JP4990962B2 - 測定チャンバとクィックロックを介して測定チャンバに組み込み可能な共振子とからなる液体用センサー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、請求項1の前提項に記載する測定チャンバと共振子とからなる装置に関する。
DE 40 13 665 A1によって、液体中で1つの物質の存在を証明するセンサーが公知である。
このセンサーは、シーリング部材を用いて測定チャンバに組み込まれた共振子として形成されている。
この共振子は、その表面が調査対象となる液体と接触する。
そして、この表面における、存在を証明される物質、または、その濃度を測定される物質の質量蓄積が、共振子の共振周波数、および/または、振動振幅の変化を生じる。
これら両者パラメーターの変化は、液体特性の相違によっても生じる可能性がある。
したがって、本発明は、次のような圧電水晶振動子センサーの分野に関する。
すなわち、液体中における生物学的、化学的、または、生化学的物質、および、微生物に関して、その存在を証明するため、または、濃度を測定するため、または、液体特性を特定するために用いられる圧電水晶振動子センサーである。
このような共振子のそのほかの機能に関しては、DE 40 13 665 A1の開示内容を参照されたい。
その開示内容は、その全体が本発明の開示内容に含まれることとなる。
従来の技術が、DE 197 34 706 A1に記載されている。
これは1つの圧電共振子を記述し、この圧電共振子は、シール部材を介して測定チャンバに組み込まれ、そして、生物学的、化学的、または、生化学的物質の調査にも用いられる。
気相中で動作する水晶振動子のため、通常行われる方法として、2本の電源供給ワイヤを共振子の音叉状の末端に接触して固定させる水晶共振子保持部が用いられる。
この電源供給ワイヤは、電気的に絶縁されたベースプレートを貫通し、電磁的シールドを絞り、折り返して、このベースプレートの上にかぶせることができる。
固定と接触を行うもう1つの方法は、DE 3446612、または、DE 19926944に記載されている。
液相中における上側表面のシーリングは、圧電水晶共振子のための公知の保持システムの場合、水晶共振子の上側表面に押し付けられるシール、多くの場合、シリコーンリングからなる同シールによって、あるいは、保持部内に水晶共振子を接着することによって実現される(DE 197 34 706 A1)。
電気的接触は、バネ接点、ボンディングワイヤ、導電性ゴム、または、導電性接着剤を介して行う(DE 401 13 665)。
DE 197 34 706 A1では、水晶共振子が、射出成形部品から作られた測定チャンバに直接、接着剤を介して固定して組み込まれている。
電気的な接触は、ボンディングワイヤによって、機械的ひずみを生じることなく行われる。
この測定チャンバは、「フローセル」とも呼ばれ、水晶振動子のパラメーターに影響することなく、測定システムに組み込み、取り外しできる。
DE 401 13 665 A1に記載する保持の原理は、シールリングが上側表面に押し付けられるというものであるが、この原理の場合、水晶振動子の表面は、生物学的コーティングのためにアクセス性がしばしば良好であって、測定チャンバに組み込まれた状態の水晶振動子表面に対し、目視によるアクセスが原理的に可能である。
しかし、この水晶振動子は、シーリングの原理上、取り外しと組み込みの際に機械的歪みが変化する。
その結果として、測定中の短期的な取り外しと組み込みや光学顕微鏡法、走査型原子間力顕微鏡法による水晶振動子表面の特性決定が不可能となる。
電気的接触を一定に保つことは、この原理の場合、非常に困難であるか、あるいは、まったく不可能である。
そのほか水晶振動子を相応の電気的接触をともなって、測定チャンバ、または、測定システムに組み込むのは、非常に時間のかかる作業であり、遂行できるのは専門家だけである。
シールを水晶振動子に圧し付けると非常に大きな機械的歪みを生じるので、それが組み込みの際に水晶振動子の破損の原因となるのは、まれなことではない。
この方法のもう1つの欠点は、水晶振動子の上側表面の接液面が、正確に定義されないことである。
シールの押圧力が小さくなると、接触液体の流出、および、その結果として振動子両電極の電気的短絡を生じる。
水晶振動子の挿入、または、取り出しは、例えば、ピンセットを用いて行われ、これは、水晶振動子の破損を生じる可能性があり、そして、生物学的コーティングの場合、このコーティングの少なくとも一部が掻き傷を受け、または、破壊される。
例えば、「重い」粒子を含む、または、人間の細胞を含む液体を分析するとき、この保持原理の重大な欠点は、大型シール、または、大型シールリングによって、原理的上、流れの障壁が生じることである。
接線方向からの流れの導入は可能性を制限され、測定後の検体の除去は、非常に大きな流量を必要とするか、または、まったく不可能である。
流量が大きくなると、また水晶振動子の振動挙動に影響し、圧力が高い場合も非常に高い密閉性を必要とする。
DE 197 34 706 A1に記載する保持システムは、水晶振動子が接着剤によって測定チャンバに固定組み込みされるものである。
このシステムの場合、水晶振動子表面の特性決定は、ほかの方法(光学顕微鏡法、走査型原子間力顕微鏡法)では不可能であり、また、測定チャンバの外部で水晶振動子に生物学的コーティング、または、洗浄を行うのも不可能である。
水晶振動子を保持部内に接着するそのほかの保持原理の場合、水晶振動子表面は、「クランピング法」のような測定チャンバから取り外された状態では生物学的コーティングするためにアクセス可能であり、また、組み込まれた状態でも原則的に大抵は目視アクセス可能である。
しかし、これらのシステムは、接着によって、水晶振動子が機械的に歪む可能性があるのが欠点である。
もう1つの欠点として、接着剤の正確な配量と位置決めが必要な保持システム内に、水晶振動子を接着するのは煩瑣である。
水晶振動子表面の中心領域に、接着剤が不正確に塗布されたり、あるいは、接着剤が沈着したりすることにより、接着剤残渣が生じるが、この残渣は振動特性を変化させ、生物学的コーティングをしばしば不可能にする。
例えば、シリコーン接着剤は、硬化状態でも依然として良好な伸張弾性率を持ち、非常に生物共生的であるが、このような接着剤は、硬化時間が比較的長いという欠点を持つ。
即硬化性接着剤、例えば、シアノアクリレート系の接着剤は伸張弾性率が非常に小さく、硬化の際に水晶振動子を非常に強く歪ませる可能性がある。
密封性が得られるのは、この接着剤の場合、保持部と水晶振動子の間の隙間寸法が非常に小さい場合に限られ、このため、取り付けが非常に困難となる。
またこの接着剤は生物共生性が極めて限定されるのに、揮発性が非常に強く、中心に近い領域に非常に容易に沈着する。
水晶振動子が接着される保持システムの場合、電気的な接触は、非常に手間がかかる。
なぜならば、電気的接触は、接着剤の塗布をもってこれと同時に行うか、または、保持部が測定チャンバから取り出し可能であれば、気相中で動作する表面に押し付けられているバネ接点ピンなどを経由して行わなければならない。
接点ピンと接触するとき、水晶振動子は、機械的に歪む。
接着の際に水晶振動子ごとにその位置決めをわずかずつ変えて行く場合、この機械的歪みは、取り出し後と組み込み後に変化する。
したがって、測定中にほかの方法で水晶振動子表面の特性決定を行うのは困難である。
水晶振動子の位置決めにわずかな相違があるだけで、接点ピンによる水晶振動子への力は非常に大きくなって、水晶振動子が破損するか、または、接着剤シールが解除されて密閉性が失われる可能性がある。
この問題は、リング状のストッパーリップによって防止されるが、この保持システムの場合、接線方向から流れを導入するのは困難であるか、不可能である。
上記の欠点があるため、接着剤による水晶振動子保持部への水晶振動子取り付けを自動的に、または、安価な方法で行うのは、非常に困難である。
本発明の課題は、密封性を良好に保ちながら、測定チャンバ内に共振子を減衰の少ない方法で保持し、その際、生物学的コーティングが洗い落とされないよう、そして、同時に、流れパラメーターが変化しても測定精度に対する影響が少ないよう、接線方向からの流れ導入を可能とすることである。
上記の課題を解決するため、請求項1記載の技術を用いる。
本発明の重要な特徴は、共振子はその外周だけが、薄いエラストマーリングに保持、シールされることであり、また、共振子の外径から半径方向に間隔を置いたところで、このフィルムリングが、一方では密封しながら測定チャンバの上側シールリングに、他方で保持リングに密着することである。
本発明は、次のような利点がある。
すなわち、測定チャンバと測定装置との間で共振子を密封するシール面が、共振子の領域に挿入されなくなり、半径方向外側の位置に、共振子の外周から間隔を置いたところに設けられる、という利点である。
これにより、前記背景技術に述べた重大な欠点をともなう方法、すなわち、シール面を共振子の上に直に形成する必要性はなくなる。
したがって本発明の本質は、共振子はその外周が、非常に薄いエラストマーリングだけに保持されてシールされることであり、また、この保持部から半径方向に間隔を置いて、共振子の外側に位置するところで、エラストマーリングが、2つのたがいに組み合わされた面の間に取り付けられ、その際、これらの面がシールリングとして形成されていることである。
ディスク状共振子を保持するための「エラストマーリング」という概念は、本発明の場合非常に広い意味に理解されたい。
第1の好ましい実施例において、このエラストマーリングは、次のようなフィルムリングからなる。
それは、通常のフィルムの厚さ、すなわち、厚さが50乃至300μmの範囲であって、通常のフィルム材料、例えば、PVCなどによるフィルム材料からなる、このようなフィルムリングである。
この場合、このフィルムリングは、できるだけ薄く、その一方の面が接着剤層でコーティングされているのが好ましい。
そのようにすれば、このフィルムリングと共振子と間の保持が、共振子の外周に接するところで接着剤層によって行われるからである。
しかし、そのほかの保持原理も、本発明の本質をなす対象であり、このフィルムリングと共振子との接着保持だけに限られない。
したがって、そのほか解除可能な保持、例えば、次のような配置も考慮の対象となる。
それは、フィルムリングが上側および下側に円周状のリング溝を形成され、ディスク状の共振子が、これら円周状のリング溝にはめ込まれている、このような配置である。
円周状の溝にディスク状共振子を円周上に保持する代わりに、複数の保持フィンを円周にそってそれぞれ離れた状態で配分配置し、これらの保持フィンによって断片的に保持を行うことも、当然のことながら特許請求の範囲である。
接着剤シールやリング溝に密封しながら保持する代わりに、本発明によるそのほかの仕様として、非接着性のフィルムをただ1枚だけ、押圧力をかけて共振子の周縁領域に密着させ、接着結合を用いずに押圧力だけで必要な密封性を得ることも、特許請求の範囲である。
「ディスク状」の共振子という概念は、本発明の1つの好ましい実施例だけに関するものである。
当然のことであるが、共振子にこれと異なる輪郭を持たせて、例えば、直角四角形、そのほかの四角形、六角形、平行四辺形などの形状とすることも、本発明の特許請求の範囲である。
したがって「ディスク状」の共振子という概念の使用は、1つの好ましい実施例の説明を単純にするために考えられたものである。
したがって、下記に詳しく説明するシールシステムも、共振子の輪郭に適合が必要なのは、当然のことである。
いずれにせよすべての実施例で重要なのは、このシールシステムが、共振子の外側領域、すなわち共振子の動作する振動面がない領域に、わずかな寸法だけ延びていることと、それにより共振子は圧力をまったくかけられずに保持されることとである。
前述した接着保持、または、はめ込み保持だけでなく、フィルムリングを静電性に形成して、静電気的付着によって共振子の外側領域をフィルムリングに密着させることも、当然可能である。
したがって、エラストマーリングとして、プラスチックフィルムの代わりに、金属フィルム、または、プラスチック金属複合材料、プラスチックセラミックス複合材料を用いることもできる。
これらのフィルム、材料は、すべて、本発明に含まれるものである。
重要なのは、共振子の振動挙動を改善するため、共振子の密封は、非常に小さい振幅で振動する外側領域にだけ、歪みを生じることなく行うことと、第2のシール面は、半径方向外側に、共振子の外周から測定チャンバの領域に挿入されて、それにより、共振子は、振動減衰ができるだけ抑えられかつひずみがない状態で、前記エラストマーリング(フィルムリング)の下、または、中に保持されることである。
共振子を保持するため別付けの保持フィルム(リングフィルム)を取り付ける代わりに、共振子自体にスパッタリング、または、コーティングすることにより、フィルムを設けることもできる。
これは、例えば、スパッタリングプロセスで、共振子の表面に金被膜を蒸着させ、この金被膜が、半径方向外側に向かって共振子の外周を越えて延び、延長されて、弾性的なリングを形成することを意味する。
これは、プラスチックコーティング、または、そのほかの材料によって行うこともできる。
この実施例の場合でも重要なのは、リングがスパッタリングによって共振子の表面に直接吹き付けられ、その結果として、平坦な継ぎ目によって、何らかのフィルム段付き部を中間にはさむことなく、測定チャンバが形成されることと、この測定チャンバが完全に平坦かつエッジのないものに形成されることである。
これにより、後に説明する実施例のように、極めて小さい段付きの継ぎ目さえ生じない。
この場合、フィルムリングの厚さは、例えば、100μmであって、フィルムリングのディスク状内周が、共振子の外周の一部を把握し、保持する。
例えば、「重い」粒子、または、人間の細胞を注入したい場合でも、この保持部が持つことを許される流れ障壁は、きわめて小さいものだけである。
さもなければ、この「重い」粒子、または、細胞は、障壁のため沈積する可能性があり、測定チャンバから除去できなくなる。
液相内で動作する表面に生物学的コーティングを施す場合、保持部を次のように設計したい。
すなわち、生物学的コーティングが「洗い落とされ」ないよう、そして、同時に、流れパラメーターが変化してもおよぼす影響が小さいよう、接線方向からの流れの導入が可能であるように設計したい。
検体を測定チャンバに充填して沈着させている間、測定チャンバに組み込まれた状態の水晶振動子の表面を目視観察できるかは、目視アクセス性で決定される。
もう1つの重要な点は、水晶振動子の表面に1つ、または、複数の生物学的コーティングを施すため、水晶振動子の保持部に組み込まれた水晶振動子を取り外した後の、水晶振動子の表面へのアクセス性である。
このアクセス性は、次のような要件と組み合わされて、例えば、光学顕微鏡法、走査型原子間力顕微鏡法などによる特性決定の可能性を開く。
その要件とは、水晶振動子の保持部に組み込まれた水晶振動子を水晶振動子パラメーターに影響することなく、迅速に測定チャンバから取り外し、迅速に測定チャンバに組み込まなければならないというものである。
この水晶振動子の保持部は、さらに、バイオセンサーの場合に、生物学的コーティングを施された水晶振動子の測定チャンバの外部での取扱性を決定的に改善するためのものである。
水晶振動子をピンセットで直接取り扱うと、壊れやすい水晶振動子に、非常に急速に亀裂を形成する可能性がある。
水晶振動子にピンセットで触ると、生物学的コーティングが破壊される。
本発明によれば下記の利点が得られる。
上側表面を完全に密封する(上側と下側の電極間の電気的短絡を防止する)。
水晶振動子の保持部に組み込まれた水晶振動子が、測定システムから迅速に取り外され、同測定システムに迅速に組み込まれる(測定チャンバ、または、流れシステムへの組み込み。
振動励起およびセンサー信号取り出しのための電気的接触)。
液体が接触する水晶振動子の表面が、確定される(問題:接液面が変動すると信号も変動する)。
水晶振動子のシールによって、減衰および機械的歪みが小さくなる。
測定チャンバ、または、流れシステムからの取り外しおよびそこに組み込むことによる水晶振動子パラメーターへの影響がない(電気的条件、水晶振動子の機械的歪み、減衰がいずれも一定)。
水晶振動子/保持部における接触抵抗が小さい。
測定実行後、測定チャンバからすべての粒子と細胞とが、できるだけ完全に除去される(洗浄)。
可変的なセル容積が可能である(死容積が小さい)。
水晶振動子の表面は、測定チャンバに組み込まれた状態のとき、原理的に目視アクセス可能である。
生物学的コーティングがあってもそれを損傷することなく、水晶振動子の測定チャンバからの取り外し、そこへの組み込みが容易である。
測定システムの外部での壊れやすい水晶振動子の取扱性が良好である(生物学的コーティング、再生、顕微鏡下の観察など)。
測定チャンバに(水晶振動子の表面に対して)接線方向から流れを導入できる=流れパラメーターが変化しても影響が小さい。
生物学的コーティングが「洗い落とされる」ことはない。
水晶振動子の表面上に検体が均一に分布される(半径方向に異なる感受性)。
測定チャンバの内部においても外部においても、水晶振動子の表面に生物学的、または、化学的コーティングを行うことができる(水晶振動子の保持部は、生物共生的な材料、特に接着剤からなる。
ただし、この材料は、できるだけ不活性であって、かつ、指定されていない化学的、および、生物学的物質を沈着させないものとする)。
前記の公知の保持システムとは異なって、本発明の場合、液体に接する水晶振動子の表面の周縁に、接着剤をコーティングされたフィルムリング、すなわち、その外径が水晶振動子よりも大きいフィルムリングが取り付けられ、これにより、上側正面が密封されている。
この場合フィルムリングの内径としては、水晶振動子上側正面のうち振動振幅が非常に小さい外側領域だけがフィルムで覆われる、このような内径が選択される。
フィルムリングの水晶振動子からはみ出す部分は、プラスチックリング(保持リング)に接着される。
接着剤の硬化は、例えば、はんだごて先端、または、加熱板による、例えば、フィルムの短時間加熱によって行われる。
水晶振動子とこの水晶振動子を囲むプラスチックリングとの間には、十分大きな空隙が設けられているので、水晶振動子は、フィルムに保持されるが自由にフロートする状態で水晶振動子の保持部に取り付けられ、したがって、この取り付けによっては機械的な歪みを受けない。
なぜならば、フィルムが、比較的大きい伸張弾性率を持つからである。
電気的接触は、水晶振動子の下側表面で行われ、そのためには、水晶振動子の保持部に組み込まれた水晶振動子を第2のプラスチックリング、いわゆる、接触リングに接触させる。
この接触リングの表面には、2つの金属電極が取り付けられている。
この接触リングは、その外径が保持リングの内径よりも小さく、水晶振動子の厚さだけ高さを低くしてある。
これにより、下側表面にある接触パッドが、接触リングの電極の上に、正確に位置決めされる。
保持リングと接触リングの外側部分との上に、例えば、特別に設計された測定チャンバのシールリングを介して、力がかかると、水晶振動子は、フィルムの弾性特性によって、定められた通り正確に接触リングに押し付けられる。
そして、水晶振動子に機械的歪みを生じることなく、非常に良好な電気的接触が得られる。
接触リングの内径は、次のようなものを選択する。
それは、下側表面のうち非常に小さい振幅で振動する周縁領域だけが接触し、したがって水晶振動子のせん断振動が接触リングによって受ける減衰はきわめてわずかである、このような内径である。
本発明に属する測定チャンバについて必要な設計を行うとき、本発明の保持システムによって次のことが可能である。
すなわち、水晶振動子の上でクィックロック、例えば、バヨネットロックを行うことにより、測定チャンバを液密に適合させることができ、その際、水晶振動子に大きな機械的歪みを生じたり、あるいは、組み込み後と取り外し後に機械的ひずみが変化したりすることはない。
フィルムは、厚さが0.1mm未満であり、大きな流れの障壁とならないので、測定チャンバのジオメトリーが相応のものであれば、流れを接線方向から導入することができる。
この保持システムによって、液体供給管を目視ウィンドウの外に設けることができ、これにより、同時に接線方向から流れを導入しながら測定中、または、液体などの注入中に、水晶振動子の表面の目視観察が初めて可能となる。
そのほかこの配置によって、目視用の透明な鏡筒の高さと測定チャンバの容積とを調整ネジを介して、さまざまな数値に正確に調整することができる。
サーモスタットによる温度制御は、例えば、ペルティエシステムによって下から行うことができ、その際、目視アクセスが妨げられることはない。
測定中、水晶振動子の表面は、接線方向から流れの導入があっても目視アクセス可能である。
これにより検体と水晶振動子の表面との結合、気泡包含の有無、充填プロセスを観察することができ、学問上の利点のみならず、自動化された測定のためのプロセス監視が可能となる。
本発明の水晶振動子保持の原理によって、水晶振動子の上側表面を確実に密封できるようになる。
また、接液表面は、水晶振動子の組み込みと取り外しの際にも正確に定められ、従来のシステムと異なって、接線方向から流れを導入しても、流れの障壁を生じることはない。
これにより、例えば、「重い」粒子、または、「大きな」人間細胞であっても、測定後ふたたび測定チャンバから取り除くことができる。
これにより、例えば、人間の全血の分析が、初めて可能となる。
測定チャンバの容積が、校正可能である。
生物共生性が得られる。
測定チャンバの外部での水晶振動子の取扱性が、良好である(水晶振動子の表面は、生物学的コーティングのためのアクセス性が良好である。
水晶振動子を水晶振動子の保持部に組み込んだままピンセットで外側保持リングに保持させ、あるいは、そこから取り外し、そこに組み込みできるので、その際、水晶振動子を高い機械的応力で破壊したり、生物学的コーティングを破壊したりすることはない)。
測定チャンバに同時に電気的接触を設けるが、これは、クィックロックによって、水晶振動子パラメーターに影響することなく行うことができる。
これは、中間結果を確認するため、測定中に水晶振動子に迅速にアクセスする前提条件、それとともに他の方法(光学顕微鏡法、走査型原子間力顕微鏡法など)による水晶振動子の表面の特性決定の前提条件である。
また、水晶振動子の測定チャンバへの組み込みが、クィックロックによって若干単純化されたため、この組み込みに専門家は不要となり、この単純性から、測定チャンバの取り付け自動化が考えられる。
本発明の対象物には、個々の特許請求項の対象物だけでなく、個々の請求項の組み合わせによるものも含まれる。
要約書を含む本発明書類に開示されたすべての事項と特徴、特に図面に示した3次元的形状は、個別に、あるいは、組み合わせとして、従来の技術と比べて新規性があるならば、本発明の特許請求の範囲である。
以下に、ただ1つの実施例を示す図面を用いて、本発明を詳しく説明する。
この場合、図面およびその説明には、そのほかにも本発明の特徴と長所を記載する。
図1は、図7乃至図11に記載する測定チャンバ36の下部と、密封しながら測定チャンバ36の下部と結合されている測定装置とを模式的にかつ拡大して示す。
この測定装置の構造を下記に説明する。
ディスク状の共振子1(例えば、1セント貨幣大)が、ディスク状の振動体として、本発明による保持部に取り付けられている。
上記目的のため、共振子は、外周上のたがいに反対側に位置する箇所に、2つのたがいに反対側に位置する接触面2、3を持つ。
この共振子は、非常に薄く形成されていて、図1の実施例では厚さを誇張して示されている。
実際には、この接触面2、3が共振子1の下側とほぼ同一面でつながっている。
共振子1は、その接触面2、3がその対向する接触リング6の接触面4、5と正確に定められた接触圧で接触している。
接触リング6は、電気絶縁性ある材料で形成されるのが好ましく、そして、接触面4、5は、導電性銀導体、または、同様なものとしてのみ形成されている。
したがってたがいに反対側に位置して電気的にたがいに絶縁されている接触面4、5が、接触リング6の上にあって、これら接触面4、5は、共振子1の接触面2、3と導電性結合されている。
これら接触面4、5の電流供給線7は、オシレーター回路のアウトプットに接続され、その際、オシレーター回路の電気的振動周波数に、共振子の機械的な振動を追随させる。
なお、ここに説明するオシレーター回路の接続は、単なる例として理解されたい。
また、これと異なる測定装置、例えば、インピーダンス測定機能、または、正確に定められた信号を共振子1に供給する信号発生器による励振機能を用いることもできる。
したがって共振子1は、ディスク状の接触リング6に形成されている中空スペース8の上に、完全に自由な状態で存在する。
ここで重要なのは、共振子1の外径9の上に接着フィルムが固定されていて、この接着フィルムは、図示の実施例では、フィルムリング11として形成されていることである。
フィルムリング11は、その接着剤コーティングとともに、図1を含めた各図面で大きさを誇張して図示されている。
関連性をよりよく説明できるようにするためである。
実際にはこのフィルムリングは、共振子1の厚さの何分の一も薄い。
仮に、共振子1の厚さを、例えば、2/10mmとし、共振子1の共振周波数を10MHzとすれば、フィルム厚さは50乃至200μmの範囲にある。
当然のことであるが、これと異なる厚さやこれより大きい厚さも可能である。
なぜならば、本発明は、共振子1の外径9と、それに付随するフィルムリング11の内径との間にある固定領域に、共振子1をできるだけ減衰が少なくかつひずみのない状態で取り付けることにあるからである。
したがって図示のように下側に接着面12を持つフィルムリングの代わりに、これと異なる、すなわち、注型による、または、絞り成形による、または、射出成形によるリングを用いることもできる。
しかし、重要なのは、フィルムリング11、または、それと等価の材料がエラストマー挙動を示すことである。
本発明による保持部に重要なのは、フィルムリングによって減衰の少ない保持を行うことだけでない。
正確に一定かつ等しく保たれながら歪みを生じない保持、外部からの影響、特に、下記のシールリング17および保持リング10を用いて説明されるシールシステムからの影響を受けない保持を行うことも重要である。
この場合重要なのは、ここでフィルムリング11が、半径方向外側に、共振子1の外径9から外側に向かって広がって、ここに1つの何もない間隔14を生じ、この間隔によって共振子1はほとんど自由にフロートできるようになることである。
この場合、フィルムリング11の内径13は、共振子1の外径をわずかな寸法だけ、例えば、2/10mmだけ把握する。
これにより、共振子1の振動する部分は、この保持部の中に取り込まれない。
もう1つ重要なのは、共振子1の外径から外側の半径方向に間隔を取ったところで、フィルムリング11の2つのたがいに反対側の面が保持されていて、これらの面の一方は、シーリング箇所として用いられることである。
このシーリング箇所は、円周状のシールリング17によって形成され、このシールリング17は、測定チャンバ36の下側に配置されている。
それと対向する部分は、保持リング10によって形成され、この保持リング10は、形状安定性材料、例えば、ポリプロピレン、PPEなどからなっている。
この保持リング10は、上側から対向するシールリング17に対して合わせ面を形成し、このシールリング17はその形状を広い範囲内で変化させることができる。
このシールリング17は、金属リングとして形成することもできる。
ここで重要なのは、保持リング10の内径18が、ここで接触リング6の外径を把握するので、その結果、接触リング6の上において、保持リング10の欠点のない心合わせが得られることである。
外側に配置されたこの心合わせ部材によって、フィルムリング11の領域に接着された共振子1も、測定チャンバ36の測定スペース33に正確に心合わせされて配置される。
図2は、フィルムリング11の特別なシーリング作用を共振子1とともに拡大して示す。
この図からわかるように、測定チャンバから矢印方向23の上側シールリング17に相応の押圧力が生じると、この押圧力は矢印方向21すなわち下方に転送されるが、その際共振子1には働かず(!)、保持リング10に吸収される。
共振子1への力の導入は、フィルム特性によって正確に定められていて、点線で表されたフィルムリング11のわずかな変形だけによって行われる。
その際、接着面12は、点線で表された接着面12’の方向に変形する。
これにより、フィルムリング11の内周は、上側エッジ15にそって共振子1の外周を取り囲み、そこに信頼性ある密封を生じる。
したがって、フィルムリング11の厚さが薄いために(図2ではフィルムリング11の厚さが誇張されている)、矢印方向28から測定表面25へ、損失のない、接線方向からの流入が実際に得られる。
したがって、押圧力、または、シール圧が、矢印方向21すなわち下方に、わずかに変形するフィルムリング11を介して転送され、対向して固定された接触面または対抗面に導かれる。
これらの面は、保持リング10によって形成され、図2に矢印22で示す。
上記が意味するのは、押圧力の強さにかかわらず、常にこれら押圧力は矢印方向21に、そして、対応する反力は矢印方向22に生じ、そして、この場合、共振子1への力の導入は、押圧力から確実に独立していることである。
矢印方向21に共振子1への力の導入、または、転送は、フィルムのわずかな変形だけを介して行われ、フィルムリング11のフィルム特性によって正確に定められる。
したがって、シーリングによる密封は、上側エッジ15の領域だけでなく、接着面12の領域でも行われる。
この接着面領域はオーバラップ領域であって、ここでは、フィルムリング11の内径13が、共振子1の外径を把握し、そこで保持する。
シーリングは、フィルムを水晶振動子に接着することによって行われる。
しかし、本発明は、この接着型の保持に限定されない。
もう1つの仕様では、保持のため、より剛性あるフィルムを用い、このフィルムは、上方から共振子1への単なる圧力によって密封を生じる。
この場合、上側のシールリング17の内径16が共振子1に作用せず、共振子1に作用するのが従来の技術の欠点だった、この内径がフィルムリング11の外側フィルム部分に接触することも重要である。
したがって上側のシールリング17との間のシール面は、シール面19の領域に、下側の保持リング10の領域におけるシール面は、接触面20の領域に生成される。
これら2つの接触面は、シール圧にかかわらず常に等しい負荷を受け、この押圧力は、前記に説明したように、共振子1に導入されない。
図3乃至図5とともに、測定チャンバ36の機能を詳しく説明する。
この場合外側の領域では、それぞれ測定スペース33に斜めにつながる流路34、35が設けられ、この場合、例えば、調査される物質は、矢印方向28に流路34を経由して流入スペース32に流入する。
この流入スペース32は、できるだけ容積が小さいものとし、測定スペース33と液体流に関して結ばれている。
矢印方向28に、共振子1の測定表面25を接線方向から流した後、調査対象の物質は、ふたたび矢印方向37に、図示の流出スペースから測定チャンバ36の流路35に流れ、そこから排出される。
重要なのは、測定チャンバ36の上側が、垂直方向に調節可能な目視ウィンドウ29によって形成されているので、いつでも上方からこの目視ウィンドウ29によって、測定表面25の状態と外見をチェックできることである。
この高さ調節機能を図1の矢印30で示した。
したがって目視ウィンドウ29の表面31から、共振子1の測定表面25への間隔は、高さ調節可能である。
当然のことであるが、本発明は、物質を測定スペース33に、斜めに設けられた流路34、35によって斜めに導くことだけに限定されない。
流路34、35を測定チャンバ36に、共振子1の測定表面25と正確に平行に導くことも、意図することができる。
薄いフィルムリング11を用いる利点は、すなわち、接線方向から共振子1の測定表面25の上に妨げとなる突起が存在しないので、接線方向からの導入自体が可能なことである。
図3乃至図5を用いて、全血サンプルで血液型を調べる例を詳しく説明する。
準備のため、図3に示すように、まず、共振子1の測定表面25にプロテインコーティング24(例えば、プロテインA)を施す。
これは薄い、脈理状のコーティングである。
次にIgG抗体26をプロテインコーティング24の上に固定化する。
こうして生成、コーティングされた測定表面25の上に、図4の通り、矢印方向28に全血27を加える。
この場合、図5の通り、全血に含まれる赤血球61が含まれているものとする。
免疫反応に従って、赤血球61をIgG抗体26に結合させる。
上記時間の間、共振子1を交流電圧によって励振する。
共振子1の内部では定常的な横波が形成され、この横波は、垂直方向(矢印方向39)すなわち上方に向かい、物質24の中に伝播する。
したがって共振子1の両表面25はせん断振動を行い、これを矢印38で模式的に示す。
この状態を図6に詳しく示す。
この場合、調査対象の物質24、26、61の中で、矢印方向40にせん断振動が生じ、このせん断振動が物質を励振して共鳴振動させることが認められる。
測定表面25の質量負荷と減衰に応じて、共振子1の機械的な共振周波数、および/または、振動振幅が変化する。
共振子1にオシレーター回路が電源供給することにより、交流電圧の周波数に、機械的な共鳴周波数を追随させる。
交流電圧の周波数の変化は、周波数カウンターで検出することができ、共振子1の測定表面25における質量負荷の変化を知る尺度として用いられる。
電気的インピーダンスを測定することにより、沈着した層による減衰を測定することができる。
図7乃至図11は、測定チャンバ36の構造を詳しく説明する。
測定チャンバ36は、主として、金属ハウジング、または、プラスチックハウジング42からなっている。
これらのハウジングは中央の開口を決定し、この開口に透明なプラスチック材料(または、ガラス)からなる目視用鏡筒41が、高さを調節可能な方法で挿入されている。
ハウジング42は、クィックロックネジ(例えば、バヨネットロック)によって、ここには詳細を示さない下側部分にねじり固定されている。
この下側部分を、例えば、図12で参照番号54を付した保持部として示す。
したがって図12で、バヨネットフランジ43は、保持部54で割り当てられた受けフランジに噛み込み、そこに固定される。
この場合、ハウジング42の下側表面には、前記のシールリング17が設けられ、このシールリングが測定装置のための密封を生じる。
ハウジング42は、主として2段型に形成されていて、直径が小さい上側部分は、直径が大きいハウジング部分44に、素材結合による一体型としてつながる。
後者のハウジング部分44には、調査される物質を導入、排出するための接続ホース45がつながる。
目視用鏡筒41の高さを調整するために調整ホイール46が設けられ、この調整ホイール46は、ハウジング42のここには詳細を示さないネジ山と協働する。
調整ホイール46を矢印方向47に回転すると、目視用鏡筒41は、垂直方向の上方および下方に移動する。
この目視用鏡筒41は、固定ネジ49によって回転を固定され、こうして測定スペース33の高さを調節する。
目視用鏡筒41は、その上側表面に表示ウィンドウ48を形成し、この表示ウィンドウを通して共振子1の表面を観察できる。
調整ホイール46は、たがいに間隔を取りながら周囲を一周する一連の表示ウィンドウ48を備えるので、調整ホイール46の回転を反対側に設けられた測定マークによって認識しながら調整でき、固定ネジ52によって固定する。
さらには、固定ネジ49によって目視用鏡筒41の回転を固定でき、この固定ネジ49は、円筒形目視用鏡筒41の外周に、クランプしながら密着する。
図10はまた、目視用鏡筒41が、1つ、または、複数のOリングシール51によって密封されながら、中心にある中央取り付け穴50の中を案内されることを示す。
図12は、センサーユニット53の全体を示すが、このセンターユニット53には、測定チャンバ36が2つ、たがいに並んで設けられている。
一方の測定チャンバ36は完全装備され、他方の測定チャンバ36’の上にはCCDカメラの保持部55だけが設けられている。
そこに設けられている測定チャンバ36’自体は、取り外されている。
これら2つの測定チャンバ36、36’は、直列でも並列でも操作できる。
上記目的のため、センサーユニット53には一連の検体容器56が設けられ、これらの検体容器56に緩衝液容器57が附属する。
したがって対応する調査対象液体は、検体容器56から採取されて配管システムに送られ、必要があれば緩衝液容器57から事前、または、事後に緩衝液を加えられる。
センサーユニット53には、さらにさまざまな電気系統端子が設けられている。
端子58は、センサーユニット53に設けられたオシレーター回路のアウトプットであり、そして、端子59は、インピーダンス測定機器の接続に用いられる。
端子60(多チャンネル端子として形成されている)を経由して、さまざまな電気信号を供給し、また電源供給も行われる。
センサーユニット53の内部スペースには、ペルティエ素子を用いて、温度が絶対的に安定した環境が生成されているので、センサーユニット53全体は、そこに設けられた測定チャンバ36とともに、比較的小さい温度範囲、例えば、±0.06℃に安定するよう制御されている。
そのほか、センサーユニット53の下に温度をサーモスタット管理された水浴を設け、検体液体を測定チャンバ36に注入する前に、検体液体をこの水浴でせき止めることを意図することができる。
本発明の1つの実施例による測定チャンバの側面図である。 図1の測定チャンバの一部の断面を拡大した図である。 測定表面への沈着物を示す機能説明図である。 図3と同じ図である。 図4と同じ図である。 共振子の測定表面における調査対象の物質の振動挙動を示す模式図である。 測定チャンバの側面図である。 図9の線B−Bで切った測定チャンバの断面図である。 測定チャンバを上から見た図である。 図7の線A−Aで切った断面図である。 測定チャンバを横から見た透視図である。 センサーユニットの透視図である。このセンサーユニットは、そこに取り付けられた測定チャンバと、第2の測定チャンバを配置するための第2の取り付けスペースとを持つ。
1 共振子
2 接触面
3 接触面
4 接触面
5 接触面
6 接触リング
7 電源供給線
8 中空スペース
9 外径(共振子1)
10 保持リング
11、11’ フィルムリング
12、12’ 接着面
13 内径(フィルムリング11)
14 間隔
15 上側エッジ(共振子1)
16 内径
17 シールリング
18 内径(保持リング10)
19 シール面(シールリング17)
20 保持面(保持リング10)
21 矢印方向
22 矢印方向
23 矢印方向
24 プロテインコーティング
25 測定表面
26 IgG抗体
27 全血
28 矢印方向
29 目視ウィンドウ
30 矢印方向
31 正面
32 流入スペース
33 測定スペース
34 流路
35 流路
36 測定チャンバ
37 矢印方向
38 矢印方向
39 矢印方向
40 矢印方向
41 目視用鏡筒
42 ハウジング
43 バヨネットフランジ
44 ハウジング下部
45 接続ホース
46 調整ホイール
47 回転方向
48 表示ウィンドウ(固定)
49 固定ネジ
50 取り付け穴
51 Oリングシール
52 固定ネジ
53 センサーユニット
54 保持部
55 CCDカメラの保持部
56 検体容器
57 緩衝液容器
58 端子(オシレーター)
59 端子(インピーダンス)
60 端子
61 赤血球

Claims (35)

  1. 測定チャンバと共振子(1)とからなり、該共振子(1)がクィックロックを介して測定チャンバに組み込まれ、液体用センサーのため、かつ液体中の物質、および/または、微生物の存在を証明、または、濃度を測定する装置であって、
    2つの固定可能なハウジング部分からなるハウジング(42)と、
    調査対象の液体と接触して、存在を証明される物質、粒子、および/または、微生物による質量蓄積に、共振周波数、および/または、減衰の変化によって応答する共振子(1)と、
    前記ハウジング(42)と共振子(1)との間に配置されたシール部材、かつその接触面が本装置のそのほかの部分(36、11、11’)に接触するシールリング(17)を持つ該シール部材とを持ち、
    前記共振子(1)は、その外周だけが、薄いエラストマーリング(11)に保持、密封されていることと、共振子(1)の外径(9)から半径方向に間隔を取ったところで、該エラストマーリング(11)が、一面では、密封しながら測定チャンバ(36)のシールリング(17)に接触し、他面では、保持リング(10)に接触することとを特徴とする、前記装置。
  2. 前記共振子(1)がディスク状の振動体として形成され、該振動体が、その外周に2つのたがいに反対側に位置する接触面(2、3)を備え、該接触面が、共振子(1)の下面とほぼ同一面を形成しながらつながっていることを特徴とする、請求項1記載の装置。
  3. 前記接触面(2、3)が、正確に定められた接触圧で、接触リング(6)における対向する接触面(4、5)に接触し、該接触リングが、電気絶縁性材料から形成されていて、共振子(1)の接触面(2、3)との導電手段を形成することを特徴とする、請求項1または請求項2記載の装置。
  4. 前記接触面(4、5)が、電源供給線(7)を備え、その際、オシレーター回路の電気的振動周波数に、共振子(1)の機械的振動を追随させることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の装置。
  5. 前記エラストマーリング(11)がフィルムリングとして形成され、該フィルムリング(11)はその内径(13)が、共振子(1)をわずかな寸法だけ把握して該共振子(1)を保持し、これにより、共振子(1)の減衰が少なくひずみのない保持部と密封部が形成され、共振子(1)の振動部分との接触を回避することを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の装置。
  6. 前記保持部から半径方向に間隔を取ったところで、たがいに対向して配置されたシールリング(10、17)の間に、共振子(1)の外側に位置する面(19、20)が形成され、該面(19、20)の間にエラストマーリング(11)が収められていることを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の装置。
  7. 前記測定チャンバ(36)と、前記測定装置の共振子(1)との間を密封するため、上側と下側のシール面が、半径方向外側に共振子(1)の外周から間隔を取って配置されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の装置。
  8. 前記上側のシーリング箇所が、円周状のシールリング(17)によって、測定チャンバ(36)の下側に形成され、そして、それに対向する下側の保持面が、形状安定性材料からなる保持リング(10)によって形成され、該保持リング(10)は、上側の対向するシールリング(17)の対向面を形成し、共振子(1)に対して間隔(14)を取り、これにより共振子(1)は自由にフロートするよう形成されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の装置。
  9. 前記保持リング(10)の内径(18)が接触リング(6)の外径を把握し、そして、接触リング(6)上で保持リング(10)の欠点のない心合わせを形成し、その際、フィルムリング(11)の領域に配置された共振子(1)が、測定チャンバ(36)の測定スペース(33)で、正確に心合わせされることを特徴とする、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の装置。
  10. 前記共振子(1)を保持するフィルムリング(11)が、接着層(12)、および、共振子(1)の円周状外周を取り付けるための下側/上側の円周状溝、または、たがいに離れて円周状に分布された保持フィンを備え、あるいは、静電性に形成され、その際、エラストマーリング(11)は、共振子(1)の輪郭の形状に適合され、該エラストマーリングの厚さは、共振子(1)の厚さの何分の1に薄く形成されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の装置。
  11. 矢印方向(23)に上側のシールリング(17)に生じた押圧力が、矢印方向(21)すなわち下方に向かって、保持リング(10)における対向接触面、または、対向面に導かれ、フィルムリング(11)が変形(11’)の方向だけに変形し、その際、接着面(12)は変形して接着面(12’)となり、フィルムリング(11)はその内周が、共振子(1)の外周の上側エッジ(15)を囲むことを特徴とする、請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の装置。
  12. 前記矢印方向(21)の押圧力が矢印方向(22)に反力を生じ、これにより、共振子(1)への力の導入が回避されることを特徴とする、請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の装置。
  13. 前記フィルムリング(11)は厚さが薄いため、測定表面(25)へ矢印方向(28)に接線方向から損失のない流入が得られることを特徴とする、請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の装置。
  14. 上側シールリング(17)との間のシール面はシール面(19)の領域に、そして、保持リング(10)の領域におけるシール面はシール面(20)の領域に形成されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の装置。
  15. 前記エラストマーリング(11)は、共振子(1)の表面に直接設けられていて、これにより、測定チャンバ(36)が、該エラストマーリング(11)とともに、完全に平坦でエッジのないものに形成され、そして、流れの障壁が防止されることを特徴とする、請求項1乃至請求項14のいずれかに記載の装置。
  16. 前記共振子(1)の上側表面(31)が、完全に密封され、そして、上側および下側に配置された電極間の短絡を防止することを特徴とする、請求項1乃至請求項15のいずれかに記載の装置。
  17. 液相中の共振子(1)のための前記保持部が、接線方向からの液体導入を形成することを特徴とする、請求項1乃至請求項16のいずれかに記載の装置。
  18. 前記共振子(1)が水晶振動子の表面を持つものとして形成され、その際、組み込まれた状態の共振子(1)の表面を観察するため、測定チャンバ(36)が、垂直に調節可能な目視ウィンドウ(29)を備え、該ウィンドウは測定スペース(33)の上側の境界を形成し、該ウィンドウによって測定表面(25)のチェックが可能となることを特徴とする、請求項1乃至請求項17のいずれかに記載の装置。
  19. 前記測定チャンバ(36)は、斜めに測定スペース(33)につながる流路(34、35)を備え、該流路は妨げとなる突起を生じることなく測定スペース(33)とつながり、そして、容積の小さい流入スペース(32)へ矢印方向(28)の流入を可能とすることを特徴とする、請求項1乃至請求項18のいずれかに記載の装置。
  20. 前記調査対象の物質が、矢印方向(28)に共振子(1)の測定表面(25)に接線方向から流した後、ふたたび矢印方向(37)に、そこに設けられている流出スペースから測定チャンバの流路(35)に流れ、そこから排出されることを特徴とする、請求項1乃至請求項19のいずれかに記載の装置。
  21. 前記目視ウィンドウ(29)の表面(31)が、共振子(1)の測定表面(25)まで高さ調節可能な間隔を形成することを特徴とする、請求項1乃至請求項20のいずれかに記載の装置。
  22. 前記流路(34、35)が、測定チャンバ(36)の中を共振子(1)の測定表面(25)と平行に導かれることを特徴とする、請求項1乃至請求項21のいずれかに記載の装置。
  23. 前記共振子(1)の測定表面(25)が、コーティング(24)を施され、該コーティングには、抗体(26)を加えられて固定されることを特徴とする、請求項1乃至請求項22のいずれかに記載の装置。
  24. 前記調査対象の物質(24、26、61)が、IgG抗体(26)に付着し、他方では共振子(1)が交流電圧によって励振され、これにより、たわみ方向(39)を持つ横波が形成されて、矢印方向(40)に伝播し、これにより、調査対象の物質(24、25、61)に共鳴振動が励起されることを特徴とする、請求項1乃至請求項23のいずれかに記載の装置。
  25. 前記共振子(1)の機械的な共振周波数が、測定表面(25)の質量負荷に応じて変化して、共振子(1)に電源供給するオシレーター回路に追随させられ、その際、生じる周波数変化が、共振子(1)の測定表面(25)における質量負荷の変化を表す尺度を形成することを特徴とする、請求項1乃至請求項24のいずれかに記載の装置。
  26. 沈着した層による減衰を電気的インピーダンスを用いて測定することを特徴とする、請求項1乃至請求項25のいずれかに記載の装置。
  27. 前記測定チャンバ(36)が、2段型に形成されたハウジング(42)を備え、該ハウジング(42)が、中央、中心にある開口を決定し、該開口に、透明なプラスチック(または、ガラス)からなる目視用鏡筒(41)が、高さ調節可能な方法で挿入されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項26のいずれかに記載の装置。
  28. 前記ハウジング(42)が、クィックロックネジによって、保持部(54)に取り付けられ、その際、バヨネットフランジ(43)が取り付けられたハウジング下部(44)が、保持部(54)における相方の受けフランジに噛み込み、これにより、測定装置のためのシールリング(17)を形成することを特徴とする、請求項1乃至請求項27のいずれかに記載の装置。
  29. 前記ハウジング下部(44)に、調査対象の物質を導入および排出するための接続ホース(45)がつながることを特徴とする、請求項1乃至請求項28のいずれかに記載の装置。
  30. 前記測定スペース(33)の高さが目視用鏡筒(41)によって調節可能であり、その際、調整ホイール(46)が、ハウジング(42)内に設けられたネジ山と協働して、矢印方向(47)に回転されると、目視用鏡筒(41)を上方、または、下方に移動させ、固定ネジ(49)により回転を止めて固定することを特徴とする、請求項1乃至請求項29のいずれかに記載の装置。
  31. 前記調整ホイール(46)が、たがいに間隔を取りながら周囲を一周する一連の表示ウィンドウ(48)を備え、調整ホイール(46)の回転を対向して位置する測定マークによって認識しながら調節できることを特徴とする、請求項1乃至請求項30のいずれかに記載の装置。
  32. センサーユニット(53)が、隣り合って並ぶ複数の測定チャンバ(36)を備え、該測定チャンバ(36)は、緩衝液容器(57)をそれぞれ割り当てられた一連の検体容器(56)を備える場合、直列で、または、並列で動作可能であり、その際、調査対象の液体が配管システムに送られることを特徴とする、請求項1乃至請求項31のいずれかに記載の装置。
  33. 前記センサーユニット(53)がさまざまな電気系統端子を備え、該端子(58)が、センサーユニット(53)に設けられたオシレーター回路のアウトプットであり、該端子(59)が、インピーダンス測定機器のための端子であり、該端子(60)が多チャンネル端子として形成され、該多チャンネル端子が、さまざまな電気信号、さまざまな供給電源などを導くことを特徴とする、請求項1乃至請求項32のいずれかに記載の装置。
  34. 前記センサーユニット(53)が、内部スペースに配置されたペルティエ素子によって、温度が絶対的に安定している環境を持ち、その際、該センサーユニット(53)は、配置された測定チャンバ(36)によって、小さい温度範囲内で安定した温度制御を形成することを特徴とする、請求項1乃至請求項33のいずれかに記載の装置。
  35. 前記センサーユニット(53)の下に、サーモスタット温度制御された水浴が設けられ、検体液体が、測定チャンバ(36)に注入される前に、該水浴を通って流れることを特徴とする、請求項1乃至請求項34のいずれかに記載の装置。
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