JP2912329B1 - チャネル切替判定方式 - Google Patents

チャネル切替判定方式

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JP2912329B1 JP2785698A JP2785698A JP2912329B1 JP 2912329 B1 JP2912329 B1 JP 2912329B1 JP 2785698 A JP2785698 A JP 2785698A JP 2785698 A JP2785698 A JP 2785698A JP 2912329 B1 JP2912329 B1 JP 2912329B1
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Abstract

【要約】 【課題】 工場内等妨害波がインパルス的に発生するよ
うな環境下において、安定した通信を確保するためのチ
ャネル切替方式を提供する。 【解決手段】 移動局21が過去にチャネル切替方法と
してハンドオーバを行った場合に、妨害波の影響による
ハンドオーバ失敗が多発しているか監視する状態監視部
6と、状態監視部6の結果により妨害波用しきい値と通
常のしきい値のどちらかを選択してチャネル切替判定条
件における受信電界強度しきい値として設定するしきい
値設定部5と、フレームエラー率とフレームエラー率し
きい値との比較結果により通話品質劣化を検出した場合
に、受信電界強度と前記しきい値設定部5において設定
された受信電界強度しきい値との比較によりチャネル切
替方法を決定するチャネル切替判定部4とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線局の通話チャ
ネル切替判定方式に関し、特にフレームエラー率及び受
信電界強度によるチャネル切替判定方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のチャネル切替判定方式
は、例えば「特開平8−223107号公報」に示され
るように、フェージングの影響によるチャネル切替要求
を最小限に抑える目的のために用いられている。
【0003】図7は、従来のチャネル切替方式の一例を
示すブロック図である。移動局のチャネル切替判定装置
30は、受信電界強度検出器31と、ビット誤り検出器
32と、判定器33とを有している。受信電界強度検出
器31は、受信検波電圧に基づき受信電界強度を検出
し、ビット誤り率検出器32は、受信データに基づき受
信データのビット誤り率を検出する。
【0004】判定器33は、受信電界強度信号及びビッ
ト誤り率信号に基づき通信チャネルの品質劣化を判定し
たときに、チャネル切替要求信号を送出する。チャネル
切替判定処理はまず、送受信データ処理器から送出され
た受信データのビット誤り率biと予め設定されたビッ
ト誤り率許容限界値b0とを一定時間比較し、一定時間
内の平均が許容限界値以上に悪化すると、受信電界強度
fiと予め設定された受信電界強度許容限界値f0とを
一定時間比較する。受信電界強度の一定時間平均値が許
容限界値以下であると、通信中の基地局に対してチャネ
ル切替要求信号を送出する。
【0005】また他のチャネル切替判定方式として、デ
ジタルコードレスのように複数のチャネル切替方法が存
在する移動体通信システムにおいて、ビット誤り率が許
容限界値以上に悪化したときに、そのときの受信電界強
度から採用するチャネル切替方法を判定してチャネル切
替要求信号を送出する方式がある。
【0006】デジタルコードレスシステムではチャネル
切替方法として、同一基地局内でのチャネル切替と各基
地局が構成する無線ゾーンを超えてチャネル切替を行う
ハンドオーバとがあるが、この方式では前記公報記載と
同じ構成のチャネル切替判定装置において、ビット誤り
率が許容限界値以上に悪化すると、判定器に設定した受
信電界強度しきい値レベルより、基地局内チャネル切替
とハンドオーバとどちらのチャネル切替方法を採用する
か判定する。
【0007】移動局がチャネル切替方法を判定し、チャ
ネル切替要求信号を送出した後、基地局内チャネル切替
を行う場合は基地局から指定されたチャネルの妨害波測
定(キャリアセンス)を行い、そのチャネルが使用可能
であると判定すると基地局との通信チャネル確立を行
う。ハンドオーバを行う場合はまず、ハンドオーバ先基
地局として基地局からの信号の受信レベルがしきい値レ
ベル以上の基地局を検索し、移動局はその基地局の同期
引き込みを行う。同期引き込み後は、基地局内チャネル
切替と同様に基地局から指定されたチャネルのキャリア
センスを行い、通信チャネルを確立する。
【0008】ここで、理解の便宜上、本発明が対象とし
ている第二世代コードレス電話システム(PHS)の標
準規格(RCR STD−28)について、以下に図面
を参照して説明する。 1.基地局と移動機間の無線信号フォーマット (1) 伝送方式 PHSでは、無線アクセス方式として、TDMA/TD
D伝送方式を用いている。TDMA/TDDフレーム
は、図8に示すように長さ5msの信号区間に8個のス
ロット(長さ625μs)を有している。この8個のス
ロットは、送信用4個、受信用4個に分けられる。
【0009】図9に示すように、基地局はこのTDMA
/TDDフレームを使用して移動機(移動局)と通信を
行っている。通常、基地局が持つ送信用・受信用それぞ
れ4個のスロットの内、1個は制御用スロットで他の3
個が通信用スロットとなる。従って、この場合一つの基
地局と同時に通信できる移動機は最大3台である。各移
動機は、フレーム中の割り当てられたスロット位置で基
地局と通信を行う。
【0010】(2) 信号フォーマット 制御用スロットで使用する制御チャネル及び通信用スロ
ットで使用する通話チャネルの主な機能チャネルの構成
を図10に示す。本発明のチャネル切替におけるチャネ
ルとは、通話チャネル(TCH)のことである。ハンド
オーバ動作における、受信レベルがしきい値レベル以上
の基地局を検索する場合の受信レベルとは、制御チャネ
ルのレベルのことである。
【0011】また、図10に示す機能チャネルの役割を
表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】通信用スロットでは通話チャネルの他に同
期バーストも使用する。 制御チャネル/同期バースト 制御チャネル及び同期バーストのフォーマットを図11
に示す。図10に示す機能チャネルによって、CAC
(制御信号)部のフォーマットが異なる。表1に示すよ
うに、制御チャネルのうちBCCH及びPCHは基地局
のみ使用する機能チャネルで、PCHは基地局、移動機
ともに使用する機能チャネルである。
【0014】通話チャネル 通話チャネルのフォーマットを図12に示す。通話チャ
ネルは、基地局、移動機ともに使用するチャネルであ
る。
【0015】さらに、図13に示すシステム構成のハン
ドオーバについて説明する。例えばPHSを用いたデジ
タルコードレスシステムは、通常、図13のようなシス
テム構成で運用される。この図13において、100は
基地局及び回線の制御を行う交換局、21〜23は基地
局、310〜330は基地局21〜23それぞれによっ
て形成される無線ゾーン、40は移動機(移動局)であ
る。
【0016】今、移動機40が基地局21の無線ゾーン
31内にいて、基地局21と図12に示す通話チャネル
を使用して通信中(通話中)であるとする。移動機40
が図13の矢印のように進み基地局21から遠ざかる
と、移動機40での受信電界強度が低くなると同時にフ
レームエラー率が大きくなり、通話品質が劣化する。移
動機40は通話品質の劣化を検出すると、チャネル切替
処理を行い、基地局21内での他の通話チャネルへの切
替か、他の基地局22または23へのハンドオーバを行
う。
【0017】移動機40での受信電界強度が低くなり、
他の基地局へのハンドオーバを行う場合、移動機40は
まず、基地局21〜23の中で図11に示す制御チャネ
ルの受信レベルがしきい値以上で最も高い基地局を検索
する。図13では、移動機40は基地局22に接近して
いるため、基地局22からの受信レベルが最も高いとす
る。移動機40は、制御チャネルの受信レベルが最も高
い基地局22を検索すると、基地局22との同期引き込
みを行う。同期引き込みが成功すると、基地局22から
指定されるチャネルのキャリアセンスを行い、通話チャ
ネルの確立を行う。通話チャネル確立により基地局21
から基地局22への移動での通話が継続され、ハンドオ
ーバ処理が終了する。
【0018】本発明では、このチャネル切替処理におけ
る基地局内チャネル切替かハンドオーバかの判断条件を
如何にして設定するかを主たる対象にしている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のチャネ
ル切替判定方式の問題点は、デジタルコードレスのよう
に工場内等に設置されるシステムにおいて、電磁波を発
生する機器が周辺にあると、安定した通信を確保できな
くなることである。
【0020】その理由は、電磁波を発生する機器により
無線通信において干渉となる妨害波がインパルス的に発
生しやすく、そのような環境下では移動局がチャネル切
替を頻繁に繰り返すためである。特にチャネル切替にお
いてハンドオーバが多発する場合、しきい値レベル以上
で検索したハンドオーバ先基地局で同期引き込みを行う
際に、インパルス的に発生する妨害波により同期引き込
みを失敗することがあり、その結果、通話途切れ等の多
発を招き安定した通話の確保がさらに困難になる。
【0021】よって、本発明の目的は、工場内等妨害波
がインパルス的に発生するような環境下において、安定
した通信を確保するためのチャネル切替方式を提供する
ことにある。
【0022】請求項1記載の発明の要旨は、移動局が過
去にチャネル切替方法としてハンドオーバを行った場合
に、妨害波の影響によるハンドオーバ失敗が多発してい
るか監視するハンドオーバー状態監視部と、該ハンドオ
ーバー状態監視部の結果により妨害波用しきい値と通常
のしきい値のどちらかを選択してチャネル切替判定条件
における受信電界強度しきい値として設定する受信電解
強度しきい値設定部と、フレームエラー率とフレームエ
ラー率しきい値との比較結果により通話品質劣化を検出
した場合に、受信電界強度と前記しきい値設定部におい
て設定された受信電界強度しきい値との比較によりチャ
ネル切替方法を決定するチャネル切替判定部とを有する
無線局のチャネル切替判定方式に存する。請求項2記載
の発明の要旨は、移動局が過去に行ったチャネル切替の
実施結果に基づいてチャネル切替判定条件を設定した後
にチャネル切替判定処理を行うことを特徴とする請求項
1記載の無線局のチャネル切替判定方式に存する。請求
項3記載の発明の要旨は、前記チャネル切替判定部にお
けるフレームエラー率とフレームエラー率しきい値との
比較で、急激な通話品質劣化が検出された場合に、さら
にフレームエラー率とフェージング用に設定したフレー
ムエラー率しきい値とを比較することにより、フェージ
ングの影響を考慮した通話品質劣化検出を行うために設
定されたチャネル切替判定条件を有することを特徴とす
る、請求項1又は2記載の無線局のチャネル切替判定方
式に存する。請求項4記載の発明の要旨は、前記受信電
界強度しきい値設定部は、ハンドオーバ状態監視部から
ハンドオーバ失敗が多発していると報告されたときに、
不要なハンドオーバを抑制するための最適なしきい値レ
ベルを選択し、受信電界強度しきい値を設定する機能を
有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
載の無線局のチャネル切替判定方式に存する。請求項5
記載の発明の要旨は、前記ハンドオーバ状態監視部は、
ハンドオーバが実施される毎にハンドオーバ実施回数と
そのときの実施結果を測定し、所定回数測定終了後にハ
ンドオーバ失敗が多発かそうでないかの、ハンドオーバ
実施結果を算出する機能を有することを特徴とする請求
項1乃至4のいずれかに記載の無線局のチャネル切替判
定方式に存する。
【0023】状態監視部は、ハンドオーバ成功率がしき
い値未満のときに、妨害波の影響によるハンドオーバ失
敗が多発していると判断する。受信電界強度しきい値設
定部は、ハンドオーバ失敗多発の場合に妨害波用しきい
値を設定し、ハンドオーバ失敗多発でない場合に通常の
しきい値を設定する。
【0024】チャネル切替判定条件には、チャネル切替
判定部がフレームエラー率と2段階のフレームエラー率
しきい値とを比較し、高い方のしきい値以上のフレーム
エラーが発生した場合に急激な通話品質劣化ありと判断
するようにフレームエラー率しきい値が設定される。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1
の実施の形態を示すブロック図である。
【0026】移動局は、基地局との間で無線通信を行う
無線部1と、基地局から受信した信号の受信電界強度を
検出する受信電界強度検出部2と、受信データに基づき
フレームエラー率を検出するフレームエラー率検出部3
と、通話品質の劣化を検出したときにチャネル切替方法
を判定するチャネル切替判定部4と、チャネル切替方法
を判定するためのしきい値レベルが設定される受信電界
強度しきい値設定部5と、ハンドオーバ実施状況を監視
するハンドオーバ状態監視部6とを備えている。なお、
ここで用いるフレームエラー率とは、従来の技術におけ
るビット誤り率と同じ意味を示すものとする。
【0027】チャネル切替判定部4は、フレームエラー
率により通話チャネルの品質を一定時間監視した結果、
通話品質の劣化を検出すると、前記受信電界強度と受信
電界強度しきい値設定部5に設定される受信電界強度し
きい値とを比較してチャネル切替方法を判定する。
【0028】受信電界強度しきい値設定部5は、ハンド
オーバ状態監視部6からハンドオーバ失敗が多発してい
ると報告されたときに、不要なハンドオーバを抑制する
ための最適なしきい値レベルを選択し、受信電界強度し
きい値を設定する。
【0029】ハンドオーバ状態監視部6は、ハンドオー
バが実施される毎にハンドオーバ実施回数とそのときの
実施結果を測定し、所定回数測定終了後にハンドオーバ
失敗が多発かそうでないかの、ハンドオーバ実施結果を
算出する。
【0030】次に、図1及び図2を参照して本発明の実
施の形態の動作について詳細に説明する。図2は、チャ
ネル切替判定動作を示すフローチャートである。移動局
は、通話状態になるとチャネル切替判定処理を開始する
(ステップA100)。まず、受信電界強度しきい値設
定部5において、ハンドオーバ状態監視部6の判定結果
がハンドオーバ失敗多発であるか確認し(ステップA1
01)、ハンドオーバ失敗が多発していれば受信電界強
度しきい値RtをR2に設定し(ステップA102)、
ハンドオーバ失敗が多発していなければ受信電界強度し
きい値RtをR1に設定する(ステップA103)。
【0031】次に、チャネル切替判定部4で、フレーム
エラー率検出部3で検出されるフレームエラー率Eとフ
レームエラー率しきい値Etとを比較する(ステップA
104)。E≧Etであれば品質劣化回数Qをインクリ
メントし(ステップA105)、E<Etであれば品質
劣化なしと判断する。
【0032】この積算処理を所定回数N回繰り返し(ス
テップA106)、積算処理終了後の品質劣化回数Qを
品質劣化回数しきい値Qtと比較する(ステップA10
7)。Q≧Qtであれば一定時間内の通話品質が劣化し
たためチャネル切替が必要であると判断し、受信電界強
度比較のステップ(ステップA108)に進む。Q<Q
tであれば一定時間内の通話品質劣化はなく通話継続可
能であると判断し、品質劣化回数Qをクリアして(ステ
ップA111)、チャネル切替判定処理を終了する(ス
テップA112)。
【0033】ステップA108では、チャネル切替判定
部4が受信電界強度検出部2で検出される受信電界強度
Rと受信電界強度しきい値設定部5に設定された受信電
界強度しきい値Rtとを比較し、チャネル切替判定条件
よりチャネル切替方法として、ハンドオーバか基地局内
チャネル切替のどちらを選択するか決定する。
【0034】チャネル切替判定条件が図3のように設定
されるとすると、チャネル切替判定部4は、R<Rtで
あればチャネル切替方法としてハンドオーバを選択し
(ステップA109)、R≧Rtであればチャネル切替
方法として基地局内チャネル切替を選択して(ステップ
A110)基地局へチャネル切替要求信号を送出した
後、品質劣化回数Qをクリアして(ステップA11
1)、チャネル切替判定処理を終了する(ステップA1
12)。
【0035】次に、本実施の形態の効果について説明す
る。本実施の形態では、過去に行ったハンドオーバの実
施結果に応じて受信電界強度しきい値を設定した後にチ
ャネル切替判定処理を行うので、通話品質劣化によりチ
ャネル切替が必要になった場合に、周囲の環境に適した
チャネル切替方法を選択できる。このため、妨害波が急
激に変化するような環境下における通話の不安定化を回
避できる。
【0036】次に、具体的な実施例を用いて本実施の形
態の動作を説明する。図3に示すチャネル切替判定条件
における受信電界強度しきい値Rtには、R1とR2が
設定される。R1は通常時に設定されるしきい値であ
り、受信電界強度RがR≧R1のとき基地局内チャネル
切替、R<R1のときハンドオーバを行うことによって
安定した通話ができるように設定されている。
【0037】R2は、ハンドオーバ失敗が多発する場合
に設定されるしきい値であり、R1>R2となってい
る。ハンドオーバ失敗が多発するのは、インパルス的に
発生する妨害波等によりハンドオーバ時の同期引き込み
を失敗しているためであり、そのような状態において通
話品質劣化時の安定した通話を確保するためには、ハン
ドオーバによるチャネル切替を抑制し、基地局内チャネ
ル切替を行うことが望ましい。従って、チャネル切替判
定条件における受信電界強度しきい値RtをR1より低
いレベルに設定することにより、チャネル切替方法とし
てハンドオーバが選択されにくいようにする。
【0038】また、フレームエラー率Eがフレームエラ
ー率しきい値Et以上のときにカウントされる品質劣化
回数Qの積算処理を繰り返し行う所定回数Nは、積算処
理を行う一定時間Tを決定することにより設定される。
一定時間Tはフェージングの周期に応じて設定するが、
例えば数秒間とすると、その数秒間内に基地局から受信
するフレーム数が所定回数Nとなる。
【0039】ハンドオーバ状態監視部6におけるハンド
オーバ実施状態監視処理が、図4のように行われるとす
る。ハンドオーバが実施されるとハンドオーバ状態監視
処理が開始され(ステップS1)、ハンドオーバ起動回
数Hをインクリメントして(ステップS2)、ハンドオ
ーバ成功回数Hsをカウントする(ステップS3)。ハ
ンドオーバ成功回数Hsは、例えば、ハンドオーバ先基
地局での同期引き込みが1回で成功した場合にインクリ
メントされ(ステップS4)、同じ基地局での同期引き
込みを2回以上行った場合や別の基地局で同期引き込み
を行った場合にはインクリメントされない。
【0040】ハンドオーバ起動回数Hが所定回数に達し
たら(ステップS5)、ハンドオーバ成功率Hr=Hs
/Hを算出し(ステップS6)、ハンドオーバ成功率H
rとハンドオーバ成功率許容値Htとを比較する(ステ
ップS7)。Hr<Htであれば、ハンドオーバ失敗が
多発していると判断して受信電界強度しきい値設定部5
に報告し(ステップS8)、Hr≧Htであればハンド
オーバ失敗は多発していないと判断して受信電界強度し
きい値設定部5に報告する(ステップS9)。
【0041】今、ハンドオーバ状態監視部6における判
定結果がハンドオーバ失敗多発であると判断された状態
で、チャネル切替判定処理が開始されたとする。ハンド
オーバ状態監視部6からの報告がハンドオーバ失敗多発
であるため、受信電界強度しきい値設定部5に設定され
る受信電界強度しきい値RtはR2となる(ステップA
101及びA102)。
【0042】次に、チャネル切替判定部4においてフレ
ームエラー率Eとフレームエラー率しきい値Etとの比
較をN回繰り返し(ステップA104及びA106)、
比較結果がE≧Etの場合に品質劣化回数Qをインクリ
メントする(ステップA105)。比較結果がE≧Et
となるのがN−2回あったとすると、品質劣化回数Q=
N−2となり、このとき、品質劣化回数しきい値Qtが
N−3であると、Q>Qtとなるのでチャネル切替判定
部4は通話品質が劣化したと判断する(ステップA10
7)。
【0043】通話品質劣化を検出したチャネル切替判定
部4は、受信電界強度Rと受信電界強度しきい値Rtと
を比較するが(ステップA108)、このときR≧Rt
であったとすると、チャネル切替方法として基地局内チ
ャネル切替を選択し、基地局に対して基地局内チャネル
切替要求を送信する(ステップA110)。
【0044】次に、本発明の第2の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。本発明の第2の実施の
形態は、基本的に図1に示す第1の実施の形態と同一の
ため、その装置構成の説明については省略し、各種条件
設定及びその主要動作等について図面を参照して詳細に
説明する。
【0045】図5のステップA101−A103で示さ
れる本実施の形態における受信電界強度しきい値設定部
5の動作は、第1の実施の形態の受信電界強度しきい値
設定部5の動作と同一のため、説明は省略する。第1の
実施の形態では、チャネル切替判定部4が使用するチャ
ネル切替判定条件に設定されるフレームエラー率しきい
値はEtのみであったが、本実施の形態では、第1フレ
ームエラー率しきい値Et1、第2フレームエラー率し
きい値Et2及び第3フレームエラー率しきい値Et3
の3個のしきい値が設定される。
【0046】チャネル切替判定部4は、まずフレームエ
ラー率Eと第2フレームエラー率Et2とを比較し(ス
テップB101)、E≧Et2であればフレームエラー
率Eと第3フレームエラー率しきい値Et3とを比較す
る(ステップB102)。本実施の形態のチャネル切替
判定条件は、図6に示すようにEt2>Et1であるた
め、フレームエラー率EがEt2以上の場合、Et1以
上のときより通話品質劣化が激しいことになる。
【0047】しかし、通話品質が急激に劣化するのはイ
ンパルス的に発生する妨害波によるフェージングの影響
が考えられるため、E≧Et2の場合、フェージングの
影響を考慮してさらにフレームエラー率Eを第3フレー
ムエラー率しきい値Et3と比較する。ステップB10
2において、E≧Et3であれば、急激な通話品質劣化
によりチャネル切替がすぐに必要であると判断して、受
信電界強度比較のステップA108に進む(ステップB
103)。E<Et3であれば、第1フレームエラー率
しきい値Et1以上の品質劣化と判断して品質劣化回数
Qをインクリメントする(ステップA105)。ステッ
プA105の動作は、第1の実施の形態のステップA1
05の動作と同一である。
【0048】一方、ステップB101において、E<E
t2であればフレームエラー率Eと第1フレームエラー
率しきい値Et1とを比較(ステップA104)する。
ステップA104の動作は、本実施の形態の第1フレー
ムエラー率しきい値Et1を第1の実施の形態のフレー
ムエラー率しきい値Etに置き換えると、第1の実施の
形態のステップA104の動作と同一である。以降、ス
テップA106−A112で示される本実施の形態にお
けるチャネル切替判定部4の動作は、第1の実施の形態
のチャネル切替判定部4の動作と同一のため、説明は省
略する。
【0049】次に、具体的な実施例について説明する。
図6に示すチャネル切替判定条件における受信電界強度
しきい値Rt、品質劣化回数Q、品質劣化回数しきい値
Qt及び積算処理を繰り返し行う所定回数Nは、第1の
実施の形態の受信電界強度しきい値Rt、品質劣化回数
Q、品質劣化回数しきい値Qt及び所定回数Nと同一の
設定である。
【0050】フレームエラー率しきい値には第1フレー
ムエラー率しきい値Et1、第2フレームエラー率しき
い値Et2及び第3フレームエラー率しきい値Et3が
設定され、Et2>Et1となっている。第3フレーム
エラー率しきい値Et3は、第2フレームエラー率しき
い値Et2以上のフレームエラーが発生した場合に、フ
ェージングの影響を考慮してさらにフレームエラー率の
測定を行う際に用いられるしきい値であるため、フレー
ムエラー率しきい値Et2と同程度の値に設定される。
また、ハンドオーバ状態監視部6の動作は、図4に示さ
れる第1の実施の形態のハンドオーバ状態監視部6の動
作と同一である。
【0051】図5のチャネル切替判定処理において、受
信電界強度しきい値RtがR2に設定されたとする。フ
レームエラー率Eと第2フレームエラー率しきい値Et
2との比較を行うが(ステップB101)、比較結果が
E≧Et2であると、フレームエラー率Eと第3フレー
ムエラー率しきい値Et3との比較を行う(ステップB
102)。
【0052】ここで、E≧Et3であるとチャネル切替
がすぐに必要であると判断され、ステップA108に進
む。E<Et3であると、品質劣化回数Qをインクリメ
ントする(ステップA105)。ステップB101の比
較結果がE≧Et2であるときのステップB102の比
較結果がすべてE<Et3で、積算処理をN回繰り返し
た結果、ステップB101の比較結果がE≧Et2とな
るのがN−3回あったとする。このときステップB10
2はN−3回行われるが、比較結果はすべてE<Et3
であるので、品質劣化回数QはN−3回インクリメント
されてQ=N−3となる(ステップA105)。
【0053】フレームエラー率Eと第1フレームエラー
率しきい値Et1との比較(ステップA104)は3回
行われるが、比較結果がE≧Et1となるのが1回あっ
たとすると、品質劣化回数Qは1回インクリメントさ
れ、最終的に品質劣化回数Q=N−2となる(ステップ
A105)。このとき品質劣化回数しきい値QtがN−
3であると、Q>QtとなるのでステップA108に進
み(ステップA107)、受信電界強度Rによるチャネ
ル切替判定を行う。
【0054】
【発明の効果】本発明の効果は、通話品質劣化によりチ
ャネル切替が必要となった場合に、周囲の環境に適した
チャネル切替方法を選択できることにある。この結果、
インパルス的に発生する妨害波やフェージングの影響が
強い環境下における不要なチャネル切替処理を抑制で
き、通話の不安定化を回避できる。
【0055】その理由は、過去に行ったハンドオーバの
実施結果から妨害波の影響を判断し、その結果に応じて
受信電界強度しきい値を設定した後、チャネル切替判定
処理を行うためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施の形態の動作を示すフロー
チャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態の動作の判定条件を
示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の動作の具体例を示
すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態の動作を示すフロー
チャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態の動作の判定条件を
示す図である。
【図7】従来の技術の形態を示すブロック図である。
【図8】PHSにおける基地局と移動機間の無線信号フ
ォーマット(TDMA/TDDフレーム)を示す図であ
る。
【図9】同信号フォーマットの基地局と移動機間の伝送
方式を示す図である。
【図10】同信号フォーマットの機能チャネル構成を示
す図である。
【図11】制御チャネル/同期バーストのフォーマット
を示す図である。
【図12】通話(TCH)チャネルのフォーマットを示
す図である。
【図13】交換局、基地局及び移動機のゾーン構成を示
すシステム構成図である。
【符号の説明】
1 無線部 2 受信電界強度検出部 3 フレームエラー率検出部 4 チャネル切替判定部 5 受信電界強度しきい値設定部 6 ハンドオーバ状態監視部 R 受信電界強度 Rt 受信電界強度しきい値 E フレームエラー率 Et フレームエラー率しきい値 10 送受信器 20 モデム 30 チャネル切替判定装置 31 受信電界強度検出器 32 ビット誤り率検出器 33 判定器 100 交換局 21、22、23 基地局 310、320、330 無線ゾーン 40 移動機(移動局)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局が過去にチャネル切替方法として
    ハンドオーバを行った場合に、妨害波の影響によるハン
    ドオーバ失敗が多発しているか監視するハンドオーバー
    状態監視部と、 該ハンドオーバー状態監視部の結果により妨害波用しき
    い値と通常のしきい値のどちらかを選択してチャネル切
    替判定条件における受信電界強度しきい値として設定す
    る受信電解強度しきい値設定部と、 フレームエラー率とフレームエラー率しきい値との比較
    結果により通話品質劣化を検出した場合に、受信電界強
    度と前記しきい値設定部において設定された受信電界強
    度しきい値との比較によりチャネル切替方法を決定する
    チャネル切替判定部とを有する無線局のチャネル切替判
    定方式。
  2. 【請求項2】 移動局が過去に行ったチャネル切替の実
    施結果に基づいてチャネル切替判定条件を設定した後に
    チャネル切替判定処理を行うことを特徴とする請求項1
    記載の無線局のチャネル切替判定方式。
  3. 【請求項3】 前記チャネル切替判定部におけるフレー
    ムエラー率とフレームエラー率しきい値との比較で、急
    激な通話品質劣化が検出された場合に、さらにフレーム
    エラー率とフェージング用に設定したフレームエラー率
    しきい値とを比較することにより、フェージングの影響
    を考慮した通話品質劣化検出を行うために設定されたチ
    ャネル切替判定条件を有することを特徴とする、請求項
    1又は2記載の無線局のチャネル切替判定方式。
  4. 【請求項4】 前記受信電界強度しきい値設定部は、ハ
    ンドオーバ状態監視部からハンドオーバ失敗が多発して
    いると報告されたときに、不要なハンドオーバを抑制す
    るための最適なしきい値レベルを選択し、受信電界強度
    しきい値を設定する機能を有することを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の無線局のチャネル切替判
    定方式。
  5. 【請求項5】 前記ハンドオーバ状態監視部は、ハンド
    オーバが実施される毎にハンドオーバ実施回数とそのと
    きの実施結果を測定し、所定回数測定終了後にハンドオ
    ーバ失敗が多発かそうでないかの、ハンドオーバ実施結
    果を算出する機能を有することを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれかに記載の無線局のチャネル切替判定方
    式。
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