JP4800804B2 - プローブおよび測定装置 - Google Patents

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本発明は、外側端子および内側端子を備えたプローブおよびそのプローブを備えて電気的パラメータを測定可能に構成された測定装置に関するものである。
この種のプローブとして、特開平7−104026号公報において出願人が開示した同軸型の測定プローブユニット(以下、単に「プローブ」ともいう)が知られている。このプローブは、筒状の測定プローブ(以下、「筒状プローブ」ともいう)とその内部にスライド可能に挿入された棒状の測定プローブ(以下、「棒状プローブ」ともいう)とを備え、両者を互いに絶縁して一体型に構成されている。
特開平7−104026号公報(第4頁、第4図)
ところが、上記のプローブには、、改善すべき以下の課題がある。すなわち、このプローブを含む従来のこの種のプローブでは、棒状プローブをスムーズにスライドさせるために、筒状プローブの先端部と棒状プローブの先端部との間に隙間が設けられている。このため、この隙間に異物が侵入してその異物によって棒状プローブのスムーズなスライド動作が阻害されるおそれがある。また、例えば、測定時における筒状プローブおよび棒状プローブの先端部と測定対象体との接触によって生じる金属片等の導電性を有する異物がこの隙間に侵入したときには、筒状プローブと棒状プローブとが短絡して、測定が困難となるおそれもある。さらに、この種のプローブでは、筒状プローブの先端部と棒状プローブの先端部との間に隙間が設けられているため、測定時において各先端部が測定対象体に接触している(押し付けられている)状態でプローブが引きずられたときには、棒状プローブの先端部が変形してスムーズなスライド動作が阻害されたり、棒状プローブの先端部が筒状プローブの先端部に接触したりするおそれもある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、異物の侵入や変形に起因する動作不良および絶縁不良を防止し得るプローブを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のプローブは、導電性を有する筒状の外側端子と、当該外側端子と絶縁された状態で当該外側端子の内部にスライド可能に配設されると共に当該外側端子の基端部側から先端部側に向けて付勢されかつ外力が加えられていない状態においてその先端部が当該外側端子の当該先端部から突出する導電性を有する柱状の内側端子とを備えた電気的パラメータ測定用のプローブであって、前記内側端子の前記先端部には、当該内側端子のスライドに伴ってその外周面が前記外側端子の内周面に接触した状態でスライドさせられる絶縁性を有するブッシュが配設され、当該ブッシュは、その先端面が前記内側端子の最先端部よりも前記外側端子の前記基端部側に位置すると共に前記外力が加えられていない状態において当該先端面の少なくとも一部が前記外側端子の前記先端部から突出するように構成されている。
また、請求項記載のプローブは、導電性を有する柱状の内側端子と、当該内側端子と絶縁された状態でスライド可能に当該内側端子の外周側に配設されると共に前記内側端子の基端部側から先端部側に向けて付勢されかつ外力が加えられていない状態においてその先端部が当該内側端子の当該先端部から突出する導電性を有する筒状の外側端子とを備えた電気的検査用のプローブであって、前記外側端子の内周面には、当該外側端子のスライドに伴ってその内周面が前記内側端子の外周面に接触した状態でスライドさせられる絶縁性を有するブッシュが配設され、当該ブッシュは、その先端面が前記外側端子の最先端部よりも前記内側端子の前記基端側に位置すると共に前記外力が加えられていない状態において当該先端面が当該内側端子の前記先端部よりも当該外側端子の当該最先端部側に位置するように構成されている。
また、請求項記載の測定装置は、請求項1または2記載のプローブと、当該プローブを介して入力した信号に基づいて電気的パラメータを測定する測定部とを備えている。
請求項1記載のプローブによれば、内側端子のスライドに伴ってその外周面が外側端子の内周面に接触した状態でスライドさせられる絶縁性を有するブッシュを内側端子の先端部に配設したことにより、測定時において内側端子が撓まされる向きに力が加えられたとしても、ブッシュの外周面が外側端子の内周面に当接するため、内側端子の変形を確実に防止することができる。このため、内側端子の変形に起因するプローブの動作不良や絶縁不良を確実に防止することができる。また、外側端子の内周面とブッシュの先端面とによって構成される空間内に金属片等の異物が侵入したとしても、外側端子の先端部側への内側端子のスライドに伴うブッシュのスライドによってその異物をプローブの外部に押し出すことができる。このため、異物の侵入に起因する動作不良および絶縁不良を確実に防止することができる。
また、このプローブによれば、その先端面が内側端子の最先端部よりも外側端子の基端部側に位置すると共に外力が加えられていない状態において先端面の少なくとも一部が外側端子の先端部から突出するようにブッシュを構成したことにより、内側端子の先端部に形成されている接触部を測定対象体に確実に接触させることができると共に、プローブを測定対象体から離反させたときに、外側端子の内周面とブッシュの先端面とによって構成される空間内に侵入した異物をプローブの外部に確実に押し出すことができる。
また、請求項記載のプローブによれば、外側端子のスライドに伴ってその内周面が内側端子の外周面に接触した状態でスライドさせられる絶縁性を有するブッシュを外側端子の内周面に配設したことにより、測定時において内側端子が撓まされる向きに力が加えられたとしても、内側端子の外周面が外側端子の内周面に配設されたブッシュの内周面に当接するため、内側端子の変形を確実に防止することができる。このため、内側端子の変形に起因するプローブの動作不良や絶縁不良を確実に防止することができる。また、ブッシュの内周面と内側端子の先端部とによって構成される空間内に金属片等の異物が侵入したとしても、内側端子の先端部によって異物をプローブの外部に押し出すことができる。このため、異物の侵入に起因する動作不良および絶縁不良を確実に防止することができる。
また、このプローブによれば、その先端面が外側端子の最先端部よりも内側端子の基端側に位置すると共に外力が加えられていない状態において先端面が内側端子の先端部よりも外側端子の最先端部側に位置するようにブッシュを構成したことにより、外側端子の先端部に形成されている接触部を測定対象体に確実に接触させることができると共に、プローブを測定対象体に押し付けたときに、ブッシュの内周面と内側端子の先端部とによって構成される空間内侵入した異物をプローブの外部に確実に押し出すことができる。
また、請求項記載の測定装置によれば、上記のプローブを備えたことにより、プローブの不具合に起因して測定が困難となる事態を確実に防止することができる。
以下、本発明に係るプローブおよび測定装置の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、プローブ100およびバッテリテスタ1の構成について、図面を参照して説明する。
図1に示すバッテリテスタ1は、本発明に係る測定装置の一例であって、バッテリ200の内部抵抗(本発明における電気的パラメータの一例)の抵抗値を4端子法によって測定可能に構成されている。具体的には、バッテリテスタ1は、電源部2、プローブユニット3(図2参照)、電圧検出部4、RAM5、操作部6、表示部7およびCPU8を備えて構成されている。電源部2は、測定用の交流電流Imを生成可能に構成されている。この場合、電源部2によって生成された交流電流Imは、図2に示すプローブユニット3のプローブ100を介してバッテリ200における一対の電極201,201に出力される。
プローブユニット3は、本体部31,31、ケーブル32,32・・、コネクタ33,33およびプローブ100を備えて構成されている。本体部31は、プローブ100を取り付け可能な取り付け部を備えて構成されると共に、ケーブル32を介してコネクタ33に接続されている。コネクタ33は、バッテリテスタ1の正面パネルに配設された差し込み口に差し込み可能に構成されて、差し込み口に差し込まれた状態において、ケーブル32を介して電源部2および電圧検出部4と本体部31に取り付けられたプローブ100とを接続する。
プローブ100は、本発明に係るプローブの一例であって、図3に示すように、全体として棒状に形成されている。この場合、プローブ100は、図2に示すように、基端部101側が本体部31の取り付け部に挿入されて、先端部102側が露出された状態で本体部31に取り付けられる。また、プローブ100は、図4に示すように、外側端子110、絶縁パイプ120,130、支持パイプ140、スプリング150、内側端子160およびブッシュ170を備えて構成されている。
外側端子110は、図3,4に示すように、金属等の導電性を有する材料によって円筒状(本発明における筒状の一例)に形成されている。この場合、外側端子110は、プローブ100が本体部31に取り付けられた状態において、ケーブル32およびコネクタ33を介して電源部2に接続される。絶縁パイプ120は、樹脂等の絶縁性を有する材料によって円筒状に形成されて、外側端子110の基端部111側に挿入されている。また、外側端子110における先端部112の先端面には、先端が鋭利な接触部113が形成されている。絶縁パイプ130は、樹脂等の絶縁性を有する材料によって円筒状に形成されて、外側端子110の内部に挿入されている。
支持パイプ140は、図4に示すように、金属等の導電性を有する材料によって有底円筒状に形成されて、基端部141を除く部位が外側端子110内に収容されている。また、支持パイプ140は、外側端子110に挿入された絶縁パイプ120,130の中心部を挿通するようにして配設されることにより、外側端子110に対して絶縁された状態で固定されている。この場合、支持パイプ140は、本体部31に取り付けられた状態において、ケーブル32およびコネクタ33を介して電圧検出部4に接続される。スプリング150は、支持パイプ140内部の底部側(同図における右側)に配設されている。
内側端子160は、金属等の導電性を有する材料により、基端部161および中央部162よりも先端部163が大径の円柱状(本発明における柱状の一例)に形成されている。また、内側端子160における先端部163の先端面には、先端が鋭利な接触部164が形成されている。また、内側端子160は、基端部161および中央部162が支持パイプ140に挿入されることによって支持パイプ140によってスライド可能に支持(つまり、外側端子110の内部にスライド可能に配設)されると共に、支持パイプ140に対して電気的に接続されている。さらに、内側端子160は、支持パイプ140の内部に配設されているスプリング150によって外側端子110の基端部111側から先端部112側に向けて付勢されている。この場合、内側端子160は、図3,4に示すように、外力が加えられていない状態において、先端部163の一部(少なくとも接触部164)が外側端子110の先端部112(接触部113)から突出するようにその長さが規定されている。以上の構成により、内側端子160は、絶縁パイプ120,130および後述するブッシュ170によって外側端子110とは絶縁された状態で外側端子110の内部にスライド可能に配設されている。
ブッシュ170は、図5に示すように、樹脂等の絶縁性を有する材料によって全体として筒状に形成されて、内側端子160の先端部163に固定されている。また、ブッシュ170は、内側端子160のスライドに伴ってその外周面171が外側端子110の内周面114に接触した状態でスライド可能となるように、その外径が外側端子110における先端部112の内径よりもやや小径に形成されている。また、ブッシュ170は、同図に示すように、先端面172が内側端子160の最先端部よりも基端部161側に位置し、かつ内側端子160に外力が加えられていない状態において先端面172の少なくとも一部が外側端子110の先端部112(接触部113)から突出するようにその長さが規定されている。なお、内側端子160に外力が加えられていない状態において先端面172の全部が外側端子110の先端部112(接触部113)から突出するようにその長さを規定することもできる。
電圧検出部4は、例えばA/D変換回路(図示せず)を備えて構成され、CPU8の制御に従い、バッテリ200の電極201,201間に交流電流Imが供給されたときに生じる電極201,201間の電圧の電圧値Vを検出して、電圧値Vを示す電圧データDvを出力する。RAM5は、CPU8の制御に従い、バッテリ200の抵抗値R(本発明におけるパラメータの測定値)を保存(記憶)する。操作部6は、図2に示すように、電源スイッチ61および開始スイッチ62などの各種のスイッチを備えて構成されると共に、バッテリテスタ1の正面パネルに配設されて、各スイッチの操作に対応する操作信号SoをCPU8に出力する。
表示部7は、例えば、LCDパネルで構成されると共に、図2に示すように、バッテリテスタ1の正面パネルに配設されて、CPU8の制御に従って測定値(抵抗値R)を表示する。CPU8は、電圧検出部4と共に本発明における測定部を構成し、電圧検出部4から出力される電圧データDvに基づいてバッテリ200の抵抗値Rを算出(測定)する。また、CPU8は、算出した抵抗値RをRAM5に保存すると共に、その抵抗値Rを表示部7に表示させる。
次に、バッテリ200の抵抗値Rをバッテリテスタ1を用いて測定する方法について、図面を参照して説明する。
まず、操作部6の電源スイッチ61を操作する。この際に、CPU8が、RAM5を初期化してRAM5に保存されている各データを消去させる。次いで、開始スイッチ62を操作する。この際に、操作部6が、開始スイッチ62に対応する操作信号Soを出力し、CPU8が、その操作信号Soに従って抵抗値測処理を実行する。この抵抗値測定処理では、CPU8は、電源部2を制御して交流電流Imを生成させる。続いて、プローブ100が取り付けられたプローブユニット3の本体部31,31をバッテリ200の電極201,201に押し付ける。
この際に、図5に示すように、プローブ100における内側端子160の先端部163に形成されている接触部164が電極201に接触し、次いで、本体部31の押し付けによって内側端子160がプローブ100の基端部101側に押圧されて、スプリング150の付勢力に抗して基端部101側に向けて(同図に示す矢印の方向に)スライドさせられる。また、内側端子160のスライドに伴い、内側端子160の先端部163に配設されているブッシュ170が、その外周面171を外側端子110の内周面114に接触した状態でスライドさせられる(摺動する)。このため、内側端子160の接触部164が電極201に接触している状態で押し付け方向と直交する方向にプローブ100が引きずられて、内側端子160が撓まされる向きに力が加えられたとしても、ブッシュ170の外周面171が外側端子110の内周面114に当接して、内側端子160の変形が防止される。この結果、内側端子160のスムーズなスライドが維持されると共に、内側端子160の先端部163が外側端子110の内周面114に接触する事態(内側端子160と外側端子110との短絡(絶縁不良))が防止される。
次いで、図6に示すように、内側端子160のスライドによって外側端子110の先端部112が電極201に近接し、次いで先端部112に形成されている接触部113が電極201に接触する。これにより、プローブユニット3のプローブ100の外側端子110を介して電源部2からの交流電流Imがバッテリ200の電極201,201間に供給される。次いで、電圧検出部4が、交流電流Imの供給によって電極201,201間に生じる電圧の電圧値Vを検出して、その電圧値Vを示す電圧データDvを出力する。続いて、CPU8は、電圧データDvに基づいてバッテリ200の抵抗値Rを算出する。続いて、CPU8は、算出した抵抗値RをRAM5に保存すると共に、表示部7を制御して、抵抗値Rを表示させる。
次に、電極201に対する本体部31の押し付けを解除して、測定を終了する。この際に、図7に示すように、スプリング150による付勢力によって内側端子160の接触部164が電極201に接触した状態で外側端子110の接触部113が201から離反する。つまり、内側端子160がプローブ100の先端部102側(外側端子110の先端部112側)に向けて相対的にスライドさせられる。また、内側端子160の先端部163に配設されているブッシュ170が、内側端子160のスライドに伴い、プローブ100の先端部102側に向けてスライドさせられる。
ここで、図7に示すように、例えば、電極201に対するプローブ100の押し付けの際に接触部113,164によって電極201が削り取られて生じた金属片等の異物Mが、外側端子110の内周面114と内側端子160の先端部163(接触部164)とによって構成される空間内に侵入したとしても、先端部102側へのブッシュ170の移動によってプローブ100の外部に押し出される。このため、侵入した異物Mによって内側端子160のスムーズなスライド動作が阻害されたり、外側端子110と内側端子160とが短絡して測定が困難となったりする事態が防止される。
このように、このプローブ100によれば、内側端子160の先端部163にブッシュ170を配設したことにより、測定時において内側端子160が撓まされる向きに力が加えられたとしても、ブッシュ170の外周面171が外側端子110の内周面114に当接するため、内側端子160の変形を確実に防止することができる。このため、内側端子160の変形に起因するプローブ100の動作不良や絶縁不良を確実に防止することができる。また、外側端子110の内周面114とブッシュ170の先端面172とによって構成される空間内に金属片等の異物Mが侵入したとしても、先端部102側への内側端子160のスライドに伴うブッシュ170のスライドによってその異物Mをプローブ100の外部に押し出すことができる。このため、異物Mの侵入に起因する動作不良および絶縁不良を確実に防止することができる。したがって、このプローブ100を備えたバッテリテスタ1によれば、プローブ100の不具合に起因して測定が困難となる事態を確実に防止することができる。
また、このプローブ100によれば、先端面172が内側端子160における接触部164の最先端部よりも外側端子110の基端部111側に位置するようにブッシュ170を構成したことにより、内側端子160の先端部163に形成されている接触部164を測定対象体に確実に接触させることができる。さらに、外力が加えられていない状態において先端面172の一部が外側端子110における接触部113の谷部から突出するようにブッシュ170を構成したことにより、プローブ100を測定対象体から離反させたときに、外側端子110の内周面114とブッシュ170の先端面172とによって構成される空間内に侵入した異物Mをプローブ100の外部に確実に押し出すことができる。したがって、このプローブ100を備えたバッテリテスタ1によれば、プローブ100の不具合に起因して測定が困難となる事態をより確実に防止することができる。
次に、本発明に係るプローブの他の一例としてのプローブ300について説明する。なお、プローブ100と同じ構成および機能については重複する説明を省略する。プローブ300は、図8に示すように、全体として棒状に形成されると共に、基端部301側が本体部31の取り付け部に挿入されて先端部302側が露出された状態で本体部31に取り付け可能に構成されている。また、プローブ300は、図9に示すように、本体部310、絶縁パイプ320、内側端子330、スプリング340、外側端子350およびブッシュ360を備えて構成されている。
本体部310は、図8,9に示すように、金属等の導電性を有する材料によって円筒状に形成されている。絶縁パイプ320は、樹脂等の絶縁性を有する材料によって円筒状に形成されて、本体部310の基端部311側に挿入されている。内側端子330は、金属等の導電性を有する材料により、基端部331および中央部332よりも先端部333が大径の円柱状に形成されている。また、内側端子330における先端部333の先端面には、先端が鋭利な接触部334が形成されている。また、内側端子330は、本体部310に挿入された絶縁パイプ320の中心部を挿通するようにして配設されることにより、本体部310に対して絶縁された状態で固定されている。この場合、内側端子330は、プローブユニット3の本体部31に取り付けられた状態において、ケーブル32およびコネクタ33を介して電圧検出部4に接続される。
スプリング340は、本体部310の中央部よりもやや先端部312側に配設されている。外側端子350は、金属等の導電性を有する材料によって円筒状に形成されている。また、外側端子350の先端部351には、先端が鋭利な接触部352が形成されている。また、外側端子350は、ブッシュ360によって内側端子330と絶縁された状態で、スライド可能に内側端子330の先端部333の外周側に配設されている。また、外側端子350は、スプリング340によって内側端子330の基端部331側から先端部333側に向けて付勢されている。この場合、外側端子350は、図9,10に示すように、外力が加えられていない状態において、先端部351が内側端子330の先端部333(接触部334)から突出するようにその長さが規定されている。
ブッシュ360は、図10に示すように、樹脂等の絶縁性を有する材料によって筒状に形成されて、外側端子350の内周面353に配設されている。また、ブッシュ360は、外側端子350のスライドに伴ってその内周面361が内側端子330における先端部333の外周面335に接触した状態でスライド可能に、その内径が内側端子330における先端部333の外径よりもやや大径に形成されている。また、ブッシュ360は、その先端面362が外側端子350の最先端部(接触部352の先端部)よりも内側端子330の基端部331側に位置すると共に外力が加えられていない状態において先端面362が内側端子330の先端部333よりも外側端子350の最先端部側に位置するように構成されている。
このプローブ300を備えたバッテリテスタ1を用いて上記のバッテリ200の抵抗値Rを測定する際には、上記したように操作部6を操作した後に、図10に示すように、プローブ300が取り付けられたプローブユニット3の本体部31,31をバッテリ200の電極201,201に押し付ける。
この際に、図10に示すように、プローブ300における外側端子350の先端部351に形成されている接触部352が電極201に接触し、次いで、本体部31の押し付けによって外側端子350がプローブ300の基端部301側に押圧されて、スプリング340の付勢力に抗して基端部301側に向けて(同図に示す矢印の方向に)スライドさせられる。また、外側端子350のスライドに伴い、外側端子350の内周面353に配設されているブッシュ360の内周面361が内側端子330における先端部333の外周面335に接触した状態でブッシュ360がスライドさせられる。
次いで、図11に示すように、外側端子350のスライドによって内側端子330の先端部333が電極201に近接し、続いて、図12に示すように、先端部333に形成されている接触部334が電極201に接触する。ここで、図11に示すように、例えば、ブッシュ360の内周面361と内側端子330の先端部333(接触部334)とによって構成される空間内に金属片等の異物Mが侵入したとしても、ブッシュ360の内周面361に先端部333の外周面335が接触した状態でブッシュ360がスライドさせられるため、先端部333によって異物Mがプローブ300の外部に押し出される。このため、侵入した異物Mによって外側端子350のスムーズなスライド動作が阻害されたり、外側端子350と内側端子330とが短絡して測定が困難となったりする事態が防止される。次いで、電圧検出部4およびCPU8が上記したように動作することにより、表示部7にバッテリ200の抵抗値Rが表示される。次に、電極201に対する本体部31の押し付けを解除して、測定を終了する。
このように、このプローブ300によれば、外側端子350の内周面353にブッシュ360を配設したことにより、測定時において内側端子330が撓まされる向きに力が加えられたとしても、内側端子330の外周面335が外側端子350の内周面353に配設されたブッシュ360の内周面361に当接するため、内側端子330の変形を確実に防止することができる。このため、内側端子330の変形に起因するプローブ300の動作不良や絶縁不良を確実に防止することができる。また、ブッシュ360の内周面361と内側端子330の先端部333とによって構成される空間内に金属片等の異物Mが侵入したとしても、先端部333によって異物Mをプローブ300の外部に押し出すことができる。このため、異物Mの侵入に起因する動作不良および絶縁不良を確実に防止することができる。したがって、このプローブ300を備えたバッテリテスタ1によれば、プローブ300の不具合に起因して測定が困難となる事態を確実に防止することができる。
また、このプローブ300によれば、その先端面362が外側端子350の最先端部よりも内側端子330の基端部331側に位置するようにブッシュ360を構成したことにより、外側端子350の先端部351に形成されている接触部352を測定対象体に確実に接触させることができる。さらに、外力が加えられていない状態において先端面362が内側端子330の先端部333よりも外側端子350の最先端部側に位置するようにブッシュ360を構成したことにより、プローブ300を測定対象体に押し付けたときに、ブッシュ360の内周面361と内側端子330の先端部333とによって構成される空間内侵入した異物Mをプローブ300の外部に確実に押し出すことができる。したがって、このプローブ300を備えたバッテリテスタ1によれば、プローブ300の不具合に起因して測定が困難となる事態をより確実に防止することができる。
なお、内側端子160のスライドに伴ってスライドするブッシュ170を備えた構成例、および外側端子350のスライドに伴ってスライドするブッシュ360を備えた構成例について上記したが、図13に示すように、スライドしないタイプのブッシュを備えた構成を採用することもできる。具体的には、同図に示すプローブ400は、上記したプローブ100のブッシュ170に代えて、ブッシュ470を備えて構成されている。この場合、ブッシュ470は、樹脂等の絶縁性を有する材料によって筒状に形成されて、外側端子110における先端部112の内周面114に配設されている。また、ブッシュ470は、内側端子160のスライド時において、内側端子160における先端部163の外周面165が内周面471に接触した状態でスライド可能に、先端部163の外径よりもその内径がやや大径に形成されている。また、ブッシュ470は、先端面472が外側端子110の最先端部(接触部113の先端部)よりも外側端子110の基端部111側に位置するようにその長さが規定されている。
このプローブ400によれば、外側端子110における先端部112の内周面114にブッシュ470を配設したことにより、測定時に内側端子160が撓まされる向きに力が加えられたとしても、ブッシュ470の内周面471に内側端子160における先端部163の外周面165が当接するため、内側端子160の変形を確実に防止することができる。このため、内側端子160の変形に起因するプローブ400の動作不良や絶縁不良を確実に防止することができる。また、ブッシュ470の内周面471と内側端子160の先端部163とによって構成される空間内に金属片等の異物Mが侵入したとしても、プローブ400の先端部402側への内側端子160のスライドによってその異物Mをプローブ400の外部に押し出すことができる。このため、異物Mの侵入に起因する動作不良および絶縁不良を確実に防止することができる。したがって、このプローブ400を備えたバッテリテスタ1によれば、プローブ400の不具合に起因して測定が困難となる事態を確実に防止することができる。
また、このプローブ400によれば、その先端面472が外側端子110の最先端部(接触部113の先端部)よりも外側端子110の基端部111側に位置するようにブッシュ470を構成したことにより、外側端子110の先端部112に形成されている接触部113を測定対象体に確実に接触させることができる。したがって、このプローブ400を備えたバッテリテスタ1によれば、プローブ100の接触不良起因して測定が困難となる事態を確実に防止することができる。
また、バッテリテスタ1をバッテリ200の抵抗値を測定する例について上記したが、各種の測定対象体の抵抗値等を測定する場合においても上記と同様の効果を実現することができる。また、抵抗値に限定されず電気的パラメータを測定可能な測定装置に本発明を適用することができる。
バッテリテスタ1の構成を示す構成図である。 バッテリテスタ1の正面図である。 プローブ100の側面図である。 プローブ100の断面図である。 プローブ100における先端部102の断面図である。 プローブ100における外側端子110の接触部113、および内側端子160の接触部164を電極201に接触させた状態の断面図である。 プローブ100を電極201から離反させた状態の断面図である。 プローブ300の側面図である。 プローブ300の断面図である。 プローブ300における先端部302の断面図である。 プローブ300を電極201に押し付けている状態の先端部302の断面図である。 プローブ300における外側端子350の接触部352、および内側端子330の接触部334を電極201に接触させた状態の断面図である。 プローブ400における先端部402の断面図である。
符号の説明
1 バッテリテスタ
1 バッテリテスタ
4 電圧検出部
8 CPU
100,300,400 プローブ
110,350 外側端子
111,331 基端部
112,163,333,351 先端部
114,353,361,471 内周面
120,130,320 絶縁パイプ
150,340 スプリング
160,330 内側端子
164,352 接触部
170,360,470 ブッシュ
171,335 外周面
172,362 先端面
R 抵抗値

Claims (3)

  1. 導電性を有する筒状の外側端子と、当該外側端子と絶縁された状態で当該外側端子の内部にスライド可能に配設されると共に当該外側端子の基端部側から先端部側に向けて付勢されかつ外力が加えられていない状態においてその先端部が当該外側端子の当該先端部から突出する導電性を有する柱状の内側端子とを備えた電気的パラメータ測定用のプローブであって、
    前記内側端子の前記先端部には、当該内側端子のスライドに伴ってその外周面が前記外側端子の内周面に接触した状態でスライドさせられる絶縁性を有するブッシュが配設され、当該ブッシュは、その先端面が前記内側端子の最先端部よりも前記外側端子の前記基端部側に位置すると共に前記外力が加えられていない状態において当該先端面の少なくとも一部が前記外側端子の前記先端部から突出するように構成されているプローブ。
  2. 導電性を有する柱状の内側端子と、当該内側端子と絶縁された状態でスライド可能に当該内側端子の外周側に配設されると共に前記内側端子の基端部側から先端部側に向けて付勢されかつ外力が加えられていない状態においてその先端部が当該内側端子の当該先端部から突出する導電性を有する筒状の外側端子とを備えた電気的検査用のプローブであって、
    前記外側端子の内周面には、当該外側端子のスライドに伴ってその内周面が前記内側端子の外周面に接触した状態でスライドさせられる絶縁性を有するブッシュが配設され、当該ブッシュは、その先端面が前記外側端子の最先端部よりも前記内側端子の前記基端側に位置すると共に前記外力が加えられていない状態において当該先端面が当該内側端子の前記先端部よりも当該外側端子の当該最先端部側に位置するように構成されているプローブ。
  3. 請求項1または2記載のプローブと、当該プローブを介して入力した信号に基づいて電気的パラメータを測定する測定部とを備えている測定装置。
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