JP4449005B2 - 歩行器 - Google Patents

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本発明は、下肢が不自由な障害者や高齢者の歩行を補助するための歩行器に関し、特に、障害の程度や歩行速度に応じて移動速度を調整可能な歩行器に関する。
下肢が不自由な身体障害者や、下肢の筋力が低下した高齢者あるいは負傷者等(以下、単に「障害者」という)は、歩行機能を回復するためのリハビリテーションの一環として歩行訓練を行うが、この歩行訓練では、障害者の歩行を補助するために歩行器が用いられる。この歩行器としては、複数の脚部を備えてなる支持枠体で障害者の体重を支持するものが一般的であって、各脚部の下端にゴムキャップが取り付けられ、障害者が左右の脚部を交互に繰り出して前方に進める交互型歩行器や、各脚部の下端にキャスター又は車輪が取り付けられ、障害者が支持枠体に体重を掛けることで前方に押し進めるキャスター付歩行器(例えば特許文献1参照)が、障害の程度に応じて使い分けられている。
ここで、特許文献1に示されるキャスター付歩行器は、その全ての脚部にキャスターが取り付けられているため、障害者が僅かな力で支持枠体を前方に押すだけでスピードが出やすい。従って、障害者は、自己の歩行速度を超えてキャスター付歩行器のスピードが出過ぎないように、支持枠体を押す力を加減する必要があり、操作が難しいという問題がある。そこで、本出願人は、支持枠体の有する複数の脚部のうち移動方向最後部に位置する脚部にポリエチレン等からなる摺動板を設け、その他の脚部にキャスターを設けた歩行器を従来提唱している(特許文献2参照)。この歩行器によれば、その前方への移動に伴って摺動板が歩行面と摺動し、両者の間に適度な摩擦力が生じる。これにより、歩行器の速度が出過ぎることがなく、その操作が容易となっている。
特開2005−118154号公報 実用新案登録第3112734号公報
しかし、特許文献2に示される従来の歩行器では、摺動板の材質等によって歩行面との間に生じる摩擦力の大きさが決まり、これにより歩行器の移動スピードが決まるため、障害者の障害の程度や歩行速度に合わせて歩行器の移動スピードを微調整することができない、という問題がある。
また、従来の歩行器では、使用に伴って摺動板における歩行面との摺動面が経時的に摩耗することにより、歩行面との接触面積が増進して摩擦力が大きくなったり、摺動板を脚部に固定するための固定用ボルトが突出して歩行面に接触する等して正常な摺動が得られなくなり、その結果ガタツキ感が生じると、摺動面のみが摩耗しているにも拘わらず摺動板全体を新品と交換する必要があるためコストアップにつながるという問題がある。また、摺動板の交換時期の判断が難しいという問題もある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、下肢が不自由な障害者の歩行を補助するための歩行器において、障害者の障害の程度や歩行速度に応じて、容易にその移動速度を最適化することを可能とする手段を提供する。
上記目的を達成するための請求項1記載の歩行器は、下肢が不自由な障害者の体重を支持する支持枠体が、その脚部下端に設けられた摺動部材を歩行面に摺動させながら移動する歩行器において、前記摺動部材が、前記支持枠体の脚部下端に取り付けられる取付板と、該取付板の底面に着脱可能に設けられ移動方向に伸びる所定幅の溝が形成されてなる摺動テープと、を備えるものである。
請求項記載の歩行器は、前記取付板が、歩行面との間の摩擦係数が前記摺動テープと歩行面との間の摩擦係数より大きい部材からなるものである。
請求項記載の歩行器は、前記取付板が、硬化型珪素樹脂、合成ゴム、木材、又は竹材のいずれかからなるものである。
本発明に係る歩行器によれば、摺動部材に形成された溝の溝幅を適宜調整することにより、摺動部材と歩行面との接触面積が変化して両者の間に生じる摩擦力の大きさが変化する。これにより、障害者の障害の程度や歩行速度に応じて、歩行器の移動速度を最適なものとすることができる。
また、本発明に係る歩行器によれば、摺動部材を構成する摺動テープのみが歩行面との摺動によって摩耗するので、この摺動テープを新たなものに貼り替えるだけで、摺動部材の摩耗に容易に対処することができる。
また、本発明に係る歩行器によれば、歩行面との摺動によって摺動テープが摩耗し、取付板が歩行面と摺動するようになると、取付板と歩行面との間に生じる摩擦力は、摺動テープと歩行面との間に生じる摩擦力より大きいため、障害者には引っ掛かり感が生じる。これにより、障害者は、摺動テープが貼り替え時期に達したことを容易に知ることができる。
以下、本発明の第1実施例に係る歩行器を図面に基づいて説明する。図1及び図2は、本実施例に係る歩行器1の外観を示す図であり、図1は概略斜視図、図2は概略側面図である。本歩行器1は、下肢の不自由な障害者等の歩行を補助するものであって、図1及び図2に示すように、4個の脚部2を備え障害者の体重を支持する支持枠体3と、該支持枠体3の脚部2のうち移動方向前列に位置する左右一対の脚部2に着脱可能に設けられた左右一対の車輪4と、移動方向後列に位置する左右一対の脚部2に着脱可能に設けられた左右一対の摺動部材5と、を備えてなるものである。尚、本実施例とは逆に、移動方向前列に摺動部材5を、移動方向後列に車輪4をそれぞれ設けることも可能である。
支持枠体3は、アルミパイプを曲折加工・溶接加工・ボルト固定等してなるものであり、図1及び図2に示すように、相平行して配置された左右一対の側枠6と、該左右一対の側枠6を互いに連結する連結枠7と、支持枠体3を構造的に補強するための補強枠8と、を具備している。左右一対の側枠6は、下方に開いた略コ字型に形成されることで一対の脚部2が設けられ、その高さ方向の最上位置と中間位置に、ゴム製のグリップ材が外嵌されることにより、障害者が握持するための上握持部9と下握持部10がそれぞれ設けられている。また、連結枠7は、その強度を高めるべく若干湾曲して形成され、その両端部が、各側枠6の移動方向前側に溶接等によりそれぞれ固着されている。また、補強枠8は、その両端部がそれぞれ略90°曲折して形成され、該曲折部分が各側枠6に対してそれぞれボルト等により固定されている。これにより、水平方向に作用する外力に対して変形しないよう支持枠体3を補強している。
尚、支持枠体3は、複数の脚部2を備え障害者の体重を支持可能なものであれば、その材質・形状・大きさは、本実施例に限られず適宜設計変更が可能である。また、支持枠体3が備える脚部2の数は、本実施例では移動方向前列に2個、後列に2個の計4個としているが、軽量化や安定性向上等の観点から任意の数とすることができる。例えば、移動方向前列に1個、後列に2個で計3個の脚部2を設けたり、左右一対の脚部2を移動方向第1列から第3列まで計6個の脚部2を設けることも可能である。
図3は、前記摺動部材5の構成を示す分解斜視図である。摺動部材5は、歩行器1の移動に適度な負荷を与えるためのものであり、歩行面Hに摺動する摺動板11と、該摺動板11が取り付けられた状態で前記支持枠体3の脚部2下端に嵌着される高さ調整筒12と、摺動板11を高さ調整筒12に取り付けるための取付部材13と、取付部材13を高さ調整筒12内に固定するための固定用ネジ14と、を備えてなるものである。
摺動板11は、歩行面Hとの間の摩擦係数が比較的小さい部材からなる板状の部材であって、本実施例では、耐摩耗性・耐熱性・機械的強度にも優れた超高分子量ポリエチレンやナイロン樹脂やフッ素樹脂等から摺動板11を形成している。摺動板11をこのような部材から形成することにより、摺動板11と歩行面Hとの間に生じる摩擦力によって、前記車輪4の転がり過ぎを防止し得る程度に歩行器1の移動に適度な負荷を与えることができ、且つ、その摩擦力は、摺動板11が歩行面H上を滑りながら移動するのを妨げる程の大きさではないため、歩行器1の移動速度が障害者の歩行速度より遅くなることもない。尚、本実施例では、摺動板11全体を超高分子量ポリエチレン等で形成しているが、摺動板11は、少なくとも歩行面Hとの接触面である底面が超高分子量ポリエチレン等から形成されていれば足りるのはもちろんのことである。
図4乃至図6は、摺動板11の構成を示す概略図であり、図4は底面図、図5は底面側から見た斜視図、図6は図4におけるA−A断面を示す縦断面図である。摺動板11は、図5及び図6に示すように、その移動方向先端部15と移動方向後端部16が斜め上方に向かって湾曲して形成され、歩行器1の前方又は後方への移動時に、摺動板11の先端部又は後端部が歩行面Hに引っ掛からないようになっている。また、図6に示すように、摺動板11を厚み方向に貫通して、固定用ネジ14を挿通させるためのネジ挿通孔17が形成されている。このネジ挿通孔17は、摺動板11の底面11bから穿設され固定用ネジ14のネジ頭より大径の大径部18と、摺動板11の上面11tから穿設され固定用ネジ14のネジ頭より小径の小径部19とから構成されている。これにより、図3に示すように、固定用ネジ14を摺動板11に対してその底面11b側から挿通させる場合、固定用ネジ14のネジ頭が小径部19に達するまでねじ込むことが可能となっている。この時、固定用ネジ14は、そのネジ頭が大径部18の内部に収容されて摺動板11の底面より下方に突出しないため、該ネジ頭が歩行面Hと接触して両者の間に大きな摩擦力が生じることがない。
更に、摺動板11の底面11bには、図4及び図5に示すように、ネジ挿通孔17を挟んだ左右両側に一対の凹溝20が形成されている。この凹溝20は、歩行器の移動方向に沿って伸びる前記大径部18と略同程度の深さの溝であって、その長手方向先端部と後端部は、摺動板11が斜め上方に向かって湾曲した部分15,16にまでそれぞれ達している。この凹溝20は、摺動板11の底面11bと歩行面Hとの接触面積を小さくして両者間に生じる摩擦力を低減するためのものであって、その溝幅Wすなわち移動方向に略直交する方向の幅を適宜変更することによって、歩行器1の移動速度を調整可能となっている。すなわち、凹溝20の溝幅Wを狭くした場合、摺動板11の底面11bと歩行面Hとの接触面積が大きくなり、両者の摺動時に生じる摩擦力が大きくなるため、歩行器1の移動速度が遅くなる。一方、凹溝20の溝幅Wを広くした場合、摺動板11の底面11bと歩行面Hとの接触面積が小さくなり、両者の摺動時に生じる摩擦力が小さくなるため、歩行器1の移動速度が速くなる。これにより、歩行器1の移動速度を、障害者の障害の程度や歩行速度に合わせた所望の速度とすることができる。本実施例では、溝幅Wの異なる複数種類の摺動板11を予め用意し、障害者の障害の程度や歩行速度に応じて摺動板11を適宜交換することとしている。尚、凹溝20の断面形状や深さは、本実施例に限られず適宜設計変更が可能である。また、凹溝20は任意の方向に沿って形成することが可能であるが、本実施例のように歩行器1の移動方向に沿って形成した方が、凹溝20の角部が歩行面Hに引っ掛かることが少なく、歩行器1のよりスムーズな移動が可能となる。
前記高さ調整筒12は、前記支持枠体3の脚部2より若干大径のアルミパイプからなり、図1に示すように、その周面を貫通して5個の位置決め孔21が列設されている。一方、図1に示すように、脚部2の下端部には、位置決め孔21に嵌合可能な位置決め凸部22が設けられている。この位置決め凸部22は、図示しないバネで付勢されることによって、脚部2の内部に没入可能に且つ脚部2の外部に突出可能に設けられている。これにより、この位置決め凸部22を押圧して脚部2の内部に没入させた状態で、高さ調整筒12を脚部2の下端に嵌着させ、高さ調整筒12を脚部2に沿ってスライドさせて、所望の位置決め孔21から位置決め凸部22を突出させることにより、高さ調整筒12を脚部2下端に取り付けることができる。また、高さ調整筒12をスライドさせて位置決め凸部22を突出させる位置決め孔21を変更することにより、障害者の身長等に応じて歩行器1の高さを調整することが可能となっている。尚、本実施例では、この高さ調整筒12を介して、摺動板11を脚部2下端に取り付けているが、高さ調整筒12は本発明の必須の構成要件ではなく、高さ調整筒12を介することなく、摺動板11を脚部2下端に直接取り付けることも可能である。
前記取付部材13は、図3に示すように、金属等からなる略円筒形状の部材であって、その外径は、高さ調整筒12を構成するアルミパイプの内径と略等しくなっている。この取付部材13は、その長手方向中央部で斜めに切断されることによって上取付部材23と下取付部材24とに分割され、上取付部材23の頂部に、前記固定用ネジ14と螺合するナット25が嵌合されている。このように構成される取付部材13が、図3に示すように、上取付部材23の切断面23cと下取付部材24の切断面24cとを接合させた状態で摺動板11の上面11tに載置され、高さ調整筒12の下端に嵌合される。そして、固定用ネジ14が、摺動板11の下方から、摺動板11のネジ挿通孔17と下取付部材24を通して上取付部材23のナット25に螺合される。この状態から固定用ネジ14を締め付けると、上取付部材23が下取付部材24側に引き寄せられることによって、上取付部材23が下取付部材24の切断面24cに沿って若干スライドし、上取付部材23と下取付部材24の外周面が脚部2の内周面に圧接される。これにより、摺動板11と取付部材13が、高さ調整筒12の下端に固定される。尚、取付部材13の断面形状は、脚部2の断面形状に応じて適宜設計変更が可能である。また、取付部材13を摺動板11と一体成形することも可能である。
前記車輪4は、図1に示すように、歩行面H上を転がる車輪本体26と、該車輪本体26を水平軸廻りに回転自在に支持する支持片27と、該支持片27を鉛直軸廻りに回転自在に支持するとともに脚部2下端に嵌着される高さ調整筒28と、を備えてなるものである。高さ調整筒28は、図に詳細は示さないが、前記摺動部材5の高さ調整筒12と同様に、その周面を貫通して位置決め孔21が列設され、該位置決め孔21に嵌合可能な位置決め凸部22が、脚部2の下端に設けられている。これにより、位置決め凸部22を位置決め孔21から突出させることで高さ調整筒28を脚部2の下端に固定することができ、且つ、高さ調整筒28を脚部2に沿ってスライドさせて、位置決め凸部22を突出させる位置決め孔21を変更することにより、障害者の身長等に応じて歩行器1の高さを調整することが可能となっている。尚、車輪本体26を、水平軸廻りにのみ回転自在として、鉛直軸廻りには回転不能に固定することももちろん可能である。尚、車輪4に替えて、図示しないキャスターやキャタピラ等を用いることももちろん可能である。
次に、本発明の第2実施例に係る歩行器1について説明する。本実施例に係る歩行器1は、第1実施例に係る歩行器1と比較して摺動部材5の構成が異なるものであって、それ以外の構成は第1実施例と同様であるため詳細な説明を省略する。本実施例の摺動部材5は、図7に示すように底面に摺動テープ29が貼付された取付板30が、図3に示す取付部材13と固定用ネジ14を介して高さ調整用筒12に取り付けられてなるものである。
図8は、取付板30の構成を示す概略図であり、図8(a)は側面図、図8(b)は底面図である。取付板30は、第1実施例の摺動板11と比較して、その材質が硬化型珪素樹脂又はウレタンゴム等の合成ゴムからなる点、及び、凹溝20が形成されていない点で相違している。それ以外の構成については摺動板11と同じであるため、図8においては図4乃至図6と同じ符号を付し、ここでは説明を省略する。尚、取付板30の材質は、歩行面Hとの摩擦係数が、後述する摺動テープ29と歩行面Hとの摩擦係数より大きい部材であれば、硬化型珪素樹脂や合成ゴムに限定されず、例えば木材や竹材等を用いてコストダウンを図ることも可能である。
前記摺動テープ29は、取付板30の底面に貼付されて歩行器1の移動時に歩行面Hと摺動するものである。この摺動テープ29は、ポリエチレン、ナイロン樹脂、又はフッ素樹脂等を湾曲可能な薄板状に形成したものであり、その一方の面に、複数の凸条31が所定間隔毎に形成されている。この凸状31は、摺動テープ29と歩行面Hとの接触面積を小さくして、両者の摺動時に生じる摩擦力を低減するためのものである。この各凸状31の幅寸法や各凸条31間の距離を適宜変更して、歩行面Hとの接触面積を調整することによって、障害者の障害の程度や歩行速度に合わせて歩行器1の移動速度を調整することが可能となっている。尚、摺動テープ29と歩行面Hとの接触面積を小さくする手段としては、凸状31に替えて、図示しない凹溝を摺動テープ29の表面に形成することも可能である。この場合、凹溝の溝幅を変更することによって歩行器1の移動速度を調整することができる。
この摺動テープ29が、図7に示すように、その凸条31を歩行器1の移動方向に向けるようにして、その他方の面すなわち凸状31と逆側の面が、図示しない接着剤や両面テープ等によって取付板30の底面に貼付されている。このような構成によれば、歩行面Hとの摺動によって摺動テープ29が摩耗した場合には、摺動テープ29を新しいものに貼り替えるだけでよく、取付板30全体を新たなものに交換する必要がないため、コストダウンを図ることができるという利点がある。また、摺動テープ29が摩耗して取付板30が露出し、該取付板30が歩行面Hに摺動するようになると、前述のように取付板30と歩行面Hとの摩擦係数が、摺動テープ29と歩行面Hとの摩擦係数より大きいため、障害者には引っ掛かり感が生じる。これにより、摺動テープ29が摩耗して貼り替え時期に達したことを容易に知ることができる。
また、このような歩行器1の使用に当っては、摺動板11や摺動テープ29との摺動によって歩行面Hに擦過傷が付くことを防止するため、摺動部材5を覆って歩行面Hを保護する摺動部材カバー32を用いることも可能である。図9は、摺動部材カバー32の構成を示す概略斜視図である。図に示すように、摺動部材カバー32は、フェルト、帆布、又は合成繊維等が袋状に形成されてなるカバー本体33と、該カバー本体33の一端側に曲折可能に設けられ上部開口34を覆う蓋部35と、カバー本体33の上面に一端部が固定された左右一対の巻き付け用ファスナーテープ36と、蓋部35の内側面に一端部が固定された蓋部固定用ファスナーテープ37と、上部開口34の左右両側縁から内側へ突出して設けられた左右一対の蓋部受け用ファスナーテープ38と、を備えてなるものである。
このように構成される摺動部材カバー32を使用する場合、まず、蓋部35を外側へ開いて上部開口34を開放した状態で、摺動部材5を構成する摺動板11や取付板30を、上部開口34からカバー本体33の内部へと収容し、左右一対の巻き付け用ファスナーテープ36のうちいずれか一方を、高さ調整筒12の下端部に巻き付けた後、蓋部35を内側へ折り曲げて蓋部固定用ファスナーテープ37の基端部を蓋部受け用ファスナーテープ38に、先端部を前記一方の巻き付け用ファスナーテープ36にそれぞれ付着させる。そして、他方の巻き付け用ファスナーテープ36を、一方の巻き付け用ファスナーテープ36の上から高さ調整筒12の下端部に巻き付けて、一方の巻き付け用ファスナーテープ36に付着させる。これにより、摺動板11や取付板30が摺動部材カバー32によって覆われる。
また、歩行面Hがフローリング等であって滑りやすい場合、図10に示すように、支持枠体3の脚部2下端にテニスボール39を取り付けることによって、歩行器1の移動速度を適度なものとすることができる。このテニスボール39は、いわゆる硬式テニス球であってその表面がフェルトで覆われている。従って、歩行器1の移動に伴ってフェルトと歩行面Hとの間に適度な大きさの摩擦力が生じるため、歩行器1の移動速度が障害者の歩行速度を超えて出過ぎることがない。尚、図10では移動方向後列の2個の脚部にテニスボール39を取り付けているが、これに限られず任意の脚部2にテニスボール39を取り付けることが可能である。
本発明は、下肢が不自由な障害者等の歩行を補助するための歩行器であって、特に、障害者の体重を支持する支持枠体の脚部下端に、歩行面と摺動する摺動部材が設けられた歩行器に適用可能である。
本発明の第1実施例に係る歩行器1の外観を示す概略斜視図。 本発明の実施例に係る歩行器1の外観を示す概略側面図。 摺動部材5の構成を示す分解斜視図。 摺動板11の構成を示す概略底面図。 摺動板11を底面側から見た概略斜視図。 図4におけるA−A断面を示す概略縦断面図。 本発明の第2実施例に係る歩行器1の取付板30を底面側から見た概略斜視図。 取付板30の構成を示す概略図であり、図8(a)は側面図、図8(b)は底面図。 摺動部材カバー32の構成を示す概略斜視図。 支持枠体3の脚部2下端にテニスボール39を取り付けた状態を示す概略斜視図。
符号の説明
1 歩行器
2 脚部
3 支持枠体
5 摺動部材
20 凹溝
29 摺動テープ
30 取付板
H 歩行面

Claims (3)

  1. 下肢が不自由な障害者の体重を支持する支持枠体が、その脚部下端に設けられた摺動部材を歩行面に摺動させながら移動する歩行器において、
    前記摺動部材が、前記支持枠体の脚部下端に取り付けられる取付板と、該取付板の底面に着脱可能に設けられ移動方向に伸びる所定幅の溝が形成されてなる摺動テープと、を備えることを特徴とする歩行器。
  2. 前記取付板が、歩行面との間の摩擦係数が前記摺動テープと歩行面との間の摩擦係数より大きい部材からなることを特徴とする請求項記載の歩行器。
  3. 前記取付板が、硬化型珪素樹脂、合成ゴム、木材、又は竹材のいずれかからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の歩行器。
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