JP4992036B2 - アクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置、およびアクチュエータユニットの駆動方法 - Google Patents

アクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置、およびアクチュエータユニットの駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、アクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置およびアクチュエータユニットの駆動方法に関し、特に、共振駆動モードと伸縮駆動モードとを有するアクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置およびアクチュエータユニットの駆動方法に関する。
近年、ハードディスク装置や光ディスク装置等の情報記録読出装置における記録媒体の記録容量の増加に伴い、記録密度の高密度化およびデータの記録/読出に要するシークタイムの短縮が求められている。そのため、情報記録読出装置における情報記録読出ヘッド駆動装置(以下、ヘッド駆動装置と言う)にも、記録密度の高密度化のための高精度化とシークタイムの短縮のための高速化が求められている。
そこで、ヘッド駆動装置のアクチュエータとして圧電素子を用いた摩擦駆動型アクチュエータを使用し、高精度化と高速化を両立するための提案が行われている。例えば、圧電素子の共振を用いた変移量の大きい(数μm程度)高速駆動方法(以下、共振駆動と言う)と、圧電素子の伸縮を用いた変移量の小さい(数nm程度)高精度駆動方法(以下、伸縮駆動と言う)の2つの駆動方法を備えるヘッド駆動装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。同様に、高速かつ高精度なアクチュエータの駆動方法として、共振駆動で目的とする位置の近くまで高速移動させてから、最後に伸縮駆動で高精度に位置決めする方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、特許文献1および2に提案された方法においては、伸縮駆動で高精度に位置決めするためには、伸縮駆動による移動可能距離が共振駆動による位置決め範囲よりも大きくなければならず、そのためにはアクチュエータにはある程度の大きさが求められ、アクチュエータの小型化に対する障害となる。
そこで、圧電素子を直流電圧で変位させて接触部材を微少に動かすことと、接触部材を反対方向に急激に動かすことによって、接触部材と被駆動体との間を滑らせることとを交互に行うことで、位置決め精度を下げずに伸縮駆動による移動範囲を広げる方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2001−222869号公報 特開2004−274837号公報 特開2004−350413号公報
特許文献3に提案された方法においては、図10(a)に示すように、後述するトラス型アクチュエータの一方の圧電素子に電圧Aが印加され、他方の圧電素子に電圧Bが印加される。これによって、トラス型アクチュエータの摩擦部材33が楕円運動をし、図10(b)に示すように被駆動物21に押圧Pで当接され、当接部33aで発生する摩擦部材33と被駆動物21との間の摩擦力によって被駆動物が移動される。
しかしながら、特許文献3に提案された方法では、図10(c)に示すように、この時の摩擦力の移動方向成分、つまり被駆動物を移動させるための駆動力Fdは押圧Pに比例するので、押圧Pが低い場合には当接部33aが滑ってしまい、有効な駆動にはならない。結局、図10(b)に示すように、押圧Pが有効押圧Pe以上の領域Xの範囲にある場合しか有効な駆動力Fdが得られず、効率的な駆動が行えないという課題が残る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、摩擦駆動型アクチュエータの伸縮駆動時の摩擦部材と被駆動物との当接部での滑りの少ない、効率的な伸縮駆動が行えるアクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置およびアクチュエータユニットの駆動方法を提供することを目的とする。
本発明の目的は、下記構成により達成することができる。
1.被駆動物に当接する摩擦部材を含み、該摩擦部材に取り付けられている複数の電気−機械変換素子を駆動源とし、共振周波数を有する摩擦駆動型アクチュエータと、
前記摩擦駆動型アクチュエータを駆動する駆動回路と、
前記駆動回路の動作を制御する制御回路とを備えたアクチュエータユニットにおいて、
前記駆動回路は、
複数の前記電気−機械変換素子に、第1の所定電位から第2の所定電位まで第1の所定の電位変化量で上昇する電位を印加する第1ステップと、
前記電気−機械変換素子の一つに前記第2の所定電位から第3の所定電位まで第2の所定の電位変化量で上昇する電位を印加するとともに、残りの前記電気−機械変換素子に前記第2の所定電位から第4の所定電位まで第3の所定の電位変化量で下降する電位を印加する第2ステップと、
複数の前記電気−機械変換素子の電位を前記第3の所定電位あるいは前記第4の所定電位から前記第1の所定電位へ戻す第3ステップとで構成される第1の伸縮駆動モードを有し、
前記制御回路は、前記駆動回路に、前記摩擦駆動型アクチュエータを前記共振周波数の周期とは異なる周期の前記第1の伸縮駆動モードで駆動させる第1駆動モードを有することを特徴とするアクチュエータユニット。
2.前記制御回路は、前記駆動回路に、前記摩擦駆動型アクチュエータを前記共振周波数の周期とは異なる周期の前記第1の伸縮駆動モードで、連続的に駆動させる第2駆動モードを有することを特徴とする1に記載のアクチュエータユニット。
3.前記第1の伸縮駆動モードの第2ステップにおける、前記第2の所定電位と前記第3の所定電位との差の絶対値と、前記第2の所定電位と前記第4の所定電位との差の絶対値とが同一であることを特徴とする1または2に記載のアクチュエータユニット。
4.前記第1の所定電位は負の電位であることを特徴とする1乃至3の何れか1項に記載のアクチュエータユニット。
5.前記駆動回路は、前記摩擦駆動型アクチュエータを共振振動させる共振駆動モードを備え、
前記制御回路は、前記駆動回路に、前記摩擦駆動型アクチュエータを前記共振駆動モードと前記第1の伸縮駆動モードとを組み合わせて駆動させる第3駆動モードを有することを特徴とする1乃至4の何れか1項に記載のアクチュエータユニット。
6.前記駆動回路は、複数の前記電気−機械変換素子の少なくとも1つに静的に電位を印加することによって前記摩擦駆動型アクチュエータを伸縮させる第2の伸縮駆動モードを備え、
前記制御回路は、前記駆動回路に、前記摩擦駆動型アクチュエータを前記第1の伸縮駆動モードと前記第2の伸縮駆動モードとを組み合わせて駆動させる第4駆動モードを有することを特徴とする1乃至4の何れか1項に記載のアクチュエータユニット。
7.前記駆動回路は、前記摩擦駆動型アクチュエータを共振振動させる共振駆動モードと、
複数の前記電気−機械変換素子の少なくとも1つに静的に電位を印加することによって前記摩擦駆動型アクチュエータを伸縮させる第2の伸縮駆動モードとを備え、
前記制御回路は、前記駆動回路に、前記摩擦駆動型アクチュエータを前記共振駆動モード、前記第1の伸縮駆動モードおよび前記第2の伸縮駆動モードを組み合わせて駆動させる第5駆動モードを有することを特徴とする1乃至4の何れか1項に記載のアクチュエータユニット。
8.前記電気−機械変換素子は、圧電素子であることを特徴とする1乃至7の何れか1項に記載のアクチュエータユニット。
9.1乃至8の何れか1項に記載のアクチュエータユニットを備えたことを特徴とする情報記録読出ヘッド駆動装置。
10.9に記載の情報記録読出ヘッド駆動装置を備えたことを特徴とする情報記録読出装置。
11.被駆動物に当接する摩擦部材を含み、該摩擦部材に取り付けられている複数の電気−機械変換素子を駆動源とし、共振周波数を有する摩擦駆動型アクチュエータと、
前記摩擦駆動型アクチュエータを駆動する駆動回路と、
前記駆動回路の動作を制御する制御回路とを備えたアクチュエータユニットの駆動方法において、
複数の前記電気−機械変換素子に、第1の所定電位から第2の所定電位まで第1の所定の電位変化量で上昇する電位を印加する第1ステップと、
前記電気−機械変換素子の一つに前記第2の所定電位から第3の所定電位まで第2の所定の電位変化量で上昇する電位を印加するとともに、残りの前記電気−機械変換素子に前記第2の所定電位から第4の所定電位まで第3の所定の電位変化量で下降する電位を印加する第2ステップと、
複数の前記電気−機械変換素子の電位を前記第3の所定電位あるいは前記第4の所定電位から前記第1の所定電位へと急激に変化させる第3ステップとで構成される第1の伸縮駆動工程を有し、
前記第1の伸縮駆動工程は、前記摩擦駆動型アクチュエータを前記共振周波数の周期とは異なる周期で駆動する工程であることを特徴とするアクチュエータユニットの駆動方法。
12.前記第1の伸縮駆動工程は、前記摩擦駆動型アクチュエータを前記共振周波数の周期とは異なる周期で、連続的に駆動する工程であることを特徴とする11に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
13.前記第1の伸縮駆動工程の第2ステップにおける、前記第2の所定電位と前記第3の所定電位との差の絶対値と、前記第2の所定電位と前記第4の所定電位との差の絶対値とが同一であることを特徴とする11または12に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
14.前記第1の所定電位は負の電位であることを特徴とする11乃至13の何れか1項に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
15.前記摩擦駆動型アクチュエータを共振振動させる共振駆動工程を備え、
前記摩擦駆動型アクチュエータを、前記共振駆動工程と前記第1の伸縮駆動工程とを組み合わせて駆動することを特徴とする11乃至14の何れか1項に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
16.複数の前記電気−機械変換素子の少なくとも1つに略静的に電位を印加することによって前記摩擦駆動型アクチュエータを伸縮させる第2の伸縮駆動工程を備え、
前記摩擦駆動型アクチュエータを、前記第1の伸縮駆動工程と前記第2の伸縮駆動工程とを組み合わせて駆動することを特徴とする11乃至14の何れか1項に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
17.前記摩擦駆動型アクチュエータを共振振動させる共振駆動工程と、
複数の前記電気−機械変換素子の少なくとも1つに略静的に電位を印加することによって前記摩擦駆動型アクチュエータを伸縮させる第2の伸縮駆動工程とを備え、
前記摩擦駆動型アクチュエータを、前記共振駆動工程、前記第1の伸縮駆動工程および前記第2の伸縮駆動工程を組み合わせて駆動することを特徴とする11乃至14の何れか1項に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
本発明によれば、摩擦駆動型アクチュエータの駆動源である電気−機械変換素子に、所定のステップで構成される波形の電位を共振周波数の周期とは異なる周期で印加することで摩擦駆動型アクチュエータの伸縮駆動時の押圧を大きくしたので、該伸縮駆動時の摩擦部材と被駆動物との当接部での滑りの少ない、効率的な伸縮駆動が行えるアクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置およびアクチュエータユニットの駆動方法を提供することができる。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。なお、図中、同一あるいは同等の部分には同一の番号を付与し、重複する説明は省略する。
最初に、本発明のアクチュエータユニットを構成する要部である摩擦駆動型アクチュエータを用いた情報記録読出装置の一例であるハードディスク装置について、図1を用いて説明する。図1は、摩擦駆動型アクチュエータを用いたハードディスク装置の構成を示す模式図である。
図1において、ハードディスク装置1は、回転軸11を中心にして回転する記録媒体10、アーム21および摩擦駆動型アクチュエータの一例であるトラス型アクチュエータ30等で構成される。アーム21は、先端に記録ヘッド20を備え、他端に軸受け22を備える。トラス型アクチュエータ30は、アーム21の軸受け22側の端面に接触し、摩擦駆動でアーム21を軸受け22を中心に回動させる。摩擦駆動型アクチュエータの構成については、図2で詳述する。
後述する駆動方法によって摩擦駆動型アクチュエータ30が駆動されることで、アーム21が摩擦駆動型アクチュエータ30により摩擦駆動されて軸受け22を中心に回動して記録ヘッド20を記録媒体10の回転軸11からの法線方向に略沿った方向に移動させ、記録媒体10上の記録ヘッド20の位置を移動させる。
次に、上述した摩擦駆動型アクチュエータの構成と動作について、図2乃至図4を用いて説明する。図2は、摩擦駆動型アクチュエータの構成の一例を示す模式図で、図2(a)はトラス型アクチュエータ30、図2(b)は分割電極型アクチュエータ36である。
図2(a)において、トラス型アクチュエータ30は、チップ33、積層型もしくはロール型等の圧電素子31および32、ベース34およびバネ35等で構成される。チップ33は、アーム21等の被駆動物の端面に接触する摩擦部材である。圧電素子31および32は、一方の端面がチップ33に対して所定の角度を持って接着等の方法で取り付けられ、他方の端面がベース34に接着等の方法で取り付けられて支持されている。バネ35は、ベース34をアーム21方向に押圧P1で付勢することにより、チップ33をアーム21の端面に押圧Pで付勢して接触させる付勢部材である。ここに、圧電素子31および32は、本発明における電気−機械変換素子である。
図3は、トラス型アクチュエータ30の動作を説明するための模式図で、図3(a)は共振駆動モードでの駆動状態、図3(b)および(c)は伸縮駆動モードでの駆動状態を示す。
図3(a)において、トラス型アクチュエータ30は、共振駆動モードにおいては、トラス型アクチュエータ30を含む駆動系全体の共振周波数近傍の周波数で共振駆動されると、圧電素子31が伸張すると同時に圧電素子32が収縮する状態と、圧電素子32が伸張すると同時に圧電素子31が収縮する状態とが繰り返されて共振振動が起こる。その結果、チップ33の先端は楕円運動を行う。この楕円運動が摩擦によって被駆動物に伝達され、被駆動物が移動される。上述した共振駆動モードは、本発明における共振駆動工程に相当する。
一方、伸縮駆動モードにおいては、例えば図3(b)に示すように、圧電素子32のみを伸張させる、あるいは圧電素子32を伸張させるとともに圧電素子31を収縮させることで、チップ33の先端が図の左側に変位する。逆に圧電素子31のみを伸張させる、あるいは圧電素子31を伸張させるとともに圧電素子32を収縮させることで、図3(c)に示すように、チップ33の先端が図の右側に変位する。この変位が摩擦によって被駆動物に伝達され、被駆動物が移動される。伸縮駆動による変位量は、共振駆動の振幅に比べて例えば1/1000程度と非常に小さいので、高精度な移動に適している。図3(b)および図3(c)に示した伸縮駆動モードは、本発明における第2の伸縮駆動モードに相当するとともに、本発明における第2の伸縮駆動工程に相当する。
図2(b)に戻って、分割電極型アクチュエータ36は薄板状のアクチュエータであって、振動板37、圧電素子38、図示しない圧電素子39およびバネ35等で構成される。振動板37は、一端にアーム21等の被駆動物の端面に接触する摩擦部材であるチップ部37aを有する。圧電素子38は、振動板37の片面に接着等で取り付けられた薄板状のセラミックで、その面上に4つの領域に分割して設けられた電極38a、38b、38c、38dを持つ。圧電素子39も同様に、振動板37を挟んで圧電素子38と向かい合う位置に接着等で取り付けられた薄板状のセラミックで、その面上に4つの領域に分割して設けられた電極39a、39b、39c、39dを持つ。
バネ35は、振動板37のチップ部37aと反対側の端部をアーム21方向に押圧P1で付勢することにより、チップ部37aをアーム21の端面に押圧P1で付勢して接触させる付勢部材である。
ここでは、1枚の圧電素子38上に4つの分割電極38a、38b、38c、38dを設けた構成を例示したが、その代わりに、全面電極38a、38b、38c、38dを備えた4枚の小型の圧電素子を、図2(b)と同様に振動板37上に配置してもよい。圧電素子39についても同様である。図2(b)の例であれば、振動板37の両面に合計8枚の板状の圧電素子が配置されることになる。
圧電素子38において、電極38aと、圧電素子38の面上で電極38aと対角の位置にある電極38cとは電気的に接続され、同様に電極38bと、圧電素子38の面上で電極38bと対角の位置にある電極38dとも電気的に接続されている。圧電素子39においても同様に、電極39aと、圧電素子39の面上で電極39aと対角の位置にある電極39cとは電気的に接続され、同様に電極39bと、圧電素子39の面上で電極39bと対角の位置にある電極39dとも電気的に接続されている。
さらに、電極38aと振動板37を挟んで向かい合う位置にある電極39aとは電気的に接続され、同様に電極38bと振動板37を挟んで向かい合う位置にある電極39bとは電気的に接続されている。
図4は、分割電極型アクチュエータ36の動作を説明するための模式図で、図4(a)は共振駆動モードでの駆動状態、図4(b)および(c)は伸縮駆動モードでの駆動状態を示す。ここでは、図を見やすくするために、圧電素子38を図示せず、チップ部37aを含む振動板37と4つの分割電極38a、38b、38c、38dだけを図示する。
図4(a)において、分割電極型アクチュエータ36は、共振駆動モードにおいては、分割電極型アクチュエータ36を含む駆動系全体の共振周波数近傍の周波数で共振駆動されると、圧電素子38の電極38aと38cの下部の圧電素子および図示しない電極39aと39cの下部の圧電素子が伸張すると同時に、電極38bと38dの下部の圧電素子および図示しない電極39bと39dの下部の圧電素子が収縮する状態と、その逆の状態とが繰り返されて共振振動する。その結果、チップ部37aの先端は楕円運動を行う。この楕円運動が摩擦によって被駆動物に伝達され、被駆動物が移動される。上述した共振駆動モードは、本発明における共振駆動工程に相当する。
一方、伸縮駆動モードにおいては、図4(b)に示すように、圧電素子38の電極38bと38dの下部の圧電素子および図示しない電極39bと39dの下部の圧電素子のみを伸張させる、あるいは圧電素子38の電極38bと38dの下部の圧電素子および図示しない電極39bと39dの下部の圧電素子を伸張させるとともに、電極38aと38cの下部の圧電素子および図示しない電極39aと39cの下部の圧電素子を収縮させることで、チップ部37aの先端は図の左側に変位する。
逆に圧電素子38の電極38aと38cの下部の圧電素子および図示しない電極39aと39cの下部の圧電素子のみを伸張させる、あるいは圧電素子38の電極38aと38cの下部の圧電素子および図示しない電極39aと39cの下部の圧電素子を伸張させるとともに、電極38bと38dの下部の圧電素子および図示しない電極39bと39dの下部の圧電素子を収縮させることで、図4(c)に示すように、チップ部37aの先端は図の右側に変位する。この変位が摩擦によって被駆動物に伝達され、被駆動物が移動される。伸縮駆動による変位量は、共振駆動の振幅に比べて例えば1/1000程度と非常に小さいので、高精度な移動に適している。図4(b)および図4(c)に示した伸縮駆動モードは、本発明における第2の伸縮駆動モードに相当するとともに、本発明における第2の伸縮駆動工程に相当する。
なお、図2(b)および図4に示した分割電極型アクチュエータ36については、例えば「国際公開第WO2003/075445号パンフレット」等にリニアアクチュエータ用振動体として詳述されている。
本発明は、図2に示したトラス型アクチュエータ30および分割電極型アクチュエータ36に限って適用できるものではなく、その他の摩擦駆動型アクチュエータ全般にも適用可能であるが、以後の説明においては、トラス型アクチュエータ30を摩擦駆動型アクチュエータの代表例として説明する。
次に、本発明におけるアクチュエータユニットの構成について、図5を用いて説明する。図5は、本発明におけるアクチュエータユニットの構成の一例を示すブロック図である。
図5において、アクチュエータユニット3は、トラス型アクチュエータ30、駆動回路100および制御回路200等で構成される。トラス型アクチュエータ30については、図2(a)と同じである。トラス型アクチュエータ30の積層型圧電素子31および32は、駆動回路100および制御回路200により駆動される。制御回路200は、例えばマイクロコンピュータやメモリ等で構成され、トラス型アクチュエータ30の駆動全般を制御する。
駆動回路100は、圧電素子31の駆動波形を生成する第1駆動波形生成部111と第1駆動波形生成部111で生成された駆動波形を電流増幅した駆動信号DS1を圧電素子31に印加する第1電流増幅部113、および圧電素子32の駆動波形を生成する第2駆動波形生成部121と第2駆動波形生成部121で生成された駆動波形を電流増幅した駆動信号DS2を圧電素子32に印加する第2電流増幅部123等で構成されている。
次に、本発明における摩擦駆動型アクチュエータの駆動方法の第1の実施の形態について、図6および図7を用いて説明する。本第1の実施の形態は、本発明における第1の伸縮駆動モードの一例であるとともに、本発明における第1の伸縮駆動工程の一例である。図6は、本第1の実施の形態を説明するためのトラス型アクチュエータの駆動波形の模式図で、図6(a)は圧電素子31および32への印加電位Vdの波形を、図6(b)は摩擦部材33と被駆動物21との押圧Pを示す模式図である。
また、図7は図6の各タイミングでのトラス型アクチュエータ30の動作を示す模式図で、図7(a)は初期状態、図7(b)は図6の第1ステップST1の状態、図7(c)は図6の第2ステップST2の状態を示す模式図である。
本第1の実施の形態においては、駆動の初期に圧電素子31および32を同時に伸張させて被駆動体への押圧Pを大きくすることで、当接部33aが滑ることを防止して駆動力Fdを大きくする方法を説明する。
図6(a)において、時間T1以前の圧電素子31および32への印加電位Vd=0(ゼロ)の初期状態では、図7(a)に示すように、トラス型アクチュエータ30の圧電素子31および32はいずれも伸縮しておらず、チップ33はバネ35による押圧P1で被駆動体21に押しつけられて接触している。
時間T1から時間T2までの第1ステップST1で、圧電素子31および32の電位V31およびV32が第1の所定電位である0(ゼロ)から第2の所定電位である電位Vmに達するまで、圧電素子31および32に第1の所定の電位変化量ΔV1で電位が印加される。この時、図7(b)に示すように、圧電素子31および32は印加された電位により共に伸張し、チップ33は圧電素子31および32の伸張による押圧P2で被駆動体21に押しつけられる。押圧P2は十分に時間が経過すればバネ35により吸収され、チップ33と被駆動体21との押圧はバネ35による押圧P1に収束するが、バネ35の応答時間以下の短い時間で考えれば、チップ33と被駆動体21との押圧P=P1+P2となり、チップ33は被駆動体21に押圧P2の分だけ強く押しつけられることになる。時間T2での押圧をPmとする。
図6(a)に戻って、時間T2から時間T3までの第2ステップST2で、圧電素子31の電位V31が第2の所定電位である電位Vmから第3の所定電位である電位V1に達するまで第2の所定の電位変化量ΔV2で電位が印加されるとともに、圧電素子32の電位V32が第2の所定電位である電位Vmから第4の所定電位である電位V2に達するまで第3の所定の電位変化量ΔV3で電位が印加される。この時、図7(c)に示すように、圧電素子31は伸張し、圧電素子32は収縮するので、チップ33は図の右方向に移動され、チップ33と被駆動体21との間に発生する摩擦力Fdによって、被駆動体21が距離Δdだけ移動される。電位V31と電位V32との関係を逆にすると、被駆動体21を逆方向(図の左方向)に移動させることができる。
このように、圧電素子31および32を共に伸張させて押圧Pを大きくした後に、一方を伸張させかつ他方を収縮させることで、図6(b)に示したように、押圧P(=P1+P2)が有効押圧Pe以上となる、つまり当接部33aが滑らずに伸縮駆動できる領域Yは、図10で従来技術の例として示した領域Xに比べて格段に広がり、効率的な伸縮駆動が実現できる。
第2ステップST2での圧電素子31および32の電位V31およびV32の変化量ΔVd1(=V1−Vm)とΔVd2(=V2−Vm)の絶対値は、略同一であることが望ましい。それによって、圧電素子31の伸張量と圧電素子32の収縮量とをほぼ同じにすることができ、時間T2での押圧Pmを維持したままで摩擦力Fdにより被駆動体21を移動させることができる。
図6(a)に戻って、時間T3から時間T4までの第3ステップST3で、圧電素子31および32の電位V31およびV32が、初期状態と同じ第1の所定電位である0(ゼロ)に急激に戻される。この時、図7(d)に示すように、圧電素子31および32は、バネ35の応答時間以下の短い時間で急激に元の長さに戻るために、チップ33と被駆動体21との間に隙間が開いて接触が無くなり、かつチップ33の位置が図7(a)と同じ位置に戻る。図7(d)の状態は、バネ35が応答して伸張すれば、図7(a)の状態に戻る。つまり、上述した第1ステップST1から第3ステップST3までの一連の動作によって、距離Δdだけ被駆動体21を移動させたことになる。
上述した第1ステップST1から第3ステップST3までの一連の動作を1回だけ行えば、距離Δdの微少な距離の移動が可能であり(本発明における第1駆動モード)、複数回連続的に行えば、距離Δd毎の微少送りを連続的に行うことができる(本発明における第2駆動モード)。なお、本第1の実施の形態における駆動は、共振振動を起こさないために、共振周波数の周期とは異なる周期で行われることが望ましい。
以上に述べたように、本発明における摩擦駆動型アクチュエータの駆動方法の第1の実施の形態によれば、圧電素子31および32を共に伸張させて押圧Pを大きくした後に、一方を伸張させかつ他方を収縮させることによって、摩擦駆動型アクチュエータの伸縮駆動時の摩擦部材と被駆動物との当接部での滑りを少なくすることができ、効率的な伸縮駆動を実現することができる。
さらに、上述した第1ステップST1から第3ステップST3までの一連の動作を複数回連続的に行うことで、微少送りを連続的に行うことができ、高精度な送り動作を実現することができる。また、上述した第2ステップST2での圧電素子31および32の電位の変化量の絶対値を略同一にすることで、押圧Pを維持したままで被駆動体21を移動させることができ、効率的な伸縮駆動方法を実現することができる。
次に、本発明における摩擦駆動型アクチュエータの駆動方法の第2の実施の形態について、図8を用いて説明する。本第2の実施の形態は、本発明における第1の伸縮駆動モードの他の例に相当するとともに、本発明における第1の伸縮駆動工程の他の例に相当する。図8は、本第2の実施の形態を説明するためのトラス型アクチュエータの駆動波形の模式図で、図8(a)は圧電素子31および32への印加電位Vdの波形を、図8(b)は摩擦部材33と被駆動物21との押圧Pを示す模式図である。本第2の実施の形態においては、駆動前に圧電素子31および32に負の電位を印加しておくことで駆動時の押圧Pを更に大きくし、駆動力Fdを大きくする方法を説明する。
図8(a)において、時間T1以前の初期状態で、圧電素子31および32には負の電位−Vbが印加され、圧電素子31および32は、図7(a)に示したよりも更に収縮した状態となっている。この状態で、トラス型アクチュエータ30のチップ33は、バネ35による押圧P1で被駆動体21に押しつけられて接触している。負の電位−Vbは、圧電素子31および32の逆方向耐圧以内の電位である。
時間T1から時間T2までの第1ステップST1で、圧電素子31および32の電位V31およびV32が電位Vmに達するまで、圧電素子31および32に第1の所定の電位変化量ΔV12で電位が印加される。この時、図7(b)に示したと同様に、圧電素子31および32は印加された電位により共に伸張し、チップ33は圧電素子31および32の伸張による押圧P2で被駆動体21に押しつけられる。時間T2での押圧Pm2は、図6(b)に示した第1の実施の形態での押圧Pmよりも圧電素子31および32に印加されていた負の電位−Vbの分大きくなり、図6に示した第1の実施の形態よりも更に強い押圧を実現することができ、摩擦力Fdをさらに強くすることができる。
第2ステップST2での動作は、第1の実施の形態での動作とほぼ同等である。第3ステップST3においては、圧電素子31および32の電位V31およびV32が、時間T1と同じ負の電位−Vbに急激に戻される。
以上に述べたように、本第2の実施の形態によれば、初期状態で圧電素子31および32に負の電位−Vbを印加しておくことで、駆動時に図6の第1の実施の形態よりも更に強い押圧を実現することができ、摩擦力Fdをさらに強くすることができる。また、押圧Pm2が図6の第1の実施の形態における押圧Pmと同じでよいのであれば、圧電素子31および32への印加電位Vdを低く抑えることができ、トランジスタ等の駆動用素子の耐圧を低くすることができるので、回路の小型化とコストダウンに寄与することができる。
次に、本発明における摩擦駆動型アクチュエータの駆動方法の第3の実施の形態について、図9を用いて説明する。図9は、本発明における摩擦駆動型アクチュエータの駆動方法の第3の実施の形態を説明するためのフローチャートである。ここでは、図1に示したハードディスク装置1を例にとって、図3および4で説明した共振駆動モードと第2の伸縮駆動モードと、第1または第2の実施の形態で説明した第1の伸縮駆動モードとを適宜組み合わせた記録ヘッド20を駆動する方法の動作の流れを説明する。
図9において、ステップS101で、PC(パーソナルコンピュータ)等からの指示により、情報を記録あるいは読み出す記録媒体10上のトラックの位置が決定される。ステップS103で、記録ヘッド20の現在位置とステップS101で決定されたトラックの位置とから記録ヘッド20の送り量が算出される。ステップS105で、ステップS103で算出された記録ヘッド20の送り量が大きいか否かが確認される。
記録ヘッド20の送り量が大きい場合(ステップS105;Yes)、ステップS111(共振駆動工程)で、トラス型アクチュエータ30が図3(a)に示した共振駆動モードで駆動されて、記録ヘッド20が目的のトラック位置の近傍まで高速で送られた後、ステップS113に進む。記録ヘッド20の送り量が大きくない場合(ステップS105;No)も、ステップS113に進む。
ステップS113(第1の伸縮駆動工程)で、トラス型アクチュエータ30が第1または第2の実施の形態で説明した第1の伸縮駆動モードで駆動されて、記録ヘッド20が目的のトラック位置まで高精度に送られる。ステップS115で、ステップS113での記録ヘッド20の位置が目的のトラック位置に達しているか、あるいは更に微調整が必要かが確認される。目的のトラック位置に達している場合(ステップS115;No)にはステップS123に進む。
記録ヘッド20の位置の微調整が必要な場合(ステップS115;Yes)、ステップS121(第2の伸縮駆動工程)で、トラス型アクチュエータ30が図3(b)および(c)に示した第2の伸縮駆動モードで駆動されて記録ヘッド20の位置が微調整され、目的のトラック位置に高精度に位置決めされる。
ステップS123で、情報の記録あるいは読み出しの動作を終了するか否かが確認される。終了する場合(ステップS123;Yes)、そのまま動作を終了する。終了しない場合(ステップS123;No)、ステップS101に戻って、上述した各ステップを繰り返す。
以上に述べたように、本発明における摩擦駆動型アクチュエータの駆動方法の第3の実施の形態によれば、要求される被駆動物の送り量によって、共振駆動モード、第1の伸縮駆動モードおよび第2の伸縮駆動モードを適宜組み合わせて駆動することで、高速かつ高精度な駆動を実現することができる。
例えば送り量が大きい場合には、共振駆動モードで目的位置の近傍まで高速で送ってから第1の伸縮駆動モードで高精度に送り(本発明における第3駆動モード)、更に微調整が必要な場合には第2の伸縮駆動モードで高精度に位置決めを行うことができる(本発明における第5駆動モード)。また、送り量があまり大きくない場合には、第1の伸縮駆動モードで高精度に送り、更に微調整が必要な場合には第2の伸縮駆動モードで高精度に位置決めを行うことができる(本発明における第4駆動モード)。
以上に述べたように、本発明によれば、摩擦駆動型アクチュエータの駆動源である電気−機械変換素子に、所定のステップで構成される波形の電位を共振周波数の周期とは異なる周期で印加することで摩擦駆動型アクチュエータの伸縮駆動時の押圧を大きくしたので、該伸縮駆動時の摩擦部材と被駆動物との当接部での滑りの少ない、効率的な伸縮駆動が行えるアクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置およびアクチュエータユニットの駆動方法を提供することができる。
尚、本発明に係るアクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置およびアクチュエータユニットの駆動方法を構成する各構成の細部構成および細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
摩擦駆動型アクチュエータを用いたハードディスク装置の構成を示す模式図である。 摩擦駆動型アクチュエータの構成の一例を示す模式図である。 トラス型アクチュエータの動作を説明するための模式図である。 分割電極型アクチュエータの動作を説明するための模式図である。 アクチュエータユニットの構成の一例を示すブロック図である。 本発明における摩擦駆動型アクチュエータの駆動方法の第1の実施の形態を説明するための模式図である。 第1の実施の形態におけるトラス型アクチュエータの動作を示す模式図である。 本発明における摩擦駆動型アクチュエータの駆動方法の第2の実施の形態を説明するための模式図である。 本発明における摩擦駆動型アクチュエータの駆動方法の第3の実施の形態を説明するためのフローチャートである。 従来技術を示す模式図である。
符号の説明
1 ハードディスク装置
3 アクチュエータユニット
10 記録媒体
11 回転軸
20 記録ヘッド
21 アーム
22 軸受け
30 アクチュエータ
31 圧電素子
31a、31b 駆動電極
32 圧電素子
33 チップ(摩擦部材)
34 ベース
35 バネ(付勢部材)
36 分割電極型アクチュエータ
37 振動板
38、39 圧電素子
38a、38b、38c、38d、39a、39b、39c、39d 電極
100 駆動回路
111 第1駆動波形生成部
113 第1電流増幅部
121 第2駆動波形生成部
123 第2電流増幅部
200 制御回路
DS1 駆動信号
DS2 駆動信号

Claims (17)

  1. 被駆動物に当接する摩擦部材を含み、該摩擦部材に取り付けられている複数の電気−機械変換素子を駆動源とし、共振周波数を有する摩擦駆動型アクチュエータと、
    前記摩擦駆動型アクチュエータを駆動する駆動回路と、
    前記駆動回路の動作を制御する制御回路とを備えたアクチュエータユニットにおいて、
    前記駆動回路は、
    複数の前記電気−機械変換素子に、第1の所定電位から第2の所定電位まで第1の所定の電位変化量で上昇する電位を印加する第1ステップと、
    前記電気−機械変換素子の一つに前記第2の所定電位から第3の所定電位まで第2の所定の電位変化量で上昇する電位を印加するとともに、残りの前記電気−機械変換素子に前記第2の所定電位から第4の所定電位まで第3の所定の電位変化量で下降する電位を印加する第2ステップと、
    複数の前記電気−機械変換素子の電位を前記第3の所定電位あるいは前記第4の所定電位から前記第1の所定電位へ戻す第3ステップとで構成される第1の伸縮駆動モードを有し、
    前記制御回路は、前記駆動回路に、前記摩擦駆動型アクチュエータを前記共振周波数の周期とは異なる周期の前記第1の伸縮駆動モードで駆動させる第1駆動モードを有することを特徴とするアクチュエータユニット。
  2. 前記制御回路は、前記駆動回路に、前記摩擦駆動型アクチュエータを前記共振周波数の周期とは異なる周期の前記第1の伸縮駆動モードで、連続的に駆動させる第2駆動モードを有することを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータユニット。
  3. 前記第1の伸縮駆動モードの第2ステップにおける、前記第2の所定電位と前記第3の所定電位との差の絶対値と、前記第2の所定電位と前記第4の所定電位との差の絶対値とが同一であることを特徴とする請求項1または2に記載のアクチュエータユニット。
  4. 前記第1の所定電位は負の電位であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のアクチュエータユニット。
  5. 前記駆動回路は、前記摩擦駆動型アクチュエータを共振振動させる共振駆動モードを備え、
    前記制御回路は、前記駆動回路に、前記摩擦駆動型アクチュエータを前記共振駆動モードと前記第1の伸縮駆動モードとを組み合わせて駆動させる第3駆動モードを有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のアクチュエータユニット。
  6. 前記駆動回路は、複数の前記電気−機械変換素子の少なくとも1つに静的に電位を印加することによって前記摩擦駆動型アクチュエータを伸縮させる第2の伸縮駆動モードを備え、
    前記制御回路は、前記駆動回路に、前記摩擦駆動型アクチュエータを前記第1の伸縮駆動モードと前記第2の伸縮駆動モードとを組み合わせて駆動させる第4駆動モードを有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のアクチュエータユニット。
  7. 前記駆動回路は、前記摩擦駆動型アクチュエータを共振振動させる共振駆動モードと、
    複数の前記電気−機械変換素子の少なくとも1つに静的に電位を印加することによって前記摩擦駆動型アクチュエータを伸縮させる第2の伸縮駆動モードとを備え、
    前記制御回路は、前記駆動回路に、前記摩擦駆動型アクチュエータを前記共振駆動モード、前記第1の伸縮駆動モードおよび前記第2の伸縮駆動モードを組み合わせて駆動させる第5駆動モードを有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のアクチュエータユニット。
  8. 前記電気−機械変換素子は、圧電素子であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のアクチュエータユニット。
  9. 請求項1乃至8の何れか1項に記載のアクチュエータユニットを備えたことを特徴とする情報記録読出ヘッド駆動装置。
  10. 請求項9に記載の情報記録読出ヘッド駆動装置を備えたことを特徴とする情報記録読出装置。
  11. 被駆動物に当接する摩擦部材を含み、該摩擦部材に取り付けられている複数の電気−機械変換素子を駆動源とし、共振周波数を有する摩擦駆動型アクチュエータと、
    前記摩擦駆動型アクチュエータを駆動する駆動回路と、
    前記駆動回路の動作を制御する制御回路とを備えたアクチュエータユニットの駆動方法において、
    複数の前記電気−機械変換素子に、第1の所定電位から第2の所定電位まで第1の所定の電位変化量で上昇する電位を印加する第1ステップと、
    前記電気−機械変換素子の一つに前記第2の所定電位から第3の所定電位まで第2の所定の電位変化量で上昇する電位を印加するとともに、残りの前記電気−機械変換素子に前記第2の所定電位から第4の所定電位まで第3の所定の電位変化量で下降する電位を印加する第2ステップと、
    複数の前記電気−機械変換素子の電位を前記第3の所定電位あるいは前記第4の所定電位から前記第1の所定電位へと急激に変化させる第3ステップとで構成される第1の伸縮駆動工程を有し、
    前記第1の伸縮駆動工程は、前記摩擦駆動型アクチュエータを前記共振周波数の周期とは異なる周期で駆動する工程であることを特徴とするアクチュエータユニットの駆動方法。
  12. 前記第1の伸縮駆動工程は、前記摩擦駆動型アクチュエータを前記共振周波数の周期とは異なる周期で、連続的に駆動する工程であることを特徴とする請求項11に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
  13. 前記第1の伸縮駆動工程の第2ステップにおける、前記第2の所定電位と前記第3の所定電位との差の絶対値と、前記第2の所定電位と前記第4の所定電位との差の絶対値とが同一であることを特徴とする請求項11または12に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
  14. 前記第1の所定電位は負の電位であることを特徴とする請求項11乃至13の何れか1項に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
  15. 前記摩擦駆動型アクチュエータを共振振動させる共振駆動工程を備え、
    前記摩擦駆動型アクチュエータを、前記共振駆動工程と前記第1の伸縮駆動工程とを組み合わせて駆動することを特徴とする請求項11乃至14の何れか1項に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
  16. 複数の前記電気−機械変換素子の少なくとも1つに略静的に電位を印加することによって前記摩擦駆動型アクチュエータを伸縮させる第2の伸縮駆動工程を備え、
    前記摩擦駆動型アクチュエータを、前記第1の伸縮駆動工程と前記第2の伸縮駆動工程とを組み合わせて駆動することを特徴とする請求項11乃至14の何れか1項に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
  17. 前記摩擦駆動型アクチュエータを共振振動させる共振駆動工程と、
    複数の前記電気−機械変換素子の少なくとも1つに略静的に電位を印加することによって前記摩擦駆動型アクチュエータを伸縮させる第2の伸縮駆動工程とを備え、
    前記摩擦駆動型アクチュエータを、前記共振駆動工程、前記第1の伸縮駆動工程および前記第2の伸縮駆動工程を組み合わせて駆動することを特徴とする請求項11乃至14の何れか1項に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
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