JP4986476B2 - 非水電解液二次電池用非水電解液およびこれを含む非水電解液二次電池 - Google Patents
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Description
C=C不飽和結合を有さない環状カーボネートには、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、および、ブチレンカーボネートよりなる群から選ばれた少なくとも1種を用いることが望ましい。
C=C不飽和結合を有さない鎖状カーボネートには、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、および、エチルメチルカーボネートよりなる群から選ばれた少なくとも1種を用いることが望ましい。
これに対し、ホウ素を含むアルカリ塩を含有させることによって、この塩が正極表面に安定な保護膜を形成して、水素添加されたテルフェニルの酸化副反応を抑制する。
以上より、本発明によれば、充放電サイクル特性および高温保存特性に優れ、かつ、過充電時の安全性に優れた非水電解液二次電池を提供することが可能となる。
水素化率とは、テルフェニルの二重結合の全てに水素を付加するのに必要な水素量に対する、実際に付加した水素量の割合である。
(i)全く水素化されていないテルフェニルと、テルフェニルの完全水素化物との混合物
(ii)全く水素化されていないテルフェニルと、テルフェニルの不完全水素化物との混合物
(iii)テルフェニルの不完全水素化物と、テルフェニルの完全水素化物との混合物
(iv)全く水素化されていないテルフェニルと、テルフェニルの不完全水素化物と、テルフェニルの完全水素化物との混合物。
テルフェニルの完全水素化物とは、o−テルフェニル、m−テルフェニルもしくはp−テルフェニルにおいて、ベンゼン環の二重結合の全てに水素が付加した化合物を言う。
なかでも水素添加されたo−テルフェニル、水素添加されたm−テルフェニルが、高温サイクルや保存試験時の特性劣化が少ないので好ましく、特に水素添加されたm−テルフェニルが好ましい。
また、水素添加されたo−テルフェニル、水素添加されたm−テルフェニル、水素添加されたp−テルフェニルは、任意の組み合わせおよび比率で混合して用いてもよい。混合して用いる場合、水素添加されたm−テルフェニルと水素添加されたo−テルフェニルとの混合物や、水素添加されたm−テルフェニルと水素添加されたp−テルフェニルとの混合物を用いるのが好ましい。
水素添加されたテルフェニルの水素化率は、二重結合の全てに水素が付加したテルフェニルの水素化率を100%とした場合、50%から70%の範囲が望ましい。水素化率は50%より少なくてもよいが、水素化率が低いほど、酸化電位が低下して、電池の高温保存時や充放電サイクル時に反応しやすくなる傾向がある。また、水素化率は70%より多くてもよいが、過充電時の安全性を向上させる効果が徐々に低下する。
鎖状カルボン酸エステルとしては、例えば、プロピオン酸メチル、ピバリン酸メチル、ピバリン酸オクチルなどが挙げられる。
ニトリル類としては、アセトニトリルなどが挙げられ、アミド類としては、ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。
C=C不飽和結合を有さない環状カーボネートおよびC=C不飽和結合を有さない鎖状カーボネートの好ましい組み合わせの具体例としては、エチレンカーボネートとジメチルカーボネート、エチレンカーボネートとジエチルカーボネート、エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネート、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとジエチルカーボネート、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとエチルメチルカーボネート、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとエチルメチルカーボネート、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとジエチルカーボネートとエチルメチルカーボネート等が挙げられる。
C=C不飽和結合を有さない環状カーボネートとC=C不飽和結合を有さない鎖状カーボネートとの合計に占める、C=C不飽和結合を有さない環状カーボネートの含有量は、10〜35質量%が好ましく、15〜30質量%が更に好ましい。また、C=C不飽和結合を有さない環状カーボネートおよびC=C不飽和結合を有さない鎖状カーボネートの合計は、非水溶媒全体の80質量%以上を占めることが好ましく、90質量%以上を占めることが更に好ましい。
添加剤は、非水電解液中に、0.001質量%〜10質量%含まれていることが好ましく、0.1質量%〜5質量%含まれていることが更に好ましく、0.5質量%〜3質量%含まれていることが特に好ましい。換言すれば、非水電解液全体の0.001質量%〜10質量%が添加剤であることが好ましく、0.1質量%〜5質量%が添加剤であることが更に好ましく、0.5質量%〜3質量%が添加剤であることが特に好ましい。
ホウ素を含むアルカリ塩は、非水電解液中に、0.1質量%〜0.5質量%含まれていることが好ましく、0.15質量%〜0.35質量%含まれていることが更に好ましい。
ホウ素を含むアルカリ塩の含有量が0.1質量%未満では、保存特性等を向上させる効果が十分に得られないことがあり、0.5質量%を超えると、サイクル特性が低下することがある。
非水電解液におけるホウ素を含まないアルカリ塩の濃度は、0.5M〜3M(モル/リットル)が好ましく、0.5M〜1.5Mが更に好ましい。
正極板と負極板は、セパレータを介して捲回され、電極群1を構成している。電極群1は、有底で角型筒状の電池ケース4に収納されている。負極板には、負極リード3の一端が接続されている。負極リード3の他端は、上部絶縁板(図示せず)を介して、封口板5の中心にあるリベット6と接続されている。リベット6は、絶縁ガスケット7により、封口板5から絶縁されている。正極板には、正極リード2の一端が接続されている。正極リード2の他端は、上部絶縁板を介して、封口板5の裏面に接続されている。電極群1の下端部と電池ケース4とは、下部絶縁板(図示せず)で絶縁されている。上部絶縁板は、負極リード3と電池ケース4との間、および、電極群1と封口板5との間を絶縁している。
正極集電体には、金属箔、ラス加工もしくはエッチング処理された金属シートなどが用いられる。正極集電体の材質には、アルミニウムもしくはアルミニウム合金が好ましく用いられる。正極集電体の厚みは、例えば5μm〜60μmである。
正極活物質としては、特に限定されるものではないが、例えば、リチウムイオンをゲストとして受け入れ得るリチウム含有酸化物が使用される。例えば、コバルト、マンガン、ニッケル、クロム、鉄およびバナジウムから選ばれる少なくとも1種の遷移金属と、リチウムとの複合金属酸化物が使用される。
負極集電体には、金属箔、ラス加工もしくはエッチング処理された金属シートなどが用いられる。負極集電体の材質には、銅もしくは銅合金が好ましく用いられる。負極集電体の厚みは、例えば5μm〜50μmである。
負極合剤ペーストは、負極合剤を、液状の分散媒と混合して、調製される。負極合剤は、負極活物質を必須成分として含み、結着剤、導電剤、増粘剤などを任意成分として含む。
金属窒化物には、例えば、ケイ素窒化物、スズ窒化物、ゲルマニウム窒化物などを用いることができる。これらのうちでは、特に、ケイ素窒化物が好ましい。ケイ素窒化物は、一般式SiNy(ただし、0<y<4/3)で表される組成を有することが望ましい。ここで、窒素元素の含有量を示すy値は、0.01≦y≦1であることが更に好ましい。
結着剤は、ペーストの分散媒に溶解または分散できるものであれば、特に限定されない。例えば、フッ素樹脂、アクリルゴム、変性アクリルゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリル系重合体、ビニル系重合体等を用いることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なお、フッ素樹脂としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデンと六フッ化プロピレンの共重合体、ポリテトラフルオロエチレン等が好ましい。これらは、例えばディスパージョンとして用いることができる。
増粘剤としては、エチレン−ビニルアルコール共重合体、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロースなどが好ましい。
正極合剤もしくは負極合剤を分散媒と混合して正極合剤ペーストもしくは負極合剤ペーストを調製する方法は、特に限定されない。例えば、プラネタリーミキサー、ホモミキサー、ピンミキサー、ニーダー、ホモジナイザー等を用いることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、ペーストの混練時に、各種分散剤、界面活性剤、安定剤等を、必要に応じて添加することも可能である。
圧延は、ロールプレス機によって、極板が、例えば130μm〜200μmの所定の厚みになるまで、線圧1000〜2000kg/cmで数回を行う。線圧を変えて複数回圧延することが好ましい。
微多孔フィルムは、複数層からなる多層フィルムでもよい。なかでもポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン等からなる微多孔フィルムが好適である。セパレータの厚みは、例えば10μm〜30μmが好ましい。
《実施例1》
(i)正極板の作製
正極活物質であるLiCoO2(平均粒径10μm)と、導電剤であるカーボンブラッ クと、結着剤であるポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを、質量比で100:3:4の割合で配合し、適量のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)とともに混練して、正極合剤ペーストを得た。
正極合剤ペーストは、厚さ30μmのアルミニウム箔からなる正極集電体の両面に、ドクターブレード方式で、乾燥後の厚さが約230μmになるように塗布した。その後、乾燥塗膜が厚さ180μmになるように圧延し、所定寸法に切断して、正極板を得た。正極板にはアルミニウム製の正極リードを溶接した。
活物質である炭素材料(黒鉛)(平均粒径25μm)と、結着剤であるスチレンブタジエンゴムとを、質量比で100:5の割合で配合し、適量の水とともに混練して、負極合剤ペーストを得た。
負極合剤ペーストは、厚さ20μmの銅箔からなる負極集電体の両面に、ドクターブレード方式で、乾燥後の厚さが約230μmになるように塗布した。その後、乾燥塗膜が厚さ180μmになるように圧延し、所定寸法に切断して、負極板を得た。負極板にはニッケル製の負極リードを溶接した。
上述のようにして作製した正極板、負極板、および両電極を隔離する厚さ25μmのポリエチレン製の微多孔フィルムからなるセパレータを、横断面が長円状になるように捲回して、電極群を得た。この電極群をその横断面の長辺側から0.4MPaの圧力で1.5秒間プレスして扁平形にした。
非水溶媒には、C=C不飽和結合を有さない環状カーボネートであるエチレンカーボネートと、C=C不飽和結合を有さない鎖状カーボネートであるエチルメチルカーボネートとジエチルカーボネートとをモル比1:2:2で含む混合溶媒を用いた。
混合溶媒には、ホウ素を含むアルカリ塩としてLiBF4を溶解させ、さらにホウ素を含まないアルカリ塩としてLiPF6を溶解させた。
1,3−ジシクロヘキシルベンゼン 13.3質量%
3−フェニルビシクロヘキシル 16.2質量%
1,3−ジフェニルシクロヘキサン 23.1質量%
m−シクロヘキシルビフェニル 43.6質量%
m−テルフェニル 3.7質量%
得られた電極群を用いて、図1に示すような角形のリチウムイオン二次電池を作製した。
まず、電極群を、下端部に下部絶縁板を配した状態で、合金No.3000系のアルミニウム合金からなる電池ケース内に収容した。アルミニウム合金は、厚み0.4mmであり、マンガンおよび銅を微量含有する。
その後、封口板の周縁を、電池ケースの開口端部に嵌合させた。嵌合部はレーザ溶接で封止した。なお、封口板は安全弁および注入孔を有する。
次に、注入孔から、所定の非水電解液を2.14g注液した。その後、注液孔を栓で塞ぎ、レーザ溶接で封止した。
得られた電池は、170mAの定電流で、電池電圧が4.2Vになるまで充電し、その後、電池電圧が3.0Vになるまで放電する充放電を3回繰り返した。その後、さらに電池を170mAの定電流で、20分間充電した。
非水電解液中における水素添加されたm−テルフェニルの含有量を3.5質量%としたこと以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池を作製した。
《実施例3》
非水電解液中における水素添加されたm−テルフェニルの含有量を0.5質量%としたこと以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池を作製した。
非水電解液中における3,5−ジフルオロアニソールの含有量を3質量%としたこと以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池を作製した。
《実施例5》
非水電解液中における3,5−ジフルオロアニソールの含有量を1質量%としたこと以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池を作製した。
非水電解液中に、さらにジフェニルエーテルを0.5質量%含有させたこと以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池を作製した。
《実施例7》
非水電解液中に、さらにビニレンカーボネートを2質量%含有させたこと以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池を作製した。
非水電解液中に、さらにビニレンカーボネート(VC)を2質量%含有させたこと以外は、実施例6と同様にして、リチウムイオン二次電池を作製した。
《実施例9》
非水電解液中に、さらにビニルエチレンカーボネート(VEC)1質量%含有させたこと以外は、実施例8と同様にして、リチウムイオン二次電池を作製した。
非水電解液中に、3,5−ジフルオロアニソールを含有させなかったこと以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池を作製した。
《比較例2》
非水電解液中に、ホウ素を含むアルカリ塩であるLiBF4を含有させなかったこと以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池を作製した。
非水電解液中に、水素添加されたm−テルフェニルを含有させなかったこと以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池を作製した。
《比較例4》
非水電解液中に、3,5−ジフルオロアニソールを含有させなかったこと以外は、実施例7と同様にして、リチウムイオン二次電池を作製した。
実施例1〜9、および比較例1〜4の電池を、各々10セルずつ作製し、充放電サイクル特性、高温保存特性および過充電試験を行った。結果を表1に示す。以下に試験条件を記す。
(充放電サイクル特性)
下記〈a〉〜〈d〉からなる充放電サイクルを繰り返した。
〈a〉45℃の環境下で、850mA(1.0ItA、1時間率)の定電流で、電池電圧が4.2Vになるまで電池を充電する。
〈b〉その後、4.2Vの定電圧で42.5mA(0.05ItA、20時間率)の電流値に減衰するまで電池を充電する。
〈c〉その後、電池を10分間休止させる。
〈d〉次に、850mA(1.0ItA、1時間率)の定電流で、電池電圧が3.0Vになるまで電池を放電する。
まず、高温で保存する前の電池について、下記〈e〉〜〈h〉の操作を行い、保存前の電池容量を測定した。
〈e〉20℃の環境下で、850mA(1.0ItA、1時間率)の定電流で、電池電圧が4.2Vになるまで電池を充電する。
〈f〉その後、4.2Vの定電圧で42.5mA(0.05ItA、20時間率)の電流値に減衰するまで電池を充電する。
〈g〉その後、電池を10分間休止させる。
〈h〉次に、850mA(1.0ItA、1時間率)の定電流で、電池電圧が3.0Vになるまで電池を放電する。
その後、4.2Vの定電圧で42.5mA(0.05ItA、20時間率)の電流値に減衰するまで電池を充電し、満充電状態とした。
満充電状態の電池を85℃雰囲気下で3日間保存した。
保存後の電池について、20℃の環境下で、850mA(1.0ItA、1時間率)の定電流で、電池電圧が3.0Vになるまで、残存容量を放電した。
保存前の電池容量に対する保存後の電池容量の割合を百分率で算出した。10個の電池の平均値を求め、これを容量回復率とした。
20℃の環境下で、850mA(1.0ItA、1時間率)の定電流で、電池電圧が3.0Vになるまで電池を放電した後、850mA(1.0ItA、1時間率)の定電流で充電し続けた。電池表面温度が105℃もしくは110℃となった時点で充電を停止した。そして、充電停止後の電池について、熱暴走の有無を確認した。
実施例1、4および5より、フッ素化アニソールである3,5−ジフルオロアニソールの含有量は、3質量%以下が好適であることがわかる。
金属Ti(粒径100〜150μm)と、金属Si(平均粒径3μm)とを、重量比がTi:Si=9.2:90.8になるように秤量して混合した。この混合粉を3.5kg秤量し、振動ミル装置(中央化工機(株)製、FV−20)に投入した。さらに、ステンレス鋼製ボール(直径2cm)をミル装置内の容積の70%を占めるように投入した。容器内部を真空に引いた後、Ar(純度99.999%、日本酸素(株)製)を導入して、ミル装置内を1気圧にした。ミル装置の作動条件は、振幅8mm、回転数1200rpmとした。これらの条件でメカニカルアロイング操作を80時間行った。
酸化ケイ素(SiO)(平均粒径10μm、(株)高純度化学研究所製)100重量部と、カーボンブラック20重量部と、ポリフッ化ビニリデンからなる結着剤7重量部と、適量のN−メチル−2−ピロリドンとを混合して、負極合剤ペーストを調製した。負極合剤ペーストを、厚み15μmの銅箔の両面に塗布し、乾燥し、圧延し、所定寸法に裁断して、負極板を得た。
更に、正極活物質として、LiCoO2の代わりに、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、マンガン酸リチウム(LiMn2O4)およびこれらの遷移金属の一部を他の金属で置換した様々な変性体を用いて、実施例8と同様に電池を作製し、同様に評価した。その結果、正極活物質の種類に関わらず、本発明が有効であることが確認された。
2 正極リード
3 負極リード
4 電池ケース
5 封口板
6 リベット
7 絶縁ガスケット
8 封栓
Claims (11)
- 非水溶媒、前記非水溶媒に溶解した溶質、水素添加されたテルフェニル、およびフッ素化アニソールを含み、
前記溶質が、ホウ素を含むアルカリ塩およびホウ素を含まないアルカリ塩を含み、
前記ホウ素を含むアルカリ塩が、LiBF 4 、NaBF 4 、および、KBF 4 よりなる群から選ばれた少なくとも1種であり、
前記ホウ素を含まないアルカリ塩が、LiPF 6 、LiClO 4 、LiAsF 6 、LiC F 3 SO 3 、LiN(SO 2 CF 3 ) 2 、LiN(SO 2 C 2 F 5 ) 2 、および、LiC(SO 2 CF 3 ) 3 よりなる群から選ばれた少なくとも1種であり、
前記水素添加されたテルフェニルが、前記非水電解液中に、0.5質量%〜3.5質量%含有され、
前記フッ素化アニソールが、前記非水電解液中に、0.01質量%〜3質量%含有されている、非水電解液二次電池用非水電解液。 - 前記水素添加されたテルフェニルが、前記非水電解液中に、1.0質量%〜1.5質量%含有されている、請求項1記載の非水電解液二次電池用非水電解液。
- 前記フッ素化アニソールが、前記非水電解液中に、0.01質量%〜0.5質量%含有されている、請求項1または2記載の非水電解液二次電池用非水電解液。
- 前記ホウ素を含むアルカリ塩が、前記非水電解液中に、0.1質量%〜0.5質量%含有されている、請求項1〜3のいずれかに記載の非水電解液二次電池用非水電解液。
- 前記ホウ素を含むアルカリ塩が、前記非水電解液中に、0.15質量%〜0.35質量%含有されている、請求項1〜3のいずれかに記載の非水電解液二次電池用非水電解液。
- さらに、ジフェニルエーテルを、0.1質量%〜1質量%含有する、請求項1〜5のいずれかに記載の非水電解液二次電池用非水電解液。
- 前記非水溶媒が、C=C不飽和結合を有さない環状カーボネートおよびC=C不飽和結合を有さない鎖状カーボネートを含む、請求項1〜6のいずれかに記載の非水電解液二次電池用非水電解液。
- 前記C=C不飽和結合を有さない環状カーボネートが、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、および、ブチレンカーボネートよりなる群から選ばれた少なくとも1種である、請求項7記載の非水電解液二次電池用非水電解液。
- 前記C=C不飽和結合を有さない鎖状カーボネートが、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、および、エチルメチルカーボネートよりなる群から選ばれた少なくとも1種である、請求項7記載の非水電解液二次電池用非水電解液。
- さらに、C=C不飽和結合を有する環状カーボネートおよびジカルボン酸無水物よりなる群から選ばれた少なくとも1種を、0.001質量%〜10質量%含有する、請求項1〜9のいずれかに記載の非水電解液二次電池用非水電解液。
- リチウム含有酸化物からなる活物質を含む正極、リチウムを吸蔵および放出可能な活物質を含む負極、前記正極と負極との間に介在するセパレータ、並びに、請求項1〜10のいずれかに記載の非水電解液二次電池用非水電解液からなる非水電解液二次電池。
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