JP4988289B2 - エンジン駆動式空気調和機 - Google Patents
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Description
この種のエンジン駆動式空気調和機は、室外機に配置されたガスエンジン内のエンジンオイルや圧縮機内の冷凍機油が漏出してしまうことがある。特にガスエンジンは、定期メンテナンスの実施間隔を長くするために大量のエンジンオイルを貯留しており、エンジンオイルが漏出により減少しても、次回の定期メンテナンスまで最低限のオイル量を確保できるように構成されている。このため、ガスエンジン内のエンジンオイルが室外機の外部に流出してしまった場合に、流出するオイル量も大量となってしまう。このような事態を防止すべく、漏出したエンジンオイルを受けて貯留する受け皿を設けたエンジン駆動式空気調和機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、受け皿に貯留可能なエンジンオイルの量が結露水の貯留によって減少してしまうのを防止することのできるエンジン駆動式空気調和機を提供することを目的とする。
図1に本実施の形態におけるエンジン駆動式空気調和機の概略構成を示す。本実施の形態のエンジン駆動式空気調和機1は、室外機3と室内機5とを備えた分離型のヒートポンプ式空気調和機である。室外機3の室外冷媒配管7と室内機5の室内冷媒配管9とが連結配管11を介して連結され、冷媒回路12を構成している。
室外機3は、図示せぬ矩形の筐体を備え、内部がドレンパン(不図示)によって上段の熱交換室と下段の機械室とに仕切られている。上段の熱交換室の外周には、室外熱交換器27が配置され、熱交換室の上部には、室外ファン31が配置されている。
下段の機械室には、上述したガスエンジン15、圧縮機13A,13B、アキュムレータ19等が筐体の底板37上に配置されている。
底板37上の図中右側には、上方から滴下した結露水を受けるための結露水受け皿部39が設けられている。この結露水受け皿部39には受けた結露水を外部に排水する排水口45(図4参照)が形成されている。
底板37上の図中中央には、上方から滴下したオイル及び結露水を受けるための第一受け皿部41が設けらており、底板37上の図中左側に設けられた受け皿部には、同じく上方から滴下したオイル及び結露水をうけるための第二受け皿部43が設けられている。
これら第一受け皿部41と第二受け皿部43との間には、図中上下方向に延在する梁部44が床板37上に架け渡されており、この梁部44上には、矩形の第一誘導板47が設けられている。この第一誘導板47は、第一受け皿部41及び第二受け皿部43に対応しない二つの辺に壁部が形成され、上方から滴下した液体を誘導して第一受け皿部41及び第二受け皿部43に滴下させるように設けられている。また、第一受け皿部41と結露水受け皿部39との間には、矩形の第二誘導板49が設けられている。この第二誘導板49は、第一受け皿部41に対応しない三つの辺に壁部が形成され、上方から滴下した液体を誘導して第一受け皿部41に滴下させるように設けられている。
吐出管21の、加熱管65と連絡管67との間には、上述したオイルセパレータ23が配置されている。このオイルセパレータ23は、第二受け皿部43内の底面上に立設して配置されており、第二受け皿部43内に配置された加熱管65は、オイルセパレータ23の流入部69に接続されている。オイルセパレータ23の流出部71には、外周が断熱素材で覆われた連絡管67が接続されており、この連絡管67は四方弁25に接続されている。
ガスエンジン15のエンジンオイルや圧縮機13A,13Bの冷凍機油等のオイルは、ガスエンジン15のクランクや圧縮機13A,13Bの回転軸の軸受、ガスエンジン15及び圧縮機13A,13Bを構成する構成部材どうしの接合部から漏出してしまうことがあり、この漏出したオイルは下方に滴下する。室外機3は、ガスエンジン15や圧縮機13A,13B等のオイルを使用する機器の略真下に、第一受け皿部41、第二受け皿部43、第一誘導板47(図2参照)及び第二誘導板49(図2参照)を底板37(図2参照)上に設けている。滴下したオイルは、第一受け皿部41、第二受け皿部43、第一誘導板47及び第二誘導板49のいずれかで受けて、第一受け皿部41内あるいは第二受け皿部43内に貯留される。このとき、滴下したオイルを第一誘導板47が受けると、第一誘導板47はオイルを第一受け皿部41あるいは第二受け皿部43に誘導する。一方、滴下してオイルを第二誘導板49が受けると、第二誘導板49はオイルを第一受け皿部41内に誘導する。
また、本実施形態では、床板37に架け渡された梁部44を挟んで第一受け皿部41と第二受け皿部43とが設けられているため、床板37の剛性を高くすることができる。
上記実施の形態では、加熱管65の下流側にオイルセパレータ23を配置しているが、これに限定されず、加熱管65の上流側にオイルセパレータ23を配置してもよい。
また、上記実施の形態では、オイルセパレータ23と四方弁25との間には、外周が断熱素材で覆われた連絡管67が接続されているが、これに限定されず、オイルセパレータ23と四方弁25との間に、加熱管65と同様に外周が断熱素材で覆われていない配管を接続し、この配管を第一受け皿部41及び第二受け皿部43の底面上に蛇行して配置してもよい。
さらに、上記実施の形態では、加熱管65が配置される受け皿が、第一受け皿部41と第二受け皿部43との二つの受け皿に分割して設けられているが、これに限定されず、一つの大きな受け皿を設けてもよい。
さらにまた、上記実施の形態では、加熱手段として加熱管65やオイルセパレータ23を用いているが、これに限定されず、受け皿に滴下する結露水を蒸発させることができれば、ガスエンジンのラジエタやヒータ等のその他の熱源を加熱手段として用いてもよい。
また、上記実施の形態では、加熱手段を第一受け皿部41及び第二受け皿部43に設けているが、これに限定されず、加熱手段を第一誘導板47や第二誘導板49に設けてもよい。
13A,13B 圧縮機
15 ガスエンジン
17 吸込管
21 吐出管
23 オイルセパレータ
37 底板
41 第一受け皿部
43 第二受け皿部
65 加熱手段
Claims (1)
- 筐体の底板上にガスエンジン駆動式の圧縮機と、当該圧縮機の吸込管及び吐出管とを備え、前記ガスエンジンの略真下の底板上に当該ガスエンジンから漏出するエンジンオイルを受ける受け皿部を備えたエンジン駆動式空気調和機において、
前記受け皿部は、矩形箱状に形成されて、前記底板に形成される開口に嵌め込まれて設けられ、
前記受け皿部の上方に、前記圧縮機、及び、当該圧縮機の吸込管及び吐出管を設け、
前記受け皿部の底面上に、前記吸込管や前記圧縮機の表面で発生しエンジンオイル中に滴下した結露水を蒸発可能に前記エンジンオイルを加熱する加熱手段を設け、
前記底板に、前記底板で前記受け皿部から隔てられる結露水受け皿部を設け、
前記結露水受け皿部に、前記吸込管に接続されるアキュムレータを立設し、当該アキュムレータから受けた結露水を排水する排水溝を設け、
前記受け皿部と、前記結露水受け皿部と、の間に、上方から滴下したエンジンオイルを含む液体を前記受け皿部に誘導する誘導板を設けた
ことを特徴とするエンジン駆動式空気調和機。
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