JP7132605B2 - 歩行支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、歩行支援装置に関する。
歩行支援装置は、例えば、けが、病気、加齢等により歩行が不自由な使用者の歩行訓練、歩行補助等に利用される。歩行支援装置は、ユーザの体重の一部を支える支持フレームと、車輪とを備える(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に記載の装置は、一対のパイプフレームと、パイプフレーム同士を連結するクロスパイプとを備えている。クロスパイプは、交差して回動可能に連結された2本の構成パイプを有する。クロスパイプは、構成パイプの両端がパイプフレームに回動可能に連結されており、構成パイプの傾斜角度を調整することによって、一対のパイプフレームの離間距離を調節できる。
特開2007-14685号公報
特許文献1の装置では、折り畳み時においてクロスパイプの高さ寸法が大きくなるため、装置全体の高さの設定に制約が生じる場合があった。例えば、小型の(すなわち、高さ寸法が低い)歩行支援装置が求められた場合、この要求に応じるのが難しいことがあった。また、前記装置では、クロスパイプの構造が複雑であることを原因として、製造コストおよび重量について問題が生じる場合があった。また、前記装置では、クロスパイプの折り畳みおよび展開の動作の際の安全性の確保が必要であった。
本発明の一態様は、構造が簡略であって、装置の寸法に関する設計上の制約が少なく、しかも安全性の点で優れている歩行支援装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、一対の側部フレームと、前記一対の側部フレームをそれぞれ支持する車輪と、前記一対の側部フレームを連結する連結フレームと、前記連結フレームを伸縮させる第1伸縮機構と、を備え、前記連結フレームは、前記一対の側部フレームの間に設けられた主フレームを有し、前記第1伸縮機構は、前記主フレームに対して長さ方向に移動可能な第1伸縮ロッドを有する、歩行支援装置を提供する。
前記第1伸縮機構は、締付固定によって前記第1伸縮ロッドを前記主フレームに対して位置決めする第1固定機構をさらに備えることが好ましい。
前記第1伸縮ロッドの外面のうち前記第1固定機構が接触する領域に、前記第1固定機構に対する摩擦力を高める粗面化処理が施されていることが好ましい。
前記第1伸縮機構は、凹凸嵌合によって前記第1伸縮ロッドを前記主フレームに対して位置決めする第1固定機構をさらに備える構成としてもよい。
前記主フレームは、前記第1伸縮ロッドが挿通する管状に形成されていることが好ましい。
前記歩行支援装置において、前記側部フレームは、前記車輪が取り付けられた基体フレームと、前記基体フレームから延出する上フレームと、前記上フレームを伸縮させる第2伸縮機構と、を備え、前記上フレームに、前記一対の基体フレームの間に立つ使用者の上肢を支える上肢支持部が形成されており、前記第2伸縮機構は、前記基体フレームに対して長さ方向に移動可能な第2伸縮ロッドを有することが好ましい。
本発明の一態様によれば、構造が簡略であって、装置の寸法に関する設計上の制約が少なく、しかも安全性の点で優れている歩行支援装置を提供することができる。
第1実施形態に係る歩行支援装置を一方側から見た斜視図である。 図1の歩行支援装置を他方側から見た斜視図である。 図1の歩行支援装置の連結フレームおよび第1伸縮機構の斜視図である。 (A)第1伸縮機構の固定状態を示す断面図である。(B)第1伸縮機構の解除状態を示す断面図である。 図1の歩行支援装置の第1伸縮機構の動作を示す後面図である。 連結フレームを短縮した形態の歩行支援装置の斜視図である。 図1の歩行支援装置の第2伸縮機構の斜視図である。 (A)第2伸縮機構の固定状態を示す断面図である。(B)第2伸縮機構の解除状態を示す断面図である。 図1の歩行支援装置の第2伸縮機構の動作を示す側面図である。 図1の歩行支援装置の第1の使用例を示す斜視図である。 図1の歩行支援装置の第2の使用例を示す斜視図である。 第2実施形態の歩行支援装置の第1伸縮機構の斜視図である。 前図の第1伸縮機構の動作を示す断面図である。 図1の歩行支援装置の変形例を示す斜視図である。
以下、実施形態について図面を用いて説明する。また、図面においては実施形態を説明するため、一部分を大きくまたは強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現している。また、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照する場合がある。このXYZ直交座標系において、X方向は、前後方向であり、+X方向は前方であり、-X方向は後方である。Y方向は、X方向と直交する左右方向である。Z方向は、鉛直方向であり、X方向およびY方向のそれぞれに直交する方向である。+Z方向は上方であり、-Z方向は下方である。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る歩行支援装置10を一方側から見た斜視図である。図2は、歩行支援装置10を他方側から見た斜視図である。
図1および図2に示すように、歩行支援装置10は、一対の側部フレーム1,1と、車輪2,…と、連結フレーム3,3と、第1伸縮機構4,4とを備える。
側部フレーム1は、基体フレーム11と、上フレーム12と、第2伸縮機構13とを備える。
基体フレーム11は、例えば、XZ平面に沿う板状とされている。基体フレーム11は、ロッド保持部14と、延出部15とを備える。ロッド保持部14は、第2伸縮ロッド31が挿通する挿通孔17を有する。挿通孔17は、後方に行くほど上昇するように傾斜して形成されており、ロッド保持部14の上端において開口している。延出部15は、ロッド保持部14から概略、後方に延出する。
基体フレーム11の前端には、軸受け具21が設けられている。軸受け具21は、基板22と、支持板23とを備える。基板22は、基体フレーム11の前端の下部に設けられている。支持板23は、基板22の外端から下方に延出する。支持板23の下端部には、車軸24を介して前車輪25(車輪2)が回転自在に取り付けられている。
基体フレーム11の後端(延出部15の後端)には、軸受け具26が設けられている。軸受け具26は、基板27と、支持板28とを備える。基板27は、延出部15の後端の下部に設けられている。基板27は、基体フレーム11に対して、Z方向に沿う中心軸の周りに回転可能に取り付けられていることが好ましい。これによって、後車輪30がZ方向に沿う中心軸の周りに方向変換可能となる。そのため、歩行支援装置10は、走行方向を容易に変更することができる。支持板28は、基板27の外端から下方に延出する。支持板28の下端部には、車軸29を介して後車輪30(車輪2)が回転自在に取り付けられている。
一対の側部フレーム1,1は、左右方向(Y方向)に間隔をおいて設けられている。側部フレーム1,1の間に、使用者が入る空間が確保されている(図10および図11参照)。側部フレーム1は、例えば、金属(アルミニウム合金、スチールなど)、炭素系材料などで構成することができる。
車輪2(前車輪25および後車輪30)は、側部フレーム1,1を支持し、歩行支援装置10を走行可能とする。前車輪25と後車輪30の外径の大小関係は特に限定されない。例えば、前車輪25の外径が後車輪30の外径より大であってもよいし、前車輪25の外径が後車輪30の外径より小であってもよいし、前車輪25の外径と後車輪30の外径とが等しくてもよい。
図7は、第2伸縮機構13の斜視図である。図8(A)は、第2伸縮機構13の固定状態を示す断面図である。図8(B)は、第2伸縮機構13の解除状態を示す断面図である。図9は、第2伸縮機構13の動作を示す側面図である。
図7に示すように、第2伸縮機構13は、第2伸縮ロッド31と、第2固定機構32とを備える。
図8(A)および図8(B)に示すように、第2伸縮ロッド31は、挿通孔17の内部形状に即した外面形状を有する。図7に示すように、第2伸縮ロッド31は挿通孔17に挿通しており、基体フレーム11に対して、挿通孔17に沿う方向(第2伸縮ロッド31の長さ方向)に移動可能である。図9に示すように、第2伸縮ロッド31は、基体フレーム11に対して移動可能であるため、基体フレーム11に対する延出長さを調整できる。
図7に示すように、第2伸縮ロッド31の外面のうち第2固定機構32(詳しくは締付部33)が接触する領域は、粗面化処理が施されていることが好ましい。粗面化処理が施された領域を粗面化領域31aという。粗面化処理は、被処理面に微細な凹凸を形成する処理である。粗面化処理は、例えば、研磨処理、サンドブラスト処理などの機械的粗面化処理でもよいし、化学的粗面化処理でもよい。粗面化領域31aの形成によって、第2固定機構32(締付部33)と第2伸縮ロッド31との間の摩擦力を高めることができるため、第2伸縮ロッド31を強固に締付固定することができる。
図7、図8(A)および図8(B)に示すように、第2固定機構32は、締付部33と、締付軸部34と、締付レバー35とを備える。締付部33は、バンド状に形成され、ロッド保持部14の上端部に設けられている。締付部33は、略U字形であって、第2伸縮ロッド31を周方向に囲んで形成されている。締付部33の両端には、それぞれ対向片36,36が形成されている。対向片36,36は、間隔をおいて対向している。対向片36,36には、締付軸部34が挿通する挿通孔37,37が形成されている。対向片36,36のうち一方を対向片36Aといい、他方を対向片36Bという。
締付軸部34は、挿通孔37,37に挿通しており、締付軸部34の先端34a近傍には、ナット38(ストッパ)が螺着されている。ナット38は、対向片36Bの外面側に位置する。
締付レバー35は、締付軸部34の基端34bに設けられた回動軸39に、回動自在に取り付けられている。締付レバー35は、回動軸39が挿通する軸受け部40を有する偏心部41と、偏心部41から延出する延出バー42とを備える。偏心部41は、他の部分に比べて厚肉に形成された厚肉部41aを有する。
図8(A)に示すように、延出バー42の先端が締付部33に近接した位置にあるときには、偏心部41の厚肉部41aが対向片36Aを対向片36Bに向けて押圧する。そのため、対向片36A,36Bの間隔が小さくなり、締付部33は第2伸縮ロッド31を締め付け固定する。したがって、第2伸縮ロッド31は、基体フレーム11に対して位置決めされる。図8(A)に示す第2伸縮機構13の状態を固定状態という。
図8(B)に示すように、延出バー42の先端が締付部33から離れた位置にあるときには、偏心部41のうち厚肉部41aより薄い部分が対向片36Aに対面する。そのため、対向片36Aに対する押圧力は低くなり、対向片36A,36Bの間隔が大きくなり、第2伸縮ロッド31に対する締付部33の締め付けは緩くなる。これにより、第2伸縮ロッド31は、基体フレーム11に対して移動可能となる。図8(B)に示す第2伸縮機構13の状態を解除状態という。
図9に示すように、第2伸縮機構13が解除状態(図8(B)参照)にあるときには、第2伸縮ロッド31は、基体フレーム11に対する延出長さを調整できる。第2伸縮ロッド31の延出長さを調整することによって、上フレーム12の高さ位置を調節できる。例えば、上フレーム12は、図9に実線で示す拡張形態F1と、仮想線で示す収納形態F2とを切り替えできる。拡張形態F1では、例えば、第2伸縮ロッド31の延出長さは最大であり、上フレーム12は最も高く位置している。収納形態F2では、第2伸縮ロッド31は非延出状態にあり、上フレーム12は最も低く位置している。第2伸縮機構13では、第2伸縮ロッド31の長さ方向の任意の位置を第2固定機構32によって締め付け固定できるため、上フレーム12の高さ位置の微調整が容易である。
図1および図2に示すように、上フレーム12は、第2伸縮ロッド31の上端から概略、後方に向けて延出する。上フレーム12の先端12aを含む長さ部分は、上肢支持部18である。上肢支持部18は、側部フレーム1,1の基体フレーム11,11間に立つ使用者の上肢を支える(図10および図11参照)。上肢支持部18は、例えば、使用者が手で把持するハンドル部、使用者のひじ部を支持するひじ掛け(アームレスト)などとして機能し得る。
上肢支持部18には、軟質樹脂、ゴムなどからなる滑り止め用のカバーが設けられていてもよい。
図3は、連結フレーム3および第1伸縮機構4の斜視図である。図4(A)は、第1伸縮機構4の固定状態を示す断面図である。図4(B)は、第1伸縮機構4の解除状態を示す断面図である。図5は、第1伸縮機構4の動作を示す後面図である。図6は、連結フレーム3を短縮した形態の歩行支援装置10の斜視図である。
図1および図3に示すように、連結フレーム3は、側部フレーム1,1の間に設けられた一対の主フレーム45,45を備える。主フレーム45,45は、それぞれ側部フレーム1,1の前部から互いに近づく方向に延出している。主フレーム45は、第1伸縮ロッド51が挿通する管状に形成されている。この構成によれば、主フレーム45に第1伸縮ロッド51を挿通させることができるため、連結フレーム3を高強度かつ軽量に構成することができる。
図1に示すように、一対の連結フレーム3,3は、高さを違えて形成されている。
図3に示すように、第1伸縮機構4は、第1伸縮ロッド51と、一対の第1固定機構52,52(固定機構)とを備える。第1伸縮機構4は、連結フレーム3を伸縮させ、側部フレーム1,1間の距離を調整する機能を有する。
図4(A)および図4(B)に示すように、第1伸縮ロッド51は、主フレーム45の内部形状に即した外面形状を有する。図3に示すように、第1伸縮ロッド51は主フレーム45の内部空間に挿通している。詳しくは、第1伸縮ロッド51は、一方の端部を含む部分が一方の主フレーム45に挿通し、他方の端部を含む部分が他方の主フレーム45に挿通している。第1伸縮ロッド51は、主フレーム45に対して、主フレーム45の長さ方向(第1伸縮ロッド51の長さ方向)に移動可能である。そのため、図5に示すように、第1伸縮ロッド51は、主フレーム45に対する延出長さを調整できる。
図3に示すように、第1伸縮ロッド51の外面のうち第1固定機構52(詳しくは締付部53)が接触する領域は、粗面化処理が施されていることが好ましい。粗面化処理が施された領域を粗面化領域51aという。粗面化処理は、例えば、研磨処理、サンドブラスト処理などの機械的粗面化処理でもよいし、化学的粗面化処理でもよい。粗面化領域51aの形成によって、第1固定機構52(締付部53)と第1伸縮ロッド51との間の摩擦力を高めることができるため、第1伸縮ロッド51を強固に締付固定することができる。
図3、図4(A)および図4(B)に示すように、第1固定機構52は、締付部53と、締付軸部54と、締付レバー55とを備える。締付部53は、バンド状に形成され、主フレーム45の延出端部に設けられている。締付部53は、略U字形であって、第1伸縮ロッド51を周方向に囲んで形成されている。締付部53の両端には、それぞれ対向片56,56が形成されている。対向片56,56は、間隔をおいて対向している。対向片56,56には、締付軸部54が挿通する挿通孔57,57が形成されている。対向片56,56のうち一方を対向片56Aといい、他方を対向片56Bという。
締付軸部54は、挿通孔57,57に挿通しており、締付軸部54の先端54a近傍には、ナット58(ストッパ)が螺着されている。ナット58は、対向片56Bの外面側に位置する。
締付レバー55は、締付軸部54の基端54bに設けられた回動軸59に、回動自在に取り付けられている。締付レバー55は、回動軸59が挿通する軸受け部60を有する偏心部61と、偏心部61から延出する延出バー62とを備える。偏心部61は、他の部分に比べて厚肉に形成された厚肉部61aを有する。
図4(A)に示すように、延出バー62の先端が締付部53に近接した位置にあるときには、偏心部61の厚肉部61aが対向片56Aを対向片56Bに向けて押圧する。そのため、対向片56A,56Bの間隔が小さくなり、締付部53は第1伸縮ロッド51を締め付け固定する。したがって、第1伸縮ロッド51は、主フレーム45に対して位置決めされる。図4(A)に示す第1伸縮機構4の状態を固定状態という。
図4(B)に示すように、延出バー62の先端が締付部53から離れた位置にあるときには、偏心部61のうち厚肉部61aより薄い部分が対向片56Aに対面する。そのため、対向片56Aに対する押圧力は低くなり、対向片56A,56Bの間隔が大きくなり、第1伸縮ロッド51に対する締付部53の締め付けは緩くなる。これにより、第1伸縮ロッド51は、主フレーム45に対して移動可能となる。図4(B)に示す第1伸縮機構4の状態を解除状態という。
一対の第1固定機構52,52は、主フレーム45,45の延出端にそれぞれ設けられている。
図5に示すように、第1伸縮機構4が解除状態(図4(B)参照)にあるときには、第1伸縮ロッド51は、主フレーム45に対する延出長さを調整できる。第1伸縮ロッド51の延出長さを調整することによって、側部フレーム1,1間の距離を調整することができる。例えば、連結フレーム3,3は、図1および図2に示す拡張形態F3と、図6に示す収納形態F4とを切り替えできる。拡張形態F3では、第1伸縮ロッド51の延出長さは最大であり、側部フレーム1,1の離間距離は最大である。収納形態F4では、第1伸縮ロッド51は主フレーム45から延出しておらず、側部フレーム1,1の離間距離は最小である。第1伸縮機構4では、第1伸縮ロッド51の長さ方向の任意の位置を第1固定機構52によって締め付け固定できるため、側部フレーム1,1の離間距離の微調整が容易である。
連結フレーム3および第1伸縮ロッド51は、例えば、金属(アルミニウム合金、スチールなど)、炭素系材料などで構成することができる。
次に、歩行支援装置10の使用方法について説明する。歩行支援装置10の使用者としては、けが、病気、加齢等により歩行が不自由な者を想定することができる。
図10は、歩行支援装置10の第1の使用例を示す斜視図である。この使用例では、使用者U(U1)は側部フレーム1,1の間に立ち、両手でそれぞれ上肢支持部18,18を把持している。この使用例では、歩行支援装置10の前後方向は使用者U(U1)の前後方向と一致している。すなわち、歩行支援装置10は、連結フレーム3を使用者U(U1)の前方に位置させた姿勢とされている。
図11は、歩行支援装置10の第2の使用例を示す斜視図である。この使用例では、歩行支援装置10は、図10に示す第1の使用例とは逆の姿勢で使用されている。すなわち、歩行支援装置10は、連結フレーム3を使用者U(U2)の後方に位置させた姿勢とされている。この使用姿勢では、歩行支援装置10は、使用者U(U2)が前方に向かって歩行支援装置10から離れるにあたって、連結フレーム3が妨げとならない。そのため、使用者U(U2)が歩行支援装置10を離れて前方に移動するのが容易となる。この使用姿勢は、例えば、使用者U(U2)が年少者である場合に好適である。
図10および図11に示すように、使用者U(U1,U2)は、歩行支援装置10の側部フレーム1,1の間に立ち、上フレーム12の上肢支持部18によって体を支えつつ、目的とする方向に歩行する。この際、歩行支援装置10は、車輪2によって、使用者U(U1,U2)の歩行方向に走行する。
歩行支援装置10は、第1伸縮機構4の第1伸縮ロッド51の長さを調整できるため、使用者Uの体格(例えば、左右方向の寸法)に合わせて側部フレーム1,1間の距離を調節できる。例えば、図10に示す使用者U1が体格の大きい年長者である場合、側部フレーム1,1間の距離を大きくすることができる。図11に示す使用者U2が体格の小さい年少者である場合、側部フレーム1,1間の距離を比較的小さくすることができる。このように、歩行支援装置10は、使用者Uの体格に合わせて側部フレーム1,1間の距離を適切に定め、歩行支援装置10の使い勝手を良くすることができる。
図6に示すように、歩行支援装置10を保管する際、車両などで運搬する際などには、連結フレーム3を収納形態F4とするとともに、上フレーム12を収納形態F2(図9参照)とする。これにより、歩行支援装置10は左右方向(Y方向)および上下方向(Z方向)にコンパクトとなり、保管および運搬に好適となる。
歩行支援装置10は、連結フレーム3を伸長させることで容易に収納形態F4(図6参照)から拡張形態F3(図1および図2参照)にすることができる。同様に、上フレーム12を伸長させることで容易に収納形態F2(図9参照)から拡張形態F1(図9参照)にすることができる。このように、歩行支援装置10は、収納形態から拡張形態に移行させる操作が容易である。歩行支援装置10は、拡張形態から収納形態に移行させる操作も容易である。
収納形態F4であっても連結フレーム3は十分な長さがあり、2つの側部フレーム1,1は離間している。そのため、一方の側部フレーム1に取り付けられた車輪2と、他方の側部フレーム1に取り付けられた車輪2とは左右に十分に離れている。したがって、歩行支援装置10は、4つの車輪2によって安定的に自立可能である。
第1実施形態の歩行支援装置10は、側部フレーム1,1を連結する連結フレーム3を伸縮させる第1伸縮機構4を備えているため、連結構造がクロスパイプである場合と異なり、収納形態F4(図6参照)における連結構造(連結フレーム3)の高さ寸法は拡張形態F3(図1および図2参照)と同じである。そのため、歩行支援装置10の高さ設定に関して設計上の制約は少ない。したがって、例えば、年少者に好適な小型の(すなわち、高さ寸法が低い)歩行支援装置10を提供することができる。
歩行支援装置10では、第1伸縮機構4の構造が簡略であるため、製造コストを低く抑えるとともに、軽量化を図ることができる。また、第1伸縮機構4の構造が簡略であるため、耐久性を高めることもできる。
さらに、歩行支援装置10は、連結フレーム3を伸縮させる第1伸縮機構4を用いているため、拡張形態F3(図1および図2参照)から収納形態F4(図6参照)に移行させるにあたって、使用者がフレーム等に指を挟むなどの事故が起こりにくい。よって、連結構造がクロスパイプである場合に比べて、安全性の点で優れている。
[第2実施形態]
図12は、第2実施形態に係る歩行支援装置110の第1伸縮機構104の斜視図である。図13は、第1伸縮機構104の動作を示す断面図である。歩行支援装置110は、第1伸縮機構4に代えて第1伸縮機構104を用いる点で、第1実施形態に係る歩行支援装置10(図1参照)と異なる。第1伸縮機構104以外の構成については、歩行支援装置10(図1参照)と同様の構成を採用できる。
図12に示すように、第1伸縮機構104は、第1伸縮ロッド151と、一対の第1固定機構152,152とを備える。
図13に示すように、第1伸縮ロッド151は、主フレーム145の内部空間に挿通している。第1伸縮ロッド151は、主フレーム145に対して、主フレーム145の長さ方向(第1伸縮ロッド151の長さ方向)に移動可能であり、主フレーム145に対する延出長さを調整できる。
図12に示すように、第1伸縮ロッド151の側面には、複数の位置決め孔156が形成されている。複数の位置決め孔156は、第1伸縮ロッド151の長さ方向(Y方向)に間隔をおいて、この方向(Y方向)に並んで形成されている。
図13に示すように、第1固定機構152は、係止部材153を備える。係止部材153は、長板状に形成され、一端部に設けられた回動軸154を介して主フレーム145に回動自在に取り付けられている。係止部材153の一方の面には、位置決め孔156に凹凸嵌合可能な嵌合突起155が形成されている。
図13に実線で示すように、係止部材153の先端153a(他端部)が第1伸縮ロッド151に近接した位置にあるときには、嵌合突起155が位置決め孔156に嵌合(凹凸嵌合)する。これにより、第1伸縮ロッド151は長さ方向の移動が規制されるため、主フレーム145に対して位置決めされる。この第1伸縮機構104の状態を固定状態という。
図13に仮想線で示すように、係止部材153の先端153a(他端部)が第1伸縮ロッド151から離れた位置にあるときには、嵌合突起155が位置決め孔156から外れる。これにより、第1伸縮ロッド151は、主フレーム145に対して移動可能となる。この第1伸縮機構104の状態を解除状態という。
第1伸縮機構104が解除状態にあるときには、第1伸縮ロッド151は、主フレーム145に対する延出長さを調整できる。第1伸縮ロッド151の延出長さを調整することによって、側部フレーム1,1間の距離を調整することができる。
第2実施形態の歩行支援装置110は、連結フレーム3を伸縮させる第1伸縮機構104を備えているため、第1実施形態の歩行支援装置10(図1参照)と同様に、高さ設定に制約が少ない。そのため、例えば、小型の(すなわち、高さ寸法が低い)歩行支援装置110を提供できる。
歩行支援装置110では、第1伸縮機構104の構造が簡略であるため、製造コストを低く抑えるとともに、軽量化を図ることができる。また、第1伸縮機構104の構造が簡略であるため、耐久性を高めることもできる。
さらに、歩行支援装置110は、第1伸縮機構104を用いているため、拡張形態から収納形態に移行させるにあたって、使用者がフレーム等に指を挟むなどの事故が起こりにくい。よって、安全性の点で優れている。
第1伸縮機構104は、凹凸嵌合によって第1伸縮ロッド151を固定できるため、容易な操作で第1伸縮機構104を固定状態とすることができる。また、凹凸嵌合を採用するため、第1固定機構152に対する第1伸縮ロッド151の長さ方向の位置ずれが生じにくく、側部フレーム1,1間の距離を安定的に定めることができる。
[第1実施形態の変形例]
図14は、図1に示す歩行支援装置10の変形例である歩行支援装置10Aを示す斜視図である。
図14に示すように、歩行支援装置10Aは、連結フレーム3が1つである点で、図1に示す歩行支援装置10と異なる。歩行支援装置10Aは、構造が簡略であって製造コストが低く、しかも軽量化が可能という利点がある。
なお、本発明の技術範囲は、上述した各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、上述した実施形態で挙げた構成等は一例に過ぎず、適宜変更が可能である。例えば、図3に示す第1伸縮機構4は、第1伸縮ロッド51と、第1固定機構52,52とを備えるが、第1伸縮機構は、主フレームと第1伸縮ロッドとを位置決め可能であれば、第1固定機構がない構成も可能である。同様に、第2伸縮機構は、基体フレームと第2伸縮ロッドとを位置決め可能であれば、第2固定機構がない構成も可能である。
固定機構が伸縮ロッドを位置決めする機構としては、締付け固定(図4(A)および図8(A)参照)、凹凸嵌合(図13参照)に限らず、他の機構を採用してもよい。例えば、ボルトなどの固定具を用いて伸縮ロッドを位置決めする機構を採用してもよい。
図1に示す歩行支援装置10では、一対の側部フレーム1,1に、それぞれ2つずつの車輪2が取り付けられているが、車輪の数はこれに限定されない。例えば、一対の側部フレームにそれぞれ設けられた車輪の数は、1でもよいし、3以上の任意の数であってもよい。
1…側部フレーム、2…車輪、3…連結フレーム、4,104…第1伸縮機構、10,10A,110…歩行支援装置、18…上肢支持部、31…第2伸縮ロッド、31a,51a…粗面化領域、32…第2固定機構、45,145…主フレーム、51,151…第1伸縮ロッド、52,152…第1固定機構(固定機構)、155…嵌合突起、156…位置決め孔。

Claims (6)

  1. 一対の側部フレームと、
    前記一対の側部フレームをそれぞれ支持する車輪と、
    前記一対の側部フレームを連結する連結フレームと、
    前記連結フレームを伸縮させる第1伸縮機構と、を備え、
    前記連結フレームは、前記一対の側部フレームの間に設けられた主フレームを有し、
    前記第1伸縮機構は、前記主フレームに対して長さ方向に移動可能な第1伸縮ロッドを有し、
    前記側部フレームは、前後に延びる延出部を有する基体フレームと、一対の前記基体フレームの間に立つ使用者の上肢を支える上肢支持部を有する上フレームと、前記上フレームの高さ位置を調節する第2伸縮機構と、を備え、
    前記連結フレームは、一対の前記側部フレームの前部に設けられ、
    前記車輪は、前記基体フレームの前部に設けられた前車輪と、前記基体フレームの後部に設けられた方向変換可能な後車輪と、を含み、
    前記前車輪は、前記後車輪より外径が大きく、
    前記基体フレームは、上下および前後方向に沿う板状とされた、
    歩行支援装置。
  2. 前記第1伸縮機構は、締付固定によって前記第1伸縮ロッドを前記主フレームに対して位置決めする固定機構をさらに備える請求項1記載の歩行支援装置。
  3. 前記第1伸縮ロッドの外面のうち前記固定機構が接触する領域に、前記固定機構に対する摩擦力を高める粗面化処理が施されている、請求項2記載の歩行支援装置。
  4. 前記第1伸縮機構は、凹凸嵌合によって前記第1伸縮ロッドを前記主フレームに対して位置決めする固定機構をさらに備える、請求項1記載の歩行支援装置。
  5. 前記主フレームは、前記第1伸縮ロッドが挿通する管状に形成されている、請求項1~4のうちいずれか1項に記載の歩行支援装置。
  6. 前記第2伸縮機構は、前記基体フレームに対して長さ方向に移動可能な第2伸縮ロッドを有する、請求項1~5のうちいずれか1項に記載の歩行支援装置。
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