JP2004111696A - 光スリップリング - Google Patents
光スリップリング Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004111696A JP2004111696A JP2002273012A JP2002273012A JP2004111696A JP 2004111696 A JP2004111696 A JP 2004111696A JP 2002273012 A JP2002273012 A JP 2002273012A JP 2002273012 A JP2002273012 A JP 2002273012A JP 2004111696 A JP2004111696 A JP 2004111696A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical
- axis
- receiver
- slip ring
- transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)
Abstract
【課題】双方向の信号授受での光信号の伝送不良を回避できるとともに、生産性にも優れる光スリップリングを得ることにある。
【解決手段】固定部材2と、この固定部材と軸線を共有してこの共有軸線A回りに回転自在に設けられた回転部材3とにわたる双方向の光信号授受を行う光スリップリング10を前提とする。共有軸線A上に位置して前記両部材3、4の内の一方の部材2に第1光受信器6を取付けると共に、この光受信器6に至る光信号のデジタルデータを送信する第2光送信器13を、前記両部材の内の他方の部材3に共有軸線Aから偏心して取付けて、第1の光送受信系統を形成する。共有軸線A上に位置して他方の部材3に第2光受信器13を取付けると共に、この光受信器13に至る光信号のデジタルデータを送信する第1光送信器7を、一方の部材2に共有軸線Aから偏心して取付けて、第2の光送受信系統を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】固定部材2と、この固定部材と軸線を共有してこの共有軸線A回りに回転自在に設けられた回転部材3とにわたる双方向の光信号授受を行う光スリップリング10を前提とする。共有軸線A上に位置して前記両部材3、4の内の一方の部材2に第1光受信器6を取付けると共に、この光受信器6に至る光信号のデジタルデータを送信する第2光送信器13を、前記両部材の内の他方の部材3に共有軸線Aから偏心して取付けて、第1の光送受信系統を形成する。共有軸線A上に位置して他方の部材3に第2光受信器13を取付けると共に、この光受信器13に至る光信号のデジタルデータを送信する第1光送信器7を、一方の部材2に共有軸線Aから偏心して取付けて、第2の光送受信系統を形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定部材とこれに回転自在に組合わされた回転部材とにわたる双方向の信号授受をするのに用いられる光スリップリングに関する。
【0002】
【従来の技術】
固定部材とこれに回転自在に組合わされた回転部材との間での信号授受には、固定部材に寄せて回転部材に取付けた複数のスリップリング(摺動電極ともいう)と、各スリップリングに個別に対応して固定部材側に取付けられ、対応するスリップリングに個別に摺接する集電子(ブラシともいう)とを用いるのが一般的である。
【0003】
しかし、このスリップリング構成では、スリップリングとブラシとを適正かつ円滑に摺動接触させるために、固定部材と回転部材との軸線を精密に一致させる必要があり、その調整が面倒であるとともに、固定部材に寄せて設けられる各スリップリングと回転部材とにわたって配線される電線が多数本必要である。この他にも信号授受の信頼性が低いという問題がある。つまり、前記摺動接触によるスリップリングとブラシとの摩耗の進行、スリップリング及びブラシの酸化等による汚れ、更には、振動などでスリップリングからブラシが浮くように離れて前記摺動接触が不安定になること等を原因として、適正な信号授受が阻害され易い。このため、前記スリップリング構成で、例えばヘリコプタの回転翼の振動の加速度や歪み等の計測情報(信号)を伝送する場合には、計測情報の伝送不良を生じ易く、その改善が求められている。
【0004】
ところで、例えばヘリコプタでは、そのローティテングユニットに計測機器以外に電子カメラ等を搭載したり、或いは搭載した計測器の較正が前記ユニットを支持する固定部材を含む固定側から遠隔操作できるようにすることも検討されている。これらの場合には、回転部材と固定部材とにわたる双方向の信号授受が必要である。
【0005】
既述のスリップリング構成の問題を解消できて、しかも、双方向の信号授受を行わせるには、2回線の光接続が可能な光スリップリングがあればよい。こうした光スリップリングとして以下のものがある。
【0006】
レンズ部と、固定された第1の部材と、レンズ部の光軸を回転中心として回転自在に第1の部材に取付けられた第2の部材とを備える。第1の部材は、レンズ部の光軸上に固定された第1の端子と、第2の端子と、第1の部材内に設けられ第2の端子から伸びる第1のケーブルとを有し、第2の部材は、レンズ部の光軸上に固定された第3の端子と、第4の端子と、第2の部材内に設けられ第4の端子から伸びる第2のケーブルとを有している。第1、第3の端子は、レンズ部が有する二つの焦点に設けられ、第1、第2のケーブルの端子部は、レンズ部の光軸上で対向して非接触に設けられている。この光スリップリングでは、第1、第3の端子のいずれか一方から入力される第1の光信号が、レンズ部を介して他方に出力される回線と、第2、第4の端子のいずれか一方から入力される第2の光信号が、第1、第2のケーブルを介して他方に出力される回線とを設けている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−305381号公報(第3−7頁、図1、図3〜図7)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の技術では、レンズ部の光軸上に配置された光送受信器としての第1、第3の端子から、偏心して配置された光送受信器としての第2、第4の端子の光接続を行うのに、これら第2、第4の端子に個別に接続された第1、第2のケーブルの端子部を、レンズ部の光軸上で対向させて非接触に設けている。
【0009】
この構成では、回転自在な第1の部材内に配線される第1のケーブルの第2の端子に接続された一端部、及び端子部に接続された他端部には、第1の部材の回転に伴う遠心力が繰返し作用する。このため、第1のケーブルの両端部に疲労による損傷を発生して、それによる光信号の伝送不良を生じる恐れが考えられる。
【0010】
また、第1、第2のケーブルは、第1、第3の端子間の光伝送路に入り込んで配設されるので、第1、第3の端子間の光伝送に対するノイズ要因となり易く、特に、第1のケーブルが遠心力で動揺する場合にはなお更である。しかも、第1のケーブルの動揺を確実に防止するために強固なステーを設ける場合には、ステーが大きくならざるを得ないので、第1、第3の端子間の光伝送が更に妨げられるようになる。
【0011】
その上、遠心力に拘らず、非接触に設けられた第1、第2のケーブルの端子部同士がレンズ部の光軸上で対向した状態を維持するのに、レンズにその光軸を貫通する孔部を開けて、この孔部の内部にケーブルの端子部を配置することが必要であるため、生産性が良くない。
【0012】
本発明が解決しようとする課題は、双方向の信号授受での光信号の伝送不良を回避できるとともに、生産性にも優れる光スリップリングを得ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、固定部材と、この固定部材に対し同心的かつ軸線回りに回転自在に設けられた回転部材と、前記両部材の内の一方の部材にこの一方の部材の軸線上に位置して取付けられた第1光受信器と、前記両部材の内の他方の部材にこの他方の部材の軸線上に位置して取付けられた第2光受信器と、前記一方の部材にこの一方の部材の軸線から偏心して取付けられ前記第2光受信器に至る光信号のデジタルデータを送信する第1光送信器と、前記他方の部材にこの他方の部材の軸線から偏心して取付けられ前記第1光受信器に至る光信号のデジタルデータを送信する第2光送信器と、を具備している。
【0014】
又、本発明を実施するにあたり、前記第2光送信器から前記第1光受信器に至る光信号の光軸と、前記第1光送信器から前記第2光受信器に至る光信号の光軸とが交差しないように、前記第1、第2の光送信器を配設するとよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図1を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0016】
図1中符号1で示す例えばヘリコプタのローティテングユニットにおいて構成される光スリップリング10は、回転部材2と、この回転部材2と組合わされた固定部材3とを備えている。符号3bは固定部材3を回り止めするために用いられる固定部材3の固定フランジを示している。
【0017】
両部材2、3は互いに同軸的に嵌合する円筒部2a、3aを有し、例えば回転部材2の円筒部2aは固定部材3の円筒部3aの内側に挿入されている。両円筒部2a、3a間にはこれらを接続して複数の玉軸受4が挟設されている。
【0018】
両部材2、3の軸線Aは好ましい例として共有されている。したがって、この共有軸線Aの回りに自在に回転できるように回転部材2が玉軸受4を介して固定部材3に回転自在に取付けられている。
【0019】
回転部材2側には、ヘリコプタの回転翼の振動の加速度や歪み等を検出する被遠隔制御対象物例えば計測器5が搭載されている。この計測器5には遠隔制御により例えば較正をすることが可能なものが採用されている。なお、被遠隔制御対象物としてはデジタルカメラなどの撮像機器であってもよい。
【0020】
両部材2、3の内の一方例えば回転部材2には、第1光受信器6及び第1光送信器7とが夫々取付けられている。
【0021】
詳しくは、第1光受信器6は、回転部材2と固定部材3との共有軸線A上に位置し、かつ、円筒部2a内に臨んで回転部材2に固定されている。第1光送信器7は、共有軸線Aから偏心し、かつ、円筒部2a内に臨んで回転部材2に固定されている。計測器5に第1光受信器6が受信した光信号が入力され、かつ、第1光送信器7に計測器5から出力される出力信号が入力されるように、計測器5と第1送受信器6、7とは接続されている。
【0022】
固定部材3側には、計測器5を遠隔制御したり、計測器5が検出した計測情報をデジタル処理してヘリコプタの各種動作等を制御するための制御手段11、及び計測器5の計測情報を記録、例えばデジタル信号で記録するデジタルレコーダ等の記録手段12が搭載されている。
【0023】
両部材2、3の内の他方例えば固定部材3には、第2光受信器13及び第2光送信器14とが夫々取付けられている。
【0024】
詳しくは、第2光受信器13は、共有軸線A上に位置し、かつ、円筒部3a内に臨んで固定部材3に固定されている。第2光送信器14は、共有軸線Aから偏心し、かつ、円筒部3a内に臨んで固定部材3に固定されている。制御手段11及び記録手段12に第2光受信器13が受信した光信号が入力され、かつ、第2光送信器14に制御手段11により制御される光信号が入力されるように、両手段11、12と第2送受信器13、14とは接続されている。
【0025】
既述のように共有軸線A上に互いに向かい合って配置された第1、第2の光受信器6、13には、好ましくは紫外線から赤外線までの広い波長帯域に対する波長感度を有する光センサ、例えばシリコンフォトダイオードが採用されている。これに代えて、第1、第2の光受信器6、13にフォトトランジスタ、フォトIC、又は光導電セルなどを用いることもできる。これらの光受信器6、13の受光角は広角である。既述のように共有軸線Aから所定距離ずらして(つまり、偏心させて)配置された第1、第2の光送信器7、14には、光信号例えば可視光線又は近赤外線をデジタルデータとして送信する発光ダイオードやレーザダイオードなどが採用されている。
【0026】
固定部材3に取付けられた第2光送信器14と回転部材2に取付けられた第1光受信器6とは、第1の送受信系統をなしている。第2光送信器14は、その光軸14aを前記共有軸線Aに対して斜めとする適当な取付け角で固定部材3に取付けられていて、光軸14aを第1光受信器6に指向させている。回転部材2に取付けられた第1光送信器7と固定部材3に取付けられた第2光受信器13とは、第2の送受信系統をなしている。第1光送信器7は、その光軸7aを前記共有軸線Aに対して斜めとする適当な取付け角で回転部材2に取付けられていて、光軸7aを第2光受信器13に指向させている。この場合、光軸7a、14a同士が互いに交差しないように、第1、第2の光送信器7、14は、円筒部2a、3aの周方向に所定角度例えば180°離れて互いに配設されている。
【0027】
以上の構成を備えた光スリップリング10では、回転部材2と固定部材3とにわたる光信号のデジタルデータの双方向授受ができる。
【0028】
すなわち、第1の送受信系統をなす第2光送信器14と第1光受信器6との内、回転部材2に取付けられた第1光受信器6は共有軸線A上に配置されていて回転部材2が回転しても位置が動くことがないとともに、第2光送信器14はその光軸14aを第1光受信器6に指向させて固定部材3に取付けられているので、第1光受信器6と第2光送信器14との相互位置関係は、回転部材2の回転に拘らず一定に保持される。このため、制御手段12によって発光を制御される第2光送信器14から出力される光信号のデジタルデータは、回転部材2の回転中においても第1光受信器6で受信されるので、この第1光受信器6を経由して計測器5に与えられる。それにより、この計測器5に対する遠隔制御例えば較正等を行うことができる。
【0029】
又、第2の送受信系統をなす第1光送信器7と第2光受信器13との内、第2光受信器13は固定部材3に取付けられ、回転部材2に取付けられた第1光送信器7は光軸7aを第2光受信器13に指向させた取付け姿勢で共有軸線Aから偏心して取付けられている。これにより、第1光送信器7と第2光受信器13との相互位置関係は、回転部材2の回転に拘らず一定に保持されるとともに、第1光送信器7から出力されて第2光受信器13に受信される光信号のデジタルデータの強さなどを所定の状態に保持できる。したがって、第1光送信器7から光信号のデジタルデータとして出力される計測器5の検出情報は、回転部材2の回転中においても第2光受信器14で受信されるので、この第2光受信器14を経由して制御手段11及び記録手段12に与えられる。こうして回転側に配置された計測器5の検出情報を回転部材2に対する固定側において得ることができる。
【0030】
以上のように回転体データ計測装置として用いられる前記構成の光スリップリング10は、従来のようにスリップリングとブラシとを用いて信号授受を行うものではなく、第1、第2の光送受信系統での光接続により信号授受をなすので、回転部材2と固定部材3との互いの軸線を精密に一致させる必要がなく、このためローティテングユニット1の調整を容易にできる。これとともに、前記2系統の光接続により、回転部材2側内に配線される電線を不要にできる。それだけではなく、両信号授受系統には、使用に伴って摩耗したり汚れたりして、信号授受性能を低下させる部品がないとともに、振動が信号授受性能に実質的に影響を及ぼすことも少ない。したがって、双方向の信号授受での光信号の伝送不良を回避でき、回転部材2と固定部材3との間での信号授受の信頼性が高い。
【0031】
更に、第1、第2の光送受信系統は、いずれも固定部材3と回転部材2との間にわたるケーブルを有していないので、回転部材2の回転に伴う遠心力を原因として光伝送障害を生じる恐れがなく、この点においても双方向の信号授受での光信号の伝送不良を回避でき、回転部材2と固定部材3との間での信号授受の信頼性が高い。
【0032】
更に、第1、第2の光送受信系統の光軸7a、14aとが交差しないように両光送信器7、14を配設したので、光信号同士の干渉がなく、光信号が乱れることがない。この点においても回転部材2と固定部材3との間での信号授受の信頼性が高い。
【0033】
しかも、既述のように回転部材2と固定部材3との間にわたるケーブルを有していないので、これらのケーブルの端部を共通軸線上に保持するための構成が不要である。このため、前記光スリップリング10は生産性にも優れる。
【0034】
又、既述のように前記光スリップリング10は、光接続によるデータ通信をするので、ノイズが重畳しづらいとともに、EMI(電磁波障害)にも強い点で優れている。
【0035】
本発明は、前記一実施形態には制約されない。例えば、第1、第2の光送信器からこれらに個別に対応する第1、第2の光受信器に至る光信号の第1、第2の送信経路は、その光軸が直線であることには限定されず、例えば固定部材などに反射鏡を配置して、これを経由させることによって反射鏡を中心に屈折する送信経路とすることもできる。又、光信号のデジタルデータは、使用波長を複数用いる伝送方式などを採用することによって多重通信とすることが可能であり、このようにすることで、より多くの情報を双方向で送受信できる。更に、第1、第2の光送受信系統で使用する光信号の波長は混信を防ぐために異ならせるとよい。又、本発明は、ヘリコプタの回転翼等についてのデータだけではなく、この他にも例えばタービンエンジンでの回転部品の振動の加速度、歪み等のデータを計測する場合等に適用できるとともに、更に、光信号ラインの回転部での光接続や光ジョイント又は光信号ラインでの関節部での光接続等にも適用可能である。
【0036】
【発明の効果】
本発明は、固定部材とこの固定部材に対して回転自在な回転部材との内の一方の部材にこの一方の部材の軸線上に位置して第1光受信器を取付けるとともに、この第1光受信器に至る光信号のデジタルデータを送信する第2光送信器を、前記両部材の内の他方の部材にこの他方の部材の軸線から偏心して取付けて、かつ、他方の部材にこの他方の部材の軸線上に位置して第2光受信器を取付けるとともに、この第2光受信器に至る光信号のデジタルデータを送信する第1光送信器を、一方の部材にこの一方の部材の軸線から偏心して取付けているので、対応する光送受信器によって形成される光接続の第1、第2の光送受信系統を備えている。このため、固定部材と回転部材とにわたる双方向の信号授受ができる。
【0037】
そして、第1、第2の光送受信系統は、スリップリングとブラシとを用いて信号授受を行うものではなく、いずれも光接続により信号授受をなすので、固定部材と回転部材との軸線を精密に一致させる必要がなく調整が容易になるとともに、回転部材側内にに配線される電線を不要にできるだけではなく、両信号授受系統には、使用に伴って摩耗したり汚れたりして、信号授受性能を低下させる部品がないとともに、振動が信号授受性能に実質的に影響を及ぼすことも少ない。
【0038】
その上、第1、第2の光送受信系統は、いずれも固定部材と回転部材との間ににわたるケーブルを有していないので、回転部材の回転に伴う遠心力を原因として光伝送障害を生じる恐れがない。
【0039】
したがって、本発明に係る光スリップリングによれば、双方向の信号授受での光信号の伝送不良を回避できる、という効果がある。
【0040】
又、既述のように固定部材と回転部材との間にわたるケーブルを有していないので、これらのケーブルの端部を共通軸線上に保持するための構成が不要であり、このため、本発明の光スリップリングは生産性にも優れる、という効果もある。
【0041】
更に、第1、第2の光送受信系統の光軸が交差しないように第1、第2の光送信器を配設した発明によれば、2系統の光信号同士が干渉して光信号が乱れることがない、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光スリップリングの構成を示す概略断面図。
【符号の説明】
2…回転部材
3…固定部材
2a、3a…円筒部
4…玉軸受
A…回転部材と固定部材との共有軸線
5…計測器(被遠隔制御対象物)
6…第1光受信器
7…第1光送信器
7a…第1光送信器から出る光信号の光軸
10…光スリップリング
11…制御手段
13…第2光受信器
14…第2光送信器
14a…第2光送信器から出る光信号の光軸
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定部材とこれに回転自在に組合わされた回転部材とにわたる双方向の信号授受をするのに用いられる光スリップリングに関する。
【0002】
【従来の技術】
固定部材とこれに回転自在に組合わされた回転部材との間での信号授受には、固定部材に寄せて回転部材に取付けた複数のスリップリング(摺動電極ともいう)と、各スリップリングに個別に対応して固定部材側に取付けられ、対応するスリップリングに個別に摺接する集電子(ブラシともいう)とを用いるのが一般的である。
【0003】
しかし、このスリップリング構成では、スリップリングとブラシとを適正かつ円滑に摺動接触させるために、固定部材と回転部材との軸線を精密に一致させる必要があり、その調整が面倒であるとともに、固定部材に寄せて設けられる各スリップリングと回転部材とにわたって配線される電線が多数本必要である。この他にも信号授受の信頼性が低いという問題がある。つまり、前記摺動接触によるスリップリングとブラシとの摩耗の進行、スリップリング及びブラシの酸化等による汚れ、更には、振動などでスリップリングからブラシが浮くように離れて前記摺動接触が不安定になること等を原因として、適正な信号授受が阻害され易い。このため、前記スリップリング構成で、例えばヘリコプタの回転翼の振動の加速度や歪み等の計測情報(信号)を伝送する場合には、計測情報の伝送不良を生じ易く、その改善が求められている。
【0004】
ところで、例えばヘリコプタでは、そのローティテングユニットに計測機器以外に電子カメラ等を搭載したり、或いは搭載した計測器の較正が前記ユニットを支持する固定部材を含む固定側から遠隔操作できるようにすることも検討されている。これらの場合には、回転部材と固定部材とにわたる双方向の信号授受が必要である。
【0005】
既述のスリップリング構成の問題を解消できて、しかも、双方向の信号授受を行わせるには、2回線の光接続が可能な光スリップリングがあればよい。こうした光スリップリングとして以下のものがある。
【0006】
レンズ部と、固定された第1の部材と、レンズ部の光軸を回転中心として回転自在に第1の部材に取付けられた第2の部材とを備える。第1の部材は、レンズ部の光軸上に固定された第1の端子と、第2の端子と、第1の部材内に設けられ第2の端子から伸びる第1のケーブルとを有し、第2の部材は、レンズ部の光軸上に固定された第3の端子と、第4の端子と、第2の部材内に設けられ第4の端子から伸びる第2のケーブルとを有している。第1、第3の端子は、レンズ部が有する二つの焦点に設けられ、第1、第2のケーブルの端子部は、レンズ部の光軸上で対向して非接触に設けられている。この光スリップリングでは、第1、第3の端子のいずれか一方から入力される第1の光信号が、レンズ部を介して他方に出力される回線と、第2、第4の端子のいずれか一方から入力される第2の光信号が、第1、第2のケーブルを介して他方に出力される回線とを設けている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−305381号公報(第3−7頁、図1、図3〜図7)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の技術では、レンズ部の光軸上に配置された光送受信器としての第1、第3の端子から、偏心して配置された光送受信器としての第2、第4の端子の光接続を行うのに、これら第2、第4の端子に個別に接続された第1、第2のケーブルの端子部を、レンズ部の光軸上で対向させて非接触に設けている。
【0009】
この構成では、回転自在な第1の部材内に配線される第1のケーブルの第2の端子に接続された一端部、及び端子部に接続された他端部には、第1の部材の回転に伴う遠心力が繰返し作用する。このため、第1のケーブルの両端部に疲労による損傷を発生して、それによる光信号の伝送不良を生じる恐れが考えられる。
【0010】
また、第1、第2のケーブルは、第1、第3の端子間の光伝送路に入り込んで配設されるので、第1、第3の端子間の光伝送に対するノイズ要因となり易く、特に、第1のケーブルが遠心力で動揺する場合にはなお更である。しかも、第1のケーブルの動揺を確実に防止するために強固なステーを設ける場合には、ステーが大きくならざるを得ないので、第1、第3の端子間の光伝送が更に妨げられるようになる。
【0011】
その上、遠心力に拘らず、非接触に設けられた第1、第2のケーブルの端子部同士がレンズ部の光軸上で対向した状態を維持するのに、レンズにその光軸を貫通する孔部を開けて、この孔部の内部にケーブルの端子部を配置することが必要であるため、生産性が良くない。
【0012】
本発明が解決しようとする課題は、双方向の信号授受での光信号の伝送不良を回避できるとともに、生産性にも優れる光スリップリングを得ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、固定部材と、この固定部材に対し同心的かつ軸線回りに回転自在に設けられた回転部材と、前記両部材の内の一方の部材にこの一方の部材の軸線上に位置して取付けられた第1光受信器と、前記両部材の内の他方の部材にこの他方の部材の軸線上に位置して取付けられた第2光受信器と、前記一方の部材にこの一方の部材の軸線から偏心して取付けられ前記第2光受信器に至る光信号のデジタルデータを送信する第1光送信器と、前記他方の部材にこの他方の部材の軸線から偏心して取付けられ前記第1光受信器に至る光信号のデジタルデータを送信する第2光送信器と、を具備している。
【0014】
又、本発明を実施するにあたり、前記第2光送信器から前記第1光受信器に至る光信号の光軸と、前記第1光送信器から前記第2光受信器に至る光信号の光軸とが交差しないように、前記第1、第2の光送信器を配設するとよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図1を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0016】
図1中符号1で示す例えばヘリコプタのローティテングユニットにおいて構成される光スリップリング10は、回転部材2と、この回転部材2と組合わされた固定部材3とを備えている。符号3bは固定部材3を回り止めするために用いられる固定部材3の固定フランジを示している。
【0017】
両部材2、3は互いに同軸的に嵌合する円筒部2a、3aを有し、例えば回転部材2の円筒部2aは固定部材3の円筒部3aの内側に挿入されている。両円筒部2a、3a間にはこれらを接続して複数の玉軸受4が挟設されている。
【0018】
両部材2、3の軸線Aは好ましい例として共有されている。したがって、この共有軸線Aの回りに自在に回転できるように回転部材2が玉軸受4を介して固定部材3に回転自在に取付けられている。
【0019】
回転部材2側には、ヘリコプタの回転翼の振動の加速度や歪み等を検出する被遠隔制御対象物例えば計測器5が搭載されている。この計測器5には遠隔制御により例えば較正をすることが可能なものが採用されている。なお、被遠隔制御対象物としてはデジタルカメラなどの撮像機器であってもよい。
【0020】
両部材2、3の内の一方例えば回転部材2には、第1光受信器6及び第1光送信器7とが夫々取付けられている。
【0021】
詳しくは、第1光受信器6は、回転部材2と固定部材3との共有軸線A上に位置し、かつ、円筒部2a内に臨んで回転部材2に固定されている。第1光送信器7は、共有軸線Aから偏心し、かつ、円筒部2a内に臨んで回転部材2に固定されている。計測器5に第1光受信器6が受信した光信号が入力され、かつ、第1光送信器7に計測器5から出力される出力信号が入力されるように、計測器5と第1送受信器6、7とは接続されている。
【0022】
固定部材3側には、計測器5を遠隔制御したり、計測器5が検出した計測情報をデジタル処理してヘリコプタの各種動作等を制御するための制御手段11、及び計測器5の計測情報を記録、例えばデジタル信号で記録するデジタルレコーダ等の記録手段12が搭載されている。
【0023】
両部材2、3の内の他方例えば固定部材3には、第2光受信器13及び第2光送信器14とが夫々取付けられている。
【0024】
詳しくは、第2光受信器13は、共有軸線A上に位置し、かつ、円筒部3a内に臨んで固定部材3に固定されている。第2光送信器14は、共有軸線Aから偏心し、かつ、円筒部3a内に臨んで固定部材3に固定されている。制御手段11及び記録手段12に第2光受信器13が受信した光信号が入力され、かつ、第2光送信器14に制御手段11により制御される光信号が入力されるように、両手段11、12と第2送受信器13、14とは接続されている。
【0025】
既述のように共有軸線A上に互いに向かい合って配置された第1、第2の光受信器6、13には、好ましくは紫外線から赤外線までの広い波長帯域に対する波長感度を有する光センサ、例えばシリコンフォトダイオードが採用されている。これに代えて、第1、第2の光受信器6、13にフォトトランジスタ、フォトIC、又は光導電セルなどを用いることもできる。これらの光受信器6、13の受光角は広角である。既述のように共有軸線Aから所定距離ずらして(つまり、偏心させて)配置された第1、第2の光送信器7、14には、光信号例えば可視光線又は近赤外線をデジタルデータとして送信する発光ダイオードやレーザダイオードなどが採用されている。
【0026】
固定部材3に取付けられた第2光送信器14と回転部材2に取付けられた第1光受信器6とは、第1の送受信系統をなしている。第2光送信器14は、その光軸14aを前記共有軸線Aに対して斜めとする適当な取付け角で固定部材3に取付けられていて、光軸14aを第1光受信器6に指向させている。回転部材2に取付けられた第1光送信器7と固定部材3に取付けられた第2光受信器13とは、第2の送受信系統をなしている。第1光送信器7は、その光軸7aを前記共有軸線Aに対して斜めとする適当な取付け角で回転部材2に取付けられていて、光軸7aを第2光受信器13に指向させている。この場合、光軸7a、14a同士が互いに交差しないように、第1、第2の光送信器7、14は、円筒部2a、3aの周方向に所定角度例えば180°離れて互いに配設されている。
【0027】
以上の構成を備えた光スリップリング10では、回転部材2と固定部材3とにわたる光信号のデジタルデータの双方向授受ができる。
【0028】
すなわち、第1の送受信系統をなす第2光送信器14と第1光受信器6との内、回転部材2に取付けられた第1光受信器6は共有軸線A上に配置されていて回転部材2が回転しても位置が動くことがないとともに、第2光送信器14はその光軸14aを第1光受信器6に指向させて固定部材3に取付けられているので、第1光受信器6と第2光送信器14との相互位置関係は、回転部材2の回転に拘らず一定に保持される。このため、制御手段12によって発光を制御される第2光送信器14から出力される光信号のデジタルデータは、回転部材2の回転中においても第1光受信器6で受信されるので、この第1光受信器6を経由して計測器5に与えられる。それにより、この計測器5に対する遠隔制御例えば較正等を行うことができる。
【0029】
又、第2の送受信系統をなす第1光送信器7と第2光受信器13との内、第2光受信器13は固定部材3に取付けられ、回転部材2に取付けられた第1光送信器7は光軸7aを第2光受信器13に指向させた取付け姿勢で共有軸線Aから偏心して取付けられている。これにより、第1光送信器7と第2光受信器13との相互位置関係は、回転部材2の回転に拘らず一定に保持されるとともに、第1光送信器7から出力されて第2光受信器13に受信される光信号のデジタルデータの強さなどを所定の状態に保持できる。したがって、第1光送信器7から光信号のデジタルデータとして出力される計測器5の検出情報は、回転部材2の回転中においても第2光受信器14で受信されるので、この第2光受信器14を経由して制御手段11及び記録手段12に与えられる。こうして回転側に配置された計測器5の検出情報を回転部材2に対する固定側において得ることができる。
【0030】
以上のように回転体データ計測装置として用いられる前記構成の光スリップリング10は、従来のようにスリップリングとブラシとを用いて信号授受を行うものではなく、第1、第2の光送受信系統での光接続により信号授受をなすので、回転部材2と固定部材3との互いの軸線を精密に一致させる必要がなく、このためローティテングユニット1の調整を容易にできる。これとともに、前記2系統の光接続により、回転部材2側内に配線される電線を不要にできる。それだけではなく、両信号授受系統には、使用に伴って摩耗したり汚れたりして、信号授受性能を低下させる部品がないとともに、振動が信号授受性能に実質的に影響を及ぼすことも少ない。したがって、双方向の信号授受での光信号の伝送不良を回避でき、回転部材2と固定部材3との間での信号授受の信頼性が高い。
【0031】
更に、第1、第2の光送受信系統は、いずれも固定部材3と回転部材2との間にわたるケーブルを有していないので、回転部材2の回転に伴う遠心力を原因として光伝送障害を生じる恐れがなく、この点においても双方向の信号授受での光信号の伝送不良を回避でき、回転部材2と固定部材3との間での信号授受の信頼性が高い。
【0032】
更に、第1、第2の光送受信系統の光軸7a、14aとが交差しないように両光送信器7、14を配設したので、光信号同士の干渉がなく、光信号が乱れることがない。この点においても回転部材2と固定部材3との間での信号授受の信頼性が高い。
【0033】
しかも、既述のように回転部材2と固定部材3との間にわたるケーブルを有していないので、これらのケーブルの端部を共通軸線上に保持するための構成が不要である。このため、前記光スリップリング10は生産性にも優れる。
【0034】
又、既述のように前記光スリップリング10は、光接続によるデータ通信をするので、ノイズが重畳しづらいとともに、EMI(電磁波障害)にも強い点で優れている。
【0035】
本発明は、前記一実施形態には制約されない。例えば、第1、第2の光送信器からこれらに個別に対応する第1、第2の光受信器に至る光信号の第1、第2の送信経路は、その光軸が直線であることには限定されず、例えば固定部材などに反射鏡を配置して、これを経由させることによって反射鏡を中心に屈折する送信経路とすることもできる。又、光信号のデジタルデータは、使用波長を複数用いる伝送方式などを採用することによって多重通信とすることが可能であり、このようにすることで、より多くの情報を双方向で送受信できる。更に、第1、第2の光送受信系統で使用する光信号の波長は混信を防ぐために異ならせるとよい。又、本発明は、ヘリコプタの回転翼等についてのデータだけではなく、この他にも例えばタービンエンジンでの回転部品の振動の加速度、歪み等のデータを計測する場合等に適用できるとともに、更に、光信号ラインの回転部での光接続や光ジョイント又は光信号ラインでの関節部での光接続等にも適用可能である。
【0036】
【発明の効果】
本発明は、固定部材とこの固定部材に対して回転自在な回転部材との内の一方の部材にこの一方の部材の軸線上に位置して第1光受信器を取付けるとともに、この第1光受信器に至る光信号のデジタルデータを送信する第2光送信器を、前記両部材の内の他方の部材にこの他方の部材の軸線から偏心して取付けて、かつ、他方の部材にこの他方の部材の軸線上に位置して第2光受信器を取付けるとともに、この第2光受信器に至る光信号のデジタルデータを送信する第1光送信器を、一方の部材にこの一方の部材の軸線から偏心して取付けているので、対応する光送受信器によって形成される光接続の第1、第2の光送受信系統を備えている。このため、固定部材と回転部材とにわたる双方向の信号授受ができる。
【0037】
そして、第1、第2の光送受信系統は、スリップリングとブラシとを用いて信号授受を行うものではなく、いずれも光接続により信号授受をなすので、固定部材と回転部材との軸線を精密に一致させる必要がなく調整が容易になるとともに、回転部材側内にに配線される電線を不要にできるだけではなく、両信号授受系統には、使用に伴って摩耗したり汚れたりして、信号授受性能を低下させる部品がないとともに、振動が信号授受性能に実質的に影響を及ぼすことも少ない。
【0038】
その上、第1、第2の光送受信系統は、いずれも固定部材と回転部材との間ににわたるケーブルを有していないので、回転部材の回転に伴う遠心力を原因として光伝送障害を生じる恐れがない。
【0039】
したがって、本発明に係る光スリップリングによれば、双方向の信号授受での光信号の伝送不良を回避できる、という効果がある。
【0040】
又、既述のように固定部材と回転部材との間にわたるケーブルを有していないので、これらのケーブルの端部を共通軸線上に保持するための構成が不要であり、このため、本発明の光スリップリングは生産性にも優れる、という効果もある。
【0041】
更に、第1、第2の光送受信系統の光軸が交差しないように第1、第2の光送信器を配設した発明によれば、2系統の光信号同士が干渉して光信号が乱れることがない、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光スリップリングの構成を示す概略断面図。
【符号の説明】
2…回転部材
3…固定部材
2a、3a…円筒部
4…玉軸受
A…回転部材と固定部材との共有軸線
5…計測器(被遠隔制御対象物)
6…第1光受信器
7…第1光送信器
7a…第1光送信器から出る光信号の光軸
10…光スリップリング
11…制御手段
13…第2光受信器
14…第2光送信器
14a…第2光送信器から出る光信号の光軸
Claims (2)
- 固定部材と、
この固定部材に対し同心的かつ軸線回りに回転自在に設けられた回転部材と、
前記両部材の内の一方の部材にこの一方の部材の軸線上に位置して取付けられた第1光受信器と、
前記両部材の内の他方の部材にこの他方の部材の軸線上に位置して取付けられた第2光受信器と、
前記一方の部材にこの一方の部材の軸線から偏心して取付けられ前記第2光受信器に至る光信号のデジタルデータを送信する第1光送信器と、
前記他方の部材にこの他方の部材の軸線から偏心して取付けられ前記第1光受信器に至る光信号のデジタルデータを送信する第2光送信器と、
を具備する光スリップリング。 - 請求項1に記載の光スリップリングにおいて、前記第2光送信器から前記第1光受信器に至る光信号の光軸と、前記第1光送信器から前記第2光受信器に至る光信号の光軸とが交差しないように、前記第1、第2の光送信器が配設されている。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002273012A JP2004111696A (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 光スリップリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002273012A JP2004111696A (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 光スリップリング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004111696A true JP2004111696A (ja) | 2004-04-08 |
Family
ID=32269882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002273012A Pending JP2004111696A (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 光スリップリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004111696A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7526155B2 (en) | 2006-09-14 | 2009-04-28 | Victor Company Of Japan, Limited | Rotary joint |
JP2009205118A (ja) * | 2008-01-29 | 2009-09-10 | Victor Co Of Japan Ltd | ロータリジョイント |
EP2204680A2 (en) | 2008-12-25 | 2010-07-07 | Kabushiki Kaisha TOPCON | Optical signal transfer device |
-
2002
- 2002-09-19 JP JP2002273012A patent/JP2004111696A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7526155B2 (en) | 2006-09-14 | 2009-04-28 | Victor Company Of Japan, Limited | Rotary joint |
JP2009205118A (ja) * | 2008-01-29 | 2009-09-10 | Victor Co Of Japan Ltd | ロータリジョイント |
EP2204680A2 (en) | 2008-12-25 | 2010-07-07 | Kabushiki Kaisha TOPCON | Optical signal transfer device |
US8320765B2 (en) | 2008-12-25 | 2012-11-27 | Kabushiki Kaisha Topcon | Optical signal transfer device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3859335B2 (ja) | 光通信装置および光通信システム | |
JP4729104B2 (ja) | レーザ通信のための捕捉、指示、および追跡アーキテクチャ | |
US5790291A (en) | Beam steering and tracking of laser communication links by dual-quadrant tracker and photodiode assembly | |
US8942562B2 (en) | Integrated commercial communications network using radio frequency and free space optical data communication | |
JP4997244B2 (ja) | 信号エネルギー処理システム | |
US20090162071A1 (en) | Auto-Tracking System for Mobile Free-Space Optical (FSO) Communications | |
JP2000082996A (ja) | 光通信端末装置 | |
JP4948398B2 (ja) | コンピュータ断層撮影装置 | |
JPH01283505A (ja) | オプトエレクトロニクス結合装置 | |
JP2004111696A (ja) | 光スリップリング | |
JP2007243357A (ja) | 伝送装置 | |
US11290183B2 (en) | Feed-forward control of free space optical communication system based on inertial measurement unit | |
US9673892B2 (en) | Device for transmitting signals between two rotatable sub-assemblies | |
JP2011191098A (ja) | 一体型レーザ/赤外/可視前方監視装置 | |
US6751422B2 (en) | Spatial light communication equipment comprising angle error detection and alignment units | |
JP6494094B2 (ja) | 光モジュール | |
US7146105B1 (en) | MEMS-based optical wireless communication system | |
WO2002086556A2 (en) | Optical wireless communication system with multiple receivers | |
JP2004128729A (ja) | 光スリップリング | |
US20160327785A1 (en) | Laser imaging system with adjustable optical element mounting fixture and related methods | |
JP2008227731A (ja) | 回転結合器及び電子機器 | |
JPH08223117A (ja) | 光空間伝送装置 | |
JPH08204640A (ja) | 光空間伝送装置 | |
JP2023533875A (ja) | アセットおよび/または位置に関連する数量を決定し、データを通信するための投影光学計測システム用の光学ユニット | |
EP2388646B1 (fr) | Procédé de prise d'image |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050629 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050705 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051108 |