JP4987493B2 - 筆記具用クリップ取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、筆記具後端部に対する摘み操作により、クリップ先端側を軸筒に対し接近離間できるようにした筆記具用クリップ取付構造に関するものである。
従来、この種の発明には、例えば特許文献1に記載されているように、軸筒(筒体10)に対し略U字上の挟みバネ(20)の一端側を嵌合し、該挟みバネ(20)の他端側と軸筒(筒体10)の外周面との間にクリップ30を挟むようにして支持したものがある。
しかしながら、上記従来技術によれば、軸筒(筒体10)に比較して小さな挟みバネ(20)を嵌め合わせる作業が困難な上、小さな挟みバネ(20)を紛失し易い等、製造性の改善が求められていた。
また、この種の関連技術としては、例えば特許文献2に記載された発明のように、クリップ(5)の後端側と軸筒(2)との間に弾性体(10)を嵌め合わせ、該弾性体(10)の弾発力によりクリップ(5)の前端側を閉じるようにしたものがある。しかし、この従来技術においても、弾性体(10)を嵌め合わせる作業が困難であるという製造性の問題を有している。
更に、他の関連技術としては、例えば特許文献3に記載された発明のように、クリップ本体(4)とホルダー本体(5)を揺動可能な屈曲片(6)で連結し、クリップ基端(7)、屈曲片(6)及び支持基端(8)の外周を軟質被覆層(13)で被覆するとともにクリップ本体(4)と支持基端(8)間を一体的な弾性連結部(14)で連結したものがある。
しかしながら、この従来技術においても、軟質被覆層(13)や弾性連結部(14)を成形するために、インサート成形等の複雑な成形技術を用いなければならない。その上、構造的には、屈曲片(6)における支持基端(8)側の曲げ部分に荷重が集中し易いので、クリップ(1)が繰り返し開閉操作された際には、前記曲げ部分の破損が懸念される。
特開2001−146094号公報 特開2005−313329号公報 特開2006−315179号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、生産性を向上した筆記具用クリップ取付構造を提供することにある。
上記課題を解決するための一手段は、軸筒に対し一体的に設けられるクリップ支持部材と、該クリップ支持部材によって支持されるクリップとを備え、前記クリップの後部に対する押圧操作により同クリップの前部を軸筒から離間させるようにした筆記具用クリップ取付構造であって、前記クリップ支持部材は、前記クリップを支持する支持部と、該支持部よりも後方側で前記クリップの後部を軸筒遠心方向へ付勢する弾性部とを一体成形しており、前記クリップに軸筒側へ突出する両側部を形成するとともに、前記支持部を前記両側部間に挿入可能に突設し、前記クリップの前記各側部の内面と、対向する前記支持部の側面とを、凹部と凸部によって嵌め合わせて支点部を構成したことを特徴とする。
第一の形態は、軸筒に対し一体的に設けられるクリップ支持部材と、該クリップ支持部材によって支持されるクリップとを備え、前記クリップの後部に対する押圧操作により同クリップの前部を軸筒から離間させるようにした筆記具用クリップ取付構造であって、前記クリップ支持部材は、前記クリップを支持する支持部と、該支持部よりも後方側で前記クリップの後部を軸筒遠心方向へ付勢する弾性部とを一体成形している。
また、第二の形態では、上記クリップ支持部材には、軸筒に対し接続される軸筒接続部が一体成形され、該軸筒接続部は、軸筒の後端開口部に挿入され固定、又は軸筒の後端外周面に環状に固定されるように形成されている。
ここで、上記軸筒接続部を上記軸筒の後端側で固定する手段には、例えば、嵌合や、接着、ねじ込み、溶着等を含む。
また、第三の形態では、上記弾性部は、弾性的に撓むように延設され、その突端側により上記クリップの後部を受けている。
また、第四の形態では、上記クリップに軸筒側へ突出する両側部を形成するとともに、上記支持部を前記両側部間に挿入可能に突設し、上記クリップの前記各側部の内面と、対向する上記支持部の側面とを、凹部と凸部によって嵌め合わせて支点部を構成した。
また、第五の形態では、上記クリップ支持部材の後端部と上記クリップの後端部とを、撓み可能な接続部を介して接続して一体成形し、前記接続部を撓ませながら上記クリップを回動させて上記支持部に嵌め合わせるようにした。
上記形態は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
第一の形態によれば、軸筒に設けられるクリップ支持部材に対し、クリップを嵌め合わせるという簡単な作業によって、クリップ後部を軸筒遠心方向へ付勢するための弾性部も組み付けられることになる。
したがって、生産性を向上した筆記具用クリップ取付構造を提供することができる。
更に、第二の形態によれば、軸筒に対しクリップ支持部材を固定する作業を容易に行うことができる。しかも、軸筒に対しクリップを確りと固定できる上、軸筒後端部の強度を、内在又は環状に具備される軸筒接続部により向上することも可能である。
更に、第三の形態によれば、クリップ支持部材に対しクリップを嵌め合わせれば、そのクリップの後部が、後方へ突出する弾性部の突端側により受けられる。
クリップ後端側を軸筒求心方向へ押圧すれば、弾性部が弾性的に撓み、クリップ前端側が軸筒から離間して開放する。また、前記押圧力が解除されると、弾性部が弾性的に復元するため、クリップ後端側が弾性部により遠心方向へ押圧されて、クリップ前端側が軸筒方向へ揺動する。
したがって、クリップ後端側を軸筒遠心方向へ付勢する弾性部を、製造性および耐久性の良好な態様とすることができる。
更に、第四の形態によれば、クリップの両側部間に支持部を挿入すれば、各側部と支持部の側面との間の凹部と凸部が嵌り合い、支点部が構成される。
よって、より製造性に優れた筆記具用クリップ取付構造とすることができる。
更に、第五の形態によれば、クリップ支持部材とクリップとが一体成形されているため、部品点数が減る上、接続部を撓ませながらクリップを回動させて支持部に嵌め合わせればよいので、その作業性も良好である
次に、上記形態の具体例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係わる筆記具用クリップ取付構造の一例を備えた筆記具Aを示している。
筆記具Aは、軸筒10後端側のノック操作によりボールペンリフィール20先端の筆記部(図示せず)を出没させるようにした出没式ボールペンであり、軸筒10の後端側には、クリップ支持部材30およびクリップ40を装着している。
軸筒10は、長尺筒状を呈し、その後端部に、後述するクリップ支持部材30の支持部32を露出させるための切欠部11(図3参照)を有する。
切欠部11は、前記支持部32を後方から嵌め合わせるようにした凹状の切欠であり、クリップ支持部材30の支持部32を軸筒遠心方向へ突出させるとともに、クリップ支持部材30が軸筒周方向へ回転してしまうのを防いでいる。
また、軸筒10の内周面には、後方から挿入されるクリップ支持部材30を乗り越え嵌合させる凸部12が形成されている。この凸部12は、軸筒10の内周面に環状に設けてもよいし、周方向において適宜間隔を置いて配置されていてもよい。
また、クリップ支持部材30は、軸筒10の後端開口部に挿入されて嵌合固定される軸筒接続部31と、該軸筒接続部31の外周面から遠心方向へ突出する支持部32と、該支持部32から後方へ延設された弾性部33とを一体成形している。
また、このクリップ支持部材30の内部には、後方へ突出するノック操作部34aへのノック操作によりボールペンリフィール20を進退させるリフィール進退機構34が構成されている。
軸筒接続部31は、前側の小径部31aと後側の大径部31bとからなる略段付筒状を呈し、小径部31aを軸筒10の後端開口部に挿入するように構成してある。
小径部31aの前側には、軸筒接続部31が軸筒10内に挿入された際に、軸筒10内周面の凸部12に対し乗り越え嵌合する環状凸部31a1が形成されている。
また、大径部31bは、前記小径部31aが軸筒10に挿入された際に、軸筒10後端面に当接して軸筒10後方へ露出される部分である。
また、支持部32は、前記小径部31aの後端側から遠心方向へ突出して設けられている。
この支持部32は、図示例によれば略半円筒状に形成され、その両側面の各々には、凸部32aが形成されている。この凸部32aは、クリップ40を回動させるための支点部を構成するように、軸筒接続部31の中心線に対し略直交して突出しており、その突端側が略半球状に形成されている。
また、弾性部33は、支持部32から後方斜め上方へ延びる略板状を呈し、クリップ40からの押圧力により軸筒中心側へ撓むように、その肉厚および材質等が適宜に設定されている。
図示例によれば、弾性部33は、軸筒接続部31および支持部32と一体成形される部品であり、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、PP(ポリプロピレン)、POM(ポリアセタール)、GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)等、弾性的に撓むことが可能な合成樹脂材料からなる。
なお、弾性部33は、二重成形によって軸筒接続部31及び支持部32とは異なる合成樹脂材料とすることも可能であり、この場合には、軸筒接続部31及び支持部32よりも弾性の高い合成樹脂材料とするのが好ましい。
また、リフィール進退機構34は、小径部31a及び大径部31bの内周面に形成されるスライド溝31c、該スライド溝31cに案内されて進退するノック操作部34a、該ノック操作部34a前端面の傾斜面に係合して回転する回転子34b、該回転子34b及び該回転子34b内に嵌合されたボールペンリフィール20を後方へ付勢するスプリング34c、該スプリング34cを前方側から受ける受け部材34d等によって構成された周知の進退機構(例えば特開2004-209881参照)である。
このリフィール進退機構34によれば、ノック操作部34aに対する後方からのノック操作により、内在するボールペンリフィール20の筆記部(図示せず)が突出した位置に係止したり没入したりする。
また、クリップ40は、軸筒10の軸方向に沿う略平板状の表面部41と、該表面部41の両側端から軸筒10側へ突出する両側部42,42とを備え、クリップ支持部材30の支持部32に嵌め合わせられ支持されている。
表面部41は、その裏面側の前端側に、軸筒10の外周面に近接又は当接する単数もしくは複数の玉部41aを有する。
各側部42の後端側は、軸筒10側へ隆起するように形成され、その隆起した部分の内側には、支持部32の凸部32aに対し嵌り合うように凹部42aが形成されている。
また、前記隆起部分と突端部42bは、軸筒10又は軸筒接続部31の外周面に近接または接触するように配設されることで、クリップ40に対し軸筒求心方向の過剰な外力が加わって、凹部42aと凸部32aとの嵌合が外れてしまうのを防ぐようにしている。
また、クリップ40の最後端部には、弾性部33の突端に嵌り合うように凹部43が形成されている(図1参照)。
この凹部43は、軸筒径方向の遊びを有する状態で弾性部33の突端に嵌り合うことで、クリップ40の支持部32に対する組付け性を良好にする。
次に、上記筆記具Aの組み立て手順の一例について詳述する。
先ず、軸筒接続部31内に、ノック操作部34a、回転子34b、スプリング34c、受け部材34d等が組付けられることで、リフィール進退機構34を内在するクリップ支持部材30が構成される。
次に、このクリップ支持部材30は、図3(a)に示すように、軸筒10の後端開口部に対して挿入される。
この際、支持部32が軸筒10後端の切欠部11に嵌り合うことで、クリップ支持部材30の周方向の回転が規制され、前記嵌り合いと略同時に、軸筒接続部31前端側の環状凸部31a1が軸筒10内周面の凸部12に乗り越え嵌合する。したがって、クリップ支持部材30の後方への抜けが防止される。
そして、図3(b)に示すように、支持部32及び弾性部33に対しクリップ40を被せ、クリップ40後端の凹部43を弾性部33の後端部に遊嵌し、クリップ40の側部42内面の凹部42aを、支持部32側面の凸部32aに嵌め合わせる。
この際、詳細には、図4に示すように、クリップ40が軸筒遠心方向から押圧されることにより、クリップ40の両側部42間が弾性的に拡縮して、各側部42の凹部42aと支持部32の凸部32aとが嵌り合う。
よって、図3(b)に示すように、弾性部33の後端部がクリップ40の内面に近接もしくは接触した状態で、嵌まり合った凹部42a及び凸部32aによってクリップ40を揺動させるための支点部が構成される。
なお、他の組付け手順の一例としては、先にクリップ支持部材30に対しクリップ40を嵌め合わせ、その後に、クリップ40を装着した状態のクリップ支持部材30を、軸筒10に対し嵌合するようにしてもよい。
この組付け手順によれば、開閉操作可能なクリップ40とリフィール進退機構34とを備えた構成を、ユニット化して予め作り溜めすることができる。
また、図3(b)に示す組付け手順によれば、クリップ支持部材30に対し軸筒遠心方向側からクリップ40を嵌め合わせるようにしているが、他の組付け手順の一例としては、クリップ支持部材30に対し軸筒後方側からクリップ40を嵌め合わせるようにしてもよい。
この組付け手順によれば、クリップ支持部材30側の弾性部33後端とクリップ40後端の凹部43との嵌り合いと、クリップ支持部材30側の凸部32aとクリップ40側の凹部42aとの嵌り合いとを、略同時に完了させることができる。
上記構成の筆記具Aによれば、クリップ40の支持部32よりも後部側(詳細には凹部42a及び凸部32aよりも後方側)の部分が、軸筒10側へ押圧されると、弾性部33が弾性的に撓むとともに、クリップ40における支持部32よりも前方側が軸筒10から離間し、クリップ40が開放状態となる(図1(b)に示す状態)。
そして、クリップ40後部側に対する前記押圧力が解除されると、弾性部33の復元力により、クリップ40の後部側が軸筒10から離間するのと同時に、同クリップ40の前部側が軸筒10に接近して、クリップ40が元の閉鎖状態に戻る。
なお、図示例によれば、クリップ40側の凹部42aを支持部32側の凸部32aに嵌め合わせる構成としたが、その凹凸関係を逆にしてもよい。
次に、本発明に係わる筆記具用クリップ取付構造を備えた筆記具の他例について説明する。なお、以下に示す筆記具において、上記筆記具Aと略同様の構成部分については詳細な説明を省略する。
図5に示す筆記具Bは、上記筆記具Aに対し、クリップ40をクリップ40’に置換するとともに、支持部32を支持部32’に置換し、軸部材50を加えた構成としている。
クリップ40’は、その両側部42’の各々に貫通孔42a’を形成している。
また、支持部32’は、前記両貫通孔42a’,42a’に連通するように貫通孔32a’を形成している。
軸部材50は、一端側(図5によれば左端側)に拡径された頭部を有するピン状の部材であり、前記クリップ40’側の両貫通孔42a’,42a’および支持部32’側の貫通孔32a’に挿通され、その突端部がカシメられる。
よって、この筆記具Bによれば、軸部材50を支点部として、クリップ40’が揺動可能に支持されることになる。
また、図6に示す筆記具Cは、上記筆記具Aに対し、クリップ40をクリップ40”に置換するとともに、支持部32を支持部32”に置換した構成とされる。
クリップ40”は、表面部41”と、その両側の側部42”,42”とから略平板状に形成され、裏面側において、表面部41”と各側部42”の接続箇所にV字溝43”を有する。
そして、各側部42”の裏面側には突起44”が設けられている。各突起44”は、側部42”の裏面から略垂直に突出する軸状の部位であり、その突端側には、球状もしくは矢印状等に拡径された頭部44a”を有する。
また、支持部32”は、一方(図6によれば左側)の前記側部42”に対応する支持片部32a”と、他方(図6によれば右側)の側部42”に対応する支持片部32b”とからなる。
支持片部32a”,32b”は、互いに平行となるように軸筒10の外周面から遠心方向へ突出している。各支持片部32a”(又は32b”)には、クリップ40”の突起44”を挿通させるための貫通孔32b1”が設けられている。
各貫通孔32b1”は、クリップ40”における突起44”の頭部44a”の外径よりも若干小さい内径に設定されている。
支持部32”に対しクリップ40”を組付ける際には、図6に示すように、支持部32”上に載置されたクリップ40”の両側部42”が、それぞれV字溝43”を境にして軸筒10側へ折り曲げられ、各側部42”の突起44”が、支持部32”側の貫通孔32b1”へ挿通される。この際、各突起44”の頭部44a”と貫通孔32b1”は、弾性的に拡縮する。
したがって、各突起44”は、貫通孔32b1”を通り抜けた頭部44a”によって、貫通孔32b1”から抜けないようになる。
よって、この筆記具Cによれば、両突起44”,44”を支点部として、クリップ40”が揺動可能に支持される。
また、図7に示す筆記具Dは、クリップ支持部材30における弾性部33の後端部(換言すれば突端部)と、クリップ40の後端部とを、撓み可能な接続部60を介して接続するように一体成形してなる。
より詳細に説明すれば、筆記具Dにおけるクリップ40は、図7に例示するように、その裏面部を軸筒遠心方向(図7における上方)へ向けた状態で、接続部60を介して弾性部33の後端部に接続されている。
接続部60は、弾性部33の後端部およびクリップ40の後端部よりも薄肉に形成された片状の部位である。
この筆記具Dにおいては、接続部60から凸部32aまでの距離と、同接続部60から凹部42cまでの距離とが略同等になるように、クリップ支持部材30及び/又はクリップ40の寸法が設定されている。
前記凹部42cは、クリップ支持部32の凸部32aに対する組付性や、完成後のクリップ40の揺動性を良好にするために、凸部32aに対する嵌合方向へ長い凹溝状に形成されている。なお、この凹部42cの他例としては、長孔であってもよい。
よって、上記構成の筆記具Dによれば、図7に示すように、接続部60を撓ませながら、クリップ40を、接続部60を略中心にして反時計方向へ回動させてクリップ支持部材30に嵌め合わせれば、クリップ40の凹部42aとクリップ支持部材30の凸部32aとが嵌り合い、これら凹部42a及び凸部32aによって、クリップ40を揺動させるための支点部が構成される。
また、図8に示す筆記具Eは、筆記具Aにおける弾性部33を弾性部39に置換した構成としてある。
弾性部39は、クリップ支持部材30における支持部32よりも後部側(より詳細には大径部31b)から軸筒遠心方向へ突出するスプリング状に一体成形され、その突端面によりクリップ40の後端側内面を受ける。
よって、この筆記具Eによれば、クリップ40における支持部32よりも後部側が軸筒10側へ押圧されると、弾性部39が弾性的に収縮し、クリップ40の支持部32よりも前部側が開放する。そして、前記押圧力が解除されると、弾性部39の弾発力により支持部32の前部側が閉鎖する。
なお、上記実施の形態において、リフィール進退機構34は、図示例の態様に限定されるものでなく、例えば、ボールペンリフィール20を後方へ付勢するスプリングを軸筒10の前端側に備えた態様(図示せず)等とすることも可能である。
更に、リフィール進退機構34を省き、ボールペンリフィール20の露出した筆記部が没入しない態様とすることも可能である。
また、上記実施の形態によれば、軸筒10とは別体のクリップ支持部材30を軸筒10に対し装着する態様としているが、軸筒10に対し予め支持部32及び弾性部33が一体成形されている態様とすることも可能である。
本発明に係わる筆記具用クリップ取付構造の一例を備えた筆記具の一例を示す断面図であり、(a)はクリップが閉じた状態を示し、(b)はクリップが開いた状態を示す。 同筆記具用クリップ取付構造の一例を示す分解斜視図。 同筆記具用クリップ取付構造の組付け手順を示す側面図であり、(a)は軸筒に対しクリップ支持部材を装着しようとしている状態を示し、(b)はクリップ支持部材に対しクリップを装着した状態を示している。 図3(b)における(IV)-(IV)線に沿う要部断面図である。 本発明に係わる筆記具用クリップ取付構造の他例を示す要部断面図である。 本発明に係わる筆記具用クリップ取付構造の他例を示す要部断面図である。 本発明に係わる筆記具用クリップ取付構造の他例を示す側面図であり、要部を切欠して示している。 本発明に係わる筆記具用クリップ取付構造の他例を示す側面図である。
10:軸筒
30:クリップ支持部材
31:軸筒接続部
32,32’,32”:支持部
32a:凸部
33,39:弾性部
40,40’,40”:クリップ
60:接続部
42,42’,42”:側部
42a:凹部
A,B,C,D,E:筆記具

Claims (5)

  1. 軸筒に対し一体的に設けられるクリップ支持部材と、該クリップ支持部材によって支持されるクリップとを備え、前記クリップの後部に対する押圧操作により同クリップの前部を軸筒から離間させるようにした筆記具用クリップ取付構造であって、
    前記クリップ支持部材は、前記クリップを支持する支持部と、該支持部よりも後方側で前記クリップの後部を軸筒遠心方向へ付勢する弾性部とを一体成形しており、
    前記クリップに軸筒側へ突出する両側部を形成するとともに、前記支持部を前記両側部間に挿入可能に突設し、
    前記クリップの前記各側部の内面と、対向する前記支持部の側面とを、凹部と凸部によって嵌め合わせて支点部を構成したことを特徴とする筆記具用クリップ取付構造。
  2. 軸筒に対し一体的に設けられるクリップ支持部材と、該クリップ支持部材によって支持されるクリップとを備え、前記クリップの後部に対する押圧操作により同クリップの前部を軸筒から離間させるようにした筆記具用クリップ取付構造であって、
    前記クリップ支持部材は、前記クリップを支持する支持部と、該支持部よりも後方側で前記クリップの後部を軸筒遠心方向へ付勢する弾性部とを一体成形しており、
    前記クリップに軸筒側へ突出する両側部を形成するとともに、前記支持部を前記両側部間に挿入し、
    前記両側部及び前記支持部にピン状の軸部材を挿通し、前記クリップが前記軸部材を支点にして揺動するようにしたことを特徴とする筆記具用クリップ取付構造。
  3. 前記弾性部は、前記支持部から後方斜め軸筒遠心方向へ延びるとともに、前記クリップからの押圧力により軸筒中心側へ撓むように形成された突起であり、
    前記クリップの後端側には、前記弾性部の突端に対し、軸筒径方向の遊びを有する状態で嵌り合うように凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具用グリップ取付構造。
  4. 軸筒に対し一体的に設けられるクリップ支持部材と、該クリップ支持部材によって支持されるクリップとを備え、前記クリップの後部に対する押圧操作により同クリップの前部を軸筒から離間させるようにした筆記具用クリップ取付構造であって、
    前記クリップ支持部材は、前記クリップを支持する支持部と、該支持部よりも後方側で前記クリップの後部を軸筒遠心方向へ付勢する弾性部とを一体成形しており、
    前記クリップ支持部材の後端部と前記クリップの後端部とを、撓み可能な接続部を介して接続して一体成形し、
    前記接続部を撓ませながら前記クリップを回動させて前記支持部に嵌め合わせるようにしたことを特徴とする筆記具用クリップ取付構造。
  5. 軸筒に対し一体的に設けられるクリップ支持部材と、該クリップ支持部材によって支持されるクリップとを備え、前記クリップの後部に対する押圧操作により同クリップの前部を軸筒から離間させるようにした筆記具用クリップ取付構造であって、
    前記クリップ支持部材は、前記クリップを支持する支持部と、該支持部よりも後方側で前記クリップの後部を軸筒遠心方向へ付勢する弾性部とを一体成形しており、
    前記弾性部は、前記クリップ支持部材における前記支持部よりも後部側から軸筒遠心方向へ突出するスプリング状に一体成形され、その突端面により前記クリップの後端側内面を受けていることを特徴とする筆記具用クリップ取付構造。
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