JP2008199880A - アクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置、およびアクチュエータユニットの駆動方法 - Google Patents

アクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置、およびアクチュエータユニットの駆動方法 Download PDF

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康隆 谷村
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Abstract

【課題】高精度化と高速化を両立することのできる摩擦駆動型アクチュエータを備えたアクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置、およびアクチュエータユニットの駆動方法を提供すること。
【解決手段】摩擦駆動型アクチュエータを共振駆動して高速に移動した後に、残存する振動が収束するのを待って、あるいは残存する振動を強制的に収束させてから、摩擦駆動型アクチュエータを伸縮駆動して高精度に位置決めすることにより、高精度化と高速化を両立することのできる摩擦駆動型アクチュエータを備えたアクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置、およびアクチュエータユニットの駆動方法を提供することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、アクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置、およびアクチュエータユニットの駆動方法に関し、特に、共振駆動モードと伸縮駆動モードとを有するアクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置、およびアクチュエータユニットの駆動方法に関する。
近年、ハードディスク装置や光ディスク装置等の情報記録読出装置における記録媒体の記録容量の増加に伴い、記録密度の高密度化およびデータの記録/読出に要するシークタイムの短縮が求められている。そのため、情報記録読出装置における情報記録読出ヘッド駆動装置(以下、ヘッド駆動装置と言う)にも、記録密度の高密度化のための高精度化とシークタイムの短縮のための高速化が求められている。
そこで、ヘッド駆動装置のアクチュエータとして電気−機械変換素子の一種である圧電素子を用いた摩擦駆動型アクチュエータを使用し、高精度化と高速化を両立するための提案が行われている。例えば、圧電素子の共振を用いた変移量の大きい(数μm程度)高速駆動方法(以下、共振駆動と言う)と、圧電素子の伸縮を用いた変移量の小さい(数nm程度)高精度駆動方法(以下、伸縮駆動と言う)の2つの駆動方法を備えるヘッド駆動装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。同様に、高速かつ高精度なアクチュエータの駆動方法として、共振駆動で目的とする位置の近くまで高速移動させてから、最後に伸縮駆動で高精度に位置決めする方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−222869号公報 特開2004−274837号公報
しかし、図12に示すように、共振駆動では、例えばタイミングT1で共振駆動を終了しても、その後も暫くはアクチュエータに振動が残存し、時間Tと共に減衰していく。従って、特許文献1および2の方法においては、図12のタイミングT1直後のような振動が残存した状態で摩擦駆動型アクチュエータを伸縮駆動しても、伸縮駆動の微少な変位が残存した振動に影響されて高精度な位置決めができないという不具合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、例えば情報記録読出装置におけるヘッド駆動装置等において求められる高精度化と高速化を両立することのできる摩擦駆動型アクチュエータを備えたアクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置、およびアクチュエータユニットの駆動方法を提供することを目的とする。
本発明の目的は、下記構成により達成することができる。
1.電気−機械変換素子を駆動源とする摩擦駆動型アクチュエータと、
駆動モードとして前記摩擦駆動型アクチュエータを共振振動させる共振駆動モードと前記摩擦駆動型アクチュエータを伸縮させる伸縮駆動モードとを有する駆動回路と、
前記駆動回路に前記駆動モードを前記共振駆動モードから伸縮駆動モードに切り換えさせる制御回路とを備えたアクチュエータユニットにおいて、
前記制御回路は、前記駆動回路の駆動モードを前記共振駆動モードから前記伸縮駆動モードへ切り換える際に、前記共振駆動モードを終了し、前記摩擦駆動型アクチュエータの残存振動が収束した状態で前記伸縮駆動モードに切り換えることを特徴とするアクチュエータユニット。
2.前記制御回路は、前記共振駆動モードを終了してから所定時間が経過した後に前記伸縮駆動モードに切り換えることを特徴とする1に記載のアクチュエータユニット。
3.前記共振駆動モードを終了してから所定時間の間、前記伸縮駆動モードでの駆動を規制する切換規制部を備えたことを特徴とする1に記載のアクチュエータユニット。
4.前記制御回路は、前記共振駆動モードを終了してから前記摩擦駆動型アクチュエータの残存振動の振幅が所定値以下に収束するまでの時間が経過した後に前記伸縮駆動モードに切り換えることを特徴とする1に記載のアクチュエータユニット。
5.前記摩擦駆動型アクチュエータの振動状態を検知する振動検知部を備え、
前記制御回路は、前記振動検知部によって前記摩擦駆動型アクチュエータの残存振動が所定値以下となったことが検知された場合に、前記伸縮駆動モードへの切り換えを許容することを特徴とする1に記載のアクチュエータユニット。
6.前記振動検知部によって検知された前記摩擦駆動型アクチュエータの残存振動の状態に基づいて、前記電気−機械変換素子に、前記摩擦駆動型アクチュエータの残存振動を抑制する振動抑制信号を印加する振動抑制回路を備えたことを特徴とする5に記載のアクチュエータユニット。
7.前記共振駆動モードの終了時に、前記電気−機械変換素子に残存する電荷を除去する放電回路を備えたことを特徴とする1に記載のアクチュエータユニット。
8.前記電気−機械変換素子は、圧電素子であることを特徴とする1乃至7の何れか1項に記載のアクチュエータユニット。
9.1乃至8の何れか1項に記載のアクチュエータユニットを備えたことを特徴とする情報記録読出ヘッド駆動装置。
10.9に記載の情報記録読出ヘッド駆動装置を備えたことを特徴とする情報記録読出装置。
11.電気−機械変換素子を駆動源とする摩擦駆動型アクチュエータを共振振動させる共振駆動工程と、前記摩擦駆動型アクチュエータを伸縮させる伸縮駆動工程とを備え、前記共振駆動工程から前記伸縮駆動工程に切り換え可能なアクチュエータユニットの駆動方法において、
前記共振駆動工程から前記伸縮駆動工程への切り換えの際に、前記共振駆動工程を終了し、前記摩擦駆動型アクチュエータの残存振動が収束した状態で前記伸縮駆動工程に切り換えることを特徴とするアクチュエータユニットの駆動方法。
12.前記共振駆動工程を終了してから所定時間が経過した後に前記伸縮駆動工程に切り換える切換工程を備えたことを特徴とする11に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
13.前記共振駆動工程を終了してから所定時間の間、前記伸縮駆動工程への移行を規制する切換規制工程を備えたことを特徴とする11に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
14.前記共振駆動工程を終了してから前記摩擦駆動型アクチュエータの残存振動の振幅が所定値以下に収束するまでの時間が経過した後に前記伸縮駆動工程に切り換えることを特徴とする11に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
15.前記摩擦駆動型アクチュエータの振動状態を検知する振動検知工程を備え、
前記振動検知工程において前記摩擦駆動型アクチュエータの残存振動が所定値以下となったことが検知された場合に、前記伸縮駆動工程への切り換えを許容することを特徴とする11に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
16.前記振動検知工程において検知された前記摩擦駆動型アクチュエータの残存振動の状態に基づいて、前記電気−機械変換素子に、前記摩擦駆動型アクチュエータの残存振動を抑制する振動抑制信号を印加する振動抑制工程を備えたことを特徴とする15に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
17.前記共振駆動工程の終了時に、前記電気−機械変換素子に残存する電荷を除去する放電工程を備えたことを特徴とする11に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
本発明によれば、摩擦駆動型アクチュエータを共振駆動して高速に移動した後に、残存する振動が収束するのを待って、あるいは残存する振動を強制的に収束させてから、摩擦駆動型アクチュエータを伸縮駆動して高精度に位置決めするので、高精度化と高速化を両立することのできる摩擦駆動型アクチュエータを備えたアクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置、およびアクチュエータユニットの駆動方法を提供することができる。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。なお、図中、同一あるいは同等の部分には同一の番号を付与し、重複する説明は省略する。
最初に、本発明のアクチュエータユニットを構成する要部である摩擦駆動型アクチュエータを用いた情報記録読出装置の一例であるハードディスク装置について、図1を用いて説明する。図1は、摩擦駆動型アクチュエータを用いたハードディスク装置の構成を示す模式図である。
図1において、ハードディスク装置1は、回転軸11を中心にして回転する記録媒体10、アーム21および摩擦駆動型アクチュエータの一例であるトラス型アクチュエータ30等で構成される。アーム21は、先端に記録ヘッド20を備え、他端に軸受け22を備える。トラス型アクチュエータ30は、アーム21の軸受け22側の端面に接触し、摩擦駆動でアーム21を軸受け22を中心に回動させる。摩擦駆動型アクチュエータの構成については、図2で詳述する。
後述する駆動方法によって摩擦駆動型アクチュエータ30が駆動されることで、アーム21が摩擦駆動型アクチュエータ30により摩擦駆動されて軸受け22を中心に回動して記録ヘッド20を記録媒体10の回転軸11からの法線方向に略沿った方向に移動させ、記録媒体10上の記録ヘッド20の位置を移動させる。
次に、上述した摩擦駆動型アクチュエータの構成と動作について、図2乃至図4を用いて説明する。図2は、摩擦駆動型アクチュエータの構成の一例を示す模式図で、図2(a)はトラス型アクチュエータ30、図2(b)は分割電極型アクチュエータ36である。
図2(a)において、トラス型アクチュエータ30は、チップ33、積層型もしくはロール型等の圧電素子31および32、ベース34およびバネ35等で構成される。チップ33は、アーム21等の被駆動物の端面に接触する摩擦部材である。圧電素子31および32は、一方の端面がチップ33に対して所定の角度を持って接着等の方法で取り付けられ、他方の端面がベース34に接着等の方法で取り付けられて支持されている。バネ35は、ベース34をアーム21方向に押圧Pで付勢することにより、チップ33をアーム21の端面に押圧Pで付勢して接触させる付勢部材である。ここに、圧電素子31および32は、本発明における電気−機械変換素子である。
図3は、トラス型アクチュエータ30の動作を説明するための模式図で、図3(a)は共振駆動モードでの駆動状態、図3(b)および(c)は伸縮駆動モードでの駆動状態を示す。
図3(a)において、トラス型アクチュエータ30は、共振駆動モードにおいては、トラス型アクチュエータ30を含む駆動系全体の共振周波数近傍の周波数で共振駆動されると、圧電素子31の伸張あるいは収縮と圧電素子32の収縮あるいは伸張とが適切な位相差を持って繰り返されて共振振動が起こる。その結果、チップ33の先端は楕円運動を行う。この楕円運動が摩擦によって被駆動物に伝達され、被駆動物が移動される。
一方、伸縮駆動モードにおいては、例えば図3(b)に示すように、圧電素子32のみを伸張させる、あるいは圧電素子32を伸張させるとともに圧電素子31を収縮させることで、チップ33の先端が図の左側に変位する。逆に圧電素子31のみを伸張させる、あるいは圧電素子31を伸張させるとともに圧電素子32を収縮させることで、図3(c)に示すように、チップ33の先端が図の右側に変位する。この変位が摩擦によって被駆動物に伝達され、被駆動物が移動される。伸縮駆動による変位量は、共振駆動の振幅に比べて例えば1/1000程度と非常に小さいので、高精度な位置決め等に適している。
伸張駆動モードは、図3に示したような圧電素子の伸縮による動作だけでなく、圧電素子によるインパクト駆動によって実施することも可能である。その場合は、図の左側への変位と右側への変位の速度とを異ならせて繰り返し駆動することにより、共振駆動モードよりも小さいピッチで被駆動物を図の右側あるいは左側の一方向へ駆動することが可能となる。
図2(b)に戻って、分割電極型アクチュエータ36は薄板状のアクチュエータであって、振動板37、圧電素子38、図示しない圧電素子39およびバネ35等で構成される。振動板37は、一端にアーム21等の被駆動物の端面に接触する摩擦部材であるチップ部37aを有する。圧電素子38は、振動板37の片面に接着等で取り付けられた薄板状のセラミックで、その面上に4つの領域に分割して設けられた電極38a、38b、38c、38dを持つ。圧電素子39も同様に、振動板37を挟んで圧電素子38と向かい合う位置に接着等で取り付けられた薄板状のセラミックで、その面上に4つの領域に分割して設けられた電極39a、39b、39c、39dを持つ。
バネ35は、振動板37のチップ部37aと反対側の端部をアーム21方向に押圧Pで付勢することにより、チップ部37aをアーム21の端面に押圧Pで付勢して接触させる付勢部材である。
ここでは、1枚の圧電素子38上に4つの分割電極38a、38b、38c、38dを設けた構成を例示したが、その代わりに、全面電極38a、38b、38c、38dを備えた4枚の小型の圧電素子を、図2(b)と同様に振動板37上に配置してもよい。圧電素子39についても同様である。図2(b)の例であれば、振動板37の両面に合計8枚の板状の圧電素子が配置されることになる。
圧電素子38において、電極38aと、圧電素子38の面上で電極38aと対角の位置にある電極38cとは電気的に接続され、同様に電極38bと、圧電素子38の面上で電極38bと対角の位置にある電極38dとも電気的に接続されている。圧電素子39においても同様に、電極39aと、圧電素子39の面上で電極39aと対角の位置にある電極39cとは電気的に接続され、同様に電極39bと、圧電素子39の面上で電極39bと対角の位置にある電極39dとも電気的に接続されている。
さらに、電極38aと振動板37を挟んで向かい合う位置にある電極39aとは電気的に接続され、同様に電極38bと振動板37を挟んで向かい合う位置にある電極39bとは電気的に接続されている。
図4は、分割電極型アクチュエータ36の動作を説明するための模式図で、図4(a)は共振駆動モードでの駆動状態、図4(b)および(c)は伸縮駆動モードでの駆動状態を示す。ここでは、図を見やすくするために、圧電素子38を図示せず、チップ部37aを含む振動板37と4つの分割電極38a、38b、38c、38dだけを図示する。
図4(a)において、分割電極型アクチュエータ36は、共振駆動モードにおいては、分割電極型アクチュエータ36を含む駆動系全体の共振周波数近傍の周波数で共振駆動されると、圧電素子38の電極38aと38cの下部の圧電素子および図示しない電極39aと39cの下部の圧電素子の伸張あるいは収縮と電極38bと38dの下部の圧電素子および図示しない電極39bと39dの下部の圧電素子の収縮あるいは伸張とが適切な位相差を持って繰り返されて共振振動する。その結果、チップ部37aの先端は楕円運動を行う。この楕円運動が摩擦によって被駆動物に伝達され、被駆動物が移動される。
一方、伸縮駆動モードにおいては、図4(b)に示すように、圧電素子38の電極38bと38dの下部の圧電素子および図示しない電極39bと39dの下部の圧電素子のみを伸張させる、あるいは圧電素子38の電極38bと38dの下部の圧電素子および図示しない電極39bと39dの下部の圧電素子を伸張させるとともに、電極38aと38cの下部の圧電素子および図示しない電極39aと39cの下部の圧電素子を収縮させることで、チップ部37aの先端は図の左側に変位する。
逆に圧電素子38の電極38aと38cの下部の圧電素子および図示しない電極39aと39cの下部の圧電素子のみを伸張させる、あるいは圧電素子38の電極38aと38cの下部の圧電素子および図示しない電極39aと39cの下部の圧電素子を伸張させるとともに、電極38bと38dの下部の圧電素子および図示しない電極39bと39dの下部の圧電素子を収縮させることで、図4(c)に示すように、チップ部37aの先端は図の右側に変位する。この変位が摩擦によって被駆動物に伝達され、被駆動物が移動される。伸縮駆動による変位量は、共振駆動の振幅に比べて例えば1/1000程度と非常に小さいので、高精度な位置決めに適している。
伸張駆動モードは、図4に示したような圧電素子の伸縮による動作だけでなく、圧電素子によるインパクト駆動によって実施することも可能である。その場合は、図の左側への変位と右側への変位の速度とを異ならせて繰り返し駆動することにより、共振駆動モードよりも小さいピッチで被駆動物を図の右側あるいは左側の一方向へ駆動することが可能となる。
なお、図2(b)および図4に示した分割電極型アクチュエータ36については、例えば「国際公開第WO2003/075445号パンフレット」等にリニアアクチュエータ用振動体として詳述されている。
本発明は、図2に示したトラス型アクチュエータ30および分割電極型アクチュエータ36に限って適用できるものではなく、その他の摩擦駆動型アクチュエータ全般にも適用可能であるが、以後の説明においては、トラス型アクチュエータ30を摩擦駆動型アクチュエータの代表例として説明する。
次に、本発明におけるアクチュエータユニットの構成について、図5を用いて説明する。図5は、本発明におけるアクチュエータユニットの構成の一例を示すブロック図である。
図5において、アクチュエータユニット3は、トラス型アクチュエータ30、駆動回路100および制御回路200等で構成される。トラス型アクチュエータ30については、図2(a)と同じである。トラス型アクチュエータ30の積層型圧電素子31および32は、駆動回路100および制御回路200により駆動される。制御回路200は、例えばマイクロコンピュータやメモリ等で構成され、トラス型アクチュエータ30の駆動全般を制御する。
駆動回路100は、第1駆動波形生成部111、第1電流増幅部113、第2駆動波形生成部121、第2電流増幅部123等で構成される。第1駆動波形生成部111は、圧電素子31の駆動波形を生成し、第1電流増幅部113は、第1駆動波形生成部111で生成された駆動波形を電流増幅した駆動信号DS1を圧電素子31に印加する。同様に、第2駆動波形生成部121は、圧電素子32の駆動波形を生成し、第2電流増幅部123は、第2駆動波形生成部121で生成された駆動波形を電流増幅した駆動信号DS2を圧電素子32に印加する。
次に、本発明における摩擦駆動型アクチュエータの駆動方法の第1の実施の形態について、図6を用いて説明する。図6は、本発明における摩擦駆動型アクチュエータの駆動方法の第1の実施の形態を説明するための摩擦駆動型アクチュエータの振動波形の模式図である。本第1の実施の形態においては、共振駆動と伸縮駆動との間に待ち時間を設けることで、残存振動が伸縮駆動に与える不具合を解消する。
図6において、タイミングT1までの時間は共振駆動モードでの駆動状態(共振駆動工程)であり、駆動回路100により、トラス型アクチュエータ30の圧電素子31と32とに駆動信号DS1とDS2とが印加され、トラス型アクチュエータ30は共振振動している。駆動信号DS1とDS2とは、例えばトラス型アクチュエータ30の共振周波数近傍の周波数で適切な位相差を有した矩形波である。あるいは、矩形波の代わりに正弦波であってもよい。タイミングT1で、制御回路200からの制御信号が駆動回路100に入力されて駆動信号DS1とDS2の印加が停止されても、トラス型アクチュエータ30には暫くの間振動が残存し、時間Tと共に振幅Wが減衰していく。
制御回路200により、タイミングT1から所定時間ΔTだけ待ち時間が設けられる(切換工程)。所定時間ΔTは、残存振動の振幅Wが伸縮駆動での駆動精度に実質的に影響を与えない値(以下、所定値と言う)以下に収束するのに必要な待ち時間である。所定時間ΔT経過後、制御回路100から、トラス型アクチュエータ30を伸縮駆動するための駆動信号が出力される(伸縮駆動工程)。例えば、駆動信号DS1が出力されて圧電素子31が伸張され、図3(c)に示したように、チップ33が図の右方向に変位する。
以上に述べたように、本発明における摩擦駆動型アクチュエータの駆動方法の第1の実施の形態によれば、共振駆動停止後、残存振動の振幅Wが所定値以下に収束するのに必要な所定時間ΔTだけ待ち時間を設けた後に伸縮駆動を行うことで、伸縮駆動の微少な変位が残存振動に影響されて高精度な位置決めができないという不具合を解消することができ、高精度化と高速化を両立することのできる摩擦駆動型アクチュエータを備えたアクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置およびアクチュエータユニットの駆動方法を提供することができる。
上述した本発明における摩擦駆動型アクチュエータの駆動方法の第1の実施の形態においては、制御回路200によって、残存振動の振幅Wが所定値以下に収束するのに必要な所定時間ΔTだけ待ち時間が設けられるとしたが、例えば図7に示すように、制御部200と第1駆動波形生成部111および第2駆動波形生成部121との間に切換規制部300を設けてもよい。図7は、切換規制部300の一例を示す模式図で、図7(a)は回路ブロック図、図7(b)はタイミングチャートである。
図7(a)において、制御部200から出力されたトラス型アクチュエータ30を伸縮駆動するための伸縮駆動指示信号201aは、切換規制部300のアンドゲートANDの一方の入力端子に接続される。一方、制御部200から出力されたトラス型アクチュエータ30を共振駆動するための共振駆動指示信号201bは、切換規制部300の抵抗RとキャパシタCとからなるタイマ回路とインバータIとを介して、切換規制部300のアンドゲートANDの他方の入力端子に接続される。切換規制部300のアンドゲートANDの出力は、規制期間を持つ伸縮駆動指示信号301aとして第1駆動波形生成部111および第2駆動波形生成部121に入力される。
図7(b)において、共振駆動指示信号201bが高電位Hから低電位Lに変化して共振駆動が停止されると、抵抗RとキャパシタCの接点の電位は時定数CRで低下し、インバータIの出力Bは、時定数CRで決定される所定時間ΔT後に低電位Lから高電位Hに変化する。図7(b)に示したように、所定時間ΔT経過前に制御回路200から伸縮駆動指示信号201aが出力されても、アンドゲートANDにより伸縮駆動指示信号201aの伝達が規制される(切換規制工程)。所定時間ΔT経過後に、規制期間を持つ伸縮駆動指示信号301aとして第1駆動波形生成部111および第2駆動波形生成部121に伝達される。
伸縮駆動指示信号201aが所定時間ΔT経過後に出力された場合(図の一点鎖線の状態)には、伸縮駆動指示信号201aに同期して規制期間を持つ伸縮駆動指示信号301aが高電位Hとなり、第1駆動波形生成部111および第2駆動波形生成部121に伝達される。
上述した切換規制部300の一例によれば、抵抗RあるいはキャパシタCの値を調整することで、共振振動の残存振動に合わせて、伸縮駆動指示信号201aの伝達を規制する所定時間ΔTを簡単に変更することができる。
次に、本発明における摩擦駆動型アクチュエータの駆動方法の第2の実施の形態について、図8および図9を用いて説明する。図8は、本発明におけるアクチュエータユニットの構成の第2の例を示すブロック図である。本第2の実施の形態においては、残存振動が所定値以下となったことを検知してから伸縮駆動に移行することで、残存振動が伸縮駆動に与える不具合を解消する。
図8において、圧電素子31および32は、駆動信号を印加する駆動電極に加えて、振動状態を検知するための信号電極を別途備えるか、あるいは駆動電極を信号電極として兼用する構成となっている。トラス型アクチュエータ30のその他の部分は、図2(a)および図5に示したものと同じである。駆動回路100も図5と同じである。
上述した圧電素子31および32の信号電極の信号(振動信号VS1およびVS2)は振動検知部400に入力され、振動検知部400でトラス型アクチュエータ30の振動状態が検知される(振動検知工程)。ここでは振動信号VS1およびVS2の両方が振動検知部400に入力されるとしたが、どちらか片方であってもよい。振動検知部400の振動検知信号400aは制御回路200に入力され、制御回路200によって、トラス型アクチュエータ30の振動状態に応じた駆動制御が行われる。
振動信号VS1およびVS2として、例えば圧電素子31および32の信号電極の電位を用いれば、トラス型アクチュエータ30の振動の振幅あるいは位相を検知することができる。また、振動信号VS1およびVS2として、例えば圧電素子31および32の信号電極に流れる電流を用いれば、トラス型アクチュエータ30の振動の位相を検知することができる。
図9は、制御回路200によって行われる駆動制御の一例を説明するための、トラス型アクチュエータ30の振動状態を示す模式図で、上述した振動信号VS1およびVS2を用いて検知される振動の振幅を示してある。
図9において、図12に示したように、トラス型アクチュエータ30は、タイミングT1までは共振駆動モードで駆動されている。タイミングT1で共振駆動モードが終了されると、トラス型アクチュエータ30の残存振動の振幅は徐々に減衰していく。上述した振動信号VS1およびVS2を用いて残存振動の振幅Wを検出し、振幅Wが所定値Wth以下となる状態が振動検知部400によって検知され、振動検知信号400aが出力される(振動検知工程)。
図9に示すように、振動検知信号400aは、残存振動の初期には短いパルスであるが、残存振動が減衰するにしたがってパルス幅が広がり、残存振動が収束してその振幅が所定値Wth以下となるタイミングT21以降は常時高電位Hとなる。従って、制御回路200によって振動検知信号400aが常時高電位HとなるタイミングT21が検出されると、制御回路200によって、トラス型アクチュエータ30の伸縮駆動モードでの駆動が許容される。
上述した摩擦駆動型アクチュエータの駆動方法の第2の実施の形態によれば、残存振動の振幅が所定値Wth以下となるタイミングT21が検出され、それ以降、伸縮駆動モードでの駆動が許容されるので、環境温度やトラス型アクチュエータ30に加わる負荷の変動によらず、残存振動が十分収束した状態で伸縮駆動モードでの駆動に移行でき、高精度化と高速化を両立することのできる摩擦駆動型アクチュエータを備えたアクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置およびアクチュエータユニットの駆動方法を提供することができる。
次に、本発明における摩擦駆動型アクチュエータの駆動方法の第3の実施の形態について、図10を用いて説明する。図10は、摩擦駆動型アクチュエータの振動波形の一例を示す模式図で、図10(a)は図6に示したと同じ第1の実施の形態での振動波形を、図10(b)は第3の実施の形態での振動波形を示している。
第1および第2の実施の形態では、摩擦駆動型アクチュエータの共振駆動終了後、所定の時間なり所定の振幅なりの判断基準に基づいて、残存振動が収束するのを待ってから伸縮駆動を開始するが、本第3の実施の形態では、強制的に残存振動を抑制することで、共振駆動終了から伸縮駆動開始までの時間の短縮を図る。
図10(a)において、タイミングT1までの時間は共振駆動モードでの駆動状態であり、駆動回路100により、トラス型アクチュエータ30の圧電素子31と32とに駆動信号DS1とDS2とが印加され、トラス型アクチュエータ30は共振振動している。駆動信号DS1とDS2とは、トラス型アクチュエータ30の共振周波数近傍の周波数で、適切な位相差を有した矩形波である。
タイミングT1で、制御回路200からの制御信号が駆動回路100に入力されて駆動信号DS1とDS2の印加が停止されても、トラス型アクチュエータ30には暫くの間振動が残存し、時間Tと共に振幅が減衰していく。従って、残存振動が収束したタイミングT2以降に伸縮駆動モードへの切換が行われる。
一方、本第3の実施の形態を示す図10(b)においても、タイミングT1までは図10(a)と同じである。タイミングT1以降、図8に示した振動検知部400によって検知された残存振動の位相に基づいて、制御回路200は、駆動回路100を介して、トラス型アクチュエータ30の圧電素子31と32とに、残存振動の位相とは逆位相の振動を生じさせる駆動信号DS1とDS2とを印加する(振動抑制工程)。ここに、制御回路200および駆動回路100は本発明における振動抑制回路として機能し、逆位相の振動を生じさせる駆動信号DS1とDS2とは本発明における駆動抑制信号として機能する。
図10(b)において振幅Wは圧電素子の伸び状態を表していることから、タイミングT1以降に、残存振動の位相とは逆位相となる振動を生じさせる駆動信号、すなわち、圧電素子が伸びている状態では縮み方向、縮んでいる状態では伸び方向になるような駆動信号を印加することにより、振動を急激に減衰させることができる。
これによって残存振動が強制的に停止され、残存振動は図10(a)の場合よりも時間TXだけ早いタイミングT21で収束する。振動検知部400によって残存振動の収束が検知されれば、残存振動の位相とは逆位相の振動を生じさせる駆動信号DS1とDS2の印加が終了され、タイミングT21から伸縮駆動が開始される。
以上に述べたように、本第3の実施の形態によれば、摩擦駆動型アクチュエータの共振駆動終了後、残存振動の位相とは逆位相の振動を生じさせる駆動信号DS1とDS2とを印加して残存振動を抑制することで、より積極的に共振駆動終了から伸縮駆動開始までの時間を短縮することができる。
次に、本発明における摩擦駆動型アクチュエータの駆動方法の第4の実施の形態について、図11を用いて説明する。図11は、本第4の実施の形態を示す圧電素子31周辺の回路ブロック図である。圧電素子32周辺の回路ブロック図については、圧電素子31周辺と同じであるので、省略する。本第4の実施の形態においては、共振駆動終了時に圧電素子に残存する電荷および残存振動によって励起される電荷を放電することで、残存振動が伸縮駆動に与える不具合を解消する。
図11において、駆動回路100の駆動信号DS1は、圧電素子31の電極31aと31bとの間に印加される。図11(a)においては、圧電素子31の電極31aと接地GNDとの間に放電回路501が、電極31bと接地GNDとの間に放電回路503が設けられ、共振駆動終了のタイミングT1に同期して圧電素子31に蓄積された電荷および残存振動によって励起される電荷が接地GNDに放電される(放電工程)。放電回路501および503は、どちらか一方だけでもよい。ここに、放電回路501および503は本発明における振動抑制回路として機能する。
図11(b)には、上述した放電回路の具体例として、アナログスイッチ505および507を用いた例を示す。アナログスイッチ505および507のオン/オフは、制御回路200によって制御され、共振駆動終了のタイミングT1に同期して圧電素子31に蓄積された電荷および残存振動によって励起される電荷が接地GNDに放電される(放電工程)。アナログスイッチ505および507は、どちらか一方だけが設けられてもよい。
図11(c)には、上述した放電回路の具体例として、高インピーダンスの抵抗509および511を用いた例を示す。共振駆動時には抵抗509および511は高インピーダンスのために存在しないと同様であり、共振駆動終了後の残存振動時には、残存振動によって励起される電荷は微少であるために、高インピーダンスの抵抗509および511を介してでも、十分に接地GNDに放電することができる。抵抗509および511は、どちらか一方だけが設けられてもよい。
なお、図11に示した放電回路は一例であり、この他の電荷を圧電素子から接地に伝送する種々のエネルギー伝送回路も用いることができる。
以上に述べたように、本第4の実施の形態によれば、摩擦駆動型アクチュエータの共振駆動終了後、圧電素子に蓄積された電荷および残存振動によって励起される電荷を接地に放電することで、共振駆動終了から伸縮駆動開始までの時間を短縮することができる。
以上に述べたように、本発明によれば、摩擦駆動型アクチュエータを共振駆動して高速に移動した後に、残存する振動が収束するのを待って、あるいは残存する振動を強制的に収束させてから、摩擦駆動型アクチュエータを伸縮駆動して高精度に位置決めするので、高精度化と高速化を両立することのできる摩擦駆動型アクチュエータを備えたアクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置、およびアクチュエータユニットの駆動方法を提供することができる。
尚、本発明に係るアクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置、およびアクチュエータユニットの駆動方法を構成する各構成の細部構成および細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
摩擦駆動型アクチュエータを用いたハードディスク装置の構成を示す模式図である。 摩擦駆動型アクチュエータの構成の一例を示す模式図である。 トラス型アクチュエータの動作を説明するための模式図である。 分割電極型アクチュエータの動作を説明するための模式図である。 アクチュエータユニットの構成の一例を示すブロック図である。 本発明における摩擦駆動型アクチュエータの駆動方法の第1の実施の形態を説明するための模式図である。 切換規制部の一例を示す回路ブロック図である。 本発明におけるアクチュエータユニットの構成の第2の例を示すブロック図である。 制御回路によって行われる駆動制御を説明するための、トラス型アクチュエータの振動状態を示す模式図である。 摩擦駆動型アクチュエータの駆動波形の一例を示す模式図である。 第4の実施の形態を示す圧電素子周辺の回路ブロック図である。 共振振動停止後の残存振動の状態を示す模式図である。
符号の説明
1 ハードディスク装置
3 アクチュエータユニット
10 記録媒体
11 回転軸
20 記録ヘッド
21 アーム
22 軸受け
30 アクチュエータ
31 圧電素子
31a、31b 駆動電極
32 圧電素子
33 チップ(摩擦部材)
34 ベース
35 バネ(付勢部材)
36 分割電極型アクチュエータ
37 振動板
38、39 圧電素子
38a、38b、38c、38d、39a、39b、39c、39d 電極
100 駆動回路
111 第1駆動波形生成部
113 第1電流増幅部
121 第2駆動波形生成部
123 第2電流増幅部
200 制御回路
300 切換規制部
400 振動検知部
501、503 放電回路
505、507 アナログスイッチ
509、511 高インピーダンス抵抗
DS1 駆動信号
DS2 駆動信号
VS1 振動信号
VS2 振動信号

Claims (17)

  1. 電気−機械変換素子を駆動源とする摩擦駆動型アクチュエータと、
    駆動モードとして前記摩擦駆動型アクチュエータを共振振動させる共振駆動モードと前記摩擦駆動型アクチュエータを伸縮させる伸縮駆動モードとを有する駆動回路と、
    前記駆動回路に前記駆動モードを前記共振駆動モードから伸縮駆動モードに切り換えさせる制御回路とを備えたアクチュエータユニットにおいて、
    前記制御回路は、前記駆動回路の駆動モードを前記共振駆動モードから前記伸縮駆動モードへ切り換える際に、前記共振駆動モードを終了し、前記摩擦駆動型アクチュエータの残存振動が収束した状態で前記伸縮駆動モードに切り換えることを特徴とするアクチュエータユニット。
  2. 前記制御回路は、前記共振駆動モードを終了してから所定時間が経過した後に前記伸縮駆動モードに切り換えることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータユニット。
  3. 前記共振駆動モードを終了してから所定時間の間、前記伸縮駆動モードでの駆動を規制する切換規制部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータユニット。
  4. 前記制御回路は、前記共振駆動モードを終了してから前記摩擦駆動型アクチュエータの残存振動の振幅が所定値以下に収束するまでの時間が経過した後に前記伸縮駆動モードに切り換えることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータユニット。
  5. 前記摩擦駆動型アクチュエータの振動状態を検知する振動検知部を備え、
    前記制御回路は、前記振動検知部によって前記摩擦駆動型アクチュエータの残存振動が所定値以下となったことが検知された場合に、前記伸縮駆動モードへの切り換えを許容することを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータユニット。
  6. 前記振動検知部によって検知された前記摩擦駆動型アクチュエータの残存振動の状態に基づいて、前記電気−機械変換素子に、前記摩擦駆動型アクチュエータの残存振動を抑制する振動抑制信号を印加する振動抑制回路を備えたことを特徴とする請求項5に記載のアクチュエータユニット。
  7. 前記共振駆動モードの終了時に、前記電気−機械変換素子に残存する電荷を除去する放電回路を備えたことを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータユニット。
  8. 前記電気−機械変換素子は、圧電素子であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のアクチュエータユニット。
  9. 請求項1乃至8の何れか1項に記載のアクチュエータユニットを備えたことを特徴とする情報記録読出ヘッド駆動装置。
  10. 請求項9に記載の情報記録読出ヘッド駆動装置を備えたことを特徴とする情報記録読出装置。
  11. 電気−機械変換素子を駆動源とする摩擦駆動型アクチュエータを共振振動させる共振駆動工程と、前記摩擦駆動型アクチュエータを伸縮させる伸縮駆動工程とを備え、前記共振駆動工程から前記伸縮駆動工程に切り換え可能なアクチュエータユニットの駆動方法において、
    前記共振駆動工程から前記伸縮駆動工程への切り換えの際に、前記共振駆動工程を終了し、前記摩擦駆動型アクチュエータの残存振動が収束した状態で前記伸縮駆動工程に切り換えることを特徴とするアクチュエータユニットの駆動方法。
  12. 前記共振駆動工程を終了してから所定時間が経過した後に前記伸縮駆動工程に切り換える切換工程を備えたことを特徴とする請求項11に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
  13. 前記共振駆動工程を終了してから所定時間の間、前記伸縮駆動工程への移行を規制する切換規制工程を備えたことを特徴とする請求項11に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
  14. 前記共振駆動工程を終了してから前記摩擦駆動型アクチュエータの残存振動の振幅が所定値以下に収束するまでの時間が経過した後に前記伸縮駆動工程に切り換えることを特徴とする請求項11に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
  15. 前記摩擦駆動型アクチュエータの振動状態を検知する振動検知工程を備え、
    前記振動検知工程において前記摩擦駆動型アクチュエータの残存振動が所定値以下となったことが検知された場合に、前記伸縮駆動工程への切り換えを許容することを特徴とする請求項11に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
  16. 前記振動検知工程において検知された前記摩擦駆動型アクチュエータの残存振動の状態に基づいて、前記電気−機械変換素子に、前記摩擦駆動型アクチュエータの残存振動を抑制する振動抑制信号を印加する振動抑制工程を備えたことを特徴とする請求項15に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
  17. 前記共振駆動工程の終了時に、前記電気−機械変換素子に残存する電荷を除去する放電工程を備えたことを特徴とする請求項11に記載のアクチュエータユニットの駆動方法。
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