JP4985231B2 - ロータリジョイント - Google Patents

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Description

本発明は、固定部とこれに回転自在に組み合わされた回転部とにわたる信号伝送を、光伝送により行うロータリジョイントに関する。
屋内の天井等に固定設置される監視カメラ装置として、カメラのパン角度やチルト角度を制御して撮像方向を変えながら監視を行うものが多数普及している。このような角度制御が可能な監視カメラ装置においては、天井等に固定設置される固定部とパン方向に回動可能な可動部とが電動雲台を介して接続された構成を有しているものが多い。すなわち、監視カメラ装置は、チルト方向に回転駆動するチルト駆動機構を備えたカメラが搭載された可動部が、パン方向に回動可能な電動雲台の一方(可動部分)に取り付けられると共に電動雲台の他方(固定部分)が固定部の一方に取り付けられ、そして固定部の他方が天井等に固定設置された構成を有したものが多い。このような構成の監視カメラ装置においては、可動部に搭載されたカメラから出力された映像信号が電動雲台を介して固定部に伝送され、この固定部で画像処理や出力インターフェース変換がされたのち、外部のモニタや映像信号記録装置に出力されるようになっている。
このような監視カメラ装置で用いられる電子雲台には幾つかの方式が知られているが、特に可動部をパン方向に連続して旋回させることが可能な電子雲台としては、スリップリングとブラシとの摺動接点によって旋回部と固定部とにわたる信号接続路を構築するものが知られている。しかし、この摺動接点方式は、旋回するスリップリングと固定されたブラシとの接点部分に油膜や塵埃が付着して電気的接触が不安定になったり、機械的接触に伴うノイズが発生したり、長期間の連続摺動により電気的接触性能が劣化する等の問題があった。特に映像信号においては回転に伴うノイズ発生、パン、チルトコントロール等の制御信号においては、誤動作の発生が問題となっている。さらにこのような機械接触による方法では伝送可能な周波数帯域が限られているので、高精細映像信号や高速データの伝送は困難であった。そのため、長期の使用に渡って伝送性能が劣化せず、高品位、高速な伝送が可能な接続手段が切望されていた。
そこで、発光素子と受光素子の組合せを2組使用し、固定側の受光素子と回転側の受光素子を、回転軸のほぼ中心部に互いに対向して配置し、各々の受光素子の外側に、受光素子と重ならないように発光素子を配置し、その発光素子からそれぞれの相手側受光素子の中心部に向かって斜め方向から発光素子の光ビームを投射するように光軸を配置することで、非接触で電気信号を送受信する回転光結合装置が提案されている(特許文献1)。
特開2001−44940号公報
しかし、特許文献1に記載の回転光結合装置では、発光素子と受光素子間の伝送は自由空間を媒体として行われるため、送信光は受光素子に到達するまでに拡散され、受光素子に入射する受光レベルは低下する。一方、受光レベルの低下を避けるためには、発光素子から送信する光をビーム状にすることが効果的であるが、受光素子に向けて正確に光軸を合わせる必要がありコストアップにつながるため極端に送信光の指向性を絞ることは出来ない。従って、特許文献1の回転光結合装置では、伝送品質を行うために十分なS/Nを確保する必要のある高精細な映像や高速なデータを扱うことが困難であった。
また、特許文献1に記載の回転光結合装置では、スリップリングからの配線を導く中央部分の中空筒に、発光素子への送信信号、受光素子からの受信信号、及び基板への供給電源を伝送するための配線を収める必要がある。そのため、扱う信号が高精細映像や高速データである場合は、配線に同軸ケーブルを用いたり、さらには差動伝送が必要となれば2本の同軸ケーブルを1系統の信号伝送に用いたりすることになるため、中空筒の内径を拡大する必要があり、その結果、装置の大型化、コストアップにつながるという課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、固定部とこれに回転自在に組み合わされた回転部とにわたる光伝送により、小型化が可能であり、かつ高精細な映像や高速なデータであっても安定して送受信することが可能なロータリジョイントを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るロータリジョイントの第1の特徴は、固定部に対して回転部が軸を中心に回転自在に保持され、固定部と回転部との間で光信号伝送を行うロータリジョイントであって、回転部は、光透過性を有する中空円筒状部材を軸と同軸に配置して当該回転部に固定し、中空円筒状部材の一方の端部の一箇所光信号を所定の広がり角度で入射させる発光素子又は他方の端部から入射される光信号を受光する受光素子を設けて当該回転部に固定し、固定部は、回転部に固定された中空円筒状部材の他方の端部側において、一方の端部に設けられた発光素子対になるように、受光素子を他方の端部の一箇所に設け、又は一方の端部に設けられた受光素子と対になるように、光信号を所定の広がり角度で入射させる発光素子を他方の端部の一箇所に設け、当該固定部に固定したことにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るロータリジョイントの第2の特徴は、固定部に対して回転部が軸を中心に回転自在に保持され、固定部と回転部との間で光信号伝送を行うロータリジョイントであって、回転部は、光透過性を有する中空円筒状部材とその外周方向に更に設けた1つ以上の中空円筒状部材とを軸と同軸にそれぞれ配置して当該回転部に固定し、中空円筒状部材毎に、該中空円筒状部材の一方の端部の一箇所光信号を所定の広がり角度で入射させる発光素子又は他方の端部から入射される光信号を受光する受光素子を設けて当該回転部に固定し、固定部は、回転部に固定された複数の中空円筒状部材の他方の端部側において、中空円筒状部材毎に、一方の端部の一箇所に設けられた発光素子対になるよう受光素子を設け、又は一方の端部に設けられた受光素子と対になるように、光信号を所定の広がり角度で入射させる発光素子を他方の端部の一箇所に設け、当該固定部に固定したことにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るロータリジョイントの第3の特徴は、中空円筒状部材は、少なくとも片方の端部が、軸に直交する面を当該中空円筒状部材の外周側から軸方向へ当該中空円筒状部材の中心部に向かってすり鉢状の傾斜面を形成するように成型され、回転部に固定される前記中空円筒状部材の端部が前記すり鉢状に成型された場合は、回転部における発光素子及び/又は受光素子を、該素子と固定部側における中空円筒状部材の端部との間の光信号伝送が、すり鉢状の傾斜面の光反射により光路が設けられる位置に設けて回転部に固定し、固定部に固定される中空円筒状部材の端部がすり鉢状に成型された場合は、固定部における受光素子及び/又は発光素子を、該素子と回転部側における中空円筒状部材の端部との間の光信号伝送が、すり鉢状の傾斜面の光反射により光路が設けられる位置であって固定部側の端部に近接した位置に固定部に固定したことにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るロータリジョイントの第4の特徴は、中空円筒状部材は、少なくとも片方の端部が、軸に直交する面を一方向へ傾斜させて傾斜面を有して成型され、回転部に固定される中空円筒状部材の端部が傾斜面を有して成型された場合は、回転部における発光素子及び/又は受光素子を、該素子と固定部側における中空円筒状部材の端部との間の光信号伝送が、傾斜面の光反射により光路が設けられる位置に設けて回転部に固定し、固定部に固定される中空円筒状部材の端部が傾斜面を有して成型された場合は、固定部における受光素子及び/又は発光素子を、該素子と回転部側における中空円筒状部材の端部との間の光信号伝送が、傾斜面の光反射により光路が設けられる位置であって固定部側の端部に近接した位置に固定部に固定したことにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るロータリジョイントの第5の特徴は、ロータリジョイントは、軸に最も近く設けられた中空円筒状部材の内側に固定部と回転部との間の空洞である内側空洞部を備え、軸に最も近く設けられた中空円筒状部材は、その内壁が光反射性膜により被覆され、回転部は、中空円筒状部材の一方の端部において、軸上に発光素子又は受光素子のいずれかを更に設けて当該回転部に固定し、固定部は、回転部に固定された中空円筒状部材の他方の端部側において、一方の端部に設けられた発光素子又は受光素子のいずれかと内側空洞部を通して対向するように、軸上に発光素子と対になる受光素子又は受光素子と対になる発光素子のいずれかを更に該固定部に固定したことにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るロータリジョイントの第6の特徴は、回転部は、軸に最も近く設けられた中空円筒状部材の内側に、光透過性を有する円筒状部材を前記軸と同軸に更に配置して当該回転部に固定し、円筒状部材の一方の端部に発光素子又は受光素子のいずれかを更に設けて当該回転部に固定し、固定部は、回転部に固定された円筒状部材の他方の端部側において、一方の端部に設けられた発光素子又は受光素子のいずれかと対になるように、受光素子又は発光素子のいずれかを更に他方の端部に近接させて当該固定部に固定したことにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るロータリジョイントの第7の特徴は、中空円筒状部材は、回転部側の前記軸方向に沿ってスリット部を設けると共に外周側に導電リングを固定して備え、固定部は、導電リングに摺動接触するように導電ブラシを備え、回転部は、導電リングからの引き出し線を中空円筒状部材の中空部分を通してスリット部から外周側に引き出すように構成したことにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るロータリジョイントの第8の特徴は、回転部又は前記固定部が、更に、環状に形成された光透過性部材の外周表面のうち発光素子側の所定範囲を除く部分を、光透過性部材側に光反射性を有した光反射性膜で被覆すると共に、光透過性部材の内周表面を、光透過性部材側に光反射性を有した光反射性膜で所定の間隔をもって被覆した第1の光分散部材を、軸と同軸であって、発光素子と中空円筒状部材の端部との間の光路上に、中空円筒状部材の外周部に近接して設けたことにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るロータリジョイントの第9の特徴は、回転部又は固定部が、更に、発光素子又は中空円筒状部材により入射された入射光が全反射する角度になるように、外周部と内周部側の切り込み部とを形成した光透過性を有する第2の光分散部材を、軸と同軸であって、発光素子と前記中空円筒状部材の端部との間の光路上に、中空円筒状部材の外周部に近接して設けたことにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るロータリジョイントの第10の特徴は、中空円筒状部材が、少なくとも一方の端部を、軸に直交する面を当該中空円筒状部材の外周側から軸方向へ当該中空円筒状部材の一方の端部に向かって突起状の傾斜面を形成するように成型し、発光素子及び/又は受光素子を、該素子と中空円筒状部材の一方の端部との間の光信号伝送が、突起状の傾斜面の光反射により光路が設けられる位置に設けて回転部又は固定部に固定したことにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るロータリジョイントの第11の特徴は、中空円筒状部材は、少なくとも一方の端部を、軸に直交する面を当該中空円筒状部材の外周側から軸方向へ当該中空円筒状部材の一方の端部に向かって突起状の傾斜面を形成すると共に、軸に直交する面を当該中空円筒状部材の外周側から軸方向へ当該中空円筒状部材の中心部に向かってすり鉢状の傾斜面とを形成するように成型し、発光素子及び/又は受光素子を、該素子と中空円筒状部材の端部との間の光信号伝送が、突起状の傾斜面及びすり鉢状の傾斜面の光反射により光路が設けられる位置に設けて回転部又は固定部に固定したことにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るロータリジョイントの第12の特徴は、回転部又は固定部が、更に、発光素子と中空円筒状部材の端部との間の光信号伝送が光反射により光路が設けられるように、光反射性処理を施すか、又は光反射性膜により被覆した傾斜面を有する光反射部材を備えることにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るロータリジョイントの第13の特徴は、中空円筒状部材が、回転部側の軸方向に沿ってスリット部と、円周方向におけるスリット部の位置と一致しない位置であり且つ軸方向におけるスリット部の位置より固定部側に貫通孔とを設けると共に、貫通孔の外周側に導電リングを固定して備え、固定部は、導電リングに摺動接触するように導電ブラシを備え、回転部は、導電リングからの引き出し線を貫通孔から中空円筒状部材の中空部分を通してスリット部から外周側に引き出すように構成したことにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るロータリジョイントの第14の特徴は、中空円筒状部材が、回転部側の軸方向に沿ってスリット部と、円周方向におけるスリット部の位置に対して略直角の位置であり且つ軸方向におけるスリット部の位置より固定部側に貫通孔とを設けると共に、貫通孔の外周側に導電リングを固定して備え、固定部は、導電リングに摺動接触するように導電ブラシを備え、回転部は、導電リングからの引き出し線を貫通孔から中空円筒状部材の中空部分を通してスリット部から外周側に引き出すように構成したことにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るロータリジョイントの第15の特徴は、中空円筒部材が、軸方向におけるスリット部と貫通孔との間に、発光素子により発光された信号光を拡散させる光拡散部材を備えたことにある。
本発明のロータリジョイントによれば、固定部とこれに回転自在に組み合わされた回転部とにわたる光伝送を小型且つローコストに実現でき、しかも高精細な映像や高速なデータであっても安定して送受信することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態では、発光素子と受光素子の間に光透過性を有する樹脂で成型した2本の中空円筒状部材を光伝送媒体として用い、双方向の光伝送を行うロータリジョイントを例に挙げて説明する。
図1は、本発明に係るロータリジョイントの一実施形態を示した構成図である。
図1(a)に、本実施形態におけるロータリジョイント1の立体構造図、図1(b)に、本実施形態におけるロータリジョイント1の断面図を示す。
図1(b)に示すように、ロータリジョイント1は、回転部2と固定部3とを備え、固定部3に対して回転部2が軸を中心に回転可能に保持されている。
回転部2は、光透過性を有する第1の中空円筒状部材101と、更にその外側に第1の中空円筒状部材101と同軸に配置された、やはり光透過性を有する第2の中空円筒状部材102とを備え、この第1の中空円筒状部材101の端面に発光素子11と、第2の中空円筒状部材102の端面に受光素子14とが回転部基板21上に配置されている。
そして、第1及び第2の中空円筒状部材101,102は、基板固定部材22によって回転部基板21に固定されている。
一方、固定部3は、回転部2の第1の中空円筒状部材101の端面に受光素子12と、第2の中空円筒状部材102の端面に発光素子13とが固定部基板23上に配置されている。
発光素子11より送信される送信光は、第1の中空円筒状部材101にほぼ100%入射し、第1の中空円筒状部材101内を他方の端に向かって進行する。発光素子11から出射する光に所定の広がり角を設けることにより、第1の中空円筒状部材101内に入射した光は第1の中空円筒状部材101の円周方向にも広がりながら進行し、中空円筒状部材101の反対側端面の円周のどの位置でもほぼ均一なレベルとなって受光素子12へ到達する。
これにより、第1の中空円筒状部材101の端面は受光素子12に対して回転移動しても、第1の中空円筒状部材101の端面より出射する光レベルはほぼ均一であるため、受光素子12では安定して受信することができる。
図2(a)に、発光素子11から発した光が空間伝送された場合の伝送レベルの説明図を、図2(b)に、ロータリジョイント1により発光素子11から発した光が伝送された場合の伝送レベルの説明図を示す。
ここでは、図2(a)に示すように、空間伝送での発光素子11の指向性を20度、伝送距離を3cmとし、図2(b)に示すように、第1の中空円筒状部材101は内径3mm、外形6mmのものを用いるものとする。
図2(a)に示す空間伝送の場合においては、発光素子11から出射した光は遠方になるほど広がり、3cm離れた受光素子12の位置ではスポットの面積は3×π×tan(10)=約0.88(cm)になる。
一方、図2(b)に示すように、ロータリジョイント1により光伝送を行う場合は、第1の中空円筒状部材101により伝播される光は第1の中空円筒状部材101の内壁、外壁により全反射されて他端に達するので、光の損失はほとんど無く効率的な伝送が行われる。
具体的には、第1の中空円筒状部材101に入射した光は、第1の中空円筒状部材101の断面積に等しい面積すなわち0.3π-0.15π=0.21cmに均一分布し、受光素子12に受信される。
即ち、図2(b)に示すロータリジョイント1による光伝送は、図2(a)に示す光空間伝送と比較して、0.88÷0.21=約4(倍)効率的に伝送することができる。また、伝送距離がさらに長い場合は、この比がさらに大きくなるためより効率的な伝送が行われる。
以上により、本実施形態におけるロータリジョイント1によれば、発光素子11から送信される送信光の光損失が少なく受光素子12で安定して受信することができるので、高精細な映像や高速なデータであっても安定して送受信することができる。
また、ロータリジョイント1は、図1(a)、(b)に示すように、第1の中空円筒状部材101の外側に第2の中空円筒状部材102を備え、この第2の中空円筒状部材102を用いて、第1の中空円筒状部材101による光伝送方向とは逆方向の光伝送を行う構成としている。
第2の中空円筒状部材102を用いた光伝送の原理については、上述の第1の中空円筒状部材101と同様である。このように、第1の中空円筒状部材101と第2の中空円筒状部材102とを組み合わせることにより、回転部2から固定部3への光伝送、及び固定部3から回転部2への光伝送の双方向についての光伝送が可能となる。
また、双方向の光伝送を行う際の両伝送信号間の干渉問題を排除する方法が特許文献1で述べられている。同一空間を媒体とした空間伝送ではこの干渉問題を軽減することが課題となるが、本実施形態におけるロータリジョイント1においては、光透過性を有する第1,第2の中空円筒状部材101,102に入射した光は全反射により他端まで伝播されるので、遮蔽するなどの特別な手段を講じなくとも干渉の発生が少なく安定した双方向伝送を行うことが可能となる。
なお、図1に示したロータリジョイント1は、2本の中空円筒状部材を用いて双方向伝送を行う例であるが、更に多くの中空円筒状部材を用いることもできる。
図3(a)に、4本の中空円筒状部材を用いたロータリジョイント1の立体構造図を示し、図3(b)に、4本の中空円筒状部材を用いたロータリジョイント1の断面図を示す。
図3(a)に示すように、発光素子11、13、15、17から出射された光を4本の第1,第2,第3,第4の中空円筒状部材101,102,103,104で伝送させることにより、4チャンネルの単方向伝送を実現している。また、例えば回転部2から固定部3へ2チャンネルの伝送を行い、固定部3から回転部2へ2チャンネルの伝送を行うなど、双方向及び多重伝送を組み合わせたさまざまな伝送を行うことが可能である。
さらに、本実施形態におけるロータリジョイント1では、1本の中空円筒状部材を用いて光伝送を行うことも可能である。
図4(a)に、1本の中空円筒状部材を用いたロータリジョイント1の立体構造図を示し、図4(b)に、1本の中空円筒状部材を用いたロータリジョイント1の断面図を示す。
図4(a)に示すように、第1の中空円筒状部材101の一方の端面に接近させて発光素子11、受光素子14を設け、発光素子11と受光素子14はできるだけ距離が離れるよう(例えば、ドーナツ状端面の180度異なる円周上に)に配置する。
第1の中空円筒状部材101の反対側端面には近接させて受光素子12と発光素子13を設け、受光素子12と発光素子13は出来るだけ距離が離れるよう(例えば、ドーナツ状端面の180度異なる円周上に)に配置する。
発光素子11からの信号光は第1の中空円筒状部材101の一方の端面に入射し第1の中空円筒状部材101の他端へ向かって進行し、受光素子12に受信される。発光素子13からの信号光は第1の中空円筒状部材101の他方の端面から入射し、第1の中空円筒状部材101の一方の端面に向かって進行し、受光素子14に受信される。
ここで、受光素子12は発光素子11からの信号光を受けると共に同一端面側に配された発光素子13からの信号光も妨害光として受信する。しかしながら、発光素子13の光信号はほとんどが他端に向って進行するため、妨害光として受光素子に到達する光のレベルは十分低く、信号光のU/D比は十分確保される。発光素子13と受光素子14間の伝送においても、同様に発光素子11による妨害光は問題とならない。
以上により1本の中空円筒状部材を介して、同時双方向の光伝送を行うことができる。
以下、本実施形態におけるロータリジョイント1の、主に光伝送媒体である中空円筒状部材のいくつかのバリエーションについて説明する。
<変形例1>
図5(a)に、本実施形態の変形例1であるロータリジョイント1の立体構造図、図5(b),(c)に、変形例1であるロータリジョイント1の断面図を示す。
本実施形態におけるロータリジョイント1は、中空円筒状部材の両端面にそれぞれ対する位置に発光素子と受光素子とを備える構成とした。一方、変形例1であるロータリジョイント1は、中空円筒状部材の片方又は両方の端面を中空円筒状部材の外周側から軸方向に向かって中空円筒状部材の中心部へ傾斜させてすり鉢状の傾斜面を形成し、中空円筒状部材の側面に配置された発光素子又は受光素子との光送受信を可能にする構成とする。
図5(a)に示すように、回転部2は、第5の中空円筒状部材105の一方の端面が回転軸方向と垂直な面で形成されて回転部2に固定設置されている。そして、受光素子12を、第5の中空円筒状部材105の一方の端面から出射する光が入射するように回転部2に固定する。固定部3は、発光素子11を、第5の中空円筒状部材105の外周部から入射した光が第5の中空円筒状部材105の傾斜した端面に全反射するように第5の中空円筒状部材105の側面側に近接させて固定部3に固定配置する。
次に、図5を参照して、変形例1であるロータリジョイント1の機能について説明する。
図5(b)に示すように、第5の中空円筒状部材105の下端の端面は内側に向かってすり鉢状に処理される。即ち、第5の中空円筒状部材105の外周側から軸方向に向かって第5の中空円筒状部材105の中心部へ、例えば45度の角度で傾斜している。発光素子11は第5の中空円筒状部材105の外周に接近して光軸が第5の中空円筒状部材105の軸と直角方向となるように配置されている。
そのため、発光素子11から出力される信号光は、第5の中空円筒状部材105の外周から入射し、第5の中空円筒状部材105の軸方向に対し45度傾斜した端面に達する。第5の中空円筒状部材105は光透過性を有したアクリル等のプラスティック部材で形成されており、例えば1.5の屈折率をもつため、45度で入射する光に対しては全反射条件が整う。これにより、入射した信号光は端面で全反射し、第5の中空円筒状部材105の軸方向に向かって伝送される。第5の中空円筒状部材105の他端には近接して受光素子12が光軸を第5の中空円筒状部材105の軸方向に向くよう配置され、発光素子11からの信号光を受信する。
ここで、固定部3に固定されている発光素子11に対し、第5の中空円筒状部材105は回転移動する。しかし第5の中空円筒状部材105は、常に発光素子11からの信号光入射の光学的構造が維持されるので、発光素子11の発する信号光は第5の中空円筒状部材105の他端に向けて安定して伝送される。また、信号光は第5の中空円筒状部材105の軸方向に進行するにしたがって第5の中空円筒状部材105の円周上に広がり他端に到達すると端面の位置によらず均一なレベルあるいは変動はあるものの問題とならない変動レベルに収まった状態で受光素子12に受信される。
このように、変形例1であるロータリジョイント1では、発光素子11又は受光素子12のいずれかの素子が比較的大型である場合に、この大型の素子を外周部に配置するようにすれば、第5の中空円筒状部材105の径を小さくすることが可能となるので、更に小型化でき、製造コストの低減を図ることができる。
なお、固定部3に受光素子12を配置し、回転部2に発光素子11を配置する構成としてもよい。この場合、発光素子11が第5の中空円筒状部材105と共に回転し、受光素子12に対し第5の中空円筒状部材105が回転移動するが、同様な光伝送が可能である。
また、回転軸方向と垂直な面で形成される端面を固定部3側に位置させ、中空円筒状部材の外周側から軸方向に向かって中空円筒状部材の中心部へ傾斜した面を持つ端面を回転部2側に位置させる構造であっても同様な光伝送が可能である。
さらに、図5(a),(b),(c)では、第5の中空円筒状部材105の固定部側の端面が、第5の中空円筒状部材105の外周側から軸方向に向かって第5の中空円筒状部材105の中心部へ45度の角度で傾斜する構造としているが、中空円筒状部材の固定部側及び回転部側の両方の端面を中空円筒状部材の外周側から軸方向に向かって中空円筒状部材の中心部へ45度の角度で傾斜する構造としてもよい。
図6(a)に、両方の端面をすり鉢状に傾斜する構造とした第6の中空円筒状部材106を備えたロータリジョイント1の立体構造図、図6(b),(c)に、両方の端面を傾斜する構造とした第6の中空円筒状部材106を備えたロータリジョイント1の断面図を示す。
図6(a),(b),(c)に示すように、第6の中空円筒状部材106の両方の端面を傾斜する構造としたロータリジョイント1では、発光素子11及び受光素子12を第6の中空円筒状部材106の外周部に設置することができる。
<変形例2>
変形例2であるロータリジョイント1は、本実施形態及び変形例1における中空円筒状部材の片方又は両方の端面を、一方向へ向かって傾斜させ、中空円筒状部材の側面に配置した発光素子又は受光素子との光送受信を可能とさせる構成とする。
図7(a)に、変形例2であるロータリジョイント1の立体構造図、図7(b),(c)に、変形例2であるロータリジョイント1の断面図を示す。
図7(a)に示すように、回転部2は、第7の中空円筒状部材107の回転部2側の端面が、例えば、門松切り形状(第7の中空円筒状部材107の軸方向に対し約45度の面で切断された形状)を有し、受光素子12を、第7の中空円筒状部材107の傾斜した端面に反射した光が入射するように第7の中空円筒状部材107の側面側に近接させて回転部2に固定し、固定部3は、発光素子11を、入射した光が第7の中空円筒状部材107の傾斜した端面に全反射するように第7の中空円筒状部材107の側面側に近接させて固定部3に配置する。
次に、図7を参照して、変形例2であるロータリジョイント1の機能について説明する。
図7(b)に示すように、発光素子11から出力される信号光は、第7の中空円筒状部材107の外周から入射し、第7の中空円筒状部材107の軸方向に対し約45度傾斜した端面に達する。第7の中空円筒状部材107はアクリル等のプラスティック部材で生成されており、例えば1.5の屈折率をもつため、45度で入射する光に対しては全反射条件が整う。そのため、入射した信号光は端面で全反射し、第7の中空円筒状部材107の軸方向に伝送される。
そして、伝送された信号光は、門松切り形状に加工された端面で全反射し、第7の中空円筒状部材107に近接して配置されている受光素子12へ入射する。
なお、固定部3に受光素子12を配置し、回転部2に発光素子11を配置する構成としてもよい。この場合、発光素子11が第7の中空円筒状部材107と共に回転し、受光素子12に対し第7の中空円筒状部材107が回転移動するが、同様な光伝送が可能である。
このように、第7の中空円筒状部材107の回転部2側の端面が、門松切り形状を有し、第7の中空円筒状部材107の側面に配置された発光素子11又は受光素子12と光送受信を行う構成とすることによって、端面での反射面積が大きく取れるので、変形例1であるロータリジョイント1の第6の中空円筒状部材106の端面に比較して、光伝送効率を向上させることができる。
具体的には、第7の中空円筒状部材107の端面での反射面積が大きく取れるので、第7の中空円筒状部材107の回転部2側に受光素子12を配置した場合には、受光素子12の受光量が多くなり光伝送効率が向上し、第7の中空円筒状部材107の回転部2側に発光素子11を配置した場合には、発光素子11からの入射光の端面での反射光量が多くなり光伝送効率が向上する。
<変形例3>
変形例3であるロータリジョイント1は、本実施形態及び変形例1,2における中空円筒状部材の内壁を光反射性物質(光反射性膜)で被覆し、この光反射性物質による光の反射により中空円筒状部材の端部に配置した発光素子又は受光素子との光送受信を可能とする構成である。
図8(a)に、変形例3であるロータリジョイント1の立体構造図、図8(b),(c)に、変形例3であるロータリジョイント1の断面図を示す。
図8(a)に示すように、回転部2は、第8の中空円筒状部材108の内壁に、例えば蒸着やメッキ等により光反射性物質が被覆され、発光した光が光反射性物質に反射するように発光素子13を配置し、固定部3は、光反射性物質に反射した光が入射するように受光素子14を配置する構成とする。
次に、図8を参照して、変形例3であるロータリジョイント1の機能について説明する。
図8(b)に示すように、発光素子13から出力される信号光は、第8の中空円筒状部材108の内壁に被覆された光反射性物質による反射を繰り返し、第8の中空円筒状部材108の内側空洞部を軸方向に進行する。
そして、進行した信号光は、固定部3に固定されている受光素子14へ入射する。
このように、単に第8の中空円筒状部材108の端面に発光素子11と受光素子12とを備える構成に加えて、第8の中空円筒状部材108の内壁が光反射性物質で被覆された構成を備え、この光反射性物質による光の反射により第8の中空円筒状部材108の端部に配置された発光素子13又は受光素子14と光送受信を行うことによって、第8の中空円筒状部材108の内部を介した光伝送と第8の中空円筒状部材108内壁の光反射性物質を介した光伝送とを互いに干渉することなく実現することができる。
なお、図8(a),(b),(c)に示すロータリジョイント1では、回転部2に発光素子13を配置し、固定部3に受光素子14を配置したが、回転部2に受光素子14を配置し、固定部3に発光素子13を配置する構成としてもよい。この場合、受光素子14が第8の中空円筒状部材108と共に回転し、発光素子13に対し第8の中空円筒状部材108が回転移動するが、同様な光伝送が可能である。
<変形例4>
変形例4であるロータリジョイント1は、本実施形態及び変形例1〜2における中空円筒状部材の内部に別部材である円筒状部材を更に備え、この円筒状部材による光の伝送により円筒状部材の両端部に配置した発光素子又は受光素子との光送受信を可能とする構成である。
図9(a)に、変形例4であるロータリジョイントの立体構造図、図9(b),(c)に、変形例4であるロータリジョイントの断面図を示す。
具体的には、回転部2は、更に、中空円筒状部材109と同軸に配置された光透過性を有する円筒状部材110と、この円筒状部材110の上端部の端面に発光素子13を備え、固定部3は、更に、発光素子13に対向させてこの円筒状部材110の下端部の端面に受光素子14を配置する。
次に、図9を参照して、変形例4であるロータリジョイント1の機能について説明する。
図9(b)に示すように、発光素子13からの信号光は円筒状部材110の一方の端面に入射し円筒状部材110の他端へ向かって伝送され、受光素子14に入射する。発光素子11からの信号光は第9の中空円筒状部材109の他方の端面から入射し、第9の中空円筒状部材109の一方の端面に向かって進行し、受光素子12に入射する。
このように、第9の中空円筒状部材109の端部に発光素子11と受光素子12とを備える構成に加えて、第9の中空円筒状部材109の内部に円筒状部材110を備え、この円筒状部材110による光の伝送により円筒状部材110の端部に配置された発光素子13及び受光素子14間で光送受信を行うことによって、第9の中空円筒状部材109を介した光伝送と円筒状部材110を介した光伝送を互いに干渉することなく、実現することができる。
なお、図9(a),(b),(c)に示すロータリジョイント1では、回転部2に発光素子13を配置し、固定部3に受光素子14を配置したが、回転部2に受光素子14を配置し、固定部3に発光素子13を配置する構成としてもよい。この場合、受光素子14が第9の中空円筒状部材109と共に回転し、発光素子13に対し第9の中空円筒状部材109が回転移動するが、同様な光伝送が可能である。
<変形例5>
変形例5であるロータリジョイント1は、本実施形態及び変形例1〜4における中空円筒状部材の外壁に導電リングを更に備え、この導電リングと導電ブラシを接触させて信号を伝送する構成である。
図10(a)に、変形例5であるロータリジョイント1の立体構造図、図10(b)に、変形例5であるロータリジョイント1の断面図を示す。
図10(a)に示すように、回転部2は、第9の中空円筒状部材109の回転部2側に軸方向に沿ってスリット部30が設けられ、更に、第9の中空円筒状部材109の外周に導電リング25を備え、固定部3は、導電リング25に接触するように導電ブラシ24が配置される。
次に、図10を参照して、変形例5であるロータリジョイント1の機能について説明する。
図10(b)に示すように、変形例5であるロータリジョイント1の第9の中空円筒状部材109の外周には、導電リング25が配置されている。そして、ロータリジョイント1の固定部3には導電ブラシ24が配置され、この導電リング25と導電ブラシ24が接触することにより、導電リング25と導電ブラシ24間に電気信号が流れる。
ここで、導電リング25は回転部2に配置されているので、導電リング25自体も回転部2と同じく回転する。そのため、導電リング25からの配線(引き出し線)が導電ブラシ24に接触しないように、導電リング25からの配線を第9の中空円筒状部材109の内部に敷設する必要がある。
そこで、変形例5であるロータリジョイント1では、図10(a)に示すように、導電リング25からの配線が導電ブラシ24に接触しないように、導電リング25からの配線を第9の中空円筒状部材109の内部に敷設し、第9の中空円筒状部材109の回転部側に軸方向に沿ってスリット部30を設け、このスリット部30から再度配線を引き出す構成としている。
このように、変形例5であるロータリジョイント1では、高精細な映像や高速なデータを伝送するために光伝送を行う第9の中空円筒状部材109と、電源などを導電リング25と導電ブラシ24で接続する従来技術のスリップリング構造を組み合わせることによって、双方向の光伝送を行える光スリップリングを実現することができる。
また、前述した特許文献1に開示された技術では、スリップリングからの配線を導く中央部分の中空筒に映像伝送のために同軸ケーブルを用いたり、さらには差動伝送が必要となれば2本の同軸ケーブルを収める必要があり、中空筒の内径の拡大に繋がり、その結果、装置の大型化、コストアップが発生するという問題があったのに対し、本実施形態における変形例によるロータリジョイントでは中央部分の中空筒に映像信号を伝送するための配線が不要でるため、装置の小型化やローコスト化が可能となる。
<変形例6>
変形例5であるロータリジョイント1は、第9の中空円筒状部材109の外壁に沿って軸方向に1又は2以上の同心円の導電リング25を備え、この導電リング25と導電ブラシ24を接触させて信号を伝送する。一方、変形例6であるロータリジョイント1は、第9の中空円筒状部材109の外壁から軸に対して垂直方向に1又は2以上の同心円の導電リング25を備え、この導電リング25と導電ブラシ24を接触させて信号を伝送する構成である。
図11(a)に、変形例6であるロータリジョイント1の立体構造図、図11(b)に、変形例6であるロータリジョイント1の断面図を示す。
図11(a)に示すように、回転部2は、第9の中空円筒状部材109の外周に導電リング25を備え、固定部3には、導電リング25に接触するように導電ブラシ24が配置される。
次に、図11を参照して、変形例6であるロータリジョイント1の機能について説明する。
図11(b)に示すように、変形例6であるロータリジョイント1の第9の中空円筒状部材109の外周には、導電リング25が第9の中空円筒状部材109の軸に対して垂直方向に配置されている。そして、ロータリジョイント1の固定部3には導電ブラシ24が配置され、この導電リング25と導電ブラシ24が接触することにより、導電リング25と導電ブラシ24間に電気信号が流れる。
ここで、変形例5であるロータリジョイント1では、導電リング25が回転部2に配置されているので、導電リング25自体も回転部2と同じく回転し、そのため、導電リング25からの配線が導電ブラシ24に接触しないように、配線を第9の中空円筒状部材109の内部に敷設する必要があった。
しかし、変形例6であるロータリジョイント1では、中空円筒状部材の外壁から軸に対して垂直方向に1又は2以上の同心円の導電リング25を備えるので、導電リング25からの配線が導電ブラシ24に接触しないように、配線を第9の中空円筒状部材109の内部に敷設する必要がない。
そのため、変形例6であるロータリジョイント1では、変形例5であるロータリジョイント1に比較して、再度配線を引き出すための第9の中空円筒状部材109のスリット部30を設ける必要がないという利点を有する。
<変形例7>
本実施形態の変形例5であるロータリジョイント1では、図10(a)に示すように、導電リング25からの配線が導電ブラシ24に接触しないように、導電リング25からの配線を第9の中空円筒状部材109の内部に敷設した。そしてこの配線を再度引き出すために、図12(a)に示すような第9の中空円筒状部材109の回転部側に軸方向に沿ってスリット部30を設ける構成とした。
しかしながら、装置の軽量化や小型化等のためには、スリットを設けない部分の軸方向の長さをなるべく短くするのが望ましいが、短くすることにより光伝送に支障をきたす場合がある。
例えば、図12(b)に示すように、スリット部30が設けられていない第6の中空円筒状部材106であれば、発光素子11より送信される送信光は、第6の中空円筒状部材106に入射し、第6の中空円筒状部材106内を他方の端に向かって進行する。ここで、発光素子11から出射する光に所定の広がり角を設けることにより、第6の中空円筒状部材106内に入射した光は第6の中空円筒状部材106の円周上にも広がりながら進行する。そして、第6の中空円筒状部材106の他方の端面の円周上どの位置でもほぼ均一なレベルとなって受光素子12へ到達する。
これにより、第6の中空円筒状部材106の端面は発光素子11に対して回転移動しても、第6の中空円筒状部材106の端面より出射する光レベルはほぼ均一であるため、受光素子12は一定した光信号を安定して受信することができる。
しかしながら、図12(a)に示すように、第9の中空円筒状部材109のスリットを設けない部分の軸方向の長さL1を短くすると、このL1は、発光素子11から入射した信号光が円周方向に回り込むための距離が短くなることとなる。そのため、発光素子11の円周上の対面側に受光素子12が位置している場合、回り込む信号光が減少するので、受光素子12が受光する受光量が低下する。そのため、第9の中空円筒状部材109のスリットを設けない部分の軸方向の長さL1を短くすると、受光素子12が電気信号を生成するのに十分な受光量の信号光を得ることができなくなる可能性がある。
そこで、本実施形態の変形例7であるロータリジョイント1は、第9の中空円筒状部材109のように、スリット部30が設けられている場合にも、簡易な装置構成により、全内周の光放射分布を均一にすることで、発光素子11及び受光素子12の位置関係に関わらず安定して光伝送を行うことを目的とする。
図13(a)に、本実施形態の変形例7であるロータリジョイント1の構造図、図13(b)に、本実施形態の変形例7であるロータリジョイント1の断面図を示す。
図13(a)に示すように、変形例7であるロータリジョイント1は、例えば、変形例5であるロータリジョイント1の構成に加え、固定部3に、第1の光分散部材26を備える構成とする。
第1の光分散部材26は、例えば、環状に形成されており、外周部の内壁のうち、発光素子11から発光する信号光を入射する所定範囲を除いた内壁が光反射性膜により被覆され、内周部の外周側の内壁が円周方向に沿って所定間隔で光反射性膜により被覆されている。
また、第1の光分散部材26は、図13(a)に示すように、第9の中空円筒状部材109の回転軸と同軸であって、発光素子11と第9の中空円筒状部材109の端部との間の光路上に、第9の中空円筒状部材109の外周に近接して設けられている。
次に、図13(a),(b)を用いて、変形例7であるロータリジョイント1の作用について説明する。
図13(a)に示すように、発光素子11から発光した信号光は、まず第1の光分散部材26へ入射される。そして、入射した信号光は第1の光分散部材26でほぼ均一に分散されて第9の中空円筒状部材109へ入射する。
第1の光分散部材26は、図13(b)に示すように、光透過性部材で環状に形成されている。そして、この第1の光分散部材26の外周表面及び内周表面は高い平滑性を有するように形成され、外周表面のうち、発光素子11から発光された信号光を入射させるための所定範囲を除いた外周表面が光反射性膜により被覆されている。この外周表面の光反射性膜は、光分散部材26側に反射面を有するものである。また、第1の光分散部材26の内周表面が所定間隔で光反射性膜により被覆されている。この内周表面の光反射性膜は、光分散部材26側に反射面を有するものである。
これにより、発光素子11から発光され第1の光分散部材26の光反射膜が被覆されていない外周部を透過した信号光は、第1の光分散部材26の内周表面に被覆された光反射性膜と外周表面に被覆された光反射性膜との間で、反射を繰り返し、第9の中空円筒状部材109へ入射する。
例えば、図13(b)に示す信号光131は、第1の光分散部材26の光反射膜が被覆されていない外周部を透過し、さらに、第1の光分散部材26の内周部の光反射性膜が被覆されていない部分を通過し、第9の中空円筒状部材109へ入射する。
一方、図13(b)に示す信号光132は、第1の光分散部材26の光反射膜が被覆されていない外周部を透過し、第1の光分散部材26の内周表面に被覆された光反射性膜と外周表面に被覆された光反射性膜との間で、反射を繰り返した後、第9の中空円筒状部材109へ入射する。
そして、第9の中空円筒状部材109へ入射した信号光は、第9の中空円筒状部材109の回転軸方向へ伝送され、第9の中空円筒状部材109の端面で全反射されて第9の中空円筒状部材109の側面に配置された受光素子12により受光される。
このように、信号光が反射を繰り返すことによって、信号光は、第9の中空円筒状部材109の発光素子11側からのみではなく、外周側全体から第9の中空円筒状部材109へ入射することになる。
そこで、第1の光分散部材26の内周表面に被覆した光反射性膜の間隔及び形状を変更することにより、入射した信号光が第1の光分散部材26でほぼ均一に分散されることができ、これにより第9の中空円筒状部材109へ入射する光量をほぼ均一に制御することができる。
これにより、第9の中空円筒状部材109のように、スリット部30が設けられている場合にも、受光素子12において、全内周の光放射分布を均一にすることができ、発光素子11及び受光素子12の位置関係に関わらず安定して光伝送を行うことができる。
以上のように変形例7であるロータリジョイント1によれば、固定部とこれに回転自在に組み合わされた回転部とにわたる光伝送を小型且つローコストに実現でき、しかも高精細な映像や高速なデータであっても安定して送受信することができる。
なお、第1の光分散部材26の光軸方向の両端面についても、同様に光反射性膜を被覆することが望ましいが、第9の中空円筒状部材109へ入射する信号光は、両端面で全反射の条件が整うので、必ずしも第1の光分散部材26の光軸方向の両端面に光反射性膜を被覆する必要はない。
<変形例8>
図14(a)に、本実施形態の変形例8であるロータリジョイント1の構造図、図14(b)に、変形例8であるロータリジョイント1の断面図を示す。
変形例7であるロータリジョイント1では、環状に形成された光透過性部材の外周表面のうち、発光素子11側の所定範囲を除く部分を光反射性膜により被覆すると共に、光透過性部材の内周表面を所定間隔で光反射性膜により被覆した第1の光分散部材26を備える構成とした。
変形例8であるロータリジョイント1では、図14(a)に示すように、発光素子11から入射する入射光が、全反射する角度になるような形状で外周部及び切り込み部が形成された光透過性を有する第2の光分散部材27を備える構成とする。
第2の光分散部材27には、具体的には、図14(b)に示すように、例えば、第1の切欠き部141、及び第2の切欠き部142が設けられている。
次に、図14(a),(b)を用いて、変形例8であるロータリジョイント1の作用について説明する。
図14(a)に示すように、発光素子11から出力した信号光は、第2の光分散部材27へ入射される。そして、入射した信号光は第2の光分散部材27でほぼ均一に分散されて第9の中空円筒状部材109へ入射する。
第2の光分散部材27は、図14(b)に示すように、光透過性部材の材質で形成されており、内周部には、光軸と同心円の面で形成されるA面と、発光素子11からの信号光が全反射するような角度で形成されたB面及びC面とを有する第1の切欠き部141が設けられている。そして、第1の切欠き部141と第9の中空円筒状部材109の中心軸を介して対称に位置する外周部分には、発光素子11からの信号光が全反射するような角度で形成されたD面、E面を有する第2の切欠き部142が設けられている。
これにより、発光素子11から発光された信号光のうち、A面に達した信号はA面を透過し、第9の中空円筒状部材109へ入射する。
例えば、図14(b)に示す信号光143は、第2の光分散部材27のA面を透過し、そのまま直進して第9の中空円筒状部材109へ入射する。
一方、B面、又はC面に達した信号光は、B面、又はC面で全反射される。そして第2の光分散部材27の外周部の内壁、D面又はE面でさらに全反射されて第9の中空円筒状部材109へ入射する。
例えば、図14(b)に示す信号光144は、B面に達し、B面において全反射される。そして全反射された信号光は、第2の光分散部材27の外周部の内壁にて全反射される。さらに、外周部の内壁で全反射された信号光は、D面に到達しD面で全反射された後、第9の中空円筒状部材109へ入射する。
このように、信号光が反射を繰り返すことによって、信号光は、第9の中空円筒状部材109の発光素子11側からのみではなく、外周側全体から第9の中空円筒状部材109へ入射することになる。
そこで、第2の光分散部材27の内周部や外周部の形状を変更することにより、全内周の光放射分布を制御することができる。具体的には、全内周の光放射分布が均一になるように、B面、C面、D面、及びE面の角度設定を最適化したり、さらに多数の反射面を形成してもよい。また反射面は平面である必要がなく、曲面を用いても良い。
これによって、図12(a)に示すように、第9の中空円筒状部材109にスリット部30が設けられている場合にも、全内周の光放射分布を均一にすることができ、発光素子11及び受光素子12の位置関係に関わらず安定して光伝送を行うことができる。また、変形例8であるロータリジョイント1の第2の光分散部材27は、光反射性膜を用いず形状のみにより全反射を利用して全内周の光放射分布を均一にするので、変形例7であるロータリジョイント1の第1の光分散部材26と比較して、光反射性膜の材料費や膜被覆の工数が発生せず、さらに安価に製造することができる。
また、変形例7であるロータリジョイント1の第1の光分散部材26と変形例8であるロータリジョイント1の第2の光分散部材27とを組み合わせることもできる。即ち、光反射性膜による信号光の反射と光分散部材の全反射形状による信号光の反射との組み合わせによって全内周の光放射分布を均一にすることもできる。
また、第1の光分散部材26と同様に、第2の光分散部材27は、光軸方向の両端面については、光反射性膜を被覆することが望ましいが、第9の中空円筒状部材109へ入射する信号光は、両端面で全反射の条件が整うので、必ずしも第2の光分散部材27の光軸方向の両端面に光反射性膜を被覆する必要はない。
<変形例9>
図15は、本実施形態の変形例9であるロータリジョイント1の構成を示す構成図である。
変形例9であるロータリジョイント1は、例えば、変形例5であるロータリジョイント1の構成に加え、発光素子11が設けられている固定部3に、更に、発光素子11と第9の中空円筒状部材109の端部との間の光信号伝送が光反射により光路が設けられるように、光反射性処理を施すか又は光反射性膜により被覆された傾斜面を有する第1の光反射部材28を備える。
具体的には、図15に示すように、第1の光反射部材28は、発光素子11から発光された信号光が、第9の中空円筒状部材109に入射するように第9の中空円筒状部材109の回転軸方向に反射させる反射面F及び反射面Gを有する。
図15では、発光素子11から発光された信号光のうち、第9の中空円筒状部材109との距離が比較的近い信号光151が、反射面Fに到達し反射面Fにて第9の中空円筒状部材109の軸方向に反射され、第9の中空円筒状部材109に入射する。
また、発光素子11から発光された信号光のうち、第9の中空円筒状部材109との距離が比較的遠い信号光152が、反射面Gに到達し反射面Gにて第9の中空円筒状部材109の軸方向に反射され、第9の中空円筒状部材109に入射する。
この反射面Fと反射面Gの面積比は、5対5となるようにしても良いし、信号光の空間伝達の距離の比、即ち発光素子11から反射面Fを経由して第9の中空円筒状部材109へ入射するまでの距離と発光素子11から反射面Gを経由して第9の中空円筒状部材109へ入射するまでの距離との比に応じて、反射面Fと反射面Gの面積比を決定しても良い。
そして、第9の中空円筒状部材109へ入射した信号光は、第9の中空円筒状部材109の回転軸方向を伝送し、第9の中空円筒状部材109の端面で全反射されて第9の中空円筒状部材109の側面に配置された受光素子12により受光される。
これによって、第9の中空円筒状部材109のようにスリット部30が設けられている場合にも、第9の中空円筒状部材109の全内周の光放射分布を均一にすることができ、発光素子11及び受光素子12の位置関係に関わらず安定して光伝送を行うことができる。
なお、反射面Fと反射面Gとを合わせて1面として構成してもよいが、反射面Fと反射面Gとの2面構成にすることにより、第1の光反射部材28自体の第9の中空円筒状部材109の回転軸方向における高さを低くすることができる。これにより装置をより小型化することができる。
<変形例10>
図16に、本実施形態の変形例10であるロータリジョイント1の構成図を示す。
図16に示すように、変形例10であるロータリジョイント1は、発光素子11と、受光素子12と、第2の光反射部材29と、第10の中空円筒状部材111とを備えている。
第10の中空円筒状部材111は、第10の中空円筒状部材111の発光素子11側の端面を第10の中空円筒状部材111の外周側から軸方向に向かって第10の中空円筒状部材111の端部へ傾斜させて突起状の傾斜面Iを形成しており、更に、第10の中空円筒状部材111の受光素子12側の端面を第10の中空円筒状部材111の外周側から軸方向に向かって第10の中空円筒状部材111の中心部へ傾斜させてすり鉢状の傾斜面Jを形成している。
第2の光反射部材29は、光反射性処理を施すか又は光反射性膜により被覆された傾斜面Hを有しており、発光素子11を備える固定部3に、発光素子11と第10の中空円筒状部材111の端部との間の光信号伝送が光反射により光路が設けられるように固定されている。
発光素子11は、第10の中空円筒状部材111の側面側に近接させて固定部3に固定配置されている。
受光素子12は、第10の中空円筒状部材111の端面から出射する光が入射するように回転部2に固定されている。
次に、図16を参照して、変形例10であるロータリジョイント1の作用について説明する。
図16に示すように、第10の中空円筒状部材111の下端の端面は突起形状となるように成形されている。即ち、第10の中空円筒状部材111の外周側から回転軸方向に向かって第10の中空円筒状部材111の端部へ所定の角度で傾斜している。また、図示しないが、第10の中空円筒状部材111は、図12(a)に示したようなスリット部30が設けられている。
発光素子11は第10の中空円筒状部材111の外周に接近して光軸が第10の中空円筒状部材111の軸と直角方向となるように配置されている。
第2の光反射部材29は、発光素子11から出射された信号光のうち第9の中空円筒状部材109との距離が比較的遠い信号光の光軸を第10の中空円筒状部材111の軸方向に反射させる。
そのため、図16に示すように、第9の中空円筒状部材109との距離が比較的遠い信号光161は、発光素子11から出射され、第2の光反射部材29で第10の中空円筒状部材111の回転軸方向に反射されて、第10の中空円筒状部材111へ入射する。
一方、第10の中空円筒状部材111との距離が比較的近い信号光162は、まず、第10の中空円筒状部材111の端面Iから第10の中空円筒状部材111へ入射する。このとき、第10の中空円筒状部材111は光透過性を有したアクリル等のプラスティック部材で形成されており、例えば1.5の屈折率をもつため、第10の中空円筒状部材111の端面Iで反射することなく透過する。
そして、透過した信号光162は、再度、第10の中空円筒状部材111へ入射し、反対側の端面Iに達する。そこで、第10の中空円筒状部材111は例えば1.5の屈折率をもつため、端面Iに達した光に対して全反射条件が整う。
これにより、入射した信号光162は端面Iで全反射し、第10の中空円筒状部材111の回転軸方向に向かって伝送される。
ここで、信号光162は、第10の中空円筒状部材111の端面Iから第10の中空円筒状部材111へ入射する際、第10の中空円筒状部材111の傾斜した端面Iにおいて屈折して透過する。そのため、第10の中空円筒状部材111の端面Iの傾斜角度は、この屈折角を考慮した上で、信号光が第10の中空円筒状部材111の回転軸方向に反射するような角度に設定する必要がある。
図17は、第10の中空円筒状部材111の端面Iの傾斜角度を説明する説明図である。図17(a)は、第10の中空円筒状部材111の端面Iの傾斜角度を45度とした場合の説明図、第10の中空円筒状部材111の端面Iの傾斜角度を38度とした場合の説明図である。なお、第10の中空円筒状部材111はアクリル材で形成され、発光素子11は発光ダイオード(以下、LEDという)を用い、このLEDからの信号光の波長は850nmとする。
図17(a)に示すように、信号光171は、第10の中空円筒状部材111の端面Iから第10の中空円筒状部材111へ入射する。このとき、第10の中空円筒状部材111は、例えば1.5の屈折率をもつため、第10の中空円筒状部材111の端面Iで屈折される。
そして、端面Iで屈折された信号光171は、再度、第10の中空円筒状部材111へ入射し、第10の中空円筒状部材111の回転軸方向に対し45度傾斜した端面Iで全反射される。
しかし、図17(a)に示すように、端面Iの傾斜角が45度である場合、第10の中空円筒状部材111の端面Iから入射する際の屈折の影響により、信号光171は、回転軸方向よりやや外周側の方向へ反射される。
そこで、図17(b)に示すように、第10の中空円筒状部材111の回転軸方向に対して傾斜がなだらかになるように、即ち突起形状が鋭くなるように第10の中空円筒状部材111の端面の傾斜角度を、例えば35度から45度までの角度、最も好ましい傾斜角度として38度になるように形成する。
これにより、端面Iで反射された信号光172は、第10の中空円筒状部材111の回転軸方向へ反射される。
なお、図17では、中空円筒状部材111の材料がアクリルで、信号光の波長は850nmである場合の例を示したが、信号光の波長や材料の材質により信号光の屈折角が異なるので、この屈折角に応じて端面Iの傾斜角を設定する必要がある。
そして、図16に示すように、第10の中空円筒状部材111の端面Iで回転軸方向へ反射された信号光161,162は、第10の中空円筒状部材111内を伝送され、第10の中空円筒状部材111の側面に配置された受光素子12により受光される。
ここで、固定部3に固定されている発光素子11に対し、第10の中空円筒状部材111は回転移動する。しかし第10の中空円筒状部材111は、常に発光素子11からの信号光入射の光学的構造が維持されるので、発光素子11の発する信号光は第10の中空円筒状部材111の他端に向けて安定して伝送される。
また、発光素子11より発光された信号光は、第2の光反射部材29及び第10の中空円筒状部材111の端面により反射されるので、第10の中空円筒状部材111の全内周の光放射分布がほぼ均一になった状態で受光素子12に受信される。
これによって、第10の中空円筒状部材111にスリット部30が設けられている場合においても、第10の中空円筒状部材111の全内周の光放射分布を均一にすることができ、発光素子11及び受光素子12の位置関係に関わらず安定して光伝送を行うことができる。
なお、固定部3に受光素子12を配置し、回転部2に発光素子11及び第2の光反射部材29を配置する構成としてもよい。この場合、発光素子11が第10の中空円筒状部材111と共に回転し、受光素子12に対し第10の中空円筒状部材111が回転移動するが、同様な光伝送が可能である。
<変形例11>
図18に、本実施形態の変形例11であるロータリジョイント1の構成図を示す。
図18に示すように、変形例11であるロータリジョイント1は、発光素子11と、受光素子12と、第11の中空円筒状部材112とを備えている。
第11の中空円筒状部材112は、第11の中空円筒状部材112の発光素子11側の端面において、第11の中空円筒状部材112の外周側から軸方向に向かって第11の中空円筒状部材112の中心部へ傾斜させたすり鉢状の傾斜面Mと、その外周側に第11の中空円筒状部材112の外周側から軸方向に向かって第11の中空円筒状部材112の端部へ傾斜させた突起状の傾斜面Kとを有している。
更に、第11の中空円筒状部材112の受光素子12側の端面において、第11の中空円筒状部材112の外周側から軸方向に向かって第11の中空円筒状部材112の中心部へ傾斜させたすり鉢状の傾斜面Nを有している。
また、図示しないが、第11の中空円筒状部材112は、図12(a)に示したようなスリット部30が設けられている。
発光素子11は、第11の中空円筒状部材112の側面側に近接させて固定部3に固定配置されている。
受光素子12は、第11の中空円筒状部材112の端面から出射する光が入射するように回転部2に固定されている。
次に、図18を参照して、変形例11であるロータリジョイント1の作用について説明する。
図18に示すように、第11の中空円筒状部材112の下端の端面Mはすり鉢状となるように成形されている。即ち、第11の中空円筒状部材112の外周側から回転軸方向に向かって第11の中空円筒状部材112の中心部へ所定の角度で傾斜している。
発光素子11は第11の中空円筒状部材112の外周に接近して光軸が第11の中空円筒状部材112の軸と直角方向となるように配置されている。
そのため、図18に示すように、発光素子11から出射された第11の中空円筒状部材112の中心部との距離が比較的近い信号光181は、第11の中空円筒状部材112に入射し、第11の中空円筒状部材112の下端の端面Mに達する。
ここで、第11の中空円筒状部材112は光透過性を有したアクリル等のプラスティック部材で形成されており、第11の中空円筒状部材112は例えば1.5の屈折率をもつため、端面に達した光に対して全反射条件が整う。
そのため、入射した信号光181は端面Mで全反射し、第11の中空円筒状部材112の回転軸方向に向かって伝送される。
一方、図18に示すように、第11の中空円筒状部材112の下端の端面Kは、突起形状となるように成形されている。即ち、第11の中空円筒状部材112の外周側から回転軸方向に向かって第11の中空円筒状部材112の端部へ所定の角度で傾斜している。
そのため、第11の中空円筒状部材112の中心部との距離が比較的遠い信号光182は、まず、第11の中空円筒状部材112の端面Kから第11の中空円筒状部材112内部へ入射する。このとき、第11の中空円筒状部材112は、例えば1.5の屈折率をもつが、入射角度が小さいため、第11の中空円筒状部材112の入射した端面Kで反射することなく透過する。
そして、透過した信号光182は、再度、第11の中空円筒状部材112へ入射し、反対側の端面Kに達する。そこで、第11の中空円筒状部材112は例えば1.5の屈折率をもつため、端面に達した光に対して全反射条件が整う。
これにより、入射した信号光182は端面Kで全反射し、第11の中空円筒状部材112の回転軸方向に向かって伝送される。
ここで、信号光182は、第11の中空円筒状部材112の端面Kへ入射する際、端面Kで屈折して透過する。そのため、変形例10であるロータリジョイント1の第10の中空円筒状部材111と同様に、第11の中空円筒状部材112の端面Kの傾斜角度は、その屈折角を考慮した上で、信号光が第11の中空円筒状部材112の回転軸方向に反射するような角度に設定する必要がある。
そして、第11の中空円筒状部材112を伝送された信号光181,182は、端面Nで全反射されて、第11の中空円筒状部材112の側面に配置された受光素子12により受光される。
ここで、固定部3に固定されている発光素子11に対し、第11の中空円筒状部材112は回転移動する。しかし第11の中空円筒状部材112は、常に発光素子11からの信号光入射の光学的構造が維持されるので、発光素子11の発する信号光は第11の中空円筒状部材112の他端に向けて安定して伝送される。
また、発光素子11より発光された信号光は、第11の中空円筒状部材112の端面K及び端面Mにより反射されるので、第11の中空円筒状部材112の全内周の光放射分布がほぼ均一となった状態で受光素子12に受信される。
これによって、第11の中空円筒状部材112にスリット部30が設けられている場合においても、第11の中空円筒状部材112の全内周の光放射分布を均一にすることができ、発光素子11及び受光素子12の位置関係に関わらず安定して光伝送を行うことができる。
なお、固定部3に受光素子12を配置し、回転部2に発光素子11を配置する構成としてもよい。この場合、発光素子11が第11の中空円筒状部材112と共に回転し、受光素子12に対し第11の中空円筒状部材112が回転移動するが、同様な光伝送が可能である。
<変形例12>
図19に、本実施形態の変形例12であるロータリジョイント1の構成図を示す。
図19に示すように、変形例12であるロータリジョイント1は、第12の中空円筒状部材113と、発光素子11と、受光素子12とを備えている。
第12の中空円筒状部材113は、第12の中空円筒状部材113の発光素子11側の端面において、第12の中空円筒状部材113の外周側から軸方向に向かって第12の中空円筒状部材113の中心部へ傾斜させたすり鉢状の傾斜面Oと、その外周側に第12の中空円筒状部材113の外周側から軸方向に向かって第12の中空円筒状部材113の中心部へ傾斜させた突起状の傾斜面Pとを有している。
更に、第12の中空円筒状部材113の受光素子12側の端面において、第12の中空円筒状部材113の外周側から軸方向に向かって第12の中空円筒状部材113の端部へ傾斜させたすり鉢状の傾斜面Qを有している。
また、図示しないが、第12の中空円筒状部材113は、図12(a)に示したようなスリット部30が設けられている。
発光素子11は、第11の中空円筒状部材112の側面側に近接させて固定部3に固定配置されている。
受光素子12は、第11の中空円筒状部材112の端面から出射する光が入射するように回転部2に固定されている。
次に、図19を参照して、変形例11であるロータリジョイント1の作用について説明する。
図19に示すように、第12の中空円筒状部材113の下端の端面Oはすり鉢状となるように成形されている。即ち、第12の中空円筒状部材113の外周側から回転軸方向に向かって第12の中空円筒状部材113の中心部へ所定の角度で傾斜している。
発光素子11は第12の中空円筒状部材113の外周に接近して光軸が第12の中空円筒状部材113の軸と直角方向となるように配置されている。
そのため、図19に示すように、発光素子11から出射された第12の中空円筒状部材113の中心部との距離が比較的遠い信号光191は、第12の中空円筒状部材113に入射し、第12の中空円筒状部材113の下端の端面Oに達する。
ここで、第12の中空円筒状部材113は光透過性を有したアクリル等のプラスティック部材で形成されており、例えば1.5の屈折率をもつため、端面Oに達した光に対して全反射条件が整う。
そのため、入射した信号光191は端面Oで全反射し、第12の中空円筒状部材113の回転軸方向に向かって伝送される。
一方、図19に示すように、第12の中空円筒状部材113の下端の端面Pは、突起形状となるように成形されている。即ち、第12の中空円筒状部材113の外周側から軸方向に向かって第12の中空円筒状部材113の端部へ所定の角度で傾斜している。
そこで、第12の中空円筒状部材113の中心部との距離が比較的遠い信号光192は、まず、第12の中空円筒状部材113の傾斜面Pから第12の中空円筒状部材113内部へ入射する。ここで、第12の中空円筒状部材113は、例えば1.5の屈折率をもつが、入射角度が小さいため、第12の中空円筒状部材113の入射した端面Pで反射することなく透過する。
そして、透過した信号光192は、再度、第12の中空円筒状部材113へ入射し、反対側の端面Pに達する。このとき、第12の中空円筒状部材113は例えば1.5の屈折率をもつため、端面Pに達した光に対して全反射条件が整う。
これにより、入射した信号光192は端面Pで全反射し、第12の中空円筒状部材113の回転軸方向に向かって伝送される。
ここで、信号光192は、第12の中空円筒状部材113の端面Pへ入射する際、端面Pにおいて屈折して透過する。そのため、変形例10であるロータリジョイント1の第10の中空円筒状部材111と同様に、第12の中空円筒状部材113の端面Pの傾斜角度は、この屈折角を考慮した上で、信号光が第12の中空円筒状部材113の軸方向に反射するような角度に設定する必要がある。
そして、第12の中空円筒状部材113を伝送された信号光181,182は、第12の中空円筒状部材113の側面側に配置された受光素子12により受光される。
ここで、固定部3に固定されている発光素子11に対し、第12の中空円筒状部材113は回転移動する。しかし第12の中空円筒状部材113は、常に発光素子11からの信号光入射の光学的構造が維持されるので、発光素子11の発する信号光は第12の中空円筒状部材113の他端に向けて安定して伝送される。
また、発光素子11より発光された信号光は、第12の中空円筒状部材113の端面P及び端面Oにより反射されるので、第12の中空円筒状部材113の円周方向にほぼ均一なレベルの光量となった状態で受光素子12に受信される。
これによって、第12の中空円筒状部材113にスリット部30が設けられている場合においても、第12の中空円筒状部材113の全内周の光放射分布を均一にすることができ、発光素子11及び受光素子12の位置関係に関わらず安定して光伝送を行うことができる。
なお、固定部3に受光素子12を配置し、回転部2に発光素子11を配置する構成としてもよい。この場合、発光素子11が第12の中空円筒状部材113と共に回転し、受光素子12に対し第12の中空円筒状部材113が回転移動するが、同様な光伝送が可能である。
以上、本実施形態におけるロータリジョイントの、主に光伝送媒体である中空円筒状部材のいくつかのバリエーションについて説明したが、各変形例の中空円筒部材または光反射部材において、光が透過または反射する各端面、反射面は、平面である必要はなく、曲面を用いても良い。
特に、発光素子11が広がりのある放射特性をもっている場合や、受光素子12への中空円筒状部材の出射光が広がりをもっている場合においては、各反射面、端面を、必要に応じて最適な平面や曲面などの面形状とし、より多くの光を受光素子12により受光することが可能となる。
<変形例13>
本実施形態の変形例5であるロータリジョイント1では、図10(a)に示すように、導電リング25からの配線が導電ブラシ24に接触しないように、導電リング25からの配線を第9の中空円筒状部材109の内部に敷設した。そしてこの配線を再度引き出すために、図12(a)に示すような第9の中空円筒状部材109の回転部側に軸方向に沿ってスリット部30を設ける構成とした。
しかしながら、上述したように、装置の軽量化や小型化等のためには、スリットを設けない部分の軸方向の長さをなるべく短くするのが望ましいが、短くすることにより光伝送に支障をきたす場合がある。
例えば、図12(a)に示したように、第9の中空円筒状部材109のスリットを設けない部分の軸方向の長さL1を短くすると、円周上に回り込む信号光が少なくなり、受光素子12が信号を生成するのに十分な受光量の信号光を得ることができなくなる可能性がある。
そこで、本実施形態の変形例13であるロータリジョイント1は、第9の中空円筒状部材109に代えて、第13の中空円筒部材を備える構成とする。
図20(a)は、本実施形態の変形例13であるロータリジョイント1に備えられた第13の中空円筒部材114を示した正面図であり、図20(b)は、本実施形態の変形例13であるロータリジョイント1に備えられた第13の中空円筒部材114を示した側面図である。
図20(a)に示すように、第13の中空円筒部材114は、回転部2側の軸方向に沿ってスリット部30を備えており、図20(b)に示すように、第13の中空円筒部材114は、回転軸方向におけるスリット部30の位置より固定部3側の位置に貫通孔31を備えている。そして、スリット部30と管通孔31とは、第13の中空円筒状部材114の円周方向における直角の位置に設けられている。
また、第13の中空円筒部材114の両端面は、内側に向かってすり鉢状に処理されており、発光素子13及び受光素子14は、第13の中空円筒部材114の外周側に配置されている。
これにより、発光素子13から発光された信号光は、第13の中空円筒部材114のすり鉢状に処理された端面で全反射され、第13の中空円筒部材114の内部を伝播する。そして、伝播された信号光は第13の中空円筒部材114のすり鉢状に処理された端面で全反射され、受光素子14により受光される。
図21(a)は、本実施形態の変形例13であるロータリジョイント1の立体構造図であり、図21(b)は、本実施形態の変形例13であるロータリジョイント1の断面図を示す。
図21(a)に示すように、本実施形態の変形例13であるロータリジョイント1は、回転部2に、上述したスリット部30と貫通孔31が設けられた第13の中空円筒状部材114を備え、さらに、貫通孔31の外周側に導電リング25を備えている。そして、図21(b)に示すように、ロータリジョイント1の固定部3には導電リング25に接触するように導電ブラシ24が配置されている。
次に、図21を参照して、変形例13であるロータリジョイント1の機能について説明する。
図21(b)に示すように、変形例13であるロータリジョイント1の第13の中空円筒状部材114の外周には、導電リング25が配置され、固定部3には導電リング25に接触するように導電ブラシ24が配置されているので、この導電リング25と導電ブラシ24が接触することにより、導電リング25と導電ブラシ24間に電気信号流れ、また電源の供給が可能である。
ここで、導電リング25は回転部2に配置されているので、導電リング25自体も回転部2と同じく回転する。そのため、導電リング25からの配線(引き出し線)が導電ブラシ24に接触しないように、導電リング25からの配線を第9の中空円筒状部材109の内部に敷設する必要がある。
そこで、変形例13であるロータリジョイント1では、図21(b)に示すように、導電リング25からの配線が導電ブラシ24に接触しないように、導電リング25からの配線を貫通孔31から第13の中空円筒状部材114の内部に敷設し、第13の中空円筒状部材114の回転部2側に軸方向に沿って設けられたスリット部30から再度配線を引き出す構成としている。
このように、変形例13であるロータリジョイント1では、高精細な映像や高速なデータを伝送するために光伝送を行う円筒部材110と、第13の中空円筒状部材114と、電源などを導電リング25と導電ブラシ24で接続する従来技術のスリップリング構造を組み合わせることによって、双方向の光伝送と共にコントロール信号や電源供給を行える光スリップリングを実現することができる。
さらに、第13の中空円筒状部材114の円周方向におけるスリット部30の位置に対して直角の位置に管通孔31が設けられているので、受光素子14は、発光素子13と受光素子14の位置に関わりなく、比較的安定した光量で受光することができる。
図22は、スリット部30及び管通孔31の位置関係と受光量とを比較するための図である。図22(a)は、スリット部30及び管通孔31が円周方向における同位置に設けられている場合の受光量を示した図であり、図22(b)は、スリット部30及び管通孔31が円周方向における直角の位置に設けられている場合の受光量を示した図である。
図22(a)に示すように、スリット部30及び管通孔31が円周方向における同位置に設けられている場合、発光素子13から出射された信号光は、中空円筒状部材内を軸方向に伝播する際、スリット部30及び管通孔31により光路が切断される。そのため、発光素子13と受光素子14とが円周方向における同一位置にある場合には、受光量が多くなり、発光素子13がスリット部30及び管通孔31とが対向した位置にある場合には受光量が小さくなる。これにより、受光素子14における受光量が、発光素子13と受光素子14との位置関係によって変動する場合があった。
このようなスリット部30及び管通孔31が円周方向における同位置に設けられた中空円筒部材は、金型の構成により一体成形にて容易に製造可能であるため、受光素子14における受光量の変動が問題とならない場合には、このような中空円筒部材を採用することも有効な手段といえる。
しかしながら、受光素子14の受光量の変動が問題となる場合には、図22(b)に示したスリット部30及び管通孔31が円周方向における直角の位置に設けられた第13の中空円筒状部材114を用いることによって、より安定した光伝送を確立することができる。
図22(b)に示すように、スリット部30及び管通孔31が円周方向における直角の位置に設けられている場合、発光素子13から出射された信号光は、第13の中空円筒状部材114内を軸方向に伝播する際、スリット部30及び管通孔31による光路切断の影響が少なく、第13の中空円筒状部材114の軸方向に進行するにしたがって第13の中空円筒状部材114の円周上に広がり他端に到達する。そのため、受光素子14は、発光素子13と受光素子14の位置にかかわらず、比較的安定した光量で信号光を受光することができる。
なお、本実施形態の変形例13であるロータリジョイント1の第13の中空円筒状部材114は、スリット部30及び管通孔31が円周方向における直角の位置に設けられているが、直角に限らず、ずらした位置、即ち、少なくとも第13の中空円筒状部材114の円周方向におけるスリット部30の位置と一致しない位置に管通孔31が設けられるようにしてもよい。この場合においても、スリット部30及び管通孔31の位置がずれているので、その分安定した光量で信号光を受光することができる。
<変形例14>
本実施形態の変形例13であるロータリジョイント1では、回転部2側の軸方向に沿ってスリット部30、及び円周方向におけるスリット部30の位置に直角の位置でありかつ軸方向におけるスリット部30の位置より固定部3側に貫通孔31を設けられた第13の中空円筒状部材114を備える構成とした。
本実施形態の変形例14であるロータリジョイント1では、軸方向におけるスリット部30と貫通孔31との間に、発光素子13により発光された信号光を拡散させる光拡散部材を有する第14の中空円筒状部材を備える構成とする。
図23(a)は、本実施形態の変形例14であるロータリジョイント1に備えられた第14の中空円筒部材115を示した正面図であり、図23(b)は、本実施形態の変形例14であるロータリジョイント1に備えられた第14の中空円筒部材115を示した側面図である。
図23(a)に示すように、第14の中空円筒部材115は、軸方向におけるスリット部30と貫通孔31との間に光拡散部材32が設けられている。この光拡散部材32は、例えば、発光素子13により発光された信号光を拡散させるために片側又は両側の表面が凹凸形状を有するように成形された光透過性部材が用いられる。
次に、図23(a),(b)を用いて、変形例14であるロータリジョイント1の作用について説明する。
まず、発光素子13により発光された信号光は第14の中空円筒部材115のすり鉢状に処理された端面で全反射され、第14の中空円筒部材115の内部を伝播し、光拡散部材32に到達する。そして、伝播された信号光は光拡散部材32により拡散された後、第14の中空円筒状部材115の内部を軸方向に伝播する。さらに、伝播された信号光は第14の中空円筒部材115のすり鉢状に処理された端面で全反射され、受光素子14により受光される。
このように、本実施形態の変形例14であるロータリジョイント1では、第14の中空円筒部材115が、軸方向におけるスリット部30と貫通孔31との間に、発光素子13により発光された信号光を拡散させる光拡散部材32を備えているので、第14の中空円筒部材115の内部を伝播する信号光はより円周上に拡散される。これにより、受光素子14は、発光素子13と受光素子14の位置にかかわらず、より安定した光量で信号光を受光することができる。
(a)は、本実施形態におけるロータリジョイントの立体構造図、(b)は、本実施形態におけるロータリジョイントの断面図である。 (a)は、発光素子から発した光が空間伝送された場合の伝送レベルの説明図を、(b)は、本実施形態におけるロータリジョイントにより発光素子から発した光が伝送された場合の伝送レベルの説明図である。 (a)は、4本の中空円筒状部材を用いたロータリジョイントの立体構造図、(b)は、4本の中空円筒状部材を用いたロータリジョイントの断面図である。 (a)は、1本の中空円筒状部材を用いたロータリジョイントの立体構造図、(b)は、1本の中空円筒状部材を用いたロータリジョイントの断面図である。 (a)は、変形例1であるロータリジョイントの立体構造図、(b),(c)は、変形例1であるロータリジョイントの断面図をある。 (a)は、両方の端面を傾斜する構造とした変形例1であるロータリジョイントの立体構造図、(b),(c)は、両方の端面を傾斜する構造とした変形例1であるロータリジョイントの断面図である。 (a)は、変形例2であるロータリジョイントの立体構造図、(b),(c)は、変形例2であるロータリジョイントの断面図である。 (a)は、変形例3であるロータリジョイントの立体構造図、(b),(c)は、変形例3であるロータリジョイントの断面図である。 (a)は、変形例4であるロータリジョイントの立体構造図、(b),(c)は、変形例4であるロータリジョイントの断面図である。 (a)は、変形例5であるロータリジョイントの立体構造図、(b)は、変形例5であるロータリジョイントの断面図である。 (a)に、変形例6であるロータリジョイントの立体構造図、(b)は、変形例6であるロータリジョイントの断面図である。 (a)はスリット部を備えた中空円筒状部材の斜視図、(b)はスリット部を備えていない中空円筒状部材の斜視図である。 (a)は本実施形態の変形例7であるロータリジョイントの構造図、(b)は本実施形態の変形例7であるロータリジョイントの断面図である。 (a)は本実施形態の変形例8であるロータリジョイントの構造図、(b)は本実施形態の変形例8であるロータリジョイントの断面図である。 本実施形態の変形例9であるロータリジョイントの構成を示す構成図である。 本実施形態の変形例10であるロータリジョイントの構成を示す構成図である。 第10の中空円筒状部材の端面の傾斜角度を説明する説明図である。 本実施形態の変形例11であるロータリジョイントの構成を示す構成図である。 本実施形態の変形例12であるロータリジョイントの構成を示す構成図である。 (a)は、本実施形態の変形例13であるロータリジョイントに備えられた第13の中空円筒部材を示した正面図であり、(b)は、本実施形態の変形例13であるロータリジョイントに備えられた第13の中空円筒部材を示した側面図である。 (a)は、本実施形態の変形例13であるロータリジョイントの立体構造図であり、(b)は、本実施形態の変形例13であるロータリジョイントの断面図を示す。 (a)は、スリット部及び管通孔が円周方向における同位置に設けられている場合の受光量を示した図であり、(b)は、スリット部及び管通孔が円周方向における直角の位置に設けられている場合の受光量を示した図である。 (a)は、本実施形態の変形例14であるロータリジョイントに備えられた第14の中空円筒部材を示した正面図であり、(b)は、本実施形態の変形例14であるロータリジョイントに備えられた第14の中空円筒部材を示した側面図である。
符号の説明
1…ロータリジョイント
2…回転部
3…固定部
11…発光素子
12…受光素子
21…回転部基板
22…基板固定部材
23…固定部基板
24…導電ブラシ
25…導電リング
26…第1の光分散部材
27…第2の光分散部材
28…第1の光反射部材
29…第2の光反射部材
101…第1の中空円筒状部材
102…第2の中空円筒状部材
105…第5の中空円筒状部材
106…第6の中空円筒状部材
107…第7の中空円筒状部材
108…第8の中空円筒状部材
109…第9の中空円筒状部材
110…円筒状部材
111…第10の中空円筒状部材
112…第11の中空円筒状部材
113…第12の中空円筒状部材
114…第13の中空円筒状部材
115…第14の中空円筒状部材

Claims (15)

  1. 固定部に対して回転部が軸を中心に回転自在に保持され、前記固定部と前記回転部との間で光信号伝送を行うロータリジョイントであって、
    前記回転部は、
    光透過性を有する中空円筒状部材を前記軸と同軸に配置して当該回転部に固定し、
    前記中空円筒状部材の一方の端部の一箇所光信号を所定の広がり角度で入射させる発光素子又は他方の端部から入射される光信号を受光する受光素子を設けて当該回転部に固定し、
    前記固定部は、
    前記回転部に固定された中空円筒状部材の他方の端部側において、前記一方の端部に設けられた前記発光素子対になるように、受光素子を前記他方の端部の一箇所に設け、又は前記一方の端部に設けられた前記受光素子と対になるように、光信号を所定の広がり角度で入射させる発光素子を前記他方の端部の一箇所に設け、当該固定部に固定した
    ことを特徴とするロータリジョイント。
  2. 固定部に対して回転部が軸を中心に回転自在に保持され、前記固定部と前記回転部との間で光信号伝送を行うロータリジョイントであって、
    前記回転部は、
    光透過性を有する中空円筒状部材とその外周方向に更に設けた1つ以上の中空円筒状部材とを前記軸と同軸にそれぞれ配置して当該回転部に固定し、
    中空円筒状部材毎に、該中空円筒状部材の一方の端部の一箇所光信号を所定の広がり角度で入射させる発光素子又は他方の端部から入射される光信号を受光する受光素子を設けて当該回転部に固定し、
    前記固定部は、
    前記回転部に固定された複数の中空円筒状部材の他方の端部側において、中空円筒状部材毎に、前記一方の端部の一箇所に設けられた前記発光素子対になるよう受光素子を設け、又は前記一方の端部に設けられた前記受光素子と対になるように、光信号を所定の広がり角度で入射させる発光素子を前記他方の端部の一箇所に設け、当該固定部に固定した
    ことを特徴とするロータリジョイント。
  3. 前記中空円筒状部材は、
    少なくとも片方の端部が、前記軸に直交する面を当該中空円筒状部材の外周側から前記軸方向へ当該中空円筒状部材の中心部に向かってすり鉢状の傾斜面を形成するように成型され、
    前記回転部に固定される前記中空円筒状部材の端部が前記すり鉢状に成型された場合は、前記回転部における発光素子及び/又は受光素子を、該素子と前記固定部側における前記中空円筒状部材の端部との間の光信号伝送が、前記すり鉢状の傾斜面の光反射により光路が設けられる位置に設けて前記回転部に固定し、
    前記固定部に固定される前記中空円筒状部材の端部が前記すり鉢状に成型された場合は、前記固定部における受光素子及び/又は発光素子を、該素子と前記回転部側における前記中空円筒状部材の端部との間の光信号伝送が、前記すり鉢状の傾斜面の光反射により光路が設けられる位置であって前記固定部側の端部に近接した位置に前記固定部に固定した
    ことを特徴とする請求項1に記載のロータリジョイント。
  4. 前記中空円筒状部材は、
    少なくとも片方の端部が、前記軸に直交する面を一方向へ傾斜させて傾斜面を有して成型され、
    前記回転部に固定される前記中空円筒状部材の端部が前記傾斜面を有して成型された場合は、前記回転部における発光素子及び/又は受光素子を、該素子と前記固定部側における前記中空円筒状部材の端部との間の光信号伝送が、前記傾斜面の光反射により光路が設けられる位置に設けて前記回転部に固定し、
    前記固定部に固定される前記中空円筒状部材の端部が前記傾斜面を有して成型された場合は、前記固定部における受光素子及び/又は発光素子を、該素子と前記回転部側における前記中空円筒状部材の端部との間の光信号伝送が、前記傾斜面の光反射により光路が設けられる位置であって前記固定部側の端部に近接した位置に前記固定部に固定した
    ことを特徴とする請求項1に記載のロータリジョイント。
  5. 前記ロータリジョイントは、前記軸に最も近く設けられた前記中空円筒状部材の内側に前記固定部と前記回転部との間の空洞である内側空洞部を備え、
    前記軸に最も近く設けられた前記中空円筒状部材は、その内壁が光反射性膜により被覆され、
    前記回転部は、
    前記中空円筒状部材の一方の端部において、前記軸上に発光素子又は受光素子のいずれかを更に設けて当該回転部に固定し、
    前記固定部は、
    前記回転部に固定された中空円筒状部材の他方の端部側において、前記一方の端部に設けられた前記発光素子又は前記受光素子のいずれかと前記内側空洞部を通して対向するように、前記軸上に前記発光素子と対になる受光素子又は前記受光素子と対になる発光素子のいずれかを更に該固定部に固定した
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のロータリジョイント。
  6. 前記回転部は、
    前記軸に最も近く設けられた前記中空円筒状部材の内側に、光透過性を有する円筒状部材を前記軸と同軸に更に配置して当該回転部に固定し、
    前記円筒状部材の一方の端部に発光素子又は受光素子のいずれかを更に設けて当該回転部に固定し、
    前記固定部は、
    前記回転部に固定された円筒状部材の他方の端部側において、前記一方の端部に設けられた前記発光素子又は前記受光素子のいずれかと対になるように、受光素子又は発光素子のいずれかを更に前記他方の端部に近接させて当該固定部に固定した
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のロータリジョイント。
  7. 前記中空円筒状部材は、前記回転部側の前記軸方向に沿ってスリット部を設けると共に外周側に導電リングを固定して備え、
    前記固定部は、前記導電リングに摺動接触するように導電ブラシを備え、
    前記回転部は、前記導電リングからの引き出し線を前記中空円筒状部材の中空部分を通して前記スリット部から外周側に引き出すように構成した
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のロータリジョイント。
  8. 前記回転部又は前記固定部は、更に、
    環状に形成された光透過性部材の外周表面のうち前記発光素子側の所定範囲を除く部分を、前記光透過性部材側に光反射性を有した光反射性膜で被覆すると共に、前記光透過性部材の内周表面を、前記光透過性部材側に光反射性を有した光反射性膜で所定の間隔をもって被覆した第1の光分散部材を、
    前記軸と同軸であって、前記発光素子と前記中空円筒状部材の端部との間の光路上に、
    前記中空円筒状部材の外周部に近接して設けた
    ことを特徴とする請求項3、又は5乃至7のいずれか1項に記載のロータリジョイント。
  9. 前記回転部又は前記固定部は、更に、
    前記発光素子又は前記中空円筒状部材により入射された入射光が全反射する角度になるように、外周部と内周部側の切り込み部とを形成した光透過性を有する第2の光分散部材を、
    前記軸と同軸であって、前記発光素子と前記中空円筒状部材の端部との間の光路上に、
    前記中空円筒状部材の外周部に近接して設けた
    ことを特徴とする請求項3、又は5乃至8のいずれか1項に記載のロータリジョイント。
  10. 前記中空円筒状部材は、
    少なくとも一方の端部を、前記軸に直交する面を当該中空円筒状部材の外周側から前記軸方向へ当該中空円筒状部材の一方の端部に向かって突起状の傾斜面を形成するように成型し、
    前記発光素子及び/又は前記受光素子を、該素子と前記中空円筒状部材の一方の端部との間の光信号伝送が、前記突起状の傾斜面の光反射により光路が設けられる位置に設けて前記回転部又は前記固定部に固定した
    ことを特徴とする請求項1、又は5乃至7のいずれか1項に記載のロータリジョイント。
  11. 前記中空円筒状部材は、
    少なくとも一方の端部を、前記軸に直交する面を当該中空円筒状部材の外周側から前記軸方向へ当該中空円筒状部材の一方の端部に向かって突起状の傾斜面を形成すると共に、
    前記軸に直交する面を当該中空円筒状部材の外周側から前記軸方向へ当該中空円筒状部材の中心部に向かってすり鉢状の傾斜面とを形成するように成型し、
    前記発光素子及び/又は前記受光素子を、該素子と前記中空円筒状部材の端部との間の光信号伝送が、前記突起状の傾斜面及び前記すり鉢状の傾斜面の光反射により光路が設けられる位置に設けて前記回転部又は前記固定部に固定した
    ことを特徴とする請求項1、又は5乃至7のいずれか1項に記載のロータリジョイント。
  12. 前記回転部又は前記固定部は、更に、
    前記発光素子と前記中空円筒状部材の端部との間の光信号伝送が光反射により光路が設けられるように、光反射性処理を施すか、又は光反射性膜により被覆した傾斜面を有する光反射部材を備える
    ことを特徴とする請求項3乃至7、10、又は11のいずれか1項に記載のロータリジョイント。
  13. 前記中空円筒状部材は、
    前記回転部側の前記軸方向に沿ってスリット部と、円周方向における前記スリット部の位置と一致しない位置であり且つ前記軸方向における前記スリット部の位置より前記固定部側に貫通孔とを設けると共に、前記貫通孔の外周側に導電リングを固定して備え、
    前記固定部は、
    前記導電リングに摺動接触するように導電ブラシを備え、
    前記回転部は、
    前記導電リングからの引き出し線を前記貫通孔から前記中空円筒状部材の中空部分を通して前記スリット部から外周側に引き出すように構成した
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のロータリジョイント。
  14. 前記中空円筒状部材は、
    前記回転部側の前記軸方向に沿ってスリット部と、円周方向における前記スリット部の位置に対して略直角の位置であり且つ前記軸方向における前記スリット部の位置より前記固定部側に貫通孔とを設けると共に、前記貫通孔の外周側に導電リングを固定して備え、
    前記固定部は、
    前記導電リングに摺動接触するように導電ブラシを備え、
    前記回転部は、
    前記導電リングからの引き出し線を前記貫通孔から前記中空円筒状部材の中空部分を通して前記スリット部から外周側に引き出すように構成した
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のロータリジョイント。
  15. 前記中空円筒部材は、
    前記軸方向における前記スリット部と前記貫通孔との間に、前記発光素子により発光された信号光を拡散させる光拡散部材を備えた
    ことを特徴とする請求項13又は14記載のロータリジョイント。
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