JP4992299B2 - プラスチック製容器およびこれを用いた吐出装置 - Google Patents

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Description

この発明はプラスチック製容器およびこれを用いた吐出装置に関し、容器本体の肉厚を薄くし、一部分を厚くした厚肉部で必要な強度などを確保できるようにするとともに、このプラスチック製容器から据え置き状態や手持ち状態で内容液を簡単に吐出させて使用できるようにしたものである。
プラスチック製の容器、たとえば、プラスチック製のボトルは、金属製やガラス製のものに代わり需要が増大しており、近年、コストの低減,廃棄処理時の減容化等のためにボトルの薄肉化が進められている。
このようなプラスチック製容器の一つであるボトルの製造方法の一つに溶融ブロー成形法があり、押出機で加熱溶融してダイヘッドから押し出したホットパリソンを直ちに金型内でブロー成形するもので、押し出しまたは射出したパリソンを一旦冷却した後再加熱してブロー成形製造する場合に比べ、熱経済性に優れていることから多く採用されている。
このような押出機から押し出したホットパリソンを直ちにブロー成形するダイレクトブローボトルの薄肉化を図るためには、ブロー比を考慮してパリソンを出来るだけ薄肉の状態でダイヘッドから押し出す必要があるとともに、口部などの強度を必要とする部分などの一部分は厚肉の状態にする必要がある。
このようなパリソンの肉厚を部分的に調整するため、これまでは、ダイヘッド(ダイス)におけるコアとシェルとの間隔を変化させることで行われていたが、パリソンの肉厚を小さくかつ徐々に変化させることは容易ではあるが、大きくかつ急激に変化させるのは困難であった。
そこで、パリソンの肉厚を大きくかつ急激に変化させることができる方法が特許文献1、2に開示されており、押出機から押し出されたパリソンを溶融ブロー成形してなるプラスチック製容器の製造方法において、前記プラスチック製容器を成形したときに、容器胴部の所定部分が厚肉となるように、前記パリソンの前記容器胴部の所定部分と対応する部位に所定量の樹脂を付加する方法である。
このための具体的方法として、例えば押出機のダイヘッドに設けた吐出口に副押出機から樹脂を供給して押し出すことにより、所定量の樹脂の所定部分への付加を、パリソンの押出し成形時に行うようにしている。
これにより、ボトル全体の肉厚の薄肉化を確保しつつボトルの胴部の一部分だけを厚肉化することが可能となった
特開2001−113589号公報 特開2002−173124号公報
ところが、このような局部的な厚肉部を形成したパリソンでは、ブロー時、あるいはロータリー成形機におけるパリソン引っ張り時に、厚肉部が伸ばされにくく、薄肉部と厚肉部との境界付近や他の薄肉部のみが伸ばされて吹き抜けが起こったり、厚肉部の前後が先に膨らんで瓢箪形になって互いに接触するなどの問題がある。
この発明は上記従来技術が有する課題に鑑みてなされたもので、容器本体の肉厚を薄くし、一部分を厚くした厚肉部で必要な強度などを確保でき、成形も容易なプラスチック製容器を提供しようとするものである。
また、この発明は容器本体の肉厚を薄くし、一部分を厚くして厚肉部で必要な強度などを確保した軽量・薄肉のプラスチック製容器であっても据え置き状態や手持ち状態で内容液を簡単に吐出させて使用することができるプラスチック製容器を用いた吐出装置を提供しようとするものである。
上記従来技術が有する課題を解決するため、鋭意検討を重ねたところ、パリソンにおける容器本体の樹脂の溶融張力と厚肉部の樹脂の溶融張力に所定の差を設けて厚肉部の樹脂の溶融張力を低くしておくことで厚肉部を形成しても容器本体と一緒に伸びるようにすることが可能となることを見出し、この発明を完成したものであり、樹脂の溶融張力をメルトフローレート(MFR:g/10min.)を使用して表すようにしたものである。
すなわち、この発明の請求項1記載のプラスチック製容器は、押出機から押し出され容器本体を構成する溶融樹脂と一部分の厚肉部を構成する溶融樹脂とからなるパリソンを溶融ブロー成形することによって製造される少なくとも容器本体の一部分に厚肉部を有するプラスチック製容器であって、前記容器本体を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)に対する前記厚肉部を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)の比(厚肉部のMFR/容器本体のMFR)を3.57以上60未満の範囲としたパリソンをブロー成形し、容器本体を一定の肉厚にするとともに、一部分に厚肉部を形成可能としてなることを特徴とするものである。
このプラスチック製容器によれば、容器本体を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)に対する前記厚肉部を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)の比(厚肉部のMFR/容器本体のMFR)を3.57以上60未満の範囲としたパリソンをブロー成形し、容器本体を一定の肉厚にするとともに、一部分に厚肉部を形成可能としており、このようなMFR比とすることで、パリソン成形のための樹脂量やパリソンの径、あるいはパリソンの全周に厚肉部を必要としない場合も含めて容器本体を一定の肉厚にするとともに、一部分に厚肉部を設ける場合にパリソンの成形を可能とすると同時に、これを用いたブロー成形も可能としている。
また、この発明の請求項2記載のプラスチック製容器を用いた吐出装置は、少なくとも容器本体の一部分を厚肉部とし、前記容器本体を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)に対する前記厚肉部を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)の比(厚肉部のMFR/容器本体のMFR)を3.57以上60未満の範囲としたパリソンをブロー成形し、容器本体を一定の肉厚にするとともに、一部分に厚肉部を形成してなるプラスチック製容器と、
このプラスチック製容器の外側を覆うとともに自立性を有するケースと、
このケースに支持され前記プラスチック製容器内の内容液を据え置き状態で吸引・吐出させるポンプとを備えることを特徴とするものである。
このプラスチック製容器を用いた吐出装置によれば、少なくとも容器本体の一部分を厚肉部とし、前記容器本体を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)に対する前記厚肉部を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)の比(厚肉部のMFR/容器本体のMFR)を3.57以上60未満の範囲としたパリソンをブロー成形し、容器本体を一定の肉厚にするとともに、一部分に厚肉部を形成したプラスチック製容器と、このプラスチック製容器の外側を覆うとともに自立性を有するケースと、このケースに支持され前記プラスチック製容器内の内容液を据え置き状態で吸引・吐出させるポンプとを備えて構成してあり、容器本体の肉厚を薄く一定の肉厚にするとともに、一部分に厚肉部を形成して必要な強度などを確保した軽量・薄肉のプラスチック製容器であってもケースで自立性を確保してポンプを備えることで、据え置き状態で内容液を簡単に吐出させて使用することができるようになる。
さらに、この発明の請求項3記載のプラスチック製容器を用いた吐出装置は、請求項2記載の構成に加え、前記ポンプを、内容液の吐出にともなう前記プラスチック容器内への空気の流入を封止した状態とするとともに、ポンプ吸込み側に設けられ内容液に浸漬されるディプチューブを取り除いて構成したことを特徴とするものである。
このプラスチック製容器を用いた吐出装置によれば、前記ポンプを、内容液の吐出にともなう前記プラスチック容器内への空気の流入を封止した状態とするとともに、ポンプ吸込み側に設けられ内容液に浸漬されるディプチューブを取り除いて構成しており、内容液の吐き出しに伴ってプラスチック製容器自体がつぶれることで直接ポンプに吸引させるようにし、特に、高粘度の内容液に対しても詰まりなどを防止して使用できるようにしている。
また、この発明の請求項4記載のプラスチック製容器を用いた吐出装置は、少なくとも容器本体の一部分を厚肉部とし、前記容器本体を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)に対する前記厚肉部を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)の比(厚肉部のMFR/容器本体のMFR)を3.57以上60未満の範囲としたパリソンをブロー成形し、容器本体を一定の肉厚にするとともに、一部分に厚肉部を形成してなるプラスチック製容器と、このプラスチック製容器に支持され前記プラスチック製容器内の内容液を容器ごと手持ち状態で吸引・吐出操作するトリガーレバーを有するとともに、内容液の吐出にともなう前記プラスチック容器内への空気の流入を封止した状態としたトリガー式ポンプとを備えることを特徴とするものである。
このプラスチック製容器を用いた吐出装置によれば、少なくとも容器本体の一部分を厚肉部とし、前記容器本体を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)に対する前記厚肉部を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)の比(厚肉部のMFR/容器本体のMFR)を3.57以上60未満の範囲としたパリソンをブロー成形し、容器本体を一定の肉厚にするとともに、一部分に厚肉部を形成してなるプラスチック製容器と、このプラスチック製容器に支持され前記プラスチック製容器内の内容液を容器ごと手持ち状態で吸引・吐出操作するトリガーレバーを有するとともに、内容液の吐出にともなう前記プラスチック容器内への空気の流入を封止した状態としたトリガー式ポンプとを備えて構成しており、プラスチック製容器とトリガー式ポンプとに内容液が漏れ出る部分が全くなく、しかも内容液の吐き出しに伴ってプラスチック製容器自体がつぶれることで直接トリガー式ポンプに吸引させることで正倒立状態や横向き状態などあらゆる向きの使用状態で吐出ができるようにしている。
以上、実施の形態とともに詳細に説明したように、この発明の請求項1記載のプラスチック製容器によれば、容器本体を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)に対する前記厚肉部を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)の比(厚肉部のMFR/容器本体のMFR)を3.57以上60未満の範囲としたパリソンをブロー成形し、容器本体を一定の肉厚にするとともに、一部分に厚肉部を形成可能としたので、このようなMFR比とすることで、パリソン成形のための樹脂量やパリソンの径、あるいはパリソンの全周に厚肉部を必要としない場合も含めて容器本体を一定の肉厚にするとともに、一部分に厚肉部を設ける場合にパリソンの成形を可能とすることができると同時に、これを用いたブロー成形も可能とすることができる。
また、この発明の請求項2記載のプラスチック製容器を用いた吐出装置によれば、少なくとも容器本体の一部分を厚肉部とし、前記容器本体を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)に対する前記厚肉部を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)の比(厚肉部のMFR/容器本体のMFR)を3.57以上60未満の範囲としたパリソンをブロー成形し、容器本体を一定の肉厚にするとともに、一部分に厚肉部を形成したプラスチック製容器と、このプラスチック製容器の外側を覆うとともに自立性を有するケースと、このケースに支持され前記プラスチック製容器内の内容液を据え置き状態で吸引・吐出させるポンプとを備えて構成したので、容器本体の肉厚を薄く一定の肉厚にするとともに、一部分に厚肉部を形成して必要な強度などを確保した軽量・薄肉のプラスチック製容器であってもケースで自立性を確保してポンプを備えることで、据え置き状態で内容液を簡単に吐出させて使用することができる。
さらに、この発明の請求項3記載のプラスチック製容器を用いた吐出装置によれば、前記ポンプを、内容液の吐出にともなう前記プラスチック容器内への空気の流入を封止した状態とするとともに、ポンプ吸込み側に設けられ内容液に浸漬されるディプチューブを取り除いて構成したので、内容液の吐き出しに伴ってプラスチック製容器自体がつぶれることで直接ポンプに吸引させるようにし、特に、高粘度の内容液に対しても詰まりなどを防止して使用することができる。
また、この発明の請求項4記載のプラスチック製容器を用いた吐出装置によれば、少なくとも容器本体の一部分を厚肉部とし、前記容器本体を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)に対する前記厚肉部を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)の比(厚肉部のMFR/容器本体のMFR)を3.57以上60未満の範囲としたパリソンをブロー成形し、容器本体を一定の肉厚にするとともに、一部分に厚肉部を形成してなるプラスチック製容器と、このプラスチック製容器に支持され前記プラスチック製容器内の内容液を容器ごと手持ち状態で吸引・吐出操作するトリガーレバーを有するとともに、内容液の吐出にともなう前記プラスチック容器内への空気の流入を封止した状態としたトリガー式ポンプとを備えて構成したので、プラスチック製容器とトリガー式ポンプとに内容液が漏れ出る部分が全くなく、しかも内容液の吐き出しに伴ってプラスチック製容器自体がつぶれることで直接トリガー式ポンプに吸引させることで正倒立状態や横向き状態などあらゆる向きの使用状態で吐出を行うことができる。
以下、この発明のプラスチック製容器及びこれを用いた吐出装置の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1および図2はこの発明のプラスチック製容器をボトルに適用した一実施の形態にかかる半裁断面図およびこのプラスチック製容器用のパリソンの成形装置の概略構成図である。
このプラスチック製容器であるボトル10は、容器本体11の一部分に厚肉部12を有するものであり、例えば、このボトル10では、図1に示すように、少なくとも口部13が胴部14などの他の部分に比べて厚肉としてある。
このようなボトル10は、押出機からダイヘッドを介して加熱溶融されて押し出されたパリソンを溶融ブロー成形することによって製造され、パリソンの押し出し成形の際、容器本体11となる部分の樹脂とは別に樹脂を押し出すことで厚肉部12となる部分を付加するようにし、このパリソンをブロー成形することで得られるもので、通常、内容量が300ml〜2000mlのボトルとされる。
一般に、パリソンの一部分に厚肉部となる肉厚の厚い部分を設けると、ブロー成形の際に、その部分が他の部分に比べて伸びにくくなり、肉厚の薄い部分と厚い部分との境界付近や他の薄い部分のみが伸ばされて吹き抜けが起こったり、厚い部分の前後が先に膨らんで瓢箪形になって互いに接触するなどの問題がある。
そこで、この発明では、ボトル10の容器本体11に対応する樹脂のパリソン成形時の溶融張力と厚肉部12に対応する樹脂のパリソン成形時の溶融張力に所定の差を設けて厚肉部12に対応する樹脂の溶融張力を低くしておくことでパリソンに厚肉部12に対応する肉厚の厚い部分を形成しても容器本体11に対応する樹脂と一緒に伸びるようにしている。
ここでは、パリソン成形時の樹脂の溶融張力を表す目安としてメルトフローレート(MFR:g/10min.)を用いる。
このようなボトル10の容器本体11に対応する樹脂とボトル10の一部分の厚肉部12に対応する樹脂を付加したパリソンを押し出し、これをブロー成形する場合には、パリソン自体を成形する際の射出性(押出性)だけでなく、ブロー成形時のブロー性を確保する必要がある。
このプラスチック製容器10では、容器本体11を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)に対する厚肉部12を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)の比(厚肉部のMFR/容器本体のMFR)を1.0を越え60未満の範囲とする(1.0<MFR比<60)。
このMFR比(厚肉部のMFR/容器本体のMFR)が1.0以下の場合には、ブロー成形に伴うブロー性など上記の問題を解消することができない。
また、MFR比(厚肉部のMFR/容器本体のMFR)が60以上の場合には、パリソンの成形時に厚肉部12とする樹脂の溶融粘度が小さく、パリソン表面から流れるようになってウエルド部にV溝や筋が発生し、外観上好ましくない。
したがって、このMFR比(厚肉部のMFR/容器本体のMFR)は、好ましくは3.0≦MFR比≦40であり、パリソンの射出・押出が可能かつブロー成形も可能である。
MFR比が1.0<MFR比<3.0の場合には、パリソンの射出は可能であるが、射出樹脂量が少ない場合でないとブロー成形ができず、ブロー成形できない場合がある。
また、MFR比が40<MFR比<60の場合には、パリソン径が小さい場合や全周に厚肉部とする樹脂を到達させなくても良い場合であれば、パリソンの射出が可能であるが、射出できない場合がある。
このようなボトルなどのプラスチック製容器に使用される容器本体および厚肉部の熱可塑性樹脂としては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂を好適に使用できる。
さらに、これらのオレフィン系樹脂を他の樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリアミド樹脂、環状オレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリ乳酸(生分解性樹脂)などのポリエステル樹脂等と組み合わせて使用することもできる。
また、容器本体11に付加する厚肉部12の樹脂の種類は、容器本体と同じ種類であっても異なる樹脂であってもよく、ここでは、それぞれに使用する溶融樹脂のMFRの値が問題であり、樹脂の種別などとはほぼ無関係で、プラスチック製容器として必要な材質,用途,サイズ等によって容器本体および厚肉部の樹脂を決定する。
なお、厚肉部として付加する樹脂の量も、ボトルの材質,用途,サイズ等によって適宜調整すれば良い。
次に、このようなプラスチック製ボトルの具体的な製造方法について、図2に示すプラスチック製容器用のパリソンの成形装置の概略構成図により説明する。
このパリソンの成形装置20は、主押出機21,ダイヘッド22,副押出機26,切換部27および貯溜部29を備えている。
このパリソンの成形装置20の主押出機21は、容器本体11となる熱可塑性樹脂を加熱溶融して押し出してダイヘッド22のシェル23とコア24の間へ連続的に供給するようになっており、図示しない制御部からのパリソンコントロールプログラムにもとづく指示にしたがってシェル23とコア24の間隔を調整することで、主押出機21から押し出された溶融樹脂を、ボトルなどの容器本体11の各部位に対応するパリソンの各部位の肉厚を所定の肉厚に制御して押し出すようになっている。
また、このダイヘッド22には、連通路25を介して厚肉部12となる溶融樹脂を押し出す副押出機26が接続されており、副押出機26から連続的に押し出される溶融樹脂を切換部27の切換バルブ28で切り換えて一時的に貯蔵する貯溜部29の2つのアキュムレータ30,31に交互に貯留したり、交互に送り出してダイヘッド22に供給することで、厚肉部12の溶融樹脂を間欠的に押し出すようになっている。
なお、切換バルブ28と2つのアキュムレータ30,31の作動も、図示しない制御部からのパリソンの厚肉部のコントロールプログラムにもとづく指示にしたがって行われる。
このように構成したパリソンの成形装置20によれば、ダイヘッド22から押し出された容器本体11となるパリソンの所定の部位、例えばボトル10の口部13に対応する部位に、副押出機26から供給された所定量の厚肉部12となる溶融樹脂を付加したパリソンを得ることができ、このパリソンを直ちに図示しない一対の金型内に保持した後、加圧空気を吹き込んで溶融ブロー成形するなど、図示しない公知のブロー成形機に供給され、公知のブロー成形法によってボトル10を製造することができる。
したがって、ボトル10の胴部14及び肩部15などの容器本体11の肉厚が薄くなるようにパリソンを溶融ブロー成形しても、厚肉部12となる口部13などの肉厚は必要な厚さを確保することができ、軽量・薄肉で一部分に必要な強度を確保したボトル10を得ることができる。
なお、この実施の形態のボトルにおいては、単層用ダイヘッドを用いた例について説明したが、多層用ダイヘッドを用いた場合にも同様にして適用することができる。
また、厚肉部12は、ボトル10の口部13のみとする場合に限らず、他の部分とすることもでき、例えば口部13および底部16とする場合には、連続的に押し出されるパリソンの肉厚の厚い部分をボトル10の口部13および底部16に対応して長くしてその途中を切断し、このパリソンをブロー成形することで簡単にボトルを成形することができる。
さらに、ボトルの容器本体11の肉厚は、全体が均一である必要はなく、シェル23とコア24の間隔を調整できる範囲であれば、変えるようにしても良い。
また、プラスチック製容器としても、ボトルに限らず、他の形状の容器であっても良い。
次に、このプラスチック製容器を用いる吐出装置を据え置き式のポンプ装置に適用した場合の実施の形態について、図3〜図6に基づき詳細に説明する。
図3〜図5はこの発明のプラスチック製容器を用いる吐出装置を据え置き式のポンプ装置に適用した一実施の形態にかかり、図3はケースを断面にした概略構成図、図4はケースのみの展開状態の説明図および平面図、図5はポンプの使用状態およびロック状態の縦断面図である。
このプラスチック製容器を用いる吐出装置を構成する据え置き式のポンプ装置40では、プラスチック製容器であるボトル10の口部13にポンプ41を据え付けた状態で操作しようとすると、ボトル10自体に剛性が不足し座屈してしまうことから、プラスチック製容器であるボトル10の外側を囲むケース42が用いられ、このケース42によってボトル10の自立性およびポンプ41を操作する場合の剛性や強度を確保するようにしている。
このような据え置き式のポンプ装置40を構成するボトル10の外側を囲むケース42はプラスチック製とされ、図4に示すように、例えばケース本体42aが上下が塞がれた略円筒状に形成されて縦方向に半割状とされ、上板部42bにボトル10の口部13のサポートリング13aを貫通させることができるボトル装着孔42cが形成してある。
また、縦方向に半割状態とされたケース本体42aの内側の側縁部が一体に形成されたヒンジ部42dで連結されて開閉可能とされるとともに、外側の両側縁部に嵌合連結される凸部と凹部を備えた係止部42eとその上方のストッパ42fが一体に形成してあり、ケース本体42aをストッパ42fに当てるように閉じたのち、係止部42eの凹凸部を嵌合して係止することで閉じた状態を保持できるようになっている。
次に、このようなケース42に装着されるボトル10に取り付けられるポンプ41はコンテナキャップ43をボトル10の口部13のねじにねじ込むことで、図3に示すように、コンテナキャップ43の外周下面がケース42のボトル装着孔42cの周囲上面に当たるように固定され、ボトル10はコンテナキャップ43に吊り下げられた状態となっている。
このポンプ41は、図5に示すように、内部に内容液を貯溜するアキュームレータ室41aを備えポンプ本体としてのアキュームレータ41bと、このアキュームレータ41b内に往復動可能に装入されアキュームレータ室41aの容積を拡縮させるピストン41cと、ピストン41cにステム41dを介して連設されるノズル部としてのエジェクターヘッド41eと、アキュームレータ41bに設けられる吸込弁41fと、アキュームレータ室41a内部とエジェクターヘッド41eとを連通する通路41gの途中に設けられる吐出弁41hと、ピストン41cをアキュームレータ室41aの容積を拡大させる方向に常時付勢する第1のばね部材41iと、吸込弁41fに連結されてボトルの底部に至るディプチューブ41jとから構成されている。
そして、ピストン41cの第1のばね部材41iによる上昇ストロークでディプチューブ41jおよび吸込弁41fを介してアキュームレータ室41a内に内容液が吸い込まれて貯溜された後、エジェクターヘッド41eをばね部材41iに抗して押し下げることで、吸込弁41fが閉じられてアキュームレータ室41a内の内容液が連通路41gおよび吐出弁41hを介してノズル部から吐出される一方、エジェクターヘッド41eの押付力を除くことでピストン41cの上昇ストロークによる吸い込みが行われる。
そして、内容液の吐出にともないコンテナキャップ43の空気取入孔43aからボトル内に空気を補充するようになっており、ボトルのつぶれや変形を防止する。
また、このポンプ41では、吸込弁41fには、吐出終了後、ピストン41cの所定の上昇ストロークの間、吸込弁41fを閉じた状態に保持するための第2のばね部材41kが設けられる一方、吐出弁41hには、吐出後自重によって着座するチェックボール41lを設け、その比重と内容液の粘度によって閉じられるまでの時間を調整するようになっており、これら吸込弁41fと吐出弁41hとの開閉タイミングによって吐出液の吸戻し(サックバック)を行うようになっている。
このような据え置き式のポンプ装置40によれば、ケース42に装着したボトル10に取り付けたポンプ41によって、ケース42を据え置いた状態のまま内溶液を簡単に取り出して使用することができる。
次ぎに、このようなプラスチック製容器を用いた吐出装置の他の一実施の形態として内容液が、例えばヘアリンスのような高粘度の場合にも対応できるようにした据え置き式のポンプ装置40Aについて、既に説明した据え置き式のポンプ装置40との相違点について説明する。
この高粘度内容液対応の据え置き式ポンプ装置40Aでは、図5で説明した据え置き式のポンプ装置40のポンプ41のディプチューブ41jを廃止するとともに、コンテナキャップ43の空気取入孔43aを廃止して構成してあり、他の構成は同一である。
すなわち、この高粘度内容液対応の据え置き式ポンプ装置40Aでは、ボトル10にコンテナキャップ43を介してポンプ41を取り付けた状態では、ボトル10内と外部とは全く遮断されて気密状態となっている。
このように構成した高粘度内容液対応の据え置き式ポンプ装置40Aでは、エジェクターヘッド41eのロック状態を解放すると、ピストン41cの第1のばね部材41iによる上昇ストロークで吸込弁41fに接触している内容液が直接アキュームレータ室41a内に吸い込まれて貯溜された後、エジェクターヘッド41eをばね部材41iに抗して押し下げることで、吸込弁41fが閉じられてアキュームレータ室41a内の内容液が連通路41gおよび吐出弁41hを介してノズル部から吐出される。
そして、この内容液の吐出にともないボトル10内は、吐出した内容液の量に対応して減圧状態となり、コンテナキャップ43に空気取入孔がなく気密状態であることから、ボトル内に空気が補充されず、ボトル10が潰れることになり、ディプチューブがなくても吸込弁41fが常に内容液に浸漬した状態となって内容液がなくなるまで吐出することができる。
このようにこの高粘度内容液対応の据え置き式ポンプ装置40Aでは、ボトル10のつぶれや変形を利用してポンプ41の吸込弁41fを常に内容液に浸漬状態にでき、ディプチューブなどの詰まりの問題もなく、高粘度の内容液を据え置き状態でスムーズに吐出して使用することができる。
次ぎに、プラスチック製容器を用いた吐出装置のさらに他の一実施の形態について、図6により説明する。
この据え置き式のポンプ装置40Bでは、ボトル10の外側を囲むケース44が既に説明したケース42とは異なる構成としてある。
この据え置き式のポンプ装置40Bのケース44はプラスチック製とされ、図6に示すように、例えばケース本体44aが上部が塞がれ下部が開口した下方がわずかに大径の略円筒状に形成され、上板部44bにボトル10の口部13のサポートリング13aを貫通させることができるボトル装着孔44cが形成されて構成されている。
このようなケース44は、ボトル10の上方からかぶせるようにしてボトル10の口部13をボトル装着孔44cの上方に位置させ、ボトル10の口部13のねじ部にポンプ41ごとコンテナキャップ43を介して締め付けることで、据え置き式のポンプ装置40Bが組み立てられる。
このようなポンプ装置40Bによれば、既に説明したポンプ装置40、あるいはポンプ装置40Aと同様に、内容液を据え置き状態で吐出して使用することができ、気密状態としてディプチューブおよび空気取入孔を廃止した場合には、高粘度の内容液であっても詰まりなどの問題を解消してスムーズに吐出して使用することができる。
次に、このプラスチック製容器を用いる吐出装置をトリガー式のポンプ装置に適用した場合の一実施の形態について、図7および図8に基づき詳細に説明する。
図7および図8はこの発明のプラスチック製容器を用いる吐出装置をトリガー式のポンプ装置に適用した一実施の形態にかかる全体の概略構成図およびトリガー式ポンプの縦断面図である。
このプラスチック製容器を用いる吐出装置を構成するトリガー式のポンプ装置50では、プラスチック製容器であるボトル10の口部13にトリガー式ポンプ51を取り付け、ボトル10ごと手持ち状態で操作して使用することから、ボトル10自体に自立性などは必要とせず、ボトル10の外側を囲むケースは使用しないが、ボトル10を横倒し状態などでも内容液が漏れ出ないようにする必要がある。
したがって、このトリガー式のポンプ装置50では、ボトル10に取り付けられるトリガー式ポンプ51は、図7に示すように、コンテナキャップ52をボトル10の口部13のねじにねじ込むことで固定され、ボトル10はコンテナキャップ52に吊り下げられた状態となる。
このトリガー式ポンプ51は、図8に示すように、側方に延びる吐出ノズル部53を備えたトリガーヘッド54と、このトリガーヘッド54と容器10とを連結するリテーナ55と、このリテーナ55に接続される吸込管56とを備えて構成されている。
そして、トリガーヘッド54の中空部内側には、下方に開口する縦型のシリンダ57が設けられてピストン58が上下に摺動自在に装着されており、トリガーヘッド54に揺動自在に取り付けられたトリガーレバー59によってピストン58を駆動することができ、これによってシリンダ57との間に形成されるポンプ室60の容積を拡縮することができるようになっている。
このポンプ室60の吐出側である吐出ノズル部53には、吐出弁機構61が設けられ、スプリング等のばね力により弁を閉じる方向に付勢され、通常は吐出弁機構61は閉状態とされている。
また、ポンプ室60と吸込管56との間には、吸入弁機構62が設けられ、内容液の吐出の際に閉じ、吸引の際に開くようにしてある。
そして、このトリガー式ポンプ51では、トリガーレバー59およびピストン58を戻す付勢力を付与するため、合成樹脂製板ばね63が使用され、シリンダ57とピストン58とで構成されるポンプ室60以外の取付位置としてトリガーヘッド54の本体部を構成するリテーナ55の前方に突出させて形成した上下2つの取付部64a,64bと、トリガーレバー59の背面の下部に形成したばね取付部65との間に両端部を取り付けるようにしてあり、合成樹脂製板ばね63は、例えば逆J字状に成形され、トリガーレバー59の背面内側に沿って収納されて外観上見えないように装着されている。
また、トリガーヘッド54の吐出ノズル部54の先端には、回転スライドバルブ66が取り付けてあり、スライド位置を変えることによって内容液の旋回渦流の旋回速度等を調節して噴射状態を発泡状態だけでなく霧状等にしたり、噴射しない閉塞状態にすることができるようにしてある。
このようなトリガー式ポンプ51では、トリガーレバー59を引いてピストン58を上昇させると、ポンプ室60に溜まっていた内容液は加圧され、吐出弁機構61を開いて吐出ノズル部53介して回転スライドバルブ66から内溶液を一定量ずつ計量した状態で噴霧することができる。
そして、この内容液の吐出にともないボトル10内は、吐出した内容液の量に対応して減圧状態となり、コンテナキャップ52に空気取入孔がなくトリガー式ポンプ51がボトル10に気密状態に取り付けてあることから、ボトル内に空気が補充されず、ボトル10が潰れることになり、ディプチューブがなくても吸込管56が常に内容液に浸漬した状態となって内容液がなくなるまで吐出することができる。
また、このトリガー式のポンプ装置50では、ボトル10のつぶれや変形を利用してトリガー式ポンプ51の吸込管56を常に内容液に浸漬状態にでき、ディプチューブなどの詰まりの問題もなく、高粘度の内容液をスムーズに吐出して噴霧することができるとともに、トリガー式ポンプ51を正立状態だけでなく、倒立状態や横向き状態などあらゆる角度で使用しても内容液をスムーズに吐出して使用することができる。
なお、上記実施の形態のプラスチック製容器を用いた吐出装置である据え置き式のポンプ装置40、40Aおよびトリガー式のポンプ装置50では、ボトル10を例に説明したプラスチック製容器10である容器本体11を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)に対する厚肉部12を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)の比(厚肉部のMFR/容器本体のMFR)を1.0を越え60未満(1.0<MFR比<60)とする場合について説明したが、これに限らず、次ぎのようなプラスチック製容器に適用することができる。
すなわち、プラスチック製容器として、例えば図9に示すボトル1では、胴部2の肉厚W1が0.3〜1.3mmであり、口部3の肉厚W2が1.0〜5.0mmとなっており、両者の比は、ボトル1の胴部2の肉厚W1に対する口部3の肉厚W2の比が3.3〜17の範囲となるようにしてある。
なお、ボトルの内容量が、上記したボトルの内容量である300〜2000mlよりも小さくなると、口部3に対する胴部2の肉厚の比がより小さくなり、また、ボトルの内容量が大きくなると口部3に対する胴部2の肉厚の比がより大きくなるが、そのときの胴部2の肉厚W1は0.1〜1.5mmとすることができる。
この場合、胴部2の肉厚に対する口部3の肉厚W2の比は3〜50の範囲とする。胴部2の肉厚W1に対する口部3の肉厚W2の比が、3よりも小さくなると胴部の強度が小さくなり、50より大きくなると胴部の肉厚が必要以上に厚くなることになる。
このとき、胴部2と口部3の間に位置する肩部4の肉厚は、口部3と肩部4との接続部5から急激に薄肉になる。
なお、肩部の肉厚が薄くなる形態としては、図9(a)に示すように、接続部5が段差部を介さずに連続的に薄くなるものと、図9(b)に示すように、段差部5aを介して急激に薄くなるものとがあるが、いずれであっても良い。
このようなボトル1も既に説明したパリソンの成形装置20を用いることで製造することができる。
さらに、吐出装置に用いることができるプラスチック製容器としては、例えば図10(a)に示すように、ボトル胴部6の上部周方向に、厚肉部7aをリング状に三条形成した形態としたもの。
また、図10(b)に示すように、断続的な厚肉部7bとしたものも使用することもできる。
このように、厚肉部をボトル胴部の周方向にリング状に形成すると薄肉のボトルであっても径方向の強度が高まりホールド性が向上する。また、廃棄時には、ボトル胴部6の軸方向に圧力を加えると、ボトルが軸方向に蛇腹状に押し潰される。すなわち、ボトルの減容化,ボトルの易廃棄性といった機能性の向上を図ることができる。
なお、厚肉部7を周方向に形成する場合、厚肉部を形成する位置は、胴部軸方向の全体あるいは任意の部分でよく、また、厚肉部の条数及び太さも、ボトルの使用目的に応じて適宜の条数及び太さとすることができる。この厚肉部7は、形成する位置と太さをボトル成形用金型の形状に合わせることにより、ボトル胴部6の外面側に膨出させることができる。
さらに、ボトル胴部6の軸方向(高さ方向)のほぼ全長に、図10(c)に示すように、厚肉部7cを直線状に複数条形成した形態としたものでも良い。
ここで、ボトルが角柱状のときは、胴部の全側面又は任意の側面に厚肉部7cを形成することができ、ボトルが円柱状のときは、胴部の周面に等間隔又は任意の不等間隔で厚肉部を形成することができる。
また、断続的な厚肉部7dとすることもでき、この場合、図10(d)に示すように、断続する厚肉片の大きさを異ならせることもできる。
このように、厚肉部をボトル胴部の軸方向に形成すると、ボトルの軸方向強度が向上し、充填後にボトルを積重ねることが可能となる。また、廃棄時には側面から圧力を加えるとボトルが径方向に板状に押し潰され減容化する。
なお、厚肉部7を軸方向に形成する場合、厚肉部を形成する位置は、胴部軸方向の全体あるいは任意の部分でもよく、また、厚肉部の条数及び太さも、ボトルの使用目的に応じて適宜の条数及び太さとすることができる。
さらに、ボトル胴部6の一箇所又は数箇所に、図10(e)に示すように、パッチ状の厚肉部7eを形成した形態としたものでも良い。
このようなパッチ状の厚肉部7eを、ボトルのハンドル部に形成すると薄肉ハンドル部の補強となってボトルが持ちやすくなるばかりでなく、ボトルに落下等による衝撃に対する強度を向上させることもできる。また、インモールドラベルと対応した部分に形成するとラベルエッジ部の割れを防止するための補強となり、印刷部に形成すると印刷時の剛性及びインク等の適合性といったボトル機能の向上を図ることが可能となる。パッチ状の厚肉部7eを形成する場合も、厚肉部7eの大きさは任意の大きさとすることができ、厚肉部の樹脂としては色彩を施したもの、光沢を有するもの、パール感を有するものあるいはマット感を有するものを使用することによってボトルに特徴的な外観を付与することが可能となる。
また、ボトル胴部1の周方向に、図11(a)に示すように、太さの異なる厚肉部7f,7gを、交互にそれぞれ二条ずつリング状に形成した形態としたものでも良い。
このように、二条(複数条)ずつ樹脂を付加するようにすると、異なった種類,色彩などの樹脂を付加することができ、図10(a)に示したボトルと同様の効果を奏するほか、ボトルの外観性も向上する。
さらに、ボトル胴部6の周方向に、図11(b)に示すように、螺旋状に厚肉部7hを形成した形態としたものでも良い。また、角柱状ボトルの全側面又は任意の側面に、図11(c)に示すように、厚肉部7iを斜め方向に形成した形態としたものでも良い。
このように、厚肉部7h,7iを螺旋状あるいは斜め方向に形成すると、ボトルの軸方向及び周方向に同時に補強を行ったものと同様の効果を得ることができる。
なお、厚肉部7を螺旋状又は斜め方向に形成する場合も、厚肉部の形成位置は胴部周面の全体であっても一部であってもよく、条数及び太さも使用目的に応じにて適宜選択することができる。
このようなボトル6、あるいは上記したこれらの変形例からなるボトルは、厚肉部7をいろいろな態様で形成してあることから、ボトルの外観を装飾する機能をも併有することになる。特に、厚肉部7の樹脂に、色彩を施したもの、光沢を有するもの、パール感を有するものあるいはマット感を有するものを使用したり、更には厚肉部7の樹脂を着色し肉厚を徐々に変化させてグラデーション模様を施したりすると、装飾機能が高まり、効果的にボトルの外観性を向上させることができる。
また、図11(d)に示すように、ボトル胴部の周方向全周に厚肉部7jを形成するとともに、厚肉部7jのボトル軸心をはさんで対向する部分に指をかけるための凹部8を形成した形態としてある。
このようにすると、ボトル胴部6の全体肉厚が薄い場合であっても、ボトルを強く握ることができてホールド性が向上するとともに、指が凹部8にひっかかることによって、より確実にボトルを把持することが可能となる。
このような各ボトルは、押出機からダイヘッドを介して加熱溶融されて押し出されたパリソンを溶融ブロー成形することによって製造される。そして、現在多用されている内容量300ml〜2000mlのボトルでは、胴部6の肉厚が0.3〜1.3mmであり、厚肉部7の肉厚が0.5〜2.0mmとなっており、両者の比は、ボトル胴部1の肉厚に対する厚肉部2の肉厚の比が1.5〜5.0の範囲となるようにしてある。
なお、ボトルの内容量が、上記したボトルの内容量よりも少なくなると厚肉部2に対する胴部の肉厚の比がより小さくなり、また、ボトルの内容量が多くなると厚肉部7に対する胴部の肉厚の比がより大きくなるが、そのときの胴部の肉厚は0.1〜1.5mmとすることができ、この場合、ボトル胴部6の肉厚に対する厚肉部2の肉厚の比は5.0〜10.0の範囲とする。
このように、ボトル全体における、ボトル胴部6の肉厚に対する好ましい厚肉部7の肉厚の比は1.5〜10.0の範囲となる。ここで、胴部6の肉厚に対する厚肉部7の肉厚の比が、1.5よりも小さくなると肉厚部7の肉厚不足が生じ、十分な効果が得られなくなり、10.0より大きくなると厚肉部の肉厚が必要以上に厚くなることになる。
なお、これらのボトルにあっては、厚肉部7に付加する樹脂の種類は、ボトル本体6と同じ種類でも、異なる樹脂であってもよく、これらのボトルの材質,用途,サイズ等によって決定する。また、付加する樹脂の量も、ボトルの材質,用途,サイズ等によって適宜調整する。
このようなボトルに使用される熱可塑性樹脂としては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂を好適に使用できる。さらに、これらのオレフィン系樹脂を他の樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリアミド樹脂、環状オレフィン樹脂、ポリエステル樹脂等と組み合わせて使用することもできる。
なお、このようなボトルは、既に説明したダイヘッドや図示しない回転式のダイヘッドを用いることで、ボトルの形態に対応したパリソンを成形することができ、ダイヘッドの吐出口の形(スリットの有無),スリットの数と幅及び間隔,一つのパリソンが成形される間における樹脂の付加回数と付加幅及び付加時間,複層ダイヘッドにおける吐出口の段数及び幅,回転式スリットの回転速度などを適宜、変更したり組み合わせしたりすることによって種々形態のボトルを製造することができる。
次に、この発明のプラスチック製容器の実施例について参考例および比較例とともに実験例で説明するが、この発明は以下の実施例に限定するものでなく、特に既に説明したように、射出樹脂量、パリソン径、厚肉部となる樹脂を全周に到達させなくても良い場合などを考慮したものではない。
ここでは、図2で説明したパリソンの成形装置(ブロー成形部分は図示せず)を用い、表1に示す、容器本体の樹脂と厚肉部の樹脂によってMFR比を変えて以下の条件で、パリソンを成形し、このパリソンを用いてボトルをブロー成形した。
成形条件
主押出機 使用材料:表1に示す高密度ポリエチレンおよび低密度ポリエチレン
樹脂の溶融温度:200℃、 吐出量:15kg/h、
副押出機 使用材料:表1に示す3種類の高密度ポリエチレンおよび3種類の低密度ポリエチレン
樹脂の溶融温度:200℃、 吐出量:1kg/h、ダイヘッド温度:200℃、
パリソンの大きさ:外径20mm
ボトル 内容量:1000ml、
ボトルの 胴部肉厚:0.5mm、
口部肉厚:2.2mm
胴部内径:115mm、
口部内径:18mm、
胴部に対する口部の肉厚の比:4.4
そして、評価は、パリソンの射出性を、○、△、×の3段階に評価するとともに、ブロー成形性についても同様に、○、△、×の3段階に評価し、その結果を表1に示した。
実験例1〜5)
実験例1〜5では、ボトルの容器本体となるボトル材として、MFRが0.3g/10min.の高密度ポリエチレンを用い、厚肉部となる射出材として高密度ポリエチレンでMFRが、0.3、0.2、16.7のものと、低密度ポリエチレンでMFRが、0.42、1.5のものを用いた。
その結果、実験例1(参考例1)では、MFR比が1.00、実験例2(参考例2)では、MFR比が0.67、実験例3(実施例1)では、MFR比が55.7、実験例4(参考例3)では、MFR比が1.40、実験例5(実施例2)では、MFR比が5.0となった。
(比較例1)
比較例として、実験例1〜5と同一のボトル材に対して、MFRが20の低密度ポリエチレンを用いた。そのMFR比は66.7となった。
(実験例6〜10)
実験例6〜10では、ボトルの容器本体となるボトル材として、MFRが0.42g/10min.の低密度ポリエチレンを用い、厚肉部となる射出材としては実験例1〜5と同様に、高密度ポリエチレンでMFRが、0.3、0.2、16.7のものと、低密度ポリエチレンでMFRが、0.42、1.5のものを用いた。
その結果、実験例6(参考例4)では、MFR比が0.71、実験例7(参考例5)では、MFR比が0.48、実験例8(実施例3)では、MFR比が39.8、実験例9(参考例6)では、MFR比が1.00、実験例10(実施例4)では、MFR比が3.57となった。
これら実験例1〜10および比較例1から、表1に示すように、容器本体となるブロー材が高密度ポリエチレン(HDPE)の場合は、MFR比が1.40〜55.7の範囲で評価が△以上であり、容器本体となるブロー材が低密度ポリエチレン(LDPE)の場合は、MFR比が3.57〜39.8の範囲で評価が△または○となっており、ブロー材として用いる樹脂にほぼ無関係で、MFR比によって評価が決定されることが分かる。
ただし、各実験例の場合に比べて射出樹脂量がもっと少ない場合には、MFR比は小さくてもブローが可能であり、逆にパリソン径がもっと小さい場合、あるいはパリソン全周に樹脂を到達させなくても良い場合には、MFR比が大きくても樹脂回りについての問題は生じない。
したがって、これら実験例および比較例から、このプラスチック製容器10では、MFR比を1.0<MFR比<60、好ましくは、3.0≦MFR比≦40であり、パリソンの射出・押出が可能かつブロー成形も可能である。
MFR比が1.0<MFR比<3.0の場合には、パリソンの射出は可能であるが、射出樹脂量が少ない場合でないとブロー成形ができず、ブロー成形できない場合があるからである。
また、MFR比が40<MFR比<60の場合には、パリソン径が小さい場合や全周に厚肉部とする樹脂を到達させなくても良い場合であれば、パリソンの射出が可能であるが、射出できない場合があるからである。
Figure 0004992299
なお、この発明は、上記した実施の形態及び実施例に限定されるものでなく、プラスチック製容器としては、ボトルの場合に限らず他の形状の容器であっても良い。
この発明のプラスチック製容器をボトルに適用した一実施の形態にかかる半裁断面図である。 この発明のプラスチック製容器をボトルに適用した一実施の形態にかかるプラスチック製容器用のパリソンの成形装置の概略構成図である。 この発明のプラスチック製容器を用いる吐出装置を据え置き式のポンプ装置に適用した一実施の形態にかかるケースを断面にした概略構成図である。 この発明のプラスチック製容器を用いる吐出装置を据え置き式のポンプ装置に適用した一実施の形態にかかるケースのみの展開状態の説明図および平面図である。 この発明のプラスチック製容器を用いる吐出装置を据え置き式のポンプ装置に適用した一実施の形態にかかるポンプの使用状態およびロック状態の縦断面図である。 この発明のプラスチック製容器を用いる吐出装置を据え置き式のポンプ装置に適用した他の一実施の形態にかかるケースを断面にした概略構成図である。 この発明のプラスチック製容器を用いる吐出装置をトリガー式のポンプ装置に適用した一実施の形態にかかる全体の概略構成図である。 この発明のプラスチック製容器を用いる吐出装置をトリガー式のポンプ装置に適用した一実施の形態にかかるトリガー式ポンプの縦断面図である。 この発明に用いることができるプラスチック製容器であるボトルの断面図である。 この発明に用いることができるプラスチック製容器であるボトルの正面図である。 この発明に用いることができるプラスチック製容器であるボトルの正面図である。
符号の説明
1 ボトル
2 胴部
3 口部
4 肩部
5 接続部
5a 段差部
6 ボトル胴部
7(7a〜7j) 厚肉部
10 ボトル
11 容器本体
12 厚肉部
13 口部
14 胴部
15 肩部
16 底部
20 プラスチック製容器用のパリソンの成形装置
21 主押出機
22 ダイヘッド
26 副押出機
28 切換バルブ
30,31 アキュムレ−タ
40,40A,40B 据え置き式のポンプ装置
41 ポンプ
41e エジェックターヘッド
41j ディプチューブ
42、44 ケース
42a,44a ケース本体
42b,44b 上板部
42c,44c ボトル装着孔
43 コンテナキャップ
43a 空気取入孔
50 トリガー式のポンプ装置
51 トリガー式ポンプ
52 コンテナキャップ
54 トリガーヘッド
59 トリガーレバー
66 回転スライドバルブ
W1 ボトル胴部の肉厚
W2 ボトル口部の肉厚

Claims (4)

  1. 押出機から押し出され容器本体を構成する溶融樹脂と一部分の厚肉部を構成する溶融樹脂とからなるパリソンを溶融ブロー成形することによって製造される少なくとも容器本体の一部分に厚肉部を有するプラスチック製容器であって、
    前記容器本体を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)に対する前記厚肉部を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)の比(厚肉部のMFR/容器本体のMFR)を3.57以上60未満の範囲としたパリソンをブロー成形し、容器本体を一定の肉厚にするとともに、一部分に厚肉部を形成可能としてなることを特徴とするプラスチック製容器。
  2. 少なくとも容器本体の一部分を厚肉部とし、前記容器本体を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)に対する前記厚肉部を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)の比(厚肉部のMFR/容器本体のMFR)を3.57以上60未満の範囲としたパリソンをブロー成形し、容器本体を一定の肉厚にするとともに、一部分に厚肉部を形成してなるプラスチック製容器と、
    このプラスチック製容器の外側を覆うとともに自立性を有するケースと、
    このケースに支持され前記プラスチック製容器内の内容液を据え置き状態で吸引・吐出させるポンプとを備えることを特徴とするプラスチック製容器を用いた吐出装置。
  3. 前記ポンプを、内容液の吐出にともなう前記プラスチック容器内への空気の流入を封止した状態とするとともに、ポンプ吸込み側に設けられ内容液に浸漬されるディプチューブを取り除いて構成したことを特徴とする請求項2記載のプラスチック製容器を用いた吐出装置。
  4. 少なくとも容器本体の一部分を厚肉部とし、前記容器本体を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)に対する前記厚肉部を構成する溶融樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.)の比(厚肉部のMFR/容器本体のMFR)を3.57以上60未満の範囲としたパリソンをブロー成形し、容器本体を一定の肉厚にするとともに、一部分に厚肉部を形成してなるプラスチック製容器と、
    このプラスチック製容器に支持され前記プラスチック製容器内の内容液を容器ごと手持ち状態で吸引・吐出操作するトリガーレバーを有するとともに、内容液の吐出にともなう前記プラスチック容器内への空気の流入を封止した状態としたトリガー式ポンプとを備えることを特徴とするプラスチック製容器を用いた吐出装置。
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