JP4985508B2 - 搬送ローラの調整用測定工具および調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェブ搬送装置の技術に関し、より詳しくは、ウェブ搬送装置の搬送ローラの平行度を容易に調整するため調整用測定工具およびその調整用測定工具を用いた搬送ローラの調整方法に関する。
従来、種々の製品の製造工程において、ウェブ搬送装置が広く用いられている。そして近年においては、製品の高機能化等に伴って、更に高精度のウェブハンドリング技術が要求される状況となっている。このため、ウェブ搬送装置の保守管理を適切に行うことによって必要な製造条件を確保する重要性が高まってきている。
ウェブ搬送装置の保守管理項目の一つとして、ウェブ搬送装置を構成する各搬送ローラについて、各搬送ローラ相互の平行度が確保されているか否かを確認することが挙げられる。
例えば、搬送ローラの組付け誤差等に起因して、複数の搬送ローラの各軸が正確に水平かつ相互に平行となっていない場合に、搬送ローラの軸の端部を支持する支点を搬送ローラの厚み方向に移動調整可能な調整機構を備え、該調整機構により複数の搬送ローラの各軸が正確に水平かつ相互に平行となるように調整可能な構成としたウェブ搬送装置が、以下の特許文献1に開示され公知となっている。
しかしながら、このような従来のウェブ搬送装置において、各搬送ローラ相互の平行度を調整する場合には、作業者がダイヤルゲージ等の測定工具を用いて、1箇所ずつ搬送ローラの平行度を確認しながら調整をしていく必要がある。この場合、ダイヤルゲージ等の測定工具の取り扱いには、ある程度の技量が必要であり、作業者の技量の如何によっては測定誤差が生じてしまい、平行度を正確に評価し、調整することができない場合があった。このため従来の調整方法では、各搬送ローラ相互の平行度を確保することが困難となっていた。また、平行度を確認し調整する作業に多大な時間を費やしてしまうという問題点があった。
特開2000−136048号公報
本発明は、係る現状を鑑みて成されたものであり、ウェブ搬送装置を構成する各搬送ローラについて、作業者の技量に関わらず、簡便かつ正確に各搬送ローラ相互の平行度を調整し、容易に各搬送ローラ相互の平行度を確保することを可能とするべく、搬送ローラの調整用測定工具およびその調整用測定工具による搬送ローラの調整方法を提供することを課題としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、ウェブ搬送装置を構成する複数の搬送ローラの平行度を確認するために用いる搬送ローラの調整用測定工具であって、前記複数の搬送ローラから選択した任意の基準側搬送ローラに対して相対回転不能に固定されるクランプ部と、該クランプ部から突設するセンサ支持部と、該センサ支持部に固設される距離センサと、前記センサ支持部に固設される角度センサと、を備え、前記距離センサにより、該距離センサから前記任意の基準側搬送ローラと隣り合う位置に配置される調整側搬送ローラまでの距離を測定し、前記角度センサにより、前記距離センサによる測定方向の水平方向に対する角度を測定するものである。
請求項2においては、前記距離センサは、非接触式距離センサにより構成されるものである。
請求項3においては、前記非接触式距離センサは、レーザ式距離センサにより構成されるものである。
請求項4においては、前記クランプ部は、Vブロック状の保持部を有するものである。
請求項5においては、前記センサ支持部は、伸縮可能に構成されるものである。
請求項6においては、ウェブ搬送装置を構成する複数の搬送ローラの平行度を確認するために用いる搬送ローラの調整用測定工具を用いた搬送ローラの調整方法であって、前記調整用測定工具は、前記複数の搬送ローラから選択した任意の基準側搬送ローラに対して相対回転不能に固定されるクランプ部と、該クランプ部から突設するセンサ支持部と、該センサ支持部に固設される距離センサと、前記センサ支持部に固設される角度センサと、を備え、前記クランプ部を前記基準側搬送ローラの一端部に固定し、前記距離センサによって、該距離センサと前記基準側搬送ローラと隣り合う位置に配置される調整側搬送ローラの一端部までの距離を測定して、前記基準側搬送ローラの一端部と前記調整側搬送ローラの一端部との軸間距離を求め、前記角度センサによって、前記距離センサによる測定方向の水平方向に対する角度を測定し、求めた軸間距離が最短となるときの軸間距離が、予め設定した軸間距離の規定値の範囲以内であり、かつ、測定した軸間距離が最短となるときに測定した角度が、予め設定した角度の規定値の範囲以内となるように前記調整側搬送ローラの一端部の位置を調整し、次に、前記クランプ部を前記基準側搬送ローラの他端部に固定し、前記距離センサによって、該距離センサと調整側搬送ローラの他端部までの距離を測定して、前記基準側搬送ローラの他端部と前記調整側搬送ローラの他端部との軸間距離を求め、前記角度センサによって、前記距離センサによる測定方向の水平方向に対する角度を測定し、測定した軸間距離が最短となるときの軸間距離が、予め設定した軸間距離の規定値の範囲以内であり、かつ、測定した軸間距離が最短となるときに測定した角度が、予め設定した角度の規定値の範囲以内となるように前記調整側搬送ローラの他端部の位置を調整して、前記調整側搬送ローラの調整を完了するものである。
請求項7においては、前記調整側搬送ローラの調整が完了した後に、調整が完了した前記調整側搬送ローラの前記基準側搬送ローラとは反対側において隣り合う位置に配置される搬送ローラを前記調整側搬送ローラとして更新し、かつ、調整が完了した前記調整側搬送ローラを前記基準側搬送ローラとして更新するものである。
請求項8においては、前記距離センサは、非接触式距離センサにより構成されるものである。
請求項9においては、前記非接触式距離センサは、レーザ式距離センサにより構成されるものである。
請求項10においては、前記クランプ部は、Vブロック状の保持部を有するものである。
請求項11においては、前記センサ支持部は、伸縮可能に構成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、任意の基準側搬送ローラと、その基準側搬送ローラと隣り合う位置に配置される調整側搬送ローラとの軸間距離と、基準側搬送ローラに対する調整側搬送ローラの仰角を容易に測定することができる。
請求項2においては、任意の基準側搬送ローラと、その基準側搬送ローラと隣り合う位置に配置される調整側搬送ローラとの軸間距離を、作業者の技量に関わらず容易に測定することができる。
請求項3においては、任意の基準側搬送ローラと、その基準側搬送ローラと隣り合う位置に配置される調整側搬送ローラとの軸間距離を、作業者の技量に関わらず、容易に精度良く測定することができる。
請求項4においては、任意の基準側搬送ローラに対する調整用測定工具の取付状態の再現性を容易に確保することができる。
請求項5においては、基準側搬送ローラと調整側搬送ローラの軸間距離が様々に異なる場合であっても、一つの調整用測定工具で平行度の確認をすることができる。
請求項6においては、調整用測定工具の測定結果から基準側搬送ローラと調整側搬送ローラの平行度を容易に確認することができる。そして、その測定結果に基づいて、基準側搬送ローラと調整側搬送ローラの平行度を容易に調整することができる。
請求項7においては、ウェブ搬送装置を構成する複数の搬送ローラの平行度を、作業者の技量に関わらず、容易に精度良く調整することができる。
請求項8においては、任意の基準側搬送ローラと、その基準側搬送ローラと隣り合う位置に配置される調整側搬送ローラとの軸間距離を、作業者の技量に関わらず容易に測定することができる。
請求項9においては、任意の基準側搬送ローラと、その基準側搬送ローラと隣り合う位置に配置される調整側搬送ローラとの軸間距離を、作業者の技量に関わらず、容易に精度良く測定することができる。
請求項10においては、任意の基準側搬送ローラに対する調整用測定工具の取付状態の再現性を容易に確保することができる。
請求項11においては、基準側搬送ローラと調整側搬送ローラの軸間距離が種々異なる場合であっても、一つの調整用測定工具で平行度の確認をすることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず始めに、本発明の適用に係るウェブ搬送装置について、図1を用いて説明をする。図1は本発明の一実施例に係るウェブ搬送装置の全体構成を示す模式図である。
図1に示す如く、本発明の適用に係る一般的なウェブ搬送装置の一例であるウェブ搬送装置50は、巻出し部51、塗工部52、乾燥部53、巻取り部54等の各部により構成している。尚、ここでは、一般的なウェブ搬送装置の一例として、ウェブに対してペーストを塗工するための塗工装置として使用されるウェブ搬送装置を例示しているが、本発明を適用するウェブ搬送装置の用途をこれに限定するものではない。
ウェブ搬送装置50においては、ウェブ9の搬送方向上流側より順に、まず巻出し部51に準備されるロール状のウェブ9を巻出して塗工部52へと供給する。次に塗工部52において、塗工用ダイ55によりウェブ9に対して等幅かつ均等厚さにペーストを塗工する。次に乾燥部53において、塗工されたペーストを乾燥させる。最後に巻取り部54において、ペースト塗工後のウェブ9を再びロール状に巻取って一連の塗工作業を完了する構成としている。
巻出し部51、塗工部52、巻取り部54等の各部内や各部間のウェブ9の搬送手段として駆動ローラ56・57・58が設けられている。駆動ローラ56・57・58は、ウェブ9の搬送方向に対して直角かつ水平に回転可能に支持されており、モーター(図示せず)により回転駆動される構成としている。
また、各駆動ローラ56・57・58に対応してニップローラ59・60・61が設けられている。各ニップローラ59・60・61は、各駆動ローラ56・57・58に対して平行(即ち、各駆動ローラ56・57・58と同様にウェブ9の搬送方向に対して直角かつ水平)に揺動可能に支持されている。
ニップローラ59・60・61は、ゴム製ローラ等により構成しており、対応する各駆動ローラ56・57・58と当接し、各駆動ローラ56・57・58を押圧する方向に付勢されている。これにより、各駆動ローラ56・57・58および各ニップローラ59・60・61に介挿するウェブ9を挟持するとともに、駆動ローラ56・57・58の回転駆動力をウェブに伝達して、ウェブ9を搬送する構成としている。
さらに、ウェブ9の搬送経路上には、複数の従動ローラ62・62・・・が設けられている。各従動ローラ62・62・・・は各駆動ローラ56・57・58等に対して平行(即ち、各駆動ローラ56・57・58および各ニップローラ59・60・61と同様にウェブ9の搬送方向に対して直角かつ水平)に回転可能に支持されており、適宜曲がりを設けつつウェブ9の搬送経路を形成する構成としている。
各従動ローラ62・62・・・は、それ自身は駆動されず、従動ローラ62・62・62と接するウェブ9が駆動されることにより、従動的に回転されるものである。
また、巻出し部51、巻取り部54等の各部には、ダンサー63・63・・・が設けられている。ダンサー63・63・・・は、搬送経路上のウェブ9に発生する弛みを防止するとともに、ウェブ9の搬送速度を調整する役目を果たしている。
ダンサー63は、軸部、支持部およびローラ部等により構成されており、軸部をウェブ搬送装置50に対して回転可能に支持することにより、支持部およびローラ部を揺動可能に構成している。ダンサー63は、ウェブ9に対して張力を付与するように回動する方向にバネ等により常時付勢されており、実際のウェブ9の搬送速度に応じて往復揺動する構成としている。
係る構成のウェブ搬送装置50では、各搬送ローラ(即ち、各駆動ローラ56・57・58、各ニップローラ59・60・61、各従動ローラ62・62・・・およびダンサー63・63・・・等)は相互間の平行度を確保する必要がある。仮に、各搬送ローラ相互間の平行度が確保できていない場合、搬送されるウェブ9が蛇行して搬送状態が不安定となり、それによりウェブ9の表面にしわが発生する等の不具合が生じる場合がある。このため、各搬送ローラ相互間の平行度を確保するためには、ウェブ搬送装置50の保守管理によって、各搬送ローラ相互間の平行度を確認し調整することが必要である。
本発明は、ウェブ搬送装置50の日々の保守管理において、作業者の技量に関わらず容易に使用することができ、精度良く各搬送ローラ相互間の平行度を確認することができる調整用測定工具を提供し、調整用測定工具の測定結果に基づいて、本発明に係る搬送ローラの調整方法により搬送ローラの位置を調整することによって、各搬送ローラ相互間の平行度を容易に確保できるようにするものである。
尚、以後の説明では、説明の便宜上、各搬送ローラ(即ち、各駆動ローラ56・57・58、各ニップローラ59・60・61、各従動ローラ62・62・・・およびダンサー63・63・・・等)をローラの種類によって区別せず、全て搬送ローラ10と記載するものとする。
次に、本発明の一実施例に係る調整用測定工具について、図2を用いて説明をする。図2は本発明の一実施例に係る調整用測定工具の全体構成を示す模式図である。
図2に示す如く、本発明の一実施例に係る調整用測定工具1は、クランプ部2、センサ支持部3、レーザ距離センサ4、角度センサ5等により構成している。
クランプ部2は、第一クランプ部2aと第二クランプ部2bからなり、各クランプ部2a・2bには、Vブロック状の挟持部2c・2dを形成している。
挟持部2c・2dに搬送ローラ10を介挿した状態で、第一クランプ部2aに形成されるボルト孔2e・2eにボルト6・6を挿通し、該ボルト6・6を第二クランプ部2bに形成される雌ネジ2f・2fに螺挿して締め上げることにより、クランプ部2によって搬送ローラ10を挟持し、調整用測定工具1を搬送ローラ10に対して相対回転不能に固定して取付ける構成としている。
このように、搬送ローラ10に対してクランプ部2に形成されるVブロック状の挟持部2c・2dで挟持してクランプ部2を取付ける構成とすることにより、挟持部2c・2dのV字状溝の開口方向と搬送ローラ10の軸心が精度良く平行に保持されるため、搬送ローラ10に対する調整用測定工具1の取付状態を精度良く再現することができる。
即ち、本発明に係る調整用測定工具1において、クランプ部2は、V字ブロック状の保持部たる挟持部2c・2dを有しており、このような構成とすることにより、任意の搬送ローラ10に対する調整用測定工具1の取付状態の再現性を容易に確保することができるのである。
センサ支持部3は、第二クランプ部2bの挟持部2dが形成される面と反対側に位置する支持面2gに突設される部材であり、その先端面3aにはレーザ距離センサ4が固設され、センサ支持部3の上面3bには角度センサ5が固設されている。
本実施例に示すセンサ支持部3は、その長さ方向に伸縮可能な構成としており、互いに隣り合う位置に配置される搬送ローラ10・10の軸間距離Lが種々に異なっていても、センサ支持部3を伸縮させて測定したい搬送ローラ10・10の隙間に納まる長さとなるように調整用測定工具1の全長を調整すれば、搬送ローラ10に対して調整用測定工具1を取付けることが可能となる。これにより、軸間距離Lに合わせた複数の調整用測定工具1を準備する必要や、軸間距離Lに合わせて調整用測定工具1を交換する必要がなくなり、各搬送ローラ10・10・・・相互間の平行度を確認する作業をより容易に行うことが可能となる。
即ち、本発明に係る調整用測定工具1において、センサ支持部3は、伸縮可能な構成としており、このような構成とすることにより、搬送ローラ10・10・・・の軸間距離Lが様々に異なる場合であっても、一つの調整用測定工具1で平行度の確認をすることができるのである。
レーザ距離センサ4は、測定対象物までの距離を測定することができる距離センサであり、照射部4aと受光部4bを備えている。具体的には、照射部4aから測定対象物に向けてレーザ光を照射し、測定対象物表面の照射点で反射する反射光を受光部4bで受光することにより、照射部4aと照射点との距離Dを非接触で測定することができるセンサである。
本実施例では、距離センサとしてレーザ距離センサ4を用いる構成としているが、非接触で測定対象物までの距離Dを測定することができる距離センサであれば、本例のレーザ距離センサ4と置き換えることが可能である。尚、レーザ距離センサ4は、小型で取り扱い性がよく、また測定精度もよいため、本発明に係る調整用測定工具1に用いる距離センサとしては好適である。
即ち、本発明に係る調整用測定工具1では、距離センサを、非接触式のレーザ距離センサ4により構成している。
このような構成とすることにより、隣り合う位置に配置される搬送ローラ10・10の軸間距離Lを、作業者の技量に関わらず容易に精度良く測定することができるのである。
調整用測定工具1では、レーザ距離センサ4によるレーザ光の照射方向が、調整用測定工具1が取付けられている搬送ローラ10の軸心を通過するようにレーザ距離センサ4を配置している。これにより、隣り合う位置に配置される搬送ローラ10・10の半径と、調整用測定工具1が取付けられている搬送ローラ10の軸心から照射部4aまでの距離と、が既知であれば、レーザ距離センサ4による照射部4aと照射点との距離Dの測定結果に基づいて隣り合う位置に配置される搬送ローラ10・10の軸心距離を容易に求めることができる。
角度センサ5は、センサ支持部3の傾斜角度を測定する角度センサであり、水平方向に対するセンサ支持部3の角度を測定することができる。本実施例では、センサ支持部3が、レーザ距離センサ4によるレーザ光の照射方向に対して平行となる構成としているため、センサ支持部3の上面3bに角度センサ5を固設してセンサ支持部3の傾斜角度を測定することによって、レーザ距離センサ4によるレーザ光の照射方向の水平方向に対する角度を測定することができる構成としている。尚、角度センサ5の固設位置は、必ずしもセンサ支持部3の上面3bである必要はなく、センサ支持部3の水平方向に対する角度を正確に検知できる部位に固設する構成であればよく、センサ支持部3の側面3cや底面3dに固設する構成とすることも可能である。また角度センサ5の配置は、調整用測定工具1を揺動させるときに角度センサ5の変位量が大きくなるように極力先端面3aに近接させる配置とすることが望ましい。
次に、本発明の一実施例に係る調整用測定工具による測定方法について、図3および図4を用いて説明をする。図3(a)は本発明の一実施例に係る調整用測定工具の測定方法(θ=0の場合)を示す模式図、図3(b)はその測定結果を示すグラフ、図4(a)は本発明の一実施例に係る調整用測定工具の測定方法(θ=βの場合)を示す模式図、図4(b)はその測定結果を示すグラフである。
まずここでは、互いに隣り合う位置に配置される搬送ローラ10・10として選択した、基準となる基準側搬送ローラ12と測定対象となる調整側搬送ローラ13について、基準側搬送ローラ12と調整側搬送ローラ13の軸心が設計上、同一水平面内に配置されている場合(即ち、θ=0の場合)の測定方法を説明する。
図3に示す如く、クランプ部2を基準側搬送ローラ12に相対回転不能に取り付けることにより、調整用測定工具1を基準となる基準側搬送ローラ12に固定し、調整側搬送ローラ13に対して、レーザ距離センサ4からレーザ光を照射する。
調整用測定工具1は、レーザ距離センサ4および角度センサ5を有しているため、レーザ距離センサ4から調整側搬送ローラ13までの距離と、レーザ距離センサ4から照射するレーザ光の照射角度を同時に測定することができる。
ここで、レーザ光が調整側搬送ローラ13に対して照射可能である範囲(即ち、−α≦θ≦+αの範囲)で、基準側搬送ローラ12の軸心を中心に基準側搬送ローラ12とともに調整用測定工具1を揺動させると、レーザ距離センサ4から調整側搬送ローラ13までの距離Dと、レーザ距離センサ4から照射するレーザ光の照射角度(即ち、センサ支持軸3の水平方向に対する角度θ)を同時に測定することができる。そして、図3(b)のグラフに示すような測定データを得ることができる。
そして、この測定データのレーザ距離センサ4により測定した距離Dの最小値(Dmin)から、基準側搬送ローラ12と調整側搬送ローラ13の軸間距離Lを求めることができる。より詳しくは、基準側搬送ローラ12の軸心から照射部4aまでの距離をX、調整側搬送ローラ13のローラ半径をr1とすれば、基準側搬送ローラ12と調整側搬送ローラ13の軸間距離Lは以下の数式(1)で求めることができる。尚、基準側搬送ローラ12の軸心から照射部4aまでの距離Xは、基準側搬送ローラ12の半径r2が既知であれば、挟持部2dの形状等を考慮して予め求めておくことができる。
L=X+Dmin+r1 ・・・(1)
そして、この求めた軸間距離Lが、ウェブ搬送装置50の軸間距離の設計値に対して予め設定した規定値以内であるか否かを確認する。軸間距離Lが軸間距離の設計値に対して予め設定した規定値以内でなければ、その軸間距離の設計値と求めた軸間距離Lとの誤差に基づいて調整側搬送ローラ13の支持状態を調整し、軸間距離Lが軸間距離の設計値に対して予め設定した規定値以内であれば、調整側搬送ローラ13の支持状態は良好であると判断し、次の測定作業に移行する。
また、図3(b)で例示した測定データでは、距離Dが最小値(Dmin)となるとき(即ち、図3(b)中の点Q1)に、角度θがθ=0となっている(即ち、図3(b)中の点P1)。仮に、調整側搬送ローラ13の異なる2箇所の部位に対する測定データのいずれもが、このような測定データ(即ち、角度θがθ=0となるときに、距離Dの測定値が最小(Dmin)となる)となるとき、調整側搬送ローラ13の軸心が、基準側搬送ローラ12の軸心と同一水平面内(即ち、θ=0となる水平面内)に正しく配置されていることが確認できる。尚、この確認に際しては、調整側搬送ローラ13の異なる2箇所の部位は、極力離れた部位(例えば、調整側搬送ローラ13の両端部)を選定することが望ましい。
尚、この例では、距離Dが最小値(Dmin)となるときに、角度θが正確にθ=0となっているが、必ずしも正確にθ=0となる必要はなく、予め定めた角度θの規定値以内であれば、調整側搬送ローラ13の支持状態は良好であると判断し、次の測定作業に移行する。予め定めた角度θが規定値以内でなければ、その誤差に基づいて調整側搬送ローラ13の支持状態を調整するようにしている。
次に、互いに隣り合う位置に配置される搬送ローラ10・10として選択した、基準となる基準側搬送ローラ12と測定対象となる調整側搬送ローラ13について、基準側搬送ローラ12と調整側搬送ローラ13の軸心が設計上、水平面に対して角度βだけ傾斜している同一平面内に配置されている場合(即ち、θ=βの場合)の測定方法を説明する。
図4に示す如く、調整用測定工具1を基準となる基準側搬送ローラ12に固定し、調整側搬送ローラ13に対して、レーザ距離センサ4からレーザ光を照射する。
ここで、レーザ光が調整側搬送ローラ13に対して照射可能である範囲(即ち、(β−α)≦θ≦(β+α)の範囲)で、基準側搬送ローラ12の軸心を中心に基準側搬送ローラ12とともに調整用測定工具1を揺動させると、レーザ距離センサ4から調整側搬送ローラ13までの距離Dと、レーザ距離センサ4から照射するレーザ光の照射角度θを同時に測定することができる。そして、図4(b)に示すような測定データを得ることができる。
この測定データからの、前述したθ=0の場合と同様に、レーザ距離センサ4により測定した距離Dの最小値(Dmin)から、前述した数式(1)により基準側搬送ローラ12と調整側搬送ローラ13の軸間距離Lを求めることができる。
そして、この求めた軸間距離Lが、ウェブ搬送装置50の軸間距離の設計値に対して予め設定した規定値以内であるか否かを確認する。軸間距離Lが軸間距離の設計値に対して予め設定した規定値以内でなければ、その軸間距離の設計値と求めた軸間距離Lとの誤差に基づいて調整側搬送ローラ13の支持状態を調整し、軸間距離Lが軸間距離の設計値に対して予め設定した規定値以内であれば、調整側搬送ローラ13の支持状態は良好であると判断し、次の測定作業に移行する。
また、図4(b)で例示した測定データでは、距離Dが最小値(Dmin)となるとき(即ち、図4(b)中の点Q2)に、角度θがθ=βとなっている(即ち、図4(b)中の点P2)。仮に、調整側搬送ローラ13の異なる2箇所の部位に対する測定データのいずれもが、このような測定データ(即ち、角度θがθ=βとなるときに、距離Dの測定値が最小(Dmin)となる)となるとき、調整側搬送ローラ13の軸心が、基準側搬送ローラ12の軸心と水平面に対して角度βだけ傾斜している同一平面内に(即ち、θ=βとなる平面内)に正しく配置されていることが確認できる。尚、この確認に際しては、前述した、θ=0の場合と同様に、調整側搬送ローラ13の異なる2箇所の部位は、極力離れた部位(例えば、調整側搬送ローラ13の両端部)を選定することが望ましい。
尚、この例では、距離Dが最小値(Dmin)となるときに、角度θが正確にθ=βとなっているが、必ずしも正確にθ=βとなる必要はなく、予め定めた角度θの規定値以内であれば、調整側搬送ローラ13の支持状態は良好であると判断し、次の測定作業に移行する。予め定めた角度θが規定値以内でなければ、その誤差に基づいて調整側搬送ローラ13の支持状態を調整するようにしている。
このように、本発明に係る調整用測定工具1を用いれば、基準側搬送ローラ12に対する調整側搬送ローラ13の仰角(即ち、角度θ)に関わらず、調整側搬送ローラ13の平行度を容易に精度良く確認することができる。
即ち、本発明に係る調整用測定工具1は、ウェブ搬送装置50を構成する複数の搬送ローラ10・10・・・の平行度を確認するために用いる搬送ローラ10・10・・・の調整用測定工具1であって、調整用測定工具1は、調整用測定工具1を前記複数の搬送ローラ10・10・・・から選択した任意の基準側搬送ローラ12に対して相対回転不能に固定するためのクランプ部2と、クランプ部2から突設するセンサ支持部3と、センサ支持部3に固設されるレーザ距離センサ4と、センサ支持部3に固設される角度センサ5と、を備え、レーザ距離センサ4により、レーザ距離センサ4から任意の基準側搬送ローラ12と隣り合う位置に配置される調整側搬送ローラ13までの距離を測定し、それと同時に、角度センサ5により、レーザ距離センサ4による測定方向の水平方向に対する角度θを測定する構成としている。
このような構成とすることにより、隣り合う位置に配置される搬送ローラ10・10の軸間距離Lと仰角(即ち、角度θ)を容易に測定することができるのである。
次に、本発明の一実施例に係る調整用測定工具を用いた平行度調整方法について、図5〜図9を用いて説明をする。
図5は本発明の一実施例に係る調整用測定工具を用いた調整方法を示す作業フロー図、図6は本発明の一実施例に係る調整用測定工具を用いた調整方法(準備工程)を示す模式図、図7は本発明の一実施例に係る調整用測定工具を用いた調整方法(一端側調整工程)を示す模式図、図8は本発明の一実施例に係る調整用測定工具を用いた調整方法(他端側調整工程)を示す模式図、図9は本発明の一実施例に係る調整用測定工具を用いた調整方法(移行工程)を示す模式図である。
本発明の一実施例に係る調整用測定工具を用いた平行度調整方法では、図1に示すウェブ搬送装置50を構成する各部ごと(例えば、巻出し部51、塗工部52、乾燥部53、巻取り部54等)に本発明に係る平行度調整方法を適用し、各部ごとの各搬送ローラ10・10・・・相互の平行度を確保することにより、ウェブ搬送装置50を構成する全ての搬送ローラ10・10・・・相互の平行度を確保するようにしている。尚、前記各部(例えば、巻出し部51、塗工部52、乾燥部53、巻取り部54等)の各部同士の平行度は保持されていることを前提としている。
(準備工程)
図5および図6に示す如く、本発明の一実施例に係る調整用測定工具1を用いた平行度の調整方法では、まず始めに平行度の基準となる基準ローラ11を選択し、この基準ローラ11が所定の支持位置に支持されていること、および水平に支持されていることを、水平器17等を用いて作業者が目視等で確認する(Step−1)。
本実施例では、基準ローラ11として、ウェブ搬送装置50の搬送経路の最も上流側の搬送ローラ10を選定するようにしている。そして、後述するように、搬送方向上流側から下流側に向けて順次平行度を調整するようにしている。
尚、以後の説明では、図6中に示す矢印Aの方向を左方、矢印Bの方向を右方として説明を行う(図7〜図9においても、左方・右方の方向は同様とする)。
(一端側調整工程)
図5および図7に示す如く、次に準備工程において選定し、支持状態を調整した基準ローラ11を、基準側搬送ローラ12とし、かつ、基準側搬送ローラ12と隣り合う位置に配置される搬送ローラ10を調整側搬送ローラ13として選定する(Step−2)。
そして、選定した基準側搬送ローラ12の左側の一端部12aに調整用測定工具1を取付ける(Step−3)。
尚、本例では、先に左側の一端部12aに調整用測定工具1を取付けるようにしているが、後述する右側の他端部12bに調整用測定工具1を先に取付けることも可能であり、先にどちらの端部に調整用測定工具1を取付けるかによって、本発明を限定するものではない。
次に、調整用測定工具1によって、基準側搬送ローラ12の左側の一端部12aと、調整側搬送ローラ13の左側の一端部13aとの軸間距離Lおよび仰角(角度θ)を測定する(Step−4)。尚、ここでは、基準側搬送ローラ12に対して調整用測定工具1が取付けられた方向と同じ方向の調整側搬送ローラ13の端部について測定を行う必要がある。つまり、基準側搬送ローラ12に対して調整用測定工具1が左側の一端部12aに取付けられている場合には、調整側搬送ローラ13の左側の一端部13aについて測定を行い、基準側搬送ローラ12に対して調整用測定工具1が右側の他端部12bに取付けられている場合には、調整側搬送ローラ13の右側の他端部13bについて測定を行う。
そして、この測定により得られた測定結果から平行度を確認し、測定結果に基づいて、調整側搬送ローラ13の左側の一端部13aの支持状態を調整する(Step−5)。具体的には、調整側搬送ローラ13のローラ軸13cを支持しているベアリング14と、ベアリング14を保持しているケース15との間にシム16を適宜挿入し、調整側搬送ローラ13の支持位置を調整するようにしている。
そして、調整用測定工具1によって、基準側搬送ローラ12の左側の一端部12aと、調整側搬送ローラ13の左側の一端部13aとの軸間距離Lおよび仰角(角度θ)を再度測定し(Step−6)、この測定結果による判定を行うようにしている(Step−7)。
つまり、左側の一端部12a・13aの軸間距離Lおよび仰角(角度θ)が予め定めた規定値以内であれば、次の工程(即ち、他端側調整工程)に移行し、軸間距離Lおよび仰角(角度θ)が予め定めた規定値以内でなければ、前述した(Step−5)に戻って、再度調整側搬送ローラ13の左側の一端部13aの支持状態を調整するようにしている。このようにして、左側の一端部12a・13aの軸間距離Lおよび仰角(角度θ)が予め定めた規定値以内となるまで、繰り返し調整側搬送ローラ13の左側の一端部13aの支持状態を調整し、軸間距離Lおよび仰角(角度θ)が予め定めた規定値以内となった場合に次の工程(即ち、他端側調整工程)に移行するようにしている。
(他端側調整工程)
図5および図8に示す如く、次に、基準側搬送ローラ12の右側の他端部12bに調整用測定工具1を取付けて(Step−8)、調整用測定工具1によって、基準側搬送ローラ12の右側の他端部12bと、調整側搬送ローラ13の右側の他端部13bとの軸間距離Lおよび仰角(角度θ)を測定する(Step−9)。
そして、この測定により得られた測定結果から平行度を確認し、測定結果に基づいて、調整側搬送ローラ13の右側の他端部13bの支持状態を調整する(Step−10)。
そして、調整用測定工具1によって、基準側搬送ローラ12の右側の他端部12bと、調整側搬送ローラ13の右側の他端部13bとの軸間距離Lおよび仰角(角度θ)を再度測定し(Step−11)、この測定結果による判定を行うようにしている(Step−12)。
つまり、一端側調整工程と同様に、右側の他端部12b・13bの軸間距離Lおよび仰角(角度θ)が予め定めた規定値以内であれば、次の工程(即ち、更新工程)に移行し、軸間距離Lおよび仰角(角度θ)が予め定めた規定値以内でなければ、前述した(Step−10)に戻って、再度調整側搬送ローラ13の支持状態を調整するようにしている。このようにして、軸間距離Lおよび仰角(角度θ)が予め定めた規定値以内となるまで、繰り返し調整側搬送ローラ13の右側の他端部13bの支持状態を調整し、右側の他端部12b・13bの軸間距離Lおよび仰角(角度θ)が予め定めた規定値以内となった場合に、調整側搬送ローラ13の調整を完了する(Step−13)。
次に、調整が完了した調整側搬送ローラ13の基準側搬送ローラ12とは反対側(即ち、本実施例ではウェブ9の搬送方向下流側)において隣り合う位置に配置される搬送ローラ10があるか否かを確認し(Step−14)、下流側において隣り合う位置に配置される搬送ローラ10がある場合には、次の工程(即ち、更新工程)に移行し、下流側において隣り合う位置に配置される搬送ローラ10がない場合には、調整用測定工具1を用いた一連の平行度の調整作業を完了するようにしている(Step−16)。
(更新工程)
図5および図9に示す如く、調整が完了した調整側搬送ローラ13の基準側搬送ローラ12とは反対側(即ち、本実施例ではウェブ9の搬送方向下流側)において隣り合う位置に配置される搬送ローラ10がある場合には、その搬送ローラ10を調整側搬送ローラ13として更新し、今回の一端側および他端側調整工程によって支持位置の調整が完了した調整側搬送ローラ13を基準側搬送ローラ12として更新するようにしている(Step−15)。そして、前述した(Step−3)に戻って、更新した基準側搬送ローラ12を基準として、更新した調整側搬送ローラ13について、平行度の調整作業を引き続き行うようにしている。
このように、本発明に係る調整用測定工具1を用いた平行度の調整方法では、最初に選定した基準ローラ11(即ち、本実施例ではウェブ9の搬送経路の最も上流側の搬送ローラ10)について、綿密に支持状態を調整しておけば、それ以降(即ち、本実施例では基準ローラ11よりもウェブ9の搬送方向下流側の搬送ローラ10)の搬送ローラ10の平行度の確認および調整は、調整用測定工具1によって、連鎖的に容易に精度良く行うことができる。また、調整用測定工具1の測定結果に基づいて平行度の調整を行うことにより、作業者の技量に関わらず、容易に各搬送ローラ10・10・・・相互間の平行度を調整することができる。
即ち、本発明に係る調整用測定工具1を用いた平行度の調整方法においては、ウェブ搬送装置50を構成する複数の搬送ローラ10の平行度を確認するために用いる調整用測定工具1を用いた搬送ローラ10の調整方法であって、調整用測定工具1は、調整用測定工具1を前記複数の搬送ローラ10から選択した任意の基準側搬送ローラ12に対して相対回転不能に固定するためのクランプ部2と、クランプ部2から突設するセンサ支持部3と、センサ支持部3に固設されるレーザ距離センサ4と、センサ支持部3に固設される角度センサ5と、を備え、クランプ部2によって、調整用測定工具1を基準側搬送ローラ12の左側(あるいは右側)の一端部12aに固定し、レーザ距離センサ4によって、レーザ距離センサ4と基準側搬送ローラ12と隣り合う位置に配置される調整側搬送ローラ13の左側(あるいは右側)の一端部13aまでの距離Dを測定して、基準側搬送ローラ12の左側(あるいは右側)の一端部12aと調整側搬送ローラ13の左側(あるいは右側)の一端部13aとの軸間距離Lを求め、それと同時に、角度センサ5によって、レーザ距離センサ4による測定方向の水平方向に対する角度θを測定し、求めた距離Dminが最短となるときの軸間距離Lが、予め設定した軸間距離Lの規定値の範囲以内であり、かつ、測定した軸間距離Lが最短となるときに測定した角度θが、予め設定した角度の規定値の範囲以内となるように調整側搬送ローラ13の左側(あるいは右側)の一端部13aの位置を調整し、次に、クランプ部2によって、調整用測定工具1を基準側搬送ローラ12の右側(あるいは左側)の他端部12bに固定し、レーザ距離センサ4によって、レーザ距離センサ4と調整側搬送ローラ13の右側(あるいは左側)の他端部13bまでの距離Dを測定して、基準側搬送ローラ12の右側(あるいは左側)の他端部12bと調整側搬送ローラ13の右側(あるいは左側)の他端部13bとの軸間距離Lを求め、それと同時に、角度センサ5によって、レーザ距離センサ4による測定方向の水平方向に対する角度θを測定し、測定した軸間距離Lが最短となるときの距離Dminが、予め設定した軸間距離Lの規定値の範囲以内であり、かつ、測定した軸間距離Lが最短となるときに測定した角度θが、予め設定した角度の規定値の範囲以内となるように調整側搬送ローラ13の右側の他端部13bの位置を調整し、調整側搬送ローラ13の調整を完了するものである。
これにより、調整用測定工具1の測定結果から基準側搬送ローラ12と調整側搬送ローラ13の平行度を容易に確認することができるのである。そして、その測定結果に基づいて、基準側搬送ローラ12と調整側搬送ローラ13の平行度(即ち、複数の搬送ローラ10・10・・・相互間の平行度)を容易に調整することができるのである。
また、本発明に係る調整用測定工具1を用いた平行度の調整方法においては、調整側搬送ローラ13の調整が完了した後に、調整が完了した調整側搬送ローラ13の基準側搬送ローラ12とは反対側において隣り合う位置に配置される搬送ローラ10・10を調整側搬送ローラ13として更新し、かつ、調整が完了した調整側搬送ローラ13を基準側搬送ローラ12として更新するようにしている。
これにより、ウェブ搬送装置50を構成する複数の搬送ローラ10・10・・・の平行度を、作業者の技量に関わらず、容易に精度良く調整することができるのである。
本発明の一実施例に係るウェブ搬送装置の全体構成を示す模式図。 本発明の一実施例に係る調整用測定工具の全体構成を示す模式図。 (a)本発明の一実施例に係る調整用測定工具の測定方法(θ=0の場合)を示す模式図、(b)その測定結果を示すグラフ。 (a)本発明の一実施例に係る調整用測定工具の測定方法(θ=βの場合)を示す模式図、(b)その測定結果を示すグラフ。 本発明の一実施例に係る調整用測定工具を用いた調整方法を示す作業フロー図。 本発明の一実施例に係る調整用測定工具を用いた調整方法(準備工程)を示す模式図。 本発明の一実施例に係る調整用測定工具を用いた調整方法(一端側調整工程)を示す模式図。 本発明の一実施例に係る調整用測定工具を用いた調整方法(他端側調整工程)を示す模式図。 本発明の一実施例に係る調整用測定工具を用いた調整方法(移行工程)を示す模式図。
符号の説明
1 調整用測定工具
2 クランプ部
2c 挟持部
2d 挟持部
3 センサ支持部
4 レーザ距離センサ
5 角度センサ
10 搬送ローラ
12 基準側搬送ローラ
13 調整側搬送ローラ

Claims (11)

  1. ウェブ搬送装置を構成する複数の搬送ローラの平行度を確認するために用いる搬送ローラの調整用測定工具であって、
    前記複数の搬送ローラから選択した任意の基準側搬送ローラに対して相対回転不能に固定されるクランプ部と、
    該クランプ部から突設するセンサ支持部と、
    該センサ支持部に固設される距離センサと、
    前記センサ支持部に固設される角度センサと、
    を備え、
    前記距離センサにより、
    該距離センサから前記任意の基準側搬送ローラと隣り合う位置に配置される調整側搬送ローラまでの距離を測定し、
    前記角度センサにより、
    前記距離センサによる測定方向の水平方向に対する角度を測定する、
    ことを特徴とする搬送ローラの調整用測定工具。
  2. 前記距離センサは、
    非接触式距離センサにより構成される、
    ことを特徴とする請求項1記載の搬送ローラの調整用測定工具。
  3. 前記非接触式距離センサは、
    レーザ式距離センサにより構成される、
    ことを特徴とする請求項2記載の搬送ローラの調整用測定工具。
  4. 前記クランプ部は、
    Vブロック状の保持部を有する、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の搬送ローラの調整用測定工具。
  5. 前記センサ支持部は、
    伸縮可能に構成される、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の搬送ローラの調整用測定工具。
  6. ウェブ搬送装置を構成する複数の搬送ローラの平行度を確認するために用いる搬送ローラの調整用測定工具を用いた搬送ローラの調整方法であって、
    前記調整用測定工具は、
    前記複数の搬送ローラから選択した任意の基準側搬送ローラに対して相対回転不能に固定されるクランプ部と、
    該クランプ部から突設するセンサ支持部と、
    該センサ支持部に固設される距離センサと、
    前記センサ支持部に固設される角度センサと、
    を備え、
    前記クランプ部を前記基準側搬送ローラの一端部に固定し、
    前記距離センサによって、
    該距離センサと前記基準側搬送ローラと隣り合う位置に配置される調整側搬送ローラの一端部までの距離を測定して、前記基準側搬送ローラの一端部と前記調整側搬送ローラの一端部との軸間距離を求め、
    前記角度センサによって、
    前記距離センサによる測定方向の水平方向に対する角度を測定し、
    求めた軸間距離が最短となるときの軸間距離が、
    予め設定した軸間距離の規定値の範囲以内であり、かつ、
    測定した軸間距離が最短となるときに測定した角度が、
    予め設定した角度の規定値の範囲以内となるように前記調整側搬送ローラの一端部の位置を調整し、
    次に、
    前記クランプ部を前記基準側搬送ローラの他端部に固定し、
    前記距離センサによって、
    該距離センサと調整側搬送ローラの他端部までの距離を測定して、前記基準側搬送ローラの他端部と前記調整側搬送ローラの他端部との軸間距離を求め、
    前記角度センサによって、
    前記距離センサによる測定方向の水平方向に対する角度を測定し、
    測定した軸間距離が最短となるときの軸間距離が、
    予め設定した軸間距離の規定値の範囲以内であり、かつ、
    測定した軸間距離が最短となるときに測定した角度が、
    予め設定した角度の規定値の範囲以内となるように前記調整側搬送ローラの他端部の位置を調整して、
    前記調整側搬送ローラの調整を完了する、
    ことを特徴とする搬送ローラの調整方法。
  7. 前記調整側搬送ローラの調整が完了した後に、
    調整が完了した前記調整側搬送ローラの前記基準側搬送ローラとは反対側において隣り合う位置に配置される搬送ローラを前記調整側搬送ローラとして更新し、かつ、
    調整が完了した前記調整側搬送ローラを前記基準側搬送ローラとして更新する、
    ことを特徴とする請求項6記載の搬送ローラの調整方法。
  8. 前記距離センサは、
    非接触式距離センサにより構成される、
    ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の搬送ローラの調整方法。
  9. 前記非接触式距離センサは、
    レーザ式距離センサにより構成される、
    ことを特徴とする請求項8記載の搬送ローラの調整方法。
  10. 前記クランプ部は、
    Vブロック状の保持部を有する、
    ことを特徴とする請求項6〜請求項9のいずれか一項に記載の搬送ローラの調整方法。
  11. 前記センサ支持部は、
    伸縮可能に構成される、
    ことを特徴とする請求項6〜請求項10のいずれか一項に記載の搬送ローラの調整方法。
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