JP4993182B2 - 挟み込み検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、開閉装置に物体が挟み込まれたことを検出するための挟み込み検出装置に関する。
従来から、車両の電動スライドドア装置や、建築物の自動ドアには、モータ等によってドアをスライドさせて開閉する電動開閉装置が備えられている。このような電動開閉装置では各種の挟み込みセンサを備えておきドアを閉める際にドア枠とドアとの間に人や物の挟み込みを検出した際に、ドアの閉じ動作を停止させたり、ドアを開ける動作に反転させたりする手段を備えた電動開閉装置が提案されている。
このような自動開閉装置の中でも特に、自動車用の挟み込み検出システムでは、ドアの閉まる軌跡におけるドアの位置により、軌跡上の人や物を検出するためのセンサ等の検出感度を下げる技術が知られている。特に、このような技術の中には、ドアの全閉間際にドアが開いているにも関わらず、ドアが閉じられていると認識する誤検知を防ぐことからスライドドアの移動速度が停止したとみなされる速度である停止判定速度以下になった時にはセンサ等の検出感度を下げる、或いは検出を行わないようにする手法がとられているものがある。(例えば、特許文献1参照)。このような装置では、特に挟み込みが発生しやすいドアの閉まり際で挟み込みを検出できず、実使用上、改良すべき点がある。また、挟み込み検出装置は、機器の性質上、ドア付近に設けられることが多いため省スペース化が求められ、更には挟み込み検出システムの信頼性確保も求められる。したがって、コンパクト且つ簡易な挟み込み検出システムを構築することが必要となる。
特開2004−270142号公報(段落番号0013〜0015等)
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、挟み込みを確実に検出することができ、省スペースで信頼性の高い挟み込み検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る、挟み込み検出装置の徴構成は、開閉装置に備えられた挟み込み検出装置において、前記開閉する装置に物体が挟み込まれた際に挟み込みに応じた信号を出力するセンサ素子と前記センサ素子の感度を決定する増幅器とを有する検出部と、電源に重畳された制御信号の信号成分を抽出する基準電圧変換部と、前記抽出された信号成分に基づいてスイッチング動作を行うことにより前記増幅器の増幅率を変更する増幅率変更部と、前記検出部の検出結果に基づいて前記開閉する装置に物体が挟み込まれたか否かを判定し挟み込み検出信号を出力する判定部と、前記挟み込み検出信号に基づいて検知信号を生成し前記電源に重畳する検知信号生成部と、を備え、
前記センサ素子の感度の変更と物体の挟み込み検出信号の伝達とを前記電源を使用して双方向通信により行う点にある。
この構成によれば、センサ素子の感度を決定する増幅器の増幅率を決定する信号と物体を挟み込んだ際に出力する検出信号とを電源線に重畳させることにより、挟み込み検出装置の制御部とセンサ回路との双方向の信号伝達が可能であるため、閉まるドアの位置に基づいて、センサの検出感度をスムーズに切り替えることができる。
また、前記挟み込み検出装置のの特徴構成は、前記検出部の検出結果に基づいて信号処理を行う信号処理部に、前記センサ素子が物体の挟み込みを検知するレベル閾値を変更する閾値変更部と、物体を挟み込んだ際の扉の動作制御時間を決定する時間閾値を変更する時間閾値変更部と、を備えて構成できる点にある。
本構成とすれば、扉の閉じ速度や物体を挟み込んだ位置等の違いにより条件毎に挟み込みの検知レベルや検知後の反応時間を設定することができるため、状況に応じた挟み込み検出を行うことが可能となる。
また、前記挟み込み検出装置のの特徴構成としては、前記制御信号を、デューティー制御された連続的なパルス信号や、ワンパルスの信号に構成することが可能である。
本構成とすれば、電源線に重畳する制御信号と電源そのものとを区別できるため、制御信号の抽出や読み取りが容易になる。
また、前記挟み込み検出装置のの特徴構成として、前記制御信号に、擬似信号を入力することにより所望の動作ができているか否かを自己診断することができる構成とすると好適である。
この構成とすれば、挟み込み検出装置が備える開閉する装置の状態に関わらず定期的に自己診断を実施することができるため、挟み込み検出装置の動作確認を行うことが可能である。
更に、前記挟み込み検出装置のの特徴構成として、前記開閉する装置が、車両のスライドドアであり、前記センサ素子が可動する前記スライドドアの端部に配設される構成とすると好適である。
この構成とすれば、開閉する装置が車両のスライドドアであるため、上述したようにスライドドアへの物体の挟み込みを回避することが可能となる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本発明の第一実施形態
図1は本発明の第一実施形態に係る、車両のスライドドアの挟み込み検出装置の構成を模式的に示すブロック図である。挟み込み検出装置が備える、ドアECU(Electronic Control Unit)1はスライドドアを開閉するだけでなく、挟み込み検出装置が備えるシステムも制御している。ドアECU1には、電源制御部11と制御信号生成部12と検知信号入力部13とを有し、マイクロコンピュータ10により制御されている。
電源制御部11は、車両が備えるバッテリ等の電源部6から供給される電源を制御し、挟み込み検出装置を動作させるために電源の供給を行う。また、制御信号生成部12は、詳細は後述するが物体の挟み込みを検出するセンサ素子14の制御を行うための制御信号を生成し、その制御信号を電源制御部11から出力される電源に重畳する。重畳される制御信号は特に限定しないが、本実施形態ではPWM(Pulse Width Modulation)コントローラによりデューティー制御された周期的な矩形波が重畳されるとして説明する。更に、検知信号入力部13は、センサ素子14が物体の挟み込みを検出した際に出力する検知信号に基づき、物体の挟み込みを検知する働きを有する。
物体の挟み込みを検出するセンサ素子14は、圧電センサで形成されている。圧電センサは、公知技術であるため詳細説明は省略するが、物質の圧電効果による電気分極を利用し、物体の挟み込みの衝撃により発生する圧力を検知して電気信号を出力することから挟み込み検出用のセンサに適している。このセンサ素子14の感度は、増幅器15で設定される増幅率により決定される。これらのセンサ素子14と増幅器15は、挟み込み検出装置の有する検出部2に備えられる。
増幅器15で設定される増幅率は、制御信号生成部12にて電源に重畳された制御信号に基づいて増幅率変更部3により当初に設定された増幅率から変更することができる。制御信号生成部12が生成した制御信号は、前述のとおり、電源制御部11が出力する電源6のバッテリ等の出力電圧に重畳されている。したがって、増幅率変更部3が読み取ることができる電圧信号に変換するために、制御信号は基準電圧変換部7を介して入力される。
信号処理部9は、センサ素子14の物体の挟み込みの検出に基づいて出力される信号を処理し判定部4に出力する。信号処理部9では、センサ素子14が物体の挟み込みを検知するレベル閾値を閾値変更部9aと、物体を挟み込んだ際の扉の動作制御時間を決定する時間閾値を変更する時間閾値変更部9bとを備えている。この動作制御時間は、例えば、物体を挟み込んでからスライドドアが停止するまでの反応時間や物体の挟み込みを解除するためにスライドドアを再び開ける方向への動作を開始するまでの反応時間とすると好適である。判定部4は信号処理部9が出力する信号に基づいて挟み込み検出信号を出力し、検知信号生成部5は、この挟み込み検出信号を元に検知信号を生成して電源に重畳する。
次に、本実施形態について回路図と各部の波形を使用して説明する。図2は本実施形態に係る、電源線を利用した双方向通信可能な挟み込み検出装置の概略的な電気回路図であり、図3は図2の電気回路図における各部の波形を示した図である。ただし、図3は単に制御信号に応じたタイミングを示したものであり、波形の振幅(すなわち、電圧レベル)は考慮していない。図2においてドアECU1にはバッテリから電圧V1が印加されている。まず、マイクロコンピュータ10は挟み込み検出を行うために端子1の電圧を電源制御部11の構成要素であるトランジスタTR1の動作閾値電圧以下に低下させる。すると、トランジスタTR1が動作し、電圧V1がトランジスタTR1のコレクタ端子に現れる(図3のA点の波形参照)。ここでは、特に断りがない限り、各トランジスタのコレクタ−エミッタ間の飽和電圧、並びに以降の説明に出てくるダイオードの順方向電圧(いわゆる、Vf)は無視することとする。
次に、マイクロコンピュータ10は制御信号の生成と電源への重畳とを行うために、端子2に重畳する信号に応じた周期で振幅したデューティー制御されたパルスを出力する(図3のB点の波形参照)。図3のB点の波形において、各パルスにてパルス幅が異なるのは、マイクロコンピュータ10によりデューティー制御されているからであり、ここではその一例として示している。このパルスに応じて制御信号生成部12を構成するトランジスタTR2が動作し、A点に現れていた直流電圧にパルス波形が重畳され(図3のC点の波形参照)、制御信号が生成される。
ここで、この制御はドアECU1が得るドア位置情報によりセンサ素子14の感度を変更すると好適である。例えば、図4に示されるようにドアの全開位置から閉まり間際となるユーザに設定された設定位置まで(図4におけるXの領域)は、一般的にはドア速度が速いためにノイズが多くなってしまう。このノイズによる誤動作を防ぐにはセンサ素子14の感度を落とし、一方、閉まり間際から全閉の位置まで(図4におけるYの領域)はドア速度が遅く、物体を挟み込むケースが多くなることからセンサ素子14の感度を上げると良い。また、図4のXの領域ではドア速度が速いことから物体がセンサ素子14に接触してからドアが停止するまでの反応時間を早め、挟み込んでしまった物体の損傷を抑えるようにすると良い。
ここで、後述する増幅率変換部3はトランジスタTR4にて構成され、制御信号に重畳されたパルスにより動作させるため、C点に現れた波形からパルスのみを抽出する必要がある。そのため、基準電圧変換部7によりパルス成分のみ抽出する。基準電圧変換部7は、主にレギュレータ7aとコンデンサC2とダイオードD1、及びD2により構成される。抵抗R13、及びダイオードD1を介して電流をグランドに流すが、レギュレータ7aは抵抗R13、及びダイオードD1の許容損失を考慮して電源電圧を降下させる。また、レギュレータ7aの出力は他のIC(Integrated Circuits)を駆動させるための供給電圧として使用することは当然に可能である。ここで、ダイオードD2のアノード端子がグランドレベルであるため、カソード端子もグランドレベルとなる。また、コンデンサC2には制御信号のパルスに応じて電荷の充放電が行われているが、上記の通りダイオードD2のカソード端子がグランドレベルであることから、制御信号のパルスがグランドにクランプされた波形となる(図3のD点の波形参照)。
増幅率変換部3の前段に備えられる抵抗R14及びコンデンサC3が構成する積分回路によりD点の波形はフィルタリングされる(図3のE点の波形参照)。このフィルタリングされた波形をトランジスタTR4のベース端子に入力することにより入力波形に応じてパルス動作、或いは電流制限をかけながら動作する。図3では、パルス動作する例として示しているが、トランジスタTR4のコレクタ端子は図3のF点の波形に示すように、パルス動作に応じて電位が変化する。したがって、抵抗R16と抵抗R17の中点の電位が変化し(図3のG点の波形参照)、増幅器15の増幅率も変化することとなりセンサ素子14の感度を変化させることが可能となる。
次に、挟み込み検出装置が物体の挟み込みを検出した際の動作に関して、図2の電気回路図と図5の電気回路図における各部の波形を示した図を使用して説明する。図5も図3と同様、制御信号に応じたタイミングを示したものであり、波形の振幅(すなわち、電圧レベル)は考慮していない。また、トランジスタのコレクタ−エミッタ間の飽和電圧も無視して説明する。判定部4はセンサ素子14が物体の挟み込みを検出すると、信号処理部9が出力する信号に基づいて挟み込み検出信号を出力する(図5のH点の波形参照)。この挟み込み検出信号に基づいて検知信号生成部5を構成するトランジスタTR3が動作するため、これに合わせてC点では電圧降下が生じる(図5のC点の波形参照)。
検知信号入力部13を構成する抵抗R9及びコンデンサC1の積分回路によりI点の波形はフィルタリングされる(図5のI点の波形参照)。この検知信号、すなわち電圧降下を生じた電源がマイクロコンピュータ10の備える端子3に入力されることにより、ドアECU1はセンサ素子14が物体を挟み込んだことを認識することができる。したがって、上述のとおり、電源線に制御信号と検知信号とを重畳させることにより電源線で双方向通信することができ、センサ素子14の感度調整と物体の挟み込み認識をすることが可能となる。
本発明の第二実施形態
第一実施形態では、制御信号をデューティー制御されたパルス波形で行うとして説明したが、第二実施形態として制御信号をワンパルス信号とする構成とすることも好適である。図6は第二実施形態に係る、車両のスライドドアの挟み込み検出装置の構成を模式的に示した図である。図1のブロック図とは、基準電圧変更部7と増幅率変更部3との間にタイマー部8を備える点が異なる。第二実施形態でも、第一実施形態と同様、物体の挟み込みを電源の電圧降下によりマイクロコンピュータ10に認識させる。したがって、この電圧降下を制御信号のワンパルスとして誤認識させないようにするためにタイマーを設けている。
次に、本実施形態について回路図と各部の波形を使用して説明する。図7は本実施形態に係る、電源線を利用した双方向通信可能な挟み込み検出装置の概略的な電気回路図であり、図8は電気回路図における各部の波形を示した図である。図7は図2と同様、各トランジスタのコレクタ−エミッタ間の飽和電圧、並びに以降の説明に出てくるダイオードの順方向電圧(いわゆる、Vf)は無視する。また、図8は図3と同様、制御信号に応じたタイミングを示したものであり、波形の振幅(すなわち、電圧レベル)は考慮していないこととする。ドアECU1にバッテリから電圧V1が印加され、マイクロコンピュータ10は挟み込み検出を行うために端子1の電圧を電源制御部11の構成要素であるトランジスタTR1の動作閾値電圧以下に低下させる。すると、トランジスタTR1が動作し、電圧V1がトランジスタTR1のコレクタ端子に現れる(図7のA点の波形参照)。
次に、マイクロコンピュータ10は制御信号の生成、並びに重畳を行うために、端子2に重畳する信号に応じたパルス(ワンパルス)を出力する(図8のB点の波形参照)。このワンパルスに応じて制御信号生成部12を構成するトランジスタTR2が動作し、A点に現れていた直流電圧にパルス波形が重畳され(図8のC点の波形参照)、制御信号が生成される。
次に、基準電圧変換部7によりパルス成分のみ抽出する。基準電圧変換部7は、レギュレータ7aとコンデンサC2とダイオードD1、及びD2により構成される。第一実施形態と同様、ダイオードD2のアノード端子がグランドレベルであるため、カソード端子もグランドレベルとなる。また、コンデンサC2には制御信号のパルスに応じて電荷の充放電が行われ、ダイオードD2のカソード端子がグランドレベルであることから、制御信号のパルスがグランドにクランプされた波形となる(図8のD点の波形参照)。
タイマー部8を構成するトランジスタTR5は、D点の電圧の低下に合わせて動作し(図8のE点の波形参照)、続いてコンデンサC3と抵抗R24の時定数で決定される所定時間の経過後、トランジスタTR6は動作する。よって、トランジスタTR6のコレクタ端子は制御信号のパルスから所定時間経過後に電位が上がることとなる(図8のF点の波形参照)。次に、F点の電位の上昇によりトランジスタTR4が動作し、抵抗R17と抵抗R18の中点がグランド電位となるために(図8のG点の波形参照)、抵抗R16と抵抗R17の中点の電位が変化し(図8のH点の波形参照)、増幅器15の増幅率も変化することとなり、センサ素子14の感度を変化させることが可能となる。
次に、挟み込み検出装置が物体の挟み込みを検出した際の動作に関して、図7の電気回路図と図9の電気回路図における各部の波形を示した図を使用して説明する。図9も図8と同様、制御信号に応じたタイミングを示したものであり、波形の振幅(すなわち、電圧レベル)は考慮していない。また、トランジスタのコレクタ−エミッタ間の飽和電圧も無視して説明する。判定部4が出力する挟み込み検出信号に基づき(図9のI点の波形参照)、検知信号生成部5を構成するトランジスタTR3が動作するため、C点では電圧降下が生じる(図9のC点の波形参照)。
検知信号入力部13を構成する抵抗R8と抵抗R9とにより分圧された電圧が、検知信号としてマイクロコンピュータ10の備える端子3に入力されることにより、ドアECU1はセンサ素子14が物体を挟み込んだことを認識することができる。したがって、上述のとおり、電源線に制御信号と検知信号とを重畳させることにより電源線で双方向通信することができ、センサ素子14の感度調整と物体の挟み込み認識をすることが可能となる。
上記の第一実施形態と第二実施形態とについてフローチャートを使用して説明する。図10はセンサ感度の調整と物体の挟み込みを行った場合におけるフローチャートである。ユーザがドアを閉める操作を行うと(ステップ#01)、ドアECU1はドアを駆動させるためのモータに電源を投入する(ステップ#02)。このモータの動作に合わせて、ドアは閉まる方向へ動き出す(ステップ#03)が、ドアECU1はドアが完全に閉まるまでドア位置がどこにあるかを認識するためにドア位置情報を取得している。ドアが動き出すと、センサ素子14は人や物等の物体がドアとドア枠との間に挟み込まれたか否かの監視を始める。物体が挟み込まれていなければ(ステップ#04:Yes)、ドアECU1は引き続き、ドア位置が所定の位置(例えば、全閉間際)になるまで物体の挟み込みの監視を行いながらドアを閉める動作を行う(ステップ#05:No)。
ドア位置が所定の位置(全閉間際)になれば(ステップ#05:Yes)、ドアECU1は電源に制御信号を重畳させる(ステップ#06)。すると、増幅率変更部3によりセンサ素子14の感度を決定する増幅率が変更されるため、センサ素子14の感度が上がる(ステップ#07)。更に、ドアECU1はドアを閉める動作を行うが、その過程で物体の挟み込みがなければ(ステップ#08:Yes)、ドアを全閉位置になるまで閉めていく(ステップ#09:Yes)。ドアが全閉でなければ、ステップ#06に戻り処理が続けられる。
一方、ドアの位置が全開から所定の位置(全閉間際)で物体の挟み込みがあった場合(ステップ#04:No)や所定の位置(全閉間際)から全閉までの間で物体の挟み込みがあった場合(ステップ#08:No)には、検知信号生成部は電源電圧を降下させる(ステップ#10)。すると、ドアECU1はこの電圧降下を認識し、ドアを停止、若しくはドアを開く方向に動かし(ステップ#11)、処理を終了する。このようにして、ドアECU1は物体の挟み込みを検知するセンサ素子14の感度調整と、物体の挟み込みがあった場合のドアの停止とを行うことができる。
その他の実施例
上記の各実施形態では、センサ素子14の感度に関して、車両の動きに関して説明しなかったが、センサ素子14の感度と車両の動きとを関連させて感度調整する構成とすることも可能である。ドアを閉めている途中で車両が走行した時は振動を拾いやすくセンサ素子14が誤検知しやすいため、車両が動いていない状態(図11におけるSの領域)のセンサ素子14の感度から車両の速度に合わせて(図11におけるTの領域)、センサ素子14の感度を下げるようにすることも当然に可能である。
上記の各実施形態では、電源部6はバッテリ等から直接ドアECU1に供給することとしているが、これに限らない。例えば、バッテリ等からレギュレータやDC/DCコンバータ等を介して供給することも当然に可能である。
上記の各実施形態では、センサ素子14を圧電センサで構成されるとしたが、これに限らない。例えば、容量センサで構成することも可能であるし、更には挟み込みを検知した信号を電気信号として取り出せるセンサであれば、本発明に係る挟み込み検出装置を構成することも当然に可能である。
上記の各実施形態では、各部の制御に関しトランジスタを用いて説明したが、トランジスタの論理はこれに限らない。論理を反転して構成することも当然に可能であるし、トランジスタの代わりにFET(Field Effect Transistor)を使用して構成することも当然に可能である。
上記の各実施形態では、基準電圧変換部7をレギュレータ7aとダイオードとコンデンサのカップリングによる構成として説明したが、これに限らない。例えば、チャージポンプのようにダイオードとコンデンサのカップリングにより構成することも当然に可能である。
上記の第二実施形態では、タイマー部8の構成としてトランジスタTR5とトランジスタTR6を使用して説明したがこれに限らない。トランジスタは少なくとも1つで構成することも可能であるし、更にはトランジスタ使用せずに他の回路構成でタイマーを形成することも当然に可能である。
上記の各実施形態では、実際にセンサ素子14が物体を挟み込んだ際の例として説明したが、これに限らない。挟み込み検出装置自身が、物体の挟み込み如何に関わらず定期的に擬似信号を入力することにより自己診断することができるため、挟み込み検出装置の動作確認を行うことができる。したがって、挟み込み検出装置の定期的なメンテナンスを行うことができ、実際に物体を挟み込んだ際に挟み込み検出装置が動作しないといった不測の事態を回避することが可能となる。
上記の各実施形態では、開閉する装置を車両のスライドドアとして説明したが、これに限らない。開閉する装置であれば、本発明に係る挟み込み検出装置を車両以外の乗り物に実施することは当然に可能である。更には建物の自動ドアに実施することも当然に可能である。
第一実施形態に係る挟み込み検出装置の構成を模式的に示すブロック図 第一実施形態に係る挟み込み検出装置の概略的な電気回路図 第一実施形態に係るセンサ感度調節時の各部の波形を示した図 ドア位置とセンサ感度の関係を示す図 第一実施形態に係る挟み込み時の各部の波形を示した図 第二実施形態に係る挟み込み検出装置の構成を模式的に示すブロック図 第二実施形態に係る挟み込み検出装置の概略的な電気回路図 第二実施形態に係るセンサ感度調節時の各部の波形を示した図 第二実施形態に係る挟み込み時の各部の波形を示した図 本発明の挟み込み検出装置に係るフローチャート 車速とセンサ感度の関係を示した図
符号の説明
1:ドアECU(制御部)
2:検出部
3:増幅率変更部
4:判定部
5:検知信号生成部
6:電源部
7:基準電圧変換部
8:タイマー部
9:信号処理部
9a:閾値変更部
9b:時間閾値変更部
10:マイクロコンピュータ
11:電源制御部
12:制御信号生成部
13:検知信号入力部
14:センサ素子
15:増幅器

Claims (7)

  1. 開閉する装置に備えられた挟み込み検出装置において、
    前記開閉する装置に物体が挟み込まれた際に挟み込みに応じた信号を出力するセンサ素子と前記センサ素子の感度を決定する増幅器とを有する検出部と、電源に重畳された制御信号の信号成分を抽出する基準電圧変換部と、前記抽出された信号成分に基づいてスイッチング動作を行うことにより前記増幅器の増幅率を変更する増幅率変更部と、前記検出部の検出結果に基づいて前記開閉する装置に物体が挟み込まれたか否かを判定し挟み込み検出信号を出力する判定部と、前記挟み込み検出信号に基づいて検知信号を生成し前記電源に重畳する検知信号生成部と、を備え、
    前記センサ素子の感度の変更と物体の挟み込み検出信号の伝達とを前記電源を使用して双方向通信により行う挟み込み検出装置。
  2. 前記スイッチング動作は、前記信号成分が積分回路によりフィルタリングされた波形と、予め設定された閾値とに基づき行われる請求項1に記載の挟み込み検出装置。
  3. 前記検出部の検出結果に基づいて信号処理を行う信号処理部が、前記センサ素子が物体の挟み込みを検知するレベル閾値を変更する閾値変更部と、物体を挟み込んだ際の扉の動作制御時間を決定する時間閾値を変更する時間閾値変更部と、を備える請求項1又は2に記載の挟み込み検出装置。
  4. 前記制御信号が、デューティー制御された連続的なパルス信号である請求項1から3の何れか一項に記載の挟み込み検出装置。
  5. 前記制御信号が、ワンパルスの信号である請求項1から3の何れか一項に記載の挟み込み検出装置。
  6. 前記制御信号に、擬似信号を入力することにより所望の動作ができているか否かを自己診断する請求項又はに記載の挟み込み検出装置。
  7. 前記開閉する装置が、車両のスライドドアであり、前記センサ素子が可動する前記スライドドアの端部に配設される請求項1からのいずれか一項に記載の挟み込み検出装置。
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