JP4990191B2 - シフトレバー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に設置された変速機の変速操作に用いられるシフトレバー装置に関する。
これに関連する従来のシフトレバー装置が特許文献1に記載されている。
このシフトレバー装置100は、図9、図10に示すディテントロッド102をノブボタン104の押し動作によりレバー本体103内でバネ105の力に抗して引き上げる構成である。これにより、シフトレバー装置100のロックが解除され、レバー本体103を「N(ニュートラル)」から「R(後進(リバース))」、「P(パーキング)」、あるいは「2(セカンド)」から「L(ロー)」の位置まで移動させることができる。
ディテントロッド102の上端部は、図10に示すように、角柱部102kと、その角柱部102kの上端で左右両側に張り出すカムフォロア部102cとにより、略T字形に形成されている。そして、ディテントロッド102の上端部がノブボタン104の突起部114のロッド挿通穴114hに挿通可能に構成されている。
ロッド挿通穴114hは、突起部114の先端位置でその突起部114の幅方向に延びるように形成されている。さらに、ロッド挿通穴114hの後端中央には、ガイド穴114xが接続されており、そのガイド穴114xがロッド挿通穴114hに対して直角に前記突起部114の長手方向に延びるように形成されている。前記ガイド穴114xは、ディテントロッド102の角柱部102kが通される幅寸法に設定されており、そのガイド穴114xの両端縁に、図9に示すように、カムフォロア部102cをガイドする傾斜カム面114fが形成されている。また、ガイド穴114xの両端縁には、傾斜カム面114fとロッド挿通穴114hとの境界位置に隔壁114wが設けられている。
ディテントロッド102の上端部とノブボタン104の突起部114とを連結させるには、次の手順で行なう。
先ず、ディテントロッド102を下方に移動させた状態で、ノブ101にノブボタン104を装着し、ディテントロッド102のカムフォロア部102cとノブボタン104の突起部114のロッド挿通穴114hとを感覚により位置合わせする。次に、ディテントロッド102を押し上げて、そのディテントロッド102のカムフォロア部102cをノブボタン104のロッド挿通穴114hに通し、上方に突出させる。次に、ノブボタン104をバネ力に抗して押し動作することにより、ディテントロッド102の角柱部102kを突起部114のガイド穴114xに沿って移動させる。これにより、ディテントロッド102のカムフォロア部102cがガイド穴114xの両端縁の隔壁114wを乗り越え、傾斜カム面114fの位置まで移動する。この状態で、ディテントロッド102に対する押し上げ力を解除することで、ディテントロッド102がバネ105の力で押し下げられ、図9に示すように、カムフォロア部102cが傾斜カム面114fに当接する。
この状態で、ノブボタン104をバネ力に抗して押し動作すると、カムフォロア部102cが傾斜カム面114fにより押し上げられ、ディテントロッド102がレバー本体103内でバネ105の力に抗して引き上げられる。
特開2006−248479号公報
しかし、上記シフトレバー装置100は、ディテントロッド102をバネ105の力にのみで押し下げ、そのディテントロッド102のカムフォロア部102cをノブボタン104の傾斜カム面114fに当接させる構成である。このような構成では、ディテントロッド102とレバー本体103間の経時的な汚れによる摺動抵抗の増加や、バネ105の劣化等により、ディテントロッドの下移動がスムーズに行なわれず、引き上げられた位置で一時的に止まるようなことが考えられる。即ち、ノブボタン104がバネ力で戻されたときでも、ディテントロッド102が下降せず、そのディテントロッド102のカムフォロア部102cがノブボタン104の傾斜カム面114fから離れるようなことが考えられる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、ディテントロッドのカムフォロアがノブボタンに形成された傾斜カム斜面から離れないようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、車両に固定されるベース体と、前記ベース体にシフト操作可能な状態で装着される中空軸状のレバー本体と、前記レバー本体の先端部に設けられたノブと、前記レバー本体の中空部内において軸方向に摺動可能に設けられたディテントロッドと、前記ベース体に設けられ、前記レバー本体の中空部内を下限位置まで移動した前記ディテントロッドの下端部がシフト操作方向に係合できるように形成されたディテント部と、前記ディテントロッドを下方に押圧するディテントスプリングと、一定方向に押し動作可能な状態で前記ノブに装着されたノブボタンと、前記ノブボタンを反押し動作方向に押圧するリターンスプリングと、前記ノブボタンの押し動作に連動して前記ディテントロッドをディテントスプリングのバネ力に抗して引き上げるカム機構とを備え、前記カム機構は、前記ディテントロッドの上部に設けられた第1カムフォロア部と、その第1カムフォロア部より下方に設けられた第2カムフォロア部と、前記ノブボタンの突起部に形成されて、そのノブボタンが前記ノブに押し込まれる動作により、前記第1カムフォロア部を押し上げる上側傾斜カム面と、前記ノブボタンが前記リターンスプリングのバネ力で戻る際、前記第2カムフォロア部を下方に押圧可能な下側傾斜カム面とを備えているシフトレバー装置であって、前記ディテントロッドの上部には、前記ノブボタンの突起部が挿通される開口が形成されて、その開口の上端縁に前記第1カムフォロア部、前記開口の下端縁に前記第2カムフォロア部が設けられており、前記ノブボタンの突起部には、前記上側傾斜カム面より先端側に山形の鉤部が設けられ、その鉤部の先端に傾斜面が形成されており、前記ノブボタンの突起部の鉤部をディテントロッドの開口に挿入する際に、前記鉤部の傾斜面が前記ディテントロッドの開口の第1カムフォロア部を押し上げ、前記鉤部が前記ディテントロッドの開口を通過した段階で前記ディテントロッドがディテントスプリングのバネ力で下移動して、前記ディテントロッドの第1カムフォロア部とノブボタンの鉤部とが係合する構成であることを特徴とする。
本発明によると、ノブボタンがノブに押し込まれる動作により、そのノブボタンの突起部に形成された上側傾斜カム面がディテントロッドの第1カムフォロア部を押し上げる。即ち、ノブボタンの押し動作に連動してディテントロッドをディテントスプリングのバネ力に抗して引き上げることができる。
なお、ノブボタンがリターンスプリングの力で戻るときには、通常、ディテントロッドはディテントスプリングのバネ力で押し下げられるため、ディテントロッドの第1カムフォロア部がノブボタンの上側傾斜カム斜面から離れることはない。
しかし、ディテントロッドとレバー本体間の経時的な汚れによる摺動抵抗の増加やディテントスプリングの劣化等で、ディテントロッドの下移動がスムーズに行なわれず、引き上げられた位置で一時的に止まるようなことが考えらえる。このような場合、ノブボタンがリターンスプリングのバネ力で戻る際、突起部の下側傾斜カム面がディテントロッドの第2カムフォロア部を下方に押圧する。これにより、ディテントロッドの下移動がスムーズになり、そのディテントロッドの第1カムフォロア部がノブボタンの上側傾斜カム面から離れるような不具合がなくなる。
また、ノブボタンの突起部の鉤部をディテントロッドの開口に挿通することで両者を自動的に連結し、前記ノブボタンをノブに装着することができる。即ち、ノブボタンを目視確認しながらワンタッチでノブに装着することができるため、従来のように、目視できない位置で感覚によりディテントロッドの上部をノブボタンのロッド挿通穴に挿通させる必要がなくなり、ノブボタンの組付け作業が容易になる。
請求項2の発明によると、ノブボタンの突起部は平板状に形成されて、鉤部及び上側傾斜カム面、下側傾斜カム面は、前記突起部の側面に段差状に形成されていることを特徴とする。
このため、例えば、突起部を鉤部及び上側傾斜カム面、下側傾斜カム面の形状に成形する場合よりも、前記突起部の強度が向上する。
請求項3の発明によると、ノブボタンには、前記突起部と平行に突出する案内突起が形成されており、ノブには、前記案内突起が挿入される案内凹部が形成されていることを特徴とする。
このため、ノブボタンをノブに装着する際、案内突起と案内凹部との働きで、ノブボタンの突起部の鉤部をディテントロッドの開口に挿通し易くなる。
本発明によると、ノブボタンがリターンスプリングのバネ力で戻る際に、ディテントロッドの第1カムフォロア部がノブボタンの上側傾斜カム面から離れるような不具合がない。
[実施形態1]
以下、図1〜図8に基づいて、本発明の実施形態1に係るシフトレバー装置の説明を行なう。本実施形態に係るシフトレバー装置は、車両に設置された変速機の変速操作に用いられる装置であり、図1に前記シフトレバー装置の全体斜視図が示されている。また、図2は図1のII-II矢視断面図であり、図3から図6はシフトレバー装置のノブとノブボタンとディテントロッドとの関係を表す斜視図、及び各部断面図である。また、図7はノブ、ディテントロッドに対するノブボタンの組付け手順を表す縦断面図、図8はノブボタンの働きを表す縦断面図である。
ここで、図中の前後左右及び上下は、シフトレバー装置を車両に取付けた状態における前後左右及び上下を表している。
<シフトレバー装置10の概要について>
シフトレバー装置10は、図1、図2に示すように、シフトレバー12と、そのシフトレバー12をシフト操作可能に支持するベース体20とを備えている。ベース体20は、車両のボディ部材(図示省略)に対してボルト等により固定可能に構成されている。ベース体20には、図2に示すように、そのベース体20の下方位置に、シフトレバー12をシフト操作方向(前後方向)に回動可能に支持する支持軸22が装着されている。また、ベース体20の上部には、シフトレバー12がシフト操作方向に回動する際、そのベース体20と干渉しないように開口部21が形成されている(図2参照)。そして、ベース体20の上面には、そのベース体20の開口部21を上方から覆うようにインジケータパネル22が取付けられている。インジケータパネル22にはベース体20の開口部21と重なる位置に開口穴22hが形成されており、その開口穴22hの右横位置にシフト位置を表す表示部22eが設けられている。インジケータパネル22は、車両側パネルの取付け穴(図示省略)内に組込まれている。
また、ベース体20には、シフトレバー12のシフト操作を自動変速機に伝達するためのコントロールケーブル(図示省略)が設けられている。
シフトレバー12は、レバー本体13と、レバー本体13の操作端部に設けられたノブ30と、ノブ30に組込まれたノブボタン50とを備えている。レバー本体13は、図1に示すように、ベース体20の開口部21、開口穴22hに通される筒部13tと、筒部13tの下側でベース体20のディテント部25(後記する)を左右方向から挟む一対の板状部13kとから構成されている。そして、レバー本体13の両板状部13kの下端部が前記支持軸22を介してベース体20に回動可能な状態で連結されている。
レバー本体13の筒部13tには、インジケータパネル22の開口穴22hを内側から塞ぐ可撓性の薄いカバー板13bが取付けられている。また、レバー本体13の筒部13tの内側には、図2に示すように、筒状の中心孔15が軸方向に形成されており、その中心孔15にディテントロッド40が軸方向に摺動可能な状態で挿入されている。
ディテントロッド40は、図2に示すように、そのディテントロッド40の下端係合部45がベース体20のディテント部25と係合することで、シフトレバー12の所定のシフト操作を規制する部材である。ディテントロッド40は、レバー本体13の中心孔15内に装着されたディテントスプリング16により常に下方の押圧力を受けている。
ベース体20のディテント部25は、前記支持軸22を中心とする円周上において周方向に凹凸状に形成されており、レバー本体13の中心孔15(ディテントロッド40)の真下位置に位置決めされている。そして、図2に示すように、ディテントロッド40の下端係合部45がディテント部25の段差25aと周方向において係合することで、「N(ニュートラル)」から「R(リバース)」、「P(パーキング)」へのシフト操作が規制される。また、ディテントロッド40の下端係合部45がディテント部25の段差25bと周方向において係合することで、「2(セカンド)」から「L(ロー)」へのシフト操作が規制される。
また、後記するように、ノブボタン50の押動操作によりディテントロッド40がディテントスプリング16のバネ力に抗して引き上げられると、そのディテントロッド40の下端係合部45とディテント部25との係合が解除される。
<ノブ30について>
ノブ30は、シフトレバー12をシフト操作する際に、運転者が把持する部分であり、図1、図3等に示すように、略横向き円筒状の頭部31と略角筒状の首部32とから構成されている。ノブ30の首部32は下方に向かって次第に小径となるように錐台状に形成されており、その内側に、図2から図6に示すように、レバー本体13の筒部13tが挿入された状態で固定されている。そして、レバー本体13内のディテントロッド40の上端部が、図5、図6に示すように、ノブ30の首部32の位置決め穴32jから頭部31の内側に突出するように構成されている。
ノブ30の頭部31には、図5に示すように、右端側で開口する楕円形のボタン収容穴33が形成されており、そのボタン収容穴33にノブボタン50の楕円形のボタン本体部52が軸方向から収納される。また、ノブ30の頭部31には、ボタン収容穴33の奥で前記首部32の位置決め穴32jと重なる位置にディテントロッド40の上端部が収納される窪み状のロッド収納凹部34が、図6(A)〜(C)に示すように、ディテントロッド40の形状に合わせて略角形に形成されている。ここで、図6(A)は、図5のVIA−VIA矢視断面図であり、図6(C)は、図6(A)のC-C矢視断面図、図6(D)は、図6(A)のD-D矢視断面図である。
また、ロッド収納凹部34の前側(図6(A)において右横)には、ノブボタン50のリターンスプリング51の一端が支持されるバネ受け孔35が形成されている。
さらに、ノブ30の頭部31には、図5に示すように、ロッド収納凹部34の下部の奥側にノブボタン50の突起部54が挿入される突起収納穴36が形成されている。そして、前記突起収納穴36の前側(図6(A)において右横)にノブボタン50の案内突起56が挿入される案内凹部37が形成されている。
<ノブボタン50について>
ノブボタン50は、シフトロックを解除する際に、運転者が押し操作する部分であり、図3、図4等に示すように、楕円形のボタン本体部52と、そのボタン本体部52の内側端面52eに形成された突起部54、案内突起56、及びバネ受け突起57とから構成されている。
ノブボタン50の突起部54は、ディテントロッド40の開口41(後記する)に通される平板状部分であり、縦向きの状態で、ノブボタン50の軸方向に突出するように形成されている。突起部54は、図3、図4に示すように、先端部分に上向きの傾斜面55sを備えており、先細状に形成されている。さらに、突起部54は、その前面上側(図3、図4において裏上側)が一定の厚み寸法で削られることにより、鉤部55と上側傾斜カム面54xとが形成されている。また、突起部54の前面下側(図3、図4において裏下側)が一定の厚み寸法で削られることで、半円部54eと下側傾斜カム面54yとが形成されている。
なお、図5、及び図7、図8は、鉤部55、上側傾斜カム面54x等の働きを説明し易くするために、突起部54を縦断面図により表している。
突起部54の鉤部55は、ディテントロッド40の開口41に対するノブボタン50の突起部54の抜け止めを図る部分であり、図5に示すように、略直角三角形状に形成されている。そして、鉤部55の先端傾斜面が突起部54の先端部分の傾斜面55sと一致している。また、鉤部55の後方(図5において右側)は、略V字形に削られており、基端部側で高くなるように傾斜した上側傾斜カム面54xが形成されている。
突起部54の下側には、ほぼ中央位置に半円部54eが形成されており、その半円部54eよりも基端部側に下側傾斜カム面54yが上側傾斜カム面54xとほぼ平行に形成されている。
ノブボタン50の案内突起56は、ノブ30に対してノブボタン50が軸方向に押されるようにガイドするための突起であり、ノブ30の案内凹部37に挿入されるように構成されている。ノブボタン50の案内突起56、及びノブ30の案内凹部37は、図6(A)等に示すように、横断面形状が略H形に形成されている。
ノブボタン50のバネ受け突起57は、図6(D)に示すように、リターンスプリング51の一端が支持される円錐台状の突起であり、そのリターンスプリング51に対して軸方向から挿入される。
<ディテントロッド40について>
ディテントロッド40は、上記したように、そのディテントロッド40の下端係合部45がベース体20のディテント部25と係合することで、シフトレバー12の所定のシフト操作を規制する部材である。ディテントロッド40の上端部は、図示するように、帯板状に形成されており、その中央位置にノブボタン50の突起部54が挿通されるスリット状の開口41が形成されている。
ディテントロッド40の開口41は、図6(A)(B)等に示すように、縦に長い後側開口41bと縦に短い前側開口41fとが互いに連通した状態で形成されている。そして、前記開口41の後側開口41bにノブボタン50の突起部54の後面側(図3、図4において表面側)が通されるように構成されている。また、前記開口41の前側開口41fにノブボタン50の突起部54の前面側、即ち、鉤部55、上側傾斜カム面54x及び下側傾斜カム面54yが通されるように構成されている。そして、図6(B)に示すように、前側開口41fの上端縁に、ノブボタン50の突起部54の鉤部55に設けられた傾斜面55s、上側傾斜カム面54xが摺動可能に構成された第1カムフォロア部411が設けられている。また、前側開口41fの下端縁に、ノブボタン50の突起部54の下側傾斜カム面54yが摺動可能に構成された第2カムフォロア部412が設けられている。
<シフトレバー12の組付けについて>
シフトレバー12を組付ける際には、先ず、レバー本体13の中心孔15内にディテントスプリング16が装着され、下方からディテントロッド40がディテントスプリング16及びレバー本体13の中心孔15内に挿入される。そして、レバー本体13は、ディテントロッド40が装着された状態でベース体20に組付けられる。この状態で、ディテントロッド40の下端係合部45は、図2に示すように、ベース体20のディテント部25と係合可能に保持され、ディテントロッド40の上端部はレバー本体13の上端から一定寸法だけ突出している。
次に、レバー本体13の上端部にノブ30が組付けられる。これにより、ディテントロッド40の上端部は、ノブ30の首部32の位置決め穴32jから頭部31のロッド収納凹部34に挿入される。これにより、ディテントロッド40の開口41は、ノブ30のボタン収容穴33の開口側を指向するようになる。
次に、ノブボタン50のバネ受け突起57にリターンスプリング51の一端を保持した状態で、そのノブボタン50をノブ30に装着する。このとき、先ず、リターンスプリング51の先端(他端)をノブ30のバネ受け孔35に挿入する。次に、リターンスプリング51のバネ力に抗して、図7(A)に示すように、ノブボタン50の突起部54(鉤部55)の先端をディテントロッド40の開口41に挿入し、ノブボタン50の案内突起56をノブ30の案内凹部37に挿入する。そして、この状態で、ノブボタン50をノブ30のボタン収容穴33に押し込む。
ノブボタン50の鉤部55の先端には傾斜面55sが形成されているため、図7(A)(B)に示すように、ノブボタン50の鉤部55がディテントロッド40の開口41に挿入されると、その鉤部55の傾斜面55sがディテントロッド40の開口41の第1カムフォロア部411を上方に押し上げる。即ち、ノブボタン50の鉤部55はディテントロッド40をディテントスプリング16のバネ力に抗して上方に押し上げながら、そのディテントロッド40の開口41に挿入される。そして、ノブボタン50の鉤部55がディテントロッド40の開口41を通過し、傾斜面55sが第1カムフォロア部411から離れると、図7(C)に示すように、ディテントロッド40がディテントスプリング16のバネ力で下移動し、第1カムフォロア部411がノブボタン50の鉤部55と係合する。この状態で、シフトレバー12の組付けが終了する。
このように、ディテントロッド40の第1カムフォロア部411がノブボタン50の鉤部55と係合するため、ノブボタン50がリターンスプリング51のバネ力を受けても、ノブ30のロッド収納凹部34から抜けることはない。
<シフトレバー12の動作について>
運転者がノブボタン50を押し動作しない状態では、図5、図7(C)に示すように、ディテントロッド40の第1カムフォロア部411がノブボタン50の鉤部55と係合しており、ノブボタン50はリターンスプリング51により反押し動作方向のバネ力を受けている。さらに、ディテントロッド40はディテントスプリング16のバネ力で、図2に示すように、下限位置に保持されている。この状態で、運転者は、シフトレバー12を「N(ニュートラル)」「D(ドライブ)」「2(セカンド)」間でシフト操作でき、「R(リバース)」「P(パーキング)」あるいは「L(ロー)」へのシフト操作は規制される。この状態から、例えば、「R」「P」あるいは「L」にシフト操作する場合には、ノブボタン50を押し動作する。これにより、ノブボタン50がリターンスプリング51のバネ力に抗してノブ30のロッド収納凹部34に押し込まれ、ノブボタン50の突起部54がディテントロッド40の開口41にさらに深く挿入される。これにより、図8(A)に示すように、ノブボタン50の突起部54の上側傾斜カム面54xがディテントロッド40の第1カムフォロア部411を押し上げ、ディテントロッド40はディテントスプリング16のバネ力に抗して上方向に移動する。これにより、ディテントロッド40の下端係合部45とディテント部25との係合が解除されて、「R」「P」あるいは「L」へのシフト操作が可能になる。
また、運転者がノブボタン50から手を離すと、図8(B)等に示すように、ノブボタン50がリターンスプリング51のバネ力で元の位置まで戻り(図8において右移動し)、ディテントロッド40の第1カムフォロア部411はディテントスプリング16のバネ力を受けてノブボタン50の上側傾斜カム面54xに沿って下降する。即ち、ディテントロッド40はディテントスプリング16のバネ力により下方向に移動する。
ここで、例えば、ディテントロッド40とレバー本体13の中心孔15間の汚れ等による摺動抵抗の増加やディテントスプリング16の劣化等により、ディテントロッド40の下移動がスムーズに行なわれず、一時的に止まるような場合が考えられる。このような場合には、図8(C)に示すように、ノブボタン50がリターンスプリング51のバネ力で戻る際、突起部54の下側傾斜カム面54yがディテントロッド40の第2カムフォロア部412を下方に押圧する。これにより、ディテントロッド40の下移動がスムーズになり、ディテントロッド40の第1カムフォロア部411がノブボタンの上側傾斜カム面54xから離れるような不具合がなくなる。
即ち、ディテントロッド40の第1カムフォロア部411、第2カムフォロア部412、及びノブボタン50の突起部54の上側傾斜カム面54x、下側傾斜カム面54yが本発明のカム機構に相当する。
<本実施形態に係るシフトレバー装置10の長所について>
本実施形態に係るシフトレバー装置10によると、ノブボタン50がリターンスプリング51のバネ力で戻る際、ディテントロッド40が途中で止まろうとすると、ノブボタン50の突起部54の下側傾斜カム面54yがディテントロッド40の第2カムフォロア部412を下方に押圧する(図8(C)参照)。これにより、ディテントロッド40がスムーズに下移動し、そのディテントロッド40の第1カムフォロア部411がノブボタン50の上側傾斜カム面54xから離れるような不具合がなくなる。
また、ノブボタン50の突起部54の鉤部55をディテントロッド40の開口41に挿通することで両者を連結し、前記ノブボタン50をノブ30に装着することができる。即ち、ノブボタン50を目視確認しながらワンタッチでノブ30に装着することができるため、従来のように、目視できない位置で感覚によりディテントロッドの上部をノブボタンのロッド挿通穴に挿通させる必要がなくなり、ノブボタンの組付け作業が容易になる。
また、ノブボタン50の突起部54の鉤部55及び上側傾斜カム面54x、下側傾斜カム面54yは、平板状の突起部54の側面に段差状に形成されているため、例えば、平板状の突起部を鉤部及び上側傾斜カム面、下側傾斜カム面の形状に成形する場合と比較して、前記突起部の強度が向上する。
また、ノブボタン50をノブ30に装着する際、案内突起56と案内凹部37との働きで、ノブボタン50の突起部54の鉤部55をディテントロッド40の開口41に挿通し易くなる。
<変更例について>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、ノブボタン50の鉤部55及び上側傾斜カム面54x、下側傾斜カム面54yを平板状の突起部54の側面に段差状に形成する例を示したが、突起部54を鉤部55及び上側傾斜カム面54x、下側傾斜カム面54yの形状に成形することも可能である。
ノブボタン50のボタン本体部52と、ノブ30のボタン収容穴33とを断面楕円形に形成する例を示したが、前記断面形状は適宜変更可能である。
また、ノブボタン50の案内突起56と、ノブ30の案内凹部37とを断面略H形に形成する例を示したが、前記断面形状は適宜変更可能である。
本発明の本実施形態1に係るシフトレバー装置の全体斜視図である。 図2は図1のII-II矢視断面図である。 シフトレバー装置のノブとノブボタンとディテントロッドとの関係を表す分解斜視図である。 シフトレバー装置のノブボタンとディテントロッドとの関係を表す斜視図である。 シフトレバー装置のノブとノブボタンとディテントロッドとの関係を表す縦断面図である。 図5のVIA-VIA矢視断面図(A図)、ディテントロッドの開口を表す拡大図(B図)、A図のC-C矢視断面図(C図)、A図のD-D矢視断面図(D図)である。 ノブ、ディテントロッドに対するノブボタンの組付け手順を表す縦断面図(A図、B図,C図)である。 ノブボタンの動作を表す縦断面図(A図、B図,C図)である。 従来のシフトレバー装置のノブとノブボタンとディテントロッドとの関係を表す縦断面図である。 従来のシフトレバー装置のノブボタンとディテントロッドとの関係を表す斜視図である。
符号の説明
10・・・シフトレバー装置
12・・・シフトレバー
13・・・レバー本体
16・・・ディテントスプリング
20・・・ベース体
25・・・ディテント部
30・・・ノブ
33・・・ボタン収容穴
37・・・案内凹部
40・・・ディテントロッド
41・・・開口
411・・第1カムフォロア部(カム機構)
412・・第2カムフォロア部(カム機構)
45・・・下端係合部
50・・・ノブボタン
51・・・リターンスプリング
54・・・突起部
54x・・上側傾斜カム面(カム機構)
54y ・・下側傾斜カム面(カム機構)
55・・・鉤部
55s・・傾斜面
56・・・案内突起

Claims (3)

  1. 車両に固定されるベース体と、前記ベース体にシフト操作可能な状態で装着される中空軸状のレバー本体と、前記レバー本体の先端部に設けられたノブと、前記レバー本体の中空部内において軸方向に摺動可能に設けられたディテントロッドと、前記ベース体に設けられ、前記レバー本体の中空部内を下限位置まで移動した前記ディテントロッドの下端部がシフト操作方向に係合できるように形成されたディテント部と、前記ディテントロッドを下方に押圧するディテントスプリングと、一定方向に押し動作可能な状態で前記ノブに装着されたノブボタンと、前記ノブボタンを反押し動作方向に押圧するリターンスプリングと、前記ノブボタンの押し動作に連動して前記ディテントロッドをディテントスプリングのバネ力に抗して引き上げるカム機構とを備え、前記カム機構は、前記ディテントロッドの上部に設けられた第1カムフォロア部と、その第1カムフォロア部より下方に設けられた第2カムフォロア部と、前記ノブボタンの突起部に形成されて、そのノブボタンが前記ノブに押し込まれる動作により、前記第1カムフォロア部を押し上げる上側傾斜カム面と、前記ノブボタンが前記リターンスプリングのバネ力で戻る際、前記第2カムフォロア部を下方に押圧可能な下側傾斜カム面とを備えているシフトレバー装置であって、
    前記ディテントロッドの上部には、前記ノブボタンの突起部が挿通される開口が形成されて、その開口の上端縁に前記第1カムフォロア部、前記開口の下端縁に前記第2カムフォロア部が設けられており、
    前記ノブボタンの突起部には、前記上側傾斜カム面より先端側に山形の鉤部が設けられ、その鉤部の先端に傾斜面が形成されており、
    前記ノブボタンの突起部の鉤部をディテントロッドの開口に挿入する際に、前記鉤部の傾斜面が前記ディテントロッドの開口の第1カムフォロア部を押し上げ、前記鉤部が前記ディテントロッドの開口を通過した段階で前記ディテントロッドがディテントスプリングのバネ力で下移動して、前記ディテントロッドの第1カムフォロア部とノブボタンの鉤部とが係合する構成であることを特徴とするシフトレバー装置。
  2. 請求項1に記載されたシフトレバー装置であって、
    前記ノブボタンの突起部は平板状に形成されて、前記鉤部及び上側傾斜カム面、下側傾斜カム面は、前記突起部の側面に段差状に形成されていることを特徴とするシフトレバー装置。
  3. 請求項1、又は請求項2のいずれかに記載されたシフトレバー装置であって、
    前記ノブボタンには、前記突起部と平行に突出する案内突起が形成されており、
    前記ノブには、前記案内突起が挿入される案内凹部が形成されていることを特徴とするシフトレバー装置。
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