JP2009069388A - プロキシミティ露光用フォトマスクおよびカラーフィルタの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、透明基板、上記透明基板上に形成された略正多角形または略円形の遮光部、および上記透明基板上の上記遮光部の外周に形成された解像限界以下の大きさの補助遮光部を有することを特徴とするプロキシミティ露光用フォトマスクを提供することにより、上記目的を達成する。
【選択図】図1
Description
まず、本発明のプロキシミティ露光用フォトマスクについて説明する。本発明のプロキシミティ露光用フォトマスクは、透明基板、上記透明基板上に形成された略正多角形または略円形の遮光部、および上記透明基板上の上記遮光部の外周に形成された解像限界以下大きさの補助遮光部を有することを特徴とするものである。
ここで、数式(2)において、EP *はEPの共役複素数である。
以下、本発明のプロキシミティ露光用フォトマスクについて、各構成ごとに詳しく説明する。
本発明のプロキシミティ露光用フォトマスクに用いられる補助遮光部は、透明基板上の後述する遮光部の外周に形成されるものである。このような補助遮光部としては、プロキシミティ露光の際、上記遮光部領域に生じる回折光を減少させ、かつ回折光の干渉を防止するものであればよく、実質的に露光光を透過させない遮光性部材等から形成されているものであってもよく、また例えば露光光の一部を透過させるハーフトーン遮光性部材等からなるものであってもよい。
上記補助遮光部の大きさとしては、本発明のプロキシミティ露光用フォトマスクを用いて露光および現像を行った際、解像されない大きさであれば特に限定されるものではないが、1.0μm〜6.0μm程度が好ましく、特に2.0μm〜4.0μm程度が好ましい。上記補助遮光部が上記範囲に満たない場合、所望する補助遮光部の効果を得ることができないからであり、上記補助遮光部が上記範囲を越える場合、発明のプロキシミティ露光用フォトマスクを用いて露光および現像を行った際、解像されるおそれがあるからである。
次に、本発明のプロキシミティ露光用フォトマスクに用いられる遮光部について説明する。本発明に用いられる遮光部は、後述する透明基板上に略正多角形または略円形に形成されるものであり、その形状はプロキシミティ露光用フォトマスクの種類や用途等に応じて適宜選択される。
本発明に用いられる透明基板は、上記遮光部および補助遮光部を形成可能なものであれば特に限定されるものではなく、一般的なフォトマスクに用いられる透明基板を使用することができる。透明基板としては、例えばホウ珪酸ガラス、アルミノホウ珪酸ガラス等の光学研磨された低膨張ガラス、石英ガラス、合成石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、ソーダライムガラス、ホワイトサファイアなどの可撓性のない透明なリジット材、あるいは、透明樹脂フィルム、光学用樹脂フィルムなどの可撓性を有する透明なフレキシブル材を用いることができる。中でも、石英ガラスは、熱膨脹率の小さい素材であり、寸法安定性および高温加熱処理における特性に優れている。
次に、本発明のプロキシミティ露光用フォトマスクについて説明する。本発明のプロキシミティ露光用フォトマスクは、上記透明基板上に、上記遮光部および補助遮光部を有するものであれば、特に限定されるものではなく、例えば必要に応じてハーフトーン遮光部が形成されているもの等であってもよい。
次に、本発明のカラーフィルタの製造方法について説明する。
本発明のカラーフィルタの製造方法は、上述したプロキシミティ露光用フォトマスクを用いて、カラーフィルタの各種部材を形成する方法であり、半透過型液晶表示装置用のカラーフィルタの着色層を形成する実施態様(第1実施態様)、およびカラーフィルタの液晶配向制御部材を形成する実施態様(第2実施態様)がある。以下、それぞれの実施態様ごとに説明する。
まず、本発明のカラーフィルタの製造方法の第1実施態様について説明する。本実施態様のカラーフィルタの製造方法は、上記プロキシミティ露光用フォトマスクを用い、上記遮光部に対応する孔部を有する着色層を形成する着色層形成工程を有することを特徴とする方法である。
本実施態様における着色層形成工程は、上記プロキシミティ露光用フォトマスクを用い、上記遮光部に対応する孔部を有する着色層を形成する工程であり、ネガ型の感光性樹脂を含有する着色層形成用組成物を露光および現像し、上記遮光部と同様のパターン状に孔部が形成された着色層を形成する工程とすることができる。
本実施態様のカラーフィルタの製造方法は、上記着色層形成工程を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えば遮光部を形成する遮光部形成工程や、上記着色層上に透明電極層を形成する透明電極層形成工程等、必要な工程を有していてもよい。これらの各工程については、一般的なカラーフィルタの製造方法における各工程と同様とすることができる。
次に、本発明のカラーフィルタの製造方法の第2実施態様について説明する。本実施態様のカラーフィルタの製造方法は、上記プロキシミティ露光用フォトマスクを用い、上記遮光部に対応する液晶配向制御用突起を形成する液晶配向制御用突起形成工程を有することを特徴とする方法である。
本実施態様における液晶配向制御用突起形成工程は、上記遮光部に対応する液晶配向制御用突起を形成する工程であり、ポジ型の感光性樹脂を含有する液晶配向制御用突起形成用組成物の露光および現像を行うことにより、遮光部と同様のパターン状に液晶配向制御用突起を形成する工程である。
本実施態様のカラーフィルタの製造方法は、上記液晶配向制御用突起形成工程を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えば遮光部を形成する遮光部形成工程や、着色層を形成する着色層形成工程、上記着色層上に透明電極層を形成する透明電極層形成工程等、必要な工程を有していてもよい。これらの各工程については、一般的なカラーフィルタの製造方法における各工程と同様とすることができる。
透明基板上に、下記組成のネガ型感光性樹脂溶液を塗布し乾燥した。
<ネガ型感光性樹脂溶液>
・赤色顔料(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 クロモフタルレッドA2B)
・・・4.8重量部
・黄色顔料(BASF社製 パリオトールイエローD1819) ・・・1.2重量部
・分散材(ビックケミー社製 ディスパービック161) ・・・3.0重量部
・モノマー(サートマー社製SR399) ・・・4.0重量部
・ポリマーI ・・・5.0重量部
・イルガキュア907(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)・・・1.4重量部
・(2,2‘ビス(o-クロロフェニル)-4,5,4',5'-テトラフェニル-1,2’-ビイ
ミダゾール) ・・・0.6重量部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート ・・・80.0重量部
※ポリマーIはベンジルメタクリレート:スチレン:アクリル酸:2-ヒドロキシエチルメ
タクリレート=15.6:37.0:30.5:16.9(モル比)の共重合体100モル%に対して、2-メタクリロイルオキシエチルイソシアネートを16.9%付加したものであり、重量平均分子量は42500である。
その後、図4に示すような、遮光部および補助遮光部を有するプロキシミティ露光用フォトマスクを使用し、露光量60mJ/cm2 、露光ギャップ150μmの条件にて露光および現像した。なお、上記プロキシミティ露光用フォトマスクの遮光部の直径は16μm、図4中のDを補助遮光部の大きさが3μm、図4中のEを補助遮光部の幅1.7μmとした。上記孔部の穴径を測定したところ、12μmであった。
図8に示すような、遮光部を有するプロキシミティ露光用フォトマスクを使用し、実施例1と同様のネガ型の感光性樹脂含有組成物を露光および現像した。上記プロキシミティ露光用フォトマスクの遮光部の直径は20μmとした。この場合、感光性樹脂をパターニングすることができず、孔部が形成されなかった。
透明基板上に、下記組成のポジ型感光性樹脂溶液を塗布し乾燥した。
<ポジ型感光性樹脂溶液>
・アルカリ可溶性ノボラック樹脂(ジャパンエポキシレジン(株)製 MP402FPY
) ・・・90重量部
・キノンジアジド基含有ベンゾフェノン化合物(東洋合成工業(株)製 NTester) ・・・9重量部
・添加剤(信越化学工業(株)製KBM−403) ・・・1重量部
・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート) ・・・250重量部
・溶剤(シクロヘキサノン) ・・・50重量部
実施例1と同様に、図4に示すような、遮光部および補助遮光部を有するプロキシミティ露光用フォトマスクを使用した。なお、上記プロキシミティ露光用フォトマスクの遮光部の直径は8μm、図4中のDを補助遮光部の大きさが3μm、図4中のEを補助遮光部の幅0.8μmとした。露光量80mJ/cm2、露光ギャップ150μmの条件にて露光および現像し、凸状部材を形成した。上記凸状部材の下底径を測定したところ10.5μmであった。また高さは1.2μmであった。
比較例1と同様に図8に示すような、遮光部を有するプロキシミティ露光用フォトマスクを使用した。上記プロキシミティ露光用フォトマスクの遮光部の直径は10μmとした。実施例2と同様のポジ型の感光性樹脂含有組成物を露光および現像し、凸状部材を形成した。上記凸状部材の下底径を測定したところ、実施例と同様に10.5μmであったが、高さは0.7μmであった。
2 … 遮光部
3 … 補助遮光部
Claims (4)
- 透明基板、前記透明基板上に形成された略正多角形または略円形の遮光部、および前記透明基板上の前記遮光部の外周に形成された解像限界以下の大きさの補助遮光部を有することを特徴とするプロキシミティ露光用フォトマスク。
- 前記遮光部の径が40μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のプロキシミティ露光用フォトマスク。
- 請求項1または請求項2に記載のプロキシミティ露光用フォトマスクを用い、前記遮光部に対応する孔部を有する着色層を形成する着色層形成工程を有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
- 請求項1または請求項2に記載のプロキシミティ露光用フォトマスクを用い、前記遮光部に対応する液晶配向制御用突起を形成する液晶配向制御用突起形成工程を有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
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