JP2008099419A - アクチュエータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】圧電素子を用いたアクチュエータを安定動作、および高速動作させる。
【解決手段】搬送ステージ11と対向して設けられ、X軸方向に搬送ステージ11を移動させる駆動部12a、12bと、駆動部12a、12bにそれぞれ設けられ、X軸方向に伸縮する圧電素子17a、17bと、搬送ステージ11の駆動部12a、12b側の面に設けられている搬送電極15と、駆動部12a、12bのそれぞれの搬送ステージ11側の面に設けられ、搬送電極15を静電的に吸着する駆動電極18a、18bとを有する。圧電素子17a、17bには、互いに同期しない信号を印加する。
【選択図】図14

Description

本発明は、アクチュエータシステムに関し、特に、圧電素子を用いるアクチュエータシステムに適用して有効な技術に関するものである。
走査型プローブ顕微鏡(SPM;Scanning Probe Microscope)の原理を利用するプローブメモリ技術は、記録密度を飛躍的に向上させる情報記録装置において期待されている。プローブメモリ技術を用いた情報記憶装置(以下、「プローブメモリ」という)は、記録メディアと、記録メディアをステージ(基板)上に搭載してX−Y軸方向(二軸方向)に駆動するアクチュエータシステムと、該記録メディアへの情報書込みあるいは情報読出しを実行するための超小型の探針(以下、「プローブチップ」という)を1つまたはそれ以上備えたプローブと、この情報を適宜処理して所望のデータを出力する信号処理部と、から構成される。
特開2000−253683号公報(特許文献1)には、一対のクランプ電極を有する静電クランプ機構およびそのクランプ機構によるインチワーム機構に関する技術が開示されている。この静電クランプ機構は、クランプ電極間に電圧を印加し、クランプ電極間に静電引力を働かせるものである。
また、P. Vettiger et al.:IEEE Transaction on Nanotechnology (2002) p.39-55(非特許文献1)には、プローブを2次元アレイ状に製造し、各プローブを並列に記録端子として用いる技術が開示されている。このプローブメモリでは、メディア搭載ステージは、電磁駆動方式が採用されている。
特開2000−253683号公報 P. Vettiger et al.:IEEE Transaction on Nanotechnology (2002) p.39-55
プローブメモリでは、プローブチップを記録メディアの所望の位置に接近あるいは接触させ、記録メディアにおける種々の物理量の変化を原子分子レベルの空間分解能で検出することで、情報の読出しあるいは書込みを実行する。したがって、平面状の記録メディアを想定した場合、少なくとも記録メディアをX−Y軸方向の二軸の駆動を実行することができる高精度なX−Yアクチュエータシステムが必要である。
記録メディアの面記録密度として1Tb/inch以上を実現するために要求されるプローブメモリを構成する各要素(記録ドット径、プローブヘッド径、記録ドットピッチ)の標準的な性能を、図25の表に示す。この表から1Tb/inch以上のプローブメモリの実現のためには、少なくとも25nmピッチでデータを書込み、読出しをすることになる。そのため、25nmを1ステップもしくは複数ステップで動作し、正確に位置決めを実現する、記録メディアを搭載した多軸移動型のアクチュエータシステムが必要である。
したがって、例えば上記特許文献2に開示されているような電磁駆動方式では、メディア搭載ステージの1ステップあたりの移動量を精密に制御するのは原理的に不向きであり、1ステップで25nmピッチの動作が必要なプローブメモリへは適さない。また、電磁駆動方式では、1ステップごとにメディア搭載ステージの動作を止めるためにサーボ制御機構を設けなければならず、1ステップあたりの時間がサーボ機構分だけ長くなり、高速動作には適さない。
位置決め精度の高いマイクロアクチュエータシステムの方式として知られている代表的なものを図26の表に示す。接触面の摩擦力を利用して駆動力とするスクラッチ型、圧電素子の急速変形と、接触面の摩擦力とを利用したインパクト型、インパクト型に加え、接触面の吸着力を静電気力で動的に制御する圧電駆動−静電吸着型がある。
1Tb/inch以上の面記録密度のプローブメモリを、モバイル機器を中心とした情報端末向けの情報記録装置として考えた場合、そのデバイスは、基本的に空間的に静止した設置状態(水平状態)では使用されず、使用者の任意な方向で持ち運びされることになる。したがって、いずれの方向においても重力を打ち消して安定した動作を可能とする為に積極的に駆動部の吸着制御を行う圧電駆動−静電吸着型は駆動制御方式として望ましい。
また、圧電素子の急速変形と、接触面の摩擦力を用いる圧電駆動−静電吸着型では、圧電素子の1回の変形量が移動体の移動する1ステップ分に相当する。圧電素子の変形は、結晶の歪み割合に起因しており、原理的に圧電素子の寸法が小さくなれば、結晶の歪み量も小さくなる。プローブメモリが小型化すれば、圧電素子も小型化され、結果的に1ステップ移動量の小さい記録メディアを搭載した多軸移動型のアクチュエータシステムが実現できる。したがって、モバイル機器を中心とした情報端末向けの情報記憶装置には、小型化、高密度化(大容量化)、低電圧化が要求されるので、圧電駆動−静電吸着型が有利である。
そこで、本発明者らは、圧電駆動−静電吸着型アクチュエータシステム(以下、「アクチュエータ」という)について検討を行っている。図27は、本発明者らが検討したアクチュエータ101の構成を示した断面図である。なお、図27では、説明を容易にするために、搬送ステージ111は、駆動部112および保持部113から離して図示されているが、実際には駆動部112および保持部113とは接触して設けられている。
図27に示すように、本発明者らが検討したアクチュエータ101は、搬送ステージ111と、搬送ステージ111と対向して設けられ、X軸方向に搬送ステージ111を移動させる駆動部112と、搬送ステージ111と対向して設けられ、搬送ステージ111を保持する保持部113とを有している。
搬送ステージ111は、搬送ステージ111の駆動部112側の面に設けられている搬送電極115を有している。また、駆動部112は、基材(基板)として駆動ステージ116を有しており、更に、駆動ステージ116に設けられ、X軸方向に伸縮する圧電素子117と、駆動ステージ116の搬送ステージ111の面に設けられ、搬送電極115を静電的に吸着する駆動電極118とを有している。また、保持部113は、基材として固定されたベースフレーム120を有しており、更に、ベースフレーム120の搬送ステージ111側の面に設けられ、搬送電極115を静電的に吸着する保持電極121を有している。なお、一端が駆動ステージ116に設けられている圧電素子117は、その他端がベースフレーム120に固定されている。
搬送電極115の駆動電極118側の面には図示しない絶縁膜が設けられていることによって、駆動電極118、保持電極121、搬送電極115間はそれぞれ電気的に絶縁されている。これにより、各電極間に電位差を与えた際の静電気力により、搬送ステージ111(搬送電極115)と駆動ステージ116(駆動電極118)との間、および搬送ステージ111(搬送電極115)とベースフレーム120(保持電極121)との間の吸着保持の制御を行うものである。また、駆動電極118を搭載した駆動ステージ116は移動であり、駆動力の発生源(駆動源)である圧電素子117と連結・固定され、圧電素子117の微小な電歪変位を搬送ステージ116へと伝達するものである。
次に、本発明者らが検討したアクチュエータの動作をする際の手順を、図28の制御信号を用いて説明する。図28は、図27のアクチュエータの制御信号を示す説明図であり、(a)は駆動システムの制御信号、(b)は搬送システムの制御信号が示されている。
図28(a)中の符号Vpは圧電素子117を伸縮させる信号であり、符号Vdは駆動電極118に印加する制御信号であり、符号Vhは保持電極121に印加する制御信号である。また、図28(b)中の符号Vsは搬送電極115に印加する制御信号であり、搬送ステージ111にはForwardモード(前進動作)、Backモード(後退動作)、Stopモード(停止動作)の3種類の動作モードがある。図28(b)に示すように、動作モードに対応して搬送電極115に印加する制御信号Vsのタイミングチャートは異なる。
ここでは、アクチュエータ101のForwardモードについて説明する。なお、初期の静止状態では、すべての電極に印加する信号はゼロ(0V)とする。
まず、アクチュエータ101の動作開始であるSTEP1では、搬送電極115にLOW、駆動電極118にHIGHを印加し、搬送電極115−駆動電極118間に電位差を与えて静電気力により吸着させる。
次いで、STEP2では、圧電素子117に電圧を印加し、圧電素子117の電歪により駆動ステージ116(駆動電極118)を移動させる。このとき、搬送電極115は駆動電極118に吸着されている為、圧電素子の電歪変位量だけ、搬送ステージ111は進行方向に移動する。
次いで、STEP3では、駆動電極118にLOWを印加し、搬送電極115と駆動電極118の吸着を解除する。同時に、保持電極121にHIGHを印加して、新たに搬送電極115と保持電極121を静電気力により吸着させる。
次いで、STEP4では、圧電素子117に印加している電圧を下げて、圧電素子117の電歪をゼロとする。このとき、搬送ステージ111は保持電極121に吸着させたままである。よって、圧電素子118が元の大きさに戻った後も、搬送電極115が保持電極121に固定されたままであるので、搬送ステージ111はSTEP2で移動した後の位置で保持される。
このようなSTEP1からSTEP4が、本発明者らが検討したアクチュエータ101の1サイクルの動作である。圧電素子117と駆動電極118は1サイクル後にSTEP1の初期位置に戻るが、搬送ステージ111は1サイクル後に圧電素子117の電歪相当だけ、進行方向に移動している。このサイクルを繰り返すことで、搬送ステージ111は進行方向に連続してステップ移動する。
また、搬送ステージ111が静止するStopモードや、Backモードは、図28(a)の駆動システムの制御信号は変えずに、図28(b)に示すように、搬送電極115に印加する信号のみを変えると実現する。
このように本発明者らが検討したアクチュエータ101は、駆動電極118、保持電極121などの信号、すなわち駆動システムの制御信号を変えずとも、搬送電極115に印加する信号、すなわち搬送システムの制御信号だけで動作モードを制御できる特徴がある。
また、1サイクルでの搬送ステージ111の移動量は、原理的に圧電素子117の電歪量相当であるから、圧電素子117の寸法が小型化すればするほど、1サイクルの移動量が小さくなる。つまり、システムの微細化と精密動作が両立するアクチュエータ制御方式を、本発明者らが検討したアクチュエータ101は用いている。
しかしながら、例えばモバイル機器を中心とした情報端末向けの情報記録装置(プローブメモリ)などのデバイスでは、基本的に空間的に静止した設置状態(水平状態)では使用されず、使用者の任意な方向で持ち運びされることになるため、本発明者らが検討したアクチュエータ101では、駆動部112が1つの圧電素子117および1つの駆動電極118を有して設けられているだけであるので、安定した動作ができない場合もある。
また、例えば、図27に示す保持電極121、搬送電極115などの位置関係を初期位置とすると、駆動部112の動作によって、搬送ステージ111が初期位置から搬送ステージ111の進行方向(X軸方向)に対してどちらか一方の保持電極121側に移動し、初期位置から大きくずれる場合がある。この場合、他方の保持電極121と搬送電極111と重なる面積が小さくなり、保持電極121と搬送電極115間の静電気力が低下してしまう。このためアクチュエータは、搬送ステージ111をステップ移動させるために、十分な保持電極121と搬送電極115間の静電気力を確保できなくなる可能性がある。したがって、一度でも搬送ステージ111が初期位置から大きくずれた場合、保持電極121と搬送電極115間の静電気力が弱く、もしくはゼロとなり、搬送ステージ111を、例えば初期位置へ引き戻せないこともある。
また、図28を用いて説明したように、STEP1からSTEP4の1サイクルの動作が終わらないと、次の動作に移ることができない。すなわち、アクチュエータ101の動作1サイクルには、搬送電極115が保持電極121において保持されている時間、具体的にはSTEP4において搬送ステージ111が相対的に静止している時間が含まれている。したがって、1サイクルの搬送ステージ111の移動量が少ない場合、搬送ステージ111の移動時間が長くなってしまうこともある。
本発明の目的は、圧電素子を用いたアクチュエータを安定動作させることのできる技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、圧電素子を用いたアクチュエータを高速動作させることのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明によるアクチュエータは、二軸方向に移動する基板と、前記基板と対向して設けられ、前記二軸方向のうちの一軸方向に前記基板を移動させる駆動部と、前記駆動部に設けられ、前記一軸方向に伸縮する圧電素子と、前記基板の前記駆動部側の面に設けられている第1電極と、前記駆動部の前記基板側の面に設けられ、前記第1電極を静電的に吸着する第2電極とを有しており、前記駆動部が、前記一軸方向に複数設けられている。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明によれば、圧電素子を用いたアクチュエータを安定動作させることができる。また、圧電素子を用いたアクチュエータを高速動作させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1における圧電駆動−静電吸着型アクチュエータシステム(以下、「アクチュエータ」という)を備えたプローブメモリの構成について図1および図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態1におけるアクチュエータ1を備えたプローブメモリ50の斜視図であり、図2は、図1のプローブメモリ50の中心位置での断面図である。なお、図2では、説明を容易にするために、搬送ステージ11は、駆動部12a、12bおよび保持部13から離して図示されているが、実際には駆動部12a、12bおよび保持部13とは接触して設けられている。
プローブメモリ50は、記録メディア51への情報書込みあるいは情報読出しを実効するための小型の探針(プローブチップ)を1つまたはそれ以上備えた複数のプローブ52と、この情報を適宜処理して所望のデータを出力する信号処理部を有する第1の基板53と、記録メディア51をX−Y軸方向(二軸方向)に移動させるアクチュエータ1とを備えている。
このアクチュエータ1は、X−Y軸方向に移動する第2の基板である搬送ステージ11と、搬送ステージ11と対向して設けられ、図1のX−Y軸方向のうちの例えば図2のX軸方向に搬送ステージ11を移動させる第1の駆動部12aおよび第2の駆動部12bと、搬送ステージ11と対向して設けられ、搬送ステージ11を保持する保持部13とを有しており、記録メディア51を搭載した搬送ステージ11をX−Y軸方向に駆動する機構である。これら第1の駆動部12a、第2の駆動部12b、および保持部13は、保持部13のX軸方向の両側に、駆動部12a、12bが設けられている。なお、図2の点線は、X軸方向に搬送ステージ11および駆動部12a、12bが移動することを示している。
プローブメモリ50は、プローブ52のプローブチップをZ方向に移動させることによって記録メディア51の所望の位置に接近あるいは接触させ、記録メディア51における種々の物理量を原子分子レベルの空間分解能で検出することで、情報の読出しあるいは書込みを実行するものである。
図3は、本実施の形態1におけるアクチュエータ1の平面図、図4は、図3のA−A’線の断面図である。なお、図3では、搬送ステージ11を省略して示しているが、搬送ステージ11は図1に示したようにX−Y平面の平面形状が矩形状である。また、図4では、説明を容易にするために、搬送ステージ11は、駆動部12a、12bおよび保持部13から離して図示されているが、実際には駆動部12a、12bおよび保持部13とは接触して設けられている。
図3に示すように、アクチュエータ1の中央領域には、第1の駆動電極18aを有する第1の駆動部12a、第2の駆動電極18bを有する第2の駆動部12b、第3の駆動電極18cを有する第3の駆動部12c、第4の駆動電極18dを有する第4の駆動部12dの4つの駆動部、および保持電極21を有する保持部13が設けられている。平面形状が矩形状の保持部13の各辺のそれぞれには、駆動部12a、駆動部12b、駆動部12cおよび駆動部12dが設けられている。すなわち、X軸方向において駆動部12aと駆動部12bとが保持部13を挟んで対向して設けられ、また、Y軸方向において駆動部12cと駆動部12dとが保持部13を挟んで対向して設けられている。
これら駆動部12a〜12dは、弾性部14と接続されている。この弾性部14は、駆動部12a〜12dが移動できるように、伸縮するものである。このため、駆動部12a、12bは、X軸方向に移動し、また駆動部12c、12dは、Y軸方向に移動する。
なお、搬送ステージ11の実効的な面積は、駆動部12a〜12dの外周淵を越えない範囲に収まるものとし、アクチュエータ1における搬送ステージ11の最大移動範囲は、駆動部12a〜12dの外周淵を越えない範囲内とすることが望ましい。
図4に示すように、アクチュエータ1は、二軸方向(X−Y軸方向)に移動する基板からなる搬送ステージ11と、搬送ステージ11と対向して設けられ、一軸方向(X軸方向)に搬送ステージ11を移動させる第1の駆動部12aおよび第2の駆動部12bと、搬送ステージ11と対向して設けられ、搬送ステージ11を保持する保持部13とを有しており、記録メディア51を搭載した搬送ステージ11を二軸方向に駆動する機構である。これら第1の駆動部12a、第2の駆動部12b、および保持部13は、保持部13のX軸方向の両側に、駆動部12a、12bが設けられている。
また、搬送ステージ11は、搬送ステージ11の駆動部12a、12b側の面に設けられている搬送電極15を有している。また、駆動部12a、12bは、基材(第3の基板)として駆動ステージ16a、16bを有しており、更に、駆動ステージ16a、16b下面に設けられ、X軸方向に伸縮する圧電素子17a、17bと、駆動ステージ16a、16bの搬送ステージ11側の面に設けられ、搬送電極15を静電的に吸着する駆動電極18a、18bとを有している。この圧電素子17a、17bは、支持フレーム19に固定されている。また、保持部13は、基材として支持フレーム19に固定されたベースフレーム20を有しており、更に、ベースフレーム20の搬送ステージ11側の面に設けられ、搬送電極15を静電的に吸着する保持電極21を有している。
また、搬送電極15の駆動電極18a、18b側の面には図示しない絶縁膜が設けられていることによって、駆動電極18a、18b、保持電極21と搬送電極15との間はそれぞれ電気的に絶縁されている。
なお、図4では、図3のX軸方向における駆動部12a、12b、および保持部13について示しているが、図3のY軸方向における駆動部12c、12d、および保持部13についても同様である。
このように、本実施の形態1におけるアクチュエータ1では、駆動部12a、12bがX軸方向(二軸方向のうちの一軸方向)に複数設けられており、また、駆動部12c、12dがY軸方向(二軸方向のうちの他の一軸方向)に複数設けられている。このため、一軸方向(例えばX軸方向)に複数の駆動部(例えば第1の駆動部12a、第2の駆動部12b)を設けられることによって、アクチュエータ1を安定動作させることができる。更に、保持部13のX軸方向の両側に、駆動部12a、12bが設けられ、また、保持部13のY軸方向の両側に、駆動部12c、12dが設けられている。このため、アクチュエータ1をより安定動作させることができる。このアクチュエータ1の安定動作について、以下に、図5および図6を用いて説明する。
まず、本実施の形態1におけるアクチュエータ1においてX軸方向に搬送ステージ11を移動させる方法を説明する。
図5は、搬送ステージ11をX軸方向に駆動させるアクチュエータ1の制御信号のタイミングチャートであり、(a)は駆動システムの制御信号、(b)は搬送システムの制御信号を示す。
図5中の符号Vxp1は第1の圧電素子17aを伸縮させる信号であり、符号Vxd1は第1の駆動電極18aに印加する制御信号であり、符号Vxp2は第2の圧電素子17bを伸縮させる信号であり、符号Vxd2は第2の駆動電極18bに印加する制御信号である。図5(b)の符号Vsは搬送電極15に印加する制御信号である。搬送ステージ11にはForwardモード(前進動作)、Backモード(後退動作)、Stopモード(停止動作)の3種類の動作モードがあり、搬送ステージ11の動作モードに対応して搬送電極15に印加する制御信号Vsのタイミングチャートは異なる。
ここでは、アクチュエータ1のX軸方向へのForwardモードについて説明する。なお、初期の静止状態では、すべての電極に印加する信号はゼロ(0V)とする。
まず、アクチュエータ1の動作開始であるSTEP1では、搬送ステージ11に印加する制御信号VsにはLOW、第1の駆動電極18aに印加する信号Vxd1にHIGH、第2の駆動電極18bに印加する信号Vxd2にHIGHを入力し、搬送ステージ11−各駆動電極18a、18b間に電位差を与え、静電気力により搬送電極15(搬送ステージ11)を第1の駆動電極18aと第2の駆動電極18bに吸着させる。
次いで、STEP2では、第1の圧電素子17aへ印加する信号Vxp1は圧電素子17aが縮んだ状態から伸びた状態へ推移させるような信号とする。第2の圧電素子17bへ印加する信号Vxp2は圧電素子17bが伸びた状態から縮んだ状態へ推移させるような信号とする。第1の圧電素子17aと第2の圧電素子17bの伸縮の動作は一致しておらず、2つの圧電素子17a、17bを一軸方向(X軸方向)に配置させた場合に、互いが同じ方向に伸縮変位する組み合わせとなっている。このような第1の圧電素子17a、第2の圧電素子17bの電歪により第1の駆動電極18a、第2の駆動電極18bを移動させる。このとき、搬送電極15(搬送ステージ11)は第1の駆動電極18aと第2の駆動電極18bの両方に吸着させている為、圧電素子17a、17bの電歪変位量分だけ、進行方向に移動する。
次いで、STEP3では、第1の駆動電極18aと第2の駆動電極18bにLOWを印加し、搬送電極15(搬送ステージ11)と駆動電極18a、18bの吸着を解除する。同時に、保持電極21にHIGHを印加し、新たに搬送電極15(搬送ステージ11)と保持電極21を静電気力により吸着させる。
次いで、STEP4では、第1の圧電素子17aへ印加する信号Vxp1は圧電素子17aが伸びた状態から縮んだ状態へ推移させるような信号とする。第2の圧電素子17bへ印加する信号Vxp2は圧電素子17bが縮んだ状態から伸びた状態へ推移させるような信号とする。第1の圧電素子17aと第2の圧電素子17bの伸縮の動作は一致しておらず、2つの圧電素子17a、17bを一軸方向(X軸方向)に配置させた場合に互いが同じ方向に伸縮動作する組み合わせとなっている。このような第1の圧電素子17aと第2の圧電素子17bの電歪により第1の駆動電極18aと第2の駆動電極18bをSTEP1の状態へ移動させる。このとき、搬送電極15(搬送ステージ11)は保持電極21に吸着させたままである。よって、各駆動電極18a、18bがSTEP1の状態へ戻ったときも、搬送電極15は保持電極21に吸着されたままである。
このようなSTEP1からSTEP4が、本実施の形態1におけるアクチュエータ1の1サイクルの動作である。各圧電素子17a、17bと各駆動電極18a、18bは1サイクル後にSTEP1の初期位置に戻るが、搬送ステージ11は1サイクル後に各圧電素子17a、17bの電歪相当だけ、進行方向に移動している。このサイクルを繰り返すことで、搬送ステージ11は進行方向であるX軸方向に連続的に移動する。
また、搬送ステージ11が静止するStopモードや、Backモードは、図5(a)の駆動システムの制御信号は変えずに、図5(b)に示すように、搬送電極15に印加する信号のみを変えると実現する。
次に、本実施の形態1におけるアクチュエータ1においてY軸方向に搬送ステージ11を移動させる方法を説明する。
図6は、搬送ステージ11をY軸方向に駆動させるアクチュエータ1の制御信号のタイミングチャートであり、(a)は駆動システムの制御信号、(b)は搬送システムの制御信号を示す。
図6(a)中の符号Vyp1は第3の駆動電極18cを搭載した駆動ステージの駆動源である圧電素子を伸縮させる信号であり、符号Vyd1は第3の駆動電極18cに印加する制御信号であり、符号Vyp2は第4の駆動電極18dを搭載した駆動ステージの駆動源である圧電素子を伸縮させる信号であり、符号Vyd2は第4の駆動電極18dに印加する制御信号である。図6(b)中の符号Vsは、第1の駆動電極18aと第2の駆動電極18bと第3の駆動電極18cと第4の駆動電極18dとに対向する位置に配置された搬送ステージ11上の搬送電極15に印加する制御信号である。搬送ステージ11にはForwardモード(前進動作)、Backモード(後退動作)、Stopモード(停止動作)の3種類の動作モードがあり、搬送ステージの動作モードに対応して搬送電極15に印加する制御信号Vsのタイミングチャートは異なる。
ここでは、アクチュエータ1のY軸方向へのForwardモードについて説明する。なお、初期の静止状態では、すべての電極に印加する信号はゼロ(0V)とする。
アクチュエータ1の動作開始STEP1では、搬送電極15に印加する制御信号VsにはLOW、第3の駆動電極18cに印加する信号Vyd1にHIGH、第4の駆動電極18dに印加する信号Vyd2にHIGHを入力し、搬送電極15−各駆動電極18c、18d間に電位差を与え、静電気力により搬送ステージ11を第3の駆動電極18cと第四の駆動電極18dに吸着させる。
次いで、STEP2では、第3の駆動電極18cを搭載した駆動ステージの駆動源である圧電素子へ印加する信号Vyp1は圧電素子が縮んだ状態から伸びた状態へ推移させるような信号とする。第4の駆動電極18dを搭載した駆動ステージの駆動源である圧電素子へ印加する信号Vyp2は圧電素子が伸びた状態から縮んだ状態へ推移させるような信号とする。第3の圧電素子と第4の圧電素子の伸縮の動作は一致しておらず、2つの圧電素子を一軸方向(Y軸方向)に配置させた場合に、互いが同じ方向に伸縮変位する組み合わせとなっている。このような第3と第4の圧電素子の電歪により駆動電極18c、18dを移動させる。このとき、搬送ステージ11は第3の駆動電極18cと第4の駆動電極18dの両方に吸着させている為、ひとつの圧電素子の電歪変位量分だけ、進行方向に移動する。
次いで、STEP3では、第3の駆動電極18cと第4の駆動電極18dにLOWを印加し、搬送ステージ11と各駆動電極18c、18dの吸着を解除する。同時に、保持電極21にHIGHを印加し、新たに搬送電極15と保持電極21を静電気力により吸着させる。
次いで、STEP4では、第3の圧電素子へ印加する信号Vyp1は第3の圧電素子が伸びた状態から縮んだ状態へ推移させるような信号とする。第4の圧電素子へ印加する信号Vyp2は第4の圧電素子が縮んだ状態から伸びた状態へ推移させるような信号とする。第3の圧電素子と第4の圧電素子の伸縮の動作は一致しておらず、2つの圧電素子を一軸(Y軸方向)に配置させた場合に互いが同じ方向に伸縮動作する組み合わせとなっている。このような第3と第4の圧電素子の電歪により第3の駆動電極18c、第4の駆動電極18dをSTEP1の状態へ移動させる。このとき、搬送電極15は保持電極21に吸着させたままである。よって、各駆動電極18c、18dがSTEP1の状態へ戻ったときも、搬送電極15は保持電極21に吸着されたままである。
STEP1からSTEP4が、搬送ステージ11をY軸方向に駆動するアクチュエータ1の1サイクルの動作である。各圧電素子と各駆動電極18c、18dは1サイクル後にSTEP1の初期位置に戻るが、搬送ステージ11は1サイクル後に第3と第4の圧電素子の電歪相当分だけ、進行方向に移動している。このサイクルを繰り返すことで、搬送ステージ11は進行方向であるY軸方向に連続的に移動する。
また、搬送ステージ11が静止するStopモードや、Backモードは、図6(a)の駆動システムの制御信号は変えずに、図6(b)に示すように、搬送電極15に印加する信号のみを変えると実現する。
なお、X軸方向、Y軸方向の駆動の方法は別々に説明したが、互いに独立に動作することができる。
このように、X軸方向に2つの駆動部12a、12bを設け、Y軸方向に2つの駆動部12c、12dを設けた場合、STEP2において、搬送ステージ11は、搬送電極15を介して、X軸方向では駆動電極18a、18b、Y軸方向では駆動電極18c、18dによって吸着されているため、X軸方向やY軸方向への進行方向に対して前後両方から駆動する力を確保できる。このため、アクチュエータ1では、安定した駆動力で搬送ステージ11を安定して移動することができる。
なお、アクチュエータ1における搬送ステージ11の最大移動範囲を規定した場合、搬送ステージ11の存在位置がいずれかの駆動電極側に大きく偏り、搬送ステージ11の初期位置に戻れなくなる事態を避けることができる。
次に、本発明の実施の形態1におけるアクチュエータ1の製造方法について図7〜図12を用いて説明する。図7〜図12は、X軸方向のアクチュエータ1の製造工程中における要部断面図である。ここでは、アクチュエータ1の駆動部12a、12bおよび保持部13についてのみ説明するが、駆動部12c、12dについても同様である。
図7に示すように、単結晶シリコンウエハ31の表・裏面にシリコン酸化膜32を形成する。
次いで、図8に示すように、駆動電極18a、18bや保持電極21となる金属膜33を、めっき法、スパッター法、もしくはCVD法により形成した後、ホトリソグラフィーを用いてパターンを形成する。この金属膜の種類としては、例えばCuやAl、Wがある。
次いで、図9に示すように、金属膜33を保護する為の保護膜34を形成し、その後ホトレジスト35を塗布し、ホトリソグラフィーを用いてパターンを形成する。形成したホトレジスト35によるパターンをマスクとして、ウェットエッチング法、もしくはドライエッチング法により、保護膜34とシリコン酸化膜32にパターンを形成する。また、ウエハ裏面にはシリコン酸化膜を保護するための保護膜36を形成し、ウェットエッチング、もしくはドライエッチング時に裏面のシリコン酸化膜の消失を防ぐ。パターン形成後には、ホトレジスト35と、裏面の保護膜36を除去する。
次いで、図10に示すように、表面には単結晶シリコンウエハ31を加工するためのマスクとなる、メタルマスク37をスパッター法により形成する。ホトレジスト38を塗布しホトリソグラフィー法を用いてパターンを形成した後に、ホトレジスト38をマスクとしてメタルマスクのパターンを形成する。シリコンウエハをドライエッチングの手法で貫通加工する場合は、メタルマスク材料はシリコンとのエッチング選択比が高いAlが望ましい。
次いで、図11に示すように、メタルマスク37をマスクとして、シリコンウエハ31のドライエッチング法による貫通加工を行う。
次いで、図12に示すように、裏面のシリコン酸化膜32を除去し、メタルマスク37を除去すると、駆動電極18a、18bと保持電極21を一体化形成できる。
このように、X−Y軸方向に駆動する機構の一部である駆動電極18a、18bと保持電極21が形成された基板(シリコンウエハ31)では、水平方向のアライメント精度を高く製造できる。この後、駆動源となる圧電素子17a、17bや、搬送電極15を有する搬送ステージ11との組み立てを行い、図3および図4に示したような本実施の形態1におけるアクチュエータ1を製造することができる。さらに、プローブ52を有するプローブ基板53との組み立てと、パッケージングを行い、図1および図2に示したような本実施の形態1におけるアクチュエータ1を備えたプローブメモリ50を製造することができる。なお、プローブメモリ50の製造には、MEMS(Micro Elector Mechanical Systems)技術が用いられている。
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、圧電駆動−静電吸着型アクチュエータシステムが、記録メディアを搭載した搬送ステージをX−Y軸方向に駆動する機構において、保持電極を設けた保持部を有していた場合について説明したが、本実施の形態2では、保持部を有しない場合について説明する。
本実施の形態2における圧電駆動−静電吸着型アクチュエータシステム(以下、「アクチュエータ」という)の構成について図13および図14を用いて説明する。図13は、本実施の形態2におけるアクチュエータ2の平面図、図14は、図13のB−B’線の断面図である。なお、図13では、搬送ステージ11を省略して示しているが、搬送ステージ11は図1に示したようにX−Y平面の平面形状が矩形状である。また、図14では、説明を容易にするために、搬送ステージ11は、駆動部12a、12bから離して図示されているが、実際には駆動部12a、12bとは接触して設けられている。
図13に示すように、アクチュエータ2の中央領域には、第1の駆動電極18aを有する第1の駆動部12a、第2の駆動電極18bを有する第2の駆動部12b、第3の駆動電極18cを有する第3の駆動部12c、第4の駆動電極18dを有する第4の駆動部12dの4つの駆動部が設けられている。X軸方向において駆動部12aと駆動部12bとが対向して設けられ、また、Y軸方向において駆動部12cと駆動部12dとが対向して設けられている。
これら駆動部12a〜12dは、弾性部14と接続されている。この弾性部14は、駆動部12a〜12dが移動できるように、伸縮するものである。このため、駆動部12a、12bは、X軸方向に移動し、また駆動部12c、12dは、Y軸方向に移動する。
なお、搬送ステージ11の実効的な面積は、駆動部12a〜12dの外周淵を越えない範囲に収まるものとし、アクチュエータ1における搬送ステージ11の最大移動範囲は、駆動部12a〜12dの外周淵を越えない範囲内とすることが望ましい。
図14に示すように、アクチュエータ2は、二軸方向(X−Y軸方向)に移動する基板からなる搬送ステージ11と、搬送ステージ11と対向して設けられ、一軸方向(X軸方向)に搬送ステージ11を移動させる第1の駆動部12aおよび第2の駆動部12bとを有しており、搬送ステージ11を二軸方向に駆動する機構である。
また、搬送ステージ11は、搬送ステージ11の駆動部12a、12b側の面に設けられている搬送電極15を有している。また、駆動部12a、12bは、基材として駆動ステージ16a、16bを有しており、更に、駆動ステージ16a、16b下面に設けられ、X軸方向に伸縮する圧電素子17a、17bと、駆動ステージ16a、16bの搬送ステージ11側の面に設けられ、搬送電極15を静電的に吸着する駆動電極18a、18bとを有している。この圧電素子17a、17bは、支持フレーム19に固定されている。
また、搬送電極15の駆動電極18a、18b側の面には図示しない絶縁膜が設けられていることによって、駆動電極18a、18bと搬送電極15との間はそれぞれ電気的に絶縁されている。
なお、図14では、図13のX軸方向における駆動部12a、12bについて示しているが、図13のY軸方向における駆動部12c、12dについても同様である。
このように、本実施の形態2におけるアクチュエータ2では、駆動部12a〜12d(駆動電極18a〜18d)が、搬送ステージ11を移動させる役割の他に、保持(支持)する役割をも果たすので、保持部を有しなくても良い。このため、部品点数を少なくすることができる。
また、本実施の形態2におけるアクチュエータ2では、駆動部12a、12bがX軸方向(二軸方向のうちの一軸方向)に複数設けられており、また、駆動部12c、12dがY軸方向(二軸方向のうちの他の一軸方向)に複数設けられている。このため、一軸方向(例えばX軸方向)に複数の駆動部(例えば第1の駆動部12a、第2の駆動部12b)を設けられることによって、アクチュエータ2を安定動作させることができる。このアクチュエータ2の動作について、以下に、図15および図16を用いて説明する。
まず、本実施の形態2におけるアクチュエータ2においてX軸方向に搬送ステージ11を移動させる方法を説明する。
図15は、搬送ステージ11をX軸方向に駆動させるアクチュエータ2の制御信号のタイミングチャートであり、(a)は駆動システムの制御信号、(b)は搬送システムの制御信号を示す。
図15(a)中の符号Vxp1は第1の圧電素子17aを伸縮させる信号であり、符号Vxd1は第1の駆動電極18aに印加する制御信号であり、符号Vxp2は第2の圧電素子17bを伸縮させる信号であり、符号Vxd2は第2の駆動電極18bに印加する制御信号である。図15(b)中の符号Vsは搬送電極15に印加する制御信号である。搬送ステージ11にはForwardモード(前進動作)、Backモード(後退動作)、Stopモード(停止動作)の3種類の動作モードがあり、搬送ステージ11の動作モードに対応して搬送電極15に印加する制御信号Vsのタイミングチャートは異なる。
ここでは、アクチュエータ2のX軸方向へのForwardモードについて説明する。なお、初期の静止状態では、すべての電極に印加する信号はゼロ(0V)とする。
アクチュエータ2の動作開始STEP1では、搬送電極15に印加する制御信号VsにはLOW、第1の駆動電極18aに印加する信号Vxd1にHIGH、第2の駆動電極18bに印加する信号Vxd2にLOWを入力し、搬送電極15と第1の駆動電極18aとの間に電位差を与え、静電気力により搬送電極15を第1の駆動電極18aに吸着させる。
STEP2では、第1の圧電素子17aへ印加する信号Vxp1は圧電素子17aが縮んだ状態から伸びた状態へ推移させるような信号とする。第2の圧電素子17bへ印加する信号Vxp2は圧電素子17bが縮んだ状態から伸びた状態へ推移させるような信号とする。第1の圧電素子17aと第2の圧電素子17bの伸縮の動作は一致しており、2つの圧電素子17a、17bを一軸方向(X軸方向)に配置させた場合に、互いが近づいたり遠のいたり伸縮変位する組み合わせとなっている。このような第1の圧電素子17aと第2の圧電素子17bの電歪により駆動電極18a、18bを移動させる。このとき、搬送電極15は第1の駆動電極18aにのみ吸着させている為、第1の圧電素子17aの電歪変位量分だけ、進行方向に移動する。
STEP3では、第1の駆動電極18aにLOWを印加し、搬送ステージ11と第1の駆動電極18aの吸着を解除する。同時に、第2の駆動電極18bにHIGHを印加し、新たに搬送電極15と第2の駆動電極18bを静電気力により吸着させる。
STEP4では、第1の圧電素子17aへ印加する信号Vxp1は圧電素子17aが伸びた状態から縮んだ状態へ推移させるような信号とする。第2の圧電素子17bへ印加する信号Vxp2は圧電素子17bが伸びた状態から縮んだ状態へ推移させるような信号とする。第1の圧電素子17aと第2の圧電素子17bの伸縮の動作は一致しており、2つの圧電素子17a、17bを一軸方向(X軸方向)に配置させた場合に互いが近づいたり遠のいたりする伸縮動作する組み合わせとなっている。このような第1の圧電素子17aと第2の圧電素子17bの電歪により第1の駆動電極18aと第2の駆動電極18bをSTEP1の状態へ移動させる。このとき、搬送電極15は第2の駆動電極18bに吸着させたままである。よって、各駆動電極18a、18bがSTEP1の状態へ戻ったときに、搬送電極15は第2の駆動電極18bに吸着されたままである。
このようなSTEP1からSTEP4が、本実施の形態2におけるアクチュエータ2の1サイクルの動作である。各圧電素子17a、17bと各駆動電極18a、18bは1サイクル後にSTEP1の初期位置に戻るが、搬送ステージ11は1サイクル後に第1の圧電素子17aの電歪量と第2の圧電素子17bの電歪量の合計分だけ、進行方向に移動している。このサイクルを繰り返すことで、搬送ステージ11は進行方向であるX軸方向に連続的に移動する。
また、搬送ステージ11が静止するStopモードや、Backモードは、図15(a)の駆動システムの制御信号は変えずに、図15(b)に示すように、搬送電極15に印加する信号のみを変えると実現する。
次に、本実施の形態2におけるアクチュエータ2においてY軸方向に搬送ステージ11を移動させる方法を説明する。
図16は、搬送ステージ11をY軸方向に駆動させるアクチュエータ2の制御信号のタイミングチャートであり、(a)は駆動システムの制御信号、(b)は搬送システムの制御信号を示す。
図16(a)中の符号Vyp1は第3の駆動電極18cを搭載した駆動ステージの駆動源である第3の圧電素子を伸縮させる信号であり、符号Vyd1は第3の駆動電極18cに印加する制御信号であり、符号Vyp2は第4の駆動電極18dを搭載した駆動ステージの駆動源である第4の圧電素子を伸縮させる信号であり、符号Vyd2は第4の駆動電極18dに印加する制御信号である。図16(b)中の符号Vsは、第1の駆動電極18aと第2の駆動電極18bと第3の駆動電極18cと第4の駆動電極18dとに対向する位置に配置された搬送ステージ11上の搬送電極15に印加する制御信号である。搬送ステージ11にはForwardモード(前進動作)、Backモード(後退動作)、Stopモード(停止動作)の3種類の動作モードがあり、搬送ステージ11の動作モードに対応して搬送電極15に印加する制御信号Vsのタイミングチャートは異なる。
ここでは、アクチュエータ2のY軸方向へのForwardモードについて説明する。なお、初期の静止状態では、すべての電極に印加する信号はゼロ(0V)とする。
まず、アクチュエータ2の動作開始STEP1では、搬送電極15に印加する制御信号VsにはLOW、第3の駆動電極18cに印加する信号Vyd1にHIGH、第4の駆動電極18dに印加する信号Vyd2にLOWを入力し、搬送電極と第3の駆動電極18c間に電位差を与え、静電気力により搬送電極15を第3の駆動電極18cと第4の駆動電極18dに吸着させる。
次いで、STEP2では、第3の駆動電極18cを搭載した駆動ステージの駆動源である第3の圧電素子へ印加する信号Vyp1はこの圧電素子が縮んだ状態から伸びた状態へ推移させるような信号とする。第4の駆動電極18dを搭載した駆動ステージの駆動源である第4の圧電素子へ印加する信号Vyp2はこの圧電素子が縮んだ状態から伸びた状態へ推移させるような信号とする。第3の圧電素子と第4の圧電素子の伸縮の動作は一致しており、2つの圧電素子を一軸上に配置させた場合に、互いが近づいたり遠のいたり伸縮変位する組み合わせとなっている。このような第3と第4の圧電素子の電歪により第3の駆動電極18cと第4の駆動電極18dを移動させる。このとき、搬送電極15は第3の駆動電極18cにのみ吸着させている為、第3の圧電素子の電歪変位量分だけ、進行方向に移動する。
次いで、STEP3では、第3の駆動電極18cにLOWを印加し、搬送電極15と第3の駆動電極18cの吸着を解除する。同時に、第4の駆動電極18dにHIGHを印加し、新たに搬送電極15と第4の駆動電極18dを静電気力により吸着させる。
STEP4では、第3の圧電素子へ印加する信号Vyp1は第3の圧電素子が伸びた状態から縮んだ状態へ推移させるような信号とする。第4の圧電素子へ印加する信号Vyp2は第3の圧電素子が伸びた状態から縮んだ状態へ推移させるような信号とする。第3の圧電素子と第4の圧電素子の伸縮の動作は一致しており、2つの圧電素子を一軸上に配置させた場合に互いが近づいたり遠のいたり伸縮動作する組み合わせとなっている。このような第3と第4の圧電素子の電歪により第3の駆動電極18cと第4の駆動電極18dをSTEP1の状態へ移動させる。このとき、搬送電極15は第4の駆動電極18dに吸着させたままである。よって、各駆動電極18c、18dがSTEP1の状態へ戻ったときに、搬送電極15は第4の駆動電極18dに吸着されたままである。
このようなSTEP1からSTEP4が、本実施の形態2におけるアクチュエータ2の1サイクルの動作である。各圧電素子と各駆動電極18c、18dは1サイクル後にSTEP1の初期位置に戻るが、搬送ステージ11は1サイクル後に第3の圧電素子の電歪相当と第4の圧電素子の電歪量の合計距離だけ、進行方向に移動している。このサイクルを繰り返すことで、搬送ステージ11は進行方向であるY軸方向に連続的に移動する。
また、搬送ステージ11が静止するStopモードや、Backモードは、図16(a)の駆動システムの制御信号は変えずに、図16(b)に示すように、搬送電極15に印加する信号のみを変えると実現する。
なお、X軸方向、Y軸方向の駆動の方法は別々に説明したが、互いに独立に動作することができる。
このように、X軸方向に2つの駆動部12a、12bを設け、Y軸方向に2つの駆動部12c、12dを設けた場合、STEP2において、搬送ステージ11は、搬送電極15を介して、X軸方向では駆動電極18a、18b、Y軸方向では駆動電極18c、18dによって吸着されているため、X軸方向やY軸方向への進行方向に対して前後両方から駆動する力を確保できる。よって、アクチュエータ2では、安定した駆動力で搬送ステージ11を移動することができる。
また、X軸方向に2つの駆動部12a、12bを設け、Y軸方向に2つの駆動部12c、12dを設けた場合、STEP2において、搬送ステージ11は、第1の駆動電極18aもしくは第3の駆動電極18cとともに移動し、STEP4において第2の駆動電極18bもしくは第4の駆動電極18dとともに移動をするため、実動作スピードは本発明者らが検討したアクチュエータ101に比べて少なくとも二倍高速となる。
なお、アクチュエータ2における搬送ステージ11の最大移動範囲を規定した場合、搬送ステージ11の存在位置がいずれかの駆動電極側に大きく偏り、搬送ステージ11の初期位置に戻れなくなる事態を避けることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3による圧電駆動−静電吸着型アクチュエータシステム(以下、「アクチュエータ」という)について図17および図18を用いて説明する。図17は、本実施の形態3によるアクチュエータの要部断面図である。図18は、図17のアクチュエータの制御信号のタイミングチャートであり、(a)は駆動システムの制御信号、(b)は搬送システムの制御信号を示す。なお、図17では、説明を容易にするために、搬送ステージ11は、駆動部12a、12bおよび保持部13から離して図示されているが、実際には駆動部12a、12bおよび保持部13とは接触して設けられている。
図17に示すように、本実施の形態3におけるアクチュエータ3は、二軸方向(X−Y軸方向)に移動する基板からなる搬送ステージ11と、搬送ステージ11と対向して設けられ、一軸方向(X軸方向)に搬送ステージ11を移動させる第1の駆動部12aおよび第2の駆動部12bと、搬送ステージ11と対向して設けられ、搬送ステージ11を保持する保持部13とを有しており、記録メディアを搭載した搬送ステージ11を二軸方向に駆動する機構である。これら第1の駆動部12a、第2の駆動部12b、および保持部13は、保持部13のX軸方向の両側に、駆動部12a、12bが設けられている。
また、搬送ステージ11は、搬送ステージ11の駆動部12a、12b側の面に設けられている搬送電極15を有している。また、駆動部12a、12bは、基材(第3の基板)として駆動ステージ16a、16bを有しており、更に、駆動ステージ16a、16b側面に設けられ、X軸方向に伸縮する圧電素子17a、17bと、駆動ステージ16a、16bの搬送ステージ11側の面に設けられ、搬送電極15を静電的に吸着する駆動電極18a、18bとを有している。この圧電素子17a、17bは、支持フレーム19に固定されている。また、保持部13は、基材として支持フレーム19に固定されたベースフレーム20を有しており、更に、ベースフレーム20の搬送ステージ11側の面に設けられ、搬送電極15を静電的に吸着する保持電極21を有している。
また、搬送電極15の駆動電極18a、18b側の面には図示しない絶縁膜が設けられていることによって、駆動電極18a、18b、保持電極21と搬送電極15との間はそれぞれ電気的に絶縁されている。
このように、本実施の形態3におけるアクチュエータ3では、駆動部12a、12bがX軸方向(二軸方向のうちの一軸方向)に複数設けられている。このため、一軸方向(例えばX軸方向)に複数の駆動部(例えば第1の駆動部12a、第2の駆動部12b)を設けられることによって、アクチュエータ3を安定動作させることができる。更に、保持部13のX軸方向の両側に、駆動部12a、12bが設けられている。このため、アクチュエータ3をより安定動作させることができる。このアクチュエータ3の安定動作について、以下に図18を用いて説明する。
図18(a)中の符号Vp1は第1の圧電素子17aを伸縮させる信号であり、符号Vd1は第1の駆動電極18aに印加する制御信号であり、符号Vp2は第2の圧電素子17bを伸縮させる信号であり、符号Vd2は第2の駆動電極18bに印加する制御信号であり、符号Vhは保持電極21に印加する制御信号である。また、図18(b)中の符号Vsは搬送電極15に印加する制御信号であり、搬送ステージ11にはForwardモード(前進動作)、Backモード(後退動作)、Stopモード(停止動作)の3種類の動作モードがある。図18(b)に示すように、動作モードに対応して搬送電極15に印加する制御信号Vsのタイミングチャートは異なる。
ここでは、アクチュエータ3のForwardモードについて説明する。なお、初期の静止状態では、すべての電極に印加する信号はゼロ(0V)とする。
まず、アクチュエータ3の動作開始であるSTEP1では、搬送電極15に印加する制御信号VsにはLOW、第1の駆動電極に印加する信号Vd1にHIGH、第2の駆動電極に印加する信号Vd2にHIGHを入力し、搬送電極15と第1の駆動電極18aとの間、および搬送電極15と第2の駆動電極18bとの間に電位差を与え、静電気力により搬送電極15を第1の駆動電極18aと第2の駆動電極18bに吸着させる。
次いで、STEP2では、第1の圧電素子17aへ印加する信号Vp1は圧電素子17aが縮んだ状態から伸びた状態へ推移させるような信号とする。第2の圧電素子17bへ印加する信号Vp2は圧電素子17bが伸びた状態から縮んだ状態へ推移させるような信号とする。第1の圧電素子17aと第2の圧電素子17bの伸縮の動作は一致しないが、2つの圧電素子17a、17bを一軸上に配置させた場合に同方向に伸縮動作する組み合わせとなっている。このような圧電素子17a、17bの電歪により駆動電極18a、18bを移動させる。このとき、搬送電極15は第1の駆動電極18aと第2の駆動電極18bの両方に吸着させている為、第1の圧電素子17aと第2の圧電素子17bの電歪変位量だけ、進行方向に移動する。
次いで、STEP3では、第1の駆動電極18aにLOWを印加し、第2の駆動電極18bにLOWを印加し、搬送電極15と駆動電極18a、18bとの吸着を解除する。同時に、保持電極21に印加する信号VhをHIGHとし、新たに搬送電極15と保持電極21とを静電気力により吸着させる。
次いで、STEP4では、第1の圧電素子17aへ印加する信号Vp1は圧電素子17aが伸びた状態から縮んだ状態へ推移させるような信号とする。第2の圧電素子17bへ印加する信号Vp2は圧電素子17bが縮んだ状態から伸びた状態へ推移させるような信号とする。第1の圧電素子17aと第2の圧電素子17bの伸縮の動作は一致しないが、2つの圧電素子17a、17bを一軸上に配置させた場合に同方向に移動する組み合わせとなっている。このような圧電素子17a、17bの電歪により駆動電極18a、18bをSTEP1の状態へ移動させる。このとき、搬送電極15は保持電極21に吸着させたままである。よって、各駆動電極18a、18bがSTEP1の状態へ戻った後も、搬送ステージ11だけは保持電極21で保持されたままである。
このようなSTEP1からSTEP4が、本実施の形態3におけるアクチュエータの1サイクルの動作である。各圧電素子17a、17bと各駆動電極18a、18bは1サイクル後にSTEP1の初期位置に戻るが、搬送ステージ11は1サイクル後に各圧電素子17a、17bの電歪相当だけ、進行方向に移動している。このサイクルを繰り返すことで、搬送ステージ11は進行方向に連続的に移動する。
また、搬送ステージ11が静止するStopモードや、Backモードは、図18(a)の駆動システムの制御信号は変えずに、図18(b)に示すように、搬送電極15に印加する信号のみを変えると実現する。
このように、X軸方向に2つの駆動部12a、12bを設けた場合、STEP2において、搬送ステージ11は、搬送電極15を介して、X軸方向では駆動電極18a、18bによって吸着されているため、X軸方向やY軸方向への進行方向に対して前後両方から駆動する力を確保できる。このため、アクチュエータ3では、安定した駆動力で搬送ステージ11を安定して移動することができる。
(実施の形態4)
前記実施の形態3では、圧電駆動−静電吸着型アクチュエータシステムが、搬送ステージをX−Y軸方向に駆動する機構において、保持電極を設けた保持部を有していた場合について説明したが、本実施の形態4では、保持部を有しない場合について説明する。
本発明の実施の形態4による圧電駆動−静電吸着型アクチュエータシステム(以下、「アクチュエータ」という)について図19および図20を用いて説明する。図19は、本発明の実施の形態4によるアクチュエータの要部断面図である。図20は、図19のアクチュエータの制御信号のタイミングチャートであり、(a)は駆動システムの制御信号、(b)は搬送システムの制御信号を示す。なお、図19では、説明を容易にするために、搬送ステージ11は、駆動部12a、12bから離して図示されているが、実際には駆動部12a、12bとは接触して設けられている。
図19に示すように、本実施の形態4におけるアクチュエータ4は、二軸方向(X−Y軸方向)に移動する基板からなる搬送ステージ11と、搬送ステージ11と対向して設けられ、一軸方向(X軸方向)に搬送ステージ11を移動させる第1の駆動部12aおよび第2の駆動部12bとを有しており、搬送ステージ11を二軸方向に駆動する機構である。
また、搬送ステージ11は、搬送ステージ11の駆動部12a、12b側の面に設けられている搬送電極15を有している。また、駆動部12a、12bは、基材として駆動ステージ16a、16bを有しており、更に、駆動ステージ16a、16b側面に設けられ、X軸方向に伸縮する圧電素子17a、17bと、駆動ステージ16a、16bの搬送ステージ11側の面に設けられ、搬送電極15を静電的に吸着する駆動電極18a、18bとを有している。この圧電素子17a、17bは、支持フレーム19に固定されている。
また、搬送電極15の駆動電極18a、18b側の面には図示しない絶縁膜が設けられていることによって、駆動電極18a、18bと搬送電極15との間はそれぞれ電気的に絶縁されている。
このように、アクチュエータ4では、駆動部12a、12b(駆動電極18a、18b)が、搬送ステージ11を移動させる役割の他に、保持(支持)する役割をも果たすので、保持部を有しなくても良い。このため、部品点数を少なくすることができる。
また、アクチュエータ4では、駆動部12a、12bがX軸方向(二軸方向のうちの一軸方向)に複数設けられている。このため、一軸方向(例えばX軸方向)に複数の駆動部(例えば第1の駆動部12a、第2の駆動部12b)を設けられることによって、アクチュエータ4を安定動作させることができる。このアクチュエータ4の動作について、以下に、図20を用いて説明する。
図20(a)中の符号Vp1は第1の圧電素子17aを伸縮させる信号であり、符号Vd1は第1の駆動電極18aに印加する制御信号であり、符号Vp2は第2の圧電素子17bを伸縮させる信号であり、符号Vd2は第2の駆動電極18bに印加する制御信号である。また、図20(b)中の符号Vsは搬送電極15に印加する制御信号であり、搬送ステージ11にはForwardモード(前進動作)、Backモード(後退動作)、Stopモード(停止動作)の3種類の動作モードがある。図20(b)に示すように、動作モードに対応して信号Vsに印加する制御信号のタイミングチャートは異なる。
ここでは、アクチュエータ4のForwardモードについて説明する。なお、初期の静止状態では、すべての電極に印加する信号はゼロ(0V)とする。
まず、アクチュエータ4の動作開始STEP1では、搬送ステージ11に印加する制御信号VsにはLOW、第1の駆動電極18aに印加する信号Vd1にHIGH、第2の駆動電極17bに印加する信号Vd2にLOWを入力し、搬送ステージ11と第1の駆動電極18aとの間に電位差を与え、静電気力により搬送電極15を第1の駆動電極18aにのみ吸着させる。
STEP2では、第1の圧電素子17aへ印加する信号Vp1は圧電素子17bが縮んだ状態から伸びた状態へ推移させるような信号とする。第2の圧電素子17bへ印加する信号Vp2は圧電素子17aが縮んだ状態から伸びた状態へ推移させるような信号とする。第1の圧電素子17aと第2の圧電素子17bの伸縮の動作は一致しており、2つの圧電素子17a、17bを一軸上に配置させた場合に、互いが近づいたり遠のいたりする方向に歪む組み合わせとなっている。このような圧電素子17a、17bの電歪により駆動電極18a、18bを移動させる。このとき、搬送電極15(搬送ステージ11)は第1の駆動電極18aにのみ吸着させている為、第1の圧電素子17aの電歪変位量だけ、進行方向に移動する。
STEP3では、第1の駆動電極18aにLOWを印加し、搬送電極15(搬送ステージ)と第1の駆動電極18aの吸着を解除する。同時に、第2の駆動電極18bにHIGHを印加し、新たに搬送電極15(搬送ステージ11)と第2の駆動電極18bを静電気力により吸着させる。
STEP4では、第1の圧電素子17aへ印加する信号Vp1は圧電素子17bが伸びた状態から縮んだ状態へ推移させるような信号とする。第2の圧電素子17bへ印加する信号Vp2は圧電素子17aが伸びた状態から縮んだ状態へ推移させるような信号とする。第1の圧電素子17aと第2の圧電素子17bの伸縮の動作は一致しており、2つの圧電素子17a、17bを一軸上に配置させた場合に互いが近づいたり遠のいたりする方向に歪む組み合わせとなっている。このような圧電素子17a、17bの電歪により駆動電極をSTEP1の状態へ移動させる。このとき、搬送電極15(搬送ステージ11)は第2の駆動電極18bにのみ吸着させたままである。よって、各駆動電極18a、18bがSTEP1の状態へ戻った後に、搬送電極15(搬送ステージ11)は第2の駆動電極18bに吸着されたままである。
このようなSTEP1からSTEP4が、本実施の形態4におけるアクチュエータの1サイクルの動作である。各圧電素子17a、17bと各駆動電極18a、18bは1サイクル後にSTEP1の初期位置に戻るが、搬送ステージ11は1サイクル後に第1の圧電素子17aの電歪相当と第2の圧電素子17bの電歪相当分だけ、進行方向に移動している。このサイクルを繰り返すことで、搬送ステージ11は進行方向に連続的に移動する。
また、搬送ステージ11が静止するStopモードや、Backモードは、図20(a)の駆動システムの制御信号は変えずに、図20(b)に示すように、搬送電極15に印加する信号のみを変えると実現する。
このように、X軸方向に2つの駆動部12a、12bを設けた場合、STEP2において、搬送ステージ11は、搬送電極15を介して、X軸方向では駆動電極18a、18b、によって吸着されているため、X軸方向への進行方向に対して前後両方から駆動する力を確保できる。よって、アクチュエータ4では、安定した駆動力で搬送ステージ11を移動することができる。
また、X軸方向に2つの駆動部12a、12bを設けた場合、STEP2において、搬送ステージ11は、第1の駆動電極18aとともに移動し、STEP4において第2の駆動電極18bとともに移動をするため、実動作スピードは本発明者らが検討したアクチュエータ101に比べて少なくとも二倍高速となる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5による圧電駆動−静電吸着型アクチュエータシステム(以下、「アクチュエータ」という)について図21を用いて説明する。図21は、本発明の実施の形態5によるアクチュエータの要部断面図である。なお、図21では、説明を容易にするために、搬送ステージ11は、駆動部12a、12bおよび保持部13から離して図示されているが、実際には駆動部12a、12bおよび保持部13とは接触して設けられている。
図21に示すように、本実施の形態5におけるアクチュエータ5は、二軸方向(X−Y軸方向)に移動する基板からなる搬送ステージ11と、搬送ステージ11と対向して設けられ、一軸方向(X軸方向)に搬送ステージ11を移動させる第1の駆動部12aおよび第2の駆動部12bと、搬送ステージ11と対向して設けられ、搬送ステージ11を保持する保持部13とを有しており、記録メディアを搭載した搬送ステージ11を二軸方向に駆動する機構である。これら第1の駆動部12a、第2の駆動部12b、および保持部13は、保持部13のX軸方向の両側に、駆動部12a、12bが設けられている。
また、搬送ステージ11は、搬送ステージ11の駆動部12a、12b側の面に設けられている搬送電極15を有している。また、駆動部12a、12bは、基材(第3の基板)として駆動ステージ16a、16bを有しており、更に、駆動ステージ16a、16b側面に設けられ、X軸方向に伸縮する圧電素子17a、17bと、駆動ステージ16a、16bの搬送ステージ11側の面に設けられ、搬送電極15を静電的に吸着する駆動電極18a、18bとを有している。この圧電素子17a、17bは、支持フレーム19に固定されている。また、保持部13は、基材として支持フレーム19に固定されたベースフレーム20を有しており、更に、ベースフレーム20の搬送ステージ11側の面に設けられ、搬送電極15を静電的に吸着する保持電極21を有している。
また、搬送電極15の駆動電極18a、18b側の面には図示しない絶縁膜が設けられていることによって、駆動電極18a、18b、保持電極21と搬送電極15との間はそれぞれ電気的に絶縁されている。
ここで、搬送ステージ11の幅Bは、駆動電極18aにおいて保持電極21とは反対側の端から、駆動電極18bにおいて保持電極21とは反対側の端までの間の範囲を超えない寸法とし、また、搬送ステージ11が動作できる最大移動範囲Aは、駆動電極18aにおいて保持電極21とは反対側の端から、駆動電極18bにおいて保持電極21とは反対側の端までの間の範囲とする。すなわち、本実施の形態5のアクチュエータでは、搬送ステージ11の幅Bは、搬送ステージ11の最大移動範囲Aを越えない構成にする。
搬送ステージ11の幅Bを、最大移動範囲Aを越えない長さとすることで、搬送電極15は、第1の駆動電極18aと第2の駆動電極18bと保持電極21といった複数の制御電極と常に対向しており、静電気力による吸着力を発生するための実効的な対向電極面積が存在する。
図21ではアクチュエータ5の断面図を示しているので、実効的な対向電極面積の大きさを表すために、仮に制御電極(駆動電極18a、18b、保持電極21)の断面の長さを用いることとする。本実施の形態5において、第1の駆動電極18aと第2の駆動電極18bと保持電極21が、紙面に対して垂直方向に同じ距離だけ占有していると仮定し、図21における搬送ステージ11と対向する各制御電極の実効的な断面の長さdとd’とhの間に次のような関係が成り立つように電極の配置を決定する。
h=d+d’ ・・・・・(1)
式(1)の関係が成り立ち、更に、アクチュエータ5における搬送ステージ11の最大移動範囲Aを、駆動電極18aにおいて保持電極21とは反対側の端から、駆動電極18bにおいて保持電極21とは反対側の端までの間の範囲内とした場合、搬送ステージ11がアクチュエータ5内の移動可能などの領域に居ても、第1の駆動電極18aと第2の駆動電極18bによる吸着力の合計と、保持電極21による吸着力が等しくなる。つまり、本実施の形態5におけるアクチュエータにおいては、搬送ステージ11の存在位置によって制御電極である駆動電極18a、18b、保持電極21への印加信号強度を調整せずとも安定した静電吸着力を提供する。さらに、本実施の形態5におけるアクチュエータにおいては、搬送ステージ11の最大移動範囲Aを規定しているため、搬送ステージ11の存在位置が第1の駆動電極18a側、もしくは第2の駆動電極18b側に大きく偏り、搬送ステージ11の初期位置に戻れなくなる事態を避けることができる。
また、アクチュエータ5では、駆動部12a、12bがX軸方向(二軸方向のうちの一軸方向)に複数設けられている。このため、一軸方向(例えばX軸方向)に複数の駆動部(例えば第1の駆動部12a、第2の駆動部12b)を設けられることによって、アクチュエータ3を安定動作させることができる。更に、保持部13のX軸方向の両側に、駆動部12a、12bが設けられている。このため、アクチュエータ5をより安定動作させることができる。
(実施の形態6)
前記実施の形態5では、圧電駆動−静電吸着型アクチュエータシステムが、搬送ステージをX−Y軸方向に駆動する機構において、保持電極を設けた保持部を有していた場合について説明したが、本実施の形態6では、保持部を有しない場合について説明する。
本発明の実施の形態6による圧電駆動−静電吸着型アクチュエータシステム(以下、「アクチュエータ」という)について図22および図23を用いて説明する。図22は、本発明の実施の形態6によるアクチュエータの要部断面図である。図23は、図22のアクチュエータの制御信号のタイミングチャートであり、(a)は駆動システムの制御信号、(b)は搬送システムの制御信号を示す。なお、図22では、説明を容易にするために、搬送ステージ11は、駆動部12a、12bから離して図示されているが、実際には駆動部12a、12bとは接触して設けられている。
図22に示すように、本実施の形態6におけるアクチュエータ6は、二軸方向(X−Y軸方向)に移動する基板からなる搬送ステージ11と、搬送ステージ11と対向して設けられ、一軸方向(X軸方向)に搬送ステージ11を移動させる第1の駆動部12aおよび第2の駆動部12bとを有しており、搬送ステージ11を二軸方向に駆動する機構である。
また、搬送ステージ11は、搬送ステージ11の駆動部12a、12b側の面に設けられている搬送電極15を有している。また、駆動部12a、12bは、基材として駆動ステージ16a、16bを有しており、更に、駆動ステージ16a、16b側面に設けられ、X軸方向に伸縮する圧電素子17a、17bと、駆動ステージ16a、16bの搬送ステージ11側の面に設けられ、搬送電極15を静電的に吸着する駆動電極18a、18bとを有している。この圧電素子17a、17bは、支持フレーム19に固定されている。
また、搬送電極15の駆動電極18a、18b側の面には図示しない絶縁膜が設けられていることによって、駆動電極18a、18bと搬送電極15との間はそれぞれ電気的に絶縁されている。
ここで、搬送ステージ11の幅Bは、駆動電極18aにおいて圧電素子17a側の端から、駆動電極18bにおいて圧電素子17b側の端までの間の範囲を超えない寸法とし、また、搬送ステージ11が動作できる最大移動範囲Aは、駆動電極18aにおいて圧電素子17a側の端から、駆動電極18bにおいて圧電素子17b側の端までの間の範囲とする。すなわち、本実施の形態6のアクチュエータでは、搬送ステージ11の幅Bは、搬送ステージ11の最大移動範囲Aを越えない構成にする。
このように、アクチュエータ6では、駆動部12a、12b(駆動電極18a、18b)が、搬送ステージ11を移動させる役割の他に、保持(支持)する役割をも果たすので、保持部を有しなくても良い。このため、部品点数を少なくすることができる。
また、アクチュエータ6では、駆動部12a、12bがX軸方向(二軸方向のうちの一軸方向)に複数設けられている。このため、一軸方向(例えばX軸方向)に複数の駆動部(例えば第1の駆動部12a、第2の駆動部12b)を設けられることによって、アクチュエータ6を安定動作させることができる。このアクチュエータ6の動作について、以下に、図23を用いて説明する。
図23(a)中の符号Vp1は第1の圧電素子17aを伸縮させる信号であり、符号Vd1は第1の駆動電極18aに印加する制御信号であり、符号Vp2は第2の圧電素子17bを伸縮させる信号であり、符号Vd2は第2の駆動電極18bに印加する制御信号である。また、図23(b)中の符号Vsは第1の駆動電極18aと第2の駆動電極18bと対向する位置に配置された搬送ステージ11上の搬送電極15に印加する制御信号であり、搬送ステージ11にはForwardモード(前進動作)、Backモード(後退動作)、Stopモード(停止動作)の3種類の動作モードがある。図23(b)に示すように、搬送ステージ11の動作モードに対応して搬送電極15に印加する制御信号Vsのタイミングチャートは異なる。
ここでは、アクチュエータ6のForwardモードについて説明する。なお、初期の静止状態では、すべての電極に印加する信号はゼロ(0V)とする。
まず、アクチュエータ6の動作開始であるSTEP1では、搬送ステージ11に印加する制御信号VsにはLOW、第1の駆動電極18aに印加する信号Vd1にHIGH、第2の駆動電極18bに印加する信号Vd2にLOWを入力し、搬送電極15と第1の駆動電極18aとの間に電位差を与え、静電気力により搬送ステージ11を第1の駆動電極18aにのみ吸着させる。
次いで、STEP2では、第1の圧電素子17aへ印加する信号Vp1は圧電素子17aが縮んだ状態から伸びた状態へ推移させるような信号とする。第2の圧電素子17bへ印加する信号Vp2は圧電素子17bが縮んだ状態から伸びた状態へ推移させるような信号とする。第1の圧電素子17aと第2の圧電素子17bの伸縮の動作は一致しており、2つの圧電素子17a、17bを一軸上に配置させた場合に、互いが近づいたり遠のいたりする方向に歪む組み合わせとなっている。このような第1の圧電素子17aと第2の圧電素子17bの電歪によりそれぞれ駆動電極18aと駆動電極18bを移動させる。このとき、搬送電極15は第1の駆動電極18aにのみ吸着させている為、第1の圧電素子17aの電歪変位量だけ、進行方向に移動する。
次いで、STEP3では、第1の駆動電極18aにLOWを印加し、搬送電極15(搬送ステージ11)と第1の駆動電極18aの吸着を解除する。同時に、第2の駆動電極18bにHIGHを印加し、新たに搬送電極15(搬送ステージ11)と第2の駆動電極18bを静電気力により吸着させる。
次いで、STEP4では、第1の圧電素子17aへ印加する信号Vp1は圧電素子17aが伸びた状態から縮んだ状態へ推移させるような信号とする。第2の圧電素子17bへ印加する信号Vp2は圧電素子17bが伸びた状態から縮んだ状態へ推移させるような信号とする。第1の圧電素子17aと第2の圧電素子17bの伸縮の動作は一致しており、2つの圧電素子17a、17bを一軸上に配置させた場合に互いが近づいたり遠のいたりする方向に歪む組み合わせとなっている。このような第1の圧電素子17aと第2の圧電素子17bの電歪によりそれぞれ駆動電極18aおよび駆動電極18bをSTEP1の状態へ移動させる。このとき、搬送電極15は第2の駆動電極18bにのみ吸着させたままである。よって、各駆動電極18a、18bがSTEP1の状態へ戻った後に、搬送電極15は第2の駆動電極18bに吸着されたままである。
このようなSTEP1からSTEP4が、本実施の形態6におけるアクチュエータの1サイクルの動作である。各圧電素子17a、17bと各駆動電極18a、18bは1サイクル後にSTEP1の初期位置に戻るが、搬送ステージ11は1サイクル後に第1の圧電素子17aの電歪相当と第2の圧電素子18bの電歪相当分だけ、進行方向に移動している。このサイクルを繰り返すことで、搬送ステージ11は進行方向に連続的に移動する。
また、搬送ステージ11が静止するStopモードや、Backモードは、図23(a)の駆動システムの制御信号は変えずに、図23(b)に示すように、搬送電極15に印加する信号のみを変えると実現する。
このように、本実施の形態6におけるアクチュエータにおいては、搬送ステージ11の最大移動範囲Aを規定しているため、搬送ステージ11の存在位置が第1の駆動電極18a側、もしくは第2の駆動電極18b側に大きく偏り、搬送ステージ11の初期位置に戻れなくなる事態を避けることができる。
また、X軸方向に2つの駆動部12a、12bを設けた場合、STEP2において、搬送ステージ11は、搬送電極15を介して、X軸方向では駆動電極18a、18b、によって吸着されているため、X軸方向への進行方向に対して前後両方から駆動する力を確保できる。よって、アクチュエータ6では、安定した駆動力で搬送ステージ11を移動することができる。
また、X軸方向に2つの駆動部12a、12bを設けた場合、STEP2において、搬送ステージ11は、第1の駆動電極18aとともに移動し、STEP4において第2の駆動電極18bとともに移動をするため、実動作スピードは本発明者らが検討したアクチュエータ101に比べて少なくとも二倍高速となる。
(実施の形態7)
前記実施の形態5では、制御電極として2つの駆動電極と1つの保持電極を備えた圧電駆動−静電吸着型アクチュエータシステムの構造について説明したが、本発明の実施の形態7では、制御電極として、1つの駆動電極と2つの保持電極を備えた圧電駆動−静電吸着型アクチュエータシステムの構造について説明する。
本発明の実施の形態7による圧電駆動−静電吸着型アクチュエータシステム(以下、「アクチュエータ」という)について図24を用いて説明する。図24は、本発明の実施の形態7によるアクチュエータの要部断面図である。なお、図24では、説明を容易にするために、搬送ステージ11は、駆動部12および保持部13a、13bから離して図示されているが、実際には駆動部12および保持部13a、13bとは接触して設けられている。
図24に示すように、本実施の形態7におけるアクチュエータ7は、二軸方向(X−Y軸方向)に移動する基板からなる搬送ステージ11と、搬送ステージ11と対向して設けられ、一軸方向(X軸方向)に搬送ステージ11を移動させる駆動部12と、搬送ステージ11と対向して設けられ、搬送ステージ11を保持する第1の保持部13aおよび第2の保持部13bとを有しており、記録メディアを搭載した搬送ステージ11を二軸方向に駆動する機構である。これら駆動部12、第1の保持部13a、および第2の保持部13bは、駆動部12のX軸方向の両側に、保持部13a、13bが設けられている。
また、搬送ステージ11は、搬送ステージ11の駆動部12側の面に設けられている搬送電極15を有している。また、駆動部12は、基材(第3の基板)として駆動ステージ16を有しており、更に、駆動ステージ16両側面に設けられ、X軸方向に伸縮する圧電素子17と、駆動ステージ16の搬送ステージ11側の面に設けられ、搬送電極15を静電的に吸着する駆動電極18とを有している。この圧電素子17は、支持フレーム19bに固定されている。また、保持部13a、13bは、基材として支持フレーム19aに固定されたベースフレーム20a、20bを有しており、更に、ベースフレーム20a、20bの搬送ステージ11側の面に設けられ、搬送電極15を静電的に吸着する保持電極21a、21bを有している。
また、搬送電極15の駆動電極18側の面には図示しない絶縁膜が設けられていることによって、駆動電極18、保持電極21a、21bと搬送電極15との間はそれぞれ電気的に絶縁されている。
ここで、搬送ステージ11の幅Bは、保持電極21aにおいて駆動電極18とは反対側の端から、保持電極21bにおいて駆動電極18とは反対側の端までの間の範囲を超えない寸法とし、また、搬送ステージ11が動作できる最大移動範囲Aは、保持電極21aにおいて駆動電極18とは反対側の端から、保持電極21bにおいて駆動電極18とは反対側の端までの間の範囲とする。すなわち、アクチュエータ7では、搬送ステージ11の幅Bは、搬送ステージ11の最大移動範囲Aを越えない構成にする。
搬送ステージ11の幅Bを、最大移動範囲Aを越えない長さとすることで、搬送電極15は、第1の保持電極21aと第2の保持電極21bと駆動電極18といった複数の制御電極と常に対向しており、静電気力による吸着力を発生するための実効的な対向電極面積が存在する。
図24ではアクチュエータの断面図を示しているので、実効的な対向電極面積の大きさを表すために、仮に制御電極(駆動電極18、保持電極21a、21b)の断面の長さを用いることとする。本実施の形態7において、第1の保持電極21aと第2の保持電極21bと駆動電極18が、紙面に対して垂直方向に同じ距離だけ占有していると仮定し、図24における搬送ステージ11と対向する各制御電極の実効的な断面の長さhとh’とdの間に次のような関係が成り立つように電極の配置を決定する。
d=h+h’ ・・・・・(2)
式(2)の関係が成り立ち、更に、アクチュエータ7における搬送ステージ11の最大移動範囲Aを、保持電極21aにおいて駆動電極18とは反対側の端から、保持電極21bにおいて駆動電極18とは反対側の端までの間の範囲内とした場合、搬送ステージ11がアクチュエータ7内の移動可能などの領域に居ても、第1の保持電極21aと第2の保持電極21bによる吸着力の合計と、駆動電極18による吸着力が等しくなる。すなわち、駆動電極18を有する駆動部12が搬送ステージ11を搬送し終わった後に移動する際に、搬送ステージ11との摩擦によって搬送ステージ11を移動させないために、保持電極21a、21bによる吸着力が確保される必要がある。
このため、アクチュエータ7においては、搬送ステージ11の存在位置によって制御電極である駆動電極18、保持電極21a、21bへの印加信号強度を調整せずとも安定した静電吸着力を提供することができる。
また、アクチュエータ7においては、搬送ステージ11の最大移動範囲Aを規定しているため、搬送ステージ11の存在位置が第1の保持電極21a側、もしくは第2の保持電極21b側に大きく偏り、搬送ステージ11の初期位置に戻れなくなる事態を避けることができる。
また、駆動部12のX軸方向の両側に、保持部13a、13bが設けられている。このため、搬送ステージ11の搬送電極15と駆動部12の駆動電極18とは、動作時において、一定の吸着力を確保することができ、アクチュエータ7を安定動作させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、半導体技術を用いて製造された情報記録装置、もしくは、半導体装置に幅広く利用することができる。
本発明の実施の形態1におけるアクチュエータを備えたメモリプローブの要部を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるアクチュエータを備えたメモリプローブの要部を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1におけるアクチュエータの要部を模式的に示す平面図である。 図3のA−A’線の断面図である。 本発明の実施の形態1におけるアクチュエータにおいて、搬送ステージをX軸方向に移動させるための制御信号のタイミングチャートであり、(a)は駆動システムの制御信号、(b)は搬送システムの制御信号である。 本発明の実施の形態1におけるアクチュエータにおいて、搬送ステージをY軸方向に移動させるための制御信号のタイミングチャートであり、(a)は駆動システムの制御信号、(b)は搬送システムの制御信号である。 本発明の実施の形態1における製造工程中のアクチュエータの要部を模式的に示す断面図である。 図7に続く製造工程中のアクチュエータの要部を模式的に示す断面図である。 図8に続く製造工程中のアクチュエータの要部を模式的に示す断面図である。 図9に続く製造工程中のアクチュエータの要部を模式的に示す断面図である。 図10に続く製造工程中のアクチュエータの要部を模式的に示す断面図である。 図11に続く製造工程中のアクチュエータの要部を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2におけるアクチュエータの要部を模式的に示す平面図である。 図13のB−B’線の断面図である。 本発明の実施の形態2におけるアクチュエータにおいて、搬送ステージをX軸方向に移動させるための制御信号のタイミングチャートであり、(a)は駆動システムの制御信号、(b)は搬送システムの制御信号である。 本発明の実施の形態2におけるアクチュエータにおいて、搬送ステージをY軸方向に移動させるための制御信号のタイミングチャートであり、(a)は駆動システムの制御信号、(b)は搬送システムの制御信号である。 本発明の実施の形態3におけるアクチュエータの要部を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態3におけるアクチュエータにおいて、搬送ステージを移動させるための制御信号のタイミングチャートであり、(a)は駆動システムの制御信号、(b)は搬送システムの制御信号である。 本発明の実施の形態4におけるアクチュエータの要部を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態4におけるアクチュエータにおいて、搬送ステージを移動させるための制御信号のタイミングチャートであり、(a)は駆動システムの制御信号、(b)は搬送システムの制御信号である。 本発明の実施の形態5におけるアクチュエータの要部を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態6におけるアクチュエータの要部を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態6におけるアクチュエータにおいて、搬送ステージを移動させるための制御信号のタイミングチャートであり、(a)は駆動システムの制御信号、(b)は搬送システムの制御信号である。 本発明の実施の形態7におけるアクチュエータの要部を模式的に示す断面図である。 記録メディアの面記録密度として1Tb/inch以上を実現するために要求されるプローブメモリを構成する各要素の標準的な性能を示す表である。 位置決め精度の高いマイクロアクチュエータシステムの方式を示す表である。 本発明者らが検討したアクチュエータの要部を模式的に示す断面図である。 本発明者らが検討したアクチュエータ1において、搬送ステージを移動させるための制御信号のタイミングチャートであり、(a)は駆動システムの制御信号、(b)は搬送システムの制御信号である。
符号の説明
1、2、3、4、5、6、7 アクチュエータ
11 搬送ステージ(基板)
12、12a、12b、12c、12d 駆動部
13、13a、13b 保持部
14 弾性部
15 搬送電極(第1電極)
16、16a、16b 駆動ステージ
17、17a、17b 圧電素子
18、18a、18b、18c、18d 駆動電極(第2電極)
19、19a、19b 支持フレーム
20、20a、20b ベースフレーム
21、21a、21b 保持電極(第3電極)
31 単結晶シリコンウエハ
32 シリコン酸化膜
33 金属膜
34 保護膜
35 ホトレジスト
36 保護膜
37 メタルマスク
38 ホトレジスト
50 プローブメモリ
51 記録メディア
52 プローブ
53 基板
101 アクチュエータ
111 搬送ステージ
112 駆動部
113 保持部
115 搬送電極
116 駆動ステージ
117 圧電素子
118 駆動電極
120 ベースフレーム
121 保持電極

Claims (8)

  1. 二軸方向に移動する基板と、
    前記基板と対向して設けられ、前記二軸方向のうちの一軸方向に前記基板を移動させる駆動部と、
    前記基板と対向して設けられ、前記基板を保持する保持部と、
    前記駆動部に設けられ、前記一軸方向に伸縮する圧電素子と、
    前記基板の前記駆動部側の面に設けられている第1電極と、
    前記駆動部の前記基板側の面に設けられ、前記第1電極を静電的に吸着する第2電極と、
    前記保持部の前記基板側の面に設けられ、前記第1電極を静電的に吸着する第3電極と、を有し、
    前記駆動部が、前記一軸方向に複数設けられていることを特徴とするアクチュエータシステム。
  2. 前記基板の移動範囲は、複数の前記駆動部で構成される領域内であることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータシステム。
  3. 前記保持部の前記一軸方向の両側に、前記駆動部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータシステム。
  4. 二軸方向に移動する基板と、
    前記基板と対向して設けられ、前記二軸方向のうちの一軸方向に前記基板を移動させる駆動部と、
    前記駆動部に設けられ、前記一軸方向に伸縮する圧電素子と、
    前記基板の前記駆動部側の面に設けられている第1電極と、
    前記駆動部の前記基板側の面に設けられ、前記第1電極を静電的に吸着する第2電極と、を有し、
    前記駆動部が、前記一軸方向に複数設けられていることを特徴とするアクチュエータシステム。
  5. 前記基板の移動範囲は、複数の前記駆動部で構成される領域内であることを特徴とする請求項4記載のアクチュエータシステム。
  6. 前記一軸方向に複数設けられている前記駆動部の前記圧電素子を伸縮させる信号が、互いに同期しない信号であることを特徴とする請求項4記載のアクチュエータシステム。
  7. 二軸方向に移動する基板と、
    前記基板と対向して設けられ、前記二軸方向のうちの一軸方向に前記基板を移動させる駆動部と、
    前記基板と対向して設けられ、前記基板を保持する保持部と、
    前記駆動部に設けられ、前記一軸方向に伸縮する圧電素子と、
    前記基板の前記駆動部側の面に設けられている第1電極と、
    前記駆動部の前記基板側の面に設けられ、前記第1電極を静電的に吸着する第2電極と、
    前記保持部の前記基板側の面に設けられ、前記第1電極を静電的に吸着する第3電極と、を有し、
    前記圧電素子が、前記一軸方向に複数設けられており、
    前記駆動部の前記一軸方向の両側に、前記圧電素子が設けられていることを特徴とするアクチュエータシステム。
  8. 前記保持部が、前記一軸方向に複数設けられており、
    前記駆動部の前記一軸方向の両側に、前記保持部が設けられていることを特徴とする請求項7記載のアクチュエータシステム。
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