JP4986635B2 - 水動力装置 - Google Patents

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Description

本発明は農業用水路、排水路などの水路の流水を利用して動力を取り出すことのできる水動力装置に関する。
日本全国に配備されている農業用水路は、その幹線水路の総延長だけでも約45000kmの長さに達し、地球を一周する以上の長さがあるといわれている。従来、日本各地では、農業用水路や排水路などの各種水路内の流水から動力を取り出す手段として水車が利用されてきた。しかしながら、従来の水車は水路勾配により流下する水勢を水車の回転力に活用する方式であり、水路内流速をそのまま受動して水車を回転させていたので、流水量が減少すると、性能が低下することがあった。そこで、近年は、水路内の流水量の増減に対応できるものが提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。
特許文献1記載の水動力装置(水力利用装置)は、水路の上流側の貯留水量が所定値以下になると流水路を堰き止め、前記流水量が所定値に達すると流水路を開く堰き止め手段と、流水エネルギを動力に変換するために堰き止め手段の下流側に設けられた動力変換手段(水車)とを備えている。そして、貯留水量が一定以上に増加すると下流に放水して、水路上流側の貯留水によって発生する水面落差を一定に保持することにより、流下量を調整している。従って、流水量の少ない水路であっても、流入水を効率的に使用することができる。
一方、特許文献2記載の水動力装置(除塵装置)は、水路内の流水の水位変化に対応して昇降する水車を備えているため、水位が変化しても水車は常に適切な位置に保たれ、安定した回転を得ることができる。
特開平11−256555号公報 特開2001−214423号公報
特許文献1,2に記載されている水車は、水路内の流水の水面落差をそのまま利用して回転する方式であるため、水面落差が大きい水路に設置した場合は大きな出力を得ることができるが、水面落差が小さい水路においては必要な出力が得られないことがある。従って、平野部に構築される農業用水路のように水面落差が比較的小さな水路に前記水車を設置した場合、動力源として利用できないことがある。また、特許文献1,2記載の水車は、水路内の流水が増水したときに水没して回転数が低下したり、回転不能となったりするなどの動作不良が生じる可能性がある。
本発明が解決しようとする課題は、水面落差が比較的小さな水路においても、その水路内で利用可能な水面落差の範囲内で、比較的大きな出力を安定して供給可能であって、増水時の動作不良を回避することができる水動力装置を提供することにある。
本発明の水動力装置は、水路内の水位の上下変動に応じて昇降するフロートと、前記フロートの昇降に連動して前記水路内で起伏するアーム部材と、前記フロートの昇降に連動して上縁部が昇降する状態で前記水路内に配置された可撓性を有する遮水調整シ−トと、前記遮水調整シ−トの下縁部を前記アーム部材上の一定位置に保持する保持手段と、前記フロートの昇降に連動して昇降可能に配置され前記遮水調整シ−トを越流する水流で回転する水車と、を備え、前記水路の底面と前記遮水調整シ−トの下縁部との間に、前記フロートの昇降に連動して開閉する開口部を設けたことを特徴とする。
このような構成とすれば、上縁部がフロートの昇降に連動して昇降するとともに下縁部がアーム部材上の一定位置に保持された状態で水路内に配置された遮水調整シ−トによって流水が堰き止められるため、水路内に水面落差が形成され、この水面落差によって遮水調整シートを越流する水流が発生する。従って、この越流水で回転する水車により動力を取り出すことができる。水路内を流れる流水を遮水調整シ−トで堰き止めることによって形成される水面落差を利用して水車を回転させるので、水面落差が比較的小さな水路においても比較的大きな出力を供給することができる。
また、水路内の水位の上下変動に応じて昇降するフロートにより、水車および遮水調整シートの上縁部が自動的に昇降するため、水路内の水位が上下変動しても、略一定の水面落差が形成され、水車は略一定の状態で回転する。従って、水路内の流水量が増減しても安定した出力を得ることができる。
さらに、遮水調整シ−トの下縁部は、フロートの昇降に連動して起伏するアーム部材上の一定位置に保持されているため、水路内の水位の上下変動に応じて遮水調整シ−トの下縁部も昇降する。このため、水路の底面と遮水調整シートの下縁部との間に形成される開口部は水路内の水位の上下変動に応じて開閉し、当該開口部の通水量を自動的に増減させる。従って、増水時は前記開口部の通水量が増大して、遮水調整シ−トの上流側水位の異常上昇が抑制されるため、水車の水没に起因する動作不良を回避することができる。
ここで、前記アーム部材に対する前記遮水調整シ−トの下縁部の保持位置が変更可能とすることが望ましい。このような構成とすれば、当該水動力装置を水路に設置する際に、水路の底面と遮水調整シートの下縁部との間に設けられる開口部の開口面積を増減させることができるため、設置現場の流水量に応じた開口面積を設定することができる。
一方、前記保持手段として、前記遮水調整シ−トの下縁部に係止され前記水路の上流側に向かって張設された線状部材を設けることができる。このような構成とすれば、比較的簡素な機構でありながら、安定した保持機能を得ることが可能であり、アーム部材に対する遮水調整シ−トの下縁部の保持位置の変更も容易である。なお、線状部材とは、チェーン、ワイヤ、ロープ、紐、針金など、張力によって他の部材を一定状態に保持することのできる部材をいう。
また、前記水路内の水位が設定値を超えると、前記遮水調整シ−トの遮水機能を喪失させる水路開放機構を設けることが望ましい。このような構成とすれば、集中豪雨などで水路内の流水量が異常に増大したとき、水路開放機構が遮水調整シ−トの遮水機能を喪失させ、水路を開放するため、水路からの溢水を回避することができる。
この場合、前記水路開放機構として、前記水路内の水位が設定値を超えると前記線状部材に対する保持力を解除する自動解除機構を設けることができる。このような構成とすれば、比較的簡素な機構でありながら、確実に遮水調整シ−トの遮水機能を喪失させ、水路を開放することができる。また、水路内の流水量が平常に戻ったときは、線状部材を再び元の状態に戻して前記保持手段で保持すれば良いので、遮水調整シ−トの復帰作業も容易である。
本発明により、水面落差が比較的小さな水路においても、比較的大きな出力を安定して供給可能であって、増水時の動作不良を回避することができる水動力装置を提供することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態である水動力装置の概略構造を示す一部切欠斜視図、図2は図1に示す水動力装置の垂直断面図、図3は図1に示す水動力装置の平面図、図4は図2の一部拡大図、図5は図1における矢線Aで示す部分の拡大図である。
図1〜図5に示すように、水動力装置10は、対向配置された左右一対の側壁11a,11aおよび底盤11bで形成された水路11内を矢線S方向に流れる水流Rの一部を遮水調整シ−ト12で堰き止め、この遮水調整シ−ト12の上縁部12aが係止された堤体部材21を越流する水流R1によって水車13を回転させて動力を取り出す装置である。
水動力装置10は、水路11内の水流Rの水位の上下変動に応じて昇降するフロート14と、フロート14の昇降に連動して水路11内で起伏するように配置された左右2本のアーム部材15と、フロート14の昇降に連動して上縁部12aが昇降する状態で水路11内に配置された可撓性を有する遮水調整シ−ト12と、遮水調整シ−ト12の下縁部12bをアーム部材15上の一定位置に保持する保持手段であるワイヤ16と、フロート14の昇降に連動して昇降可能に配置され遮水調整シ−ト12を越流する水流R1で回転する水車13と、を備えている。遮水調整シ−ト12は可撓性を有するシート材で形成されている。
左右一対の側壁11a,11aの上方にはそれぞれ取付部材17が立設され、フロート14を昇降可能に吊下保持する左右2本の傾動アーム18の上端部がそれぞれ取付部材17に回動可能に軸支され、水車13を昇降可能に吊下保持する左右2本の傾動アーム19の上端部が取付部材17上に設けられた回転軸29に回動可能に軸支されている。また、水車13の両端部はそれぞれ左右2本の傾動アーム19に回動自在に軸支され、傾動アーム19の下端部と傾動アーム18の下端部とはそれぞれ左右のサイドアーム20によって連結されている。従って、左右の側壁11a,11a部分においては、傾動アーム18,19およびサイドアーム20によってそれぞれ四節リンク機構が形成されている。
また、左右二つのサイドアーム20の間において水車13直下より水路11上流寄りの部分には、堤体部材21が水路11を横断する方向に配置され、堤体部材21の下方に、遮水調整シ−ト12の上縁部12aが係止されている。堤体部材21における水車13との対向面には、水車13の外周に近似した曲率の凹曲面21aが設けられている。
2本のアーム部材15の上流側端部はそれぞれ、水路11の底盤11b上の側壁11a寄りの位置に回動自在に軸支され、アーム部材15の下流側端部とサイドアーム20とは昇降アーム22によって連結されている。遮水調整シ−ト12の上縁部12aは断面L字状の係止部材23によって堤体部材21の下方に係止され、遮水調整シ−ト12の下縁部12bは断面L字状の係止部材24を介してアーム部材15上に係止されている。
図4,図5に示すように、アーム部材15の支軸15aから離れた位置に係止部材24を係止することにより、遮水調整シ−ト12の下縁部12bを支軸15aから離れた位置に配置しているため、水路11の底盤11bと遮水調整シ−ト12の下縁部12bとの間には、フロート14の昇降に連動して開閉する開口部28が形成される。本実施形態では、係止部材24をアーム部材15上の一定位置に保持するため、後述する自動開放装置25の巻取部材25aおよび滑車26,27を介して水路11上流側に向かって張設されたワイヤ16の先端部が係止部材24のフック24aに接続されている。
一方、図1,図2,図4に示すように、傾動アーム19の上端部を軸支する回転軸29の延長上には水車13の回転力を動力として取り出すためのスプロケット30が設けられている。本実施形態では、水車13の回転力はチェーン(図示せず)によってスプロケット30に伝達されるため、このスプロケット30の回転力を動力源として利用することができる。
次に、図6,図7に基づいて、水動力装置10の稼働状況について説明する。図6は水動力装置10の高水位状態における稼働状況を示す垂直断面図、図7は水動力装置10の低水位状態における稼働状況を示す垂直断面図である。
図6に示すように、水路11内の水流Rが高水位状態にあるとき、フロート14の浮力により上縁部12aおよび下縁部12bがそれぞれ一定位置に固定された遮水調整シ−ト12によって流水Rが堰き止められるため、水路11内に水面落差h1が形成され、この水面落差h1によって遮水調整シート12上方にある堤体部材21を越流する水流R1が発生する。この越流水R1は水車13の外周と堤体部材21の凹曲面21aとの間を流下し、水車13を回転させる。
図6に示す状態において、昇降アーム22によってアーム部材15は傾斜状態に保たれているため、アーム部材15上に保持された遮水部材12の下縁部12bと水路11の底盤11bとの間の開口部28は開状態にある。このため、水流Rの一部はこの開口部28を通過して流下することとなり、水車13の上流側の水位が必要以上に高まるのを防止することができる。また、この状態で流水Rの水位変化によりフロート14が昇降すると、アーム部材15が起伏して傾斜角度が変化することにより開口部28の面積が増減して、開口部28の通水量が増減するため、高水位状態における水位変動に対応することができる。
一方、図7に示すように、水路11内の流水Rが低水位状態になると、フロート14および水車13が下降するが、この状態においても遮水調整シ−ト12によって流水Rが堰き止められるため、水路11内に水面落差h2が形成され、この水面落差h2によって堤体部材21を越流する水流R1によって水車13が回転する。図7に示す程度までフロート14が下降すると、サイドアーム20とアーム部材15とを連結する昇降アーム22の働きによりアーム部材15が水平状態に近づき、遮水調整シ−ト12の下縁部12bが水路11の底盤11bに接近する。これにより、開口部28が狭まり、通水量が減少するため、遮水調整シ−ト12の上流側の水位を高く維持することができる。また、この状態で流水Rの水位変化によりフロート14が昇降すると、アーム部材15が起伏して傾斜角度が変化することにより開口部28の面積が増減して、開口部28の通水量が増減するため、低水位状態における水位変動にも対応することができる。
なお、図5に示すように係止部材24の両端部には、アーム部材15を嵌入させるための切欠部24bを設けることにより、アーム部材15の下面と係止部材24の下縁部とは略同一面をなすように配置されている。このため、水位が大幅に下がってアーム部材15が水平状態になると、係止部材24の下縁部が水路11の底盤11bに当接して開口部28が完全に閉止され、通水不能となる。
このように、水路11内を流れる流水R1を遮水調整シ−ト12で堰き止めることによって形成される水面落差h1,h2を利用して水車13を回転させるので、緩勾配で水面落差が小さな水路11においても大きな出力を供給することができる。また、水路11内の流水Rの水位の上下変動に応じて昇降するフロート14により、水車13および遮水調整シート12の上縁部12aが自動的に昇降するため、水路11内の水位が上下変動しても、略一定の水面落差h1,h2が形成され、水車13は略一定の状態で回転する。従って、水路11内の流水量が増減しても安定した出力を得ることができる。
前述したように、遮水調整シ−ト12の下縁部12bは、フロート14の昇降に連動して起伏するアーム部材15上の一定位置に保持されているため、水路11内の水位の上下変動に応じて遮水調整シ−ト12の下縁部12bも昇降する。このため、水路11の底盤12bと遮水調整シート12の下縁部12bとの間に形成される開口部28は水路11内の水位の上下変動に応じて開閉し、当該開口部28の通水量は自動的に増減する。従って、増水時は開口部28が拡がって通水量が増大することにより、遮水調整シ−ト12の上流側の水位の異常上昇が抑制されるため、水車13の水没に起因する動作不良を回避することができる。
一方、図2に示すように、アーム部材15には昇降アーム22との連結位置を変更するための複数の連結孔15bが開設され、昇降アーム22にはフロート14との連結位置を変更するための複数の連結孔22aが形成されている。従って、これらの連結孔15b,22aを選択することにより、開口部28の面積あるいは開閉動作に伴う開口面積の変化率を変更することができる。このため、水動力装置10を水路11に設置する際に、設置現場の流水量に応じた設定をすることができる。
また、水動力装置10においては、遮水調整シート12の下縁部12bをアーム部材15上の一定位置に保持する手段として、遮水調整シート12の下縁部12bに取り付けられた係止部材24に端部が係止され、水路11の上流側に張設されたワイヤ16を設けている。このため、水路11内の水流Rを妨げることなく、比較的簡素な機構でありながら、安定した保持機能を得ることができる。また、ワイヤ16を巻き取ったり、繰り出したりするだけで、アーム部材15に対する遮水調整シ−ト12の下縁部12bの保持位置を容易に変更することができる。なお、ワイヤ16の代わりに、チェーン、ロープ、紐、針金などを使用することもできる。
さらに、水路11内の流水Rの水位が設定値を超えると、遮水調整シート12の遮水機能を喪失させる水路開放機構として、自動開放装置25を設けている。集中豪雨などにより水路11内の流水量が異常に増大すると、側壁11aに設けられた取水口25b内の水位センサ(図示せず)がそれを検知してワイヤ16の保持機能を解除するので、自動開放装置25からワイヤ16が繰り出され、遮水調整シート12の下縁部12bがアーム部材15から離脱して遮水機能を喪失する。これによって、水路11は広く開放されるため、水路11からの溢水を回避することができる。
本実施形態では自動開放装置25を設けているため、比較的簡素な機構でありながら、確実に遮水調整シ−ト12の遮水機能を喪失させ、水路11を開放することができる。また、水路11内の流水量が平常に戻ったときは、自動開放装置25によってワイヤ16を巻き取って係止部材24をアーム部材15上の元の位置に戻せば良いので、遮水調整シ−ト12の復帰作業も容易である。
次に、図8,図9に基づいて、水動力装置10を動力源とする除塵装置について説明する。図8は図1に示す水動力装置を使用した除塵装置を示す一部省略側面図、図9は図8における矢線B方向から見た一部省略図である。
図8に示すように、水動力装置10(図2参照)の上流側の水路11内に除塵装置40が、水路11の下流側に向かって上り勾配をなすように配置されている。除塵装置40は、側壁11上に構築された架台32によって傾斜状態に保持され、通水性を有する無端ベルト状の除塵用回転部材41を備えている。図3に示すように、水車13の回転はチェーン(図示せず)および減速機36を介してスプロケット30に伝達され、スプロケット30の回転はチェーン30によって除塵用回転部材41に伝達される。
水路11中の流水とともに流下してきた浮遊物は、回転する除塵用回転部材41によって水中から引き揚げられ、最上部まで達した後、除塵装置40の下流側の架台32上に配置された除塵ホッパ34内に投入される。水動力装置10(図2参照)は比較的強力な回転力を発生させるため、外部からの電力供給を受けることなく、除塵装置40を作動させることができる。
図8,図9に示すように、除塵ホッパ34は、架台32上に配置された複数のレール33上に複数の車輪35を介して配置されているため、レール33の長手方向にスライド可能である。従って、水路11の側方の道路37上に停車させた搬送車(図示せず)に除塵ホッパ34に収容された塵埃を積み込む場合、除塵ホッパ34を水路11の側方へスライドさせることにより、除塵ホッパ34全体を前記搬送車に近づけることができる。このため、積み込み作業は容易であり、作業者の肉体的負担も軽減することができる。
次に、図10に基づいて、本発明のその他の実施の形態について説明する。図10はその他の実施の形態である水動力装置を示す垂直断面図である。なお、図10に示す水動力装置50において、前述した水動力装置10の構成部材と同じ作用効果を有する部材は、図1〜図7に示す符号と同じ符号を付して説明を省略する。
図10に示すように、本実施形態の水動力装置50においては、図1に示す水動力装置10のアーム部材15の代わりに、アーム部材15と反対方向に傾斜したアーム部材55が支軸55aを中心に回動可能に配置されている。アーム部材55は昇降アーム52を介して傾動アーム19に連結され、水流Rの水位変動に応じて昇降するフロート14と連動してアーム部材55が支軸55aを中心に起伏することにより、開口部28を開閉する。
このような構成とすれば、遮水調整シ−ト12で水流Rを堰き止めることによって水面落差h3が形成され、堤体部材21を越流する水流により水車13が回転するため、動力として取り出すことができる。アーム部材55と傾動アーム19とは連結部材52aによって着脱可能に連結されているため、傾動アーム55に対するアーム部材55の連結位置を変更することにより開口部28の面積あるいは開閉動作に伴う開口面積の変化率を変更することができる。このため、水動力装置10を水路11に設置する際に、設置現場の流水量に応じた設定をすることができる。
図10に示すように、水動力装置50においては、アーム部材15と反対方向に傾斜したアーム部材55を設けているが、前述した水動力装置10と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の水動力装置は、水力発電機、水路内の除塵装置あるいは揚水ポンプなどの動力源として広く利用することができる。
本発明の実施の形態である水動力装置の概略構造を示す一部切欠斜視図である。 図1に示す水動力装置の垂直断面図である。 図1に示す水動力装置の平面図である。 図2の一部拡大図である。 図1における矢線Aで示す部分の拡大図である。 図1に示す水動力装置の高水位状態における稼働状況を示す垂直断面図である。 図1に示す水動力装置の低水位状態における稼働状況を示す垂直断面図である。 図1に示す水動力装置を使用した除塵装置を示す一部省略側面図である。 図8における矢線B方向から見た一部省略図である。 本発明のその他の実施の形態である水動力装置を示す垂直断面図である。
符号の説明
10,50 水動力装置
11 水路
11a 側壁
11b 底盤
12 遮水調整シ−ト
12a 上縁部
12b 下縁部
13 水車
14 フロート
15,55 アーム部材
15a,55a 支軸
15b,22a 連結孔
16 ワイヤ
17 取付部材
18,19 傾動アーム
20 サイドアーム
21 堤体部材
21a 凹曲面
22,52 昇降アーム
23,24 係止部材
24a フック
24b 切欠部
25 自動開放装置
25a 巻取部材
25b 取水口
26,27 滑車
28 開口部
29 回転軸
29a フック
30 スプロケット
31 チェ−ン
32 架台
33 レール
34 除塵ホッパ
35 車輪
36 減速機
37 道路
40 除塵装置
41 除塵用回転部材
52a 連結部材
A,B,S 矢線
h1,h2,h3 水面落差
R,R1 水流

Claims (5)

  1. 水路内の水位の上下変動に応じて昇降するフロートと、前記フロートの昇降に連動して前記水路内で起伏するアーム部材と、前記フロートの昇降に連動して上縁部が昇降する状態で前記水路内に配置された可撓性を有する遮水調整シ−トと、前記遮水調整シ−トの下縁部を前記アーム部材上の一定位置に保持する保持手段と、前記フロートの昇降に連動して昇降可能に配置され前記遮水調整シ−トを越流する水流で回転する水車と、を備え、前記水路の底面と前記遮水調整シ−トの下縁部との間に、前記フロートの昇降に連動して開閉する開口部を設けたことを特徴とする水動力装置。
  2. 前記アーム部材に対する前記遮水調整シ−トの下縁部の保持位置が変更可能である請求項1記載の水動力装置。
  3. 前記保持手段として、前記遮水調整シ−トの下縁部に係止され前記水路の上流側に向かって張設された線状部材を設けた請求項1または2記載の水動力装置。
  4. 前記水路内の水位が設定値を超えると、前記遮水調整シ−トの遮水機能を喪失させる水路開放機構を設けた請求項1〜3のいずれかに記載の水動力装置。
  5. 前記水路開放機構として、前記水路内の水位が設定値を超えると前記線状部材に対する保持力を解除する自動解除機構を設けた請求項4記載の水動力装置。
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