JP2003211523A - プラスチック製容器の製造方法およびその成形装置 - Google Patents

プラスチック製容器の製造方法およびその成形装置

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JP2003211523A
JP2003211523A JP2002019288A JP2002019288A JP2003211523A JP 2003211523 A JP2003211523 A JP 2003211523A JP 2002019288 A JP2002019288 A JP 2002019288A JP 2002019288 A JP2002019288 A JP 2002019288A JP 2003211523 A JP2003211523 A JP 2003211523A
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parison
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Yuzuru Maruyama
譲 丸山
Kenjiro Tanaka
健二朗 田中
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック製容器の所定の部位の肉厚のみ
を溶融樹脂を間欠的に供給して厚くすることができ、し
かも、間欠的に供給される溶融樹脂が垂れ下がって容器
の外観特性が劣ることのない容器の製造方法と装置の提
供。 【解決手段】主押出機から加熱溶融されて押し出される
パリソンの所定部位に、溶融樹脂を連通路を介してパリ
ソンに所定量を間欠的に供給し、このパリソンを溶融ブ
ロー成形するプラスチック製容器の製造方法において、
溶融樹脂の供給完了後、連通路内の溶融樹脂を引き戻
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプラスチッ
ク製ボトルに代表されるプラスチック製の容器で、管状
パリソンを押出機から押し出し、これを金型で挟み込ん
でブロー成形される容器の製造方法とその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラスチック製の容器、例えばプラスチ
ック製のボトルで薄肉化を図ったボトルは、今後ますま
す需要の増えることが予想される。また、その一方で、
コストの低減,廃棄処理時の減容化等を目的としてもボ
トルの薄肉化が進められている。通常、プラスチック製
のボトルは、押出機で加熱溶融されてダイヘッドから押
し出されたホットパリソンを直ちに金型内でブロー成形
(溶融ブロー成形)して製造されるダイレクトブローボ
トルと、押出機から押し出されまたは射出機から射出さ
れたパリソンを一旦冷却した後、このパリソン(コール
ドパリソン)を延伸可能温度まで加熱して金型内でブロ
ー成形(延伸ブロー成形)して製造される延伸ブローボ
トルに大別される。
【0003】従来、溶融ブロー成形において、パリソン
の肉厚を部分的に調整するには、ダイヘッド(ダイス)
におけるコアとシェルとの間隔を変化させて行っている
が、この場合、コアを上下動させて調整する方法(特開
昭62−202713号)とシェルの位置を変位させて
調整する方法(特開平5−104525号)とがある。
【0004】ダイレクトブローボトルの薄肉化を図るた
めには、ブロー比を考慮してパリソンを出来るだけ薄肉
の状態でダイヘッドから押し出す必要がある。しかしな
がら、コアとシェルとの間隔を変化させてパリソンの肉
厚を調整する従来技術にあっては、パリソンの肉厚を小
さくかつ徐々に変化させることは容易であるが、大きく
かつ急激に変化させるのは困難であった。すなわち、ダ
イヘッドによってパリソンの肉厚を急激に変化させるた
めには、コアのテーパ角を大きくしなければならない
が、コアのテーパ角を大きくすると、樹脂の押出圧や吐
出量を十分にコントロールできなくなり、パリソンの微
妙な肉厚の調整が難しくなるため生産現場での実用化は
困難であった。
【0005】このように、口部の所定肉厚を確保しつつ
ボトルの胴部や肩部を薄肉にすることはできず、胴部や
肩部を薄肉にすると、口部も薄肉化してしまう。薄肉化
した口部はキャッピングを施すときに変形が生じて密封
性が不完全になる(液漏れ等の不良の原因となる)とと
もに、口部の径寸法や表面を加工するリーマ仕上げも困
難になる。
【0006】そこで、本出願人は、これらの問題点を解
決する手段として、押出機から加熱溶融されて押し出さ
れたパリソンを溶融ブロー成形してなる薄肉ボトルの製
造方法において、前記薄肉ボトルを成形したときに口部
が厚肉となるように、前記パリソンのボトル口部に対応
する部位に所定の量の溶融樹脂を付加するようにした発
明の出願を行い、ボトルの胴部や肩部を薄肉にしても、
口部については必要な肉厚を確保できるようにした薄肉
ボトルとその製造方法等を提供した。
【0007】上記した特許出願の発明では、ボトルの胴
部や肩部を薄肉にしても、口部については必要な肉厚を
充分に確保した高機能の薄肉ボトルが確かに提供される
が、例えば使用される溶融樹脂の流動性が極端に悪い場
合等は、本来所定量だけ間欠的に供給されるはずの溶融
樹脂が連続的に押し出され流動するパリソンに引きずら
れてしまい、パリソンに所定量以上の溶融樹脂を供給し
てしまったり、あるいは引きずられた溶融樹脂が糸引き
現象を起こしてボトル外観を損なってしまうことが想定
される。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1にかかる発明は、主押出機から加
熱溶融されて押し出されるパリソンの所定部位に、溶融
樹脂を連通路を介してパリソンに所定量を間欠的に供給
し、このパリソンを溶融ブロー成形するプラスチック製
容器の製造方法において、溶融樹脂の供給完了後、連通
路内の溶融樹脂を引き戻すことを特徴とする。
【0009】また、所定量の溶融樹脂を連通路を介して
パリソンに間欠的に供給して付加する方法としては、ア
キュムレータ付き副押出機から供給付加する方法、往復
移動可能なスクリューを備えた副押出機から供給付加す
る方法、射出機から供給付加する方法をそれぞれ態様と
し、いずれも場合も連通路内の溶融樹脂を引き戻すこと
としている。
【0010】さらに、溶融樹脂の引き戻し量を、間欠的
に供給される溶融樹脂の所定量の0.1〜50%以内の
量を引き戻すこととし、また、主押出機のダイヘッドに
パリソンコントローラが設けられている場合には、溶融
樹脂の間欠供給および引き戻しのタイミングをパリソン
コントローラの動作と同期させることとした。
【0011】また、上記のプラスチック製容器を製造す
るための装置の態様として、請求項7にかかる発明にあ
っては、加熱溶融したパリソンを押し出す主押出機のダ
イヘッドに、パリソンの特定部位に溶融樹脂を部分的に
間欠供給するとともに、供給完了後に前記溶融樹脂を引
き戻すことが可能な溶融樹脂供給装置が連通路を介して
取り付ける構成とした。
【0012】さらに、連通路を介して主押出機のダイヘ
ッドに連接する溶融樹脂供給装置として、アキュムレー
タ付き副押出機、往復移動可能なスクリューを備えた副
押出機、あるいは射出機を用いることを構成とし、溶融
樹脂の引き戻し量が、間欠的に供給される1回毎の溶融
樹脂供給量の0.1〜50%である構成とした。
【0013】また、主押出機にはパリソンコントローラ
付きダイヘッドが設けられ、前記溶融樹脂供給装置には
溶融樹脂の間欠供給および引き戻しのタイミングが該パ
リソンコントローラの動作と同期してタイミング調整機
能を設けることを構成とした。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプラスチック製容
器の製造方法及びその装置の実施形態について説明す
る。
【0015】[薄肉ボトルの実施形態]まず、本発明の
プラスチック製容器の製造方法によって得られる容器の
一実施形態について説明する。図1は、本発明の製造方
法によってブロー成形されたボトルの一実施形態の要部
断面図を示す。このボトル1の胴部2と口部3の間に位
置する肩部4の肉厚は、口部3と肩部4との接続部5か
ら急激に薄肉になっている。肩部の肉厚が薄くなる形態
としては、図1に示すように接続部5が段差部を介さず
に連続的に薄くなるものの他に、段差部を介して急激に
薄くなるようにしても良い。
【0016】なお、口部3に付加する溶融樹脂の種類
は、ボトル本体と同じ種類であっても良く、また、異な
る溶融樹脂であってもよい。これらのボトルの材質,用
途,サイズ等によって決定され、さらに、付加する溶融
樹脂の量についても、ボトルの材質,用途,サイズ等に
よって適宜調整する。
【0017】ボトルに使用される熱可塑性樹脂として
は、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のオレフィン系樹脂を好適に使用できる。さ
らに、これらのオレフィン系樹脂を他の樹脂、エチレン
−ビニルアルコール共重合体、ポリアミド樹脂、環状オ
レフィン樹脂、ポリエステル樹脂等と組み合わせて使用
することもできる。
【0018】[製造方法の実施形態]次に、本発明のプ
ラスチック製容器の製造方法の一実施形態について説明
する。図2は、実施形態にかかるプラスチック製容器の
ボトルの製造方法に用いる成形装置の概略図を示す。図
2に示すパリソンの成形装置は、主押出機10,ダイヘ
ッド20,副押出機30、貯溜部40・切換部41及び
貯溜部40とダイヘッド20とを連結する連通路44か
らなっている。
【0019】主押出機10は、熱可塑性樹脂を加熱溶融
して押し出してダイヘッド20へ連続的に供給する。ダ
イヘッド20は、図示しない制御部からのコントロール
プログラムにもとづく指示にしたがってシェル21とコ
ア22の間隔を調整するパリソンコントローラ70を有
しており、押出機10から押し出された溶融樹脂を、ボ
トルの各部位に対応するパリソンの各部位の肉厚を所定
の肉厚に制御して押し出している。ダイヘッド20から
押し出されたパリソンは、直ちに、図示されていない公
知のブロー成形機に供給され、公知のブロー成形法によ
ってボトルに成形される。
【0020】副押出機30は、溶融樹脂を一時的に貯蔵
する貯溜部40、溶融樹脂の貯溜と供給の切換を行う切
換部41を備えており、溶融樹脂を間欠的に押し出す。
この副押出機30から押し出される所定量の溶融樹脂
は、貯溜部40から切換部41を介して、貯溜部40と
ダイヘッド20を連結する連通路44を通って間欠的に
ダイヘッド20に供給される。
【0021】貯溜部40は、二つのアキュムレータ4
2,43を備え、切換部41は、切換バルブ45を備え
ている。切換バルブ45は、副押出機30と二つのアキ
ュムレータ42,43の間及び二つのアキュムレータ4
2,43と連通路44の間の接続、切断を交互に行う。
切換バルブ45と二つのアキュムレータ42,43の作
動は、制御部からのパリソンコントロールプログラムに
もとづく指示に連動して行うことが好ましい。
【0022】具体的には、副押出機30から溶融押し出
しされた所定量の溶融樹脂を、切換バルブ45を介して
一方のアキュムレータ42に充填する。そして、パリソ
ンコントロールプログラムに、パリソンの肉厚を厚くす
るように指示されている所定の部位(ボトルの口部に対
応する部位)がダイヘッド20の出口にさしかかると、
制御部からの指令にもとづいて切換バルブ45が切り換
わるとともに、アキュムレータ42が作動して、充填さ
れていた溶融樹脂を連通路44を介してダイヘッド20
に供給し、パリソンの所定の部位に溶融樹脂を付加す
る。
【0023】このとき、切換バルブ45は一方のアキュ
ムレータ42と連通路44を接続すると同時に、副押出
機30と他方のアキュムレータ43を接続してアキュム
レータ43に副押出機30から押し出された溶融樹脂を
充填する。したがって、副押出機30から二つのアキュ
ムレータ42,43に交互に溶融樹脂が貯溜され、か
つ、アキュムレータ42,43から交互にダイヘッド2
0に所定量の溶融樹脂が連通路44を介して供給され
る。ここで、切換バルブ45の切り換え動作は図示され
ていないシリンダで行い、二つのアキュムレータ42,
43の作動は、それぞれのシリンダ42a,43aなど
で行う。
【0024】そして、アキュムレータ42,43からダ
イヘッド20に所定量の溶融樹脂の供給が完了した後、
シリンダ42a、43aを後退させ、連通路44内の残
存する溶融樹脂をアキュムレータ42,43に引き戻
し、連通路44内の溶融樹脂の先端部分をダイヘッド内
のパリソンと接触しないようにする。なお、溶融樹脂を
引き戻すためにシリンダ42a、43aを後退させる場
合、その後退ストロークは、溶融樹脂の所定量に対する
引き戻し量の割合に基づき、シリンダの全ストローク長
から求めることができる。
【0025】溶融樹脂の引き戻し量は、溶融樹脂の所定
供給量の0.1%〜50%の量を引き戻すことが好まし
く、より好ましくは0.1%〜30%、さらに好ましく
は0.1〜20%の範囲で、溶融樹脂の所定供給量およ
び樹脂の流動性等を考慮し、適宜設定する。
【0026】また、副押出機30としては、定量ずつ連
続的に押し出す押出機だけでなく、間欠的に定量の溶融
樹脂を押し出す往復移動型のスクリューを備えた押出機
を用いることもできる。この場合、副押出機30のスク
リューの前進後退運動は切換バルブ45の動作とアキュ
ムレータ42,43の動作と同期して制御される。
【0027】上記のようにして、ダイヘッド20から押
し出されたパリソンの所定の部位に、副押出機30から
連通路44を介して供給された所定量の溶融樹脂を付加
し、付加完了後直ちに連通路44内の溶融樹脂を引き戻
すことにより、連続して押し出されるパリソンに連通路
44内の溶融樹脂が引きずられ、パリソンの流れ方向に
垂れ下がることが防止される。
【0028】なお、本実施形態のボトルの製造方法にお
いては、単層用ダイヘッドを用いた例について説明した
が、多層用ダイヘッドを用いた場合にも同様にして製造
することができる。この場合、口部のみならず、胴部も
多層構造のボトルとなる。また、パリソンを形成する樹
脂と口部に付加する溶融樹脂は、同種の樹脂とすること
が好ましいが、異種の樹脂を用いることもできる。さら
には、使用される溶融樹脂のMFRが0.1〜30g/
10minの範囲の樹脂を使用することが望ましい。
【0029】図3は、図2の溶融樹脂供給装置の動作タ
イミングを示している。図中、アキュームレータAと
は、図2における溶融樹脂供給装置のアキュームレータ
42であり、他方のアキュームレータ43はアキューム
レータBとしてある。また、図中のはアキュームレー
タ42、43からの溶融樹脂の射出、は連通路内の溶
融樹脂のサックバック、は切替バルブ45の切替、
はアキュームレータ42、43への溶融樹脂の貯留(充
填)、はアキュームレータに溶融樹脂が貯留後から射
出へ移行する間のシリンダ42a、43aの停止をそれ
ぞれ示している。
【0030】図2、図3より、アキュームレータA(ア
キュームレータ42)は、貯留された樹脂を射出後、シ
リンダ42aが後退して溶融樹脂を引き戻す。この間、
アキュームレータB(アキュームレータ43)は、副押
出機30から溶融樹脂が連通路44を介してダイヘッド
20内のパリソンへ供給されている。そして、アキュー
ムレータAの溶融樹脂の引き戻しが完了すると同時に、
アキュームレータBへの溶融樹脂の充填が完了すると、
切替バルブ45が切り替わる。切替バルブ45の切替え
が完了すると、今度はアキュームレータAに副押出機3
0から溶融樹脂が供給され、この間にアキュームレータ
Bより溶融樹脂が連通路を介してダイヘッド20内のパ
リソンに供給され、供給後に樹脂を引き戻し、再び切替
バルブ45が切り替わる。
【0031】そして、溶融樹脂が充填されたアキューム
レータAは、連通路44と連通するもののシリンダ42
aが停止した状態となり、次の射出開始の信号を受ける
状態となり、一連の動作(1サイクル)が完了する。な
お、図2におけるダイヘッド20は、図示しないパリソ
ンコントローラにより、テーパ状のコア22が上下動し
てシェル21との間隔を変化させ、ブロー成形されるボ
トル形状にあわせてパリソンの肉厚を制御しているた
め、このパリソンコントローラのコントロールプログラ
ムに連動させて、アキュームレータ42、43のシリン
ダ42a、43aへの射出開始信号が出される構成とな
っている。
【0032】
【実施例】次に、本実施形態の実施例方法によって製造
したボトルと、従来の供給完了後に溶融樹脂の引き戻し
を行なわずに製造したボトルとを比較して説明する。
【0033】[実施例]図2に示す成形装置(ブロー成
形部分は図示せず)を用い、次の条件(溶融樹脂の引き
戻しあり)で内容量1000mlボトルを製造した。 ○主押出機 使用材料:高密度ポリエチレン(融点 132℃) 樹脂の溶融温度:200℃ 樹脂のMFR:0.3g/10min 質量(ボトル重量):50g/本 ○副押出機 使用材料:高密度ポリエチレン(融点 132℃) 樹脂の溶融温度:200℃ 樹脂のMFR:1.0g/10min 質量(供給量):3g/本 引き戻し量:0.3g/本 ○ダイヘッド温度:200℃
【0034】[比較例]実施例において用いた成形装置
(ブロー成形部分は図示せず)を用い、次の条件(溶融
樹脂の引き戻しなし)で、実施例と同じ形状のボトルを
製造した。 ○主押出機 使用材料:高密度ポリエチレン(融点 132℃) 樹脂の溶融温度:200℃ 樹脂のMFR:0.3g/10min 質量(ボトル重量):50g/本 ○副押出機 使用材料:高密度ポリエチレン(融点 132℃) 樹脂の溶融温度:200℃ 樹脂のMFR:1.0g/10min 質量(供給量):3g/本 引き戻し量:なし ○ダイヘッド温度:200℃
【0035】上記の結果、本発明にかかる実施例の製造
方法にもとづいてボトルを製造した場合には、副押出機
から溶融樹脂を連通路を介して供給した後、連通路内の
溶融樹脂がパリソンによって垂れ下がる現象は生じなか
ったのに対し、従来の溶融樹脂を引き戻すことのない製
造方法にもとづいてボトルを成形した場合には、連通路
内の溶融樹脂がパリソンによって垂れ下がる現象が生
じ、ブロー成形されたボトルの外観に垂れ下がりの跡が
見られ、不良品となってしまった。
【0036】本発明は、上記した実施形態及び実施例に
限定されるものではない。例えば、パリソンに溶融樹脂
を付加するための手段としては、上記副押出機と貯溜部
・切換部を組み合わせたものだけではなく、他の手段を
用いてもよく、例えば射出機などの間欠的に溶融樹脂が
供給されるものを連通路を介し連接することにより用い
ることもできる。この場合、射出機における射出の制御
は、上記実施形態の場合と同様に、制御部からのパリソ
ンコントロールプログラムの指示にもとづいて行う。ま
た、スクリューが前後に往復移動してスクリューの後退
時に溶融樹脂を貯溜する押出機に連通路を連接して用い
ることもできる。
【0037】
【発明の効果】上記のような、本発明の容器の製造方法
によれば、容器の所定の部位の肉厚のみを厚くすること
ができ、しかも、溶融樹脂が垂れ下がって容器の外観特
性が劣ることのない容器が提供される。また、本発明の
製造装置によれば、上記の容器を確実に製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチックボトルの一実施形態の要
部断面図を示す。
【図2】本発明のプラスチックボトルの製造方法に用い
るパリソン成形装置の一実施形態の概略断面図を示す。
【図3】図2におけるパリソン成形装置における成形タ
イミングを示す。
【符号の説明】
1 プラスチックボトル 2 胴部 3 口部 4 肩部 5 接続部 10 主押出機 20 ダイヘッド 30 副押出機 40 貯留部 41 切換部 42,43 アキュムレータ 45 切換バルブ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主押出機から加熱溶融されて押し出さ
    れるパリソンの所定部位に、溶融樹脂を連通路を介して
    前記パリソンに所定量を間欠的に供給し、このパリソン
    を溶融ブロー成形するプラスチック製容器の製造方法に
    おいて、前記溶融樹脂の供給完了後、前記連通路内の溶
    融樹脂を引き戻すことを特徴とするプラスチック製容器
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記所定の量の溶融樹脂をアキュムレ
    ータ付き副押出機から連通路を介して前記パリソンに間
    欠的に供給して付加し、供給付加完了後、前記連通路内
    の溶融樹脂を引き戻すことを特徴とする請求項1に記載
    のプラスチック製容器の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記所定の量の溶融樹脂を往復移動可
    能なスクリューを備えた副押出機から連通路を介して前
    記パリソンに間欠的に供給して付加し、供給付加完了
    後、前記連通路内の溶融樹脂を引き戻すことを特徴とす
    る請求項1に記載のプラスチック製容器の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記所定の量の溶融樹脂を射出機から
    連通路を介して前記パリソンに間欠的に供給して付加
    し、供給付加完了後、前記連通路内の溶融樹脂を引き戻
    すことを特徴とする請求項1に記載のプラスチック製容
    器の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記溶融樹脂の引き戻し量が間欠的に
    供給される溶融樹脂の所定量の0.1〜50%以内の量
    を引き戻すことを特徴とする請求項1〜4に記載のプラ
    スチック製容器の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記主押出機の押出口にはパリソン形
    状に樹脂を押し出すダイヘッドを設けるとともに、該ダ
    イヘッド内には上下動してパリソンの肉厚を調整するパ
    リソンコントローラを設け、該パリソンコントローラの
    移動に連動して前記溶融樹脂を供給、引き戻しすること
    を特徴とする請求項1〜5に記載のプラスチック製容器
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 加熱溶融したパリソンを押し出す主押
    出機のダイヘッドに、前記パリソンの特定部位に溶融樹
    脂を部分的に間欠供給するとともに、供給完了後に前記
    溶融樹脂を引き戻すことが可能な溶融樹脂供給装置が連
    通路を介して取り付けられていることを特徴とするプラ
    スチック製容器の成形装置。
  8. 【請求項8】 前記溶融樹脂供給装置がアキュムレー
    タ付き副押出機であることを特徴とする請求項7に記載
    のプラスチック製容器の成形装置。
  9. 【請求項9】 前記溶融樹脂供給装置が往復移動可能
    なスクリューを備えた副押出機であることを特徴とする
    請求項7に記載のプラスチック製容器の成形装置。
  10. 【請求項10】 前記溶融樹脂供給装置が射出機である
    ことを特徴とする請求項7に記載のプラスチック製容器
    の成形装置。
  11. 【請求項11】 前記溶融樹脂供給装置における溶融樹
    脂の引き戻し量が、間欠的に供給される1回毎の溶融樹
    脂供給量の0.1〜50%である請求項6〜10に記載
    のプラスチック製容器の成形装置。
  12. 【請求項12】 前記主押出機にはパリソンコントロー
    ラ付きダイヘッドが設けられ、前記溶融樹脂供給装置に
    は溶融樹脂の供給/引き戻しのタイミングが該パリソン
    コントローラの動作と同期して溶融樹脂の供給/引き戻
    しを行うタイミング調整機能が設けられていることを特
    徴とする請求項7〜11に記載のプラスチック製容器の
    成形装置。
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Cited By (3)

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