JP4992363B2 - 硬化パターンの製造方法 - Google Patents
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Description
マスクの調整とは、強制的に所望のパターンを得る方法であり、原版となるマスクパターンに補助的なパターンを付随させるなど、半導体分野ではOPCとして極一般的に使われている手法である(例えば、特許文献1および2参照)。
しかし、これ等の方法を近接露光方式に、採用しても曲率10μm未満の解像度の高いパターンを得ることはできない。
これにより、露光パターンの高解像度化が実現できるため、所望とするパターンが複雑な形状をしていてコーナー部が多い場合であっても、高品質な製品を容易に作成することができる。
そして、本発明では、外周の内側と外側の両方に補正パターンを設けることによって、補正無しの場合と同等のサイズの解像パターンが得られ、しかも形状は所望のパターンに近い高解像パターンが得られる。
図1は、本発明によって得られた樹脂硬化物の硬化パターン100の正面図である顕微鏡写真を図示したものでる。この場合、硬化パターン100は、樹脂と顔料とを含む組成物を硬化させた樹脂硬化物のパターンであって、好ましくは、カラーフィルター用のものである。ここに、カラーフィルター用とは、赤、緑、青のカラーフィルター用着色層だけではなく、カラーフィルターに用いるブラックマトリックス(BM)や、フォトスペンサー(PS)や垂直配向(VA)や分割垂直配向(MVA)などを含むものである。
図2は、近接露光装置の概略図である。図2に示されるように、近接露光装置は、露光光源ランプ1、楕円ミラー2、コールドミラー3、フィルター4、インテグレーターレンズ5、コリメーションミラー6、反射ミラー7、マスク8を有する。
露光光源ランプ1からの光は、楕円ミラー2を経て、コールドミラー3で反射し、フィルター4、インデグレーターレンズ5、コリメーションミラー6、反射ミラー7、マスク8を経て、ガラス基板(被露光基板)10上に塗工された感光剤9を露光する。
1の光源については特に限定するものではないが、極間が小さく、なるべく点光源となるものが望ましい。出力を上げるなどの影響により極間が広くなった場合は、正規分布する強度がブロードになり、5のインテグレーターレンズにおけるエネルギー損失が大きくなるためである。
露光量は、100〜200mJ/cm2の条件で行えばよい。露光後、現像と焼付け(焼成)を行う。現像液は通常のものを用い、焼付けは、例えば180〜240℃の温度、30分〜60分間の条件で行う。
感光性樹脂組成物としては、アクリル−エポキシ系バインダー樹脂をレジスト固形分中に30質量%、不飽和二重結合を有する重合性モノマーをレジスト固形分中に27質量%、カーボンブラック顔料(平均粒子径50〜200nm)をレジスト固形分中に40質量%含有するものを使用した。なお、レジスト固形分中には、光重合開始剤を2質量%添加し、さらに、シランカップリング剤も1質量%含有されている。レジスト全体に占める固形分濃度は、用途により異なるが、ここでは、20質量%のものを使用した。残りは溶剤である。
露光光学系は、図2に示したごく一般的なもので、ランプは2kWのものを使用した。また、コリメーション半角は2°、露光ギャップは200μmの固定で行った。また、露光後、無機アルカリ現像液(5質量%の炭酸ナトリウム水溶液)を用いて現像を行い、その後、230℃の温度で焼成した。
図4に示した補正無しのパターンで露光した場合の結果を図12に示す。この場合、図5の計算結果の図とほぼ同等に歪んだ形状が得られた。曲率は図示のとおり、12μmであった。なお、露光量、現像時間はマスクパターンと同一の線幅、つまり30μmで解像される条件で実施した。
前項と同じ条件にて、図6のマスクパターンで露光した結果、図13に示される結果を得た。この場合、図7に示した計算結果とほぼ同等の歪みの少ない矩形形状が得られた。実際の曲率は、5μmであった。なおその線幅は26μmとなり、計算結果とほぼ同一の値となった。
前項と同じ条件にて、図8のマスクパターンで露光した結果、図14に示される結果を得た。図8に示した計算結果とほぼ同等の歪みの少ない矩形形状が得られた。なお、その線幅は34μmとなり、計算結果とほぼ同一の値となった。
前項と同じ条件にて、図9のマスクパターンで露光した結果、図1に示される結果を得た。計算結果よりも一層歪みの少ない矩形形状が得られ、曲率は5μmであった。これは、単一輝線で計算した結果と多輝線混入の実験との差と考えられる。なお、その線幅は30μmとなり、計算結果とほぼ同一の値であり、マスク寸法とも一致した。
図15(a)に示されるマスク、即ち、略凸字状の開口部を有するマスクを用いたところ、図15(b)に示されるように、比較例1と同様に、歪んだ形状のパターンしか得られなかった。
同様に、図16(a)に示される略凸字状の開口部を有し、2μm内側に2μm幅の補正パターンを設けたマスクを用いたところ、図16(b)に示されるように、解像度の高いパターンが得られた。
2 楕円ミラー
3 コールドミラー
4 フィルター
5 インテグレーターレンズ
6 コリメーションミラー
7 反射ミラー
8 マスク
9 感光剤
10 ガラス基板
100 硬化パターン
105 コーナー部
Claims (6)
- 近接露光方式にて、フォトマスクを使用して、露光を行い、その後、現像および焼成を行って得る樹脂硬化物の硬化パターンであって、少なくとも2本の直線部を有する多角形状をなし、この2本の直線部が交わる交点が曲率9μm以下の曲率をもつ硬化パターンの製造方法であって、フォトマスクのマスクパターンとして形成される開口部内に開口外周に沿った遮光補正パターンを設け、或いは、これに加えてまたは替えて、開口部外の遮光部に開口外周に沿った開口補正パターンを設けたフォトマスクを使用する硬化パターンの製造方法。
- 前記開口マスクパターンにおいて、遮光補正パターン、および開口補正パターンの線幅が一定幅であり、かつ前記線幅が0.5μm以上、8μm以下である請求項1の硬化パターンの製造方法。
- カラーフィルター用である請求項1または2の硬化パターンの製造方法。
- 前記曲率が1μm以上8μm以下である請求項1〜3のいずれかの硬化パターンの製造方法。
- 前記曲率が1〜6μmである請求項4の硬化パターンの製造方法。
- 最大径が20〜200μmである請求項1〜5のいずれかの硬化パターンの製造方法。
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