JP5584251B2 - 無線通信装置及び方法 - Google Patents

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本発明は、アプリケーションの通信品質に応じてハンドオーバを実行する通信システム、無線通信装置及び無線通信方法に関する。
近年、無線通信技術の普及によって、通信方式が異なる複数の無線通信システムを同時に利用できる環境が整いつつある。例えば、第3世代携帯電話システムの一種であるcdma2000 n x evolution - data only(EV-DO)と、IEEE802.11などによって規定される無線LANシステムとの両システムに接続可能な無線通信装置の提供が検討されている。
このような複数の無線通信システムに接続可能な無線通信装置は、接続中の無線基地局から受信した無線信号の状態(例えば、RSSI)またはスループットなどの通信品質を監視し、当該通信品質の劣化によって実行中の通信が切断される前に、他の無線通信システムの無線基地局へのハンドオーバを実行することができる。
(例えば、特許文献1)。
特開2004−561996号公報(第11−12頁、第5図)
しかしながら、上述した従来の無線通信装置には、次のような問題があった。すなわち、当該無線通信装置では、VoIPを利用した音声通話などのリアルタイム系アプリケーションや、Webサイトの閲覧など非リアルタイム系アプリケーションといった複数のアプリケーションが用いられる。リアルタイム系アプリケーションと、非リアルタイム系アプリケーションとでは、他の無線通信システムへのハンドオーバが必要となる通信品質の閾値も異なる。
また、複数の無線通信システムに接続可能な無線通信装置では、各無線通信システムによって、ハンドオーバが必要となる通信品質の閾値と対応するRSSIなどの無線信号の状態を示す値(無線状態情報)が異なる。さらに、無線通信装置において実行されるアプリケーションは、当該無線通信装置のユーザによって適宜変更される。
つまり、上述した従来の無線通信装置では、当該無線通信装置において実行されるアプリケーション毎に、他の無線通信システムに適切なタイミングでハンドオーバを実行することができないといった問題があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、通信品質が劣化した場合に、アプリケーション毎に適切なタイミングでハンドオーバを実行することができる通信システム、無線通信装置及び無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、無線状態をハンドオーバ閾値と比較した結果に応じてハンドオーバを実施する無線通信装置であって、通信先装置に対して送信したデータの識別子と該データの送信時の送信側の無線状態とを対応付けて記憶する手段と、前記通信先装置からアプリケーションの品質劣化通知を受信すると、該品質劣化通知に含まれる識別子と対応付けられている前記送信側の無線状態に基づいて前記ハンドオーバ閾値を設定する手段と、を有することを要旨とする。
本発明の第の特徴は、無線通信装置において無線状態をハンドオーバ閾値と比較した結果に応じてハンドオーバを実施するための方法であって、通信先装置に対して送信したデータの識別子と該データの送信時の送信側の無線状態とを対応付けて記憶するステップと、前記通信先装置からアプリケーションの品質劣化通知を受信すると、該品質劣化通知に含まれる識別子と対応付けられている前記送信側の無線状態に基づいて前記ハンドオーバ閾値を設定するステップと、を有することを要旨とする。
本発明の特徴によれば、通信品質が劣化した場合に、アプリケーション毎に適切なタイミングでハンドオーバを実行することができる通信システム、無線通信装置及び無線通信方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る通信システムを含む通信ネットワークの全体概略構成図である。 本発明の実施形態に係る無線通信装置の機能ブロック構成図である。 本発明の実施形態に係る通信先装置の機能ブロック構成図である。 本発明の実施形態に係る無線通信装置が通信先装置から送信された通信品質劣化通知に基づいてハンドオーバを実行する動作を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線通信装置が通信先装置から送信された通信品質劣化通知に基づいてハンドオーバを実行する動作を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線状態情報テーブルTBの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る通信品質劣化通知を含むパケットの一例を示す図である。 本発明の変更例に係る無線通信装置の機能ブロック構成図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。具体的には、(1)通信システムを含む通信ネットワークの全体概略構成、(2)無線通信装置の機能ブロック構成、(3)通信先装置の機能ブロック構成、(4)通信システムの動作、(5)作用・効果及び(6)その他の実施形態について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1)通信システムを含む通信ネットワークの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る通信システムを含む通信ネットワークの全体概略構成図である。本実施形態に係る通信システムは、無線端末100と通信先装置200とによって構成される。
無線端末100は、ユーザが携帯可能な小型の無線通信装置である。以下、無線端末100は、MN100(Mobile Node)と適宜表記する。無線端末100は、所定のアプリケーション、本実施形態では、VoIPを利用した音声通話アプリケーションを実行する。無線端末100は、無線基地局11または無線基地局21を介して、通信先装置200と通信を実行、具体的には、音声通話アプリケーションを実行する。
通信先装置200は、無線端末100と同様に、VoIPを利用した音声通話アプリケーションを実行する。以下、通信先装置200は、CN200(Corresponding Node)と適宜表記する。
本実施形態では、MN100は、複数の無線通信システムに接続することができる。具体的には、MN100は、無線通信システム10及び無線通信システム20に接続することができる。
無線通信システム10は、無線基地局11及びバックボーンネットワーク12によって構成される。無線通信システム10は、第3世代携帯電話システムの一種であるcdma2000 n x evolution - data only(EV-DO)に準拠している。
無線通信システム20は、無線基地局21及びバックボーンネットワーク22によって構成される。無線通信システム20は、IEEE802.11などによって規定される無線LANシステム(WLAN)の規格に準拠している。
すなわち、MN100は、通信方式が異なる複数の無線通信システム、具体的には、無線通信システム10及び無線通信システム20に接続可能である。MN100は、無線通信システム10を構成する無線基地局(例えば、無線基地局11)から送信される無線信号RSの状態(例えば、RSSI)が劣化すると、通信方式が異なる無線通信システム20を構成する無線基地局21へのハンドオーバを実行することができる。
特に、本実施形態では、MN100は、CN200において音声通話アプリケーションの通信品質が劣化したこと示す通信品質劣化通知をCN200から受信し、受信した当該通信品質劣化通知に基づいて、ハンドオーバを実行するか否かの判定に用いられる閾値(ハンドオーバ閾値)を設定する。
(2)無線通信装置の機能ブロック構成
図2は、本実施形態において無線通信装置を構成するMN100の機能ブロック構成図である。図2に示すように、MN100は、EVDO通信部101、WLAN通信部103、無線状態情報取得部105、ハンドオーバ制御部107、パケット情報取得部109、記憶部111、アプリケーション113及び経路切替部115を備える。
EVDO通信部101は、EV-DOに準拠した無線基地局11との無線通信を実行する。WLAN通信部103は、無線LANシステム(WLAN)の規格に準拠している無線基地局21との無線通信を実行する。特に、本実施形態では、EVDO通信部101及びWLAN通信部103は、音声通話アプリケーションの通信品質が劣化したこと示す通信品質劣化通知を含むパケットP1(図7参照)をCN200から受信する。本実施形態において、EVDO通信部101及びWLAN通信部103は、通知受信部を構成する。
無線状態情報取得部105は、無線基地局11(または無線基地局21)と送受信される無線信号RSの状態を示す無線状態情報を所定の周期で繰り返し取得する。具体的には、無線状態情報取得部105は、EVDO通信部101またはWLAN通信部103から無線状態情報を取得し、取得した無線状態情報をハンドオーバ制御部107に通知する。
無線状態情報としては、例えば、RSSI、CIR及び送信電力(TxPower)などを用いることができる。
ハンドオーバ制御部107は、EVDO通信部101またはWLAN通信部103が通信品質劣化通知を含むパケットP1(図7参照)をCN200から受信した場合、受信した当該通信品質劣化通知に対応する無線状態情報に基づくハンドオーバ閾値THをアプリケーションと関連付けて記憶部111に記憶させる。
本実施形態では、ハンドオーバ制御部107と記憶部111とによって、記憶処理部が構成される。
具体的には、ハンドオーバ制御部107は、図6に示す無線状態情報テーブルTBを記憶部111に記憶させる。図6に示すように、無線状態情報テーブルTBでは、アプリケーション種別(G729)と、無線状態情報(RSSI、CIR、TxPower)とが関連付けられる。なお、アプリケーション種別“G729”は、音声通話アプリケーションであって、用いられる音声コーデックが、ITU−T勧告G.729に従っていることを示す。
また、ハンドオーバ制御部107は、無線状態情報テーブルTBに含まれる複数の無線状態情報のうち、通信品質劣化通知に対応する無線状態情報に基づいて、ハンドオーバ閾値THを設定する。なお、ハンドオーバ閾値THの具体的な設定方法については後述する。
さらに、本実施形態では、ハンドオーバ制御部107は、無線状態情報と、当該無線状態情報を取得したときにアプリケーション113が出力したデータを含むパケットのシーケンス番号(識別子)とを対応付けて記憶部111に記憶させる。
また、ハンドオーバ制御部107は、複数の無線状態情報を所定期間(例えば、30秒間)に渡って記憶する。無線状態情報テーブルTBには、パケットのシーケンス番号(図中のPacket Info Seq)から明らかなように、古い順に複数の無線状態情報が含まれている。
本実施形態では、ハンドオーバ制御部107は、無線状態情報テーブルTBに含まれる無線状態情報と、通信品質劣化通知に含まれるシーケンス番号とに基づいて、ハンドオーバ閾値を特定する。
例えば、ハンドオーバ制御部107は、通信品質劣化通知、具体的には、CN200から受信したパケットP1に含まれるシーケンス番号が“104”であった場合(図7参照)、ハンドオーバ制御部107は、無線状態情報テーブルTBにおいて“Packet Info Seq”の104と対応付けられている無線状態情報(例えば、RSSI=−81dBm)をハンドオーバ閾値とすることができる。つまり、ハンドオーバ制御部107は、シーケンス番号が“104”であるパケットをCN200に送信したときに取得した無線状態情報をハンドオーバ閾値とすることができる。
なお、ハンドオーバ制御部107は、シーケンス番号が104であるパケットよりも前または後にCN200に送信されたパケットと対応付けられている複数の無線状態情報(例えば、Packet Info Seqが103である無線状態情報)を含めてハンドオーバ閾値THを設定することもできる。
また、ハンドオーバ制御部107は、無線状態情報取得部105によって取得された無線状態情報と、記憶部111に記憶されているハンドオーバ閾値THとに基づいて、他の無線基地局(例えば、無線基地局21)へのハンドオーバを実行する。本実施形態において、ハンドオーバ制御部107は、ハンドオーバ実行部を構成する。
具体的には、ハンドオーバ制御部107は、所定の周期で繰り返し取得される無線状態情報が、設定したハンドオーバ閾値THによって定められるハンドオーバ条件を満足するか否かを判定する。ハンドオーバ制御部107は、当該ハンドオーバ条件を満足した場合、経路切替部115に経路切替指示を通知する。
すなわち、ハンドオーバ制御部107は、無線状態情報とハンドオーバ閾値THとに基づいて、CN200において音声通話アプリケーションの通信品質が劣化したと判定した場合、ハンドオーバを実行する。
パケット情報取得部109は、EVDO通信部101またはWLAN通信部103を介して送受信されるパケットの情報を取得する。具体的には、パケット情報取得部109は、当該パケットのポート番号及びシーケンス番号を取得する。パケット情報取得部109は、取得した当該パケットのポート番号及びシーケンス番号をハンドオーバ制御部107に通知する。
記憶部111は、ハンドオーバ制御部107による制御に基づいて、無線状態情報テーブルTBなどを記憶する。
アプリケーション113は、所定のアプリケーションプログラム及び実行環境(CPUなど)によって構成される。本実施形態では、アプリケーション113は、VoIPを利用した音声通話アプリケーションである。
アプリケーション113は、音声コーデックによって符号化された音声データを含むRTPパケットを所定の間隔(例えば、20ms)で経路切替部115に出力する。また、アプリケーション113は、経路切替部115から出力されたRTPパケットを取得する。
経路切替部115は、ハンドオーバ制御部107から通知された経路切替指示に基づいて、EVDO通信部101またはWLAN通信部103の何れかの経路、つまり、無線通信システム10または無線通信システム20に切り替える。
アプリケーション113から出力されたRTPパケットは、経路切替部115を介してEVDO通信部101またはWLAN通信部103に中継される。また、EVDO通信部101またはWLAN通信部103を介して受信したRTPパケットは、経路切替部115を介してアプリケーション113に中継される。
また、経路切替部115は、アプリケーション113の内容に応じた閾値(例えば、過去200ms間にRTPパケットの到着間隔の平均が、通常の到着間隔の1.2倍となる)に基づいて、EVDO通信部101またはWLAN通信部103の何れかの経路に切り替えることもできる。
(3)通信先装置の機能ブロック構成
図3は、CN200の機能ブロック構成図である。図3に示すように、CN200は、通信部201、アプリケーション203及び通信品質監視部205を備える。
通信部201は、バックボーンネットワーク12及びバックボーンネットワーク22に接続されている所定のアクセス通信網(不図示)に接続するための通信インタフェース(例えば、Ethernet(登録商標))によって構成される。
特に、本実施形態では、通信部201は、通信品質監視部205によって、アプリケーション203の通信品質が劣化したことが監視された場合、当該通信品質が劣化したことを示す通信品質劣化通知を含むパケットP1をMN100に送信する。本実施形態において、通信部201は、通知送信部を構成する。
具体的には、通信部201は、以下の内容を含むパケットP1をMN100に送信する。すなわち、通信部201は、アプリケーション203において実行されるアプリケーション種別を示す情報(図中のアプリケーション=G729)、通信品質劣化通知(図中の品質=劣化)、及びシーケンス番号(図中のシーケンス番号=104)をパケットP1に含める。
なお、本実施形態では、アプリケーション種別を示す情報として、実際にはポート番号が用いられる。また、シーケンス番号は、上述したように、MN100のアプリケーション113が出力したデータを含むパケットに付加されたものである。
アプリケーション203は、MN100のアプリケーション113と同様に、所定のアプリケーションプログラム(音声通話アプリケーション)及び実行環境(CPUなど)によって構成される。
通信品質監視部205は、アプリケーション203とミドルウェアなどを介して接続され、アプリケーション203の通信品質(例えば、パケットロス数)が劣化したか否かを監視する。通信品質監視部205は、アプリケーション203の通信品質が劣化したことを検出した場合、通信部201にパケットP1を送信させる。
(4)通信システムの動作
次に、上述した通信システム(MN100及びCN200)の動作について説明する。具体的には、MN100が、CN200から送信された通信品質劣化通知に基づいてハンドオーバを実行する動作について、図4及び図5を参照しながら説明する。
図4に示すように、ステップS10において、MN100は、ハンドオーバするか否かの判定に用いられるハンドオーバ閾値THを算出するか否かを判定する。
具体的には、MN100は、図5に示すフローに従って、ハンドオーバ閾値THを生成するか否かを判定する。図5に示すように、ステップS11において、MN100は、実行するアプリケーション、具体的には音声通話アプリケーションに対応するハンドオーバ閾値THがあるか否かを判定する。
音声通話アプリケーションに対応するハンドオーバ閾値THがある場合(ステップS11のYES)、ステップS12において、MN100は、ハンドオーバ閾値THの算出に用いる無線状態情報のサンプル数がN個(例えば、10個)以上あるか否かを判定する。
ハンドオーバ閾値THの算出に用いる無線状態情報のサンプル数がN個以上ある場合(ステップS12のYES)、ステップS13において、MN100は、現在設定されているハンドオーバ閾値THの最終更新時刻からM時間(例えば、72時間)以上経過しているか否かを判定する。
最終更新時刻からM時間以上経過している場合(ステップS13のYES)、ステップS14において、MN100は、ハンドオーバ閾値THを新たに算出すると判定する。
一方、ステップS11〜S13の判定条件に合致しない場合、MN100は、ハンドオーバ閾値THを新たに算出しないと判定する。
図4に示すように、ハンドオーバ閾値THを算出すると判定された場合(ステップS10のYES)、ステップS20において、MN100は、実行されているアプリケーションの種別(例えば、音声コーデックにG.729を用いる音声通話アプリケーション)を取得する。なお、アプリケーションの種別は、通信セッションの開始時に使用されるSIPパケットやRTPパケットのペイロードタイプフィールドを参照することによって取得することができる。
ステップS30において、MN100は、CN200に送信したパケットのシーケンス番号と、当該パケットを送信したときにおける無線状態情報とを対応付けて記憶する。
ステップS40において、MN100は、CN200からアプリケーションの通信品質劣化通知を受信したか否かを判定する。上述したように、通信品質劣化通知は、CN200において実行されているアプリケーションの通信品質が劣化したときに、CN200からMN100に送信される。
通信品質劣化通知を受信した場合(ステップS40のYES)、ステップS50において、MN100は、当該通信品質劣化通知に対応する無線状態情報を取得する。
ステップS60において、MN100は、ハンドオーバ閾値THを算出する。具体的には、MN100は、通信品質劣化通知に対応する無線状態情報のサンプル数がN個以上ある場合、無線状態情報テーブルTB(図6参照)に含まれる無線状態情報のそれぞれ(RSSI、CIR、TxPower)について、平均値及び分散を算出する。さらに、MN100は、分散の最も小さい無線状態情報(例えば、RSSI)の平均値をハンドオーバ閾値THとする。
なお、MN100は、無線状態情報の統計量を示す他の値(例えば、偏差値)を用いて、ハンドオーバ閾値THを算出してもよい。また、MN100は、通信品質劣化通知に対応する無線状態情報のサンプル数がN個以上ある場合、繰り返しハンドオーバ閾値THを算出することができる。
ハンドオーバ閾値THを算出しないと判定された場合(ステップS10のNO)、ステップS70において、MN100は、無線信号RSの状態が現在のハンドオーバ閾値THよりも劣化したか否かを判定する。
無線信号RSの状態が現在のハンドオーバ閾値THよりも劣化した場合(ステップS70のYES)、及びステップS60においてハンドオーバ閾値THを算出した後、ステップS80において、MN100は、他の無線通信システム(例えば、無線通信システム20)へのハンドオーバを実行する。
ステップS90において、MN100は、通信が終了したか否か、つまり、音声通話アプリケーションを用いた音声通話が終了したか否かを判定する。
通信が終了した場合(ステップS90のYES)、MN100は、処理を終了する。
一方、通信が終了していない場合(ステップS90のNO)、MN100は、ステップS10からの処理を繰り返す。
なお、上述したステップS13では、ハンドオーバ閾値THの最終更新時刻からM時間(例えば、72時間)以上経過している場合、新たなハンドオーバ閾値THを算出するために無線状態情報のサンプリングが実行される。ここで、MN100は、当該サンプリングによって新たに取得された無線状態情報の統計値と、現在のハンドオーバ閾値THの算出に用いられた無線状態情報の統計値とを比較し、無線状態情報の偏差値が40〜60となる場合、すなわち、ハンドオーバ閾値THとして一定の信頼性を有する値になったと判定できる場合、無線状態情報のサンプル数を順次増加させるようにしてもよい。
一方、偏差値が当該範囲外となる場合、MN100は、無線伝搬路の特性が大きく変動していると判定し、無線状態情報のサンプリングを継続してもよい。MN100は、当該サンプリングを所定期間継続した後、現在のハンドオーバ閾値THを新たに算出したハンドオーバ閾値THに変更するかを決定してもよい。
(5)作用・効果
無線端末100によれば、通信品質劣化通知(パケットP1)に対応する無線状態情報に基づくハンドオーバ閾値THが、実行されているアプリケーションと関連付けて記憶される。ここで、通信品質劣化通知は、通信先装置200においてアプリケーションの通信品質が劣化したことを示す。さらに、無線状態情報取得部105によって取得された無線状態情報と、記憶部111に記憶されているハンドオーバ閾値THとに基づいて、他の無線基地局(例えば、無線基地局21)へのハンドオーバが実行される。
このため、無線端末100は、実行されているアプリケーションに応じて、他の無線基地局に適切なタイミングでハンドオーバを実行することができる。すなわち、無線端末100によれば、アプリケーションの通信品質が劣化した場合に、アプリケーション毎に適切なタイミングでハンドオーバを実行することができる。
また、無線端末100によれば、ハンドオーバ閾値THを周期的に更新することによって、無線通信システムの状態(例えば、無線伝搬路の状態やトラフィック量)に応じて、適切なハンドオーバ閾値THを自律的に設定することができる。
さらに、無線端末100によれば、ユーザが新たなアプリケーションを無線端末100にインストールした場合でも、当該アプリケーションの通信品質が劣化したことを判定可能なミドルウェアなどを当該アプリケーションとともにインストールさせることによって、未知のアプリケーションに対しても対応できる柔軟性を具備することができる。
また、本実施形態では、無線状態情報取得部105が無線状態情報を取得したときに無線端末100(アプリケーション113)が出力したデータを含むパケットのシーケンス番号(識別子)を用いて、通信品質が劣化したときに対応する無線状態情報が特定される。このため、複数の無線状態情報が取得されている場合でも、通信品質が劣化したときに対応する無線状態情報を確実に判別することができる。
(6)その他の実施形態
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
例えば、上述した実施形態では、上り方向、つまり、MN100からCN200への方向における通信品質の劣化を対象としたが、下り方向、つまり、CN200からMN100への方向における通信品質の劣化も対象とすることができる。
図8は、本発明の変更例に係る無線端末100Aの機能ブロック構成図である。
無線端末100Aは、無線端末100(MN100)と比較すると、パケット情報取得部109に代えて、パケット情報・通信品質取得部109Aが設けられる。
パケット情報・通信品質取得部109Aは、アプリケーション113とミドルウェアなどを介して接続され、無線端末100Aにおいて実行されているアプリケーションの通信品質(受信側通信品質)が劣化したか否かを判定する。本変更例では、ハンドオーバ制御部107と、パケット情報・通信品質取得部109Aとによって、通信品質判定部が構成される。
また、本変更例では、ハンドオーバ制御部107は、パケット情報・通信品質取得部109Aによって受信側通信品質が劣化していると判定された場合、受信側通信品質が劣化していると判定された時点と対応する無線状態情報をハンドオーバ閾値として、アプリケーションと関連付けて記憶することができる。
このように、パケット情報・通信品質取得部109Aが、無線端末100Aにおいて実行されているアプリケーション、具体的には、音声通話アプリケーションの受信側通信品質(例えば、受信RTPパケットの到着間隔)を取得することによって、CN200からMN100への方向における通信品質の劣化を判定することができる。
また、上述した実施形態では、通信方式の異なる無線通信システム間のハンドオーバを例として説明したが、本発明は、必ずしも通信方式の異なる無線通信システム間のハンドオーバに限定して適用されるものではない。
上述した実施形態では、無線状態情報取得部105が無線状態情報を取得したときに無線端末100(アプリケーション113)が出力したデータを含むパケットのシーケンス番号を用いて、通信品質が劣化したときに対応する無線状態情報が特定されていたが、必ずしも当該シーケンス番号を用いなくてもよい。
例えば、無線端末100は、通信品質劣化通知を受信した場合、最新の無線状態情報を当該通信品質劣化通知と対応させてもよいし、所定のサンプル数前に取得された無線状態情報を当該通信品質劣化通知と対応させてもよい。
また、通信先装置200のように、アプリケーション(音声通話アプリケーション)を実行する装置ではなく、通信ネットワーク上のノード(例えば、サーバや無線基地局)に当該アプリケーションの通信品質を監視、通知する機能を設けるようにしてもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
10…無線通信システム、11…無線基地局、12…バックボーンネットワーク、20…無線通信システム、21…無線基地局、22…バックボーンネットワーク、100,100A…無線端末(MN)、101…EVDO通信部、103…WLAN通信部、105…無線状態情報取得部、107…ハンドオーバ制御部、109…パケット情報取得部、109A…パケット情報・通信品質取得部、111…記憶部、113…アプリケーション、115…経路切替部、200…通信先装置(CN)、201…通信部、203…アプリケーション、205…通信品質監視部、P1…パケット、RS…無線信号、TB…無線状態情報テーブル、TH…ハンドオーバ閾値

Claims (2)

  1. 無線状態をハンドオーバ閾値と比較した結果に応じてハンドオーバを実施する無線通信装置であって、
    通信先装置に対して送信したデータの識別子と該データの送信時の送信側の無線状態とを対応付けて記憶する手段と、
    前記通信先装置からアプリケーションの品質劣化通知を受信すると、該品質劣化通知に含まれる識別子と対応付けられている前記送信側の無線状態に基づいて前記ハンドオーバ閾値を設定する手段と、を有することを特徴とする無線通信装置。
  2. 無線通信装置において無線状態をハンドオーバ閾値と比較した結果に応じてハンドオーバを実施するための方法であって、
    通信先装置に対して送信したデータの識別子と該データの送信時の送信側の無線状態とを対応付けて記憶するステップと、
    前記通信先装置からアプリケーションの品質劣化通知を受信すると、該品質劣化通知に含まれる識別子と対応付けられている前記送信側の無線状態に基づいて前記ハンドオーバ閾値を設定するステップと、を有することを特徴とする方法。
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