JPH0515175A - 超音波モータの駆動システム - Google Patents

超音波モータの駆動システム

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JPH0515175A
JPH0515175A JP3158992A JP15899291A JPH0515175A JP H0515175 A JPH0515175 A JP H0515175A JP 3158992 A JP3158992 A JP 3158992A JP 15899291 A JP15899291 A JP 15899291A JP H0515175 A JPH0515175 A JP H0515175A
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JP
Japan
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ultrasonic motor
control circuit
vibration
drive
circuit
Prior art date
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Pending
Application number
JP3158992A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikizo Yamamoto
幹造 山本
Yasuyoshi Ota
泰能 太田
Koji Inoue
光二 井上
Takahiro Kaneuchi
孝宏 金内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP3158992A priority Critical patent/JPH0515175A/ja
Publication of JPH0515175A publication Critical patent/JPH0515175A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】超音波モータの間欠回転時の安定性を有効に向
上させる。 【構成】超音波モータ2の励起振動をフィードバック回
路10において検出し、それを機にデュティ制御回路8
から超音波モータ2に対して振動抑制制御を開始するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学機器、精密加工
機、半導体製造装置、ロボット、分析機器の位置決め等
に好適に利用可能な超音波モータの駆動システムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】進行波形の超音波モータは、通常、90
°位相のずれた交流電圧を超音波モータドライバから圧
電素子に連続的に印加することで、圧電素子と接着した
弾性体表面に進行波を発生させ、これにより弾性体表面
に圧接された回転体を回転させるものである。そして、
その駆動システムとして、例えば特開昭61−1392
78号公報に示されるものが知られている。このもの
は、超音波モータドライバにパルスを印加し、そのパル
スのデュティ比を変化させることで、交流電圧を印加す
るタイミングを制御してモータの回転速度を変速制御す
るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の駆動
システムによると、超音波モータを低速回転駆動させた
場合、すなわち、デュティ比の小さい間欠的な回転を行
った場合に、1ステップ毎に振動が励起されるという問
題を生じる。この励起振動は、連続回転から間欠回転に
移行した時や、静止状態から間欠回転に移行した時にも
現れる。このため、上記の駆動システムでは安定した低
速回転を得ることが困難であり、超音波モータを例えば
位置決め用のアクチュエータとして使用した場合に位置
決め精度の低下につながる不都合を伴う。
【0004】本発明は、このような課題に着目してなさ
れたものであって、超音波モータの間欠回転時の安定性
を向上させることができるようにした超音波モータの駆
動システムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような構成を採用したものであ
る。
【0006】すなわち、本発明に係る超音波モータの駆
動システムは、超音波モータに、少なくとも間欠回転を
行わせる制御回路を接続したものにおいて、前記超音波
モータの励起振動を検出する検出手段を設け、この検出
手段が励起振動を検出したときに前記制御回路に振動抑
制制御を行わせるようにしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】このような構成により、励起振動を積極的に抑
制すれば、何ら手当てを講じない場合に比べて確実に超
音波モータの低速回転時における安定性を向上させるこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0009】図1は本発明に係る超音波モータの駆動シ
ステムが適用される直線駆動機構を示している。このも
のは、図示しないリニアガイド等を介して進退可能に配
設された可動体たるステージ1を直線駆動するためのも
のであって、ステージ1上の進退方向に沿って伸びる案
内面1aに回転型超音波モータ2のシャフト2aを適当
な予圧機構を用いて圧接している。そして、その超音波
モータ2に制御回路3を接続し、この制御回路3から前
記超音波モータ2を選択的に連続回転又は間欠回転駆動
するようにしている。
【0010】制御回路3は、位置センサ4が検出するス
テージ1の現在位置を先ず切換制御回路5に入力し、こ
の切換制御回路5において外部から入力される目標位置
と比較して、その差が予め定めた距離よりも大きいか小
さいかによって連続回転駆動を行うか間欠回転駆動を行
うかを選択するようにしている。そして、連続回転駆動
を行う場合には超音波モータドライバ6内のドライブ回
路7に電圧V2 を印加し、間欠回転駆動を行う場合には
デュティ制御回路8を介して前記ドライブ回路7に図2
に示すようなH電位V2 とL電位V1 の交番パルス波を
印加するようにしている。このL電位V1 がドライブ回
路7に印加された時は超音波モータ2は回転しない。こ
の場合のデュティレート(t1 /t2 )が間欠回転時の
速度決定要因になり、そのレートは前記デュティ制御回
路8において設定可能となっている。例えば、12%程
度の値が設定されると、一般に超音波モータの特性上、
超音波モータ2は連続回転時の1/50以下の低速で回
転駆動されることになる。
【0011】超音波モータドライバ6は、前記デュティ
制御回路8または前記切換制御回路5から印加される電
圧がV2 のときに同期して図3に示すように超音波モー
タ2に駆動波(sin 波、cos 波)を入力するドライブ回
路7と、その駆動波の発振周波数を決定する超音波発振
回路9とから構成されており、駆動波によって超音波モ
ータ2内の圧電素子が振動した際の歪電圧をフィードバ
ック回路10を介して前記超音波発振回路9に帰還させ
ている。超音波発振回路9の発振周波数は適当な手段に
よって可変とされており、例えば40KHz程度に設定
される。この発振周波数を変更すると、超音波モータ2
の連続回転時の速度と間欠回転時の速度を変化させるこ
とができる。
【0012】次に、その作動を説明する。先ず目標位置
が設定されると、切換制御回路5はその目標位置と現在
位置の差が予め定めた距離よりも大きいか否かを判断す
る。そして、大きい場合には超音波モータドライバ6内
のドライブ回路7に一定電圧V2 を印加する。これによ
り、ドライブ回路7から超音波モータ2に連続的に駆動
波が入力され、超音波モータ2が所定回転数で連続回転
して、ステージ1を高速で移動させる。一方、ステージ
1の位置は刻々と位置センサ4から切換制御回路5にフ
ィードバックされている。このため、現在位置が目標位
置に対してある一定距離手前までくると、切換制御回路
5は目標位置と現在位置の差が予め定めた距離よりも小
さくなったことを認識して、連続回転駆動信号をカット
し、デュティ制御回路8に間欠回転駆動信号を出力す
る。この信号により、デュティ制御回路8から予め定め
たデュティレートのパルス波が超音波ドライバ6内のド
ライブ回路7に印加され、このドライブ回路7から超音
波モータ2に前記パルス波に同期した間欠的な駆動波が
入力されて、超音波モータ2を間欠回転させ、ステージ
1を極低速で移動させる。そして、ステージ1が最終的
に目標位置に達すると、切換制御回路5はその旨を検出
して間欠回転駆動信号をカットする。これにより、超音
波モータ2に入力されていた駆動波が消失し、ステージ
1が停止する。この場合、極低速からの停止であるため
連続回転時に比べてオーバーシュート量が僅かであり、
しかも超音波モータ2の保持力が有効に働くので、駆動
波が消失すると殆ど同時にステージ1が停止する。以上
の様子は図5に示される。
【0013】このように構成される直線駆動機構は、目
標位置と現在位置の差が大きい場合には超音波モータ2
が連続回転してステージ1を高速移動させ、ステージ1
が目標位置の手前まで来たときには超音波モータ2が間
欠回転に切り換わってステージ1を極低速でインチング
動作させることになる。このため、この直線駆動機構
は、超音波モータ2を終始連続回転させる場合に比べて
遥かに高精度で位置決めを行うことができ、超音波モー
タ2を終始間欠回転させる場合に比べて遥かに高速で位
置決めを行うことができる効果を有する。
【0014】ところが、以上の構成のままでは、超音波
モータ2を連続回転から間欠回転に移行させたとき、及
び移行後の各ステップ毎に、該モータ2に振動が励起さ
れ、この励起振動により回転の安定性が妨げられるとい
う問題を生じる。図4にその状態を示しており、連続回
転時には超音波モータ2の回転角は安定して進角するの
に対して、間欠回転領域に入ると回転角はステップ毎に
安定して進角せず、角速度にばらつきを生じる。
【0015】そこで、本実施例は、そのような不都合を
解消するために、超音波モータ2に対して次のような振
動抑制用駆動システムを適用している。すなわち、この
ものは、前述した制御回路3内のフィードバック回路1
0に振動検出手段としての機能を付加することにより、
このフィードバック回路10において圧電素子の励起振
動を検出し、その励起振動を前記デュティ制御回路8に
フィードバックするようにしている。そして、デュティ
制御回路8において、この励起振動が入力された時にそ
れまで行っていたデュティ制御又は連続回転駆動を一旦
中止し、振動が収束する方向にデュティ比、位相、周波
数を変化させる制御(振動抑制制御)を行うようにして
いる。また、これにより振動が消失したときに、デュテ
ィ制御に復帰するようにしている。
【0016】このようなシステムを適用すると、間欠回
転駆動時に超音波モータ2に発生する励起振動を確実か
つ速やかに抑制することができる。このため、何らの手
当ても講じない場合に比べて上述した制御をより安定化
し、位置決め精度もより一層向上させることが可能にな
る。
【0017】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。例えば、残留振動を同様に検出して、
振動量がある設定値よりも小さくなるまでデュティ制御
を休止し、振動が収まってから然るべき制御に復帰する
ようにしても有効である。また、検出手段には必ずしも
励起振動を直接検出させる必要はなく、例えば、連続回
転から間欠回転に移行した時のみ振動が励起される適用
対象に対しては移行した事実のみを検出し、振動が抑制
されるまでの時間を予測して振動抑制制御を行うように
してもよい。さらに、検出手段に外付けのエンコーダ等
のセンサを用いることもできる。
【0018】一方、直線駆動機構においても、上記実施
例では連続回転時と間欠回転時とでそれぞれ超音波モー
タ2の速度が1種類のみに限られているが、例えば、図
6に示すように各々の速度を複数の段階に分けて設定
し、目標位置に近づくにつれて徐々に低速側に落として
いくようにしてもよい。この場合には、前記切換制御回
路5から超音波発振回路9に適当な信号を入力して、発
振周波数を変化させることが有効となる。また、上記実
施例では連続回転の停止と同時に間欠回転を開始するよ
うにしているが、連続回転を停止した以降、しばらくの
間ステージ1をオーバーシュートさせ、ステージ1が停
止した時点で始めて目標位置に向かって間欠回転を開始
してもよい。さらに、現在位置と目標位置が不定である
場合には上記実施例のようにフィードバック制御による
必要があるが、それらが常に一定である場合にはオープ
ン制御等によっても構わない。
【0019】その他、この超音波モータの駆動システム
を位置決め以外の用途に適用するなど、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る超音波モータの駆動システ
ムは、検出手段により励起振動を検出して制御回路に振
動抑制制御を行わせ、振動を積極的に抑制するものであ
る。このため、何ら手当てを講じない場合に比べて確実
に超音波モータの低速回転時における安定性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用対象である直線駆動機
構とともに示すブロック図。
【図2】同実施例においてデュティ制御に用いられるパ
ルス波の波形図。
【図3】同実施例においてパルス波と駆動波の関係を示
す図。
【図4】同実施例において生じる励起振動の様子を説明
するグラフ。
【図5】同実施例において時間とステージ移動量の関係
を示すグラフ。
【図6】本発明の他の実施例を示す図5に対応した図。
【符号の説明】
2…超音波モータ 3…制御回路 10…検出手段(フィードバック回路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金内 孝宏 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会 社島津製作所三条工場内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】超音波モータに、少なくとも間欠回転を行
    わせる制御回路を接続した駆動システムにおいて、前記
    超音波モータの励起振動を検出する検出手段を設け、こ
    の検出手段が励起振動を検出したときに前記制御回路に
    振動抑制制御を行わせるようにしたことを特徴とする超
    音波モータの駆動システム。
JP3158992A 1991-06-28 1991-06-28 超音波モータの駆動システム Pending JPH0515175A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3158992A JPH0515175A (ja) 1991-06-28 1991-06-28 超音波モータの駆動システム

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JP3158992A JPH0515175A (ja) 1991-06-28 1991-06-28 超音波モータの駆動システム

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JPH0515175A true JPH0515175A (ja) 1993-01-22

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ID=15683858

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JP3158992A Pending JPH0515175A (ja) 1991-06-28 1991-06-28 超音波モータの駆動システム

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001265442A (ja) * 2000-03-22 2001-09-28 Nikon Corp 振動モータ、位置決め装置及び振動モータの制御方法
KR100809754B1 (ko) * 2005-08-16 2008-03-04 코니카 미놀타 옵토 인코포레이티드 구동장치
JP2008199880A (ja) * 2007-01-19 2008-08-28 Konica Minolta Opto Inc アクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置、およびアクチュエータユニットの駆動方法
JP2009089517A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Olympus Corp 超音波モータの駆動装置

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JP2008199880A (ja) * 2007-01-19 2008-08-28 Konica Minolta Opto Inc アクチュエータユニット、情報記録読出ヘッド駆動装置、情報記録読出装置、およびアクチュエータユニットの駆動方法
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