部側部材42)における接触側端部(同図における下端部)よりもプロービング方向(矢印Aの向き)に突出している。スプリング5bは、本発明における第2付勢部材の一例であって、圧縮型の弦巻ばねで構成されてベース部2bおよび中心電極4b(ベース部側部材41)を相反する向きに付勢する。スプリング6bは、本発明における第1付勢部材の一例であって、圧縮型の弦巻ばねで構成されて外側電極3bおよび中心電極4b(ベース部側部材41)を相反する向きに付勢する。
このコンタクトプローブ1Bを用いたプロービングに際しては、プロービング装置における移動機構の保持部(図示せず)にベース部2bを保持させるようにしてプロービング装置にコンタクトプローブ1Bを装着する。次いで、プロービングの開始が指示されたときに、移動機構がプロービング対象体Xに向けて矢印Aの向きにベース部2bを移動させる。この際には、まず、外側電極3bの先端部がプロービング対象体Xに当接し、その状態において、ベース部2bが矢印Aの向きにさらに移動させられることにより、中心電極4b(ベース部側部材41)に対して外側電極3bがプロービング方向とは逆向き(矢印Bの向き)に相対的に移動させられる。この際に、スプリング5b,6bが押し縮められることにより、その反発力によって外側電極3bの先端部がプロービング対象体Xの表面に向けて矢印Aの向きに付勢される。
次いで、移動機構がベース部2bをさらに移動させることにより、図5に示すように、中心電極4bにおける先端部側部材42の先端部がプロービング対象体Xに当接する。この際に、プロービング対象体Xに向けて移動している中心電極4bの移動速度がスプリング6bの弾性変形に伴って徐々に低下するため、中心電極4bにおける先端部側部材42がプロービング対象体Xに対して過剰に速い速度で当接する事態が回避される。また、このコンタクトプローブ1Bでは、中心電極4bがベース部側部材41と先端部側部材42との2つの部材に分割されている。したがって、プロービング対象体Xに当接する先端部側部材42の質量が十分に小さくなっている。
このため、このコンタクトプローブ1Bでは、中心電極4b(先端部側部材42)の先端部がプロービング対象体Xに接触した後において、慣性の法則に従って先端部側部材42が移動し続けようとする力が十分に小さくなっている。この結果、先端部側部材42の先端部とプロービング対象体Xとの接触部位に加わる力が従来のコンタクトプローブと比較して十分に小さくなっている。この場合、出願人は、中心電極が1つの部材で構成された従来のコンタクトプローブと比較して、コンタクトプローブ1Bにおける先端部側部材42が従来のコンタクトプローブにおける中心電極の1/8程度の質量であって、中心電極4bの当接時にプロービング対象体Xの表面に加わる衝撃力が1/2程度となるのを確認している。
続いて、移動機構によってベース部2bがさらに移動させられることにより、図6に示すように、ベース部2bに対して中心電極4b(ベース部側部材41)がプロービング方向とは逆向き(矢印Bの向き)に相対的に移動させられる。この際に、ベース部側部材41に対して先端部側部材42がプロービング方向とは逆向き(矢印Bの向き)に相対的に移動するのに伴ってスプリング43が押し縮められる。この結果、慣性の法則に従って先端部側部材42側に移動するベース部側部材41の移動速度がスプリング43の弾性変形に伴って徐々に低下するため、ベース部側部材41の質量に応じた力が先端部側部材42に急激に伝達される事態が回避される。
また、スプリング5bが押し縮められることにより、その反発力によってベース部側部材41がプロービング方向(矢印A)の向きに移動させられ、これに伴って、スプリング43が押し縮められることで、その反発力によって先端部側部材42の先端部がプロービング対象体Xの表面に向けて付勢されると共に、スプリング6bが押し縮められることで、その反発力によって外側電極3bの先端部がプロービング対象体Xの表面に向けてさらに強い力で付勢される。この状態において、プロービング対象体Xに接触している外側電極3bおよび中心電極4b(先端部側部材42)を用いた電気的検査が実行される。
このように、このコンタクトプローブ1Bでは、スプリング5b(第2付勢部材)によって付勢されるベース部側部材41(第1部材)と、プロービング対象体Xに接触させられる接触側端部が形成された先端部側部材42(第2部材)と、ベース部側部材41および先端部側部材42をプロービング方向において相反する向きに付勢するスプリング43(第3付勢部材)とを備えて中心電極4b(第2電極)が構成されている。したがって、このコンタクトプローブ1Bによれば、プロービング対象体Xに接触する先端部側部材42の質量が十分に小さいため、プロービング時において先端部側部材42が慣性の法則に従ってプロービング対象体Xに向けて移動しようとする力を十分に小さくすることができる結果、中心電極4b(先端部側部材42)の先端部が過剰に強い力でプロービング対象体Xに押し付けられる事態が回避されてプロービング対象体Xの表面に大きな打痕(傷付き)が生じたり、中心電極4b(先端部側部材42)の先端部が破損したりする事態を確実に回避することができる。
また、このコンタクトプローブ1Bでは、非プロービング状態において外側電極3b(第1電極)における接触側端部が中心電極4b(第2電極)における接触側端部(先端部側部材42の先端部)よりもプロービング方向側に突出している。したがって、このコンタクトプローブ1Bによれば、中心電極4b(先端部側部材42)の先端部がプロービング対象体Xに当接するのに先立って外側電極3bがプロービング対象体Xに当接させられるため、スプリング6bの弾性変形に伴って移動速度を十分に低下させた状態で中心電極4b(先端部側部材42)の先端部をプロービング対象体Xに当接させることができる結果、中心電極4bの当接に起因してプロービング対象体Xの表面に大きな打痕(傷付き)が生じたり、中心電極4b(先端部側部材42)の先端部が破損したりする事態を一層確実に回避することができる。
さらに、このコンタクトプローブ1Bでは、本発明における第1電極としての筒状の外側電極3bと、本発明における第2電極としてのピン状の中心電極4bとを備えて、外側電極3b内に中心電極4bが挿入されている。したがって、このコンタクトプローブ1Bによれば、比較的簡易な構成でありながら、外側電極3bの先端部および中心電極4b(先端部側部材42)の先端部をプロービング対象体X上の極く狭い範囲内に別個独立して接触させることができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、スプリング5a,5b,6a,6b,33,43として圧縮型の弦巻ばねを用いたコンタクトプローブ1A,1Bについて説明したが、本発明における各付勢部材の構成はこれに限定されず、例えば、引っ張型ばね(縮長方向に弾性復帰しようとするばね)を用いて構成することができる。この構成を採用する場合においては、各付勢部材の配設位置や、付勢部材が係合する突出部の位置等を適宜変更する。また、本発明における各付勢部材は、弦巻ばねのような付勢部材に限定されず、例えば、発泡樹脂等の弾性部材で構成することもできる。
非プロービング状態におけるコンタクトプローブ1Aの側面断面図である。 外側電極3a(先端部側部材32)の先端部、および中心電極4aの先端部をプロービング対象体Xに当接させた状態のコンタクトプローブ1Aの側面断面図である。 外側電極3a(先端部側部材32)の先端部、および中心電極4aの先端部をプロービング対象体Xに付勢した状態のコンタクトプローブ1Aの側面断面図である。 非プロービング状態におけるコンタクトプローブ1Bの側面断面図である。 外側電極3bの先端部、および中心電極4b(先端部側部材42)の先端部をプロービング対象体Xに当接させた状態のコンタクトプローブ1Bの側面断面図である。 外側電極3bの先端部、および中心電極4b(先端部側部材42)の先端部をプロービング対象体Xに付勢した状態のコンタクトプローブ1Bの側面断面図である。
符号の説明
1A,1B コンタクトプローブ
2a,2b ベース部
3a,3b 外側電極
4a,4b 中心電極
5a,5b,6a,6b,33,43 スプリング
31,41 ベース部側部材
32,42 先端部側部材
X プロービング対象体

Claims (3)

  1. ベース部に対してプロービング方向における相対的な移動が可能に配設されて相互に絶縁された第1電極および第2電極と、前記第1電極および前記第2電極を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第1付勢部材と、前記第2電極および前記ベース部を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第2付勢部材とを備え、
    前記第1電極は、ピン状の中心電極で構成され、
    前記第2電極は、前記第2付勢部材によって付勢される第1部材と、接触側端部が形成された第2部材と、前記第1部材および前記第2部材を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第3付勢部材とを備えた筒状の外側電極で構成され、
    前記外側電極内に前記中心電極が挿入されているコンタクトプローブ。
  2. ベース部に対してプロービング方向における相対的な移動が可能に配設されて相互に絶縁された第1電極および第2電極と、前記第1電極および前記第2電極を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第1付勢部材と、前記第2電極および前記ベース部を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第2付勢部材とを備え、
    前記第1電極は、筒状の外側電極で構成され、
    前記第2電極は、前記第2付勢部材によって付勢される第1部材と、接触側端部が形成された第2部材と、前記第1部材および前記第2部材を前記プロービング方向において相反する向きに付勢する第3付勢部材とを備えたピン状の中心電極で構成され、
    前記外側電極内に前記中心電極が挿入されているコンタクトプローブ。
  3. 非プロービング状態において前記第1電極における接触側端部が前記第2電極における前記接触側端部よりも前記プロービング方向側に突出している請求項1または2記載のコンタクトプローブ。
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