JP4988469B2 - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、アプリケーションの通信品質に応じてハンドオーバを実行する無線通信装置に関する。
近年、無線通信技術の普及によって、通信方式が異なる複数の無線通信システムを同時に利用できる環境が整いつつある。例えば、第3世代携帯電話システムの一種であるcdma2000 n x evolution - data only(EV-DO)と、IEEE802.11などによって規定される無線LANシステムとの両システムに接続可能な無線通信装置の提供が検討されている。
このような複数の無線通信システムに接続可能な無線通信装置は、接続中の無線基地局から受信した無線信号の状態(例えば、RSSI)またはスループットなどの通信品質を監視し、当該通信品質の劣化によって実行中の通信が切断される前に、他の無線通信システムの無線基地局へのハンドオーバを実行することができる。(例えば、特許文献1)。
特開2004−561996号公報(第11−12頁、第5図)
しかしながら、上述した従来の無線通信装置には、次のような問題があった。すなわち、当該無線通信装置では、VoIPを利用した音声通話などのリアルタイム系アプリケーションや、Webサイトの閲覧など非リアルタイム系アプリケーションといった複数のアプリケーションが用いられる。リアルタイム系アプリケーションと、非リアルタイム系アプリケーションとでは、他の無線通信システムへのハンドオーバが必要となる通信品質の閾値も異なる。
また、通信方式が異なる複数の無線通信システムに接続可能な無線通信装置では、各無線通信システムによってハンドオーバが必要となる通信品質の閾値と対応するRSSIなどの無線信号の状態を示す値(無線状態情報)が異なる。さらに、当該無線通信システムを提供する通信事業者のサービス提供形態、例えば、無線通信装置の認証方法によってハンドオーバに要する時間が異なる。
つまり、上述した従来の無線通信装置では、当該無線通信装置において実行されるアプリケーションに影響を与えることなく、アプリケーション毎に適切なタイミングで他の無線通信システムにハンドオーバを実行することができないといった問題があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、アプリケーションに影響を与えることなく、アプリケーション毎に適切なタイミングで他の無線通信システムにハンドオーバを実行することができる無線通信装置を提供することを目的とする。
上述した問題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、通信方式が異なる複数の無線通信システム(例えば、無線通信システム10,20,30)に接続可能であり、所定のアプリケーション(例えば、VoIP)を用い、無線基地局(例えば、無線基地局11)を介して通信先装置(通信先装置200)と通信を実行する無線通信装置(無線端末100)であって、前記無線基地局と送受信される無線信号の状態を示す無線状態情報(例えば、RSSI)を取得する無線状態情報取得部(無線状態情報取得部103)と、前記アプリケーションの通信品質が劣化したか否かを判定する品質判定部(アプリケーション品質処理部107)と、前記品質判定部によって前記通信品質が劣化したと判定された場合、前記通信品質が劣化したと判定されたときに対応する前記無線状態情報に基づくハンドオーバ閾値(ハンドオーバ閾値TH)を前記アプリケーションと関連付けて記憶する閾値記憶処理部(ハンドオーバ制御部109及び記憶部111)と、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行するハンドオーバ実行部(ハンドオーバ制御部109)と、前記ハンドオーバ実行部による前記ハンドオーバの実行中に変動した前記無線状態情報の変動量(変動量V)を前記無線通信システムに対応付けて記憶する変動量記憶処理部(ハンドオーバ制御部109及び記憶部111)とを備え、前記ハンドオーバ実行部は、前記無線状態情報取得部によって取得された前記無線状態情報、前記閾値記憶処理部に記憶されている前記ハンドオーバ閾値、及び前記変動量記憶処理部に記憶されている前記変動量に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行することを要旨とする。
このような無線通信装置によれば、アプリケーションの通信品質が劣化したと判定されたときに対応する無線状態情報に基づくハンドオーバ閾値が、アプリケーションと関連付けて記憶される。また、ハンドオーバの実行中に変動した無線状態情報の変動量が、無線通信システムに対応付けて記憶される。無線通信装置は、無線状態情報、ハンドオーバ閾値及び当該変動量に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する。
このため、ハンドオーバの実行中に変動し得る無線状態情報の値の変動範囲を考慮した上で、アプリケーションの通信品質に影響を与える無線状態情報に基づくハンドオーバ閾値を設定することができる。すなわち、このような無線通信装置によれば、アプリケーションに影響を与えることなく、アプリケーション毎に適切なタイミングで他の無線通信システムにハンドオーバを実行することができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記ハンドオーバ実行部は、前記ハンドオーバ閾値と前記変動量とに基づいて、前記ハンドオーバを開始する無線状態情報の値を決定することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1または第2の特徴に係り、前記ハンドオーバ実行部による他の無線通信システムへの前記ハンドオーバに要した所要時間(所要時間T3)を前記無線通信システムに対応付けて記憶する所要時間記憶処理部(ハンドオーバ制御部109及び記憶部111)をさらに備え、前記ハンドオーバ実行部は、前記無線状態情報、前記ハンドオーバ閾値、前記変動量、及び前記所要時間に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行することを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第3の特徴に係り、前記ハンドオーバ実行部は、前記所要時間が短い無線通信システムへのハンドオーバを実行することを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、通信方式が異なる複数の無線通信システム(無線通信システム10,20,30)に接続可能であり、所定のアプリケーション(例えば、VoIP)を用いて無線基地局(例えば、無線基地局11)を介して通信先装置(通信先装置200)
と通信を実行する無線通信装置(無線端末100)であって、前記無線基地局と送受信される無線信号の状態を示す無線状態情報(例えば、RSSI)を取得する無線状態情報取得部(無線状態情報取得部103)と、前記アプリケーションの通信品質が劣化したか否かを判定する品質判定部(アプリケーション品質処理部107)と、前記品質判定部によって前記通信品質が劣化したと判定された場合、前記通信品質が劣化したと判定されたときに対応する前記無線状態情報に基づくハンドオーバ閾値(ハンドオーバ閾値TH)を前記アプリケーションと関連付けて記憶する閾値記憶処理部(ハンドオーバ制御部109及び記憶部111)と、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行するハンドオーバ実行部(ハンドオーバ制御部109)と、前記ハンドオーバ実行部による他の無線通信システムへの前記ハンドオーバにおいて、前記無線状態情報がハンドオーバ前の無線通信システムに対応付けられているハンドオーバの開始から完了までの経過時間を前記無線通信システムに対応付けて記憶する経過時間記憶処理部(ハンドオーバ制御部109及び記憶部111)とを備え、前記ハンドオーバ実行部は、前記無線状態情報取得部によって取得された前記無線状態情報、前記閾値記憶処理部に記憶されている前記ハンドオーバ閾値、及び前記経過時間記憶処理部に記憶されている前記経過時間に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行することを要旨とする。
このような無線通信装置によれば、アプリケーションの通信品質が劣化したと判定されたときに対応する無線状態情報に基づくハンドオーバ閾値が、アプリケーションと関連付けて記憶される。また、無線状態情報がハンドオーバ前の無線通信システムに対応付けられているハンドオーバの開始から完了までの経過時間が、無線通信システムに対応付けて記憶される。無線通信装置は、無線状態情報、ハンドオーバ閾値及び経過時間に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する。
このため、ハンドオーバ前の無線通信システムに対応付けられているハンドオーバの開始から完了までの経過時間を考慮した上で、アプリケーションの通信品質に影響を与える無線状態情報に基づくハンドオーバ閾値を設定することができる。すなわち、このような無線通信装置によれば、アプリケーションに影響を与えることなく、アプリケーション毎に適切なタイミングで他の無線通信システムにハンドオーバを実行することができる。
本発明の第6の特徴は、本発明の第5の特徴に係り、前記ハンドオーバ実行部は、前記ハンドオーバ閾値と前記経過時間とに基づいて、前記ハンドオーバを開始する無線状態情報の値を決定することを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、無線基地局を介して通信先装置と通信を実行する無線通信装置であって、前記無線基地局と送受信される無線信号の状態を示す無線状態情報及び他の無線通信システムへのハンドオーバの実行中に変動した前記無線状態情報の変動量に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行するハンドオーバ実行部を備えることを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、無線基地局を介して通信先装置と通信を実行する無線通信装置の無線通信方法であって、前記無線基地局と送受信される無線信号の状態を示す無線状態情報及び他の無線通信システムへのハンドオーバの実行中に変動した前記無線状態情報の変動量に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行することを要旨とする。
本発明の第9の特徴は、無線基地局を介して通信先装置と通信を実行する無線通信装置であって、前記無線基地局と送受信される無線信号の状態を示す無線状態情報及びハンドオーバの開始から完了までの経過時間に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行するハンドオーバ実行部を備えることを要旨とする。
本発明の第10の特徴は、無線基地局を介して通信先装置と通信を実行する無線通信装置の無線通信方法であって、前記無線基地局と送受信される無線信号の状態を示す無線状態情報及びハンドオーバの開始から完了までの経過時間に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行することを要旨とする。
本発明の特徴によれば、アプリケーションに影響を与えることなく、アプリケーション毎に適切なタイミングで他の無線通信システムにハンドオーバを実行することができる無線通信装置を提供することができる。
次に、本発明の実施形態について説明する。具体的には、(1)第1実施形態、(2)第2実施形態及び(3)その他の実施形態について説明する。第1実施形態では、無線状態情報(例えば、RSSI)の変動量、またはアプリケーションの通信品質がハンドオーバ閾値に到達するまでの到達時間を用いて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する形態について説明する。また、第2実施形態では、他の無線通信システムへのハンドオーバに要する所要時間に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する形態について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1)第1実施形態
上述したように、第1実施形態では、無線状態情報(例えば、RSSI)の変動量またはアプリケーションの通信品質がハンドオーバ閾値に到達するまでの到達時間を用いて、他の無線通信システムへのハンドオーバが実行される。
(1.1)通信ネットワークの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る無線通信装置を含む通信ネットワークの全体概略構成図である。
無線端末100は、ユーザが携帯可能な小型の無線通信装置である。無線端末100は、無線通信システム10、無線通信システム20及び無線通信システム30に接続可能である。以下、無線端末100は、MN100(Mobile Node)と適宜表記する。
無線端末100は、所定のアプリケーション、本実施形態では、VoIPを利用した音声通話アプリケーションを実行する。無線端末100は、無線基地局11、無線基地局21または無線基地局31を介して通信先装置200と通信を実行、具体的には、音声通話アプリケーションを実行する。
通信先装置200は、無線端末100と同様に、VoIPを利用した音声通話アプリケーションを実行する。以下、通信先装置200は、CN200(Corresponding Node)と適宜表記する。
無線通信システム10は、無線基地局11及びバックボーンネットワーク12によって構成される。無線通信システム10は、第3世代携帯電話システムの一種であるcdma2000 n x evolution - data only(EV-DO)に準拠している。
無線通信システム20は、無線基地局21及びバックボーンネットワーク22によって構成される。無線通信システム20は、IEEE802.16eなどによって規定されるモバイルWiMAXの規格に準拠している。
無線通信システム30は、無線基地局31及びバックボーンネットワーク32によって構成される。無線通信システム30は、IEEE802.11などによって規定される無線LANシステム(WLAN)の規格に準拠している。
すなわち、MN100は、通信方式が異なる複数の無線通信システムに接続可能である。例えば、MN100は、無線通信システム10を構成する無線基地局11から送信される無線信号RSの状態(例えば、RSSI)が劣化すると、通信方式が異なる無線通信システム20を構成する無線基地局21へのハンドオーバを実行することができる。
特に、本実施形態では、MN100は、他の無線通信システムへのハンドオーバ、例えば、無線通信システム10から無線通信システム20へのハンドオーバの実行中に変動した無線状態情報の変動量を記憶する。MN100は、無線通信システム毎のハンドオーバ閾値TH(図8参照)と、記憶した変動量V(図8参照)とに基づいて無線通信システム10から無線通信システム20へのハンドオーバの開始タイミングを決定する。
(1.2)無線通信装置の機能ブロック構成
図2は、本実施形態において無線通信装置を構成するMN100の機能ブロック構成図である。図2に示すように、MN100は、無線通信部101、無線状態情報取得部103、アプリケーション105、アプリケーション品質処理部107、ハンドオーバ制御部109、記憶部111及び経路切替部113を備える。
無線通信部101は、無線通信システム10,20,30に接続するための無線通信インタフェースを有する。具体的には、無線通信部101は、EV-DOに準拠した無線基地局11と無線通信を実行するための無線通信インタフェースを有する。また、無線通信部101は、モバイルWiMAXに準拠した無線基地局21と無線通信を実行するための無線通信インタフェースを有する。さらに、無線通信部101は、WLANに準拠した無線基地局31と無線通信を実行するための無線通信インタフェースを有する。
無線状態情報取得部103は、無線通信部101が無線基地局11,21,31と送受信する無線信号RSの状態を示す無線状態情報(例えば、RSSI)を所定の周期で繰り返し取得する。
無線状態情報取得部103は、無線通信部101から無線状態情報を取得し、取得した無線状態情報をハンドオーバ制御部109に通知する。無線状態情報としては、例えば、RSSI、C/I及び送信電力(TxPower)などを用いることができる。
図5は、無線状態情報取得部103によって取得される無線状態情報の一例を示す。図5に示すように、無線状態情報S1では、アプリケーション(音声コーデックとしてITU-T G.711を利用する音声通話アプリケーション)、無線通信システム(EV-DO)、無線状態情報の種別(C/I,RSSI)及び無線状態情報の値が対応付けられる。
無線状態情報取得部103は、アプリケーションと無線通信システムとの組合せ毎にN個の無線状態情報の平均値及び分散を算出する。無線状態情報取得部103は、分散の小さい無線状態情報の平均値を閾値として用い、アプリケーションと無線通信システムとの組合せ毎のハンドオーバ閾値THを生成する。なお、分散に代えて、例えば偏差値(=60)など、別の統計値を用いてもよい。
図6は、無線状態情報取得部103によって生成されたハンドオーバ閾値THの一例を示す。図6に示すように、ハンドオーバ閾値テーブルTB1では、アプリケーションと無線通信システムとの組合せ毎に、ハンドオーバ閾値THの種別及びハンドオーバ閾値THの値が対応付けられる。
アプリケーション105は、所定のアプリケーションプログラム及び実行環境(CPUなど)によって構成される。本実施形態では、アプリケーション105は、VoIPを利用した音声通話アプリケーションである。
アプリケーション105は、音声コーデックによって符号化された音声データを含むRTPパケットを所定の間隔(例えば、20ms)で経路切替部113に出力する。また、アプリケーション105は、経路切替部113から出力されたRTPパケットを取得する。
アプリケーション品質処理部107は、アプリケーション105、つまり、本実施形態では、音声通話アプリケーションの通信品質(例えば、パケットロス数やパケットの平均到着間隔)を監視し、当該通信品質が劣化したか否かを判定する。本実施形態において、アプリケーション品質処理部107は、品質判定部を構成する。
ハンドオーバ制御部109は、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する。本実施形態において、ハンドオーバ制御部109は、ハンドオーバ実行部を構成する。
具体的には、ハンドオーバ制御部109は、所定の周期で繰り返し取得される無線状態情報が、設定したハンドオーバ閾値THによって定められるハンドオーバ条件を満足するか否かを判定する。ハンドオーバ制御部109は、当該ハンドオーバ条件を満足した場合、経路切替部113に経路切替指示を通知する。
ハンドオーバ制御部109は、アプリケーション品質処理部107によってアプリケーション105(音声通話アプリケーション)の通信品質が劣化したと判定された場合、当該通信品質が劣化したと判定されたときに対応する無線状態情報に基づくハンドオーバ閾値TH(図8参照)を実行されているアプリケーション105と関連付けて記憶する。
具体的には、ハンドオーバ制御部109は、ハンドオーバ閾値THを記憶部111に記憶させる。本実施形態では、ハンドオーバ制御部109と記憶部111とによって、閾値記憶処理部が構成される。
また、本実施形態では、ハンドオーバ制御部109は、他の無線通信システムへのハンドオーバの実行中に変動した無線状態情報の変動量V(図8参照)を無線通信システムに対応付けて記憶する。具体的には、ハンドオーバ制御部109は、変動量Vを記憶部111に記憶させる。本実施形態では、ハンドオーバ制御部109と記憶部111とによって、変動量記憶処理部が構成される。
ハンドオーバ制御部109は、無線状態情報取得部103によって取得された無線状態情報、記憶部111に記憶されているハンドオーバ閾値TH及び変動量Vに基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する。
図7は、記憶部111に記憶される変動量情報の一例を示す。図7に示すように、変動量情報S2では、ハンドオーバ前の無線通信システム、ハンドオーバ後の無線通信システム及び変動量の値が対応付けられる。
ハンドオーバ制御部109は、ハンドオーバが実行される毎に変動量を算出する。そして、ハンドオーバ制御部109は、N個の変動量の平均値及び分散を算出する。ハンドオーバ制御部109は、分散の小さい変動量(図7に示す変動量情報S2ではRSSI)の平均値を変動量V(−3dBm)として設定する。
ハンドオーバ制御部109は、ハンドオーバ閾値テーブルTB1に含まれるハンドオーバ閾値THと、算出された変動量V(−3dBm)とに基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを開始する無線状態情報の値を決定する。
例えば、ハンドオーバ前の無線通信システムがWLANであり、ハンドオーバ後(ハンドオーバ先)の無線通信システムがEV-DOである場合、図6及び図8に示すように、ハンドオーバ制御部109は、ハンドオーバ閾値THとして、−85dBmのRSSIを設定しているものとする。ハンドオーバ制御部109は、図7に示すように、ハンドオーバ閾値THと、−3dBmの変動量Vとに基づいて、RSSIが−82dBmに到達するタイミングt1において、他の無線通信システム(EV-DO)へのハンドオーバを開始する。
記憶部111は、無線状態情報S1(図5参照)、ハンドオーバ閾値テーブルTB1(図6参照)及び変動量情報S2(図7参照)などを記憶する。
経路切替部113は、ハンドオーバ制御部109から通知された経路切替指示に基づいて、通信経路、つまり、無線通信システム10、無線通信システム20または無線通信システム30の何れかに切り替える。
(1.3)無線通信装置の動作
次に、MN100(無線通信装置)の動作について説明する。具体的には、MN100がハンドオーバ閾値TH及び変動量Vに基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する動作について説明する。図3は、MN100が他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する動作フローを示す。
図3に示すように、ステップS10において、MN100は、実行されているアプリケーション105の種別(例えば、音声コーデックにG.729を用いる音声通話アプリケーション)を取得する。
ステップS20において、MN100は、ハンドオーバ閾値THを生成するか否かを判定する。具体的には、MN100は、図4に示すフローに従って、ハンドオーバ閾値THを生成するか否かを判定する。図4に示すように、ステップS11において、MN100は、実行するアプリケーション、具体的には音声通話アプリケーションに対応するハンドオーバ閾値THがあるか否かを判定する。
音声通話アプリケーションに対応するハンドオーバ閾値THがある場合(ステップS11のYES)、ステップS12において、MN100は、ハンドオーバ閾値THの算出に用いる無線状態情報のサンプル数がN個(例えば、10個)以上あるか否かを判定する。
ハンドオーバ閾値THの算出に用いる無線状態情報のサンプル数がN個以上ある場合(ステップS12のYES)、ステップS13において、MN100は、現在設定されているハンドオーバ閾値THの最終更新時刻からM時間(例えば、72時間)以上経過しているか否かを判定する。
最終更新時刻からM時間以上経過している場合(ステップS13のYES)、ステップS15において、MN100は、ハンドオーバ閾値THを新たに算出すると判定する。
また、ステップS11〜S13の判定条件に合致しない場合も、MN100は、ハンドオーバ閾値THを新たに算出すると判定する。
一方、ステップS13において、最終更新時刻からM時間(例えば、72時間)経過していない場合(ステップS13のNO)、ステップS14において、MN100は、ハンドオーバ閾値THを新たに算出しないと判定する。
図3に示すように、ハンドオーバ閾値THを算出すると判定された場合(ステップS20のYES)、ステップS30において、MN100は、アプリケーションの通信品質(例えば、パケットロス数やパケットの平均到着間隔)が劣化したか否かを判定する。
(ステップS30のYES)、ステップS40において、MN100は、現在の無線信号RSの状態(例えば、RSSIの値)、つまり、無線状態情報と、実行されているアプリケーションとを対応付けて記憶する。
ステップS50において、MN100は、ハンドオーバ閾値THを算出する。具体的には、MN100は、アプリケーションの通信品質が劣化した時点と対応する無線状態情報を一つのハンドオーバ閾値サンプルとして記憶する。
なお、MN100は、無線状態情報の統計量を示す他の値(例えば、偏差値)を用いて、ハンドオーバ閾値THを算出してもよい。また、MN100は、アプリケーションの通信品質が劣化した時点と対応する無線状態情報のサンプル数がN個以上ある場合、繰り返しハンドオーバ閾値THを算出することができる。
一方、ハンドオーバ閾値THを算出しないと判定された場合(ステップS20のNO)、ステップS60において、MN100は、ハンドオーバ閾値THを設定する。具体的には、MN100は、ハンドオーバ閾値テーブルTB1(図6参照)及び変動量情報S2(図7参照)に基づいて、ハンドオーバ閾値THを設定する。
例えば、ハンドオーバ前の無線通信システムがWLANであり、ハンドオーバ後(ハンドオーバ先)の無線通信システムがEV-DOである場合、図8に示すように、MN100は、−85dBmのRSSIをハンドオーバ閾値THとして設定する。また、MN100は、−3dBmの変動量Vに基づいて、ハンドオーバの開始タイミングを、RSSIが−82dBmに到達するタイミング(タイミングt1)に設定する。
ステップS70において、MN100は、無線信号RSの状態が設定されたハンドオーバ閾値TH(開始タイミングである−82dBm)よりも劣化したか否かを判定する。
無線信号RSの状態が設定されたハンドオーバ閾値THよりも劣化した場合(ステップS70のYES)、ステップS80において、MN100は、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する。
ステップS90において、MN100は、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する期間における無線状態情報の変動量を記録する。
ステップS100において、MN100は、記録したN個の変動量サンプルに基づいて、ハンドオーバ閾値THのオフセットとして用いられる変動量Vを算出する。具体的には、MN100は、N回実行された他の無線通信システムへのハンドオーバにおいて記録された変動量を含む変動量情報S2に基づいて、変動量V(例えば、−3dBm)を算出する。
変動量サンプルの数がN個以上ある場合、MN100は、無線状態情報S1(図5参照)に含まれる無線状態情報のそれぞれ(RSSI、CIR、TxPower)について、平均値及び分散を算出する。なお、MN100は、ハンドオーバを実行する毎に、1個の変動量サンプルを取得し、N回のハンドオーバを実行することによって、N個の変動量サンプルを取得する。さらに、MN100は、分散の最も小さい無線状態情報(例えば、RSSI)の平均値をハンドオーバ閾値THとする。
ステップS110において、MN100は、通信が終了したか否か、つまり、音声通話アプリケーションを用いた音声通話が終了したか否かを判定する。
通信が終了した場合(ステップS110のYES)、MN100は、処理を終了する。一方、通信が終了していない場合(ステップS110のNO)、MN100は、ステップS10からの処理を繰り返す。
なお、上述したステップS13では、ハンドオーバ閾値THの最終更新時刻からM時間(例えば、72時間)以上経過している場合、新たなハンドオーバ閾値THを算出するために無線状態情報のサンプリングが実行される。ここで、MN100は、当該サンプリングによって新たに取得された無線状態情報の統計値と、現在のハンドオーバ閾値THの算出に用いられた無線状態情報の統計値とを比較し、無線状態情報の偏差値が40〜60となる場合、すなわち、ハンドオーバ閾値THとして一定の信頼性を有する値になったと判定できる場合、無線状態情報のサンプル数を順次増加させるようにしてもよい。
一方、偏差値が当該範囲外となる場合、MN100は、無線伝搬路の特性が大きく変動していると判定し、無線状態情報のサンプリングを継続してもよい。MN100は、当該サンプリングを所定期間継続した後、現在のハンドオーバ閾値THを新たに算出したハンドオーバ閾値THに変更するかを決定してもよい。
(1.4)作用・効果
MN100によれば、アプリケーション105の通信品質が劣化したと判定されたときに対応する無線状態情報に基づくハンドオーバ閾値THが、アプリケーションと関連付けて記憶される。また、ハンドオーバの実行中に変動した無線状態情報の変動量Vが、無線通信システムに対応付けて記憶される。MN100は、無線状態情報、ハンドオーバ閾値TH及び変動量Vに基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する。
このため、ハンドオーバの実行中に変動し得る無線状態情報の値の変動範囲を考慮した上で、アプリケーションの通信品質に影響を与える無線状態情報に基づくハンドオーバ閾値THを設定することができる。すなわち、MN100によれば、アプリケーションに影響を与えることなく、アプリケーション毎に適切なタイミングで他の無線通信システムにハンドオーバを実行することができる。
具体的には、ハンドオーバ閾値THと変動量Vとに基づいて、ハンドオーバを開始する無線状態情報の値が決定される。このため、MN100は、無線状態情報の値がアプリケーションの通信品質に影響を与える値に到達する以前に確実にハンドオーバを実行することができる。
(1.5)変更例
次に、図9〜図11を参照して、本実施形態の変更例について説明する。上述した実施形態では、MN100は、ハンドオーバ閾値TH及び変動量Vに基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行するが、変動量Vに代えて、無線状態情報がハンドオーバ前の無線通信システムに対応付けられているハンドオーバ閾値THに到達するまでの到達時間T2(図9参照)を用いてもよい。
具体的には、ハンドオーバ制御部109は、他の無線通信システムへのハンドオーバにおいて、無線状態情報がハンドオーバ前の無線通信システムに対応付けられているハンドオーバ閾値THに到達するまでの到達時間T2を前記無線通信システムに対応付けて記憶する。本変更例では、ハンドオーバ制御部109と記憶部111とによって、到達時間記憶処理部が構成される。
なお、到達時間T2は、ハンドオーバ制御部109が他の無線通信システムへのハンドオーバを開始した時点からハンドオーバ前の無線通信システムに対応付けられているハンドオーバ閾値THに到達するまでの経過時間とすることができる。また、ハンドオーバを開始した時点に代えて、例えば、ハンドオーバ開始後の任意のタイミングとしてもよい。
ハンドオーバ制御部109は、無線状態情報取得部103によって取得された無線状態情報、記憶部111に記憶されているハンドオーバ閾値TH及び到達時間T2に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する。
図10は、記憶部111に記憶される到達時間T2の一例を示す。図10に示すように、到達時間情報S3では、ハンドオーバ前の無線通信システム、ハンドオーバ後の無線通信システム及び到達時間T2の値が対応付けられる。なお、ハンドオーバ制御部109は、上述した変動量Vと同様に、複数の到達時間T2の平均値を用いてもよい。
ハンドオーバ制御部109は、例えば、ハンドオーバ前の無線通信システムがWLANであり、ハンドオーバ後(ハンドオーバ先)の無線通信システムがEV-DOである場合、図6に示すハンドオーバ閾値テーブルTB1から、ITU−T G.711を利用する音声通話アプリケーションに対応するハンドオーバ閾値TH(RSSI:−85dBm)を取得し、図10に示す到達時間情報S3から到達時間T2(例えば、8,400ms)を取得する。
そして、ハンドオーバ制御部109は、現在の無線状態の変化を測定し、現在の無線状態の変化量(傾き)から、到達時間T2(例えば、8,400ms)後に無線状態(RSSI)が−85dBmになりそうな状況を予測する(図9の場合、RSSIが−82dBmの時点)。
その後、RSSIが−82dBmに到達すると、ハンドオーバ制御部109は、WLANからEV-DOへのハンドオーバを開始する。
本変更例では、図3に示したステップS90の動作に代えて、図11に示すステップS90Aの動作が実行される。すなわち、ステップS90Aにおいて、MN100は、ハンドオーバの開始から完了までの経過時間、つまり、到達時間T2を記録する。また、本変更例では、ステップS60において、MN100は、ハンドオーバ閾値テーブルTB1(図6参照)及び到達時間情報S3(図10参照)に基づいて、ハンドオーバ閾値THを設定する。また、本変更例では、図3のステップS40及びS50の処理を実行しなくてもよい。
本変更例によれば、無線状態情報がハンドオーバ前の無線通信システムに対応付けられているハンドオーバ閾値THに到達するまでの到達時間T2が、無線通信システムに対応付けて記憶される。MN100は、無線状態情報、ハンドオーバ閾値TH及び到達時間T2に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する。
このため、ハンドオーバ前の無線通信システムに対応付けられているハンドオーバ閾値THに到達するまでの到達時間T2を考慮した上で、アプリケーションの通信品質に影響を与える無線状態情報に基づくハンドオーバ閾値を設定することができる。すなわち、本変更例によれば、アプリケーションに影響を与えることなく、アプリケーション毎に適切なタイミングで他の無線通信システムにハンドオーバを実行することができる。
(2)第2実施形態
図12は、本発明の第2実施形態に係る通信ネットワークの全体概略構成図である本実施形態では、他の無線通信システムへのハンドオーバに要する所要時間に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバが実行される。
すなわち、提供するオペレータ(通信事業者)が異なる無線通信システムにハンドオーバする場合、ハンドオーバ後の無線通信システムへの接続を許可するための認証などに要する時間がオペレータによって異なる。そこで、本実施形態では、当該認証に要する時間を含めたハンドオーバに要する所要時間に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバが実行される。
なお、以下、本発明の第1実施形態(図1〜図8)と異なる部分について主に説明し、同様の部分については、説明を適宜省略する。
図12に示すように、本実施形態では、オペレータOP、オペレータOP及びオペレータOPによって、無線通信システムが提供される。
具体的には、オペレータOPは、EV-DOに準拠した無線通信システムA1、モバイルWiMAXに準拠した無線通信システムA2、及びWLANに準拠した無線通信システムA3を提供する。
オペレータOPは、モバイルWiMAXに準拠した無線通信システムB1を提供する。オペレータOPは、WLANに準拠した無線通信システムC1を提供する。
また、WLANに準拠した無線通信システムD1が設置される。無線通信システムD1は、オペレータではなく、MN100のユーザなどによって設置される自営の無線通信システムである。
本実施形態では、MN100のハンドオーバ制御部109は、他の無線通信システムへのハンドオーバに要した所要時間T3(図13参照)を無線通信システムに対応付けて記憶する。本実施形態では、ハンドオーバ制御部109と記憶部111とよって、所要時間記憶処理部が構成される。
ハンドオーバ制御部109は、無線状態情報取得部103によって取得された無線状態情報、記憶部111に記憶されているハンドオーバ閾値TH、無線状態情報の変動量V、及び所要時間T3に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する。
図13は、記憶部111に記憶されるハンドオーバ閾値テーブルTB2の一例を示す。図13に示すように、ハンドオーバ閾値テーブルTB2では、ハンドオーバ前の無線通信システム、ハンドオーバ前のオペレータ、ハンドオーバ後の無線通信システム、ハンドオーバ後のオペレータ、所要時間T3、及び変動量Vの値が対応付けられる。
ハンドオーバ制御部109は、複数の無線通信システムに対してハンドオーバが可能な場合、ハンドオーバ閾値テーブルTB2を参照し、上述した実施形態のように変動量Vのオフセット設定をハンドオーバ閾値THに対して行った上で、所要時間T3が短い無線通信システムへのハンドオーバを実行する。
本実施形態では、図3に示したステップS90の動作に代えて、図14に示すステップS90Bの動作が実行される。すなわち、ステップS90Bにおいて、MN100は、他の無線通信システムへのハンドオーバ完了までの所要時間T3を記録する。また、本変更例では、ステップS60において、MN100は、ハンドオーバ閾値テーブルTB2(図13参照)に基づいてハンドオーバ閾値THを設定する。
本実施形態に係るMN100によれば、他の無線通信システムへのハンドオーバに要した所要時間T3が、無線通信システムに対応付けて記憶される。MN100は、無線状態情報、ハンドオーバ閾値TH、変動量V及び所要時間T3に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する。
このため、他の無線通信システムへのハンドオーバに要した所要時間T3を考慮した上で、アプリケーションの通信品質に影響を与える無線状態情報に基づくハンドオーバ閾値を設定することができる。すなわち、本実施形態に係るMN100によれば、アプリケーションに影響を与えることなく、アプリケーション毎に適切なタイミングで他の無線通信システムにハンドオーバを実行することができる。
本実施形態では、MN100(ハンドオーバ制御部109)は、複数の無線通信システムに対してハンドオーバが可能な場合、所要時間T3が短い無線通信システムへのハンドオーバを実行する。このため、迅速なシステム間ハンドオーバを実現することができる。
(3)その他の実施形態
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
例えば、上述した第1実施形態及び第2実施形態では、VoIPを利用した音声通話アプリケーションを例として説明したが、本発明を適用可能なアプリケーションは、音声通話アプリケーションに限定されるものではない。例えば、音声通話アプリケーションなどのリアルタイム系アプリケーションだけでなく、非リアルタイム系アプリケーションにも勿論適用することができる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の第1実施形態に係る無線通信装置を含む通信ネットワークの全体概略構成図である。 本発明の第1及び第2実施形態に係る無線通信装置の機能ブロック構成図である。 本発明の第1実施形態に係る無線通信装置が他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する動作フローを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る無線通信装置が他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する動作フローを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る無線状態情報の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るハンドオーバ閾値テーブルの一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る変動量情報の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る無線通信装置におけるRSSIの変動状況を示す図である。 本発明の第1実施形態の変更例に係る無線通信装置におけるRSSIの変動状況を示す図である。 本発明の第1実施形態の変更例に係る到達時間情報の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態の変更例に係る無線通信装置の動作フローを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る通信ネットワークの全体概略構成図である。 本発明の第2実施形態に係るハンドオーバ閾値テーブルの一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る無線通信装置の動作フローを示す図である。
符号の説明
10,20,30…無線通信システム、11,21,31…無線基地局、12,22,32…バックボーンネットワーク、100…無線端末(MN)、101…無線通信部、103…無線状態情報取得部、105…アプリケーション、107…アプリケーション品質処理部、109…ハンドオーバ制御部、111…記憶部、113…経路切替部、200…通信先装置(CN)、A1〜A3,B1,C1,D1…無線通信システム、OP,OP,OP…オペレータ、RS…無線信号、S1…無線状態情報、S2…変動量情報、S3…到達時間情報、T2…到達時間、T3…所要時間、TB1,TB2…ハンドオーバ閾値テーブル、TH…ハンドオーバ閾値、V…変動量

Claims (10)

  1. 通信方式が異なる複数の無線通信システムに接続可能であり、所定のアプリケーションを用い、無線基地局を介して通信先装置と通信を実行する無線通信装置であって、
    前記無線基地局と送受信される無線信号の状態を示す無線状態情報を取得する無線状態情報取得部と、
    前記アプリケーションの通信品質が劣化したか否かを判定する品質判定部と、
    前記品質判定部によって前記通信品質が劣化したと判定された場合、前記通信品質が劣化したと判定されたときに対応する前記無線状態情報に基づくハンドオーバ閾値を前記アプリケーションと関連付けて記憶する閾値記憶処理部と、
    他の無線通信システムへのハンドオーバを実行するハンドオーバ実行部と、
    前記ハンドオーバ実行部による前記ハンドオーバの実行中に変動した前記無線状態情報の変動量を前記無線通信システムに対応付けて記憶する変動量記憶処理部と
    を備え、
    前記ハンドオーバ実行部は、前記無線状態情報取得部によって取得された前記無線状態情報、前記閾値記憶処理部に記憶されている前記ハンドオーバ閾値、及び前記変動量記憶処理部に記憶されている前記変動量に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する無線通信装置。
  2. 前記ハンドオーバ実行部は、前記ハンドオーバ閾値と前記変動量とに基づいて、前記ハンドオーバを開始する無線状態情報の値を決定する請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記ハンドオーバ実行部による他の無線通信システムへの前記ハンドオーバに要した所要時間を前記無線通信システムに対応付けて記憶する所要時間記憶処理部をさらに備え、
    前記ハンドオーバ実行部は、前記無線状態情報、前記ハンドオーバ閾値、前記変動量、及び前記所要時間に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 前記ハンドオーバ実行部は、前記所要時間が短い無線通信システムへのハンドオーバを実行する請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 通信方式が異なる複数の無線通信システムに接続可能であり、所定のアプリケーションを用いて無線基地局を介して通信先装置と通信を実行する無線通信装置であって、
    前記無線基地局と送受信される無線信号の状態を示す無線状態情報を取得する無線状態情報取得部と、
    前記アプリケーションの通信品質が劣化したか否かを判定する品質判定部と、
    前記品質判定部によって前記通信品質が劣化したと判定された場合、前記通信品質が劣化したと判定されたときに対応する前記無線状態情報に基づくハンドオーバ閾値を前記アプリケーションと関連付けて記憶する閾値記憶処理部と、
    他の無線通信システムへのハンドオーバを実行するハンドオーバ実行部と、
    前記ハンドオーバ実行部による他の無線通信システムへの前記ハンドオーバにおいて、前記無線状態情報がハンドオーバ前の無線通信システムに対応付けられているハンドオーバの開始から完了までの経過時間を前記無線通信システムに対応付けて記憶する経過時間記憶処理部と
    を備え、
    前記ハンドオーバ実行部は、前記無線状態情報取得部によって取得された前記無線状態情報、前記閾値記憶処理部に記憶されている前記ハンドオーバ閾値、及び前記経過時間記憶処理部に記憶されている前記経過時間に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する無線通信装置。
  6. 前記ハンドオーバ実行部は、前記ハンドオーバ閾値と前記経過時間とに基づいて、前記ハンドオーバを開始する無線状態情報の値を決定する請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 無線基地局を介して通信先装置と通信を実行する無線通信装置であって、
    前記無線基地局と送受信される無線信号の状態を示す無線状態情報及び他の無線通信システムへのハンドオーバの実行中に変動した前記無線状態情報の変動量に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行するハンドオーバ実行部
    を備える無線通信装置。
  8. 無線基地局を介して通信先装置と通信を実行する無線通信装置の無線通信方法であって、
    前記無線基地局と送受信される無線信号の状態を示す無線状態情報及び他の無線通信システムへのハンドオーバの実行中に変動した前記無線状態情報の変動量に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する
    無線通信方法。
  9. 無線基地局を介して通信先装置と通信を実行する無線通信装置であって、
    前記無線基地局と送受信される無線信号の状態を示す無線状態情報及びハンドオーバの開始から完了までの経過時間に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行するハンドオーバ実行部
    を備える無線通信装置。
  10. 無線基地局を介して通信先装置と通信を実行する無線通信装置の無線通信方法であって、
    前記無線基地局と送受信される無線信号の状態を示す無線状態情報及びハンドオーバの開始から完了までの経過時間に基づいて、他の無線通信システムへのハンドオーバを実行する
    無線通信方法。
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